JP7457937B2 - 提示システム、提示方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、提示システム、提示方法、及びプログラムに関する。本開示は、より詳細には、移動体に関する情報を提示する提示システム、提示方法、及びプログラムに関する。
特許文献1は、利用者の希望に応じて電気自動車(移動体)を一時的に貸し出すカーシェアリングサービスのための運用システムを開示する。運用システムは、利用者からの利用予約を受け付ける機能や、その利用予約に電気自動車を割り当てる機能等を有している。
特開2018-18250号公報
課題は、移動体の使用の要求期間に移動体が使用可能であるかどうかの判定の精度の向上が図れる、提示システム、提示方法、及びプログラムを提供することである。
本開示の一態様の提示システムは、取得部と、提示部と、を備える。前記取得部は、動力源として用いられる蓄電池を備える移動体の使用を管理する使用管理システムから前記移動体の使用の要求期間及び前記要求期間における必要電力量を含む要求情報を取得する。前記提示部は、前記移動体の前記要求期間における蓄電池の第1利用可能電力量に基づいて判定用情報を前記使用管理システムに提示する。前記第1利用可能電力量は、前記移動体についての使用スケジュールを含むスケジュール情報と基準時の蓄電池の残量と前記要求情報とから得られる。前記判定用情報は、前記要求期間に前記移動体が使用可能であるかどうかを判定するための情報である。前記基準時は、前記要求期間の前の前記移動体の使用の開始時と終了時の一方と、前記要求期間の前の前記移動体の充電の開始時と終了時の一方と、定期的な時間と、前記要求期間の前の前記移動体の蓄電池の残量を取得可能な時点とのいずれかである。前記第1利用可能電力量は、前記要求期間の開始時における蓄電池の残量のうち、前記要求期間において使用してもよい電力量である。前記提示部は、前記使用スケジュールが前記要求期間の後に1以上の使用予定期間を含む場合に、前記第1利用可能電力量を確保した際の前記1以上の使用予定期間での前記移動体の使用への影響を表す影響情報を前記使用管理システムに提示する。前記影響情報は、前記第1利用可能電力量を確保した場合の前記1以上の使用予定期間における蓄電池の第2利用可能電力量を示す情報を含む。前記第2利用可能電力量は、前記1以上の使用予定期間の開始時における蓄電池の残量のうち、前記1以上の使用予定期間において使用してもよい電力量である。前記提示部は、前記第1利用可能電力量から、前記要求期間における必要電力量を減少させることを含む演算を行って、前記第2利用可能電力量を生成する。
本開示の一態様の提示方法は、1以上のプロセッサにより実行される。前記提示方法は、取得ステップと、提示ステップと、を含む。前記取得ステップは、動力源として用いられる蓄電池を備える移動体の使用を管理する使用管理システムから前記移動体の使用の要求期間及び前記要求期間における必要電力量を含む要求情報を取得するステップである。前記提示ステップは、前記移動体の前記要求期間における蓄電池の第1利用可能電力量に基づいて判定用情報を前記使用管理システムに提示するステップである。前記第1利用可能電力量は、前記移動体についての使用スケジュールと基準時の蓄電池の残量と前記要求情報とから得られる。前記判定用情報は、前記要求期間に前記移動体が使用可能であるかどうかを判定するための情報である。前記基準時は、前記要求期間の前の前記移動体の使用の開始時と終了時の一方と、前記要求期間の前の前記移動体の充電の開始時と終了時の一方と、定期的な時間と、前記要求期間の前の前記移動体の蓄電池の残量を取得可能な時点とのいずれかである。前記第1利用可能電力量は、前記要求期間の開始時における蓄電池の残量のうち、前記要求期間において使用してもよい電力量である。前記提示ステップでは、前記使用スケジュールが前記要求期間の後に1以上の使用予定期間を含む場合に、前記第1利用可能電力量を確保した際の前記1以上の使用予定期間での前記移動体の使用への影響を表す影響情報を前記使用管理システムに提示する。前記影響情報は、前記第1利用可能電力量を確保した場合の前記1以上の使用予定期間における蓄電池の第2利用可能電力量を示す情報を含む。前記第2利用可能電力量は、前記1以上の使用予定期間の開始時における蓄電池の残量のうち、前記1以上の使用予定期間において使用してもよい電力量である。前記提示ステップでは、前記第1利用可能電力量から、前記要求期間における必要電力量を減少させることを含む演算を行うことで、前記第2利用可能電力量が生成される。
本開示の一態様の提示プログラムは、1以上のプロセッサに、前記提示方法を実行させるための、プログラムである。
本開示の態様によれば、移動体の使用の要求期間に移動体が使用可能であるかどうかの判定の精度の向上が図れる、という利点がある。
図1は、一実施形態の管理システムのブロック図である。 図2は、上記実施形態の管理システムの動作のシーケンス図である。 図3は、上記実施形態の管理システムに含まれる充電管理システムのブロック図である。 図4は、上記実施形態の管理システムに含まれる使用管理システムのブロック図である。 図5は、上記実施形態の管理システムに含まれる端末装置のブロック図である。 図6は、上記実施形態の管理システムに含まれる電力供給システムのブロック図である。 図7は、上記実施形態の管理システムの動作の第1例の説明図である。 図8は、上記実施形態の管理システムの動作の第1例の別の説明図である。 図9は、上記実施形態の管理システムの動作の第1例の別の説明図である。 図10は、上記実施形態の管理システムの動作の第1例の別の説明図である。 図11は、上記実施形態の管理システムの動作の第1例の別の説明図である。 図12は、上記実施形態の管理システムの動作の第2例の説明図である。 図13は、上記実施形態の管理システムの動作の第2例の別の説明図である。 図14は、上記実施形態の管理システムの動作の第2例の別の説明図である。 図15は、上記実施形態の管理システムの動作の第3例の説明図である。 図16は、上記実施形態の管理システムの動作の第3例の別の説明図である。 図17は、上記実施形態の管理システムの動作の第3例の別の説明図である。 図18は、充電管理システムの動作(判定用情報提示動作)のフローチャートである。
(1)実施形態
(1-1)概要
図1は、一実施形態の管理システム10を示す。管理システム10は、1以上のユーザによる1以上の移動体100の使用の管理をするシステムである。特に、本実施形態では、管理システム10が、複数のユーザによる複数の移動体100(100A~100D)の使用の管理をするシステムである場合を想定する。管理システム10は、ユーザが、ユーザの要求(要望、希望)に合う移動体100を使用できるように、移動体100の管理を行う。なお、ここでいう「使用」は、料金の支払いを必要としない使用と、料金の支払いを必要とする使用とを含み得る。例えば、複数の移動体100が企業の所有物であり、当該企業の従業員であるユーザが移動体100を使用する場合には、料金の支払いは必要とされない。一方、企業が、当該企業の従業員ではないユーザに移動体100の使用を許諾する、つまり、移動体100を貸し出す場合、企業の従業員ではないユーザは移動体100の使用に対する対価を支払う。
本実施形態において、移動体100は、移動体100の動力源として用いられる蓄電池110を有する(図1参照)。蓄電池(バッテリ)110は、移動体100の駆動装置(例えばモータ)を駆動させるために用いられる。移動体100は、一例として、蓄電池110に蓄積された電気エネルギを用いて走行する電動車両である。電動車両の例としては、電動機の出力によって走行する電気自動車、又はエンジンの出力と電動機の出力とを組み合わせて走行するプラグインハイブリッド車が挙げられる。つまり、電動車両は、電気自動車(電気を動力源の全部又は一部として用いる自動車をいう)を意味し得る。移動体100は、電気自動車に限定されず、シニアカー、二輪車(電動バイク)、三輪車又は電動自転車であってもよい。以下では、説明を分かりやすくするために、移動体100が電気自動車であるとし、必要に応じて、移動体100を電気自動車100という。
管理システム10は、一例として、カーシェアリングサービスやレンタカーサービスに適用され得る。特に、本実施形態では、管理システム10は、企業等の法人が保有する車両をユーザに貸し出すサービスの提供に利用され得る。この場合、ユーザは、当該法人に属する人物(従業員等)に限らず、法人に属さない人物も含み得る。つまり、管理システム10は、当該法人に属する人物(従業員等)の使用予定がない車両を、法人に属さない人物に貸し出すサービスにも適用され得る。
管理システム10は、図1に示すように、充電管理システム20と、使用管理システム30と、電力供給システム40と、端末装置50と、を含む。充電管理システム20と、使用管理システム30と、電力供給システム40と、端末装置50とは、通信ネットワーク60に接続可能である。
端末装置50は、ユーザが電気自動車100の使用に関する要求を移動体管理システム11に与えるための装置である。
使用管理システム30は、1以上のユーザによる1以上の電気自動車100の使用を管理するシステムである。一例として、使用管理システム30は、ユーザからの要求に応じて、複数の電気自動車100からユーザの要求に合致する電気自動車100を選択し、ユーザに割り当てる。具体的には、使用管理システム30は、ユーザからの要求に基づいて、複数の電気自動車100について使用スケジュールを決定し、使用スケジュールを参照して、電気自動車100のユーザへの割り当てを行う。
充電管理システム20は、電力供給システム40による1以上の電気自動車100の充電を管理するシステムである。一例として、充電管理システム20は、1以上の電気自動車100の充電を適切に制御することで、必要とされる際に電気自動車100の蓄電池110の残量が不足する可能性を低減する。具体的には、充電管理システム20は、使用管理システム30から与えられる使用スケジュールを参照して複数の電気自動車100について充電スケジュールを決定し、充電スケジュールに従って電力供給システム40の制御を実行する。
電力供給システム40は、電気自動車100の充電に利用される1以上の充電器41(41A~41D)を備える。各充電器41は、商用交流電源や分散型電源(太陽電池、蓄電池、燃料電池、風力発電機等)等の電源からの電力を利用して、電気自動車100の充電が可能である。電力供給システム40では、各充電器41が充電管理システム20からの指示に従って電気自動車100の充電を実行し、これによって、1以上の電気自動車100が充電スケジュール通りに充電される。
充電管理システム20と使用管理システム30とは、通信ネットワーク60に接続され、移動体管理システム11を構築している。移動体管理システム11は、1以上の電気自動車100の使用スケジュール及び充電スケジュールを含むスケジュール情報を管理し、スケジュール情報とユーザからの要求とに基づいて、ユーザにその要求に合った電気自動車100の割り当てを実行する。
