JP7449496B2 - 共振子及び共振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、共振子及び共振装置に関する。
電子機器において計時機能を実現するためのデバイスとして、圧電振動子等の共振子が用いられている。電子機器の小型化に伴い、共振子も小型化が要求されており、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造される共振子(以下、「MEMS振動子」ともいう。)が注目されている。
例えば、特許文献1には、内側に位置している2本の振動腕と、外側に位置している2本の振動腕を逆相に屈曲振動させることで、振動腕の屈曲振動に伴う振動腕の長手方向に延びる中心軸周りの振動腕の回転モーメントを相殺する共振子が記載されている。
特許第6525292号公報
しかしながら、従来の技術においては、振動腕の屈曲振動に伴う振動腕の長手方向に延びる中心軸周りの回転モーメントを十分に相殺できないことがある。この場合、保持部からの振動漏れが生じることで、振動部の振動特性に影響を及ぼす虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、振動腕の長手方向に延びる中心軸周りの回転モーメントを相殺することで、振動部の振動特性を安定化させることができる共振子及び共振装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る共振子は、振動部と、前記振動部の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部と、前記振動部と前記保持部との間に設けられた保持腕と、を備え、前記振動部は、固定端と開放端とを有し、面外屈曲する第1振動腕と、固定端と開放端とを有し、前記第1振動腕と異なる位相で面外屈曲する第2振動腕と、前記第1振動腕及び前記第2振動腕が並列して接続される前端、及び当該前端に対向する後端を有する基部と、を含み、前記保持腕は、一端が前記基部に接続され、他端が前記保持部に接続され、前記第1振動腕は、前記第1振動腕と前記基部との境界部分における前記第1振動腕の短手方向の第1中心軸よりも前記第1振動腕及び前記第2振動腕の並列方向における前記振動部の内側に前記第1振動腕の重心位置をオフセットさせる第1オフセット構造を有し、前記第2振動腕は、前記第2振動腕と前記基部との境界部分における前記第2振動腕の短手方向の第2中心軸よりも前記並列方向における前記振動部の内側に前記第2振動腕の重心位置をオフセットさせる第2オフセット構造を有する。
本発明によれば、振動腕の長手方向に延びる中心軸周りの回転モーメントを相殺することで、振動部の振動特性を安定化させることができる。
一実施形態に係る共振装置の外観を概略的に示す斜視図である。 一実施形態に係る共振装置の構造を概略的に示す分解斜視図である。 上側基板を取り外した一実施形態に係る共振子の平面図である。 図1のAA'線に沿った断面図である。 振動部の屈曲振動時の動作を説明するための図である。 一実施形態に係る共振子の構成の一例を示す図である。 比較例の共振子の機能を説明するための図である。 一実施形態に係る共振子の機能を説明するための図である。 一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。 一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。 一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。 一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。 一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。 一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。 一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る共振装置1の外観を概略的に示す斜視図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る共振装置1の構造を概略的に示す分解斜視図である。
この共振装置1は、共振子10と、共振子10を挟んで互いに対向するように設けられた上蓋30及び下蓋20と、を備えている。すなわち、共振装置1は、下蓋20と、共振子10と、上蓋30とがこの順で積層されて構成されている。
また、共振子10と下蓋20及び上蓋30とが接合され、これにより、共振子10が封止され、共振子10の振動空間が形成される。共振子10、下蓋20及び上蓋30は、それぞれSi基板を用いて形成されている。そして、共振子10、下蓋20及び上蓋30は、Si基板同士が互いに接合される。共振子10及び下蓋20は、SOI基板を用いて形成されてもよい。
共振子10は、MEMS技術を用いて製造されるMEMS共振子である。なお、本実施形態においては、共振子10はシリコン基板を用いて形成されるものを例として説明する。以下、共振装置1の各構成について詳細に説明する。
(1.上蓋30)
上蓋30はXY平面に沿って平板状に広がっており、その裏面に例えば平たい直方体形状の凹部31が形成されている。凹部31は、側壁33に囲まれており、共振子10が振動する空間である振動空間の一部を形成する。
(2.下蓋20)
