JP2012150083A - 分光測定装置 - Google Patents

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健人 中村
Kazuhiro Shibatani
一弘 柴谷
Yasushi Tanijiri
靖 谷尻
Katsuya Yagi
克哉 八木
Hideyuki Fujii
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Abstract

【課題】LEDを用いた分光測定装置において、LEDの選別を行わなくても、目標とする波長の光を測定対象に照射する。
【解決手段】グラフG31に示すように、LED1はピーク波長が705nmであり、半値幅が20nmである。グラフG32に示すように、LED2はピーク波長が715nmであり、半値幅20nmである。したがって、LED1とLED2とを同時に照射するとグラフG33の放射強度分布を持つ合成光が得られる。これにより、目的とする710nmのピーク波長を持つ合成光を測定対象Sに照射することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のLED(発光ダイオード)を用いて測定対象を照射する分光測定装置に関するものである。
近年、光源としてLEDを用いた簡易型の分光測定装置が知られている。このような分光測定装置では、LEDの強度及び波長のばらつきが大きいため、強度及び波長のばらつきを補正する必要がある。
特許文献1には、植物の緑葉に光を照射し、緑葉からの反射光又は透過光を検出し、緑葉のレッドエッジの波長帯の分光特性を求め、その分光特性の経時的変化を求め、その計時的変化から緑葉の水分ストレスを評価する技術が開示されている。
このような、緑葉の分光特性を検出するには、1nm程度のスケールの波長の変化を検出する必要があるため、高精度の波長特性を持つ光源を用いる必要がある。LEDは強度及び波長に関して比較的大きな個体ばらつきを有する。この個体ばらつきに対応するために、従来、固体ばらつきの少ないLEDを選別することが行われている。
また、本願に関連する先行技術文献として特許文献2が知られている。特許文献2には、LEDがマトリックス状に配列されたLEDディスプレイ装置において、各LEDに供給する順電流を調整することで、各LEDの波長のバラツキを補正する技術が開示されている。
特開2005−308733号公報 特開2003−22052号公報
しかしながら、このようにLEDの選別を行うと分光測定装置のコストが嵩むという問題が発生する。また、LEDは環境温度によっても強度及び波長が変化する。そのため、分光特性を精度よく測定するには、この変化を補正する必要がある。また、特許文献2はLEDディスプレイに関するものであり、分光測定装置に関するものではない。そのため、複数のLEDの合成光を作るという発想はない。
本発明の目的は、LEDを用いた分光測定装置において、LEDを選別しなくても、目標とする波長の光を測定対象に照射することができる分光測定装置を提供することである。
(1)本発明による分光測定装置は、測定対象の分光特性を測定する分光測定装置であって、ピーク波長が近接する複数のLEDと、前記複数のLEDを同時に発光させ、1つのピーク波長を持つ合成光を前記測定対象に照射する点灯制御部と、前記測定対象からの光を受光する受光部とを備える。
この構成によれば、複数のLEDを同時に発光させて1つのピーク波長を持つ合成光が測定対象に照射される。そのため、1つのLEDを用いて光を照射する場合に比べて、ピーク波長が目標とするピーク波長に近い合成光を測定対象に照射することができる。また、複数のLEDを同時に発光することで、LEDのシビアな選別を行わなくても、ピーク波長が目標とするピーク波長に近い合成光を測定対象に照射することができる。その結果、測定対象の分光特性を高精度に測定することができる。
(2)前記点灯制御部は、少なくとも1つのLEDの放射強度及びピーク波長の少なくともいずれか一方を変化させ、前記合成光のピーク波長を調整することが好ましい。
この構成によれば、少なくとも1つのLEDの放射強度及びピーク波長の少なくともいずれか一方を調整することで、合成光のピーク波長を目標のピーク波長に調整することができる。そのため、合成光のピーク波長を高精度に調整することができる。
(3)前記点灯制御部は、前記LEDに供給する駆動電流を調整することで、前記LEDの放射強度を変化させることが好ましい。
この構成によれば、LEDに供給する駆動電流を調整することで、合成光のピーク波長を調整することができる。
(4)前記点灯制御部は、前記LEDの周囲温度を変化させることで、前記LEDの波長を変化させることが好ましい。
この構成によれば、LEDの周囲温度を変化させることでLEDのピーク波長を調整し、合成光のピーク波長を調整することができる。そのため、LEDの放射強度を調整することなく合成光のピーク波長を調整することができる。
