JP7446261B2 - 電動機および換気扇 - Google Patents

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Description

本開示は、回転子と固定子とを有する電動機および換気扇に関する。
単相電源により駆動する電動機には、回転磁界を発生させるための駆動補助部品である進相コンデンサなどが設けられる。特許文献1には、電動機の外郭の内部に進相コンデンサが設けられている電動機が開示されている。
特開2018-164341号公報
特許文献1に開示される従来の技術によると、電動機の外郭の内部には、回転子、固定子および軸受などの部品が配置されるスペース以外に、進相コンデンサを配置するためのスペースが必要である。電動機は、進相コンデンサを配置するためのスペースが必要である分、外郭が大型になる。駆動補助部品として進相コンデンサ以外の部品が使用される場合も、当該部品を配置するためのスペースは必要となる。このため、従来の技術によると、電動機は、小型化が困難であるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化を可能とする電動機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる電動機は、スロットが形成された固定子鉄心と、スロットに配置された主コイルおよび補助コイルとを有する固定子と、固定子との間に空隙を介して配置された回転子と、を備える。固定子鉄心は、各々が電磁鋼板である複数の第1の電極部と、各々が電磁鋼板である複数の第2の電極部を有し、第1の電極部と第2の電極部とが交互に積層されており、第1の電極部と第2の電極部とが互いに絶縁されている複数の第1の電極部は、第1の電極部同士を接合する接合部により互いに電気的に接続されている。複数の第2の電極部は、第2の電極部同士を接合する接合部により互いに電気的に接続されている。固定子鉄心は、第1の電極部と第2の電極部との間の静電容量により補助コイルの位相を進ませる進相コンデンサを構成する。複数の第1の電極部および複数の第2電極部の各々には、切り起こし部が形成されている。第1の電極部の切り起こし部は、第1の電極部同士を接合する接合部を構成する。第2の電極部の切り起こし部は、第2の電極部同士を接合する接合部を構成する。
本開示にかかる電動機は、小型化が可能となるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる電動機の全体構成を示す図 実施の形態1にかかる電動機が有する固定子の斜視図 図2に示す固定子の一部を示す拡大図 図3に示す構成の模式図 図3に示す電磁鋼板同士の電気的な接続について説明するための断面図 実施の形態1における複数の電磁鋼板を互いに接続する接合部の第1の構成例を模式的に示す断面図 実施の形態1における複数の電磁鋼板を互いに接続する接合部の第2の構成例を模式的に示す断面図 図7に示す第2の構成例において使用される第1の電磁鋼板を示す平面図 図7に示す第2の構成例において使用される第2の電磁鋼板を示す平面図 図8および図9に示すX-X線における第1の電磁鋼板および第2の電磁鋼板の断面を示す図 図8および図9に示すXI-XI線における第1の電磁鋼板および第2の電磁鋼板の断面を示す図 実施の形態1における複数の電磁鋼板を互いに接続する接合部の第3の構成例を模式的に示す断面図 図12に示す第3の構成例において使用される電磁鋼板を示す平面図 図13に示すXIV-XIV線における電磁鋼板の断面を示す図 図13に示すXV-XV線における電磁鋼板の断面を示す図 図13に示すXVI-XVI線における電磁鋼板の断面を示す図 図13に示す電磁鋼板の切り起こし部を示す平面図 図13に示す電磁鋼板の切り起こし部により形成される接合部を示す平面図 実施の形態1にかかる電動機における固定子鉄心およびコイルの結線状態を示す第1の結線図 実施の形態1にかかる電動機における固定子鉄心およびコイルの結線状態を示す第2の結線図 実施の形態1にかかる電動機における固定子鉄心の静電容量の調整について説明するための第1の図 実施の形態1にかかる電動機における固定子鉄心の静電容量の調整について説明するための第2の図 実施の形態1にかかる電動機を有する換気扇を示す図
以下に、実施の形態にかかる電動機および換気扇を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる電動機100の全体構成を示す図である。図2は、実施の形態1にかかる電動機100が有する固定子1の斜視図である。電動機100は、単相電源により駆動する単相誘導電動機であって、コンデンサ駆動型誘導電動機である。
