JP7444727B2 - 感触評価方法および感触評価装置 - Google Patents

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本発明は、感触評価方法および感触評価装置に関する。
従来、スキンケア化粧品等の化粧料では、肌の状態を維持、改善する効果といった機能的価値だけでなく、その化粧料を使用したときの心地良さの実感といった情緒的価値も顧客満足のために大切な要素である。化粧料を使用したときの心地良さの実感は、肌に与えられる刺激の質(つまり、化粧料の感触)に影響を受けることが知られている。
一般には、化粧料の評価としては、官能評価がよく用いられている。例えば、特許文献1では、化粧料の塗布状態(感触等)をアンケートの回答者による回答で評価する方法が開示されている。
特開2017-120595号公報
しかしながら、官能評価は、個人差が大きく客観性に乏しい。そのため、化粧料等の評価対象物の感触をより客観性が高く評価できることが求められていた。
そこで、本発明の一実施形態では、評価対象物の感触をより客観性が高く評価することを目的とする。
本発明の一態様である方法は、評価対象物を被験者に塗布するステップと、前記評価対象物を塗布された前記被験者の体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係に基づいて、前記評価対象物の感触を評価するステップと、を含む。
本発明によれば、評価対象物の感触をより客観性が高く評価することができる。
本発明の一実施形態に係る評価対象物Aの摩擦係数と評価対象物Bの摩擦係数とを比較した図である。 本発明の一実施形態に係る評価対象物Aを塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動との関係と評価対象物Bを塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動との関係とを比較した図である。 本発明の一実施形態に係る体性感覚野について説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る線条体について説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る評価対象物Aを塗布された者による官能評価と評価対象物Bを塗布された者による官能評価とを比較した図である。 本発明の一実施形態に係る評価処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るシステム全体の構成図である。 本発明の一実施形態に係る評価装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る評価装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
<用語の説明>
本発明では、評価対象物を塗布された被験者の評価対象物に対する感触(例えば、評価対象物の触れ心地が良い)を評価する。「評価対象物」は、被験者に塗布できるもの(液体と固体の中間の状態のもの)であればよく、例えば、クリーム(例えば、フェイスクリーム、アイクリーム、ボディクリーム、ハンドクリーム、リップクリーム、コールドクリーム、マッサージクリーム、シェービングクリーム等)である。
「体性感覚野」は、触感を知覚する脳の部位である。体性感覚野は、一次体性感覚野と二次体性感覚野とに分けられる。一次体性感覚野は、皮膚の受容器から送られる信号を最初に受け取り、触覚的特徴を抽出し、高次の体性感覚野に送る。二次体性感覚野は、物体の認識に重要な役割を果たす。
「線条体」は、報酬(Reward)の処理に関わる代表的な脳の部位の一つであり、快を感じる部位である。
以下、図1~図5を参照しながら、評価対象物を塗布された者の脳の活動について説明する。
最初に、評価対象物Aと評価対象物Bとについて図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る評価対象物Aの摩擦係数と評価対象物Bの摩擦係数とを比較した図である。評価対象物Aとして化粧料のクリームAを用い、評価対象物Bとして化粧料のクリームBを用いた。これらのクリームAおよびクリームBを9名の女性の前腕の内側に塗布し、摩擦を測定する機器のセンサーを60秒間、繰り返し皮膚の上で滑らせて、摩擦係数を測定して平均値を算出(詳細には、60秒間の平均値を1人ずつ算出し、算出した9名の平均値の平均値を算出)した。なお、摩擦係数の値が大きいほど摩擦が大きい。図1に示されるように、クリームAの摩擦係数はクリームBの摩擦係数よりも小さかった。
次に、評価対象物Aを塗布された者の脳の活動と評価対象物Bを塗布された者の脳の活動とについて図2を参照しながら説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る評価対象物Aを塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動との関係と評価対象物Bを塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動との関係とを比較した図である。両者の関係について詳細に説明する前に、図3および図4を参照しながら、体性感覚野と線条体について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る体性感覚野(具体的には、二次体性感覚野)について説明するための図である。体性感覚野は、触感を知覚する部位である。体性感覚野は、一次体性感覚野と二次体性感覚野とに分けられる。一次体性感覚野は、皮膚の受容器から送られる信号を最初に受け取り、触覚的特徴を抽出し、高次の体性感覚野に送る。二次体性感覚野は、物体の認識に重要な役割を果たす。図3は、脳の断面図における二次体性感覚野の位置(脳の標準座標系(具体的には、MIN(Montreal Neurological Institute)座標系)の座標:52,-24,20)を指し示している。
図4は、本発明の一実施形態に係る線条体について説明するための図である。線条体は、報酬(Reward)の処理に関わる代表的な脳の部位の一つであり、快を感じる部位である。図4は、脳の断面図における線条体の位置(脳の標準座標系(具体的には、MIN(Montreal Neurological Institute)座標系)の座標:10,4,-2)を指し示している。
