JP7448445B2 - ウェットティシュー包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェットティシュー包装体に関する。
ウェットティシュー製品には、不織布等の原反をポップアップ可能に積層した積層体や、ロール状に巻き取ったロール体があり、これらをプラスチックフィルム製の包装袋(ガゼット袋、ピロー袋等)やプラスチック製の容器(ボトル)等に収納して使用する。例えば、ウェットティシューのロール体は、薬液を含浸したロール体を包装袋に封入した詰め替え用製品を、専用の容器に詰め替えて使うボトルタイプとして繰り返し使用できる。
そして、近年では、ウェットティシュー製品の詰め替え用製品の包装袋をそのまま容器として使用することが試みられている。このようなウェットティシュー包装体に関するものとして、例えば、特許文献1には、硬質蓋部のネジ筒のネジ面とこのネジ筒とネジ嵌合する硬質蓋受け部のネジ面との間に、ウェットティシューを収容したスタンディングパウチタイプの軟包装袋の開口部を挟持して両ネジ面を互いにねじ込み嵌合し、スタンディングパウチ軟包装袋の開口部に硬質蓋部及び硬質蓋受けを着脱可能に固定したウェットティシュー包装体が開示されている。
特開2001-261047号公報
しかし、従来のウェットティシュー包装体は、プラスチック製のボトル容器や包装袋を用いているものが多いため、環境面や経済性の点で改善の余地がある。そのため、環境に優しい材料を用い、かつ経済性に優れるウェットティシュー包装体が求められている。
また、取出し口を有するウェットティシュー包装体の場合、ウェットティシューを取出し口から取り出そうとした際に、誤ってウェットティシューが容器の中に落ちてしまった場合、ウェットティシューを容器から取り出すには、蓋を包装袋から一旦取り外さなければならない。そして、ウェットティシューを容器から取り出した後は、再び蓋を容器に装着しなければならない。このような使用時の不具合を踏まえると、簡便な構造でありながら、蓋の着脱が容易なウェットティシュー包装体が求められている。
一方で、収納するウェットティシューが乾燥したり、ウェットティシューに含浸されている薬液が揮発したりすることなく、高い密閉性を維持できることが、ウェットティシュー包装体には求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、環境に優しく、経済性に優れるとともに、簡便な構造でありながら、蓋の着脱が容易であり、高い密閉性を維持できるウェットティシュー包装体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上述した目的を達成するために鋭意検討した結果、ウェットティシューを収納する収納部と、収納部に着脱可能なキャップ部と、を備えるウェットティシュー包装体であり、収納部は、底面と、底面の周縁から立設した側面と、を有し、ウェットティシューを出し入れ可能な開口が側面によって形成された、基材が紙製である容器であり、キャップ部は、収納部の開口を封止可能な蓋体と、収納部及び蓋体を保持可能な蓋受け部と、を備え、蓋受け部は、収納部の側面の外側表面に当接して押止する押止部と、蓋体に係止する係止部と、を有し、蓋受け部の押止部を収納部の側面に当接させ、蓋受け部の係止部を蓋体に係止させることによって、蓋受け部が収納部及び蓋体を保持し、キャップ部が収納部に装着され、蓋受け部の係止部を蓋体から係止解除し、蓋受け部の押止部を収納部の側面から分離することによって、キャップ部が収納部から取り外すことができる構成とすることに知見を得て、かかる知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)
ウェットティシューを収納する収納部と、前記収納部に着脱可能なキャップ部と、を備えるウェットティシュー包装体であり、前記収納部は、底面と、前記底面の周縁から立設した側面と、を有し、前記ウェットティシューを出し入れ可能な開口が前記側面によって形成された、基材が紙製である容器であり、前記キャップ部は、前記収納部の前記開口を封止可能な蓋体と、前記収納部及び前記蓋体を保持可能な蓋受け部と、を備え、前記蓋受け部は、前記収納部の前記側面の外側表面に当接して押止する押止部と、前記蓋体に係止する係止部と、を有し、前記蓋受け部の前記押止部を前記収納部の前記側面に当接させ、前記蓋受け部の前記係止部を前記蓋体に係止させることによって、前記蓋受け部が前記収納部及び前記蓋体を保持し、前記キャップ部が前記収納部に装着され、前記蓋受け部の前記係止部を前記蓋体から係止解除し、前記蓋受け部の前記押止部を前記収納部の前記側面から分離することによって、前記キャップ部が前記収納部から取り外される、ウェットティシュー包装体である。
