JP7446540B2 - 動的光パターン生成装置 - Google Patents

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Description

本開示は、動的光パターン生成装置に関する。
従来、1枚の回折光学素子を用いて、複数の光パターンを生成する光パターン生成装置が提供されている。このような、従来の光パターン生成装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特表2013-505472号公報
特許文献1に開示された光パターン生成装置は、光源から出射された光ビームを、液晶セルに入射させ、液晶セルに印加する電圧を変化させることで、当該液晶セルを透過する光ビームの位相分布を変化させるものである。このため、特許文献1に開示された光パターン生成装置は、液晶セルにおいて分岐した各光ビームの光パターンを切り替えることができる。
ここで、特許文献1に開示された光パターン生成装置は、1つの光源を備えている。また、映し出した1つの光パターンの明るさは、光源の出力に依存する。このため、特許文献1に開示された光パターン生成装置は、1枚の回折光学素子を用いて、複数の光パターンを生成することができるが、1つの光パターンにおいて、その照度を部分的に変更することができない。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、部分的に照度が変更可能な光パターンを生成することができる動的光パターン生成装置を提供することを目的としている。
本開示に係る動的光パターン生成装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、レーザ光源の光軸を回転中心として回転可能に支持され、レーザ光源から出射されたレーザ光を吸収及び透過可能とするマスクと、マスクを透過したレーザ光の位相を変更し、互いに異なる部分光パターンを生成する位相分布を持つ回折光をそれぞれ出射する第1回折光学素子要素及び第2回折光学素子要素を、同一平面上に有する回折光学素子とを備え、第1回折光学素子要素は、マスクが回転することにより、照度が常時一定となる部分光パターンを生成し、第2回折光学素子要素は、マスクが回転することにより、照度が徐々に変化する部分光パターンを生成するものである。
本開示によれば、部分的に照度が変更可能な光パターンを生成することができる
実施の形態1に係る動的光パターン生成装置の平面図である。 図1におけるレーザ光のA-A矢視断面図である。 マスクの正面図である。 回折光学素子の正面図である。 一方の回折光学素子要素によって生成される部分光パターンを示す図である。 他方の回折光学素子要素によって生成される部分光パターンを示す図である。 xy平面上におけるレーザ光とマスクと回折光学素子との位置関係を示す図である。図7Aは、回転したマスクにおける透過部の長辺がx軸方向に対して平行となる場合の位置関係を示す図である。図7Bは、回転したマスクにおける透過部の長辺がy軸方向に対して傾斜する場合の位置関係を示す図である。図7Cは、回転したマスクにおける透過部の長辺がy軸方向に対して平行となる場合の位置関係を示す図である。 回折光学素子によって生成される光パターンを示す図である。図8Aは、一方の部分光パターンが一定の照度で常時点灯し、他方の部分光パターンが照度を変更しつつ点灯した状態を示す図である。図8Bは、2つの部分光パターンが同じ照度で点灯した状態を示す図である。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
実施の形態1に係る動的光パターン生成装置10について、図1から図8を用いて説明する。
先ず、動的光パターン生成装置10の構成について、図1から図6を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る動的光パターン生成装置10の平面図である。図2は、図1におけるレーザ光20のA-A矢視断面図である。図3は、マスク13の正面図である。図4は、回折光学素子15の正面図である。図5は、一方の回折光学素子要素15aによって生成される部分光パターン21を示す図である。図6は、他方の回折光学素子要素15bによって生成される部分光パターン22を示す図である。
