JP7455472B2 - チャック - Google Patents

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Description

本発明は、ペットボトルやパウチのスパウト等の口部に装着するキャップの搬送用チャックに関する。
従来、ペットボトルやパウチのスパウト等の口部に装着するキャップの搬送や装着に際し、チャックが用いられることは公知である。
例えば、キャップを内包可能な大きさで保持孔を有するチャック本体と、保持孔内でキャップを支持するキャップ支持機構とを有したチャックが特許文献1で公知である。
この特許文献1に記載のチャックは、キャップ支持機構に、チャック本体の外側面に設けられた周方向に沿った凹溝と、凹溝の少なくとも1箇所に保持孔に達するように形成された貫通部と、挿入されその先端を保持孔内方に向けて後退可能に貫通部に挿入された押圧ツメと、押圧ツメの外側の凹溝内に嵌着されたゴムリングとを有し、キャップ支持機構の上方の保持孔内周面には、キャップ上部に形成されたナールと等間隔で凹凸が形成されたローレットを有しているものである。
この特許文献1で公知のチャックは、チャックをキャップに被せると、押圧ツメがナールに押し付ける圧力でキャップを保持し、ローレットとナールが互いの凹凸を埋めるように装着されるため、キャップとチャックの回転方向の相対位置を固定した状態でキャップを持ち上げることができる。
キャップを保持したチャックをペットボトルやパウチのスパウト等の口部へ移動し、キャップ内面の雌ねじ部と口部外面の雄ねじを合わせ、チャックを回転させると、キャップが口部へねじ込まれる。その後、チャックを上昇させると、ボトルに装着されたキャップは、チャックから外れる。
しかし、この特許文献1に記載のチャックは、先端が窄まった押圧ツメを、キャップのナールに押し付ける水平方向の力によってキャップを保持しているため、キャップ側面と押圧ツメとの接触点を窪ませたり、チャックとの脱着時にキャップを傷つけ、キャップの削りくずが異物としてボトル内に混入したり、連続した振動や急激な上下動により、キャップとチャックの相対位置がずれたりキャップがチャックから脱落してしまう虞があった。
また、キャップ側面に大きな凸状のフリッパを設け、容易に開栓可能とする等のユニバーサルデザインが施されたキャップを搬送する場合、フリッパとナールとの最外部の距離が大きくなり、押圧ツメがナールを押さえるためのストロークが不足したり、フリッパを押さえる方法を取るにしても、精密な位置合わせが必要で、押圧ツメとフリッパとの位置がずれてしまうと、満足な保持ができずキャップがチャックから脱落してしまう虞があった。
また、キャップを内包可能な大きさの保持孔を有するチャック本体と、保持孔内に挿入されたキャップを支持するキャップ支持機構とを有するチャックが、特許文献2で公知である。
この特許文献2で公知のチャックは、キャップ支持機構に、チャック本体の下部外側面に設けられた円周状の押圧溝と、押圧溝から保持孔まで達する複数の貫通部と、複数の貫通部に挿入される複数の割ツメとを有しており、保持孔の外周方向に進退移動可能に配置された割ツメの弧状面でユニバーサルキャップに形成された凸状のフリッパの最大径部よりも下方の側面を押えて支持することで、ユニバーサルキャップを傷つけることなく確実に保持できるものである。
また、それぞれの割ツメが貫通部および係止リブとの間に所定の遊びを持たせて挿入されることで、キャップのフリッパに合わせて割ツメの接触時の移動方向を受動的に調整でき、キャップ脱着時にキャップ外側面に係る割ツメの一端からの押圧荷重を分散できる。
さらに、キャップに形成された凸状のフリッパに嵌合可能なローレットがキャップ支持機構の上方に形成されていることで、ローレット凸部とフリッパが接触しても、隣接するローレット凹部に向かってフリッパが誘導されるようにキャップが僅かに回転するため、精密な位置合わせをする必要がない。
特開平11-49286号公報 特開平2017-100737号公報
ところが、上記特許文献等で公知のチャックは、未だ改善の余地があった。
すなわち、特許文献2で公知のヒンジキャップは、キャップをチャックに受け入れる際、フリッパがローレット凸部の直下に配置される等、ローレット凹部へのフリッパの誘導に時間がかかる場合において、ローレット凸部とフリッパとの接触を回避するように装置構成やキャップのチャックへの受け入れタイミングの調整が必要となる虞があった。
