JP7458955B2 - 忘れ物検知報告システムおよび忘れ物検知報告方法 - Google Patents
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Description
しかし、荷物を容易に置けるがゆえに忘れ物が発生しやすく、忘れ物を取りに戻る手間や盗難の恐れにより利用者に不便が生じている。
忘れ物を低減するために監視が望まれるが、導入コストがかかることや、そもそもプライベートな個室空間にカメラなどは適用出来ないという課題がある。
更に、トイレ管理者は忘れ物管理を行う必要がある事や、利用者の忘れ物問い合わせへの対応などの負担がある。
昨今の人手不足はそれらの問題への対応を難しくしている。
ホテル等宿泊施設では、棚上や金庫などに財布や貴重品を忘れてしまうとトラブルとなりやすく、昨今増加した外国人観光客などの利用も多いが、出国されてしまうと忘れ物の返却が困難になってしまうため、早期に発見報告する必要性がある。
特許文献1に記載された技術では、退出する利用者に対して視覚的、又は聴覚的な警報が報知される。
ところで、特許文献1に記載された技術では、利用者の入退室が検知されるものの、忘れ物の検知は行われない。利用者が忘れ物をしていないにもかかわらず、利用者に対して注意喚起が行われると、利用者が不快感を有してしまうおそれがある。また、利用者が忘れ物をした場合であっても、忘れ物自体は検知されない(つまり、忘れ物がどこに位置するかなどの情報は利用者に提供されない)ため、不完全な注意喚起と言わざるを得ない。
特許文献2に記載された技術では、トイレブースへの利用者の入室前とトイレブースからの利用者の退室後とを比較することによって、忘れ物等の異常の発生が検出される。
ところで、特許文献2に記載された技術では、カメラによってトイレ内部が監視されるため、利用者のストレス、抵抗感となってしまうおそれがある。
トイレ以外のホテル客室などにおいても、カメラを設置すると利用者のストレス、抵抗感となってしまうおそれがあるため、カメラを設置するのには無理がある。
特許文献3に記載された技術では、各トイレに設けられているセンサが各種設備の状態を収集する。センサから収集されるトイレ情報は、通信ネットワーク上に分散配置された複数の記憶装置に分散して格納される。トイレ情報は、収集されて適時に表示されるとともに、利用者端末からの要求に応じて利用者端末等に提供される。
特許文献3には、情報を収集するセンサとして、人感センサ、洗浄水流量センサ、排水流量センサ、生体情報センサ、薬剤残量センサ、水分センサ、感圧センサ、ドア状態センサなどについて記載されている。また、特許文献3には、感圧センサを用いることによって、個室内の手荷物棚に置き去られた物がないかが監視される旨、および、ドア状態センサが使用中でないことを示しているにもかかわらず感圧センサが手荷物棚の物体を検出している場合に忘れ物ありと判定される旨などが記載されている。
ところで、特許文献3に記載された技術では、例えば手荷物棚上における物体の位置が得られることなく、忘れ物ありと判定される。そのため、特許文献3に記載された技術では、例えばトイレットペーパー等の備品が手荷物棚に載置されている場合に、忘れ物ありと誤判定されてしまい、その誤判定結果が利用者端末等に提供され、利用者の不安を増大させてしまうおそれがある。
つまり、特許文献3に記載された技術によっては、忘れ物が生じたと正確に判定することができず、忘れ物が生じた場合の適切な対応を可能にすることができない。
[2]前記センサシートが配置されたエリアへの利用者の入退室を検出する入退室検出部を備え、前記入退室検出部によって前記エリアへの入室が検出された場合に、前記物品検出部は、前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かを検出し、前記入退室検出部によって前記エリアからの退室が検出された場合に、前記情報記録部は、前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かの検出結果に基づいて、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を算出する、[1]に記載の忘れ物検知報告システム。
[3]前記入退室検出部によって前記エリアへの入室が検出された時点よりも後に、前記物品が載置されたことが前記物品検出部によって検出された場合であって、前記入退室検出部によって前記エリアからの退室が検出された時点よりも後に、前記物品が載置され続けていることが前記物品検出部によって検出された場合に、前記物品が忘れ物であると判定する忘れ物判定部を備える、[2]に記載の忘れ物検知報告システム。
