JP7446939B2 - アンテナ、無線通信モジュール、および無線通信機器 - Google Patents

アンテナ、無線通信モジュール、および無線通信機器 Download PDF

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Description

本開示は、アンテナ、無線通信モジュール、および無線通信機器に関する。
容量結合に給電方式を利用した、円偏波アンテナが知られている。例えば、小型・薄型化と高性能化とをコストアップを伴わずに達成させる円偏波アンテナが開示されている。
特開2010-136296号公報
特許文献1に記載の円偏波アンテナは、基体の上面に放射電極が形成され、下面に全面グラウンド電極が形成されている。グラウンド電極が基体の下面の全面に記載されている場合、更なる薄型化には対応できない可能性がある。
本開示は、装置全体を薄型化することのできるアンテナ、無線通信モジュール、および無線通信機器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るアンテナは、アンテナであって、第1平面に沿って広がる第1面を有する基体と、前記第1面の上にあるパッチ導体と、前記第1面にあり、前記パッチ導体を囲む周囲導体と、前記パッチ導体および周囲導体を容量的に接続する、少なくとも3つの第1所定数の結合導体と、前記パッチ導体に接続される第1給電線と、を含み、前記第1所定数の結合導体において、何れか2つが、前記第1平面に沿う第1方向に沿って並ぶ、第1結合グループの一部の第1結合対であり、何れか2つが、前記第1平面に沿い且つ前記第1方向と交わる第2方向に沿って並ぶ、第2結合グループの一部の第2結合対であり、前記アンテナは、第1電流経路に沿って第1周波数帯で共振するように構成され、第2電流経路に沿って第2周波数帯で共振するように構成され、前記第1電流経路は、前記パッチ導体と、前記周囲導体と、前記第1結合対とを含み、前記第2電流経路は、前記パッチ導体と、前記周囲導体と、前記第2結合対とを含む。
本開示の一態様に係る無線通信モジュールは、本開示の一態様に係るアンテナと、前記第1給電線に電気的に接続されるように構成されているRFモジュールと、を有する。
本開示の一態様に係る無線通信機器は、本開示の一態様に係る無線通信モジュールと、前記無線通信モジュールに電力を供給するように構成されているバッテリと、を有する。
本開示は、装置全体を薄型化することができる。
図1は、実施形態に係るアンテナを上部から見た模式図である。 図2は、実施形態に係るアンテナを下部から見た模式図である。 図3は、実施形態に係るアンテナの一部を分解した模式図である。 図4は、実施形態に係るアンテナの第1共振状態を説明するための図である。 図5は、実施形態に係るアンテナの第2共振状態を説明するための図である。 図6は、実施形態に係るアンテナの方位角方向と仰角方向の放射特性を説明するための図である。 図7は、実施形態に係るアンテナの仰角方向の軸比を説明するための図である。 図8は、実施形態の第1変形例に係るアンテナを上部から見た模式図である。 図9は、実施形態の第1変形例に係るアンテナを下部から見た模式図である。 図10は、実施形態の第2変形例に係るアンテナを上部から見た模式図である。 図11は、実施形態の第2変形例に係るアンテナを下部から見た模式図である。 図12は、実施形態に係る無線通信モジュールの構成例を示すブロック図である。 図13は、実施形態に係る無線通信機器の構成例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含む。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
以下の説明においては、3次元直交座標系を設定し、3次元直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内のX軸と平行な方向をX軸方向とし、所定面内においてX軸と直交するY軸と平行な方向をY軸方向とし、X軸およびY軸と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。
[実施形態]
図1と、図2、図3とを用いて、実施形態に係るアンテナの構成例について説明する。図1は、実施形態に係るアンテナを上部から見た模式図である。図2は、実施形態に係るアンテナを下部から見た模式図である。図3は、実施形態に係るアンテナの一部を分解した模式図である。
図1と、図2とに示すように、アンテナ1は、基体10と、パッチ導体20と、周囲導体30と、第1結合導体41と、第2結合導体42と、第3結合導体43と、第4結合導体44と、第1給電線51と、第2給電線52と、を含む。アンテナ1は、第1接続導体61と、第2接続導体62と、第3接続導体63と、第4接続導体64と、を含む。アンテナ1は、1又は複数の共振周波数で共振するように構成されている。アンテナ1は、例えば、X軸方向の長さが50mm(millimetre)、Y軸方向の長さが50mm、Z軸方向の長さ0.5mmの薄型アンテナである。
基体10は、誘電体材料で構成され得る。基体10は、第1平面に沿って広がる上面11と、上面11に対向する下面12とを有する。第1平面は、例えば、XY平面であり得る。基体10の上面11は、第1面とも呼ばれる。基体10の下面12は、第2面とも呼ばれる。基体10は、パッチ導体20に応じた形状に構成され得る。基体10は、例えば、パッチ導体20が略正方形状である場合には、略正四角柱に構成され得る。基体10の比誘電率は、アンテナ1の所望の共振周波数に応じて、調整され得る。
パッチ導体20は、導電性材料で構成され得る。パッチ導体20は、基体10の上面11に形成されている。パッチ導体20は、上面11に沿って広がる形状を有している。パッチ導体20は、例えば、略正方形状である。パッチ導体20は、X軸方向の長さと、Y軸方向の長さとが、異なっていてもよい。すなわち、パッチ導体20は、例えば、略長方形上であってもよい。
