JP7455486B2 - 電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置 - Google Patents
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Description
この種の車両において、モータの駆動力で走行する走行状態の比率が高くなると、電動オイルポンプの稼動時間が長くなる。電動オイルポンプの稼動時間が長くなると、電動オイルポンプの発熱対策が必要となる。
電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
ケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ、
前記コントロールバルブユニットは、前記電動オイルポンプと共に、前記隔離室に配置されている、電動オイルポンプの配置構造である。
図1は、ハイブリッド車両1の概略構成図である。
ハイブリッド車両1は、エンジンEの回転駆動力(駆動力)を変速する無段変速機2を有する。
無段変速機2では、エンジンEの回転駆動力が、トルクコンバータT/Cを介して変速機構20の入力軸21aに入力される。
トルクコンバータT/Cは、エンジンEと変速機構20との間での回転の伝達/非伝達を切り替えるクラッチとして機能する。
回転伝達機構3は、入力軸21aと一体に回転する第1ギア31と、メカオイルポンプMOPの駆動軸と一体に回転する第2ギア32と、を有している。第1ギア31と第2ギア32は、回転伝達可能に噛合している。
電動オイルポンプEOPは、ハイブリッド車両1がモータMの回転駆動力で走行する際に、図示しないバッテリから供給される電力で駆動される。
電動オイルポンプEOPが駆動されると、オイルパン19内のオイルOLが、オイルストレーナ67を介して吸引される。吸引されたオイルOLは、オイルクーラ68で冷却された後、コントロールバルブユニット60に供給される。
バルブボディ61では、セパレートプレート62との対向面に、油溝やバルブ溝が形成されている。セパレートプレート62には、当該セパレートプレート62を厚み方向に貫通する油孔が形成されている。
セパレートプレート62を間に挟んでバルブボディ61、61を組み付けると、コントロールバルブユニット60内部に、油圧制御回路65が形成される。
コントロールバルブユニット60に供給されたオイルOLは、油圧制御回路65の調圧弁66で所望の圧力に調圧される。調圧されたオイルOLは、無段変速機2、トルクコンバータT/C、そして後記するクラッチ機構CL1などに供給されて、無段変速機2の駆動、無段変速機2の構成要素の潤滑、クラッチ機構CL1の作動および潤滑に用いられる。
プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22におけるベルト23の巻き掛け半径(接触半径)は、油圧制御回路65から供給される油圧により変更される。
変速機構20では、ベルト23の巻き掛け半径を変更することで、変速機構20における変速比が設定される。変速機構20では、プライマリプーリ21の入力軸21aに入力された回転駆動力が、所望の変速比で変速されて、セカンダリプーリ22の出力軸22aから出力される。
クラッチ機構CL1は、セカンダリプーリ22と差動装置4との間での回転の伝達/非伝達を切り替えるために設けられている。
クラッチ機構CL1は、油圧制御回路65から供給される油圧により、締結状態と解放状態の間で切り替えられる。
クラッチ機構CL1が、解放状態にされると、セカンダリプーリ22の出力軸22aと、回転伝達軸25との間での回転伝達が遮断される。
セカンダリプーリ22側から差動装置4に入力された回転は、カウンタ軸41とファイナルギア43とを介して、デフケース42に伝達される。
そして、最終的に、デフケース42と一体に回転する駆動軸SHを介して、駆動輪WHに伝達される。
カウンタ軸5は、モータMの駆動軸と一体回転可能である。カウンタ軸5は、モータMが駆動されると、モータMの回転駆動力(駆動力)で、軸線X5回りに回転する。
制御装置70は、油圧制御回路65の調圧弁66および切替弁(図示せず)を制御して、変速機構20、トルクコンバータT/C、そしてクラッチ機構CL1の作動用の油圧を調圧する。さらに、制御装置70は、電動オイルポンプEOPの駆動/停止を制御する。
この状態で、モータMが駆動されると、モータMの回転駆動力が、カウンタ軸5を介して、差動装置4に入力される。差動装置4に入力された回転は、デフケース42と一体に回転する駆動軸SHを介して、最終的に、駆動輪WHに伝達される。すなわち、ハイブリッド車両1は、モータMの回転駆動力で走行する。
図3および図4は、隔離室S2におけるコントロールバルブユニット60と電動オイルポンプEOPの配置を説明する図である。
なお、図3では、ケース10を仮想線で模式的に示すと共に、ケース10の隔離室S2側を斜め上方から見た状態が示されている。
図4では、ケース10の隔離室S2を模式的に示すと共に、隔離室S2を開口方向から見た状態が示されている。なお、図4では、説明の便宜上、隔離室S2を囲む筒壁部12は、図3における面Aで筒壁部12を切断した断面として示している。