下蓋20は、XY平面に沿って設けられる矩形板状の底板22と、底板22の周縁部からZ軸方向(すなわち、下蓋20と共振子10との積層方向)に延びる側壁23とを有する。下蓋20には、共振子10と対向する面において、底板22の表面と側壁23の内面とによって形成される凹部21が設けられる。凹部21は、共振子10の振動空間の一部を形成する。上述した上蓋30と下蓋20とによって、この振動空間は気密に封止され、真空状態が維持される。この振動空間には、例えば不活性ガス等の気体が充填されてもよい。
(3.共振子10)
図3は、本実施形態に係る共振子10の構造を概略的に示す平面図である。図3を用いて本実施形態に係る共振子10の各構成について説明する。共振子10は、振動部120と、保持部140と、保持腕110とを備えている。
(a)振動部120
振動部120は、図3の直交座標系におけるXY平面に沿って広がる矩形の輪郭を有している。振動部120は、保持部140の内側に設けられており、振動部120と保持部140との間には、所定の間隔で空間が形成されている。図3の例では、振動部120は、音叉型振動子であり、基部130と2本の振動腕135A、135B(まとめて「振動腕135」とも呼ぶ。)と、を有している。本実施形態において、各振動腕135と、基部130とは、一体に形成されている。
基部130は、平面視において、X軸方向に長辺131a、131b、Y軸方向に短辺131c、131dを有している。長辺131aは、基部130の前端の面131A(以下、「前端131A」とも呼ぶ。)の一つの辺であり、長辺131bは基部130の後端の面131B(以下、「後端131B」とも呼ぶ。)の一つの辺である。基部130において、前端131Aと後端131Bとは、互いに対向するように設けられている。基部130の前端131Aは、後述する振動腕135に接続され、基部130の後端131Bは、後述する保持腕110に接続されている。
振動腕135は、Y軸方向に延び、それぞれ同一のサイズを有している。振動腕135は、それぞれが基部130と保持部140との間にY軸方向に平行に設けられ、一端は、基部130の前端131Aと接続されて固定端となっており、他端は開放端となっている。また、振動腕135は、それぞれ、X軸方向に所定の間隔で、並列して設けられている。すなわち、X軸方向は、2本の振動腕135A,135Bが並列する並列方向に相当する。なお、振動腕135は、例えばX軸方向の幅が50μm程度、Y軸方向の長さが465μm程度である。
振動腕135の開放端は、錘部を有している。図3に示す例とは異なり、錘部は、例えば、振動腕135の他の部位よりもX軸方向の幅が広くてもよい。あるいは、錘部は、振動腕135の他の部位とX軸方向の幅が同一であってもよい。このような幅が同一の錘部は、例えば、金属層を積層させることによって形成することができる。振動腕135の開放端が錘部を有することで、振動腕135は、単位長さ当たりの重さが、固定端側よりも開放端側の方が重くなっている。従って、振動腕135における上下方向の振動の振幅を大きくすることができる。
振動部120の表面(上蓋30に対向する面)には、その全面を覆うように保護膜235が形成されている。さらに、振動腕135A、135Bにおける保護膜235の表面の一部には、それぞれ、周波数調整膜236A、236B(以下、周波数調整膜236A、236Bをまとめて「周波数調整膜236」とも呼ぶ。)が形成されている。保護膜235及び周波数調整膜236によって、振動部120の共振周波数を調整することができる。尚、必ずしも保護膜235は振動部120の全面を覆う必要はないが、周波数調整における下地の電極膜(例えば図4の金属層E2)及び圧電膜(例えば図4の圧電薄膜F3)へのダメージを保護する上で、振動部120の全面の方が望ましい。
周波数調整膜236は、振動部120における、他の領域よりも振動による変位の比較的大きい領域の少なくとも一部において、その表面が露出するように、保護膜235上に形成されている。具体的には、周波数調整膜236は、振動腕135の先端、即ち錘部に形成される。他方、保護膜235は、振動腕135におけるその他の領域において、その表面が露出している。この実施例では、振動腕135の先端まで周波数調整膜236が形成され、先端部では保護膜235は全く露出していないが、保護膜235の一部が露出する様に、周波数調整膜236を振動腕135の先端部には形成されない構成も可能である。
(b)保持部140
保持部140は、XY平面に沿って矩形の枠状に形成される。保持部140は、平面視において、XY平面に沿って振動部120の外側を囲むように設けられる。なお、保持部140は、振動部120の周囲の少なくとも一部に設けられていればよく、枠状の形状に限定されない。例えば、保持部140は、振動部120を保持し、また、上蓋30及び下蓋20と接合できる程度に、振動部120の周囲に設けられていればよい。
本実施形態においては、保持部140は一体形成される角柱形状の枠体140a~140dからなる。枠体140aは、図3に示すように、振動腕135の開放端に対向して、長手方向がX軸に平行に設けられる。枠体140bは、基部130の後端131Bに対向して、長手方向がX軸に平行に設けられる。枠体140cは、基部130の側端(短辺131c)及び振動腕135Aに対向して、長手方向がY軸に平行に設けられる。枠体140cの一端は枠体140aに接続され、枠体140cの他端は枠体140bに接続される。枠体140dは、基部130の側端(短辺131d)及び振動腕135Bに対向して、長手方向がY軸に平行に設けられる。枠体140dの一端は枠体140aに接続され、枠体140dの他端は枠体140bに接続される。
(c)保持腕110
保持腕110は、保持部140の内側に設けられ、基部130の後端131Bと枠体140bとを接続する。保持腕110の一端は、基部130の後端131Bに接続され、保持腕110の他端は、枠体140bに接続されている。保持腕110は、長手方向がY軸に平行に設けられる。