電動機100は、固定子1と、固定子1に囲われて回転可能な回転子5と、回転子5の回転中心に設けられたシャフト3と、電動機100の外郭を構成するカバー2a,2bと、シャフト3を回転可能に支持する軸受4a,4bとを有する。図1では、カバー2a,2bの断面と、外郭の内部の構成要素とを示す。図1では、外郭の内部の構成要素のうちの一部を断面により示す。
回転子5は、固定子1との間に空隙を介して配置されている。回転子5は、例えばかご形誘導回転子である。回転子5は、磁石式回転子でも良い。シャフト3は、外郭の外部へ突出して配置されており、外郭の内部で発生させた駆動力を外郭の外部へ伝達する。シャフト3のうち外郭の外部における先端部3aには、換気扇の羽根車などの被駆動体が結合される。電動機100は、シャフト3を介して被駆動体を回転させる。なお、外郭の内部から外郭の外部へシャフト3が延びている方を負荷側、負荷側とは逆の方を反負荷側と称する。
軸受4aは、回転子5よりも負荷側に配置されている。軸受4bは、回転子5よりも反負荷側に配置されている。カバー2aは、軸受4aを収納するハウジング2cを有する。カバー2bは、軸受4bを収納するハウジング2dを有する。また、カバー2aは、固定子1を保持する円筒部2eを有する。カバー2bは、固定子1を保持する円筒部2fを有する。カバー2aとカバー2bとは、ネジなどの固着具により、または溶接等により、互いに締結されている。
固定子1は、固定子鉄心6と、コイル7と、インシュレータ8とを有する。インシュレータ8は、絶縁体からなる巻枠である。コイル7を構成するワイヤは、インシュレータ8に巻き付けられている。コイル7は、主コイルと補助コイルとを含む。
固定子鉄心6は、コアバック6aと、コアバック6aよりも回転子5側に形成されている複数のティース6bとを有する。固定子鉄心6のうち、互いに隣り合うティース6bの間の部位であるスロット6cには、コイル7とインシュレータ8とが配置される。固定子鉄心6には、複数のスロット6cが形成されている。また、固定子鉄心6は、回転子5へ向かう方とは逆の方へコアバック6aから突出した2つの突出部6d,6eを有する。突出部6dと突出部6eとは、回転子5の回転中心に対して互いに対称な位置にある。
インシュレータ8は、固定子鉄心6とコイル7とを電気的に絶縁する。インシュレータ8は、薄型であるとともに、絶縁性、耐熱性および強度を有することが求められる。インシュレータ8の材料には、エンジニアリングプラスチックである熱可塑性樹脂、例えば、ポリブチレンテレフタレートが使用される。インシュレータ8の材料には、エンジニアリングプラスチックに類する材料が使用されても良い。なお、図2以降では、図を見易くするためにインシュレータ8の図示を省略する。
固定子鉄心6は、第1の電極部である電磁鋼板11と第2の電極部である電磁鋼板12とを有する。電磁鋼板11と電磁鋼板12とは、交互に積層されている。固定子鉄心6は、複数の電磁鋼板11と複数の電磁鋼板12とを積層させた積層体である。インシュレータ9は、電磁鋼板11と電磁鋼板12との間に挟持されている。
固定子鉄心6を構成する電磁鋼板11同士は電気的に接続されている。固定子鉄心6を構成する電磁鋼板12同士は電気的に接続されている。インシュレータ9が設けられることによって、電磁鋼板11と電磁鋼板12とは互いに絶縁されている。固定子鉄心6は、電磁鋼板11と電磁鋼板12との間の静電容量により補助コイルの位相を進める進相コンデンサを構成する。
固定子1は、2つの導電ピン10a,10bを有する。導電ピン10aは、電磁鋼板11同士を電気的に接続する第1の導電ピンである。導電ピン10bは、電磁鋼板12同士を電気的に接続する第2の導電ピンである。導電ピン10aは、固定子鉄心6の突出部6dに設けられている。突出部6dは、導電ピン10aが設けられることにより、複数の電磁鋼板11を互いに電気的に接続する第1の導電部として機能する。導電ピン10bは、固定子鉄心6の突出部6eに設けられている。突出部6eは、導電ピン10bが設けられることにより、複数の電磁鋼板12を互いに電気的に接続する第2の導電部として機能する。
図3は、図2に示す固定子1の一部を示す拡大図である。図4は、図3に示す構成の模式図である。図3および図4には、突出部6dに設けられている導電ピン10aと、導電ピン10aの周囲の構成とを示す。図3には、固定子1の一部を斜めに見た様子を示しており、構成の一部を断面により示す。図4では、図3に示す構成の一部を平面的に示す。図4では、コイル7および電磁鋼板11,12を断面により示す。図4以降では、図を見易くするためにインシュレータ9の図示を省略する。
図3に示すように、電磁鋼板11および電磁鋼板12は、インシュレータ9を介して交互に積層されている。図4に示すように、コイル7から延びた口出し線7aは、ワイヤ絡げ部7bにおいて導電ピン10aに絡げられている。口出し線7aおよび導電ピン10aは、ワイヤ絡げ部7bにおいて電気的に接続されている。
