JP7455543B2 - シート収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、シート収納箱に関する。
従来のシート収納箱は、ティシューペーパーなどのシートが、厚紙等で作られた箱(いわゆるカートン)に収納され、該箱の天面に開口する取出口から引き出される。このようなシート収納箱では、取出口に樹脂製のフィルム(いわゆる窓貼フィルム)が設けられており、該フィルムに形成されたスリットを通じてシートが引き出されるようになっている(例えば、特許第4142238号公報参照)。
また、近年のCO排出に伴う地球温暖化対策として化石燃料の使用削減やマイクロプラスチック等の海洋汚染を抑制する観点から、プラスチックの使用を抑制する動きがある。これに対して、従来から樹脂製のフィルムを使用しないシート収納箱(いわゆるフィルムレスカートン)が知られている(例えば、特許第6554284号公報参照)。
特許第4142238号公報 特許第6554284号公報
しかしながら、樹脂フィルムを使用しないシート収納箱では、引き出されるシートに対して取出口の周縁が抵抗になり、シートが取出しにくかったり、取出し時にシートが破れたりする場合がある。また、樹脂フィルムが設けられていない取出口では、シートの保持力が得られず、シート収納箱内にシートが落ち込む場合がある。
本発明の課題は、樹脂フィルムを用いなくても、シートの取出性に優れるシート収納箱を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、積層された複数枚のシートを収容する箱体と、前記箱体の天面の短手方向の中央に開口し、前記天面の長手方向に延びる取出口とを有する、シート収納箱であって、前記取出口の前記長手方向の両端部が前記取出口の内側に延出してなる一対の第1突出片を有し、前記第1突出片の先端が、前記長手方向の前記取出口の外側に向かって湾曲する、シート収納箱を提供する。
第1の態様では、箱体の天面の長手方向において、該長手方向に延びる取出口の両端部に取出口の内側に延出する一対の第1突出片を設けることで、シートが取出口の長手方向の両端部に引っ掛かり、シートが取出口に保持されやすくなる。そのため、取出口に樹脂フィルムを設けない場合でも、シートの落込みを防ぐことができる。
また、第1の態様では、第1突出片の先端を取出口の該長手方向の外側に向かって湾曲させることで、引き出されるシートに対して取出口の両端部に形成された第1突出片が抵抗になりにくい。そのため、取出口に長手方向の両端部に第1突出片を設けた場合でも、シートをスムーズに引き出すことができる。このように、第1の態様では、シートの引き出しを妨げずに、シートの落込みを防ぐことができる。
第2の態様は、前記第1突出片が、前記取出口の内側に向かってテーパー状に形成されている、シート収納箱を提供する。第2の態様では、第1突出片を取出口の内側に向かって先細りにすることで、第1突出片の先端の寸法が短くなり、シートが第1突出片にさらに引っ掛かりやすくなる。そのため、シートが取出口でさらに保持されやすくなり、シートの落込みをさらに防ぐことができる。
また、第2の態様では、第1突出片の先端の寸法が短くなることで、引き出されるシートに対して取出口の両端部に形成された第1突出片が抵抗になりにくい。そのため、取出口に長手方向の両端部に第1突出片を設けた場合でも、シートをよりスムーズに引き出すことができる。
第3の態様は、前記第1突出片が、基端に沿って上方に傾斜可能に形成されている、シート収納箱を提供する。第3の態様では、第1突出片を基端に沿って上方に傾斜可能に形成することで、第1突出片を基端に沿って上方に傾斜させることができる。このように傾斜させた第1突出片は、引き出されるシートに対して滑らかに接触するため、引き出されるシートに対してさらに抵抗になりにくい。
第4の態様は、前記第1突出片の基端に、谷折りの折り筋が形成されている、シート収納箱を提供する。第4の態様では、第1突出片の基端に谷折りの折り筋を設けることで、基端を起点として第1突出片が折れ曲がりやすくなる。これにより、第1突出片を基端に沿って上方に傾斜させる作業が容易になり、第1突出片を基端に沿って上方に傾斜させる際に、第1突出片が撓んだり、予期せぬ部分で折れ曲がることを抑制することができる。
第5の態様は、前記第1突出片の基端が直線状である、シート収納箱を提供する。第5の態様では、第1突出片の基端を直線状にすることで、第1突出片が基端を軸として回転しやすくなる。これにより、基端を起点として第1突出片がさらに折れ曲がりやすくなり、第1突出片を傾斜させる作業がさらに容易になる。そのため、第1突出片を傾斜させる際の第1突出片の撓み又は予期せぬ部分の折れ曲がりをさらに抑制することができる。
第6の態様は、前記取出口の前記短手方向の両端部が前記取出口の内側に延出してなる一対の第2突出片を有する、シート収納箱を提供する。第6の態様では、箱体の天面の短手方向において、取出口の前記短手方向の両端部に取出口の内側に延出する一対の第2突出片を設けることで、取出口の短手方向の幅を狭めることができる。これにより、取出口の開口面積が小さくなるため、取出口から塵や埃等の異物が入りにくくなる。