(5)前記点灯制御部は、前記測定対象の分光特性の測定を開始する前に1又は複数のLEDに事前に電流を流して前記1又は複数のLEDの周囲温度を変化させ、測定開始時に残りのLEDを点灯させ、前記合成光のピーク波長を所定の波長に調整することが好ましい。
この構成によれば、LEDの自己発熱を利用して、合成光のピーク波長を調整することができる。そのため、ヒーター等の加熱装置を別途設置することなく、LEDの周囲温度を調整することができ、低コストで合成光のピーク波長を調整することができる。
(6)前記測定対象は緑葉であり、前記点灯制御部は、少なくとも1つのLEDのピーク波長を変化させて前記合成光のピーク波長の半値幅を変化させ、前記受光部は、前記合成光のピーク波長の半値幅が変化される都度、前記受光部により受光された水分ストレスが与えられた緑葉からの光の強度を検出すると共に、水分ストレスが与えられていない緑葉からの光の強度とを検出し、前記受光部により検出された光の強度を用いて、水分ストレスが与えられていない緑葉の分光特性に対する、水分ストレスが与えられた緑葉の分光特性の変化を求める分光特性評価部を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、合成光の放射強度分布の半値幅を変化させながら、水分ストレスが与えられた緑葉と水分ストレスが与えられていない緑葉とからの光の強度が検出される。そして、検出された光の強度から、水分ストレスが与えられていない緑葉の分光特性に対する、水分ストレスが与えられた緑葉の分光特性の変化が求められる。そのため、緑葉の分光特性の変化を高精度に求めることができる。
(7)前記合成光の放射強度分布の半値幅を調整するためのLEDを備えることが好ましい。
この構成によれば、合成光の放射強度分布の半値幅を広げて、測定対象からの光の検出信号の大きさを測定に最適な大きさに調整することができる。
(8)駆動電流を変えながら各LEDに白色ターゲットを照射させ、前記白色ターゲットからの光を前記受光部が受光したときに生じる検出電流に基づいて、各LEDについての駆動電流と前記検出電流との関係を示す放射特性を生成する放射特性生成部を更に備え、前記点灯制御部は、各LEDに対応する放射特性を用いて、各LEDから所定の強度の光を放射させるための駆動電流を決定することが好ましい。
LEDに供給する駆動電流とLEDの放射強度との関係は個体差や環境温度により変動する。この構成によれば、各LEDの放射特性が事前に作成され、この放射特性を用いて各LEDの駆動電流が決定される。そのため、各LEDから目標とする放射強度の光を照射させることができる。
(9)前記測定対象は、緑葉であり、前記合成光は、前記緑葉のレッドエッジの波長帯にピーク波長を持つことが好ましい。
この構成によれば、緑葉のレッドエッジの波長帯の分光特性の変化を測定することができる。
本発明によれば、LEDを選別しなくても、目標とする波長の光を測定対象に照射することができる。
(A)は本発明の実施の形態による分光測定装置のセンサヘッドの構造図であり、(B)は(A)に示すセンサヘッドの下面図であり、(C)は(A)に示すセンサヘッドの上面図である。 本発明の実施の形態による分光測定装置の全体構成図である。 合成光の放射強度分布を示したグラフである。 LEDの放射特性を生成する際の分光測定装置の構成を簡略的に示した図である。 (A)は、LEDの放射特性を示したグラフであり、縦軸はPDの検出電流Id(μA)を示し、横軸は駆動電流Is(mA)を示している。(B)は、放射特性生成部が取得したLED1,LED2の駆動電流及びPDの検出電流の具体的な数値を示したテーブルである。 ピーク波長が調整された合成光の放射強度分布を示したグラフである。 LED1の温度特性を利用して合成光のピーク波長を調整する場合の合成光のグラフである。 LED1の温度特性を示したグラフである。 LED1の周囲温度とLED1の駆動時間との関係を示すグラフである。 LED1にペルチェ素子を取り付けた場合の合成光の放射強度分布を示すグラフである。 半値幅が調整された合成光の放射強度分布を示したグラフである。 緑葉の分光特性を示したグラフである。 本発明の実施の形態による分光測定装置のブロック図である。
図1(A)は本発明の実施の形態による分光測定装置のセンサヘッド10の構造図であり、図1(B)は図1(A)に示すセンサヘッド10の下面図であり、図1(C)は図1(A)に示すセンサヘッド10の上面図である。以下、LED1〜LED3を特に区別しない場合は、LEDと記述する。
センサヘッド10は、LED取付孔12、PD取付孔13、空間部14を備えている。LED取付孔12は、LED1〜LED3に対応して3個存在する。LED取付孔12は、センサヘッド10の上面15から中心線CLに対して所定角度(例えば35度)傾斜したほぼ円筒状の孔であり、先端部にLEDが取り付けられる。中心線CLは、PDの受光面の中心を通り、かつ、PDの受光面と直交する直線である。また、LED取付孔12は、LEDの放射面SFよりも空間部14側に多少突出しており、LEDのフードとしての機能を果たしている。これにより、LEDの放射光が散乱して測定対象Sに導かれることを防止することができる。また、LED取付孔12は空間部14と連通し、LEDからの光が測定対象Sへと導かれる。