ここで、本実施形態では、トルクコンバータT/C、変速機構20、クラッチ機構CL1、回転伝達軸25、カウンタ軸41、差動装置4、そしてカウンタ軸5が、無段変速機2の主たる構成要素である。これらのうち、変速機構20、クラッチ機構CL1、回転伝達軸25、カウンタ軸41、そして差動装置4が、周壁部11の内側に収容される。
なお、収容室S1は、単一の空間である必要はない。変速機構20の収容室、差動装置4およびカウンタ軸41の収容室というように、収容室S1の内部が複数に分かれていても良い。
オイルパン19の内部には、オイルOL(流体)が貯留されている。
吸引されたオイルOLは、オイルクーラ68で冷却された後、コントロールバルブユニット60内の油圧制御回路65(図1参照)に供給される。
ケース10において隔離室S2は、前記した回転軸X1~X4の径方向外側であって、収容室S1に対して水平線方向HLで隣接する位置に設けられている。
隔離室S2は、周壁部11の外周から水平線方向HLに延出する筒壁部12を有している。筒壁部12は、周壁部11の外側でケース10の外方を向いて開口している。
周壁部11における筒壁部12の内側に位置する領域は、隔離室S2と収容室S1とを区画する壁部111となっている。
筒壁部12の先端には、カバー13が取り付けられており、筒壁部12の先端とカバー13との接合面は、シールリングSLにより隙間なく封止されている。
筒壁部12の内側の隔離室S2は、筒壁部12と、カバー13と、壁部111と、で構成される閉じられた空間である。隔離室S2は、収容室S1から隔離されている。
隔離室S2の開口方向から見てオイルクーラ68の上辺681は、筒壁部12の上壁部121よりも上側に位置している。
隔離室S2内において電動オイルポンプEOPは、基盤部EOP2を下側にして配置されている。基盤部EOP2は、筒壁部12の下壁部122の上面に固定されている。
図2に示すように、油路125aは、オイルストレーナ67と電動オイルポンプEOPとを接続している。油路125bは、オイルクーラ68と電動オイルポンプEOPとを接続している。
ケース10における隔離室S2の部分は、前記した収容室S1よりも容積が小さくなっており、ケース10における他の部分よりも剛性が高くなっている。
これにより、電動オイルポンプEOPの駆動により生じた振動は、隔離室S2の部分(筒壁部12、カバー13、壁部111)の剛性が高いことに起因して、ケース10の全体に伝播し難くなっている。すなわち、電動オイルポンプEOPの駆動に起因するケース10の音振が抑制されるようになっている。
本実施形態では、オイルクーラ68で冷却されたオイルOLが、ケース10内に設けた油路125cを介して、コントロールバルブユニット60内の油圧制御回路65に供給される。
前記したように、隔離室S2は、収容室S1から区画された閉じられた空間である。よって、コントロールバルブユニット60から排出されたオイルOLは、隔離室S2内に貯留される。
鉛直線方向VLにおいて連通孔111aは、電動オイルポンプEOPの上端よりも僅かに低い位置に設けられている(h1>h2)。
なお、少なくともハイブリッド車両1の走行時には、コントロールバルブユニット60から隔離室S2内にオイルOLが順次排出される。電動オイルポンプEOPとの熱交換で温められたオイルは、連通孔111aから収容室S1側に順次排出される。よって、暖められたオイルOLの隔離室S2内での滞留を抑制できるようになっている。
図5に示すように、本実施形態では、電動オイルポンプEOPの配置構造100として、電動オイルポンプEOPを隔離室S2内に配置して、電動オイルポンプEOPを、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLに油没させる構成を例示した。
この配置構造100では、電動オイルポンプEOPが、隔離室S2内に貯留されたオイルOLとの熱交換で冷却されるので、電動オイルポンプEOPの発熱対策を適切に行える。
前記した配置構造100では、オイルクーラ68で冷却されたオイルOLが、油圧制御回路65に供給される構成を例示した。
この配置構造100Aの場合にも、電動オイルポンプEOPを、隔離室S2内に貯留されたオイルOLとの熱交換で冷却できるので、電動オイルポンプEOPの発熱対策を適切に行える。
前記した配置構造100では、収容室S1と隔離室S2とを連通させる連通孔111aを、電動オイルポンプEOPの高さh1よりも僅かに低い位置に設けて、電動オイルポンプEOPの略総てを、隔離室S2に貯留されたオイルOLに油没させる構成を例示した。
さらに、配置構造100Bの場合には、配置構造100の場合よりも、ケース10内に充填するオイルOLの総量を減らすことができる。これにより、無段変速機2の総重量の増加を抑制できるので、無段変速機2を備えるハイブリッド車両1における燃費の改善が期待できる。
さらに、配置構造100、100A、100Bにおいて、隔離室S2内に配置していたコントロールバルブユニット60を、収容室S1に配置してもよい。この場合には、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLを隔離室S2に供給するための油路を、ケース10内に別途設けることで、前記した配置構造100、100A、100Bの場合と同様の効果を得ることができる。
