JP7446548B2 - 信号処理装置、信号処理方法及びレーダ装置 - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法及びレーダ装置 Download PDF

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Description

本開示は、信号処理装置、信号処理方法及びレーダ装置に関するものである。
例えば、セキュリティチェックが必要な場所に配置され、検査対象である被写体が所持している禁制品を検出するレーダ装置(以下「従来のレーダ装置」という)がある。
従来のレーダ装置の中には、例えば、ミリ波帯の電波を検査対象に向けて送信したのち、被写体による反射後の電波である反射波を受信し、反射波の受信信号に基づいて、被写体の3次元レーダ画像を生成するレーダ装置がある(例えば、非特許文献1を参照)。
非特許文献1に開示されているレーダ装置は、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナを備えている。当該レーダ装置は、複数の送信アンテナのうち、電波を送信する送信アンテナを時分割で切り替えるTDM(Time Division Multiplexing)方式を採用している。また、当該レーダ装置は、複数の送信アンテナから送信された電波についての反射波の受信信号をコヒーレントに加算することで、3次元レーダ画像の分解能を高めている。
Rongqiang Zhu,Jianxiong Zhou,Lei Zhao,and Qiang Fu,"Frequency-domain algorithm for short-range MIMO-SAR imaging," in Proc.Int’l Conf.on Radar Systems,Belfast,UK,Oct.2017,pp.1-4.
非特許文献1に開示されているレーダ装置は、送信アンテナを切り替えている間に検査対象が移動してしまうと、反射波を受信した際のそれぞれの送信アンテナと検査対象とのアジマス方向の相対位置が互いに異なるため、反射波の受信信号をコヒーレントに加算することができない。反射波の受信信号をコヒーレントに加算することができなければ、当該レーダ装置により生成される3次元レーダ画像にぼけが発生することがある。したがって、当該レーダ装置は、送信アンテナを切り替えている間に移動してしまうものについては、検査対象とすることができないという課題があった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、検査対象が移動している状態で、検査対象の3次元レーダ画像を生成することができる信号処理装置及び信号処理方法を得ることを目的とする。
本開示に係る信号処理装置は、レーダプラットフォーム上に一列に並んでいる複数の送信アンテナのそれぞれから、レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて電波が送信されたのち、レーダプラットフォーム上に、複数の送信アンテナの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでいる複数の受信アンテナのそれぞれによって検査対象からの電波の反射波が受信され、反射波の受信信号から生成されたビート信号を取得するビート信号取得部を備えている。また、信号処理装置は、ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力する信号変換部と、信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、複数の送信アンテナの設置位置と複数の受信アンテナの設置位置との相違に係る位相誤差を解消する位相誤差解消部と、位相誤差解消部による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、検査対象の3次元レーダ画像を生成する画像生成部とを備えている。
複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナのそれぞれは、検査対象のアジマス方向及びレーダプラットフォームにおけるアンテナ設置面の垂直方向のそれぞれと直交する方向に一列に並んでおり、かつ、複数の送信アンテナにおけるアジマス方向の設置位置と複数の受信アンテナにおけるアジマス方向の設置位置とが異なっており、信号変換部は、ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を、4次元波数空間の信号として、電波の波数の次元と、アジマス方向の空間波数の次元と、複数の送信アンテナが並んでいる方向の空間波数の次元と、複数の受信アンテナが並んでいる方向の空間波数の次元とを有する信号に変換する。
また、本開示に係る信号処理装置は、レーダプラットフォーム上に一列に並んでいる複数の送信アンテナのそれぞれから、レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて電波が送信されたのち、レーダプラットフォーム上に、複数の送信アンテナの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでいる複数の受信アンテナのそれぞれによって検査対象からの電波の反射波が受信され、反射波の受信信号から生成されたビート信号を取得するビート信号取得部を備えている。また、信号処理装置は、ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力する信号変換部と、信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、複数の送信アンテナの設置位置と複数の受信アンテナの設置位置との相違に係る位相誤差を解消する位相誤差解消部と、位相誤差解消部による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、検査対象の3次元レーダ画像を生成する画像生成部とを備え、位相誤差解消部は、信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている位相誤差をテーラー展開によって近似する。
本開示によれば、検査対象が移動している状態で、検査対象の3次元レーダ画像を生成することができる。
実施の形態1に係る信号処理装置13を含むレーダ装置を示す構成図である。 実施の形態1に係る信号処理装置13を示す構成図である。 実施の形態1に係る信号処理装置13のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 信号処理装置13が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。 位相制御部22-mによる初期位相設定後の送信信号の一例を示す説明図である。 送信アンテナ31-1~31-Mの設置位置及び受信アンテナ41-1~41-Nの設置位置と、検査対象であるターゲットの位置との関係を示す説明図である。 アンテナの水平指向性とターゲットとの位置関係を示す模式図である。 DDM-MIMO方式によって、波数領域で送信信号が分離される様子を示す模式図である。 送信信号分離前の仮想的な2次元アンテナ配置を示す模式図である。 送信信号分離後の仮想的な2次元アンテナ配置を示す模式図である。 TDM-MIMO方式で変調された電波を示す説明図である。 TDM-MIMO方式により生成される、仮想的な2次元アンテナ配置を示す模式図である。 実施の形態1に係る信号処理装置13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。 送信アンテナ31-1~31-4及び受信アンテナ41-1~41-16と、ターゲッとの位置関係を示す模式図である。 送信アンテナ31-1~31-4及び受信アンテナ41-1~41-16におけるそれぞれの配置を示すアンテナ配置図である。 z座標の位置が0である点ターゲットのxy平面における再生画像を示す説明図である。 実施の形態2に係る信号処理装置13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る信号処理装置13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。 複数の基板のそれぞれに実装されている、送信アンテナ31-1~31-Mの設置位置及び受信アンテナ41-1~41-Nの設置位置と、検査対象であるターゲットの位置との関係を示す説明図である。 位相制御部22-mによる初期位相設定後の送信信号の一例を示す説明図である。 実施の形態4に係る信号処理装置13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る信号処理装置13を含むレーダ装置を示す構成図である。
図2は、実施の形態1に係る信号処理装置13を示す構成図である。
図3は、実施の形態1に係る信号処理装置13のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図1に示すレーダ装置は、レーダ信号処理器1、送信信号生成器2、送信機3、受信機4、ビート信号生成器5及びアナログデジタル(以下「A/D」という)変換器6を備えている。
図1に示すレーダ装置は、送信電波の周波数を連続的に変調するFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式のレーダ装置であるものとして説明する。しかしながら、実施の形態1に係るレーダ装置は、FMCW方式のレーダ装置に限るものではなく、例えば、送信電波がパルスであるレーダ装置であってもよいし、送信電波の周波数を段階的に変調するSFCW(Steppde Frequency Continuous Wave)方式のレーダ装置であってもよい。FMCW方式のレーダ装置、送信電波がパルスであるレーダ装置及びSFCW方式のレーダ装置のいずれであっても、前処理によって、反射波の受信信号を後述する式(16)の形に帰着することができる。