[4]前記入退室検出部によって前記エリアからの退室が検出された場合であって、前記物品が忘れ物であると前記忘れ物判定部によって判定された場合に、前記情報記録部は、前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かの検出結果に基づいて、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を算出する、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を示す情報を忘れ物情報として記録する、[3]に記載の忘れ物検知報告システム。
[5]前記リスト発行部は、前記情報記録部によって記録された前記忘れ物情報を記述したリストである忘れ物管理リストを作成して発行する、[4]に記載の忘れ物検知報告システム。
[6]前記物品が忘れ物であると前記忘れ物判定部によって判定された場合に前記物品の画像を撮像する撮像部を備え、前記リスト発行部によって作成され発行される前記忘れ物管理リストには、前記撮像部によって撮像された前記物品の画像が含まれる、[5]に記載の忘れ物検知報告システム。
[7]前記物品が忘れ物であると前記忘れ物判定部によって判定された場合に前記物品の画像を撮像する撮像部を備え、前記リスト発行部によって作成され発行される前記忘れ物管理リストには、前記撮像部によって撮像されて保存されている前記物品の画像にアクセスするための情報が含まれる、[5]に記載の忘れ物検知報告システム。
[8]前記センサシートは、複数のセンサ電極を備え、前記情報記録部は、前記センサシートによって測定された前記複数のセンサ電極のそれぞれの周囲の静電容量に基づいて、前記センサシート上における前記物品の位置を算出する、[1]に記載の忘れ物検知報告システム。
[9]前記センサシートは、複数のセンサ電極を備え、前記情報記録部は、前記センサシートによって測定された前記複数のセンサ電極のそれぞれの周囲の磁気変化に基づいて、前記センサシート上における前記物品の位置を算出する、[1]に記載の忘れ物検知報告システム。
[10]前記センサシートは、前記物品を支持する板状部材の下面に貼り合わされている、[1]に記載の忘れ物検知報告システム。
[11]前記センサシートの下面は、前記物品を支持する板状部材の上面に貼り合わされており、前記センサシートの上面には、保護フィルムの下面が貼り合わされている、[1]に記載の忘れ物検知報告システム。
[12]センサシートを用いた忘れ物検知報告方法であって、複数の検出領域のそれぞれに物品が載置されているか否かを検出する物品検出ステップと、前記物品検出ステップにおいて検出された結果に基づく情報を記録する情報記録ステップと、前記情報記録ステップにおいて記録された情報を記述したリストを作成して発行するリスト発行ステップとを備え、前記情報記録ステップでは、前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かの前記物品検出ステップにおける検出結果に基づいて、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間が算出され、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を示す情報が記録される、忘れ物検知報告方法。
図1は第1実施形態の忘れ物検知報告システム1の適用例を概略的に示す図である。図2は第1実施形態の忘れ物検知報告システム1の一例を示す図である。
図1および図2に示す例では、第1実施形態の忘れ物検知報告システム1は、例えば公共施設の個室トイレ、宿泊客が利用可能な宿泊施設内の空間、運動施設の更衣室、授乳室などのエリア(つまり、忘れ物が生じやすいエリア)において利用者の忘れ物が生じた場合に適切な対応を可能にするために用いられる。
忘れ物検知報告システム1は、入退室検出部11と、物品検出部12と、忘れ物判定部13と、情報記録部14と、リスト発行部15と、撮像部16とを備えている。
図1および図2に示す例では、忘れ物検知報告システム1が撮像部16を備えているが、他の例では、忘れ物検知報告システム1が撮像部16を備えておらず、忘れ物が生じた場合に、例えば上述したエリアの管理者などが忘れ物の画像を撮像してもよい。
例えば上述したエリアが個室トイレの例では、入退室検出部11が、個室トイレの扉(図示せず)の開閉動作を検知する。入退室検出部11は、例えばドアセンサ、ドア開閉センサ、開閉センサなどと称される公知のセンサ(図示せず)を備えている。入退室検出部11は、利用者が個室トイレに入室する時および利用者が個室トイレから退室する時に、扉の開閉動作を検知する。つまり、入退室検出部11のセンサは、個室トイレが利用者によって利用されている状況であるか、あるいは、個室トイレが利用者によって利用されていない状況であるかを判断する利用状況判断センサとして機能する。