(2)
前記収納部の前記側面は、前記底面から前記開口に向けて広くなるテーパー形状である、(1)に記載のウェットティシュー包装体である。
(3)
前記押止部は、弾性部材により形成される、(1)又は(2)に記載のウェットティシュー包装体である。
(4)
前記収納部は、前記開口の周縁端部の外表面に突起部を有し、前記蓋受け部の前記押止部が、前記突起部を下方から受け止めることによって、前記蓋受け部から前記収納部の脱落を防止する、(1)~(3)のいずれかに記載のウェットティシュー包装体である。
(5)
前記蓋体は、その外周面にネジ面を備え、前記蓋受け部は、その内周面に前記蓋体の前記ネジ面と螺合可能なネジ面を備え、前記蓋体の前記ネジ面と、前記蓋受け部の前記ネジ面とが、螺合することによって、前記蓋体と前記蓋受け部とが前記係止される、(1)~(4)のいずれかに記載のウェットティシュー包装体である。
(6)
前記蓋体は、前記収納部の前記開口を封止可能な蓋体本体と、前記蓋体本体から下方に延設され、前記収納部の前記開口の内側周縁に挿し込まれるガイド部と、を有する、(1)~(5)のいずれかに記載のウェットティシュー包装体である。
(7)
前記蓋体は、前記収納部の前記開口を封止可能な蓋体本体と、前記蓋体本体から下方に延設され、前記収納部の前記開口の内側周縁に挿し込まれるガイド部と、を有し、前記蓋受け部は、上面視において中空環状のリング状部材であり、その縦断面視において、上方から下方に向けて縮径しているテーパー形状の内周面を有しており、前記蓋受け部の前記内周面が、前記収納部の前記底面から前記開口に向けて移動するにつれて前記ガイド部の側面を押圧して、抜け止めされることによって、前記蓋体と前記蓋受け部とが前記係止される、(1)~(4)のいずれかに記載のウェットティシュー包装体である。
本発明によれば、環境に優しく、経済性に優れるとともに、簡便な構造でありながら、蓋の着脱が容易であり、高い密閉性を維持できるウェットティシュー包装体を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係るウェットティシュー包装体の模式断面図である。 図2は、図1のウェットティシュー包装体の使用時の説明に供する斜視図である。 図3は、第2実施形態に係るウェットティシュー包装体の模式断面図である。 図4は、第3実施形態に係るウェットティシュー包装体の模式断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
さらに、本明細書において、「略」を付した用語は、当業者の技術常識の範囲内でその「略」を除いた用語の意味を示すものであり、「略」を除いた意味自体をも含むものとする。
図1は、第1実施形態に係るウェットティシュー包装体の模式断面図であり、図2は、図1のウェットティシュー包装体の使用時の説明に供する斜視図である。
第1実施形態に係るウェットティシュー包装体1は、ウェットティシューWを収納する収納部13と、収納部13に着脱可能なキャップ部10とを備える。収納部13は、底面130と、底面130の周縁から立設した側面131とを有し、ウェットティシューWを出し入れ可能な開口が側面131によって形成された、基材が紙製である容器であり、キャップ部10は、収納部13の開口を着脱自在に封止することができる。キャップ部10が収納部13の開口を封止することによって、収納部13の密閉性を維持することができる。
(収納部13)
収納部13は、その天面に設けられた開口からウェットティシューWを出し入れする。収納部13は、少なくとも基材が紙製である。例えば、収納部13として紙コップを用いる場合、少なくともコップの基材が紙製であればよい。基材は、必要に応じて、湿潤紙力向上剤、填料、サイズ剤、乾燥紙力増強剤、歩留まり向上剤、着色顔料等の各種添加剤を含有してもよい。
収納部13の基材の坪量は、特に限定されないが、180~420g/mであることが好ましい。坪量の下限は、230g/mm以上であることがより好ましく、280g/mm以上であることが更に好ましい。また、坪量の上限は、390g/mm以下であることがより好ましく、360g/mm以下であることが更に好ましい。
