JP7438932B2 - 訓練データセット生成システム、訓練データセット生成方法、およびリペアリコメンドシステム - Google Patents

訓練データセット生成システム、訓練データセット生成方法、およびリペアリコメンドシステム Download PDF

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Description

本発明は、概して、アセットの修理を推薦する推薦モデルを学習するための訓練データセットの生成に関する。
近年、IoT(Internet of Things)による産業のデジタル化を背景に、工場、物流、発電施設等では、機器、設備、車両等、多種多様なアセットが運用されている。これらのアセットは、ときに電気的、機械的等の理由で故障が発生することがある。アセットの故障が発生したときには、部品の交換、修繕等の修理を施すことで、運用に大きな支障が出ないようにすることが重要である。
しかしながら、アセットの複雑化、熟練した修理員の不足等から、適切な修理が成されない場合がある。そこで、アセットに関する故障時の情報とアセットに施した修理の情報との組を収集した修理履歴情報をもとに適切な修理を推薦することで熟練した修理員を補い、アセットを安定的に運用できるシステム(「リペアリコメンドシステム」と呼ぶ)が実現されつつある。
リペアリコメンドシステムには、過去の情報から、特定の事象の相関および関係性を統計的に導き出す機械学習技術が多数活用されている。リペアリコメンドシステムでは、修理履歴情報に含まれるアセットに関する故障時の情報と修理クラスとを学習する教師あり学習と呼ばれる枠組みに基づいて、適切な修理を推薦するモデル(「推薦モデル」と呼ぶ)を構築する。修理クラスは、修理(修理作業)の内容が一意に定まる番号であり、修理の修理名称、修理に使用される部品の部品番号等が紐づけられた修理情報としてまとめられていることが多い。ここで、推薦モデルの学習に使用されるデータセットを「訓練データセット」と呼ぶ。
例えば、不具合情報と、該不具合に対処した保守作業である一連の操作と、を記憶して学習することにより、不具合対策の知見の蓄積と、不具合が発生した場合に、学習結果から適切な一連の操作を推論することで、保守効率を向上するエレベータシステムが開示されている(特許文献1参照)。
特開2019-018979号公報
機械学習を用いるリペアリコメンドシステムでは、予測対象の修理クラスの数が多すぎる場合、推薦モデルが新たに発生した故障に対して正しい修理クラスを推薦できる割合(「精度」と呼ぶ)が低くなってしまう。
上記のような問題に対しては、ユーザにとってリペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲で複数の修理クラスを統合することで、修理クラスの数を調整するアプローチが考えられる。ここで、ユーザにとってリペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲とは、少なくとも、修理の対象である部位および部品(「部品」と呼ぶ。)を特定できる範囲である。
しかしながら、ユーザにとってリペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲で修理クラスの数を調整した訓練データセットを手作業で生成するのは困難である。また、特許文献1には、ユーザにとってリペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲で修理クラスの数を調整した訓練データセットを生成する技術について開示されていない。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、訓練データセットを適切に生成し得る訓練データセット生成システム等を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、情報を記憶する1以上の記憶装置と、前記記憶装置に接続されている1以上のプロセッサと、を備え、前記記憶装置が、アセットの修理の内容を識別可能な情報である修理クラスごとに前記修理に用いる部品を示す情報を含む修理情報と、前記修理クラスと前記アセットの現象を示す現象情報とを含む修理履歴情報と、前記アセットを構成する各部品についての上位と下位との関係を示すアセット構成情報とを記憶し、前記プロセッサが、前記アセット構成情報を用いて、前記修理情報の部品の修理クラスを上位の部品の修理クラスに統合することを示す統合パターンの候補を1以上生成し、生成した統合パターンの候補から、所定の条件に合う統合パターンを取り除いて統合パターンを選定し、選定した統合パターンを用いて前記修理履歴情報の修理クラスを統合することで、前記アセットの修理を推薦する推薦モデルを学習するための訓練データセットを生成するようにした。