PD取付孔13は、センサヘッド10の上面15から中心線CLに沿って下方向に向けて穿設されたほぼ円筒状の孔であり、先端に位置する段差部131においてPDが取り付けられる。また、PD取付孔13の先端は空間部14と連通している。
空間部14は、センサヘッド10の下面11から中心線CLに沿って上方向に向けて穿設されたほぼ円筒状の孔であり、LED1〜LED3の光を測定対象Sに導き、かつ、測定対象Sの反射光をPDに導く。
センサヘッド10の下面11は平面状になっており、測定台30とで測定対象Sを挟持する。センサヘッド10の下面11の中央は測定窓Wが形成されている。図1(B)に示すように、測定窓Wは下面11から見ると円形である。測定窓Wの中心よりもやや右側には、PD取付孔13の開口部132が位置している。そして、開口部132は、測定対象Sの反射光をPDの受光面に導く。
LED1〜LED3は、下面11から見ると、中心線CLを中心として、一定の直径を持つ円周上に等間隔で配置されている。LED開口部121〜123は、下面11から見ると、中心線CLを中心として、一定の半径を持ち、かつ、LED1〜LED3が配置されている円周よりも直径の小さな円周上に等間隔で設けられている。そして、LED開口部121〜123は、それぞれ、LED1〜LED3の放射光を測定対象Sに導く。
LED1〜LED3は、上面15から見ると、中心線CLを中心として、一定の半径を持つ円周上に等間隔で配置されている。PDは、上面15から見ると上面15の中心よりもやや右側に配置されている。
測定対象Sは、波長により反射強度の異なる分光特性を持っている。そして、本分光測定装置は、ある波長域における測定対象Sの分光特性の変化を測定する。
なお、図1では、LEDの個数は3個としたが、本発明はこれに限定されず、2個であってもよいし、4,5,6個以上の所定個数であってもよい。また、図1では、PDの個数は1個としたが、本発明はこれに限定されず、複数個にしてもよく、この場合、各LEDに1個ずつPDを対応させてもよい。
LED1〜LED3は、各光軸が測定対象Sにおいて同一位置に位置し、かつ、中心線CLから一定の角度(例えば35度)となるように配置されている。
図2は、本発明の実施の形態による分光測定装置の全体構成図であり、(A)は測定対象Sを挟持する前の状態を示し、(B)は測定対象Sを挟持した状態を示している。図2の例では、測定対象Sとして例えば緑葉が採用されている。
図2(A)に示すように、分光測定装置は、センサヘッド10、把持部20、測定台30、制御部40、回転軸50、及び固定台60を備えている。センサヘッド10は、図1で示したセンサヘッド10であり、把持部20の先端側に設けられている。
把持部20は、基端側に回転軸50が取り付けられ、例えば平板形状を持ち、回転軸50を中心として、紙面において時計回り、又は反時計回りの方向に回転可能に取り付けられている。
測定台30は、平板形状を持ち、測定時においては、図2(B)に示すように、把持部20とで測定対象Sを挟む。制御部40は、測定台30の内部に設けられ、例えば、CPU、ROM、RAM等を含むマイクロコンピュータや専用のハードウェア回路により構成され、分光測定装置の全体制御を司る。回転軸50は、固定台60に対して紙面と直交する方向に取り付けられ、把持部20を軸支する。固定台60は、測定台30の基端側において、上側に向けて立設して取り付けられている。バッテリ70は、例えば二次電池により構成され、測定台30の内部に設けられ、制御部40、LED1〜LED3、PD等に電力を供給する。
緑葉や果樹においては、結実してからのある時期に灌水量を調整すると、糖度が増すことが確認されている。つまり、樹体に与える水分量を調整して、樹体に有る程度の水分ストレス(樹体の渇き)をかけると、糖度が増すのである。そして、緑葉や果樹にかかっている水分ストレス量は、例えば、特開2005−308733号公報に開示されているように緑葉や果樹の測定対象の分光特性の変化を検出することで把握することができる。
図13は、本発明の実施の形態による分光測定装置のブロック図である。分光測定装置は、LED1〜LED3、制御部40、PD、及び温度センサ44を備えている。温度センサ44は、LED1〜LED3に対応して3個存在し、それぞれ対応するLEDの周囲温度を検出する。制御部40は、点灯制御部41、放射特性生成部42、及び分光特性評価部43を備えている。
点灯制御部41は、ピーク波長が近接したLED1,LED2を同時に発光させ、1つのピーク波長の合成光を測定対象Sに照射する。図3は、合成光の放射強度分布を示したグラフであり、縦軸は放射強度を示し、横軸は波長を示している。なお、放射強度は、PDが検出する検出電流を用いてその大きさが示されている。
グラフG31は、LED1の放射強度分布である。グラフG32は、LED2の放射強度分布である。グラフG33は、合成光の放射強度分布である。