図2は、管理システム10の動作の一例を示す。ユーザは、端末装置50を用いて、電気自動車100の使用の要求を行う(M11)。ユーザからの要求は、使用管理システム30に送られ、使用管理システム30は、ユーザからの要求に従って、要求情報を充電管理システム20に与える(M12)。要求情報は、一例として、電気自動車100の使用の要求期間を含む。充電管理システム20は、複数の電気自動車100についての使用スケジュールと要求情報とから得られる電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量に基づいて、判定用情報を生成する(S11)。判定用情報は、複数の電気自動車100に要求期間に使用可能な電気自動車100があるかどうかを判定するための情報である。充電管理システム20は、判定用情報を使用管理システム30に与える(M13)。使用管理システム30は、ユーザからの要求と判定用情報とを参照して、電気自動車100の使用可否の判定(つまり、ユーザからの要求に合致する電気自動車100があるかどうかの判定)を行う(S12)。そして、使用管理システム30は、使用可能な電気自動車100があれば、使用可能な電気自動車100についての情報を端末装置50に送信し、使用可能な電気自動車100をユーザに提示する(M14)。ユーザが、使用可能な電気自動車100から使用を希望する電気自動車100を端末装置50にて選択すると、ユーザが選択した電気自動車100の情報が使用管理システム30に送られる(M15)。これに応答して、使用管理システム30は、ユーザが選択した電気自動車100の使用を確定し、電気自動車100の使用が確定したことを端末装置50と充電管理システム20とに通知する(M16,M17)。そして、使用管理システム30は、複数の電気自動車100についての使用スケジュールを更新する(S13)。また、充電管理システム20は、複数の電気自動車100についての充電スケジュールを更新する(S14)。
本実施形態の管理システム10では、このようにして、ユーザへの電気自動車100の割り当てが実行される。そして、管理システム10において、充電管理システム20は、使用管理システム30に、複数の電気自動車100に要求期間に使用可能な電気自動車100があるかどうかを判定するための判定用情報を提示する提示システムとしての機能を有している。この提示システムとしての機能は、取得部231と、提示部232とで実現される(図3参照)。つまり、提示システムは、取得部231と、提示部232とを備える。取得部231は、動力源として用いられる蓄電池110を備える電気自動車100の使用を管理する使用管理システム30から電気自動車100の使用の要求期間を含む要求情報を取得する。提示部232は、電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量に基づいて判定用情報を使用管理システム30に提示する。利用可能電力量は、電気自動車100についての使用スケジュールと要求情報とから得られる。判定用情報は、要求期間に電気自動車100が使用可能であるかどうかを判定するための情報である。
このような提示システムによれば、使用管理システム30に、要求期間に電気自動車100が使用可能であるかどうかを判定するための判定用情報を提示することが可能である。そして、判定用情報は、電気自動車100についての使用スケジュールを含むスケジュール情報と要求情報とから得られる電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量に基づいている。これによって、電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量が、直接的又は間接的に、要求期間に電気自動車100が使用可能であるかどうかの判定に反映され得る。その結果、電気自動車100の使用の要求期間に電気自動車100が使用可能であるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
(1-2)詳細
以下、本実施形態の管理システム10について更に詳細に説明する。図1に示すように、管理システム10は、充電管理システム20と、使用管理システム30と、電力供給システム40と、端末装置50と、を含む。充電管理システム20と、使用管理システム30と、電力供給システム40と、端末装置50とは、通信ネットワーク60に接続可能である。特に、充電管理システム20と使用管理システム30とは、通信ネットワーク60に接続され、移動体管理システム11を構築している。
通信ネットワーク60は、インターネットを含み得る。通信ネットワーク60は、単一の通信プロトコルに準拠したネットワークだけではなく、異なる通信プロトコルに準拠した複数のネットワークで構成され得る。通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。図1では簡略化されているが、通信ネットワーク60は、リピータハブ、スイッチングハブ、ブリッジ、ゲートウェイ、ルータ等のデータ通信機器を含み得る。
端末装置50は、移動体管理システム11への情報の入力、及び、移動体管理システム11からの情報の表示に利用される。端末装置50は、図5に示すように、入出力部51と、通信部52と、処理部53と、を備える。端末装置50は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又は、携帯端末(スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等)により実現され得る。本実施形態では、端末装置50は、スマートフォンである。
入出力部51は、端末装置50を操作するための入力装置を備える。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、トラックボール、タッチパッド等を含み得る。また、入出力部51は、情報を表示するための画像表示装置を備える。画像表示装置は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の薄型のディスプレイ装置を含み得る。
通信部52は、通信インターフェースである。通信部52は、通信ネットワーク60に接続可能であり、通信ネットワーク60を通じた通信を行う機能を有する。通信部52は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
処理部53は、端末装置50の全体的な制御、すなわち、入出力部51及び通信部52を制御するように構成される。処理部53は、上述した、入出力部51の操作に応じて、ユーザにより入力された情報を、通信部52から移動体管理システム11に通信ネットワーク60を通じて送信する機能を有している。また、処理部53は、通信ネットワーク60を通じて通信部52で受信した移動体管理システム11からの情報を、入出力部51によりユーザに提示する機能を有している。処理部53は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上の(コンピュータ)プログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部53として機能する。プログラムは、ここでは処理部53のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
電力供給システム40は、電気自動車100の動力源として用いられる蓄電池110の充電のためのシステムである。電力供給システム40は、図1に示すように、施設400に設置される。施設400は、電気自動車100の駐車場410と、駐車場410に付設された建物420とを含み得る。なお、施設400の例としては、住宅(例えば、戸建住宅、集合住宅)、非住宅(例えば、工場、商業施設、アミューズメント施設、病院、事務所、ビル)が挙げられる。
図6に示すように、電力供給システム40は、電気自動車100の充電に利用される複数の充電器41(41A~41D)と、電源設備42と、複数の電流センサ43と、ゲートウェイ44と、管理装置45と、を備える。
充電器41は、電源設備42に接続される。充電器41は、電源設備42から得られる電力によって、充電器41に接続されている電気自動車100の蓄電池110の充電が可能である。充電器41には、大別して、普通充電と急速充電との2種類の充電設備が利用可能である。本実施形態では、200V(又は100V)の単相交流の供給を受けて、蓄電池110の充電を行う普通充電用の充電設備が充電器41に利用される。また、普通充電のモードは、充電制御方式によって、「Mode1」、「Mode2」及び「Mode3」に分類される(IEC61851-1)。「Mode1」は、制御回路を持たない充電設備から車両に電力供給を行う方式である。「Mode2」は、充電ケーブルに制御回路を内蔵している方式である。「Mode3」は、充電設備に制御回路を内蔵している方式である。充電器41は、「Mode3」の方式を採用していることとする。なお、充電器41には、従来周知の構成を採用できるため、本実施形態では詳細に説明しない。
電源設備42は、電力系統200に接続され、商用交流電源210から電力を得ることが可能である。また、電源設備42は、分散型電源300に接続され、分散型電源300への給電又は分散型電源300から電力供給を受けることが可能である。分散型電源300は、交流電源又は直流電源である。交流電源の例としては、風力発電システム等の交流発電システムが挙げられる。直流電源の例としては、太陽電池、燃料電池、及び二次電池(蓄電池)が挙げられる。二次電池の例としては、例えば、ニッケル水素電池、及びリチウムイオン電池が挙げられる。電源設備42は、商用交流電源210や分散型電源300から受け取った電力を、各充電器41に分配することが可能である。なお、電源設備42には、従来周知の構成を採用できるため、本実施形態では詳細に説明しない。
複数の電流センサ43は、第1電流センサ431と、複数の第2電流センサ432A~432Dを含む。第1電流センサ431は、電力系統200と電源設備42との間の電路に設置され、電力系統200から電源設備42に供給される電流の計測が可能である。第2電流センサ431A~431Dは、電源設備42と充電器41A~41Dの間の電路に設置され、電源設備42から充電器41A~41Dに供給される電流の計測が可能である。なお、電流センサ43には、従来周知の構成を採用できるため、本実施形態では詳細に説明しない。
管理装置45は、複数の充電器41を制御可能である。具体的には、管理装置45は、図6に示すように、ゲートウェイ44に接続されており、複数の充電器41及び複数の電流センサ43とゲートウェイ44を介して通信する。これにより、管理装置45は、各充電器41を制御したり、電力供給システム40の動作状態を取得したりすることが可能である。本実施形態では、電力供給システム40の動作状態は、複数の電流センサ43(第1電流センサ431、複数の第2電流センサ432A~432D)による電流測定の結果で表される。管理装置45は、充電管理システム20からの指示に従って各充電器41を制御する。これによって、電気自動車100を充電スケジュール通りに充電することが可能となる。
