JP7446170B2 - 掃除システム - Google Patents

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Description

本開示は、自動掃除機を備える掃除システムに関する。
従来、室内の床面を走行し、自動で掃除を行う自動掃除機が知られている。特許文献1には、このような自動掃除機、及び自動掃除機によって取り込まれたごみが排出される排出ステーションの制御システムが開示されている。
特開2020-036899号公報
しかしながら、特許文献1に開示された自動掃除機は、自動的に移動しながら床面を掃除するものであり、自動掃除機が立ち入れない場所の掃除を自動で行うことはできない。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、室内における自動掃除機が立ち入れない場所の掃除を自動で行う掃除システムを提供するものである。
本開示に係る掃除システムは、床面を自動で移動する自動掃除機と、自動で飛行し、プロペラによって下方の送風対象に送風することで、送風対象に溜まっていた塵埃を移動させる無人飛行体と、を備え、自動掃除機は、無人飛行体と通信し、無人飛行体が移させた塵埃を吸塵し、無人飛行体は、送風対象の形状に応じて送風位置を変化させる
本開示によれば、掃除システムは、無人飛行体、及び自動掃除機を備えている。無人飛行体は、自動で飛行し、自動掃除機の立ち入れない高い場所等に溜まっていた塵埃を移動させる。そして、自動掃除機は、無人飛行体と通信を行うことで無人飛行体と連携し、室内における自動掃除機が立ち入れない場所の掃除を自動で行うことができる。
実施の形態1に係る掃除システム1を示す構成図である。 実施の形態1に係る無人飛行体2、及び自動掃除機3の側面図である。 実施の形態1に係る掃除システム1における充電機能を説明する図である。 実施の形態1に係る掃除システム1における運搬機能を説明する図である。 実施の形態1に係る掃除システム1における運搬機能を説明する図である。 実施の形態1に係る爪部31を示す断面模式図である。 実施の形態1に係る掃除システム1を示す機能ブロック図である。 実施の形態1に係る掃除システム1の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例に係る無人飛行体2の飛行経路、及び自動掃除機3の走行経路を説明する図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1に係る掃除システム1について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1に係る掃除システム1を示す構成図である。図1は、無人飛行体2が飛行している状態を示している。図2は、実施の形態1に係る無人飛行体2、及び自動掃除機3の側面図である。図2は、無人飛行体2が飛行を停止している状態を示している。図1に示すように、掃除システム1は、無人飛行体2、及び自動掃除機3からなり、無人飛行体2が発生させる風によって移動させた塵埃を自動掃除機3によって吸い込むものである。先ずは、図1及び図2を用いて、無人飛行体2、及び自動掃除機3のそれぞれについて概略的に説明する。
(無人飛行体2の構成)
無人飛行体2は、例えば、ドローンである。無人飛行体2は、航空法の規制対象外とするため、機体重量が200g未満のものが使用されている。無人飛行体2は、4枚のプロペラ11、及び各プロペラ11を回転させるためのプロペラモータ12を有している。なお、別の実施形態では、プロペラ11の枚数を6枚又は8枚等、4枚以外にしてもよい。
無人飛行体2は、飛行指示がない場合、図2に示すように、自動掃除機3の天面部51上で待機している。以下の説明において、この状態を待機状態と呼ぶことがある。飛行指示を受信した無人飛行体2は、室内の掃除を完了するか、終了指示を受信するまで、室内空間Rを自動飛行する。飛行指示、及び終了指示は、専用のリモートコントローラ(図示せず)、又はユーザの有するスマートフォン(図示せず)等の操作機器から発信される。なお、飛行指示、及び終了指示は、無人飛行体2、又は自動掃除機3に設けられたスイッチ(図示せず)が押下されることによって発信されてもよい。もっとも、無人飛行体2は、操作機器によって、手動で操作されてもよい。
