JP7451546B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7451546B2
JP7451546B2 JP2021548322A JP2021548322A JP7451546B2 JP 7451546 B2 JP7451546 B2 JP 7451546B2 JP 2021548322 A JP2021548322 A JP 2021548322A JP 2021548322 A JP2021548322 A JP 2021548322A JP 7451546 B2 JP7451546 B2 JP 7451546B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
quality
culture state
culture
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021548322A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021059578A1 (ja
JPWO2021059578A5 (ja
Inventor
直貴 中村
暢之 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2021059578A1 publication Critical patent/JPWO2021059578A1/ja
Publication of JPWO2021059578A5 publication Critical patent/JPWO2021059578A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7451546B2 publication Critical patent/JP7451546B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M29/00Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
    • C12M29/10Perfusion
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/48Automatic or computerized control
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M25/00Means for supporting, enclosing or fixing the microorganisms, e.g. immunocoatings
    • C12M25/10Hollow fibers or tubes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/26Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of pH
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/30Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of concentration
    • C12M41/32Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of concentration of substances in solution
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/42Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of agitation speed
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16BBIOINFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR GENETIC OR PROTEIN-RELATED DATA PROCESSING IN COMPUTATIONAL MOLECULAR BIOLOGY
    • G16B40/00ICT specially adapted for biostatistics; ICT specially adapted for bioinformatics-related machine learning or data mining, e.g. knowledge discovery or pattern finding
    • G16B40/20Supervised data analysis

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
特開2009-44974号公報には、細胞の品質を予測する予測モデルを構築する方法が開示されている。この方法では、同種の細胞を培養した二つ以上のサンプルについて、培養時間の異なる二つ以上の時点において各サンプルの細胞を撮影して画像を取得し、取得した各画像を解析し、細胞の形態に関する二つ以上の指標について数値データを生成する。また、この方法では、予測目標の実測データをサンプル毎に用意し、生成した数値データを入力値とし、用意した実測データを教師値としてファジィニューラルネットワーク解析し、予測に有効な指標の組合せを示すファジィルールに基づいて出力値を算出する予測モデルを構築する。
細胞から産生される抗体を利用したバイオ医薬品の製造に用いられる細胞の培養方式として灌流培養がある。灌流培養は、細胞を含む培養液を連続的に濾過及び排出し、一方で栄養成分を含む新鮮な培地を連続的に培養槽に供給する培養方式である。灌流培養は、連続培養とも称される。