パッチ導体20は、共振器の一部として動作するように構成されている。
周囲導体30は、導線性材料で構成され得る。周囲導体30は、基体10の上面11上にある。周囲導体30は、パッチ導体20を囲っている。周囲導体30は、例えば、パッチ導体20の形状に沿った枠体で構成され得る。周囲導体30は、例えば、基体10の上面11の各辺に沿って形成された略正方形状の枠体で構成され得る。周囲導体30は、アンテナ1のグラウンドとして機能し得る。
パッチ導体20と、周囲導体30との間は、隙間を有する。パッチ導体20と、周囲導体30とは、容量的に接続するように構成されている。パッチ導体20と、周囲導体30との間に発生する容量の値は、隙間の大きさ、隙間にある媒体、及び向かい合う面積に応じて変化する。パッチ導体20と、周囲導体30との間の隙間の大きさ及び向かい合う面積は、アンテナ1の所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。パッチ導体20と、周囲導体30との間の隙間にある媒体は、アンテナ1の所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。パッチ導体20と、周囲導体30との間は、コンデンサで接続するように構成されていてもよい。コンデンサの容量は、アンテナ1の所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。
第1結合導体41と、第2結合導体42と、第3結合導体43と、第4結合導体44とは、導電材料で構成され得る。第1結合導体41、第2結合導体42、第3結合導体43、及び第4結合導体44の各々は、パッチ導体20及び周囲導体30を容量的に接続するように構成される。第1結合導体41と、第2結合導体42と、第3結合導体43と、第4結合導体44とは、それぞれ、基体10の下面12において異なる角部に形成されている。第1結合導体41と、第2結合導体42と、第3結合導体43と、第4結合導体44とを、特に区別する必要のない場合には、結合導体40と総称することもある。
結合導体40は、例えば、略正方形状とし得る。結合導体40のそれぞれは、互いに異なる形状とし得る。第1結合導体41と、第2結合導体42と、第3結合導体43と、第4結合導体44とは、それぞれ、パッチ導体20より小さい。
アンテナ1は、第1結合導体41、第2結合導体42、第3結合導体43、および第4結合導体の4つの結合導体40を備えるが、本開示はこれに限定されない。アンテナ1は、第1所定数の結合導体40を有すればよい。第1所定数は、例えば、少なくとも3つである。
第1結合導体41と、第2結合導体42とは、XY平面に沿う第1方向に沿って並ぶ第1グループの一部である。第1方向はX軸方向であり得る。第1結合導体41と、第2結合導体42とは、第1結合対となる。第3結合導体43と、第4結合導体44とは、XY平面に沿う第1方向に沿って並ぶ第1グループの一部である。第3結合導体43と、第4結合導体44とは、第1結合導体41と、第2結合導体42との第1結合対とは異なる、第1結合対となる。
第2結合導体42と、第3結合導体43とは、XY平面に沿う第2方向に沿って並ぶ第2グループの一部である。第2方向は、Y軸方向であり得る。第2結合導体42と、第3結合導体43とは、第2結合対となる。第1結合導体41と、第4結合導体44と、XY平面に沿う第2方向に沿って並ぶ第2グループの一部である。第1結合導体41と、第4結合導体44とは、第2結合導体42と、第3結合導体43との第2結合対とは異なる、第2結合対となる。
結合導体40の各々は、異なる結合導体40と対となって、第1グループおよび第2グループの両方に属し得る。例えば、第1結合導体41は、第2結合導体42と対となって、XY平面に沿う第1方向に沿って並ぶ第1グループの一部となりうる。第1結合導体41は、第4結合導体44と対となって、XY平面に沿う第2方向に沿って並ぶ第2グループの一部となりうる。
第1結合導体41は、第1接続導体61を介して、周囲導体30と電気的に接続するように構成されている。第2結合導体42は、第2接続導体62を介して、周囲導体30と電気的に接続するように構成されている。第3結合導体43は、第3接続導体63を介して、周囲導体30と電気的に接続するように構成されている。第4結合導体44は、第4接続導体64を介して、周囲導体30と電気的に接続するように構成されている。第1接続導体61と、第2接続導体62と、第3接続導体63と、第4接続導体64とは、それぞれ、スルーホール導体であり得る。
第1結合導体41から第4結合導体44と、パッチ導体20とは容量的に接続するように構成され得る。具体的には、第1結合導体41から第4結合導体44と、パッチ導体20とは、XY平面と交わる方向において対向して、容量的に接続するように構成され得る。より具体的には、第1結合導体41から第4結合導体44と、パッチ導体20とは、XY平面と直交するZ方向において対向して、容量的に接続するように構成され得る。パッチ導体20と、結合導体40との間に発生する容量の値は、パッチ導体20と、結合導体40との間の距離、すなわち基体10のZ軸方向の長さに応じて変化する。基体10のZ軸方向の長さは、アンテナ1の所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。
第1給電線51は、導電材料で構成され得る。第1給電線51は、基体10の下面12において、Y方向における第2結合導体42と、第3結合導体43との間に位置し得る。第1給電線51は、例えば、一端がスルーホール導体を介してパッチ導体20に電磁気的に接続されるように構成されている。本開示において「電磁気的な接続」は、電気的な接続又は磁気的な接続であってもよい。第1給電線51は、一端がXY平面のX方向に沿うようにパッチ導体20に電磁気的に接続されるように構成されている。第1給電線51の他端は、外部の装置などに接続され得る。