使用管理システム30は、1以上のユーザによる1以上の電気自動車100の使用を管理するシステムである。本実施形態では、使用管理システム30は、複数の電気自動車100について使用スケジュールを決定し、使用スケジュールを参照して、電気自動車100の使用を管理する。図7は、使用スケジュールの一例を示す。図7では、使用スケジュールは、複数(ここでは4)の電気自動車100A~100Dの指定期間内の使用予定期間を示す。図7では、指定期間は一日である。なお指定期間は、一日である必要はなく、一週間、一か月、一年等であってもよく、管理システム10の運用状況に合わせて適宜設定され得る。使用予定期間は、電気自動車100のユーザによる使用が予定されている期間である。使用予定期間は、電気自動車100をユーザが保有する期間である。換言すれば、使用予定期間は、ユーザが電気自動車100を使用する権利を専有する期間である。よって、ユーザは、使用予定期間の間は、予め定めた契約の範囲内で電気自動車100を自由に使用できる。例えば、ユーザは、使用予定期間の間は、電気自動車100で移動したり、電気自動車100を駐車場に止めて食事や買い物をしたりしてよい。図7では、移動体100Aについては、08:00~12:00の使用予定期間U11、及び、14:00~18:00の使用予定期間U12が設定されている。移動体100Bについては、08:00~10:00の使用予定期間U21、及び、16:00~18:00の使用予定期間U22が設定されている。移動体100Cについては、08:00~12:00の使用予定期間U31、及び、14:00~16:00の使用予定期間U32が設定されている。移動体100Dについては、08:00~18:00の使用予定期間U41が設定されている。また、使用管理システム30は、使用スケジュールに含まれる使用予定期間のそれぞれについて、使用予定量を保持している。使用予定量は、使用予定期間の電気自動車100の使用による蓄電池110の残量の減少量に対応する。なお、使用予定量は、必ずしも使用予定期間のあいだ電気自動車100を所定速度で移動させるのに必要な電力量である必要はなく、電気自動車100の属性情報等の種々の条件を考慮して、設定され得る。例えば、電気自動車100の属性情報は、種類、用途、初期位置、目的地、移動予定距離、移動予定人数、及び使用態様の少なくとも一つを含み得る。一例として、電気自動車100の属性情報の用途が買い物であれば、使用予定量は、使用予定期間のあいだ電気自動車100を所定速度で移動させるのに必要な電力量の50%に設定され得る。
使用管理システム30は、図4に示すように、通信部31と、記憶部32と、処理部33と、を備える。使用管理システム30は、サーバにより実現され得る。
通信部31は、通信インターフェースである。通信部31は、通信ネットワーク60に接続可能であり、通信ネットワーク60を通じた通信を行う機能を有する。通信部31は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
記憶部32は、処理部33が利用する情報を記憶するために用いられる。一例として、記憶部32には、使用スケジュールが記憶される。また、使用スケジュールとともに、使用スケジュールに含まれる使用予定期間それぞれの使用予定量が記憶される。記憶部32は、1以上の記憶装置を含む。記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。
処理部33は、使用管理システム30の動作を制御する制御回路である。処理部33は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上の(コンピュータ)プログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部33として機能する。プログラムは、ここでは処理部33のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
処理部33は、図4に示すように、受付部331と、判定部332と、通知部333と、更新部334と、を備える。図4において、受付部331と、判定部332と、通知部333と、更新部334とは実体のある構成を示しているわけではなく、処理部33によって実現される機能を示している。受付部331と、判定部332と、通知部333と、更新部334とについては、後に説明する。
充電管理システム20は、1以上の電気自動車100の充電を管理するシステムである。本実施形態では、充電管理システム20は、複数の電気自動車100の充電に、電力供給システム40を利用する。電気自動車100の充電は、基本的には、使用予定期間外で行う。そのため、充電管理システム20は、使用管理システム30が生成する使用スケジュールを参照して充電スケジュールを決定する。そして、充電管理システム20は、決定した充電スケジュールに従い、電気自動車100の充電を制御する。図8は、図7の使用スケジュールを参照して決定された充電スケジュールの一例を示す。なお、図8では、使用スケジュールも示されている。図8では、充電スケジュールは、複数(ここでは4)の電気自動車100A~100Dの指定期間内の充電予定期間を示す。図8では、指定期間は一日である。なお指定期間は、一日である必要はなく、一週間、一か月、一年等であってもよく、管理システム10の運用状況に合わせて適宜設定され得る。充電予定期間は、電気自動車100の充電が予定されている期間である。充電予定期間は、指定期間において、使用予定期間と重複しないように設定される。図8では、移動体100Aについては、00:00~02:00の充電予定期間C11、12:00~14:00の充電予定期間C12、及び20:00~00:00の充電予定期間C13が設定されている。移動体100Bについては、00:00~04:00の充電予定期間C21、10:00~16:00の充電予定期間C22、18:00~20:00の充電予定期間C23、及び22:00~00:00の充電予定期間C24が設定されている。移動体100Cについては、00:00~06:00の充電予定期間C31、12:00~14:00の充電予定期間C32、及び16:00~22:00の充電予定期間C33が設定されている。移動体100Dについては、02:00~08:00の充電予定期間C41、及び18:00~00:00の充電予定期間C42が設定されている。
充電管理システム20は、図3に示すように、通信部21と、記憶部22と、処理部23と、を備える。充電管理システム20は、サーバにより実現され得る。
通信部21は、通信インターフェースである。通信部21は、通信ネットワーク60に接続可能であり、通信ネットワーク60を通じた通信を行う機能を有する。通信部21は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
記憶部22は、処理部23が利用する情報を記憶するために用いられる。一例として、記憶部22には、充電スケジュールが記憶される。また、記憶部22には、使用管理システム30から取得した使用スケジュールが記憶される。記憶部22は、1以上の記憶装置を含む。記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。
処理部23は、充電管理システム20の動作を制御する制御回路である。処理部23は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上の(コンピュータ)プログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部23として機能する。プログラムは、ここでは処理部23のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
処理部23は、図3に示すように、取得部231と、提示部232と、決定部233と、制御部234と、通知部235と、を備える。図3において、取得部231と、提示部232と、決定部233と、制御部234と、通知部235とは実体のある構成を示しているわけではなく、処理部23によって実現される機能を示している。
以下、充電管理システム20の取得部231、提示部232、決定部233、制御部234、及び通知部235と、使用管理システム30の受付部331、判定部332、通知部333、及び更新部334について説明する。図2に示すように、充電管理システム20と使用管理システム30とは相互に情報の送受信を行う。そのため、以下では、説明の分かりやすさを優先して、充電管理システム20と使用管理システム30の動作の流れにしたがって説明をする。
使用管理システム30の受付部331は、端末装置50から移動体100に関するユーザの要求を受け付ける。電気自動車100に関するユーザの要求は、少なくとも、電気自動車100の使用の要求期間を含む。要求期間は、ユーザが電気自動車100の使用を要求する期間である。電気自動車100に関するユーザの要求は、ユーザの属性情報、電気自動車100の属性情報を含み得る。ユーザの属性情報は、ユーザが法人に属するか否かについての情報であり得る。また、電気自動車100の属性情報は、種類、用途、初期位置、目的地、移動予定距離、移動予定人数、及び使用態様の少なくとも一つを含み得る。
使用管理システム30の判定部332は、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100があるかどうかを判定する。本実施形態では、判定部332は、複数の電気自動車100からユーザの要求に合致する電気自動車100を選択する。判定部332は、複数の電気自動車100からユーザの要求に合致する電気自動車100を選択するにあたって、充電管理システム20から得られる判定用情報を参照する。判定部332は、充電管理システム20から判定用情報を得るために、充電管理システム20に要求情報を与える。要求情報は、電気自動車100の使用の要求期間を含む。本実施形態では、要求情報は、電気自動車100を要求期間の間利用するのに必要な必要電力量を含む。ここで、電気自動車100に関するユーザの要求は、ユーザの属性情報、電気自動車100の属性情報を含み得る。電気自動車100の属性情報は、種類、用途、初期位置、目的地、移動予定距離、移動予定人数、及び使用態様の少なくとも一つを含み得る。種類の例としては、電気自動車100の車種や、電気自動車100の種別(普通自動車、軽自動車等)が挙げられる。用途の例としては、旅行や、買い物、送迎、配達等が挙げられる。初期位置の例としては、使用予定期間の開始時に電気自動車100が配置されている場所が挙げられる。この場所は、電気自動車100の充電場所であってもよい。目的地の例としては、ユーザが電気自動車100を利用して訪れる場所が挙げられる。例えば、ユーザが電気自動車100を買い物に利用する場合には、ユーザが訪れる店舗が目的地となる。また、ユーザが電気自動車100を旅行に利用する場合には、ユーザが訪れる観光地や宿泊施設が目的地となる。移動予定距離は、ユーザが電気自動車100により移動する予定の距離である。例えば、初期位置と目的地との往復に必要な距離が、移動予定距離となる。移動予定人数は、電気自動車100により移動する予定の人数である。一例として、移動予定人数は、電気自動車100に乗る予定の人数である。使用態様は、電気自動車100の使用の態様である。ここでは、使用態様としては、企業の従業員が使用する態様(業務内の使用)や、企業の従業員以外が利用する態様(業務外の使用、カーシェアリングやレンタカー)を想定している。