収納部13の内周面には、ウェットティシューWに含浸させている薬液の揮発及び基材への浸透を防ぐ観点から、防水性を有するコーティング層を設けてもよい。また、アルミ層等のバリア層を設けてもよい。例えば、ポリエチレンラミネートが施された紙コップの場合、ウェットティシューWの充填時及び保管時に含浸液が浸み出すことがある。このような浸み出しを効果的に防止する観点から、バリアコート、バリアフィルム、アルミラミネート等が施された紙コップを用いることが好ましい。
ウェットティシューWは、不織布等に薬液を含浸させたものを使用できる。薬液としては、ウェットティシューWに使用可能なものであればよく、特に限定されないが、例えば、エタノール等のアルコール類、除菌剤、抗菌剤、メントール等の清涼剤等が挙げられる。
ウェットティシューWは、キャップ部10の取出し口113から取り出し可能な形状であればよい。例えば、シート状に積層したウェットティシューWの積層体、ロール状に巻き取られたウェットティシューWのロール体等が挙げられる。これらの中でも、連続して取り出すことが容易である観点から、ウェットティシューWのロール体であることが好ましい。ロール体の場合、収納部13の開口からウェットティシューWのロール体を内部に入れて収納する。そして、ウェットティシューWのロール体の端部を把持し、取出し口113に引き出して、キャップ部10を収納部13の開口にセットして使用する。なお、図示はしないが、ロール体には、1回あたりの使用分を切り取ることができるよう、ミシン目を連続形成してもよい。
本実施形態によれば、収納部13は基材が紙製である容器であるため、従来のプラスチック製のボトル容器やプラスチックフィルム製の包装袋等と異なり、環境により優しく、経済性もより優れる。例えば、紙製の基材であることにより、製造時及び使用時のみならず、廃棄時の環境に与える影響も低減できる。収納部13は、市販又は汎用されている紙コップ等であってもよい。
収納部13の形状は、底面130及びそこから立設した側面131を有するものであればよく、略円筒状、逆円錐台状、略直方体状、及び略立方体状からなる群より選ばれるいずれか1つであることが好ましい。このような形状であることにより、収納部13は自立可能となり、かつ、倒れにくく安定性も優れる(自立安定性)。
収納部13の側面131は、底面130から開口に向けて広くなるテーパー形状であることが好ましい。すなわち、側面131が、底面130から上方に向かうにつれて(下方から上方に向かう方向、矢印F2参照)、底面130から離間する方向(すなわち、収納部13の内側から外側に向かう方向、矢印F4参照)に傾斜することが好ましい。このようなテーパー面とすることにより、後述する蓋受け部12の押止部120が収納部13の側面131を押圧して抜け止めされる効果がより向上する。この場合、収納部13の形状は、逆円錐台状となる。
上述した観点から、側面131のテーパー角度aの上限は、90度未満であることが好ましく、88度以下であることがより好ましく、85度以下であることが更に好ましい。また、テーパー角度aの下限は、65度以上であることが好ましく、75度以上であることがより好ましく、80度以上であることが更に好ましい。テーパー角度aをこのような角度に制御することにより、収納部13の自立安定性及び抜け止めの効果をより向上させることができる。さらに、テーパー角度aの下限を上述した範囲に制御することにより、容器(収納部13)と内容物(ウェットティシューWのロール体)の隙間が大きくなりすぎないため、より安定にウェットティシューWを取り出すことができる。
収納部13は、開口の周縁端部の外表面に突起部132を有し、蓋受け部12の押止部120が、突起部132を下方から受け止めることによって、蓋受け部12から収納部13の脱落を防止する構造であることが好ましい。突起部132は、収納部13の開口の周縁端部を取り囲むように外側に向けて形成されていることが好ましい。そして、突起部132の形状としては、フランジ又はトップカール(蓋カール)であることが好ましい。例えば、紙コップを収納部13として用いる場合、収納部13の開口の周縁端部を外側に向けて取り囲むように形成されたトップカール等を突起部132として機能させることができる。そして、突起部132の下方への脱落防止の観点からは、蓋受け部12の押止部120は、図1に示すように、外側から内側に向けて起立した突起部132を有することが好ましい。
