JP7445245B1 - スケジュール案内装置、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な条件に基づくスケジュール調整を行うことのできるスケジュール案内装置、及びプログラムを提供する。【解決手段】ワクチン接種を含む複数の処置を行うスケジュールを生成するスケジュール案内装置であって、ワクチンを特定する情報に対して、当該ワクチンの接種以前に行われた処置であって、当該処置の時点から接種の時点までに所定の忌避期間をおくべき処置があれば、当該処置と忌避期間とを特定する前側忌避情報とを関連付けた条件情報を参照し、また処置対象者ごとに、過去に行われた処置を特定する情報と、当該処置を行った日時とを関連付けた処置履歴情報を参照して、指定されたワクチンに係る条件情報と、当該処置対象者に対して過去に行われた処置とに基づき、ワクチンの接種時期の候補を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワクチン等の接種のスケジュールを案内するスケジュール案内装置、及びプログラムに関する。
ワクチン接種が可能な期間は、生年月日等に応じて複雑に変化する。このため、従来からワクチン接種のスケジュール調整を支援する技術が考えられている(特許文献1)。
特開2007-18337号公報
一方、近年開発されているワクチンでは、複数回の、ワクチン接種等の処置が行われるべき場合に、接種後に次の処置までにおくべき期間のほか、接種前に他の処置が行われてからおくべき期間が推奨されている場合など、さらに複雑な条件が課せられている場合がある。こうした場合に、従来の技術では、過去に行われた処理履歴を考慮していなかったという問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、より複雑な条件に基づくスケジュール調整を行うことのできるスケジュール案内装置、及びプログラムを提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明の一態様は、ワクチン接種を含む複数の処置を行うスケジュールを生成するスケジュール案内装置であって、ワクチンを特定する情報に対して、当該ワクチンの接種以前に行われた処置であって、当該処置の時点から接種の時点までに所定の忌避期間をおくべき処置があれば、当該処置と忌避期間とを特定する前側忌避情報とを関連付けて条件情報として保持する条件保持手段と、処置対象者ごとに、過去に行われた処置を特定する情報と、当該処置を行った日時とを関連付けて、処置履歴情報として記録する履歴保持手段と、処置対象者を特定する情報ととともに、当該処置対象者に対して接種する予定のワクチンを特定する情報の入力を受けて、前記条件保持手段と前記履歴保持手段とを参照し、前記入力された情報で特定されるワクチンに係る条件情報と、当該処置対象者に対して過去に行われた処置とに基づき、前記入力された情報で特定されるワクチンの接種時期の候補を決定するスケジュール決定手段と、前記決定した接種時期の候補の情報を含むスケジュール情報をユーザに供する手段と、を含むこととしたものである。
本発明によると、より複雑な条件に基づくスケジュール調整を行うことが可能となる。
本発明の実施の態様に係るスケジュール案内装置の構成例を表すブロック図である。 本発明の実施の態様に係るスケジュール案内装置が利用する処置データベースの内容例を表す説明図である。 本発明の実施の態様に係るスケジュール案内装置が参照する履歴保持データベースの内容例を表す説明図である。 本発明の実施の態様に係るスケジュール案内装置の例を表す機能ブロック図である。 本発明の実施の態様に係るスケジュール案内装置が提示する案内画面の例を表す説明図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るスケジュール案内装置1は、図1に例示するように、一般的なサーバ装置で実現でき、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを含んで構成される。またこのスケジュール案内装置1は、ユーザ(接種等の処置を受ける処置対象者)が使用するユーザ側端末装置2や、医療機関(接種する側)で利用される医療機関側端末装置3との間で通信可能に接続される。
スケジュール案内装置1の制御部11は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されたプログラムに従って動作する。本実施の形態の例では、この制御部11は、ワクチン接種を含む複数の処置を行うスケジュール候補を生成するための処理を実行するものであり、処置に関する種々の情報を保持するデータベース(以下処置データベースと呼ぶ)にアクセス可能に接続されている。
この処置データベースは、図2に例示するように、処置を特定する情報をキー(K)として、このキーに対して、当該処置の実施の条件を表す条件情報(C)や、当該処置と同日で行うことが可能な他の処置に関する情報(同日許可情報と呼ぶ;S)、処置を行うべき推奨期間(R)、優先度(P)などの情報が関連付けられている。ここで処置には、ワクチン接種、投薬、その他の種々の内科的、あるいは外科的処置(医療処置)、カウンセリングなどの心療的処置など多様な処置を含み得る。
一例としてキーとなった情報で特定される処置がワクチン接種であるものとすると、処置を特定する情報(キー)は、当該ワクチンを特定する情報を含む。このワクチンを特定する情報は、ワクチンの種類(活性・不活性の別など)を表す情報を含んでもよいし、具体的なワクチンの商品名やメーカー等の情報を含んでもよい。
また処置の実施の条件を表す条件情報は、例えばキーとなる情報で特定される処置(ワクチンの接種等)以前に行われた他の処置であって、当該処置の時点から接種の時点までに所定の忌避期間をおくべき処置がある場合の、当該処置と忌避期間とを特定する前側忌避情報等である。
もっともこれは一例であり、例えばワクチンを特定する情報等を含む処置を特定する情報(K)に対して、当該キーで特定される処置(ワクチンの接種等)より後に行われ得る他の処置であって、当該キーで特定される処置から当該他の処置の時点までに所定の忌避期間をおくべき処置がある場合、当該他の処置と忌避期間とを特定する後側忌避情報が条件情報に含まれてもよい。
また、本実施の形態では条件情報として、ワクチンを特定する情報等、キーで特定される処置に対して前側または後側に忌避期間をおくべき他の処置は、当該他の処置の時点で処置対象者の年齢(月齢)の情報のように、処置対象者の属性の情報に基づいて互いに異なる忌避期間を設定可能となっていてもよい。すなわち処置対象者の、処置の時点での年齢(月齢)によって上記忌避期間等が変化する場合、上記条件情報には、処置対象者の処置の時点での年齢(月齢)の範囲を表す情報がさらに関連付けられていてもよい。
また同日で行うことが可能な他の処置に関する同日許可情報は、例えば同日に接種可能な他のワクチンを特定する情報であり、処置を行うべき推奨期間は、例えばワクチンを無料で接種可能な期間であり、ある例では処置対象者の年齢(月齢)によって定められてもよい。
以下では、説明を簡易にするため、スケジュール候補の生成の対象となる処置は、ワクチン接種であるものとするが、これは一例であり、既に述べたように、処置にはワクチン接種のほか、投薬、その他の種々の内科的、あるいは外科的処置(医療処置)などを含み得る。
また制御部11は、スケジュール候補を生成するための処理を実行する。この処理の過程で、制御部11は、処置対象者に対して既に施された処置の履歴の情報を参照する。具体的に本実施の形態では、処置対象者に対して既に施された処置の履歴の情報を保持する履歴保持データベースを用いる。
履歴保持データベースには、図3に例示するように、処置対象者(N)と、当該処置対象者に対して過去に行われた処置を特定する情報(p)と、当該処置を行った日時(d)とを互いに関連付けて、処置履歴情報として記録したものである。
