JP7448993B2 - ルシフェリン誘導体及びその合成方法 - Google Patents

ルシフェリン誘導体及びその合成方法 Download PDF

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Description

本発明は、ルシフェリン誘導体及びルシフェリン誘導体の合成方法に関する。より具体的には、ルシフェリン誘導体はまた、600~700nmの発光波長を有する。
ルシフェリンはホタルに見受けられる天然物質である。ルシフェリンは生物発光反応の基質となる。反応により放射される光は、通常黄緑色であり、また可視される。ルシフェリンとホタルルシフェラーゼとの特殊な反応の結果として、生物発光を、生物医学研究、検出デバイス、及び食品産業などの種々の分野において利用することができる。
現在、一般にホタルに見受けられるルシフェリンは、化学プロセスによって合成可能である。しかしながら、これは十分ではなく、研究者の要求、特に医学及び医薬研究における要求を満足させるものではない。これらの研究には、がん、脳疾患、及び遺伝障害などを含む多数の疾患を診断するためモデルとしての実験動物に使用するなど、複雑な医学研究に使用するための新しいルシフェリン誘導体が要求されている。その要求は、600nmを超える波長で発光するように、ホタルルシフェラーゼと反応させたときに発光活性を有して、レッドシフトした発光波長をもたらす、新しいルシフェリン誘導体を求めるものである。赤色光を得るため、ルシフェリン誘導体とホタルルシフェラーゼとの反応の特異性を生じさせるようにルシフェラーゼの内部構造を同時に変えるために、ルシフェリン誘導体の合成とホタルルシフェラーゼの酵素工学的改変とが必要とされる。現在、ルシフェリン誘導体の合成は、遷移金属触媒及び高価な基質を使用した化学反応をなおも必要とする一方、処理条件は厳しく、環境に良いものではない。さらに、生成物収率は、Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters;2004;2014、ChemBioChem;2017にて報告されているほど多いものではない。結果として、このルシフェリン誘導体の合成は、産業及び商業利用に限定されている。
Journal of the American Chemical Society,JACS;2017は、生物医学研究のための新しいルシフェリン誘導体を生成する化学プロセスを報告している。しかしながら、この化学プロセスは、強力な環境に良くない化学薬剤を使用するだけでなく、生成収率が極めて低いものである。さらに、上述のプロセスは、ルシフェリン誘導体とホタルルシフェラーゼとの特異的反応を生じさせるように酵素の内部構造を同時に変えることによるホタルルシフェラーゼの酵素工学的改変を必要とする。したがって、これは、ルシフェリン誘導体の実用的使用を限定するものとなる。
これまでに記載した問題及び欠点から、産業規模においてルシフェリン誘導体生成を高めることができるルシフェリン誘導体の合成方法を開発する取り組みがある。その結果、上述の方法は、化学産業の廃棄物などのさほど高価でない基質を使用することによって産業レベルで適用可能である。また、上述の合成方法は複雑ではなく、危険な化学物質の使用を減らすものである。さらに、新しいルシフェリン誘導体は、種々の医学的用途及び検出に求められている。そうした合成手順を本明細書において提供する。
本開示は、ルシフェリン誘導体及びルシフェリン誘導体の合成方法を提供することを対象とする。
ルシフェリン誘導体は、図1に示すように種々の構造からなり、R、R、及びRの1つ又は組合せが、ハロゲン基、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エチル基、及びメトキシ基によって置換される。
ルシフェリン誘導体の一態様において、ルシフェリン誘導体群のハロゲン基は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素の1つから選択される。さらに、ルシフェリン誘導体は、600~700nmの発光波長を有する。
