以下では、本出願の実施形態の添付の図面を参照して、本出願の実施形態の技術的解決策を説明する。本出願の説明では、特に明記されない限り、「/」は「または」を意味する。例えば、A/Bは、AまたはBを表し得る。本明細書において「および/または」という用語は、関連する物体間の関連関係のみを説明し、3つの関係があり得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AおよびBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表すことができる。加えて、本出願の説明では、「複数の」は、別途指定されない限り、2つまたは3つ以上を意味する。
本出願の実施形態で提供される方法が適用可能な通信システムは、4Gシステム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、5Gシステム、新無線(new radio、NR)システム、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)システム、将来の進化型システム、または複数の集中通信システムを含むが、これらに限定されない。5Gシステムは、非スタンドアロン(non-standalone、NSA)5Gシステム、またはスタンドアロン(standalone、SA)5Gシステムであってもよい。
図2は、本出願の一実施形態が適用される移動通信システムの概略構造図である。図2に示されるように、移動通信システムは、コアネットワークデバイス、無線アクセスネットワークデバイス、無線バックホールデバイス、および少なくとも1つの端末(例えば、図2の端末1および端末2)を含む。端末は、無線方式で無線バックホールデバイスに接続され、1つ以上の無線バックホールデバイス(図2には便宜上1つしか示されていない)を通じて無線アクセスネットワークデバイスに接続される(端末の一部はまた、無線方式で無線アクセスネットワークデバイスに直接接続されてもよい)。無線アクセスネットワークデバイスは、無線または有線方式でコアネットワークデバイスに接続される。コアネットワークデバイスおよび無線アクセスネットワークデバイスは、独立した異なる物理デバイスであってもよく、またはコアネットワークデバイスの機能および無線アクセスネットワークデバイスの論理機能は、同じ物理デバイスに統合されてもよく、コアネットワークデバイスの機能の一部および無線アクセスネットワークデバイスの機能の一部は、1つの物理デバイスに統合されてもよい。端末および無線バックホールデバイスは、固定位置にあっても移動可能であってもよい。移動通信システムに含まれるコアネットワークデバイス、無線アクセスネットワークデバイス、無線バックホールデバイス、および端末の数は、本出願の実施形態では制限されない。
無線アクセスネットワークデバイス、無線バックホールデバイス、および端末デバイスは、屋内デバイス、屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、または車載デバイスを含む、陸上に配備されてもよく、水上に配備されてもよく、または空中の航空機、気球、および衛星に配備されてもよい。無線アクセスネットワークデバイス、無線バックホールデバイス、および端末の適用シナリオは、本出願の実施形態では限定されない。
図2のデバイス間の無線リンクは、認可スペクトル(licensed spectrum)を使用して互いに通信してもよく、無認可スペクトル(unlicensed spectrum)を使用して互いに通信してもよく、または認可スペクトルおよび無認可スペクトルの両方を使用して互いに通信してもよい。デバイス間の無線リンクは、6ギガヘルツ(gigahertz、GHz)未満のスペクトルを使用して通信を実行してもよく、6GHzを超えるスペクトルを使用して通信を実行してもよく、または6GHz未満のスペクトルおよび6GHzを超えるスペクトルの両方を使用して通信を実行してもよい。無線リンクによって使用されるスペクトルリソースは、本出願の実施形態では制限されない。
端末は、端末デバイス、ユーザ機器(user equipment、UE)、モバイルステーション(mobile station、MS)、モバイル端末(mobile terminal、MT)などと呼ばれることもある。端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self-driving)における無線端末、遠隔手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送の安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであり得る。
無線バックホールデバイスは、無線バックホールデバイスの子ノード(例えば、端末または別の無線バックホールデバイス)に無線アクセスサービスおよび無線バックホールサービスを提供することができる。無線バックホールサービスは、BLを通じて提供されるデータおよび/またはシグナリングバックホールサービスを指す。具体的には、無線バックホールデバイスは、LTEシステム内の中継ノード(relay node、RN)、5Gシステム内のIABノード、または無線中継機能を提供することができる別のデバイスであってもよい。本出願では、無線バックホールデバイスがIABノードである例が、説明のために以下で使用される。例えば、IABノードは、カスタマ構内設備(customer premises equipment、CPE)またはホームゲートウェイ(residential gateway、RG)などのデバイスであってもよい。この場合、本出願の実施形態で提供される方法は、ホームアクセス(home access)シナリオにさらに適用され得る。
無線アクセスネットワークデバイスは、これを通じて端末または無線バックホールデバイスが無線方式で移動通信システムにアクセスするアクセスデバイスであり、進化型NodeB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)、次世代NodeB(next generation node base station、gNB)、将来の移動通信システムの基地局、ワイヤレスフィデリティ(Wireless-Fidelity、WiFi)システムのアクセスノードなどであってもよい。無線アクセスネットワークデバイスによって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本出願の実施形態では制限されない。図2に示される移動通信システムでは、無線アクセスネットワークデバイスは、ドナーノードと呼ばれることもある。例えば、ドナーノードはドナー基地局であってもよい。ドナーノードは、5Gネットワークにおいて、略してIABドナー(IAB donor)またはDgNB(すなわち、donor gNodeB)であってもよい。ドナーノードは、完全なエンティティであってもよく、または集中ユニット(centralized unit、CU)(本明細書では略してDonor-CU、または略してCU、すなわちドナーCU)および分散ユニット(distributed unit、DU)(本明細書では略してDonor-DU、すなわちドナーDU)が分離された形態であってもよい。言い換えると、ドナーノードは、ドナーCUおよびドナーDUを含む。
あるいは、ドナーCUは、ユーザプレーン(User plane、UP)(本明細書では略してCU-UP)および制御プレーン(Control plane、CP)(本明細書では略してCU-CP)が分離された形態であってもよい。言い換えると、ドナーCUは、1つのCU-CPおよび1つ以上のCU-UPを含む。
本出願の実施形態では、IABノードは、ドナーノードを通じてコアネットワークに接続される。例えば、5Gスタンドアロンアーキテクチャでは、IABノードは、ドナーノードを通じて5Gネットワークのコアネットワーク(5G core、5GC)に接続される。5G非スタンドアロンアーキテクチャでは、IABノードは、制御プレーン上のeNBを通じて進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)に接続され、ドナーノードおよびユーザプレーン上のeNBを通じてEPCに接続される。
サービス伝送の信頼性を保証するために、IABネットワークでは、マルチホップIABノードネットワーキングおよびマルチコネクティビティIABノードネットワーキングがサポートされる。したがって、端末とドナーノードとの間に複数の伝送路が存在する可能性がある。ある経路上では、IABノード間、およびIABノードとIABノードにサービスを提供するドナーノードとの間に、決定された階層関係がある。各IABノードは、親ノードとして、IABノードにバックホールサービスを提供する隣接ノードを考慮する。これに対応して、各IABノードは、IABノードの親ノードの子ノードと見なされ得る。
例えば、図1を参照されたい。IABノード1の親ノードはドナーノードであり、IABノード1は、IABノード2およびIABノード3の親ノードであり、IABノード2およびIABノード3の両方はIABノード4の親ノードであり、IABノード5の親ノードはIABノード3である。端末のアップリンクデータパケットは、1つ以上のIABノードを通じてドナーノードに伝送され得、次いで、ドナーノードによってモバイルゲートウェイデバイス(例えば、5Gネットワークのユーザプレーン機能(user plane function、UPF)ネットワーク要素)に送信される。ドナーノードがモバイルゲートウェイデバイスからダウンリンクデータパケットを受信した後、ドナーノードは、1つ以上のIABノードを通じてダウンリンクデータパケットを端末に送信する。端末1とドナーノードとの間のデータパケット伝送には、端末1→IABノード4→IABノード3→IABノード1→ドナーノード、および端末1→IABノード4→IABノード2→IABノード1→ドナーノードの2つの使用可能な経路がある。端末2とドナーノードとの間のデータパケット送信には、端末2→IABノード4→IABノード3→IABノード1→ドナーノード、端末2→IABノード4→IABノード2→IABノード1→ドナーノード、および端末2→IABノード5→IABノード2→IABノード1→ドナーノードの3つの利用可能な経路がある。
IABネットワークでは、端末とドナーノードとの間の1つの伝送路は、1つ以上のIABノードを含み得ることが理解され得る。各IABノードは、親ノードに向けられたBLを維持する必要があり、さらに子ノードとの無線リンクを維持する必要がある。1つのIABノードが端末によってアクセスされるノードである場合、IABノードと子ノード(すなわち、端末)との間にALが存在する。1つのIABノードが別のIABノードにバックホールサービスを提供するノードである場合、IABノードと子ノード(すなわち、別のIABノード)との間にBLが存在する。例えば、図1を参照されたい。経路「端末1→IABノード4→IABノード3→IABノード1→ドナーノード」では、端末1はALを介してIABノード4にアクセスし、IABノード4はBLを介してIABノード3にアクセスし、IABノード3はBLを介してIABノード1にアクセスし、IABノード1はBLを介してドナーノードにアクセスする。
前述のIABネットワーキングシナリオは単なる例である。マルチホップとマルチコネクティビティを組み合わせたIABシナリオでは、他にも考えられるIABネットワーキングシナリオがある。例えば、ドナーノードおよび別のドナーノードに接続されたIABノードは、端末にサービスを提供するためのデュアルコネクティビティを形成する。可能なIABネットワーキングシナリオは、ここでは1つずつ列挙されない。
本出願の実施形態をより明確にするために、以下では、本出願の実施形態に関連するいくつかの内容および概念をまとめて説明する。
1.IABノードの構成要素
IABノードは、モバイル端末(mobile terminal、MT)の役割およびDUの役割を果たすことができる。IABノードがIABノードの親ノードと通信するとき、IABノードは端末と見なされ得る。この場合、IABノードはMTとして機能する。IABノードがIABノードの子ノード(子ノードは端末または別のIABノードの端末部分であり得る)と通信するとき、IABノードネットワークデバイスと見なされ得る。この場合、IABノードはDUとして機能する。したがって、IABノードは、MT部分およびDU部分を含むと考えられてもよい。IABノードは、MT部分を通じてIABノードの少なくとも1つの親ノードへのバックホール接続を確立することができる。IABノードのDU部分は、別のIABノードの端末またはMT部分にアクセスサービスを提供することができる。
例えば、図3を参照されたい。端末は、IABノード2およびIABノード1を通じてドナーノードに接続される。IABノード1およびIABノード2は各々、DU部分およびMT部分を含む。IABノード2のDU部分は、端末にアクセスサービスを提供する。IABノード1のDU部分は、IABノード2のMT部分にアクセスサービスを提供する。ドナーDUは、IABノード1のMTにアクセスサービスを提供する。
IABノードのMT部分はIAB-MTと呼ばれることがあり、IABノードのDU部分はIAB-DUと呼ばれることがある。例えば、IABノード1のMT部分はIAB1-MTと呼ばれることがあり、IABノード1のDU部分はIAB1-DUと呼ばれることがある。
2.バックホール適応プロトコル(backhaul adaptation protocol、BAP)層
BAP層は、IABネットワークに新しく導入されたプロトコル層であり、無線リンクプロとコトル(radio link control、RLC)層の上方に配置され、BL上のデータパケットのルーティングおよびベアラマッピングなどの機能を実施するように構成され得る。本出願の実施形態におけるベアラマッピングは、QoSマッピングと呼ばれることもある。ベアラマッピングは、データパケットを送信するためのRLCチャネルを選択するために使用される。
BAP層は、以下の機能、すなわち、IABノードによって識別され得るルーティング情報(Routing info)をデータパケットに追加する機能、IABノードによって識別され得るルーティング情報に基づいてルート選択を実行する機能、およびデータパケットについてIABノードを含む複数のリンクに対してサービス品質(quality of service、QoS)マッピングを実行する機能のうちの少なくとも1つを有する。これらの機能を有するプロトコル層の名前は、必ずしもBAP層であるとは限らないことに留意されたい。当業者は、これらの機能を有する任意のプロトコル層が本出願のこの実施形態におけるBAP層として理解され得ることを理解し得る。
IABノードによって識別され得るルーティング情報は、端末の識別子、端末によってアクセスされるIABノードの識別子、完全ドナーノードの識別子、ドナーDUの識別子、ドナーCUの識別子、および伝送路の識別子などの1つ以上のタイプの情報であり得る。アップリンクデータの伝送では、IABノードによって識別され得るルーティング情報は、完全ドナーノードの識別子、ドナーDUの識別子、ドナーCUの識別子、および伝送路の識別子などの1つ以上のタイプの情報であり得る。ダウンリンクデータ伝送では、IABノードによって識別され得るルーティング情報は、端末の識別子、端末によってアクセスされるIABノードの識別子、および伝送路の識別子などの1つ以上のタイプの情報であり得る。
複数のリンクに対するQoSマッピングは、端末の無線ベアラ(radio bearer、RB)のものであってデータパケットで搬送される識別子に基づいてBLに対して実行される、端末のRB(radio bearer、RB)からBLのRLCベアラ、RLCチャネル、または論理チャネルへのマッピング、または入力リンク(すなわち、データパケットを受信するためのリンク)および出力リンク(すなわち、データパケットを送信するためのリンク)のRB、RLCベアラ、RLCチャネル、および論理チャネルのうちのいずれか2つ以上の間の対応関係に基づいて実行される、入力リンクのRB、RLCベアラ、RLCチャネル、および論理チャネルから出力リンクのRB、RLCベアラ、RLCチャネル、および論理チャネルへのマッピングであってもよい。
3.F1アプリケーションプロトコル(F1 application protocol、F1AP)層
F1AP層は、DU(IAB-DUまたはドナーDU)とドナーCUとの間で制御プレーンメッセージを搬送するために使用される。制御プレーンメッセージは、以下のメッセージ、すなわち、DUとCUとの間のインターフェースの管理に関連するメッセージ、DUとCUとの間の構成更新に関連するメッセージ、DUの子ノード(端末、別のIABノードなどを含む)に関連するコンテキスト構成メッセージ、DUの子ノードのRRCメッセージを搬送するメッセージコンテナ(message container)を含むメッセージなどのうちの1つ以上を含む。
4.F1インターフェース
F1インターフェースはIABノード(例えば、IAB-DU)とドナーノード(またはドナーCUまたはドナーDU)との間の論理インターフェースである。F1インターフェースは、F1*インターフェースと呼ばれることもあり、または別の名前を有することもできる。F1インターフェースは、ユーザプレーン(F1-U/F1*-U)プロトコルおよび制御プレーン(F1-C/F1*-C)プロトコルをサポートする。ユーザプレーンプロトコルは、以下のプロトコル層、すなわち、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザプレーン(general packet radio service tunneling protocol user plane、GTP-U)層、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)層、インターネットプロトコル(internet protocol、IP)層などのうちの1つ以上を含む。制御プレーンプロトコルは、以下のプロトコル層、すなわち、F1AP層、ストリーム制御伝送プロトコル(stream control transmission protocol、SCTP)層、IP層などのうちの1つ以上を含む。