収納部13の作製方法は、特に限定されず、公知の方法を採用することもできる。例えば、まず、収納部13の原紙(基材、必要に応じてコーティング層やバリア層等を有する基材)を扇形に打ち抜き、ヒートシール処理等によって端部を接着して、側面131を構成する円筒状の中空筒体とする。次に、底面130を構成する略円形の原紙を、側面131を構成する中空筒体の一方の開口に挿入して接着する。そして、もう一方の開口の周縁にカール用油脂等を塗布し、トップカール処理を施すことによって、トップカール(突起部132)を形成して、紙コップを得る。このようにして得られた紙コップに、ロール状に巻き取ったウェットティシューWの原反を収納し、薬液を注入することによって、ウェットティシュー包装体1を得ることができる。
(キャップ部10)
キャップ部10は、収納部13の開口を封止可能な蓋体11と、蓋体11及び収納部13を保持可能な蓋受け部12とを備える。本実施形態によれば、収納部13の開口の周縁をキャップ部10の蓋体11が封止し、キャップ部10及び収納部13の両方を蓋受け部12が強固に保持することにより、収納部13の密閉性を維持することができる。これにより、薬液の揮発等を防止できる。
蓋体11は、蓋体本体110の表面には、ウェットティシューWを取り出すための取出し口113と、この取出し口113を封止する開閉蓋111とが設けられている。使用時には、開閉蓋111を立ち上げることにより取出し口113を露出させ、そこからウェットティシューWを上方に(矢印F1参照)順次取り出すことができる(図1参照)。ウェットティシューWを取り出した後は、開閉蓋111を取出し口113の方向に倒すことにより、取出し口113を封止することができる。開閉蓋111の開閉形式は、特に限定されず、例えば、ヒンジ型、スライド型等であってもよい。
また、図示はしないが、蓋体11は2以上の取出し口を有することが好ましい。例えば、蓋体11の天面側表面に設けられた取出し口113(第1取出し口)と、蓋体11の裏側表面に設けられ、ウェットティシューWを使用単位長さでカットするためのカット部(不図示)を有する別なる取出し口(第2取出し口)とを有することが好ましい。
蓋体11は、収納部13の開口を封止する蓋体本体110と、後述する蓋受け部12の係止部(ネジ面121)と係止する係止受部(ネジ面112)とを有する。この蓋体11の係止受部(ネジ面112)は、例えば、蓋体本体110の外周面に設けることができる。蓋体11の係止受部及び蓋受け部12の係止部による係止構造は後述するが、例えば、かかる係止部による係止構造として、蓋体11及び蓋受け部12のネジ面による螺合(図1、図3参照)、縮径部材等を用いた抜け止め(図4参照)、フックや爪等による係合、又は弾性部材等を用いた嵌着等を採用することができる。蓋体11及び蓋受け部12の係止によることで、使用者は、特別な用具及び接着剤等を用いることなく、収納部13にキャップ部10を脱着することができるため、簡便である。さらには、既存の紙コップ等を収納部13としてそのまま使用できる。
蓋受け部12は、収納部13の側面131の外側表面に当接して押止する押止部120と、蓋体11に係止する係止部(ネジ面121)とを有する。押止部120を収納部13の側面131に当接させ、係止部を蓋体11に係止させることによって、蓋受け部12は、蓋体11及び収納部13の両方を保持することができる。これによって、キャップ部10を収納部13に装着することができる。また、キャップ部10を収納部13から取り外す場合は、蓋受け部12の係止部を蓋体11から係止解除し、蓋受け部12の押止部120を収納部13の側面131から分離させることによって、キャップ部10を収納部13から取り外すことができる。
押止部120は、収納部13の側面131への保持力を向上させる観点から、弾性部材により形成されることが好ましい。弾性部材としては、ゴム、エラストマー、シリコーン等を用いることができる。さらには、パッキン等のシール部材を併用してもよい。
蓋体11及び蓋受け部12の係止を行う係止部の構造について、蓋体11は、その外周面にネジ面112を備え、蓋受け部12は、その内周面に蓋体11のネジ面112と螺合可能なネジ面121を備え、蓋体11のネジ面112と、蓋受け部12のネジ面121とが、螺合することによって、蓋体11と蓋受け部12とが係止される構造であることが好ましい。
蓋体11のネジ面112と蓋受け部12のネジ面121とが互いに螺合することによって、蓋受け部12が蓋体11に取りつけられる。この螺合力が蓋受け部12の押止部120に伝達することにより、押止部120の押止力を向上させ、その結果、蓋受け部12が、蓋体11及び収納部13の両方をしっかりと保持することができ、高い気密性を維持することができる。
