JP7455141B2 - アポトーシスタンパク質の阻害剤の二価拮抗薬 - Google Patents

アポトーシスタンパク質の阻害剤の二価拮抗薬 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
2019年4月5日に出願された米国優先権出願第62/830031号は、明細書、図面、特許請求の範囲、および要約を含めて、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2019年4月8日に出願された米国優先権出願第62/831155号は、明細書、図面、特許請求の範囲、および要約を含めて、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
分野
本技術は、宿主細胞IAP(cIAP)を含むアポトーシスタンパク質の阻害剤(IAP)に拮抗することに関連する化合物、組成物、および方法に関する。具体的には、本発明の化合物および組成物は、例えば、卵巣がんを含む様々ながんおよび慢性B型肝炎感染を治療するために使用され得る。
背景
プログラム細胞死とも称されるアポトーシスは、多細胞生物で発生する重要かつ高度に制御された細胞プロセスであり、アポトーシス機能不全は、ヒトのがんの特徴である。アポトーシスタンパク質1および2の細胞阻害剤(cIAP1およびcIAP2)ならびにアポトーシスタンパク質のX連鎖阻害剤(XIAP)などのアポトーシスタンパク質の阻害剤(IAP)は、新しいクラスのがん治療の魅力的な標的として特定されている。
2015年、Pellegriniaなど(PNAS,2015,112(18),5803-5808(非特許文献1))は、アポトーシスタンパク質の宿主細胞阻害剤(cIAP)に拮抗する臨床段階の薬剤ビリナパントが、HBVのマウスモデルにおけるHBV感染肝細胞の殺傷を促進することを実証した。したがって、cIAPの拮抗薬は、慢性HBV感染の治療にも有効である可能性があり、ウイルスの除去を促進し得る。
PNAS,2015,112(18),5803-5808
概要
一態様では、本技術は、式Iによる化合物、その立体異性体、またはこの化合物もしくはこの化合物の立体異性体の薬学的に許容される塩であって、
Figure 0007455141000001
式中、
Xは、O、NR、またはCHであり、
qは、0、1、または2であり、
およびRは、各出現において、独立して、置換もしくは非置換のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキル基から選択され、
およびRは、各出現において、独立して、H、アミノ保護基、または置換もしくは非置換のC1~6アルキル基であり、
は、各出現において、独立して、H、F、NH、OH、NH-(アミノ保護基)、またはO-(ヒドロキシル保護基)であり、
は、各出現において、独立して、H、置換もしくは非置換のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル基、またはアミノ保護基であり、
リンカーは、結合、オキシ部分、または、アミノ、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニレン、ヘテロアルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルキルヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリレン、ヘテロシクリルアルキレン、ヘテロシクリルヘテロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロアリールアルキレン、およびヘテロアリールヘテロアルキレンからなる群から選択される置換されていてもよい部分から選択される二価部分である、式Iの化合物、その立体異性体、またはこの化合物もしくはこの化合物の立体異性体の薬学的に許容される塩を提供する。
式Iの化合物のいずれかの実施形態において、
およびRは、独立して、置換もしくは非置換のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキル基から選択され、
およびRは、独立して、H、アミノ保護基、または置換もしくは非置換のC1~6アルキル基であり、
は、H、F、NH、OH、NH-(アミノ保護基)、またはO-(ヒドロキシル保護基)であり、
は、H、置換もしくは非置換のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル基、またはアミノ保護基であり、
リンカーは、二価であり、結合、アミノ、オキシ、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニレン、ヘテロアルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルキルヘテロアルキレン、アリーレン、アリールアルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリレン、ヘテロシクリルアルキレン、ヘテロシクリルヘテロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロアリールアルキレン、およびヘテロアリールヘテロアルキレンからなる群から選択される。
関連する態様では、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つの化合物と、薬学的に許容される担体と、を含む組成物が、提供される。
別の態様では、薬学的組成物が提供され、薬学的組成物は、様々ながん(例えば、卵巣、卵管、腹膜がん)またはウイルス感染(例えば、慢性B型肝炎感染)などのIAP媒介性障害または状態を治療するための本明細書に記載の実施形態のいずれか1つの化合物の有効量を含む。
別の態様では、cIAP媒介性障害状態に罹患している対象に、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つの化合物の有効量を投与する工程、または本明細書に記載の実施形態のいずれか1つの化合物の有効量を含む薬学的組成物を投与する工程を含む方法が、提供される。
[本発明1001]
式Iの化合物、その立体異性体、または前記化合物もしくは前記化合物の前記立体異性体の薬学的に許容される塩であって、
Figure 0007455141000002
式中、
Xが、O、NR 6 、またはCH 2 であり、
qが、0、1、または2であり、
1 およびR 2 が、各出現において、独立して、置換もしくは非置換のC 1~6 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキル基から選択され、
3 およびR 4 が、各出現において、独立して、H、アミノ保護基、または置換もしくは非置換のC 1~6 アルキル基であり、
5 が、各出現において、独立して、H、F、NH 2 、OH、NH-(アミノ保護基)、またはO-(ヒドロキシル保護基)であり、
6 が、各出現において、独立して、H、置換もしくは非置換のC 1~6 アルキル、C 3~6 シクロアルキル基、またはアミノ保護基であり、
リンカーが、結合、オキシ部分、または、アミノ、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニレン、ヘテロアルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルキルヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリレン、ヘテロシクリルアルキレン、ヘテロシクリルヘテロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロアリールアルキレン、およびヘテロアリールヘテロアルキレンからなる群から選択される置換されていてもよい部分から選択される二価部分である、
式Iの化合物、その立体異性体、または前記化合物もしくは前記化合物の前記立体異性体の薬学的に許容される塩。
[本発明1002]
リンカーが、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリルアルキレン、およびヘテロシクリルヘテロアルキレンからなる群から選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1003]
リンカーが、C 2 ~C 12 ポリアルキレンオキシド、フェニルアルキレン、フェニルヘテロアルキレン、ピペラジニルアルキレン、およびピペラジニルヘテロアルキレンからなる群から選択される、本発明1001または本発明1002の化合物。
[本発明1004]
リンカーが、結合、
Figure 0007455141000003
からなる群から選択され、式中、
mが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
nが、1、2、3、4、5、6である、
本発明1001の化合物。
[本発明1005]
nが、1、2、または3であり、mが、0、1、2、3、または4である、本発明1004の化合物。
[本発明1006]
リンカーが、
Figure 0007455141000004
であり、
nが、2または3である、
本発明1001~1005のいずれかの化合物。
[本発明1007]
リンカーが、結合、-NH-、または-C(O)NH-である、本発明1001~1005のいずれかの化合物。
[本発明1008]
リンカーが、
Figure 0007455141000005
である、本発明1001の化合物。
[本発明1009]
mが、1、2、3、または4である、本発明1008の化合物。
[本発明1010]
リンカーが、
Figure 0007455141000006
である、本発明1001の化合物。
[本発明1011]
nが、2または3である、本発明1010の化合物。
[本発明1012]
リンカーが、
Figure 0007455141000007
であり、式中、mが、0または1である、本発明1001の化合物。
[本発明1013]
1 およびR 2 が、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、s-ブチル、i-ブチル、t-ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、およびシクロペンチル基からなる群から選択される、本発明1001~1012のいずれかの化合物。
[本発明1014]
3 が、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチル基である、本発明1001~1013のいずれかの化合物。
[本発明1015]
4 が、アミノ保護基である、本発明1001~1014のいずれかの化合物。
[本発明1016]
4 が、Hである、本発明1001~1014のいずれかの化合物。
[本発明1017]
5 が、Hである、本発明1001~1016のいずれかの化合物。
[本発明1018]
Xが、CH 2 またはOである、本発明1001~1017のいずれかの化合物。
[本発明1019]
qが、0または1である、本発明1001~1018のいずれかの化合物。
[本発明1020]
式IA:
Figure 0007455141000008
の構造、その立体異性体、または前記化合物もしくは前記化合物の前記立体異性体の薬学的に許容される塩を有する、本発明1001~1017のいずれかの化合物。
[本発明1021]
2 が、メチルである、本発明1020の化合物。
[本発明1022]
1 が、シクロヘキシルまたはイソプロピルである、本発明1020または1021の化合物。
[本発明1023]
3 が、メチルである、本発明1020~1022のいずれかの化合物。
[本発明1024]
4 が、Hである、本発明1020~1023のいずれかの化合物。
[本発明1025]
5 が、Hである、本発明1020~1024のいずれかの化合物。
[本発明1026]
表Iの任意の化合物から選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1027]
本発明1001~1026のいずれかの化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、組成物。
[本発明1028]
IAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染を治療するための、本発明1001~1026のいずれかの化合物の有効量を含む、薬学的組成物。
[本発明1029]
IAPによって媒介される前記がんまたはウイルス感染が、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、およびB型肝炎感染からなる群から選択される、本発明1028の薬学的組成物。
[本発明1030]
IAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染に罹患している対象に、本発明1001~1026のいずれかの化合物の有効量を投与する工程、または本発明1001~1026のいずれかの化合物の有効量を含む薬学的組成物を投与する工程を含む、治療方法。
[本発明1031]
前記がんまたはウイルス感染が、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、およびB型肝炎感染からなる群から選択される、本発明1030の方法。
詳細な説明
様々な態様では、本技術は、cIAPの作用を拮抗するための、ならびにcIAP媒介性障害および状態の治療のための化合物および方法を提供する。本明細書で提供される化合物は、開示される方法において有用な薬学的組成物および薬剤に製剤化することができる。薬学的製剤および薬剤の調製における化合物の使用も提供される。
以下で定義されるように、以下の用語が全体を通して使用される。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、要素を記載する文脈において、(特に、後続の特許請求の範囲の文脈において)「a」および「an」および「the」および同様の指示語などの単数形冠詞は、本明細書において別段の記載がないか、または文脈によって明確に矛盾することがない限り、単数形および複数形の両方を網羅するよう解釈されることになっている。本明細書の値の範囲の記載は、本明細書において別段の記載がない限り、この範囲内に入る各別個の値に対して、個々に言及する簡便法として働くと意図されるに過ぎず、各別個の値は、本明細書で個々に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載の方法は全て、本明細書において別段の記載がない限り、または文脈によって明確に矛盾することがない限り、任意の好適な順序で実行することができる。本明細書で提供されるあらゆる例、または例示的な言語的表現(例えば、「など」)の使用は単に、実施形態をより良好に明らかにするよう意図されており、別段の記載がない限り、特許請求の範囲の範囲に制限を与えるものではない。本明細書におけるいかなる用語も、特許請求されていないあらゆる要素を不可欠なものとして示していると解釈されるべきではない。
本明細書で使用される場合、「約」は、当業者に理解され、使用される文脈に応じてある程度変化する。当業者には明らかでない用語の使用がある場合、それが使用される文脈を考慮すると、「約」はその特定の用語のプラスまたはマイナス10%を意味する。
一般に、水素またはHなどのある特定の元素への言及は、その元素の全ての同位体を含むことを意味する。例えば、R基が水素またはHを含むように定義されている場合、重水素およびトリチウムも含まれる。したがって、トリチウム、C14、P32、およびS35などの放射性同位体を含む化合物は、本技術の範囲内である。そのような標識を本技術の化合物に挿入するための手順は、本明細書の開示に基づいて当業者には容易に明らかになるであろう。
一般に、「置換されている」は、その中に含まれる水素原子への1つ以上の結合が、非水素または非炭素原子への結合によって置き換えられている、以下に定義される有機基(例えば、アルキル基)を指す。置換されている基は、炭素原子または水素原子への1つ以上の結合が、二重または三重結合を含む1つ以上の結合によってヘテロ原子に置き換えられている基も含む。したがって、別段の指定がない限り、置換されている基は、1つ以上の置換基で置換されている。いずれかの実施形態において、置換されている基は、1、2、3、4、5または6個の置換基で置換されている。置換基の例としては、ハロゲン類(すなわち、F、Cl、Br、およびI);ヒドロキシル類;アルコキシ、アルケノキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルオキシ、およびヘテロシクリルアルコキシ基;カルボニル類などのオキソ基;カルボキシレート類;エステル類;ウレタン類;オキシム類;ヒドロキシルアミン類;アルコキシアミン類;アラルコキシアミン類;チオール類;スルフィド類;スルホキシド類;スルホン類;スルホニル類;スルホンアミド類;アミン類;N-オキシド類;ヒドラジン類;ヒドラジド類;ヒドラゾン類;アジド類;アミド類;尿素類;アミジン類;グアニジン類;エナミン類;イミド類;イソシアネート類;イソチオシアネート類;シアネート類;チオシアネート類;イミン類;ニトロ基類;ニトリル類(すなわち、CN)などが挙げられる。
置換されているシクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、およびヘテロアリール基などの置換されている環基には、水素原子への結合が非環式基の炭素原子への結合で置き換えられている環および環系も含まれる。したがって、置換シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、およびヘテロアリール基は、以下で定義される置換または非置換のアルキル、アルケニル、およびアルキニル基で置換されていてもよい。
アルキル基は、1~12個の炭素原子、典型的には1~10個の炭素、またはいずれかの実施形態では、1~8、1~6、もしくは1~4個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖のアルキル基を含む。直鎖アルキル基の例には、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、およびn-オクチル基などの基が含まれる。分岐状アルキル基の例には、限定されないが、イソプロピル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ネオペンチル、イソペンチル、および2,2-ジメチルプロピル基が含まれる。代表的な置換アルキル基は、上記に列記された置換基などの置換基で1回以上置換されていてもよく、限定されないが、ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)、ヒドロキシアルキル、チオアルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、カルボキシアルキルなどを含む。
シクロアルキル基には、環(複数可)に3~12個の炭素原子、またはいずれかの実施形態では、3~10、3~8、もしくは3~4、5、もしくは6個の炭素原子を有する単環式、二環式、または三環式アルキル基が含まれる。例示的な単環式シクロアルキル基には、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチル基が含まれる。いずれかの実施形態において、シクロアルキル基は、3~8個の環員を有するが、他の実施形態において、環炭素原子の数は、3~5、3~6、または3~7個の範囲である。二環式および三環式環系には、限定されないが、ビシクロ[2.1.1]ヘキサン、アダマンチル、デカリニルなどの架橋シクロアルキル基および縮合環の両方が含まれる。置換シクロアルキル基は、上記で定義した非水素および非炭素基で1回以上置換されてもよい。しかしながら、置換シクロアルキル基には、上記で定義した直鎖または分岐鎖アルキル基で置換されている環も含まれる。代表的な置換シクロアルキル基は、一置換されてもよいか、または1回より多く置換されてもよく、例えば、限定されないが、上記に列記された置換基などの置換基で置換されてもよい、2,2-、2,3-、2,4-、2,5-または2,6-二置換シクロヘキシル基であってもよい。
シクロアルキルアルキル基は、アルキル基の水素または炭素結合が上記で定義したシクロアルキル基への結合で置き換えられている上記で定義したアルキル基である。いずれかの実施形態において、シクロアルキルアルキル基は、4~16個の炭素原子、4~12個の炭素原子、および典型的には4~10個の炭素原子を有する。置換シクロアルキルアルキル基は、基のアルキル部分、シクロアルキル部分、またはアルキル部分およびシクロアルキル部分の両方で置換されてもよい。代表的な置換シクロアルキルアルキル基は、一置換されてもよいか、または1回より多く置換されてもよく、例えば、限定されないが、上記に列記された置換基などの置換基で一置換、二置換、または三置換されてもよい。
アルケニル基には、2個の炭素原子間に少なくとも1つの二重結合が存在することを除いて、上記で定義した直鎖および分岐鎖アルキル基が含まれる。アルケニル基は、2~12個の炭素原子、典型的には2~10個の炭素、またはいずれかの実施形態では、2~8、2~6、または2~4個の炭素原子を有する。いずれかの実施形態において、アルケニル基は、1、2、または3つの炭素-炭素二重結合を有する。例には、とりわけ、限定されないが、ビニル、アリル、-CH=CH(CH)、-CH=C(CH、-C(CH)=CH、-C(CH)=CH(CH)、-C(CHCH)=CHが挙げられる。代表的な置換アルケニル基は、一置換されてもよいか、または1回より多く置換されてもよく、例えば、限定されないが、上記に列記された置換基などの置換基で一置換、二置換、または三置換されてもよい。
シクロアルケニル基には、2個の炭素原子間に少なくとも1つの二重結合を有する、上記で定義したシクロアルキル基が含まれる。いずれかの実施形態では、シクロアルケニル基は、1つ、2つ、または3つの二重結合を有してもよいが、芳香族化合物は含まない。シクロアルケニル基は、4~14個の炭素原子、またはいずれかの実施形態では、5~14個の炭素原子、5~10個の炭素原子、または5、6、7、もしくは8個の炭素原子さえ有する。シクロアルケニル基の例には、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロヘキサジエニル、シクロブタジエニル、およびシクロペンタジエニルが挙げられる。
シクロアルケニルアルキル基は、アルキル基の水素または炭素結合が上記で定義したシクロアルケニル基への結合で置き換えられている上記で定義したアルキル基である。置換シクロアルケニルアルキル基は、基のアルキル部分、シクロアルケニル部分、またはアルキル部分およびシクロアルケニル部分の両方で置換されてもよい。代表的な置換シクロアルケニルアルキル基は、上記に列記された置換基などの置換基で1回以上置換されてもよい。
アルキニル基には、2個の炭素原子間に少なくとも1つの三重結合が存在することを除いて、上記で定義した直鎖および分岐鎖アルキル基が含まれる。アルキニル基は、2~12個の炭素原子、典型的には2~10個の炭素、またはいずれかの実施形態では、2~8、2~6、または2~4個の炭素原子を有する。いずれかの実施形態において、アルキニル基は、1つ、2つ、または3つの炭素-炭素三重結合を有する。例には、とりわけ、限定されないが、-C≡CH、-C≡CCH、-CHC≡CCH、-C≡CCHCH(CHCHが挙げられる。代表的な置換アルキニル基は、一置換されてもよいか、または1回より多く置換されてもよく、例えば、限定されないが、上記に列記された置換基などの置換基で一置換、二置換、または三置換されてもよい。
アリール基は、ヘテロ原子を含まない環状芳香族炭化水素である。本明細書のアリール基には、単環式、二環式、および三環式環系が含まれる。したがって、アリール基には、限定されないが、フェニル、アズレニル、ヘプタレニル、ビフェニル、フルオレニル、フェナントレニル、アントラセニル、インデニル、インダニル、ペンタレニル、およびナフチル基が含まれる。いずれかの実施形態では、アリール基は、6~14個の炭素原子を含み、他では、基の環部分に6~12または6~10個の炭素原子を含む。いずれかの実施形態において、アリール基は、フェニルまたはナフチルである。「アリール基」という語句は、縮合芳香族-脂肪族環系(例えば、インダニル、テトラヒドロナフチルなど)などの縮合環を含む基を含むが、環員の1つに結合したアルキル基またはハロ基などの他の基を有するアリール基は含まない。むしろ、トリルなどの基は、置換アリール基と呼ばれる。代表的な置換アリール基は、一置換されてもよいか、または1回より多く置換されてもよい。例えば、一置換アリール基には、限定されないが、上記に列記された置換基などの置換基で置換されてもよい、二、三、四、五、もしくは六置換のフェニル基またはナフチル基が含まれる。
アラルキル基は、アルキル基の水素または炭素結合が上記で定義したアリール基への結合で置き換えられている上記で定義したアルキル基である。いずれかの実施形態では、アラルキル基は、7~16個の炭素原子、7~14個の炭素原子、または7~10個の炭素原子を含む。置換アラルキル基は、基のアルキル部分、アリール部分、またはアルキル部分およびアリール部分の両方で置換されてもよい。代表的なアラルキル基には、限定されないが、ベンジルおよびフェネチル基、および4-インダニルエチルなどの縮合(シクロアルキルアリール)アルキル基が含まれる。代表的な置換アラルキル基は、上記に列記された置換基などの置換基で1回以上置換されてもよい。