ルシフェリン誘導体の合成方法は、ベンゾキノンを得るため、熱安定性デハロゲナーゼ、ラジカル捕捉酵素群、ポリフェノールオキシダーゼ群、及びFADH生成システムを使用することによってバッファー溶液中においてフェノール誘導体基質との間の第1の反応を行うステップ、並びにルシフェリン誘導体を得るためベンゾキノンとD-システインとの間の第2の反応を行うステップを含む。
本開示は、酵素反応(又は生物学的触媒)を使用してルシフェリン誘導体を合成することを狙いとする。フェノール基又はフェノール誘導体基質は、除草剤として雑草を除去するために通常使用され、また産業上(染工場、花火や爆竹の工場、家具工場などからのものなど)得られる毒性薬剤であり、それぞれ、農業製品の消費者に対する有害性、及び環境の汚染をもたらす。したがって、高価値のルシフェリン誘導体を得るためにこれらの基質を使用することは、毒性化学物質を除去する優れた方法となる。加えて、本合成方法は複雑ではなく、高酸性度又は高温などの厳しい条件を必要としない。さらに、このルシフェリン誘導体は、いずれの酵素工学的改変も必要とせず野生型ホタルルシフェラーゼと共に直接使用可能な単純な構造を有し、種々の有用な用途につながる。
図1は、ルシフェリン誘導体の構造及び該構造における炭素位を示す。 図2は、ルシフェリン誘導体の合成のため、熱安定性酵素のHadAの基質として使用されるフェノール誘導体の例を示す。 図3は、ルシフェリン誘導体の合成のための多サイクル反応を示す。 図4は、熱安定性デハロゲナーゼによって分解される3-ブロモ-4-ニトロフェノールの吸光度を示すグラフである。 図5は、標準のルシフェリンと本発明における合成から得たルシフェリン誘導体との間での様々な波長における発光を示すグラフである。 図6は、ルシフェリン誘導体のH NMRの化学シフトを示す。 図7は、本発明のルシフェリン誘導体の合成に使用される方法から得た生成物の質量分析結果を示す。 図8は、熱安定性デハロゲナーゼ又はHadA G513Tのアミノ酸配列を示す配列番号1である。
以下に記載するように、本開示は、本発明の代表的な又は好ましい実施形態において、添付の説明及び図面を参照して記載する。しかしながら、そうした実施形態に対応する説明及び図面が、明確にするためかつ理解を助けるためのものであることが理解され、当業者が、添付の特許請求の範囲に規定する本発明の範囲から逸脱することなく種々の変形を考案し得るということが想定される。
本明細書において使用するように、「フェノール物質」又は「フェノールファミリー物質」又は「フェノール誘導体」という用語は、互換的に使用可能であり、オルト位又は2位、メタ位又は3位、パラ位又は4位の1つ以上においてハロゲン基(例えば、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エチル基、及びメトキシ基などの1つ以上の置換基を有するハロゲン化フェノール、ニトロフェノール、及びフェノールを広く指す(例えば、図2に示すような、p-クロロフェノール(4-クロロフェノール)、p-ブロモフェノール(4-ブロモフェノール)、p-ヨードフェノール(4-ヨードフェノール)、p-フルオロフェノール(4-フルオロフェノール)、p-ニトロフェノール(4-ニトロフェノール)、m-フルオロ-p-ニトロフェノール、(3-フルオロ-4-ニトロフェノール)、o-アミノ-p-ニトロフェノール(2-アミノ-4-ニトロフェノール)、及び2,5-ジフルオロ-4-ニトロフェノール)。
本開示にわたって本明細書に使用する「ルシフェリン誘導体」という用語は、ルシフェリンの炭素位4’、5’、7’においてハロゲン基(例えば、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エチル基、及びメトキシ基の1つ以上などの置換基を有するルシフェリン及び/又はルシフェリン誘導体及び/又はルシフェリン物質を広く指す。