第1給電線51は、アンテナ1が外部に電波を送信する場合には、+X方向側からパッチ導体20に対して電力を供給するように構成されている。第1給電線51からのパッチ導体20への電力の供給のことを、0度入力と呼ぶ。第1給電線51は、アンテナ1が外部から電波を受信する場合には、パッチ導体20からの電力を外部の機器などに給電するように構成されている。
第2給電線52は、導電材料で構成され得る。第2給電線52は、基体10の下面12において、X方向における第1結合導体41と、第2結合導体42との間に位置し得る。第2給電線52は、例えば、一端がするホール導体を介してパッチ導体20に電磁気的に接続されるように構成されている。第2給電線52は、一端がXY平面のY方向に沿うようにパッチ導体20に電気的に接続されている。第2給電線52の他端は、外部の装置などに接続され得る。
第2給電線52は、アンテナ1が外部に電波を送信する場合には、-Y方向側からパッチ導体20に対して電力を供給するように構成されている。第2給電線52からのパッチ導体20への電力の供給のことを、90度入力とよぶ。第2給電線52は、アンテナ1が外部から電波を受信する場合には、パッチ導体20からの電力を外部の機器などに給電するように構成されている。
アンテナ1は、第1給電線51と、第2給電線52との両方を必ずしも備えていなくてもよい。アンテナ1は、第1給電線51と、第2給電線52との少なくとも一方を備えていればよい。
第1接続導体61と、第2接続導体62と、第3接続導体63と、第4接続導体64とは、導電性材料で構成され得る。第1接続導体61から第4接続導体64は、それぞれ、基体10の上面11から下面12に渡って構成され得る。
図3に示すように、第1接続導体61は、周囲導体30と、第1結合導体41とを、電気的に接続するように構成され得る。第2接続導体62は、周囲導体30と、第2結合導体42とを、電気的に接続するように構成され得る。第3接続導体63は、周囲導体30と、第3結合導体43とを、電気的に接続するように構成され得る。第4接続導体64は、周囲導体30と、第4結合導体44とを、電気的に接続するように構成され得る。第1接続導体61から第4接続導体64は、スルーホール導体であり得る。すなわち、第1接続導体61から第4接続導体64は、表面が導電材料で形成された、略円筒形状を有する。
[第1共振状態]
図4を用いて、実施形態に係るアンテナの第1共振状態について説明する。図4は、実施形態に係るアンテナの第1共振状態を説明するための図である。
アンテナ1は、第1電流経路に沿って第1周波数帯で共振するように構成され得る。アンテナ1は、第1電流経路とは異なる第2電流経路に沿って、第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域で共振するように構成され得る。
第1周波数帯および第2周波数帯は、各種の周波数帯を含み得る。第1周波数帯および第2周波数帯は、例えば、数百MHzから数十GHzまでの周波数帯を含み得る。具体的には、第1周波数帯および第2周波数帯は、例えばバンド28、バンド18、バンド19、バンド8、バンド11、バンド21、バンド3、バンド1、バンド41、バンド42、バンドn77、バンドn79、バンドn257の周波数帯を含み得る。第1周波数帯と、第2周波数帯とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第1電流経路は、パッチ導体20、周囲導体30、第1結合導体41と第2結合導体42との第1結合対、および第3結合導体43と第4結合導体44との第1結合対とを含む電流経路である。すなわち、第1電流経路は、電流がX軸方向に流れる電流経路を含む。第2電流経路は、パッチ導体20、周囲導体30、第1結合導体41と第4結合導体44との第2結合対、および第2結合導体42と第3結合導体43との第2結合対とを含む電流経路である。すなわち、第2電流経路は、電流がY軸方向に流れる電流経路を含む。
アンテナ1は、第1経路P1に沿って第1周波数帯で共振するように構成されている。第1経路P1は、見かけ上の電流経路である。第1経路P1は、第1電流経路と、第2電流経路とを流れる電流によって現れる。アンテナ1が第1周波数帯域で共振するとき、例えば、XY平面において、第1結合導体41から第2結合導体42に向かってパッチ導体20に電流が流れ得、第1結合導体41から第4結合導体44に向かってパッチ導体20に電流が流れ得る。また、アンテナ1が第1周波数帯域で共振するとき、例えば、XY平面において、第3結合導体43から第4結合導体44に向かってパッチ導体20に電流が流れ得、第3結合導体43から第2結合導体42に向かってパッチ導体20に電流が流れ得る。結合導体40間を流れる各電流は、電磁波を誘起する。パッチ導体20は、誘起された電磁波を、合成して放射するように構成されている。合成された電磁波は、第1経路P1に沿って流れる高周波電流によって誘起されているかのように見える。
アンテナ1は、第2経路P2に沿って第2周波数帯で共振するように構成されている。第2経路P2は、見かけ上の電流経路である。第2経路P2は、第1電流経路と、第2電流経路とを流れる電流によって現れる。アンテナ1が第2周波数帯で共振するとき、例えば、XY平面において、第2結合導体42から第1結合導体41に向かってパッチ導体20に電流が流れ得、第2結合導体42から第3結合導体43に向かってパッチ導体20に電流が流れ得る。また、アンテナ1が第2周波数帯で共振するとき、例えば、XY平面において、第4結合導体44から第1結合導体41に向かってパッチ導体20に電流が流れ得、第4結合導体44から第3結合導体43に向かってパッチ導体20に電流が流れ得る。結合導体40間を流れる各電流は、電磁波を誘起する。パッチ導体20は、誘起された電磁波を、合成して放射するように構成されている。合成された電磁波は、第2経路P2に沿って流れる高周波電流によって誘起されているかのように見える。