5.IABノード、ドナーDU、およびドナーCUのプロトコルスタックアーキテクチャ
例えば、図4は、F1-U(またはF1*-U)プロトコルをサポートするために使用されるプロトコルスタックを示す。図5は、F1-C(またはF1*-C)プロトコルをサポートするために使用されるプロトコルスタックを示す。図6は、IAB-MTのRRC接続をサポートするために使用されるプロトコルスタックを示す。
F1インターフェースは、IABノード(具体的には、IAB-DU)とドナーノード(またはドナーCU)との間に確立される必要がある。F1インターフェースの制御プレーンは、インターフェース管理、IAB-DU管理、端末コンテキスト関連構成などがIABノードとドナーノードとの間で実行され得るように使用される。F1インターフェースのユーザプレーンは、ユーザプレーンデータ伝送およびダウンリンク伝送状態フィードバックなどの機能がIABノードとドナーノードとの間で実行され得るように使用される。
図4から図6では、PDCPは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol)層を指し、MACは、媒体アクセス制御(medium access control)層を指し、PHYは、物理(physical)層を指し、L2層(layer 2)はリンク層である。例えば、L2層は、オープンシステム相互接続(open systems interconnection、OSI)参照モデルのデータリンク層であってもよい。L1層(layer 1)は、物理層であってもよい。例えば、L1層は、OSI参照モデルの物理層であってもよい。
本出願の実施形態で図4から図6に示されるIABネットワーク内のノードのプロトコルスタックアーキテクチャは、単なる例である。本出願の実施形態で提供される方法は、例に依存しないが、例を使用することにより、本出願の実施形態で提供される方法をより理解しやすくする。
6.上位プロトコル層および下位プロトコル層
本出願の実施形態では、プロトコル層間の位置関係は、以下のように定義される:ノードがデータを送信するプロセスにおいて、データパケットを最初に処理するプロトコル層は、データパケットを後に処理するプロトコル層の上方にあり、言い換えると、データパケットを最初に処理するプロトコル層は、データパケットを後に処理するプロトコル層の上位層プロトコル層と見なされ得る。ノードがデータを受信するプロセスでは、データパケットを最初に処理するプロトコル層は、データパケットを後に処理するプロトコル層の下方にあり、言い換えると、データパケットを最初に処理するプロトコル層は、データパケットを後に処理するプロトコル層の下位プロトコル層と見なされ得る。
例えば、図4を参照されたい。IABノード2のプロトコルスタックでは、BAP層は、RLC層、MAC層、およびPHY層の上位プロトコル層であり、RLC層、MAC層、およびPHY層は、BAP層の下位プロトコル層である。
7.バックホールRLCチャネル(backhaul RLC channel、BH RLC CH)
本出願の実施形態では、BH RLC CHは、2つのノード間(例えば、2つのIABノード間、またはIABノードとドナーノードとの間)のRLC CHであり、2つのノード間でバックホールされたデータパケットを伝送するために使用される。
以上は、本出願のいくつかの内容および概念を簡単に説明している。
IABノードハンドオーバシナリオでは、ターゲット親ノードおよびソース親ノードは、同じドナーノードにアクセスしてもよく(図7の(a)参照)、または異なるドナーノードにアクセスしてもよい(図7の(b)参照)。以下では、ターゲット親ノードおよびソース親ノードが同じドナーノードにアクセスするシナリオ(シナリオ1と表記)ならびにターゲット親ノードおよびソース親ノードが異なるドナーノードにアクセスするシナリオ(シナリオ2と表記)を使用して、IABノードハンドオーバプロセス、およびIABノードハンドオーバプロセスに存在する問題を簡単に説明する。
シナリオ1では、ターゲット親ノードおよびソース親ノードは同じドナーノードにアクセスする。
図8を参照されたい。シナリオ1で可能なIABノードハンドオーバプロセスは、以下のステップを含む。
801:IABノード(またはIAB-MT)は、ソース親ノードを通じてドナーノードに測定報告(Measurement Report)を送信する。
測定報告は、隣接セルの信号品質測定結果を報告するために使用される。測定報告は、RRCメッセージで搬送され得る。ソース親ノードとドナーノードとの間で伝送されるとき、RRCメッセージは、ソース親ノードとドナーノードとの間のF1APメッセージにカプセル化され得る。
802:ドナーノードは、ソース親ノードを通じてIABノード(またはIAB-MT)にRRC再構成メッセージを送信する。
ドナーノードが、測定報告に基づいて、IABノード(またはIAB-MT)がハンドオーバされるターゲット親ノードを決定する場合、ドナーノードは、IABノード(またはIAB-MT)にRRC再構成メッセージを送信する。RRC再構成メッセージは、IABノード(またはIAB-MT)がターゲット親ノードとのランダムアクセス手順を実行するときに必要とされるいくつかの構成(例えば、時間周波数リソースおよびパイロット)を含む。
ドナーノードが、測定報告に基づいて、IABノード(またはIAB-MT)がハンドオーバされる必要があるか否か、およびIABノードがハンドオーバされるターゲット親ノードを決定するプロセスについては、従来の技術を参照されたい。本明細書では詳細は説明されない。
RRC再構成メッセージがソース親ノードとドナーノードとの間で伝送されるとき、RRC再構成メッセージは、ソース親ノードとドナーノードとの間のF1APメッセージにカプセル化され得る。
803:IABノード(またはIAB-MT)とターゲット親ノードとの間でランダムアクセス手順が実行される。
ステップ803を通じて、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じてドナーノードへのRRC接続を確立することができる。
804:IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じてドナーノードにRRC再構成完了メッセージを送信する。
RRC再構成完了メッセージは、RRC接続の確立が完了したことをドナーノードに示すために使用される。
RRC再構成完了メッセージがターゲット親ノードとドナーノードとの間で伝送されるとき、RRC再構成完了メッセージは、ターゲット親ノードとドナーノードとの間のF1APメッセージにカプセル化され得る。
805:ドナーノードは、ターゲット親ノードを通じてIABノード(またはIAB-MT)にRRCメッセージを送信し、RRCメッセージは、第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を含む。
第1のアップリンクルーティング構成は、デフォルト(default)アップリンク(UL)BAPルーティング識別子(routing ID)を含むことができる。
第1のベアラマッピング構成は、デフォルトUL BH RLC CH識別子を含むことができる。
この場合、IABノード(またはIAB-DU)とドナーノードとの間のF1インターフェースが有効化されないので、第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成は、F1APメッセージを使用してIABノード向けに構成されることは不可能であり、RRCメッセージを使用してのみ構成されることが可能であることに留意されたい。
806:IABノード(またはIAB-DU)は、IABノード(またはIAB-DU)とドナーノードとの間のF1インターフェースを有効化する。
IABノードによってアクセスされるドナーノードは、ハンドオーバの前後で変化しないので、F1インターフェースはIABノード(またはIAB-DU)上に存在することに留意されたい。したがって、F1インターフェースは、IABノード(またはIAB-DU)とドナーノードとの間に確立される必要がない。IABノード(またはIAB-DU)のIPアドレスがハンドオーバの前後で変化する場合、対応するF1-C/F1*-CおよびF1-U/F1*-U接続のIPアドレス、トランスポートネットワーク層アドレスなどのみが更新される必要がある。IABノード(またはIAB-DU)のIPアドレスがハンドオーバの前後で変化しない場合、ステップ806は実行されなくてもよい。
807:ドナーノードは、F1APメッセージを使用して、IABノードのために第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を構成する。
ステップ807の後、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じて第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を使用して、ドナーノードにアップリンクデータを送信することができる。
第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成と第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成との違いは、第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成が、IABノードとドナーノードとの間の接続が確立されるフェーズ、またはブーストトラッピング(bootstrapping)フェーズで使用され、その一方で第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成は、IABノードとドナーノードとの間の接続の確立が完了した後、またはブーストトラッピングが完了した後に使用されることにある。加えて、第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成は、F1-C/F1*-C関連データのみを伝送するために使用されるが、第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成は、F1-C/F1*-C関連データ、F1-U/F1*-Uデータ、非F1インターフェースデータなど、例えば、運用、管理、および保守(Operation Administration and Maintenance、OAM)関連データを伝送するために使用され得る。加えて、異なるQoS要件を有するデータルーティング間、および異なるQoS要件を有するベアラマッピング間をより細かい粒度で区別するために、1つのデフォルトUL BAP routing IDおよび1つのデフォルトUL BH RLC CH識別子のみが第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成で構成され、1つ以上のUL BAP routing IDおよび1つ以上のUL BH RLC CH識別子が第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成で構成され得る。
あるいは、本出願のこの実施形態における第1のアップリンクルーティング構成は、例えばデフォルトアップリンクルーティング構成またはデフォルトBAP構成などの別の名前を有してもよい。これは、本出願では限定されない。あるいは、本出願における第1のベアラマッピング構成は、例えばデフォルトベアラマッピング構成などの別の名前を有してもよい。これは、本出願では限定されない。
シナリオ2では、ターゲット親ノードおよびソース親ノードは異なるドナーノードにアクセスする。
シナリオ2では、ソース親ノードによってアクセスされるドナーノードはソースドナーノードと呼ばれ、ターゲット親ノードによってアクセスされるドナーノードはターゲットドナーノードと呼ばれる。
図9を参照されたい。シナリオ2で可能なIABノードハンドオーバプロセスは、以下のステップを含む。
901:IABノード(またはIAB-MT)は、ソース親ノードを通じてソースドナーノードに測定報告を送信する。
測定報告は、隣接セルの信号品質測定結果を報告するために使用される。測定報告は、RRCメッセージで搬送され得る。ソース親ノードとソースドナーノードとの間で伝送されるとき、RRCメッセージは、ソース親ノードとソースドナーノードとの間のF1APメッセージにカプセル化され得る。
902:ソースドナーノードは、ターゲットドナーノードにハンドオーバ要求を送信する。
ソースドナーノードが、測定報告に基づいて、IABノード(またはIAB-MT)がハンドオーバされるターゲット親ノードを決定する場合、ソースドナーノードは、ターゲットドナーノードにハンドオーバ要求を送信する。ハンドオーバ要求は、IABノード(またはIAB-MT)がソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされることを要求するために使用される。
903:ターゲットドナーノードは、ソースドナーノードにハンドオーバ応答を送信する。
ハンドオーバ応答は、ソースドナーノードによってIABノード(またはIAB-MT)に送信されるRRC再構成メッセージの一部または全部の内容、例えば、IABノード(またはIAB-MT)がターゲット親ノードとのランダムアクセス手順を実行するときに必要とされるいくつかの構成を含むことができる。
904:ソースドナーノードは、ソース親ノードを通じてIABノード(またはIAB-MT)にRRC再構成メッセージを送信する。
RRC再構成メッセージは、IABノード(またはIAB-MT)がターゲット親ノードとのランダムアクセス手順を実行するときに必要とされるいくつかの構成を含む。
RRC再構成メッセージがソース親ノードとソースドナーノードとの間で伝送されるとき、RRC再構成メッセージは、ソース親ノードとソースドナーノードとの間のF1APメッセージにカプセル化され得る。
905:IABノード(またはIAB-MT)とターゲット親ノードとの間でランダムアクセス手順が実行される。
ステップ905を通じて、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードへのRRC接続を確立することができる。
906:IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにRRC再構成完了メッセージを送信する。
RRC再構成完了メッセージは、RRC接続の確立が完了したことをターゲットドナーノードに示すために使用される。
RRC再構成完了メッセージがターゲット親ノードとターゲットドナーノードとの間で伝送されるとき、RRC再構成完了メッセージは、ターゲット親ノードとターゲットドナーノードとの間のF1APメッセージにカプセル化され得る。
907:ターゲットドナーノードは、ターゲット親ノードを通じてIABノード(またはIAB-MT)にRRCメッセージを送信し、RRCメッセージは、第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を含む。
ステップ907は、ステップ805と同様である。ステップ907の理解については、ステップ805を参照されたい。詳細は再度説明されない。
908:IABノード(またはIAB-DU)は、ターゲットドナーノードとのF1インターフェースを確立する。
IABノード(またはIAB-DU)とターゲットドナーノードとの間のF1インターフェースは、F1インターフェースを確立することによって有効化され得る。
909:ターゲットドナーノードは、F1APメッセージを使用して、IABノードのために第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を構成する。
ステップ909は、ステップ807と同様である。ステップ909の理解については、ステップ807を参照されたい。詳細は再度説明されない。
本出願のこの実施形態におけるアップリンクデータは、アップリンクユーザプレーンデータおよび/またはアップリンク制御プレーンデータを含む。
F1APメッセージを使用して構成された第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成が存在するとき、RRCメッセージを使用して構成された第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成は有効にならないことに留意されたい。
前述のシナリオ1およびシナリオ2では、IABノードハンドオーバプロセスにおいて、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードへのRRC接続を確立した後にのみ、IABノード(またはIAB-MT)とターゲット親ノードとの間のRRCシグナリングを使用して第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を取得することができる。これは、ハンドオーバ遅延を増加させる。
IABノードのハンドオーバ遅延を低減するために、本出願の一実施形態は、通信方法を提供する。図10に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
1001:IABノード(またはIAB-MT)は、ソース親ノードを通じてソースドナーノードに測定報告を送信する。これに対応して、ソースドナーノードは、ソース親ノードを通じてIABノード(またはIAB-MT)から測定報告を受信する。
ソースドナーノードは、ソース親ノードによってアクセスされるドナーノードである。
測定報告は、隣接セルの信号品質測定結果を報告するために使用される。測定報告は、RRCメッセージで搬送され得る。ソース親ノードとソースドナーノードとの間で伝送されるとき、RRCメッセージは、ソース親ノードとソースドナーノードとの間のF1APメッセージにカプセル化され得る。