グラフG31に示すように、LED1はピーク波長が705nmであり、半値幅が20nmである。グラフG32に示すように、LED2はピーク波長が715nmであり、半値幅20nmである。
したがって、LED1とLED2とを同時に照射するとグラフG33の放射強度分布を持つ合成光が得られる。図3の例では、LED1のピーク波長が705nmであり、LED2のピーク波長が715nmであるため、両ピーク波長の平均値である710nmにピーク波長を持つ合成光が得られる。これにより、目的とする710nmのピーク波長を持つ合成光を測定対象Sに照射することができる。
このように、目標とするピーク波長λpを持つ合成光を得るためには、LED1,LED2のピーク波長をλ1,λ2、半値幅をwとすると、λ2−λ1<w、λp=(λ1+λ2)/2を満たす必要がある。そのため、まず、ピーク波長λpに近いピーク波長を持つLED1を用意する。そして、用意したLED1のピーク波長λ1と半値幅wとから、λp=(λ1+λ2)を用いてλ2を決定する。そして、ピーク波長がλ2であり、かつ、半値幅がLED1と同じLED2を用意する。これにより、LED1,LED2を用いてピーク波長がλpの合成光が得られる。
図13に戻り、放射特性生成部42は、駆動電流を変えながら各LEDに白色ターゲットを照射させ、白色ターゲットからの反射光をPDが受光したときに生じる検出電流に基づいて、LED1〜LED3についての駆動電流と検出電流との関係を示す放射特性を生成する。
LEDに供給する駆動電流と放射強度との関係は各LEDで個体差があり、同じ駆動電流をLEDに供給しても同じ放射強度が得られない。そこで、放射特性生成部42は、事前に各LEDの放射特性を生成しておく。そして、点灯制御部41は、生成された放射特性を用いて、各LEDから所定の放射強度の光を放射させ、各LEDの個体差をキャリブレーションする。
図4は、LEDの放射特性を生成する際の分光測定装置の構成を簡略的に示した図である。以下の説明ではLED1の放射特性を生成する場合を例に挙げて説明する。図5(A)は、LEDの放射特性を示したグラフであり、縦軸はPDの検出電流Id(μA)を示し、横軸は駆動電流Is(mA)を示している。
まず、白色ターゲットTWを把持部20と測定台30とに挟持させる。ここで、白色ターゲットTWは、波長に対する反射強度が一定であるフラットな分光特性を持つ分光ターゲットである。また、LEDの駆動電流を測定するためのプローブをLEDの電極に接触させる。また、PDの検出電流を検出するためのプローブをPDの電極に接触させる。
そして、放射特性生成部42は、点灯制御部41に対してある放射強度でLED1を点灯させるように指示する。これにより、白色ターゲットTWがLED1により照射され、白色ターゲットTWからの反射光がPDにより検出される。
次に、放射特性生成部42は、LED1に供給された駆動電流Is10と、PDで発生した検出電流Id10とをプローブを介して取得し、図略のメモリに記憶する。
次に、放射特性生成部42は、放射強度を変えてLED1を点灯するように点灯制御部41に指示する。これにより、先とは異なる放射強度の光が白色ターゲットTWに照射され、白色ターゲットTWからの反射光がPDにより検出される。
次に、放射特性生成部42は、LED1に供給された駆動電流Is11と、PDで発生した検出電流Id11とを取得し、図略のメモリに記憶する。
図5(B)は、放射特性生成部42が取得したLED1,LED2の駆動電流Is及びPDの検出電流Idの具体的な数値を示したテーブルである。図5(B)の例では、(Is10,Id10)=(12.2mA,5μA)、(Is11,Id11)=(23.7mA,10μA)が検出されていることが分かる。
そして、放射特性生成部42は、2回の測定で得られた(Is10,Id10)と(Is11,Id11)とを線形補間し、LED1の放射特性C1を求める。放射特性生成部42は、LED1と同様にしてLED2の放射特性C2も求める。図5(B)の例では、(Is20,Id20)=(13.9mA,6.1μA)、(Is21,Id21)=(17.2mA,10μA)が検出されているため、この2回の測定値を用いて放射特性C2が求められる。放射特性C1,C2は、線形特性を持つため、それぞれ、Is=αId+β,Is=α´Id+β´で表される。よって、放射特性生成部42は、(Is10,Id10)=(12.2mA,5μA)、(Is11,Id11)=(23.7mA,10μA)をIs=αId+βに代入して、α,βを求めて放射特性C1を求める。また、放射特性生成部42は、(Is20,Id20)=(13.9mA,6.1μA)、(Is21,Id21)=(17.2mA,10μA)をIs=α´Id+β´に代入して、α´,β´を求めて放射特性C2を求める。なお、図5において、LED3の放射特性を省略しているが、LED3についても、LED1,LED2と同様にして放射特性が求められる。得られたLED1〜LED3の放射特性C1〜C3は図略のメモリに記憶される。