アンテナ1は、XY平面において、パッチ導体20のX方向に略平行な2つの辺の中点を結ぶ直線に対して線対称な形状を有する。アンテナ1は、XY平面において、パッチ導体20のY方向に平行な2つの辺の中点を結ぶ直線に対して、線対称な形状を有する。アンテナ1は、このような対称的な構成を有しているので、第1経路P1の長さと、第2経路P2の長さとが、等しくなり得る。第1経路P1の長さと、第2経路P2の長さとが等しくなると、第1周波数帯と、第2周波数帯とが等しくなり得る。なお、第1経路P1の長さと、第2経路P2の長さとは、異なっていてもよい。この場合、第1周波数帯と、第2周波数帯とは、異なることがあり得る。
アンテナ1は、第1周波数帯以外の周波数帯域の電磁波を除くフィルタとなり得る。フィルタとしてのアンテナ1は、第1給電線51および第2給電線52を有する場合、第1周波数帯の電磁波に応じた電力を、第1経路P1および第2経路P2を介して、第1給電線51および第2給電線52を経由して、外部の装置などに供給するように構成される。
アンテナ1において、第1経路P1は、基体10の第1対角方向に沿う。第2経路P2は、基体10の第2対角方向に沿う。すなわち、第1経路P1と、第2経路P2とは、XY平面において直行する。第1経路P1と、第2経路P2とがXY平面で直行することにより、第1経路P1に沿って放射される第1周波数帯の電磁波の電界と、第2経路P2に沿って放射される第2周波数帯の電磁波の電界とが直交する。第1周波数帯と第2周波数帯とが等しく、かつ第1経路P1を見かけ上流れる交流電流と、第2経路P2を見かけ上流れる交流電流との位相差が90度になるとき、アンテナ1は、第1周波数帯の円偏波を放射し得る。
具体的には、アンテナ1において、第1給電線51および第2給電線52の各々からパッチ導体20へ、第1周波数帯の交流電力を給電するように構成されている。第1給電線51からパッチ導体20へ給電する電力の大きさと、第2給電線52からパッチ導体20へ給電する電力の大きさは、同等となるように構成されている。第1給電線51からパッチ導体20へ給電する交流電力と、第2給電線52からパッチ導体20へ給電する交流電力との位相差が、90度となるように構成されている。例えば、第1給電線51からパッチ導体20への交流電力の位相を、第2給電線52からパッチ導体20への交流電力の位相に対して、+90度又は-90度に適宜選択可能に構成されている。これにより、アンテナ1から右旋回又は左旋回の円偏波を適宜選択して放射することができる。
アンテナ1は、第1周波数帯よりも小さい第3周波数帯でも、第1経路P1に沿って共振するように構成され得る。ただし、第3周波数帯では、第1結合対の第1結合導体41と、第2結合導体42との間を流れる電流によって誘起される電磁波と、第2結合対の第1結合導体41と、第4結合導体44との間を流れる電流によって誘起される電磁波とが打ち消し合う。各結合導体40間を流れる電流によって誘起される各電磁波が互いに打ち消し合うため、アンテナ1は共振するが、アンテナ1からの電磁波の放射強度は低減し得る。
アンテナ1は、第2周波数帯より小さい第4周波数帯でも、第2経路P2に沿って共振するように構成され得る。ただし、第3周波数帯では、第1結合対の第2結合導体42と、第1結合導体41との間を流れる電流によって誘起される電磁波と、第2結合対の第2結合導体42と、第3結合導体43との間を流れる電流によって誘起される電磁波とが打ち消し合う。各結合導体40間を流れる電流によって誘起される各電磁波が互いに打ち消し合うため、アンテナ1は共振するが、アンテナ1からの電磁波の放射強度は低減し得る。
[第2共振状態]
図5を用いて、実施形態に係るアンテナの第2共振状態について説明する。図5は、実施形態に係るアンテナの第2共振状態を説明するための図である。
アンテナ1は、第3経路P3に沿って第1周波数帯で共振するように構成されている。第3経路P3は、第1電流経路の一部である。アンテナ1が第1周波数帯域で共振するとき、例えば、XY平面において、第1結合導体41から第2結合導体42に向かってパッチ導体20に電流が流れ得る。第1結合導体41と第2結合導体42との間を流れる電流は、電磁波を誘起する。言い換えると、電磁波が、第3経路P3に沿って流れる高周波電流によって誘起される。
アンテナ1は、第4経路P4に沿って第1周波数帯で共振するように構成されている。第4経路P4は、第1電流経路の一部である。アンテナ1が第1周波数帯域で共振するとき、例えば、XY平面において、第3結合導体43から第4結合導体44に向かってパッチ導体20に電流が流れ得る。第3結合導体43と第4結合導体44との間を流れる電流は、電磁波を誘起する。言い換えると、電磁波が、第4経路P4に沿って流れる高周波電流によって誘起される。
アンテナ1は、第5経路P5に沿って第2周波数帯で共振するように構成されている。第5経路P5は、第2電流経路の一部である。アンテナ1が第2周波数帯域で共振するとき、例えば、XY平面において、第2結合導体42から第3結合導体43に向かってパッチ導体20に電流が流れ得る。第2結合導体42と第3結合導体43との間を流れる電流は、電磁波を誘起する。言い換えると、電磁波が、第5経路P5に沿って流れる高周波電流によって誘起される。
アンテナ1は、第6経路P6に沿って第2周波数帯で共振するように構成されている。第6経路P6は、第2電流経路の一部である。アンテナ1が第2周波数帯域で共振するとき、例えば、XY平面において、第4結合導体44から第1結合導体41に向かってパッチ導体20に電流が流れ得る。第4結合導体44と第1結合導体41との間を流れる電流は、電磁波を誘起する。言い換えると、電磁波が、第6経路P6に沿って流れる高周波電流によって誘起される。
アンテナ1は、XY平面において、パッチ導体20のX方向に略平行な2つの辺の中点を結ぶ直線に対して線対称な形状を有する。アンテナ1は、XY平面において、パッチ導体20のY方向に平行な2つの辺の中点を結ぶ直線に対して、線対称な形状を有する。アンテナ1は、このような対称的な構成を有しているので、第3経路P3および第4経路P4の長さと、第5経路P5および第6経路P6の長さとが等しくなり得る。第3経路P3および第4経路P4の長さと、第5経路P5および第6経路P6の長さとが等しくなると、第1周波数帯と、第2周波数帯とが等しくなり得る。第3経路P3および第4経路P4の長さと、第5経路P5および第6経路P6の長さとは、異なっていてもよい。この場合、第1周波数帯と、第2周波数帯とは、異なる。