ヘテロアルキル基は、少なくとも1つの炭素が、N、O、またはSから選択されたヘテロ原子で置き換えられているアルキル基である。ヘテロアルキル基は、したがって、ヘテロアルキル基は、1~11個の炭素原子、典型的には1~10個の炭素、またはいずれかの実施形態では、1~8、1~6、もしくは1~4個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖のアルキル基を含んでもよい。いずれかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、N、O、またはSから選択される1、2、3、4、または5個のヘテロ原子を有してもよい。いずれかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、1個または2個の酸素原子、1個または2個の窒素原子、1個または2個の硫黄原子、酸素および窒素原子、酸素および硫黄原子、または窒素および硫黄原子などの1個または2個のヘテロ原子を含んでもよい。ヘテロアルキル基には、例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエチル、メチルチオ、メチルチオプロピル、エチルオキシメチル、およびメチルアミノブチルが含まれる。ヘテロアラルキル基は、アルキル基と同じように、上記に列記された置換基などの置換基で1回以上置換されてもよい。いずれかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、ケトン、アミド、スルホン、スルホキシド、またはスルホンアミドを形成するために、オキソ基で置換されてもよい。
ヘテロシクリル基には、芳香族(ヘテロアリールとも呼ばれる)および3つ以上の環員を含む非芳香族環化合物が含まれ、そのうちの1つ以上は、限定されないが、N、O、およびSなどのヘテロ原子である。いずれかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、1、2、3、または4個のヘテロ原子を含む。いずれかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、3~16個の環員を有する単環式、二環式、および三環式環を含むが、他のこのような基は、3~6、3~10、3~12、または3~14個の環員を有する。ヘテロシクリル基は、例えば、イミダゾリル、イミダゾリニル、およびイミダゾリジニル基などの芳香族、部分不飽和、および飽和環系を包含する。「ヘテロシクリル基」という語句は、例えば、ベンゾトリアゾリル、2,3-ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシニル、およびベンゾ[1,3]ジオキソリルなどの縮合芳香族および非芳香族基を含むものを含む縮合環種を含む。この語句には、限定されないが、キヌクリジルなどのヘテロ原子を含む架橋多環式環系も含まれる。しかしながら、この語句は、環員の1つに結合したアルキル、オキソ、またはハロ基などの他の基を有するヘテロシクリル基は含まない。むしろ、これらは、「置換ヘテロシクリル基」と呼ばれる。ヘテロシクリル基には、限定されないが、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソリル、フラニル、チオフェニル、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チアゾリニル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、オキサチアン、ジオキシル、ジチアニル、ピラニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、ジヒドロピリジル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル、ホモピペラジニル、キヌクリジル、インドリル、インドリニル、イソインドリル、アザインドリル(ピロロピリジル)、インダゾリル、インドリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズチアゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズオキサジニル、ベンゾジチイニル、ベンゾオキサチイニル、ベンゾチアジアニル、ベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ピラゾロピリジル、イミダゾピリジル(アザベンズイミダゾリル)、トリアゾロピリジル、イソオキサゾロピリジル、プリニル、キサンチニル、アデニニル、グアニニル、キノリニル、イソキノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プテリジニル、チアナフチル、ジヒドロベンゾチアジニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロインドリル、ジヒドロベンゾジオキシニル、テトラヒドロインドリル、テトラヒドロインダゾリル、テトラヒドロベンズイミダゾリル、テトラヒドロベンゾトリアゾリル、テトラヒドロピロロピリジル、テトラヒドロピラゾロピリジル、テトラヒドロイミダゾピリジル、テトラヒドロトリアゾロピリジル、およびテトラヒドロキノリニル基が含まれる。代表的な置換ヘテロシクリル基は、一置換されてもよいか、または1回より多く置換されてもよく、例えば、限定されないが、上記に列記された置換基などの様々な置換基で二、三、四、五、もしくは六置換、または二置換の、ピリジルまたはモルホリニル基であってもよい。
ヘテロアリール基は、5つ以上の環員を含む芳香族環化合物であり、そのうちの1つ以上は、限定されないが、N、O、およびSなどのヘテロ原子である。ヘテロアリール基には、限定されないが、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、フラニル、ベンゾフラニル、インドリル、アザインドリル(ピロロピリジニル)、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、イミダゾピリジニル(アザベンズイミダゾリル)、ピラゾロピリジニル、トリアゾロピリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、イミダゾピリジニル、イソオキサゾロピリジニル、チアナフチル、プリニル、キサンチニル、アデニニル、グアニニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、キノキサリニル、およびキナゾリニル基が含まれる。ヘテロアリール基には、インドリル基などの全ての環が芳香族である縮合環化合物が含まれ、2,3-ジヒドロインドリル基などの環の1つのみが芳香族である縮合環化合物が含まれる。「ヘテロアリール基」という語句は、縮合環化合物を含むが、この語句は、アルキル基などの環員の1つに結合した他の基を有するヘテロアリール基は含まない。むしろ、そのような置換を有するヘテロアリール基は、「置換ヘテロアリール基」と呼ばれる。代表的な置換ヘテロアリール基は、上記に列記された置換基などの様々な置換基で1回以上置換されてもよい。
ヘテロシクリルアルキル基は、アルキル基の水素または炭素結合が上記で定義したヘテロシクリル基への結合で置き換えられている上記で定義したアルキル基である。置換ヘテロシクリルアルキル基は、基のアルキル部分、ヘテロシクリル部分、またはアルキル部分およびヘテロシクリル部分の両方で置換されてもよい。代表的なヘテロシクリルアルキル基には、限定されないが、モルホリン-4-イル-エチル、フラン-2-イル-メチル、イミダゾール-4-イル-メチル、ピリジン-3-イル-メチル、テトラヒドロフラン-2-イル-エチル、およびインドール-2-イル-プロピルが含まれる。代表的な置換ヘテロシクリルアルキル基は、上記に列記された置換基などの置換基で1回以上置換されてもよい。
ヘテロアラルキル基は、アルキル基の水素または炭素結合が上記で定義したヘテロアリール基への結合で置き換えられた、上記で定義したアルキル基である。置換ヘテロアラルキル基は、基のアルキル部分、ヘテロアリール部分、またはアルキル部分およびヘテロアリール部分の両方で置換されてもよい。代表的な置換ヘテロアラルキル基は、上記に列記された置換基などの置換基で1回以上置換されてもよい。
本技術の化合物内に2つ以上の結合点(すなわち、二価、三価、または多価)を有する本明細書に記載の炭素含有基は、接尾辞「エン(ene)」の使用により示される。例えば、二価のアルキル基は、アルキレン基であり、二価のヘテロアルキル基は、ヘテロアルキレンであり、二価のアリール基は、アリーレン基であり、二価のヘテロアリール基は、二価のヘテロアリーレン基である、などである。そのような二価基はまた、1つ以上の置換基、例えば、1つまたは2つの置換基で置換されてもよい。いずれかの実施形態において、置換基は、オキソ基であり、例えば、ヘテロ原子に隣接する炭素がオキソ基で置換されているかどうかに応じて、1つまたは2つのケトン、エステル、またはアミドを有する二価基を提供してもよい。ヘテロ原子はまた、化学的に許容される置換基を有してもよい。例えば、硫黄原子は、1つまたは2つのオキソ基で置換されて、スルホキシドまたはスルホンを形成してもよい。しかしながら、本技術の化合物への単一結合点を有する置換されている基は、「エン(ene)」表示を用いて言及されていない。したがって、例えば、クロロエチルは、本明細書ではクロロエチレンと呼ばれない。アリールアルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリルアルキレンなどの非環式(すなわち、線状または分岐状)部分も有する環式基は、非環式部分のみ、または環式部分と非環式部分の両方に結合点を有してもよい。例えば、以下の基
Figure 0007455141000009
のような二価のヘテロシクリルヘテロアルキレンは、基の各ヘテロアルキレン部分に結合点を有し得るか、またはヘテロアルキレン部分に1つの結合点を有し、ヘテロシクリル部分に別の結合点を有し得る。非環式基で置換されているが環系に両方の結合点を有する二価の環状基は、置換されている環状エンである。例えば、位置1および4に結合点を持つ2-メチルフェニル基は、アリーレンであり、アリールアルキレンではない。
アルコキシ基は、水素原子への結合が上記で定義した置換もしくは非置換のアルキル基の炭素原子への結合によって置き換えられているヒドロキシル基(-OH)である。線状アルコキシ基の例には、限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシなどが含まれる。分岐状アルコキシ基の例には、限定されないが、イソプロポキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、イソペントキシ、イソヘキソキシなどが含まれる。シクロアルコキシ基の例には、限定されないが、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシなどが含まれる。代表的な置換アルコキシ基は、上記に列記された置換基などの置換基で1回以上置換されてもよい。
本明細書で使用される「アルカノイル」および「アルカノイルオキシ」という用語は、それぞれ、各々2~5個の炭素原子を含む-C(O)-アルキル基および-O-C(O)-アルキル基を指すことができる。同様に、「アリーロイル」および「アリーロイルオキシ」は、-C(O)-アリール基および-O-C(O)-アリール基を指す。
本明細書で使用される場合、「保護基」という用語は、以下の特性を示す、すなわち、1)所望の官能性で良好な収率で選択的に反応して、保護が望まれる予測される反応に対して安定である保護された基質を与え、2)保護された基質から選択的に除去可能であり、所望の官能性をもたらし、3)そのような予測される反応で存在するかまたは生成される他の官能基と互換性のある試薬によって、良好な収率で除去可能である、化学基を指す。好適な保護基の例は、Greene et al.(1991)Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Ed.(John Wiley & Sons,Inc.,New York)に見出すことができ、本明細書に完全に記載されているかのように、参照によりその全体ならびにあらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。ヒドロキシル保護基には、とりわけ、エーテル、エステル、およびカーボネートが含まれる。ヒドロキシル保護基には、限定されないが、メトキシメチルエーテル(MOM)、メトキシエトキシメチルエーテル(MEM)、ベンジルオキシメチルエーテル(BOM)、テトラヒドロピラニルエーテル(THP)、ベンジルエーテル(Bn)、p-メトキシベンジルエーテル、トリメチルシリルエーテル(TMS)、トリエチルシリルエーテル(TES)、トリイソプロピルシリルエーテル(TIPS)、t-ブチルジメチルシリルエーテル(TBDMS)、t-ブチルジフェニルシリルエーテル(TBDPS)、o-ニトロベンジルエーテル、p-ニトロベンジルエーテル、トリチルエーテル、酢酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸(Bz)、メチルカーボネート、アリルカーボネート(alloc)、ジメチルチオカルバメート(DMTC)、ベンジルカーボネート(Cbz)、t-ブチルカーボネート(Boc)、および9-フルオロエニルメチルカーボネート(Fmoc)が含まれる。アミノ保護基には、限定されないが、ウレタン、スルホニル基、シリル基などが含まれる。例えば、アミノ保護基には、メシチレンスルホニル(Mts)、ベンジルオキシカルボニル(CbzまたはZ)、t-ブチルオキシカルボニル(Boc)、t-ブチルジメチルシリル(TBSまたはTBDMS)、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、アリルオキシカルボニル(Alloc)、トシル、ベンゼンスルホニル、2-ピリジルスルホニル、または6-ニトロベラトリルオキシカルボニル(Nvoc)、ニトロピペロニル、ピレニルメトキシカルボニル、ニトロベンジル、α、α-ジメチルジメトキシベンジルオキシカルボニル(DDZ)、5-ブロモ-7-ニトロインドリニルなどの好適な光分解性保護基が含まれる。酸媒介除去の影響を受けやすいアミノ保護基には、限定されないが、BocおよびTBDMSが含まれる。酸媒介除去に耐性があり、かつ水素媒介除去を受けやすいアミノ保護基には、限定されないが、Alloc、Cbz、ニトロ、および2-クロロベンジルオキシカルボニルが含まれる。塩基媒介除去の影響を受けやすいが、酸媒介除去には耐性のあるアミノ基には、Fmocが含まれる。
「アリールオキシ」および「アリールアルコキシ」という用語は、それぞれ、酸素原子に結合した置換もしくは非置換のアリール基、およびアルキルの酸素原子に結合した置換もしくは非置換のアラルキル基を指す。例には、限定されないが、フェノキシ、ナフチルオキシ、およびベンジルオキシが挙げられる。代表的な置換アリールオキシおよびアリールアルコキシ基は、上記に列記された置換基などの置換基で1回以上置換されてもよい。
本明細書で使用される「カルボキシレート」という用語は、-COOH基を指す。
本明細書で使用される「エステル」という用語は、-COOR70および-C(O)O-G基を指す。R70は、本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルアルキルまたはヘテロシクリル基である。Gは、カルボキシレート保護基である。カルボキシレート保護基は、当業者に周知である。本明細書に記載される手順を使用して付加または除去することができるカルボキシレート基機能の保護基の広範なリストは、Protective Groups in Organic Synthesis,Greene,T.W.,Wuts,P.G.M.,John Wiley&Sons,New York,NY,(第3版,1999)に見出すことができる。
「アミド(amide)」(または「アミド(amido)」)という用語には、C-およびN-アミド基、すなわち、それぞれ、-C(O)NR7172および-NR71C(O)R72基が含まれる。R71およびR72は、独立して、水素、または本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルアルキルまたはヘテロシクリル基である。したがって、アミド基には、限定されないが、カルバモイル基(-C(O)NH)およびホルムアミド基(-NHC(O)H)が含まれる。いずれかの実施形態において、アミドは-NR71C(O)-(C1-5アルキル)であり、基は「カルボニルアミノ」と呼ばれ、他の実施形態において、アミドは-NHC(O)-アルキルであり、基は「アルカノイルアミノ」と呼ばれる。
本明細書で使用される「ニトリル」または「シアノ」という用語は、-CN基を指す。
ウレタン基には、N-およびO-ウレタン基、すなわち、それぞれ、-NR73C(O)OR74および-OC(O)NR7374基が含まれる。R73およびR74は、独立して、本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルアルキルまたはヘテロシクリル基である。R73は、Hであってもよい。
本明細書で使用される「アミン」(または「アミノ」)という用語は、-NR7576基を指し、R75およびR76は、独立して、水素、または本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルアルキルまたはヘテロシクリル基である。いずれかの実施形態では、アミンは、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、またはアルキルアリールアミノである。他の実施形態では、アミンは、NH、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、フェニルアミノ、またはベンジルアミノである。
「スルホンアミド」という用語には、S-およびN-スルホンアミド基、すなわち、それぞれ、-SONR7879および-NR78SO79基が含まれる。R78およびR79は、独立して、水素、または本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルアルキルまたはヘテロシクリル基である。したがって、スルホンアミド基には、限定されないが、スルファモイル基(-SONH)が含まれる。本明細書のいずれかの実施形態において、スルホンアミドは、-NHSO-アルキルであり、「アルキルスルホニルアミノ」基と呼ばれる。
「チオール」という用語は-SH基を指し、「スルフィド」は-SR80基を含み、「スルホキシド」は-S(O)R81基を含み、「スルホン」は-SO82基を含み、「スルホニル」は-SOOR83を含む。R80、R81、R82、およびR83は、各々独立して、本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基である。いずれかの実施形態において、スルフィドは、アルキルチオ基、-S-アルキルである。
「尿素」という用語は、-NR84-C(O)-NR8586基を指す。R84、R85、およびR86基は、独立して、水素、または本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基である。
「アミジン」という用語は、-C(NR87)NR8889および-NR87C(NR88)R89を指し、R87、R88、およびR89は、各々独立して、水素、または本明細書で定義されている置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基である。
「グアニジン」という用語は、-NR90C(NR91)NR9293を指し、R90、R91、R92、およびR93は、各々独立して、水素、または本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基である。
「エナミン」という用語は、-C(R94)=C(R95)NR9697および-NR94C(R95)=C(R96)R97を指し、R94、R95、R96、およびR97は、各々独立して、水素、本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基である。
本明細書で使用される「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、臭素、塩素、フッ素、またはヨウ素を指す。いずれかの実施形態において、ハロゲンはフッ素である。他の実施形態では、ハロゲンは塩素または臭素である。
本明細書で使用される「ヒドロキシル」という用語は、-OHまたはそのイオン化形態、-Oを指し得る。「ヒドロキシアルキル」基は、HO-CH-などのヒドロキシル置換アルキル基である。
「イミド」という用語は、-C(O)NR98C(O)R99を指し、R98およびR99は、各々独立して、水素、または本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基である。
「イミン」という用語は、-CR100(NR101)および-N(CR100101)基を指し、R100およびR101は、各々独立して、水素、または本明細書で定義される置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキル基であり、但し、R100およびR101は両方同時に水素ではない。
本明細書で使用される「ニトロ」という用語は、-NO基を指す。
本明細書で使用される「トリフルオロメチル」という用語は、-CFを指す。
本明細書で使用される「トリフルオロメトキシ」という用語は、-OCFを指す。
「アジド」という用語は、-Nを指す。
「トリアルキルアンモニウム」という用語は、-N(アルキル)基を指す。トリアルキルアンモニウム基は正に帯電しているため、典型的には、ハロゲンアニオンなどの関連アニオンを有する。
「イソシアノ」という用語は、-NCを指す。
「イソチオシアノ」という用語は、-NCSを指す。
本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩は、本技術の範囲内であり、所望の薬理活性を保持し、生物学的に望ましくない酸または塩基付加塩を含む(例えば、塩は過度に毒性、アレルギー誘発性、または刺激性ではなく、生物学的利用可能である)。本技術の化合物が、例えば、アミノ基などの塩基性基を有する場合、薬学的に許容される塩は、無機酸(塩酸、ヒドロホウ酸(hydroboric acid)、硝酸、硫酸、およびリン酸など)、有機酸(例えば、アルギン酸、ギ酸、酢酸、安息香酸、グルコン酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、およびp-トルエンスルホン酸)、または酸性アミノ酸(アスパラギン酸およびグルタミン酸など)で形成され得る。本技術の化合物が、例えばカルボン酸基などの酸性基を有する場合、アルカリおよび土類アルカリ金属(例えば、Na、Li、K、Ca2+、Mg2+、Zn2+)などの金属、アンモニア、または有機アミン(例えば、ジシクロヘキシルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン)、または塩基性アミノ酸(例えば、アルギニン、リジン、およびオルニチン)と塩を形成することができる。そのような塩は、化合物の単離および精製中にその場で、またはその遊離塩基または遊離酸形態の精製化合物をそれぞれ好適な酸または塩基と別個に反応させ、そのように形成された塩を単離することにより調製することができる。
当業者は、本技術の化合物が互変異性、立体配座異性、幾何異性、および/または立体異性の現象を示し得ることを理解するであろう。本明細書および特許請求の範囲内の式の図面は、可能な互変異性体、立体配座異性体、立体化学体、または幾何異性体のうちの1つのみを表すことができるため、本技術は、本明細書に記載の有用性の1つ以上を有する化合物のあらゆる互変異性体、立体配座異性体、立体化学および/または幾何異性体、ならびにこれらの様々な異なる形態の混合物を包含することを理解されたい。
「互変異性体」は、互いに平衡状態にある化合物の異性体を指す。異性体の存在および濃度は、化合物が見出される環境に依存し、例えば、化合物が固体であるか、または有機溶液もしくは水溶液中にあるかによって異なる場合がある。例えば、水溶液中では、グアニジンは、プロトン性有機溶液中で次の異性体を示してもよく、互いに互変異性体とも呼ばれる。
Figure 0007455141000010
構造式による化合物の表現に限界があるため、本明細書に記載の化合物の全ての化学式は、化合物の全ての互変異性体を表し、本技術の範囲内であることを理解されたい。
化合物の立体異性体(光学異性体としても知られる)には、特定の立体化学が明示的に示されていない限り、構造の全てのキラル、ジアステレオマー、およびラセミ体が含まれる。したがって、本技術で使用される化合物には、説明から明らかなように、いずれかまたは全ての不斉原子において濃縮または分解された光学異性体が含まれる。ラセミおよびジアステレオマー混合物の両方、ならびに個々の光学異性体は、それらの鏡像異性体またはジアステレオマーのパートナーを実質的に含まないように単離または合成することができ、これらの立体異性体は全て本技術の範囲内である。
一態様では、本技術は、上記の式Iの化合物を提供する。いずれかの実施形態において、式Iの化合物は、式IAの化合物、その立体異性体、またはこの化合物もしくはこの化合物の立体異性体の薬学的に許容される塩である。
Figure 0007455141000011
変数リンカー、X、q、R、R、R、R、およびRは、本明細書に開示される値のいずれかを有するものとして定義され得る。
式IまたはIAの化合物のいずれかの実施形態では、Xは、Oであってもよい。いずれかの他の実施形態では、Xは、CHであってもよい。さらに他では、Xは、NRであってもよい。いずれかの実施形態では、qは、2であってもよい。いずれかの実施形態では、qは、1であってもよい。いずれかの実施形態では、qは、0であってもよい。いずれかの実施形態では、化合物は、式IB、IC、ID、IE、IF、またはIGのいずれかの構造、それらの立体異性体、または化合物もしくは化合物の立体異性体の薬学的に許容される塩を有する。
Figure 0007455141000012
Figure 0007455141000013