上記構成では、アセット構成情報を用いて修理情報の部品の修理クラスが上位の部品の修理クラスに統合されるので、部品を特定できる範囲で統合された修理クラスに対応した訓練データセットを生成することができる。
本発明によれば、訓練データセットを適切に生成することができる。
第1の実施の形態による修理クラスの数と推薦モデルの精度との関係を示す図である。 第1の実施の形態によるリペアリコメンドシステムが備える機能構成の一例である。 第1の実施の形態によるリペアリコメンドシステムのハードウェア構成の一例である。 第1の実施の形態による修理履歴情報の一例を示す図である。 第1の実施の形態による修理情報の一例を示す図である。 第1の実施の形態による製造情報の一例を示す図である。 第1の実施の形態による部品構造の一例を示す図である。 第1の実施の形態による統合パターンの一例を示す図である。 第1の実施の形態による非統合先部品番号の一例を示す図である。 第1の実施の形態による訓練データセットの一例を示す図である。 第1の実施の形態による統合後修理情報の一例を示す図である。 第1の実施の形態による学習フェーズのフローの一例を示す図である。 第1の実施の形態による訓練データセット生成処理の一例を示す図である。 第1の実施の形態による統合パターン候補の一例を示す図である。 第1の実施の形態による統合パターン候補選定の一例を示す図である。 第1の実施の形態による訓練データセット候補選定の一例を示す図である。 第1の実施の形態による推薦フェーズの処理フローの一例を示す図である。 第1の実施の形態による修理履歴情報入力画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態による製造情報入力画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態による非統合先部品番号入力画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態による現象文章入力画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態による推薦結果表示画面の一例を示す図である。
(I)第1の実施の形態
以下、実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。
同一または同様な機能を有する要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、複数の要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数、順序、もしくはその内容を限定するものではない。また、構成要素の識別のための番号は、文脈毎に用いられ、1つの文脈で用いた番号が、他の文脈で必ずしも同一の構成を示すとは限らない。また、ある番号で識別された構成要素が、他の番号で識別された構成要素の機能を兼ねることを妨げるものではない。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲等は、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲等を表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲等に限定されない。本明細書で引用した刊行物、特許および特許出願は、そのまま本明細書の説明の一部を構成する。
以下、適宜図面を参照しながら本発明を実施するための代表的な形態を説明する。本実施の形態では、上記でも挙げたアセットが不調、故障となったときに、修理履歴情報に基づいて適切な修理クラスを推薦するリペアリコメンドシステムで用いる訓練データセット生成装置を詳細に説明する。
<1.概略>
図1は、修理クラスの数と推薦モデルの精度との関係を示す図である。図1には、修理履歴情報に含まれる修理クラスの数に対する推薦モデルの精度を示すグラフ1が示されている。ここで、ネジ、ワッシャ等、アセットにとって過度に具体的な部品を修理クラスとして推薦モデルの予測対象とする場合、修理クラスの数が増えることでそれぞれの修理クラスを使用したデータ件数が少なくなり、推薦モデルの精度が低くなってしまう。その結果、リペアリコメンドシステム(RR)のユーザが、推薦結果を信用できなくなり、実際に作業を実施してもらえなくなってしまう。一方、過度に抽象的な部品を修理クラスとして推薦モデルの予測対象とする場合、推薦モデルの精度は、高くなるものの、抽象的な部品には多くの部品が含まれることとなり、部品の交換費用、部品の交換時間等が大きくなってしまう。