(4.積層構造)
図4を用いて共振子10の積層構造について説明する。図4は、図3のAA'断面、及び共振子10の電気的な接続態様を模式的に示す概略図である。
共振子10では、保持部140、基部130、振動腕135、保持腕110は、同一プロセスで一体的に形成される。共振子10では、まず、Si(シリコン)基板F2の上に、金属層E1が積層されている。そして、金属層E1の上には、金属層E1を覆うように、圧電薄膜F3が積層されており、さらに、圧電薄膜F3の表面には、金属層E2が積層されている。金属層E2の上には、金属層E2を覆うように、保護膜235が積層されている。振動部120上においては、さらに、保護膜235上に、周波数調整膜236が積層されている。
金属層E1、E2は、例えば厚さ0.1~0.2μm程度のMo(モリブデン)やアルミニウム(Al)等を用いて形成される。金属層E1、E2は、エッチング等により、所望の形状に形成される。金属層E1は、例えば振動部120上においては、下部電極として機能する。また、金属層E1は、保持腕110や保持部140上においては、共振子10の外部に設けられた交流電源に下部電極を接続する配線として機能する。
金属層E2は、振動部120上においては、上部電極として機能する。また、金属層E2は、保持腕110や保持部140上においては、共振子10の外部に設けられた回路に上部電極を接続する配線として機能する。
圧電薄膜F3は、印加された電圧を振動に変換する圧電体の薄膜であり、例えば、AlN(窒化アルミニウム)等の窒化物や酸化物を主成分とすることができる。具体的には、圧電薄膜F3は、ScAlN(窒化スカンジウムアルミニウム)により形成することができる。ScAlNは、窒化アルミニウムにおけるアルミニウムの一部をスカンジウムに置換したものである。
圧電薄膜F3は、金属層E1、E2によって圧電薄膜F3に印加される電界に応じて、XY平面の面内方向すなわちY軸方向に伸縮する。この圧電薄膜F3の伸縮によって、振動腕135は、下蓋20及び上蓋30の内面に向かってその開放端を変位させ、面外の屈曲振動モードで振動する。
保護膜235は、絶縁体の層であり、エッチングによる質量低減の速度が周波数調整膜236より遅い材料により形成される。例えば、保護膜235は、AlNやSiN等の窒化膜やTa2O5(5酸化タンタル)やSiO2等の酸化膜により形成される。なお、質量低減速度は、エッチング速度(単位時間あたりに除去される厚み)と密度との積により表される。
周波数調整膜236は、導電体の層であり、エッチングによる質量低減の速度が保護膜235より速い材料により形成される。周波数調整膜236は、例えば、モリブデン(Mo)やタングステン(W)や金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)等の金属により形成される。
(5.共振子の動作)
図4を参照して共振子10の動作について説明する。本実施形態では、振動腕135Aに印加される電界の位相と、振動腕135Bに印加される電界の位相とが互いに逆位相になるように設定される。これにより、振動腕135Aと振動腕135Bとが互いに逆方向に変位する。例えば、振動腕135Aが上蓋30の内面に向かって開放端を変位すると、振動腕135Bは下蓋20の内面に向かって開放端を変位する。
これによって、本実施形態に係る共振子10では、逆位相の振動時、すなわち、図4に示す振動腕135Aと振動腕135BとがY軸に平行に延びる中心軸r1回りに上下逆方向に振動する。これによって、中心軸r1を中心として互いに逆方向の捩れモーメントが生じ、振動部120で屈曲振動が発生する。このとき、基部130における中心軸r1の近傍の領域には歪みが集中することになる。
図5は、振動部120の屈曲振動時の動作を説明するための図である。同図に示すように、振動部120の屈曲振動時には、第1回転モーメントArm、第2回転モーメントBend、及び、第3回転モーメントAllが発生する。第1回転モーメントArmは、Y軸に平行な中心軸周りの回転モーメントである。第2回転モーメントBendは、振動腕135と基部130との接続部を通るX軸に平行な中心軸周りの回転モーメントである。第3回転モーメントAllは、X軸方向における基部130の中心位置を通るY軸に平行な中心軸周りの回転モーメントである。
図6は、一実施形態に係る共振子10の一例を示す図である。同図に示すように、第1振動腕135Aは、第1振動腕135Aの長手方向に延びる第1中心軸S1よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の内側に第1振動腕135Aの重心位置G1をオフセットさせる第1オフセット構造を有する。また、第2振動腕135Bは、第2振動腕135Bの長手方向に延びる第2中心軸S2よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の内側に第2振動腕135Bの重心位置G2をオフセットさせる第2オフセット構造を有する。第1中心軸S1は、第1振動腕135Aと基部130との境界部分における第1振動腕135Aの短手方向の中心軸である。第1中心軸S1は、第1振動腕135Aと基部130との境界部分を通るX軸に平行な直線AA´上での第1振動腕135Aの中心位置を通る、Y軸に平行な直線である。第2中心軸S2は、第2振動腕135Bと基部130との境界部分における第2振動腕135Bの短手方向の中心軸である。第2中心軸S2は、第2振動腕135Bと基部130との境界部分を通るX軸に平行な直線AA´上での第2振動腕135Bの中心位置を通る、Y軸に平行な直線である。