灌流培養において変更することができる細胞培養のプロセス条件の数及び各プロセス条件の設定値は非常に多いため、全ての組み合わせを実験して最適なプロセス条件を探索することは困難である。このため、一定数の異なるプロセス条件で細胞培養を行い、実験結果が最も良かったプロセス条件を選択することが行われる。この選択したプロセス条件は、実験を行った範囲内のプロセス条件の中では最適なものではあるが、より適切なプロセス条件も存在し得る。そのような適切なプロセス条件を導出することができれば、灌流培養を効果的に支援することができる。
特開2009-44974号公報に記載の技術は、予測モデルを用いて、2つの異なる時点で細胞を撮影して得られた画像から、細胞の品質を予測するものであり、プロセス条件を導出するものではない。
本開示は、以上の事情を鑑みてなされたものであり、灌流培養を効果的に支援することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供する。
本開示の情報処理装置は、細胞の培養状態に基づいて細胞から産生される抗体の品質及び細胞の品質を予測する予測部と、予測部により予測された抗体の品質及び細胞の品質を良化する細胞の培養状態を探索する探索部と、細胞の培養状態が、探索部により探索された培養状態となる細胞培養のプロセス条件を導出する導出部と、を備える。
なお、本開示の情報処理装置は、培養状態が、細胞数、培地のpH、培地の溶存気体濃度、及び培地の気体移動容量係数を含んでもよい。
また、本開示の情報処理装置は、プロセス条件が、培地を撹拌する撹拌装置の単位時間あたりの回転数及び培地の単位体積あたりのガス通気量を含んでもよい。
また、本開示の情報処理装置は、予測部が、培養状態、抗体の品質及び細胞の品質を用いて予め学習された学習済みモデルと、細胞の培養状態とに基づいて、抗体の品質及び細胞の品質を予測してもよい。
また、本開示の情報処理装置は、導出部が、プロセス条件及び培養状態を用いて予め学習された学習済みモデルと、細胞の培養状態とに基づいて、プロセス条件を導出してもよい。
また、本開示の情報処理装置は、探索部が、予め定められた探索アルゴリズムに従って、細胞の培養状態を探索してもよい。
また、本開示の情報処理装置は、探索アルゴリズムが、遺伝的アルゴリズムであってもよい。
また、本開示の情報処理方法は、細胞の培養状態に基づいて細胞から産生される抗体の品質及び細胞の品質を予測し、予測した抗体の品質及び細胞の品質を良化する細胞の培養状態を探索し、細胞の培養状態が、探索した培養状態となる細胞培養のプロセス条件を導出する処理をコンピュータが実行するものである。
また、本開示の情報処理プログラムは、細胞の培養状態に基づいて細胞から産生される抗体の品質及び細胞の品質を予測し、予測した抗体の品質及び細胞の品質を良化する細胞の培養状態を探索し、細胞の培養状態が、探索した培養状態となる細胞培養のプロセス条件を導出する処理をコンピュータに実行させるためのものである。
本開示によれば、灌流培養を効果的に支援することができる。
細胞培養装置の構成の一例を示す図である。 抗体医薬品の開発の流れを説明するための図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1の学習用データの一例を示す図である。 第1の学習用データを説明するための図である。 第2の学習用データの一例を示す図である。 第2の学習用データを説明するための図である。 情報処理装置の学習フェーズにおける機能的な構成の一例を示すブロック図である。 第1の学習済みモデルの一例を示す図である。 第2の学習済みモデルの一例を示す図である。 学習処理の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置の運用フェーズにおける機能的な構成の一例を示すブロック図である。 情報処理装置の運用フェーズにおける処理の流れの一例を示す図である。 遺伝的アルゴリズムにおける個体の交叉を説明するための図である。 遺伝的アルゴリズムにおける突然変異を説明するための図である。 プロセス条件表示画面の一例を示す図である。 プロセス条件導出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。
図1を参照して、本実施形態に係る細胞培養装置100の構成を説明する。細胞培養装置100は、例えば、動物細胞において、抗体を発現させるための細胞培養に好適に用いることができる。
抗体の発現に用いる細胞としては、特に限定されないが、動物細胞、植物細胞、酵母等の真核細胞、枯草菌等の原核細胞及び大腸菌等が挙げられる。CHO細胞、BHK-21細胞及びSP2/0-Ag14細胞等の動物細胞が好ましく、CHO細胞がより好ましい。
動物細胞において、発現させる抗体としては、特に限定されないが、例えば、抗IL-6レセプター抗体、抗IL-6抗体、抗グリピカン-3抗体、抗CD3抗体、抗CD20抗体、抗GPIIb/IIIa抗体、抗TNF抗体、抗CD25抗体、抗EGFR抗体、抗Her2/neu抗体、抗RSV抗体、抗CD33抗体、抗CD52抗体、抗IgE抗体、抗CD11a抗体、抗VEGF抗体及び抗VLA4抗体等が挙げられる。抗体としては、ヒト、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ及びサル等の動物由来のモノクローナル抗体だけでなく、キメラ抗体、ヒト化抗体及びbispecific抗体等人為的に改変した抗体も含む。
得られた抗体又はその断片は、均一にまで精製することができる。抗体又はその断片の分離及び精製は通常のポリペプチドで使用されている分離及び精製方法を使用すればよい。例えば、アフィニティークロマトグラフィー等のクロマトグラフィーカラム、フィルタ、限外濾過、塩析、透析、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動及び等電点電気泳動等を適宜選択、組み合わせれば、抗体を分離及び精製することができるが、これらに限定されるものではない。得られた抗体の濃度測定は吸光度の測定又は酵素結合免疫吸着検定法(Enzyme-linked immunosorbent assay;ELISA)等により行うことができる。