この点、本実施の形態では、ユーザにとってリペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲で複数の修理クラスを統合することで、修理クラスの数を調整する。ここで、ユーザにとってリペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲の統合としては、例えば、以下に述べるルールに従った統合が挙げられる。
1つ目は、統合元の修理クラスの部品らを組み合わせた上位に位置する部品(「上位部品」と呼ぶ)の修理クラスで統合することである。これは、修理対象の部品を特定できるようにするためである。2つ目は、ユーザが統合したくない部品を統合しないことである。これは、結合元のクラスの部品代と比べて上位部品の部品代が高い場合等は統合しないといったユーザが所望する条件で統合できるようにするためである。上記2つのルールに限るものではなく、1つ目のルールだけであってもよいし、その他のルールがあってもよい。
本実施の形態では、ユーザにとってリペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲で複数の修理クラスを統合して修理クラスの数を調整した訓練データセットを生成し、精度の高いリペアリコメンドシステムを実現する構成について説明する。
なお、図1では、リペアリコメンドシステムの利用価値を損なわない修理クラスの数が「10」~「100」の間に設定されることを例示しているが、修理クラスの数は、この範囲に設定されるとは限らない。修理クラスの数は、「10」以下に設定されることも、「100」以上に設定されることもある。
次に、図2を参照して、修理履歴情報の収集、訓練データセットの生成、推薦モデルの学習を行うまでの流れ(「学習フェーズ」と呼ぶ)と、アセット13の現象に関する文章から修理クラスを推薦するまでの流れ(「推薦フェーズ」と呼ぶ)とに分けて、リペアリコメンドシステム10の概略を説明する。アセット13は、機器、設備、車両等である。
<1-1.学習フェーズ>
まず、学習フェーズにおいて、修理員15は、アセット13の現象に関する文章(修理員15が入力したアセット13の現象に関する文章を以下「現象文章」と記すことがある)と、アセット13の現象を直すために実施した修理の修理名称と、修理に使用された部品の部品番号とを、修理員端末12を介してリペアリコメンドシステム10に送る。リペアリコメンドシステム10は、管理情報受付部1031で修理員15から送られた情報を受け付ける。リペアリコメンドシステム10は、送られてきた修理名称と修理に使用された部品の部品番号との組に修理クラスを付与し、修理情報管理部1012で修理情報として管理する。リペアリコメンドシステム10は、送られてきた現象文章と付与した修理クラスとの組を生成し、修理履歴情報管理部1011で修理履歴情報として管理する。
また、管理者14は、管理者端末11を介して、アセット13を構成する部品の部品名称(部品番号)および部品構成に関する情報が記載されている製造情報をリペアリコメンドシステム10に送る。リペアリコメンドシステム10は、管理情報受付部1031で管理者14から送られた製造情報を受け付ける。リペアリコメンドシステム10は、送られてきた製造情報を、製造情報管理部1013で製造情報として管理する。
次に、管理者14は、任意のタイミングで、管理者端末11を介して、訓練データセットの生成命令をリペアリコメンドシステム10に送る。リペアリコメンドシステム10は、訓練データセットの生成命令を受け付けると、修理履歴情報管理部1011で管理している修理履歴情報と、修理情報管理部1012で管理している修理情報と、製造情報管理部1013で管理している製造情報とを、訓練データセット生成装置102に送る。
訓練データセット生成装置102は、まず、統合パターン候補生成部1021にて、修理情報に含まれる各修理クラスをどのように統合するかを示した統合パターンを、候補として1つまたは複数生成する。ここで、訓練データセット生成装置102は、統合先の修理クラスの部品については、製造情報に基づいて、統合元の修理クラスの部品らを組み合わせた上位部品になるようにする。
次に、統合パターン候補選定部1022は、管理者14に、管理者端末11を介して、統合しない修理クラスに関する情報を要求する。管理者14は、統合しない修理クラスに関する情報を、管理者端末11を介して、統合パターン候補選定部1022に送る。そして、統合パターン候補選定部1022は、統合しない修理クラスを統合している統合パターンを統合パターン候補から取り除く。
次に、訓練データセット候補生成部1023は、統合パターン候補を用いて、修理履歴情報に含まれる修理クラスを統合した訓練データセットを候補として1つまたは複数生成する。