図示の例では、第1オフセット構造は、第1振動腕135Aの先端部に設けられ、第2オフセット構造は、第2振動腕135Bの先端部に設けられる。第1振動腕135Aの先端部は、例えば、第1振動腕135Aにおける長手方向の中心位置よりも先端側の部分であり、第2振動腕135Bの先端部は、例えば、第2振動腕135Bにおける長手方向の中心位置よりも先端側の部分である。また、図示の例では、第1オフセット構造は、第1振動腕135Aの上面のうち、第1中心軸S1よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の内側に設けられた錘部136Aを含む。錘部136Aは、第1振動腕135Aの下面に設けられてもよい。また、第2オフセット構造は、第2振動腕135Bの上面のうち、第2中心軸S2よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の内側に設けられた錘部136Bを含む。錘部136Bは、第2振動腕135Bの下面に設けられてもよい。
錘部136Aは、第1振動腕135Aの長手方向に細長く延びる矩形板状をなしており、錘部136AにおけるX軸方向の中心位置が第1振動腕135AにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置している。図示の例では、錘部136AにおけるX軸方向の左端となる位置が第1振動腕135AにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置しているものの、錘部136AにおけるX軸方向の中心位置が第1振動腕135AにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置していれば、錘部136AにおけるX軸方向の左端となる位置が第1振動腕135AにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の外側に位置してもよい。錘部136Aは、第1振動腕135Aの長手方向に細長く延びる矩形板状をなしており、錘部136AにおけるX軸方向の中心位置が第1振動腕135AにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置している。図示の例では、錘部136AにおけるX軸方向の左端となる位置が第1振動腕135AにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置しているものの、錘部136AにおけるX軸方向の中心位置が第1振動腕135AにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置していれば、錘部136AにおけるX軸方向の左端となる位置が第1振動腕135AにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の外側に位置してもよい。
錘部136Bは、第2振動腕135Bの長手方向に細長く延びる矩形板状をなしており、錘部136BにおけるX軸方向の中心位置が第2振動腕135BにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置している。図示の例では、錘部136BにおけるX軸方向の左端となる位置が第2振動腕135BにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置しているものの、錘部136BにおけるX軸方向の中心位置が第2振動腕135BにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置していれば、錘部136BにおけるX軸方向の左端となる位置が第2振動腕135BにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の外側に位置してもよい。錘部136Bは、第2振動腕135Bの長手方向に細長く延びる矩形板状をなしており、錘部136BにおけるX軸方向の中心位置が第2振動腕135BにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置している。図示の例では、錘部136BにおけるX軸方向の左端となる位置が第2振動腕135BにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置しているものの、錘部136BにおけるX軸方向の中心位置が第2振動腕135BにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の内側に位置していれば、錘部136BにおけるX軸方向の左端となる位置が第2振動腕135BにおけるX軸方向の中心位置よりもX軸方向における振動部120の外側に位置してもよい。
(6.共振子の機能)
次に、本実施形態に係る共振子10の機能について説明する。図7は、比較例の共振子10の機能を説明するための図である。比較例の共振子10は、第1振動腕135Aの重心位置が第1中心軸S1と一致し、第2振動腕135Bの重心位置が第2中心軸S2と一致している。図7は、比較例の共振子10の屈曲振動時に、共振子10の箇所ごとに発生する歪みの大きさを、シミュレーションモデルを用いて予測した結果を視覚的に示している。同図に示すように、比較例の共振子10の屈曲振動時には、第1振動腕135Aの先端部及び第2振動腕135Bの先端部のそれぞれに同一方向の第1回転モーメントArmが作用する。その結果、第1振動腕135Aの基端部、及び、第2振動腕135Bの基端部に歪みが生じやすい。そして、これらの歪みが第1振動腕135A及び第2振動腕135Bのそれぞれから基部130に伝わると、基部130から外部に振動漏れが発生し、振動部120の振動特性に影響を及ぼす虞があった。