上記のように、式Iの化合物(限定されないが、式IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物を含む)のいずれかの実施形態において、リンカーは、結合、オキシ部分、または、アミノ、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニレン、ヘテロアルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルキルヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリレン、ヘテロシクリルアルキレン、ヘテロシクリルヘテロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロアリールアルキレン、およびヘテロアリールヘテロアルキレンからなる群から選択される置換されていてもよい部分から選択される二価部分である。いずれかの実施形態において、リンカーは、アミノ、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニレン、ヘテロアルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルキルヘテロアルキレン、アリーレン、アリールアルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリレン、ヘテロシクリルアルキレンからなる群から選択される置換されていてもよい部分であり、いずれかの実施形態において、リンカーは、置換されていてもよいヘテロシクリルヘテロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロアリールアルキレン、またはヘテロアリールヘテロアルキレンである。いずれかの実施形態において、リンカーは、1つ、2つ、3つ、または4つのオキソ基で置換されていてもよい。いずれかの実施形態において、リンカーは、炭素または硫黄上で置換されていてもよく、1つもしくは2つのカルボニル基または1つもしくは2つのスルホニル基を含む。いずれかの実施形態において、リンカーは、ヘテロアルキレン、アリーレン、アルアルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリルアルキレン、およびヘテロシクリルヘテロアルキレンからなる群から選択され得る。本明細書のいずれかの実施形態において、リンカーは、結合、アミノ、または置換されていてもよいヘテロアルキレンから選択され得る。本明細書のいずれかの実施形態において、リンカーは、C~C12ポリアルキレンオキシド、フェニルアルキレン、フェニルヘテロアキレン、ピペラジニルアルキレン、およびピペラジニルヘテロアルキレンからなる群から選択され得る。例えば、リンカーは、結合、
Figure 0007455141000014
からなる群から選択され得、式中、
mが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
nが、1、2、3、4、5、6である。
さらに、そのようなリンカーを含むいずれかの実施形態において、nはまた、1、2または3であり得る、および/またはmは、0、1、2、3、または4であり得る。いずれかの実施形態において、mは、0であり得、および/またはnは1であり得る。いずれかの実施形態において、リンカーは、結合、-NH-、または-C(O)NH-であり得る。
いずれかの実施形態において、リンカーは、
Figure 0007455141000015
であり得、式中、nは、1、2、3、4、5、6である。例えば、nは、2であり得るか、または3であり得る。
いずれかの実施形態において、リンカーは、
Figure 0007455141000016
であり得、mは、0、1、2、3、4、5、または6であり得る。例えば、mは、1、2、3、または4であり得る。
いずれかの実施形態において、リンカーは、
Figure 0007455141000017
であり得、式中、nは1、2、3、4、5、6である。例えば、nは、2または3であり得る。
いずれかの実施形態において、リンカーは、
Figure 0007455141000018
であり得、式中、mは、0、1、2、3、4、5、または6であり得る。いずれかのこのような実施形態では、mは、0または1であり得る。
式Iの化合物(限定されないが、式IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物を含む)のいずれかの実施形態では、RおよびRは、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、s-ブチル、i-ブチル、t-ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、またはシクロペンチル基であり得る。いずれかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチル基であり得る。いずれかの実施形態では、Rは、Hであり得る。いずれかの実施形態では、Rは、本明細書で定義されるアミノ保護基、例えば、限定されないが、ベンジルオキシカルボニル、t-ブチルオキシカルボニル、フルオレニルオキシカルボニル、またはアリルオキシカルボニルなどのウレタンであり得る。本明細書のいずれかの実施形態では、Rは、Hであり得る。いずれかの実施形態では、Rは、本明細書において定義されるアミノ保護基、例えば、限定されないが、ベンジルオキシカルボニル、t-ブチルオキシカルボニル、フルオレニルオキシカルボニル、またはアリルオキシカルボニルなどのウレタンであり得る。式Iの化合物(限定されないが、式IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物を含む)のいずれかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチル基であり得る。いずれかの実施形態において、Rは、シクロヘキシルまたはイソプロピルであり得る、および/またはRは、メチルであり得る、および/またはRは、メチルであり得る、および/またはRは、Hであり得る、および/またはRは、Hであり得る。いずれかの実施形態において、Rの各出現は、同じであっても異なってもよく、Rの各出現は、同じであっても異なってもよく、Rの各出現は、同じであっても異なってもよく、Rの各出現は、同じであっても異なってもよく、Rの各出現は、同じであっても異なってもよく、および/またはRの各出現は、同じであっても異なってもよい。
本技術の一態様では、式Iの化合物(限定されないが、式IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物を含む)の態様および実施形態のいずれか1つと、薬学的に許容される担体と、を含む、組成物が提供される。関連する態様では、IAP、例えばcIAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染を治療するための、式Iの化合物(ならびに、限定されないが、式IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物)の態様および実施形態のいずれか1つの化合物の有効量を含む、薬学的組成物が提供される。IAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染は、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、およびB型肝炎感染であり得る。
別の態様では、IAP、例えばcIAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染に罹患している対象に、式Iの化合物(限定されないが、式IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物を含む)の態様および実施形態のいずれか1つの化合物の有効量を投与する工程、または式Iの化合物の態様および実施形態のいずれか1つの化合物の有効量を含む薬学的組成物を投与する工程を含む、方法が提供される。IAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染は、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、およびB型肝炎感染であり得る。
「有効量」とは、所望の効果を生み出すのに必要な化合物または組成物の量を指す。有効量の一例には、限定されないが、IAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染の治療を含む治療(医薬)用途に許容される毒性および生物学的利用能レベルをもたらす量または投与量が含まれる。IAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染は、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、およびB型肝炎感染であり得る。有効量の別の例には、例えば、ウイルス力価などのウイルス感染に関連する症状を低減することができる量または投与量が含まれる。本明細書で使用される「対象」または「患者」は、ネコ、イヌ、げっ歯類、または霊長類などの哺乳動物である。典型的には、対象は、ヒトであり、好ましくは、限定されないが、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、およびB型肝炎感染症などのIAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染に罹患している、または罹患している疑いのあるヒトである。「対象」および「患者」という用語は互換的に使用され得る。
したがって、本技術は、本明細書に開示される化合物(例えば、限定されないが、式IA、IB、IC、ID、IE、IF、またはIGの化合物を含む式Iの化合物)のいずれか、および薬学的に許容される担体または1つ以上の賦形剤もしくは充填剤を含む、薬学的組成物および薬剤を提供する。組成物は、本明細書に記載の方法および治療において使用され得る。そのような組成物および薬剤は、限定されないが、式Iの(または式IA、IB、IC、ID、IE、IF、もしくはIGの)化合物を含む、本明細書に記載の任意の化合物の有効量を含む。薬学的組成物は、単位剤形で包装することができる。
薬学的組成物および薬剤は、血漿および/または肝脂質レベルの増加の作用に関連する障害を予防および治療するために、本技術の1つ以上の化合物、その立体異性体、および/またはその薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体、賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合することによって調製することができる。本明細書に記載される化合物および組成物は、限定されないが、本明細書に記載されるものを含む、IAPに関連するまたはそれによって媒介されるがんまたはウイルス感染を予防または治療する製剤および薬剤を調製するために使用され得る。そのような組成物は、例えば、顆粒、粉末、錠剤、カプセル、シロップ、坐剤、注射剤、乳剤、エリキシル剤、懸濁液、または溶液の形態であり得る。本組成物は、例えば、経口、非経口、局所、直腸、経鼻、膣投与による、または埋め込みリザーバを介した、様々な投与経路用に製剤化することができる。非経口または全身投与には、限定されないが、皮下、静脈内、腹腔内、および筋肉内注射が含まれる。以下の剤形は、例として与えられ、本技術を限定するものとして解釈されるべきではない。
経口、口腔、および舌下投与の場合、粉末、懸濁液、顆粒、錠剤、丸薬、カプセル、ゲルキャップ、およびカプレットは、固体剤形として許容される。これらは、例えば、本技術の1つ以上の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を、デンプンまたは他の添加剤などの少なくとも1つの添加剤と混合することにより調製することができる。好適な添加物は、ショ糖、乳糖、セルロース糖、マンニトール、マルチトール、デキストラン、デンプン、寒天、アルギネート、キチン、キトサン、ペクチン、トラガカントゴム、アラビアゴム、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成もしくは半合成のポリマー、またはグリセリドである。任意選択で、経口剤形は、不活性希釈剤、またはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、またはパラベンもしくはソルビン酸などの防腐剤、またはアスコルビン酸、トコフェロール、もしくはシステインなどの抗酸化剤、崩壊剤、結合剤、増粘剤、緩衝剤、甘味料、香味料、または芳香剤など、投与を補助する他の成分を含むことができる。錠剤および丸薬は、当該技術分野で既知の好適なコーティング材料でさらに処理されてもよい。
経口投与用の液体剤形は、水などの不活性希釈剤を含み得る薬学的に許容される乳剤、シロップ、エリキシル剤、懸濁液、および溶液の形態であってもよい。薬学的製剤および薬剤は、限定されないが、油、水、アルコール、およびこれらの組み合わせなどの無菌液体を使用して、液体懸濁液または溶液として調製することができる。経口または非経口投与のために、薬学的に好適な界面活性剤、懸濁剤、乳化剤を添加してもよい。
上記のように、懸濁液は油を含んでもよい。そのような油には、限定されないが、ピーナッツ油、ゴマ油、綿実油、コーン油、およびオリーブ油が含まれる。懸濁調製物は、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、脂肪酸グリセリド、およびアセチル化脂肪酸グリセリドなどの脂肪酸のエステルも含んでもよい。懸濁製剤は、限定されないが、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサデシルアルコール、グリセロール、およびプロピレングリコールなどのアルコールを含んでもよい。限定されないが、ポリ(エチレングリコール)などのエーテル類、鉱油およびワセリンなどの石油炭化水素、ならびに水も懸濁製剤に使用してもよい。
注射可能な剤形は、一般に、好適な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して調製され得る水性懸濁液または油性懸濁液を含む。注射可能な形態は、溶媒または希釈剤で調製される溶液相または懸濁液の形態であり得る。許容される溶媒またはビヒクルには、滅菌水、リンゲル液、または等張生理食塩水が含まれる。あるいは、滅菌油を溶媒または懸濁剤として用いてもよい。典型的には、油または脂肪酸は、天然または合成の油、脂肪酸、モノ-、ジ-、またはトリ-グリセリドを含む不揮発性である。
注射の場合、薬学的製剤および/または薬剤は、上述の適切な溶液で再構成するのに好適な粉末であってもよい。これらの例には、限定されないが、凍結乾燥、回転乾燥、もしくは噴霧乾燥粉末、アモルファス粉末、顆粒、沈殿物、または微粒子が含まれる。注射の場合、製剤は、安定剤、pH調整剤、界面活性剤、生物学的利用能調整剤、およびこれらの組み合わせを任意選択で含んでもよい。
本技術の化合物は、鼻または口からの吸入により肺に投与することができる。吸入に好適な薬学的製剤には、任意の適切な溶媒と、限定されないが、安定剤、抗菌剤、抗酸化剤、pH調整剤、界面活性剤、生物学的利用能調整剤、およびこれらの組み合わせなどの任意選択で他の化合物と、を含む、溶液、スプレー、乾燥粉末、またはエアロゾルが含まれる。担体および安定剤は、特定の化合物の要件によって異なるが、典型的には非イオン性界面活性剤(Tween、Pluronic、またはポリエチレングリコール)、血清アルブミンなどの無害なタンパク質、ソルビタンエステル、オレイン酸、レシチン、グリシンなどのアミノ酸、緩衝液、塩、糖、または糖アルコールを含む。水性および非水性(例えば、フルオロカーボン噴射剤において)エアロゾルは、典型的には、吸入による本技術の化合物の送達に使用される。
本技術の化合物の局所(口腔および舌下を含む)または経皮投与用の剤形には、粉末、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、溶液、およびパッチが含まれる。活性成分は、無菌条件下で、薬学的に許容される担体または賦形剤、および必要に応じて任意の防腐剤または緩衝剤と混合することができる。粉末およびスプレーは、例えば、乳糖、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、およびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などの賦形剤で調製され得る。軟膏、ペースト、クリーム、およびゲルは、動物性および植物性脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、酸化亜鉛、またはそれらの混合物などの賦形剤も含んでもよい。吸収促進剤を使用して、皮膚にわたって本技術の化合物の溶剤を増加させることもできる。そのような溶剤の速度は、速度制御膜を提供する(例えば、経皮パッチの一部として)か、または化合物をポリマーマトリックスもしくはゲルに分散させるかのいずれかにより制御することができる。
上述の代表的な剤形に加えて、薬学的に許容される賦形剤および担体は一般に当業者に既知であり、したがって本技術に含まれる。そのような賦形剤および担体は、例えば、“Remingtons Pharmaceutical Sciences”Mack Pub.Co.,New Jersey(1991)に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。
本技術の製剤は、以下に記載されるように、短時間作用性、速放性、長時間作用性、および持続放出性であるように設計され得る。したがって、薬学的製剤は、制御放出用または持続放出用に製剤化することもできる。
本組成物はまた、例えば、ミセルもしくはリポソーム、または他の何らかのカプセル化形態を含んでもよいか、あるいは長期貯蔵および/または送達効果を提供するために持続放出形態で投与されてもよい。したがって、薬学的製剤および薬剤は、ペレットまたはシリンダーに圧縮され、デポー注射またはステントなどの移植片として筋肉内または皮下に埋め込まれてもよい。そのような移植片は、シリコーンおよび生分解性ポリマーなどの既知の不活性材料を用いる場合がある。
特定の投与量は、対象の疾患の病態、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、および食事、投与間隔、投与経路、排泄率、および薬物の組み合わせに応じて調整することができる。有効量を含む上記の剤形のいずれも、十分に日常的な実験の範囲内であり、したがって、十分に本技術の範囲内である。
当業者は、例えば、所望の治療応答が観察されるまで、本技術の化合物を増加する量で患者に単に投与することによって、有効量を容易に決定することができる。本技術の化合物は、1日あたり約0.1~約1,000mgの範囲の用量レベルで患者に投与することができる。体重が約70kgの正常な成人の場合、1日に体重1kgあたり約0.01~約100mgの範囲の投与量で十分である。しかしながら、使用される特定の投与量は、当業者により適切と考えられるように異なり得るか、または調整され得る。例えば、投与量は、患者の要件、治療されている病態の重症度、および使用されている化合物の薬理学的活性を含むいくつかの要因に依存し得る。特定の患者に対する最適な投与量の決定は、当業者に周知である。
本技術による治療の治療効果を決定するために、様々なアッセイおよびモデルシステムを容易に用いることができる。
本技術の組成物および方法の有効性は、例えば、血流中のトリグリセリドの減少など、高脂血症の症状の減少によっても示され得る。本技術の組成物および方法の有効性は、慢性肝疾患、高脂血症、高コレステロール血症、肥満、メタボリックシンドローム、心血管疾患、胃腸疾患、アテローム性動脈硬化症、腎疾患、結腸直腸がん、または脳卒中の徴候および症状の減少によっても示され得る。
本明細書に記載の示される病態の各々について、試験対象は、プラセボ治療を受けた対象または他の好適な対照対象と比較して、対象の障害によって引き起こされた、またはそれに関連する1つ以上の症状において、10%、20%、30%、50%以上の減少、最大75~90%、または95%以上の減少を示す。
一態様では、本技術の化合物は、治療用途に好適な量または投与量で患者に投与される。一般に、本技術の化合物を含む単位投与量は、患者の考慮事項に応じて変化するであろう。そのような考慮事項には、例えば、年齢、プロトコル、病態、性別、疾患の程度、禁忌、併用療法などが含まれる。これらの考慮事項に基づく例示的な単位投与量はまた、当業者によって調整または修正され得る。例えば、本技術の化合物を含む患者の単位投与量は、1×10-4g/kg~1g/kg、好ましくは1×10-3g/kg~1.0g/kgで変化し得る。本技術の化合物の投与量はまた、0.01mg/kg~100mg/kg、または好ましくは0.1mg/kg~10mg/kgで変化し得る。
本技術の化合物または塩、薬学的組成物、誘導体、溶媒和物、代謝産物、プロドラッグ、ラセミ混合物、またはその互変異性体の調製または使用により、本技術の利点を示し、当業者をさらに補助するために、本明細書において実施例が提供される。本技術の好ましい態様をより完全に示すために、本明細書において実施例も提示される。実施例は、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本技術の範囲を限定するものとして決して解釈されるべきではない。実施例は、上記の本技術の変形、態様または態様(複数)のいずれかを含むか組み込むことができる。上記の変形、態様または態様(複数)は、さらに各々、本技術のいずれかまたは全ての他の変形、態様または態様(複数)の変形を含むか、または組み込むこともできる。
一般的な合成および分析の詳細
全ての試薬および材料は、商業的製造供給元から購入されるか、または購入された。
代表的な一般合成スキーム
以下の化合物は、当業者に知られている手順を使用して、以下の合成スキームに示されるように調製された、または調製することができる。
略語一覧
ACN アセトニトリル
AcOH 酢酸
AdPBu ブチルジ-1-アダマンチルホスフィン
t-Bu tert-ブチル
t-BuXPhos 2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル
CDI 1,1’-カルボニルジイミダゾール
DCM ジクロロメタン
DIAD アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DMF ジメチルホルムアミド
DMA ジメチルアセトアミド
DMAP 4-ジメチルアミノピリジン
DMP tert-2,2-ジメトキシプロパン
DMSO ジメチルスルホキシド
EDC 3-(エチルイミノメチレンアミノ)-N、N-ジメチルプロパン-1-アミン
Et エチル
HATU(1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート)
LAH 水素化アルミニウムリチウム
Me メチル
MeCN アセトニトリル
NCS N-クロロスクシンイミド
PCC ピリジニウムクロロクロメート
Pd(dba) トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
Pd(dppf)Cl [1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウム(II)
PE 石油エーテル
Ph フェニル
Py ピリジン
Ruphos 2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’、6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル
STAB トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
TFAA トリフルオロ酢酸無水物
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
TMS トリメチルシリル
TsCl p-トルエンスルホニルクロリド
TsOH p-トルエンスルホン酸
Xantphos 4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン
実施例1:化合物Iの合成:
Figure 0007455141000019
tert-ブチル(2S)-1-[(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物I-1):DMF(120mL)中の(S)-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ](シクロヘキシル)酢酸(10.0g、34.49mmol)の溶液に、tert-ブチル(2S)-ピロリジン-2-カルボキシレート(6.6g、38.8mmol)およびDIEA(15.6g、121mmol)を添加した。次いで、HATU(29.1g、76.5mmol)を、N下、0℃で混合物に添加した。混合物を、0℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をCHCN/HO(1/0、v/v)を用いる逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油として表題化合物(16.2g、100%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=445.3。
tert-ブチル(2S)-1-[(2S)-2-アミノ-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物I-2):EtOAc(200mL)およびEtOH(150mL)中の化合物I-1(16.2g、36.4mmol)の溶液に、Pd/C(8.0g、乾燥)を添加した。混合物を、H下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濾過した。濾液を真空で蒸発させて、無色の油として表題化合物(10.3g、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=311.2.