判定部332は、電気自動車100の属性情報から、必要電力量を求めてよい。例えば、電気自動車100の属性情報が移動予定距離を含んでいれば、移動予定距離から、必要電力量を推定することが可能である。また、移動予定距離は、初期位置や目的地から推定されてもよい。例えば、電気自動車100の種類や移動予定人数は、電気自動車100の電費に影響し得る。電費は、必要電力量に影響し得る。よって、必要電力量は、移動体(電気自動車100)の種類に応じて変更されてよい。また、必要電力量は、移動体(電気自動車100)の用途に応じて変更されてよい。電気自動車100の用途の例としては、旅行や、買い物等が挙げられる。旅行は買い物よりも長距離の移動が想定されるため、用途が旅行であれば用途が買い物である場合よりも、必要電力量が多く設定され得る。また、要求情報は、電気自動車100に関するユーザの要求に含まれる、ユーザの属性情報、電気自動車100の属性情報を含んでいてもよい。つまり、必要電力量は、必ずしも要求期間のあいだ電気自動車100を動作(走行)させるのに必要な電力量である必要はなく、電気自動車100の属性情報等の種々の条件を考慮して、設定され得る。
充電管理システム20の取得部231は、それぞれ動力源として用いられる蓄電池110を備える複数の電気自動車100の使用を管理する使用管理システム30から電気自動車100の使用の要求期間を含む要求情報を取得する。本実施形態では、使用管理システム30の判定部332が要求情報を充電管理システム20に送信し、充電管理システム20の取得部231が通信ネットワーク60を通じて、要求情報を受け取る。
充電管理システム20の提示部232は、判定用情報を使用管理システム30に提示する。判定用情報は、要求期間に電気自動車100が使用可能であるかどうかを判定するための情報である。提示部232は、電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量に基づいて判定用情報を生成する。本実施形態では、判定用情報は、基本情報を含む。基本情報は、電気自動車100の要求期間における利用可能電力量(第1利用可能電力量)を示す情報を含む。また、判定用情報は、必要に応じて影響情報を含む。影響情報は、要求期間における蓄電池110の利用可能電力量(第1利用可能電力量)を確保した際の1以上の使用予定期間での電気自動車100の使用への影響を表す情報である。特に、影響情報は、要求期間における蓄電池110の利用可能電力量(第1利用可能電力量)を確保した場合の1以上の使用予定期間における蓄電池110の利用可能電力量(第2利用可能電力量)を示す情報を含む。このように、提示部232は、基本情報と影響情報とを判定用情報に含めて使用管理システム30に提示し得る。
提示部232は、利用可能電力量を、複数の電気自動車100についての使用スケジュールを含むスケジュール情報と要求情報とから求める。本実施形態では、スケジュール情報は、充電スケジュールを含む。
以下、判定用情報の生成の過程について更に詳細に説明する。本実施形態では、提示部232は、利用可能電力量を、要求期間に使用中でない電気自動車100について求める。提示部232は、使用スケジュールを参照し、電気自動車100の使用予定期間が要求期間と重複しているかどうかを確認する。提示部232は、使用予定期間が要求期間と重複していない電気自動車100について、利用可能電力量を求める。提示部232は、使用予定期間が要求期間と重複している電気自動車100について、そもそも要求期間に利用できないので、利用可能電力量を求めない。これによって、判定用情報の生成に必要な時間を短縮できる。
例えば、要求期間が12:00~14:00であるとする。この場合、図7又は図8に示すように、電気自動車100Aでは、使用予定期間U11,U12が要求期間に重複していない。また、電気自動車100Bでも、使用予定期間U21,U22が要求期間に重複していない。また、電気自動車100Cでも、使用予定期間U31,U32が要求期間に重複していない。一方、電気自動車100Dでは、使用予定期間U41が要求期間に重複している。よって、提示部232は、電気自動車100Dについてはそもそも要求期間に利用できないので、利用可能電力量を求めない。
提示部232は、電気自動車100A~100Cの要求期間に関して、利用可能電力量を求める。利用可能電力量は、要求期間の開始時における蓄電池110の残量のうち、要求期間において使用してもよい電力量であるといえる。本実施形態では簡単のために、蓄電池110の残量は全てを要求期間で利用可能と考える。提示部232は、利用可能電力量を、基準時の蓄電池110の残量に基づいて決定する。本実施形態では、基準時間は、所定期間のうちの所定時間である。ここで、所定期間は、使用スケジュールの指定期間と一致している。つまり、所定期間は、一日である。また、所定時間は、08:00である。ここでは、管理システム10によるユーザへの電気自動車100の貸し出しサービスの提供期間を、8:00~18:00とし、原則として、8:00には電気自動車100~の蓄電池110の残量が100%になるようにしている。よって、基準時である8:00では、電気自動車100(100A~100D)の蓄電池110の残量が100%であるとみなすことができる。なお、提供期間は、8:00~18:00に限定されず、遅くとも提供期間の開始時には各電気自動車100の蓄電池110を残量が100%になるまで充電可能な期間であってよい。なお、基準時は、上記の例に限らず、電気自動車100の蓄電池110の残量を取得可能な時点であってもよい。つまり、基準時は、電流センサ43等を利用して直接蓄電池110の残量を検出したり、電気自動車100内で計算されている蓄電池110の残量を通信ネットワーク60経由で充電管理システム20へ送ったり等して実際の蓄電池の残量を得ることができるタイミングであり得る。このような電気自動車100の蓄電池110の残量を取得可能な時点の例としては、要求期間の前の電気自動車100の使用の開始時と終了時、及び、要求期間の前の電気自動車100の充電の開始時と終了時が挙げられる。よって、基準時は、要求期間の前の電気自動車100の使用の開始時と終了時の一方と、要求期間の前の電気自動車100の充電の開始時と終了時の一方と、定期的な時間と、所定期間のうちの所定時間等から選択されてもよいし、予め設定されていてもよい。本実施形態では、蓄電池110の残量(残容量)及び利用可能電力量を、SOC(State of Charge)で表す。ただし、蓄電池110の残量及び利用可能電力量は、SOC以外の指標で表されてもよい。蓄電池110の残量及び利用可能電力量は、蓄電池110の残量の単位として周知の単位を利用して表されてよく、例えば、ワットアワー(Wh)、アンペアアワー(Ah)等が利用できる。また、蓄電池110の残量及び利用可能電力量は、蓄電池110の残量に対応する指標により表されてよい。このような指標の例としては、蓄電池110の残量により移動可能な距離(km)が挙げられる。蓄電池110の残量を移動可能か距離により表すことで、ユーザが電気自動車100をどの程度利用できるのかを把握しやすくなる。
提示部232は、基準時の蓄電池110の残量から利用可能電力量を求めるにあたっては、使用スケジュールと充電スケジュールとを参照する。そして、提示部232は、以下の手順(1),(2)に従って、利用可能電力量を求めてよい。手順(1)は、使用スケジュールが基準時と要求期間との間に1以上の使用予定期間を含む場合に実行される。手順(1)では、提示部232は、利用可能電力量を1以上の使用予定期間における使用予定量の分だけ減少させる。手順(2)は、スケジュール情報が基準時と要求期間との間に1以上の充電可能期間を含む場合に実行される。手順(2)では、提示部232は、スケジュール情報が基準時と要求期間との間に1以上の充電可能期間を含む場合、利用可能電力量を、1以上の充電可能期間における充電可能量の分だけ増加させる。1以上の充電可能期間は、充電予定期間、及び、使用予定期間でも充電予定期間でもない期間を含む。充電可能量は、充電可能期間の蓄電池110の充電による蓄電池110の残量の増加量に対応する。尚、使用スケジュールが基準時と要求期間との間に使用予定期間を含まず、かつ、充電スケジュールが基準時と要求期間との間に充電予定期間を含まない場合は、手順(1),(2)は実行されず、提示部232は、利用可能電力量を基準時の蓄電池110の残量に対応する値に設定する。利用可能電力量を求める際に、基準時と要求期間との間の期間には、蓄電池110の自然放電が生じている場合がある。この場合、自然放電の影響を考慮してもよく、基準時の蓄電池110の残量から自然放電による放電量を減算して、利用可能電力量としてよい。なお、後述するように、更新部334にて要求期間に対応する期間が使用予定期間として設定された際(つまり、使用スケジュールの確定時)には、使用予定期間でも充電予定期間でもない期間は、充電可能量に対応する充電予定量を確保するための、充電予定期間として新しく設定され得る。
ところで、要求期間の後に1以上の使用予定期間がある場合、要求期間に電気自動車100を使用すると、1以上の使用予定期間での蓄電池110の利用可能電力量(第2利用可能電力量)が減少し得る。第2利用可能電力量が使用予定期間での使用予定量未満となると、使用予定期間に電気自動車100が使用可能でなくなる。つまり、電気自動車100が使用予定期間でのユーザの要求に合致しなくなる。このような場合には、電気自動車100を使用可能としないほうがよい。そこで、提示部232は、使用スケジュールが要求期間の後に1以上の使用予定期間を含む場合には、影響情報を生成する。影響情報は、要求期間における蓄電池110の利用可能電力量(第1利用可能電力量)を確保した際の1以上の使用予定期間での電気自動車100の使用への影響を表す情報である。本実施形態では、影響情報は、要求期間における蓄電池110の利用可能電力量(第1利用可能電力量)を確保した場合の1以上の使用予定期間における蓄電池110の利用可能電力量(第2利用可能電力量)を示す情報を含む。
以下、影響情報の生成の過程について更に詳細に説明する。本実施形態では、提示部232は、要求期間の後の1以上の使用予定期間について要求期間に電気自動車100を利用したと仮定した場合の利用可能電力量(第2利用可能電力量)求める。第2利用可能電力量は、使用予定期間の開始時における蓄電池110の残量のうち、使用予定期間において使用してもよい電力量であるといえる。提示部232は、第2利用可能電力量を、要求期間における蓄電池110の利用可能電力量(第1利用可能電力量)に基づいて決定してよい。
提示部232は、使用スケジュールを参照し、電気自動車100の使用予定期間が要求期間の後かどうかを確認する。提示部232は、要求期間の後の使用予定期間について、利用可能電力量を求める。
例えば、要求期間が12:00~14:00であるとする。この場合、図7又は図8に示すように、電気自動車100Aでは、使用予定期間U12が要求期間の後にある。また、電気自動車100Bでは、使用予定期間U22が要求期間の後にある。また、電気自動車100Cでは、使用予定期間U32が要求期間の後にある。一方、電気自動車100Dでは、使用予定期間U41が要求期間に重複しており要求期間の後にはない。よって、提示部232は、電気自動車100Aの使用予定期間U12、電気自動車100Bの使用予定期間U22、電気自動車100Cの使用予定期間U32について利用可能電力量(第2利用可能電力量)を求める。