なお、脳の標準座標系は、脳内での位置を個人ごとの脳の大きさや形の違いに依存せずに表すために用いられる。脳内の画像を標準座標系の空間に変換することによって、個人の脳における位置を座標で表すことができる。
図2の説明に戻る。クリームAとクリームBとを22名の女性(普段から高級クリームを使用している女性)の手の甲に塗布し、クリームAおよびクリームBを塗布された者の脳(具体的には、体性感覚野と線条体)の活動量を計測した。具体的には、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置によって撮影された、クリームAおよびクリームBを塗布された者の脳内の画像をもとに、fMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)の手法を用いて、体性感覚野の活動量と線条体の活動量とを計測した。脳(具体的には、体性感覚野と線条体)の血流の変化が発生すると、脳(具体的には、体性感覚野と線条体)が活動していると判断する。図2は、値を標準化したものである。
図2に示されるように、クリームAを塗布された者の体性感覚野(具体的には、二次体性感覚野)の活動と線条体の活動との間には有意な相関がみられたが、クリームBを塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動との間には有意な相関がみられなかった。なお、クリームAの決定係数(R)は、0.2786であり、クリームBの決定係数(R)は、0.0889であった。決定係数とは、説明変数が目的変数を説明できる度合いを表す値である。
クリームAを塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動とは、正の相関関係である。なお、正の相関関係とは、2つの変数の一方が増加するときに他方も増加する関係があることをいう。つまり、体性感覚野の活動量が増加するときに線条体の活動量も増加する。
このように、評価対象物Aは摩擦係数が小さく、一方、評価対象物Bは摩擦係数が大きい。そして、評価対象物Aを塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動との間には有意な相関がみられた(正の相関関係がある)が、評価対象物Bを塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動との間には有意な相関がみられなかった。以上より、評価対象物を塗布された者の体性感覚野の活動と線条体の活動とが相関しているか否かに応じて、評価対象物の触感を評価することができる。
以下、正の相関関係であること以外に、体性感覚野の活動と線条体の活動との間にみられた相関について説明する。
<<相関の強さ>>
評価対象物の摩擦係数が小さいほど、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関の強さが強かった。なお、相関の強さが強いとは、相関係数が大きいことをいう。つまり、評価対象物の摩擦係数が小さいほど、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係の相関係数が大きかった。
<<相関関係の傾き>>
評価対象物の摩擦係数が小さいほど、体性感覚野の活動に対する線条体の活動が大きかった。なお、体性感覚野の活動に対する線条体の活動が大きいとは、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係を示す回帰直線の傾きが大きいことをいう。つまり、評価対象物の摩擦係数が小さいほど、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係を示す回帰直線の傾きが大きかった。
次に、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係と、官能評価と、について説明する。
クリームAとクリームBとを図2の22名の女性(つまり、体性感覚野の活動と線条体の活動との関係を比較した者)の手の甲に塗布し、クリームAおよびクリームBを塗布された者による官能評価を実施した。具体的には、クリームAおよびクリームBを塗布された者は、「なめらか」、「やわらかい」、「のびがよい」、「触れ心地が良い」の4つの項目について、-3(全く感じない)、-2(感じない)、-1(あまり感じない)、0(どちらともいえない)、1(やや感じる)、2(感じる)、3(非常に感じる)の7段階で回答した。
図5は、本発明の一実施形態に係る評価対象物Aを塗布された者による官能評価と評価対象物Bを塗布された者による官能評価とを比較した図である。図5は、各クリームの各項目の平均値、SD(標準偏差)、統計的検定のt検定のt値とp値を示している。図5に示されるように、クリームAのほうがクリームBよりも高いスコアを示している。つまり、クリームAのほうがクリームBよりも良い感触であるという官能評価がなされている。
体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係(図2)と、官能評価の結果(図5)とを対比すると、クリームAのほうがクリームBよりも良い感触である点で両者は一致してる。このように、従来から用いられている官能評価の結果と、本発明での脳の活動量の計測結果を用いた手法との間で、一定程度評価が一致していることは、本発明の評価技術の妥当性を示している。しかし、官能評価は、被験者の主観的な報告をもとにした手法であるので、客観性の面で問題がある。一方、本発明の手法は、被験者の意思によって結果が左右されない客観的な方法である。
<方法>
図6は、本発明の一実施形態に係る評価処理のフローチャートである。
なお、図6の方法の一部または全部は、人によって実行されてもよいし、あるいは、図7~図9にて詳細に説明する評価装置10によって実行されてもよい。以下、評価装置10が評価する場合を説明する。
ステップ11(S11)において、評価対象物が被験者に塗布される。例えば、人または任意の装置が、被験者の皮膚(例えば、手の甲)に評価対象物を塗布する。
ステップ12(S12)において、評価装置10は、S11で評価対象物を塗布された被験者の体性感覚野の活動を示すデータを取得する。
ステップ13(S13)において、評価装置10は、S11で評価対象物を塗布された被験者の線条体の活動を示すデータを取得する。