そして、訓練データセット候補選定部1024は、訓練データセット候補から1つの訓練データセットを選定し、訓練データセット管理部1014に送る。また、訓練データセット候補選定部1024は、統合した修理クラスの修理名称と修理に使用された部品の部品番号とに基づいて新たに生成した修理情報(「統合後修理情報」と呼ぶことがある)を、修理情報管理部1012に送る。
その後、推薦モデル学習部1032は、訓練データセット管理部1014で管理する訓練データセットを用いて、現象文章から各修理クラスの推薦確率を出力する推薦モデルを学習する。学習された推薦モデルは、推薦モデル管理部1015で管理される。
<1-2.推薦フェーズ>
次に、推薦フェーズにおいて、修理員15は、修理員端末12を介して、アセット13の現象に関する文章(現象文章)をリペアリコメンドシステム10に送る。リペアリコメンドシステム10の現象文章受付部1041は、修理員15から送られた現象文章を受け付ける。
次に、推薦結果算出部1042は、推薦モデル管理部1015で管理されている推薦モデルを用いて、送られてきた現象文章に対する修理クラスと修理クラスの推薦確率との組を生成する。
そして、推薦結果表示部1043は、修理情報管理部1012で管理している学習フェーズで新たに生成した修理情報(統合後修理情報)から、各修理クラスに該当する修理名称と修理に使用される部品の部品番号とを取り出し、修理クラスの推薦確率が高い順に並び替えた結果を、修理員端末12を介して修理員15に提示する。なお、推薦結果表示部1043は、そのものが画像モニタ等の物理的な表示機能を備える必要はない。推薦結果表示部1043は、修理員端末12にデータを送信し、修理員端末12の液晶画面等にブラウザ等を利用して画像を表示させることにより表示を行うものであってもよい。
<2.システム構成>
<2-1.機能ブロック>
図2を用いて本実施の形態に係るシステム2の構成を説明する。本システム2は、構成要素として、リペアリコメンドシステム10と、管理者14が操作する管理者端末11と、修理員15が操作する修理員端末12と、修理員15が操作するアセット13とを備える。これらの構成要素は、有線または無線によるネットワーク16で相互に接続されている。ネットワーク16自体は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等で構成される。なお、上記構成要素は、一例であって、構成要素数は、増減してもよい。例えば、分散処理のため、リペアリコメンドシステム10が複数に分かれていてもかまわない。
リペアリコメンドシステム10の詳細について説明する。リペアリコメンドシステム10は、管理部101と訓練データセット生成装置102と学習部103と推薦部104とを備える。管理部101は、修理履歴情報管理部1011と修理情報管理部1012と製造情報管理部1013と訓練データセット管理部1014と推薦モデル管理部1015とを備える。訓練データセット生成装置102は、統合パターン候補生成部1021と統合パターン候補選定部1022と訓練データセット候補生成部1023と訓練データセット候補選定部1024とを備える。学習部103は、管理情報受付部1031と推薦モデル学習部1032とを備える。推薦部104は、現象文章受付部1041と推薦結果算出部1042と推薦結果表示部1043とを備える。なお、推薦フェーズでは、例えば、学習部103については省略可能である。
<2-2.機能およびハードウェア>
次に、図2と図3とを参照して機能とハードウェアとの対応を説明する。図2は、リペアリコメンドシステム10が備える機能構成の一例を示している。図3は、リペアリコメンドシステム10のハードウェア構成の一例を示している。当該ハードウェアは、例えばサーバ装置のようなコンピュータで構成される。
図2に示すリペアリコメンドシステム10が備える管理部101と訓練データセット生成装置102と学習部103と推薦部104とは、図3に示すCPU(Central Processing Unit)1H101と、ROM(Read Only Memory)1H102と、RAM(Random Access Memory)1H103と、外部記憶装置1H104と、通信I/F(Interface)1H105と、マウス、キーボード等に代表される外部入力装置1H106と、ディスプレイ等に代表される外部出力装置1H107とを備える。CPU1H101が、ROM1H102または外部記憶装置1H104に格納されたプログラムをRAM1H103に読み込み、通信I/F1H105、外部入力装置1H106、外部出力装置1H107を制御することで、各種機能が実現される。