tert-ブチル(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物I-3):DMF(130mL)中の化合物I-2(10.3g、33.2mmol)の溶液に、(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパン酸(8.8g、37.5mmol)およびDIEA(13.6mL、78.1mmol)を添加した。次に、HATU(25.8g、68.0mmol)を、N下、0℃で混合物に添加した。混合物を、0℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をCHCN/HO(1/0、v/v)を用いる逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色の油として表題化合物(16.3g、92%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=530.3.
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-カルボン酸(化合物I-4):DCM(150mL)中の化合物I-3(16.3g、30.8mmol)の溶液に、TFA(50mL)を添加した。混合物を、室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空で蒸発させた。残渣を、CHCN/HO(60/40、v/v)を用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色固体として表題化合物(13.2g、90%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=474.3.
tert-ブチルN-[(1R)-5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物I-5):DCM(100mL)中の(1R)-5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン(5.0g、22.1mmol)の溶液に、TEA(5.3g、52.4mmol)およびBocO(6.2g、28.4mmol)を添加した。混合物を、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空で蒸発させた。残渣を、石油エーテル/EtOAc(4/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(7.6g、100%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=326.1。
tert-ブチルN-[(1R)-5-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物I-6):ジオキサン(80mL)およびHO(4mL)中の化合物I-5(5.2g、15.9mmol)、KOH(2.5g、44.6mmol)、Pd(dba)(1.5g、1.70mmol)、およびt-BuXPhos(1.4g、3.34mmol)の混合物を、100℃で4時間加熱した。混合物を、HOで希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(75/25、v/v)を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、次いで、CHCN/HO(60/40、v/v)を用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(2.5g、59%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=264.2.
tert-ブチルN-[(1R)-5-[(5-[[(5R)-5-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ペンチル)オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物I-7):DMF(15mL)中の化合物I-6(502mg、1.90mmol)、5-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]ペンチル4-メチルベンゼンスルホネート(408mg、0.99mmol)、およびKCO(1.1g、8.10mmol)の混合物を、65℃で16時間加熱した。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、濾過した。濾液を、CHCN/HO(1/0、v/v)を用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(520mg、45%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=595.4.
(1R)-5-[(5-[[(5R)-5-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ペンチル)オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン二塩酸塩(化合物I-8):ジオキサン(3mL)中の化合物I-7(520mg、0.87mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(8.0mL、4mol/L)を添加した。混合物を、室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空で蒸発させて、淡黄色固体として表題化合物(706mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=395.2.
ベンジルN-[(1S)-1-[[(1S)-2-[(2S)-2-[[(1R)-5-[(5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ペンチル)オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル]カルバモイル]エチル]-N-メチルカルバメート(化合物I-9):DMF(15mL)中の化合物I-4(706mg、1.49mmol)の溶液に、化合物I-8(1.0g、2.16mmol)およびDIEA(2.0mL、11.5mmol)を添加した。次いで、HATU(1.4g、3.76mmol)を、N下、0℃で混合物に添加した。混合物を、0℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を、CHCN/HO(1/0、v/v)を用いる逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、次いで、DCM/MeOH(94/6、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(580mg、29%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1305.7.
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[2-[4-(2-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エチル)フェニル]エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物I):EtOAc(15mL)およびEtOH(20mL)中の化合物I-9(580mg、0.44mmol)の溶液に、Pd/C(370mg、乾燥)を添加した。混合物を、H下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濾過した。濾液を真空で蒸発させた。残渣を、以下の条件、すなわち、カラム:XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm、5um;移動相A:水(10mmol/LのNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で49%Bから57%B;254nm;RT:8.5分で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(74.9mg、16%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1037.8.H NMR(400 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.06(d,J=8.4 Hz,2H),7.84(d,J=9.2 Hz,2H),7.13-7.02(m,2H),6.88-6.75(m,4H),4.93-4.81(m,2H),4.48-4.37(m,2H),4.33-4.26(m,2H),4.03-3.89(m,4H),3.76-3.66(m,2H),3.65-3.55(m,2H),2.98-2.88(m,2H),2.61-2.53(m,3H),2.16(s,6H),2.09-1.90(m,6H),1.88-1.53(m,31H),1.19-0.85(m,16H)。
実施例1について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000020
(S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)-N-((R)-5-((5-(((R)-5-((S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物I-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1041.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.22-8.09(m,2H),8.01-7.89(m,2H),7.18-7.03(m,2H),6.91-6.77(m,4H),4.99-4.80(m,2H),4.60-4.45(m,2H),4.40-4.27(m,2H),4.07-3.94(m,4H),3.93-3.53(m,8H),3.30-3.18(m,4H),3.05-2.91(m,2H),2.69-2.55(m,4H),2.25-2.14(m,6H),2.12-1.89(m,8H),1.89-1.53(m,22H),1.39-1.19(m,4H),1.17-1.05(m,6H)。
Figure 0007455141000021
(2S,4S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-N-((R)-5-((5-(((R)-5-((2S,4S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド(化合物I-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1069.9.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.30-8.14(m,2H),7.99-7.86(m,2H),7.15-7.01(m,2H),6.95-6.85(m,2H),6.84-6.77(m,2H),5.47-5.35(m,2H),4.98-4.81(m,2H),4.42-4.30(m,4H),4.28-4.18(m,2H),4.07-3.96(m,4H),3.95-3.83(m,2H),3.50-3.40(m,4H),3.05-2.94(m,2H),2.68-2.56(m,4H),2.37-2.24(m,2H),2.23-2.13(m,6H),1.90-1.55(m,28H),1.18-0.90(m,16H)。
Figure 0007455141000022
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]-N-[(1R)-5-[(5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ペンチル)オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物I-C):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=901.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.55-7.86(m,4H),7.21-7.00(m,2H),6.99-6.67(m,4H),5.02-4.75(m,2H),4.73-4.48(m,2H),4.47-4.19(m,2H),4.11-3.87(m,4H),3.67-3.55(m,2H),3.03-2.83(m,2H),3.72-2.55(m,4H),2.32-1.50(m,32H),1.32-1.00(m,12H)。
Figure 0007455141000023
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[(5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ペンチル)オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物I-D):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=929.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.50-8.05(m,2H),8.01-7.83(m,2H),7.17-7.04(m,2H),6.90-6.77(m,4H),4.98-4.85(m,2H),4.59-4.46(m,2H),4.40-4.29(m,2H),4.09-3.91(m,4H),3.73-3.50(m,4H),3.03-2.89(m,2H),2.67-2.56(m,4H),2.18(s,6H),2.14-1.49(m,28H),1.19-1.05(m,6H),0.97-0.78(m,6H)。
Figure 0007455141000024
(2S,4S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[[(2E)-4-[[(5R)-5-[(2S,4S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ブタ-2-エン-1-イル]オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド(化合物I-E):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1053.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.28-8.17(m,2H),8.01-7.86(m,2H),7.15-7.02(m,2H),6.96-6.88(m,2H),6.87-6.79(m,2H),6.10-6.03(m,2H),5.52-5.42(m,2H),4.98-4.85(m,2H),4.65-4.55(m,4H),4.45-4.28(m,4H),4.27-4.18(m,2H),3.93-3.85(m,2H),3.53-3.43(m,2H),3.07-2.96(m,2H),2.67-2.57(m,4H),2.36-2.25(m,2H),2.18(s,6H),1.93-1.53(m,24H),1.22-0.95(m,16H)。
Figure 0007455141000025
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[[4-([[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]メチル)フェニル]メトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物I-F):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1071.7.H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 8.08(d,J=8.8 Hz,2H),7.84(d,J=8.8 Hz,2H),7.47(s,4H),7.16-7.04(m,2H),6.93-6.85(m,4H),5.11(s,4H),4.95-4.85(m,2H),4.47-4.38(m,2H),4.34-4.26(m,2H),3.77-3.67(m,2H),3.65-3.54(m,2H),2.99-2.89(m,2H),2.67-2.60(m,4H),2.20-2.16(m,7H),2.10-1.90(m,5H),1.89-1.76(m,10H),1.76-1.55(m,14H),1.18-0.88(m,16H)。
Figure 0007455141000026
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[(5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ペンチル)オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物I-G):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=957.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.20-8.09(m,2H),8.02-7.78(m,2H),7.17-7.00(m,2H),6.93-6.74(m,4H),4.98-4.81(m,2H),4.51-4.40(m,2H),4.38-4.27(m,2H),4.04-3.95(m,4H),3.74-3.60(m,6H),3.10-2.98(m,2H),2.67-2.55(m,4H),2.18(s,6H),2.10-1.59(m,24H),1.19-1.08(m,6H),0.99-0.78(m,12H)。
実施例2:化合物IIの合成:
Figure 0007455141000027
tert-ブチルN-[(1R)-5-[2-(2-[[(5R)-5-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エトキシ)エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物II-1):DMF(15.0mL)中の化合物I-6(500mg、1.90mmol)の溶液に、2-[2-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]エトキシ]エチル-4-メチルベンゼンスルホネート(394mg、0.95mmol)およびKCO(131mg、0.95mmol)を添加した。得られた混合物を、65℃で48時間撹拌した。反応を、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(2/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(500mg、44%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=597.4.
(1R)-5-[2-(2-[[(5R)-5-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エトキシ)エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン二塩酸塩(化合物II-2):HCl/ジオキサン(20.0mL、4mol/L)中の化合物II-1(450mg、0.75mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物をHOで希釈した。混合物のpH値を、飽和NaHCO(水溶液)で7に調整した。得られた混合物を、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、HO中5~100%のCHCNを用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(130mg、44%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=397.2.
ベンジルN-[(1S)-1-[[(1S)-2-[(2S)-2-[[(1R)-5-[2-(2-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エトキシ)エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル]カルバモイル]エチル]-N-メチルカルバメート(化合物II-3):DMF(10mL)中の化合物II-2(100mg、0.25mmol)の溶液に、化合物I-4(263mg、0.56mmol)およびDIEA(163mg、1.26mmol)を添加した。次に、HATU(240mg、0.63mmol)を、0℃で混合物に添加した。得られた混合物を、0℃で2時間撹拌した。反応を、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(10/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、褐色固体として表題化合物(250mg、76%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1307.7.
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[2-(2-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキソ]エトキシ)エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物II):EtOAc(8mL)およびEtOH(4mL)中の化合物II-3(200mg、0.15mmol)の溶液に、Pd/C(68.0mg、乾燥)を添加した。得られた混合物を、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応を濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(10/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、以下の条件、すなわち、カラム:Xselect CSH OBDカラム30x150mm、5μm;移動相A:水(0.1%ギ酸)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で13%Bから34%B;254/220nm;RT:7.22分で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題の化合物(19.1mg、12%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1039.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.38-8.23(m,1H),8.09(d,J=8.7 Hz,2H),7.92(d,J=9.0 Hz,2H),7.10-7.04(m,2H),6.88-6.79(m,4H),4.95-4.81(m,2H),4.51-4.39(m,2H),4.36-4.24(m,2H),4.14-4.04(m,4H),3.89-3.79(m,4H),3.77-3.67(m,2H),3.66-3.55(m,2H),3.50-3.23(m,1H),3.07-2.94(m,2H),2.63-2.54(m,3H),2.18(s,6H),2.02-1.90(m,4H),1.89-1.47(m,25H),1.22-0.87(m,17H)。
実施例2について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000028
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[2-(2-{[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ペンチル)オキシ}エトキシ)エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物II-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=959.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.38-8.13(m,2H),7.91-7.87(m,2H),7.13-7.04(m,2H),6.89-6.79(m,4H),4.95-4.80(m,2H),4.45-4.28(m,4H),4.12-4.07(m,4H),3.87-3.80(m,4H),3.69-3.51(m,4H),2.97-2.92(m,2H),2.58-2.50(m,4H),2.16(s,6H),2.02-1.57(m,20H),1.17-1.04(m,6H),0.97-0.75(m,12H)。
Figure 0007455141000029
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]-2-(オキサン-4-イル)アセチル]-N-[(1R)-5-[2-(2-{[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]-2-(オキサン-4-イル)アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ}エトキシ)エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物II-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1043.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.42-8.09(m,2H),7.97-7.73(m,2H),7.20-7.01(m,2H),6.91-6.76(m,4H),4.95-4.81(m,2H),4.54-4.43(m,2H),4.40-4.25(m,2H),4.15-4.03(m,4H),3.91-3.56(m,12H),3.30-3.15(m,4H),3.03-2.87(m,2H),2.64-2.53(m,4H),2.16(s,6H),2.10-1.90(m,8H),1.89-1.72(m,8H),1.72-1.49(m,8H),1.45-1.19(m,4H),1.17-1.00(m,6H)。
Figure 0007455141000030
(2S,4S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-N-((R)-5-(2-(2-(((R)-5-((2S,4S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミドギ酸(化合物IIC):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1071.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.32-8.23(m,3H),8.16-7.90(m,2H),7.14-7.00(m,2H),6.98-6.87(m,2H),6.87-6.73(m,2H),4.95-4.80(m,2H),4.42-4.28(m,7H),4.23-4.01(m,5H),3.93-3.80(m,7H),3.50-3.40(m,2H),3.08-2.98(m,2H),2.61-2.55(m,3H),2.34-2.17(m,8H),1.89-1.49(m,23H),1.25-1.05(m,13H),1.05-0.81(m,4H)。
Figure 0007455141000031
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-6-[2-(2-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル]オキシ]エトキシ)エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミドギ酸(化合物II-D):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1039.7.H NMR(400 MHz,DMSO-d):δ 8.19(s,1H),8.04(d,J=8.4 Hz,2H),7.92(d,J=8.8 Hz,2H),7.14(d,J=8.4 Hz,2H),6.70-6.64(m,4H),4.90-4.80(m,2H),4.50-4.40(m,2H),4.39-4.21(m,2H),4.08-4.03(m,4H),3.79-3.68(m,6H),3.65-3.55(m,2H),3.10-2.95(m,2H),2.73-2.62(m,4H),2.19(s,6H),2.10-1.93(m,4H),1.90-1.55(m,26H),1.27-1.09(m,11H),1.08-0.88(m,5H)。
Figure 0007455141000032
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-7-[2-(2-[[(8R)-8-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル]オキシ]エトキシ)エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物II-E):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1039.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.27-8.18(m,2H),7.87-7.69(m,2H),7.00-6.93(m,2H),6.87(d,J=2.1 Hz,2H),6.77-6.67(m,2H),4.97-4.85(m,2H),4.54-4.38(m,2H),4.33-4.16(m,4H),4.08-3.96(m,2H),3.87-3.70(m,6H),3.67-3.55(m,2H),3.01-2.89(m,2H),2.74-2.61(m,4H),2.17(s,6H),2.13-1.94(m,4H),1.92-1.51(m,25H),1.32-0.80(m,17H)。
Figure 0007455141000033
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-4-[2-(2-[[(1R)-1-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]オキシ]エトキシ)エトキシ]-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物II-F):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1011.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.22-8.05(m,4H),7.22-7.04(m,2H),6.90-6.78(m,4H),5.31-5.17(m,2H),4.53-4.37(m,2H),4.35-4.25(m,2H),4.20-4.05(m,4H),3.89-3.80(m,4H),3.79-3.57(m,4H),3.25-3.12(m,2H),2.94-2.79(m,2H),2.73-2.50(m,2H),2.40-2.28(m,2H),2.25(s,6H),2.13-1.91(m,4H),1.91-1.53(m,19H),1.24-0.87(m,17H)。
実施例3:化合物IIIの合成:
Figure 0007455141000034
tert-ブチルN-[(1R)-5-[4-[(5R)-5-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物III-1):CHCN(5mL)およびHO(0.5mL)中の4,4,5,5-テトラメチル-2-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,3,2-ジオキサボロラン(500mg、1.52mmol)の溶液に、化合物I-5(988.5mg、3.03mmol)、Pd(dppf)Cl(111mg、0.15mmol)、およびKCO(168mg、1.21mmol)を添加した。混合物を、H下、80℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、HOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/2、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(300mg、35%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=569.3.