レーダ信号処理器1は、制御部11、データ記憶部12及び信号処理装置13を備えている。
制御部11は、VCO(Voltage Controlled Oscillator)制御信号、送信制御信号及び位相制御信号のそれぞれを送信信号生成器2に出力することで、送信信号生成器2の動作タイミング等を制御する。
制御部11は、A/D制御信号をA/D変換器6に出力することで、A/D変換器6の動作タイミング等を制御する。
制御部11は、信号処理制御信号を信号処理装置13に出力することで、信号処理装置13の動作タイミング等を制御する。
データ記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、あるいは、DVD(Digital Versatile Disc)によって実現される。
データ記憶部12は、A/D変換器6から出力されたデジタルデータを記憶する。
信号処理装置13は、図2に示すように、ビート信号取得部71、信号変換部72、位相誤差解消部73及び画像生成部74を備えている。
信号処理装置13は、データ記憶部12に記憶されているデジタルデータに基づいて、検査対象の3次元レーダ画像を再生する。検査対象は、レーダプラットフォームと相対的に移動するものである。レーダプラットフォームは、送信機3及び受信機4のそれぞれを実装している。
送信信号生成器2は、VCO21、位相制御部22-1~22-M及びパワーアンプ23-1~23-Mを備えている。Mは、2以上の整数である。
VCO21は、制御部11から出力されたVCO制御信号に基づいて、時間の経過に伴って周波数が変化する送信信号を生成する。
VCO21は、送信信号を位相制御部22-1~22-M及び後述する分配回路52のそれぞれに出力する。
位相制御部22-m(m=1,・・・,M)は、制御部11から出力された位相制御信号に基づいて、VCO21により生成された送信信号の初期位相を設定し、初期位相設定後の送信信号をパワーアンプ23-mに出力する。
位相制御部22-1~22-Mのそれぞれにより設定される初期位相は、互いに異なっている。
パワーアンプ23-m(m=1,・・・,M)は、制御部11から出力された送信制御信号が示す増幅率で、位相制御部22-mから出力された初期位相設定後の送信信号を増幅し、増幅後の送信信号を送信アンテナ31-mに出力する。
送信機3は、M個の送信アンテナ31-1~31-Mを備えている。
送信アンテナ31-1~31-Mのそれぞれは、検査対象のアジマス方向及びレーダプラットフォームにおけるアンテナ設置面の垂直方向のそれぞれと直交する方向に一列に並んでいる。
ここでは、送信アンテナ31-1~31-Mのそれぞれが、直交する方向に一直線上に並んでいるものを想定している。ただし、「直交する方向に一列に並んでいる」とは、送信アンテナ31-1~31-Mのそれぞれが、一直線上に厳密に並んでいるものに限るものではなく、実用上問題のない範囲内で、一直線上にからずれて並んでいるものも含む概念である。
送信アンテナ31-m(m=1,・・・,M)は、パワーアンプ23-mから出力された増幅後の送信信号に係る電波を検査対象に向けて送信する。送信信号に係る電波は、例えば、ミリ波帯の電波である。ミリ波帯の電波は、人の服装を透過するという性質と、人に対する放射量が小さいという性質とを有している。レーダ装置がミリ波帯の電波を送信することで、金属製の禁制品及び非属製の禁制品のそれぞれを検出することが可能である。ただし、レーダ装置が送信する電波は、ミリ波帯の電波に限るものではなく、ミリ波帯以外の電波であってもよい。禁制品としては、例えば、ナイフ、又は、銃器がある。
受信機4は、N個の受信アンテナ41-1~41-Nを備えている。Nは、2以上の整数である。
受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれは、検査対象のアジマス方向及びレーダプラットフォームにおけるアンテナ設置面の垂直方向のそれぞれと直交する方向に一列に並んでいる。
ここでは、受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれが、直交する方向に一直線上に並んでいるものを想定している。ただし、「直交する方向に一列に並んでいる」とは、受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれが、一直線上に厳密に並んでいるものに限るものではなく、実用上問題のない範囲内で、一直線上にからずれて並んでいるものも含む概念である。
受信アンテナ41-1~41-Nにおけるそれぞれのアジマス方向の設置位置は、送信アンテナ31-1~31-Mにおけるそれぞれのアジマス方向の設置位置と異なっている。
受信アンテナ41-n(n=1,・・・,N)は、検査対象による反射後の電波である反射波を受信し、反射波の受信信号をビート信号生成器5の低雑音増幅器(以下「LNA」という)51-nに出力する。
ビート信号生成器5は、LNA51-1~51-N、分配回路52、ミキサ53-1~53-N及びフィルタリング回路54を備えている。
LNA51-n(n=1,・・・,N)は、受信アンテナ41-nから出力された反射波の受信信号を増幅し、増幅後の受信信号をミキサ53-nに出力する。
分配回路52は、VCO21により生成された送信信号をN個に分配し、分配後のそれぞれの送信信号をミキサ53-nに出力する。
ミキサ53-n(n=1,・・・,N)は、LNA51-nから出力された受信信号に、分配回路52から出力された分配後の送信信号を乗算することで、ビート信号を生成し、ビート信号をフィルタリング回路54に出力する。
フィルタリング回路54は、例えば、帯域通過フィルタ(以下「BPF」という)及びアンプによって実現される。
フィルタリング回路54は、ミキサ53-nから出力されたビート信号に対するフィルタリング処理を実施し、フィルタリング処理後のビート信号をA/D変換回路61-nに出力する。BPFによって、ビート信号に対するフィルタリング処理が行われることで、ビート信号に含まれている、レーダの検知に不要な低い周波数成分と高い周波数成分とが抑圧される。
A/D変換器6は、N個のA/D変換回路61-1~61-Nを備えている。
A/D変換回路61-n(n=1,・・・,N)は、制御部11から出力されたA/D制御信号に従って、フィルタリング回路54から出力されたフィルタリング処理後のそれぞれのビート信号の電圧値をA/D変換し、A/D変換後の信号であるデジタルデータを信号処理装置13のデータ記憶部12に出力する。A/D変換回路61-nは、A/D制御信号によって動作タイミングが制御されることで、所望のサンプリング周波数及び所望のサンプリング点数で、ビート信号の電圧値をA/D変換する。
ビート信号取得部71は、例えば、図3に示すビート信号取得回路81によって実現される。
ビート信号取得部71は、反射波の受信信号から生成されたN個のビート信号として、データ記憶部12に記憶されているN個のデジタルデータを取得する。
ビート信号取得部71は、N個のデジタルデータを信号変換部72に出力する。
信号変換部72は、例えば、図3に示す信号変換回路82によって実現される。
信号変換部72は、ビート信号取得部71により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換する。
即ち、信号変換部72は、それぞれのビート信号を、4次元波数空間の信号として、電波の波数の次元と、アジマス方向の空間波数の次元と、M個の送信アンテナ31-1~31-Mが並んでいる方向の空間波数の次元と、N個の受信アンテナ41-1~41-Nが並んでいる方向の空間波数の次元とを有する信号に変換する。
信号変換部72は、それぞれの4次元波数空間の信号を位相誤差解消部73に出力する。
位相誤差解消部73は、例えば、図3に示す位相誤差解消回路83によって実現される。
位相誤差解消部73は、信号変換部72から、それぞれの4次元波数空間の信号を取得する。
位相誤差解消部73は、それぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、送信アンテナ31-1~31-Mの設置位置と受信アンテナ41-1~41-Nの設置位置との相違に係る位相誤差を解消する。
位相誤差解消部73は、位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号を画像生成部74に出力する。
画像生成部74は、例えば、図3に示す画像生成回路84によって実現される。
画像生成部74は、位相誤差解消部73から、位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号を取得する。
画像生成部74は、位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、検査対象の3次元レーダ画像を生成する。
図2では、信号処理装置13の構成要素であるビート信号取得部71、信号変換部72、位相誤差解消部73及び画像生成部74のそれぞれが、図3に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、信号処理装置13が、ビート信号取得回路81、信号変換回路82、位相誤差解消回路83及び画像生成回路84によって実現されるものを想定している。
ビート信号取得回路81、信号変換回路82、位相誤差解消回路83及び画像生成回路84のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