1002:ソースドナーノードは、測定報告に基づいて、ソース親ノードからターゲット親ノードにIABノード(またはIAB-MT)をハンドオーバすることを決定する。
ステップ1002の具体的な実装形態については、従来の技術を参照されたい。本出願では詳細は再度説明されない。
1003:ソースドナーノードは、ソース親ノードを通じてIABノードに構成情報を送信する。これに対応して、IABノードは、ソース親ノードを通じてソースドナーノードから構成情報を受信する。
任意選択的に、構成情報は、ルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を含み、構成情報は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードとのアップリンクデータの伝送を実行するためにIABノード(またはIAB-MT)によって使用され、ターゲットドナーノードは、ターゲット親ノードによってアクセスされるドナーノードである。
任意選択的に、ソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは同じノードであるか、またはソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは異なるノードである。ソースドナーノードは、完全ドナーノード、ドナーCU、またはCU-CPであってもよく、ターゲットドナーノードは、完全ドナーノード、ドナーCU、またはCU-CPであってもよい。
任意選択的に、ソース親ノードおよびソースドナーノードは、同じドナーノードまたは異なるドナーノードである。
任意選択的に、ターゲット親ノードおよびターゲットドナーノードは、同じドナーノードまたは異なるドナーノードである。
ある場合には、構成情報に含まれるルーティング構成は、1つのUL BAP routing IDを含む。UL BAP routing IDは、アップリンク経路を識別するために使用され、アップリンク経路は、ターゲット親ノードおよびターゲットドナーノードを含む。UL BAP routing IDは、アップリンクデータのターゲット受信ノード(すなわち、ターゲットドナーノード)のBAPアドレス(BAP address)および経路識別子(path ID)を含む。BAPアドレスは、識別情報を含むことができる。任意選択的に、アップリンクデータのターゲット受信ノードのBAPアドレスは、ターゲットドナーノードのドナーDUのBAPアドレス、ターゲットドナーノードのドナーCUのBAPアドレス、またはターゲットドナーノードのBAPアドレスであってもよい。経路識別子は、アップリンクデータのターゲット受信ノードへの経路を示すために使用され、経路はターゲット親ノードを通過する。UL BAP routing IDはデフォルトであってもよい。構成情報に含まれるベアラマッピング構成は、UL BH RLC CH識別子を含む。UL BH RLC CH識別子によって識別されるUL BH RLC CHは、IABノード(またはIAB-MT)とターゲット親ノードとの間のRLC CHであり、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信するために、IABノード(またはIAB-MT)によって使用される。言い換えると、構成情報に含まれるルーティング構成およびベアラマッピング構成は、第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成であってもよい。
別の場合には、構成情報に含まれるルーティング構成は第2のアップリンクルーティング構成であってもよく、構成情報に含まれるベアラマッピング構成は、第2のベアラマッピング構成であってもよい。詳細については、理解のために、前述の説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。
アップリンクデータは、以下のデータ、すなわち、F1インターフェース確立関連メッセージ、F1インターフェース制御プレーンメッセージ(すなわち、F1-C/F1*-Cメッセージ)、SCTP データパケットなどのうちの1つ以上である。任意選択的に、アップリンクデータは、IABノードとターゲット親ノードとの間のRRC再構成完了メッセージを含まない。
任意選択的に、構成情報は、RRCメッセージまたはF1APメッセージで搬送される。ソースドナーノードがF1APメッセージを使用してIABノードに構成情報を送信するとき、構成情報はIAB-DUに送信される。構成情報を受信した後、IAB-DUは、IAB-MTが構成情報を使用することができるように、IAB-MTに構成情報を送信することができる。
さらに、構成情報は、ソース親ノードを通じてソースドナーノードによってIABノード(またはIAB-MT)に送信されたハンドオーバコマンドが配置されたRRC再構成メッセージで搬送されてもよい。
任意選択的に、構成情報は、ランダムアクセス手順メッセージ3のアップリンク同期情報、専用ランダムアクセスリソース、またはアップリンクリソース情報を含む。この場合、IABノード(またはIAB-MT)はランダムアクセス手順メッセージ3のアップリンク同期情報、専用ランダムアクセスリソース、またはアップリンクリソース情報を取得することができるので、後続のプロセスにおけるIABノード(またはIAB-MT)とターゲット親ノードとの間のランダムアクセス手順は簡略化されることが可能である。
1004:IABノードがソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされるプロセスにおいて、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じて構成情報を使用してターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信する。
本出願のこの実施形態で提供される方法によれば、ソースドナーノードは、IABノードがより早く構成情報を取得することができ、可能な限り早くターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信できるように、ソースノードを通じてIABノードに構成情報を送信する。これにより、ハンドオーバプロセスにおけるIABノードの情報構成手順を最適化し、IABノードのハンドオーバ遅延を低減し、ハンドオーバプロセスにおけるIABノードのデータ送信中断時間を短縮する。
RRCメッセージを使用してIABノードのためにソースドナーノードによって構成された第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成(以下、IABノードとソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成として記載される)、ならびにF1APメッセージを使用してIABノードのためにソースドナーノードによって構成された第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成(以下、IABノードとソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成として記載される)が、IABノード内に代替的に存在してもよい。これらの構成は、ソースノードを通じてソースドナーノードにアップリンクデータを送信するために、IABノード(またはIAB-MT)によって使用される。構成情報内のルーティング構成およびベアラマッピング構成は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信するために、IABノード(またはIAB-MT)によって使用される。この場合、IABノード(またはIAB-MT)はまた、ソースノードを通じてソースドナーノードにアップリンクデータを送信してもよい。したがって、構成情報がソースノードを通じてソースドナーノードとのIABノード(またはIAB-MT)によって実行されるアップリンク伝送に影響を及ぼすのを防止するために、任意選択的に、構成情報は指示情報をさらに含み、指示情報は、構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を中断(suspend)するように指示するために使用される。この場合、方法は、IABノード(またはIAB-MT)が指示情報に基づいて構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を中断することをさらに含む。中断とは、ルーティング構成および/またはベアラマッピング構成が一時的に使用されないこと、または一時的に有効にならないことを意味する。
F1APメッセージを使用して構成された第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成が存在するとき、RRCメッセージを使用して構成された第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成は有効にならないことに留意されたい。したがって、構成情報がRRCメッセージで搬送されるとき、構成情報内の構成もまた有効にならず、構成情報は指示情報も搬送しない場合がある。
任意選択的に、IABノード(またはIAB-MT)がターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードへのRRC接続を確立した後、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信する必要がある。したがって、IABノード(またはIAB-MT)がターゲット親ノードへのRRC接続を確立した後、方法は、IABノード(またはIAB-MT)が構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を有効にすることをさらに含む。後続のプロセスでは、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じて構成情報を使用してターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信することができる。
ソース親ノードとのアップリンクデータの伝送を停止した後、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信する前に、IABノード(またはIAB-MT)は、構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を有効にするだけでよいことに留意されたい。ターゲット親ノードへのRRC接続を確立した後にIABノード(またはIAB-MT)がルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を有効にすることは、単なる例である。例えば、IABノード(またはIAB-MT)は、代替的に、IABノード(またはIAB-MT)がターゲット親ノードとのランダムアクセス手順を完了したとき、もしくはIABノード(またはIAB-MT)が、ハンドオーバが完了したことを示すRRC再構成完了メッセージをターゲットドナーノードに送信したときに、構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を有効にしてもよい。
IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成、ならびにIABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成は、代替的にIABノード(またはIAB-MT)に存在してもよい。これらの構成は、ソースノードを通じてソースドナーノードにアップリンクデータを送信するために、IABノード(またはIAB-MT)によって使用される。この場合、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信する必要がある。したがって、元の構成が現在のアップリンク伝送に影響を及ぼすことを防止するために、任意選択的に、方法は、IABノード(またはIAB-MT)が、IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断することをさらに含む。解放は、削除として理解され得る。IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成は、IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成、ならびにIABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を含む。
任意選択的に、構成メッセージがRRCメッセージを使用して構成されるとき、IABノード(またはIAB-MT)がIABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する実施プロセスは、IABノード(またはIAB-MT)が、IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を上書き(overwrite)し、IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を解放または中断することを含む。
任意選択的に、構成メッセージがF1APメッセージを使用して構成されるとき、IABノード(またはIAB-MT)がIABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する実施プロセスは、IABノード(またはIAB-MT)が、IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を上書きし、任意選択的にIABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を解放または中断することを含む。構成メッセージがF1APメッセージを使用して構成されるとき、IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成は有効にならない。したがって、IABノード(またはIAB-MT)は、IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を処理しなくてもよい。
本出願のこの実施形態では、「IABノード(またはIAB-MT)がIABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する」解決策は、本出願のこの実施形態の別の解決策に結合されなくてもよく、独立した解決策として実施される。IABノード(またはIAB-MT)とソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成がIABノード(またはIAB-MT)内に存在するとき、ソースドナーノードまたはターゲットドナーノードが、IABノード(またはIAB-MT)のハンドオーバプロセスにおいてRRCメッセージを使用してIABノード(またはIAB-MT)に構成情報を送信する場合、新しい構成が有効になることはできず、これにより、データ伝送に影響を及ぼす。この解決策は、この問題を解決することができる。IABノードハンドオーバシナリオに適用することに加えて、この解決策は、IABノードのRRC接続再確立シナリオにも適用され得る。この場合、IABノードが新しいターゲット親ノードおよび/または新しいターゲットドナーノードに再確立され、ターゲットドナーノードがRRCメッセージを使用してIABノード(またはIAB-MT)に構成情報を送信するとき、新しい構成は有効になることができず、これにより、データ伝送に影響を及ぼすことはできない。この解決策は、この問題を解決することができる。再確立前のソースドナーノードおよびターゲットドナーノードもまた同じドナーノードであってもよい。
任意選択的に、ソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは異なるノードであり、方法は、ソースドナーノードがターゲットドナーノードから構成情報を受信することをさらに含む。
任意選択的に、構成情報は、ハンドオーバ応答で搬送される。具体的には、ソースドナーノードはターゲットドナーノードにハンドオーバ要求を送信し、ハンドオーバ要求は、IABノードがソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされることを要求するために使用される。ターゲットドナーノードは、ハンドオーバ要求に基づいてソースドナーノードにハンドオーバ応答を送信し、ハンドオーバ応答は構成情報を含むことができる。
当然ながら、ソースドナーノードは、ハンドオーバ要求を使用して構成情報を要求しなくてもよく、具体的には要求メッセージを使用して構成情報を要求してもよい。これは、本出願では限定されない。加えて、構成情報は、ハンドオーバ応答で搬送されなくてもよく、別のメッセージで(例えば、構成情報を要求するために特に使用される要求メッセージの応答メッセージで)搬送されてもよい。これは、本出願では限定されない。
ソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは、XnインターフェースまたはX2インターフェースを通じて互いに通信することができる。ソースドナーノードとターゲットドナーノードとの間に直接接続がないとき、構成情報は、コアネットワークを通じてソースドナーノードとターゲットドナーノードとの間で中継され得る。具体的には、ターゲットドナーノードが最初にS1またはNgインターフェースメッセージを使用してコアネットワークノードに構成情報を送信してもよく、次いでコアネットワークノードがS1またはNgインターフェースメッセージを使用してソースドナーノードに構成情報を送信する。
以下では、本出願で提供される方法の実施手順を説明するための例として、前述のシナリオ1およびシナリオ2を使用する。