アンテナ1は、第1周波数帯以外の周波数帯域の電磁波を除くフィルとなり得る。フィルタとしてのアンテナ1は、第1給電線51を有する場合、第1周波数帯の電磁波に応じた電力を、第3経路P3および第4経路P4を介して、第1給電線51を経由して、外部の装置などに共有するように構成される。
アンテナ1は、第2周波数帯以外の周波数帯域の電磁波を除くフィルとなり得る。フィルタとしてのアンテナ1は、第2給電線52を有する場合、第2周波数帯の電磁波に応じた電力を、第5経路P5および第6経路P6を介して、第2給電線52を経由して、外部の装置などに共有するように構成される。
アンテナ1では、第3経路P3の電流の向きと、第4経路P4の電流の向きとは、反対になり得る。第3経路P3の電流の向きと、第4経路P4の電流の向きとが反対になる場合、各経路を流れる電流により誘起された電磁波は互いに打ち消し合うので、第1周波数帯では、アンテナ1からの電磁波の放射強度は低減し得る。
アンテナ1では、第5経路P5の電流の向きと、第6経路P6の電流の向きとは、反対になり得る。第5経路P5の電流の向きと、第6経路P6の電流の向きとが反対になる場合、各経路を流れる電流により誘起された電磁波は互いに打ち消し合うので、第2周波数帯では、アンテナ1からの電磁波の放射強度は低減し得る。
[放射特性]
図6と、図7とを用いて、実施形態に係るアンテナの放射特性について説明する。図6は、実施形態に係るアンテナの方位角方向と仰角方向の放射特性を説明するための図である。図7は、実施形態に係るアンテナの仰角方向の軸比を説明するための図である。
図6では、XY平面が方位角方向であり、YZ平面が仰角方向である。方位角はφで示し、仰角はθで示している。図6において、ゲインの最大値は-5.0dBであり、最小値は-12.6dBである。図6に示すように、+Z軸方向および-Z軸方向でゲインの最大値を示している。すなわち、アンテナ1は、+Z軸方向およびZ軸方向に円偏波した電磁波を放射する。アンテナ1は、上面11および下面12から円偏波を出力する。
図7は、アンテナ1のθ方向の軸比を示している。図7に示すように、アンテナ1は、θ=0°の軸比、すなわちXY平面に垂直な方向の軸比が約1.8dBと高い軸比を有している。また、アンテナ1は、θが約-40°から約40°の範囲で軸比が3.0dB以下となっている。すなわち、アンテナ1は、約80°の広範囲に渡って高い軸比を有している。
上述のとおり、本実施形態のアンテナ1は、基体10の下面12に全面に形成されたグラウンド導体を備えていない。本実施形態のアンテナ1では、パッチ導体20を囲うように上面11に形成された周囲導体30と、下面12に形成された結合導体40とがグラウンドとして機能する。これにより、本実施形態は、アンテナ1を薄型化することができる。また、本実施形態のアンテナ1は、例えば、0.5mm程度であるため、窓ガラスなどに貼り付けて使用するのに好適である。
[アンテナの第1変形例]
図8と、図9とを用いて、実施形態に係るアンテナの第1変形例について説明する。図8は、実施形態の第1変形例に係るアンテナを上部から見た模式図である。図9は、実施形態の第1変形例に係るアンテナを下部から見た模式図である。
図8と、図9とに示すように、アンテナ1Aは、基体10Aと、パッチ導体20Aと、周囲導体30Aと、第1結合導体41Aと、第2結合導体42Aと、第3結合導体43Aと、を備える。アンテナ1Aは、第1接続導体61Aと、第2接続導体62Aと、第3接続導体63Aと、を備える。図8と、図9とでは、パッチ導体20Aに電力を供給する給電線を省略して示している。
基体10Aは、誘電体材料で構成され得る。基体10Aは、第1平面に沿って広がる上面11Aと、上面11Aに対向する下面12Aとを有する。基体10Aは、例えば、パッチ導体20Aが略三角形状である場合には、略三角柱に構成され得る。
パッチ導体20Aは、導電性材料で構成され得る。パッチ導体20Aは、基体10Aの上面11Aに形成されている。パッチ導体20Aは、上面11Aに沿って広がる形状を有している。パッチ導体20Aは、例えば、略三角形状である。パッチ導体20Aは、略正三角形状であってもよいし、略二等辺三角形状であってもよい。
周囲導体30Aは、導線性材料で構成され得る。周囲導体30Aは、基体10Aの上面11Aに形成されている。周囲導体30Aは、パッチ導体20Aを囲っている。周囲導体30Aは、例えば、基体10の上面11Aの各辺に沿って形成された枠体で構成され得る。周囲導体30Aは、アンテナ1Aのグラウンドとして機能し得る。
パッチ導体20Aと、周囲導体30Aとの間は、隙間を有する。パッチ導体20Aと、周囲導体30Aとは、容量的に接続するように構成されている。パッチ導体20Aと、周囲導体30Aとの間に発生する容量の値は、隙間の大きさ、隙間にある媒体、及び向かい合う面積に応じて変化する。パッチ導体20Aと、周囲導体30Aとの間の隙間の大きさ及び向かい合う面積は、アンテナ1Aの所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。パッチ導体20Aと、周囲導体30Aとの間の隙間にある媒体は、アンテナ1Aの所望の周波数に応じて、適宜調整されてよい。パッチ導体20Aと、周囲導体30Aとの間は、コンデンサで接続するように構成されていてもよい。コンデンサの容量は、アンテナ1Aの所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。