(1R、1’R)-5,5’-(1,4-フェニレン)ビス(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン)二塩酸塩(化合物III-2):HCl/ジオキサン(10.0mL、4mol/L)中の化合物III-1(200mg、0.35mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮して、白色固体として表題化合物(150mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=369.2
ベンジルN-[(1S)-1-{[(1S)-2-[(2S)-2-{[(1R)-5-{4-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-{[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ}プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル}-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル}ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル]カルバモイル}エチル]-N-メチルカルバメート(化合物III-3):DMF(5mL)中の化合物III-2(150mg、0.40mmol)の溶液に、化合物I-4(386mg、0.81mmol)、DIEA(263mg、2.04mmol)を添加した。次に、HATU(310mg、0.81mmol)を、Nの下、0℃で混合物に添加した。得られた混合物を、0℃で3時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、DCM/MeOH(10/1、v/v)を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色の油として表題化合物(220mg、47%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1279.7.
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[4-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III):EtOH(5mL)およびEtOAc(10mL)中の化合物III-3(200mg、0.16mmol)の溶液に、Pd/C(40.0mg、乾燥)を添加した。混合物を、H下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件、すなわち、カラム:XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm、5um;移動相A:水(10mmol/LのNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で39%Bから69%B;254nm;RT:6.08分で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(53.9mg、34%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1011.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.27-8.19(m,2H),7.92-7.88(m,2H),7.34-7.29(m,6H),7.25-7.19(m,2H),7.13-7.09(m,2H),5.25-4.79(m,2H),4.59-4.31(m,4H),3.82-3.68(m,4H),3.05-3.89(m,2H),2.71-2.58(m,4H),2.30-2.18(m,7H),2.17-1.94(m,4H),1.93-1.60(m,25H),1.39-0.92(m,16H)。
実施例3について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000035
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-{3-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル}-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1011.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.55-8.12(m,2H),7.93-7.72(m,2H),7.64-7.46(m,1H),7.37-7.08(m,9H),5.10-4.93(m,2H),4.54-4.39(m,2H),4.38-4.28(m,2H),3.81-3.55(m,4H),3.03-2.89(m,2H),2.70-2.55(m,4H),2.17(s,6H),2.11-1.93(m,6H),1.92-1.52(m,24H),1.28-0.88(m,16H)。
Figure 0007455141000036
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-{6-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ナフタレン-2-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1062.6;H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.52-8.22(m,2H),8.00(d,J=8.4 Hz,2H),7.90-7.84(m,4H),7.52-7.42(m,2H),7.39-7.29(m,2H),7.29-7.21(m,2H),7.20-7.12(m,2H),5.08-4.95(m,2H),4.54-4.28(m,4H),3.81-3.55(m,4H),3.01-2.88(m,2H),2.71-2.55(m,4H),2.18(s,6H),2.12-1.93(m,6H),1.92-1.55(m,24H),1.26-0.84(m,16H)。
Figure 0007455141000037
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]-N-[(1R)-5-[3-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-C):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=875.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.66-8.17(m,2H),8.07-7.92(m,2H),7.55-7.46(m,1H),7.37-7.20(m,6H),7.18-7.08(m,3H),5.07-4.94(m,2H),4.65-4.52(m,2H),4.39-4.27(m,2H),3.72-3.50(m,4H),3.00-2.87(m,2H),2.70-2.55(m,4H),2.19(s,6H),2.13-1.57(m,18H),1.27-1.17(m,6H),1.14-1.05(m,6H)。
Figure 0007455141000038
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[3-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-D):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=903.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.62-8.24(m,2H),7.98-7.85(m,2H),7.53-7.45(m,1H),7.30-7.21(m,6H),7.16-7.11(m,3H),5.05-4.95(m,2H),4.54-4.30(m,4H),3.70-3.53(m,4H),2.99-2.90(m,2H),2.61-2.55(m,4H),2.22-2.18(m,6H),2.13-1.53(m,22H),1.15-1.09(m,6H),0.92-0.80(m,6H)。
Figure 0007455141000039
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[3-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-E):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=931.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.28(d,J=8.7 Hz,2H),7.94(d,J=9.0 Hz,2H),7.57-7.47(m,1H),7.34-7.10(m,9H),5.05-4.95(m,2H),4.47-4.39(m,2H),4.37-4.28(m,2H),3.82-3.48(m,4H),3.07-2.95(m,2H),2.71-2.57(m,4H),2.24-2.20(m,6H),2.13-1.97(m,6H),1.97-1.53(m,14H),1.18-1.11(m,6H),0.97-0.87(m,12H)。
Figure 0007455141000040
(2S)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[3-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル}-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-F):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=959.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.50-8.33(m,2H),7.86(d,J=9.6 Hz,2H),7.58-7.48(m,1H),7.43-7.33(m,2H),7.32-7.24(m,2H),7.24-7.08(m,5H),5.08-4.95(m,2H),4.61-4.48(m,2H),4.42-4.29(m,2H),3.81-3.59(m,4H),3.05-2.90(m,2H),2.68-2.57(m,4H),2.26-2.13(m,8H),2.13-1.98(m,4H),1.92-1.62(m,12H),1.20-1.10(m,6H),1.05(s,16H),0.92(s,2H)。
Figure 0007455141000041
(S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-N-((R)-5-(4’-((R)-5-((S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-G):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1088.3.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.26(d,J=8.7 Hz,2H),7.89(d,J=9.0 Hz,2H),7.78(d,J=8.1 Hz,4H),7.40(d,J=8.1 Hz,4H),7.33(d,J=7.5 Hz,2H),7.26-7.21(m,2H),7.12(d,J=6.3 Hz,2H),5.10-4.95(m,2H),4.51-4.39(m,2H),4.39-4.29(m,2H),3.81-3.70(m,2H),3.70-3.56(m,2H),2.99-2.90(m,2H),2.71-2.55(m,4H),2.18(s,6H),2.10-1.93(m,4H),1.92-1.54(m,25H),1.28-0.87(m,17H)。
Figure 0007455141000042
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]-N-[(1R)-5-[4-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-H):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=875.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.32-8.16(m,2H),8.09-7.91(m,2H),7.41-7.21(m,8H),7.19-7.05(m,2H),5.09-4.96(m,2H),4.67-4.52(m,2H),4.49-4.29(m,2H),3.73-3.56(m,4H),3.04-2.89(m,2H),2.76-2.57(m,4H),2.27-2.18(m,6H),2.15-1.57(m,16H),1.32-1.19(m,6H),1.18-1.06(m,6H)。
Figure 0007455141000043
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[4-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-I):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=903.8.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.64-8.20(m,2H),8.03-7.84(m,2H),7.41-7.33(m,4H),7.33-7.21(m,4H),7.16-7.08(m,2H),5.12-4.93(m,2H),4.60-4.28(m,4H),3.81-3.39(m,4H),3.01-2.91(m,2H),2.71-2.55(m,4H),2.31-2.15(m,8H),2.11-1.52(m,20H),1.19-1.05(m,6H),0.97-0.80(m,6H)。
Figure 0007455141000044
(2S)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[4-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル}-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-J):
H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.50-8.35(m,2H),7.93-7.83(m,2H),7.43-7.35(m,6H),7.24-7.10(m,4H),5.12-4.91(m,2H),4.66-4.51(m,2H),4.45-4.29(m,2H),3.81-3.59(m,4H),3.06-2.90(m,2H),2.77-2.58(m,4H),2.26-2.00(m,12H),1.94-1.65(m,12H),1.19-1.09(m,6H),1.08-0.90(m,18H)。
Figure 0007455141000045
(2S,4S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[4-[(5R)-5-[(2S,4S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル}-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-K):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1043.9.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.35-8.30(m,2H),8.04-7.94(m,2H),7.44-7.28(m,6H),7.28-7.19(m,2H),7.17-7.07(m,2H),5.58-5.39(m,2H),5.13-4.97(m,2H),4.48-4.31(m,4H),4.31-4.18(m,2H),3.99-3.86(m,2H),3.56-3.45(m,2H),3.10-2.98(m,2H),2.70-2.59(m,4H),2.39-2.20(m,8H),2.08-1.40(m,24H),1.24-0.93(m,16H)。
Figure 0007455141000046
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-6-[4-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-L):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1011.8.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.50-8.15(m,2H),7.93-7.84(m,2H),7.80-7.69(m,4H),7.54-7.41(m,4H),7.40-7.29(m,2H),5.02-4.91(m,2H),4.52-4.40(m,2H),4.40-4.28(m,2H),3.81-3.70(m,2H),3.70-3.56(m,2H),3.02-2.90(m,2H),2.86-2.79(m,4H),2.17(s,6H),2.13-1.52(m,30H),1.28-0.90(m,16H)。
Figure 0007455141000047
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-7-[4-[(8R)-8-[(2R)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-M):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1011.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.38-8.23(m,2H),7.91-7.81(m,6H),7.70-7.59(m,2H),7.58-7.45(m,2H),7.24-7.08(m,2H),5.04-4.94(m,2H),4.50-4.39(m,2H),4.39-4.29(m,2H),3.78-3.70(m,2H),3.70-3.58(m,2H),3.00-2.87(m,2H),2.82-2.74(m,4H),2.15(s,6H),2.15-1.95(m,6H),1.95-1.64(m,18H),1.60-1.41(m,6H),1.18-1.08(m,7H),1.08-0.85(m,9H)。
Figure 0007455141000048
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[4-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]フェニル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物III-N):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=931.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.60-8.26(m,2H),7.97-7.76(m,2H),7.44-7.31(m,6H),7.28-7.19(m,2H),7.16-7.08(m,2H),5.09-4.97(m,2H),4.56-4.40(m,2H),4.39-4.28(m,2H),3.79-3.50(m,4H),3.03-2.91(m,2H),2.69-2.54(m,4H),2.26-1.96(m,14H),1.95-1.76(m,8H),1.76-1.58(m,4H),1.19-1.04(m,6H),1.00-0.78(m,12H)。
実施例4:化合物IVの合成:
Figure 0007455141000049
2-(4-[2-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]エチル]フェニル)エチル4-メチルベンゼンスルホネート(化合物IV-1):DCM(50mL)中の2-[4-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]エタノール(1.0g、6.01mmol)の溶液に、TEA(1.6g、16.2mmol)、DMAP(177mg、1.44mmol)およびTsCl(2.6g、13.6mmol)を添加した。混合物を、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濾過した。残渣を、DCM/石油エーテル(100/0、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(2.0g、70%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=475.1
tert-ブチルN-[(1R)-5-[2-[4-(2-[[(5R)-5-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エチル)フェニル]エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物IV-2):DMF(10mL)中の化合物IV-1(346mg、0.72mmol)、化合物I-6(318mg、1.20mmol)、およびKCO(622mg、4.49mmol)の混合物を、65℃で16時間加熱した。反応が完了した後、反応をCHCN/HO(100/0、v/v)を用いる逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(135mg、17%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=657.4.
(1R)-5-[2-[4-(2-[[(5R)-5-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エチル)フェニル]エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン二塩酸塩(化合物IV-3):HCl/ジオキサン(10.0mL、4mol/L)中の化合物IV-2(254mg、0.38mmol)の混合物を、室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空で蒸発させて、黄色固体として表題化合物(310mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=457.3.
ベンジルN-[(1S)-1-[[(1S)-2-[(2S)-2-[[(1R)-5-[2-[4-(2-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エチル)フェニル]エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル]カルバモイル]エチル]-N-メチルカルバメート(化合物IV-4):DMF(10mL)中の化合物IV-3(310mg、0.58mmol)の溶液に、化合物I-4(440mg、0.92mmol)およびDIEA(1.5mL)を、Nの下、0℃で添加した。次に、HATU(615mg、1.61mmol)を混合物に添加した。混合物を、0℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をCHCN/HO(100/0、v/v)を用いる逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(280mg、24%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1367.8.
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[2-[4-(2-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキソ]エチル)フェニル]エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物IV):EtOAc(10mL)およびEtOH(5mL)中の化合物IV-4(280mg、0.20mmol)の溶液に、Pd/C(191mg、乾燥)を添加した。混合物を、H下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件、すなわち、カラム:XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm、5um;移動相A:水(10mmol/LのNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で51%Bから81%B;254nm;RT:5.83分で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(83.5mg、37%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1099.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.46-8.02(m,2H),7.94-7.68(m,2H),7.26(s,4H),7.09-7.04(m,2H),6.86-6.79(m,4H),4.93-4.79(m,2H),4.49-4.37(m,2H),4.31-4.27(m,2H),4.15-4.06(m,4H),3.78-3.66(m,2H),3.65-3.54(m,2H),3.03-2.95(m,6H),2.16(s,6H),2.09-1.89(m,4H),1.88-1.50(m,25H),1.15-0.94(m,17H)。
実施例4について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000050
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[[(2E)-4-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]ブタ-2-エン-1-イル]オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物IV-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1021.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.50-8.09(m,2H),7.84-7.65(m,2H),7.10-7.05(m,2H),6.89-6.80(m,4H),6.07(s,2H),4.91-4.80(m,2H),4.50(s,4H),4.45-4.28(m,4H),3.71-3.60(m,4H),2.95-2.90(m,2H),2.69-2.53(m,4H),2.14(s,6H),2.10-1.91(m,4H),1.86-1.58(m,26H),1.18-0.94(m,16H)。
Figure 0007455141000051
(S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-N-((R)-5-(4-((R)-5-((S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルオキシ)ブタ-2-イニルオキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物IV-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1019.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d,ppm):δ 8.50-8.11(m,2H),7.88-7.65(m,2H),7.11-7.06(m,2H),6.93-6.84(m,4H),4.91-4.86(m,6H),4.46-4.40(m,2H),4.32-4.28(m,2H),3.77-3.70(m,2H),3.67-3.57(m,2H),2.96-2.91(m,2H),2.56-2.50(m,4H),2.17(s,6H),2.06-1.96(m,4H),1.85-1.59(m,26H),1.19-0.95(m,16H)。
実施例5:化合物Vの合成:
Figure 0007455141000052
tert-ブチル(R)-(4-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)カルバメート(化合物V-2):CHCl(100.0mL)中の化合物V-1(4.7g、18.91mmol)の溶液に、TEA(5.4g、52.95mmol)およびBocO(5.4g、24.58mmol)を添加した。得られた混合物を、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/酢酸エチル(93/7、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、ライトピンク固体として表題化合物(5.4g、91%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=312.1.
tert-ブチル(R)-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)カルバメート(化合物V-3):1,4-ジオキサン(10.0mL)中の化合物V-2(300.0mg、0.96mmol)の溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(732.0mg、2.88mmol)、KOAc(282.9mg、2.88mmol)、およびPd(dppf)Cl(70.3mg、0.10mmol)を、室温で添加した。得られた混合物を、N下、80℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/酢酸エチル(89/11)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として表題化合物(450.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=360.2.
ジ-tert-ブチル((1R、1’R)-2,2’,3,3’-テトラヒドロ-1H,1’H-[4,4’-ビインデン]-1,1’-ジイル)ジカルバメート(化合物V-4):CHCN/HO(10.0mL/2.0mL)中の化合物V-3(400.0mg、1.11mmol)の溶液に、tert-ブチル(R)-(4-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル)カルバメート(347.6mg、1.11mmol)、KCO(461.6mg、3.34mmol)およびPd(dppf)Cl(81.5mg、0.11mmol)を、室温で添加した。得られた混合物を、N下、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、HOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/酢酸エチル(80/20、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(320.0mg、62%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=465.3.
(1R、1’R)-2,2’,3,3’-テトラヒドロ-4,4’-ビ(1H-インデン)-1,1’-ジアミン二塩酸塩(化合物V-5):HCl/1,4-ジオキサン(6.0mL、4mol/L)中の化合物V-4(320.0mg、0.69mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物を真空下で濃縮して、黄色固体として表題化合物(250.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=265.2.