他の例では、入退室検出部11が、公知の人感センサなどを備えていてもよい。
図1および図2に示す例では、センサシートSが20(=5×4)個のセンサ電極SA~STを備えているが、他の例では、センサシートSが20以外の任意の数(ただし、複数)のセンサ電極を備えていてもよい。
図1および図2に示す例では、物品検出部12が複数の検出領域12A~12T(図3(B)参照)を備えている。
図3に示す例では、物品検出部12が、センサ電極SA~STと同数の20(=5×4)個の検出領域12A~12Tを備えているが、他の例では、物品検出部12が20以外の任意の数(ただし、センサ電極と同数、または、センサ電極の数の約数)の検出領域を備えていてもよい。
例えば忘れ物判定部13は、上述したエリアへの利用者の入室が入退室検出部11によって検出された時点よりも後に、物品G1、G2が載置されたことが物品検出部12によって検出された場合であって、上述したエリアからの利用者の退室が入退室検出部11によって検出された時点よりも後に、物品G1、G2が載置され続けていることが物品検出部12によって検出された場合に、物品G1、G2が忘れ物であると判定する。
そのため、図1~図3に示す例では、センサシートS上に載置されている備品(図示せず)などが忘れ物であると誤判定されてしまうおそれを抑制することができる。つまり、忘れ物が生じたか否かを正確に判定することができる。
備品など(忘れ物ではないもの)がセンサシートS上に載置されない例では、上述したエリアへの利用者の入室が入退室検出部11によって検出された時に検出フラグが立てられ、物品検出部12が、複数の検出領域12A~12Tのそれぞれに物品G1、G2が載置されているか否かの検出を開始してもよい。また、上述したエリアからの利用者の退室が入退室検出部11によって検出された時に検出フラグが降ろされ、物品検出部12が、複数の検出領域12A~12Tのそれぞれに物品G1、G2が載置されているか否かの検出を停止してもよい。
図1~図3に示す例では、センサシートSに接続された基板に実装されたIC(集積回路)(図示せず)が、忘れ物判定部13として機能する。
忘れ物情報は、忘れ物判定部13として機能するICから、情報記録部14として機能するサーバSV(例えばオンプレミスサーバ、クラウドサーバなど)に送信される。
情報記録部14は、複数の検出領域12A~12Tのそれぞれに物品G1、G2が載置されているか否かの検出結果に基づいて、物品G1が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12G、12L)および時間と、物品G2が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12I)および時間とを算出する。
詳細には、情報記録部14は、上述したエリアからの利用者の退室が入退室検出部11によって検出された場合に、複数の検出領域12A~12Tのそれぞれに物品G1、G2が載置されているか否かの検出結果に基づいて、物品G1が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12G、12L)および時間と、物品G2が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12I)および時間とを算出する。
そのため、図1~図3に示す例では、物品G1、G2が載置されたセンサシートS上の位置および時間の算出が常に行われる場合よりも省エネ性を向上させることができる。
また、情報記録部14は、物品G1が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12G、12L)および時間と、物品G2が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12I)および時間とを示す情報を忘れ物情報として記録する。
そのため、図1~図3に示す例では、センサシートS上に載置されている備品など(つまり、忘れ物ではないもの)の位置および時間が誤って算出され、記録されてしまうおそれを抑制することができる。