また、ローレット凸部の下端部を削る等してフリッパとの接触を回避することも考えられるが、フリッパがローレット凹部に完全に受け入れられるタイミングが遅くなったり、チャックのストローク量が増加してしまう虞があり、生産速度を上げにくくなってしまう虞があった。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡単な構成で、フリッパ等を設けたユニバーサルデザイン形状のキャップを精密な位置合わせをする必要なく確実に保持できるとともに、フリッパに傷をつけることなく迅速に受け入れることができるチャックを提供することを目的とするものである。
本発明のチャックは、キャップを内包可能な大きさの保持孔を有するチャック本体と、前記保持孔に挿入されたキャップを支持するキャップ支持機構とを有するチャックであって、前記キャップ支持機構は、前記チャック本体の下部外側面に設けられた円周状の押圧溝と、前記押圧溝から前記保持孔まで達する複数の貫通部と、前記複数の貫通部に挿入される複数の割ツメと、前記押圧溝に嵌合し前記割ツメを前記保持孔の中心軸側に向け付勢する押圧弾性体とを有し、前記貫通部には、前記割ツメの前記保持孔側への動きを規制する係止リブが設けられ、隣り合う前記貫通部の間に、ブリッジ部が形成され、前記割ツメには、前記保持孔側に円周方向に長い弧状面が形成され、前記割ツメは、前記保持孔側に開放され前記係止リブと係合するツメ凹部を有し、前記保持孔の内周面の前記キャップ支持機構の上方には、キャップ側壁の外周面に形成された軸方向にのびる凸状のフリッパに嵌合可能な受入部を有し、前記受入部は、凸状の前記フリッパを受け入れる凹部と、前記凹部に受け入れた凸状の前記フリッパの巻締方向への移動を制限する凸部とで構成され、前記割ツメと前記ブリッジ部との間には、前記割ツメの移動方向の傾きを許容する所定の遊びを有し、前記弧状面の下方には、所定の曲率の曲面で構成された誘導曲面が形成され、前記誘導曲面は、キャップを前記保持孔に受け入れる際、凸状の前記フリッパと当接しキャップが周方向に回転するように、前記誘導曲面の垂直断面で見た曲率が、円周方向で連続的に異なるように形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係る発明のチャックによれば、キャップとの接触箇所である割ツメの先端は、円周方向に長い弧状面で構成されているため、キャップの外側面やフリッパに対して割ツメからの局所的な接触および押圧がなく、キャップの変形や傷を抑制できる。
また、それぞれの割ツメは、保持孔の外周方向に移動可能であり、それぞれの割ツメが貫通部および係止リブとの間に所定の遊びを持たせて挿入されることで、キャップのフリッパに合わせて割ツメの接触時の移動方向を受動的に調整でき、キャップ脱着時にキャップ外側面に係る割ツメの一端からの押圧荷重を分散できる。
また、隣り合う貫通部の間には、ブリッジ部が形成されているため、隣り合う割ツメ間の隙間を埋め、隙間にフリッパが入り込むことに起因するキャップの脱着不良を防止できる。
さらに、貫通部および割ツメが複数設けられているため、キャップに周方向に均等な押圧荷重を与え、キャップの保持位置が保持孔の中心からずれにくくなるとともに、フリッパがキャップの側面外径よりも十分に大きく形成されている場合は、割ツメがフリッパの最大径部より下方の側面を押さえることで、キャップの脱落を防止できる。
また、キャップ側壁の外周面に形成された軸方向にのびる凸状のフリッパに嵌合可能な受入部を有しているため、フリッパが割ツメを乗り越えた際に受入部の凹部とフリッパとが嵌合することで、キャップとチャックとの回転方向の位置関係を凹部で所定の位置に規制できる。
さらに、弧状面の下方に形成された誘導曲面は、キャップを保持孔に受け入れる際、凸状の前記フリッパと当接しキャップが周方向に回転するように、誘導曲面の垂直断面で見た曲率が、円周方向で連続的に異なるように形成されているため、キャップをチャックに受け入れる際、フリッパが誘導曲面の垂直断面で見た曲率が大きい箇所から誘導曲面の垂直断面で見た曲率が小さい箇所へ移動するように僅かにキャップを回転させられるため、精密な位置合わせをすることなくキャップとチャックとの向きを所定の位置に合わせることができる。
これによって、例えば、フリッパが割ツメを乗り越える際に、誘導曲面によって凹部側へ移動させて凹部と嵌合させることで、フリッパが凸部に接触することを回避でき、フリッパが凸部に接触することで発生する傷や削れ、チャックへのキャップ受入不良などを確実に防止できる。
請求項2に記載の構成によれば、誘導曲面の曲率は、円周方向で徐々に変化するように形成されているため、キャップをチャックに受け入れる際、誘導曲面上の曲率が大きい箇所から曲率が小さい箇所にフリッパが滑らかに移動することができ、安定してキャップをチャックに受け入れることができる。