図1に示すように、細胞培養装置100は、細胞を含む細胞懸濁液を収容する培養容器10と、培養容器10から抜き出された細胞懸濁液に対して膜分離処理を施すフィルタ膜24を有するフィルタ部20と、を含む。細胞培養装置100は、更に、フィルタ膜24によって阻止された成分を培養容器10に戻す循環流路としての流路32と、細胞懸濁液のフィルタ膜24を透過した成分をフィルタ部20の外部に排出する流路33と、を含む。また、細胞培養装置100は、新鮮な培地を培養容器10に供給するための流路38と、流路38の途中に設けられたポンプP3と、を含む。
培養容器10は、抗体の発現に用いる細胞と培地とを含む細胞懸濁液を収容する容器である。培養容器10の内部には、撹拌翼を有する撹拌装置11が設けられている。撹拌装置11の撹拌翼を回転させることで、培養容器10の内部に細胞とともに収容された培地が撹拌され、培地の均質性が保たれる。
細胞培養装置100においては、培養容器10内の細胞の濃度が過度に高くなることを防止するために、培養期間内における適切なタイミングで培養容器10内の細胞の一部(例えば10%程度)を抜き取るセルブリード処理が行われる。セルブリード処理において、培養容器10内の細胞は、流路39を介して培養容器10の外部に排出される。
流路31は、一端が培養容器10の底部に接続され、他端がフィルタ部20の流入口20aに接続されている。流路31の途中には、培養容器10に収容されている細胞懸濁液を抜き出して、フィルタ部20に送るポンプP1が設けられている。
フィルタ部20は、容器21と、容器21内の空間を供給側22と透過側23とに隔て、培養容器10から抜き出された細胞懸濁液に対して膜分離処理を施すフィルタ膜24と、を備える。また、フィルタ部20は、供給側22において、細胞懸濁液が流入する流入口20aと細胞懸濁液が流出する流出口20bとを有する。培養容器10から抜き出された細胞懸濁液は、流入口20aから容器21の内部に流入して流出口20bから容器21の外部に流出する間にフィルタ膜24上を通過する。フィルタ部20は、膜分離処理の対象となる液体をフィルタ膜24の膜面に沿って(すなわち、膜面と平行な方向に)流しながら、透過成分を透過側23に送るタンジェンシャルフロー(クロスフロー)方式による膜分離処理を行う。フィルタ膜24による膜分離処理の方式であるタンジェンシャルフロー方式は、培養容器10から抜き出された細胞懸濁液がフィルタ膜24の膜面に沿って平行に一方向に循環する流れを形成するものであってもよいし、細胞懸濁液がフィルタ膜24の膜面に沿って平行に交互に往復する流れを形成するものであってもよい。循環する流れを形成する場合、例えばスペクトラムラボラトリーズ社のKrosFlo灌流培養フローパス装置(KML-100、KPS-200、KPS-600)を好適に用いることができる。また交互に往復する流れを形成する場合、REPLIGEN社のATFsystemを好適に用いることができる。
細胞懸濁液に含まれる比較的サイズの大きい成分は、フィルタ膜24を透過せず、流出口20bから容器21の外部に流出し、流路32を介して培養容器10の内部に戻される。すなわち、培養容器10から抜き出された細胞懸濁液のうち、フィルタ膜24によって阻止された成分は、流路32を介して培養容器10の内部に戻される。一方、細胞懸濁液に含まれる比較的サイズの小さい成分は、フィルタ膜24を透過して、透過側23に設けられた排出口20cから容器21の外部に排出される。フィルタ部20の排出口20cには、ポンプP2が設けられた流路33が接続されており、透過側23に排出された成分は、排出口20cから流路33を介して容器21の外部に排出される。
本実施形態に係る細胞培養装置100において、フィルタ膜24は、細胞と、細胞培養に不要な成分と、を分離する目的で用いられる。細胞培養に不要な成分として、細胞の死骸、細胞の破砕物、DNA、HCP、抗体、及び老廃物等が挙げられる。すなわち、フィルタ膜24は、細胞培養に不要な成分を透過させる一方、細胞の透過を阻止するのに好適な分離性能を有している。
以上のように培養容器10から排出された細胞培養に不要な成分は、次の工程である抗体の精製工程に送られる。
抗体医薬品の受託開発では、顧客より細胞を受託し、受託した細胞を培養することによって抗体を生産する。この受託開発では、一例として図2に示すように、比較的小規模な細胞培養装置100を用いて、種々のプロセス条件で灌流培養を行う少量テストで、適切なプロセス条件を決定する。次に、比較的中規模な細胞培養装置100を用いて、少量テストで決定したプロセス条件で灌流培養を行う中量試作で抗体及び細胞の品質確認を行う。中量試作での抗体及び細胞の品質確認の完了後に、比較的大規模な細胞培養装置100を用いて、灌流培養を行うことによって抗体を生産する。
本実施形態では、上記の少量テストにおいて、次の中量試作で用いる、より適切なプロセス条件を導出する例を説明する。
次に、図3を参照して、細胞培養装置100に接続される情報処理装置40のハードウェア構成を説明する。図3に示すように、情報処理装置40は、CPU(Central Processing Unit)41、メモリ42、記憶部43、液晶ディスプレイ等の表示部44、キーボードとマウス等の入力部45、及び外部I/F(InterFace)46を含む。CPU41、メモリ42、記憶部43、表示部44、入力部45、及び外部I/F46は、バス47に接続される。外部I/F46には、測定部48が接続される。情報処理装置40の例としては、パーソナルコンピュータ又はサーバコンピュータ等が挙げられる。
記憶部43は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部43には、学習プログラム50及び情報処理プログラム52が記憶される。CPU41は、記憶部43から学習プログラム50を読み出してからメモリ42に展開し、展開した学習プログラム50を実行する。また、CPU41は、記憶部43から情報処理プログラム52を読み出してからメモリ42に展開し、展開した情報処理プログラム52を実行する。また、記憶部43には、第1の学習用データ54及び第2の学習用データ55が記憶される。また、記憶部43には、第1の学習済みモデル56及び第2の学習済みモデル57が記憶される。