制御部11は、スケジュール候補を生成するための処理において、処置対象者を特定する情報(例えば処置対象者のマイナンバーなどでよい)ととともに、当該処置対象者に対して接種する予定のワクチンを特定する情報の入力を受けて、処置データベースや、履歴保持データベースにアクセスする。そして制御部11は、入力された情報で特定されるワクチンに係る条件情報と、処置対象者に対して過去に行われた処置とに基づき、入力された情報で特定されるワクチンの接種時期(スケジュール)の候補を決定する。制御部11は、こうして決定した接種時期の候補の情報をユーザに供する。この制御部11の動作については後に述べる。
記憶部12は、ディスクデバイスや、メモリデバイスを含み、制御部11によって実行されるプログラムを保持する。このプログラムは、コンピュータ可読かつ非一時的な記録媒体に格納されて提供され、この記憶部12に格納されたものであってよい。またこの記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。
本実施の形態のある例では、この記憶部12が、処置に関する情報を保持する処置データベースと、履歴保持データベースとを格納する。
通信部13は、ネットワークインタフェース等であり、制御部11から入力される指示に従い、ネットワークを介して種々のデータを送出し、またネットワークを介して受信するデータを制御部11に対して出力する。
ユーザ側端末装置2は、PCやタブレット、スマートフォン等のネットワーク通信可能なコンピュータ機器であり、スケジュール案内装置1に対してアクセスする。また、医療機関側端末装置3もまた、PCやタブレット、スマートフォン等のネットワーク通信可能なコンピュータ機器であり、ユーザ(処置対象者)を特定する情報とともに、当該処置対象者に対して行った処置の内容や、処置の日時等をスケジュール案内装置1に送出し、処置履歴情報として履歴保持データベースに格納させて保持させる。またこの医療機関側端末装置3は、処置履歴情報だけでなく、関係する処置の拠点におけるワクチンの接種可能本数や予約の件数等、種々のデータをスケジュール案内装置1に送出することとしてもよい。
次に、本実施の形態のスケジュール案内装置1の制御部11の動作について説明する。本実施の形態の一例では、この制御部11は、記憶部12に格納されたプログラムに従って、履歴情報記録処理とスケジュール案内処理とを少なくとも実行する。
ここで履歴情報記録処理では、制御部11は、医療機関側端末装置3から処置対象者を特定する情報と、処置の内容と、処置の日時とを含む履歴情報を受信して、これらを互いに関連付けて履歴情報データベースに格納する。なお記憶部12に履歴情報データベースが存在しない場合は、制御部11は、必ずしもこの履歴情報記録処理を実行する必要はない。
また制御部11は、スケジュール案内処理に係るプログラムを実行することで、機能的に、図4に例示する構成を実現する。すなわちこのスケジュール案内処理を実行する制御部11は、機能的に、受入部21と、条件取得部22と、履歴情報取得部23と、スケジュール決定部24と、スケジュール出力部25とを含んで構成される。
なお、本実施の形態のこの例では、スケジュール案内装置1は、ユーザデータベースにアクセス可能な状態となっているものとする。このユーザデータベースには、ユーザ側端末装置2のユーザごとに、ユーザを特定する情報と、ユーザ名やパスワードなどの認証情報とが少なくとも関連付けられて記録されている。またこのユーザデータベースには、ユーザを特定する情報(ユーザ自身が処置対象者となるときには、この情報が処置対象者を特定する情報となる)に関連付けて、ユーザ自身の生年月日、性別、住所、既往症、常用薬、アレルギー等の属性情報や、ユーザが保護者(あるいは成年後見人)となっている他のユーザを特定する情報(当該他のユーザが処置対象者となるときには、この、他のユーザを特定する情報が処置対象者を特定する情報となる)、及び、当該他のユーザの生年月日や性別等の属性情報とを関連付けて記録したものとする。本実施の形態の一例ではこのユーザデータベースは記憶部12に格納されていてもよい。
またこのユーザデータベースは、ユーザ本人から本人を証明する書面や、保護者であることを証明する書面などの提出を受けて、スケジュール案内装置等の管理者が設定することとしてよい。
受入部21は、ユーザ側端末装置2からスケジュールの案内の対象となる処置対象者を特定する情報の入力を受け入れる。本実施の形態の一例では、この受入部21は、ユーザ側端末装置2のユーザを認証する。この認証は事前に定めたユーザ名とパスワードの入力を受け入れて、ユーザデータベースに格納された認証情報と比較するなどの広く知られた方法を採用できるので、ここでの詳しい説明は省略する。
受入部21は、また、認証したユーザに関連付けて予め登録されたユーザ本人あるいは他のユーザ(ユーザ本人が保護者等となっている他のユーザ)を特定する情報のいずれかの選択を受け入れる。受入部21は、ここで選択された情報で特定されるユーザが処置対象者であるとして、当該情報を、処置対象者を特定する情報として条件取得部22に出力する。
また受入部21は、接種の対象となるワクチンを特定する情報など、ユーザがスケジュールを生成したい処置を特定する情報(処置特定情報)の入力を受け入れる。以下では、説明の明確化のため、ここで入力される、処置特定情報は、接種の対象となるワクチンを特定する情報(ワクチン特定情報と呼ぶ)であるものとする。受入部21は、この接種の対象となるワクチン特定情報も、条件取得部22に出力する。
条件取得部22は、処置データベースを参照し、受入部21から入力されたワクチン特定情報をキーとして、このキーに関連付けられている条件情報を取得する。また本実施の形態の例では、この条件取得部22はさらに、履歴保持データベースに保持されている、過去に行われた処置の時点での処置対象者の年齢(月齢)の情報を参照し、当該処置対象者に対して過去に行われた処置に係る前側忌避情報がキーに関連付けられているときには、前側忌避情報を含む条件情報のうち、参照した年齢の情報に対応する条件情報を抽出する。
すなわち条件取得部22は、取得した条件情報のうちから、受入部21が受け入れた情報で特定される処置対象者の生年月日等、処置対象者の属性情報を用いて、当該処置対象者の属性情報に基づく条件を満足する条件情報を抽出する。
この処理を具体的な例を用いて説明する。次の例では、処理を行っている現在日時が2022年11月5日であるとする。ここで条件取得部22が処置データベースから抽出した、「初回以外のワクチンXの接種」というワクチン特定情報に係る条件情報に、
条件α:「他の処置(以下単に「処置」と記載する):初回のワクチンX接種,属性条件なし,前側忌避期間:3週間」
条件β:「処置:ワクチンY以外のワクチン接種,接種時5歳未満,前側忌避期間:2週間」
条件γ:「処置:ワクチンY以外のワクチン接種,接種時5歳以上,前側忌避期間:13日間」

といった条件情報が含まれるとする。ここで例えば条件αは「初回以外のワクチンXの接種のタイミングは、他の処置である初回のワクチンX接種が既に接種されている場合、当該他の処置の時点から3週間を空けるべき」であることを意味する。
この条件情報が設定されている場合において、生年月日が2017年11月1日である処置対象者Aに対しては、現在日時である2022年11月5日から2週間前が5歳の誕生日より以前であり、また、現在日時である2022年11月5日から13日前以降、現在日時までの間に5歳の誕生日が含まれるので、属性条件のない条件αとともに、条件β,条件γのそれぞれが抽出される。
一方、生年月日が2017年10月1日である処置対象者Bに対しては、現在日時である2022年11月5日から2週間前,13日前の双方で5歳に達しているので、接種時5歳未満の条件を含む条件βは抽出せず、属性条件のない条件αとともに、条件γが抽出される。
また、生年月日が2017年12月1日である処置対象者Cに対しては、現在日時である2022年11月5日から2週間前に5歳に達しておらず、現在日時にも5歳に達していないので、接種時5歳以上の条件を含む条件γは抽出せず、属性条件のない条件αとともに、条件βが抽出される。
履歴情報取得部23は、受入部21が受け入れた処置対象者を特定する情報に関連付けて履歴保持データベースに格納されている処置履歴情報を取得する。