本実施の形態では、コンピュータにおける計算、制御等の機能は、ROM1H102、外部記憶装置1H104等の記憶装置に格納されたプログラムがCPU1H101等のプロセッサによって実行されることで、定められた処理を他のハードウェアと協働して実現される。コンピュータ等が実行するプログラム、その機能、またはその機能を実現する手段を、「機能」、「手段」、「部」、「ユニット」、「モジュール」、「モデル」等と呼ぶ場合がある。
リペアリコメンドシステム10の構成は、単体のコンピュータで構成してもよいし、任意の部分が、ネットワークで接続された他のコンピュータで構成されてもよい。発明の思想としては等価であり、変わるところがない。また、本実施の形態中、ソフトウェアで構成した機能と同等の機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の回路(ハードウェア)でも実現できる。
<2-3.データ構造>
図4を用いて、リペアリコメンドシステム10の管理部101の修理履歴情報管理部1011が管理する修理履歴情報1D1を説明する。修理履歴情報1D1は、管理情報受付部1031がアセット13の現象に関する文章(現象文章)と、修理の修理名称と、修理に使用された部品の部品番号との組が、修理員端末12を介して収集され、それらが結合されたアセットの修理単位のデータである。修理履歴情報1D1は、修理単位を特定する来歴No1D11と、修理が実施された日時1D12と、アセット13の現象に関する文章を示す現象文章1D13と、修理クラス1D14とを備える。修理クラスについては、後述するが、実施した修理の修理名称と修理に使用された部品の部品番号とが紐づけられている。なお、本実施の形態では、修理履歴情報1D1は、上記項目を備えるが、アセット13に関するその他の項目が含まれてもよいし、上記項目の一部の項目を備えてもよい。
図5を用いて、リペアリコメンドシステム10の管理部101の修理情報管理部1012が管理する修理情報1D2を説明する。修理情報1D2は、修理員端末12を介して収集された修理の修理名称と修理に使用された部品の部品番号との組に、当該組を一意に定める修理クラスが付与されたデータである。修理情報1D2は、修理員端末12を介して収集された修理の修理名称と修理に使用された部品の部品番号との組を一意に定める番号を示す修理クラス1D21と、修理の修理名称を示す修理名称1D22と、修理に使用された部品の部品番号を示す部品番号1D23とを備える。なお、本実施の形態では、修理情報1D2は、上記項目を備えるが、修理手順書等に紐づけられた修理種別、修理手順書等のファイルまたはURL(Uniform Resource Locator)等、修理作業に関する項目を備えていても構わない。
図6と図7とを用いて、リペアリコメンドシステム10の管理部101の製造情報管理部1013が管理する製造情報1D3を説明する。製造情報1D3は、アセット13を構成する部品を階層構造で示したデータである。製造情報1D3は、上位部品の番号を示す上位部品番号1D31と、当該上位部品を構成する下位部品の番号を示す下位部品番号1D32とを備える。製造情報1D3に示す階層構造をグラフで表現したものが、図7に示す部品構造1S1である。なお、本実施の形態では、製造情報1D3としてBOM(Bill Of Materials:部品表)が用いられる。製造情報1D3としては、BOMだけでなく、設計図面、マニュアルの部品展開表等、アセット13の設計に使用された資料データが用いられてもよい。また、製造情報1D3については、表形式だけでなく、隣接リスト、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等の構造化形式で表現されてもよい。
図8を用いて、リペアリコメンドシステム10の統合パターン候補生成部1021で生成する、修理情報に含まれる各修理クラスをどのように統合するかを示した統合パターン1D4を説明する。統合パターン1D4は、修理情報1D2の修理クラス1D21を示す統合元修理クラス1D41と、修理情報1D2の部品番号1D23を示す統合元部品番号1D42と、1つまたは複数の統合元クラスが統合された統合先の修理クラスを示す統合先修理クラス1D43と、1つまたは複数の統合元部品番号が統合された統合先の部品番号を示す統合先部品番号1D44を備える。
図9を用いて、リペアリコメンドシステム10の統合パターン候補選定部1022が、管理者端末11を介して収集した統合先にしない修理クラスの部品番号を示す非統合先部品番号1D5を説明する。非統合先部品番号1D5は、統合先にしない部品番号1D51を備える。後述するが、統合先にしない部品番号1D51に記載されている部品番号に統合する統合パターン1D4は、統合パターン候補選定部1022にて候補から取り除かれる。