また、少なくとも割ツメの周方向の一端または両端に向かうにしたがって誘導曲面の曲率が小さくなるため、例えば、凹部を割ツメの弧状面の端部に隣接する箇所であるブリッジ部や係止リブの直上に形成すれば、確実に凹部へフリッパを誘導させることができる。
請求項3に記載の構成によれば、溝凹部は、少なくともブリッジ部の上方および係止リブの上方に形成されているため、キャップをチャックに受け入れる際、割ツメの弧状面が途切れる位置にフリッパがあった場合でも、フリッパは隣り合う割ツメに支持されて確実に凹部へ進入でき、凸部に接触することがない。
請求項4に記載の構成によれば、割ツメは、誘導曲面の曲率が大きい箇所が凸部の下方に位置するように配置されているため、キャップをチャックに受け入れる際、フリッパが凸部の下部に接触する前に誘導曲面上の曲率が大きい箇所から曲率が小さい箇所へ移動するように確実にキャップを回転させることができるため、凸部の下部にフリッパが接触することを防ぎ、フリッパの傷や削れ、チャックへのキャップ受入不良などをより確実に防止できる。
請求項5に記載の構成によれば、チャックに保持されたキャップは、複数のフリッパの最外径部分が、それぞれ少なくとも1つの割ツメの上方に位置するまで保持孔に挿入されているため、フリッパの最外径部分よりも下方が割ツメによって確実に支持され、キャップがチャックから脱落することがない。
請求項6に記載の構成によれば、割ツメがキャップに形成された凸状のフリッパの数の整数倍均等に配置されるため、フリッパもキャップの周囲に均等に配置されていれば、1つの割ツメが複数のフリッパを押圧することがない。
これによって、各フリッパに充分かつ、均等な押圧荷重を与えることができ、キャップに偏った押圧力を与えることなく、保持位置が保持孔の中心からずれることを防止できる。
請求項7に記載の構成によれば、受入部の凹部は、キャップに形成された凸状のフリッパの整数倍の数を保持孔内に均等配置されているため、フリッパもキャップの周囲に均等配置されていれば、チャックにキャップを受け入れる際の各フリッパと受入部との周方向の位置関係がいずれも同様のものとなり、各フリッパへのチャックからの力のかかり方が偏ることがなく、均等に凹部へ誘導できる。
本発明の一実施形態に係るチャック100の斜視図。 本発明の一実施形態に係るチャック100の縦断面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100のチャック本体110の下面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100のA-A’断面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100の割ツメ126の上面図、正面図、および下面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100で保持するキャップ200の斜視図、上面図、およびB-B’断面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100による、キャップ200を保持する手順1を示す縦断面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100による、キャップ200を保持する手順1を示すC-C’断面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100による、キャップ200を保持する手順2を示す縦断面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100による、キャップ200を保持する手順2を示すD-D’断面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100による、キャップ200を保持する手順3を示す縦断面図。 本発明の一実施形態に係るチャック100による、キャップ200を保持する手順3を示すE-E’断面図。
以下に、本発明の一実施形態に係るチャック100について、図面に基づいて説明する。
チャック100は、キャップ200を保持し、ペットボトルやパウチのスパウト等の口部に搬送および装着するものであり、図1乃至図4に示すように、キャップ200を内包可能な大きさの保持孔111を有するチャック本体110と、保持孔111内に挿入されたキャップ200を支持するキャップ支持機構120とを有している。