インシュレータ9を介して電磁鋼板11と電磁鋼板12とが向き合う範囲の面積は可能な限り大きくすることが望ましい。これにより、電磁鋼板11と電磁鋼板12との間に静電容量を効率良く生じさせることができる。インシュレータ9は、薄型であるほど静電容量が増大する。このため、インシュレータ9は、絶縁性を確保可能な限りにおいてできるだけ薄くされることが望ましい。
図2および図3に示す構成では、電磁鋼板11および電磁鋼板12とは別の部品であるインシュレータ9が電磁鋼板11および電磁鋼板12の間に配置される。インシュレータ9は、電磁鋼板11および電磁鋼板12とは別の部品に限られない。インシュレータ9は、電磁鋼板11および電磁鋼板12の一方または双方に形成された絶縁層であっても良い。絶縁層であるインシュレータ9は、電磁鋼板11および電磁鋼板12の一方または双方に絶縁材料を塗装することにより、または、電磁鋼板11および電磁鋼板12の一方または双方に絶縁材料のメッキを施すことにより形成される。
図5は、図3に示す電磁鋼板11同士の電気的な接続について説明するための断面図である。固定子鉄心6のうちコアバック6aおよびティース6bでは、電磁鋼板11同士の間に電磁鋼板12およびインシュレータ9が配置されている。固定子鉄心6のうち突出部6dでは、電磁鋼板11同士の間に電磁鋼板12およびインシュレータ9は配置されていない。突出部6dは、固定子鉄心6のうち電磁鋼板11のみからなる部分である。突出部6dでは、電磁鋼板11同士の間は空隙とされている。
各電磁鋼板11の突出部6dには、導電ピン10aの外径と同等の内形の孔が形成されている。導電ピン10aは、電磁鋼板11の孔に圧入される。導電ピン10aは、複数の電磁鋼板11の各々に形成された孔を通され、複数の電磁鋼板11を互いに電気的に接続する。
電磁鋼板12同士は、電磁鋼板11同士の場合と同様に、導電ピン10bにより電気的に接続される。固定子鉄心6のうち突出部6eでは、電磁鋼板12同士の間に電磁鋼板11およびインシュレータ9は配置されていない。突出部6eは、固定子鉄心6のうち電磁鋼板12のみからなる部分である。突出部6eでは、電磁鋼板12同士の間は空隙とされている。
各電磁鋼板12の突出部6eには、導電ピン10bの外径と同等の内径の孔が形成されている。導電ピン10bは、電磁鋼板12の孔に圧入される。導電ピン10bは、複数の電磁鋼板12の各々に形成された孔を通され、複数の電磁鋼板12を互いに電気的に接続する。
複数の電磁鋼板11,12の電気的な接続は、導電ピン10a,10bによるものに限られない。突出部6dにおいて、複数の電磁鋼板11は、電磁鋼板11の部分的な変形により形成された接合部によって、互いに電気的に接続されても良い。突出部6eにおいて、複数の電磁鋼板12は、電磁鋼板12の部分的な変形により形成された接合部によって、互いに電気的に接続されても良い。接合部は、かしめ等の金属加工によって形成される。以下に、部分的に変形させて形成された接合部によって複数の電磁鋼板11を互いに電気的に接続する3つの例を説明する。
図6は、実施の形態1における複数の電磁鋼板11を互いに接続する接合部の第1の構成例を模式的に示す断面図である。固定子鉄心6の製造時において、突出部6dには、電磁鋼板11同士の間に空隙ができる。第1の構成例の場合、電磁鋼板11同士の間に空隙がある状態における複数の電磁鋼板11を積層方向において圧縮する。電磁鋼板11のうち接合部が形成される位置を部分的に圧縮することによって電磁鋼板11同士を近づける。圧縮された部分に半抜き加工を施すことによって、電磁鋼板11同士を接合する接合部が形成される。このようにして、積層方向において隣り合う電磁鋼板11同士が接合部で接合されることにより、固定子鉄心6を構成する複数の電磁鋼板11は、互いに電気的に接続される。
また、図6に示す例では、接合部において、電磁鋼板11同士の間には、厚さを稼ぐための電磁鋼板13が挟み込まれている。すなわち、電磁鋼板11同士は、電磁鋼板13を介して接合されている。電磁鋼板13が使用されることによって、電磁鋼板11同士を直接接合させる場合に比べて電磁鋼板11の変形量を小さくすることができる。電磁鋼板11の変形量を小さくすることができることで、電磁鋼板11同士を容易に接合させることができる。電磁鋼板13には、電磁鋼板12を形成する際に生じる端材等を利用することができる。この場合、電磁鋼板13を使用するための追加の材料費が不要となる。なお、電磁鋼板13を使用しなくても電磁鋼板11の変形によって電磁鋼板11同士を容易に接合可能である場合は、電磁鋼板13を使用しなくても良い。
第1の構成例において、複数の電磁鋼板12は、突出部6eにおいて互いに接合される。積層方向において隣り合う電磁鋼板12同士は、積層方向において隣り合う電磁鋼板11同士と同様に、接合部で接合される。
図7は、実施の形態1における複数の電磁鋼板11を互いに接続する接合部の第2の構成例を模式的に示す断面図である。第2の構成例では、電磁鋼板11の一部を切り起こすことによって、各電磁鋼板11に切り起こし部を形成する。切り起こし部に半抜き加工を施すことによって、電磁鋼板11同士を接合する接合部が形成される。