信号処理装置13の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、信号処理装置13が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
図4は、信号処理装置13が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
信号処理装置13が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、ビート信号取得部71、信号変換部72、位相誤差解消部73及び画像生成部74におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ91に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ92がメモリ91に格納されているプログラムを実行する。
また、図3では、信号処理装置13の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図4では、信号処理装置13がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、信号処理装置13における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
次に、図1に示すレーダ装置の動作について説明する。
送信信号生成器2のVCO21は、制御部11から出力されたVCO制御信号に基づいて、時間の経過に伴って周波数が変化する送信信号を生成する。時間の経過に伴って周波数が変化する送信信号は、時間の経過に伴って周波数が上昇するアップチャープ信号であってもよいし、時間の経過に伴って周波数が下降するダウンチャープ信号であってもよい。
VCO21は、送信信号を位相制御部22-1~22-M及び分配回路52のそれぞれに出力する。
位相制御部22-m(m=1,・・・,M)は、VCO21から、送信信号を取得する。
位相制御部22-mは、制御部11から出力された位相制御信号に基づいて、送信信号の初期位相を設定する。
位相制御部22-1~22-Mのそれぞれにより設定される初期位相は、図5に示すように、互いに異なっている。
位相制御部22-mは、初期位相設定後の送信信号をパワーアンプ23-mに出力する。
図5は、位相制御部22-mによる初期位相設定後の送信信号の一例を示す説明図である。
図5において、横軸は、時間を示し、縦軸は、周波数を示している。
図5の例では、M=4である。位相制御部22-1による送信信号の初期位相である初期位相回転率は、0[rad]であり、位相制御部22-2による送信信号の初期位相回転率は、π/2[rad]である。
また、位相制御部22-3による送信信号の初期位相回転率は、π[rad]であり、位相制御部22-4による送信信号の初期位相回転率は、-π/2[rad]である。
位相制御部22-1~22-Mのそれぞれにより設定される初期位相が互いに異なっているため、図1に示すレーダ装置は、DDM-MIMO(Doppler Division Multiplexing- Multi Input Multi Output)方式を実現することができる。DDM-MIMO方式は、M個の送信アンテナ31-1~31-Mからの電波の送信を同時に行い、M個の送信信号の分離をドップラー周波数領域で行う方式である。
パワーアンプ23-m(m=1,・・・,M)は、位相制御部22-mから、初期位相設定後の送信信号を取得する。
パワーアンプ23-mは、制御部11から出力された送信制御信号が示す増幅率で、初期位相設定後の送信信号を増幅する。
パワーアンプ23-mは、増幅後の送信信号を送信アンテナ31-mに出力する。
送信アンテナ31-1~31-Mのそれぞれは、図6に示すように、検査対象のアジマス方向及びレーダプラットフォームにおけるアンテナ設置面の垂直方向のそれぞれと直交する方向に一列に並んでいる。
送信アンテナ31-m(m=1,・・・,M)は、パワーアンプ23-mから出力された増幅後の送信信号に係る電波を検査対象に向けて送信する。
図6は、送信アンテナ31-1~31-Mの設置位置及び受信アンテナ41-1~41-Nの設置位置と、検査対象であるターゲットの位置との関係を示す説明図である。ターゲットは、被写体のことである。被写体としては、例えば、人、又は、手荷物がある。
図6において、矢印は、送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれが設置されているレーダプラットフォームの移動方向を示している。レーダプラットフォームは、ターゲットに対して相対的に水平移動する。
図6の例では、ターゲットが3次元座標系の原点Oに位置しており、レーダプラットフォームは、x軸正方向に向かって等速直線運動をしており、ターゲットは、x軸負方向に向かって等速直線運動をしている。
Tx(m=1,・・・,M)は、送信アンテナ31-mを示しており、Txの設置位置の座標は、(x’+Δx,y+yハット,z)である。
Rx(n=1,・・・,N)は、受信アンテナ41-nを示しており、Rxの設置位置の座標は、(x’,y+y’,z)である。
明細書の文章中では、電子出願の関係上、文字“y”の上に“^”の記号を付することができないため、yハットのように表記している。
M個の送信アンテナ31-1~31-M及びN個の受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれは、垂直リニアアレイを構成している。送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれが並んでいる方向は、y軸と平行な方向である。
送信アンテナ31-m(m=1,・・・,M)と受信アンテナ41-n(n=1,・・・,N)とは、x軸と平行な方向に、Δxだけ離れている。
は、M個の送信アンテナ31-1~31-Mを有する垂直リニアアレイにおけるy軸方向の中心座標である。yは、N個の受信アンテナ41-1~41-Nを有する垂直リニアアレイにおけるy軸方向の中心座標である。
ハットは、y軸方向の中心座標yから送信アンテナ31-mが設置されている位置までのy軸方向オフセット距離である。y’は、y軸方向の中心座標yから受信アンテナ41-nが設置されている位置までのy軸方向オフセット距離である。
は、3次元座標系におけるレーダプラットフォームのz座標である。
x’は、レーダプラットフォームがターゲットに対して相対的に水平移動していく際の受信アンテナ41-nのx座標である。
l(x’,y’,yハット|x,y,z)は、送信アンテナ31-mから送信されたのち、ターゲット上の一点(x,y,z)に反射された電波が受信アンテナ41-nに戻ってくるまでの電波往復距離を表している。
図1に示す信号処理装置13では、高速な画像再生処理をフーリエ変換によって実現できるようにするため、送信アンテナ31-(m-1)と送信アンテナ31-m(m=2,・・・,M)との間隔が、特定距離間隔dTx(第1の長さ)の整数倍である。また、受信アンテナ41-(n-1)と受信アンテナ41-n(n=2,・・・,N)との間隔が、特定距離間隔dRx(第2の長さ)の整数倍である。ただし、送信アンテナ31-(m-1)と送信アンテナ31-m(m=2,・・・,M)との間隔の全てが等間隔である必要はない。また、受信アンテナ41-(n-1)と受信アンテナ41-n(n=2,・・・,N)との間隔の全てが等間隔である必要はない。
送信アンテナ31-1~31-Mのそれぞれから送信された電波は、検査対象であるターゲットに反射される。
ターゲットによる反射後の電波である反射電波は、受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれに受信される。
受信アンテナ41-n(n=1,・・・,N)は、反射波の受信信号をLNA51-nに出力する。
LNA51-n(n=1,・・・,N)は、受信アンテナ41-nから、反射波の受信信号を取得し、受信信号を増幅する。
LNA51-nは、増幅後の受信信号をミキサ53-nに出力する。
分配回路52は、VCO21から、送信信号を取得し、送信信号をN個に分配する。
分配回路52は、分配後のそれぞれの送信信号をミキサ53-nに出力する。
ミキサ53-n(n=1,・・・,N)は、LNA51-nから受信信号を取得し、分配回路52から分配後の送信信号を取得する。
ミキサ53-nは、受信信号に対して分配後の送信信号を乗算することで、ビート信号を生成し、ビート信号をフィルタリング回路54に出力する。
フィルタリング回路54は、ミキサ53-1~53-Nのそれぞれから、ビート信号を取得する。
フィルタリング回路54は、それぞれのビート信号に対するフィルタリング処理を実施することで、それぞれのビート信号に含まれている、レーダの検知に不要な低い周波数成分と高い周波数成分とを抑圧する。
フィルタリング回路54は、フィルタリング処理後のそれぞれのビート信号をA/D変換回路61-nに出力する。
A/D変換回路61-n(n=1,・・・,N)は、フィルタリング回路54から、フィルタリング処理後のそれぞれのビート信号を取得する。
A/D変換回路61-nは、制御部11から出力されたA/D制御信号に従って、それぞれのビート信号の電圧値をA/D変換する。
A/D変換回路61-nは、A/D変換後のそれぞれの信号であるデジタルデータを信号処理装置13のデータ記憶部12に出力する。
データ記憶部12は、それぞれのデジタルデータを記憶する。
信号処理装置13は、データ記憶部12に記憶されているそれぞれのデジタルデータに基づいて、検査対象の3次元レーダ画像を再生する。
次に、図1に示すレーダ装置における3次元レーダ画像の再生原理を説明する。
VCO21により生成される送信信号sTX(t)は、図5に示すようなFMCW変調が施されており、送信信号sTX(t)は、以下の式(1)のように表される。