チャック本体110の保持孔111の内周面のキャップ支持機構120の上方には、受入部112を有し、受入部112は、凹部113と凸部114とがそれぞれ8つずつ交互に並んで構成されている。
なお、本実施形態では、凸部114は後述するブリッジ部124または係止リブ125に隣接するような位置に設けられている。
また、受入部112が設けられた保持孔111の内周面は、キャップ受け入れ側から徐々に内径が狭くなるように形成されている。
キャップ支持機構120は、チャック本体110の下部外側面に設けられた円周状の押圧溝121と、押圧溝121から保持孔111まで達する貫通部123とを有している。
押圧溝121には、押圧弾性体であるOリング122が嵌着し、貫通部123はブリッジ部124によって4つに均等分割され、それぞれの貫通部123には、係止リブ125と、割ツメ126とが設けられている。
割ツメ126は、図5に示すように、円弧板状に形成され、割ツメ126の内径側は円周方向に延びる弧状面128で構成されており、割ツメ126の内径側の周方向中央から径方向に切り欠いたツメ凹部127が設けられ、割ツメ126は係止リブ125がツメ凹部127に入り込むことで、係止リブ125に係合されている。
すなわち、係止リブ125は割ツメ126の周方向中央に位置することとなる。
なお、割ツメ126とブリッジ部124との間、および、ツメ凹部127と係止リブ125との間には、割ツメ126の径方向及び周方向の傾きを許容する所定の遊びを有している。
また、弧状面128の下端側から割ツメ126の底面に向かって、所定の曲率の曲面で構成された誘導曲面130が形成され、誘導曲面130は、受入曲面131と、受入曲面131よりも曲率の大きな曲面で形成された送出曲面132と、受入曲面131と送出曲面132との間を受入曲面131から送出曲面132に向かって徐々に曲率が大きくなるように形成された徐変曲面133とで構成されている。
また、弧状面128から割ツメ126の上面側までは、曲面が周方向一様に形成されている。
キャップ200には、図6に示すように、キャップ200の外周面にナール210が設けられ、ナール210は細長いナール凹部211およびナール凸部212が4組外周面状に等間隔に並んで構成されている。
なお、ナール凸部212の最も突出し、キャップ200側壁の外周面に軸方向にのびて形成された箇所をフリッパ220と称する。
図6を参照して、フリッパ220の上下方向の断面形状は、キャップ200の天面中心から下方に向かってキャップ200の外径方向へ張り出し、フリッパ220の最外部からは下方に向かってキャップ200の内径方向へ減径する弧状面で構成されている。
また、隣接する割ツメ126間の幅と、ツメ凹部127、ブリッジ部124および係止リブ125の周方向の幅は、フリッパ220の周方向の幅よりも小さくなるように形成され、ブリッジ部124および係止リブ125上の、受入部112に沿った面を結んだ円の最外径は、フリッパ220の最外径よりも僅かに大きくなるように形成されている。
次に、本実施形態におけるチャック100による、キャップ200の搬送方法について説明する。
まず、図7および図8に示すように、キャップ200の天面上方にチャック100を降下させ、キャップ200を保持孔111へ挿入する。
フリッパ220が凸部114の直下付近に位置する向きでキャップ200がチャック100に挿入され始めると、フリッパ220は割ツメ126の送出曲面132に接触する。
このとき、キャップ200は回転を特に規制されていないため、より曲率の小さい徐変曲面133側へ僅かに回転を始める。
さらにキャップ200を保持孔111側へ挿入すると、図9および図10に示すように、キャップ200は徐変曲面131上に沿ってフリッパ220が受入曲面130側へ向かうように回転を進めながら割ツメ126を乗り越え始める。
これによって、フリッパ220は凸部114の直下付近から離れ、凹部113の直下に位置を変えた状態で割ツメ126を乗り越えるため、フリッパ220が凸部114の下部に当たることがなく、フリッパ220が傷つくことがない。
さらにキャップ200を保持孔111側へ挿入すると、図11および図12に示すように、キャップ200は受入曲面131側へ移動しているため、凸部114に接触することなく割ツメ126を乗り越え、凹部113に入る。
このとき、割ツメ126の内径側は、上面および下面と曲面で連続しているため、鋭利な箇所がなく、フリッパ220が割ツメ126を押し退けて乗り越えても、キャップ200の表面に割ツメ126による傷がつくことなくキャップ100の保持孔111にキャップ200を挿入できる。
キャップ200のフリッパ220が凹部113に沿った状態でチャック100の奥に到達するまでに、フリッパ220の最外径部分は割ツメ126を乗り越えている。