図1に示すように、動的光パターン生成装置10は、1つの基台11、1つのレーザ光源12、1つのマスク13、1つの回転機構14、及び、1つの回折光学素子15を備えている。また、動的光パターン生成装置10に対向して、像面30が設けられている。
ここで、動的光パターン生成装置10座標系は、x軸、y軸、及び、z軸からなる直交座標系となっている。例えば、x軸方向は、動的光パターン生成装置10の横方向(幅方向)である。y軸方向は、動的光パターン生成装置10の高さ方向である。z軸方向は、動的光パターン生成装置10の縦方向(長さ方向)であり、後述する光軸12aに平行となる方向である。
基台11は、レーザ光源12、マスク13、回転機構14、及び、回折光学素子15を支持するものである。この基台11の表面には、レーザ光源12、マスク13、回転機構14、及び、回折光学素子15が取り付けられている。
レーザ光源12は、単一波長のレーザ光20を出射する光源である(図2参照)。このレーザ光源12の光軸12aは、当該レーザ光源12から出射されたレーザ光20の中心軸であって、マスク13及び回折光学素子15の対象軸となる。なお、レーザ光源12は、例えば、半導体レーザ、又は、ファイバレーザ、或いは、固体レーザである。
図2に示すように、レーザ光20の横断面は、例えば、楕円形をなしている。レーザ光20の横断面は、長軸及び短軸を有している。長軸は、y軸方向に平行であり、当該長軸の長さは、hとなっている。短軸は、x軸方向に平行であり、当該短軸の長さは、wとなっている。
マスク13は、円板状をなしている。このマスク13の中心軸(回転軸)と光軸12aとは、同軸上に配置されている。そして、マスク13は、光軸12aを回転中心として、回転可能に基台11に支持されている。なお、マスク13の形状は、円形に限らず、矩形又は三角形等であっても良い。
図3に示すように、マスク13は、入射されたレーザ光20の一部を吸収又は反射し、その一部と異なる部分を透過させるものである。具体的には、マスク13は、吸収部13a及び透過部13bを有している。
吸収部13aは、レーザ光20を吸収又は反射するものである。吸収部13aは、例えば、入射されたレーザ光20を吸収又は反射する材料で形成されている。又は、吸収部13aには、例えば、入射されたレーザ光20を吸収又は反射するコーティングが施されている。
透過部13bは、レーザ光20を透過させるものである。透過部13bは、例えば、ガラス又は樹脂等の、入射されたレーザ光20を透過する材料で形成されている。又は、透過部13bは、空間(孔)であっても良い。
透過部13bは、マスク13の中心部に形成されている。この透過部13bは、例えば、矩形又は楕円形をなしている。図3は、透過部13bがy軸方向に延びる矩形をなした例を示している。この図3に示すように、透過部13bのy軸方向の長さは、hとなっており、レーザ光20の長軸の長さhと同じ長さとなっている。透過部13bのx軸方向の長さは、wとなっており、レーザ光20の短軸の長さwと同じ長さとなっている。光軸12aは、透過部13bの中心を通過している。また、吸収部13aは、透過部13bの周囲を囲むように配置されている。
回転機構14は、マスク13を、光軸12aを回転中心として、回転させるものである。この回転機構14は、例えば、モータ及びギヤを有している。これに対して、マスク13は、ギヤを有している。回転機構14のギヤとマスク13のギヤとは、噛み合っている。このため、回転機構14は、モータを駆動することで、ギヤを回転させて、マスク13のギヤを回転させる。この結果、マスク13は、光軸12aを回転中心として回転する。
回折光学素子15は、入射されたレーザ光20を所定の光パターン23(図8参照)に形成するものである。光パターン23は、部分光パターン21,22から構成されるものである。具体的には、回折光学素子15は、ガラス又は樹脂等の材料で形成された基板上に、表面形状(例えば、スリット形状又は凹凸形状等)を周期的に設けた光学素子である。このため、回折光学素子15は、その表面形状の影響で発生する回折光を使用して、入射されたレーザ光20を、像面30において、目的の強度分布となる光パターン23に変換する。