また、取出口の周縁において、取出口の短手方向の両端部は、取出口の長手方向の両端部に比べて、引き出されるシートが引っ掛かりにくく、引き出されるシートが接触しても抵抗になりにくい。そのため、第6の態様では、取出口に長手方向の両端部に第2突出片を設けても、第2突出片がシートの引き出しの妨げになりにくい。第6の態様によれば、シートの引き出しを妨げずに、取出口からの異物の侵入を抑制することができる。
第7の態様は、前記第2突出片の先端が、前記取出口の内側に向かって凸状に形成されている、シート収納箱を提供する。取出口の短手方向の両端部において、取出口の長手方向の中央寄りは、取出口の両端部寄りに比べて、引き出されるシートが引っ掛かりにくく、引き出されるシートが接触しても抵抗になりにくい。そのため、第7の態様では、第2突出片の先端を取出口の内側に向かって凸状に形成しても、取出口の長手方向の中央で突出する第2突出片の先端がシートの引き出しの妨げになりにくい。
また、第7の態様では、第2突出片の先端を取出口の内側に向かって凸状に形成することで、シートが取出口の短手方向の両端部に引っ掛かり、シートが取出口に保持されやすくなる。そのため、取出口に樹脂フィルムを設けない場合でも、シートの落込みをさらに防ぐことができる。
第8の態様では、前記第2突出片が、基端に沿って上方に傾斜可能に形成されている、シート収納箱を提供する。第8の態様では、第2突出片を基端に沿って上方に傾斜可能に形成することで、第2突出片を基端に沿って上方に傾斜させることができる。このように傾斜させた第2突出片は、引き出されるシートに対して滑らかに接触するため、引き出されるシートに対してさらに抵抗になりにくい。
第9の態様は、前記第2突出片の基端が、谷折りの折り筋で形成されている、シート収納箱を提供する。第9の態様では、第2突出片の基端に谷折りの折り筋を設けることで、基端を起点として第2突出片が折れ曲がりやすくなる。これにより、第2突出片を基端に沿って上方に傾斜させる作業が容易になり、第2突出片を基端に沿って上方に傾斜させる際に、第2突出片が撓んだり、予期せぬ部分で折れ曲がることを抑制することができる。
第10の態様は、前記第2突出片の基端が直線状である、シート収納箱を提供する。第10の態様では、第2突出片の基端を直線状にすることで、第2突出片が基端を軸として回転しやすくなる。これにより、基端を起点として第2突出片がさらに折れ曲がりやすくなり、第2突出片を傾斜させる作業がさらに容易になる。そのため、第2突出片を傾斜させる際の第1突出片の撓み又は予期せぬ部分の折れ曲がりをさらに抑制することができる。
第11の態様は、前記取出口を覆い、破断用切目線を介して前記天面に接続する蓋部が形成され、第1突出片の先端が、前記蓋部の開封端を構成する、シート収納箱を提供する。第11の態様では、取出口を覆う蓋部が破断用切目線を介して天面に接続することで、シート収納箱の使用前は取出口を封鎖することができ、シート収納箱の使用時は破断用切目線を開裂することで取出口を開封することができる。
また、第11の態様では、第1突出片の先端が蓋部の開封端を構成することで、蓋部の開封端を取出口の外側に向かって湾曲させることができる。これにより、取出口を開封する際に蓋部の開封端に指が掛けやすくなり、取出口の両端部をトリガーとして蓋部の開裂させることができる。そのため、第11の態様では、取出口の開封が容易である。
第12の態様は、前記取出口を覆い、破断用切目線を介して前記天面に接続する蓋部が形成され、前記蓋部の前記第1突出片寄りに開封口が設けられている、シート収納箱を提供する。第12の態様でも、取出口を覆う蓋部が破断用切目線を介して天面に接続することで、シート収納箱の使用前は取出口を封鎖することができ、シート収納箱の使用時は破断用切目線を開裂することで取出口を開封することができる。
また、第12の態様では、蓋部の第1突出片寄りに開封口を設けることで、取出口を開封する際に蓋部の開封口に指が掛けやすくなり、この開封口をトリガーとして蓋部の開裂させることができる。そのため、第12の態様でも、取出口の開封が容易である。
さらに、第1突出片の先端が長手方向の前記取出口の外側に向かって湾曲する構成では、取出口の長手方向の中央に比べて、取出口の長手方向の両端部に、開封口が設けられる領域を確保し易い。そのため、第12の態様では、蓋部の開封口を第1突出片寄りに容易に設けることができる。
本発明の一態様によれば、樹脂フィルムを用いなくても、シートの取出性に優れるシート収納箱を提供することができる。
第1実施形態に係るシート収納箱を示す図である。 図1を天面側から見た図である。 図2において、シートが引き出された状態を示す図である。 図3をシート収納箱の側面側から見た図である。 図3をシート収納箱の妻面側から見た図である。 第2実施形態に係るシート収納箱を天面側から見た図である。 図6において、シートが引き出された状態をシート収納箱の側面側から見た図である。 フィルムを用いたシート収納箱(従来のシート収納箱)を示す図である。 図8を天面側から見た図である。 フィルムを用いないシート収納箱を天面側から見た図(図8においてフィルムを取り除いた図)である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、理解を容易にするため、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