スケジュール決定部24は、条件取得部22が取得した条件情報と、履歴情報取得部23が取得した処置履歴情報とに基づいて、ワクチン接種時期(スケジュール)の候補を決定する。
具体的にスケジュール決定部24は、履歴情報取得部23が取得した処置履歴情報に含まれる処置については、既にスケジュールを決定したものとし、それ以外の、受入部21が受け入れた情報で特定される、スケジュールを生成したい処置についてのスケジュールを未定として、これらスケジュールが未定の処置について、それぞれの処置を受ける日程の候補を、予め定められた条件を満足するよう決定する。
例えば、スケジュール決定部24は、まず、条件取得部22が取得し、抽出した条件情報のうちに、履歴情報取得部23が取得した処置履歴情報に係る処置を特定する情報が含まれる条件情報があるか否か(つまり忌避すべき期間があるか否か)を調べる。
ここでの例では、このスケジュール決定部24は、抽出された各条件に定められた忌避期間と処置を特定する情報とを参照し、当該忌避期間に、対応する処置が行われていたか否かを、処置履歴情報を参照して判断することで、忌避すべき期間があるか否かを判断するものとする。
具体的な例として、上述の条件αから条件γまでのすべての条件情報が抽出されている場合には、スケジュール決定部24は、条件αについて、処理を行っている現在日時から3週間前以降に、「初回のワクチンX接種」の処置が行われたか否かを、処置履歴情報を参照して判断する。ここで例えば、現在日時が上述のように2022年11月5日であるとするとき、処置対象者に対して2022年11月1日に「初回のワクチンX接種」の処置が行われたことを表す処置履歴情報が履歴保持データベースに保持されていれば、この処置の日である2022年11月1日から3週間後の2022年11月22日までが忌避期間となるので、忌避期間があると判断する。
一方、処置対象者に対して「ワクチンY以外のワクチン接種」の処置が行われたことを表す処置履歴情報が履歴保持データベースに保持されていなければ、条件β,γに対応する処置がなかったこととなるので、これらに関しては、忌避期間はなかったと判断される。
そしてスケジュール決定部24は、抽出されたすべての条件について忌避すべき期間がないと判断されたときと、抽出されたいずれかの条件について忌避すべき期間があると判断されたときとでそれぞれ予め定めた基準に従ってスケジュールの候補を決定する。この基準は例えば、「可能な限り早い日程」といった基準でよい。
例えば抽出されたすべての条件について忌避すべき期間がないと判断されたときには、スケジュール決定部24は、上記予め定められた基準に従い、処理の翌日以降の日程を、日程の早い順に所定の数だけ、接種時期の候補として選択する。
またスケジュール決定部24は、抽出された条件のうちに一つでも忌避すべき期間があると判断した場合には、当該忌避期間のうち末日が最も遅いものを取出し、上記予め定められた基準に従い、当該取出した忌避期間の末日以降の日程を、日程の早い順に所定の数だけ、接種時期の候補として選択する。このスケジュール決定部24の詳しい処理については後に述べる。
スケジュール出力部25は、スケジュール決定部24が決定した接種時期の候補をユーザ側端末装置2に送出して、ユーザに提示させる。
[複数の処置に係るスケジュールの案内]
またここまでの説明では、受入部21が受け入れる、ユーザがスケジュールを決定したい処置は、一つであるものとしたが、本実施の形態はこれに限られない。ユーザは、スケジュールの決定を希望する複数の処置をそれぞれ特定する情報を入力してもよい。
この例では、スケジュール案内装置1の制御部11は、スケジュール決定部24の処理として、前側忌避情報だけでなく、後側忌避情報を考慮した処理を行い、また同日に行い得る複数の処置を組み合わせることを考慮した処理を実行する。
すなわちこの例では条件取得部22は、処置データベースを参照し、受入部21から入力された複数の処置のそれぞれを特定する情報に関連付けられている条件情報を取得する。また条件取得部22は、さらに、受入部21が受け入れた情報で特定される処置対象者の生年月日の情報を用い、取得した条件情報のうちから、当該処置対象者の属性に基づく条件を満足する条件情報を抽出する。
スケジュール決定部24は、条件取得部22が取得し、抽出した条件情報に係る同日許可情報を参照して、同日に行い得る処置を同日に行う場合を含む複数の日にそれぞれ行う処置の組み合わせを列挙する。この処理は、任意の数の要素の組み合わせを全て挙げ、当該挙げた組み合わせのうち、同日に行い得ない処置を含む組み合わせを排除するといった処理で行うことができる。
具体例として、
処置A: 同日に行い得る他の処置=B
処置B: 同日に行い得る他の処置=A
処置C: 同日に行い得る他の処置なし
の3つの処置A,B,Cを特定する情報がユーザから入力された場合、スケジュール決定部24は、
組み合わせ1:(A),(B),(C)または
組み合わせ2:(AB),(C)
の組み合わせを列挙する。ここで括弧はそれぞれ別の日に行う処置を表す。つまり組み合わせ1は処置A,B,Cをすべてそれぞれ別日に行うことを意味し、組み合わせ2は処置A,Bを同日に行い、処置Cを処置A,Bとは異なる日に行うことを意味する。以下、組み合わせに含まれる、それぞれ別日に行う処置(またはその組)を、同日処置セットと呼ぶ。
スケジュール決定部24は、列挙した組み合わせのそれぞれについて、以下の処理を行う。すなわちスケジュール決定部24は、組み合わせに含まれる同日処置セットの可能な順列をすべて列挙する。例えば上述の組み合わせ1の場合、
(A),(B),(C)
(A),(C),(B)
(B),(A),(C)
(B),(C),(A)
(C),(A),(B)
(C),(B),(A)
を列挙する。
スケジュール決定部24は、次に、抽出された条件情報を参照して、列挙された順列ごとに忌避期間を同日処置セット間に配したときの全体の最短期間を求める。
具体的に上記の例で、
処置A: 後側忌避情報=処置Cまで2週間
処置B: 後側忌避情報=処置Cまで3週間
処置C: 前側忌避情報=処置Aまで2週間
後側忌避情報=処置Aまで3週間
前側忌避情報=処置Bまで3週間
後側忌避情報=処置Bまで3週間
とする場合、全体の最短期間はそれぞれ、
(A),(B),(C):3週間+1日(処置A,Bを別日とした場合1日を加算)
(A),(C),(B):5週間
(B),(A),(C):3週間(処置Aと処置Cとの間は2週あればよいため)
(B),(C),(A):6週間
(C),(A),(B):3週間+1日(処置A,Bを別日とした場合1日を加算)
(C),(B),(A):3週間+1日(処置A,Bを別日とした場合1日を加算)
となる。
スケジュール決定部24は、これらのうちから例えば予め定められた、「最短期間が最も短い」との基準に従い、
(B),(A),(C) または
(A,B),(C)
(C),(A,B)
の順列を選択する。このうち(A,B)のように同日に処置が行われる場合、前側忌避期間としては、当該同日に行われる処置のうち、最も長い前側忌避期間を参照し、後側忌避期間としては、当該同日に行われる処置のうち、最も長い後側忌避期間を参照する。ここでの例では、後側忌避期間としては処置Bと処置Cとの期間が、処置Aと処置Cとの期間よりも長い3週であるので、順列
(A,B),(C)
については最短期間は3週間であるとする。
同様に、前側忌避期間としては処置Cと処置Bとの期間が、処置Cと処置Aとの期間よりも長い3週であるので、順列
(C),(A,B)
については最短期間は3週間であるとする。従って、上記3つの順列については、いずれも最短期間が3週間となる。そこで、スケジュール決定部24は、これらの順列を、スケジュールの候補として決定する。
なお、処置データベースにおいて、処置に優先順位が定められている場合は、スケジュール決定部24は、優先順位が比較的高い処置が早い順となる順列を選択することとしてもよい。
[動作]
本実施の形態のスケジュール案内装置1は、以上の構成を基本的に備えており、次の例のように動作する。以下の説明において、処置はいずれもワクチン接種であるものとし、生年月日が2017年11月10日である処置対象者Qは、処理を実行している日である2022年11月5日より前の2022年11月1日に、ワクチンXの接種を行っているものとする(その旨の処置履歴情報が履歴保持データベースに格納されているものとする)。