(S)-ベンジル1-((S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物V-6):DMF(25.0mL)中の(S)-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ](シクロヘキシル)酢酸(10.0g、38.86mmol)、ベンジル(2S)-ピロリジン-2-カルボキシレート(7.9g、38.86mmol)、およびDIEA(15.1g、116.58mmol)を、HATU(17.7g、46.63mmol)を、N下、0℃で添加した。混合物を、0℃で2時間撹拌した。混合物を、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、CHCl/CHOH(10/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(11.1g、64%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=445.3。
(S)-ベンジル1-((S)-2-アミノ-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物V-7):CHCl(75.0mL)中のV-6(11.1g、8.23mmol)の混合物に、TFA(15.0mL)を添加した。混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濾過した。残渣を、CHCN/HO(97/3、v/v)を用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄緑色の油として表題化合物(3.1g、36%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=345.2.
(S)-ベンジル1-((S)-2-((S)-2-(tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-カルボキシレート(化合物V-8):化合物V-7(3.0g、8.82mmol)、(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]プロパン酸(1.8g、8.82mmol)およびDIEA(3.4g、26.47mmol)の混合物DMF(15.0mL)中、N下、0℃でHATU(4.0g、10.59mmol)を添加した。混合物を、0℃で2時間撹拌した。混合物を、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。混合物を、CHCl/CHOH(10/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、薄緑の油として表題化合物(1.2g、25%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=530.3.
(S)-1-((S)-2-((S)-2-(tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-カルボン酸(化合物V-9):EtOAc(15.0mL)およびEtOH(15.0mL)中の化合物V-8(1.2g、2.26mmol)の溶液に、Pd/C(240.0mg、乾燥)を添加した。混合物を、H下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濾過した。濾液を真空下で濃縮して、白色固体として表題化合物(900.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=440.3。
tert-ブチル((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(((1R,1’R)-1’-((S)-1-((S)-2-((S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-2,2’,3,3’-テトラヒドロ-1H,1’H-[4,4’-ビインデン]-1-イル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバメート(化合物V-10):DMF(3.0mL)中の化合物V-5(250.0mg、0.74mmol)の溶液に、V-9(651.6mg、1.48mmol)およびDIEA(957.9mg、7.41mmol)を添加した。次に、HATU(986.3mg、2.59mmol)を、N下、0℃で混合物に添加した。得られた混合物を、0℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をCHCN/HO(80/20、v/v)を用いる逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(600.0mg、73%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1107.7.
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R,1’R)-1’-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-1H,1’H,2H,2’H,3H,3’H-[4,4’-ビインデン]-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V):CHCl(10.0mL)中の化合物V-10(550.0mg、0.49mmol)の溶液に、TFA(6.0mL)を添加した。混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物のpH値を、NaHCO溶液で8に調整した。混合物を、HOで希釈し、CHClで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件、すなわち、カラム:YMC-Actus Triart C18、20×250mm、5um、12nm;移動相A:水(10mmol/LのNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で40%Bから70%B;254nm;RT1:6.25分で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(166.1mg、36%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=907.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.55-8.17(m,2H),8.00-7.72(m,2H),7.37-7.21(m,4H),7.20-7.04(m,2H),5.42-5.23(m,2H),4.58-4.27(m,4H),3.90-3.47(m,4H),3.03-2.91(m,2H),2.90-2.75(m,2H),2.65-2.55(m,2H),2.40-1.95(m,14H),1.94-1.53(m,18H),1.28-0.85(m,16H)。
実施例5について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000053
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]-N-[(4R)-8-[(4R)-4-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]ピロリジン-2-アミド]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-8-イル]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=803.3.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.80-8.30(m,2H),8.10-7.90(m,2H),7.30-7.11(m,2H),7.03-6.96(m,2H),6.95-6.80(m,2H),5.12-4.99(m,2H),4.68-4.52(m,2H),4.50-4.26(m,2H),4.18-3.98(m,4H),3.70-3.52(m,4H),3.01-2.88(m,2H),2.22-2.19(m,6H),2.13-1.80(m,12H),1.32-1.17(m,6H),1.16-1.02(m,6H)。
Figure 0007455141000054
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(4R)-8-[(4R)-4-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-8-イル]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=831.4.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.83-8.35(m,2H),8.10-7.80(m,2H),7.41-7.12(m,2H),7.02-6.96(m,2H),6.95-6.80(m,2H),5.15-4.92(m,2H),4.59-4.25(m,4H),4.18-3.85(m,4H),3.78-3.48(m,4H),3.03-2.90(m,2H),2.25-2.18(m,6H),2.16-1.92(m,6H),1.91-1.70(m,8H),1.68-1.48(m,2H),1.18-1.02(m,6H),0.96-0.78(m,6H)。
Figure 0007455141000055
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(4R)-8-[(4R)-4-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-8-イル]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-C):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=859.4。H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.52-8.37(m,2H),7.97-7.88(m,2H),7.25-7.12(m,2H),7.08-6.96(m,2H),6.95-6.80(m,2H),5.12-4.94(m,2H),4.57-4.40(m,2H),4.39-4.24(m,2H),4.18-4.05(m,4H),3.79-3.56(m,4H),3.04-2.91(m,2H),2.24-2.17(m,6H),2.15-1.75(m,16H),1.21-1.09(m,6H),1.00-0.80(m,12H)。
Figure 0007455141000056
(2S)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(4R)-8-[(4R)-4-[(2S)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-8-イル]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-D):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=887.4.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.70-8.42(m,2H),7.96-7.70(m,2H),7.25-7.20(m,2H),7.05-6.93(m,2H),6.87-6.78(m,2H),5.14-4.82(m,2H),4.67-4.50(m,2H),4.45-4.26(m,2H),4.19-4.10(m,4H),3.81-3.60(m,4H),3.07-2.85(m,2H),2.38-2.15(m,8H),2.14-1.94(m,6H),1.93-1.71(m,6H),1.23-1.09(m,6H),1.08-0.97(m,16H),0.95-0.92(m,2H)。
Figure 0007455141000057
(2S)-1-[(2S)-2-シクロプロピル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(4R)-8-[(4R)-4-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロプロピル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-8-イル]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-E):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=855.4.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.80-8.28(m,2H),8.06-7.80(m,2H),7.38-7.12(m,2H),7.05-6.96(m,2H),6.95-6.80(m,2H),5.12-4.94(m,2H),4.57-4.36(m,2H),4.31-4.25(m,2H),4.20-4.00(m,4H),3.72-3.56(m,4H),3.05-2.94(m,2H),2.24-2.19(m,6H),2.13-1.95(m,6H),1.93-1.78(m,6H),1.25-1.05(m,8H),0.57-0.25(m,8H)。
Figure 0007455141000058
(2S)-1-[(2S)-2-シクロペンチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(4R)-8-[(4R)-4-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロペンチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-8-イル]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-F):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=911.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.75-8.26(m,2H),8.08-7.80(m,2H),7.52-7.14(m,2H),7.08-6.96(m,2H),6.95-6.80(m,2H),5.12-4.90(m,2H),4.63-4.45(m,2H),4.37-4.31(m,2H),4.21-3.96(m,4H),3.80-3.58(m,4H),3.05-2.90(m,2H),2.35-1.95(m,16H),1.94-1.76(m,6H),1.75-1.45(m,12H),1.39-1.21(m,4H),1.19-1.00(m,6H)。
Figure 0007455141000059
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R,1’R)-1’-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-1H,1’H,2H,2’H,3H,3’H-[4,4’-ビインデン]-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-G):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=827.4.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.38-8.20(m,2H),8.01-7.85(m,2H),7.33-7.21(m,4H),7.20-7.03(m,2H),5.43-5.25(m,2H),4.52-4.41(m,2H),4.39-4.23(m,2H),3.80-3.58(m,4H),3.05-2.92(m,2H),2.90-2.71(m,2H),2.64-2.55(m,2H),2.44-2.16(m,10H),2.15-1.95(m,6H),1.93-1.66(m,6H),1.18-1.05(m,6H),1.02-0.82(m,12H)。
Figure 0007455141000060
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]-N-[(5R,5’R)-5’-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]プロパノイル]ピロリジン-2-アミド]--5H,5’H,6H,6’H,7H,7’H,8H,8’H-[1,1’-ビナフタレン]-5-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-H):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=799.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.64-8.15(m,2H),8.10-7.91(m,2H),7.36-7.15(m,4H),6.97-6.82(m,2H),5.05-4.93(m,2H),4.68-4.52(m,2H),4.43-4.28(m,2H),3.72-3.47(m,4H),3.01-2.89(m,2H),2.38-2.25(m,3H),2.26-2.17(m,7H),2.17-1.53(m,18H),1.29-1.18(m,6H),1.16-1.05(m,6H)。
Figure 0007455141000061
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(5R,5’R)-5’-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5H,5’H,6H,6’H,7H,7’H,8H,8’H-[1,1’-ビナフタレン]-5-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド;ビス(ギ酸)(化合物V-I):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=827.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.33-8.19(m,3H),8.19-7.95(m,2H),7.32-7.15(m,4H),6.96-6.81(m,2H),5.03-4.97(m,2H),4.60-4.47(m,2H),4.42-4.30(m,2H),3.77-3.55(m,4H),3.21-3.08(m,2H),2.35-2.20(m,9H),2.16-1.95(m,5H),1.95-1.51(m,16H),1.22-1.06(m,6H),0.97-0.80(m,6H)。
Figure 0007455141000062
(2S)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(5R,5’R)-5’-[(2S)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5H,5’H,6H,6’H,7H,7’H,8H,8’H-[1,1’-ビナフタレン]-5-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-J):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=883.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ:8.42-8.35(m,2H),7.89-7.80(m,2H),7.39-7.35(m,2H),7.18-7.13(m,2H),6.92-6.84(m,2H),5.02-4.95(m,2H),4.60-4.53(m,2H),4.37-4.33(m,2H),3.80-3.65(m,4H),3.03-2.96(m,2H),2.42-1.98(m,16H),1.85-1.64(m,12H),1.17-0.93(m,24H)。
Figure 0007455141000063
(S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)-N-((5R,5’R)-5’-((S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,5’,6,6’,7,7’,8,8’-オクタヒドロ-[1,1’-ビナフタレン]-5-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-K):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=939.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.56-8.25(m,2H),8.03-7.93(m,2H),7.36-7.25(m,2H),7.25-7.12(m,2H),6.95-6.81(m,2H),5.05-4.89(m,2H),4.61-4.44(m,2H),4.40-4.26(m,2H),3.97-3.56(m,8H),3.30-3.18(m,4H),3.03-2.90(m,2H),2.38-1.92(m,18H),1.90-1.69(m,10H),1.68-1.50(m,6H),1.42-1.18(m,4H),1.18-1.05(m,6H)。
Figure 0007455141000064
(2S,4S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(5R,5’R)-5’-[(2S,4S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-アミド]-5H,5’H,6H,6’H,7H,7’H,8H,8’H-[1,1’-ビナフタレン]-5-イル]-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-L):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=967.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.49-8.33(m,2H),8.01-7.88(m,2H),7.41-7.30(m,2H),7.28-7.15(m,2H),6.96-6.77(m,2H),5.59-5.45(m,2H),5.13-4.92(m,2H),4.49-4.30(m,4H),4.29-4.15(m,2H),3.99-3.85(m,2H),3.55-3.43(m,2H),3.03-2.91(m,2H),2.38-2.28(m,4H),2.23-2.11(m,8H),1.98-1.47(m,24H),1.24-0.96(m,16H)。
Figure 0007455141000065
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(5R,5’R)-5’-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5H,5’H,6H,6’H,7H,7’H,8H,8’H-[1,1’-ビナフタレン]-5-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-M):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=855.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.59-8.22(m,2H),8.00-7.76(m,2H),7.60-7.29(m,2H),7.28-7.13(m,2H),6.97-6.82(m,2H),5.09-4.91(m,2H),4.54-4.30(m,4H),3.86-3.57(m,4H),3.08-2.91(m,2H),2.39-1.98(m,18H),1.94-1.57(m,12H),1.21-1.08(m,6H),1.04-0.80(m,12H)。
Figure 0007455141000066
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-N):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=935.8.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.33-8.20(m,2H),7.97-7.87(m,2H),7.35-7.28(m,2H),7.24-7.14(m,2H),6.97-6.83(m,2H),5.09-4.91(m,2H),4.51-4.41(m,2H),4.40-4.28(m,2H),3.83-3.70(m,2H),3.68-3.58(m,2H),3.04-2.90(m,2H),2.40-2.31(m,1H),2.27-2.13(m,8H),2.11-1.96(m,6H),1.91-1.53(m,25H),1.25-0.92(m,16H)。
Figure 0007455141000067
(2S,2’S)-N,N’-((1R、1’R)-2,2’,3,3’-テトラヒドロ-1H,1’H-[4,4’-ビインデン]-1,1’-ジイル)ビス(1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)ブタノイル)ピロリジン-2-カルボキサミド)(化合物V-O):
[M+H]=799.4。H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.34-8.17(m,2H),8.08-7.93(m,2H),7.45-7.21(m,4H),7.19-7.08(m,2H),5.42-5.27(m,2H),4.61-4.50(m,2H),4.38-4.30(m,2H),3.78-3.56(m,4H),3.02-2.92(m,2H),2.90-2.77(m,2H),2.62-2.56(m,2H),2.38-2.28(m,2H),2.25-2.17(m,7H),2.16-1.98(m,5H),1.93-1.69(m,8H),1.66-1.50(m,2H),1.16-1.07(m,6H),0.96-0.82(m,6H)。
Figure 0007455141000068
(S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-N-((4R,4’R)-4’-((S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-[8,8’-ビクロマン]-4-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-P):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=939.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.74-8.33(m,2H),7.98-7.73(m,2H),7.55-7.12(m,2H),7.08-6.98(m,2H),6.97-6.82(m,2H),5.13-4.92(m,2H),4.56-4.25(m,4H),4.21-3.99(m,4H),3.83-3.58(m,4H),3.06-2.91(m,2H),2.28-2.15(m,6H),2.14-1.96(m,6H),1.96-1.40(m,20H),1.29-0.89(m,16H)。
Figure 0007455141000069
(S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)-N-((4R,4’R)-4’-((S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-[8,8’-ビクロマン]-4-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-Q):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=943.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.78-8.33(m,2H),8.07-7.75(m,2H),7.59-7.10(m,2H),7.07-6.98(m,2H),6.94-6.83(m,2H),5.10-4.89(m,2H),4.60-4.42(m,2H),4.39-4.27(m,2H),4.22-4.00(m,4H),3.93-3.63(m,8H),3.25-3.17(m,2H),3.02-2.92(m,2H),2.27-1.69(m,24H),1.68-1.52(m,2H),1.52-0.99(m,12H)。
Figure 0007455141000070
(S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)-N-((1R,1’R)-1’-((S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパナミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-2,2’,3,3’-テトラヒドロ-1H,1’H-[4,4’-ビインデン]-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物V-R):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=911.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.61-8.20(m,2H),8.08-7.81(m,2H),7.27-7.25(m,4H),7.15-7.12(m,2H),5.35-5.32(m,2H),4.54-4.48(m,2H),4.34-4.30(m,2H),3.85-3.69(m,7H),3.41-3.36(m,2H),3.31-3.19(m,4H),2.99-2.97(m,2H),2.85-2.73(m,2H),2.61-2.55(m,2H),2.40-2.00(m,15H),1.89-1.56(m,10H),1.48-1.18(m,4H),1.11(d,J=6.6 Hz,6H)。
実施例6:化合物VIの合成:
Figure 0007455141000071
(R)-ベンジル5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(化合物VI-1):ジオキサン/HO(4.0/10.0mL)中の(R)-5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン(500.0mg、2.21mmol)の溶液に、NaHCO(557.3mg、6.63mmol)およびCbz-Cl(452.7mg、2.65mmol)を、N下、0℃で添加した。得られた混合物を、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(570.0mg、72%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=360.1.
(R)-ベンジル5-(ジフェニルメチレンアミノ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(化合物VI-2):トルエン(10.0mL)中の化合物VI-1(500.0mg、1.39mmol)の溶液に、ジフェニルメタニミン(264.1mg、1.46mmol)、Pd(dba)(127.1mg、0.14mmol)、BINAP(172.8mg、0.28mmo)、およびt-BuONa(200.1mg、2.08mmol)を添加した。混合物を、N下、80℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/2、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(240.0mg、38%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=461.2.
(R)-ベンジル5-アミノ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート塩酸塩(化合物VI-3):THF(5.0mL)中の化合物VI-2(315.0mg、0.98mmol)の溶液に、HCl(1mL、2mol/L)を添加した。混合物を、室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空下で濃縮して、黄色固体として表題化合物(160.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=297.2.
ベンジルN-[(1R)-5-{[(5R)-5-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]アミノ}-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物VI-4):ジオキサン(10.0mL)中の化合物VI-3(120.0mg、粗物)の溶液に、(R)-ベンジル5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(145.9mg、0.41mmol)、BrettPhos Pd G3(36.7mg、0.04mmol)、BrettPhos(43.5mg、0.08mmol)、およびCsCO(263.9mg、0.81mmol)を添加した。混合物を、N下、100℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、HO中5~100%のCHCNを用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(200.0mg、86%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=576.3.
(R)-N1-((R)-5-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1,5-ジアミン(化合物VI-5):CHOH(10.0mL)中の化合物VI-4(200.0mg、0.35mmol)の溶液に、Pd/C(40.0mg、乾燥)を添加した。混合物を、H下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を濾過した。濾液を真空で蒸発させて、黄色固体として表題化合物(50.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=308.3.
tert-ブチル((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(((R)-5-(((R)-5-((S)-1-((S)-2-((S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)アミノ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバメート(化合物VI-6):DMF(5.0mL)中の化合物VI-5(40.0mg、0.13mmol)の溶液に、V-9(114.4mg、0.26mmol)、DIEA(84.1mg、0.65mmol)、およびHATU(123.7mg、0.33mmol)を添加した。得られた混合物を、0℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、DCM/メタノール(10/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(130.0mg、87%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1150.7.