なお、本明細書では、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、シート収納箱の長手方向をX方向とし、短手方向(奥行き方向)をY方向とし、高さ方向をZ方向とする。また、上方とは、シート収納箱の高さ方向(Z方向)において、天面の上側を示す。
図1は、本発明の第1実施形態に係るシート収納箱を示す図であり、図2は、図1を天面側から見た図である。また、図3は、図2において、シートが引き出された状態を示す図であり、図4は、図3をシート収納箱の側面側から見た図であり、図5は、図3をシート収納箱の妻面側から見た図である。なお、本実施形態は、シート収納箱にシートが収納された態様である。
本実施形態に係るシート収納箱100は、図1、図2に示すように、略直方体(立方体を含む)状に形成された箱体Bで構成されている。箱体Bは、天面10、底面20、一対の側面30、および一対の妻面40を有する。なお、天面10と底面20は、高さ方向(Z方向)に対向し、一対の側面30は各側面31、32が短手方向(Y方向)に対向し、一対の妻面40は各妻面41、42が長手方向(X方向)に対向する。
箱体Bの材質は、限定されず、例えば、バージンパルプ、古紙パルプなどを原料とするコートボール紙などが挙げられる。
シート収納箱100を構成する箱体Bの寸法は、限定されず、収納されるシートSの量や寸法などにより決定することができる。例えば、箱体Bの長手方向(X方向)の長さは、100~250mmにすることができ、好ましくは180~250mmである。また、短手方向(奥行き)の長さは、100~150mmにすることができ、好ましくは100~130mmである。さらに高さ方向(Z方向)の高さは、30~150mmにすることができ、好ましくは40~80mmである。
箱体Bの坪量は、限定されないが、使用に耐えうる十分な強度を確保する観点から、好ましくは250~450g/mであり、より好ましくは280~400g/mである。なお、本明細書において、坪量とは、JIS P 8124(1998)の坪量測定方法に準じて測定したものである。
シート収納箱100を構成する箱体Bには、積層された複数枚のシートSが収納されている。本実施形態では、シートSの積層体(以下シート積層体という)として、積層方向が高さ方向(Z方向)となるように複数枚の薄葉紙(ティシューペーパー)が箱体Bに収容されている。なお、シートSは、ティシューペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品を収容することができる。
シートSは、積層されたシートSを1組ずつ引き出す観点から、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体)であることが好ましい。また、シート積層体の形態は、ポップアップ式に引き出せるものに限定されず、複数枚のシートSが単に積層されたもの、各シートSが折り畳まれた状態で積層されたものでもよい。
シート収納箱100内に収容されるシートSの寸法は、例えば、ティシューペーパーの場合、上面および底面の寸法が60~130mm×150~250mm、高さが20~110mmである。また、プライ数は、1プライ以上が好ましく、2プライがより好ましい。また、1プライ当たりの坪量は、好ましくは9.0~25.0g/m、より好ましくは10.0~16.0g/mである。また、紙厚は、2プライで100~250μmであり、より好ましくは120~200μmである。
なお、紙厚は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて、2プライの状態で測定することができる。具体的には、プランジャーと測定台との間にゴミやチリなどがないことを確認して、プランジャーを測定台に設置する。その後、ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させて、ゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろし、そのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は、金属製で直径10mm程度の円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにする。この紙厚の測定時の荷重は、約70gfである。なお、紙厚は、測定を10回行って得られる平均値とする。
シート収納箱100は、箱体Bの天面10に開口する取出口50を有する。取出口50は、箱体Bに収容されているシートSを天面10側から引き出さすことができる形状になっている。取出口50は、箱体Bの長手方向(X方向)に延びる輪郭形状を有する。具体的には、天面10の短手方向(Y方向)の中央10aに形成され、箱体Bの長手方向(X方向)に沿う方向が長手方向となる略長方形状または略楕円形状の開口を構成する。
本実施形態では、シート収納箱100の使用時に、取出口50を通じて、箱体Bに収容されているシートSが外部へ取り出される(図3~図5参照)。なお、取出口50の長手方向(X方向)の長さや短手方向(Y方向)の幅は、シートSの寸法等に基づいて適宜定めることができる。また、本実施形態では、取出口50は、シート収納箱100の天面10の短手方向(Y方向)の中央10aに長手方向(X方向)に沿って略長方形状または略楕円形状に形成されているが、これに限定されず、シートSを取り出すことができれば、他の形状でもよい。