また、以下の説明では、処置データベースには、
・ワクチンXについて:
条件情報α:処置=初回のワクチンX接種,属性条件なし,前側忌避期間=3週間
条件情報β:処置=初回以外のワクチンX接種,属性条件なし,前側忌避期間=8週間
条件情報γ:処置=初回以外のワクチンX接種,属性条件なし,後側忌避期間=8週間
条件情報δ:処置=ワクチンY以外のワクチン接種,初回の接種時5歳未満,前側忌避期間=2週間
条件情報ε:処置=ワクチンY以外のワクチン接種,初回の接種時5歳以上,前側忌避期間=13日間
条件情報φ:処置=ワクチンZ,属性条件なし,後側忌避期間=2週間
同日許可情報:ワクチンY
・ワクチンYについて:
同日許可情報:ワクチンX
・ワクチンZについて:
条件情報κ:処置=ワクチンX,属性条件なし,前側忌避期間=2週間
同日許可情報:なし
といった情報が保持されているものとする。
スケジュール案内装置1は、ユーザ側端末装置2からのアクセスを受けて、そのユーザを認証する。そしてスケジュール案内装置1は、認証したユーザから処置対象者Qを特定する情報と、この処置対象者Qに接種するワクチンとして、2回分のワクチンXと1回分のワクチンYと1回分のワクチンZとを特定する情報の入力を受け入れる。
スケジュール案内装置1は、履歴保持データベースの処置履歴情報から、2022年11月1日(当時5歳未満)にワクチンXの初回の接種が行われていることを検出する。そしてスケジュール案内装置1は、特定されたワクチンX,Y,Zのそれぞれに係る処置データベースの登録内容から、初回の接種時に5歳未満であった場合の条件情報α,β,γ,δ,φ,κを抽出するとともに、それぞれのワクチンに係る同日許可情報を取得する。ここでは上述の通り、ワクチンX,Yについては同日接種が可能とされている。
スケジュール案内装置1は、同日許可情報を参照して、同日に行い得る処置を同日に行う場合を含む複数の日にそれぞれ行う処置の組み合わせを列挙する。すなわちここでは、
(X2),(X3),(Y),(Z)
(X2,Y),(X3),(Z)
(X2),(X3,Y),(Z)
が列挙される。なお、ここでは記載の都合上、ワクチンX,Y,Zをそれぞれ単にX,Y,Zと表記し、2回目のワクチンXの接種をX2、3回目のワクチンXの接種をX3と表記している。
スケジュール案内装置1は、列挙した組み合わせのそれぞれについて、組み合わせに含まれる同日処置セットの可能な順列をすべて列挙する。ここでは、
(X2),(X3),(Y),(Z)
(X2),(X3),(Z),(Y)
(X2),(Y),(X3),(Z)
(X2),(Y),(Z),(X3)

(Y),(X2),(X3),(Z)

(Z),(X2),(X3),(Y)

(Z),(Y),(X2),(X3)
(X2,Y),(Z),(X3)
(X2,Y),(X3),(Z)
(X2),(X3,Y),(Z)
(X2),(Z),(X3,Y)
(Z),(X2,Y),(X3)
(Z),(X2),(X3,Y)
を列挙する。ここでX2よりもX3が先となる順列は排除しておく。
スケジュール案内装置1は、履歴保持データベースの処置履歴情報に記録されている、2022年11月1日の初回のワクチンXの接種については変更不能なスケジュールとして扱い、先に抽出された条件情報を参照して、列挙された順列ごとに忌避期間を同日処置セット間に配するとともに、処置履歴情報を考慮した忌避期間を配したときの全体(処理の日以降、最後の接種日まで)の最短期間を求める。
具体的に上記の例では、先行して2022年11月1日に行われた初回のワクチンXの接種から(X2)まで3週間(条件情報αによる)を忌避する必要があり、(X2)から(X3)まで8週間を忌避する必要があり(条件情報βまたはγによる)、ワクチンZの接種から(X2)または(X3)まで2週間を忌避する必要がある(条件情報δによる)。
従って、順列
[X],(X2),(X3),(Y),(Z)
では最初の処置である2022年11月1日から、(3+8)週間+2週=13週間が最短期間となる(処理の日以降としてはここから4日を差し引くこととなる。以下同様)。なお、ここで[X]は、移動不能な(既に完了した)処置を意味する。また順列
[X],(X2,Y),(Z),(X3)
等では、2022年11月1日から、3+8=11週間が最短期間となる(X2からX3までの期間にZ前後の4週間を含めることができるため)。
スケジュール案内装置1は、これらの順列のうちから「最短期間が最も短い」との予め定めた基準に従い、
[X],(X2,Y),(Z),(X3)
[X],(X2),(Z),(X3,Y)
などの順列(いずれも最短期間は11週間となる)を選択する。
そしてスケジュール案内装置1は、選択した順列ごとに、対応する日程を求める。具体的に順列
[X],(X2,Y),(Z),(X3)
については、最初の(X2,Y)が先行して2022年11月1日に行われた初回のワクチンXの接種から3週間であるため、2022年11月22日と定められ、次の(Z)が(X2,Y)から2週間であるので、2022年12月5日と定められる。さらに、最後の(X3)については、(Z)から2週間または(X2,Y)から8週間のうち長い方を選択し、2023年1月17日(2022年11月22日から8週間後)と定める。
スケジュール案内装置1は、順列ごとに求めた日程のリストを、ユーザ側端末装置2に送出し、決定したスケジュールの候補の情報を提示する。
ユーザ側端末装置2のユーザは、ここで列挙されたスケジュールの候補から一つを選択して接種のスケジュールを決定することとすればよい。
[同日処置対象のユーザによる指定]
なお、上述の例では、同日に行い得る処置を考慮して、最短となるスケジュールをユーザによる人為的操作なく選択することとしていたが、本実施の形態では、同日に行う処理をユーザに選択させてからスケジュールの候補を定めてもよい。
この例では、スケジュール案内装置1は、同日許可情報を参照して、同日に行い得る処置を同日に行う場合を含む複数の日にそれぞれ行う処置の組み合わせを列挙したときに、当該列挙した組み合わせをユーザ側端末装置2に送出してユーザに提示させる。すなわち上述の例では、スケジュール案内装置1は、ユーザ側端末装置2に同日に行う処置の候補として、
(X2),(X3),(Y)
(X2,Y),(X3)
(X2),(X3,Y)
の組み合わせを提示させる(Zについては同日処置の対象でないため省いている)。
なお、このときスケジュール案内装置1は、既に述べた最短期間を求める処理を各組み合わせについて行って、各組み合わせにおける最短期間の情報を対応する組み合わせを表す情報に関連付けてユーザ側端末装置2に送出してユーザに提示させてもよい。
これにより上述の例では、ユーザは、
組み合わせ1:(X2),(X3),(Y) (最短12週+3日)
組み合わせ2:(X2,Y),(X3) (最短10週+3日)
組み合わせ3:(X2),(X3,Y) (最短10週+3日)
といった選択肢の提示を受けることとなる。なお、これらの組み合わせのほか、「おまかせ」のような選択肢がさらに含まれてもよい。
ユーザが、これら提示された選択肢のうち一つを選択すると、ユーザ側端末装置2が当該選択された選択肢を特定する情報をスケジュール案内装置1に送出し、スケジュール案内装置1は、当該情報で特定された選択肢に係る組み合わせに含まれる同日処置セットの可能な順列をすべて列挙する。
具体的にユーザが組み合わせ2:(X2,Y),(X3)を選択したときには、スケジュール案内装置1は、この組み合わせに係る同日処置セットの可能な順列をすべて列挙する。ここでの例では、
(X2,Y),(Z),(X3)
(X2,Y),(X3),(Z)
(Z),(X2,Y),(X3)
が列挙されることとなる。ここでもX2よりもX3が先となる順列は排除しておく。
そしてスケジュール案内装置1は、履歴保持データベースの処置履歴情報に記録されている、2022年11月1日の初回のワクチンXの接種については変更不能なスケジュールとして扱い、先に抽出された条件情報を参照して、列挙された順列ごとに忌避期間を同日処置セット間に配するとともに、処置履歴情報を考慮した忌避期間を配したときの全体(最初の処置の日以降、最後の処置の日である接種日まで)の最短期間を求める。