図8は、本実施形態に係る共振子10の機能を説明するための図である。図8は、明細書の説明理解の便宜上、第1振動腕135Aの先端部、及び、第2振動腕135Bの先端部が内向きに屈曲することで、第1振動腕135Aの重心位置、及び、第2振動腕135Bの重心位置がオフセットした場合を例に挙げて説明する。同図に示すように、本実施形態に係る共振子10の屈曲振動時には、第1振動腕135Aの先端部及び第2振動腕135Bの先端部のそれぞれに逆方向の第1回転モーメントArmが作用する。その結果、第1振動腕135Aの基端部、及び、第2振動腕135Bの基端部に歪みが生じ、これらの歪みが第1振動腕135A及び第2振動腕135Bのそれぞれから基部130に伝わったとしても、これらの歪みが相殺される。その結果、基部130から外部に振動漏れが発生しにくく、振動部120の振動特性が安定化される。
本実施形態に係る共振子10は、振動部120と、振動部120の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部140と、振動部120と保持部140との間に設けられ、一端が基部130に接続され、他端が保持部140に接続される保持腕110と、を備え、振動部120は、固定端と開放端とを有し、面外屈曲する第1振動腕135Aと、固定端と開放端とを有し、第1振動腕135Aと異なる位相で面外屈曲する第2振動腕135Bと、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bに接続される前端、及び当該前端に対向する後端を有する基部130と、を含み、第1振動腕135Aは、第1振動腕135Aと基部130との境界部分における第1振動腕135Aの短手方向の第1中心軸S1よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の内側に第1振動腕135Aの重心位置G1をオフセットさせる第1オフセット構造を有し、第2振動腕135Bは、第2振動腕135Bと基部130との境界部分における第2振動腕135Bの短手方向の第2中心軸S2よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の内側に第2振動腕135Bの重心位置G2をオフセットさせる第2オフセット構造を有する。そのため、共振子10の屈曲振動時に、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bのそれぞれから基部130に伝わる歪みが相殺される。これにより、基部130から外部に振動漏れが発生しにくく、振動部120の振動特性を安定化できる。
図9は、一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。具体的には、第1オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第2振動腕135Bに対向する第1振動腕135Aの側面に設けられた凸部137Aを含む。第2オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第1振動腕135Aに対向する第2振動腕135Bの側面に設けられた凸部137Bを含む。
図10は、一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。この例では、第1オフセット構造は、第1振動腕135Aの上面または下面のうち、第1中心軸S1よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の外側に形成された孔138Aを含む。第1オフセット構造は、孔138Aに代えて、第1振動腕135Aの上面または下面のうち、第1中心軸S1よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の外側に形成された溝を含んでもよい。第2オフセット構造は、第2振動腕135Bの上面または下面のうち、第2中心軸S2よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の外側に形成された孔138Bを含む。第2オフセット構造は、孔138Bに代えて、第2振動腕135Bの上面または下面のうち、第1中心軸S1よりも第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の外側に形成された溝を含んでもよい。
図11は、一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。この例では、第1オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第2振動腕135Bに対向する第1振動腕135Aの側面とは反対側の第1振動腕135Aの側面に設けられた凹部139Aを含む。第2オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第1振動腕135Aに対向する第2振動腕135Bの側面とは反対側の第2振動腕135Bの側面に設けられた凹部139Bを含む。