シート収納箱100は、使用前の段階では、取出口50を覆う蓋部80が、破断用切目線81を介して天面10に接続されている。使用時には、蓋部80を破断用切目線81に沿って切り離し、天面10に開口する取出口50を形成する。これにより、箱体B内のシートSは、取出口50から上方に取り出すことができる。なお、破断用切目線81は、使用時において蓋部80を切り離すためのミシン目等からなる切取り線を示す(図1、図2参照)。
シート収納箱100では、このように取出口50を覆う蓋部80が破断用切目線81を介して天面に接続することで、シート収納箱100の使用前は取出口50を封鎖することができる。また、シート収納箱100の使用時は、蓋部80の破断用切目線81を開裂することで取出口50を開封することができる(図1~図3参照)。
本実施形態に係るシート収納箱100は、取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52が取出口50の内側に延出してなる一対の第1突出片60(第1突出片61、62)を有する。第1突出片61の先端61bは、長手方向(X方向)の取出口50の外側(妻面41側)に向かって湾曲している。また、第1突出片62の先端62bは、長手方向(X方向)の取出口50の外側(妻面42側)に向かって湾曲している(図1、2参照)。ここで、取出口の外側に向かって湾曲とは、天面10の長手方向(X方向)において取出口50の外側に向かって凸状に取出口50の一部が拡がることを示す(図1~図3参照)。
シート収納箱100では、第1突出片61、62が、取出口50の内側に向かってテーパー状に形成されている(図2参照)。具体的には、第1突出片61は、基端61aと先端61bと側端61c、61dで囲まれた部分が、基端61aから先端61bに向かって先細りとなっている。また、第1突出片62は、基端62aと先端62bと側端62c、62dで囲まれた部分が、基端62aから先端62bに向かって先細りとなっている(図1~図3参照)。ここで、基端とは、突出片が回転する起点として取出口50の周縁50aに接続する端部を示す(図1~図5参照)。
シート収納箱100では、第1突出片61が、基端61aに沿って上方に傾斜可能に形成され、第1突出片62が、基端62aに沿って上方に傾斜可能に形成されている。ここで、基端に沿って上方に傾斜するとは、突出片が基端を起点として天面に対して斜めに立ち上がった状態で、取出口50の周縁50aに形成されていること示す(図3~図5参照)。また、傾斜可能とは、突出片が傾斜していない状態から傾斜した状態に変化し得ることを示す(図1~図5参照)。
また、第1突出片61、62の基端61a、62aには、谷折りの折り筋Fが形成されている(図1~図3参照)。ここで、折り筋は、突出片を折りやすくするために筋または折り目を示す。また、谷折りとは、突出片を折り曲げるときに、折り目が内側になるように折ることを示す。
また、シート収納箱100では、第1突出片61、62の基端61a、62aの形状は、限定されないが、直線状であることが好ましい。ここで、基端が直線状であるとは、突出片が傾斜または回転する起点が直線状であることを示す(図1~図5参照)。
第1実施形態のシート収納箱100は、さらに取出口50の短手方向(Y方向)の両端部53、54が取出口50の内側に延出してなる一対の第2突出片70(第2突出片71、72)を有する。第2突出片72、72が、取出口50の内側に向かってテーパー状に形成されている(図1、図2参照)。
具体的には、第2突出片71は、基端71aと先端71bと側端71c、71dで囲まれた部分が、基端71aから先端71bに向かって先細りとなっている。また、第2突出片72は、基端72aと先端72bと側端72c、72dで囲まれた部分が、基端72aから先端72bに向かって先細りとなっている(図2参照)。
なお、第2突出片71の側端71cは、第1突出片61の側端61cに沿って延び、第2突出片71の側端71dは、第1突出片62の側端62cに沿って延びている。また、第2突出片72の側端72cは、第1突出片61の側端61dに沿って延び、第2突出片72の側端72dは、第1突出片62の側端62dに沿って延びている(図2参照)。
また、第2突出片71の側端71cは、第1突出片61の側端61cと略同じ寸法になっており、第2突出片71の側端71dは、第1突出片62の側端62cと略同じ寸法になっている。また、第2突出片72の側端72cは、第1突出片61の側端61dと略同じ寸法になっており、第2突出片72の側端72dは、第1突出片62の側端62dと略同じ寸法になっている(図2参照)。
シート収納箱100では、第2突出片71が基端71aに沿って上方に傾斜可能に形成され、第2突出片72が基端72aに沿って上方に傾斜可能に形成されている。また、第2突出片71、72の基端71a、72aが、谷折りの折り筋Fで形成されている。さらに、第2突出片71、72の基端71a、72aの形状は、限定されないが、直線状であることが好ましい(図1、図2参照)。
シート収納箱100では、第1突出片61の先端61bが、蓋部80の開封端81aを構成する。また、第1突出片62の先端62bが、蓋部80の開封端81bを構成する。開封端81a、81bは、蓋部80の破断用切目線81の一部を構成し、開封端81a、81bに指等を引っ掛けることで破断用切目線81の一部が開裂し、取出口50を開封することができる(図1~図3参照)。