無人飛行体2の対向する2つの側面のそれぞれには、距離センサ13が設けられている。これにより、無人飛行体2は、前後左右上下の6方向において、無人飛行体2と、床、壁、及び家具等の構造物との距離を測定する。距離センサ13としては、レーダ、又は近接センサ等が用いられている。無人飛行体2は、距離センサ13を用いることで、周囲の構造部とぶつからずに飛行することができる。なお、距離センサ13は、無人飛行体2の形状、及び飛行性能等に応じて、無人飛行体2の側面以外に取り付けられてもよい。また、無人飛行体2は、加速度センサ(図示せず)、及びジャイロセンサ(図示せず)等の無人飛行体2の飛行を制御するその他のセンサも有している。
無人飛行体2は、プロペラ11から下方に空気を押し出しながら飛行する。無人飛行体2は、送風対象の上方に移動することで、送風対象に溜まっていた塵埃を移動させる。即ち、無人飛行体2は、飛行を行うプロペラ11が塵埃を移動させるための送風機としても機能している。図1には、無人飛行体2により、送風対象である棚Sから塵埃Dが移動し、棚Sの下に落下する様子が示されている。
無人飛行体2は、照射装置14を有する。照射装置14は、水平方向にレーザを照射することで、室内空間Rを漂う塵埃を可視化する。即ち、室内空間Rを漂う塵埃は、PIV(Particle Image Velocimetry)と呼ばれる流体の速度を測定する手法におけるトレーサ粒子に相当する。
(自動掃除機3の構成)
自動掃除機3は、床面Fを自立走行し、自動で掃除を行う。自動掃除機3は、幅方向よりも高さ方向に長い外形を有する。より具体的には、自動掃除機3は、床面からの高さが1mの円柱型である。自動掃除機3の天面部51は、平面として形成されている。天面部51上に、運転を停止した無人飛行体2が待機する。なお、自動掃除機3は、高さ方向に長い円柱型に限定されるものではなく、従来の自動掃除機3のように、床面からの高さが10cm程度であってもよい。
図2に示すように、自動掃除機3は、下部に車輪52、及び回転ブラシ53を有している。また、自動掃除機3の底面には、第1の吸塵口54が形成されている。自動掃除機3は、車輪52が回転することで床面を走行する。自動掃除機3は、無人飛行体2と通信を行うことで、無人飛行体2が移動させた塵埃の落下する場所に移動することができる。自動掃除機3と無人飛行体2との通信の詳細については、後述する。自動掃除機3が走行する際に、回転ブラシ53は、車輪52の回転方向と逆方向に回転し、床面の塵埃を掻き取ることができる。
自動掃除機3の内部には、第1の本体配管61、集塵部62、及びブロアモータ66が設けられている。回転ブラシ53によって掻き取られた塵埃は、第1の吸塵口54を通り、ブロアモータ66の回転に伴い負圧になった自動掃除機3の内部に吸い込まれる。第1の吸塵口54を通過して塵埃が混ざった空気は、第1の本体配管61を通り、集塵部62へ送られる。集塵部62は、例えば、サイクロン構造をなしており、塵埃が混ざった空気が空気と塵埃とに分離される。そして、空気のみがブロアモータ66を通って自動掃除機3の外へ排出される。このようにして、塵埃は、自動掃除機3の内部に形成された集塵部62に集められる。
自動掃除機3は、側面に2つの第2の吸塵口55が形成されている。また、自動掃除機3の内部には、第2の本体配管67が設けられている。第2の吸塵口55は、上下方向に長い略長方形状である。第2の吸塵口55は、ブロアモータ66の回転によって自動掃除機3の内部を負圧にすることで、空気中の塵埃等を吸い込む。第2の吸塵口55から吸い込まれた塵埃は、第2の本体配管67を通って、集塵部62に集められる。第2の吸塵口55には、従来、空気清浄機で用いられているHEPAフィルタが取り付けられている。これにより、自動掃除機3は、床に落ちている塵埃よりも軽く、小さい空中の塵埃を効率良く捕集することができる。なお、第2の吸塵口55は、1つ、又は3つ以上であってもよい。
(充電機能)
図3は、実施の形態1に係る掃除システム1における充電機能を説明する図である。図3は、無人飛行体2、及び自動掃除機3を上下方向に切断した断面模式図を示している。図3では、自動掃除機3の中央部分の図示を省略している。図3を用いて、掃除システム1における充電機能について説明する。図3に示すように、無人飛行体2は、充電池21、及び充電池21と電気的に接続された第1コイル22を有する。また、自動掃除機3は、充電池71、及び充電池71と電気的に接続された第2コイル72を有する。
