JP7445607B2 - 通信装置、通信方法および集積回路 - Google Patents

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Description

以下の開示は、第5世代(5G)通信におけるランダムアクセスのための通信装置及び通信方法に関し、更に詳しくは、アンライセンス帯域(unlicensed bands)において動作する新無線(NR)においてランダムアクセスチャネル(RACH)手続きを確立するための通信装置及び通信方法に関する。
5Gの標準化において、Long Term Evolution(LTE)/LTE-Advanced技術との下位互換性が必ずしも必要でないNRアクセス技術が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)で議論されている。NRにおいて、LTE License-Assisted Access(LTE-LAA)の場合と同様に、アンライセンス帯域(例えば、NR-U)における動作が想定されている。
アンライセンス帯域においては、チャネルアクセスについて、リッスンビフォアトーク(Listen Before Talk:LBT)手続きが、国、周波数及び諸条件に応じて必要である。しかしながら、LBTの対象となるアンライセンス帯域においてRACH手続きを確立するための通信装置及び通信方法については十分な議論がなされていない。
従って、上述の欠点を解決して、アンライセンス帯域で動作するNRにおいてRACH手続きを確立するための効率的で信頼性のある通信を保証できる通信装置及び方法が必要である。更に、その他の望ましい特徴及び特性が、添付の図面及び本開示のこの背景と併せて、以下の詳細な説明及び添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
非限定的で例示的な一実施形態によって、効率的で信頼できる実施形態でランダムアクセスチャネル(RACH)手続きを確立することが容易になる。
一実施形態においては、通信装置を提供する。この通信装置は端末である。この端末は、動作時に第1のランダムアクセスプリアンブルを生成する回路と、動作時に複数のRO候補のうちの第1の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)機会(RO)において第1のランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する送信機と、を具備する。これらの複数のRO候補は、基地局から受信されるPRACH構成情報に基づいて特定される。この実施形態において、第1のROは第1の周波数領域内に割り当てられており、この第1の周波数領域は、端末においてリッスンビフォアトーク(LBT)手続きが実施される第1のサブバンドに等しい。
別の一実施形態においては、別の通信装置を提供する。この通信装置は基地局である。この基地局は、動作時に、複数のRO候補を含んでいるPRACH構成を決定する回路と、動作時に、これらの複数のRO候補のうちの第1のROにおいて端末から第1のランダムアクセスプリアンブルを受信する受信機と、を具備する。この実施形態において、第1のROは第1の周波数領域内に割り当てられており、この第1の周波数領域は、端末においてLBT手続きが実施される第1のサブバンドに等しい。
別の一実施形態においては、通信方法を提供する。この通信方法は、端末において第1のランダムアクセスプリアンブルを生成するステップと、端末から複数のRO候補のうちの第1のROにおいて第1のランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信するステップと、を具備し、これらの複数のRO候補が、基地局から受信されるPRACH構成情報に基づいて特定され、第1のROは第1の周波数領域内に割り当てられており、この第1の周波数領域は、端末においてLBT手続きが実施される第1のサブバンドに等しい。
更に別の一実施形態においては、別の通信方法を提供する。この通信方法は、基地局において、複数のRO候補を含んでいるPRACH構成を決定するステップと、基地局において、これらの複数のRO候補のうちの第1のROにおいて第1のランダムアクセスプリアンブルを受信するステップと、を具備し、第1のROは第1の周波数領域内に割り当てられており、この第1の周波数領域は、端末においてLBT手続きが実施されるサブバンドに等しい。
なお、一般的な実施形態または特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはこれらの任意の選択的な組合せとして、実施できることに留意されたい。
開示されている実施形態のさらなる恩恵および利点は、本明細書および図面から明らかになるであろう。これらの恩恵および/または利点は、本明細書および図面のさまざまな実施形態および特徴によって個別に得ることができ、ただしこのような恩恵および/または利点の1つまたは複数を得るために、これらの特徴すべてを設ける必要はない。
本開示の実施形態は、以下に単なる例として記す説明から、及び、下記の図面と併せて、当業者により良く理解され且つ直ちに明確になるであろう。
基地局と端末との間の4ステップのランダムアクセスチャネル(RACH)手続きを含む例示的な方法に従う信号フローを示す図である。 複数の周波数領域を有するアンライセンス搬送波における4ステップRACH手続き内において時間ドメイン及び周波数ドメインに定義されており、MSG1の送信に使用される物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)機会(RO)の一例を示す図である。この例において、これらのROは、複数の周波数領域に分配されており、単一のRACH手続き(互換的に単一RACH手続きとも呼ぶ)を確立するために使用される。 複数の周波数領域を有するアンライセンス搬送波における4ステップRACH手続き内において時間ドメイン及び周波数ドメインに定義されており、MSG1の送信に使用されるROの別の一例を示す図である。この例において、これらのROは、複数の周波数領域に分配されており、複数のRACH手続き(互換的に複数RACH手続きとも呼ぶ)を並行して確立するために使用される。 NR技術に従うライセンス搬送波におけるPRACH構成の一例を示す図である。この例に示されているように、PRACHは搬送波毎に構成される。 図3Aに示されたNR技術に従うPRACH構成がアンライセンス搬送波において使用される場合にROが十分に活用されないシナリオを示す図である。 実施形態に従ってRACH手続きを確立する基地局の概略的な一例を示す図である。この例において、基地局は互換的にngNodeB(gNB)と呼ぶ場合もある。 実施形態に従ってRACH手続きを確立する端末の概略的な一例を示す図である。この例において、端末は互換的にユーザ装置と呼ぶ場合もある。 本開示の様々な実施形態に従ってアンライセンス搬送波におけるRACH手続き内のROの使用可能度を最大化するためのPRACH構成の一例を示す図である。この例に示されているように、PRACHは、搬送波内における周波数領域毎に構成される。 図5に示されたようなPRACH構成の一実施形態を表す図である。このPRACH構成の実施形態では、SSBとROとの対応関係(これは、互換的に、SSBとROとのマッピング、あるいは、SSBとROとの対応付けとも呼ぶ)が、PRACHについて構成された周波数領域毎に、それぞれ、実現される。 図5に示されたようなPRACH構成の別の一実施形態を示す図である。PRACH構成のこの実施形態において、SSBとROとの対応関係が、PRACHについて構成される周波数領域の集まりに亘って実現される。 図7Aに示されたようなPRACH構成の一代替実施形態を示しており、ここでは、SSBとROとの対応関係が、SSBとROとの対応関係の一代替ルールに従って周波数領域の集まりに亘って実現される。 図7A及び図7Bに示されたようなPRACH構成の一代替実施形態を示しており、ここでは、SSBとROとの対応関係が、SSBとROとの対応関係の一代替ルールに従って周波数領域の集まりに亘って実現される。 図7A、図7B及び図7Cに示されたようなPRACH構成の一代替実施形態を示しており、ここでは、SSBとROとの対応関係が、SSBとROとの対応関係の一代替ルールに従って周波数領域の集まりに亘って実現される。 図7A、図7B、図7C及び図7Dに示されたようなPRACH構成の更に別の一実施形態を示しており、ここでは、SSBとROとの対応関係が、SSBとROとの対応関係の更に別の1つのルールに従って周波数領域の集まりに亘って実現される。 図5~図7Eに示されたような様々な実施形態に従って、アンライセンス搬送波においてRACH手続きを確立するために実施できる基地局の別の概略的な一例を示す図である。 図5~図7Eに示されたような様々な実施形態に従って、アンライセンス搬送波においてRACH手続きを確立するために実施できる端末の別の概略的な一例を示す図である。
当業者は、図面内の要素が簡略化及び明確化のために例示されており、必ずしも縮尺通りに表されていないことを理解するであろう。例えば、説明図、ブロック図又はフローチャート内における一部の要素の寸法は、本実施形態の理解を深めるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。
以下、図面を参照して、本開示のいくつかの実施形態を例としてのみ説明する。図面中の同じ参照番号及び文字は、同じ要素または同等物を指している。
以下の各段落では、5G NR通信システムにおいてRACH手続きを確立する基地局及び端末に関して、特定の例示的な実施形態を説明する。この5G NR通信システムは、NRスタンドアロンシステムであってもよい。NRスタンドアロンシステムは、ライセンス搬送波(licensed carrier)、アンライセンス搬送波(unlicensed carrier)、あるいは、ライセンス搬送波とアンライセンス搬送波の両方において動作できる。RACH手続きは、例えば、ユーザ機器(互換的にUEまたは端末とも呼ぶ)がオンに切り替えられたが無線リソース制御(radio resource control)(RRC)接続が確立されていない(即ち、RRC_IDLE)状態にあるその端末からの初期アクセス手続き、RRC接続再確立手続き、ハンドオーバ手続き、ビーム障害回復などのようなイベントによって、トリガされる。RACH手続きは、競合ベース又は競合なしである。競合ベースのRACH手続きは、4ステップのRACH手続きまたは2ステップのRACH手続きであってもよい。競合なしのRACH手続きは、基本的に2ステップの手続きである。
図1は、基地局102と端末104との間の4ステップのRACH手続きを含む例示的な方法100に従う信号フローを示している。