このとき、Oリング122に付勢されている割ツメ126は、フリッパ220の最外径部分よりも下方に弧状面128が接触してキャップ200を支持するため、チャック100が上昇してキャップ200が接地面から浮いても脱落することはなく、キャップ200を保持した状態でチャック100の移動が可能である。
また、フリッパ220がブリッジ部124や係止リブ125に面した凹部113に沿った状態で、キャップ200がチャック100の保持孔111に挿入された場合でも、隣接する割ツメ126間の幅と、ツメ凹部127、ブリッジ部124および係止リブ125の周方向の幅は、フリッパ220の周方向幅よりも小さくなるように形成され、ブリッジ部124および係止リブ125上の、凹部113に沿った面を結んだ円の最外径はフリッパ220の最外径よりも僅かに大きくなるように形成されているため、フリッパ220の最外径部分の両脇下方に割ツメ126が確実に接触してキャップ200を支持することで、キャップ200を保持した状態でチャック100の移動が可能である。
キャップ200を保持したチャック100は、容器の口の上方へ移動した後、キャップ200を容器の口に合わせるように下降する。
キャップ200の内側の雌ネジ部が容器の口の雄ネジ部に干渉する位置まで下降すると、チャック100はネジを締める方向へ回転し、キャップ200を容器の口に螺嵌させる。
このとき、凹部113にフリッパ220が進入しているため、キャップ200は空回りすることなくチャック100と連動して回転する、または、凸部114にフリッパ220が接触するまでキャップ200が空回りした後、チャック100と連動して回転する。
十分にキャップ200を容器の口に螺嵌させた後、チャック100を上昇させると、キャップ200はチャック100の保持孔111から抜ける方向の引張力を容器から受けるため、フリッパ220が割ツメ126を押し退けて乗り越え、チャック100の保持孔111からキャップ200が外れることで、キャップ200の螺嵌作業は完了する。
このとき、弧状面128から割ツメ126の上面側までは、曲面が周方向一様に形成されており、鋭利な箇所がないため、フリッパ220が割ツメ126を押し退けて乗り越えても、キャップ200の表面に割ツメ126による傷がつくことなく、チャック100の保持孔111からキャップ200を外すことができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、上述した実施形態では、割ツメは4つ設けられているものとして説明したが、割ツメの数は4つに限定されず、キャップに設けられたフリッパの数以上設けられていればよく、例えば、上述した実施形態の場合は、割ツメを5つ以上設けてもよい。
また、上述した実施形態では、受入部は、凹部と凸部とがそれぞれ8つずつ交互に並んで構成されているものとして説明したが、凹部と凸部の数はこれに限定されず、キャップに設けられたフリッパの数の整数倍で円周上に均等配置されていればよく、例えば、凹部と凸部とがそれぞれ4つずつ交互に並んで構成されていてもよく、凹部と凸部とが12個ずつ交互に並んで構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、割ツメをOリングによって付勢しているものとして説明したが、割ツメの付勢方法はこれに限定されず、例えば、バネやエアシリンダ等によって割ツメを付勢してもよい。
また、上述した実施形態では、弧状面の下端側から割ツメの底面に向かって、所定の曲率の曲面で構成された誘導曲面が形成され、誘導曲面は、受入曲面と、受入曲面よりも曲率の大きな曲面で形成された送出曲面と、受入曲面と送出曲面との間を受入曲面から送出曲面に向かって徐々に曲率が大きくなるように形成された徐変曲面とで構成されているものとして説明したが、誘導曲面の構成はこれに限定されず、例えば、連続する誘導曲面の中央と両端に送出曲面を設け、それぞれの送出曲面間に受入曲面を設け、各送出曲面と受入曲面との間を徐変曲面で構成してもよい。
また、上述した実施形態では、弧状面から割ツメの上面側までは、曲面が周方向一様に形成されているものとして説明したが、弧状面から割ツメの上面側までの形状はこれに限定されず、例えば、誘導曲面と同様の曲面で形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、受入部が設けられた保持孔の内周面は、キャップ受け入れ側から徐々に内径が狭くなるように形成されているものとして説明したが、保持孔内の形状はこれに限定されず、例えば、キャップのフリッパが凹部に嵌合し、所定の位置で保持できるように形成してあればよく、保持孔の内周面の内径を均一にするとともに受入部を全周に形成し、所定の位置でキャップが保持可能なように保持孔上方から付勢部材でキャップを押えてもよい。