測定部48は、細胞培養装置100を用いた細胞培養における細胞の培養状態を測定する各種の測定装置を含む。培養状態の例としては、例えば、培養容器10に収容される細胞の数(以下、単に「細胞数」という)、培地のpH、培地の溶存気体濃度(例えば、溶存酸素濃度)、及び培地の気体移動容量係数(例えば、酸素移動容量係数:kLA)等が挙げられる。細胞の数とは、生存細胞の数と死細胞の数との合計を意味する。
図4及び図5を参照して、本実施形態に係る学習用データ54の詳細を説明する。図4に示すように、学習用データ54は、説明変数である細胞培養における培養状態と、説明変数に対応する目的変数である細胞から産生される抗体の品質及び細胞の品質とを複数セット含む学習用のデータセットである。抗体の品質の例としては、抗体の濃度、抗体の凝集物量、抗体の分解物量、及び未成熟糖鎖量等が挙げられる。細胞の品質の例としては、細胞の生存率及び細胞の生存数等が挙げられる。抗体の品質及び細胞の品質は、これらの指標値の1つでもよいし、複数の組み合わせでもよい。また、抗体の品質及び細胞の品質は、これらの1つ又は複数の組み合わせを予め定められた判定基準に従って複数段階(例えば、A~Dの4段階)に判定した評価値でもよい。
図5に示すように、本実施形態では、過去の細胞培養において、細胞培養を開始してから細胞が増殖する期間として予め定められた期間n(以下、「細胞増殖期間」という)が経過した時点で取得された培養状態が学習用データ54に含まれる。更に、本実施形態では、取得された培養状態に対応付けられた、培養状態を取得してから予め定められた期間mを経過した後の抗体の品質及び細胞の品質も学習用データ54に含まれる。例えば、少量テストが30日間行われ、細胞増殖期間が10日間である場合は、図4及び図5のnは10であり、mは20となる。なお、n及びmはこの例に限定されず、例えば、nが5で、mが9、すなわち、細胞培養を開始してから5日後の培養状態に、細胞培養を開始してから14日後の抗体の品質及び細胞の品質を対応付けてもよい。細胞増殖期間が経過した時点で取得された培養状態を用いているのは、細胞増殖期間は、培養状態が安定しないことが多いためである。
図6及び図7を参照して、本実施形態に係る学習用データ55の詳細を説明する。図6に示すように、学習用データ55は、説明変数である培養状態と、説明変数に対応する目的変数である細胞培養におけるプロセス条件と、を複数セット含む学習用のデータセットである。プロセス条件の例としては、撹拌装置11の単位時間あたりの回転数(以下、「撹拌回転数」という)、培養容器10に収容される培地の単位体積あたりのガス通気量、及び培養容器10に収容される培地の温度等が挙げられる。
図7に示すように、学習用データ55に含まれる各データは、過去の細胞培養において、定期的(例えば、1日に1回)に取得されたプロセス条件と、そのプロセス条件で培養された細胞の培養状態とを含む。
学習済みモデル56は、学習用データ54を用いて予め学習されたモデルであり、学習済みモデル57は、学習用データ55を用いて予め学習されたモデルである。学習済みモデル56及び学習済みモデル57の例としては、ニューラルネットワークモデルが挙げられる。学習済みモデル56及び学習済みモデル57は、後述する学習フェーズで情報処理装置40により生成される。
次に、図8を参照して、情報処理装置40の学習フェーズにおける機能的な構成について説明する。図8に示すように、情報処理装置40は、取得部60及び学習部62を含む。CPU41が学習プログラム50を実行することで、取得部60及び学習部62として機能する。
取得部60は、学習用データ54及び学習用データ55を記憶部43から取得する。学習部62は、取得部60により取得された学習用データ54を教師データとしてモデルを学習させることによって、学習済みモデル56を生成する。そして、学習部62は、生成した学習済みモデル56を記憶部43に記憶する。
一例として図9に示すように、学習部62による学習によって、培養状態を入力とし、抗体の品質及び細胞の品質を出力とした学習済みモデル56が生成される。学習部62による学習には、例えば、誤差逆伝播法が用いられる。なお、学習済みモデル56は、中間層を複数有するディープニューラルネットワークモデルでもよい。また、学習済みモデル56として、ニューラルネットワーク以外のモデルを適用してもよい。
また、学習部62は、取得部60により取得された学習用データ55を教師データとしてモデルを学習させることによって、学習済みモデル57を生成する。そして、学習部62は、生成した学習済みモデル57を記憶部43に記憶する。
一例として図10に示すように、学習部62による学習によって、培養状態を入力とし、プロセス条件を出力とした学習済みモデル57が生成される。学習部62による学習には、例えば、誤差逆伝播法が用いられる。なお、学習済みモデル57は、中間層を複数有するディープニューラルネットワークモデルでもよい。また、学習済みモデル57として、ニューラルネットワーク以外のモデルを適用してもよい。
次に、図11を参照して、本実施形態に係る情報処理装置40の学習フェーズにおける作用を説明する。CPU41が学習プログラム50を実行することによって、図11に示す学習処理が実行される。
図11のステップS10で、取得部60は、学習用データ54及び学習用データ55を記憶部43から取得する。ステップS12で、学習部62は、前述したように、ステップS10で取得された学習用データ54を教師データとしてモデルを学習させることによって、学習済みモデル56を生成する。そして、学習部62は、生成した学習済みモデル56を記憶部43に記憶する。
また、学習部62は、前述したように、ステップS10で取得された学習用データ55を教師データとしてモデルを学習させることによって、学習済みモデル57を生成する。そして、学習部62は、生成した学習済みモデル57を記憶部43に記憶する。ステップS12が終了すると、学習処理が終了する。