図1の例示的な方法100において、基地局102は、ngNodeB(gNB)である。当業者であれば理解できることであるが、基地局102は、ng-eNBであってもよく、これは、端末に向けてEvolved Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) Terrestrial Radio Access (E-UTRA) ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコルターミネーションを提供し、NGインタフェースを介して5GCに接続されているノードである。
図1に示されているように、ステップ106において、基地局102は、同期信号ブロック(synchronization signal block:SSB)及び残りの最小限システム情報(remaining minimum system information:RMSI)を端末104に周期的に送信する。このRMSIには、基地局102によって決定されるPRACH構成の情報(互換的にPRACH構成情報とも呼ぶ)が含まれている。このPRACH構成には、基地局102と通信して基地局102との間でそれぞれのRACH手続きを確立できる、端末104を含む複数の端末について、時間ドメイン及び周波数ドメインにおいてそれぞれのROを定義する時間リソース及び周波数リソースが含まれている。基地局102から端末104に送信される各々のSSBは、1つ又は複数のROに対応付けられている。従って、ステップ106において、端末104は、基地局102からSSB及びRMSIを受信する。
ステップ108では、端末104は、ROにおいてランダムアクセスプリアンブル(互換的に、MSG1として示されているPRACHプリアンブルとも呼ぶ)を基地局102に送信する。このROは、ステップ106で送信されたSSBの中で良好な品質を有しているので端末104によって選択/検出された1つのSSBに対応付けられている。一実施形態において、別の一端末が、偶然に、このROにおいて、あるいは、(ステップ108に示された)このROと同じSSBに対応付けられた別のROにおいて、同じPRACHプリアンブルを送信することがある。従って、ステップ108では、基地局102は、このROにおいて端末104からMSG1を受信する。また、基地局102は、このROにおいて、あるいは、このROと同じSSBに対応付けられた別のROにおいて、別の一端末からも同じMSG1を受信することがある。
ステップ110において、基地局102は、端末104及び/又は別の端末からのPRACHプリアンブルの受信に応答して、ランダムアクセス応答(RAR)ウィンドウの期間中にランダムアクセス応答(MSG2として示されている)を送信するように構成される。RARウィンドウの構成は、基地局によって決定され、システム情報内に含まれている。このMSG2には、基地局102によって受信されたPRACHプリアンブルの指標(index)、タイミングアドバンス命令(timing advance command)、及び、スケジュール済み送信(MSG3として示されている)に対するアップリンク許可(uplink grant)が含まれている。従って、ステップ110において、端末104は、更に、RARウィンドウの期間中に、基地局102へのMSG1の送信に応答したMSG2を受信するように構成される。
ステップ112において、端末104によってステップ108で送信されたPRACHプリアンブルの指標が、MSG2内の基地局102によって受信されたPRACHプリアンブルの指標と一致する場合、端末104は、更に、基地局102からのMSG2の受信に応答して、アップリンク許可によってMSG3を基地局102に送信するように構成される。一致しない場合、端末104は、端末104と基地局102との間のRACH手続きが失敗であると判断して、別のRACH手続きを開始し直してもよい。MSG3には、端末104の識別子が含まれている。一実施形態において、送信済みPRACHプリアンブルの指標がMSG2内のPRACHプリアンブルの指標と一致する別の端末も、アップリンク許可によってMSG3を基地局102に送信することがある。従って、ステップ112において、基地局102は、端末104及び/又は別の端末から、MSG2の送信に応答した、アップリンク許可によるMSG3を受信するように構成される。
ステップ114において、基地局102は、端末104及び/又は別の端末からのMSG3の受信に応答して、競合解決(MSG4として示されている)を送信するように構成される。MSG4には競合に勝った端末の識別子が含まれている。従って、ステップ114において、端末104は、基地局102へのMSG3の送信に応答したMSG4を基地局102から受信するように構成される。端末104の識別子がMSG4内の勝者端末の識別子と一致する場合、端末104は、端末104と基地局102との間のRACH手続きが成功したと判断する。一致しない場合、端末104は、端末104と基地局102との間のRACH手続きが失敗であると判断して、別のRACH手続きを開始し直してもよい。
この例示的な方法100の上述のステップ108、110、112及び114は、4ステップのRACH手続きを形成している。図1に示されているように、この4ステップのRACH手続きの前に、ROが、基地局102によって決定され、ステップ106でRMSI内において送信されたPRACH構成情報において端末104に通知される。
本開示に従えば、5G NR通信システムがアンライセンス搬送波において動作する場合、その搬送波は20MHzの倍数の帯域幅を有することがある。この搬送波の周波数範囲は、1つ又は複数の周波数領域に分割できる。これらの各周波数領域は、LBT手続きが実施される周波数サブバンド(互換的にLBTサブバンドとも呼ぶ)に等しい。1つの周波数領域またはLBTサブバンドのサイズは20MHzであってもよい。
図1に示されている4ステップのRACH手続きにおいては、端末104は、MSG1又はMSG3の送信の前に、LBT手続きを実施して、MSG1又はMSG3を送信するサブバンドが空き状態であるか否かを判定する必要がある場合もある。サブバンドが空き状態であると判定した場合(即ち、LBTが成功した場合)、端末104は、MSG1又はMSG3を送信する。サブバンドが使用状態であると判定した場合(即ち、LBTが失敗であった場合)、端末104は、MSG1又はMSG3を送信しない。同様に、基地局102も、MSG2又はMSG4の送信の前に、LBT手続きを実施する必要がある場合もある。端末104又は基地局102におけるLBTの失敗によるMSG1、MSG2、MSG3及びMSG4の送信機会の減少は、4ステップのRACH手続きの効率を低下させる。従って、4ステップのRACH手続きにおけるLBTの失敗に対するMSG1、MSG2、MSG3及びMSG4の送信機会を増やすためのメカニズムを開発する必要がある。例えば、搬送波が複数の周波数領域を含む場合にMSG1の送信機会を増大するために、ある時点において、PRACHプリアンブルの送信用に複数の周波数領域に複数のROを分配してもよい。この時点において、端末104は、複数のサブバンドにおいて複数のLBT手続きを同時に実施してもよい。それらの複数のLBT手続きの1つが失敗しても、それらの複数のLBT手続きの別の手続きが成功する場合がある。このようにして、LBTの失敗に対するMSG1の送信機会を増大する。
搬送波内の複数の周波数領域に分配された複数のROは、その搬送波において、PRACHプリアンブルを送信して単一RACH手続きを確立するために利用してもよく、あるいは、その代わりに、相異なるPRACHプリアンブルを送信して複数RACH手続きを確立するために利用してもよい。
図2Aは、図1に示されているような、複数の周波数領域を有するアンライセンス搬送波における4ステップRACH手続き内において、時間ドメイン及び周波数ドメインに定義されており、MSG1の送信に使用されるROの一例を示している。この例において、これらのROは、複数の周波数領域に分配されており、単一RACH手続きを確立するために使用される。
図2Aに示されているように、この搬送波の周波数範囲は、第1の周波数領域と第2の周波数領域の2つの周波数領域に分割されている。容易に理解できることであるが、搬送波における周波数領域の数は、搬送波の帯域幅とLBTサブバンドのサイズとによって決まる。例えば、搬送波の帯域幅が80MHzであり、LBTサブバンドのサイズが20MHzである場合、この搬送波には4つの周波数領域がある。また、搬送波の帯域幅が80MHzであり、LBTサブバンドのサイズが40MHzである場合、この搬送波には2つの周波数領域がある。
図2Aに示されている例では、ある時点において、端末がPRACHプリアンブルを送信する場合に2つのROが使用可能である。例えば、時点t1において、端末がPRACHプリアンブルを基地局に送信する場合には、2つのRO、例えば、それぞれ第1の周波数領域及び第2の周波数領域に配置されたRO1及びRO2が使用可能である。
単一RACH手続きにおいては、単一のPRACHプリアンブルのみが送信される。この点に関して、端末は、時点t1においてPRACHプリアンブルの送信に両方とも使用可能な第1の周波数領域及び第2の周波数領域に配置されたRO1及びRO2を選択して、各々の周波数領域/サブバンドにおいてLBT手続きを実施する。LBT手続きが両方の周波数領域において成功した場合、端末はRO1とRO2から1つのROをランダムに選択して、このROにおいてPRACHプリアンブルを送信できる。図2Aの例では、第1の周波数領域においてのLBT手続きは成功しているが、第2の周波数領域においてのLBT手続きは失敗している。従って、端末は、RO1においてPRACHプリアンブル(即ち、MSG1)を基地局に送信する。
基地局は、端末からPRACHプリアンブルを受信した後、LBTが成功した、2つの周波数領域のうちの一方(例えば、図2Aに示されているように第2の周波数領域)においてRARウィンドウの期間中にランダムアクセス応答(即ち、図1に示されたMSG2)を返信する。RARウィンドウの構成は、基地局によって決定されており、端末が可能性のあるRARウィンドウを認識してランダムアクセス応答を受信する準備ができるようにシステム情報内に示されている。MSG2には、第1の周波数領域または第2の周波数領域、あるいは、それらの両方におけるスケジュール済み送信(即ち、MSG3)についての複数のアップリンク許可が含まれていてもよい。図2Bの例においては、MSG2には、第1の周波数領域におけるアップリンク許可UG1と第2の周波数領域におけるアップリンク許可UG2とが含まれている。
端末は、MSG2を受信すると、時点t2において、MSG3の送信に対するアップリンク許可を含んでいる各々の周波数領域/サブバンドにおいて、LBT手続きを実施してもよい。図2Aの例では、第2の周波数領域においてのLBT手続きは成功しているが、第1の周波数領域においてのLBT手続きは失敗している。従って、端末は、アップリンク許可UG2においてMSG3を基地局に送信する。