シナリオ1では、ターゲット親ノードおよびソース親ノードは、同じドナーノードにアクセスする(言い換えると、ソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは同じノードである)。
図11に示されるように、シナリオ1では、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップを含む。
1101:このステップは、ステップ801と同じである。
1102:このステップは、ステップ802と同じである。
1103:ドナーノードは、ソース親ノードを通じてIABノードに構成情報を送信する。
構成情報は、第1のアップリンクルーティング構成、第1のベアラマッピング構成、および指示情報を含むことができる。構成情報を受信した後、IABノードは、指示情報に基づいて構成情報内の第1のアップリンクルーティング構成および/または第1のベアラマッピング構成を中断することができる。
ソース親ノードを通じてドナーノードによってIABノードに送信された構成情報は、RRC再構成メッセージで搬送され得ることに留意されたい。この場合、ステップ1102およびステップ1103は、1つのステップに組み合わされてもよい。ステップ1102およびステップ1103が独立したステップである場合、ステップ1102とステップ1103との間に実行順序はない。
1104:このステップは、ステップ803と同じである。
1105:IABノード(またはIAB-MT)は、構成情報内の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を有効にする。
構成情報内の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を有効にした後、IABノードは、IABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成をさらに解放または中断することができる。
1106:このステップは、ステップ804と同じである。
ステップ1105とステップ1106との間に実行順序はない。
1107:このステップは、ステップ806と同じである。
ステップ1107において、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じて構成情報内の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を使用して、ドナーノードにアップリンクデータを送信することができる。
1108:このステップは、ステップ807と同じである。
シナリオ1では、ハンドオーバされたIABノードはIABノード3であると仮定される。以下では、例を用いて、ドナーノードが完全ドナーノードであるとき(ケース1と表記)およびドナーノードがCU-DU分離形態であるとき(ケース2と表記)に本出願が適用可能なシナリオを説明する。
ケース1では、ドナーノードは完全ドナーノードである。
第1の可能な実装形態では、図12の(a)を参照されたい。ソース親ノードおよびターゲット親ノードの両方がIABノード(具体的には、IAB-DU)である。例えば、IABノード3は、IABノード1(ソース親ノード)からIABノード2(ターゲット親ノード)にハンドオーバされる。
第2の可能な実装形態では、図12の(b)を参照されたい。ソース親ノードおよびドナーノードは同じノードであり、ターゲット親ノードはIABノード(具体的には、IAB-DU)である。この場合、ソース親ノードを通じてドナーノードと通信する前述のステップでは、IABノード3はドナーノードと直接通信する。
第3の可能な実装形態では、図12の(c)を参照されたい。ソース親ノードはIABノード(具体的には、IAB-DU)であり、ターゲット親ノードおよびドナーノードは同じノードである。この場合、ターゲット親ノードを通じてドナーノードと通信する前述のステップでは、IABノード3はドナーノードと直接通信する。
ケース2では、ドナーノードはCU-DU分離形態である。
第1の可能な実装形態では、図13の(a)を参照されたい。ソース親ノードおよびターゲット親ノードの両方がドナーDUであり、ソース親ノードおよびターゲット親ノードの両方がドナーCUにアクセスする。例えば、IABノード3は、ドナーDU 1(ソース親ノード)からドナーDU 2(ターゲット親ノード)にハンドオーバされる。
第2の可能な実装形態では、図13の(b)を参照されたい。ソース親ノードはドナーDUであり、ターゲット親ノードはIAB-DUであり、ソース親ノードおよびターゲット親ノードの両方がドナーCUにアクセスする。
第3の可能な実装形態では、図13の(c)を参照されたい。ソース親ノードはIAB-DUであり、ターゲット親ノードはドナーDUであり、ソース親ノードおよびターゲット親ノードの両方がドナーCUにアクセスする。
シナリオ2では、ターゲット親ノードおよびソース親ノードは、異なるドナーノードにアクセスする(言い換えると、ソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは異なるノードである)。
図14に示されるように、シナリオ2では、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップを含む。
1401:このステップは、ステップ901と同じである。
1402:このステップは、ステップ902と同じである。
1403:ターゲットドナーノードはソースドナーノードにハンドオーバ応答を送信し、ハンドオーバ応答は構成情報を含む。
構成情報は、第1のアップリンクルーティング構成、第1のベアラマッピング構成、および指示情報を含むことができる。
1404:このステップは、ステップ904と同じである。
1405:ソースドナーノードは、ソース親ノードを通じてIABノードに構成情報を送信する。
構成情報を受信した後、IABノード(またはIAB-MT)は、指示情報に基づいて構成情報内の第1のアップリンクルーティング構成および/または第1のベアラマッピング構成を中断することができる。
指示情報は、ターゲットドナーノードによってソースドナーノードに送信された構成情報で搬送されてもよく、またはドナーノードが指示情報を含まない構成情報を受信した後、ドナーノードがIABノードに構成情報を送信する前に、IABノードに送信される構成情報に追加されてもよい。これは、本出願では限定されない。
ソース親ノードを通じてドナーノードによってIABノードに送信された構成情報は、RRC再構成メッセージで搬送され得ることに留意されたい。この場合、ステップ1404およびステップ1405は、1つのステップに組み合わされてもよい。ステップ1404およびステップ1405が独立したステップである場合、ステップ1404とステップ1405との間に実行順序はない。
1406:このステップは、ステップ905と同じである。
1407:このステップは、ステップ1105と同じである。
1408:このステップは、ステップ906と同じである。
ステップ1407とステップ1408との間に実行順序はない。
1409:このステップは、ステップ908と同じである。
ステップ1409において、IABノード(またはIAB-MT)は、ターゲット親ノードを通じて構成情報内の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を使用して、ターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信することができる。
1410:このステップは、ステップ909と同じである。
シナリオ2では、ハンドオーバされたIABノードはIABノード3であると仮定される。以下では、例を用いて、ドナーノードが完全ドナーノードであるとき(ケース1と表記)およびドナーノードがCU-DU分離形態であるとき(ケース2と表記)に本出願が適用可能なシナリオを説明する。
ケース1では、ドナーノードは完全ドナーノードである。
第1の可能な実装形態では、図15の(a)を参照されたい。ソース親ノードおよびターゲット親ノードの両方がIABノード(具体的には、IAB-DU)であり、ソース親ノードおよびターゲット親ノードは異なるドナーノードにアクセスする。例えば、IABノード3は、IABノード1(ソース親ノード)からIABノード2(ターゲット親ノード)にハンドオーバされ、IABノード1はドナーノード1にアクセスし、IABノード2はドナーノード2にアクセスする。
第2の可能な実装形態では、図15の(b)を参照されたい。ソース親ノードおよびソースドナーノード(すなわち、ドナーノード1)は同じノードであり、ターゲット親ノードはIABノード(具体的には、IAB-DU)である。この場合、ソース親ノードを通じてソースドナーノードと通信する前述のステップでは、IABノード3はソースドナーノードと直接通信する。
第3の可能な実装形態では、図15の(c)を参照されたい。ソース親ノードはIABノード(具体的には、IAB-DU)であり、ターゲット親ノードおよびターゲットドナーノード(すなわち、ドナーノード2)は同じノードである。この場合、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードと通信する前述のステップでは、IABノード3はターゲットドナーノードと直接通信する。
第4の可能な実装形態では、図15の(d)を参照されたい。ソース親ノードおよびソースドナーノード(すなわち、ドナーノード1)は同じノードであり、ターゲット親ノードおよびターゲットドナーノード(すなわち、ドナーノード2)は同じノードである。この場合、ソース親ノードを通じてソースドナーノードと通信する前述のステップでは、IABノード3はソースドナーノードと直接通信する。ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードと通信する前述のステップでは、IABノード3はターゲットドナーノードと直接通信する。
ケース2では、ドナーノードはCU-DU分離形態である。
第1の可能な実装形態では、図16の(a)を参照されたい。ソース親ノードおよびターゲット親ノードの両方がドナーDUであり、ソース親ノードおよびターゲット親ノードは、異なるドナーCUにアクセスする。例えば、IABノード3は、ドナーDU1(ソース親ノード)からドナーDU2(ターゲット親ノード)にハンドオーバされ、ドナーDU1はドナーCU1にアクセスし、ドナーDU2はドナーCU2にアクセスする。
第2の可能な実装形態では、図16の(b)を参照されたい。ソース親ノードはドナーDUであり、ターゲット親ノードはIAB-DUであり、ソース親ノードおよびターゲット親ノードは、ドナーCU1およびドナーCU2にそれぞれアクセスする。
第3の可能な実装形態では、図16の(c)を参照されたい。ソース親ノードはIAB-DUであり、ターゲット親ノードはドナーDUであり、ソース親ノードおよびターゲット親ノードは、ドナーCU1およびドナーCU2にそれぞれアクセスする。
前述の実施形態においてソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされるIABノードは第1のIABノードと表記されてもよく、第1のIABノードによって受信された構成情報は第1の構成情報と表記されてもよく、第1の構成情報に含まれる指示情報は第1の指示情報と表記されてもよい。第1の構成情報内のUL BH RLC CHはまた、デフォルトUL BH RLC CHであってもよい。
第1の構成情報を搬送するRRCメッセージは、RRC接続確立プロセス、RRC接続再確立プロセス、またはRRC接続再開プロセスにおけるメッセージであり得る。例えば、第1の構成情報は、ソースドナーノードによって第1のIABノードに送信されたRRC再確立(RRCReestablishment)メッセージ、RRC確立(RRCSetup)メッセージ、またはRRC再開(RRCResume)メッセージで搬送される。あるいは、第1の構成情報を搬送するRRCメッセージは、RRC接続確立プロセス、RRC接続再確立プロセス、またはRRC接続再開プロセスの後のメッセージであり得る。例えば、第1の構成情報は、ソースドナーノードによって第1のIABノードに送信されたRRC再構成メッセージで搬送される。
本出願では、アップリンクデータは、非F1インターフェース(non-F1)メッセージを含むことができる。IABノードによって送信される非F1インターフェースメッセージは、例えば、IABノードが、IABノードのIPアドレスを使用してターゲットドナーノードとのSCTP関連付け(Association)を確立するプロセスにおけるSCTPメッセージ(Chunk)を含むことができる。アップリンクデータは、F1インターフェース制御プレーンメッセージを含むことができる。例えば、F1インターフェース制御プレーンメッセージは、F1確立要求(F1 SETUP REQUEST)またはドナーDU構成更新(GNB-DU CONFIGURATION UPDATE)など、F1接続確立または構成更新に関連するインターフェース管理メッセージであってもよい。
前述の実施形態では、第1のIABノードが複数の親ノードを有する場合、任意選択的に、第1の構成情報は、ターゲット親ノードのBAPアドレスをさらに含む。BAPアドレスは、第1の構成情報が、ターゲット親ノードを通じた第1のIABノードとターゲットドナーノードとの間のアップリンクデータの伝送に使用されることを示す。例えば、BAPアドレスは、第1のIABノードとターゲット親ノードとの間のUL BH RLC CHを識別するためのUL BH RLC CH識別子と組み合わされてもよい。任意選択的に、第1の構成情報は、別の親ノード(ターゲット親ノード以外の親ノード)を通じて対応するドナーノードにアップリンクデータを送信するために第1のIABノードによって使用される、もう1セットのルーティング構成および/またはベアラマッピング構成をさらに含む。任意選択的に、もう1セットのルーティング構成および/またはベアラマッピング構成は、第1のIABノードの別の親ノードのBAPアドレスをさらに含む。BAPアドレスは、別の親ノードを通じて対応するドナーノードにアップリンクデータを送信するために、もう1セットのルーティング構成および/またはベアラマッピング構成が使用されることを示す。
前述の実施形態では、第1のIABノードのためにルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を構成するプロセスが説明され、第1のIABノードが第1のIABノードとターゲットドナーノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を取得する前にBAP層を使用することによって、第1のIABノードがアップリンクデータ(例えば、F1インターフェース確立関連メッセージ、F1インターフェース制御プレーンメッセージ、SCTPデータパケット、および非F1インターフェース(non-F1)メッセージ)をどのように伝送するかという問題が解決される。具体的には、第1のIABノードは、第1の構成情報を使用して構成されたBAP層のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を使用してターゲット親ノードにアップリンクデータを送信し、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信することができる。
第1のIABノードによってアクセスされる親ノードがソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされる場合、第1のIABノードの下流ノード(第2のIABノードと表記)もまた、第1のIABノードを通じてソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされることが理解され得る。例えば、IABノード1のソース親ノードがドナーノード1にアクセスし、IABノード1のターゲット親ノードがドナーノード2にアクセスする場合、IABノード1の子ノードIABノード2は、IABノード1と共にドナーノード2にハンドオーバされる。言い換えると、IABノード1のハンドオーバにより、IABノード2は、IABノード1を通じてドナーノード2にアクセスする。あるいは、第1のIABノードによってアクセスされる親ノードがソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされる場合、第2のIABノードもまた、第1のIABノードと共に第1のIABノードのソース親ノードから第1のIABノードのターゲット親ノードにハンドオーバされる必要がある。言い換えると、第1のIABノードのハンドオーバにより、第2のIABノードは、第1のIABノードを通じて第1のIABノードのターゲット親ノードにアクセスする。第1のIABノードの下流ノードは、第1のIABノードを含むアップリンク伝送路上の第1のIABノードの前にアップリンクデータを受信するノードである。例えば、第2のIABノードは、第1のIABノードの子ノードであってもよく、第1のIABノードの子ノードの子ノードであってもよい。図1が一例として使用される。第1のIABノードがIABノード2である場合、第2のIABノードは、IABノード3またはIABノード4である。第1のIABノードがIABノード1である場合、第2のIABノードは、IABノード2、IABノード3、IABノード4、またはIABノード5である。
この場合、第2のIABノードもまた、ターゲットドナーノードのDUに関連する新しいIPアドレスを取得し、新しいIPアドレスを使用してターゲットドナーノードとの新しいSCTP関連付けを確立する必要がある。第2のIABノードとターゲットドナーノードとの間のアップリンクデータ(含まれる内容については、前述の説明を参照されたい)は、新しいSCTP関連付けを使用して伝送される。したがって、第1のIABノードと同様に、第2のIABノードもまた、F1APメッセージを使用して第2のIABノードとターゲットドナーノードとの間のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を取得する前にアップリンクデータ(含まれる内容については、前述の説明を参照されたい)をどのように伝送するかの問題を解決する必要がある。