次に、図12を参照して、本実施形態に係る情報処理装置40の運用フェーズにおける機能的な構成について説明する。図12に示すように、情報処理装置40は、取得部70、予測部72、探索部74、導出部76、及び出力部78を含む。CPU41が情報処理プログラム52を実行することで、取得部70、予測部72、探索部74、導出部76、及び出力部78として機能する。
取得部70は、細胞増殖期間が経過した時点で測定部48により測定された、細胞培養装置100を用いた細胞培養における細胞の培養状態を取得する。本実施形態では、取得部70は、この培養状態を、少量テストにおける複数の細胞培養装置100のそれぞれから取得する。
予測部72は、学習済みモデル56と、取得部70により取得された培養状態とに基づいて、細胞から産生される抗体の品質及び細胞の品質を予測する。具体的には、予測部72は、取得部70により取得された培養状態を学習済みモデル56に入力する。学習済みモデル56は、前述したように、培養状態を入力とし、予め定められた期間mを経過した後の抗体の品質及び細胞の品質を出力として学習されたモデルである。このため、学習済みモデル56からの出力は、培養状態を取得部70が取得した時点から予め定められた期間mを経過した後の抗体の品質及び細胞の品質の予測値となる。このように、予測部72によって、少量テストを行っている各細胞培養装置100における培養状態から、最終的な抗体の品質及び細胞の品質が予測される(図13も参照)。
図13に示すように、探索部74は、予測部72により予測された抗体の品質及び細胞の品質を良化する細胞の培養状態を、予め定められた探索アルゴリズムに従って探索する。本実施形態では、探索部74は、探索アルゴリズムとして遺伝的アルゴリズムを用いる。
具体的には、まず、探索部74は、遺伝的アルゴリズムにおける評価基準として、各細胞培養装置100について予測部72により予測された抗体の品質及び細胞の品質のうち、最も良い抗体の品質及び細胞の品質を設定する。次に、探索部74は、初期の個体の集団をランダムに生成する。ここでいう個体とは、細胞培養における細胞の培養状態である。
次に、探索部74は、各個体の評価値を導出する。本実施形態では、探索部74は、各個体を学習済みモデル56に入力し、学習済みモデル56から出力される抗体の品質及び細胞の品質を各個体の評価値として導出する。
次に、探索部74は、図14に示すように、2つの個体を選択し、選択した個体を交叉させる。また、探索部74は、図15に示すように、交叉させた個体に対して一定の確率で突然変異を発生させる。ルーレット選択及びトーナメント選択等の2つの個体の選択手法と、二点交叉及び多点交叉等の交叉手法と、突然変異の発生確率とは特に限定されず、予め実験的に定めておけばよい。探索部74は、この個体の選択、交叉、及び突然変異による次の世代の個体の生成を、次の世代の個体の個数が予め定められた個数になるまで行う。
そして、探索部74は、次の世代の各個体を学習済みモデル56に入力することによって、次の世代の各個体の評価値を導出する。探索部74は、以上のような次の世代の個体の生成を、個体の評価値が、設定した評価基準を上回るまで繰り返す。以上の処理によって、探索部74は、設定した評価基準を上回る個体を探索する。このように探索された個体が、予測部72により予測された抗体の品質及び細胞の品質を良化する細胞の培養状態である。
図13に示すように、導出部76は、学習済みモデル57と、探索部74により探索された培養状態とに基づいて、細胞の培養状態が、探索部74により探索された培養状態となるプロセス条件を導出する。具体的には、導出部76は、探索部74により探索された培養状態を学習済みモデル57に入力する。学習済みモデル57からは、細胞の培養状態が、入力された培養状態となるプロセス条件が出力される。この出力されたプロセス条件が導出部76により導出されるプロセス条件である。
出力部78は、導出部76により導出されたプロセス条件を表示部44に出力することによって表示する。この出力により、一例として図16に示すプロセス条件表示画面が表示部44に表示される。図16に示すように、プロセス条件表示画面では、導出部76により導出されたプロセス条件が表示される。ユーザは、表示されたプロセス条件を確認し、中量試作でのプロセス条件として使用する。
次に、図17を参照して、本実施形態に係る情報処理装置40の運用フェーズにおける作用を説明する。CPU41が情報処理プログラム52を実行することによって、図17に示す品質予測処理が実行される。図17に示す品質予測処理は、少量テストでの灌流培養を開始した後で、かつ細胞増殖期間が経過したタイミングに実行される。
図17のステップS20で、取得部70は、細胞増殖期間が経過した時点で測定部48により測定された、細胞培養装置100を用いた細胞培養における細胞の培養状態を取得する。取得部70は、この培養状態を、少量テストにおける複数の細胞培養装置100のそれぞれから取得する。
ステップS22で、予測部72は、前述したように、ステップS20で取得されたそれぞれに培養状態について、学習済みモデル56と、培養状態とに基づいて、細胞から産生される抗体の品質及び細胞の品質を予測する。ステップS24で、探索部74は、前述したように、ステップS22で予測された抗体の品質及び細胞の品質を良化する細胞の培養状態を、予め定められた探索アルゴリズムに従って探索する。
ステップS26で、導出部76は、前述したように、学習済みモデル57と、ステップS24で探索された培養状態とに基づいて、細胞の培養状態が、ステップS24で探索された培養状態となるプロセス条件を導出する。ステップS28で、出力部78は、ステップS26で導出されたプロセス条件を表示部44に出力することによって表示する。ステップS28の処理が終了すると、品質予測処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、抗体の品質及び細胞の品質から直接プロセス条件を導出するのではなく、培養状態を介して抗体の品質及び細胞の品質からプロセス条件を導出している。抗体の品質及び細胞の品質とプロセス条件とに比較して、プロセス条件と培養状態、並びに培養状態と抗体の品質及び細胞の品質は関連性が高い。従って、より適切なプロセス条件を精度良く導出することができる結果、灌流培養を効果的に支援することができる。