そして、点灯制御部41は、図5(A)において、LED1の放射強度をIdx1とする場合は、放射特性C1を参照して駆動電流Isx1を特定し、駆動電流Isx1でLED1を点灯させる。点灯制御部41は、LED2,LED3についてもLED1と同様に放射特性C2,C3を参照し、駆動電流を特定し、特定した駆動電流でLED2,LED3を点灯させる。
LEDは強度及び波長にバラつきがあり、緑葉の分光特性を測定するには高精度な波長特性を制御する必要がある。バラつきをなくすためには各LEDの選別が必要になるが、コストアップのデメリットがある。LEDの選別の必要がなく、高精度な波長特性をターゲットに放射できる方法を以下に示す。図6は、ピーク波長が調整された合成光の放射強度分布を示したグラフであり、縦軸は放射強度を示し、横軸は波長を示している。ここでは、図6の通り合成光のピーク波長を長波長側に調整する場合を考える。
まず、事前に各LEDの放射特性を測定する。グラフG61は、放射強度が調整される前のLED1の放射強度分布である。グラフG61´は放射強度が調整されたLED1の放射強度分布である。グラフG62は、放射強度が調整される前のLED2の放射強度分布である。グラフG62´は、放射強度が調整されたLED2の放射強度分布である。グラフG63は、放射強度が調整される前の合成光の放射強度分布である。グラフG63´は、放射強度が調整されたLED2の放射強度分布である。
LED2の駆動電流を大きくすると、LED2の放射強度の成分が増大するため、合成光のピーク波長は増大する。また、LED1の駆動電流を大きくすると、LED1の放射強度の成分が増大するため、合成光のピーク波長は小さくなる。
そこで、本実施の形態では、LED1,LED2の放射強度のピークを、それぞれの放射特性を用いて調整することにより、合成光のピーク波長を調整し、所望のピーク波長の合成光を得る。
図6の例では、グラフG63に示すように調整前の合成光のピーク波長は710nmであるが、このピーク波長が所望のピーク波長である713nmに調整されている。
これを実現するために、図6の例では、LED1の放射強度が調整前の放射強度に対して0.667倍、LED2の放射強度が調整前の放射強度に対して1.5倍となるようにLED1,LED2のそれぞれの駆動電流を調整する。
具体的には、図5(A)において、調整前のLED1の放射強度(検出電流)がIdx1)、駆動電流がIsx1であったとすると、点灯制御部41は、LED1の放射特性C1を参照して0.667・Idx1となるように、LED1の駆動電流を調整する。また、調整前のLED2の放射強度(検出電流)がIdx1、駆動電流がIsx2であったとすると、点灯制御部41は、LED2の放射特性C2を参照して、1.5・Idx1となるようにLED2の駆動電流を調整する。
これにより、LED1の放射強度分布がグラフG61からグラフG61´に変化し、LED2の放射強度分布がグラフG62からグラフG62´に変化する。その結果、合成光の放射強度分布がグラフG63からグラフG63´に変化し、ピーク波長が713nmの合成光が得られる。
なお、図6の例では、LED1とLED2との放射強度を調整したが、LED1又はLED2のみの放射強度を調整してもよい。また、合成光のピーク波長を減少させるには、図6の例と逆の調整を行えばよい。すなわち、LED1の放射強度を増大させ、LED2の放射強度を減少させればよい。
LED1は温度上昇により波長が大きくなる温度特性を持つ。図8は、LED1の温度特性を示したグラフであり、縦軸はLED1の光の波長を示し、横軸はLED1の周囲温度を示している。図8に示すように、LED1は周囲温度が増大するにつれて波長がほぼ線形に増大する温度特性を持っていることが分かる。なお、図8では、LED1の駆動電流は50mAである。
そこで、本実施の形態では、このLED1の温度特性を利用して、合成光のピーク波長を調整する。具体的には、点灯制御部41は、測定対象Sの分光特性の測定を開始する前にLED1に事前に駆動電流を流してLED1の周囲温度を変化させLED1の波長を調整する。そして、点灯制御部41は、LED1の波長が目標とする所定の波長になり、測定開始タイミングが到来するとLED2も点灯させる。
図7は、LED1の温度特性を利用して合成光のピーク波長を調整する場合の合成光のグラフであり、縦軸は放射強度を示し、横軸は波長を示している。グラフG71は駆動開始時のLED1の放射強度分布を示し、グラフG71´は測定開始時のLED1の放射強度分布を示している。グラフG72は測定開始時のLED2の放射強度分布を示している。グラフG73はLED1とLED2とを同時に点灯したときの合成光の放射強度分布を示し、グラフG73´はLED1を事前に駆動させてLED1の周囲温度を上昇させた後、LED2を点灯したときの合成光の放射強度分布を示している。
まず、点灯制御部41はLED1の温度特性を事前に測定する。図9は、LED1の周囲温度とLED1の駆動時間との関係を示すグラフであり、縦軸はLEDの周囲温度を示し、横軸はLEDの駆動時間を示している。