第2のIABノードでは、第1のIABノードと同様に、第1のIABノードのハンドオーバの前に、第2のIABノードは、第2のIABノードとソースドナーノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成、ならびに第2のIABノードとソースドナーノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を受信している。これらの構成は、ソースドナーノードにアップリンクデータを送信するために、第2のIABノードによって使用される。第1のIABノードがハンドオーバされた後、これらの構成は、ターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信するために第2のIABノードによって使用されることができない。したがって、本出願は、通信方法をさらに提案する。方法は、前述の方法と組み合わせて実施されてもよく、または独立して実施されてもよい。図21を参照されたい。方法は、以下のステップを含む。
2101:第1のIABノード(または第1のIABノードのMT部分)は、ソース親ノードを通じてソースドナーノードに測定報告を送信する。これに対応して、ソースドナーノードは、ソース親ノードを通じて第1のIABノード(または第1のIABノードのMT部分)から測定報告を受信する。
ステップ2101の具体的な実装形態については、ステップ1001を参照されたい。詳細は再度説明されない。
2102:ソースドナーノードは、測定報告に基づいて、ソース親ノードからターゲット親ノードに第1のIABノード(または第1のIABノードのMT部分)をハンドオーバすることを決定する。
ステップ2102の具体的な実装形態については、ステップ1002を参照されたい。詳細は再度説明されない。
2103:ソースドナーノードは、ソース親ノードを通じて第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)に第2の構成情報を送信する。これに対応して、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)は、ソース親ノードを通じてソースドナーノードから第2の構成情報を受信する。
任意選択的に、第2の構成情報は、ルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を含み、第2の構成情報は、第1のIABノードのターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードとのアップリンクデータの伝送を実行するために、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)によって使用される。第2のIABノードは、第1のIABノードを通じて第1のIABノードのターゲット親ノードと通信する必要があることが理解され得る。ソース親ノードは、ハンドオーバの前に第1のIABノードによってアクセスされるドナーノードであり、ターゲット親ノードは、ハンドオーバの後に第1のIABノードによってアクセスされるノードであり、ソースドナーノードは、ソース親ノードによってアクセスされるドナーノードであり、ターゲットドナーノードは、ターゲット親ノードによってアクセスされるドナーノードである。これらのノードの他の説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。
アップリンクデータは、以下のデータ、すなわちF1インターフェース確立関連メッセージ、F1インターフェース制御プレーンメッセージ、SCTPデータパケット、いくつかの必要な非F1インターフェースメッセージなどのうちの1つ以上である。
ある場合には、構成情報に含まれるルーティング構成は、第2のIABノードのために構成された第2のアップリンクルーティング構成であってもよく、構成情報に含まれるベアラマッピング構成は、第2のIABノードのために構成された第2のベアラマッピング構成であってもよい。詳細については、理解のために、前述の説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。
別の場合には、第2の構成情報内のルーティング構成は、1つのUL BAP routing IDを含む。UL BAP routing IDは、アップリンクデータのターゲット受信ノード(すなわち、ターゲットドナーノード)のBAPアドレスおよび経路識別子を含む。アップリンクデータのターゲット受信ノードのBAPアドレスは、ターゲットドナーノードのドナーDUのBAPアドレス、ターゲットドナーノードのドナーCUのBAPアドレス、またはターゲットドナーノードのBAPアドレスであってもよい。経路識別子はアップリンク経路を識別するために使用され、アップリンク経路は、第2のIABノードからターゲットドナーノードへの伝送路である。任意選択的に、UL BAP routing IDは、デフォルト(またはデフォルト)UL BAP routing IDであってもよい。第2の構成情報内のベアラマッピング構成はUL BH RLC CH識別子を含み、UL BH RLC CH識別子によって識別されるUL BH RLC CHは、第2のIABノードと第2のIABノードの親ノードとの間のリンク上のUL BH RLC CHである。第2のIABノードからターゲットドナーノードへの伝送路上で、UL BH RLC CHは、第2のIABノードによって第2のIABノードの親ノードに送信されたアップリンクデータを搬送するために使用され得る。任意選択的に、UL BH RLC CHは代替的にデフォルトUL BH RLC CHであってもよい。
前述の別の場合では、第2のIABノードが複数の親ノードを有し、第2のIABノードが第1のIABノードと共に第1のIABノードのターゲット親ノードにハンドオーバされる場合、任意選択的に、第2の構成情報は、第1のIABノードのBAPアドレスをさらに含むことに留意されたい。BAPアドレスは、第2の構成情報が、第1のIABノードを通じた第2のIABノードとターゲットドナーノードとの間のアップリンクデータの伝送に使用されることを示す。例えば、BAPアドレスは、第2のIABノードと第1の親ノードとの間のUL BH RLC CHを識別するためのUL BH RLC CH識別子と組み合わされてもよい。例えば、第1の親ノードは、第2のIABノードのマスタセルグループ(Master cell group、MCG)に対応する親ノードであってもよい。第2のIABノードが、デフォルトで第2のIABノードのMCGに対応する親ノードを通じてアップリンクデータを伝送する場合、第2の構成情報は、第2のIABノードの親ノードのBAPアドレスを含まなくてもよいことが理解され得る。
別の場合には、任意選択的に、第2の構成情報は、別の親ノード(第1のターゲット親ノード以外の親ノード)を通じて対応するドナーノードにアップリンクデータを送信するために第2のIABノードによって使用される、もう1セットのルーティング構成および/またはベアラマッピング構成をさらに含む。任意選択的に、もう1セットのルーティング構成および/またはベアラマッピング構成は、第2のIABノードの別の親ノードのBAPアドレスをさらに含む。BAPアドレスは、別の親ノードを通じて対応するドナーノードにアップリンクデータを送信するために、もう1セットのルーティング構成および/またはベアラマッピング構成が使用されることを示す。
前述の別の場合には、第2のIABノードが1つの親ノードのみを有する場合、第2の構成情報は、第2のIABノードの親ノードのBAPアドレスを含む必要がないことが理解され得る。
前述の別の場合には、任意選択的に、第2の構成情報は、第2のIABノードに割り当てられたBAPアドレスをさらに含み、BAPアドレスは、受信したデータパケットのターゲットノードが第2のIABノードであるか否かを判定するために、第2のIABノードによって使用され得る。
任意選択的に、第2の構成情報は、RRCメッセージまたはF1APメッセージで搬送される。例えば、RRCメッセージは、RRC接続確立プロセス、RRC接続再確立プロセス、またはRRC接続再開プロセスにおけるメッセージであり得る。例えば、第2の構成情報は、ソースドナーノードによって第2のIABノードに送信されたRRC再確立(RRCReestablishment)メッセージ、RRC確立(RRCSetup)メッセージ、またはRRC再開(RRCResume)メッセージで搬送される。あるいは、RRCメッセージは、RRC接続確立プロセス、RRC接続再確立プロセス、またはRRC接続再開プロセスが完了した後のメッセージであり得る。例えば、第2の構成情報は、ソースドナーノードによって第2のIABノードに送信されたRRC再構成メッセージで搬送される。
2104:第1のIABノードがソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされるプロセスにおいて、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)は、ターゲット親ノードを通じて第2の構成情報を使用してターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信する。
本出願で提供される通信方法によれば、第1のIABノードがハンドオーバされるとき、第2の構成情報は、第2のIABノードとソースドナーノードとの間のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成がアップリンクデータまたはアップリンクシグナリングを処理するために依然として使用されるため、必要なアップリンクデータまたはアップリンクシグナリングが正常に伝送され得ないという問題を回避するために、第2のIABノードが第2の構成情報を使用してターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信できるように、第2のIABノードに送信されてもよい。加えて、ソースドナーノードは、第2のIABノードがより早く第2の構成情報を取得することができ、可能な限り早くターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信できるように、ソースノードを通じて第2のIABノードに第2の構成情報を送信する。これにより、第1のIABノードのハンドオーバプロセスにおける第2のIABノードの情報構成手順を最適化し、第2のIABノードのハンドオーバ遅延を低減し、第1のIABノードのハンドオーバプロセスにおける第2のIABノードのデータ送信中断時間を短縮する。
第1のIABノードのハンドオーバの前に、第2のIABノードは、RRCメッセージを使用して第2のIABノードのためにソースドナーノードによって構成された第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成(以下、第2のIABノードとソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成として記載される)、ならびにF1APメッセージを使用して第2のIABノードのためにソースドナーノードによって構成された第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成(以下、第2のIABノードとソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成として記載される)を受信する。これらの構成は、ソースノードを通じてソースドナーノードにアップリンクデータを送信するために、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)によって使用される。この場合、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードにアップリンクデータを送信する必要がある。したがって、元の構成が現在のアップリンク伝送に影響を及ぼすことを防止するために、任意選択的に、方法は、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)が、第1のIABノードのソース親ノードを通じて第2のIABノードのソース伝送路上のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断することをさらに含む。言い換えると、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)は、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する。解放は、削除として理解され得る。第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成は、第2のIABノードとソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成、ならびに第2のIABノードとソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を含む。
任意選択的に、第2の構成メッセージがRRCメッセージを使用して構成されるとき、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)が第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する実施プロセスは、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)が、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を上書き(overwrite)し、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)とソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を解放または中断することを含む。
任意選択的に、第2の構成メッセージがF1APメッセージを使用して構成されるとき、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)が第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する実施プロセスは、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)が、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)とソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を上書きし、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を任意選択的に解放または中断することを含む。第2の構成メッセージがF1APメッセージを使用して構成されるとき、第2のIABノードとソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成は有効にならない。したがって、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)は、第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)とソース親ノードとの間の第1のアップリンクルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を処理しなくてもよい。
本出願のこの実施形態では、「第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)が第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する」解決策は、本出願のこの実施形態の別の解決策に結合されなくてもよく、独立した解決策として実施される。第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)とソース親ノードとの間の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成が第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)内に存在するとき、ソースドナーノードまたはターゲットドナーノードが第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)のハンドオーバプロセスにおいてRRCメッセージを使用して第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)に第2の構成情報を送信する場合、新しい構成が有効になることはできず、これにより、データ伝送に影響を及ぼす。この解決策は、この問題を解決することができる。第1のIABノードハンドオーバシナリオに適用することに加えて、この解決策は、第1のIABノードのRRC接続再確立シナリオにも適用され得る。この場合、第1のIABノードが新しいターゲット親ノードおよび/または新しいターゲットドナーノードに再確立され、ターゲットドナーノードがRRCメッセージを使用して第2のIABノード(または第2のIABノードのMT部分)に第2の構成情報を送信するとき、新しい構成は有効になることができず、これにより、データ伝送に影響を及ぼすことはできない。この解決策は、この問題を解決することができる。再確立前のソースドナーノードおよびターゲットドナーノードもまた同じドナーノードであってもよい。