なお、上記実施形態では、探索アルゴリズムとして、遺伝的アルゴリズムを適用した場合について説明したが、これに限定されない。例えば、探索アルゴリズムとして、ベイズ最適化等の遺伝的アルゴリズム以外のアルゴリズムを適用してもよい。
また、上記実施形態において、学習フェーズでの学習に用いた細胞と、運用フェーズで用いる細胞とは種類が異なってもよい。この場合、例えば、ある細胞についての学習用データ54、55から、学習済みモデル56、57を生成する。この場合、運用フェーズでは、運用フェーズで用いる細胞について、学習フェーズに比較して少量の学習用データ54、55を収集する。そして、この少量の学習用データ54、55を用いて、学習済みモデル56、57を再学習させる。このような再学習は、転移学習とも称される。このような再学習により学習期間を短縮することができる。この再学習の際に、学習済みモデル56、57の中間層の層数及びノード数等のパラメータを変更してもよい。
また、上記実施形態における情報処理装置40の各機能部等の各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
また、上記実施形態では、学習プログラム50及び情報処理プログラム52が記憶部43に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。学習プログラム50及び情報処理プログラム52は、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、学習プログラム50及び情報処理プログラム52は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
以上の記載から、以下の付記項に係る技術を把握することができる。
[付記項]
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
細胞の培養状態に基づいて前記細胞から産生される抗体の品質及び前記細胞の品質を予測し、
予測した抗体の品質及び細胞の品質を良化する前記細胞の培養状態を探索し、
前記細胞の培養状態が、探索した培養状態となる細胞培養のプロセス条件を導出する
情報処理装置。
2019年9月24日に出願された日本国特許出願2019-173365号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。また、本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (6)

  1. 習済みモデルと、細胞の培養状態とに基づいて、前記細胞から産生される抗体の品質及び前記細胞の品質を予測する予測部であって、前記学習済みモデルは、学習用データとして取得された細胞の培養状態、前記学習用データとして取得された細胞から産生される抗体の品質及び前記学習用データとして取得された細胞の品質を用いて予め学習された学習済みモデルである予測部と、
    予め定められた探索アルゴリズムに従って、前記予測部により予測された抗体の品質及び細胞の品質を良化する前記予測部の予測対象の細胞の培養状態を探索する探索部と、
    前記学習用データとして取得された細胞の培養状態、及び前記学習用データとして取得された細胞の培養状態に対応付けられた細胞培養のプロセス条件を用いて予め学習された学習済みモデルと、前記探索部により探索された培養状態とに基づいて、前記予測部の予測対象の細胞の培養状態が、前記探索部により探索された培養状態となる細胞培養のプロセス条件を導出する導出部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記学習用データとして取得された細胞の培養状態及び前記予測部の予測対象の細胞の培養状態は、細胞数、培地のpH、培地の溶存気体濃度、及び培地の気体移動容量係数を含む
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセス条件は、培地を撹拌する撹拌装置の単位時間あたりの回転数及び培地の単位体積あたりのガス通気量を含む
    請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記探索アルゴリズムは、遺伝的アルゴリズムである
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 習済みモデルと、細胞の培養状態とに基づいて、前記細胞から産生される抗体の品質及び前記細胞の品質を予測する予測処理であって、前記学習済みモデルは、学習用データとして取得された細胞の培養状態、前記学習用データとして取得された細胞から産生される抗体の品質及び前記学習用データとして取得された細胞の品質を用いて予め学習された学習済みモデルである予測処理を行い
    予め定められた探索アルゴリズムに従って、予測した抗体の品質及び細胞の品質を良化する前記予測処理の予測対象の細胞の培養状態を探索し、
    前記学習用データとして取得された細胞の培養状態、及び前記学習用データとして取得された細胞の培養状態に対応付けられた細胞培養のプロセス条件を用いて予め学習された学習済みモデルと、探索した培養状態とに基づいて、前記予測処理の予測対象の細胞の培養状態が、探索した培養状態となる細胞培養のプロセス条件を導出する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  6. 習済みモデルと、細胞の培養状態とに基づいて、前記細胞から産生される抗体の品質及び前記細胞の品質を予測する予測処理であって、前記学習済みモデルは、学習用データとして取得された細胞の培養状態、前記学習用データとして取得された細胞から産生される抗体の品質及び前記学習用データとして取得された細胞の品質を用いて予め学習された学習済みモデルである予測処理を行い