(S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-N-((R)-5-(((R)-5-((S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)アミノ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VI):DCM(10.0mL)中のVI-6(130.0mg、0.11mmol)の溶液に、TFA(2.0mL)を添加した。混合物を、室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈した。混合物のpH値を、飽和NaHCO溶液で7に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件、すなわち、カラム:XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm、5um;移動相A:水(10mmol/LのNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で39%Bから69%B;220nmで、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(26.6mg、25%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=950.6 H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 8.42-8.15(m,2H),7.91-7.71(m,2H),7.11-6.99(m,2H),6.97-6.88(m,2H),6.71-6.58(s,2H),6.48(s,1H),4.98-4.87(m,2H),4.55-4.40(m,2H),4.39-4.28(m,2H),3.85-3.69(m,2H),3.68-3.52(m,2H),3.01-2.89(m,2H),2.58-2.54(m,3H),2.22-2.10(m,6H),2.09-1.91(m,5H),1.90-1.79(m,9H),1.78-1.51(m,15H),1.29-0.90(m,16H)。
実施例6について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000072
(S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパナミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)-N-((R)-5-(((R)-5-((S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパナミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)アミノ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VI-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=954.0.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.22(d,J=8.7 Hz,2H),7.98(d,J=8.7 Hz,2H),7.11-6.95(m,2H),6.88(d,J=7.5 Hz,2H),6.59(d,J=7.5 Hz,2H),6.50(s,1H),4.99-4.85(m,2H),4.56-4.44(m,2H),4.41-4.27(m,2H),3.91-3.68(m,8H),3.32-3.17(m,5H),3.06-2.92(m,2H),2.22-2.17(m,7H),2.15-1.52(m,24H),1.28-1.09(m,12H)。
Figure 0007455141000073
(S)-1-(メチル-L-アラニル-L-バリル)-N-((R)-5-(((R)-5-((S)-1-(メチル-L-アラニル-L-バリル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)アミノ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VI-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=870.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.23(d,J=8.7 Hz,2H),7.95(d,J=9.0 Hz,2H),7.07-6.86(m,4H),6.64-6.54(m,2H),6.50(s,1H),5.00-4.90(m,2H),4.50-4.28(m,4H),3.79-3.56(m,4H),3.10-2.96(m,3H),2.60-2.54(m,3H),2.23-2.16(m,7H),2.14-1.94(m,6H),1.91-1.51(m,13H),1.20-1.07(m,6H),1.01-0.77(m,12H)。
Figure 0007455141000074
(2S,2’S)-N,N’-((1R,1’R)-アザンジイルビス(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-5,1-ジイル))ビス(1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)ブタノイル)ピロリジン-2-カルボキサミド)(化合物VI-C):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=842.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.62-7.95(m,6H),7.07-6.95(m,2H),6.88-6.85(m,2H),6.63-6.48(m,3H),5.02-4.90(m,2H),4.59-4.46(m,3H),4.38-4.29(m,3H),3.73-3.58(m,5H),3.15-3.05(m,2H),2.30-2.21(m,6H),2.12-1.50(m,21H),1.22-1.10(m,6H),0.96-0.77(m,6H)。
実施例7:化合物VIIの合成:
Figure 0007455141000075
(R)-メチル5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-カルボキシレート(化合物VII-1):CHOH(20.0mL)およびDMF(6.0mL)中の(R)-tert-ブチル5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(500.0mg、1.53mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl(112.1mg、0.15mmol)およびTEA(465.3mg、4.60mmol)を添加した。得られた混合物を、CO下、80℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物を、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(83/17、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、淡黄色固体として表題化合物(150.0mg、32%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=306.2.
(R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-カルボン酸(化合物VII-2):THF(5.0mL)およびHO(5.0mL)中の化合物VII-1(250.0mg、0.82mmol)の溶液に、LiOH(78.4mg、3.28mmol)を添加した。得られた混合物を、40℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物のpH値を、HCl(1mol/L)で4に調整した。得られた混合物を、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、淡黄色固体として表題化合物(260.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=292.1.
(R)-tert-ブチル5-カルバモイル-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(化合物VII-3):DMF(8.0mL)中の化合物VII-2(200.0mg、0.67mmol)の溶液に、NHCl(146.9mg、2.75mmol)、DIEA(709.8mg、5.49mmol)、およびHATU(522.0mg、1.37mmol)を、N下、0℃で添加した。得られた混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(56/44、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(190.0mg、95%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=291.2.
tert-ブチル((R)-5-(((R)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルボニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバメート(化合物VII-4):DMF(6.0mL)中の化合物VII-3(150.0mg、0.52mmol)の溶液に、(R)-tert-ブチル5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(168.5mg、0.52mmol)、Pd(dba)(47.3mg、0.05mmol)、XantPhos(59.8mg、0.10mmol)、およびCsCO(336.6mg、1.03mmol)を添加した。得られた混合物を、N下、100℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物を、HOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(65/35、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(130.0mg、47%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=536.3.
(R)-5-アミノ-N-((R)-5-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-カルボキサミド二塩酸塩(化合物VII-5):HCl/1,4-ジオキサン(5.0mL、4mol/L)中の化合物VII-4(110.0mg、0.21mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物を真空下で濃縮して、白色固体として表題化合物(100.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=408.2.
tert-ブチル((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(((R)-5-((R)-5-((S)-1-((S)-2-((S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシルアセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-カルボキサミド)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバメート(化合物VII-6):DMF(5.0mL)中の化合物VII-5(80.0mg、粗物)の溶液に、V-9(230.6mg、0.53mmol)、DIEA(246.6mg、1.91mmol)、およびHATU(453.4mg、1.19mmol)を、N下、0℃で添加した。得られた混合物を、0℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、CHCl/CHOH(95/5、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(180.0mg、64%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1178.7.
(S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)-N-((R)-5-(((R)-5-((S)-1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VII):CHCl(4.0mL)中の化合物VII-6(130.0mg、0.11mmol)の溶液に、TFA(2.0mL)を添加した。得られた混合物を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物のpH値を、飽和NaHCO溶液で7~8に調整した。得られた混合物を、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件(カラム:Xselect CSH OBDカラム、30×150mm、5um;移動相A:水(0.05%FA)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で5%Bから35%B;254/220nm)で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(39.1mg、36%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=978.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 9.63(s,1H),8.51-8.18(m,2H),7.92-7.70(m,2H),7.50-7.09(m,6H),5.04-4.89(m,2H),4.52-4.26(m,4H),3.81-3.54(m,4H),3.01-2.81(m,4H),2.76-2.64(m,2H),2.24-2.12(m,6H),2.11-1.93(m,6H),1.92-1.50(m,24H),1.24-0.89(m,16H)。
実施例7について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000076
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VII-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=898.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 9.66(s,1H),8.31-8.28(m,2H),8.05-7.95(m,2H),7.41-7.35(m,2H),7.29-7.13(m,4H),5.05-4.90(m,2H),4.47-4.42(m,2H),4.34-4.31(m,2H),3.72-3.62(m,4H),3.05-2.95(m,3H),2.90-2.86(m,2H),2.73-2.69(m,2H),2.19(s,6H),2.10-1.60(m,19H)1.19-1.11(m,6H),0.97-0.80(m,12H)。
Figure 0007455141000077
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]-2-(オキサン-4-イル)アセチル]-N-[(1R)-5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]-2-(オキサン-4-イル)アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VII-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=982.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 9.66(s,1H),8.37-8.25(m,2H),8.02-7.93(m,2H),7.42-7.11(m,6H),5.03-4.91(m,2H),4.56-4.45(m,2H),4.43-4.27(m,2H),3.91-3.59(m,8H),3.28-3.18(m,4H),3.03-2.87(m,4H),2.73-2.69(m,2H),2.24-1.52(m,30H),1.40-1.24(m,4H),1.22-1.06(m,6H)。
Figure 0007455141000078
(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VII-C):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=870.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 9.67(s,1H),8.30-8.20(m,2H),8.03-7.93(m,2H),7.41-7.03(m,6H),5.05-4.93(m,2H),4.58-4.48(m,2H),4.40-4.26(m,2H),3.73-3.57(m,3H),3.02-2.83(m,4H),2.76-2.67(m,2H),2.26-2.15(m,6H),2.13-1.49(m,23H),1.19-1.06(m,6H),0.96-0.76(m,6H)。
Figure 0007455141000079
(S)-1-((S)-3.3-ジメチル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)ブタノイル)-N-((R)-5-(((R)-5-((S)-1-((S)-3.3-ジメチル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)ブタノイル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VII-D):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=926.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 9.60(s,1H),8.37-8.34(m,2H),7.87-7.70(m,2H),7.70-7.12(m,6H),4.99-4.91(m,2H),4.59-4.53(m,2H),4.35-4.32(m,2H),3.74-3.64(m,4H),3.00-2.83(m,4H),2.72-2.65(m,2H),2.47-2.00(m,12H),1.99-1.65(m,12H),1.17-1.11(m,6H),1.01-0.91(m,18H)。
Figure 0007455141000080
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(4R)-8-[(4R)-4-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-8-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VII-E):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=982.4.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 10.60(m,1H),8.78-8.42(m,1H),8.39-8.30(m,2H),8.04-7.95(m,1H),7.94-7.68(m,2H),7.52-7.44(m,1H),7.17-6.84(m,3H),5.29-4.89(m,2H),4.66-4.22(m,8H),3.84-3.45(m,4H),3.06-2.88(m,2H),2.34-1.44(m,32H),1.34-0.84(m,16H)。
Figure 0007455141000081
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-4-[[(1R)-1-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]カルバモイル]-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VII-F):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=950.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 9.78(s,1H),8.27-8.20(m,2H),7.92-7.88(m,2H),7.62-7.59(m,1H),7.42-7.40(m,2H),7.33-7.31(m,1H),7.21-7.16(m,1H),7.11-7.09(m,1H),5.35-5.21(m,2H),4.45-4.30(m,4H),3.77-3.65(m,4H),3.22-3.16(m,2H),2.99-2.94(m,4H),2.83-2.72(m,1H),2.40-2.34(m,3H),2.22-2.18(m,6H),2.08-2.02(m,4H),1.84-1.61(m,18H),1.22-0.98(m,16H)。
実施例8:化合物VIIIの合成:
Figure 0007455141000082
tert-ブチル(R)-5-(ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(化合物VIII-1):ジオキサン(10.0mL)中の(R)-tert-ブチル5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(500.0mg、1.53mmol)の溶液に、オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロール(515.8mg、4.60mmol)Pd(dba)(140.4mg、0.15mmol)、XantPhos(177.4mg、0.31mmol)、およびCsCO(1248.4mg、3.83mmol)を添加した。混合物を、N雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、HO中5~100%のCHCNを用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(280.0mg、51%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=358.2.
tert-ブチルN-[(1R)-5-[5-[(5R)-5-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物VIII-2):DCM(10.0mL)中の化合物VIII-1(200.0mg、0.55mmol)の溶液に、(5R)-5-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルボロン酸(244.3mg、0.84mmol)Cu(OAc)(203.2mg、1.12mmol)、TEA(226.4mg、2.24mmol)、および4A MS(50.0mg)を添加した。混合物を、O雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、HO中5~100%のCHCNを用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(38.0mg、11%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=603.4.
(1R)-5-[5-[(5R)-5-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン二塩酸塩(化合物VIII-3):HCl/ジオキサン(5.0mL、4mol/L)中の化合物VIII-2(38.0mg、0.06mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空下で濃縮して、白色固体として表題化合物(40.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=403.3.
tert-ブチルN-[(1S)-1-[[(1S)-2-[(2S)-2-[[(1R)-5-[5-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル]カルバモイル]エチル]-N-メチルカルバメート(化合物VIII-4):DMF(5.0mL)中の化合物V-9(40.0mg、0.09mmol)の溶液に、化合物VIII-3(95.2mg、0.20mmol)、DIEA(58.8mg、0.46mmol)、およびHATU(86.5mg、0.23mmol)を添加した。得られた混合物を、0℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、DCM/メタノール(10/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(100.0mg、48%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1245.8.
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[5-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VIII):DCM(1.0mL)中の化合物VIII-4(60.0mg、0.05mmol)の溶液に、TFA(0.1mL)を添加した。混合物を、室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を、HOで希釈した。混合物のpH値を、水溶液NaHCOで7に調整して、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件、すなわち、カラム:YMC-Actus Triart C18、20×250mm、5um、12nm;移動相A:水(10mmol/LのNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で62%Bから92%B;220nm;RT=5.27分で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(8.9mg、18%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1045.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.12-8.07(m,2H),7.91-7.69(m,2H),7.30-7.02(m,2H),6.97-6.86(m,4H),4.96-4.86(m,2H),4.47-4.21(m,4H),3.76-3.53(m,4H),3.21-3.04(m,4H),2.99-2.81(m,8H),2.76-2.57(m,4H),2.22-1.91(m,12H),1.90-1.38(m,24H),1.25-0.84(m,16H)。
実施例8について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000083
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-7-[[4-[(8R)-8-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル]ピペラジン-1-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VIII-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1019.8.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.26-8.10(m,2H),7.90-7.78(m,2H),7.03-6.78(m,6H),5.00-4.76(m,2H),4.53-4.35(m,2H),4.35-4.21(m,2H),4.07-3.50(m,4H),3.31-3.18(m,7H),2.99-2.95(m,2H),2.73-2.64(m,4H),2.28-2.17(m,7H),2.17-1.99(m,4H),1.84-1.50(m,25H),1.20-0.93(m,17H)。
Figure 0007455141000084
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-6-[4-[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル]ピロリジン-1-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物VIII-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1019.8。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 7.99(d,J=9.0 Hz,2H),7.86(d,J=9.0 Hz,2H),7.11(d,J=8.4 Hz,2H),6.84-6.75(m,2H),6.68(s,2H),4.95-4.77(m,2H),4.55-4.42(m,2H),4.37-4.23(m,2H),3.78-3.56(m,4H),3.29-3.18(m,8H),3.02-2.91(m,2H),2.78-2.65(m,4H),2.17(s,6H),2.11-1.95(m,4H),1.94-1.46(m,26H),1.24-0.89(m,16H)。
Figure 0007455141000085
(2S,2’S)-N,N’-((1R,1’R)-ピペラジン-1,4-ジイルビス(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-5,1-ジイル))ビス(1-((S)-2-シクロヘキシル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)(化合物VIII-C):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1019.8。H NMR(400 MHz,CDCl):δ 7.61(s,2H),7.15-7.07(m,4H),6.98-6.95(m,4H),5.14(s,2H),4.63-4.51(m,4H),3.85-3.81(m,2H),3.63-3.53(m,2H),3.10-2.95(m,10 H),2.86-2.82(m,2H),2.72-2.66(m,2H),2.57-2.48(m,2H),2.35(s,6H),2.16-1.95(m,6H),1.93-1.76(m,8H),1.66-1.57(m,12H),1.28-1.24(m,8H),1.13-0.88(m,10H)。
Figure 0007455141000086
(2S,2’S)-N,N’-((1R,1’R)-ピペラジン-1,4-ジイルビス(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-5,1-ジイル))ビス(1-((S)-3,3-ジメチル-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)ブタノイル)ピロリジン-2-カルボキサミド)(化合物VIII-D):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=967.6。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.76(m,2H),7.20-6.94(m,8H),5.21-5.07(m,2H),4.63-4.57(m,2H),4.42-4.40(m,1H),3.63-4.40(m,4H),3.01-2.83(m,10H),2.80-2.70(m,4H),2.48-2.32(m,8H),2.18-1.93(m,8H),1.78-1.53(m,6H),1.32-1.30(m,3H),1.21-0.99(m,18H),0.89-0.82(m,6H)。
Figure 0007455141000087
(2S,2’S)-N,N’-((1R,1’R)-ピペラジン-1,4-ジイルビス(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-5,1-ジイル))ビス(1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド)ブタノイル)ピロリジン-2-カルボキサミド)(化合物VII-E):LCMS(ESI、m/z):[M+H]=911.7。
Figure 0007455141000088
(2S,2’S)-N,N’-((1R,1’R)-ピペラジン-1,4-ジイルビス(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-5,1-ジイル))ビス(1-(メチル-L-アラニル-L-バリル)ピロリジン-2-カルボキサミド)(化合物VIII-F):LCMS(ESI、m/z):[M+H]=939.5。
実施例9:化合物IXの合成:
Figure 0007455141000089
2-[(4-メチルベンゼンスルホニル)オキシ]エタノール(化合物IX-1):DCM(500.0mL)中のエチレングリコール(65.1g、1048.85mmol)の溶液に、p-トルエンスルホニルクロリド(20.0g、104.89mmol)およびTEA(53.1g、524.43mmol)を添加した。混合物を、N雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(10.0g、44%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=217.0.
tert-ブチルN-[(1R)-5-(2-ヒドロキシエトキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物IX-2):DMF(20.0mL)中の(R)-tert-ブチル5-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルバメート(500.0mg、1.90mmol)の溶液に、化合物IX-1(615.9mg、2.85mmol)およびCsCO(1.2g、3.80mmol)を添加した。混合物を、N雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(155.0mg、27%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=308.2.
(R)-2-(5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イルオキシ)エチルメタンスルホン酸塩(化合物IX-3):DCM(5.0mL)中の化合物IX-2(300.0mg、0.98mmol)の溶液に、MsCl(167.7mg、1.46mmol)およびTEA(197.5mg、1.95mmol)を添加した。混合物を、N雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、黄色の油として表題化合物(330.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=386.2.
(R)-tert-ブチル5-(2-(ピペラジン-1-イル)エトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イルカルボメート(化合物IX-4):CHCN(6.0mL)中の化合物IX-3(180.0mg、0.47mmol)の溶液に、ピペラジン(402.2mg、4.67mmol)を添加した。混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、黄色の油として表題化合物(120.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=376.3.
tert-ブチルN-[(1R)-5-[2-[4-(2-[[(5R)-5-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エチル)ピペラジン-1-イル]エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(化合物IX-5):DMF(10.0mL)中の化合物IX-4(200.0mg、0.53mmol)の溶液に、IX-3(308.0mg、0.80mmol)およびCsCO(347.1mg、1.07mmol)を添加した。混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。残渣を、HO中5~100%のCHCNを用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(100.0mg、28%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=665.4.
(1R)-5-[2-[4-(2-[[(5R)-5-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]エチル)ピペラジン-1-イル]エトキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン二塩酸塩(化合物IX-6):HCl/ジオキサン(10.0mL、4mol/L)中の化合物IX-5(90.0mg、0.14mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮して、白色固体として表題化合物(80.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=465.3.
tert-ブチルN-[(1S)-1-{[(1S)-2-[(2S)-2-{[(1R)-5-{2-[4-(2-{[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-{[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ}プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ}エチル)ピペラジン-1-イル]エトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル}ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル]カルバモイル}エチル]-N-メチルカルバメート(化合物IX-7):DMF(5.0mL)中の化合物IX-6(70.0mg、0.13mmol)の溶液に、V-9(114.5mg、0.26mmol)、DIEA(84.2mg、0.65mmol)、およびHATU(123.8mg、0.32mmol)を添加した。得られた混合物を、0℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、DCM/メタノール(10/1、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(100.0mg、48%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1307.8.