第2の構成例では、切り起こしの向きが互いに逆とされた2種類の電磁鋼板11が使用される。2種類の電磁鋼板11のうちの一方を、第1の電磁鋼板とする。2種類の電磁鋼板11のうちの他方を、第2の電磁鋼板とする。以下の説明にて、電磁鋼板11aは第1の電磁鋼板、電磁鋼板11bは第2の電磁鋼板とする。電磁鋼板11aと電磁鋼板11bとは、積層方向において交互に配置される。以下の説明にて、積層方向における一方を上方、積層方向における他方を下方と称する。また、以下の説明において、左および右とは、図中における左および右を表すものとする。
図8は、図7に示す第2の構成例において使用される第1の電磁鋼板を示す平面図である。図8には、第1の電磁鋼板である電磁鋼板11aと、電磁鋼板11aよりも下方にある電磁鋼板12の突出部6eとを上方から見た様子を示す。
電磁鋼板11aの突出部6dには、2つの切り起こし部14a,14bが形成される。切り起こし部14aを形成する際、突出部6dには、左右方向を長手方向とする矩形のうち右端の1辺以外の3辺に沿って切り込みが施される。その後、当該矩形部分の右端を折り曲げることによって当該矩形部分を下方へ起こし、さらに、当該矩形部分の左端部が積層方向に垂直になるように当該矩形部分の中央付近を折り曲げることによって、切り起こし部14aが形成される。
切り起こし部14bが形成される際、突出部6dには、左右方向を長手方向とする矩形のうち左端の1辺以外の3辺に沿って切り込みが施される。その後、当該矩形部分の左端を折り曲げることによって当該矩形部分を上方へ起こし、さらに、当該矩形部分の右端部が積層方向に垂直になるように当該矩形部分の中央付近を折り曲げることによって、切り起こし部14bが形成される。
図9は、図7に示す第2の構成例において使用される第2の電磁鋼板を示す平面図である。図9には、第2の電磁鋼板である電磁鋼板11bと、電磁鋼板11bよりも下方にある電磁鋼板12の突出部6eとを上方から見た様子を示す。
電磁鋼板11bの突出部6dには、2つの切り起こし部15a,15bが形成される。切り起こし部15aでは、切り起こし部15aの右端部が上方へ切り起こされている。切り起こし部15bでは、切り起こし部15bの左端部が下方へ切り起こされている。
図10は、図8および図9に示すX-X線における第1の電磁鋼板および第2の電磁鋼板の断面を示す図である。図11は、図8および図9に示すXI-XI線における第1の電磁鋼板および第2の電磁鋼板の断面を示す図である。電磁鋼板11a1および電磁鋼板11a2は、積層方向において互いに隣り合う電磁鋼板11aとする。電磁鋼板11a2は、電磁鋼板11a1の下方に配置される。電磁鋼板11b1は、電磁鋼板11a1と電磁鋼板11a2との間に配置される電磁鋼板11bとする。
電磁鋼板11a1のうちX-X線に形成されている切り起こし部14aは、下方へ切り起こされている。電磁鋼板11b1のうちX-X線に形成されている切り起こし部15aは、上方へ切り起こされている。このように、電磁鋼板11a1の切り起こし部14aと電磁鋼板11b1の切り起こし部15aとは、積層方向において互いに異なる向きに切り起こされている。図10に示すように、電磁鋼板11a1の切り起こし部14aと電磁鋼板11b1の切り起こし部15aとは、互いに接触する。
電磁鋼板11b1のうちXI-XI線に形成されている切り起こし部15bは、下方へ切り起こされている。電磁鋼板11a2のうちXI-XI線に形成されている切り起こし部14bは、上方へ切り起こされている。このように、電磁鋼板11b1の切り起こし部15bと電磁鋼板11a2の切り起こし部14bとは、積層方向において互いに異なる向きに切り起こされている。図11に示すように、電磁鋼板11b1の切り起こし部15bと電磁鋼板11a2の切り起こし部14bとは、互いに接触する。
図10および図11に示すように電磁鋼板11aと電磁鋼板11bとが互いに接触された状態で、半抜き加工が施されることによって、電磁鋼板11aと電磁鋼板11bとを接合する接合部が形成される。このようにして、積層方向において隣り合う電磁鋼板11aと電磁鋼板11bとが接合部で接合されることにより、固定子鉄心6を構成する複数の電磁鋼板11は、互いに電気的に接続される。
第2の構成例では、切り起こしの向きが互いに逆とされた2種類の電磁鋼板12が使用される。図8には、2種類の電磁鋼板12のうちの一方の突出部6eを示す。図9には、2種類の電磁鋼板12のうちの他方の突出部6eを示す。図8に示す突出部6eには、電磁鋼板11aの突出部6dと同様に、2つの切り起こし部14a,14bが形成される。図9に示す突出部6eには、電磁鋼板11bの突出部6dと同様に、2つの切り起こし部15a,15bが形成される。積層方向において隣り合う電磁鋼板12同士は、電磁鋼板11aおよび電磁鋼板11bと同様に、接合部で接合される。