本詳細な説明にわたって本明細書に使用する「FADH生成システム」という用語は、FADHを生成又は産生することができるシステムを指し、該システムは、直接的な反応のためFADHを含む、又はFADHを生成若しくは産生可能な他の反応を含む。例えば、上述のシステムは、FADHを産生するためNADH、FAD、及びフラビンレダクターゼ群を含み、該システムは、後にFADHを産生するためG-6-PD、グルコース-6-ホスフェート、NAD、フラビンレダクターゼ群、及びFADを含み、該システムは、FADH2を産生するためGDH、グルコース、NAD、フラビンレダクターゼ群、及びFADを含み、該システムは、FADHを産生するためFDH、ギ酸又はホルマート、NAD、フラビンレダクターゼ群、及びFADを含む。
本明細書に使用する「熱安定性デハロゲナーゼ」という用語は、再改変又は修飾した、特に野生型デハロゲナーゼ又はHadAの表面において修飾した、デハロゲナーゼ又はHadAを指す。熱安定性HadA又はHadA G513Tと呼ばれる再改変又は修飾したデハロゲナーゼ又はHadAは、温度安定性において改善されている。熱安定性HadA又はHadA G513Tの触媒性能は、25~50℃の広範囲の温度で得られる。さらに、野生型デハロゲナーゼ又はHadAは、ニトロフェノール基質及びハロゲン化フェノール基質からのニトロ基及びハライド基(F、Cl、Br、I)の除去を触媒することができる脱塩素化モノオキシゲナーゼである。野生型HadAは、25℃で24時間反応を触媒することができる。反応はより高い温度である(>30℃)が、野生型HadAの半減期は20分間で著しく減少する。
種々の実施形態において、本開示は、ルシフェリン誘導体及びルシフェリン誘導体の合成方法に関する。
[ルシフェリン誘導体]
ルシフェリン誘導体は、以下の構造からなり、
Figure 0007448993000001
、R、及びRの1つ又は組合せが、ハロゲン基、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エチル基、及びメトキシ基によって置換される(図1に示す)。
ルシフェリン誘導体の一態様において、ルシフェリン誘導体のハロゲン基は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素の1つから選択される。さらに、ルシフェリン誘導体は、600~700nmの発光波長を有する。
ルシフェリン誘導体の態様において、R位又はR位又はR位を、ハロゲン基(例えば、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エチル基、及びメトキシ基によって置換することができる。
ルシフェリン誘導体の他の態様において、R位及びR位、又はR位及びR位、又はR位及びR位を、ハロゲン基(例えば、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エチル基、及びメトキシ基によって置換することができる。
ルシフェリン誘導体のさらなる態様において、R位、R位及びR位の3つすべてを、ハロゲン基(例えば、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エチル基、及びメトキシ基によって置換することができる。
図2は、ルシフェリン誘導体を合成するためHadA G513Tの基質として使用されるフェノール誘導体の構造を示し、該フェノール誘導体は、オルト(2)位、メタ(3)位、パラ(4)位の1つ以上においてハロゲン基(例えば、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エチル基、及びメトキシ基などの1つ以上の置換基を含み、例えば、p-クロロフェノール、p-ブロモフェノール、p-ヨードフェノール、p-フルオロフェノール、p-ニトロフェノール、m-フルオロ-p-ニトロフェノール、m-アミノ-p-ニトロフェノール、及び2,5-ジフルオロ-4-ニトロフェノールである。
[ルシフェリン誘導体の合成方法]
ルシフェリン誘導体の合成方法は、
ベンゾキノンを得るため、熱安定性デハロゲナーゼ、ラジカル捕捉酵素群、ポリフェノールオキシダーゼ群、及びFADH生成システムを使用することによってバッファー溶液中においてフェノール誘導体基質との間の第1の反応を行い、