ここで、回折光学素子15によって生成された入射光の位相分布のフーリエ変換像が、伝搬後に生成される光パターンとなる。例えば、入射光の位相分布が矩形関数である場合、伝搬後の光パターンは、矩形関数のフーリエ変換像であるsinc関数となる。即ち、回折光学素子15は、入射光が入射される表面上の位置に応じて、入射光の位相を変更するための表面形状を有している。このため、回折光学素子15への入射光は、当該回折光学素子15によって位相変調され、表面形状に応じた位相分布となる。そして、回折光学素子15から出射された回折光は、像面30まで伝搬し、表面形状に応じた位相分布を持つフーリエ変換像である、光パターンを生成する。回折光学素子15の出射面での光の位相分布は、その表面形状によって生成されるため、一種の表面形状を有する回折光学素子15によって生成される光パターンは、一種の光パターンとなる。従って、従来の構成においては、点灯パターンが異なる光パターンごとに、レーザ光源12と回折光学素子15とが必要となる。
また、回折光学素子15の表面形状設計方法としては、反復フーリエ変換法がよく用いられる。反復フーリエ変換法は、離散フーリエ変換の周期性を用いた計算アルゴリズムであり、分布の周期性を前提条件として計算される。このため、実際の回折光学素子15の表面形状分布も、反復フーリエ変換法で求めた位相分布を複数並べた周期的な分布となっている。
入射光が1つの位相分布を透過する場合、生成される光パターンは、回折光学素子15の出射面での光の位相分布と矩形関数との畳込み積分となるため、設計に用いた光の強度分布よりもぼやけた分布となる。このため、現在使用されている回折光学素子15は、光の位相分布が複数枚並んだものが使用されている。光の位相分布の繰返し数が多い程、干渉による強め合い強度が大きくなるため、より明暗が強い光パターンが生成される。よって、回折光学素子15の全面を光が透過せず、その一部を透過する場合でも、当該回折光学素子15は、光パターンを生成することができる。生成される光パターンの明るさは、回折光学素子15を透過する光の強度に依存する。このため、光の強度が弱くなると、光パターンの明るさは暗くなる。一方、光の強度が強くなると、光パターンの明るさは明るくなる。
そこで、回折光学素子15は、例えば、矩形又は楕円形をなしている。図4は、回折光学素子15がy軸方向に延びる矩形をなした例を示している。この図4に示すように、回折光学素子15のy軸方向の長さは、h´となっており、レーザ光20の長軸の長さhよりも長くなっている。回折光学素子15のx軸方向の長さは、w´となっており、レーザ光20の短軸の長さwよりも長くなっている。
また、図4に示すように、回折光学素子15は、回折光学素子要素15a,15bを有している。回折光学素子要素15a,15bは、回折光学素子15の同一平面上に配置されており、生成する部分光パターン21,22が互いに異なっている。なお、回折光学素子要素15aは、第1回折光学素子要素を構成し、回折光学素子要素15bは、第2回折光学素子要素を構成するものである。
図5に示すように、回折光学素子要素15aは、レーザ光20を透過させることで、回折光による部分光パターン21を生成する。この生成された部分光パターン21は、像面30に映し出される。部分光パターン21は、常時点灯する光パターンである。この部分光パターン21は、例えば、互いに平行に配置された2本の直線から構成されている。
また、回折光学素子要素15aの中心軸は、マスク13の中心軸及び光軸12aと同軸状に配置されている。回折光学素子要素15aのy軸方向の長さは、wとなっており、レーザ光20の短軸の長さwと同じ長さになっている。回折光学素子要素15aのx軸方向の長さは、w´となっており、レーザ光20の短軸の長さwよりも長くなっている。
図6に示すように、回折光学素子要素15bは、レーザ光20を透過させることで、回折光による部分光パターン22を生成する。この生成された部分光パターン22は、像面30に映し出される。部分光パターン22は、徐々に点灯した後、徐々に消灯する光パターンである。この部分光パターン22は、例えば、一方向に向けて直線状に並んだ複数の矢印から構成されている。
また、回折光学素子要素15bは、回折光学素子要素15aをy軸方向両側から挟み込むように、当該回折光学素子要素15aに隣接して配置されている。回折光学素子要素15aのx軸方向の長さは、w´となっており、レーザ光20の短軸の長さwよりも長くなっている。