Figure 0007446548000001
式(1)において、fは、掃引開始周波数、μは、変調傾きである。tは、時刻であり、送信信号sTX(t)の変調時間がTであれば、0≦t≦Tのように表される。
レーダプラットフォームに実装されている受信アンテナ41-n(n=1,・・・,N)の位置のx座標がx’であるときに、パワーアンプ23-m(m=1,・・・,M)から送信アンテナ31-m(m=1,・・・,M)に与えられる送信信号sTXm(x’,t)は、以下の式(2)のように表される。送信信号sTXm(x’,t)は、送信信号sTX(t)の初期位相だけが変更された信号である。

Figure 0007446548000002
式(2)において、ωは、初期位相回転率である。
送信アンテナ31-mから送信されたのち、ターゲット上の一点(x,y,z)に反射された電波である反射波が受信アンテナ41-nによって受信される。このとき、受信アンテナ41-nから出力される反射波の受信信号sRXn,TXm(x’,t)は、以下の式(3)のように表される。

Figure 0007446548000003
式(3)において、cは、光速である。
ミキサ53-n(n=1,・・・,N)において、反射波の受信信号sRXn,TXm(x’,t)と送信信号sTXm(t)とがミキシングされると、式(4)に示すようなビート信号sIFn,m(x’,t)が生成される。
Figure 0007446548000004
式(4)において、LPF[]は、フィルタリング回路54におけるローパスフィルタ処理を表し、jは、虚数単位である。sTX+90deg(t)は、VCO21により生成された送信信号sTXm(t)の位相を90deg進めた信号である。
ここでは、IQ検波を仮定して説明するが、非IQ検波においても、ヒルベルト変換によって同様のビート信号sIFn,m(x’,t)を生成することができる。
ビート信号sIFn,m(x’,t)が高速フーリエ変換されると、以下の式(5)で表される、パルスレーダの受信信号のような疑似時間信号squasin,m(x’,τ)が得られる。
Figure 0007446548000005

式(5)において、sinc関数は、sinc(x)=(sin(πx))/πxのように定義される。疑似時間τの範囲は、FをsRXn,TXm(x’,t)のサンプリング周波数とすれば、-F/2≦τ≦F/2のように表される。
疑似時間信号squasin,m(x’,t)には、距離に関する余分な位相項exp(-j2π(lμ/2c))が存在している。このため、疑似時間信号squasin,m(x’,τ)にexp(j2π(lμT/2c))を乗算して、余分な位相項exp(-j2π(lμ/2c))をキャンセルする位相補正が行われることで、以下の式(6)に示すような位相補正済疑似時間信号squasi-compn,m(x’,τ)が生成される。
Figure 0007446548000006
位相補正済疑似時間信号squasi-comp n,m(x’,τ)に対する高速逆フーリエ変換を実施することで、以下の式(7)に示すような波数領域に変換された信号sn,m(x’,k)が得られる。このとき、周波数fの範囲Nは、受信信号sRXn,TXm(x’,t)のサンプリング数として、-N/2F≦N≦N/2Fのように表される。

Figure 0007446548000007
ここまでは、検査対象が点ターゲットであると仮定しているが、実際には、空間的に広がりのあるターゲットg(x,y,z)が検査対象である。g(x,y,z)は、座標(x,y,z)での反射強度を表す関数である。
図6において、空間的に広がりのあるターゲットg(x,y,z)が存在する場合、反射波の受信信号sn,m(x’,k)は、以下の式(8)のように表される。

Figure 0007446548000008
DDM-MIMO方式では、全ての送信アンテナ31-1~31-Mが、電波を同時に送信するため、受信アンテナ41-n(n=1,・・・,N)により受信される反射波は、全ての送信アンテナ31-1~31-Mからの電波に係る反射波の重ね合わせである。したがって、受信アンテナ41-nから出力される受信信号s(x’,y’,k)は、以下の式(9)のように表される。
Figure 0007446548000009
次に、受信信号s(x’,y’,k)に重畳されている複数の送信信号を分離するため、受信信号s(x’,y’,k)をx’方向に高速フーリエ変換することで、以下の式(10)に示すようなスペクトルS(k,y’,k)が生成される。図6の例では、x’方向は、水平方向である。
Figure 0007446548000010
式(10)において、kは、x’に対応する波数である。スペクトルS(k,y’,k)は、受信アンテナ41-nから出力された受信信号s(x’,y’,k)のうち、送信アンテナ31-mから送信された電波のスペクトル成分を表している。
送信アンテナ31-m及び受信アンテナ41-nにおけるそれぞれの水平指向性3dB片側半値幅がθ3dB(rad)であるとすれば、ターゲットに対してレーダプラットフォームが相対的にx軸正方向にP1からP2へ移動する間の送信電波とターゲットの位置関係とは図7のように描かれる。
図7は、アンテナの水平指向性とターゲットとの位置関係を示す模式図である。
送信アンテナ31-mから送信された電波のスペクトルS(k,y’,k)のスペクトルサポートは、図8に示すように、波数k軸上で、[ω-2kmaxsinθ3dB,ω+2kmaxsinθ3dB]の範囲に制限されることが分かる.
図8は、DDM-MIMO方式によって、波数領域で送信信号が分離される様子を示す模式図である。
図8において、横軸は波数k、縦軸は波数kである。kmaxは、送信電波の最大の波数であり、kminは、送信電波の最小の波数である。
送信アンテナ31-mからのスペクトルサポート幅が十分に小さければ、図8に示すように、隣り合う送信アンテナ同士のスペクトルサポート幅がオーバーラップすることなく、波数k軸上で、送信信号を完全に分離することが可能である。
波数k軸上で、送信信号を分離するには、M個の送信アンテナ31-1~31-Mにおいて、以下の式(11)に示す不等号が成立している必要がある。
Figure 0007446548000011
式(11)に示す不等号が成立していると仮定して、送信アンテナ31-mから送信された電波のスペクトルS(k,y’,k)を切り出して逆高速フーリエ変換することで、以下の式(12)に示すように、送信アンテナ31-mから送信されて、受信アンテナ41-nにより受信された反射波の受信信号s(x’,y’,yハット,k)が得られる。
Figure 0007446548000012
ここで、送信信号が分離された後の、送信アンテナ31-m及び受信アンテナ41-nにおけるそれぞれの仮想的な位置を想定する。例えば、M=4であって、4つの送信アンテナ31-1~31-4が、図5に示すDDM-MIMO方式で電波を送信するものとする。
図9は、送信信号分離前の仮想的な2次元アンテナ配置を示す模式図である。図9では、4つの送信アンテナ31-1~31-4における電波の送信周期の数が8周期である例を示している。
この段階では、受信信号において、複数の送信信号が分離されていない。送信信号の分離処理が実施されることで、送信アンテナ31-m及び受信アンテナ41-nにおけるそれぞれの仮想的な位置は、図10のようになる。
図10は、送信信号分離後の仮想的な2次元アンテナ配置を示す模式図である。
図10では、送信信号分離後の仮想的な2次元アンテナ配置のほかに、送信信号分離前の仮想的な2次元アンテナ配置も表記している。送信信号分離前の仮想的な2次元アンテナ配置は、送信信号分離後の仮想的な2次元アンテナ配置よりも薄いグレーで表記している。
送信信号の分離処理が実施されることで、仮想的に2周期の送受信動作が行われたことになる。また、その1周期内では、レーダプラットフォームがターゲットに対して相対的に静止していたことと等価となる。このことは、送信信号分離後の送信アンテナ31-1~31-4と受信アンテナ41-1~41-Nとが、互いに異なる垂直アレイを構成することを意味し、高速な画像再生処理を実現することが可能になる。
非特許文献1に開示されているレーダ装置は、TDM-MIMO方式を採用している。例えば、M=4であって、4つの送信アンテナ31-1~31-4が、図11に示すように、TDM-MIMO方式で電波を送信するものとする。
図11は、TDM-MIMO方式で変調された電波を示す説明図である。
TDM-MIMO方式では、送信信号が時間方向に分離されている。そのため、送信アンテナ31-1~31-4及び受信アンテナ41-1~41-Nと、ターゲッとの位置関係は、図12のようになる。したがって、受信アンテナ41-1~41-Nは、垂直アレイを構成するが、送信アンテナ31-1~31-4は、垂直アレイを構成しない。
図12は、TDM-MIMO方式により生成される、仮想的な2次元アンテナ配置を示す模式図である。
図1に示すレーダ装置は、DDM-MIMO方式を採用しているため、送信信号分離後の送信アンテナ31-1~31-4と受信アンテナ41-1~41-Nとが、互いに異なる垂直アレイを構成している。このため、図1に示すレーダ装置は、以下に示す高速な画像再生処理を実現することができる。
反射波の受信信号s(x’,y’,yハット,k)に含まれている電波往復距離l(x’,y’,yハット|x,y,z)は、以下の式(13)に示すように、往路距離l(x’,yハット|x,y,z)と、復路距離l(x’,y’|x,y,z)とに分けることができる。
往路距離l(x’,yハット|x,y,z)は、送信アンテナ31-mの位置からターゲットの位置(x,y,z)までの距離であり、以下の式(14)のように表される。
復路距離l(x’,y’|x,y,z)は、ターゲットの位置(x,y,z)から受信アンテナ41-nの位置までの距離であり、以下の式(15)のように表される。
Figure 0007446548000013
反射波の受信信号s(x’,y’,yハット,k)は、以下の式(16)のように、s(x’,y’,yハット,k)で表すことができる。