提示部232は、要求期間の第1利用可能電力量から、対象の使用予定期間の第2利用可能電力量を求めるにあたっては、使用スケジュールと充電スケジュールとを参照する。そして、提示部232は、以下の手順(a)~(c)に従って、第2利用可能電力量を求めてよい。手順(a)では、提示部232は、第2利用可能電力量を、第1利用可能電力量から要求期間における必要電力量を減少させ要求期間に電気自動車100を利用したと仮定した場合の電気自動車100利用後の利用可能電力量を演算する。ただし、要求期間と対象の使用予定期間との間の期間には、蓄電池110の自然放電が生じている場合がある。よって、自然放電の影響を考慮して、更に蓄電池110の残量から自然放電による放電量を減算してよい。手順(b)では、使用スケジュールが要求期間と対象の使用予定期間との間に別の1以上の使用予定期間を含む場合に、提示部232は、電気自動車100利用後の利用可能電力量から別の1以上の使用予定期間における使用予定量を減少させる。使用予定量は、別の1以上の使用予定期間の電気自動車100の使用による蓄電池110の残量の減少量に対応する。手順(c)では、充電スケジュールが要求期間と対象となる使用予定期間との間に1以上の充電可能期間を含む場合に、電気自動車100の利用後の利用可能電力量を、1以上の充電可能期間における充電可能量の分だけ増加させる。1以上の充電可能期間は、充電予定期間、及び、使用予定期間でも充電予定期間でもない期間を含む。充電可能量は、1以上の充電可能期間の蓄電池110の充電による蓄電池110の残量の増加量に対応する。最終的に、手順(a)~(c)に従って得られた電気自動車100の利用後の利用可能電力量を第2利用可能電力量とし、第2利用可能電力量を影響情報として利用する。ここでは、電気自動車100の利用後の利用可能電力量を起点に第2利用可能電力量を演算したが、電気自動車100の利用後の利用可能電力量は、以下のようにして演算してもよい。つまり、使用期間毎に第1利用可能電力量を使用スケジュールとして記憶しておき、第2利用可能電力量は、対象の使用期間に対応して記憶されている第1利用可能電力量から要求期間の第1利用可能電力量を減算して求めてもよい。このようにすれば、第2利用可能電力量の演算を簡素化することが可能となる。
このようにして提示部232は、電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量(第1利用可能電力量)と影響情報を求め、求めた利用可能電力量と影響情報に基づいて判定用情報を生成する。
使用管理システム30の判定部332は、充電管理システム20の提示部232から得た判定用情報を利用して、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100があるかどうかを判定する。判定部332は、電気自動車100の利用可能電力量(第1利用可能電力量)が電気自動車100を要求期間の間利用するのに必要な必要電力量以上である電気自動車100を、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補として選択する。ただし、第1利用可能電力量が必要電力量以上であっても、第2利用可能電力量が使用予定量未満になる場合には、要求期間に電気自動車100が使用可能としないほうがよい。よって、判定部332は、要求期間の後の使用予定期間の第2利用可能電力量が使用予定量未満となる移動体(電気自動車)100は、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補から除外する。なお、判定部332は、要求期間の後の使用予定期間の第2利用可能電力量が使用予定量未満となる移動体(電気自動車)100であっても、ユーザに提示する付帯条件付きで、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補としてよい。付帯条件は、ユーザが移動体100の第2利用可能電力量が使用予定量未満となることを了承することである。これは、ユーザが自身で移動体100を充電することを了承することであるともいえる。この場合、使用管理システム30は、ユーザが移動体100の第2利用可能電力量が使用予定量未満であることを了承するメリットとして、移動体100の使用に必要な料金のディスカウントを提示することができる。
このようにして、本実施形態では、判定部332は、判定用情報に基づいて、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100を、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100として選択する。
使用管理システム30の通知部333は、判定部332が選択したユーザの要求に合致する電気自動車100をユーザに通知するための通知情報を、端末装置50に送信する。これによって、端末装置50は、判定部332が選択したユーザの要求に合致する電気自動車100の情報を、入出力部51によりユーザに提示する。ユーザは、入出力部51を用いて、入出力部51に提示された電気自動車100から所望の電気自動車100を選択可能である。端末装置50は、ユーザが選択した電気自動車100の情報を、使用管理システム30に送信する。なお、ユーザの要求に合致する電気自動車100がない場合には、ユーザの要求に合致する電気自動車100がない旨の通知がされてよい。
使用管理システム30の更新部334は、ユーザが選択した電気自動車100の情報を、端末装置50から受け取る。更新部334は、ユーザが選択した電気自動車100で使用予定期間を確定することを、端末装置50及び充電管理システム20に通知する。更新部334は、使用スケジュールを変更して、ユーザが選択した電気自動車100について、要求期間に対応する期間を使用予定期間として設定する。このように、更新部334は、使用スケジュールを、ユーザの要求に合わせて変更(更新)する。更に、更新部334は、要求期間の必要電力量を、要求期間に対応する期間を使用予定期間の使用予定量として設定する。
充電管理システム20の決定部233は、ユーザが選択した電気自動車100で使用予定期間を確定することを更新部334から通知されると、この使用予定期間の確定に合わせた使用スケジュールの変更に伴い、充電スケジュールを決定する。つまり、使用スケジュールに新たな使用予定期間が増えることによって必要とされる際に電気自動車100の蓄電池110の残量が不足する可能性を低減するために、充電スケジュールの再設定を行う。このように、決定部233は、充電スケジュールを、使用スケジュールの変更(更新)に合わせて、変更(更新)する。
充電管理システム20の制御部234は、電力供給システム40の制御を行う。より詳細には、制御部234は、充電スケジュールに従って電力供給システム40の制御を実行する。つまり、制御部234は、充電スケジュールに従って複数の電気自動車100の蓄電池110の少なくとも一つの充電を制御する。具体的には、制御部234は、充電スケジュールの各充電予定期間において、対応する充電器41にて電気自動車100の充電を実行させる。これによって、電力供給システム40が、充電スケジュールに従って、電気自動車100の充電を実行することになる。
通知部235は、電気自動車100の充電に関する情報の通知を行う。例えば、通知部235は、電気自動車100の充電に関する情報を、通信ネットワーク60を通じて、使用管理システム30に送信する。使用管理システム30は、通知部235から送られてきた、電気自動車100の充電に関する情報に応じた処理を実行することができる。ここで、電気自動車100の充電に関する情報としては、複数の電気自動車100のうち充電スケジュール通りに運用できない電気自動車100の情報が挙げられる。一例として、通知部235は、電力供給システム40の動作状態と充電スケジュールとから、電気自動車100を充電スケジュール通りに充電できるかを判定してよい。例えば、充電スケジュールの充電予定期間において、電力供給システム40の動作状態が電力を供給していない異常状態であれば、電気自動車100を充電スケジュール通りに充電できないと判定する。この場合には、使用管理システム30は、電気自動車100を充電スケジュール通りに充電できないことを、端末装置50を通じてユーザに通知してよい。
(1-3)動作
以下、図9~図17を参照して、管理システム10の充電管理システム20及び使用管理システム30の動作について説明する。特に、充電管理システム20において、提示部232が判定用情報を生成する動作を中心に説明する。なお、以下の例では、上述したように、基準時は08:00であり、電気自動車100A~100Dの基準時の蓄電池110の残量は100%であるとする。
(1-3-1)第1例
以下、図9~図11を参照して、充電管理システム20及び使用管理システム30の動作の第1例について説明する。なお、第1例では、要求期間における必要電力量が10%であるとする。
図9に示すように、電気自動車100Aについては、基準時(08:00)と要求期間A11との間に、使用予定期間U11だけがある。ここで、使用予定期間U11での使用予定量が80%であるとする。この場合、要求期間A11での利用可能電力量(第1利用可能電力量)は、基準時の蓄電池110の残量(100%)から使用予定期間U11における使用予定量(80%)の分だけ減少した値(20%=100%-80%)となる(手順(1))。また、電気自動車100Aについては、要求期間A11の後に使用予定期間U12があるが、要求期間A11と使用予定期間U12との間に別の使用予定期間も充電可能期間もない。要求期間A11における必要電力量が10%であるから、使用予定期間U12での利用可能電力量(第2利用可能電力量)は、要求期間A11の利用可能電力量(20%)から要求期間A11の必要電力量(10%)の分だけ減少した値(10%=20%-10%)となる(手順(a)~(c)のうち手順(a)のみを実行)。
電気自動車100Bについては、要求期間A21によって充電予定期間C22が、要求期間A21より前の充電予定期間C221(10:00~12:00)と要求期間A21より後の充電予定期間C222(14:00~16:00)とに分けられる。したがって、基準時(08:00)と要求期間A21との間に、使用予定期間U21と充電予定期間C221とがある。ここで、使用予定期間U21の使用予定量が40%であり、充電予定期間C221の充電予定量が20%であるとする。この場合、要求期間A21での利用可能電力量(第1利用可能電力量)は、基準時の蓄電池110の残量(100%)を基準として、使用予定期間U21における使用予定量(40%)が減算され、かつ、充電予定期間C221における充電予定量(20%)を加算して得られる値(=100%-40%+20%=80%)となる(手順(1),(2))。また、電気自動車100Bについては、要求期間A21の後に使用予定期間U22があり、かつ要求期間A21と使用予定期間U22との間に充電予定期間C222がある。ここで、充電予定期間C222の充電予定量が20%であるとする。要求期間A21における必要電力量が10%であるから、使用予定期間U22での利用可能電力量(第2利用可能電力量)は、要求期間A21の利用可能電力量(80%)を基準として、要求期間A21の必要電力量(10%)が減算され、かつ、充電予定期間C222における充電予定量(20%)を加算して得られる値(90%=80%-10%+20%)となる(手順(a),(c))。
電気自動車100Cについては、基準時(08:00)と要求期間A31との間に、使用予定期間U31だけがある。ここで、使用予定期間U31の使用予定量が50%であるとする。この場合、要求期間A31での利用可能電力量(第1利用可能電力量)は、基準時の蓄電池110の残量(100%)から使用予定期間U31における使用予定量(50%)の分だけ減少した値(50%)となる(手順(1))。また、電気自動車100Cについては、要求期間A31の後に使用予定期間U32がある。要求期間A31における必要電力量が10%であるから、使用予定期間U32での利用可能電力量(第2利用可能電力量)は、要求期間A31の利用可能電力量(50%)を基準として、要求期間A31の必要電力量(10%)が減算されて得られる値(40%=50%-10%)となる(手順(a)~(c)のうち手順(a)のみを実行)。