さらに、図1及び図2に示すように、蓋体11が筒状体であり、蓋受け部12が蓋体11の筒状体の外側に螺合可能な中空環状体とすることにより、蓋受け部12を蓋体11の外周面(ネジ面112)に沿って周方向に回転させることが可能となる(矢印F3参照)。なお、ここでいう中空環状とは、蓋体11の天面方向から見た場合(上面視)における形状をいう。蓋受け部12の環状中空領域を蓋体11に下方から上方に向けて(矢印F2参照)挿入しつつ、蓋受け部12を周方向(矢印F3参照)に回転させることによって、蓋体11のネジ面112と蓋受け部12のネジ面121とを螺合させることができる。この点、上述したように、収納部13が、市販又は汎用されている、略円筒状又は略逆円錐台状の紙コップであれば、側面131が曲面であるため、好適である。
蓋体11のネジ面112の外径は、収納部13の大きさを考慮して決定することができるが、例えば、20~120mmであることが好ましい。内径の上限は、100mm以下であることがより好ましく、80mm以下であることが更に好ましい。また、内径の下限は、30mm以上であることがより好ましく、40mm以上であることが更に好ましい。
そして、蓋受け部12のネジ面121の内径は、蓋体11の外径を考慮して決定することができるが、例えば、22~122mmであることが好ましい。外径の上限は、102mm以下であることがより好ましく、82mm以下であることが更に好ましい。また、外径の上限は、32mm以上であることがより好ましく、42mm以上であることが更に好ましい。
さらに、蓋体11のネジ面112及び蓋受け部12のネジ面121は、ネジ締めにより蓋受け部12がその天面方向(上方向、矢印F2参照)に持ち上げられるように形成されていることが好ましい。ネジ面112,121をこのように配置することによって、ネジ締めによって蓋受け部12が収納部13の側面131に沿って上方に引き上げられ、蓋受け部12と収納部13との密着性がより向上し、収納部13の密閉性をより向上させることができる。特に、収納部13の側面131が上述したテーパーを付している場合、蓋受け部12が上方に引き上げられるにつれて、蓋受け部12の押止部120が収納部13の側面131をより強い力で押圧することになり、かかる効果が一層優れたものになる。
図3は、第2実施形態に係るウェットティシュー包装体の模式断面図である。
第2実施形態に係るウェットティシュー包装体2は、収納部13と、収納部13に着脱可能なキャップ部20とを備える。キャップ部20は、蓋体21のネジ面212と蓋受け部22のネジ面221とが螺合可能であることによって、収納部13の開口を着脱自在に封止することができ、収納部13の密閉性を維持することができる。キャップ部20は、蓋体21と蓋受け部22とを備え、収納部13の開口の周縁をキャップ部20の蓋体21が封止し、キャップ部20及び収納部13の両方を蓋受け部22が強固に保持することができる。そして、蓋体本体210の表面には、ウェットティシューWを取り出すための取出し口213と、この取出し口213を封止する開閉蓋211とが設けられている。
ウェットティシュー包装体2は、蓋体21がガイド部214を有する点で第1実施形態に係るウェットティシュー包装体1と相違する。すなわち、ウェットティシュー包装体2の蓋体21は、収納部13の開口を封止可能な蓋体本体210と、蓋体本体210から下方(天面から底面130に向けた方向、矢印F2の反対方向)に延設され、収納部13の開口の内側周縁に挿し込まれるガイド部214とを有するものである。ガイド部214を設けることによって、ガイド部214が蓋体21を収納部13の開口内部に案内するため(ガイド機能)、蓋体21の開口への挿入が容易となる。
さらに、ガイド部214が、蓋受け部22の押止部220によって収納部13の側面131を挟持可能な長さまで、下方に延設されていることが好ましい。これにより、上述したガイド機能に加えて、ガイド部214及び押止部220が収納部13の側面131を挟持することによって、収納部13を更にしっかりと保持することができる。
また、ガイド部214は、蓋体21の下面視(底面側から見た場合)において、蓋体本体210の裏面の四周を取り囲むように立設していることが好ましい。例えば、蓋体本体210が上面視において略円形状であり、収納部13の開口も略円形状である場合、ガイド部214も下面視において略円形状であることが好ましい。
図4は、第3実施形態に係るウェットティシュー包装体の模式断面図である。