(1)電動オイルポンプEOPの配置構造100は、
電動オイルポンプEOPと、
電動オイルポンプEOPから供給されるオイルOLを調圧するコントロールバルブユニット60と、
ケース10と、
ケース10に設けられた隔離室S2と、を有する。
電動オイルポンプEOPを隔離室S2内に配置し、隔離室S2内において電動オイルポンプEOPを、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLに油没させた。
これにより、電動オイルポンプEOPの発熱対策を行える。
また、コントロールバルブユニット60に供給されるオイルOLは、オイルストレーナ67内のオイルフィルタで夾雑物が取り除かれたオイルOLである。そのため、調圧弁66からドレンされて、隔離室S2内に排出されるオイルOLは、夾雑物の含有量が少ない。
隔離室S2内に排出されるオイルOLに夾雑物が多く含まれていると、隔離室S2内に夾雑物が堆積する可能性がある。隔離室S2内に夾雑物が堆積すると、堆積した夾雑物の除去が必要になる場合がある。
夾雑物の含有量が少ないオイルOLを隔離室S2に供給することで、ケース10内で隔離された空間として隔離室S2を設けても、夾雑物の堆積に起因する問題の発生を好適に抑制できる。
壁部111には、隔離室S2と収容室S1とを連通させる連通孔111aが設けられている。
連通孔111aは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2よりも上側に位置している。
また、隔離室S2は、収容室S1から隔離された空間である。そして、隔離室S2内に配置された電動オイルポンプEOPは、隔離室S2を構成する壁(筒壁部12、カバー13、壁部111)で囲まれているので、剛性の高い空間に配置されている。
そのため、電動オイルポンプEOP自身の振動(自励振動)を抑制できる。
隔離室S2内において電動オイルポンプEOPは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、基盤部EOP2を下側にして配置されている。
基盤部EOP2は、隔離室S2の底を構成する下壁部122の上面に固定されている。
連通孔111aは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2が、隔離室Sに貯留されたオイルOLに油没する高さ位置に設けられている。
ケース10内に充填するオイルOLの総量を抑えることができると共に、無段変速機2の総重量の増加を抑制できる。
オイルクーラ68は、コントロールバルブユニット60に供給されるオイルOLを冷却する。
電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2は、熱の影響を受けやすい部品である。隔離室S2内に排出されるオイルOLの温度を抑えることで、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2の発熱対策を適切に行える。
オイルストレーナ67は、収容室S1側のオイルパン19に貯留されたオイルOLの吸入口67aを有する。
オイルクーラ68は、オイルストレーナ67とコントロールバルブユニット60を接続する油路125上に設けられている。
オイルクーラ68とコントロールバルブユニット60とを繋ぐ油路上に発熱源が設けられていない。
上記のように構成すると、少なくともコントロールバルブユニット60に供給されるオイルOLの温度を低くすることができる。これにより、コントロールバルブユニット60から隔離室S2内に排出されるオイルOL(フロー油)の温度を低くすることができるので、電動オイルポンプEOPの発熱対策を適切に行える。
オイルクーラ68は、コントロールバルブユニット60に供給されるオイルOLを冷却できる位置であれば、オイルストレーナ67とコントロールバルブユニット60とを繋ぐ油路上の何処に設けても良い。例えば、オイルクーラ68を、オイルストレーナ67と電動オイルポンプEOPとを繋ぐ油路上に設けても良い。
エンジンEから出力される駆動力を伝達する動力伝達機構(変速機構20、差動装置4)と、
ハイブリッド車両1がモータMの駆動力で走行する際に駆動される電動オイルポンプEOPと、
電動オイルポンプEOPから供給されるオイルOLを調圧するコントロールバルブユニット60と、
動力伝達機構を収容するケース10と、
ケース10に設けられた隔離室S2と、を有する。
電動オイルポンプEOPを隔離室S2内に配置し、隔離室S2内において電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2を、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLに油没させた。
ハイブリッド車両1において、モータMの駆動力で走行する走行状態の比率が高くなると、メカオイルポンプMOPの稼動時間が短くなると共に、電動オイルポンプEOPの稼動時間が長くなる。上記のように構成すると、電動オイルポンプEOPの稼動時間が長くなっても、電動オイルポンプEOPを適切に冷却できる。これにより、電動オイルポンプEOPの発熱対策を適切に行える。