図1~図3に示す例では、物品G1が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12G、12L)および時間と、物品G2が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12I)および時間との算出が、サーバSVにおいて行われるが、他の例では、物品G1が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12G、12L)および時間と、物品G2が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12I)および時間との算出が、センサシートSに接続された基板に実装されたICにおいて行われてもよい。
そのため、図1~図3に示す例では、幅広い種類の物品G1、G2の検出が可能であり、センサの設計を容易にすることができる。
図1および図3に示す例では、センサシートSのセンサ電極SA~STのそれぞれと、物品検出部12の検出領域12A~12Tのそれぞれとが対応しており、検出領域12A~12Tがグリッド状に配列されている。そのため、例えば、センサ電極SC~SE、SH~SJ、SM~SOの出力信号(静電容量値を示す信号)に基づいて、物品G2が検出領域12Iに位置することを正確に把握することができる。
他の例では、センサシートSが、センサ電極SA~STのそれぞれの周囲の磁気変化を測定する磁気センサ型であってもよい。この例では、情報記録部14は、センサシートSによって測定された複数のセンサ電極SA~STのそれぞれの周囲の磁気変化に基づいて、センサシートS上における物品G1の位置(検出領域12G、12L)と物品G2の位置(検出領域12I)とを算出する。
そのため、図1~図3に示す例では、忘れ物が生じた場合の適切な対応を可能にすることができる。また、センサシートS上に載置されている備品など(つまり、忘れ物ではないもの)について忘れ物管理リストが誤って作成、発行されてしまうおそれを抑制することができる。
忘れ物情報は、情報記録部14として機能するサーバSVから、リスト発行部15として機能する情報端末IT(例えばPC(パーソナルコンピュータ)、スマートフォンなど)に送信される。リスト発行部15として機能する情報端末ITは、忘れ物情報を記述した忘れ物管理リストを作成して発行する。
リスト発行部15として機能する情報端末ITは、忘れ物情報を記述した忘れ物管理リストを、例えば情報端末ITのディスプレイに表示することによって発行する。他の例では、リスト発行部15として機能する情報端末ITが、忘れ物情報を記述した忘れ物管理リストを、印刷することによって発行してもよい。
上述したように、他の例では、例えば上述したエリアの管理者などが、センサシートS上に載置されている状態の物品G1、G2の画像を撮像してもよい。
図4に示す例では、上述したエリアが、個室トイレである。リスト発行部15によって作成されて発行される忘れ物管理リストには、「検出位置」と「検出日時」と「写真」と「その他記載」とが忘れ物情報として記述されている。そのため、図4に示す例では、上述したエリアの管理者が忘れ物の位置、日時などを記述した報告書を作成する負担を軽減することができる。
図4において、「検出位置:センサNo.1(トイレ後方)」は、上述したエリア内に配置された複数のセンサシートSのうちの「No.1」の識別番号が付されたセンサシートS上に載置された物品G1、G2(忘れ物)の検出位置であることを示している。図4に示す忘れ物管理リストに含まれる検出領域12A~12Tのそれぞれは、図3(B)に示す物品検出部12の検出領域12A~12Tのそれぞれに対応している。図4に示す「忘れ物管理リスト」には、忘れ物としての物品G1の検出位置が検出領域12G、12Lであること、および、忘れ物としての物品G2の検出位置が検出領域12Iであることが記述されている。
図4において、「検出日時:2020/〇/×(2020年〇月×日)14:20~14:30」は、忘れ物としての物品G1、G2が、2020年〇月×日14:20に、「No.1」の識別番号が付されたセンサシートS上に載置され、個室トイレの利用者(物品G1、G2の所有者)が、物品G1、G2をセンサシートS上に置き忘れたまま、2020年〇月×日14:30に個室トイレから退室したことを示している。
図4に示す「忘れ物管理リスト」の「写真添付箇所」の位置には、撮像部16によって撮像された物品G1、G2の画像が、忘れ物情報として配置される。つまり、図4に示す例では、リスト発行部15によって作成され発行される忘れ物管理リストに、撮像部16によって撮像された物品G1、G2の画像が含まれる。そのため、図4に示す例では、忘れ物情報の整理を容易にすることができる。
図4に示す「忘れ物管理リスト」の「その他記載欄」の位置には、例えば上述したエリアの管理者などによって追記される忘れ物情報(例えば忘れ物発生時の温度・湿度情報、管理者のメモなど)が記載される。