第1結合導体41Aと、第2結合導体42Aと、第3結合導体43Aとは、導電材料で構成され得る。第1結合導体41A、第2結合導体42A、及び第3結合導体43Aの各々は、パッチ導体20A及び周囲導体30Aを容量的に接続するように構成される。第1結合導体41Aと、第2結合導体42Aと、第3結合導体43Aとは、それぞれ、基体10Aの下面12Aにおいて異なる角部に形成されている。第1結合導体41Aと、第2結合導体42Aと、第3結合導体43Aとを、特に区別する必要のない場合には、結合導体40Aと総称することもある。アンテナ1Aは、第1所定数である3個の結合導体40Aを有する。
結合導体40Aは、例えば、略三角形状とし得る。結合導体40Aのそれぞれは、互いに異なる形状とし得る。第1結合導体41Aと、第2結合導体42Aと、第3結合導体43Aとは、それぞれ、パッチ導体20Aより小さい。
第1結合導体41Aと、第2結合導体42Aとは、XY平面に沿う第1方向に沿って並ぶ第1グループの一部である。第1結合導体41Aと、第2結合導体42Aとは、第1結合対となる。
第1結合導体41Aと、第3結合導体43Aとは、XY平面に沿う第1方向とは異なる第2方向に沿って並ぶ第2グループの一部である。第1結合導体41Aと、第3結合導体43Aとは、第2結合対となる。
第2結合導体42Aと、第3結合導体43Aとは、XY平面に沿う第1方向および第2方向とは異なる第3方向に沿って並ぶ第3グループの一部である。第2結合導体42Aと、第3結合導体43Aとは、第3結合対となる。
結合導体40Aの各々は、異なる結合導体40Aと対となって、第1グループ、第2グループ、および第3グループのうちの、2つのグループに属し得る。例えば、第1結合導体41Aは、第2結合導体42Aと対となって、XY平面に沿う第1方向に沿って並ぶ第1グループの一部となり得る。第1結合導体41Aは、第3結合導体43Aと対となって、XY平面に沿う第2方向に沿って並ぶ第2グループの一部となり得る。
第1結合導体41Aは、第1接続導体61Aを介して、周囲導体30Aと電気的に接続するように構成されている。第2結合導体42Aは、第2接続導体62Aを介して、周囲導体30Aと電気的に接続するように構成されている。第3結合導体43Aは、第3接続導体63Aを介して、周囲導体30Aと電気的に接続するように構成されている。第1接続導体61Aと、第2接続導体62Aと、第3接続導体63Aとは、それぞれ、スルーホール導体であり得る。
アンテナ1Aは、基体10Aのある頂点から対向する底辺に対して引いた垂線に対して線対称な形状を有する。このため、アンテナ1Aは、+Z軸方向および-Z軸方向に円偏波した電磁波を放射し得る。
[アンテナの第2変形例]
図10と、図11とを用いて、実施形態に係るアンテナの第2変形例について説明する。図10は、実施形態の第2変形例に係るアンテナを上部から見た模式図である。図11は、実施形態の第2変形例に係るアンテナを下部から見た模式図である。
図10と、図11とに示すように、アンテナ1Bは、基体10Bと、パッチ導体20Bと、周囲導体30Bと、第1結合導体41Bと、第2結合導体42Bと、第3結合導体43Bと、第4結合導体44Bとを備える。アンテナ1Bは、第1接続導体61Bと、第2接続導体62Bと、第3接続導体63Bと、第4接続導体64Bと、を備える。図8と、図9とでは、パッチ導体20Bに電力を供給する給電線を省略して示している。
基体10Bは、誘電体材料で構成され得る。基体10Bは、第1平面に沿って広がる上面11Bと、上面11Bに対向する下面12Bとを有する。基体10Bは、例えば、パッチ導体20Bが略円形状である場合には、略円柱に構成され得る。
パッチ導体20Bは、導電性材料で構成され得る。パッチ導体20Bは、基体10Bの上面11Bに形成されている。パッチ導体20Bは、上面11Bに沿って広がる形状を有している。パッチ導体20Bは、例えば、略円形状である。パッチ導体20Bは、略正円形状であってもよいし、略楕円形状であってもよい。
周囲導体30Bは、導線性材料で構成され得る。周囲導体30Bは、基体10Bの上面11Bに形成されている。周囲導体30Bは、パッチ導体20Bを囲っている。周囲導体30Bは、例えば、基体10の上面11Bの各辺に沿って形成された枠体で構成され得る。周囲導体30Bは、アンテナ1Bのグラウンドとして機能し得る。
パッチ導体20Bと、周囲導体30Bとの間は、隙間を有する。パッチ導体20Bと、周囲導体30Bとは、容量的に接続するように構成されている。パッチ導体20Bと、周囲導体30Bとの間に発生する容量の値は、隙間の大きさ、隙間にある媒体、及び向かい合う面積に応じて変化する。パッチ導体20Bと、周囲導体30Bとの間の隙間の大きさ及び向かい合う面積は、アンテナ1Bの所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。パッチ導体20Bと、周囲導体30Bとの間は、コンデンサで接続するように構成されていてもよい。コンデンサの容量は、アンテナ1Bの所望の共振周波数に応じて、適宜調整されてよい。
第1結合導体41Bと、第2結合導体42Bと、第3結合導体43B、第4結合導体44Bとは、導電材料で構成され得る。第1結合導体41B、第2結合導体42B、第3結合導体43B、及び第4結合導体44Bの各々は、パッチ導体20B及び周囲導体30Bを容量的に接続するように構成されている。第1結合導体41Bと、第3結合導体43Bとは、Y軸上で対向している。第2結合導体42Bと、第4結合導体44Bとは、X軸上で対向している。第1結合導体41Bと、第2結合導体42Bと、第3結合導体43Bと、第4結合導体44Bとを、特に区別する必要のない場合には、結合導体40Bと総称することもある。アンテナ1Bは、4個の結合導体40Bを有する。
結合導体40Bは、例えば、略円形状とし得る。結合導体40Bのそれぞれは、互いに異なる形状とし得る。第1結合導体41Bと、第2結合導体42Bと、第3結合導体43Bと、第4結合導体44Bとは、それぞれ、パッチ導体20Bより小さい。
第1結合導体41Bと、第3結合導体43Bとは、XY平面に沿うY方向に沿って並ぶ第1グループの一部である。第1結合導体41Bと、第3結合導体43Bとは、第1結合対となる。
第2結合導体42Bと、第4結合導体44Bとは、XY平面に沿うY方向に沿って並ぶ第2グループの一部である。第2結合導体42Bと、第4結合導体44Bとは、第2結合対となる。