第1実施形態では、上述のように、箱体Bの天面10の長手方向(X方向)において、該長手方向(X方向)に延びる取出口50の両端部51、52に取出口50の内側に延出する一対の第1突出片60(第1突出片61、62)を設けられている。これにより、シートSが取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52に引っ掛かり、シートSが取出口50に保持されやすくなる。そのため、取出口50に樹脂フィルムを設けない場合でも、シートSの落込みを防ぐことができる(図1~図5参照)。
また、本実施形態では、第1突出片61、62の先端61b、62bを取出口50の該長手方向(X方向)の外側に向かって湾曲させることで、引き出されるシートSに対して取出口50の両端部51、52に形成された第1突出片61、62が抵抗になりにくい。そのため、取出口50に長手方向(X方向)の両端部51、52に第1突出片61、62を設けた場合でも、シートSをスムーズに引き出すことができる。このように、本実施形態によれば、シートSの引き出しを妨げずに、シートSの落込みを防ぐことができる(図1~図5参照)。
また、本実施形態では、第1突出片61、62を取出口50の内側に向かって先細りにすることで、第1突出片61、62の先端61b、62bの寸法が短くなり、シートSが第1突出片61、62にさらに引っ掛かりやすくなる。そのため、シートSが取出口50でさらに保持されやすくなり、シートSの落込みをさらに防ぐことができる(図1~図5参照)。
また、本実施形態では、第1突出片61、62の先端61b、62bの寸法が短くなることで、引き出されるシートSに対して取出口50の両端部51、52に形成された第1突出片61、62が抵抗になりにくい。そのため、取出口50に長手方向(X方向)の両端部51、52に第1突出片61、62を設けた場合でも、シートSをよりスムーズに引き出すことができる(図1~図5参照)。
また、本実施形態では、第1突出片61、62を基端61a、62aに沿って上方に傾斜可能に形成することで、第1突出片61、62を基端61a、62aに沿って上方に傾斜させることができる。このように傾斜させた第1突出片61、62は、引き出されるシートSに対して滑らかに接触するため、引き出されるシートSに対してさらに抵抗になりにくい(図3~図5参照)。
また、本実施形態では、第1突出片61、62の基端61a、62aに谷折りの折り筋Fを設けることで、基端61a、62aを起点として第1突出片61、62が折れ曲がりやすくなる。これにより、第1突出片61、62を基端61a、62aに沿って上方に傾斜させる作業が容易になり、第1突出片61、62を基端61a、62aに沿って上方に傾斜させる際に、第1突出片61、62が撓んだり、予期せぬ部分で折れ曲がることを抑制することができる(図1~図5参照)。
また、本実施形態では、第1突出片61、62の基端61a、62aを直線状にすることで、第1突出片61、62が基端61a、62aを軸として回転しやすくなる。これにより、基端61a、62aを起点として第1突出片61、62がさらに折れ曲がりやすくなり、第1突出片61、62を傾斜させる作業がさらに容易になる。そのため、第1突出片61、62を傾斜させる際の第1突出片61、62の撓み又は予期せぬ部分の折れ曲がりをさらに抑制することができる(図1~図5参照)。
本実施形態では、箱体Bの天面10の短手方向(Y方向)において、取出口50の短手方向(Y方向)の両端部53、54に取出口50の内側に延出する一対の第2突出片70(第2突出片71、72)を設けることで、取出口50の短手方向(Y方向)の幅を狭めることができる。これにより、取出口50の開口面積が小さくなるため、取出口50から塵や埃等の異物が入りにくくなる(図1~図3参照)。
また、取出口50の周縁50aにおいて、取出口50の短手方向(Y方向)の両端部53、54は、取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52に比べて、引き出されるシートSが引っ掛かりにくく、引き出されるシートSが接触しても抵抗になりにくい。そのため、本実施形態では、取出口50に短手方向(Y方向)の両端部53、54に第2突出片71、72を設けても、第2突出片71、72がシートSの引き出しの妨げになりにくい。このように本実施形態によれば、シートSの引き出しを妨げずに、取出口50からの異物の侵入を抑制することができる(図1~図3参照)。
また、本実施形態では、上述のように第2突出片71、72を基端71a、72aに沿って上方に傾斜可能に形成することで、第2突出片71、72を基端71a、72aに沿って上方に傾斜させることができる。このように傾斜させた第2突出片71、72は、引き出されるシートSに対して滑らかに接触するため、引き出されるシートSに対してさらに抵抗になりにくい(図1~図5参照)。
また、本実施形態では、第2突出片71、72の基端71a、72aに谷折りの折り筋Fを設けることで、基端71a、72aを起点として第2突出片71、72が折れ曲がりやすくなる。これにより、第2突出片71、72を基端71a、72aに沿って上方に傾斜させる作業が容易になり、第2突出片71、72を基端71a、72aに沿って上方に傾斜させる際に、第2突出片71、72が撓んだり、予期せぬ部分で折れ曲がることを抑制することができる(図1~図5参照)。