図5(B)に示す例では、センサシートSが、物品G1、G2を支持する板状部材PM(例えば厚い樹脂板)の下面に、例えば両面テープ、接着剤などによって貼り合わされている。物品G1、G2は板状部材PMの上面に載置され、センサシートSは、センサ電極SA~STのそれぞれの周囲の静電容量を測定する。情報記録部14は、センサ電極SA~STのそれぞれの周囲の静電容量に基づいて、板状部材PMの上面に載置された物品G1、G2の位置を算出する。図5(B)に示す例では、板状部材PMの強度が高く、割れにくいため、重い物品G1、G2などを板状部材PMの上面に載置することができる。
図5(C)に示す例では、センサシートSの下面が、物品G1、G2を支持する板状部材PMの上面に、例えば両面テープ、接着剤などによって貼り合わされている。センサシートSの上面には、保護フィルムFMの下面が、例えば接着剤などによって貼り合わされている。物品G1、G2は保護フィルムFMの上面に載置され、センサシートSは、センサ電極SA~STのそれぞれの周囲の静電容量を測定する。情報記録部14は、センサ電極SA~STのそれぞれの周囲の静電容量に基づいて、保護フィルムFMの上面に載置された物品G1、G2の位置を算出する。図5(C)に示す例では、保護フィルムFMに様々な加飾を施すことによってセンサシートSを隠すことができ、見栄えを向上させることができる。
図6(A)に示す例では、ステップS11において、入退室検出部11が、例えば個室トイレへの利用者の入退室を検出する。
次いで、ステップS12では、例えば入退室検出部11が、例えばドア開閉センサの出力信号に基づいて、個室トイレの扉が開いているか否かを判定する。扉が開いている場合、例えば入退室検出部11は、利用者が個室トイレに入室していない、あるいは、利用者が個室トイレから退室したと判定し、ステップS13に進む。一方、扉が開いていない場合、例えば入退室検出部11は、利用者が個室トイレに入室した(利用者が個室トイレからまだ退室していない)と判定し、ステップS14に進む。
ステップS14では、例えば入退室検出部11が、検出フラグを立てて、ステップS15に進む。
ステップS16では、例えば入退室検出部11が、所定時間待機し、ステップS11に戻る。
次いで、ステップS22において、例えば物品検出部12は、入退室検出部11の検出フラグが立っているか否かを判定する。入退室検出部11の検出フラグが立っていない場合(つまり、利用者が個室トイレに入室していない場合、あるいは、利用者が個室トイレから退室した場合)には、ステップS23に進む。一方、入退室検出部11の検出フラグが立っている場合(つまり、利用者が個室トイレに入室した場合)には、ステップS24に進む。
次いで、ステップS25において、例えば物品検出部12は、入退室検出部11の検出フラグの情報(検出フラグが立っているか、あるいは、降りているかの情報)を取得する。
次いで、ステップS26において、例えば物品検出部12は、入退室検出部11の検出フラグが降りたか否かを判定する。入退室検出部11の検出フラグが降りていない場合(つまり、利用者が個室トイレから退出していない場合)には、ステップS27に進む。一方、入退室検出部11の検出フラグが降りている場合(つまり、利用者が個室トイレから退出した場合)には、ステップS28に進む。
次いで、ステップS29において、例えば物品検出部12は、忘れ物が発生したか否かを判定する。忘れ物が発生した場合には、ステップS30に進む。一方、忘れ物が発生していない場合には、ステップS31に進む。
ステップS31において、例えば物品検出部12は、図6(B)に示すルーチンを終了するか否かを判定する。YESの場合には、図6(B)に示すルーチンを終了し、NOの場合には、ステップS21戻る。
次いで、ステップS42において、例えば情報記録部14は、忘れ物情報があるか否か、つまり、忘れ物が発生したか否かを判定する。忘れ物情報がない場合、つまり、忘れ物が発生していない場合には、ステップS43に進む。一方、忘れ物情報がある場合、つまり、忘れ物が発生した場合には、ステップS44に進む。
詳細には、ステップS44において、情報記録部14は、複数の検出領域12A~12Tのそれぞれに物品G1、G2が載置されているか否かのステップS24における検出結果に基づいて、物品G1、G2が載置されたセンサシートS上の位置および時間を算出する。
また、ステップS44において、情報記録部14は、物品G1、G2が載置されたセンサシートS上の位置および時間を示す情報を記録する。