提示部232は、電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量を求め、求めた利用可能電力量に基づいて判定用情報を生成する。判定用情報は、電気自動車100の要求期間における利用可能電力量を示す基本情報と、影響情報とを含む。基本情報は、電気自動車100Aの第1利用可能電力量が20%であり、電気自動車100Bの第1利用可能電力量が80%であり、電気自動車100Cの第1利用可能電力量が50%であることを示す。また、影響情報は、電気自動車100Aの使用予定期間U12の第2利用可能電力量が10%であり、電気自動車100Bの使用予定期間U22の第2利用可能電力量が90%であり、電気自動車100Cの使用予定期間U32の第2利用可能電力量が40%であることを示す。
使用管理システム30の判定部332は、提示部232からの判定用情報を利用して、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100があるかどうかを判定する。第1例では、要求期間における必要電力量が10%である。基本情報によれば、電気自動車100Aの第1利用可能電力量が20%であり、電気自動車100Bの第1利用可能電力量が80%であり、電気自動車100Cの第1利用可能電力量が50%である。よって、電気自動車100A~100Cは、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補となる。ここで、使用予定期間U12の使用予定量が10%であり、電気自動車100Bの使用予定期間U22の使用予定量が40%であり、電気自動車100Cの使用予定期間U32の使用予定量が40%であるとする。この場合、電気自動車100A~100Cのいずれにおいても、要求期間による後の使用予定期間での使用に影響がない。よって、判定部332は、判定用情報に基づき、電気自動車100A~100Cを、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補として選択する。つまり、判定部332は、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100A~100Cを、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100として選択する。そして、使用管理システム30の通知部333は、判定部332が選択したユーザの要求に合致する電気自動車100をユーザに通知するための通知情報を、端末装置50に送信する。これによって、端末装置50は、判定部332が選択したユーザの要求に合致する電気自動車100A~100Cの情報を、入出力部51によりユーザに提示する。
ここで、ユーザが入出力部51を用いて電気自動車100Aを選択すると、使用管理システム30の更新部334は、ユーザが選択した電気自動車100Aで使用予定期間を確定することを、端末装置50及び充電管理システム20に通知する。更新部334は、図10に示すように、使用スケジュールを変更して、ユーザが選択した電気自動車100Aについて、要求期間A11に対応する期間を使用予定期間U13として設定する。そして、充電管理システム20の決定部233は、ユーザが選択した電気自動車100Aで使用予定期間を確定することを更新部334から通知されると、この使用予定期間U13の確定に合わせた使用スケジュールの変更に伴い、充電スケジュールを決定する。一例として、図11に示すように、電気自動車100Aについては、20:00~00:00の充電予定期間C13を、18:00~00:00の充電予定期間C14に変更する。この変更に伴い、電気自動車100Bについては、充電予定期間C23が取り消されている。
(1-3-2)第2例
以下、図12~図14を参照して、充電管理システム20及び使用管理システム30の動作の第2例について説明する。なお、第2例でも、要求期間における必要電力量が10%であるとする。
上述したように、提示部232は、電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量を求め、求めた利用可能電力量に基づいて判定用情報を生成する。ここでは、判定用情報の基本情報は、電気自動車100Aの利用可能電力量が20%であり、電気自動車100Bの利用可能電力量が80%であり、電気自動車100Cの利用可能電力量が50%であることを示す。また、判定用情報の影響情報は、電気自動車100Aの使用予定期間U12の第2利用可能電力量が10%であり、電気自動車100Bの使用予定期間U22の第2利用可能電力量が90%であり、電気自動車100Cの使用予定期間U32の第2利用可能電力量が40%であることを示す。
使用管理システム30の判定部332は、提示部232からの判定用情報を利用して、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100があるかどうかを判定する。第2例では、要求期間における必要電力量が10%である。基本情報によれば、電気自動車100Aの第1利用可能電力量が20%であり、電気自動車100Bの第1利用可能電力量が80%であり、電気自動車100Cの第1利用可能電力量が50%である。よって、電気自動車100A~100Cは、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補となる。ここで、使用予定期間U12,U22,U32の使用予定量がいずれも40%であるとする。この場合、電気自動車100B,100Cでは、要求期間より後の使用予定期間の第2利用可能電力量が使用予定量以上であるが、電気自動車100Aは、要求期間より後の使用予定期間の第2利用可能電力量が使用予定量を下回る。つまり、図12に示すように、要求期間A21,A31が利用可能となる。よって、判定部332は、判定用情報に基づき、電気自動車100B,100Cを、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補として選択する。つまり、判定部332は、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100B,100Cを、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100として選択する。そして、使用管理システム30の通知部333は、判定部332が選択したユーザの要求に合致する電気自動車100をユーザに通知するための通知情報を、端末装置50に送信する。これによって、端末装置50は、判定部332が選択したユーザの要求に合致する電気自動車100B,100Cの情報を、入出力部51によりユーザに提示する。
ここで、ユーザが入出力部51を用いて電気自動車100Cを選択すると、使用管理システム30の更新部334は、ユーザが選択した電気自動車100Cで使用予定期間を確定することを、端末装置50及び充電管理システム20に通知する。更新部334は、図13に示すように、使用スケジュールを変更して、ユーザが選択した電気自動車100Cについて、要求期間A31に対応する期間を使用予定期間U33として設定する。そして、充電管理システム20の決定部233は、ユーザが選択した電気自動車100Cで使用予定期間を確定することを更新部334から通知されると、この使用予定期間U33の確定に合わせた使用スケジュールの変更に伴い、充電スケジュールを決定する。一例として、図14に示すように、電気自動車100Cについては、充電予定期間C33が、16:00~22:00の期間から、16:00~00:00の期間に変更される。この変更に伴い、電気自動車100Bについては、充電予定期間C24が取り消されている。
(1-3-3)第3例
以下、図15~図17を参照して、充電管理システム20及び使用管理システム30の動作の第3例について説明する。なお、第3例では、要求期間における必要電力量が40%であるとする。
第3例では、電気自動車100A~100Cの利用可能電力量(第1利用可能電力量)は、第1例及び第2例と同じであるが、使用予定期間U12,U22,U32の利用可能電力量(第2利用可能電力量)が第1例及び第2例と異なる。電気自動車100Aについては、使用予定期間U12での利用可能電力量(第2利用可能電力量)は、要求期間A11の利用可能電力量(20%)から要求期間A11の必要電力量(40%)の分だけ減少した値(-20%=20%-40%)となる(手順(a)~(c)のうち手順(a)のみを実行)。また、電気自動車100Bについては、使用予定期間U22での利用可能電力量(第2利用可能電力量)は、要求期間A21の利用可能電力量(80%)を基準として、要求期間A21の必要電力量(40%)が減算され、かつ、充電予定期間C222における充電予定量(20%)を加算して得られる値(60%=80%-40%+20%)となる(手順(a),(c)が適用)。また、電気自動車100Cについては、使用予定期間U32での利用可能電力量(第2利用可能電力量)は、要求期間A31の利用可能電力量(50%)を基準として、要求期間A31の必要電力量(40%)が減算されて得られる値(10%=50%-40%)となる(手順(a)~(c)のうち手順(a)のみを実行)。
このように、提示部232は、電気自動車100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量を求め、求めた利用可能電力量に基づいて判定用情報を生成する。ここでは、判定用情報の基本情報は、電気自動車100Aの利用可能電力量が20%であり、電気自動車100Bの利用可能電力量が80%であり、電気自動車100Cの利用可能電力量が50%であることを示す。また、判定用情報の影響情報は、電気自動車100Aの使用予定期間U12の第2利用可能電力量が-20%であり、電気自動車100Bの使用予定期間U22の第2利用可能電力量が60%であり、電気自動車100Cの使用予定期間U32の第2利用可能電力量が10%であることを示す。
使用管理システム30の判定部332は、提示部232からの判定用情報を利用して、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100があるかどうかを判定する。第3例では、要求期間における必要電力量が40%である。基本情報によれば、電気自動車100Aの第1利用可能電力量が20%であり、電気自動車100Bの第1利用可能電力量が80%であり、電気自動車100Cの第1利用可能電力量が50%である。よって、電気自動車100B,100Cは、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補となる。ここで、使用予定期間U12,U22,U32の使用予定量がいずれも40%であるとする。この場合、電気自動車100Bでは、要求期間より後の使用予定期間U22の第2利用可能電力量が使用予定量以上であるが、電気自動車100Cは、要求期間より後の使用予定期間U32の第2利用可能電力量が使用予定量を下回る。つまり、図15に示すように、要求期間A21のみが利用可能となる。よって、判定部332は、判定用情報に基づき、電気自動車100Bを、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補として選択する。つまり、判定部332は、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100Bを、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100として選択する。そして、使用管理システム30の通知部333は、判定部332が選択したユーザの要求に合致する電気自動車100をユーザに通知するための通知情報を、端末装置50に送信する。これによって、端末装置50は、判定部332が選択したユーザの要求に合致する電気自動車100Bの情報を、入出力部51によりユーザに提示する。