任意選択的に、ソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは異なるノードであり、方法は、ソースドナーノードがターゲットドナーノードから第2の構成情報を受信することをさらに含む。ソースドナーノードとターゲットドナーノードとの間の通信については、前述の説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。
任意選択的に、第2の構成情報は、ハンドオーバ応答で搬送される。具体的には、ソースドナーノードはターゲットドナーノードにハンドオーバ要求を送信し、ハンドオーバ要求は、第1のIABノードと共に第2のIABノードがソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされることを要求するために使用される。ターゲットドナーノードは、ハンドオーバ要求に基づいてソースドナーノードにハンドオーバ応答を送信し、ハンドオーバ応答は第2の構成情報を含むことができる。
当然ながら、ソースドナーノードは、ハンドオーバ要求を使用して第2の構成情報を要求しなくてもよく、具体的には要求メッセージを使用して第2の構成情報を要求してもよい。これは、本出願では限定されない。加えて、第2の構成情報は、ハンドオーバ応答で搬送されなくてもよく、別のメッセージで(例えば、第2の構成情報を要求するために特に使用される要求メッセージの応答メッセージで)搬送されてもよい。これは、本出願では限定されない。
任意選択的に、第2の構成情報は第2の指示情報をさらに含み、第2の指示情報は、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断するように、またはBAPエンティティを中断するように第2のIABノードに指示するため、もしくはパケットアセンブリまたはBAPパケットヘッダ追加などの動作を実行するのを停止するようにBAP層またはBAPエンティティに指示するために使用される。中断状態にあるルーティング構成およびベアラマッピング構成は確保されるが、これらの構成に対応するデータパケット処理規則は無効(invalid)状態にあり、第2のIABノードは、送信予定データパケットまたは受信したデータパケットを処理するために中断構成に対応するいずれの規則も使用しない。第1のIABノードのハンドオーバが失敗すると、第1のIABノードおよび第2のIABノードは、伝送のために、ソース親ノード、ならびに第1のIABノードおよび第2のIABノードとソース親ノードとの間の伝送路にフォールバックする必要がある。この場合、第1のIABノードおよび第2のIABノードは、第1のIABノードおよび第2のIABノードとソース親ノードとの間の以前中断されたルーティング構成および以前中断されたベアラマッピング構成を再開してもよい。
第2の指示情報は、明示的な指示情報であってもよい。例えば、第2の指示情報は、1ビットを使用して実施されてもよい。ビットの値が1であるとき、これは、第2のIABノードが、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する必要があることを示す。ビットの値が0であるとき、これは、第2のIABノードが、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する必要がないことを示す。あるいは、ビットが存在するとき、これは、第2のIABノードが、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する必要があることを示し、そうでなければ、これは、第2のIABノードが、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する必要がないことを示す。
第2の指示情報は、代替的に、暗示的な指示情報であってもよい。例えば、第2の構成情報が第1のアップリンクルーティング構成および/または第1のベアラマッピング構成の再構成情報を含む場合、これは、第2のIABノードが、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する必要があることを示し、そうでなければ、これは、第2のIABノードが、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断する必要がないことを示す。
具体的には、第1のIABノードのハンドオーバの前に、第2のIABノードが、第2のIABノードとソース親ノードとの間の第1のルーティング構成および第1のベアラマッピング構成を受信していることを考慮して、例えば第2のIABノードが最初にネットワークにアクセスするプロセスにおいて、ソースドナーノードは、RRC再構成メッセージを使用してdefault UL BAP routing IDおよびdefault UL BH RLC CH識別子を送信し、第2の構成情報に含まれるルーティング構成およびベアラマッピング構成の内容は、第2のIABノードとソース親ノードとの間の第1のルーティング構成および第1のベアラマッピング構成のための再構成情報と見なされ得る。
本出願の前述の実施形態のいずれか1つで提供される方法は、第1のIABノードがハンドオーバされるシナリオのみならず、別の第1のIABノードによってアクセスされる親ノードおよび/またはドナーノードが変化するシナリオにも適用され得る。第1のIABノードによってアクセスされるドナーノードが変化するシナリオでは、第1のIABノードは、新しい伝送路を通じてドナーノードにデータおよびシグナリングを伝送する必要がある。例えば、これらのシナリオは、シナリオ1およびシナリオ2であってもよい。シナリオ1では、第1のIABノードは、バックホールリンク上で無線リンク障害(Radio link failure、RLF)が発生した後にリンク回復を実行しようと試み、リンク回復中に新しい親ノードによってサービス提供されるセルを選択し、新しい親ノードによってドナーノードとのRRC再確立プロセスを完了する。シナリオ2では、第1のIABノードのMT部分がRRC非アクティブ(inactive)状態に入り、その後RRC接続状態に再開するとき、第1のIABノードのMT部分は、新しい親ノードによってサービス提供されるセルにおいてRRC接続再開(resume)プロセスを実行する。これらのシナリオでは、第1のIABノードは、新しい伝送路を通じて同じドナーノードに依然として接続されていてもよく(すなわち、ソースドナーノードはターゲットドナーノードと同じ)、または新しいドナーノードに接続されてもよい(すなわち、ソースドナーノードはターゲットドナーノードとは異なる)。
本出願の前述の実施形態のいずれか1つで提供される方法によれば、第1のIABノードのハンドオーバシナリオにおいて、第1のIABノードに第1の構成情報を送信するかまたは第2のIABノードに第2の構成情報を送信するノードは、ソースドナーノードであってもよく、またはターゲットドナーノードであってもよい。第1のIABノードのリンク回復シナリオ、RRC接続再確立シナリオ、またはRRC接続再開シナリオでは、ノードはターゲットドナーノードであってもよい。
本出願の前述の実施形態のいずれか1つで提供される方法では、第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成は、BAP層構成情報に属する。BAP層構成情報は、BAP層におけるルーティング識別子選択、ルーティングテーブル構成、およびベアラマッピング構成を含む。具体的には、BAP層構成情報は、以下の内容、すなわち、アップリンクデータパケットが属するF1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子、各F1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子に対応するBAP層ルーティング識別子、各F1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子に対応する出力リンクベアラ情報、アップリンクデータパケットのタイプ、各データパケットのタイプに対応するBAP層ルーティング識別子、各データパケットのタイプに対応する出力リンクベアラ情報、または各BAP層ルーティング識別子に対応する次ホップノードの識別子のうちの1つ以上を含み得るが、これらに限定されない。
F1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子は、GTP-Uトンネルエンドポイント識別子、またはアップリンクターゲットノードのIPアドレス(例えば、ドナーDUのIPアドレス、ドナーCUのIPアドレス、ドナーノードのIPアドレス、またはCU-UPのIPアドレスであってもよい)とGTP-Uトンネルエンドポイント識別子との組み合わせであってもよい。アップリンクデータパケットのタイプは、例えば、F1インターフェース制御プレーンメッセージ、端末に関連するF1インターフェース制御プレーンメッセージ、端末に関連しないF1インターフェース制御プレーンメッセージ、非F1インターフェースデータ、またはBAP層制御PDUであってもよい。出力リンクベアラ情報は、1つ以上の出力リンク上の無線バックホールRLCベアラ情報を含むことができる。さらに、本明細書の出力リンクベアラ情報の各々は、次ホップノードの識別子、およびIABノードと次ホップノードとの間のリンクに対応する無線バックホールRLCチャネルの識別子によって共に決定され得る。
本出願の前述の実施形態では、「デフォルト」は、「デフォルト」に置き換わることもできる。
前述の実施形態に加えて、本出願は、通信方法をさらに提供する。以下では、通信方法を説明する。
前述の実施形態で説明されたIABノードがハンドオーバされるシナリオに加えて、IABノードは、別の場合にトポロジをさらに更新することができる。トポロジが更新された後、IABノードは、新しい伝送路を通じてIABドナーノードにデータおよびシグナリングを伝送する必要がある。例えば、IABノードは、バックホールリンク上で無線リンク障害(Radio link failure、RLF)が発生した後にリンク回復を実行しようと試み、リンク回復中に新しい親ノードによってサービス提供されるセルを選択し、新しい親ノードを通じてIABドナーノードとのRRC再確立プロセスを完了する。別の例では、IABノードのMT部分がRRC非アクティブ(inactive)状態に入り、その後RRC接続状態に再開するとき、IABノードのMT部分は、新しい親ノードによってサービス提供されるセルにおいてRRC接続再開(resume)プロセスを実行する。トポロジを更新するこれらの例では、IABノードは、新しい経路を通じて同じIABドナーに依然として接続されていてもよく、または新しいIABドナーに接続されてもよい(IABノードは、具体的には新しいIAB donor CUまたは新しいIAB donor CU-CPに接続されてもよい)。
IABノードのIPアドレスが、IABノードが接続されるIAB donor DUに関連していることを考慮して、トポロジを更新するこれらの例では、トポロジが更新された後にIABノードが接続されるIAB donor DUが変化した場合、IABノードは、新しいIPアドレスを取得する必要があり、新しいIPアドレスを使用して、IAB donor CU(具体的にはIAB donor CU-CPであってもよい)との新しいSCTP関連付け(Association)を確立する。次いで、IABノードは、新しいSCTP関連付けを使用して、IABノードとIAB donor CUとの間でF1インターフェース制御プレーンメッセージ(すなわち、F1APメッセージ、例えば、F1 SETUP REQUESTまたはgNB-DU CONFIGURATION UPDATE)を伝送する。更新された新しい経路を通じてF1APメッセージがIABノードとIAB donor CUとの間で伝送されることができるようになった後、IAB donor CUは、F1APメッセージを使用して、更新されたBAP層構成情報、すなわちステップ807の第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成をIABノードに送信することができる。
BAP層構成情報は、以下の内容、すなわち、アップリンクデータパケットが属するF1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子であって、F1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子は、GTP-Uトンネルエンドポイント識別子、またはアップリンクターゲットノードのIPアドレス(IAB-donor-DUのIPアドレス、IAB-donor-CUのIPアドレス、IAB-donorのIPアドレス、IAB-donor CU-UPのIPアドレスなどであってもよい)とGTP-Uトンネルエンドポイント識別子との組み合わせであってもよい、F1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子、各F1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子に対応するBAP層ルーティング識別子、各F1インターフェースのユーザプレーントンネル識別子に対応する出力リンクベアラ情報、アップリンクデータパケットのタイプ(具体的には、例えば、F1インターフェース制御プレーンメッセージ、UEに関連するF1インターフェース制御プレーンメッセージ、UEに関連しないF1インターフェース制御プレーンメッセージ、非F1インターフェースデータ、またはBAP層制御PDUであってもよい)、各データパケットのタイプに対応するBAP層ルーティング識別子、各データパケットのタイプに対応する出力リンクベアラ情報、または各BAP層ルーティング識別子に対応する次ホップノードの識別子のうちの1つ以上を含むことができる。出力リンクベアラ情報は、1つ以上の出力リンク上の無線バックホールRLCベアラ情報を含むことができる。さらに、本明細書の出力リンクベアラ情報の各々は、次ホップノードの識別子、およびIABノードと次ホップノードとの間のリンクに対応する無線バックホールRLCチャネルの識別子によって共に決定され得る。
しかしながら、新しい経路上で伝送されたF1APメッセージを使用して更新されたBAP層構成情報が取得される前に、最初に解決される必要がある問題は、IABノードが、いくつかの必要な非F1インターフェース(non-F1)メッセージおよびF1インターフェース制御プレーン(F1-C)メッセージをどのように伝送するかである。これらのメッセージの伝送もまた、BAP層によって処理される必要がある。したがって、これらのメッセージの伝送は、BAP層におけるルーティング構成およびベアラマッピング構成などの構成内容に依存する。IABノードは、トポロジ更新を完了する前にIABノードが元々接続されているIABドナーノード(具体的にはIAB donor CUまたはIAB donor CU-CPであってもよい)から、BAP層での構成(BAP層でのルーティング識別子選択、ルーティングテーブル構成、ベアラマッピング構成などを含む)を受信していることを考慮して。しかしながら、これらの構成は古い伝送路に対応し、IABノードは、新しい経路上でIABドナーノードにアップリンクデータ(前述のnon-F1メッセージ、前述のF1-Cメッセージなどを含む)を正常に伝送するために、これらの古い構成を使用することができない。非F1インターフェース(non-F1)メッセージ、例えば、IABノードが新しいIPアドレスを使用してIAB donor CUとのSCTP関連付けを確立するいくつかのSCTPメッセージ(Chunk)。F1インターフェース制御プレーン(F1-C)メッセージ、例えば、F1 SETUP REQUESTまたはGNB-DU CONFIGURATION UPDATEなどのF1接続確立または構成更新に関連するインターフェース管理メッセージ。
同様に、トポロジが更新されるこれらのIABノードの下流IABノード(IABノードの子ノード、IABノードの子ノードの子ノードなどを含み得る)では、これらのIABノードとIABドナーとの間の接続関係もまた、トポロジが更新されるこれらのIABノードで更新され得る。例えば、ハンドオーバ、無線リンク回復、またはRRC接続再開を実行するIABノード(IABノード1と表記)がソース親ノードからターゲット親ノードに移行される場合、ソース親ノードはIAB donor DU 1に接続され、ターゲット親ノードはIAB donor DU 2に接続される。IABノード1は子ノードIABノード2を有し、IABノード2は、IABノード1の下流ノードであり、IABノード1でトポロジ更新を実行する。トポロジ更新を実行した後、IABノード2は、IABノード1を通じてIAB donor DU 2に接続される。この場合、IABノード2もまた、IAB donor DU 2に関連する新しいIPアドレスを取得する必要がある。IABノード1と同様に、IABノード2もまた、新しいIPアドレスを使用してIAB donor CU(具体的にはIAB donor CU-CPであってもよい)との新しいSCTP関連付け(Association)を確立する必要があり、次いで、新しいSCTP関連付けを使用して、IABノードとIAB donor CUとの間でF1インターフェース制御プレーンメッセージを伝送する。したがって、IABノード1のような下流IABノードは、F1APメッセージを使用して更新されたBAP層構成を取得する前に、いくつかの必要な非F1インターフェース(non-F1)メッセージおよびF1インターフェース制御プレーン(F1-C)メッセージをどのように伝送するかという問題を解決する必要がある。
したがって、トポロジ更新が発生するため、ハンドオーバ/無線リンク回復/RRC接続再開を実行するIABノードおよびこれらのIABノードの下流IABノードの両方が同じ問題に直面する。本出願は、一実施形態を提供する。