次いで、ステップS46において、例えば情報記録部14は、図7(A)に示すルーチンを終了するか否かを判定する。YESの場合には、図7(A)に示すルーチンを終了し、NOの場合には、ステップS41戻る。
次いで、ステップS52において、例えばリスト発行部15は、忘れ物情報があるか否か、つまり、忘れ物が発生したか否かを判定する。忘れ物情報がない場合、つまり、忘れ物が発生していない場合には、ステップS53に進む。一方、忘れ物情報がある場合、つまり、忘れ物が発生した場合には、ステップS54に進む。
次いで、ステップS55において、例えばリスト発行部15は、図7(B)に示すルーチンを終了するか否かを判定する。YESの場合には、図7(B)に示すルーチンを終了し、NOの場合には、ステップS51戻る。
そのため、第1実施形態の忘れ物検知報告システム1では、忘れ物が発生したか否かを正確に判定することによって、忘れ物が発生した場合の適切な対応を可能にすることができる。
以下、本発明の忘れ物検知報告システムおよび忘れ物検知報告方法の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の忘れ物検知報告システム1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の忘れ物検知報告システム1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の忘れ物検知報告システム1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の忘れ物検知報告システム1と同様の効果を奏することができる。
図8に示す例では、図1および図2に示す例と同様に、入退室検出部11(図2参照)が、上述したエリアへの利用者の入退室を検出する。
また、図1および図2に示す例と同様に、物品検出部12がセンサシートSを有する。上述したエリアへの利用者の入室が入退室検出部11によって検出された場合に、物品検出部12は、複数の検出領域12A~12T(図3参照)のそれぞれに物品G1、G2(図3参照)が載置されているか否かを検出する。
また、図1~図3に示す例と同様に、忘れ物判定部13(図2参照)は、物品G1、G2が忘れ物であるか否かを判定する。
図8に示す例では、図1に示す例とは異なり、情報端末IT(例えばPC、スマートフォンなど)が情報記録部14として機能する。つまり、忘れ物情報は、忘れ物判定部13として機能するICから、情報記録部14として機能する情報端末ITに送信される。
図8に示す例では、図1~図3に示す例と同様に、情報記録部14が、複数の検出領域12A~12Tのそれぞれに物品G1、G2が載置されているか否かの検出結果に基づいて、物品G1が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12G、12L)および時間と、物品G2が載置されたセンサシートS上の位置(検出領域12I)および時間とを算出する。
また、図8に示す例では、図1~図3に示す例と同様に、情報端末ITがリスト発行部15として機能する。
Claims (11)
- センサシートを有する物品検出部と、
前記物品検出部によって検出された結果に基づく情報を記録する情報記録部と、
前記情報記録部によって記録された情報を記述したリストを作成して発行するリスト発行部と、
前記センサシートが配置されたエリアへの利用者の入退室を検出する入退室検出部とを備え、
前記物品検出部は、
複数の検出領域を備え、
前記複数の検出領域のそれぞれに物品が載置されているか否かを検出し、
前記情報記録部は、
前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かの検出結果に基づいて、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を算出し、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を示す情報を記録し、
前記入退室検出部によって前記エリアへの入室が検出された場合に、前記物品検出部は、前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かを検出し、
前記入退室検出部によって前記エリアからの退室が検出された場合に、前記情報記録部は、前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かの検出結果に基づいて、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を算出する、