図10を用いて、リペアリコメンドシステム10の訓練データセット候補生成部1023で生成する訓練データセット1D6を説明する。訓練データセット1D6は、修理履歴情報1D1の現象文章1D13を示す現象文章1D61と、統合パターン1D4の統合先修理クラス1D43で修理履歴情報1D1の修理クラス1D14が変換された修理クラス1D62とを備える。後述するが、訓練データセット1D6は、推薦モデル学習部1032において推薦モデルの学習に使用される。
図11を用いて、リペアリコメンドシステム10の訓練データセット候補選定部1024で生成する統合後修理情報1D7を説明する。統合後修理情報1D7は、訓練データセット1D6に使用された統合パターン1D4の修理クラス1D43が記載された修理クラス1D71と、統合元となった1つまたは複数の修理クラスに紐づけられた修理名称1D22が結合された修理名称を示す修理名称1D72と、統合パターン1D4の統合先部品番号1D44が記載された部品番号1D73とを備える。
ここで、入力データの一例として、リペアリコメンドシステム10の推薦部104の現象文章受付部1041が受け付ける推薦受付情報を説明する。推薦受付情報は、アセット13の現象文章が、修理員端末12を介して現象文章受付部1041により受け取られた入力データである(図21に入力例を示す)。推薦受付情報は、現象文章の項目を備える。なお、本実施の形態では、現象文章受付部1041が受け付ける推薦受付情報は、上記項目を備えるが、アセット13に関するその他の項目があってもよい。
また、出力データの一例として、リペアリコメンドシステム10の推薦部104の推薦結果算出部1042が出力する推薦結果を説明する。推薦結果は、現象文章受付部1041に送られてきた現象文章に基づいて、推薦結果算出部1042が推薦モデル管理部1015の推薦モデルを用いて算出した修理クラスと修理クラスの推薦確率とに関する出力データである(図22に表示例を示す)。推薦結果は、修理クラスの項目と推薦確率の項目とを備える。
<3.学習フェーズの処理フロー>
次に、図12~図16を用いて学習フェーズの処理フローを説明する。
<3-1.全体フロー>
図12を用いて、全体の流れを説明する。まず、管理情報受付部1031が、修理員15から修理員端末12を介して送られてきた修理実績情報を収集する(ステップ1F101)。より具体的には、管理情報受付部1031は、現象文章と、故障を直すために実施された修理の修理名称と、修理に使用された部品の部品番号とを収集する。
次に、修理情報管理部1012は、収集された修理名称と修理に使用された部品の部品番号との組に修理クラスを付与し、修理情報1D2として登録する(ステップ1F102)。ここで、収集された修理名称と修理に使用された部品の部品番号との組と同じ組が修理情報管理部1012に登録されている場合は、登録されている組の修理クラスと同じ修理クラスを収集された組に付与し、収集された組を修理情報として修理情報管理部1012に登録しない。
次に、修理履歴情報管理部1011は、収集された現象文章と付与された修理クラスとの組を、修理履歴情報1D1として登録する(ステップ1F103)。
次に、製造情報管理部1013は、管理者14により管理者端末11を介して入力された、アセット13を構成する部品の部品名称および部品構成に関する情報を、製造情報1D3として登録する(ステップ1F104)。
なお、ステップ1F101とステップ1F102とステップ1F103とステップ1F104とは、順番が前後してもよいし、修理履歴情報、修理情報、および製造情報が各管理部に事前に登録されているならば、ステップを飛ばしてもよい。
次に、訓練データセット生成装置102は、管理者14により任意のタイミングで管理者端末11を介して送信された訓練データセットの生成命令に基づいて、訓練データセット生成処理を行う(ステップ1F105)。訓練データセット生成処理では、訓練データセット生成装置102は、修理履歴情報1D1と、修理情報1D2と、製造情報1D3とを用いて、訓練データセット1D6を生成し、訓練データセット管理部1014に登録する。なお、訓練データセット生成処理については、図13~図16を用いて説明する。
次に、推薦モデル学習部1032は、訓練データセット管理部1014の訓練データセット1D6から現象文章1D61と修理クラス1D62との組を一部または全て取り出す。次に、推薦モデル学習部1032は、現象文章1D61と修理クラス1D62とに基づいて修理クラスの推薦確率を出力する推薦モデルを学習させる。そして、推薦モデル学習部1032は、学習させた推薦モデルを推薦モデル管理部1015に登録する(ステップ1F106)。
なお、本実施の形態では、推薦モデルに、現象文章1D61を形態素解析により分割した単語(例えば、名詞、動詞)単位のBoW(Bag of Words)により数値化したものを入力とするSVM(Support Vector Machine)を使用する。なお、n-gram、Subword等で現象文章1D13を分割してもよいし、単純ベイズ分類器、ニューラルネット等のモデルを使用してもよい。いずれのモデルも公知であるため、詳細な説明は省略する。