基地局は、MSG3に応答して、LBTが成功した、2つの周波数領域のうちの一方(例えば、図2Aに示されているように第1の周波数領域)において、ダウンリンク割り当てにおける競合解決(即ち、MSG4)を端末104に送信し、それによって4ステップRACH手続きを完了する。ダウンリンク割り当ては、基地局によって事前に決定されており、端末が可能性のあるダウンリンク割り当てを認識して競合解決を受信する準備ができるようにダウンリンク制御情報(downlink control information)(DCI)内に示されている。
図2Bは、複数の周波数領域を有するアンライセンス搬送波における4ステップRACH手続き内において時間ドメイン及び周波数ドメインに定義されており、MSG1の送信に使用されるROの別の一例を示している。図2Bに示されている例において、これらのROは、複数の周波数領域に分配されており、複数RACH手続きを確立するために使用される。
図2Aと同様に、図2Bにおける搬送波の周波数範囲は、第1の周波数領域及び第2の周波数領域の2つの周波数領域に分割されている。容易に理解できることであるが、搬送波における周波数領域の数は、搬送波の帯域幅とLBTサブバンドのサイズとによって決まる。例えば、搬送波の帯域幅が80MHzであり、LBTサブバンドのサイズが20MHzである場合、この搬送波には4つの周波数領域がある。
図2Bの例では、ある時点において、端末がPRACHプリアンブルを送信する場合に2つのROが使用可能である。例えば、時点t1において、端末が相異なるPRACHプリアンブルを基地局に送信して複数のRACH手続きを並列に確立する場合には、それぞれ第1の周波数領域及び第2の周波数領域に配置されたRO1及びRO2が使用可能である。容易に理解できることであるが、搬送波がより多くの周波数領域を有する場合、端末は、ある一時点において、より多くのPRACHプリアンブルを送信できることもある。
図2Bにおける複数RACH手続きでは、時点t1において、端末は、PRACHプリアンブルの送信に両方とも使用可能な第1の周波数領域及び第2の周波数領域に配置されたRO1及びRO2を選択して、各々の周波数領域においてLBT手続きを実施する。
図2Bの例では、両方の周波数領域におけるLBT手続きが両方とも成功している。その結果、端末は、2つの並列RACH手続きを確立するために、RO1及びRO2において、それぞれ、相異なるPRACHプリアンブル(即ち、MSG1a及びMSG1b)を基地局に送信できる。
容易に理解できることであるが、LBT手続きが必ずしも全ての周波数領域において成功するわけではない場合でも、複数RACH手続きが依然として実施されることがある。例えば、搬送波に2つより多くの周波数領域(例えば、3つの周波数領域)があり、それらの周波数領域のうちの一部(例えば、2つ)においてLBT手続きが成功した場合、端末は、LBTが成功したそれらの周波数領域におけるROにおいて相異なるPRACHプリアンブルを送信して複数RACH手続きを確立できる。
基地局は、端末からRO1とRO2とにおける相異なるPRACHプリアンブルを受信した後、LBTが成功した第1の周波数領域またはLBTが成功した第2の周波数領域においてRARウィンドウの期間中に2つのランダムアクセス応答(即ち、MSG2aとMSG2b)を返信する。あるいは、その代わりに、図2Bに示されているように両方の周波数領域においてLBTが成功した場合、基地局は、両方の周波数領域の各々においてRARウィンドウの期間中にMSG2aとMSG2bをそれぞれ返信する。RARウィンドウの構成は、基地局によって決定されており、端末が可能性のあるRARウィンドウを認識してランダムアクセス応答を受信する準備ができるようにシステム情報内に示されている。MSG1aに応答したMSG2aには、第1の周波数領域または第2の周波数領域、あるいは、それらの両方において、スケジュール済みのMSG3aの送信に対する1つ又は複数のアップリンク許可が含まれている。また、MSG1bに応答したMSG2bには、第1の周波数領域または第2の周波数領域、あるいは、それらの両方において、スケジュール済みのMSG3bの送信に対する1つ又は複数のアップリンク許可が含まれている。図2Bの例において、MSG2aには、第1の周波数領域におけるMSG3aの送信に対するアップリンク許可UG1が含まれており、MSG2bには、第2の周波数領域におけるMSG3bの送信に対するアップリンク許可UG2が含まれている。
端末は、MSG2a及びMSG2bを受信すると、時点t2において、MSG3a及びMSG3bの送信に対するアップリンク許可を含んでいるそれぞれの周波数領域/サブバンドにおいて、LBT手続きを実施してもよい。図2Bの例では、両方の周波数領域におけるLBT手続きが両方とも成功している。従って、端末は、MSG3aとMSG3bを、それぞれ、UG1とUG2において、基地局に送信する。
基地局は、端末からMSG3a及びMSG3bを受信した後、LBTが成功した第1の周波数領域またはLBTが成功した第2の周波数領域においてダウンリンク割り当てにおける2つの競合解決(即ち、MSG4a及びMSG4b)を返信する。あるいは、その代わりに、両方の周波数領域においてLBTが成功した場合、基地局は、両周波数領域の各々において、それぞれ、ダウンリンク割り当てにおけるMSG4a及びMSG4bを返信する。ダウンリンク割り当ては、基地局によって決定されており、端末が可能性のあるダウンリンク割り当てを認識して競合解決を受信する準備ができるようにDCI内に示されている。図2Bの例では、基地局は、第1の周波数領域においてダウンリンク割り当てにおけるMSG4aを送信し、第2の周波数領域においてダウンリンク割り当てにおけるMSG4bを送信する。
搬送波の周波数範囲を複数の周波数領域に分割することにより、ROを搬送波内の相異なる周波数領域に亘って分配し、これによって、単一RACH手続き又は複数RACH手続きにおけるLBTの失敗に対するMSG1の送信機会を大幅に増大する。
上述した如く、ROは、端末がそれぞれのRACH手続きを基地局と確立するためのPRACH構成における時間及び周波数のリソースに関して、基地局によって決定される。図1に示されているように、PRACH構成の情報(互換的にPRACH構成情報とも呼ぶ)は、ステップ102で、RMSI内において基地局から端末に送信される。
図3Aは、PRACHが搬送波毎に構成される、NR技術に従うライセンス搬送波におけるPRACH構成の一例を示している。
ROについての時間リソースは、互換的にPRACH時間リソースとも呼ぶことにする。RMSI内において、PRACH時間リソースは、上位層プロトコルに従うパラメータによって示されている。例えば、このパラメータは、prach-ConfigurationIndexであってもよく、これは、プリアンブル形式と、PRACHスロットの時間位置と、PRACHスロット内の時分割多重化ROの数(即ち、
Figure 0007445607000001
)と、各々のROについての持続時間などと、を規定する。図3Aの例では、
Figure 0007445607000002
は2であり、PRACHスロットの時間位置は、それぞれPRACH構成における4つのPRACHスロット、即ち、PRACHスロット0、PRACHスロット1、PRACHスロット2及びPRACHスロット3を示している。
ROについての周波数リソースは、互換的にPRACH周波数リソースとも呼ぶことにする。PRACH周波数リソースは、複数のパラメータによって示される。1つの時点内における周波数分割多重化ROの各々は、周波数リソース指標nRAを有しており、ここで、nRA∈{0,1,…,M-1}であり、Mは上位層プロトコルに従うパラメータmsg1-FDMに等しい。周波数ドメインにおけるROの開始位置は、上位層プロトコルに従うパラメータmsg1-FrequencyStartによって示される。1つの時点内における周波数分割多重化ROは、アクティブなアップリンク帯域幅部分内において、最低周波数から始めて昇順に番号付けされる。
SSBとROとの対応関係は、図3AのPRACH構成において示されている。このSSBとROとの対応関係は、互換的にSSBとROとの対応付け又はSSBとROとのマッピングと呼ぶ場合がある。SSBとROとの対応関係には、PRACH構成の周期と搬送波内において実際に送信されるSSBの数とによって決まる周期がある。
上位層プロトコルに従うパラメータSSB-perRACH-Occasionの値が1より小さい場合、1つのSSBが1/SSB-perRACH-Occasion個の連続したROにマッピングされる。例えば、図3Aに示されているように、パラメータSSB-perRACH-Occasionの値は1/4である。従って、図3Aの例では、1つのSSBが4つの連続したROにマッピングされている。
図3Aに示されたSSBとROとの対応関係において、SSB指標は、次の順序で、即ち、
(1)周波数分割多重化ROについては周波数リソース指標の昇順で、
(2)PRACHスロット内における時分割多重化ROについては時間リソース指標の昇順で、及び、
(3)PRACHスロットについては指標の昇順で、
ROにマッピングされている。
図3Bには、図3Aに示されたようなNR技術に従うPRACH構成がアンライセンス搬送波において使用される場合にROが十分に活用されないシナリオが示されている。
上述の如く、アンライセンス搬送波には搬送波の帯域幅とLBTサブバンドのサイズとによって決まる1つ又は複数の周波数領域が含まれている場合がある。搬送波が複数の周波数領域を有する場合、一部のROがその搬送波内の2つの隣接する周波数領域に亘って割り当てられることがある。ある時点でこれらの2つの隣接する周波数領域のいずれか一方においてLBTの失敗が生じた場合、その時点に対応しており且つこれらの2つの隣接する周波数領域に亘って割り当てられているROは、PRACHプリアンブルの送信に使用できない。
図3Bの例では、搬送波は、2つの周波数領域、即ち、第1の周波数領域と第2の周波数領域を有している。図3B内における破線によって囲まれたROは、第1の周波数領域と第2の周波数領域とに亘って割り当てられている。LBTが時点t1において第1の周波数領域または第2の周波数領域において失敗した場合、ラインフィルパターン(line fill pattern)のROは使用できない。
上述の点に鑑みて、NR技術に従うPRACH構成がアンライセンス搬送波に使用される場合に技術的な問題が生じる可能性があることが分かる。
本開示は、図2A、図2B及び図3Bに示されたようなアンライセンス搬送波でのRACH手続きにおけるLBTの失敗に対するMSG1の送信機会を増大することを意図する、図4A、図4B、図5、図6、図7A~図7E、図8及び図9の例示的な実施形態に示されているような通信装置及び方法を提供する。
図4Aは、本開示に従って端末と共にRACH手続きを確立するために使用できる基地局400の部分的に区画された概略図を示している。同様に、図4Bは、本開示に従って図4Aに示されているような基地局と共にRACH手続きを確立するために使用できる端末450の部分的に区画された概略図を示している。