図12は、実施の形態1における複数の電磁鋼板11を互いに接続する接合部の第3の構成例を模式的に示す断面図である。第3の構成例では、各電磁鋼板11に複数の切り起こし部を形成する。積層方向において互いに隣り合う電磁鋼板11同士において、一方の電磁鋼板11に形成された切り起こし部を、他方の電磁鋼板11に形成された切り起こし部同士の間に挟み込ませることによって、電磁鋼板11同士を接合する接合部が形成される。
図13は、図12に示す第3の構成例において使用される電磁鋼板11を示す平面図である。電磁鋼板11cは、第3の構成例において使用される電磁鋼板11とする。図13には、電磁鋼板11cと、電磁鋼板11cよりも下方にある電磁鋼板12の突出部6eとを上方から見た様子を示す。
以下の説明にて、図に示す平面内の方向であって左右方向に垂直な方向を縦方向とする。電磁鋼板11cの突出部6dには、縦方向に並んだ3つの切り起こし部16a,16b,16cが形成される。
切り起こし部16a,16b,16cを形成する際、突出部6dには、左右方向への直線状の切り込みが4本等間隔に形成される。4本の切り込みのうち縦方向における中央2本の切り込みを、第1の切り込みおよび第2の切り込みとする。図13に示すXV-XV線は、第1の切り込みと第2の切り込みとの間を通る左右方向の直線である。4本の切り込みのうち第1の切り込みと隣り合う切り込みを第3の切り込みとする。図13に示すXIV-XIV線は、第1の切り込みと第3の切り込みとの間を通る左右方向の直線である。4本の切り込みのうち第2の切り込みと隣り合う切り込みを第4の切り込みとする。図13に示すXVI-XVI線は、第2の切り込みと第4の切り込みとの間を通る左右方向の直線である。
切り起こし部16aは、第1の切り込みと第3の切り込みとの間の部分を上方へ押し出すことによって形成される。切り起こし部16bは、第1の切り込みと第2の切り込みとの間の部分を下方へ押し出すことによって形成される。切り起こし部16cは、第2の切り込みと第4の切り込みとの間の部分を上方へ押し出すことによって形成される。
図14は、図13に示すXIV-XIV線における電磁鋼板11cの断面を示す図である。図15は、図13に示すXV-XV線における電磁鋼板11cの断面を示す図である。図16は、図13に示すXVI-XVI線における電磁鋼板11cの断面を示す図である。図14から図16に示す電磁鋼板11c1,11c2,11c3は、積層方向において互いに隣り合う電磁鋼板11cとする。電磁鋼板11c1は、電磁鋼板11c2の上方に配置される。電磁鋼板11c3は、電磁鋼板11c2の下方に配置される。
図14には、各電磁鋼板11c1,11c2,11c3に形成されている切り起こし部16aの断面を示す。図15には、各電磁鋼板11c1,11c2,11c3に形成されている切り起こし部16bの断面と、切り起こし部16bよりも紙面奥側にある切り起こし部16aの側面の一部とを示す。図16には、各電磁鋼板11c1,11c2,11c3に形成されている切り起こし部16cの断面と、切り起こし部16cよりも紙面奥側にある切り起こし部16bの側面の一部とを示す。
図17は、図13に示す電磁鋼板11cの切り起こし部16a,16b,16cを示す平面図である。図18は、図13に示す電磁鋼板11cの切り起こし部16a,16b,16cにより形成される接合部を示す平面図である。図17には、図13に示す切り起こし部16a,16b,16cを、電磁鋼板11cよりも右方から見た様子を示す。図18には、3つの電磁鋼板11c1,11c2,11c3が積層された状態における各電磁鋼板11c1,11c2,11c3の切り起こし部16a,16b,16cを、電磁鋼板11c1,11c2,11c3よりも右方から見た様子を示す。
電磁鋼板11c1の切り起こし部16bは、電磁鋼板11c2の切り起こし部16aと電磁鋼板11c2の切り起こし部16cとの間に嵌め込まれて、電磁鋼板11c2の切り起こし部16aと電磁鋼板11c2の切り起こし部16cとに接合される。このように、積層方向において互いに隣り合う電磁鋼板11c1および電磁鋼板11c2において、一方の電磁鋼板11c1に形成された切り起こし部16bを、他方の電磁鋼板11c2に形成された切り起こし部16aおよび切り起こし部16cの間に挟み込ませる。これにより、電磁鋼板11c1と電磁鋼板11c2とを接合する接合部が形成される。
電磁鋼板11c2の切り起こし部16bは、電磁鋼板11c3の切り起こし部16aと電磁鋼板11c3の切り起こし部16cとの間に嵌め込まれて、電磁鋼板11c3の切り起こし部16aと電磁鋼板11c3の切り起こし部16cとに接合される。このように、積層方向において互いに隣り合う電磁鋼板11c2および電磁鋼板11c3において、一方の電磁鋼板11c2に形成された切り起こし部16bを、他方の電磁鋼板11c3に形成された切り起こし部16aおよび切り起こし部16cの間に挟み込ませる。これにより、電磁鋼板11c2と電磁鋼板11c3とを接合する接合部が形成される。このようにして、積層方向において隣り合う電磁鋼板11c同士が接合部で接合されることにより、固定子鉄心6を構成する複数の電磁鋼板11は、互いに電気的に接続される。