自動掃除機3の充電池71は、自動掃除機3が充電器(図示せず)に接続された際に電力を蓄える。充電池71に蓄えられている電力は、自動掃除機3の走行、及び無人飛行体2との通信等に用いられる。
無人飛行体2の第1コイル22、及び自動掃除機3の第2コイル72は、それぞれ円環状に形成されている。待機状態において、無人飛行体2の第1コイル22と自動掃除機3の第2コイル72とは、対向している。この際に、無人飛行体2の充電池21の充電残量が少ない場合、自動掃除機3の充電池71は、第2コイル72に交番電流を流す。これにより、第2コイル72の周辺に連続的に磁界が発生し、磁界内の第1コイル22にも電流を流すことができる。これにより、無人飛行体2の充電池21は、電力を蓄える。このように、自動掃除機3の天面部51は、充電ポートとして機能し、無人飛行体2に所謂、非接触充電を行う。なお、自動掃除機3は、天面部51に金属接点を有し、金属接点からの通電によって無人飛行体2を充電してもよい。無人飛行体2の充電池21に蓄えられた電力は、無人飛行体2の飛行、及び自動掃除機3との通信等に用いられる。
自動掃除機3の充電池71は、無人飛行体2の充電池21よりも電流容量が大きいことが望ましい。これにより、自動掃除機3は、充電池71に蓄えられた電力によって、自立運転を行うと共に、無人飛行体2への電力供給を行うことができる。
(廃棄機能)
図4は、実施の形態1に係る掃除システム1における運搬機能を説明する図である。図4は、待機状態における無人飛行体2、及び自動掃除機3の断面模式図である。図5は、実施の形態1に係る掃除システムにおける運搬機能を説明する図である。図5は、塵埃の廃棄を行う際の無人飛行体2、及び自動掃除機3の断面模式図である。図6は、実施の形態1に係る爪部31を示す断面模式図である。図6は、図5における爪部31を拡大した図に相当する。図4~図6を用いて、掃除システム1における塵埃の廃棄機能について説明する。
無人飛行体2は、下部に2つの爪部31が設けられている。爪部31は、無人飛行体2の飛行時、及び図4に示す待機状態においては、無人飛行体2の下部に収納されている。爪部31は、図5に示すように、塵埃の廃棄を行う際には、無人飛行体2の下部から飛び出している。
集塵部62は、自動掃除機3の上部において、第2コイル72の内周側に内蔵されている。集塵部62は、上部が開口し、自動掃除機3から着脱可能な容器部63、及び容器部63の開口を覆う蓋部64からなる。蓋部64は、開閉可能である。また、蓋部64は、天面部51の一部を構成している。即ち、天面部51は、蓋部64が閉まっている際には、平面をなしており、蓋部64が開いている際には、中央部が開口している。また、図6に示すように、容器部63の側面には、2つの係止孔65が形成されている。それぞれの係止孔65には、爪部31が1つずつ嵌合する。また、集塵部62には、吸塵量測定装置(図示せず)が設けられている。吸塵量測定装置は、集塵部62の重さの変化等から、集塵部62に集められた塵埃の量を測定する。
自動掃除機3は、塵埃の廃棄が行われる際に、蓋部64を自動又は手動で開放する。無人飛行体2は、中央部が開口した状態の天面部51に停まり、爪部31が集塵部62の内側に配置される。この際に、無人飛行体2は、爪部31を巻ばね32によって集塵部62の内壁側に付勢し、係止孔65に嵌合させる。無人飛行体2は、爪部31を係止孔65に嵌合させたまま、上方に飛行することで、集塵部62を持ち上げることができる。そして、無人飛行体2は、予め登録されていた廃棄場所まで運搬する。廃棄場所としては、例えば、操作機器によって、室内のごみ箱が予め登録されている。無人飛行体2は、廃棄場所の上方において、片方の爪部31を係止孔65から取り外すことで、集塵部62を傾け、集塵部62に集められていた塵埃を廃棄する。