可能な方式では、IABドナーノード(具体的には、IAB donor CUまたはIAB donor CU-CPであってもよい)は、X番目の構成情報をIABノード(またはIAB-MT)に送信する。これに対応して、IABノードは、IABドナーノードからX番目の構成情報を受信する。任意選択的に、X番目の構成情報は、ルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を含み、X番目の構成情報は、新しい伝送路を通じてIABドナーノードにアップリンクデータ(例えば、non-F1タイプメッセージおよびF1-Cタイプメッセージを含み、下流ノードでは、代替的にF1-Uアップリンクデータを伝送するために使用されてもよい)を伝送するためにIABノードによって使用される。
ある場合には、X番目の構成情報内のルーティング構成は、1つのUL BAP routing IDを含む。UL BAP routing IDは、アップリンクデータのターゲット受信ノードのBAPアドレス(BAP address)および経路識別子(path ID)を含む。アップリンクデータのターゲット受信ノードのBAPアドレスは、トポロジ更新が発生した後にIABノードが接続されるIABドナーノードのBAPアドレス(具体的には、IAB donor DUのBAPアドレスまたはIAB donor CUのBAPアドレスであってもよい)であってもよい。経路識別子はアップリンク経路を識別するために使用され、アップリンク経路は、IABノードからからトポロジ更新が発生した後にIABノードが接続されるIABドナーノード(具体的にはIAB donor DUまたはIAB donor CUであってもよい)への伝送路である。任意選択的に、UL BAP routing IDは、デフォルト/デフォルト(Default)UL BAP routing IDであってもよい。X番目の構成情報内のベアラマッピング構成はBH RLCチャネル識別子を含み、BH RLCチャネル識別子によって示されるBH RLCチャネルは、IABノードおよびIABノードの親ノードに対応するリンク上のBH RLCチャネルであり、IABノードの親ノードは、IABノードからトポロジ更新が発生した後にIABノードが接続されるIABドナーノード(具体的には、IAB donor DUまたはIAB donor CUであってもよい)への伝送路であり、BH RLCチャネルは、IABノードによって親ノードに送信されたアップリンクデータを搬送するために使用され得る。任意選択的に、BH RLCチャネルは代替的にデフォルト/デフォルト(Default)BH RLC CHであってもよい。任意選択的に、X番目の構成情報は、次ホップノードのBAPアドレス、すなわち、IABノードの親ノードのBAPアドレスをさらに含んでもよい。次ホップノードのBAPアドレスは、前述のBH RLCチャネル識別子と組み合わされてもよく、IABノードと指定された親ノードとの間のリンク上のBH RLCチャネルを識別するために使用される。IABノードが1つの親ノードのみを有するか、または指定された親ノードがIABノードのマスタセルグループ(Master cell group、MCG)に対応する親ノードである場合、X番目の構成情報は、次ホップノードのBAPアドレスを搬送しなくてもよい。任意選択的に、X番目の構成情報は、IABノードに割り当てられたBAPアドレスをさらに含んでもよく、受信したデータパケットのターゲットノードがIABノードであるか否かを判定するためにIABノードによって使用されてもよい。
任意選択的に、X番目の構成情報は、IABドナーノードによって送信されたRRCメッセージでIABノードに搬送される。任意選択的に、X番目の構成情報を搬送するRRCメッセージは、IABノードとIABドナーノード(具体的には、IAB donor CUまたはIAB donor CU-CPであってもよい)との間のRRC接続確立プロセス、RRC接続再確立プロセス、またはRRC接続再開プロセスで実行され(例えば、X番目の構成情報は、IAB donor CUによってIABノードに送信されるRRC再確立(RRCReestablishment)メッセージ、RRC確立(RRCSetup)メッセージ、またはRRC再開(RRCResume)メッセージで搬送される)、もしくはRRC接続確立プロセス、RRC接続再確立プロセス、またはRRC接続再開プロセスが完了した後に実行される(例えば、X番目の構成情報は、IAB donor CUによってIABノードに送信されるRRC再構成メッセージで搬送される)。
IABノードは、トポロジ更新を完了する前にIABノードが元々接続されているIABドナーノード(具体的には、IAB donor CUまたはIAB donor CU-CPであってもよい)から、BAP層での構成(BAP層でのルーティング識別子選択、ルーティングテーブル構成、ベアラマッピング構成などを含む;詳細については、理解のために、BAP層構成情報の前述の説明を参照されたい)を受信していることを考慮して。しかしながら、これらの構成は古い伝送路(古いBAP層構成と見なされてもよい)に対応し、IABノードは、新しい経路上でIABドナーノードにアップリンクデータ(前述のnon-F1メッセージ、前述のF1-Cメッセージなどを含む)を正常に伝送するために、これらの古い構成を使用することができない。古いBAP層構成は、F1APメッセージを使用してIABノードに送信されたBAP層構成であってもよい。したがって、新しい経路上でパケットを伝送するときにIABノードが依然としてこれらの古いBAP層構成を使用することを防止するために、IABノードは、これらの古いBAP層構成を中断する必要がある。
したがって、X番目の構成情報は、現在記憶されているBAP層構成を中断(suspend)または解放(Release)するようにIABノードに指示するために使用される、YYY番目の指示情報を搬送することができる。中断状態にあるBAP層構成については、構成された内容が維持されるが、これらの構成に対応するデータパケット処理規則は無効(invalid)状態にあり、IABノードは、送信予定データパケットまたは受信したデータパケットを処理するために中断されたBAP層構成に対応するいずれの規則も使用しない。YYY番目の指示情報は、明示的な指示情報であってもよい(例えば、1bit指示情報であってもよい。値が1である場合、これは、IABノードが現在のBAP層構成を中断/解放する必要があることを示し、値が0である場合、これは、IABノードが現在のBAP層構成を中断/解放する必要がないことを示す。あるいは、1bit指示が発生した場合、これは、IABノードが現在のBAP層構成を中断/解放する必要があることを示し、または1bit指示が発生しない場合、これはIABノードが現在のBAP層構成を中断/解放する必要がないことを示す)。別の可能な方式では、YYY番目の構成情報は、代替的に、暗示的な指示情報であってもよい。例えば、X番目の構成情報がデフォルトアップリンクルーティング構成および/またはデフォルトベアラマッピング構成のための再構成情報を含む場合、これは、IABノードが現在のBAP層構成を中断または解放する必要があることを示し、そうでなければ、これは、IABノードが現在のBAP層構成を中断または解放する必要がないことを示す。具体的には、トポロジ更新を完了する前に、IABノードは、デフォルトアップリンクルーティング構成および/またはデフォルトベアラマッピング構成(すなわち、前述の第1のアップリンクルーティング構成および前述の第1のベアラマッピング構成、例えば、第2のIABノードが最初にネットワークにアクセスするプロセスにおいてIAB donor CUから受信したRRC再構成メッセージに含まれるdefault BAP routing IDおよびdefault BH RLCチャネル識別子)を受信している。この場合、X番目の構成情報に含まれるルーティング構成および/またはベアラマッピング構成の内容は、IABノードのデフォルトアップリンクルーティング構成および/またはデフォルトベアラマッピング構成のための再構成情報と見なされ得る。
IABノードがハンドオーバを実行するかまたは上流ノード(またはIABノード、IABノードの後にアップリンクデータパケットを受信するノードを含むアップリンク伝送路)とのハンドオーバを実行するトポロジ更新シナリオでは、この実施形態におけるIABドナーノード(具体的には、IAB donor CUまたはIAB donor CU-CPであってもよい)は、ハンドオーバの前に接続されたIABドナーノードであってもよく、またはハンドオーバの後に接続されたIABドナーノードであってもよい。IABノードがリンク回復(またはRRC接続再確立)を実行するかまたは上流ノードとのリンク回復(またはRRC接続再確立)を実行するトポロジ更新シナリオでは、IABドナーノードは、リンク回復が成功した後に接続されたIABドナーノードであってもよい。IABノードがRRC接続再開を実行するトポロジ更新シナリオでは、IABドナーノードは、RRC接続再開が成功した後に接続されたIABドナーノードであってもよい。
このようにして、トポロジ更新を実行した後、IABドナーノードは、送信予定アップリンクデータパケットを処理するために古いBAP層構成が依然として使用されているために必要なアップリンクデータまたはシグナリングが正常に送信され得ないという問題を回避するために、X番目の構成情報内のルーティング構成およびはベアラマッピング構成を使用して、IABノードのアップリンクデータパケットを送信し得ることが保証され得る。
移行IABノードのハンドオーバが失敗すると、移行IABノードおよび下流IABノードは、伝送のためにソース親ノードおよびソース伝送路にフォールバックする必要がある。この場合、移行IABノードおよび下流IABノードは、第2のアップリンクルーティング構成および第2のベアラマッピング構成を構成するために、中断されたF1APメッセージを使用することを再開することができる。
本出願の実施形態で説明されるシステムアーキテクチャおよび適用シナリオは、本出願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するように意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策の制限となるものではない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャが進化し、新しいサービスシナリオが出現するにつれて、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも応用可能であることを知ることができる。
本出願の実施形態では、提供される方法がNRシステムまたは5Gネットワークに適用される例が説明のために使用される。しかしながら、本願の実施形態で提供される方法は、別のネットワークにさらに適用されてもよく、例えば、進化型パケットシステム(evolved packet system、EPS)ネットワーク(すなわち、4Gネットワーク)に適用され得ることに留意されたい。同様に、本出願の実施形態で提供される方法がEPSネットワークに適用されるとき、本出願の実施形態で提供される方法を実行するネットワークノードは、EPSネットワーク内のネットワークノードに置き換えられる。例えば、IABノードはRNに置き換えられてもよいが、当然ながら別の名前を有してもよい。これは、本出願の実施形態では特に限定されない。
上記は、方法の観点から、本出願の実施形態で提供される解決策を主に説明している。前述の機能を実施するために、通信装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構成および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書で開示されている実施形態で説明された例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願が、ハードウェアによって、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せによって実施され得ることを、容易に認識するはずである。機能がハードウェアまたはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアのどちらによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに異なる方法を使用して説明された機能を実施してもよいが、その実装形態が、本出願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
本出願の実施形態では、通信装置が上記の方法例に基づいて機能ユニットに分割され得る。例えば、各機能ユニットは、対応する各機能に基づく分割によって取得されてもよく、または2つ以上の機能が1つの処理ユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。本出願の実施形態では、ユニットへの分割は、一例であり、論理的な機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装形態では、別の分割方法が用いられてもよい。
本出願の一実施形態は、通信装置(通信装置170と表記)を提供する。図17に示されるように、通信装置は、処理ユニット1701および通信ユニット1702を含む。任意選択的に、通信装置は、記憶ユニット1703をさらに含む。記憶ユニット1703は、通信装置170のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
ある場合には、処理ユニット1701は、通信ユニット1702を通じて以下の動作、すなわち、
ソース親ノードを通じてソースドナーノードから構成情報を受信するステップであって、構成情報は、ルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を含み、構成情報は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードとのアップリンクデータの伝送を実行するために通信装置によって使用され、ソースドナーノードはソース親ノードによってアクセスされるドナーノードであり、ターゲットドナーノードはターゲット親ノードによってアクセスされるドナーノードである、ステップと、
通信装置がソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされるプロセスにおいて、ターゲット親ノードを通じて構成情報を使用してアップリンクデータをターゲットドナーノードに送信するステップと
を実行するように構成される。
任意選択的に、構成情報は、指示情報をさらに含み、指示情報は、構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を中断するように指示するために使用され、処理ユニット1701は、指示情報に基づいて構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を中断するようにさらに構成される。
任意選択的に、通信装置がターゲット親ノードへのRRC接続を確立した後、処理ユニット1701は、構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を有効にするようにさらに構成される。
任意選択的に、処理ユニット1701は、処理ユニット1701とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断するようにさらに構成される。
任意選択的に、ソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは同じノードであるか、またはソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは異なるノードである。
任意選択的に、構成情報内のルーティング構成は、アップリンクBAPルーティング識別子を含み、アップリンクBAPルーティング識別子は、アップリンク経路を識別するために使用され、アップリンク経路は、ターゲット親ノードおよびターゲットドナーノードを含む。
任意選択的に、構成情報内のベアラマッピング構成は、アップリンクバックホールRLCチャネル識別子を含む。
任意選択的に、構成情報は、RRCメッセージまたはF1APメッセージで搬送される。
別の場合には、処理ユニット1701は、通信ユニット1702を通じて以下の動作、すなわち、
ソース親ノードを通じてソースドナーノードから第2の構成情報を受信するステップと、第1のIABノードがソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされるプロセスにおいて、ターゲット親ノードを通じて第2の構成情報を使用してアップリンクデータをターゲットドナーノードに送信するステップとを実行するように構成される。通信装置は第1のIABノードの下流ノードであり、ソース親ノードは、ハンドオーバの前に第1のIABノードによってアクセスされるドナーノードであり、第2の構成情報は、ルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を含み、第2の構成情報は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードとのアップリンクデータの伝送を実行するために通信装置によって使用され、ターゲット親ノードは、ハンドオーバの後に第1のIABノードによってアクセスされるノードであり、ソースドナーノードはソース親ノードによってアクセスされるドナーノードであり、ターゲットドナーノードはターゲット親ノードによってアクセスされるドナーノードである。
任意選択的に、第2の構成情報は第2の指示情報をさらに含み、第2の指示情報は、通信装置とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断するように指示するために使用され、処理ユニット1701は、第2の指示情報に基づいて、通信装置とソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断するようにさらに構成される。