本実施形態では、第2突出片71、72の基端71a、72aを直線状にすることで、第2突出片71、72が基端71a、72aを軸として回転しやすくなる。これにより、基端71a、72aを起点として第2突出片71、72がさらに折れ曲がりやすくなり、第2突出片71、72を傾斜させる作業がさらに容易になる。そのため、第2突出片71、72を傾斜させる際の第1突出片61、62の撓み又は予期せぬ部分の折れ曲がりをさらに抑制することができる(図1~図5参照)。
さらに、本実施形態では、上述のように、第1突出片61、62の先端61b、62bが蓋部80の開封端81a、81bを構成することで、蓋部80の開封端81a、81bを取出口50の外側に向かって湾曲させることができる。これにより、取出口50を開封する際に蓋部80の開封端81a、81bに指が掛けやすくなり、取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52をトリガーとして蓋部80の開裂させることができる。そのため、本実施形態では、取出口50の開封が容易である(図1~図3参照)。
図6は、本発明の第2実施形態に係るシート収納箱を天面側から見た図である。第2実施形態のシート収納箱100では、第2突出片71、72の先端71b、72bが、取出口50の内側に向かって凸状に形成されている。本明細書において、取出口の内側に向かって凸状に形成されるとは、第2突出片71、72間の幅が、取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52側から短手方向(Y方向)の中央10aに向かって徐々に狭くなることを示す(図6参照)。
また、第2実施形態では、取出口50を覆う蓋部80の第1突出片61寄りに開封口82が設けられている。また、蓋部80の第1突出片62寄りには開封口83が設けられている。開封口82、83は、一部が不連続のミシン目等で構成されている。そして、このミシン目等を破断することにより、破断片の一部が蓋部80に接続した状態で、蓋部80に輪郭形状が矩形状の開口が形成される(図6、図7参照)。
なお、開封口の形態は、ミシン目に限定されず、蓋部80に最初から開口しているものでもよい。また、開封口の輪郭形状は、この形状に限定されず、円形、楕円形、三角形、台形等の輪郭形状でもよい。また、開封口は、第2実施形態のみで採用されているが、上述の第1実施形態で採用してもよい。
第2実施形態のシート収納箱100では、取出口50の短手方向(Y方向)の両端部53、54において、取出口50の長手方向(X方向)の中央10b寄りは、取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52寄りに比べて、引き出されるシートSが引っ掛かりにくく、引き出されるシートSが接触しても抵抗になりにくい。そのため、上述のように、第2突出片71、72の先端71b、72bを取出口50の内側に向かって凸状に形成しても、取出口50の長手方向(X方向)の中央10bで突出する第2突出片71、72の先端71b、72bがシートSの引き出しの妨げになりにくい(図6、図7参照)。
また、第2実施形態では、第2突出片71、72の先端71b、72bを取出口50の内側に向かって凸状に形成することで、シートSが取出口50の短手方向(Y方向)の両端部53、54に引っ掛かり、シートSが取出口50に保持されやすくなる。そのため、取出口50に樹脂フィルムを設けない場合でも、シートSの落込みをさらに防ぐことができる(図6、図7参照)。
また、第2実施形態では、蓋部80の第1突出片61寄りに開封口82を設け、蓋部80の第1突出片62寄りに開封口83を設けることで、取出口50を開封する際に蓋部80の開封口82、83に指が掛けやすくなり、この開封口82、83をトリガーとして蓋部80の開裂させることができる。そのため、第2実施形態でも、取出口50の開封が容易である(図6参照)。
また、第2実施形態のように第1突出片61、62の先端61b、62bが長手方向(X方向)の取出口50の外側に向かって湾曲する構成では、長手方向(X方向)の中央10bに比べて、取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52に、開封口82、83が設けられる領域を確保し易い。そのため、第2実施形態では、蓋部80の開封口を第1突出片61、62寄りに容易に設けることができる(図6参照)。
なお、第2実施形態では、第1突出片61、62の先端61b、62bが蓋部80の開封端81a、81bを構成し、さらに、蓋部80の開封口82、83が第1突出片61、62寄りに設けられている。そのため、取出口50を開封する際に、蓋部80の開封端81a、81b(第1突出片61、62の先端61b、62b)および蓋部80の開封口82、83のいずれからでも、蓋部80を切り離すことができる(図6参照)。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
<シート収納箱(試験体)>