Figure 0007446548000014
信号s(x’,y’,yハット,k)を、x’方向とy’方向とに2次元フーリエ変換した3次元スペクトルS(k,k,yハット,k)は、以下の式(17)のように表される。図6において、x’方向は、水平方向であり、y’方向は、受信アンテナ41-1~41-Nが一列に並んでいる垂直方向である。kは、x’に対応する波数、kは、y’に対応する波数である。
Figure 0007446548000015
y’方向のフーリエ変換は、停留位相法を適用することで、以下の式(18)のように近似される。
式(18)に示す近似式を用いることで、3次元スペクトルS(k,k,yハット,k)は、以下の式(19)のように近似される。
Figure 0007446548000016
3次元スペクトルS(k,k,yハット,k)を更にyハット方向にフーリエ変換することで、以下の式(20)に示すように、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)が得られる。図6において、yハット方向は、送信アンテナ31-1~31-Mが一列に並んでいる垂直方向である。kハットは、yハットに対応する波数である。
Figure 0007446548000017
yハット方向のフーリエ変換は、停留位相法を適用することで、以下の式(21)のように近似される。
式(21)に示す近似式を用いることで、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)は、以下の式(22)のように近似される。
Figure 0007446548000018
4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を解析的に解くには、x’方向のフーリエ変換の解析解を得る必要がある。しかし、フーリエ変換の位相項の中には、2つの平方根の和の形が含まれているため、停留位相法では解くことができない。そこで、以下に示す近似計算を行う。
まず、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)のx’方向のフーリエ変換における位相項の一部φ(x’)を以下の式(23)にように定義する。
Figure 0007446548000019
位相項の一部φ(x’)は、以下の式(24)に示すように、送信側位相φ(x’)と受信側位相φ(x’)との2つの項に分割することができる。
送信側位相φ(x’)は、以下の式(25)のように表される。受信側位相φ(x’)は、以下の式(26)のように表される。
Figure 0007446548000020
送信側位相φ(x’)は、2次の項までのテーラー展開を適用すると、以下の式(27)のように近似される。
受信側位相φ(x’)は、2次の項までのテーラー展開を適用すると、以下の式(28)のように近似される。
Figure 0007446548000021
式(27)~(28)において、変数kハットは、以下の式(29)のように表され、変数kは、以下の式(30)のように表される。
変数k’は、以下の式(31)のように表され、変数k’は、以下の式(32)のように表される。
Figure 0007446548000022
位相項の一部φ(x’)は、式(27)に示す送信側位相φ(x’)と、式(28)に示す受信側位相φ(x’)とを用いることで、以下の式(33)に示すように近似される。

Figure 0007446548000023
最後に、式(33)の右辺の第4項と第5項との和を更に1次のテーラー展開で近似することで、以下の式(34)に示す近似式が導出される。
Figure 0007446548000024

以上より、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)は、以下の式(35)によって、解析的に近似表現される。
Figure 0007446548000025
式(35)は、g(x,y,z)をx,y,zの3次元方向にフーリエ変換した後、式(35)の右辺最初の5つの複素定数を掛けることで、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)が得られることを意味する。
つまり、逆を辿ることで、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)から、ターゲット再生画像として、ターゲットの反射率分布であるg(x,y,z)が得られることを意味する。
要するに、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)に対して、式(35)の右辺最初の5つの複素定数の複素共役を掛けた後、k,k+kハット,k+kハットの3次元方向に逆フーリエ変換すれば、ターゲット再生画像g(x,y,z)が得られることを意味する。4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)に対して、5つの複素定数の複素共役を掛ける処理は、“バルク圧縮処理”、又は、“Huygens-Frenel変換処理”と呼ばれる。
これを数式で表現すると、以下の式(36)のようになる。式(36)は、バイスタティックなアンテナ構成での高速な画像再生式である。