図12は、一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。この例では、第1オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第2振動腕135Bに対向する第1振動腕135Aの側面に設けられた第1凸部141Aと、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第2振動腕135Bに対向する第1振動腕135Aの側面とは反対側の第1振動腕135Aの側面に設けられて第1凸部141Aよりも第1振動腕135Aの側面からの突出量が小さい第2凸部142Aとを含む。第2オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第1振動腕135Aに対向する第2振動腕135Bの側面に設けられた第1凸部141Bと、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第1振動腕135Aに対向する第2振動腕135Bの側面とは反対側の第2振動腕135Bの側面に設けられて第1凸部141Bよりも第2振動腕135Bの側面からの突出量が小さい第2凸部142Bとを含む。
図13は、一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。この例では、第1オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第2振動腕135Bに対向する第1振動腕135Aの側面に第1振動腕135Aの長手方向に間隔を隔てて設けられた複数の凸部143Aを含む。第2オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第1振動腕135Aに対向する第2振動腕135Bの側面に設けられた凸部143Bを含む。凸部143Bは、第2振動腕135Bの長手方向において複数の凸部143Aの中間となる位置に設けられる。この例では、第1オフセット構造及び第2オフセット構造は、互いに非対称構造であるものの、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bは、固有振動数が共通している。
図14は、一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。この例では、第1オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第2振動腕135Bに対向する第1振動腕135Aの側面に第1振動腕135Aの長手方向に間隔を隔てて設けられた複数の凸部144Aと、同方向において複数の凸部144Aの中間位置に設けられた凹部145Aとを含む。第2オフセット構造は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向において第1振動腕135Aに対向する第2振動腕135Bの側面に設けられた凸部144Bと、同方向において凸部144Bの両側に設けられた複数の凹部145Bとを含む。複数の凸部144Aの各々の先端は、複数の凹部145Bの内側に配置されている。凸部144Bの先端は、凹部145Aの内側に配置されている。この例では、第1オフセット構造及び第2オフセット構造は、互いに非対称構造であるものの、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bは、固有振動数が共通している。
図15は、一実施形態に係る共振子の構成の変形例を示す図である。この例では、第1振動腕135Aの長手方向に延びる第1中心軸S1、及び、第2振動腕135Bの長手方向に延びる第2中心軸S2の各々は、第1振動腕135A及び第2振動腕135Bの並列方向における振動部120の内側に傾斜して延びる。この場合、第1中心軸S1は、第1振動腕135Aと基部130との境界部分を通るX軸に平行な直線AA´上での第1振動腕135Aの中心位置を通る、第1振動腕135Aの長手方向に平行な直線である。第2中心軸S2は、第2振動腕135Bと基部130との境界部分を通るX軸に平行な直線AA´上での第2振動腕135Bの中心位置を通る、第2振動腕135Bの長手方向に平行な直線である。
以下に、本発明の実施形態の一部又は全部を付記し、その効果について説明する。なお、本発明は以下の付記に限定されるものではない。
本発明の一態様によれば、振動部と、振動部の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部と、振動部と保持部との間に設けられた保持腕と、を備え、振動部は、固定端と開放端とを有し、面外屈曲する第1振動腕と、固定端と開放端とを有し、第1振動腕と異なる位相で面外屈曲する第2振動腕と、第1振動腕及び第2振動腕に接続される前端、及び前端に対向する後端を有する基部と、を含み、保持腕は、一端が基部に接続され、他端が保持部に接続され、第1振動腕は、第1振動腕と基部との境界部分における第1振動腕の短手方向の第1中心軸よりも第1振動腕及び第2振動腕の並列方向における振動部の内側に第1振動腕の重心位置をオフセットさせる第1オフセット構造を有し、第2振動腕は、第2振動腕と基部との境界部分における第2振動腕の短手方向の第2中心軸よりも第1振動腕及び第2振動腕の並列方向における振動部の内側に第2振動腕の重心位置をオフセットさせる第2オフセット構造を有する、共振子が提供される。
一態様として、第1オフセット構造は、第1振動腕の先端部に設けられ、第2オフセット構造は、第2振動腕の先端部に設けられる。
一態様として、第1オフセット構造は、第1振動腕の上面または下面のうち、第1中心軸よりも第1振動腕及び第2振動腕の並列方向における振動部の内側に設けられた錘部を含み、第2オフセット構造は、第2振動腕の上面または下面のうち、第2中心軸よりも第1振動腕及び第2振動腕の並列方向における振動部の内側に設けられた錘部を含む。