ここで、点灯制御部41は、LED1の点灯開始時又はLED1を点灯させてから所定時間t01が経過したときのLED1の周囲温度T01を検出する。次に、点灯制御部41は、LED1を点灯させてから所定時間t02が経過したときのLED1の周囲温度T02を検出する。そして、点灯制御部41は、測定結果を線形補間することで、LED1の温度特性を求め、図略のメモリに記憶させる。以上によりLED1の温度特性が得られる。
次に、測定時における分光測定装置の動作について説明する。まず、点灯制御部41はLED1を点灯し、LED1の温度センサ44の測定データを取得し、LED1の駆動開始時の周囲温度を検出する。ここで、LED1の周囲温度がT0xであったとする。また、点灯制御部41は、LED1の点灯開始と同時に、LED1の駆動時間を計時するためのタイマの計時動作を開始する。
次に、点灯制御部41は、図8に示す温度特性を参照し、LED1の駆動開始時のピーク波長λpx0を取得する。次に、点灯制御部41は、LED1の温度特性を参照し、LED1の駆動開始時のピーク波長λpx0が目標とするピーク波長λpx1になるまでの温度差ΔTを算出する。
次に、点灯制御部41は、図9に示すグラフを参照し、LED1の周囲温度がT0xからT1xになるのに要するLED1の駆動時間Δtを算出する。次に、点灯制御部41は、LED1の点灯を開始してから駆動時間Δtが経過するとLED2を点灯する。
これにより、図7に示すようにLED1の放射強度分布がグラフG71からG71´に変化し、LED1のピーク波長がλpx1となる。その結果、合成光の放射強度分布がグラフG73からグラフG73´に変化し、目標のピーク波長を持つ合成光が得られる。
なお、図7の例ではLED1の温度特性を利用したが、LED2の温度特性を利用してもよい。この場合、点灯制御部41は、まず、LED2を点灯させ、駆動時間Δtが経過したときに、LED1を点灯させればよい。
なお、図7の例では、LED1を事前に点灯させてLED1のピーク波長を増大させたが、ペルチェ素子を用いればLED1の周囲温度を減少させることができる。図10は、LED1にペルチェ素子を取り付けた場合の合成光の放射強度分布を示すグラフであり、縦軸は放射強度を示し、横軸は波長を示している。
グラフG101は駆動開始時のLED1の放射強度分布を示し、グラフG101´は測定開始時のLED1の放射強度分布を示している。グラフG102は測定開始時のLED2の放射強度分布を示している。グラフG103はLED1とLED2とを同時に点灯したときの合成光の放射強度分布を示し、グラフG103´はLED1を事前に駆動させてLED1の周囲温度を減少させた後、LED2を点灯したときの合成光の放射強度分布を示している。
LED1にペルチェ素子を取り付ければ、LED1は駆動時間が増大するにつれて周囲温度が低下することができる。この場合、LED1の周囲温度とLED1の駆動時間との関係は図10とは逆に駆動時間が増大するにつれて波長が減少する右下がりの関係を持つ。
よって、点灯制御部41は、LED1の点灯を開始して、合成光のピーク波長を目標とするピーク波長にすることができるピーク波長にLED1のピーク波長が変化すると、LED2を点灯させる。これにより、LED1の放射強度分布は、グラフG101からグラフG101´に変化し、LED1のピーク波長が減少する。その結果、合成光のピーク波長が減少し、目標のピーク波長を持つ合成光が得られる。
次に、緑葉の分光特性の変化の測定手法について説明する。緑葉のレッドエッジの波長帯の分光特性の変化を検出するには数nmの波長を制御する必要がある。これを実現するために、図11に示すように3個のLED1〜LED3を使って合成光の放射強度分布の半値幅を微調整する。なお、半値幅の微調整することは、LEDの個数が2個でも可能であるが、PDによる検出信号を大きくして検出精度を高めるために、以下の説明では3個のLED1〜LED3を用いる。
図11は、半値幅が調整された合成光の放射強度分布を示したグラフであり、縦軸は放射強度を示し、横軸は波長を示している。グラフG111はLED1の放射強度分布E1(λ)を示し、グラフG112はLED2の放射強度分布E2(λ)を示し、グラフG113はLED3の放射強度分布E3(λ)を示し、グラフG114は半値幅が調整される前の合成光の放射強度分布Es(λ)を示し、グラフG114´は裾部分の波形が調整された後の放射強度分布Es´(λ)を示している。
LED3は、合成光の放射強度分布の半値幅を調整するために設けられたLEDである。図11の例では、LED1,LED2のピークの放射強度は同一であるが、LED3のピークの放射強度は、LED1,LED2のピークの放射強度より2倍程度大きくされている。また、LED1,LED2は、図3と同様、ピーク波長が705nm,715nmであり、半値幅は共に20nmである。また、LED3は、ピーク波長がLED1,LED2のピーク波長より大きく、かつ、半値幅がLED2のピーク波長の差よりも大きい。この状態で合成光の放射強度はEs(λ)となる。そして、点灯制御部41は、LED3の波長を所定波長だけ増大させる。この場合、点灯制御部41は、図7に示した手法を用いて、LED3のピーク波長を増大させればよい。