図7は、実施の形態1に係る掃除システム1を示す機能ブロック図である。図7に示すように、無人飛行体2は、通信モジュール35、及び制御装置36を有する。また、自動掃除機3は、通信モジュール73、及び制御装置74を有する。無人飛行体2の通信モジュール35と、自動掃除機3の通信モジュール73とは、WiFi(登録商標)等の無線LAN、又はBluetooth(登録商標)等の任意の通信規格によって通信を行う。これにより、自動掃除機3と無人飛行体2とが双方向に無線通信を行うことができる。自動掃除機3と無人飛行体2とは、通信モジュール35、及び通信モジュール73が受信している電波の強度及び方向によって、互いの距離を認識することができる。また、無人飛行体2の通信モジュール35、及び自動掃除機3の通信モジュール73は、操作機器から飛行指示、及び終了指示を受信することができる。
無人飛行体2の制御装置36は、機能部として、環境測定部41、送風位置決定部42、飛行制御部43、充電制御部44、照射制御部45、及び通信部46を有する。
環境測定部41は、距離センサ13から得た情報を用いて、周囲環境の3Dマッピングデータを作成する。3Dマッピングデータの作成には、例えば、従来知られている“MATLAB Navigation Toolbox”等が用いられる。
送風位置決定部42は、3Dマッピングデータに基づいて、送風位置を決定する。送風位置決定部42は、先ず、送風対象として、図1に示す棚Sのような高い位置にある構造物のほか、凹凸の深い場所、起伏が激しい場所、及び階段等の自動掃除機3の立ち入れない場所を設定する。また、送風位置決定部42は、小さな部品の集合体等を送風対象とする。送風位置決定部42は、室内における複数の場所及び構造物等を送風対象としてもよい。
次に、送風位置決定部42は、送風対象に対応する送風位置を決定する。より具体的には、送風位置決定部42は、送風対象の形状等から必要な空気の勢いを判断する。送風位置決定部42は、例えば、30cmを基準とした上で、強い勢いの空気を吹き出す必要があれば、30cmよりも近い距離を送風位置に決定し、弱い勢いの空気を吹き出す必要があれば、30cmよりも遠い距離を送風位置に決定する。また、送風位置決定部42は、送風対象の位置及び形状、並びに送風位置を3Dマッピングデータ上の座標で表すことができる。
飛行制御部43は、プロペラモータ12の動作を制御し、無人飛行体2を飛行させる。より詳しくは、飛行制御部43は、操作機器から受信した飛行指示に基づき、待機状態であった無人飛行体2を上方に飛行させる。また、飛行制御部43は、無人飛行体2を送風位置に飛行させる。無人飛行体2は、送風位置で停止することで、送風対象に空気を送り、送風対象に溜まっていた埃を移動させる。なお、無人飛行体2がドローンである場合、停止とは、ホバリングを意味する。また、飛行制御部43は、後述する自動掃除機3から受信した吸塵終了信号に基づき、次の送風位置に飛行する。そして、飛行制御部43は、操作機器から受信した終了指示、及び後述する掃除完了信号に基づいて、無人飛行体2を待機状態に移行させる。また、飛行制御部43は、飛行位置を3Dマッピングデータ上の座標で表すことができる。
充電制御部44は、無人飛行体2の充電池21の充電残量が規定量以下の場合、無人飛行体2を待機状態にする。更に、充電制御部44は、通信部46を介して充電信号を自動掃除機3に送信し、充電を開始させる。
照射制御部45は、無人飛行体2の飛行位置に基づいて、レーザの照射方向及びタイミング等を制御する。レーザは、例えば、床面から2m以上、又は天井から30cm以内の範囲に限定して照射され、ユーザの目に当たらないようにされている。
通信部46は、通信モジュール73を制御し、自動掃除機3と情報を通信する。通信部46は、3Dマッピングデータ、送風対象の位置、送風位置、及び無人飛行体2の飛行位置を示す情報を自動掃除機3に送信する。また、通信部46は、自動掃除機3に充電信号を送信する。もっとも、通信部46は、上述の情報以外の情報を通信するようにしてもよい。
自動掃除機3の制御装置74は、機能部として、吸塵位置決定部81、走行制御部82、吸塵制御部83、廃棄制御部84、及び通信部85を有する。
吸塵位置決定部81は、先ず、通信モジュール73の受信している電波の強度及び方向に基づいて、自動掃除機3の吸塵位置を一定の範囲に絞る。更に、吸塵位置決定部81は、送風対象の位置及び形状、並びに送風位置に基づいて、詳しい吸塵位置を決定する。例えば、送風対象が高い位置から突き出した図1の棚Sであって、塵埃が高く舞い上がり過ぎないように遠い位置から送風された場合、棚Sの端部の直下が吸塵位置として決定される。対して、溝等に勢いよく送風するために、溝等に近い位置から送風した場合、塵埃が高く舞い上がるため、送風対象から遠い位置を吸塵位置として設定する。また、吸塵位置決定部81は、吸塵位置を3Dマッピングデータ上の座標で表すことができる。自動掃除機3は、室内において、複数の場所及び構造物等が送風対象とされていた場合、対応する複数の吸塵位置を決定する。