また、上述した実施形態では、凸部はブリッジ部または係止リブに隣接するような位置に設けられているものとして説明したが、凸部の位置はこれに限定されず、例えば、ブリッジ部と係止リブとの間の中間位置に設けられていてもよい。
なお、上述した実施形態では、ブリッジ部や係止リブ付近でフリッパを支持するように誘導曲面を構成しているが、フリッパを支持する位置はこれに限定されず、例えば、ブリッジ部と係止リブとの間の中間位置でフリッパを支持するように誘導曲面を構成してもよい。
100 ・・・ チャック
110 ・・・ チャック本体
111 ・・・ 保持孔
112 ・・・ 受入部
113 ・・・ 凹部
114 ・・・ 凸部
120 ・・・ キャップ支持機構
121 ・・・ 押圧溝
122 ・・・ Oリング
123 ・・・ 貫通部
124 ・・・ ブリッジ部
125 ・・・ 係止リブ
126 ・・・ 割ツメ
127 ・・・ ツメ凹部
128 ・・・ 弧状面
130 ・・・ 誘導曲面
131 ・・・ 受入曲面
132 ・・・ 送出曲面
133 ・・・ 徐変曲面
200 ・・・ キャップ
210 ・・・ ナール
211 ・・・ ナール凹部
212 ・・・ ナール凸部
220 ・・・ フリッパ

Claims (7)

  1. キャップを内包可能な大きさの保持孔を有するチャック本体と、前記保持孔に挿入されたキャップを支持するキャップ支持機構とを有するチャックであって、
    前記キャップ支持機構は、前記チャック本体の下部外側面に設けられた円周状の押圧溝と、前記押圧溝から前記保持孔まで達する複数の貫通部と、前記複数の貫通部に挿入される複数の割ツメと、前記押圧溝に嵌合し前記割ツメを前記保持孔の中心軸側に向け付勢する押圧弾性体とを有し、
    前記貫通部には、前記割ツメの前記保持孔側への動きを規制する係止リブが設けられ、
    隣り合う前記貫通部の間に、ブリッジ部が形成され、
    前記割ツメには、前記保持孔側に円周方向に長い弧状面が形成され、
    前記割ツメは、前記保持孔側に開放され前記係止リブと係合するツメ凹部を有し、
    前記保持孔の内周面の前記キャップ支持機構の上方には、キャップ側壁の外周面に形成された軸方向にのびる凸状のフリッパに嵌合可能な受入部を有し、
    前記受入部は、凸状の前記フリッパを受け入れる凹部と、前記凹部に受け入れた凸状の前記フリッパの巻締方向への移動を制限する凸部とで構成され、
    前記割ツメと前記ブリッジ部との間には、前記割ツメの移動方向の傾きを許容する所定の遊びを有し、
    前記弧状面の下方には、所定の曲率の曲面で構成された誘導曲面が形成され、
    前記誘導曲面は、キャップを前記保持孔に受け入れる際、凸状の前記フリッパと当接しキャップが周方向に回転するように、前記誘導曲面の垂直断面で見た曲率が、円周方向で連続的に異なるように形成されていることを特徴とするチャック。
  2. 前記誘導曲面の曲率は、円周方向で徐々に変化するように形成され、少なくとも割ツメの周方向の一端または両端に向かうにしたがって前記誘導曲面の曲率が小さくなることを特徴とする請求項1に記載のチャック。
  3. 前記凹部は、少なくとも前記ブリッジ部の上方および前記係止リブの上方に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチャック。
  4. 前記割ツメは、前記誘導曲面の曲率が大きい箇所が前記凸部の下方に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチャック。
  5. 前記保持孔は、複数のフリッパの最外径部分が、それぞれ少なくとも1つの前記割ツメの上方に位置するまでキャップを挿入可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のチャック。
  6. 前記割ツメは、キャップに形成された凸状の前記フリッパの数の整数倍、均等に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のチャック。
  7. 前記受入部の前記凹部は、キャップに形成された凸状の前記フリッパの数の整数倍、均等に配置されていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のチャック。
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