つまり、点灯制御部41は、図8に示すようなLED3の温度特性と、図9に示すようなLED3の周囲温度及び駆動時間の関係とを事前に取得しておく。そして、点灯制御部41は、LED3の駆動開始時の周囲温度を検出し、この周囲温度から駆動開始時のLED3のピーク波長λpx0を特定し、特定したピーク波長λpx0を目標とするピーク波長λpx1にするための温度差ΔTを温度特性を参照して算出する。そして、点灯制御部41は、LED3の周囲温度がt0xからt1xになるのに要するLED3の駆動時間Δtを算出する。そして、点灯制御部41は、LED3の点灯を開始してから駆動時間Δtが経過すると、LED1,LED2を点灯する。
これにより、合成光の放射強度分布Es(λ)はグラフG114からグラフG114´に変化して、放射強度分布Es´(λ)となり、合成光の放射強度分布の長波長側(右側)の裾部分の波形が長波長側(右側)に平行移動し、半値幅が増大する。以上により、合成光の放射強度分布の半値幅が調整される。
なお、図11の例では、合成光の放射強度分布の長波長側の裾部分の波形を長波長側にシフトさせて半値幅を調整したが、合成光の放射強度分布の短波長側の裾部分の波形を短波長側にシフトさせて半値幅を調整してもよい。この場合、LED3のピークの放射強度をLED2と同じにし、LED1のピークの放射強度をLED2,LED3の2倍程度にし、LED3のピーク波長を所定波長減少させる。これにより、合成光の放射強度分布の短波長側の裾部分の波形を短波長側にシフトすることができる。
つまり、合成光の放射光強度分布の長波長側の裾部分の波形を長波長側にシフトさせる場合は、長波長側のLEDであるLED3のピーク波長を長波長側にずらせばよい。また、合成光の放射光強度分布の短波長側の裾部分の波形を短波長側にシフトさせる場合は、短波長側のLEDであるLED1のピーク波長を短波長側にずらせばよい。
次に、測定対象Sとして緑葉を採用し、図11に示す手法を用いて合成光の放射強度分布の長波長側の裾部分の波形を長波長側にシフトさせながら緑葉の反射強度の分光特性の変化を検出する方法について説明する。緑葉の分光特性のうち、700nm〜800nmの波長帯はレッドエッジと呼ばれ、レッドエッジの緑葉の分光特性の変化を検出することは、緑葉の水分ストレスを検出するうえで重要である。この分光特性の変化はブルーシフトとも呼ばれている。よって、緑葉のレッドエッジの分光特性の変化が分かれば、緑葉の水分ストレスの度合いが分かり、水分ストレスの度合いから灌水量を調整することができる。
そこで、本実施の形態では、水分ストレスが与えられていない緑葉の分光特性に対する、水分ストレスが与えられた緑葉の分光特性の変化を算出する。具体的には、図13に示す分光特性評価部43は、合成光の放射強度分布の半値幅が変化される都度、水分ストレスが与えられていない緑葉からの光の強度をPDに検出させる。また、分光特性評価部43は、合成光の放射強度分布の半値幅が変化される都度、水分ストレスが与えられた緑葉からの光の強度をPDに検出させる。
そして、分光特性評価部43は、PDにより検出された光の強度から水分ストレスが与えられていない緑葉の分光分布に対する、水分ストレスが与えられた緑葉の分光分布の変化を算出する。
図12は、緑葉の分光特性を示したグラフであり、縦軸は放射強度を示し、横軸は波長を示している。グラフG121〜G123は合成光の放射強度分布Es1(λ)〜Es3(λ)を示し、グラフG124は緑葉に水分ストレスを与えた場合の緑葉の分光特性R(λ)を示し、グラフG125は緑葉に水分ストレスを与えない場合の緑葉の分光特性R´(λ)を示している。なお、放射強度はPDによる検出電流で示されている。
以下、Es1(λ),Es2(λ),Es3(λ)と順次に合成光の放射強度分布の長波長側の裾部分の波形を長波長側に変化させて緑葉の分光特性の変化ΔAs1,ΔAs2,ΔAs3を求める手法について説明する。
まず、分光特性評価部43は、点灯制御部41に指示を与え、合成光の放射強度分布がEs1(λ)となるようにLED1〜LED3を点灯させる。放射強度分布がEs1(λ)の合成光を水分ストレスが与えられた緑葉に照射すると、反射強度は、Es1(λ)・R(λ)となる。また、放射強度分布がEs1(λ)の合成光を水分ストレスが与えられていない緑葉に照射すると、反射強度は、Es1(λ)・R´(λ)となる。
したがって、分光特性評価部43は、PDで検出された反射強度Es1(λ)・R(λ)と、反射強度Es1(λ)・R´(λ)とを用いて、式(1)で示される分光特性の変化ΔAs1を求める。
ΔAs1=R´(λ)・Es1(λ)−R(λ)・Es1(λ) (1)
次に、分光特性評価部43は、点灯制御部41に指示を与え、合成光の放射強度分布がEs2(λ)となるようにLED1〜LED3を点灯させる。この場合、点灯制御部41は、例えば図11で説明した手法を用いて、LED3のピーク波長を所定波長増大させ、合成光の放射強度分布の波形の裾部分を所定波長だけ長波長側にシフトさせ、合成光の放射強度分布の半値幅を増大させる。放射強度分布がEs2(λ)の合成光を水分ストレスが与えられた緑葉に照射すると、反射強度は、Es2(λ)・R(λ)となる。また、放射強度分布がEs2(λ)の合成光を水分ストレスが与えられていない緑葉に照射すると、反射強度は、Es2(λ)・R´(λ)となる。