隔離室S2内に配置された電動オイルポンプEOPは、隔離室S2を構成する壁(筒壁部12、カバー13、壁部111)で囲まれている。
ケース10において、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2を油没させる場合、レイアウトの制約条件が大きい。そのため、電動オイルポンプEOPを配置する場所によっては、電動オイルポンプEOPの振動や駆動音が好ましくない場合がある。
電動オイルポンプEOPを、閉じられた空間である隔離室S2に配置することで、電動オイルポンプEOPの発熱対策に加えて、電動オイルポンプEOPの振動および駆動音対策も行える。
隔離室S2内において電動オイルポンプEOPは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、基盤部EOP2を下側にして配置されている。
連通孔111aは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2が、隔離室S2に貯留されたオイルOLに油没する高さ位置に設けられている。
ケース10内に充填するオイルOLの総量を抑えることができると共に、無段変速機2の総重量の増加を抑制できる。
よって、無段変速機2を備えるハイブリッド車両1における燃費の改善が期待できる。
例えば、モータを駆動源とする電気自動車であっても、油圧で作動する機構と、電動オイルポンプEOPを備える場合には、上記した電動オイルポンプの配置構造は適用可能である。
2 :無段変速機(動力伝達装置)
4 :差動装置
5 :カウンタ軸
10 :ケース
11 :周壁部
12 :筒壁部
13 :カバー
19 :オイルパン
48 :オイルクーラ
60 :コントロールバルブユニット
65 :油圧制御回路
66 :調圧弁
67 :オイルストレーナ
68 :オイルクーラ
70 :制御装置
100、100A、100B :電動オイルポンプの配置構造
111 :壁部
111a :連通孔
125 :油路
E :エンジン
EOP :電動オイルポンプ
OL :オイル
S1 :収容室
S2 :隔離室
Claims (7)
- 電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
ケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ、
前記コントロールバルブユニットは、前記電動オイルポンプと共に、前記隔離室に配置されている、電動オイルポンプの配置構造。 - 電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
ケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ、
前記ケースでは、前記隔離室と、動力伝達機構の収容室とが、壁部を間に挟んで隣接しており、
前記壁部には、前記隔離室と前記収容室とを連通させる連通孔が設けられており、
前記連通孔は、前記ケースの設置状態を基準とした鉛直線方向で、前記電動オイルポンプの基盤部よりも上側に位置している、電動オイルポンプの配置構造。 - 電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
ケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ、
オイルクーラを備え、
前記オイルクーラは、前記コントロールバルブユニットに供給されるオイルを冷却する、電動オイルポンプの配置構造。 - 請求項1において、
前記コントロールバルブユニット内には、調圧弁を備えた油圧制御回路が設けられており、前記隔離室には、前記調圧弁のドレンオイルが排出される、電動オイルポンプの配置構造。 - 請求項1、請求項3、請求項4のいずれか一項において、
前記ケースでは、前記隔離室と、動力伝達機構の収容室とが、壁部を間に挟んで隣接しており、
前記壁部には、前記隔離室と前記収容室とを連通させる連通孔が設けられており、
前記連通孔は、前記ケースの設置状態を基準とした鉛直線方向で、前記電動オイルポンプの基盤部よりも上側に位置している、電動オイルポンプの配置構造。 - 請求項3において、
オイルストレーナを備え、
前記オイルクーラは、前記オイルストレーナと前記コントロールバルブユニットを接続する油路上に設けられている、電動オイルポンプの配置構造。 - エンジンと電動機を動力源とするハイブリッド車両に搭載される動力伝達装置であって、
前記動力源から出力される駆動力を伝達する動力伝達機構と、
電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
前記動力伝達機構を収容するケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ、
前記コントロールバルブユニットは、前記電動オイルポンプと共に、前記隔離室に配置されている、動力伝達装置。
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