Figure 0007446548000026
信号処理装置13が、式(36)に示す処理を実装するには注意するべき点がある。入力である4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)は、4次元であるのに対して、出力であるg(x,y,z)は、3次元であることが注意点である。
信号処理装置13は、4次元から3次元への変換処理として、Stolt変換と呼ばれる変数変換処理を行う。
信号処理装置13は、Stolt変換として、k,kを固定した状態で変数組{k,k,kハット,k}から変数組{k,k,kハット,k+kハット}への変数変換を行う。Stolt変換を示す具体的な定式化は、以下に示す式(37)である。
Figure 0007446548000027
式(37)において、IFFT[]は、{}内に示した変数による3次元逆フーリエ変換を表している。Stolt{}は、{k,k,kハット,k}から{k,k,kハット,k+kハット}へのStolt変換を表している。
次に、図1に示す信号処理装置13の動作について説明する。
図13は、実施の形態1に係る信号処理装置13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。
ビート信号取得部71は、反射波の受信信号から生成されたN個のビート信号として、データ記憶部12に記憶されているN個のデジタルデータを取得する。デジタルデータは、式(16)に示す受信信号s(x’,y’,yハット,k)である。
ビート信号取得部71は、受信信号s(x’,y’,yハット,k)を信号変換部72に出力する。
信号変換部72は、ビート信号取得部71から、受信信号s(x’,y’,yハット,k)を取得する。
信号変換部72は、式(17)~(20)によって、受信信号s(x’,y’,yハット,k)を、x’,y’,yハットの3次元方向に高速フーリエ変換する(図13のステップST1)。図13では、高速フーリエ変換をFFTのように表記している。受信信号s(x’,y’,yハット,k)が3次元方向に高速フーリエ変換されることで、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)が得られる。
信号変換部72は、4次元波数空間の信号として、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を位相誤差解消部73に出力する。
位相誤差解消部73は、信号変換部72から、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を取得する。
位相誤差解消部73は、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)に含まれている位相誤差を解消するため、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)に対して、5つの複素定数の複素共役を掛けるバルク圧縮処理を行う(図13のステップST2)。位相誤差は、送信アンテナ31-1~31-Mの設置位置と受信アンテナ41-1~41-Nの設置位置との相違に基づくものである。
位相誤差解消部73は、バルク圧縮処理後の4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を画像生成部74に出力する。
画像生成部74は、位相誤差解消部73から、バルク圧縮処理後の4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を取得する。
画像生成部74は、式(37)によって、それぞれのkについて、変数組{k,k,kハット,k}から変数組{k,k,kハット,k+kハット}へのStolt変換を行う(図13のステップST3)。
次に、画像生成部74は、Stolt変換後の4次元スペクトルを、k,k+kハット,k+kハットの3次元方向に逆高速フーリエ変換する(図13のステップST4)。図13では、逆高速フーリエ変換をIFFTのように表記している。Stolt変換後の4次元スペクトルが3次元方向に逆高速フーリエ変換することで、それぞれのkについて、粗い再生画像が得られる。
次に、画像生成部74は、式(37)に示すように、それぞれのkについての粗い再生画像に対して、ejkyyを乗算することによる位相補正を行う(図13のステップST5)。
最後に、画像生成部74は、位相補正後の全てのkについての粗い再生画像を加算することで(図13のステップST6)、ターゲット再生画像g(x,y,z)を生成する。
因みに、それぞれのkについての処理は、互いに独立に処理することが可能であるため、マルチコアCPU、又は、マルチコアGPUを用いて、並列に処理することが可能である。
以下、ターゲット再生画像g(x,y,z)の再生例について説明する。
図14は、送信アンテナ31-1~31-4及び受信アンテナ41-1~41-16と、ターゲッとの位置関係を示す模式図である。図14の例では、M=4、N=16である。
図15は、送信アンテナ31-1~31-4及び受信アンテナ41-1~41-16におけるそれぞれの配置を示すアンテナ配置図である。
検査対象は、3次元座標の原点Oに位置している点ターゲットである
レーダプラットフォームの点ターゲットに対する相対的な動きは、図6と同様に、x軸正方向への等速直線運動であり、相対速度は、0.25m/sである。
アンテナ面と点ターゲットまでの距離は、z軸方向に|z|=1.5mである。4つの送信アンテナ31-1~31-4は、垂直リニアアレイを構成しており、隣り合う送信アンテナの間隔dTXは、全て8.55mmの整数倍となっている。具体的には、送信アンテナ31-1と送信アンテナ31-2との間隔dTXは、8.55mmであり、送信アンテナ31-3と送信アンテナ31-4との間隔dTXは、8.55mmである。また、送信アンテナ31-2と送信アンテナ31-3との間隔dTXは、68.4(=8.55×8)mmである。
16個の受信アンテナ41-1~41-16は、垂直リニアアレイを構成しており、隣り合う受信アンテナの間隔dRXは、全て5.7mmとなっている。
送信電波の変調方式はFMCWであり、周波数帯域は77~81GHzである。送信アンテナ31-1~31-4及び受信アンテナ41-1~41-16におけるそれぞれの水平指向性幅は、±60度であり、受信アンテナ41-1~41-16のそれぞれは、±60度よりも広角の範囲からの電波は、受信しないものとする。
送信アンテナ31-1~31-4におけるそれぞれの初期位相の変化パターンは、図5と同様であり、1周期は、0.5msである。画像再生に用いる受信信号の周期の数は、14000周期分である。
図16は、z座標の位置が0である点ターゲットのxy平面における再生画像を示す説明図である。
図16では、点ターゲットの位置である座標原点において、正しく点像が再生されている。
以上の実施の形態1では、レーダプラットフォーム上に一列に並んでいる複数の送信アンテナ31-1~31-Mのそれぞれから、レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて電波が送信されたのち、レーダプラットフォーム上に、複数の送信アンテナ31-1~31-Mの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでいる複数の受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれによって検査対象からの電波の反射波が受信され、反射波の受信信号から生成されたビート信号を取得するビート信号取得部71を備えるように、信号処理装置13を構成した。また、信号処理装置13は、ビート信号取得部71により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力する信号変換部72と、信号変換部72から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、複数の送信アンテナ31-1~31-Mの設置位置と複数の受信アンテナ41-1~41-Nの設置位置との相違に係る位相誤差を解消する位相誤差解消部73と、位相誤差解消部73による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、検査対象の3次元レーダ画像を生成する画像生成部74とを備えている。したがって、信号処理装置13は、検査対象が移動している状態で、検査対象の3次元レーダ画像を生成することができる。つまり、複数の送信アンテナ31-1~31-Mと複数の受信アンテナ41-1~41-Nとを備えるレーダ装置から、ビート信号を取得する信号処理装置13においては、検査対象が移動している状態で、検査対象の3次元レーダ画像を生成することができる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る信号処理装置13は、Stolt変換として、k,kを固定した状態で変数組{k,k,kハット,k}から変数組{k,k,kハット,k+kハット}への変数変換を行っている。
実施の形態2に係る信号処理装置13は、Stolt変換として、kのみを固定した状態で変数組{k,k,kハット,k}から変数組{k,k+kハット,k+kハット}への変数変換を行う点で、実施の形態1に係る信号処理装置13と相違している。
実施の形態2に係る信号処理装置13での、Stolt変換を示す具体的な定式化は、以下に示す式(38)である。