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-{2-[4-(2-{[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ}エチル)ピペラジン-1-イル]エトキシ}-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物IX):DCM(5.0mL)中の化合物IX-7(90.0mg、0.07mmol)の溶液に、TFA(1.0mL)を添加した。混合物を、室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を、HOで希釈した。混合物のpH値を、水溶液NaHCOで8に調整して、CHClで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、以下の条件、すなわち、カラム:XBridge Prep OBD C18カラム、30×150mm、5um;移動相A:水(10mmol/LのNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で39%Bから69%B;220nm;RT1:6.08で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(17.4mg、23%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1107.7.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.11-8.09(m,2H),7.88-7.82(m,2H),7.12-7.07(m,2H),6.87-6.78(m,4H),4.94-4.81(m,2H),4.47-4.42(m,2H),4.37-4.27(m,2H),4.11-4.03(m,4H),3.70-3.62(m,4H),2.95-2.91(m,2H),2.76-2.65(m,5H),2.62-2.54(m,5H),2.20-2.15(m,7H),2.14-1.92(m,6H),1.89-1.50(m,27H),1.23-0.86(m,18H)。
実施例10:化合物Xの合成:
Figure 0007455141000090
tert-ブチルN-[(1R)-5-[[(5R)-5-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバメート(化合物X-1):ジオキサン(15.0mL)中のtert-ブチルN-[(1R)-5-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバメート(300.0mg、0.92mmol)の溶液に、I-6(242.1mg、0.92mmol)、Pd(dba)(168.4mg、0.18mmol)、t-BuXPhos(156.2mg、0.36mmol)、およびCsCO(898.8mg、2.75mmol)を添加した。反応混合物を、N下、100℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(85/15、v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として表題化合物(314.0mg、67%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=509.3.
(1R)-5-[[(5R)-5-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン二塩酸塩(化合物X-2):HCl/ジオキサン(15.0mL、4mol/L)中の化合物X-1(314.0mg、0.62mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮して、白色固体として表題化合物(310.0mg、粗物)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=309.2.
ベンジルN-[(1S)-1-[[(1S)-2-[(2S)-2-[[(1R)-5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-[(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパンアミド]-2-シクロヘキシルアセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル]カルバモイル]エチル]-N-メチルカルバメート(化合物X-3):DMF(10.0mL)中の化合物X-2(310.0mg、粗物)の溶液に、DIEA(1039.2mg、8.04mmol)、化合物I-4(999.5mg、2.11mmol)、およびHATU(1910.8mg、5.03mmol)を、N下、0℃で添加した。反応混合物を、N下、室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、CHCl/MeOH(96/4、v/v)を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、ACN/HO(90/10、v/v)を用いた逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題化合物(280.0mg、23%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=1219.7
(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]-N-[(1R)-5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-2-シクロヘキシル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]アセチル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]オキシ]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物X):EtOAc(10.0mL)およびEtOH(5.0mL)中の化合物X-3(280.0mg、0.23mmol)の溶液に、Pd/C(300.0mg、乾燥)を添加した。反応混合物を、H下、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件、すなわち、カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、30×150mm、5um;移動相A:水(10mmol/LのNHHCO)、移動相B:ACN;流量:60mL/分;勾配:7分で32%Bから82%B;220nm;RT1:5.45で、分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(136.6mg、63%)を得た。LCMS(ESI,m/z):[M+H]=951.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 8.52-8.12(m,2H),7.93-7.70(m,2H),7.40-7.06(m,4H),6.58-6.55(m,2H),5.07-4.95(m,2H),4.50-4.41(m,2H),4.34-4.29(m,2H),3.81-3.70(m,2H),3.65-3.57(m,2H),2.95-2.91(m,2H),2.70-2.60(m,4H),2.16(s,6H),2.10-1.93(m,6H),1.93-1.49(m,24H),1.28-0.89(m,16H)。
実施例10について上記で説明した手順に従い、当業者に知られている適切な試薬、出発物質、および精製方法に置き換えて、以下に記載されている化合物を調製した。
Figure 0007455141000091
(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]-N-[(1R)-5-[[(5R)-5-[(2S)-1-[(2S)-3-メチル-2-[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド]ブタノイル]ピロリジン-2-アミド]-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル]カルバモイル]-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物X-A):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=843.5.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.25(d,J=8.7 Hz,2H),7.97(d,J=8.1 Hz,2H),7.25-7.01(m,4H),6.62-6.52(m,2H),5.04-4.93(m,2H),4.59-4.41(m,2H),4.41-4.28(m,2H),3.75-3.48(m,4H),3.02-2.88(m,2H),2.68-2.57(m,4H),2.18(s,6H),2.15-1.44(m,22H),1.16-1.06(m,6H),0.94-0.76(m,6H)。
Figure 0007455141000092
(S)-1-(メチル-L-アラニル-L-バリル)-N-((R)-5-(((R)-5-((S)-1-(メチル-L-アラニル-L-バリル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)オキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物X-B):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=871.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.30-8.25(m,2H),7.95-7.92(m,2H),7.11-7.04(m,4H),6.58-6.55(m,2H),5.03-4.95(m,2H),4.47-4.42(m,2H),4.34-4.30(m,2H),3.77-3.62(m,4H),3.06-2.92(m,2H),2.67-2.60(m,4H),2.22-2.18(m,6H),2.09-1.96(m,7H),1.88-1.78(m,9H),1.72-1.62(m,4H),1.16-1.10(m,6H),0.95-0.80(m,12H)。
Figure 0007455141000093
(S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパナミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)-N-((R)-5-(((R)-5-((S)-1-((S)-2-((S)-2-(メチルアミノ)プロパナミド)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)ピロリジン-2-カルボキサミド)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-1-イル)オキシ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)ピロリジン-2-カルボキサミド(化合物X-C):
LCMS(ESI,m/z):[M+H]=955.6.H NMR(300 MHz,DMSO-d):δ 8.53-8.01(m,5H),7.40-7.00(m,4H),6.61-6.54(m,2H),5.06-4.90(m,2H),4.56-4.46(m,3H),4.37-4.26(m,3H),3.89-3.57(m,11H),3.34-3.13(m,6H),2.68-2.59(m,3H),2.30-2.21(m,6H),2.14-1.51(m,20H),1.42-1.21(m,4H),1.21-1.06(m,6H)。
実施例11:生物学的活性
アッセイプロトコル
IAPは、がんの発生の主な原因の1つであり、抗アポトーシスタンパク質の過剰発現に起因し得る。このプロトコルは、FP(蛍光偏光)技術を使用して、XIAP Bir3ドメイン、cIAP1およびcIAP2の3つの結合アッセイを確立する。使用される蛍光プローブは、5-カルボキシフルオレセイン(AbuRPFK-5FAM)にコンジュゲートした合成ペプチドである。蛍光偏光値(mP)は、Envisionによって検出され、タンパク質および蛍光マーカーの結合度を反映するために使用された。
(表1)材料および機器
Figure 0007455141000094
手順
反応試薬
(表2)1X反応緩衝液(200mL)pH 7.5
Figure 0007455141000095
(表3)酵素溶液
Figure 0007455141000096
(表4)2X基質SM5F(10mL)
Figure 0007455141000097
試験化合物:ストック濃度=10mM
測定値
a.適切な試験管で最終化合物濃度の100倍を調製し、5uLの化合物を、10%DMSOを含む45μLの1X反応緩衝液に移す。
b.最終参照化合物濃度は、10000、3333.3、1111.1、370.4、123.4、41.2、13.7、4.57、1.52、0.51、0.17、および0nMである。つまり、濃度の100倍は、1000、333.3、111.1、37.04、12.34、4.12、1.0.46、0.15、0.05、0.017、および0μMである。最終試験化合物濃度は、3333.3、1111.1、370.4、123.4、41.2、13.7、4.57、1.52、0.51、0.17、0.057、および0nMである。つまり、濃度の100倍は、333.3、111.1、37.04、12.34、4.12、1.0.46、0.15、0.05、0.017、0.0057、および0Mmである。
c.表3で準備したマルチチャンネルピペットを使用して、各用量の酵素8μL/ウェルを、384ウェルマイクロプレート(ProxiPlate-384 F Plus、6008260)に添加する。
d.1000rpmで遠心分離する。
e.ステップa)で準備したマルチチャンネルピペットを使用して、2μL/ウェルの化合物を、384ウェルマイクロプレート(ProxiPlate-384 F Plus、6008260)に添加する。
f.1000rpmで遠心分離する。室温で15分間。
g.マルチチャンネルピペットを使用して、同じ384ウェルマイクロプレートに、10uL/ウェルの基質(表4準備)を添加することによって、アッセイを開始する。
h.1000rpmで遠心分離する。
i.アッセイプレートを覆い、25℃で60分間インキュベートする。
j.Envision 2104でmPを読み取り、mP値でIC50をプロットする。
k.データ分析:IC50は、収集されたデータの非線形回帰分析に基づいて決定された。
生物学的データ
本明細書に記載の本技術の化合物は、上記のプロトコルに従って試験されたか、または試験され、上記のアッセイの1つ以上において1uM以下のIC50値を示すか、または示すと予想される。ある特定の化合物は、100nM以下のIC50を示すか、または示すことが期待され、他の化合物は、上記の結合アッセイのうちの1つ以上において、10nM以下のIC50を示すか、または示すと予想される。選択された化合物の例示的な結果を、表5に示す。
(表5)
Figure 0007455141000098
Figure 0007455141000099
Figure 0007455141000100
A:1~10nM
B:10nM超~100nM
C:100nM超~1μM
D:>1μM
等価物
ある特定の実施形態を図示し、説明してきたが、当業者は、前述の明細書を読んだ後、本明細書に記載される本技術の化合物もしくは塩、薬学的組成物、誘導体、プロドラッグ、代謝産物、その互変異性体もしくはラセミ混合物に対する変更、同等物の置換、および他の種類の改変をもたらすことができる。上記の各態様および実施形態は、他の態様および実施形態のいずれかまたは全てに関して開示されたそのような変形または態様もそこに含むかまたは組み込むことができる。
本技術はまた、本技術の個別の態様の単一の例示として意図される、本明細書に記載の特定の態様に関して限定されるべきではない。当業者には明らかであるように、その趣旨および範囲から逸脱することなく、本技術の多くの修正および変形が行われ得る。本技術の範囲内の機能的に同等の方法は、本明細書に列挙されたものに加えて、前述の説明から当業者に明らかとなる。そのような修正および変形は、添付の特許請求の範囲の範囲内に収まることが意図される。本技術は、特定の方法、試薬、化合物、組成物、標識化合物、または生物系に限定されず、これらは当然のことながら変化し得ることを理解されたい。本明細書で使用する用語は、単に特定の態様を説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことも理解されたい。したがって、本明細書は、添付の特許請求の範囲、その中の定義、およびそれらのいずれの等価物によってのみ示される本技術の広さ、範囲、および趣旨によってのみ例示とみなされることが意図される。
本明細書で実例として説明される実施形態は、本明細書で具体的には開示されないいかなる要素、制限の不在下でも好適に実施され得る。したがって、例えば、「を含んでいる(comprising)」、「を含んでいる(including)」、「を含有している(containing)」などの用語は、広範にかつ制限なしで読まれることになっている。さらに、本明細書で採用される用語および表現は、説明の用語として使用されており、制限の用語として使用されてはおらず、このような用語および表現の使用において、示されおよび説明される特徴またはその部分のいかなる等価物も除外することを意図するものではなく、特許請求された技術の範囲内で様々な変更が可能であることが認識される。さらに、「から本質的になる」という語句は、具体的に引用される複数の要素、および特許請求される技術の基本的かつ新規の特徴に実質的に影響しない追加の要素を含むよう理解されることになっている。「からなる」という語句は、指定されていないいかなる要素も除外する。
さらに、本開示の特徴または態様がマーカッシュグループに関して記載されている場合、当業者は、本開示がまた、マーカッシュグループのメンバーの任意の個別のメンバーまたはサブグループの観点から記載されることを認識するであろう。一般的な開示に含まれるより狭い種および亜属のグループ分けの各々も、本発明の一部を形成する。これには、削除された材料が本明細書に具体的に列挙されているかどうかに関係なく、属から任意の主題を除去する条件または否定的な制限を伴う本発明の一般的な説明が含まれる。
当業者には理解されるように、あらゆる目的のために、特に書面による説明を提供する観点から、本明細書に開示される全ての範囲は、あらゆる可能な部分範囲およびその部分範囲の組み合わせをも包含する。いかなる列挙された範囲も、少なくとも等しい半分、1/3、1/4、1/5、1/10などへと分解される同じ範囲を十分に説明および可能にするものとして容易に認識することができる。非限定例として、本明細書で考察される各範囲は、下位の1/3、中間の1/3、および上位の1/3などへと容易に分解されることができる。また、当業者によって理解されることになっているように、「最高」、「少なくとも」、「より大きな」、「より小さな」、およびこれらに類するものなどの言葉は全て、列挙された数を含み、上で考察された部分範囲へと後に分解することができる範囲を指す。最後に、当業者には理解されるように、範囲は各個別の部材を含む。
全ての刊行物、特許出願、発行された特許、および本明細書で参照される他の文書(例えば、ジャーナル、記事、および/または教科書)は、各個別の刊行物、特許出願、発行済特許、または他の文書が、その全体が参照によって組み込まれるように具体的かつ個別的に示されるように、参照によって本明細書に組み込まれる。参照によって組み込まれる本文に含まれる定義は、本開示における定義と矛盾する程度まで除外される。
他の実施形態は、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲と共に、以下の特許請求の範囲に記載される。

Claims (21)

  1. 式Iの化合物、その立体異性体、または前記化合物もしくは前記化合物の前記立体異性体の薬学的に許容される塩であって、
    Figure 0007455141000101
    式中、
    Xが、O、NR、またはCHであり、
    qが、0、1、または2であり、
    およびRが、各出現において、独立して、置換もしくは非置換のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキル基から選択され、
    およびRが、各出現において、独立して、H、アミノ保護基、または置換もしくは非置換のC1~6アルキル基であり、
    が、各出現において、独立して、H、F、NH、OH、NH-(アミノ保護基)、またはO-(ヒドロキシル保護基)であり、
    が、各出現において、独立して、H、置換もしくは非置換のC1~6アルキル、C3~6シクロアルキル基、またはアミノ保護基であり、
    リンカーが、結合、オキシ部分、または、アミノ、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニレン、ヘテロアルキニレン、シクロアルキレン、シクロアルキルヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリルアルキレン、ヘテロシクリルヘテロアルキレン、ヘテロアリーレン、ヘテロアリールアルキレン、およびヘテロアリールヘテロアルキレンからなる群から選択される置換されていてもよい部分から選択される二価部分である、
    式Iの化合物、その立体異性体、または前記化合物もしくは前記化合物の前記立体異性体の薬学的に許容される塩。
  2. リンカーが、ヘテロアルキレン、アリーレン、アラルキレン、アリールヘテロアルキレン、ヘテロシクリルアルキレン、およびヘテロシクリルヘテロアルキレンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. リンカーが、C~C12ポリアルキレンオキシド、フェニルアルキレン、フェニルヘテロアルキレン、ピペラジニルアルキレン、およびピペラジニルヘテロアルキレンからなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  4. リンカーが、結合、
    Figure 0007455141000102
    Figure 0007455141000103
    からなる群から選択され、式中、
    mが、0、1、2、3、4、5、または6であり、
    nが、1、2、3、4、5、または6である、
    請求項1に記載の化合物。
  5. nが、1、2、または3であり、mが、0、1、2、3、または4である、請求項4に記載の化合物。
  6. リンカーが、
    Figure 0007455141000104
    であり、
    nが、2または3である、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. リンカーが、結合、-NH-、または-C(O)NH-である、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
  8. リンカーが、
    Figure 0007455141000105
    である、請求項1に記載の化合物。
  9. mが、1、2、3、または4である、請求項8に記載の化合物。
  10. リンカーが、
    Figure 0007455141000106
    である、請求項1に記載の化合物。
  11. nが、2または3である、請求項10に記載の化合物。
  12. リンカーが、
    Figure 0007455141000107
    であり、式中、mが、0または1である、請求項1に記載の化合物。
  13. およびRが、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、s-ブチル、i-ブチル、t-ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、およびシクロペンチル基からなる群から選択される、および/または
    が、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、またはt-ブチル基である、および/または
    が、アミノ保護基またはHである、および/または
    が、Hである、および/または
    Xが、CHまたはOである、および/または
    qが、0または1である、
    請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
  14. 式IA:
    Figure 0007455141000108
    の構造、その立体異性体、または前記化合物もしくは前記化合物の前記立体異性体の薬学的に許容される塩を有する、請求項1~12のいずれか1項に記載の化合物。
  15. が、メチルである、および/または
    が、シクロヘキシルまたはイソプロピルである、および/または
    が、メチルである、および/または
    が、Hである、および/または
    が、Hである、
    請求項14に記載の化合物。
  16. 以下:
    Figure 0007455141000109
    Figure 0007455141000110
    Figure 0007455141000111
    Figure 0007455141000112
    Figure 0007455141000113
    Figure 0007455141000114
    Figure 0007455141000115
    Figure 0007455141000116
    Figure 0007455141000117
    Figure 0007455141000118
    Figure 0007455141000119
    Figure 0007455141000120
    Figure 0007455141000121
    Figure 0007455141000122
    Figure 0007455141000123
    Figure 0007455141000124
    Figure 0007455141000125
    Figure 0007455141000126
    Figure 0007455141000127
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  17. 請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、組成物。
  18. IAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染を治療するための、請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物の有効量を含む、薬学的組成物。
  19. IAPによって媒介される前記がんまたはウイルス感染が、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、およびB型肝炎感染からなる群から選択される、請求項18に記載の薬学的組成物。
  20. IAPによって媒介されるがんまたはウイルス感染に罹患している対象を治療するための薬学的組成物であって、請求項1~16のいずれか1項に記載の化合物の有効量を含む、薬学的組成物。
  21. 前記がんまたはウイルス感染が、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、およびB型肝炎感染からなる群から選択される、請求項20に記載の薬学的組成物。
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