即ち、回折光学素子15のy軸方向の長さh´は、1つの回折光学素子要素15aと2つの回折光学素子要素15bとをy軸方向に沿って並べた長さであって、レーザ光20の長軸の長さhよりも長くなっている。また、回折光学素子15のx軸方向の長さw´は、回折光学素子要素15a,15bのX軸方向の長さであって、レーザ光20の短軸の長さwよりも長くなっている。
なお、図4に示す回折光学素子15の構成は一例であり、必ずしも、マスク13の透過部13bと同じ形状でなくても良い。例えば、回折光学素子15は、y軸方向の長さとx軸方向の長さとが同じ長さとなる、矩形又は楕円形をなしても良い。
像面30は、入射された回折光を反射又は散乱し、当該回折光による光パターン23を映し出すものである。この像面30は、回折光学素子15から光軸方向に向けて所定距離以上離れた、回折光学素子15から出射された回折光のフラウンホーファ領域に配置されている。
次に、動的光パターン生成装置10の動作について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、xy平面上におけるレーザ光20とマスク13と回折光学素子15との位置関係を示す図である。図8は、回折光学素子15によって生成される光パターン23を示す図である。
先ず、レーザ光源12から出射されたレーザ光20は、マスク13に入射される。このとき、吸収部13aに入射されたレーザ光20は、当該吸収部13aに吸収される。また、透過部13bに入射されたレーザ光20は、当該透過部13bを透過した後、回折光学素子15に入射される。続いて、回折光学素子15に入射されたレーザ光20は、当該回折光学素子15によって位相変調され、表面形状に応じた位相分布となる。そして、回折光学素子15から出射された回折光は、像面30に向けて伝搬し、その像面30に対して、回折光学素子15の表面形状に応じた位相分布を持つ波面のフーリエ変換像である、光パターン23を生成する。
xy平面上におけるレーザ光20の位置は、図2に示し、xy平面上における回折光学素子15の位置は、図4に示している。これに対して、マスク13は、光軸12aを回転中心として回転するため、その回転角度によって、透過部13bの向きが変化する。
図7Aは、透過部13bの向きが、当該透過部13bの長辺がx軸方向に対して平行となる向きである場合を示している。この場合、マスク13に入射されたレーザ光20の一部は、吸収部13aに入射され、当該吸収部13aに吸収される。また、マスク13に入射されたレーザ光20の一部は、透過部13bを透過した後、回折光学素子15の回折光学素子要素15aに入射される。このため、回折光学素子要素15aに入射されたレーザ光20は、当該回折光学素子要素15aの表面形状に応じた位相分布に変換される。そして、回折光学素子要素15aから出射された回折光は、像面30に伝搬する。このとき、図5に示すように、像面30には、回折光学素子要素15aの表面形状に応じた回折光による部分光パターン21が映し出される。
図7Cは、透過部13bの向きが、当該透過部13bの長辺がy軸方向に対して平行となる向きである場合を示している。この場合、マスク13に入射されたレーザ光20は、透過部13bを通過した後、回折光学素子要素15a,15bのそれぞれに入射される。このため、回折光学素子要素15aに入射されたレーザ光20は、当該回折光学素子要素15aの表面形状に応じた位相分布に変換される。そして、回折光学素子要素15aから出射された回折光は、像面30に伝搬する。一方、回折光学素子要素15bに入射されたレーザ光20は、当該回折光学素子要素15bの表面形状に応じた位相分布に変換される。そして、回折光学素子要素15bから出射された回折光は、像面30に伝搬する。このとき、図8Bに示すように、像面30には、回折光学素子要素15aの表面形状に応じた回折光による部分光パターン21と、回折光学素子要素15bの表面形状に応じた回折光による部分光パターン22とが組み合わされた光パターン23が、映し出される。