Figure 0007446548000028
図17は、実施の形態2に係る信号処理装置13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。
実施の形態2に係る信号処理装置13の構成は、実施の形態1に係る信号処理装置13の構成と同様であり、実施の形態2に係る信号処理装置13を示す構成図は、図2である。
信号変換部72は、ビート信号取得部71から、受信信号s(x’,y’,yハット,k)を取得する。
信号変換部72は、式(17)~(20)によって、受信信号s(x’,y’,yハット,k)を、x’,y’,yハットの3次元方向に高速フーリエ変換する(図17のステップST1)。受信信号s(x’,y’,yハット,k)が3次元方向に高速フーリエ変換されることで、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)が得られる。
信号変換部72は、4次元波数空間の信号として、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を位相誤差解消部73に出力する。
位相誤差解消部73は、信号変換部72から、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を取得する。
位相誤差解消部73は、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)に含まれている位相誤差を解消するため、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)に対して、5つの複素定数の複素共役を掛けるバルク圧縮処理を行う(図17のステップST2)。
位相誤差解消部73は、バルク圧縮処理後の4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を画像生成部74に出力する。
画像生成部74は、位相誤差解消部73から、バルク圧縮処理後の4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を取得する。
画像生成部74は、式(38)によって、変数組{k,k,kハット,k}から変数組{k,k+kハット,k+kハット}へのStolt変換を行う(図17のステップST7)。
次に、画像生成部74は、Stolt変換後の4次元スペクトルを、k,k+kハット,k+kハットの3次元方向に逆高速フーリエ変換する(図17のステップST8)。Stolt変換後の4次元スペクトルが3次元方向に逆高速フーリエ変換されることで、ターゲット再生画像g(x,y,z)が生成される。
実施の形態3.
実施の形態1に係る信号処理装置13は、Stolt変換として、k,kを固定した状態で変数組{k,k,kハット,k}から変数組{k,k,kハット,k+kハット}への変数変換を行っている。
実施の形態3に係る信号処理装置13は、Stolt変換として、k,kハットを固定した状態で変数組{k,k,kハット,k}から変数組{k,k,kハット,k+kハット}への変数変換を行う点で、実施の形態1に係る信号処理装置13と相違している。
実施の形態3に係る信号処理装置13での、Stolt変換を示す具体的な定式化は、以下に示す式(39)である。
Figure 0007446548000029
図18は、実施の形態3に係る信号処理装置13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。
実施の形態3に係る信号処理装置13の構成は、実施の形態1に係る信号処理装置13の構成と同様であり、実施の形態3に係る信号処理装置13を示す構成図は、図2である。
信号変換部72は、ビート信号取得部71から、受信信号s(x’,y’,yハット,k)を取得する。
信号変換部72は、式(17)~(20)によって、受信信号s(x’,y’,yハット,k)を、x’,y’,yハットの3次元方向に高速フーリエ変換する(図18のステップST1)。受信信号s(x’,y’,yハット,k)が3次元方向に高速フーリエ変換されることで、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)が得られる。
信号変換部72は、4次元波数空間の信号として、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を位相誤差解消部73に出力する。
位相誤差解消部73は、信号変換部72から、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を取得する。
位相誤差解消部73は、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)に含まれている位相誤差を解消するため、4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)に対して、5つの複素定数の複素共役を掛けるバルク圧縮処理を行う(図18のステップST2)。
位相誤差解消部73は、バルク圧縮処理後の4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を画像生成部74に出力する。
画像生成部74は、位相誤差解消部73から、バルク圧縮処理後の4次元スペクトルS(k,k,kハット,k)を取得する。
画像生成部74は、式(39)によって、それぞれのkハットについて、変数組{k,k,kハット,k}から変数組{k,k,kハット,k+kハット}へのStolt変換を行う(図18のステップST9)。
次に、画像生成部74は、Stolt変換後の4次元スペクトルを、k,k,k+kハットの3次元方向に逆高速フーリエ変換する(図18のステップST10)。Stolt変換後の4次元スペクトルが3次元方向に逆高速フーリエ変換することで、それぞれのkハットについて、粗い再生画像が得られる。
次に、画像生成部74は、式(39)に示すように、それぞれのkハットについての粗い再生画像に対して、ejkyハットyを乗算することによる位相補正を行う(図18のステップST11)。
最後に、画像生成部74は、位相補正後の全てのkハットについての粗い再生画像を加算することで(図18のステップST12)、ターゲット再生画像g(x,y,z)を生成する。
実施の形態4.
実施の形態1~3に係るレーダ装置では、レーダプラットフォームが1つの基板を有し、1つの基板上に送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれが実装されている。
実施の形態4に係るレーダ装置では、レーダプラットフォームが複数の基板を有し、それぞれの基板上に送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれが実装されている点で、実施の形態1~3に係るレーダ装置と相違している。
実施の形態4に係る信号処理装置13の構成は、実施の形態1に係る信号処理装置13の構成と同様であり、実施の形態4に係る信号処理装置13を示す構成図は、図2である。
図19は、複数の基板のそれぞれに実装されている、送信アンテナ31-1~31-Mの設置位置及び受信アンテナ41-1~41-Nの設置位置と、検査対象であるターゲットの位置との関係を示す説明図である。
図19の例では、レーダプラットフォームが3つの基板(1)~(3)を有し、基板(1)~(3)上のそれぞれに、送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれが実装されている。
3つの基板(1)~(3)のそれぞれに送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれが実装されることで、実施の形態1~3に係るレーダ装置よりも、垂直方向のMIMO仮想開口長が大きくなり、その結果、禁制品検知の垂直分解能が向上する。
図20は、位相制御部22-mによる初期位相設定後の送信信号の一例を示す説明図である。
図20では、3つの基板(1)~(3)のそれぞれに4つの送信アンテナ31-1~31-4が実装されている例を示している。
図20において、横軸は、時間を示し、縦軸は、周波数を示している。
図20の例では、基板(1)~(4)のそれぞれに実装されている送信アンテナ31-1に与える送信信号の初期位相である初期位相回転率は、0[rad]であり、送信アンテナ31-2に与える送信信号の初期位相回転率は、π/2[rad]である。
また、基板(1)~(4)のそれぞれに実装されている送信アンテナ31-3に与える送信信号の初期位相回転率は、π[rad]であり、送信アンテナ31-4に与える送信信号の初期位相回転率は、-π/2[rad]である。
ただし、基板(1)に実装されている送信アンテナ31-1-1~31-4の送信時刻と、基板(2)に実装されている送信アンテナ31-1-1~31-4の送信時刻と、基板(3)に実装されている送信アンテナ31-1-1~31-4の送信時刻と、基板(4)に実装されている送信アンテナ31-1-1~31-4の送信時刻とが互いに異なっている。
図21は、実施の形態4に係る信号処理装置13の処理手順である信号処理方法を示すフローチャートである。
画像生成部74は、複数の基板のそれぞれについて、ターゲット再生画像g(x,y,z)を生成する(図21のステップST21)。図21のステップST21では、基板毎の画像再生処理と表記している。
画像生成部74は、複数のターゲット再生画像g(x,y,z)を加算することで(図21のステップST22)、最終的にターゲット再生画像g(x,y,z)を生成する。
実施の形態1~4に係るレーダ装置は、例えば、エスカレータ、又は、動く歩道に乗っている人を検査対象とすることができる。即ち、エスカレータ、又は、動く歩道の両サイドに、送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれを設置することで、エスカレータ、又は、動く歩道に乗っている人が禁制品を保持しているか否かをモニタリングすることができる。
実施の形態1~4に係るレーダ装置は、例えば、空港、鉄道駅、又は、港において、ベルトコンベア等の移動体の上に置かれている手荷物を検査対象とすることができる。即ち、移動体の両サイドに、送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれを設置することで、移動体の上に置かれている手荷物に禁制品が含まれているか否かをモニタリングすることができる。
実施の形態1~4に係るレーダ装置は、例えば、道路を通行する車、自転車、又は、人等を検査対象とすることができる。即ち、道路の両サイドに、送信アンテナ31-1~31-M及び受信アンテナ41-1~41-Nのそれぞれを設置することで、道路を通行する車等が禁制品を保持しているか否かをモニタリングすることができる。
なお、本開示は、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示は、信号処理装置、信号処理方法及びレーダ装置に適している。
1 レーダ信号処理器、2 送信信号生成器、3 送信機、4 受信機、5 ビート信号生成器、6 A/D変換器、11 制御部、12 データ記憶部、13 信号処理装置、21 VCO、22-1~22-M 位相制御部、23-1~23-M パワーアンプ、31-1~31-M 送信アンテナ、41-1~41-N 受信アンテナ、51-1~51-N LNA、52 分配回路、53-1~53-N ミキサ、54 フィルタリング回路、61-1~61-N A/D変換回路、71 ビート信号取得部、72 信号変換部、73 位相誤差解消部、74 画像生成部、81 ビート信号取得回路、82 信号変換回路、83 位相誤差解消回路、84 画像生成回路、91 メモリ、92 プロセッサ。

Claims (8)