走行制御部82は、車輪52の動作を制御し、自動掃除機3を走行させる。より詳しくは、走行制御部82は、自動掃除機3を吸塵位置に移動させる。また、走行制御部82は、後述する掃除完了信号に基づいて、自動掃除機3をホームポジションにおいて停止させる。ホームポジションとしては、操作機器によって充電器の設置位置などが予め登録されている。走行制御部82は、自動掃除機3の走行位置を3Dマッピングデータ上の座標で表すことができる。
吸塵制御部83は、ブロアモータ66を制御し、第1の吸塵口54、第2の吸塵口55から塵埃を吸塵させる。自動掃除機3は、吸塵位置で無人飛行体2が移動させた埃を吸塵することで、自動掃除機3が移動可能な範囲の外であっても、掃除を行うことができる。吸塵制御部83は、1か所の吸塵位置での動作が完了した際に、通信部85を介して吸塵終了信号を無人飛行体2に送信する。1か所の吸塵位置での動作の完了は、吸塵した時間、又は吸塵した塵埃の量等によって判断される。また、全ての吸塵位置での動作が完了した際に、通信部85を介して掃除終了信号を無人飛行体2に送信する。
廃棄制御部84は、吸塵量検知装置によって検知された塵埃の量が規定量以上の場合、通信部85を介して運搬信号を送信し、無人飛行体2に集塵部62を運搬させる。また、廃棄制御部84は、蓋部64を開放する。
通信部85は、通信モジュール73を制御し、無人飛行体2と情報を通信する。通信部85は、吸塵位置、及び自動掃除機3の走行位置を示す情報を無人飛行体2に送信する。通信部85は、無人飛行体2に吸塵終了信号、掃除終了信号、及び運搬信号を無人飛行体2に送信する。もっとも、通信部85は、上述の情報以外の情報を通信するようにしてもよい。
図8は、実施の形態1に係る掃除システム1の動作を示すフローチャートである。図8を用いて、掃除システム1が室内の掃除を行う手順について説明する。先ず、無人飛行体2は、待機状態であり、自動掃除機3から充電されている。この際に、操作機器から飛行指示を受信した場合、充電制御部44は、無人飛行体2の充電池21の電池残量が十分であるかを判定する(S1)。充電池71の電池残量が不十分である場合(S1:NO)、無人飛行体2は、充電が完了するまで待機する。充電池71の電池残量が十分である場合(S1:YES)、飛行制御部43は、無人飛行体2に飛行を開始させる(S2)。飛行を開始した無人飛行体2は、環境測定部41によって室内環境の3Dマッピングデータを作成しながら、天井付近まで近づく(S3)。次に、送風位置決定部42は、3Dマッピングデータに基づいて送風位置を決定する(S4)。そして、飛行制御部43は、送風位置に無人飛行体2を飛行させる(S5)。この際に、無人飛行体2が下方に送る空気によって送風対象に溜まっていた塵埃が移動する。
無人飛行体2との通信によって、自動掃除機3の吸塵位置決定部81は、吸塵位置を決定する(S6)。次に、走行制御部82は、自動掃除機3を吸塵位置に移動させる(S7)。そして、吸塵制御部83によって吸塵が開始されることで、空気中の埃が吸塵される(S8)。
その後、無人飛行体2の飛行制御部43は、自動掃除機3から受信した信号に基づいて、掃除が完了したかを判定する(S9)。吸塵終了信号を受信し、掃除が未完了である場合(S9:NO)、掃除システム1は、S5~S8の動作を繰り返す。掃除終了信号を受信し、掃除が完了している場合(S9:YES)、飛行制御部43は、ホームポジションにて停止した自動掃除機3に無人飛行体2を待機させる(S10)。
なお、制御装置36、及び制御装置74は、専用のハードウェア又は記憶装置(図示せず)に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ又はプロセッサともいう)で構成される。制御装置36、及び制御装置74が専用のハードウェアである場合、制御装置36、及び制御装置74は、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。制御装置36、及び制御装置74が実現する各機能部のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能部を一つのハードウェアで実現してもよい。