ここでの例については、スケジュール案内装置1は、
[X],(X2,Y),(Z),(X3)
[X],(X2),(Z),(X3,Y)
について最短期間を11週(最初の処置の日からは最短10週+3日)、
[X],(Z),(X2,Y),(X3)
については[X]と(Z)との間に2週、(Z)と(X2,Y)との間に2週をとると、[X]から(X2,Y)の間に4週開くこととなるので、最短期間を12週(処理の日からは最短11週+3日)と演算する。
スケジュール案内装置1は、これらの順列のうちから「最短期間が最も短い」との予め定めた基準に従い、
[X],(X2,Y),(Z),(X3)
[X],(X2),(Z),(X3,Y)
などの順列(いずれも最短期間は11週間となる)を選択する。
以下、スケジュール案内装置1は、既に述べた例と同様に、選択した順列ごとに、対応する日程を求める。具体的に順列
[X],(X2,Y),(Z),(X3)
については、最初の(X2,Y)が先行して2022年11月1日に行われた初回のワクチンXの接種から3週間であるため、2022年11月22日と定められ、次の(Z)が(X2,Y)から2週間であるので、2022年12月5日と定められる。さらに、最後の(X3)については、(Z)から2週間または(X2,Y)から8週間のうち長い方を選択し、2023年1月17日(2022年11月22日から8週間後)と定める。
そしてスケジュール案内装置1は、順列ごとに求めた日程のリストを、ユーザ側端末装置2に送出し、決定したスケジュールの候補の情報を提示する。
この例でも、ユーザ側端末装置2のユーザは、ここで列挙されたスケジュールの候補から一つを選択して接種のスケジュールを決定することとなる。
[処置日の調整]
さらに本実施の形態のスケジュール案内装置1は、スケジュール決定部24としての処理において、同日許可情報を参照して、同日に行い得る処置を同日に行う場合を含む複数の日にそれぞれ行う処置の組み合わせを列挙し、さらに組み合わせに含まれる同日処置セットの可能な順列をすべて列挙(なお、上述の例のように、複数回の同じ処置がある場合において、第n回目よりもk<nである第k回目の処置が先となる順列は排除しておく)したときに、次の処理を実行してもよい。
すなわちスケジュール案内装置1は、
・順列において連続し、忌避情報を参照して、予め定めた日数以内に処置可能と判断される複数の処置であって、かつ同日に行い得る処置を一つの日程にとりまとめる。
・忌避情報を参照して処置可能な日程から所定の日数以内に、集団接種など、ユーザにとって条件のよい処置を行う予定がある場合は、当該予定の日程に処置日を移動する
といった処置日の調整の処理を実行する。
以下、この処理を、上述の例を利用して具体的に説明する。以下では、既に述べた例に係る処置X,Y,Zに加えて、処置Xの後に1週間の忌避期間を要する処置Pがあるものとする。またこの処置Pは処置Yとは同日処置が可能であるとする。
この例では、スケジュール案内装置1は、可能な順列として
(X2),(X3),(Y),(Z),(P)
(X2),(X3),(Y),(P),(Z)
(X2),(X3),(P),(Y),(Z)

(X2),(X3),(Z),(Y),(P)

を列挙する。
そしてこの列挙した順列の各々について、履歴保持データベースの処置履歴情報に記録されている、2022年11月1日の初回のワクチンXの接種については変更不能なスケジュールとして扱い、先に抽出された条件情報を参照して、忌避期間を同日処置セット間に配するとともに、処置履歴情報を考慮した忌避期間を配したときの全体(処理の日以降、最後の接種日まで)の最短期間を求める。
ここで、順列[X],(X2),(X3),(Y),(P),(Z)では、最初の処置である[X]が行われた2022年11月1日から、仮に、
(X2):2022年11月22日
(X3):2023年1月10日
(Y):2023年1月11日(Xと同日でなければよい)
(P):2023年1月17日(Xから1週間を忌避する)
(Z):2023年1月24日(X3から2週間を忌避する)
といったようにスケジュールを決定できる。
ここでスケジュール案内装置1は、処置Y,Pが同日に行うことができることを条件として、かつ、処置日をとりまとめる条件が連続する処置が「7日以内」であることを条件として、Yの処置日をPの処置日に一致させる(順列上、連続する同日処置可能な処置について、忌避情報の条件を満足でき、かつ最も早い日となるように日程を決定する)。
つまりスケジュール案内装置1は、上記順列の処置日の候補をそれぞれ、仮に、
(X2):2022年11月22日
(X3):2023年1月10日
(Y,P):2023年1月17日(PについてXから1週間を忌避する)
(Z):2023年1月24日(X3から2週間を忌避する)
と決定する。
つまり、これにより順列[X],(X2),(X3),(Y),(P),(Z)と、順列[X],(X2),(X3),(Y,P),(Z)とを一致させることが可能となり、期間演算を行うことが、この処置日を取りまとめる処理よりも負荷が大きい場合に、処理負荷を軽減可能となる。
さらに、日程の調整の条件は、上述の例に限られず、仮に決定したスケジュール上の日程から予め定めた日程以内の範囲に、ある処置に関して集団で処置される(例えば集団接種など)といった、処置を受ける側にとって有利となる処置スケジュールがあれば、当該処置の処置日を、当該処置スケジュールに一致させることとしてもよい。
この場合スケジュール案内装置1は、予め集団接種など、処置の種類ごとに、より有利に処置を行い得る日程の情報の入力を受け入れて、保持しておく。例えば「処置Xについて、2023年1月13日に、集団接種がある」旨の情報の入力を管理者等から受け入れて保持しておく。
そして上述の例のように仮に決定したスケジュール上の各処置について、スケジュール案内装置1は、例えば順列[X],(X2),(X3),(Y),(P),(Z)では、最初の処置である[X]が行われた2022年11月1日から、仮に、
(X2):2022年11月22日
(X3):2023年1月10日
(Y):2023年1月11日(Xと同日でなければよい)
(P):2023年1月17日(Xから1週間を忌避する)
(Z):2023年1月24日(X3から2週間を忌避する)
とまず定め、次に、集団接種の予定(Q)を含めて、
(X2):2022年11月22日
(X3):2023年1月10日
(Y):2023年1月11日(Xと同日でなければよい)
(Q):2023年1月13日
(P):2023年1月17日(Xから1週間を忌避する)
(Z):2023年1月24日(X3から2週間を忌避する)
とする。ところで、Y,Pは既に説明した処理により、同日に移動されて、
(X2):2022年11月22日
(X3):2023年1月10日
(Q):2023年1月13日
(Y,P):2023年1月17日(Xから1週間を忌避する)
(Z):2023年1月24日(X3から2週間を忌避する)
となる。そこでスケジュール案内装置1は、隣接する処置を順次参照し、当該隣接する処置(ここでは(X3)と(Q)と)が同日に実施可能(Qの日時において処置Xが可能)であることを見いだすと、処置(X3)を(Q)の日程に一致させて、
(X2):2022年11月22日
(X3,Q):2023年1月13日
(Y,P):2023年1月20日(Xから1週間を忌避する)
(Z):2023年1月27日(X3から2週間を忌避する)
といったスケジュールを生成する。
これらの例では、必ずしも最短のスケジュールとはならないが、処置のために病院等で訪問する機会が減り、また、集団接種等、有利な条件で処置を受けることが可能となる場合がある。
そこで本実施の形態のスケジュール案内装置1は、列挙した順列から、ユーザに提示するスケジュールの候補を選択する基準として、「最短期間が最も短い」との基準に代えて、あるいはこの基準と併せて、「回数が最小」、「有利条件がある(集団接種がある)」などの基準を単独で、あるいは組み合わせて用いてもよい。
この場合スケジュール案内装置1は、上述のように処置の仮の日程を変更し、スケジュールを調整したときには、その旨を表す情報を、調整した順列に関連付けて保持しておく。