該FADH生成システムは、熱安定性デハロゲナーゼのFADH基質を提供するステップ、並びにルシフェリン誘導体を得るためベンゾキノンとD-システインとの間の第2の反応を行うステップを含む。
第1及び第2の反応は、7.0~9.0のpH、及び20~50℃の温度範囲において行うことができ、この条件は高酸性度及び/又は高温度のいずれも必要としない。
多くの実施形態において、ベンゾキノンを得るため、熱安定性デハロゲナーゼ、ラジカル捕捉酵素群、ポリフェノールオキシダーゼ群、及びFADH生成システムを使用することでバッファー溶液中においてフェノール誘導体基質との間の第1の反応を行い、該FADH生成システムは、熱安定性デハロゲナーゼのFADH基質を提供するステップが存在する。フェノール誘導体、例えば、p-クロロフェノール、p-ブロモフェノール、p-ヨードフェノール、p-フルオロフェノール、p-ニトロフェノール、m-フルオロ-p-ニトロフェノール、m-アミノ-p-ニトロフェノールは、0.05~100ミリモル(mM)の範囲で使用することに適している。
バッファー溶液は、無機及び有機バッファー溶液の少なくとも1つから選択され、その使用は、1~1000ミリリットルの体積、pH5~9、及び20~200mmol/l(mM)の濃度の範囲である。さらに、無機バッファー溶液は、リン酸二水素ナトリウム溶液(NaHPO)、及びリン酸二水素カリウム溶液(KHPO)の少なくとも1つから選択され、有機バッファー溶液は、HEPES溶液、MOPS溶液、重炭酸アンモニウム溶液(NHHCO)、及びギ酸アンモニウム溶液(HCONH)の少なくとも1つから選択される。
熱安定性デハロゲナーゼは、図8に示す配列番号1に示すアミノ酸配列を含む、修飾HadA、特にHadA G513T(熱安定性デハロゲナーゼHadA G513T)である。熱安定性デハロゲナーゼ又はHadA G513Tは、25~50℃の温度範囲で触媒可能であり、50℃におけるその半減期は200分である。しかしながら、熱安定性デハロゲナーゼ又はHadA又はHadA G513Tの濃度は、0.1~200マイクロモル(μM)の範囲である。さらに、コドン最適化又は他の同様の方法のいずれかで、ヌクレオチド配列又はアミノ酸配列の修飾、変更、変化、除去、置換、及び/又は付加が存在し得、ヌクレオチド配列及び/若しくはアミノ酸配列が各宿主細胞種に適切となる、並びに/又は宿主細胞における転写及び翻訳の効率を高めることができるということが一般に知られている。したがって、HadA G513Tのアミノ酸配列をこの目的のため修飾することができる。さらに、熱安定性デハロゲナーゼ又はHadA G13Tのアミノ酸配列は、配列番号1と少なくとも50%同一とすることができる。さらに、本開示におけるHadA G13Tは、ルシフェリン及び/又はルシフェリン誘導体の両方を合成することができるということも分かっている。
ラジカル捕捉酵素群は、ベンゾキノンの安定性を破壊する酸化体及びフリーラジカルを除去するためのものである。これは、カタラーゼ、及びスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の1つから選択することができる。ラジカル捕捉酵素群の濃度は、0.001~200マイクロモル(μM)の範囲である。
ポリフェノールオキシダーゼ群は、金属及び酸素を使用した酸化によるヒドロキノンのベンゾキノンへの変換を担っている。ポリフェノールオキシダーゼ群は、チロシナーゼ、ラッカーゼ、及びペルオキシダーゼの1つから選択され、これらの酵素は、それぞれ酸素とともに鉄(Fe2+)、銅(Cu2+)、及びこれらの酵素の補助因子金属を使用して酸化によってヒドロキノンをベンゾキノンに変換することができる。また、ポリフェノールオキシダーゼ群の濃度は、0.001~200マイクロモル(μM)の範囲である。
FADH生成システムは、
直接の反応のためFADHを含む、第1のFADH生成システム、
NADH、FAD、及びフラビンレダクターゼ群を含み、NADHは、FADからFADHを産生するための還元剤、かつフラビンレダクターゼ群の基質である、第2のFADH生成システム、