制御装置36、及び制御装置74がCPUの場合、制御装置36、及び制御装置74が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、記憶装置に格納される。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。ここで、記憶装置は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。なお、制御装置36、及び制御装置74の機能の一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
本実施の形態1によれば、掃除システム1は、無人飛行体2及び自動掃除機3を備えている。無人飛行体2は、自動で飛行し、自動掃除機3の立ち入れない高い場所等に溜まっていた塵埃を移動させる。そして、自動掃除機3は、無人飛行体2と通信を行うことで、塵埃の落下する場所に移動することができる。このように、掃除システム1は、無人飛行体2と自動掃除機3とが連携し、室内における自動掃除機3が立ち入れない場所の掃除を自動で行うことができる。
本実施の形態1では、自動掃除機3は、無人飛行体2を充電する充電ポートを有する。このため、無人飛行体2は、充電池21の充電残量が少ない際に、充電ポートにて待機するだけで充電が行なわれる。したがって、ユーザが無人飛行体2の充電のために端子等を接続する必要がない。これにより、掃除システム1は、利便性が向上している。
本実施の形態1によれば、無人飛行体2は、自動掃除機3が移動可能な範囲の外を飛行する。このため、無人飛行体2は、自動掃除機3が立ち入れない場所に溜まっている塵埃を移動させることができる。したがって、掃除システム1は、室内における自動掃除機3が立ち入れない場所の掃除を自動で行うことができる。
本実施の形態1では、自動掃除機3は、幅方向よりも上下方向に長い。このため、自動掃除機3は、第2の吸塵口55を上下方向に長くすることができる。したがって、自動掃除機3は、埃が床面に到達する前に吸い込むことができる。また、従来の自動掃除ロボットに比べて自動掃除機3の天面部51が目線と近くなっている。このため、自動掃除機3、及び自動掃除機3付近の無人飛行体2とユーザとが不用意に接触することを抑制することができる。更に、自動掃除機3は、集塵部62の容量を大きくすることができる。このため、集塵部62に集められた塵埃を廃棄する回数を減らすことができる。
本実施の形態1によれば、無人飛行体2は、集塵部62を予め登録しておいた地点に運搬する。このため、ユーザが集塵部62に集められているごみを捨てに行く必要がない。したがって、掃除システム1は、利便性が向上している。
また、従来、取り込んだごみをステーションに排出する自動掃除機が知られている。本実施の形態1の無人飛行体2が集塵部62を運搬するため、自動掃除機3が走行可能な範囲に廃棄場所を設置する必要がない。したがって、室内の景観が損なわれ難い。
本実施の形態1によれば、無人飛行体2は、水平方向にレーザを照射し、空気中の埃を可視化する。これにより、送風対象に埃が積もっていたことをユーザに実感させることができる。また、送風対象から埃が舞い上がらなくなった際には、埃が送風対象から除去されたことをユーザに実感させることができる。このように、掃除システム1は、掃除が行われたという満足感をユーザに与えることができる。
以上が実施の形態の説明であるが、上記の実施の形態は、種々に変形することが可能である。例えば、無人飛行体2と自動掃除機3とは、内蔵されたGPSによって、互いの位置を認識するようにしてもよい。また、無人飛行体2の下部に内蔵されたカメラによって、自動掃除機3の天面部51につけられた目印との距離を補足することで、無人飛行体2が自動掃除機3の位置を認識するようにしてもよい。
また、無人飛行体2は、集塵部62の底面を開放させる等の他の機構によって、塵埃を廃棄するようにしてもよい。
また、無人飛行体2の充電は、充電池71の充電残量が規定量以下の場合だけでなく、待機状態において常に行われていてもよい。もっとも、無人飛行体2への給電は、例えば、自動掃除機3が自身の充電を行っている際等に限定されてもよい。