第3の構成例では、電磁鋼板12の突出部6eにも、電磁鋼板11cの突出部6dと同様に、3つの切り起こし部16a,16b,16cが形成される。積層方向において隣り合う電磁鋼板12同士は、積層方向において隣り合う電磁鋼板11c同士と同様に、接合部で接合される。
複数の電磁鋼板11の接続と、複数の電磁鋼板12の接続との各々には、溶接、または導電性材料を介した接着といった手段が適用されても良い。すなわち、突出部6dにおいて、複数の電磁鋼板11は、溶接、または導電性材料を介した接着により形成された接合部によって互いに電気的に接続されても良い。突出部6eにおいて、複数の電磁鋼板12は、溶接、または導電性材料を介した接着により形成された接合部によって互いに電気的に接続されても良い。導電性材料を介した接着の例は、はんだ付けである。
複数の電磁鋼板11の接続と、複数の電磁鋼板12の接続との各々には、複数の手段が複合されて適用されても良い。また、かしめまたは圧入といった加工により接合部を形成する場合に、スポット溶接などによる接合を併用しても良い。これにより、接合の強度を向上させることによって、電磁鋼板11同士の安定した接続、または電磁鋼板12同士の安定した接続が可能となる。
なお、上記説明では、電磁鋼板11同士の接合と電磁鋼板12同士の接合とにおいて互いに同じ構成の接合部を適用することとしたが、これに限られない。例えば、電磁鋼板11の接合部には導電ピン10aを使用し、電磁鋼板12の接合部には溶接を使用するというように、電磁鋼板11同士の接合と電磁鋼板12同士の接合とには、互いに異なる構成の接合部が使用されても良い。
次に、コイル7と、進相コンデンサとして機能する固定子鉄心6との接続について説明する。図19は、実施の形態1にかかる電動機100における固定子鉄心6およびコイル7の結線状態を示す第1の結線図である。図20は、実施の形態1にかかる電動機100における固定子鉄心6およびコイル7の結線状態を示す第2の結線図である。電動機100には、第1の結線図に示される構成と第2の結線図に示される構成とのいずれを適用しても良い。
図19および図20に示すように、コイル7は、2相のコイルである主コイル17および補助コイル18を有する。電源19は、電動機100へ電力を供給する。単相誘導電動機である電動機100は、進相コンデンサを使用して電流の位相角を進ませ、互いに位相がずれた3つの電流を作り出すことによって磁界を生じさせる。固定子鉄心6は、電磁鋼板11と電磁鋼板12との間の静電容量により補助コイル18の位相を進ませる進相コンデンサを構成する。固定子鉄心6は、電源19の電圧を分圧する分圧コンデンサとしても機能する。
図19において、主コイル17と補助コイル18との各々は、電源19に並列に接続されている。図19において、固定子鉄心6は、補助コイル18に直列に接続されている。図20において、主コイル17と補助コイル18との各々は、電源19に直列に接続されている。図20において、固定子鉄心6は、主コイル17に並列に接続されている。
固定子鉄心6に進相コンデンサの機能を持たせるためには、電磁鋼板11,12の表面積の70%以上を、インシュレータ9を介して互いに対向させるとともに、インシュレータ9の厚さを0.5mm以下とされることが求められる。これにより、固定子鉄心6は、進相コンデンサに必要な静電容量を確保することができる。なお、電磁鋼板11,12の表面積の70%以上を対向させる、またはインシュレータ9の厚さを0.5mm以下とするといった条件は、電動機100の出力帯、または電動機100に求められる効率などといった、電動機100の設計コンセプトによって適宜変更しても良い。
例えば、固定子1の外径が80mm程度である電動機100の場合、電動機100に想定される出力帯を考慮して、固定子鉄心6の静電容量が1μF以上であれば、固定子鉄心6は、進相コンデンサおよび分圧コンデンサのいずれとしても使用することができる。
ここで、固定子鉄心6によって実現可能な静電容量について説明する。ここでは、固定子1の外径が80mm、かつ、固定子1の内径が40mmであるものとする。固定子1の外径は、固定子鉄心6のうち突出部6d,6eを除いた部分の外径とする。固定子1の内径は、固定子鉄心6のうち回転子5が配置される空洞部分の径とする。電磁鋼板11,12の1枚当たりの表面積は、3770mmと求まる。表面積3770mmは、スロット6cの断面積を含めた表面積であって、突出部6d,6eを除いた表面積とする。スロット6cの断面積の合計が500mmとすると、表面積3770mmからスロット6cの断面積を差し引いた面積は3270mmである。また、電磁鋼板11,12の1枚当たりの表面積からスロット6cの断面積を差し引いた3270mmのうち、コンデンサとして有効に使用できる面積の割合は70%とする。すなわち、固定子鉄心6は、3270mmの70%である2289mmをコンデンサとして機能させる。この場合において、固定子鉄心6の積層方向長さが60mm、各電磁鋼板11,12の板厚が0.2mmであるものとすると、固定子鉄心6のうちコンデンサとして機能する部分の面積Sは、0.684mと求まる。