基地局400と端末450との種々の機能と動作は、階層モデルに従って複数の層に構成されている。このモデルでは、3GPP 5G NR仕様に従って、下位層が上位層に報告して上位層から指示を受信する。説明を簡単にするために、階層モデルの詳細は、本開示において説明しない。
図4Aに示されているように、基地局400は、一般的に、少なくとも1つの無線送信機402と、少なくとも1つの無線受信機404と、少なくとも1つの送信信号生成器406と、少なくとも1つの受信信号プロセッサ408と、少なくとも1つのアンテナ412と、端末、例えば図4Bに示されているような端末450へのアクセス及びこれとの通信の制御を含む、基地局400が行うべきタスクのソフトウェア及びハードウェア支援の実行に使用される少なくとも1つの制御器410と、を具備する。データ処理装置、記憶装置及びその他の関連する制御装置は、適切な回路基板上に及び/又はチップセット内に設けることができる。様々な実施形態において、動作時に、少なくとも1つの無線送信機402、少なくとも1つの無線受信機404、少なくとも1つの送信信号生成器406、少なくとも1つの受信信号プロセッサ408、及び、少なくとも1つのアンテナ412は、少なくとも1つの制御器410によって制御されてもよい。
同様に、図4Bに示されているように、端末450は、一般的に、少なくとも1つの無線受信機454と、少なくとも1つの無線送信機452と、少なくとも1つの送信信号生成器456と、少なくとも1つの受信信号プロセッサ458と、少なくとも1つのアンテナ462と、基地局、例えば図4Aに示されているような基地局400へのアクセス及びこれを介する通信の制御を含む、端末450が行うべきタスクのソフトウェア及びハードウェア支援の実行に使用される少なくとも1つの制御器460と、を具備する。データ処理装置、記憶装置及びその他の関連する制御装置は、適切な回路基板上に及び/又はチップセット内に設けることができる。様々な実施形態において、動作時に、少なくとも1つの無線送信機452、少なくとも1つの無線受信機454、少なくとも1つの送信信号生成器456、少なくとも1つの受信信号プロセッサ458、及び、少なくとも1つのアンテナ462は、少なくとも1つの制御器460によって制御されてもよい。
基地局400の少なくとも1つの無線送信機402、少なくとも1つの無線受信機404、少なくとも1つの送信信号生成器406、少なくとも1つの受信信号プロセッサ408及び少なくとも1つの制御器410、並びに、端末450の少なくとも1つの無線送信機452、少なくとも1つの無線受信機454、少なくとも1つの送信信号生成器456、少なくとも1つの受信信号プロセッサ458及び少なくとも1つの制御器460は、動作時に、本開示の実施形態に従って、端末450と基地局400との間のRACH手続きの確立に必要な機能を提供する。
図1に関して上述したように、4ステップRACH手続きの前に、基地局400の少なくとも1つの無線送信機402は、PRACH構成情報を含むRMSIと共にSSBを、端末450の少なくとも1つの無線受信機454に、送信する。各々のSSBは、複数のROに対応付けられている。
単一RACH手続きにおいて、基地局からRMSIと共にSSBが受信された後、端末450の制御器460は、それらのSSBの中から良好な品質の1つのSSBを選択し、その選択/検出されたSSBに対応付けられたROにおいて、PRACHプリアンブルをMSG1として基地局400の少なくとも1つの無線受信機404に送信する。
複数RACH手続きにおいては、基地局からRMSIと共にSSBが受信された後、端末450の制御器460は、それらのSSBの中から良好な品質の1つのSSBを選択し、その選択/検出されたSSBに対応付けられている複数のROにおいて、相異なるPRACHプリアンブルを複数のMSG1として基地局400の少なくとも1つの無線受信機404に送信する。
端末450の制御器460は、基地局400から受信されたRMSIに含まれているPRACH構成情報に基づいて、選択/検出されたSSBに対応付けられている複数のROを特定できる。選択/検出されたSSBに対応付けられているそれらの複数のROは、複数のRO候補として見なされる。
単一RACH手続きにおいては、端末450は、複数のRO候補を含む各周波数領域においてLBT手続きを実施し、LBTが成功した周波数領域において複数のRO候補の中から1つのROを選択して単一RACH手続きを確立する。
複数RACH手続きにおいては、同様に、端末450は、複数のRO候補を含む各周波数領域においてLBT手続きを実施し、LBTが成功した1つ又は複数の周波数領域において複数のRO候補の中から複数のROを選択して複数RACH手続きを確立する。
上述の如く、1つの搬送波の周波数範囲は、その搬送波の帯域幅とLBTサブバンドのサイズとに応じて複数の周波数領域に分割できる。従って、複数のRO候補は、複数の周波数領域内に分配することができる。
上述の如く、全てのLBT手続きが成功するわけではない。従って、LBTが失敗した周波数領域内におけるROは、PRACHプリアンブルの送信に使用できない。しかしながら、LBTが成功した別の周波数領域内におけるROは、複数のRO候補内において、端末450がPRACHプリアンブルを送信するために選択する場合に、依然として使用可能である。その結果、RACH手続き内におけるMSG1の送信機会が増える。
本開示は、より効率的なRACH手続きを実現するために、LBTが任意の周波数領域において失敗した場合にROの使用可能度を最大化する複数の技術的解決手段を提供する。これらの技術的解決手段は、図5、6、7A、7B、7C、7D及び7Eに例示されている。
図5には、本開示の様々な実施形態に従ってアンライセンス搬送波におけるRACH手続き内のROの使用可能度を最大化するためのPRACH構成の一例が示されている。
この例に示されているように、搬送波の周波数範囲は、複数の周波数領域に分割されている。この搬送波には2つの周波数領域、即ち、図5に示された第1の周波数領域と第2の周波数領域がある。
この例では、これらの複数の周波数領域の各々が1つのLBTサブバンドに等しい。例えば、図5に示されている第1の周波数領域と第2の周波数領域の各々は、1つのLBTサブバンドが20MHzである場合、20MHzのサイズを有している。
ROの使用可能度を最大化するために、PRACHは、搬送波毎に構成されるのではなく、搬送波内の周波数領域毎に構成される。即ち、PRACHと共に構成された各々の周波数領域には、基地局400から送信される全てのSSBに対応するROが含まれている。利点として、このようにして、たとえ端末450が、ある周波数領域においてLBTに失敗して、その結果、その周波数領域において選択/検出されるSSBに対応するROが有効でなくなっても、端末450は、依然として、LBTが成功した他の周波数領域において選択/検出される同じSSBに対応するROを見つけてPRACHプリアンブルを送信できるようになる。
更に、この例においては、選択/検出されるSSBは、1つ又は複数の周波数領域のうちの1つの周波数領域内のみにおいて基地局400から端末450に送信されてもよい。あるいは、その代わりに、選択/検出されるSSBは、1つ又は複数の周波数領域のうちの複数の周波数領域において基地局400から端末450に送信されてもよい。ROの使用可能度を最大化するために、これらの2つのシナリオのいずれにおいても、選択/検出されるSSBに対応付けられた複数のRO候補が1つ又は複数の周波数領域の集まり内に分配されており、その結果、1つ又は複数の周波数領域のその集まりには、選択/検出されるSSBに対応するROが含まれている。
利点として、図5(並びに図6、図7A、図7B、図7C、図7D及び図7E)に示されているようにROの使用可能度を最大化するためのPRACH構成によって、LBTの失敗に対するMSG1の送信機会が増大して、RACH手続きがより効率的になり得る。
図5に示されている例では、PRACHについて構成されている各々の周波数領域についてのPRACH構成には、例えばprach-ConfigurationIndex、msg1-FrequencyStart及びmsg1-FDMなどのような、上位層プロトコルに従うパラメータが含まれていてもよい。
いくつかの例においては、PRACH構成内の1つ又は複数のパラメータが1つ又は複数の周波数領域において異なる場合がある。即ち、PRACH構成における1つ又は複数のパラメータが1つ又は複数の周波数領域のそれぞれについて異なる値を有する場合がある。例えば、図5に示されているように、周波数ドメインにおけるROの開始位置を規定するパラメータmsg1-FrequencyStartは、相異なる周波数領域、例えば第1の周波数領域と第2の周波数領域について、相異なる値、例えばmsg1-FrequencyStart1とmsg1-FrequencyStart2を有する場合がある。
また、別のいくつかの例においては、PRACH構成内の1つ又は複数のパラメータが1つ又は複数の周波数領域において共通である場合がある。即ち、PRACH構成内における1つ又は複数のパラメータが1つ又は複数の周波数領域のそれぞれについて同じ値を有する場合がある。例えば、図5に示されているように、1つの時点において周波数分割多重化されたROの数を示すパラメータmsg1-FDMは、相異なる周波数領域、例えば第1の周波数領域と第2の周波数領域において同じであり、例えば、2である値Mを有する場合がある。更に、PRACHスロット内の時分割多重化されたROの数
Figure 0007445607000003
の表示を含むパラメータprach-ConfigurationIndexは、相異なる周波数領域、例えば第1の周波数領域と第2の周波数領域において同じであり、例えば、2である値を有する場合がある。利点として、1つ又は複数の周波数領域において共通である1つ又は複数のパラメータによって、複数の周波数領域に亘る単一RACH手続き又は複数RACH手続きが容易になる。
図5に示されている例では、搬送波内の全ての周波数領域(即ち、第1の周波数領域と第2の周波数領域)は、PRACHについて構成されている。しかしながら、当業者には容易に理解できることであるが、いくつかの代替例においては、PRACHは、必ずしも搬送波内の全ての周波数領域に構成されていなくてもよい。換言すれば、全ての周波数領域のうちの一部がPRACHについて構成されている。
これらの代替例では、上位層プロトコルに従うパラメータを使用して、搬送波内の全ての周波数領域のうちでPRACHについて構成されている周波数領域を示して識別してもよい。周波数領域の1つだけがPRACHについて構成されている場合、それは、複数の周波数領域に亘る単一RACH手続き又は複数RACH手続きが許されていないことを意味している。