ここで、ユーザが入出力部51を用いて電気自動車100Bを選択すると、使用管理システム30の更新部334は、ユーザが選択した電気自動車100Bで使用予定期間を確定することを、端末装置50及び充電管理システム20に通知する。更新部334は、図16に示すように、使用スケジュールを変更して、ユーザが選択した電気自動車100Bについて、要求期間A21に対応する期間を使用予定期間U23として設定する。そして、充電管理システム20の決定部233は、ユーザが選択した電気自動車100Bで使用予定期間を確定することを更新部334から通知されると、この使用予定期間U23の確定に合わせた使用スケジュールの変更に伴い、充電スケジュールを決定する。一例として、図17に示すように、電気自動車100Bについては、充電予定期間C23,C24が、これらを含む充電予定期間C25(18:00~00:00)に変更される。この変更に伴い、電気自動車100Cについては、充電予定期間C33が、充電予定期間C33より短い充電予定期間C35(16:00~20:00)に変更される。
(1-4)まとめ
以上述べたように、提示システムは、取得部231と、提示部232とを備える。取得部231は、動力源として用いられる蓄電池110を備える移動体(電気自動車)100の使用を管理する使用管理システム30から移動体100の使用の要求期間を含む要求情報を取得する。提示部232は、移動体100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量に基づいて判定用情報を使用管理システム30に提示する。利用可能電力量は、移動体100についての使用スケジュールと要求情報とから得られる。判定用情報は、要求期間に移動体100が使用可能であるかどうかを判定するための情報である。提示システムによれば、移動体100の使用の要求期間に使用可能な移動体100があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
換言すれば、提示システムは、図18に示すような方法(提示方法)を実行しているといえる。提示方法は、取得ステップS21と、提示ステップS22とを備える。取得ステップS21は、動力源として用いられる蓄電池110を備える移動体(電気自動車)100の使用を管理する使用管理システム30から移動体100の使用の要求期間を含む要求情報を取得するステップである。提示ステップS22は、移動体100の要求期間における蓄電池110の利用可能電力量に基づいて判定用情報を使用管理システム30に提示するステップである。利用可能電力量は、移動体100についての使用スケジュールと要求情報とから得られる。判定用情報は、要求期間に移動体100が使用可能であるかどうかを判定するための情報である。提示方法によれば、提示システムと同様に、移動体100の使用の要求期間に使用可能な移動体100があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
提示システムは、コンピュータシステムを利用して実現されている。つまり、提示システムが実行する方法(提示方法)は、コンピュータシステムがプログラムを実行することにより実現され得る。このプログラムは、1以上のプロセッサに、提示方法を実行させるためのコンピュータプログラムである。このようなプログラムによれば、提示システムと同様に、移動体100の使用の要求期間に使用可能な移動体100があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
(2)変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
一変形例では、管理システム10は、1以上のユーザによる単一の移動体100の使用の管理を行ってもよい。
一変形例では、提示部232は、利用可能電力量(第1利用可能電力量)の算出にあたって、必ずしも手順(1),(2)のすべてを採用する必要はないし、手順(1),(2)自体を用いなくてもよい。例えば、提示部232は、あらかじめ用意された計算式や関数その他の手法を利用して、利用可能電力量を取得してよい。この点は、第2利用可能電力量の算出についても同様である。
一変形例では、提示部232は、移動体100の全てについて利用可能電力量を求めてよい。ここで、要求期間が使用予定期間と重複している移動体については、利用可能電力量を0%としてよい。
一変形例では、利用可能電力量(第1利用可能電力量)は、要求期間の開始時における蓄電池110の残量であってもよい。
一変形例では、影響情報は、要求期間における蓄電池110の利用可能電力量(第1利用可能電力量)を確保した場合の1以上の使用予定期間における蓄電池110の残量の不足分を示す情報であってもよい。この場合、充電管理システム20は、使用管理システム30から、各使用予定期間の使用予定量を示す情報を取得することが望ましい。
一変形例では、提示部232は、判定用情報に、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補を示す候補情報を含めてよい。ここで、提示部232は、電気自動車100の利用可能電力量が電気自動車100を要求期間の間利用するのに必要な必要電力量以上である電気自動車100を、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100の候補として選択してよい。この場合の、必要電力量は、取得部231が使用管理システム30から取得した要求情報に基づいて決定される。要求情報は、電気自動車100に関するユーザの要求に含まれる、ユーザの属性情報、電気自動車100の属性情報を含み得る。電気自動車100の属性情報は、種類、仕様、用途、初期位置、目的地、移動予定距離、移動予定人数、及び使用態様の少なくとも一つを含み得る。よって、電気自動車100の属性情報から、必要電力量を求めてよい。例えば、電気自動車100の属性情報が移動予定距離を含んでいれば、移動予定距離から、必要電力量を推定することが可能である。また、必要電力量は、移動体(電気自動車100)の用途に応じて変更されてよい。電気自動車100の用途の例としては、旅行や、買い物等が挙げられる。旅行は買い物よりも長距離の移動が想定されるため、用途が旅行であれば用途が買い物である場合よりも、必要電力量が多く設定され得る。この場合、判定部332は、判定用情報に含まれる候補情報が示す、要求期間に使用可能な移動体(電気自動車)100を、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100として選択することもできる。
一変形例では、判定用情報は、電力情報を含んでよい。電力情報は、電気自動車100の利用可能電力量と電気自動車100を要求期間の間利用するのに必要な必要電力量との関係を示す情報であってよい。このような、利用可能電力量と必要電力量との関係は、利用可能電力量と必要電力量との大小関係であってよいし、単なる利用可能電力量と必要電力量との大きさ自体であってもよい。例えば、電力情報は、電気自動車100の利用可能電力量が必要電力量以上かどうかを示す情報であってよいし、電気自動車100の利用可能電力量自体と必要電力量自体とを示す情報であってよい。このような電力情報によっても、複数の移動体(電気自動車100)に要求期間に使用可能な移動体(電気自動車100)があるかどうかを判定することが可能である。
一変形例では、必要電力量は、移動体100の使用実績から算出されてもよい。移動体100の使用実績は、移動体100の使用予定期間で実際に消費された電力量を含み得る。よって、移動体100の使用実績を利用することで、必要電力量の精度の向上が図れる。また、移動体100の使用実績を利用する場合、統計的手法から、必要電力量を求めてもよいが、機械学習を利用した学習済みモデルによって、必要電力量を求めてもよい。
一変形例では、判定部332は、判定用情報に加えて、所定の判定基準に従って、電気自動車100に関するユーザの要求に合致する電気自動車100があるかどうかを判定してよい。一例として、判定基準は、利用可能電力量が閾値以上であることであってよい。例えば、閾値が10%であるとする。そして、電気自動車100Aの利用可能電力量が20%であり、電気自動車100Bの利用可能電力量が60%であり、電気自動車100Cの利用可能電力量が40%であれば、判定部332は、電気自動車100A~10Cはいずれもユーザの要求に合致すると判定する。よって、判定部332は、複数の電気自動車100からユーザの要求に合致する電気自動車100として、電気自動車100A~100Cを選択する。なお、判定基準は、ユーザの要求に基づいて設定されてよい。例えば、判定基準は、電気自動車100の属性情報がユーザの要求に含まれる電気自動車100の属性情報に合致するかどうかであってもよい。また、閾値は、適宜設定可能である。例えば、電気自動車100がユーザにより充電されることを前提として設定され得る。閾値は、電気自動車100が施設400から最寄りの充電施設まで移動可能な電力量であってよい。
一変形例では、判定部332は、第1利用可能電力量が必要電力量未満の移動体(電気自動車)100であっても、ユーザに提示する付帯条件付きで、電気自動車100に関するユーザの要求に合致すると判定してよい。付帯条件は、ユーザが移動体100の第1利用可能電力量が必要電力量未満であることを了承することである。この場合、使用管理システム30は、ユーザが移動体100の第1利用可能電力量が必要電力量未満であることを了承するメリットとして、移動体100の使用に必要な料金のディスカウントを提示することができる。
一変形例では、判定部332は、特定の使用予定期間の第2利用可能電力量が使用予定量未満の移動体(電気自動車)100であっても、特定の場合には、電気自動車100に関するユーザの要求に合致すると判定してよい。特定の場合の例としては、第2利用可能電力量が不足することを特定の使用予定期間に移動体100を使用するユーザが了承することがある。この場合、特定の使用予定期間に移動体100を使用するユーザに、移動体100の使用に必要な料金のディスカウントを提示することができる。また、特定の場合の別の例としては、要求期間に移動体100を使用するユーザが、要求期間中に移動体100の蓄電池110を充電し、要求期間の終了時に蓄電池110の残量を所定値以上とすることがある。所定値は、特定の使用予定期間の第2利用可能電力量が使用予定量以上となるように設定され得る。この場合、要求期間に移動体100を使用するユーザに、移動体100の使用に必要な料金のディスカウントを提示することができる。