図7Bは、透過部13bの向きが、当該透過部13bの長辺がy軸方向に対して傾斜する向きである場合を示している。この場合、マスク13に入射されたレーザ光20の一部は、吸収部13aに入射され、当該吸収部13aに吸収される。また、マスク13に入射されたレーザ光20の一部は、透過部13bを透過した後、回折光学素子15に入射される。更に、回折光学素子15に入射されたレーザ光20の一部は、回折光学素子要素15aに入射され、当該回折光学素子要素15aの表面形状に応じた位相分布に変換される。そして、回折光学素子要素15aから出射された回折光は、像面30に伝搬する。一方、回折光学素子15に入射されたレーザ光20の一部は、回折光学素子要素15bに入射され、当該回折光学素子要素15bの表面形状に応じた位相分布に変換される。そして、回折光学素子要素15bから出射された回折光は、像面30に伝搬する。このとき、回折光学素子要素15bに向けて入射されるレーザ光20の一部は、マスク13の吸収部13aに吸収されるため、実際に回折光学素子要素15bに入射されたレーザ光20は、図7Cの場合と比べて、その光強度が弱い。この結果、図8Aに示すように、像面30には、回折光学素子要素15aの表面形状に応じた回折光による部分光パターン21と、回折光学素子要素15bの表面形状に応じた回折光による、図7Cの場合と比べて照度が低い部分光パターン22とが組み合わされた光パターン23が、映し出される。
なお、回折光学素子要素15aは、マスク13が光軸12aを回転中心として回転しても、常に透過部13bと対向し、吸収部13aとは殆ど対向しない。このため、透過部13bを透過して回折光学素子要素15aに入射されたレーザ光20の光強度は、マスク13が回転しても、一定となっている。
また、マスク13の回転は、連続的な回転及び間欠的な回転等であって良い。例えば、マスク13は、部分光パターン22の照度が連続的に変化するように回転しても良い。又は、マスク13は、部分光パターン22の照度が任意の値となる回転角度位置に回転したときに停止しても良い。
次に、マスク13の回転時における像面30に生成された光パターン23について説明する。この例として、マスク13が光軸12aを回転中心として時計回りに回転する場合を説明する。なお、回折光学素子要素15aの表面形状は、図5に示す部分光パターン21を目標とする光の強度分布として設計されたものである。また、回折光学素子要素15bの表面形状は、図6に示す部分光パターン22を目標とする光の強度分布として設計されたものとする。
先ず、マスク13が図7Aに示す回転角度位置に配置される場合、レーザ光20は、回折光学素子15の回折光学素子要素15aのみに入射されるため、像面30には、回折光学素子要素15aから出射された回折光による部分光パターン21のみが生成される。
次いで、マスク13が図7Aに示す回転角度位置から図7Bに示す回転角度位置に回転するまで、レーザ光20は、回折光学素子要素15aの全域と、回折光学素子要素15bの一部とに入射される。このため、図8Aに示すように、像面30には、回折光学素子要素15aから出射された回折光による部分光パターン21と、回折光学素子要素15bから出射された回折光による照度が低い部分光パターン22とが、生成される。
ここで、マスク13は、図7Aに示す回転角度位置から、図7Bに示す回転角度位置を介して、図7Cに示す回転角度位置まで回転する。このとき、回折光学素子要素15bに入射されたレーザ光20の光の強度は、マスク13の回転角度が大きくなるに従って、強くなる。また、回折光学素子要素15aに入射されたレーザ光20の光の強度は、マスク13の回転角度が大きくなっても一定である。このため、動的光パターン生成装置10は、マスク13を図7Aに示す回転角度位置から図7Cに示す回転角度位置まで回転させることによって、照度が常時一定となる部分光パターン21と、照度が徐々に高くなる部分光パターン22とを組み合わせた光パターン23を、像面30に生成することができる。
また、マスク13が図7Cに示す回転角度位置に配置される場合、レーザ光20は、マスク13の吸収部13aに入射されないため、回折光学素子要素15bに入射されたレーザ光20の光の強度は最大となる。このため、図8Bに示すように、像面30には、回折光学素子要素15aから出射された回折光による部分光パターン21と、回折光学素子要素15bから出射された回折光による照度が高い部分光パターン22とが、生成される。
次いで、マスク13が図7Cに示す回転角度位置から図7Aに示す回転角度位置に回転するまで、レーザ光20は、回折光学素子要素15aの全域と、回折光学素子要素15bの一部とに入射される。このため、図8Aに示すように、像面30には、回折光学素子要素15aから出射された回折光による部分光パターン21と、回折光学素子要素15bから出射された回折光による照度が低い部分光パターン22とが、生成される。