第3実施形態に係るウェットティシュー包装体3は、収納部13と、収納部13に着脱可能なキャップ部30とを備える。キャップ部30は、収納部13の開口を着脱自在に封止することができ、収納部13の密閉性を維持することができる。キャップ部30は、蓋体31と蓋受け部32とを備え、収納部13の開口の周縁をキャップ部30の蓋体31が封止し、キャップ部30及び収納部13の両方を蓋受け部32が強固に保持することができる。そして、蓋体本体310の表面には、ウェットティシューWを取り出すための取出し口313と、この取出し口313を封止する開閉蓋311とが設けられている。
ウェットティシュー包装体3は、その蓋受け部32が、上面視において中空環状のリング状部材であり、その縦断面視において、上方から下方に向けて(矢印F2の反対方向)縮径しているテーパー形状の内周面321を有している。
蓋受け部32の内周面321と蓋体31のガイド部312との間に、収納部13の側面131が配置された状態で、蓋受け部32の内周面321が、収納部13の側面131を介してガイド部312の外周面314に当接すると、上方から下方に向けて(矢印F2の反対方向)内周面321が縮径することによって、蓋受け部32の内周面321がガイド部312の外周面314を押圧して抜け止めされる。例えば、蓋受け部32の中空環状に蓋体31のガイド部312を挿入した状態で、蓋受け部32が下方から上方に向けて(矢印F2参照)に移動するにつれて、ガイド部312の側面である外周面314を押圧することによって、上述した縮径による抜け止めが達成される。このようにして蓋受け部32が蓋体31に係止されるとともに、収納部13の側面が、蓋体31のガイド部312と、蓋受け部32とによって挟持される。その結果、蓋受け部32が、蓋体31及び収納部13の両方を保持し、キャップ部30が収納部13に装着される。この場合、蓋受け部32の内周面321において、収納部13の側面131と当接する下方端部である押止部320が、側面131を押止する。
すなわち、蓋受け部32は、下方から上方に向けて(底面130から天面に向けて、矢印F2参照)末広がりとなるテーパーが付された内周面321を有する。図示はしないが、蓋受け部32の天面側の上端面の中空環状の内径d1は、蓋受け部32の底面側である下端面の中空環状の内径d2よりも大きい(d1>d2)。このような蓋受け部32を蓋体31のガイド部312に挿入することにより、内径が縮径することによる抜け止め効果を得ることができる。
抜け止めの効果を一層向上させることができ、蓋体31のガイド部312と、蓋受け部32とが、収納部13の開口の周縁をよりしっかりと挟持することができるようにする観点から、上端面の内径d1の大きさは、蓋体31のガイド部312の外径を考慮して決定することができる。そして、下端面(押止部320参照)の内径d2の大きさは、蓋体31のガイド部312の外径を考慮して決定することができる。さらに、内径d1に対する内径d2の比率(d2/d1)も、同様の観点から適宜決定することができる。
さらに、ガイド部312の外周面314は、蓋受け部32の内周面321のテーパーと逆の方向にテーパー(逆テーパー)が付されていることが好ましい。すなわち、ガイド部312の外周面314は、上方から下方に向けて(天面から底面130に向けて、矢印F2と反対方向)内側に傾斜していることが好ましい。そして、外周面314の外径については、天面側の外径よりも底面側の外径が小さくなっていることが好ましい。ガイド部312の外周面314をこのようなテーパー面とすることによって、上述した蓋受け部32の内周面321の抜け止めの効果を一層向上させることができる。
さらに、図示はしないが、蓋体31及び蓋受け部32は、爪等の係止部材を設け、これによって係合させてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るウェットティシュー包装体1,2,3は、収納部13としてプラスチック製のボトル容器やプラスチックフィルム製の包装袋等を用いる必要がないため、環境面や経済性に優れる。さらには、収納部13として、市販又は汎用されている紙コップをそのまま使用することもできる。そして、収納部13の開口をキャップするために接着剤等を用いる必要がない。本実施形態によれば、収納部13の開口は、キャップ部10,20,30を構成する蓋体11,21,31及び蓋受け部12,22,32によって、簡便にキャップすることができ、かつ、高い密閉性を維持できる。このように、本実施形態に係るウェットティシュー包装体1,2,3は、環境に優しく、経済性に優れるとともに、簡便な構造でありながら、蓋の着脱が容易であり、高い密閉性を維持できる。