試験体として、原紙が坪量310g/mの裏ネズコートボール紙であり、寸法が高さ約44mm、幅約229mm、奥行き約110mmの箱体Bを作製した。図1、図2、図6、図8、図9、図10に示すように、箱体Bの天面10の短手方向(Y方向)の中央10aに、天面10の長手方向(X方向)に延びる取出口50を形成した。取出口50の輪郭形状は、略長方形状または略楕円形状とした。取出口50の寸法は、長手方向(X方向)の寸法を約175mm、長手方向(X方向)の中央10bにおける短手方向(Y方向)の寸法を約25mm(実施例2では約15mm、比較例2では約45mm)、取出口50の両端部53、54における短手方向(Y方向)の寸法を約25mmとした。
<シート(ティシューペーパー)>
シートSは、交互に折り畳まれてポップアップ式に1組ずつ引き出せるように積層されたティシューペーパー(坪量:10.7g/m、紙厚:110μm、プライ数:2プライ、組数:150組(300枚)、寸法:嵩(高さ)約40mm、縦幅約197mm、横幅約207mmを用いた。また、シートSは、積層方向がシート収納箱100の高さ方向(Z方向)となるように箱体Bに収容した(図1、図2、図6、図8~図10参照)。
[シート破れ]
シート収納箱100における引出し時のシート破れを評価した。シート破れの評価では、150組のシートSを最後の1組まで引き出したときに、シートSが箱体Bの取出口50に引っ掛かって破れた回数を測定した。なお、シート破れの評価基準は、測定を5回行ったときのシートSが破れた回数の平均値が0.5未満の場合は良好である(シートが破れなかった)ものとし、0.5以上の場合は良好でない(シートが破れた)ものとした。
[シートの落込み]
シート収納箱100におけるシートの落込みを評価した。落込みの評価では、150組のシートSを最後の1組まで引き出したときに、シートSが取出口50に保持されず箱体Bの中に落ち込んだ回数を測定した。なお、落込みの評価基準は、測定を5回行ったときのシートSが落ち込んだ回数の平均値が0.5未満の場合は良好である(シートが落ち込まなかった)ものとし、0.5以上の場合は良好でない(シートが落ち込んだ)ものとした。
[引出し抵抗値]
シート収納箱100の引出し抵抗値を評価した。引出し抵抗値の評価では、試験体(シート収納箱100)を平坦な載置面上に置き、箱体Bの取出口5から1組目のティシュペーパー(シートS)を約40mm引出し、引き出したシートSの上方側の先端(シートSの端部の中央)をダブルクリップ(プラス株式会社製、「CP-103」、挟持部分の寸法約32mm)で挟んだ。ダブルクリップの持手部分の片側にプッシュプルゲージ(株式会社イマダ製、デジタルフォースゲージZ2-20N)のフックを引っ掛け、0.4~0.6秒の時間をかけて一定速度で、箱体Bの天面10に対して垂直方向にシートSを引き出したときの抵抗値(単位:gf)を測定した。なお、引出し抵抗値の評価基準は、シートSの5組目を引き出したときの抵抗値が180gf以下の場合は良好(シートSが取出しやすい)ものとし、180gfを超える場合は良好でない(シートSが取り出しにくい)ものとした。
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
図1に示すように、試験体(シート収納箱100)において、天面10の長手方向(X方向)に対向する一対の第1突出片60(短片フラップ)を取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52に形成した。一対の第1突出片60を構成する第1突出片61、62は、天面10に対して上方に傾斜可能に、基端61a、62aを谷折りの折り筋Fで直線状に形成した。第1突出片61、62は、取出口50の内側に向かって先細りのテーパー状に形成し、先端61b、62bが天面10の長手方向(X方向)の取出口50の外側に向かって湾曲するように形成した(図1、図2参照)。また、天面10の短手方向(Y方向)に対向する一対の第2突出片70を取出口50の短手方向(Y方向)の両端部53、54に形成した。一対の第2突出片70を構成する第2突出片71、72は、天面10に対して上方に傾斜可能に、基端71a、72aを谷折りの折り筋Fで直線状に形成した。第2突出片71、72は、取出口50の内側に向かって先細りのテーパー状に形成した(図1、図2参照)。なお、第1突出片61、62は、取出口50の開口面に対して鋭角になるように天面10に対して上方に傾斜させ、第2突出片71、72は、傾斜させなかった。この試験体について、シート破れ、落込み、および引出し抵抗値を評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
図6に示すように、第2突出片71、72の先端71b、72bを取出口50の内側に向かって凸状に形成した以外は、実施例1と同様に試験体(シート収納箱100)を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
図7に示すように、第2突出片71、72を取出口50の開口面に対して鋭角になるように天面10に対して上方に傾斜させた以外は、実施例2と同様に試験体(シート収納箱100)を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
図8、図9に示すように、第1突出片60、第2突出片70のいずれも設けず、天面10の裏側(底面20側)から取出口50を覆う樹脂製のフィルム90(いわゆる窓貼フィルム)を天面10の裏側に貼り付け、フィルム90に取出口50の長手方向(X方向)に延びるスリット91(開裂することでシートSが引き出される)を設けた以外は、実施例1と同様に試験体(シート収納箱100)を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