このとき、回折光学素子要素15bに入射されたレーザ光20の光の強度は、マスク13の回転角度が大きくなるに従って、弱くなる。また、回折光学素子要素15aに入射されたレーザ光20の光の強度は、マスク13の回転角度が大きくなっても一定である。このため、動的光パターン生成装置10は、マスク13を図7Cに示す回転角度位置から図7Aに示す回転角度位置まで回転させることによって、照度が常時一定となる部分光パターン21と、照度が徐々に低くなる部分光パターン22とを組み合わせた光パターン23を、像面30に生成することができる。
従って、動的光パターン生成装置10は、1つのレーザ光源12及び1枚の回折光学素子15を設け、レーザ光20の横断面における長軸の長さ及び短軸の長さと同じ長さとなる長軸及び短軸を有する透過部13bを備えるマスク13を回転させることにより、照度が常時一定となる部分光パターン21と、照度が徐々に変化する部分光パターン22とを組み合わせた光パターン23を生成することができる。言い換えれば、動的光パターン生成装置10は、常時点灯する部分光パターン21と、点灯と消灯とを繰り返す部分光パターン22とを組み合わせた光パターン23を生成することができる。また、動的光パターン生成装置10は、マスク13を任意の回転角度位置に位置決めすることにより、部分光パターン22の照度を任意の値に設定することができる。
一般的に、回折光学素子15は、1枚の板状の基板上に、光パターンを生成する位相分布に応じた凹凸形状を形成した後、1つの素子に切り出しを行うことで製造される。従って、図4に示すような、互いに部分光パターン21,22が異なる回折光学素子要素15a,15bを有する1枚の回折光学素子15であっても、回折光学素子要素15a,15bをそれぞれ製造し、それらを互いに組み合わせなくても、1度で製造することができる。このため、動的光パターン生成装置10は、部分光パターン21,22ごとに回折光学素子15を製造する必要が無く、複数の回折光学素子要素15a,15bを有する1枚の回折光学素子15を製造すれば良い。この結果、動的光パターン生成装置10は、製造コストを抑制することができる。
また、像面30に映し出される部分光パターン21,22の生成位置は、光軸12aの軸方向、回折光学素子15の回折角度、及び、回折光学素子15の光軸12aに対する設置角度に依存する。このため、動的光パターン生成装置10は、複数の部分光パターン21,22を生成する場合でも、レーザ光源12及び回折光学素子15の設置位置を固定しているため、装置組み立て時において、部分光パターン21,22の生成位置を調整する必要が無い。この結果、動的光パターン生成装置10は、当該装置の組み立てを容易にすることができる。
更に、動的光パターン生成装置10は、互いに点灯パターンが異なる部分光パターン21,22を、1つのレーザ光源12、1つのマスク13、及び、1枚の回折光学素子15によって生成しているため、部分光パターン21,22のそれぞれの点灯パターンごとに、レーザ光源12、マスク13、及び、回折光学素子15を備える必要が無い。この結果、動的光パターン生成装置10は、製造コストを抑制することができる。
以上、実施の形態1に係る動的光パターン生成装置10は、レーザ光20を出射するレーザ光源12と、レーザ光源12の光軸12aを回転中心として回転可能に支持され、レーザ光源12から出射されたレーザ光20を吸収及び透過可能とするマスク13と、マスク13を透過したレーザ光20の位相を変更し、互いに異なる部分光パターン21,22を生成する位相分布を持つ回折光をそれぞれ出射する複数の回折光学素子要素15a,15bを、同一平面上に有する回折光学素子15とを備える。このため、動的光パターン生成装置10は、部分的に照度が変更可能な光パターンを生成することができる。
動的光パターン生成装置10において、回折光学素子15は、回折光学素子要素15a,15bを有している。回折光学素子要素15aは、その中心に光軸12aが通過している。回折光学素子要素15bは、回折光学素子要素15bを挟み込むように、当該回折光学素子要素15aに隣接して配置されている。このため、動的光パターン生成装置10は、1つの回折光学素子15を用いて、互いに異なる部分光パターン21,22を容易に生成することができる。
動的光パターン生成装置10において、回折光学素子要素15aは、マスク13がいずれの回転角度位置に回転した場合でも、当該マスク13を透過したレーザ光20が入射される。このため、動的光パターン生成装置10は、照度が常時一定となる部分光パターン21を生成することができる。