結合導体40Bの各々は、異なる結合導体40Bと対となって、第1グループおよび第2グループの両方に属し得る。例えば、第1結合導体41Bは、第2結合導体42Bと対となって、XY平面に沿う第1方向に沿って並ぶ第1グループの一部となりうる。第1結合導体41Bは、第4結合導体44Bと対となって、XY平面に沿う第2方向に沿って並ぶ第2グループの一部となりうる。
第1結合導体41Bは、第1接続導体61Bを介して、周囲導体30Bと電気的に接続するように構成されている。第2結合導体42Bは、第2接続導体62Bを介して、周囲導体30Bと電気的に接続するように構成されている。第3結合導体43Bは、第3接続導体63Bを介して、周囲導体30Bと電気的に接続するように構成されている。第4結合導体44Bは、第4接続導体64Bを介して、周囲導体30Bと電気的に接続するように構成されている。第1接続導体61Bと、第2接続導体62Bと、第3接続導体63Bと、第4接続導体64Bとは、それぞれ、スルーホール導体であり得る。
アンテナ1Bは、基体10Bの直径の線に対して線対称な形状を有する。このため、アンテナ1Bは、+Z軸方向および-Z軸方向に円偏波した電磁波を放射し得る。
[無線通信モジュール]
図12を用いて、実施形態に係る無線通信モジュールについて説明する。図12は、実施形態に係る無線通信モジュールの構成例を示すブロック図である。
図12に示すように、無線通信モジュール100は、実施形態に係るアンテナ1と、RF(Radio Frequency)モジュール2と、回路基板110と、を備える。
アンテナ1は、図示しない回路基板110上に位置する。アンテナ1の第1給電線51は、回路基板110を介して、RFモジュール2に電気的に接続されるように構成されている。アンテナ1の第2給電線52は、回路基板110を介して、RFモジュール2に電気的に接続されるように構成されている。アンテナ1の結合導体40は、回路基板110のグラウンド導体に電気的に接続されるように構成されている。
アンテナ1は、第1給電線51のみを有するものでもよい。アンテナ1が第1給電線51のみを有する場合、回路基板110の構造は適宜変更される。例えば、RFモジュール2の接続端子は、1つであってよい。例えば、回路基板110は、RFモジュール2の接続端子と、アンテナ1の給電線とを接続する電導線が1つであってよい。
アンテナ1は、回路基板110と一体として構成され得る。アンテナ1と回路基板110とが一体として構成されている場合、アンテナ1の結合導体40は、回路基板110のグラウンド導体と一体として構成され得る。
RFモジュール2は、アンテナ1に給電する電力を制御するように構成され得る。RFモジュール2は、ベースバンド信号を変調して、アンテナ1に供給するように構成され得る。RFモジュール2は、アンテナ1が受信した電気信号を、ベースバンド信号に変調するように構成され得る。
アンテナ1は、回路基板110側の導体による共振周波数の変化が小さい。無線通信モジュール100は、アンテナ1を備えることで、外部環境から受ける影響を低減し得る。
本実施形態では、アンテナ1を薄型化することができる。これにより、無線通信モジュール100も薄型化することができる。
[無線通信機器]
図13を用いて、実施形態に係る無線通信機器について説明する。図13は、実施形態に係る無線通信機器の構成例を示すブロック図である。
図13に示すように、無線通信機器200は、無線通信モジュール100と、センサ210と、バッテリ220と、メモリ230と、コントローラ240とを備える。
センサ210は、各種のセンサを含む。センサ210は、例えば、速度センサ、振動センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、回転角センサ、角速度センサ、地磁気センサ、マグネットセンサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、光センサ、照度センサ、UVセンサ、ガスセンサ、ガス濃度センサ、雰囲気センサ、レベルセンサ、匂いセンサ、圧力センサ、空気圧センサ、接点センサ、風力センサ、赤外線センサ、人感センサ、変位量センサ、画像センサ、重量センサ、煙センサ、漏液センサ、バイタルセンサ、バッテリ残量センサ、および超音波センサなどを含んでよい。センサ210は、GPS(Global Positioning System)信号の受信装置などを含んでよい。
バッテリ220は、無線通信モジュール100に電力を供給するように構成され得る。バッテリ220は、センサ210、メモリ230、およびコントローラ240の少なくとも1つに電力を供給するように構成され得る。バッテリ220は、1次バッテリおよび2次バッテリの少なくとも一方を含み得る。バッテリ220のマイナス電極は、回路基板110のグラウンド端子に電気的に接続されるように構成され得る。バッテリ220のマイナス電極は、回路基板110のグラウンド端子に電気的に接続されるように構成され得る。
メモリ230は、例えば、半導体メモリなどを含み得る。メモリ230は、コントローラ240のワークメモリとして機能するように構成され得る。メモリ230は、コントローラ240に含まれ得る。メモリ230は、無線通信機器200の各機能を実現する処理内容を記述したプログラム、および無線通信機器200に用いられる情報などを記憶する。