    予め定められた探索アルゴリズムに従って、予測した抗体の品質及び細胞の品質を良化する前記予測処理の予測対象の細胞の培養状態を探索し、
    前記学習用データとして取得された細胞の培養状態、及び前記学習用データとして取得された細胞の培養状態に対応付けられた細胞培養のプロセス条件を用いて予め学習された学習済みモデルと、探索した培養状態とに基づいて、前記予測処理の予測対象の細胞の培養状態が、探索した培養状態となる細胞培養のプロセス条件を導出する
    処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
JP2021548322A 2019-09-24 2020-05-11 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Active JP7451546B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173365 2019-09-24
JP2019173365 2019-09-24
PCT/JP2020/018809 WO2021059578A1 (ja) 2019-09-24 2020-05-11 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2021059578A1 JPWO2021059578A1 (ja) 2021-04-01
JPWO2021059578A5 JPWO2021059578A5 (ja) 2022-06-14
JP7451546B2 true JP7451546B2 (ja) 2024-03-18

Family

ID=75166934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021548322A Active JP7451546B2 (ja) 2019-09-24 2020-05-11 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220195369A1 (ja)
EP (1) EP4015615A4 (ja)
JP (1) JP7451546B2 (ja)
WO (1) WO2021059578A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018101004A1 (ja) 2016-12-01 2018-06-07 富士フイルム株式会社 細胞画像評価装置および細胞画像評価制御プログラム
JP2018117567A (ja) 2017-01-25 2018-08-02 株式会社日立製作所 細胞培養装置
WO2019129891A1 (de) 2017-12-29 2019-07-04 F. Hoffmann-La Roche Ag Vorhersage des metabolischen zustands einer zellkultur

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005055411A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Bios Ikagaku Kenkyusho:Kk モノクローナル抗体の自動スクリーニング方法および自動スクリーニング装置
JP5181385B2 (ja) 2007-08-16 2013-04-10 国立大学法人名古屋大学 細胞の品質を予測する予測モデルの構築法、予測モデルの構築用ブログラム、該プログラムを記録した記録媒体、予測モデルの構築用装置
EP3714036A1 (en) * 2017-11-20 2020-09-30 Lonza Ltd Process and system for propagating cell cultures while preventing lactate accumulation
JP6944900B2 (ja) 2018-03-28 2021-10-06 鹿島建設株式会社 線形状構築物の施工方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018101004A1 (ja) 2016-12-01 2018-06-07 富士フイルム株式会社 細胞画像評価装置および細胞画像評価制御プログラム
JP2018117567A (ja) 2017-01-25 2018-08-02 株式会社日立製作所 細胞培養装置
WO2019129891A1 (de) 2017-12-29 2019-07-04 F. Hoffmann-La Roche Ag Vorhersage des metabolischen zustands einer zellkultur

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2021059578A1 (ja) 2021-04-01
WO2021059578A1 (ja) 2021-04-01
EP4015615A1 (en) 2022-06-22
EP4015615A4 (en) 2022-10-12
US20220195369A1 (en) 2022-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Smiatek et al. Towards a digital bioprocess replica: computational approaches in biopharmaceutical development and manufacturing
Khanal et al. Developments and opportunities in continuous biopharmaceutical manufacturing