図6は、図5に示されているようなPRACH構成の一実施形態を表している。このPRACH構成の実施形態では、SSBとROとの対応付け(これは、互換的に、SSBとROとの対応関係、あるいは、SSBとROとのマッピングとも呼ぶ)が、PRACHについて構成された1つ又は複数の周波数領域毎に、それぞれ、実施されている。
図6に示されているように、ROの使用可能度を最大化するために、SSB-perRACH-Occasionの値が1より小さく、例えば1/4に設定されている。このようにして、各々のSSBが、複数のROに、例えば図6に例示されているように4つのROにマッピングされる。
図6の実施形態では、SSBとROとの対応関係は、PRACHについて構成された1つ又は複数の周波数領域毎に独立して実現される。1つ又は複数の周波数領域の各々において、同じSSBに対応付けられた複数のROは、少なくともPRACHスロット内において時分割多重化されている、及び/又は、複数のPRACHスロットに亘って分配されている。
このSSBとROとの対応関係によって、単一RACH手続き又は複数RACH手続きが時間ドメイン又は周波数ドメインにおいて複数のLBT手続きを用いて実施可能になる。このようにして、たとえ端末450が、ある周波数領域においてLBTに失敗して、その結果、その周波数領域において選択/検出されるSSBに対応するROが有効でなくなっても、端末450は、依然として、LBTが成功した他の周波数領域において選択/検出される同じSSBに対応するROを見つけてPRACHプリアンブルを送信できるようになる。
例えば、端末450は、単一RACH手続きにおけるPRACHプリアンブルの送信のために、あるいは、複数RACH手続きにおける複数のPRACHプリアンブルの送信のために、検出済みSSBに対応付けられた複数のROを選択できる。
単一RACH手続き又は複数RACH手続きにおいて、端末450は、以下のオプションに基づいて複数のROを選択してもよい。
オプション1:同じ周波数領域内の複数のROを選択して、時間ドメインにおいて複数のLBT手続きを用いた単一RACH手続き又は複数RACH手続きを可能にする。
オプション2:相異なる周波数領域内に在り且つ同じ時点に対応する複数のROを選択して、周波数ドメインにおいて複数のLBT手続きを用いた単一RACH手続き又は複数RACH手続きを可能にする。
オプション3:相異なる周波数領域内に在り且つ相異なる時点に対応する複数のROを選択して、時間ドメインと周波数ドメインの両方において複数のLBT手続きを用いた単一RACH手続き又は複数RACH手続きを可能にする。
単一RACH手続きにおいては、複数のROを含む1つ又は複数の周波数領域においてLBTが成功した場合、端末450は、それらの複数のROからランダムに1つのROを選択し、このROにおいてPRACHプリアンブルを基地局400に送信して単一RACH手続きを確立する。換言すれば、単一RACH手続きにおいては、単一のPRACHプリアンブルが送信される。
複数RACH手続きにおいては、複数のROを含む1つ又は複数の周波数領域においてLBTが成功した場合、端末450は、それらの複数のROから少なくとも2つのROをランダムに選択して、この複数RACH手続きにおける相異なるRACH手続きにそれぞれ対応する上述の少なくとも2つのROにおいて、相異なるPRACHプリアンブルを送信する。
図7A、図7B、図7C、図7D及び図7Eは、それぞれ、図5に示されているようなPRACH構成の一実施形態を示している。これらの実施形態の各々は、PRACHについて構成される周波数領域の集まりに亘って実現されるSSBとROとの対応関係/SSBとROとのマッピング/SSBとROとの対応付けに対応している。
図6と同様に、ROの使用可能度を最大化するために、図7A、図7B、図7C、図7D及び図7Eの実施形態におけるSSB-perRACH-Occasionの値が1より小さく、例えば1/4に設定されている。このようにして、各々のSSBが、複数のROに、例えば図7A、図7B、図7C、図7D及び図7Eに例示されているように4つのROにマッピングされる。
上述の実施形態においては、パラメータSSB-perRACH-Occasionは、搬送波毎に定義されてもよい。このシナリオにおいては、周波数領域毎のSSBに対応付けられるROの数は、SSB-perRACH-Occasionの値の逆数を、その搬送波においてPRACHについて構成される周波数領域の数で、除算したものである。
あるいは、その代わりに、パラメータSSB-perRACH-Occasionは、周波数領域毎に定義されてもよい。このシナリオにおいては、搬送波毎のSSBに対応付けられるROの数は、SSB-perRACH-Occasionの値の逆数を、その搬送波においてPRACHについて構成される周波数領域の数で、乗算したものである。
図7A、図7B、図7C、図7D及び図7Eに示されている例においては、SSBとROとの対応関係は、同じSSBに対応付けられたROが、少なくとも、PRACHについて構成された周波数領域の集まりに亘って且つ複数の時点に亘って分配されるように、PRACHについて構成された周波数領域のその集まりに亘って実現される。同じSSBに対応付けられたROを複数の時点に亘って分配するためには、それらのROを各々のPRACHスロット内において時分割多重化してもよい。それに加えて、あるいは、その代わりに、ROを複数のPRACHスロットに亘って分配してもよい。
図7A、図7B、図7C、図7D及び図7EのPRACH構成の実施形態に示されたSSBとROとの対応関係によって、単一RACH手続き又は複数RACH手続きが時間ドメイン又は周波数ドメインにおいて複数のLBT手続きを用いて実施可能になる。利点として、このようにして、たとえ端末450が、ある周波数領域においてLBTに失敗して、その結果、その周波数領域において選択/検出されるSSBに対応するROが有効でなくなっても、端末450は、依然として、LBTが成功した他の周波数領域において選択/検出される同じSSBに対応するROを見つけてPRACHプリアンブルを送信できるようになる。
図7Aは、PRACHについて構成された周波数領域の集まりに亘って実現される第1のSSBとROとの対応関係を表している。図7Aに示された例においては、前述の如く、1つのSSBが、複数のROに、例えば4つのROに対応付けられている。この例においては、SSB指標は、次の順序で、即ち、
1)周波数領域については指標の昇順で、
2)PRACHスロット内における時分割多重化ROについては時間リソース指標の昇順で、
3)周波数分割多重化ROについては周波数リソース指標の昇順で、及び、
4)PRACHスロットについては指標の昇順で、
ROにマッピングされてもよい。
この例において、周波数領域指標と時間リソース指標の順序を入れ替えることができる。
この第1のSSBとROとの対応関係によって、たとえ端末450が、ある周波数領域(例えば、第1の周波数領域)においてLBTに失敗して、その結果、その周波数領域において選択/検出されるSSBに対応するROが有効でなくなっても、端末450は、依然として、LBTが成功した他の周波数領域(例えば、第2の周波数領域)において選択/検出される同じSSBに対応するROを見つけてPRACHプリアンブルを送信できるようになる。
図7Bは、PRACHについて構成された周波数領域の集まりに亘って実現される第2のSSBとROとの対応関係を表している。図7Bに示された例においては、前述の如く、1つのSSBが、複数のROに、例えば4つのROに対応付けられている。この例においては、SSB指標は、次の順序で、即ち、
1)周波数領域については指標の昇順で、
2)PRACHスロット内における時分割多重化ROについては時間リソース指標の昇順で、
3)PRACHスロットについては指標の昇順で、及び、
4)周波数分割多重化ROについては周波数リソース指標の昇順で、
ROにマッピングされてもよい。
この例において、周波数領域指標と時間リソース指標の順序を入れ替えることができる。
この第2のSSBとROとの対応関係によって、たとえ端末450が、ある周波数領域(例えば、第1の周波数領域)においてLBTに失敗して、その結果、その周波数領域において選択/検出されるSSBに対応するROが有効でなくなっても、端末450は、依然として、LBTが成功した他の周波数領域(例えば、第2の周波数領域)において選択/検出される同じSSBに対応するROを見つけてPRACHプリアンブルを送信できるようになる。
図7Cは、PRACHについて構成された周波数領域の集まりに亘って実現される第3のSSBとROとの対応関係を表している。図7Cに示された例においては、前述の如く、1つのSSBが、複数のROに、例えば4つのROに対応付けられている。この例においては、SSB指標は、次の順序で、即ち、
1)周波数領域については指標の昇順で、
2)PRACHスロットについては指標の昇順で、
3)周波数分割多重化ROについては周波数リソース指標の昇順で、及び、
4)時分割多重化ROについては時間リソース指標の昇順で、
ROにマッピングされてもよい。
この例において、周波数領域指標とPRACHスロット指標の順序を入れ替えることができる。
この第3のSSBとROとの対応関係によって、たとえ端末450が、ある周波数領域(例えば、第1の周波数領域)においてLBTに失敗して、その結果、その周波数領域において選択/検出されるSSBに対応するROが有効でなくなっても、端末450は、依然として、LBTが成功した他の周波数領域(例えば、第2の周波数領域)において選択/検出される同じSSBに対応するROを見つけてPRACHプリアンブルを送信できるようになる。
更に、この第3のSSBとROとの対応関係によって、たとえ端末450が、あるPRACHスロットにおいてLBTに失敗したとしても、端末450は、そのPRACHスロットにマッピングされたSSBに対応するROを他のPRACHスロットにおいて見つける可能性が高くなる場合もある。
図7Dは、PRACHについて構成された周波数領域の集まりに亘って実現される第4のSSBとROとの対応関係を表している。図7Dに示された例においては、前述の如く、1つのSSBが、複数のROに、例えば4つのROに対応付けられている。この例においては、SSB指標は、次の順序で、即ち、
1)周波数領域については指標の昇順で、
2)PRACHスロットについては指標の昇順で、
3)時分割多重化ROについては時間リソース指標の昇順で、及び、
4)周波数分割多重化ROについては周波数リソース指標の昇順で、
ROにマッピングされてもよい。
この例において、周波数領域指標とPRACHスロット指標の順序を入れ替えることができる。
この第4のSSBとROとの対応関係によって、たとえ端末450が、ある周波数領域(例えば、第1の周波数領域)においてLBTに失敗して、その結果、その周波数領域において選択/検出されるSSBに対応するROが有効でなくなっても、端末450は、依然として、LBTが成功した他の周波数領域(例えば、第2の周波数領域)において選択/検出される同じSSBに対応するROを見つけてPRACHプリアンブルを送信できるようになる。