任意選択的に、ソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは同じノードであるか、またはソースドナーノードおよびターゲットドナーノードは異なるノードである。
任意選択的に、構成情報内の第2のルーティング構成は、アップリンクBAPルーティング識別子を含み、アップリンクBAPルーティング識別子は、アップリンク経路を識別するために使用され、アップリンク経路は、ターゲット親ノードおよびターゲットドナーノードを含む。
任意選択的に、第2の構成情報内のベアラマッピング構成は、アップリンクバックホールRLCチャネル識別子を含む。
任意選択的に、第2の構成情報は、RRCメッセージまたはF1APメッセージで搬送される。
本出願の一実施形態は、通信装置(通信装置180と表記)をさらに提供する。図18に示されるように、通信装置は、処理ユニット1801および通信ユニット1802を含む。任意選択的に、通信装置は、記憶ユニット1803をさらに含む。記憶ユニット1803は、通信装置180のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
ある場合には、処理ユニット1801は、通信ユニット1802を通じて以下の動作、すなわち、
IABノード(またはIAB-MT)から測定報告を受信し、測定報告に基づいて、ソース親ノードからターゲット親ノードにIABノード(またはIAB-MT)をハンドオーバすることを決定するステップであって、通信装置は、ソース親ノードによってアクセスされるドナーノードである、ステップと、
ソース親ノードを通じてIABノード(またはIAB-MT)に構成情報を送信するステップであって、構成情報は、ルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を含み、構成情報は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードとのアップリンクデータの伝送を実行するためにIABノード(またはIAB-MT)によって使用され、ターゲットドナーノードは、ターゲット親ノードによってアクセスされるドナーノードである、ステップと
を実行するように構成される。
任意選択的に、構成情報は指示情報をさらに含み、指示情報は、構成情報内のルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を中断するように指示するために使用される。
任意選択的に、通信装置およびターゲットドナーノードは同じノードである。
任意選択的に、通信装置およびターゲットドナーノードは異なるノードであり、処理ユニット1801は、通信ユニット1802を通じてターゲットドナーノードから構成情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択的に、構成情報は、ハンドオーバ応答で搬送される。
任意選択的に、ルーティング構成は、アップリンクBAPルーティング識別子を含み、アップリンクBAPルーティング識別子は、アップリンク経路を識別するために使用され、アップリンク経路は、ターゲット親ノードおよびターゲットドナーノードを含む。
任意選択的に、ベアラマッピング構成は、アップリンクバックホールRLCチャネル識別子を含む。
任意選択的に、構成情報は、RRCメッセージまたはF1APメッセージで搬送される。
別の場合には、通信ユニット1802は、第1のIABノードから測定報告を受信するように構成され、処理ユニット1801は、測定報告に基づいて、ソース親ノードからターゲット親ノードに第1のIABノードをハンドオーバするように構成され、通信ユニット1802は、ソース親ノードを通じて第2のIABノードに第2の構成情報を送信するようにさらに構成される。第1のIABノードは、ソース親ノードからターゲット親ノードにハンドオーバされ、第2のIABノードは第1のIABノードの下流ノードであり、通信装置はソース親ノードによってアクセスされるドナーノードであり、ターゲットドナーノードはターゲット親ノードによってアクセスされるドナーノードであり、第2の構成情報は、ルーティング構成および/またはベアラマッピング構成を含み、第2の構成情報は、ターゲット親ノードを通じてターゲットドナーノードとのアップリンクデータの伝送を実行するために第2のIABノードによって使用される。
任意選択的に、第2の構成情報は第2の指示情報をさらに含み、第2の指示情報は、第2のIABノードとソース親ノードとの間のルーティング構成およびベアラマッピング構成を解放または中断するように指示するために使用される。
任意選択的に、通信装置およびターゲットドナーノードは同じノードである。
任意選択的に、通信装置およびターゲットドナーノードは異なるノードであり、通信ユニット1802は、ターゲットドナーノードから第2の構成情報を受信するようにさらに構成される。
任意選択的に、第2の構成情報は、ハンドオーバ応答で搬送される。
任意選択的に、ルーティング構成は、アップリンクBAPルーティング識別子を含み、アップリンクBAPルーティング識別子は、アップリンク経路を識別するために使用され、アップリンク経路は、ターゲット親ノードおよびターゲットドナーノードを含む。
任意選択的に、ベアラマッピング構成は、アップリンクバックホールRLCチャネル識別子を含む。
任意選択的に、第2の構成情報は、RRCメッセージまたはF1APメッセージで搬送される。
通信装置170および通信装置180は、ネットワークデバイスであってもよく、またはネットワークデバイス内のチップであってもよい。例えば、通信装置170は、IABノードまたはIABノード内のチップであってもよい。通信装置180は、ソースドナーノードまたはソースドナーノード内のチップであってもよい。
図17および図18のユニットは、モジュールと呼ばれることもある。例えば、処理ユニットは処理モジュールと呼ばれてもよい。加えて、図17および図18に示される実施形態では、ユニットの名前は、図に示された名前でなくてもよい。例えば、通信ユニットは、トランシーバユニットと呼ばれてもよい。
図17および図18のユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分は、または技術的解決策のうちのすべてもしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスなどであってもよい)またはプロセッサ(processor)に、本出願の実施形態で説明された方法のステップの全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。コンピュータソフトウェア製品を記憶する記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
本出願の実施形態は、通信装置のハードウェア構造の概略図をさらに提供する。図19または図20を参照されたい。通信装置はプロセッサ1901を含み、任意選択的に、プロセッサ1901に接続されたメモリ1902をさらに含む。
プロセッサ1901は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成される1つ以上の集積回路であり得る。プロセッサ1901は、複数のCPUをさらに含んでもよく、プロセッサ1901は、シングルコア(single-CPU)プロセッサ、またはマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成される1つ以上のデバイス、回路、または処理コアを指すことができる。
メモリ1902は、ROMもしくは静的情報および命令を記憶し得る別のタイプの静的記憶デバイス、またはRAMもしくは情報および命令を記憶し得る別のタイプの動的記憶デバイスであってもよく、または電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、もしくはブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形式のしかるべきプログラムコードを保持もしくは記憶するために使用され得る、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体であってもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。メモリ1902は、独立して存在してもよく、またはプロセッサ1901と統合されてもよい。メモリ1902は、コンピュータプログラムコードを含み得る。プロセッサ1901は、本出願の実施形態で提供される方法を実施するために、メモリ1902に記憶されたコンピュータプログラムコードを実行するように構成される。
第1の可能な実装形態については、図19を参照されたい。通信装置は、トランシーバ1903をさらに含む。プロセッサ1901、メモリ1902、およびトランシーバ1903は、バスを通じて接続される。トランシーバ1903は、別の通信デバイスと通信するように構成される。任意選択的に、トランシーバ1903は、送信機装置および受信機装置を含んでもよい。トランシーバ1903において受信機能を実施するように構成された構成要素は、受信機装置と見なされてもよい。受信機装置は、本出願の実施形態における受信ステップを実施するように構成される。トランシーバ1903において送信機能を実施するように構成された構成要素は、送信機装置と見なされてもよい。送信機装置は、本出願の実施形態における送信ステップを実行するように構成される。
第1の可能な実装形態に基づいて、図19に示される構造の概略図は、前述の実施形態におけるIABノードの構造を示すために使用され得る。プロセッサ1901は、IABノードの動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ1901は、図10の1001、1003、および1004、図11の1101から1108、図14の1401から1410、図21の2101、2103、および2104(この場合、IABノードは第1のIABノードである)、ならびに図21の2103および2104(この場合、IABノードは第2のIABノードである)、および/または本出願の実施形態に記載される別のプロセスでIABノードによって実行される動作を実行する際に、IABノードをサポートするように構成される。プロセッサ1901は、トランシーバ1903を通じて別の通信デバイスと通信することができ、例えば、図10のドナーノードと通信することができる。メモリ1902は、IABノードのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
第1の可能な実装形態に基づいて、図19に示される構造の概略図は、前述の実施形態におけるソースドナーノードの構造を示すために使用され得る。プロセッサ1901は、ソースドナーノードの動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ1901は、図10の1001から1003、図11の1101から1103および1106から1108(この場合、ソースドナーノードは図11のドナーノードである)、図14の1401から1405、ならびに図21の2101から2104、および/または本出願の実施形態に記載される別のプロセスでソースドナーノードによって実行される動作を実行する際に、ソースドナーノードをサポートするように構成される。プロセッサ1901は、トランシーバ1903を通じて別の通信デバイスと通信することができ、例えば、図10のIABノードと通信することができる。メモリ1902は、ソースドナーノードのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
第2の可能な実施態様では、プロセッサ1901は、論理回路と、入力インターフェースおよび/または出力インターフェースとを含む。出力インターフェースは、対応する方法の送信動作を実施するように構成され、入力インターフェースは、対応する方法の受信動作を実施するように構成される。
第2の可能な実装形態に基づいて、図20に示される構造の概略図は、前述の実施形態におけるIABノードの構造を示すために使用され得る。プロセッサ1901は、IABノードの動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ1901は、図10の1001、1003、および1004、図11の1101から1108、図14の1401から1410、図21の2101、2103、および2104(この場合、IABノードは第1のIABノードである)、ならびに図21の2103および2104(この場合、IABノードは第2のIABノードである)、および/または本出願の実施形態に記載される別のプロセスでIABノードによって実行される動作を実行する際に、IABノードをサポートするように構成される。プロセッサ1901は、入力インターフェースおよび/または出力インターフェースを通じて別の通信デバイスと通信することができ、例えば、図10のソースドナーノードと通信することができる。メモリ1902は、IABノードのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
第2の可能な実装形態に基づいて、図20に示される構造の概略図は、前述の実施形態におけるソースドナーノードの構造を示すために使用され得る。プロセッサ1901は、ソースドナーノードの動作を制御および管理するように構成される。例えば、プロセッサ1901は、図10の1001から1003、図11の1101から1103および1106から1108(この場合、ソースドナーノードは図11のドナーノードである)、図14の1401から1405、ならびに図21の2101から2104、および/または本出願の実施形態に記載される別のプロセスでソースドナーノードによって実行される動作を実行する際に、ソースドナーノードをサポートするように構成される。プロセッサ1901は、入力インターフェースおよび/または出力インターフェースを通じて別の通信デバイスと通信することができ、例えば、図10のIABノードと通信することができる。メモリ1902は、ソースドナーノードのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、前述の方法のいずれか1つを実行することを可能にされる。
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、前述の方法のいずれか1つを実行することを可能にされる。
本出願の一実施形態は、チップをさらに提供する。チップは、プロセッサおよびインターフェースを含む。プロセッサは、インターフェースを通じてメモリに結合される。プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムまたは命令を実行すると、前述の実施形態で提供された任意の方法が実行される。
本出願の一実施形態は、通信システムをさらに提供する。通信システムは、前述の実施形態におけるソースドナーノードおよびIABノードを含む。任意選択的に、方法は、ソース親ノード、ターゲット親ノード、およびターゲットドナーノードのうちの1つ以上をさらに含む。
上記の実施形態の全部または一部はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組合せを使用して実施されてもよい。実施形態を実施するためにソフトウェアプログラムが使用されるとき、実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本出願の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、あるコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者回線(digital subscriber line、略してDSL))または無線(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つ以上の使用可能な媒体を統合した、サーバまたはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、略してSSD))などであってもよい。
本出願は実施形態を参照して説明されているが、保護を請求する本出願を実施するプロセスにおいて、当業者は、添付の図面、開示されている内容、および添付の特許請求の範囲を調べることによって、開示されている実施形態の別の変形を理解し、実施することができる。特許請求の範囲において、「備える」(comprising)は、別の構成要素または別のステップを排除するものではなく、「1つの(a)」または「1つの(one)」が複数の場合を排除するものではない。単一のプロセッサまたは別のユニットは、特許請求の範囲に挙げられているいくつかの機能を実施し得る。いくつかの手段が互いに異なる従属請求項に記録されているが、これは、より良い効果を生み出すために、これらの手段を組み合わせられることができないことを意味するものではない。
本出願は、具体的な特徴とその実施形態とを参照して説明されているが、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正および組合せがこれらに対して行われ得ることは明らかである。これに対応して、本明細書および添付の図面は、添付の特許請求の範囲によって規定される本出願の例示の説明にすぎず、本出願の範囲に該当する任意のまたはすべての修正、変形、組合せ、または均等物と見なされる。当業者が、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および変形を行うことができることは明らかである。本出願は、以下の特許請求の範囲およびそれらの等価な技術によって規定される保護範囲内に入るという条件で、本出願のこれらの修正および変形を包含するように意図されている。