そしてスケジュール案内装置1は、例えば「最短期間が最も短い」との基準で選択した順列に加え、これら調整をした旨を表す情報が関連付けられた順列を選択して、ユーザに提示する。この提示の際には、提示される順列に併せて、調整をした旨を表す情報をユーザに提示して、選択の参考に供してもよい。
[病歴による処置の要否]
さらに本実施の形態のスケジュール案内装置1は、列挙した順列を調整するにあたり、処置対象者の病歴の情報を参照してもよい。ここで病歴の情報は、例えば病名と治癒緩解の日とを関連付けたものとしておく。またこの例の処理を行う場合、処置データベースにおいて、病歴により不要となる処置があれば、当該処置を不要とする病歴の条件を表す情報を、当該処置を特定する情報に関連付けて記録しておく。ここで病歴の条件は、病名と期間に関する情報とを含んでよい。
一例として、麻疹については免疫が持続するので、
処置名:麻疹予防接種…不要とする病歴:[病名:麻疹、期間の条件:なし]
とする。一方、インフルエンザについては年ごとの変異などがあるので、
処置名:インフルエンザ予防接種…不要とする病歴:[病名:インフルエンザ、期間の条件:直近の11月以降に治癒緩解]
などと定めておく。
この処理を行うスケジュール案内装置1は、処置対象者の病歴を参照し、列挙した組み合わせに含まれる各処置について、上記病歴により不要となった処置であるか否かを検査する。そして病歴により不要となった処置であれば、当該処置を排除して順列を列挙する。
具体的に上述の例において、
処置名:Y…不要とする条件[病名:dddd,期間の条件:直近の9月以降に治癒緩解]
との設定があるとし、ある処置対象者について10月1日に治癒緩解とされた病名ddddに関する病歴が記録されているとする。
このときスケジュール案内装置1は、同日許可情報を参照して、同日に行い得る処置を同日に行う場合を含む複数の日にそれぞれ行う処置の組み合わせを列挙するが、その後、上記設定と病歴の情報とにより、対象となった処置対象者については、各組み合わせに含まれる処置のうち、処置Yが不要な処置であると判断する。つまり、列挙された
(X2),(X3),(Y),(Z)
(X2,Y),(X3),(Z)
(X2),(X3,Y),(Z)
の組み合わせから、処置Yを削除し、
(X2),(X3),(Z)
(X2),(X3),(Z)
(X2),(X3),(Z)
とする。これらはすべて同じ組み合わせとなるので、この例では結局、組み合わせ:
(X2),(X3),(Z)
のみが列挙される。
そしてスケジュール案内装置1は、列挙した組み合わせのそれぞれについて、組み合わせに含まれる同日処置セットの可能な順列をすべて列挙する。ここでは、
(X2),(X3),(Z)
(X2),(Z),(X3)
(Z),(X2),(X3)
のみが列挙されることとなる。
この後、スケジュール案内装置1は、このうち最短となるスケジュールを案内するか、あるいは、処置日を調整する処理を行って、所定の基準に従って選択したスケジュールを案内する。
[可能期間情報の設定]
またここまでの説明においてスケジュール案内装置1は、忌避期間の情報は、必須的なものであるとしてスケジュールの候補を決定していたが、忌避期間のうちには、忌避を推奨するが、処置(接種等)は可能とする可能期間が別途定められたものがあってもよい。
この場合、スケジュール案内装置1は、同日許可情報及び条件情報を考慮して列挙した順列のそれぞれについて、条件情報に含まれる忌避期間(可能期間を考慮しない)に基づいて全体(処理の日以降、最後の処置の日まで)の最短期間を求めるとともに、可能期間の設定がある場合には、当該可能期間を考慮した場合の全体(処理の日以降、最後の処置の日まで)の最短期間を第2候補として求める。
具体的に上述の例(初回接種が5歳未満であるとして)において、
・ワクチンXの条件情報φが、
処置=ワクチンZ,属性条件なし,後側忌避期間=1週間(必須),後側忌避期間=1週間(推奨されるが処置可能な期間)
と設定され、同様に、
・ワクチンZについて:
条件情報κ:処置=ワクチンX,属性条件なし,前側忌避期間=1週間(必須),前側忌避期間=1週間(推奨されるが処置可能な期間)
と設定されており、ワクチンX同士の条件の忌避期間がいずれも2週間であるとする(条件情報αからγまでの前側・後側の忌避期間がいずれも2週間と設定されていないものとする)と、スケジュール案内装置1は、ワクチンX接種の処置後、ワクチンZを接種するための忌避期間を、必須な忌避期間(1週間)+可能期間(1週間)=2週間とし、既に述べた例により、
(X2,Y),(Z),(X3)や
(X2),(Z),(X3,Y)
などの順列を選択するとともに、可能期間を考慮した最短期間を別途演算する。なお、ここで選択した、可能期間を考慮しない場合(可能期間を忌避期間に含める場合)の各順列の最短期間は、X2とZとの間が忌避期間(1週間)+可能期間(1週間)=2週間であり、ZからX2までの前側忌避期間が2週間となるから、いずれも合計4週間となる。
一方、可能期間ではX2とZとの間で、必須な忌避期間が1週間であり、かつ、推奨される忌避期間(可能期間)が1週間となっているため、
(X2,Y),(Z),(X3)や
(X2),(Z),(X3,Y)
などの順列については最短期間は3週となり、
(Z),(X2,Y),(X3)
などの順列についても同様に、最短期間が1+2週=3週となる(ここではワクチンX同士の忌避期間が2週間としている)ので、より多くのスケジュールの候補(第2候補)が列挙されることとなる。
[スケジュールの調整]
またスケジュール案内装置1は、この可能期間が設定される場合、ユーザからの指示等により、生成したスケジュールを調整する処理を行ってもよい。この例のスケジュール案内装置1は、第1候補と、可能期間を考慮した第2候補とで列挙された順列をユーザに提示して、そのうち可能期間となる範囲を示す。
例えばスケジュール案内装置1は、図5に例示するような案内画面(を表すHTML情報等)をユーザ側端末装置2へ送出して表示させ、ユーザに提示する。なお、以下の例において、処置対象者に対して2022年11月1日に「初回のワクチンX接種」の処置が行われたことを表す処置履歴情報が履歴保持データベースに保持されているものとし、また、上述の可能期間が設定される例と同様、条件情報αからγまでの前側・後側の忌避期間がいずれも2週間と設定されていないものとし、条件情報φ,κは、可能期間を含めて設定されているものとする。
この例においてスケジュール案内装置1は、列挙された各順列、例えば順列
(X2,Y),(Z),(X3)
に係るスケジュールの候補として、図5に例示するように、先行して行われている処置の日である2022年11月1日を示すとともに(X1)、それから忌避期間である2週間後の2022年11月14日(起算日当日を算入している)までを避けた2022年11月15日に、処置(X2,Y)を仮に設定して示す。
また処置(Z)についてスケジュール案内装置1は、2022年11月15日から必須期間である1週間を超え、必須期間に可能期間を加算して2週間を超えない期間、つまり2022年11月22日から2022年11月29日を調整可能期間として示し(E)、この期間内、例えば推奨される忌避期間を考慮した2022年11月29日に処置(Z)を仮に設定する。さらに、処置(X3)については、スケジュール案内装置1は、処置(Z)から2週間後(先行する処置X2からは2週間以上開くこととなる)である2022年12月13日に仮に設定する。
スケジュール案内装置1は、仮に設定された処置(X2,Y)の日、処置(Z)の日、または処置(X3)の日を、必須忌避期間を避けた日に移動可能に(例えばカーソルにより移動可能に)提示する。ユーザは、これらの日程を、必須忌避期間を避けて設定する。
またスケジュール案内装置1は、ユーザが日程を変更した場合には、忌避期間を考慮して、各種処置の設定日を変更してもよい。例えば上述の例において、ユーザが処置(Z)の日を、最短期間(必須忌避期間だけを避ける期間)である2022年11月22日に変更して設定すると、スケジュール案内装置1は、処置(X3)の日を、変更された処置(Z)の日から忌避期間である2週間を考慮した2022年12月6日に仮に設定する。