また、インシュレータ9の板厚dが0.5mm、インシュレータ9の比誘電率εが100、かつ、真空の誘電率εが8.85×10-12F/mとする。静電容量をCとすると、C=ε×ε×S/dの関係が成り立つ。かかる関係から、静電容量Cは、およそ1.2μFと求まる。この場合、静電容量1μF以上の条件を満足するため、固定子鉄心6は、進相コンデンサおよび分圧コンデンサのいずれとしても使用することができる。
固定子鉄心6の静電容量が、進相コンデンサに必要な静電容量を大きく上回る場合、電磁鋼板11,12のうちコンデンサとして機能する部分の面積を減らす、電磁鋼板11,12の枚数を減らす、インシュレータ9を厚くする、インシュレータ9の材料を変更するといった措置を取り得る。インシュレータ9の材料として、比誘電率が低い材料を選定することによって、静電容量を小さくすることができる。または、交互に積層される電磁鋼板11の枚数と電磁鋼板12の枚数とを調整することによって静電容量を調整しても良い。
図21は、実施の形態1にかかる電動機100における固定子鉄心6の静電容量の調整について説明するための第1の図である。図22は、実施の形態1にかかる電動機100における固定子鉄心6の静電容量の調整について説明するための第2の図である。図21には、図3に示すように1枚の電磁鋼板11と1枚の電磁鋼板12とを交互に積層する場合の構成を模式的に示す。図22には、2枚の電磁鋼板11と2枚の電磁鋼板12とを交互に積層する場合の構成を模式的に示す。図22に示す構成では、図21に示す構成に比べて積層容量を半減させることができる。このように、交互に積層される電磁鋼板11の枚数と電磁鋼板12の枚数とを増やすことによって、固定子鉄心6の静電容量を減少させることができる。なお、固定子鉄心6において、3枚以上の電磁鋼板11と3枚以上の電磁鋼板12とが交互に積層されても良い。
図21および図22の各々では、互いに積層される電磁鋼板11の数と電磁鋼板12の数とは、固定子鉄心6の全体において同じである。この場合、交互に積層される電磁鋼板11の枚数と電磁鋼板12の枚数とを調整することで、静電容量を整数倍にする調整を行い得る。
なお、固定子鉄心6のうち積層方向における一部のみをコンデンサとして機能させることとしても良い。例えば、積層された電磁鋼板11,12のうち、下方側の1割を除いた部分のみをコンデンサとして機能させることとしても良い。この場合、積層された電磁鋼板11,12の全てをコンデンサとして機能させる場合に比べて、静電容量が1割少なくなる。このように、積層された電磁鋼板11,12のうちコンデンサとして機能させる部分の範囲を調整することによって、静電容量を任意に調整することができる。
実施の形態1にかかる電動機100では、固定子鉄心6のうちコンデンサとして機能させる部分の構成を上述する各手段により調整することによって、静電容量を任意に調整することができる。電動機100は、上述する複数の手段を適宜組み合わせることによって静電容量が調整されても良い。これにより、電動機100は、技術面または製造面での制約により単一の手段では静電容量の調整が難しい場合であっても、所望の静電容量を得るための調整が可能となる。
実施の形態1によると、電動機100は、進相コンデンサを構成する固定子鉄心6を有する。電動機100は、固定子鉄心6とは別に進相コンデンサを設ける場合と比べて、必要となるスペースを少なくすることができる。これにより、電動機100は、小型化が可能となるという効果を奏する。また、電動機100は、軽量化と製造コスト低減とが可能となる。
次に、電動機100を有する電気機器の例を説明する。図23は、実施の形態1にかかる電動機100を有する換気扇30を示す図である。換気扇30は、工場、倉庫、店舗または住宅といった建物において、壁に形成された開口に取り付けられる。換気扇30は、室内から室外への排気または室外から室内への給気により、室内の換気を行う。
換気扇30は、電動機100と、電動機100の駆動力によって回転する羽根車31と、開口33を有する本体枠32と、本体枠32に取り付けられた4つの支持脚34と、電動機100を商用電源に接続するためのリード線35とを有する。商用電源の図示は省略する。電動機100は、4つの支持脚34によって支持されている。羽根車31は、開口33に配置されている。換気扇30は、羽根車31を回転させることによって、開口33を通る空気流を発生させる。リード線35は、1つの支持脚34に括り付けられている。