忘れ物検知報告システム。 - 前記入退室検出部によって前記エリアへの入室が検出された時点よりも後に、前記物品が載置されたことが前記物品検出部によって検出された場合であって、
前記入退室検出部によって前記エリアからの退室が検出された時点よりも後に、前記物品が載置され続けていることが前記物品検出部によって検出された場合に、
前記物品が忘れ物であると判定する忘れ物判定部を備える、
請求項1に記載の忘れ物検知報告システム。 - 前記入退室検出部によって前記エリアからの退室が検出された場合であって、
前記物品が忘れ物であると前記忘れ物判定部によって判定された場合に、
前記情報記録部は、
前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かの検出結果に基づいて、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を算出し、
前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を示す情報を忘れ物情報として記録する、
請求項2に記載の忘れ物検知報告システム。 - 前記リスト発行部は、前記情報記録部によって記録された前記忘れ物情報を記述したリストである忘れ物管理リストを作成して発行する、請求項3に記載の忘れ物検知報告システム。
- 前記物品が忘れ物であると前記忘れ物判定部によって判定された場合に前記物品の画像を撮像する撮像部を備え、
前記リスト発行部によって作成され発行される前記忘れ物管理リストには、前記撮像部によって撮像された前記物品の画像が含まれる、請求項4に記載の忘れ物検知報告システム。 - 前記物品が忘れ物であると前記忘れ物判定部によって判定された場合に前記物品の画像を撮像する撮像部を備え、
前記リスト発行部によって作成され発行される前記忘れ物管理リストには、前記撮像部によって撮像されて保存されている前記物品の画像にアクセスするための情報が含まれる、請求項4に記載の忘れ物検知報告システム。 - 前記センサシートは、複数のセンサ電極を備え、
前記情報記録部は、前記センサシートによって測定された前記複数のセンサ電極のそれぞれの周囲の静電容量に基づいて、前記センサシート上における前記物品の位置を算出する、請求項1に記載の忘れ物検知報告システム。 - 前記センサシートは、複数のセンサ電極を備え、
前記情報記録部は、前記センサシートによって測定された前記複数のセンサ電極のそれぞれの周囲の磁気変化に基づいて、前記センサシート上における前記物品の位置を算出する、請求項1に記載の忘れ物検知報告システム。 - 前記センサシートは、前記物品を支持する板状部材の下面に貼り合わされている、請求項1に記載の忘れ物検知報告システム。
- 前記センサシートの下面は、前記物品を支持する板状部材の上面に貼り合わされており、
前記センサシートの上面には、保護フィルムの下面が貼り合わされている、
請求項1に記載の忘れ物検知報告システム。 - 請求項1~10の何れか一項に記載の忘れ物検知報告システムが有するセンサシートを用いた忘れ物検知報告方法であって、
複数の検出領域のそれぞれに物品が載置されているか否かを検出する物品検出ステップと、
前記物品検出ステップにおいて検出された結果に基づく情報を記録する情報記録ステップと、
前記情報記録ステップにおいて記録された情報を記述したリストを作成して発行するリスト発行ステップと、
前記センサシートが配置されたエリアへの利用者の入退室を検出する入退室検出ステップとを備え、
前記情報記録ステップでは、
前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かの前記物品検出ステップにおける検出結果に基づいて、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間が算出され、
前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間を示す情報が記録され、
前記入退室検出ステップでは、
前記エリアへの入室が検出された場合に、前記物品検出ステップにおいて、前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かを検出し、
前記入退室検出ステップによって前記エリアからの退室が検出された場合に、前記情報記録ステップにおいて、前記複数の検出領域のそれぞれに前記物品が載置されているか否かの検出結果に基づいて、前記物品が載置された前記センサシート上の位置および時間が算出される、
忘れ物検知報告方法。
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