一態様として、第1オフセット構造は、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において第2振動腕に対向する第1振動腕の側面に設けられた凸部を含み、第2オフセット構造は、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において第1振動腕に対向する第2振動腕の側面に設けられた凸部を含む。
一態様として、第1オフセット構造は、第1振動腕の上面または下面のうち、第1中心軸よりも第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において振動部の外側に形成された孔又は溝を含み、第2オフセット構造は、第2振動腕の上面または下面のうち、第2中心軸よりも第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において振動部の外側に形成された孔又は溝を含む。
一態様として、第1オフセット構造は、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において第2振動腕に対向する第1振動腕の側面とは反対側の第1振動腕の側面に設けられた凹部を含み、第2オフセット構造は、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において第1振動腕に対向する第2振動腕の側面とは反対側の第2振動腕の側面に設けられた凹部を含む。
一態様として、第1オフセット構造は、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において第2振動腕に対向する第1振動腕の側面に設けられた第1凸部と、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において第2振動腕に対向する第1振動腕の側面とは反対側の第1振動腕の側面に設けられて第1凸部よりも第1振動腕の側面からの突出量が小さい第2凸部とを含み、第2オフセット構造は、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において第1振動腕に対向する第2振動腕の側面に設けられた第1凸部と、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向において第1振動腕に対向する第2振動腕の側面とは反対側の第2振動腕の側面に設けられて第1凸部よりも第2振動腕の側面からの突出量が小さい第2凸部とを含む。
一態様として、第1振動腕及び第2振動腕は、固有振動数が共通し、第1オフセット構造及び第2オフセット構造は、互いに非対称構造である。
本発明の一態様によれば、振動部と、振動部の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部と、振動部と保持部との間に設けられた保持腕と、を備え、振動部は、固定端と開放端とを有し、面外屈曲する第1振動腕と、固定端と開放端とを有し、第1振動腕と異なる位相で面外屈曲する第2振動腕と、第1振動腕及び第2振動腕に接続される前端、及び前端に対向する後端を有する基部と、を含み、前記保持腕は、一端が基部に接続され、他端が保持部に接続され、第1振動腕と基部との境界部分における第1振動腕の短手方向の第1中心軸、及び、第2振動腕と基部との境界部分における第2振動腕の短手方向の第2中心軸の各々は、第1振動腕及び第2振動腕の並列方向における振動部の内側に傾斜して延びる。
一態様として、振動部は、圧電膜と、圧電膜を挟んで互いに対向して設けられた上部電極および下部電極とを有する。
以上説明したように、本発明の一態様によれば、振動腕の長手方向に延びる中心軸周りの回転モーメントを相殺することで、振動部の振動特性を安定化させることができる。
・上記実施形態では、共振子が、圧電膜と、圧電膜を挟んで互いに対向して設けられた上部電極および下部電極とを有するMEMSである場合を例に挙げて説明したが、共振子はこれに限らず、他の材料(例えば、水晶材料等)や構造を有していてもよい。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 共振装置
10 共振子
20 下蓋
30 上蓋
110 保持腕
120 振動部
130 基部
135 振動腕
135A 第1振動腕
135B 第2振動腕
136A、136B 錘部
137A、137B 凸部
138A、138B 孔
139A、139B 凹部
140 保持部
140a~d 枠体
141A、141B 第1凸部
142A、142B 第2凸部
143A、143B 凸部
144A、144B 凸部
145A、145B 凹部
235 保護膜
236 周波数調整膜

Claims (10)

  1. 振動部と、
    前記振動部の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部と、
    前記振動部と前記保持部との間に設けられた保持腕と、
    を備え、
    前記振動部は、
    固定端と開放端とを有し、面外屈曲する第1振動腕と、
    固定端と開放端とを有し、前記第1振動腕と異なる位相で面外屈曲する第2振動腕と、
    前記第1振動腕及び前記第2振動腕が並列して接続される前端、及び当該前端に対向する後端を有する基部と、
    を含み、
    前記保持腕は、一端が前記基部に接続され、他端が前記保持部に接続され、
    前記第1振動腕は、前記第1振動腕と前記基部との境界における前記第1振動腕の短手方向の第1中心軸よりも前記第1振動腕及び前記第2振動腕の並列方向における前記振動部の内側に前記第1振動腕の重心位置をオフセットさせる第1オフセット構造を有し、
    前記第2振動腕は、前記第2振動腕と前記基部との境界における前記第2振動腕の短手方向の第2中心軸よりも前記並列方向における前記振動部の内側に前記第2振動腕の重心位置をオフセットさせる第2オフセット構造を有し、