更に、この第4のSSBとROとの対応関係によって、たとえ端末450が、あるPRACHスロットにおいてLBTに失敗したとしても、端末450は、そのPRACHスロットにマッピングされたSSBに対応するROを他のPRACHスロットにおいて見つける可能性が高くなる場合もある。
図7Eは、PRACHについて構成された周波数領域の集まりに亘って実現される第5のSSBとROとの対応関係を表している。図7Eに示された例においては、前述の如く、1つのSSBが、複数のROに、例えば4つのROに対応付けられており、そして、図7A~図7Dに示されたような第1から第4のSSBとROとの対応関係に加えて、インターリーブオペレーションがPRACHスロット指標に適用されている。
この第5のSSBとROとの対応関係によって、たとえ端末450が、ある周波数領域(例えば、第1の周波数領域)においてLBTに失敗して、その結果、その周波数領域において選択/検出されるSSBに対応するROが有効でなくなっても、端末450は、依然として、LBTが成功した他の周波数領域(例えば、第2の周波数領域)において選択/検出される同じSSBに対応するROを見つけてPRACHプリアンブルを送信できるようになる。
更に、この第5のSSBとROとの対応関係によって、たとえ端末450が、ある複数の連続するPRACHスロットにおいてLBTに失敗したとしても、端末450は、それらの複数の連続するPRACHスロットにマッピングされたSSBに対応するROを他のPRACHスロットにおいて見つける可能性が高くなる場合もある。
第3、第4又は第5のSSBとROとの対応関係は、アンライセンス帯域(例えば、5GHz又は6GHzのアンライセンス帯域)において動作するNRスタンドアロンシステムが物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)持続期間が1つ又は複数のPRACHスロットよりも長くなる場合があるWi-Fiネットワークと共存する場合に、有益である。
上述の5つのSSBとROとの対応関係に鑑みて、これらの5つのSSBとROとの対応関係のうちの複数のSSBとROとの対応関係は、本開示の様々な実施形態に従って基地局400と端末450との間で単一RACH手続き又は複数RACH手続きを確立するプロセスにおいて使用できる。
図5、6、7A、7B、7C、7D及び7Eに表されたPRACH構成に従う上述の単一RACH手続き及び複数RACH手続きの例を図4A及び図4Bを参照して説明する。
いくつかの実施形態において、端末450の少なくとも1つの送信信号生成器456は、動作時に、第1のPRACHプリアンブルを生成する。端末450の少なくとも1つの無線送信機452は、動作時に、複数のRO候補のうちの第1のROにおいて第1のPRACHプリアンブルを基地局400に送信する。これらの複数のRO候補は、基地局400から受信されたPRACH構成情報に基づいて、端末450の少なくとも1つの制御器460によって特定できる。第1のROは、LBT手続きが端末450において実施される第1のサブバンドに等しい第1の周波数領域内に割り当てられている。換言すれば、第1の周波数領域は、第1のLBTサブバンドのサイズに等しいサイズを有している。例えば、第1のLBTサブバンドが20MHzである場合、第1の周波数領域のサイズは20MHzである。
上述の如く、端末450は、単一RACH手続きにおいて、PRACHプリアンブル送信のための複数のRO候補の中から複数のROを選択できる。同様に、端末450は、複数RACH手続きにおいて、複数のPRACHプリアンブル送信のための複数のRO候補の中から複数のROを選択できる。これらの複数のRO候補は、端末450が基地局400から受信した複数のSSBの中から選択/検出する1つのSSBに対応付けられている。
従って、いくつかの例において、端末450は、単一RACH手続き又は複数RACH手続きについて、複数のRO候補の中から複数のROを選択する必要がある。
これらの例においては、端末450の少なくとも1つの送信信号生成器456は、動作時に、更に、第2のPRACHプリアンブルを生成してもよい。これらの実施形態においては、端末450の少なくとも1つの無線送信機452は、動作時に、複数のRO候補の中の第2のROにおいて第2のPRACHプリアンブルを基地局に送信する。この第2のROは、端末450においてLBT手続きが実施される第2のサブバンドに等しい第2の周波数領域内に割り当てられている。換言すれば、第2の周波数領域は、第2のLBTサブバンドに等しいサイズを有している。例えば、第2のLBTサブバンドが20MHzである場合、第2の周波数領域のサイズは20MHzである。
当業者には容易に理解できることであるが、端末450の少なくとも1つの送信信号生成器456は、実際上の必要性とネットワーク構成とに基づいて、動作時に、更に、より多くのPRACHプリアンブルを生成して、端末450の少なくとも1つの無線送信機452が、それらのより多くのPRACHプリアンブルをより多くのROにおいて送信してもよい。これらのより多くのROは、他の周波数領域内に、あるいは、第1及び/又は第2の周波数領域内に割り当てられていてもよい。
上述の如く、単一RACH手続きにおいて、複数のROを含む1つ又は複数の周波数領域においてLBTが成功した場合、端末450の少なくとも1つの制御器460は、これらの複数のROから1つのROをランダムに選択して、このROにおいてPRACHプリアンブルを基地局400に送信してもよい。換言すれば、単一RACH手続きにおいては、1つのPRACHプリアンブルが送信される。
同様に、複数RACH手続きにおいては、複数のROを含む1つ又は複数の周波数領域においてLBTが成功した場合、端末450の少なくとも1つの制御器460は、複数RACH手続きのうちの相異なるRACH手続きにおいて、それらの複数のROからランダムに少なくとも2つのROを選択して、これらの少なくとも2つのROにおいて相異なるPRACHプリアンブルを基地局400に送信してもよい。端末450は、第1のPRACHプリアンブル及び第2のPRACHプリアンブルを、同一シーケンス又は相異なるシーケンスに基づいて、生成してもよい。同一シーケンスを使用して第1のPRACHプリアンブル及び第2のPRACHプリアンブルを生成する場合、相異なる循環シフト(cyclic shifts)がその同一シーケンスに適用される。
いくつかの実施形態において、基地局400から端末450の少なくとも1つの無線受信機454によって受信されるPRACH構成情報には、PRACH用に構成された周波数領域を識別するパラメータが含まれていてもよい。いくつかの例において、このパラメータは、PRACH用に構成された第1の周波数領域及び第2の周波数領域を識別する。しかしながら、場合によっては、搬送波内の必ずしも全ての周波数領域がPRACHについて構成されているわけではない。従って、いくつかの代替例においては、このパラメータは、搬送波内の全ての周波数領域のうちの一部の周波数領域を、PRACHについて構成されたものとして、識別してもよい。例えば、このパラメータは、サイズが搬送波内の周波数領域の数であるビットマップであってもよい。このビットマップの各々のビットは、対応する周波数領域がPRACHについて構成されているか否かを示している。
いくつかの実施形態において、基地局400から端末450の少なくとも1つの無線受信機454によって受信されるPRACH構成情報には、第1の周波数領域と第2の周波数領域とにおいて共通である1つ又は複数のパラメータが含まれていてもよい。即ち、PRACH構成内の1つ又は複数のパラメータは、第1の周波数領域と第2の周波数領域の各々について同じ値を有していてもよい。例えば、この1つ又は複数のパラメータは、図5に関して説明したように、第1の周波数領域と第2の周波数領域とにおいて1つの時点で周波数分割多重化されたROの数を示している。
いくつかの実施形態において、基地局400から端末450の少なくとも1つの無線受信機454によって受信されるPRACH構成情報には、第1の周波数領域と第2の周波数領域とにおいて相異なる、PRACH構成における1つ又は複数のパラメータが含まれていてもよい。即ち、PRACH構成における1つ又は複数のパラメータは、第1の周波数領域及び第2の周波数領域の各々について異なる値を有していてもよい。例えば、この1つ又は複数のパラメータは、図5に関して説明したように、第1の周波数領域又は第2の周波数領域において周波数ドメインにおけるROの開始位置を示している。
上述の如く、複数のRO候補は、端末450が基地局400から受信した複数のSSBの中から選択/検出する1つのSSBに対応付けられている。いくつかの実施形態において、この選択/検出されるSSBは、第1の周波数領域及び第2の周波数領域のうちの1つの周波数領域内で基地局400から端末450に送信されてもよい。あるいは、その代わりに、この選択/検出されるSSBは、第1の周波数領域及び第2の周波数領域の両方において基地局400から端末450に送信されてもよい。ROの使用可能度を最大化するために、これらの2つのシナリオのいずれにおいても、選択/検出されるSSBに対応付けられた複数のRO候補が第1の周波数領域と第2の周波数領域の各々に分配されており、従って、第1の周波数領域と第2の周波数領域の各々には、選択/検出されるSSBに対応するROが含まれている。
いくつかの例において、複数のRO候補は、図6に関して説明したように、第1の周波数領域又は第2の周波数領域についてのSSBとROとの対応関係に基づいて特定される。
また、いくつかの例においては、複数のRO候補は、図7A、図7B、図7C、図7D及び図7Eに関して説明したように、第1の周波数領域と第2の周波数領域とについてのSSBとROとの対応関係に基づいて特定される。これらの例においては、SSBに対応付けられた複数のRO候補は、第1の周波数領域と第2の周波数領域とに亘って分配されており、且つ、複数の時点に亘って分配されている。
図8は、図5~図7Eに示されたような様々な実施形態に従って、アンライセンス搬送波においてRACH手続きを確立するために実施できる基地局の別の概略的な一例を示している。
図8の概略的な例において、基地局の少なくとも1つの制御器830には、少なくとも、PRACH構成決定器832、スケジューラ834、メッセージパーサ836及びLBT回路838が含まれていてもよい。PRACH構成決定器832は、動作時に搬送波内のPRACH構成を決定するように構成されている。スケジューラ834は、動作時に、端末への上位層メッセージ(例えば、MSG2、MSG4)、及び、例えばRMSIのようなシステム情報などの送信をスケジュールするように構成されている。また、スケジューラ834は、動作時に、端末に対する、上位層メッセージ(例えば、MSG3)の送信についてのアップリンク許可を生成するように構成されている。メッセージパーサ836は、動作時に、端末から受信したPRACHプリアンブルと上位層メッセージ(例えば、MSG3)とを分析するように構成されている。LBT回路838は、動作時に、例えば、搬送波内の各々の周波数領域/サブバンドにおいてLBT手続きを実施するように構成されている。