したがって、分光特性評価部43は、PDで検出された反射強度Es2(λ)・R(λ)と、反射強度Es2(λ)・R´(λ)と、分光特性の変化ΔAs1とを用いて、式(2)で示される分光特性の変化ΔAs2を求める。
ΔAs2=R´(λ)・Es2(λ)−R(λ)・Es2(λ)−ΔAs1 (2)
次に、分光特性評価部43は、同様にして、放射強度分布がEs3(λ)で示される合成光を緑葉に照射し、分光特性の変化ΔAs3を求める。分光特性の変化ΔAs3は式(3)で表される。
ΔAs3=R´(λ)・Es3(λ)−R(λ)・Es3(λ)−ΔAs2−ΔAs1 (3)
このようにして求められたΔAs1〜ΔAs3からなるデータ群が分光特性の変化ΔAsとなる。なお、合成光の放射強度分布の波形をn回変化させたときの分光特性の変化ΔAsnは、式(4)で表される。
ΔAsn=R´(λ)・Esn(λ)−R(λ)・Esn(λ)−Σi=1〜nΔAsi (4)
この場合、n個の分光特性の変化ΔAs1〜ΔAsnのデータ群が分光特性の変化ΔAsとなる。このように本実施の形態によれば、3つのLED1〜LED3を用いて半値幅の異なる複数の光を測定対象Sに照射したときの分光特性の変化が高分解能で測定できる。また、この手法は緑葉の個体差及び種類に関わらず適用可能であるため、緑葉の個体差及び種類に関わらず緑葉の分光特性の変化を高分解能で測定できる。なお、上記実施の形態では、反射型の分光特性装置を例に挙げて説明したが、透過型の分光測定装置であっても本発明は適用可能である。
C1,C2 放射特性
E1〜E3,Es,Es1〜Es3 放射強度分布
Id,Id10,Id11 検出電流
Is,Is10,Is11,Isx1 駆動電流
R 分光特性
S 測定対象
T01,T02 周囲温度
W 測定窓
t01,t02 所定時間
ΔAs,ΔAs1〜ΔAs3,ΔAsn 分光特性の変化
ΔT 温度差
Δt 駆動時間
λ1,λp,λpx0,λpx1 ピーク波長
1〜3 LED
40 制御部
41 点灯制御部
42 放射特性生成部
43 分光特性評価部
44 温度センサ

Claims (9)

  1. 測定対象の分光特性を測定する分光測定装置であって、
    ピーク波長が近接する複数のLEDと、
    前記複数のLEDを同時に発光させ、1つのピーク波長を持つ合成光を前記測定対象に照射する点灯制御部と、
    前記測定対象からの光を受光する受光部とを備える分光測定装置。
  2. 前記点灯制御部は、少なくとも1つのLEDの放射強度及びピーク波長の少なくともいずれか一方を変化させ、前記合成光のピーク波長を調整する請求項1記載の分光測定装置。
  3. 前記点灯制御部は、前記LEDに供給する駆動電流を調整することで、前記LEDの放射強度を変化させる請求項2記載の分光測定装置。
  4. 前記点灯制御部は、前記LEDの周囲温度を変化させることで、前記LEDの波長を変化させる請求項2記載の分光測定装置。
  5. 前記点灯制御部は、前記測定対象の分光特性の測定を開始する前に1又は複数のLEDに事前に駆動電流を流して前記1又は複数のLEDの周囲温度を変化させ、測定開始時に残りのLEDを点灯させ、前記合成光のピーク波長を所定の波長に調整する請求項4記載の分光測定装置。
  6. 前記測定対象は緑葉であり、
    前記点灯制御部は、少なくとも1つのLEDのピーク波長を変化させて前記合成光のピーク波長の半値幅を変化させ、
    前記受光部は、前記合成光のピーク波長の半値幅が変化される都度、前記受光部により受光された水分ストレスが与えられた緑葉からの光の強度を検出すると共に、水分ストレスが与えられていない緑葉からの光の強度とを検出し、
    前記受光部により検出された光の強度を用いて、水分ストレスが与えられていない緑葉の分光特性に対する、水分ストレスが与えられた緑葉の分光特性の変化を求める分光特性評価部を更に備える請求項1〜5のいずれかに記載の分光測定装置。
  7. 前記合成光の放射強度分布の半値幅を調整するためのLEDを備える請求項1〜6のいずれかに記載の分光測定装置。
  8. 駆動電流を変えながら各LEDに白色ターゲットを照射させ、前記白色ターゲットからの光を前記受光部が受光したときに生じる検出電流に基づいて、各LEDについての駆動電流と前記検出電流との関係を示す放射特性を生成する放射特性生成部を更に備え、
    前記点灯制御部は、各LEDに対応する放射特性を用いて、各LEDから所定の強度の光を放射させるための駆動電流を決定する請求項1〜7のいずれかに記載の分光測定装置。
  9. 前記測定対象は、緑葉であり、
    前記合成光は、前記緑葉のレッドエッジの波長帯にピーク波長を持つ請求項1〜8のいずれかに記載の分光測定装置。
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