US5265030A (en) System and method for determining three-dimensional structures of proteins
US20220199195A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and information processing program
Chopda et al. Recent advances in integrated process analytical techniques, modeling, and control strategies to enable continuous biomanufacturing of monoclonal antibodies
JP7425056B2 (ja) 拡張数値配列を介してタンパク質の少なくとも1つの適応度の値を予測するための方法および電子システム、関係するコンピュータプログラム
Bernetti et al. Structural and kinetic characterization of the intrinsically disordered protein SeV NTAIL through enhanced sampling simulations
EP3924461A2 (en) Facilities and processes to produce biotherapeutics
JP7451546B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
Tejada-Lapuerta et al. Causal machine learning for single-cell genomics
Thakur et al. Process analytical technology (PAT) implementation for membrane operations in continuous manufacturing of mAbs: Model-based control of single-pass tangential flow ultrafiltration
Rizki et al. Model-based optimization approaches for pressure-driven membrane systems
IL305731A (en) Methods and systems for developing mixing protocols
Dürauer et al. Sensors and chemometrics in downstream processing
Parkinson et al. For antibody sequence generative modeling, mixture models may be all you need
Khuat et al. Applications of machine learning in biopharmaceutical process development and manufacturing: Current trends, challenges, and opportunities
Li et al. Disentangled wasserstein autoencoder for t-cell receptor engineering
Ghosh et al. Smart manufacturing implementation of a continuous downstream precipitation and filtration process for antibody purification
US20020120405A1 (en) Protein data analysis
Shenker et al. Efficient traversal of beta-sheet protein folding pathways using ensemble models
Rizki et al. Model-based optimization of multistage ultrafiltration/diafiltration for recovery of canola protein
Bashour et al. Biophysical cartography of the native and human-engineered antibody landscapes quantifies the plasticity of antibody developability
Ji Model based process design for bioprocess optimisation: case studies on precipitation with its applications in antibody purification
Patel Development of aqueous two-phase separations by combining high-throughput screening and process modelling
Jesubalan et al. Deep neural network for prediction and control of permeability decline in single pass tangential flow ultrafiltration in continuous processing of monoclonal antibodies

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230711

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7451546

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150