G-6-PD、グルコース-6-ホスフェート、NAD、フラビンレダクターゼ群、及びFADを含み、グルコース-6-ホスフェート及びNADはNADHを産生するためのG-6-PDの基質であり、NADHは後にFADHを産生するための還元剤、かつフラビンレダクターゼ群の基質である、第3のFADH生成システム、
GDH、グルコース、NAD、フラビンレダクターゼ群、及びFADを含み、グルコース及びNADはNADHを産生するためのGDHの基質であり、さらに、還元剤、かつフラビンレダクターゼ群の基質であるNADHは、FADをFADHに変換する、第4のFADH生成システム、
FDH、ギ酸又はホルマート、NAD、フラビンレダクターゼ群、及びFADを含み、ギ酸及びNADはNADHを産生するためのFDHの基質であり、そして、還元剤、かつフラビンレダクターゼ群の基質であるNADHは、フラビンレダクターゼの反応によってFADをFADHに変換する、第5のFADH生成システム、のシステムのいずれか1つから選択される。
フラビン依存性レダクターゼは、C、HadX、及びその変異体の少なくとも1つから選択され、フラビンレダクターゼ群の濃度は、0.01~100マイクロモル(μM)の範囲である。
ルシフェリン誘導体の本合成方法は、FADHを、熱安定性デハロゲナーゼ又はHadA又はHadA G513Tの基質として使用することができる。したがって、図3に示すように、FADHを直接加える、又はFADHを産生するため反応性物質を加えるなど、種々の形態におけるFADH生成システム又は産生システムを必要とし得る。
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド群はNAD又はNADHからなり、適切な量は1マイクロモル(μM)~20ミリモル(mM)である。
フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)では、使用する量は、1~100マイクロモル(μM)の範囲である。
グルコース、グルコース-6-ホスフェート、及びギ酸又はホルマートでは、反応に使用する量は、0.05ミリモル(mM)~2モル(M)である。
グルコース-6-ホスフェートデヒドロゲナーゼ又はG-6-PD、グルコース、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)、及びホルマートデヒドロゲナーゼ(FDH)などのデヒドロゲナーゼ群では、反応に使用する量は、ミリリットルにつき0.1~20ユニット(U/ml)の範囲である。
多くの実施形態において、ルシフェリン誘導体を得るためベンゾキノンとD-システインとの間の第2の反応を行うステップが存在する。
D-システインの量は0.05ミリモル(mM)~1モル(M)の範囲である一方、ベンゾキノンとD-システインとの濃度比は、1:1~10の範囲である。
図3は、ルシフェリン誘導体を得るための多サイクル反応を示す。反応は、デヒドロゲナーゼから開始し、ホルマートデヒドロゲナーゼ(FDH)は、フラビン依存性レダクターゼ群のための還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)を産生するように、FDHの基質であるギ酸又はホルマート、及びNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)と反応する。ここで、Cを使用して、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)の還元型フラビンアデニンジヌクレオチド(還元形態)(FADH)への変換を触媒する。その後、熱安定性デハロゲナーゼのHadA G513Tは、還元型フラビンアデニンジヌクレオチド又はFADHを受け取り、フェノール誘導体又はフェノール基(オルト(2)位、メタ(3)位、パラ(4)位の1つ以上においてハロゲン基、ニトロ基、アミノ基、エチル基、及びメトキシ基の置換基を有するハロゲン化フェノール、ニトロフェノール、及びフェノール誘導体など)をベンゾキノン誘導体(p-ベンゾキノン誘導体)に変換し、D-システインとの反応を得てから、ルシフェリン誘導体(図1に示す)を生成する。