動的光パターン生成装置10において、マスク13は、レーザ光20の横断面における長軸の長さ及び短軸の長さと同じ長さとなる長軸及び短軸を有し、レーザ光源12から出射されたレーザ光20を透過する透過部13bと、透過部13bの周囲に設けられ、レーザ光源12から出射されたレーザ光20を吸収又は反射する吸収部13aとを有する。このため、動的光パターン生成装置10は、照度が常時一定となる部分光パターン21と、照度が徐々に変化する部分光パターン22とを組み合わせた光パターン23を生成することができる。
動的光パターン生成装置10は、マスク13を、光軸12aを回転中心として回転させる回転機構14を備える。このため、動的光パターン生成装置10は、マスク13の回転方向(時計回り又は反時計周り)及び回転角度位置を容易に設定することができる。
動的光パターン生成装置10において、レーザ光20の波長は、単一波長である。このため、動的光パターン生成装置10は、レーザ光20の位相を変更する回折光学素子要素15a,15bを容易に製造することができる。
なお、本開示はその開示の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る動的光パターン生成装置は、光源、マスク、及び、回折光学素子を備えることにより、部分的に照度が変更可能な光パターンを生成することができ、動的光パターン生成装置等に用いるのに適している。
10 動的光パターン生成装置、11 基台、12 レーザ光源、12a 光軸、13 マスク、13a 吸収部、13b 透過部、14 回転機構、15 回折光学素子、15a,15b 回折光学素子要素、20 レーザ光、21,22 部分光パターン、23 光パターン、30 像面。

Claims (6)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源の光軸を回転中心として回転可能に支持され、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を吸収及び透過可能とするマスクと、
    前記マスクを透過したレーザ光の位相を変更し、互いに異なる部分光パターンを生成する位相分布を持つ回折光をそれぞれ出射する第1回折光学素子要素及び第2回折光学素子要素を、同一平面上に有する回折光学素子とを備え
    前記第1回折光学素子要素は、前記マスクが回転することにより、照度が常時一定となる部分光パターンを生成し、
    前記第2回折光学素子要素は、前記マスクが回転することにより、照度が徐々に変化する部分光パターンを生成する
    ことを特徴とする動的光パターン生成装置。
  2. 記第1回折光学素子要素は、その中心に前記光軸が通り、
    前記第2回折光学素子要素は、前記第1回折光学素子要素を挟み込むように、当該第1回折光学素子要素に隣接して配置される
    ことを特徴とする請求項1記載の動的光パターン生成装置。
  3. 前記第1回折光学素子要素は、
    前記マスクがいずれの回転角度位置に回転した場合でも、前記マスクを透過したレーザ光が入射される
    ことを特徴とする請求項2記載の動的光パターン生成装置。
  4. 前記マスクは、
    レーザ光の横断面における長軸の長さ及び短軸の長さと同じ長さとなる長軸及び短軸を有し、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を透過する透過部と、
    前記透過部の周囲に設けられ、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を吸収又は反射する吸収部とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の動的光パターン生成装置。
  5. 前記マスクを、前記光軸を回転中心として回転させる回転機構を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の動的光パターン生成装置。
  6. レーザ光の波長は、単一波長である
    ことを特徴とする請求項1記載の動的光パターン生成装置。
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