また、無人飛行体2は、送風対象の真上からだけでなく、斜めから吹き出しを行うようにされていてもよい。
また、送風位置、吸塵位置、及び各機器の制御量等の演算は、無人飛行体2の制御装置36、及び自動掃除機3の制御装置74の何れかで実行され、もう一方は、受信した演算結果に基づいて動作を行うものであってもよい。
また、掃除システム1による掃除は、ユーザによって指示された場合だけでなく、例えば、週に一回等、定期的に行われるものであってもよい。更に、無人飛行体2の飛行経路、及び自動掃除機3の走行経路は、予めパターンとして登録されていてもよい。
また、埃を可視化する手法として、パーティクルカウンターが用いられてもよい。パーティクルカウンターは、粒子の数を粒子径の大きさ毎に数えることができるセンサである。ただし、パーティクルカウンターは、無人飛行体2の飛行によって発生する風により気流が乱れるため、正確な測定を行うことは困難であるため、レーザを照射する照射装置14の方が望ましい。
図9は、実施の形態1の変形例に係る無人飛行体2の飛行経路、及び自動掃除機3の走行経路を説明する図である。図9に示すように、無人飛行体2は、床面F等広い面を検出した際に、検出された面の中央から外側に渦巻状に飛行することで、壁面に塵埃を寄せ集めてもよい。この際に、自動掃除機3は、壁面Wに沿って移動することで、寄せ集められた塵埃を回収することができる。これにより、自動掃除機3は、床面の全体を走行する場合と比較して、走行距離を短くすることができる。
1 掃除システム、2 無人飛行体、3 自動掃除機、11 プロペラ、12 プロペラモータ、13 距離センサ、14 照射装置、21 充電池、22 第1コイル、31 爪部、32 巻ばね、35 通信モジュール、36 制御装置、41 環境測定部、42 送風位置決定部、43 飛行制御部、44 充電制御部、45 照射制御部、46 通信部、51 天面部、52 車輪、53 回転ブラシ、54 第1の吸塵口、55 第2の吸塵口、61 第1の本体配管、62 集塵部、63 容器部、64 蓋部、65 係止孔、66 ブロアモータ、67 第2の本体配管、71 充電池、72 第2コイル、73 通信モジュール、74 制御装置、81 吸塵位置決定部、82 走行制御部、83 吸塵制御部、84 廃棄制御部、85 通信部。

Claims (8)

  1. 床面を自動で移動する自動掃除機と、
    自動で飛行し、プロペラによって下方の送風対象に送風することで、前記送風対象に溜まっていた塵埃を移動させる無人飛行体と、を備え、
    前記自動掃除機は、前記無人飛行体と通信し、前記無人飛行体が移させた塵埃を吸塵し、
    前記無人飛行体は、前記送風対象の形状に応じて送風位置を変化させる
    掃除システム。
  2. 前記自動掃除機は、
    前記無人飛行体を充電する充電ポートを有する
    請求項1に記載の掃除システム。
  3. 前記無人飛行体は、
    室内の構造物との距離を測る距離センサを有し、
    前記自動掃除機が移動可能な範囲の外を飛行する
    請求項1又は請求項2に記載の掃除システム。
  4. 前記自動掃除機は、
    幅方向よりも上下方向に長い外形を有する
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載の掃除システム。
  5. 前記自動掃除機は、
    塵埃を集める集塵部を有し、
    前記無人飛行体は、
    前記集塵部を予め登録しておいた地点に運搬する
    請求項1~請求項4の何れか1項に記載の掃除システム。
  6. 前記無人飛行体は、
    水平方向にレーザを照射し、空気中の埃を可視化する
    請求項1~請求項5の何れか1項に記載の掃除システム。
  7. 前記無人飛行体は、
    周囲環境の3Dマッピングデータを作成し、
    前記3Dマッピングデータに基づいて、前記送風位置を決定し、
    前記自動掃除機は、
    前記送風位置に基づいて、吸塵位置を決定する
    請求項1~請求項6の何れか1項に記載の掃除システム。
  8. 前記無人飛行体の飛行経路と、前記自動掃除機の走行経路とが予めパターンとして登録されている
    請求項1~請求項7の何れか1項に記載の掃除システム。
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