具体的には、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置によって撮影された、評価対象物を塗布された被験者の脳内の画像をもとに、fMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)の手法を用いて、体性感覚野の活動量と線条体の活動量とを計測する。脳(具体的には、体性感覚野と線条体)の血流の変化が発生すると、脳(具体的には、体性感覚野と線条体)が活動していると判断する。
なお、S12とS13は、逆の順序で実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。
ステップ14(S14)において、評価装置10は、S12およびS13で取得した、評価対象物を塗布された被験者の体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係に基づいて、評価対象物の感触を評価する。以下、具体的な評価の例を説明する。
<<正の相関>>
例えば、体性感覚野の活動と線条体の活動とが正の相関関係であると、評価対象物の感触が良い感触である(例えば、評価対象物の触れ心地が良い)と評価される。なお、正の相関関係とは、2つの変数の一方が増加するときに他方も増加する関係があることをいう。つまり、体性感覚野の活動量が増加するときに線条体の活動量も増加する関係があると、評価対象物の感触が良い感触であると評価される。
<<相関の強さ>>
例えば、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関の強さが強いほど、評価対象物の感触が良い感触である(例えば、評価対象物の触れ心地が良い)と評価される。なお、相関の強さが強いとは、相関係数が大きいことをいう。つまり、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係の相関係数が大きいほど、評価対象物の感触が良い感触であると評価される。
<<相関関係の傾き>>
例えば、体性感覚野の活動に対する線条体の活動が大きいほど、評価対象物の感触が良い感触である(例えば、評価対象物の触れ心地が良い)と評価される。なお、体性感覚野の活動に対する線条体の活動が大きいとは、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係を示す回帰直線の傾きが大きいことをいう。つまり、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係を示す回帰直線の傾きが大きいほど、評価対象物の感触が良い感触であると評価される。
ステップ15(S15)において、評価装置10は、S14で評価した結果を出力する。
<システム全体の構成>
図8は、本発明の一実施形態に係るシステム全体の構成図である。本発明の一実施形態に係るシステムは、評価装置10とMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置20とを含む。さらに、本発明の一実施形態に係るシステムは、MRI装置20が撮影した画像を管理するサーバ(以下、管理サーバともいう)を含む構成とすることもできる。以下、それぞれについて説明する。
MRI装置20は、評価対象物を塗布された被験者の脳内を撮影する。また、MRI装置20は、撮影した画像を管理サーバへ送信する構成とすることもできる。
本発明の一実施形態では、fMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)の手法を用いて、脳(具体的には、体性感覚野と線条体)の活動量を計測する。具体的には、管理サーバ(あるいは、評価装置10)は、MRI装置20が撮影した画像をもとにfMRIの手法を用いて、脳(具体的には、体性感覚野と線条体)の活動量を計測する。脳(具体的には、体性感覚野と線条体)の血流の変化が発生すると、脳(具体的には、体性感覚野と線条体)が活動していると判断する。
評価装置10は、評価対象物を塗布された被験者の体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係に基づいて、評価対象物の感触を評価するコンピュータである。上述したように、評価装置10は、MRI装置20が撮影した画像をもとにfMRIの手法を用いて、脳(具体的には、体性感覚野と線条体)の活動量を計測する構成とすることもできる。後段で、図8を参照しながら、評価装置10について詳細に説明する。
なお、図8では、fMRIの手法を用いて脳の活動量を計測したが、これに限られず、脳の活動量を計測できる手法であれば他の手法であってもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係る評価装置10の機能ブロック図である。図8に示されるように、評価装置10は、取得部101と、評価部102とを備えることができる。また、評価装置10は、プログラムを実行することで、取得部101、評価部102として機能することができる。以下、それぞれについて説明する。
取得部101は、評価対象物を塗布された被験者の体性感覚野の活動を示すデータと、線条体の活動を示すデータとを取得する。なお、取得部101は、管理サーバからデータ(つまり、管理サーバが計測した体性感覚野と線条体の活動量)を取得する構成とすることもできるし、記憶媒体を介してデータを取得する構成とすることもできる。また、取得部101は、評価装置10が計測した体性感覚野と線条体の活動量を用いる構成とすることもできる。
評価部102は、評価対象物を塗布された被験者の体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係に基づいて、評価対象物の感触を評価する。以下、具体的な評価の例を説明する。
<<正の相関>>
例えば、評価部102は、体性感覚野の活動と線条体の活動とが正の相関関係であると、評価対象物の感触が良い感触である(例えば、評価対象物の触れ心地が良い)と評価する。なお、正の相関関係とは、2つの変数の一方が増加するときに他方も増加する関係があることをいう。つまり、評価部102は、体性感覚野の活動量が増加するときに線条体の活動量も増加する関係があると、評価対象物の感触が良い感触であると評価する。
<<相関の強さ>>