なお、スケジュール案内装置1は、各処置(ワクチン接種など)が毎日行われているものでない場合であって、接種日が定められている場合は、この案内画面において、定められた接種日を併せて案内してもよい。例えばスケジュール案内装置1は、ユーザ(処置対象者がユーザでない場合は処置対象者)の住所等の情報をユーザデータベースから取得し、当該住所地で処置を行っている医療機関等(処置拠点)と、当該処置拠点での各処置の処置日の情報とを取得する。なお、各処置拠点での処置ごとの処置日の情報は、予めスケジュール案内装置1の管理者や、地方自治体の管理者などが設定しておくものとする。
この処置日の情報は例えば、
医療機関A:
ワクチンXの接種:「月曜日午後、水曜日午後、金曜日午後」
ワクチンYの接種:「月曜日午後、水曜日午後」
ワクチンZの接種:「月曜日午後、水曜日午後、金曜日午後」
医療機関B:
ワクチンXの接種:「月曜日,火曜日」
ワクチンYの接種:毎月1,8,15日…
ワクチンZの接種:「月曜日」

などというように、曜日や時間帯等で定められてもよいし、日や月などの条件、あるいは、特定の日を列挙する方法で定められてもよい。
スケジュール案内装置1は、スケジュールの案内画面を提供する際に、ユーザ(処置対象者がユーザでない場合は処置対象者)の住所地で処置を行っている医療機関の処置日の情報を参照して、設定日以降の日であって直近の処置日に対応する処置を設定する。またこのとき、当該処置を行っている医療機関を特定する情報を合わせて表示する。
既に説明した例であれば、スケジュール案内装置1は、仮に設定された処置(X2,Y)の日(X,Yを同日接種する日)を、2022年11月15日(火曜日)以降の直近の処置日に設定する。上記の例では、医療機関Bにおいて2022年11月15日(火曜日)にワクチンX,Yの接種が行われているので、スケジュール案内装置1は、処置(X2,Y)の日を、2022年11月15日のままとする。
またスケジュール案内装置1は、処置(Z)の日(ユーザが変更した場合は変更後の日)以降の直近の処置日に設定する。処置(Z)の日は、ユーザが変更する前であれば2022年11月29日(火曜日)に仮に設定されているので、上記の例であれば、それ以降の直近の処置日(医療機関Aの処置日)である翌2022年11月30日(水曜日)に設定される。スケジュール案内装置1は、この設定を受けて、続く処置(X3)の日をこの2022年11月30日から2週間後の2022年12月14日(水曜日)に仮に決定する。
スケジュール案内装置1は、そして、この処置(X3)の日を当該仮に設定された2022年12月14日(水曜日)以降の直近の処置日に設定する。ここでの例では医療機関Aにおいて水曜日にワクチンXの接種が行われるものとしているので、スケジュール案内装置1は、処置(X3)の日をそのまま2022年12月14日とする。
一方、処置(Z)の日をユーザが変更するときには、2022年11月22日(火曜日)以降のいずれかの処置日を選択させる。スケジュール案内装置1は、当該2022年11月22日以降の処置日(医療機関Aの処置日)である翌2022年11月23日(水曜日)や、2022年11月25日(金曜日),2022年11月28日(月曜日;医療機関Bの処置日)等を列挙してユーザに選択させる。ここでユーザが、2022年11月23日(水曜日)を選択すると、スケジュール案内装置1は、処置(Z)の日を2022年11月23日(水曜日)に設定する。そしてスケジュール案内装置1は、続く処置(X3)の日をこの2022年11月23日から2週間後の2022年12月7日(水曜日)に仮に決定する。
スケジュール案内装置1は、そして、この処置(X3)の日を当該仮に設定された2022年12月7日(水曜日)以降の直近の処置日に設定する。ここでの例では医療機関Aにおいて水曜日にワクチンXの接種が行われるものとしているので、スケジュール案内装置1は、処置(X3)の日をそのまま2022年12月7日とする。
なおここでは、スケジュール案内装置1は、提示する順列の候補を選択した後、スケジュールの案内画面を提示する際に医療機関等の処置日を考慮した案内を行うものとしたが、順列の候補の選択の際に、ユーザ(処置対象者がユーザでない場合は処置対象者)の住所地での処置を行っている医療機関等の処置日を参照して処置を行い得る日程を仮に設定してから、そのうち全体の期間が最短の期間となるものを提示することとしてもよい。この場合も、可能期間を別途定める場合は、可能期間を考慮した最短期間を求めて第2候補としてさらに提示してもよい。
またスケジュール案内装置1は、接種する間隔によって接種回数が変化するワクチンなど、処置日程の間隔によって処置回数が変化する場合を考慮したスケジュールを案内してもよい。
例えば小児用肺炎球菌ワクチンは、生後2から7月以内に最初の接種を行った後、標準的にはそれぞれ27日以上の間隔を空けて2,3回目の接種を行い、その後の生後12月以降に、初回接種から60日以上の間隔を空けて4回目の接種を行う。しかしながら例えば2回目の接種の後、3回目の接種が遅延してしまい、生後12月を過ぎてしまった場合には、3回目の接種のみを行い、4回目の接種は行わない。
この例では、処置データベースにおいて、対応する処置について既に行われているべき処置の履歴に関する条件を設定する。具体的に小児用肺炎球菌ワクチンについては、
条件情報1:処置=初回の小児用肺炎球菌ワクチン接種,前側忌避期間=27日
条件情報2:処置=2回目の小児用肺炎球菌ワクチン接種,前側忌避期間=27日,後側忌避期間27日間
が設定され、また、特に「4回目の小児用肺炎球菌ワクチン」について、条件情報として、
条件情報3:処置=4回目の小児用肺炎球菌ワクチン接種,接種の条件=3回の小児用肺炎球菌ワクチンを接種済みであること,前側忌避期間=60日、
との設定が行われる。
スケジュール案内装置1は、処置対象者が既に受けた処置の履歴の情報を、履歴保持データベースを参照して取得し、過去に行われた処置の日の間隔の情報を得る。
例えば生後2月目に小児用肺炎球菌ワクチンの接種を行い、その後、27日後に2回目の小児用肺炎球菌ワクチンの接種を行った履歴のある、生後4月の処置対象者P1と、生後2月目に小児用肺炎球菌ワクチンの接種を行い、その後、27日後に2回目の小児用肺炎球菌ワクチンの接種を行った履歴があるが、その後、生後12月までに3回目の接種の履歴のない処置対象者P2がいる場合を想定する。
この例においてスケジュール案内装置1が処置対象者P1の処置のスケジュールを作成する場合、ユーザが、当該小児用肺炎球菌ワクチンの接種の処置を特定する情報を入力すると、スケジュール案内装置1は、3回目及び4回目の小児用肺炎球菌ワクチンの接種の処置を含めて、ユーザから入力された情報で特定される処置のスケジュールの組み合わせを作成する。そして3回目の小児用肺炎球菌ワクチンについては条件情報2により、2回目の小児用肺炎球菌ワクチン接種の日から27日以上をおいてスケジュールされ、4回目の小児用肺炎球菌ワクチンについては条件情報3により、3回目の接種が終了しているという条件のもとで、初回の小児用肺炎球菌ワクチンの接種から60日以降にスケジュールされる。
一方、処置対象者P2の生後12月以降の処置のスケジュールを作成する場合、スケジュール案内装置1は、当該小児用肺炎球菌ワクチンの接種の処置を特定する情報がユーザから入力されると、履歴保持データベースを参照して「4回目の小児用肺炎球菌ワクチン」の接種に必要な条件である、3回の小児用肺炎球菌ワクチンが接種済みであるとの条件を満足していないので、条件情報3に基づくスケジュールの作成は行わない。
すなわちこの場合、スケジュール案内装置1は、3回目の小児用肺炎球菌ワクチンの接種の処置を含めて、ユーザから入力された情報で特定される処置のスケジュールの組み合わせを作成することとなる。
[流通量・混雑の情報の反映]
さらに本実施の形態のスケジュール案内装置1では、ユーザに提示するスケジュールの候補(可能期間を考慮した第2候補を含んでもよい)を決定するとともに、各候補として提示されたスケジュールに対応する、処置が行われる拠点(医療機関や、ワクチンの接種会場など)での処理必要品(ワクチン自体を含む)の流通状況や、混雑(予約等)の状況(拠点状況情報)を考慮して、上記決定を調整し、スケジュールの案内を行ってもよい。