さらに、蓋体11,21,31が上述した取出し口を有することにより、ウェットティシュー包装体1,2,3は、必要な枚数を必要なだけ容易に取り出すことができる。さらに、ウェットティシューWを蓋体11,21,31の取出し口にセットすることが容易である点でも利便性に優れる。
1,2,3:ウェットティシュー包装体
10,20,30:キャップ部
11,21,31:蓋体
12,22,32:蓋受け部
13:収納部
110,210,310:蓋体本体
111,211,311:開閉蓋
112,212:ネジ面
113,213,313:取出し口
120,220,320:押止部
121,221:ネジ面
130:底面
131:側面
132:突起部
214,312:ガイド部
314:外周面
321:内周面
W:ウェットティシュー
F1,F2,F3,F4:矢印

Claims (7)

  1. ウェットティシューを収納する収納部と、前記収納部に着脱可能なキャップ部と、を備えるウェットティシュー包装体であり、
    前記収納部は、底面と、前記底面の周縁から立設した側面と、を有し、前記ウェットティシューを出し入れ可能な開口が前記側面によって形成された、基材が紙製である容器であり、
    前記キャップ部は、前記収納部の前記開口を封止可能な蓋体と、前記収納部及び前記蓋体を保持可能な蓋受け部と、を備え、
    前記蓋受け部は、前記収納部の前記側面の外側表面に当接して押止する押止部と、前記蓋体に係止する係止部と、を有し、
    前記蓋受け部の前記押止部を前記収納部の前記側面に当接させ、前記蓋受け部の前記係止部を前記蓋体に係止させることによって、前記蓋受け部が前記収納部及び前記蓋体を保持し、前記キャップ部が前記収納部に装着され、
    前記蓋受け部の前記係止部を前記蓋体から係止解除し、前記蓋受け部の前記押止部を前記収納部の前記側面から分離することによって、前記キャップ部が前記収納部から取り外される、
    ウェットティシュー包装体。
  2. 前記収納部の前記側面は、前記底面から前記開口に向けて広くなるテーパー形状である、
    請求項1に記載のウェットティシュー包装体。
  3. 前記押止部は、弾性部材により形成される、
    請求項1又は2に記載のウェットティシュー包装体。
  4. 前記収納部は、前記開口の周縁端部の外表面に突起部を有し、
    前記蓋受け部の前記押止部が、前記突起部を下方から受け止めることによって、前記蓋受け部から前記収納部の脱落を防止する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のウェットティシュー包装体。
  5. 前記蓋体は、その外周面にネジ面を備え、
    前記蓋受け部は、その内周面に前記蓋体の前記ネジ面と螺合可能なネジ面を備え、
    前記蓋体の前記ネジ面と、前記蓋受け部の前記ネジ面とが、螺合することによって、前記蓋体と前記蓋受け部とが前記係止される、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のウェットティシュー包装体。
  6. 前記蓋体は、前記収納部の前記開口を封止可能な蓋体本体と、前記蓋体本体から下方に延設され、前記収納部の前記開口の内側周縁に挿し込まれるガイド部と、を有する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のウェットティシュー包装体。
  7. 前記蓋体は、前記収納部の前記開口を封止可能な蓋体本体と、前記蓋体本体から下方に延設され、前記収納部の前記開口の内側周縁に挿し込まれるガイド部と、を有し、
    前記蓋受け部は、上面視において中空環状のリング状部材であり、その縦断面視において、上方から下方に向けて縮径しているテーパー形状の内周面を有しており、
    前記蓋受け部の前記内周面が、前記収納部の前記底面から前記開口に向けて移動するにつれて前記ガイド部の側面を押圧して、抜け止めされることによって、前記蓋体と前記蓋受け部とが前記係止される、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のウェットティシュー包装体。
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