    前記第1オフセット構造は、前記並列方向において前記第2振動腕に対向する前記第1振動腕の側面とは反対側の前記第1振動腕の側面に設けられた凹部を含み、
    前記第2オフセット構造は、前記並列方向において前記第1振動腕に対向する前記第2振動腕の側面とは反対側の前記第2振動腕の側面に設けられた凹部を含む、
    共振子。
  2. 前記第1オフセット構造は、前記第1振動腕の先端部に設けられ、
    前記第2オフセット構造は、前記第2振動腕の先端部に設けられる、
    請求項1に記載の共振子。
  3. 前記第1オフセット構造は、前記第1振動腕の上面または下面のうち、前記第1中心軸よりも前記並列方向における前記振動部の内側に設けられた錘部を含み、
    前記第2オフセット構造は、前記第2振動腕の上面または下面のうち、前記第2中心軸よりも前記並列方向における前記振動部の内側に設けられた錘部を含む、
    請求項1または2に記載の共振子。
  4. 前記第1オフセット構造は、前記並列方向において前記第2振動腕に対向する前記第1振動腕の側面に設けられた凸部を含み、
    前記第2オフセット構造は、前記並列方向において前記第1振動腕に対向する前記第2振動腕の側面に設けられた凸部を含む、
    請求項1または2に記載の共振子。
  5. 前記第1オフセット構造は、前記第1振動腕の上面または下面のうち、前記第1中心軸よりも前記並列方向において前記振動部の外側に形成された孔又は溝を含み、
    前記第2オフセット構造は、前記第2振動腕の上面または下面のうち、前記第2中心軸よりも前記並列方向において前記振動部の外側に形成された孔又は溝を含む、
    請求項1または2に記載の共振子。
  6. 振動部と、
    前記振動部の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部と、
    前記振動部と前記保持部との間に設けられた保持腕と、
    を備え、
    前記振動部は、
    固定端と開放端とを有し、面外屈曲する第1振動腕と、
    固定端と開放端とを有し、前記第1振動腕と異なる位相で面外屈曲する第2振動腕と、
    前記第1振動腕及び前記第2振動腕が並列して接続される前端、及び当該前端に対向する後端を有する基部と、
    を含み、
    前記保持腕は、一端が前記基部に接続され、他端が前記保持部に接続され、
    前記第1振動腕は、前記第1振動腕と前記基部との境界における前記第1振動腕の短手方向の第1中心軸よりも前記第1振動腕及び前記第2振動腕の並列方向における前記振動部の内側に前記第1振動腕の重心位置をオフセットさせる第1オフセット構造を有し、
    前記第2振動腕は、前記第2振動腕と前記基部との境界における前記第2振動腕の短手方向の第2中心軸よりも前記並列方向における前記振動部の内側に前記第2振動腕の重心位置をオフセットさせる第2オフセット構造を有し、
    前記第1オフセット構造は、前記並列方向において前記第2振動腕に対向する前記第1振動腕の側面に設けられた第1凸部と、前記並列方向において前記第2振動腕に対向する前記第1振動腕の側面とは反対側の前記第1振動腕の側面に設けられて当該第1凸部よりも前記第1振動腕の側面からの突出量が小さい第2凸部とを含み、
    前記第2オフセット構造は、前記並列方向において前記第1振動腕に対向する前記第2振動腕の側面に設けられた第1凸部と、前記並列方向において前記第1振動腕に対向する前記第2振動腕の側面とは反対側の前記第2振動腕の側面に設けられて当該第1凸部よりも前記第2振動腕の側面からの突出量が小さい第2凸部とを含む
    振子。
  7. 前記第1振動腕及び前記第2振動腕は、固有振動数が共通し、
    前記第1オフセット構造及び前記第2オフセット構造は、互いに非対称構造である、
    請求項1からのいずれか一項に記載の共振子。
  8. 振動部と、
    前記振動部の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部と、
    前記振動部と前記保持部との間に設けられた保持腕と、
    を備え、
    前記振動部は、
    固定端と開放端とを有し、面外屈曲する第1振動腕と、
    固定端と開放端とを有し、前記第1振動腕と異なる位相で面外屈曲する第2振動腕と、
    前記第1振動腕及び前記第2振動腕が並列して接続される前端、及び当該前端に対向する後端を有する基部と、
    を含み、
    前記保持腕は、一端が前記基部に接続され、他端が前記保持部に接続され、
    前記第1振動腕と前記基部との境界部分における前記第1振動腕の短手方向の第1中心軸、及び、前記第2振動腕と前記基部との境界部分における前記第2振動腕の短手方向の第2中心軸の各々は、前記第1振動腕及び前記第2振動腕の並列方向における前記振動部の内側に傾斜して延びる、
    共振子。
  9. 前記振動部は、
    圧電膜と、
    前記圧電膜を挟んで互いに対向して設けられた上部電極および下部電極と
    を有する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の共振子。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載の共振子と、
    前記共振子を間に挟んで互いに対向して設けられた上蓋および下蓋と、
    を備える、
    共振装置。
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