本開示における充電管理システム20は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における充電管理システム20としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(UltraLarge Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、充電管理システム20における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは充電管理システム20に必須の構成ではなく、充電管理システム20の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、充電管理システム20の少なくとも一部の機能、例えば、処理部23の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
(3)態様
第1の態様は、提示システム(20)であって、取得部(231)と、提示部(232)と、を備える。取得部(231)は、動力源として用いられる蓄電池(110)を備える移動体(100)の使用を管理する使用管理システム(30)から前記移動体(100)の使用の要求期間を含む要求情報を取得する。前記提示部(232)は、前記移動体(100)の要求期間における蓄電池(110)の利用可能電力量に基づいて判定用情報を使用管理システム(30)に提示する。前記利用可能電力量は、前記移動体(100)についての使用スケジュールを含むスケジュール情報と要求情報とから得られる。前記判定用情報は、前記要求期間に前記移動体(100)が使用可能であるかどうかを判定するための情報である。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第2の態様は、第1の態様に基づく提示システム(20)である。第2の態様では、前記提示部(232)は、前記要求期間における蓄電池(110)の利用可能電力量を、前記要求期間に使用中でない移動体(100)について求める。この態様によれば、判定用情報の生成に必要な時間を短縮できる。
第3の態様は、第1又は第2の態様に基づく提示システム(20)である。第3の態様では、前記提示部(232)は、前記要求期間における蓄電池(110)の利用可能電力量を、基準時の蓄電池(110)の残量に基づいて決定する。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第4の態様は、第3の態様に基づく提示システム(20)である。第4の態様では、前記提示部(232)は、前記使用スケジュールが前記基準時と前記要求期間との間に1以上の使用予定期間を含む場合、前記要求期間における蓄電池(110)の利用可能電力量を、前記1以上の使用予定期間における使用予定量の分だけ減少させる。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第5の態様は、第4の態様に基づく提示システム(20)である。第5の態様では、前記提示部(232)は、前記スケジュール情報が前記基準時と前記要求期間との間に1以上の充電可能期間を含む場合、前記要求期間における蓄電池の利用可能電力量を前記1以上の充電可能期間における充電可能量の分だけ増加させる。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第6の態様は、第3又は第4の態様に基づく提示システム(20)である。第6の態様では、前記基準時は、前記要求期間の前の移動体(100)の使用の開始時と終了時の一方と、前記要求期間の前の移動体(100)の充電の開始時と終了時の一方と、定期的な時間と、所定期間のうちの所定時間とのいずれかである。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか一つに基づく提示システム(20)である。第7の態様では、前記提示部(232)は、前記使用スケジュールが前記要求期間の後に1以上の使用予定期間を含む場合に、前記要求期間における蓄電池(110)の利用可能電力量を確保した際の前記1以上の使用予定期間での前記移動体(100)の使用への影響を表す影響情報を前記使用管理システム(30)に提示する。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第8の態様は、第7の態様に基づく提示システム(20)である。第8の態様では、前記影響情報は、前記要求期間における蓄電池(110)の利用可能電力量を確保した場合の前記1以上の使用予定期間における蓄電池(100)の利用可能電力量を示す情報を含む。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第9の態様は、提示方法であって、取得ステップと、提示ステップと、を含む。前記取得ステップは、動力源として用いられる蓄電池(110)を備える移動体(100)の使用を管理する使用管理システム(30)から前記移動体(100)の使用の要求期間を含む要求情報を取得する。前記提示ステップは、前記移動体(100)の要求期間における蓄電池(110)の利用可能電力量に基づいて判定用情報を使用管理システム(30)に提示するステップである。前記利用可能電力量は、前記移動体(100)についての使用スケジュールを含むスケジュール情報と要求情報とから得られる。前記判定用情報は、前記要求期間に前記移動体(100)が使用可能であるかどうかを判定するための情報である。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第10の態様は、プログラムであって、1以上のプロセッサに、第9の態様の提示方法を実行させるための、プログラムである。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第11の態様は、移動体管理システム(11)であって、第1~第8の態様のいずれか一つの充電管理システム(20)と、前記使用管理システム(30)と、を備える。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
第12の態様は、管理システム(10)であって、第11の態様の移動体管理システム(11)と、前記移動体管理システム(11)により制御される、前記移動体(100)の蓄電池(110)の充電のための電力供給システム(40)とを備える。この態様によれば、移動体(100)の使用の要求期間に使用可能な移動体(100)があるかどうかの判定の精度の向上が図れる。
なお、第2~第8の態様は、第9~第12の態様にも適宜変更して適用することが可能である。
20 充電管理システム(提示システム)
231 取得部
232 提示部
30 使用管理システム
100 移動体(電気自動車)
110 蓄電池

Claims (6)

  1. 動力源として用いられる蓄電池を備える移動体の使用を管理する使用管理システムから前記移動体の使用の要求期間及び前記要求期間における必要電力量を含む要求情報を取得する取得部と、
    前記移動体についての使用スケジュールを含むスケジュール情報と基準時の蓄電池の残量と前記要求情報とから得られる前記移動体の前記要求期間における蓄電池の第1利用可能電力量に基づいて前記要求期間に前記移動体が使用可能であるかどうかを判定するための判定用情報を前記使用管理システムに提示する提示部と、
    を備え
    前記基準時は、前記要求期間の前の前記移動体の使用の開始時と終了時の一方と、前記要求期間の前の前記移動体の充電の開始時と終了時の一方と、定期的な時間と、前記要求期間の前の前記移動体の蓄電池の残量を取得可能な時点とのいずれかであり、
    前記第1利用可能電力量は、前記要求期間の開始時における蓄電池の残量のうち、前記要求期間において使用してもよい電力量であり、
    前記提示部は、前記使用スケジュールが前記要求期間の後に1以上の使用予定期間を含む場合に、前記第1利用可能電力量を確保した際の前記1以上の使用予定期間での前記移動体の使用への影響を表す影響情報を前記使用管理システムに提示し、
    前記影響情報は、前記第1利用可能電力量を確保した場合の前記1以上の使用予定期間における蓄電池の第2利用可能電力量を示す情報を含み、
    前記第2利用可能電力量は、前記1以上の使用予定期間の開始時における蓄電池の残量のうち、前記1以上の使用予定期間において使用してもよい電力量であり、
    前記提示部は、前記第1利用可能電力量から、前記要求期間における必要電力量を減少させることを含む演算を行って、前記第2利用可能電力量を生成する、
    提示システム。
  2. 前記提示部は、前記要求期間における蓄電池の前記第1利用可能電力量を、前記要求期間に使用中でない移動体について求める、
    請求項1の提示システム。
  3. 前記提示部は、前記使用スケジュールが前記基準時と前記要求期間との間に1以上の使用予定期間を含む場合、前記要求期間における蓄電池の前記第1利用可能電力量を、前記1以上の使用予定期間における使用予定量の分だけ減少させる、
    請求項1又は2の提示システム。
  4. 前記提示部は、前記スケジュール情報が前記基準時と前記要求期間との間に1以上の充電可能期間を含む場合、前記要求期間における蓄電池の前記第1利用可能電力量を、前記1以上の充電可能期間における充電可能量の分だけ増加させる、
    請求項3の提示システム。
  5. 1以上のプロセッサにより実行される提示方法であって、
    動力源として用いられる蓄電池を備える移動体の使用を管理する使用管理システムから前記移動体の使用の要求期間及び前記要求期間における必要電力量を含む要求情報を取得する取得ステップと、
    前記移動体についての使用スケジュールと基準時の蓄電池の残量と前記要求情報とから得られる前記移動体の前記要求期間における蓄電池の第1利用可能電力量に基づいて前記要求期間に前記移動体が使用可能であるかどうかを判定するための判定用情報を前記使用管理システムに提示する提示ステップと、
    を含み、
    前記基準時は、前記要求期間の前の前記移動体の使用の開始時と終了時の一方と、前記要求期間の前の前記移動体の充電の開始時と終了時の一方と、定期的な時間と、前記要求期間の前の前記移動体の蓄電池の残量を取得可能な時点とのいずれかであり、
    前記第1利用可能電力量は、前記要求期間の開始時における蓄電池の残量のうち、前記要求期間において使用してもよい電力量であり、
    前記提示ステップでは、前記使用スケジュールが前記要求期間の後に1以上の使用予定期間を含む場合に、前記第1利用可能電力量を確保した際の前記1以上の使用予定期間での前記移動体の使用への影響を表す影響情報を前記使用管理システムに提示し、
    前記影響情報は、前記第1利用可能電力量を確保した場合の前記1以上の使用予定期間における蓄電池の第2利用可能電力量を示す情報を含み、
    前記第2利用可能電力量は、前記1以上の使用予定期間の開始時における蓄電池の残量のうち、前記1以上の使用予定期間において使用してもよい電力量であり、
    前記提示ステップでは、前記第1利用可能電力量から、前記要求期間における必要電力量を減少させることを含む演算を行うことで、前記第2利用可能電力量が生成される、
    提示方法。
  6. 1以上のプロセッサに、請求項5の提示方法を実行させるための、
    プログラム。
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