コントローラ240は、例えば、プロセッサを含み得る。コントローラ240は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および、特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けICを含んでよい。特定用途向けICは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)ともいう。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイスを含んでよい。プログラマブルロジックデバイスは、PLD(Programmable Logic Device)ともいう。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。コントローラ240は、1つ又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System in a Package)の何れかであってよい。コントローラ240は、メモリ230に、各種情報又は無線通信機器200の各構成部を動作させるためのプログラムなどを格納してよい。
コントローラ240は、無線通信機器200から送信する送信信号を生成するように構成され得る。コントローラ240は、例えば、センサ210から測定データを取得するように構成されていてよい。コントローラ240は、測定データに応じた送信信号を生成するように構成されていてよい。コントローラ240は、無線通信モジュール100のRFモジュール2にベースバンド信号を送信するように構成されていてよい。
本開示では、無線通信モジュール100を薄型化することができる。これにより、無線通信機器200も薄型化することができる。
本開示に係る構成は、以上説明してきた実施形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形又は変更が可能である。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部などを1つに組み合わせたり、或いは、分割したりすることが可能である。
1,1A,1B アンテナ
2 RFモジュール
10,10A,10B 基体
20,20A,20B パッチ導体
30,30A,30B 周囲導体
41,41A,41B 第1結合導体
42,42A,42B 第2結合導体
43,43A,43B 第3結合導体
44,44B 第4結合導体
51 第1給電線
52 第2給電線
61,61A,61B 第1接続導体
62,62A,62B 第2接続導体
63,63A,63B 第3接続導体
64,64B 第4接続導体
100 無線通信モジュール
110 回路基板
200 無線通信機器
210 センサ
220 バッテリ
230 メモリ
240 コントローラ

Claims (12)

  1. アンテナであって、
    第1平面に沿って広がる第1面を有する基体と、
    前記第1面の上にあるパッチ導体と、
    前記第1面にあり、前記パッチ導体を囲む周囲導体と、
    前記パッチ導体および周囲導体を容量的に接続する、少なくとも3つの第1所定数の結合導体と、
    前記パッチ導体に接続される第1給電線と、を含み、
    前記第1所定数の結合導体において、
    何れか2つが、前記第1平面に沿う第1方向に沿って並ぶ、第1結合グループの一部の第1結合対であり、
    何れか2つが、前記第1平面に沿い且つ前記第1方向と交わる第2方向に沿って並ぶ、第2結合グループの一部の第2結合対であり、
    前記アンテナは、
    第1電流経路に沿って第1周波数帯で共振するように構成され、
    第2電流経路に沿って第2周波数帯で共振するように構成され、
    前記第1電流経路は、前記パッチ導体と、前記周囲導体と、前記第1結合対とを含み、
    前記第2電流経路は、前記パッチ導体と、前記周囲導体と、前記第2結合対とを含む、アンテナ。
  2. 請求項1に記載のアンテナであって、
    前記第1周波数帯は、前記第2周波数帯と等しい、アンテナ。
  3. 請求項1に記載のアンテナであって、
    前記第1周波数帯は、前記第2周波数帯と異なる、アンテナ。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のアンテナであって、
    前記パッチ導体および前記第1所定数の結合導体は、前記第1平面に交わる方向において対向して容量的に接続されるように構成されている、アンテナ。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のアンテナであって、
    前記周囲導体および前記第1所定数の結合導体は、前記第1平面に交わる方向において対向して容量的に接続されるように構成されている、アンテナ。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のアンテナであって、
    前記パッチ導体は、前記第1方向に沿った長さと、前記第2方向に沿った長さとが異なる、アンテナ。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載のアンテナであって、
    前記第1給電線は、前記第1電流経路における電流を誘起するように構成されている、アンテナ。
  8. 請求項7に記載のアンテナであって、
    前記第1給電線は、前記第2電流経路における電流を誘起するように構成されている、アンテナ。
  9. 請求項1から7の何れか一項に記載のアンテナであって、
    前記第1給電線とは異なる位置で前記パッチ導体に接続される第2給電線を有する、アンテナ。
  10. 請求項9に記載のアンテナであって、
    前記第2給電線は、前記第2電流経路における電流を誘起するように構成されている、アンテナ。
  11. 請求項1から10の何れか一項に記載のアンテナと、
    前記第1給電線に電気的に接続されるように構成されているRFモジュールと、を有する、無線通信モジュール。
  12. 請求項11に記載の無線通信モジュールと、
    前記無線通信モジュールに電力を供給するように構成されているバッテリと、を有する、無線通信機器。
JP2020131661A 2020-08-03 2020-08-03 アンテナ、無線通信モジュール、および無線通信機器 Active JP7446939B2 (ja)

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