この例に係るスケジュール案内装置1は、医療機関側端末装置3から提供された少なくとも一つのワクチン接種の拠点を特定する情報に関連付けて、当該拠点における各ワクチンの流通状況の情報(日ごと、あるいは日々の午前・午後ごとの、接種可能な各ワクチンの予定本数等)や、予約件数などの情報の入力を受けて、これらを互いに関連付けて状況データベースとして保持する。
あるいは、スケジュール案内装置1は、このようにして生成される状況データベースにアクセス可能に接続される。また本実施の形態のこの例に係るスケジュール案内装置1は、ユーザ側端末装置2のユーザから、今後行われるべき処置を受ける処置の拠点(例えばワクチンの接種を受ける接種の拠点、以下指定拠点と呼ぶ)を特定する情報を少なくとも一つ、受け入れておく。
スケジュール案内装置1は、スケジュールの候補を決定すると、指定拠点に係る拠点状況情報であって、決定したスケジュールの候補に係る日程に対応する拠点状況情報を、状況データベースから取得する。
スケジュール案内装置1は、決定したスケジュールの候補に係る日程のいずれかにおいて、どの指定拠点においても接種可能なワクチンの予定本数が予め定めたしきい値を下回る場合、あるいは、予約件数が予め定めたしきい値を上回る場合、もしくは接種可能なワクチンの予定本数から予約件数を差し引いた値が予め定めたしきい値を下回る場合は、当該日程を含むスケジュールの候補(接種が困難である可能性のある候補、以下、懸念候補と呼ぶ)を、ユーザに提供する候補から除外することとしてもよい。
あるいはスケジュール案内装置1は、ユーザ側端末装置2に対して、決定したスケジュールの候補に係る日程を送出する際に、懸念候補については、懸念候補であることを表す情報とともにユーザに提示するべき旨の指示を併せて送出してもよい。
この例によると、接種の拠点で確保可能なワクチンの本数が十分でない場合や、季節性のワクチンなど、時期により流通がなくなる場合に、そのような時期に接種のスケジュールを設定してしまうことが防止される。
1 スケジュール案内装置、2 ユーザ側端末装置、3 医療機関側端末装置、11 制御部、12 記憶部、13 通信部、21 受入部、22 条件取得部、23 履歴情報取得部、24 スケジュール決定部、25 スケジュール出力部。

Claims (5)

  1. ワクチン接種を含む複数の処置を行うスケジュールを生成するスケジュール案内装置であって、
    ワクチンを特定する情報に対して、当該ワクチンの接種以前に行われた処置であって、当該処置の時点から接種の時点までに所定の必須な忌避期間と、当該必須な忌避期間に加えて推奨される忌避期間である可能期間をおくべき処置があるときに、当該処置と必須な忌避期間と可能期間とを特定する前側忌避情報とを関連付けて条件情報として保持する条件保持手段と、
    処置対象者ごとに、過去に行われた処置を特定する情報と、当該処置を行った日時とを関連付けて、処置履歴情報として記録する履歴保持手段と、
    処置対象者を特定する情報とともに、当該処置対象者に対して接種する予定のワクチンを特定する情報の入力を受けて、前記条件保持手段と前記履歴保持手段とを参照し、前記入力された情報で特定されるワクチンに係る条件情報と、当該処置対象者に対して過去に行われた処置とに基づき、前記入力された情報で特定されるワクチンの接種時期の候補を決定するスケジュール決定手段と、
    前記決定した接種時期の候補の情報を含むスケジュール情報をユーザに供する手段と、
    を含み、
    前記スケジュール決定手段は、処置対象者を特定する情報とともに、当該処置対象者に対して接種する予定のワクチンを特定する情報の入力を受けて、前記条件保持手段と前記履歴保持手段とを参照し、前記入力された情報で特定されるワクチンに係る条件情報であって、当該処置対象者に対して過去に行われた処置に関わる条件情報を取得して、当該取得した条件情報の前側忌避情報の必須な忌避期間を忌避する期間としてワクチンの接種時期の第1候補を決定するとともに、前記取得した条件情報の前側忌避情報のうちに可能期間が含まれるときには、当該前側忌避情報に含まれる必須な忌避期間に可能期間を加算した期間を忌避する期間としてワクチンの接種時期の第2候補を決定するスケジュール案内装置。
  2. 請求項1に記載のスケジュール案内装置であって、
    前記条件保持手段が保持する前側忌避情報に含まれる必須の忌避期間を特定する情報は、対応する処置の時点での処置を受けた者の年齢の情報に基づいて互いに異なる必須の忌避期間を特定可能であり、
    前記スケジュール決定手段は、処置対象者の、前記履歴保持手段に保持された過去に行われた処置の時点での年齢の情報を参照し、当該処置対象者に対して過去に行われた処置に係る前側忌避情報が前記入力された情報で特定されるワクチンを特定する情報に関連付けられているときには、当該前側忌避情報のうち、前記参照した年齢の情報に対応する必須の忌避期間の情報を取得して、当該取得した情報を用いて、前記入力された情報で特定されるワクチンの接種時期の第1候補を決定するスケジュール案内装置。
  3. 請求項2に記載のスケジュール案内装置であって、
    前記スケジュール決定手段は、前記取得した条件情報の前側忌避情報のうちに可能期間が含まれるワクチンの接種時期の前記第1候補と第2候補とをユーザに提示し、ワクチンの接種日を、前記第1候補以降の日である必須の忌避期間を避けた日であって、可能期間を含む日の範囲でユーザに設定させるスケジュール案内装置。
  4. 請求項1からに記載のスケジュール案内装置であって、
    前記スケジュール決定手段は、少なくとも一つのワクチン接種の拠点を特定する情報を取得し、当該情報で特定される拠点ごとの、ワクチンの流通量と予約件数との少なくとも一方を含む拠点状態情報をさらに取得して、当該取得した拠点状態情報を用いて判断される、ワクチンの確保が困難である候補日を除いて、入力された情報で特定されるワクチンの接種時期の第1候補と第2候補とを決定するスケジュール案内装置。
  5. ワクチン接種を含む複数の処置を行うスケジュールを生成するスケジュール案内装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、
    ワクチンを特定する情報に対して、当該ワクチンの接種以前に行われた処置であって、当該処置の時点から接種の時点までに所定の必須な忌避期間と、当該必須な忌避期間に加えて推奨される忌避期間である可能期間をおくべき処置があるときに、当該処置と必須な忌避期間と可能期間とを特定する前側忌避情報とを関連付けて条件情報として保持する条件保持手段と、
    処置対象者ごとに、過去に行われた処置を特定する情報と、当該処置を行った日時とを関連付けて、処置履歴情報として記録する履歴保持手段と、
    処置対象者を特定する情報とともに、当該処置対象者に対して接種する予定のワクチンを特定する情報の入力を受けて、前記条件保持手段と前記履歴保持手段とを参照し、前記入力された情報で特定されるワクチンに係る条件情報と、当該処置対象者に対して過去に行われた処置とに基づき、前記入力された情報で特定されるワクチンの接種時期の候補を決定するスケジュール決定手段と、
    前記決定した接種時期の候補の情報を含むスケジュール情報をユーザに供する手段と、
    として機能させ、
    前記スケジュール決定手段として機能させる際には、コンピュータに、処置対象者を特定する情報とともに、当該処置対象者に対して接種する予定のワクチンを特定する情報の入力を受けて、前記条件保持手段と前記履歴保持手段とを参照し、前記入力された情報で特定されるワクチンに係る条件情報であって、当該処置対象者に対して過去に行われた処置に関わる条件情報を取得して、当該取得した条件情報の前側忌避情報の必須な忌避期間を忌避する期間としてワクチンの接種時期の第1候補を決定するとともに、前記取得した条件情報の前側忌避情報のうちに可能期間が含まれるときには、当該前側忌避情報に含まれる必須な忌避期間に可能期間を加算した期間を忌避する期間としてワクチンの接種時期の第2候補を決定させるプログラム。
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