図4は、熱安定性デハロゲナーゼ(HadA G513T)がフェノール誘導体(この実験では、3-ブロモ-4-ニトロフェノールを使用)を300分内に完全に分解するという、400~410nmの波長における吸光度の低下を示すグラフである。ルシフェリン誘導体の生成収率は、フェノール誘導体の使用量と比較して、約40~90パーセントである。
また、ルシフェリン誘導体の合成方法は、ルシフェリン誘導体を精製するステップをさらに含む。さらに、ルシフェリン誘導体を精製する手段は、有機溶媒抽出、クロマトグラフィー、ろ過、及び蒸発の少なくとも1つから選択され、50~95%の純度の精製ルシフェリン誘導体を得る。
図5は、ホタルルシフェラーゼの基質として7’-ブロモルシフェリンを使用した、ルシフェラーゼとルシフェリン誘導体との間の反応によって放射される光を示すグラフである。合成及び精製方法から得た、純粋なルシフェリン及び精製したルシフェリン誘導体は、ホタルルシフェラーゼと反応させてから、発光波長を測定する。標準のルシフェリン又はこの方法から得たルシフェリンが、560nmの最大発光波長を示す一方、7’-ブロモルシフェリンなどのルシフェリン誘導体は、レッドシフトとなる604nmの最大発光波長を示す。この7’-ブロモルシフェリンの赤色光は、医学研究(すなわち、がん検出)に有用である。
図6は、NMR(核磁気共鳴法)を用いる本方法から得たフェノール誘導体の構造及び確認である。7’-ヨードルシフェリン、7’-ブロモルシフェリン、及び4’,5’-ジメチルルシフェリンである、精製を含む本方法のルシフェリン誘導体を、標準のルシフェリンと比較する。標準のルシフェリンは、二重分裂として表される7.09及び7.11、単一分裂として表される7.38、並びに二重分裂として表される7.93及び7.94において、ルシフェリンを示すH NMRにおける3つの化学シフト値を有する。ルシフェリンの7’位においてヨウ素(I)及び臭素(Br)のハロゲン原子によって置換したルシフェリン誘導体は、7.38の位置に現れる化学シフトを有し、また、他の位置におけるH NMRの化学シフト値が標準(又は天然)のルシフェリンとわずかに異なる。ルシフェリンの4’位及び5’位においてメチル基によって置換したルシフェリン誘導体は、7.18の位置(単一分裂)に現れる化学シフトを有する。4’,5’-ジメチルルシフェリンのH NMRの化学シフトは、7.38の位置において標準のルシフェリンのH NMRと異なる。
[本開示のルシフェリン誘導体の特性]
1.ホタルルシフェラーゼと反応させたときのルシフェリン誘導体の生物発光/発光
本開示のルシフェリン誘導体とホタルルシフェラーゼとの反応によって光を放射することができる。発光波長は、分光蛍光光度計を生物発光モードで使用して、ルシフェリン誘導体がホタルルシフェラーゼの基質となることができるか否かについて生物発光特性を証明するため測定することができる。
実験は、標準のルシフェリン及びルシフェリン誘導体(すなわち、7’-ブロモルシフェリン)が、それぞれ560nm及び604nmの波長を放射することによってホタルルシフェラーゼの基質となることができるということを示す。
2.QTOF質量分析計を使用する分子質量分析
QTOF質量分析計を使用することから、合成したルシフェリン誘導体である7’-ヨードルシフェリン(C11IN)、4,7’-ジフルオロルシフェリン(C11)、及び7’-ブロモルシフェリン(C11BrN)、及び4’,5’-ジメチルルシフェリン(C1312)の分子質量はそれぞれ、406.9116、316.9979、358.9143、及び309.0374であり、これらは、図7に示す予想される化合物の分子質量を示す。
[実施例1:3-ブロモ-4-ニトロフェノールからの7’-ブロモルシフェリンの合成]
ルシフェリン誘導体である7’-ブロモルシフェリンの合成のための基質は、
- 0.2ミリモルの3-ブロモ-4-ニトロフェノール
- 100ミリモルのHEPESバッファー溶液
- 50マイクロモルの熱安定性デハロゲナーゼ(HadA G513T)