図8の概略的な例において、少なくとも1つの送信信号生成器810には、少なくとも、システム情報生成器812と、メッセージ生成器814と、符号器及び変調器816と、が含まれていてもよい。少なくとも1つの受信信号プロセッサ820には、少なくとも、復調器及び復号器又は検出器822が含まれていてもよい。
システム情報生成器812は、動作時に、PRACH構成決定器832とスケジューラ834とから得られる結果に基づいてRMSIのようなシステム情報を生成するように構成されている。
メッセージ生成器814は、動作時に、LBT回路838によって提供されるLBT結果に基づいて、端末からのPRACHプリアンブルの受信に応答して上位層メッセージ、例えば、ランダムアクセス応答メッセージ(MSG2)を生成するように、あるいは、端末からのスケジュール済み送信メッセージ(MSG3)の受信に応答して競合解決メッセージ(MSG4)を生成するように構成されている。
符号器及び変調器816は、動作時に、システム情報生成器812から受信した生成済みシステム情報、あるいは、メッセージ生成器814から受信した上位層メッセージを符号化して変調するように構成されている。
復調器及び復号器又は検出器822は、動作時に、端末から受信したPRACHプリアンブル(MSG1)を検出するように、あるいは、端末から受信した上位層メッセージ(例えば、MSG3)を復調して復号するように、あるいは、搬送波内のLBTサブバンドを検知するように構成されている。
図9は、図5~図7Eに示されたような様々な実施形態に従って、アンライセンス搬送波においてRACH手続きを確立するために実施できる端末の別の概略的な一例を示している。
図9の概略的な例において、端末の少なくとも1つの制御器930には、少なくとも、PRACH構成特定器932、ビーム特定器934、RO特定器936、メッセージパーサ938及びLBT回路940が含まれていてもよい。PRACH構成特定器932は、動作時に、基地局から受信されたシステム情報に基づいてPRACH構成情報を特定するように構成されている。ビーム特定器934は、動作時に、基地局から送信された複数のSSBから、最良のビーム/SSB、あるいは、十分に良好な品質を有するビーム/SSBを特定するように構成されている。RO特定器936は、動作時に、LBT回路940によって提供されるLBT結果に基づいて、ビーム特定器934によって選択されたSSBに対応する複数のRO候補の中から1つ又は複数のROを特定/選択するように構成されている。メッセージパーサ938は、動作時に、基地局から受信された上位層メッセージ(例えば、MSG2、MSG4)を分析するように構成されている。LBT回路940は、動作時に、例えば、搬送波内に構成されたPRACHを有する各々の周波数領域/サブバンドにおいてLBT手続きを実施するように構成されている。
図9の概略的な例において、送信信号生成器910には、少なくとも、PRACH送信信号生成器912と、メッセージ生成器914と、符号器及び変調器916とが含まれていてもよく、受信信号プロセッサ920には、少なくとも復調器及び復号器922が含まれていてもよい。
復調器及び復号器922は、動作時に、基地局から端末の少なくとも1つの無線受信機904を介して受信された受信信号(例えば、システム情報又は上位層メッセージ)を復調して復号するように、あるいは、搬送波内のLBTサブバンドを検知するように構成されている。復号化されたシステム情報又は上位層メッセージは、PRACH構成特定器932、ビーム特定器934、RO特定器936及びメッセージパーサ938に提供され、それらのそれぞれの機能が実施される。
PRACH送信信号生成器912は、動作時に、制御器930内のRO特定器936によって特定/選択された1つ又は複数のROにおいてPRACHプリアンブル信号を生成するように構成されている。
メッセージ生成器914は、動作時に上位層メッセージ(例えば、MSG3)を生成するように構成されている。
符号器及び変調器916は、動作時に、メッセージ生成器914から受信した生成済み上位層メッセージ(例えば、MSG3)を符号化して変調するように構成されており、この符号化され変調された上位層メッセージは、端末の少なくとも1つの無線送信機902によって基地局に送信される。
上述の如く、本開示の実施形態は、アンライセンス搬送波におけるLBTの失敗に対してMSG1の送信機会を増大することによって、より効率的なRACH手続きを可能にする高度な通信システム、通信方法及び通信装置を提供する。
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって、実施することができる。上述した各実施形態の説明において使用される各機能ブロックは、その一部または全体を、集積回路などのLSIによって実施することができ、各実施形態において説明した各プロセスは、その一部または全体を、同じLSIまたはLSIの組合せによって制御することができる。LSIは、チップとして個別に形成する、または、機能ブロックの一部またはすべてが含まれるように1個のチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとも称される。しかしながら、集積回路を実施する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用することによって実施することができる。さらには、LSIの製造後にプログラムすることのできるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続および設定を再設定できるリコンフィギャラブル・プロセッサを使用することもできる。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実施することができる。半導体技術または別の派生技術が進歩する結果として、LSIが将来の集積回路技術に置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを適用することもできる。
本開示は、通信機能を有する任意の種類の装置、機器又はシステム(これらを通信装置と呼ぶことにする)によって実現できる。
そのような通信装置のいくつかの非限定的な例には、フォン(例えば、セルラー(セル)フォン、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)(例えば、ラップトップ、デスクトップ、ネットブック)、カメラ(例えば、デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレーヤー(デジタルオーディオ/ビデオプレーヤー)、ウェアラブルデバイス(例えば、ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、デジタルブックリーダー、テレヘルス/テレメディシン(遠隔保健及び医療)デバイス、通信機能を提供する乗り物(例えば、自動車、飛行機、船)、及び、それらの様々な組み合わせが含まれている。
この通信装置は、携帯可能または移動可能であることには限定されず、これには、非携帯型または据え置き型の任意の種類の装置、機器またはシステム、例えば、スマートホームデバイス(例えば、家電製品、照明、スマートメーター、コントロールパネル)、自動販売機、及び、「モノのインターネット(IoT)」のネットワーク内のその他の任意の「モノ」も含まれていてもよい。
この通信には、例えば、セルラーシステム、無線LANシステム、衛星システムなど、及び、それらの様々な組み合わせを介してデータを交換することが含まれていてもよい。
この通信装置は、本開示に記載された通信の機能を実施する通信機器に結合された制御器またはセンサのような機器を備えていてもよい。例えば、この通信装置は、この通信装置の通信機能を実施する通信機器によって使用される制御信号またはデータ信号を生成する制御器またはセンサを備えていてもよい。
また、この通信装置には、上述の非限定的な例におけるような装置と通信するか又はそれらの装置を制御する、例えば、基地局、アクセスポイント及びその他の任意の装置のようなインフラストラクチャ設備、機器またはシステムも含まれていてもよい。
当業者には理解されることであるが、具体的な実施形態に示された本開示に対して、広範に記載された本開示の精神または権利範囲から逸脱することなく、多くの変更及び/又は修正を行ってもよい。従って、本実施形態は、あらゆる点において例示的であり且つ限定的ではないと見なすべきである。
本開示によれば、以下のような様々な特徴が提供される。
(1)動作時に第1のランダムアクセスプリアンブルを生成する回路と、
動作時に複数のRO候補のうちの第1の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)機会(RO)において前記第1のランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する送信機と、
を具備し、
前記複数のRO候補が、前記基地局から受信されるPRACH構成情報に基づいて特定され、
前記第1のROが第1の周波数領域内に割り当てられており、該第1の周波数領域が、端末においてリッスンビフォアトーク(LBT)手続きが実施される第1のサブバンドに等しい、
端末。
(2)前記回路が動作時に第2のランダムアクセスプリアンブルを生成し、
前記送信機が動作時に前記複数のRO候補のうちの第2のROにおいて前記第2のランダムアクセスプリアンブルを前記基地局に送信し、
前記第2のROが第2の周波数領域内に割り当てられており、該第2の周波数領域が、前記端末においてLBT手続きが実施される第2のサブバンドに等しい、(1)に記載の端末。
(3)前記第1のランダムアクセスプリアンブルと前記第2のランダムアクセスプリアンブルが同一シーケンスから生成される、(2)に記載の端末。
(4)前記第1の周波数領域が前記第2の周波数領域と同じである、(2)に記載の端末。
(5)前記第1の周波数領域が前記第2の周波数領域とは異なる、(2)に記載の端末。
(6)動作時に、前記PRACH構成情報に含まれるパラメータを受信する受信機を具備し、前記パラメータが、前記PRACH用に構成された前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とを識別する、(2)に記載の端末。
(7)動作時に、前記PRACH構成情報に含まれる1つ又は複数のパラメータを受信する受信機を具備し、前記1つ又は複数のパラメータが前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とにおいて共通である、(2)に記載の端末。
(8)前記1つ又は複数のパラメータが、前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とにおいて1つの時点で周波数分割多重化されているROの数を示している、(7)に記載の端末。