図10に示すように、樹脂製のフィルム90(窓貼フィルム)を取り除いた以外は、比較例1と同様に試験体(シート収納箱100)を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例3]
市販のシート収納箱(特許文献2に開示されたシート収納箱)について、実施例1と同様に、評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007455543000001
表1より、一対の第1突出片60(第1突出片61、62)を取出口50の長手方向(X方向)の両端部51、52に形成し、第1突出片61、62を天面10に対して上方に傾斜可能に形成し(基端61a、62aに谷折りの折り筋Fを直線状に形成し)、取出口50の内側に向かってテーパー状に形成し、天面10の長手方向(X方向)の取出口50の外側に向かって湾曲するように形成し、一対の第2突出片70(第2突出片71、72)を天面10の短手方向(Y方向)の両端部53、54に形成し、第2突出片71、72を天面10に対して上方に傾斜可能に形成し(基端71a、72aを谷折りの折り筋Fで直線状に形成し)、取出口50の内側に向かってテーパー状に形成したシート収納箱100では(図1、図2参照)、シート破れ、落込み、引出し抵抗値が良好であった(実施例1~3)。
これに対して、第1突出片61、62の先端61b、62bを長手方向(X方向)の取出口50の外側に向かって湾曲させなかったシート収納箱100では、シート破れ、落込み、引出し抵抗値の少なくともいずれかが良好でなかった(比較例1~3)。
また、第2突出片71、72の先端71b、72bを取出口50の内側に向かって凸状に形成したシート収納箱100では(図6参照)、第1突出片61、62を取出口50の開口面に対して鋭角になるように天面10に対して上方に傾斜させすることで(図7参照)、引出し抵抗値が低下し、取出性が向上した(実施例3)。
これらの結果から、箱体の天面の長手方向に延びる取出口の長手方向の両端部が取出口の内側に延出してなる一対の第1突出片を有し、該第1突出片の先端が、長手方向の取出口の外側に向かって湾曲するシート収納箱は、シートの引き出しを妨げずに、シートの落込みを抑制することが判る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート収納箱
B 箱体
S シート(ティシューペーパー)
10 天面
10a 短手方向の中央
10b 長手方向の中央
20 底面
30、31、32 側面
40、41、42 妻面
50 取出口
50a 周縁
51、52 長手方向の端部
53、54 短手方向の端部
60、61、62 第1突出片
61a、62a 基端
61b、62b 先端
61c、61d、62c、62d 側端
70、71、72 第2突出片
71a、72a 基端
71b、72b 先端
F 折り筋
80 蓋部
81 破断用切目線
81a、81b 開封端
82、83 開封口
90 フィルム
91 スリット

Claims (8)

  1. 積層された複数枚のシートを収容する箱体と、
    前記箱体の天面の短手方向の中央に開口し、前記天面の長手方向に延びる取出口とを有する、シート収納箱であって、
    前記取出口の前記長手方向の両端部が前記取出口の内側に延出してなる一対の第1突出片を有し、
    前記第1突出片の先端が、前記長手方向の前記取出口の外側に向かって湾曲し、
    前記第1突出片が、
    記取出口の内側に向かって両側端が直線状のテーパー状に形成され
    基端に沿って上方に傾斜可能に形成され、かつ
    取出口の開口面に対して鋭角になるように天面に対して上方に傾斜し、
    前記第1突出片の基端に、谷折りの折り筋が形成されており、
    前記第1突出片の基端が直線状である、シート収納箱。
  2. 前記取出口の前記短手方向の両端部が前記取出口の内側に延出してなる一対の第2突出片を有する、請求項に記載のシート収納箱。
  3. 前記第2突出片の先端が、前記取出口の内側に向かって凸状に形成されている、請求項に記載のシート収納箱。
  4. 前記第2突出片が、基端に沿って上方に傾斜可能に形成されている、請求項またはに記載のシート収納箱。
  5. 前記第2突出片の基端が、谷折りの折り筋で形成されている、請求項乃至のいずれか1項に記載のシート収納箱。
  6. 前記第2突出片の基端が直線状である、請求項乃至のいずれか1項に記載のシート収納箱。
  7. 前記取出口を覆い、破断用切目線を介して前記天面に接続する蓋部が形成され、
    第1突出片の先端が、前記蓋部の開封端を構成する、請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート収納箱。
  8. 前記取出口を覆い、破断用切目線を介して前記天面に接続する蓋部が形成され、
    前記蓋部の前記第1突出片寄りに開封口が設けられている、請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート収納箱。
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