- 2.0マイクロモルのSOD
- 2.0マイクロモルのラッカーゼ
- 2.0マイクロモルのFDH、20ミリモルのギ酸、10.0マイクロモルのNAD、2.0マイクロモルのCである実施例1で使用するフラビン依存性レダクターゼ、及び4.0マイクロモルのFADを含む第5のFADH生成システム
- 2ミリモルのD-システインである。
すべての溶液を、容器内において8.0のpH、5mlで共に混合し、35℃の温度においてマグネットバーでかく拌する。熱安定性デハロゲナーゼ溶液を容器に添加すると反応が起こり、その後約200分間で反応を完了させる。その後、ルシフェリン誘導体を、有機溶媒、すなわちエチルアセテートによる抽出と組み合わせて、10kDaのカットオフ値を有するろ過膜を通して窒素ガスによって溶液を押し出すことによって(攪拌式セル)精製する。エチルアセテートによる抽出後の溶液を純度について分析し、327nmの波長における吸光度を追跡してHPLCによる再度の精製を行った。溶液を、溶出移動相として、0.1%v/vのギ酸を添加した水とメタノールとの混合物を使用して、非極性カラム(逆相C18)を介して分離させる。ルシフェリン誘導体を回収してから、凍結乾燥する。その後、精製したルシフェリン誘導体が2ミリグラム生成される。
[実施例2:2,5-ジフルオロ-4-ニトロフェノールからの4’,7’-ジフルオロルシフェリンの合成]
ルシフェリン誘導体である4’,7’-ジフルオロルシフェリンの合成のための基質は、
- 1.0ミリモルの2,5-ジフルオロ-4-ニトロフェノール
- 100ミリモルのMOPSバッファー溶液
- 50マイクロモルのHadA G513T
- 2.0マイクロモルのSOD
- 2.0マイクロモルのラッカーゼ
- 4.0マイクロモルのGDH、20.0ミリモルのグルコース、10.0マイクロモルのNAD、2.0マイクロモルのフラビン依存性レダクターゼ(HadX)、4.0マイクロモルのFAD、及び2.0ミリモルのD-システインを含む第4のFADH生成システムである。
すべての溶液を、容器内において8.0のpH、5mlで共に混合し、35℃の温度においてマグネットバーでかく拌する。熱安定性デハロゲナーゼ溶液又はHadA G513Tを容器に添加すると反応が起こり、その後反応を完了させる。2,5-ジフルオロ-4-ニトロフェノールから調製した、ルシフェリン誘導体である4’,7’-ジフルオロルシフェリンを最後に得る。
[実施例3:2,3-ジメチル-4-ニトロフェノールからの4’,5’-ジメチルルシフェリンの合成]
ルシフェリン誘導体である4’,5’-ジメチルルシフェリンの合成のための基質は、
- 0.5ミリモルの2,3-ジメチル-4-ニトロフェノール
- 100ミリモルのリン酸ナトリウムバッファー溶液
- 100マイクロモルの熱安定性デハロゲナーゼ(HadA G513T)
- 5.0マイクロモルのSOD
- 2.0マイクロモルのチロシナーゼ
- NADH及びFADを含み、NADHは、FADからFADHを産生するための還元剤、かつフラビンレダクターゼ群の基質である、第2のFADH生成システム
- 5ミリモルのD-システインである。
すべての溶液を、容器内において7.5のpH、20mlで共に混合し、35℃の温度においてマグネットバーでかく拌する。熱安定性デハロゲナーゼ溶液又はHadA G513Tを容器に添加すると反応が起こり、その後反応を完了させる。2,3-ジメチル-4-ニトロフェノールから調製した、ルシフェリン誘導体である4’,5’-ジメチルルシフェリンを最後に得る。

Claims (2)

  1. 以下の構造からなるルシフェリン誘導体であって、
    Figure 0007448993000002

    式中、R及びRはCHであり且つRはHであるか、又はR及びRはCH若しくはOCHであり且つRはHである、ルシフェリン誘導体。
  2. 前記ルシフェリン誘導体は、ホタルルシフェラーゼとの反応によって、600~700nmのピーク発光波長で発光する、請求項1に記載のルシフェリン誘導体。
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