(9)動作時に、前記PRACH構成情報に含まれる1つ又は複数のパラメータを受信する受信機を具備し、前記1つ又は複数のパラメータが前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域との間で異なる、(2)に記載の端末。
(10)前記1つ又は複数のパラメータが前記第1の周波数領域又は前記第2の周波数領域での周波数ドメインにおけるROの開始位置を示している、記述9に記載の端末。
(11)前記複数のRO候補が、前記基地局から受信される1つの同期信号ブロック(SSB)に対応付けられている、(1)に記載の端末。
(12)前記複数のRO候補が前記第1の周波数領域または前記第2の周波数領域についてのSSBとROとの対応関係に基づいて特定される、(11)に記載の端末。
(13)前記複数のRO候補が前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とについてのSSBとROとの対応関係に基づいて特定され、前記1つのSSBに対応付けられている前記複数のRO候補が、
前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とに亘って分配されており、且つ、
複数の時点に亘って分配されている、(11)に記載の端末。
(14)前記複数のRO候補が、前記第1の周波数領域または前記第2の周波数領域において送信される1つのSSBに対応付けられている、(2)に記載の端末。
(15)動作時に、複数のRO候補を含んでいるPRACH構成を決定する回路と、
動作時に前記複数のRO候補のうちの第1のROにおいて端末から第1のランダムアクセスプリアンブルを受信する受信機と、
を具備し、
前記第1のROが第1の周波数領域内に割り当てられており、該第1の周波数領域が、前記端末においてLBT手続きが実施される第1のサブバンドに等しい、
基地局。
(16)前記受信機が動作時に前記複数のRO候補のうちの第2のROにおいて前記端末から第2のランダムアクセスプリアンブルを受信し、前記第2のROが第2の周波数領域内に割り当てられており、該第2の周波数領域が、LBT手続きが前記端末において実施される第2のサブバンドに等しい、(15)に記載の基地局。
(17)前記第1のランダムアクセスプリアンブルと前記第2のランダムアクセスプリアンブルが同一シーケンスから生成される、(16)に記載の基地局。
(18)前記第1の周波数領域が前記第2の周波数領域と同じである、(16)に記載の基地局。
(19)前記第1の周波数領域が前記第2の周波数領域とは異なる、(16)に記載の基地局。
(20)送信機が、動作時に、前記PRACH構成情報に含まれるパラメータを送信し、前記パラメータが、前記PRACH用に構成された前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とを識別する、(16)に記載の基地局。
(21)送信機が、動作時に、PRACH構成情報内において1つ又は複数のパラメータを送信し、前記1つ又は複数のパラメータが前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とにおいて共通である、(16)に記載の基地局。
(22)前記1つ又は複数のパラメータが、前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とにおいて1つの時点で周波数分割多重化されているROの数を示している、(21)に記載の基地局。
(23)送信機が、動作時に、PRACH構成情報内において1つ又は複数のパラメータを送信し、前記1つ又は複数のパラメータが前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域との間で異なる、(16)に記載の基地局。
(24)前記1つ又は複数のパラメータが前記第1の周波数領域又は前記第2の周波数領域での周波数ドメインにおけるROの開始位置を示している、(23)に記載の基地局。
(25)前記複数のRO候補が、前記端末に送信される1つのSSBに対応付けられている、(15)に記載の基地局。
(26)動作時に、前記第1の周波数領域または前記第2の周波数領域についてのSSBとROとの対応関係に基づいて、前記複数のRO候補を配置する制御器を具備する、(25)に記載の基地局。
(27)動作時に、前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とについてのSSBとROとの対応関係に基づいて、前記複数のRO候補を配置する制御器を具備し、前記1つのSSBに対応付けられている前記複数のRO候補が、
前記第1の周波数領域と前記第2の周波数領域とに亘って分配されており、且つ、
複数の時点に亘って分配されている、
(25)に記載の基地局。
(28)前記複数のRO候補が、前記第1の周波数領域または前記第2の周波数領域において送信される1つのSSBに対応付けられている、(11)に記載の基地局。
(29)端末において、第1のランダムアクセスプリアンブルを生成するステップと、
前記端末から複数のRO候補のうちの第1のROにおいて前記第1のランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信するステップと、
を具備し、
前記複数のRO候補が、前記基地局から受信されるPRACH構成情報に基づいて特定され、
前記第1のROが第1の周波数領域内に割り当てられており、該第1の周波数領域が、前記端末においてLBT手続きが実施される第1のサブバンドに等しい、
通信方法。
(30)基地局において、複数のRO候補を含んでいるPRACH構成を決定するステップであり、
前記基地局において、前記複数のRO候補のうちの第1のROにおいて第1のランダムアクセスプリアンブルを受信するステップと、
を具備し、
前記第1のROが第1の周波数領域内に割り当てられており、該第1の周波数領域が、端末においてLBT手続きが実施されるサブバンドに等しい、
通信方法。

Claims (9)

  1. 第1のランダムアクセスプリアンブルを生成する制御回路と、
    同期信号ブロック番号に対応する複数の物理ランダムアクセスチャネル機会(RO)候補の中の第1のRO又は第2のROにおいて前記第1のランダムアクセスプリアンブルを基地局に送信する送信機と、
    を具備し、
    前記基地局から受信した物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)構成情報には、上位層プロトコルに従うパラメータであるprach-ConfigurationIndexが含まれ、
    前記第1のROは、第1の時間の第1の周波数領域内に割り当てられ、前記第2のROは、前記第1の時間の第2の周波数領域内に割り当てられ、
    前記第1のROの開始位置および前記第2のROの開始位置は、前記prach-ConfigurationIndexによって規定され、
    前記prach-ConfigurationIndexは、前記第1の周波数領域及び前記第2の周波数領域において共通の値をとる、
    通信装置。
  2. 前記第1の周波数領域の帯域幅および前記第2の周波数領域の帯域幅の各々は20MHzである、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1の周波数領域の帯域幅および前記第2の周波数領域の帯域幅の各々は、リッスンビフォアトーク(LBT)手続きが実施されるサブバンドの帯域幅に等しい、
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記パラメータは、前記基地局から受信される物理ランダムアクセスチャネル構成情報に含まれる、
    請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記複数のRO候補は、前記基地局から受信される物理ランダムアクセスチャネル構成情報に基づいて決定される、
    請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記制御回路は、第2のランダムアクセスプリアンブルを生成し、
    前記送信機は、前記第2のROにおいて前記第2のランダムアクセスプリアンブルを前記基地局に送信する、
    請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記同期信号ブロック番号を含む複数の同期信号ブロック番号は、周波数リソース番号、時間リソース番号、物理ランダムアクセスチャネルのスロット番号の順に前記複数のRO候補に関連付けられる、
    請求項1に記載の通信装置。
  8. 通信装置が、
    第1のランダムアクセスプリアンブルを生成し、
    同期信号ブロック番号に対応する複数の物理ランダムアクセスチャネル機会(RO)候補の中の第1のROを、第1の時間の第1の周波数領域内に割り当て、前記複数のRO候補の中の第2のROを、前記第1の時間の第2の周波数領域内に割り当て、
    前記第1のROの開始位置および前記第2のROの開始位置を、上位層プロトコルに従うパラメータであって、基地局から受信した物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)構成情報に含まれるprach-ConfigurationIndexによって規定し、
    前記第1のRO又は前記第2のROにおいて前記第1のランダムアクセスプリアンブルを前記基地局に送信し、
    前記prach-ConfigurationIndexは、前記第1の周波数領域及び前記第2の周波数領域において共通の値をとる、
    通信方法。
  9. 第1のランダムアクセスプリアンブルを生成する処理と、
    同期信号ブロック番号に対応する複数の物理ランダムアクセスチャネル機会(RO)候補の中の第1のROを、第1の時間の第1の周波数領域内に割り当て、前記複数のRO候補の中の第2のROを、前記第1の時間の第2の周波数領域内に割り当てる処理と、
    前記第1のROの開始位置および前記第2のROの開始位置を、上位層プロトコルに従うパラメータであって、基地局から受信した物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)構成情報に含まれるprach-ConfigurationIndexによって規定する処理と、
    前記第1のRO又は前記第2のROにおいて前記第1のランダムアクセスプリアンブルを前記基地局に送信する処理と、
    を制御し、
    前記prach-ConfigurationIndexは、前記第1の周波数領域及び前記第2の周波数領域において共通の値をとる、
    集積回路。
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