例えば、評価部102は、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関の強さが強いほど、評価対象物の感触が良い感触である(例えば、評価対象物の触れ心地が良い)と評価する。なお、相関の強さが強いとは、相関係数が大きいことをいう。つまり、評価部102は、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係の相関係数が大きいほど、評価対象物の感触が良い感触であると評価する。
<<相関関係の傾き>>
例えば、評価部102は、体性感覚野の活動に対する線条体の活動が大きいほど、評価対象物の感触が良い感触である(例えば、評価対象物の触れ心地が良い)と評価する。なお、体性感覚野の活動に対する線条体の活動が大きいとは、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係を示す回帰直線の傾きが大きいことをいう。つまり、評価部102は、体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係を示す回帰直線の傾きが大きいほど、評価対象物の感触が良い感触であると評価する。
なお、評価部102は、評価した結果を出力することもできる。例えば、評価部102は、評価した結果を、評価装置10の表示装置に表示する構成とすることもできるし、他の装置へ送信する構成とすることもできる。
<ハードウェア構成>
図9は、本発明の一実施形態に係る評価装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。評価装置10は、CPU(Central Processing Unit)1、ROM(Read Only Memory)2、RAM(Random Access Memory)3を有する。CPU1、ROM2、RAM3は、いわゆるコンピュータを形成する。
また、評価装置10は、補助記憶装置4、表示装置5、操作装置6、I/F(Interface)装置7、ドライブ装置8を有することができる。なお、評価装置10の各ハードウェアは、バスBを介して相互に接続されている。
CPU1は、補助記憶装置4にインストールされている各種プログラムを実行する演算デバイスである。
ROM2は、不揮発性メモリである。ROM2は、補助記憶装置4にインストールされている各種プログラムをCPU1が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶デバイスとして機能する。具体的には、ROM2はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する、主記憶デバイスとして機能する。
RAM3は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM3は、補助記憶装置4にインストールされている各種プログラムがCPU1によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
補助記憶装置4は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。
表示装置5は、評価装置10の内部状態等を表示する表示デバイスである。
操作装置6は、評価装置10の管理者が評価装置10に対して各種指示を入力する入力デバイスである。
I/F装置7は、ネットワークに接続し、他の装置と通信を行うための通信デバイスである。
ドライブ装置8は記憶媒体9をセットするためのデバイスである。ここでいう記憶媒体9には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記憶媒体9には、EPROM (Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
なお、補助記憶装置4にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記憶媒体9がドライブ装置8にセットされ、該記憶媒体9に記録された各種プログラムがドライブ装置8により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置4にインストールされる各種プログラムは、I/F装置7を介して、ネットワークよりダウンロードされることでインストールされてもよい。
<効果>
このように、本発明の一実施形態では、化粧料(例えば、クリーム)等の評価対象物を塗布された被験者の体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係に基づいて、評価対象物の感触を評価することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 評価装置
20 MRI装置
101 取得部
102 評価部

Claims (7)

  1. 評価対象物を被験者に塗布するステップと、
    前記評価対象物を塗布された前記被験者の体性感覚野の活動と線条体の活動との相関関係に基づいて、前記評価対象物の感触を評価するステップと
    を含む方法。
  2. 前記評価するステップは、
    前記体性感覚野の活動と前記線条体の活動とが正の相関関係であると、前記評価対象物の触れ心地が良いと評価することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記評価するステップは、
    前記体性感覚野の活動と前記線条体の活動との相関の強さが強いほど、前記評価対象物の触れ心地が良いと評価することを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記評価するステップは、
    前記体性感覚野の活動に対する前記線条体の活動が大きいほど、前記評価対象物の触れ心地が良いと評価する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記評価対象物は化粧料である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記評価対象物の化粧料はクリームである、請求項5に記載の方法。
  7. 評価対象物を塗布された被験者の体性感覚野の活動を示すデータと線条体の活動を示すデータとを取得する取得部と、
    前記評価対象物を塗布された前記被験者の前記体性感覚野の活動と前記線条体の活動との相関関係に基づいて、前記評価対象物の感触を評価する評価部と
    を備えた装置。
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