換気扇30は、小型化を実現可能な電動機100を備えることで、構成の小型化、軽量化および製造コスト低減が可能となる。また、換気扇30は、電動機100が小型になることによって、構成要素の配置の自由度を向上させることができ、設計の自由度を向上させることが可能となる。
なお、実施の形態1にかかる電動機100は、換気扇30以外の電気機器に適用されても良い。電動機100が適用される電気機器は、電動機100の駆動力によって被駆動体を回転させるものであれば良い。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものである。実施の形態の構成は、別の公知の技術と組み合わせることが可能である。本開示の要旨を逸脱しない範囲で、実施の形態の構成の一部を省略または変更することが可能である。
1 固定子、2a,2b カバー、2c,2d ハウジング、2e,2f 円筒部、3 シャフト、3a 先端部、4a,4b 軸受、5 回転子、6 固定子鉄心、6a コアバック、6b ティース、6c スロット、6d,6e 突出部、7 コイル、7a 口出し線、7b ワイヤ絡げ部、8,9 インシュレータ、10a,10b 導電ピン、11,11a,11a1,11a2,11b,11b1,11c,11c1,11c2,11c3,12,13 電磁鋼板、14a,14b,15a,15b,16a,16b,16c 切り起こし部、17 主コイル、18 補助コイル、19 電源、30 換気扇、31 羽根車、32 本体枠、33 開口、34 支持脚、35 リード線、100 電動機。

Claims (5)

  1. スロットが形成された固定子鉄心と、前記スロットに配置された主コイルおよび補助コイルとを有する固定子と、
    前記固定子との間に空隙を介して配置された回転子と、を備え、
    前記固定子鉄心は、各々が電磁鋼板である複数の第1の電極部と、各々が電磁鋼板である複数の第2の電極部を有し、前記第1の電極部と前記第2の電極部とが交互に積層されており、前記第1の電極部と前記第2の電極部とが互いに絶縁されており、
    複数の前記第1の電極部は、前記第1の電極部同士を接合する接合部により互いに電気的に接続されており、
    複数の前記第2の電極部は、前記第2の電極部同士を接合する接合部により互いに電気的に接続されており、
    前記固定子鉄心は、前記第1の電極部と前記第2の電極部との間の静電容量により前記補助コイルの位相を進ませる進相コンデンサを構成し、
    複数の前記第1の電極部および複数の前記第2の電極部の各々には、切り起こし部が形成されており、
    前記第1の電極部の前記切り起こし部は、前記第1の電極部同士を接合する前記接合部を構成し、
    前記第2の電極部の前記切り起こし部は、前記第2の電極部同士を接合する前記接合部を構成することを特徴とする電動機。
  2. 前記固定子鉄心は、コアバックと、前記回転子とは逆の方へ前記コアバックから突出した突出部とを有し、
    前記第1の電極部の前記切り起こし部は、前記第1の電極部のうち前記突出部を構成する部分に形成されており、
    前記第2の電極部の前記切り起こし部は、前記第2の電極部のうち前記突出部を構成する部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 複数の第1の電極部には、前記切り起こし部の切り起こしの向きが互いに逆である2種類の前記電磁鋼板が含まれており、
    複数の第2の電極部には、前記切り起こし部の切り起こしの向きが互いに逆である2種類の前記電磁鋼板が含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動機。
  4. 前記第1の電極部に複数の前記切り起こし部が形成されており、
    前記第2の電極部に複数の前記切り起こし部が形成されており、
    積層方向において互いに隣り合う前記第1の電極部同士において、一方の前記第1の電極部に形成された前記切り起こし部が、他方の前記第1の電極部に形成された前記切り起こし部同士の間に挟み込まれることによって、前記第1の電極部同士を接合する前記接合部が形成されており、
    前記積層方向において互いに隣り合う前記第2の電極部同士において、一方の前記第2の電極部に形成された前記切り起こし部が、他方の前記第2の電極部に形成された前記切り起こし部同士の間に挟み込まれることによって、前記第2の電極部同士を接合する前記接合部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動機。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の電動機と、
    前記電動機の駆動力によって回転する羽根車と、を備えることを特徴とする換気扇。
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