  1. レーダプラットフォーム上に一列に並んでいる複数の送信アンテナのそれぞれから、前記レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて電波が送信されたのち、前記レーダプラットフォーム上に、前記複数の送信アンテナの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでいる複数の受信アンテナのそれぞれによって前記検査対象からの前記電波の反射波が受信され、それぞれの反射波の受信信号から生成されたビート信号を取得するビート信号取得部と、
    前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力する信号変換部と、
    前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、前記複数の送信アンテナの設置位置と前記複数の受信アンテナの設置位置との相違に係る位相誤差を解消する位相誤差解消部と、
    前記位相誤差解消部による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、前記検査対象の3次元レーダ画像を生成する画像生成部と
    を備え、
    前記複数の送信アンテナ及び前記複数の受信アンテナのそれぞれは、前記検査対象のアジマス方向及び前記レーダプラットフォームにおけるアンテナ設置面の垂直方向のそれぞれと直交する方向に一列に並んでおり、かつ、前記複数の送信アンテナにおけるアジマス方向の設置位置と前記複数の受信アンテナにおけるアジマス方向の設置位置とが異なっており、
    前記信号変換部は、
    前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を、4次元波数空間の信号として、前記電波の波数の次元と、前記アジマス方向の空間波数の次元と、前記複数の送信アンテナが並んでいる方向の空間波数の次元と、前記複数の受信アンテナが並んでいる方向の空間波数の次元とを有する信号に変換する信号処理装置。
  2. レーダプラットフォーム上に一列に並んでいる複数の送信アンテナのそれぞれから、前記レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて電波が送信されたのち、前記レーダプラットフォーム上に、前記複数の送信アンテナの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでいる複数の受信アンテナのそれぞれによって前記検査対象からの前記電波の反射波が受信され、それぞれの反射波の受信信号から生成されたビート信号を取得するビート信号取得部と、
    前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力する信号変換部と、
    前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、前記複数の送信アンテナの設置位置と前記複数の受信アンテナの設置位置との相違に係る位相誤差を解消する位相誤差解消部と、
    前記位相誤差解消部による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、前記検査対象の3次元レーダ画像を生成する画像生成部と
    を備え、
    前記位相誤差解消部は、
    前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている位相誤差をテーラー展開によって近似する信号処理装置。
  3. ビート信号取得部、信号変換部、位相誤差解消部、及び画像生成部を含む信号処理装置を備えたレーダ信号処理器の信号処理方法であって、
    レーダプラットフォーム上に一列に並んでいる複数の送信アンテナのそれぞれから、前記レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて電波が送信されたのち、前記レーダプラットフォーム上に、前記複数の送信アンテナの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでいる複数の受信アンテナのそれぞれによって前記検査対象からの前記電波の反射波が受信され、
    前記ビート信号取得部が、前記反射波の受信信号から生成されたビート信号を取得し、
    前記信号変換部が、前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力し、
    前記位相誤差解消部が、前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、前記複数の送信アンテナの設置位置と前記複数の受信アンテナの設置位置との相違に係る位相誤差を解消し、
    前記画像生成部が、前記位相誤差解消部による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、前記検査対象の3次元レーダ画像を生成し、
    前記複数の送信アンテナ及び前記複数の受信アンテナのそれぞれは、前記検査対象のアジマス方向及び前記レーダプラットフォームにおけるアンテナ設置面の垂直方向のそれぞれと直交する方向に一列に並んでおり、かつ、前記複数の送信アンテナにおけるアジマス方向の設置位置と前記複数の受信アンテナにおけるアジマス方向の設置位置とが異なっており、
    前記信号変換部は、
    前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を、4次元波数空間の信号として、前記電波の波数の次元と、前記アジマス方向の空間波数の次元と、前記複数の送信アンテナが並んでいる方向の空間波数の次元と、前記複数の受信アンテナが並んでいる方向の空間波数の次元とを有する信号に変換する信号処理方法。
  4. ビート信号取得部、信号変換部、位相誤差解消部、及び画像生成部を含む信号処理装置を備えたレーダ信号処理器の信号処理方法であって、
    レーダプラットフォーム上に一列に並んでいる複数の送信アンテナのそれぞれから、前記レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて電波が送信されたのち、前記レーダプラットフォーム上に、前記複数の送信アンテナの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでいる複数の受信アンテナのそれぞれによって前記検査対象からの前記電波の反射波が受信され、
    前記ビート信号取得部が、前記反射波の受信信号から生成されたビート信号を取得し、
    前記信号変換部が、前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力し、
    前記位相誤差解消部が、前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、前記複数の送信アンテナの設置位置と前記複数の受信アンテナの設置位置との相違に係る位相誤差を解消し、
    前記画像生成部が、前記位相誤差解消部による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、前記検査対象の3次元レーダ画像を生成し、
    前記位相誤差解消部は、
    前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている位相誤差をテーラー展開によって近似する信号処理方法。
  5. 初期位相回転率が互いに異なる複数の送信信号を生成する送信信号生成器と、
    レーダプラットフォーム上に一列に並んでおり、前記レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて、それぞれの送信信号に係る電波を送信する複数の送信アンテナと、
    前記レーダプラットフォーム上に、前記複数の送信アンテナの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでおり、前記検査対象からの前記電波の反射波を受信する複数の受信アンテナと、
    それぞれの受信アンテナにより受信された反射波の受信信号からビート信号を生成するビート信号生成器と、
    前記ビート信号生成器により生成されたそれぞれのビート信号を取得するビート信号取得部と、
    前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力する信号変換部と、
    前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、前記複数の送信アンテナの設置位置と前記複数の受信アンテナの設置位置との相違に係る位相誤差を解消する位相誤差解消部と、
    前記位相誤差解消部による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、前記検査対象の3次元レーダ画像を生成する画像生成部と
    を備え、
    前記複数の送信アンテナ及び前記複数の受信アンテナのそれぞれは、前記検査対象のアジマス方向及び前記レーダプラットフォームにおけるアンテナ設置面の垂直方向のそれぞれと直交する方向に一列に並んでおり、かつ、前記複数の送信アンテナにおけるアジマス方向の設置位置と前記複数の受信アンテナにおけるアジマス方向の設置位置とが異なっており、
    前記信号変換部は、
    前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を、4次元波数空間の信号として、前記電波の波数の次元と、前記アジマス方向の空間波数の次元と、前記複数の送信アンテナが並んでいる方向の空間波数の次元と、前記複数の受信アンテナが並んでいる方向の空間波数の次元とを有する信号に変換するレーダ装置。
  6. 初期位相回転率が互いに異なる複数の送信信号を生成する送信信号生成器と、
    レーダプラットフォーム上に一列に並んでおり、前記レーダプラットフォームと相対的に移動する検査対象に向けて、それぞれの送信信号に係る電波を送信する複数の送信アンテナと、
    前記レーダプラットフォーム上に、前記複数の送信アンテナの設置位置と異なる設置位置に一列に並んでおり、前記検査対象からの前記電波の反射波を受信する複数の受信アンテナと、
    それぞれの受信アンテナにより受信された反射波の受信信号からビート信号を生成するビート信号生成器と、
    前記ビート信号生成器により生成されたそれぞれのビート信号を取得するビート信号取得部と、
    前記ビート信号取得部により取得されたそれぞれのビート信号を4次元波数空間の信号に変換し、それぞれの4次元波数空間の信号を出力する信号変換部と、
    前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている、前記複数の送信アンテナの設置位置と前記複数の受信アンテナの設置位置との相違に係る位相誤差を解消する位相誤差解消部と、
    前記位相誤差解消部による位相誤差解消後のそれぞれの4次元波数空間の信号から、前記検査対象の3次元レーダ画像を生成する画像生成部と
    を備え、
    前記位相誤差解消部は、
    前記信号変換部から出力されたそれぞれの4次元波数空間の信号に含まれている位相誤差をテーラー展開によって近似するレーダ装置。
  7. 前記複数の送信アンテナは、それぞれの送信信号に係る電波を同時に送信し、
    前記信号変換部は、それぞれのビート信号に重畳されている複数の送信信号を波数領域で分離することを特徴とする請求項5又は6記載のレーダ装置。
  8. それぞれの送信アンテナの間隔は、第1の長さの整数倍であり、
    それぞれの受信アンテナの間隔は、第2の長さの整数倍であることを特徴とする請求項7記載のレーダ装置。
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