<3-2.訓練データセットの生成>
次に、図13~図16を用いて、訓練データセット生成処理(ステップ1F105)について詳細を説明する。
まず、統合パターン候補生成部1021は、製造情報管理部1013で管理している製造情報1D3を用いて、修理情報管理部1012で管理している修理情報1D2の部品番号1D23の上位に位置する部品番号(「上位部品番号」と呼ぶ)を総当たりで探索し、統合パターン1D4の候補(統合パターン候補)を生成する(ステップ1F1051)。
図14に修理情報1D2(図5)と製造情報1D3(図6)とを用いて生成した統合パターン候補を示す。統合パターン1(1D4A)は、上位部品番号に統合していない統合パターンを示している。統合パターン2(1D4B)は、統合パターン1(1D4A)から部品番号「SE200」と部品番号「SF404」とを統合して上位部品番号「SB300」に統合した統合パターンを示している。統合パターンC(1D4C)は、上位部品番号への統合を繰り返すことで最も上位の部品を示す部品番号「S1」に統合した統合パターンを示している。
なお、総当たりで探索する方法は、上位部品から徐々に下位部品に展開することを繰り返して統合パターン候補を生成する方法でもよいし、各修理クラスの部品番号の上位部品番号を全て列記したあと、同じ上位部品番号を持つ各修理クラスを統合することを繰り返して統合パターン候補を生成する方法でもよく、最終的に統合パターン候補が漏れなく生成できればよい。
次に、統合パターン候補選定部1022は、管理者14に、管理者端末11を介して、統合先にしない修理クラスに関する情報を要求する(ステップ1F1052)。本実施の形態では、非統合先部品番号1D5が指定される。統合先にしない修理クラスの部品番号は、例えば、統合元の部品らの部品代と比べて部品代が高い部品の部品番号、操作情報を記録した記憶装置等、交換することで情報が消える等の副作用を発生させてしまう部品の部品番号等である。なお、統合先にしない修理クラスが直接指定されてもよい。
次に、統合パターン候補選定部1022は、ステップ1F1051で生成された統合パターン候補を選定する(ステップ1F1053)。例えば、統合パターン候補選定部1022は、ステップ1F1051で生成された統合パターン候補から、統合先にしない部品番号を統合先にしている統合パターンを取り除く。これにより、リペアリコメンドシステムが対象とする業務の状況を反映した修理クラスを推薦できる。
また、例えば、統合パターン候補選定部1022は、修理情報に含まれる2つ以上の修理クラス間で異なる修理名称かつ同じ部品番号となる組があり、かつその組を1つの統合先修理クラスに統合している統合パターンを取り除く。例えば、図15に示すように、製造情報1D3の「SD1」のように複数の上位部品で汎用的に使われる部品を1つの部品番号「SC808」に統合してしまうと、「S1」を直接構成する「SD1」を推薦できなくなってしまう。このような統合パターンを取り除くことにより、汎用的に使われる部品を一部の上位部品に統合してしまい、誤った推薦をしてしまうことを防ぐことができる。
次に、訓練データセット候補生成部1023は、修理履歴情報管理部1011で管理している修理履歴情報1D1から現象文章1D13と修理クラス1D14とを取り出す。そして、訓練データセット候補生成部1023は、ステップ1F1051で生成された統合パターン候補ごとに、修理クラス1D14に含まれる各修理クラスを統合パターン候補の統合先修理クラス1D43で置換し、訓練データセット1D6を生成する(ステップ1F1054)。
次に、訓練データセット候補選定部1024は、生成された訓練データセット候補から1つの訓練データセットを選定し、訓練データセット管理部1014に登録する。また、訓練データセット候補選定部1024は、選定した訓練データセットに使用した統合パターンから、統合後修理情報1D7を生成し、修理情報管理部1012に登録する(ステップ1F1055)。
より具体的には、図16に示すように、訓練データセット候補選定部1024は、ステップ1601(ステップ1F1054)で生成された訓練データセット候補について、第1の選定処理1610~第3の選定処理1630のうちの何れかを行う。
(第1の選定処理1610)
訓練データセット候補選定部1024は、各統合パターンを適用した訓練データセット候補を用いて学習し(ステップ1611)、学習した推薦モデルの精度を算出し、算出した制度に基づいて訓練データセットを選定する(ステップ1612)。
より具体的には、訓練データセット候補選定部1024は、まず、各訓練データセット候補に対して、訓練データセットのうち8割を学習データセット、2割をテストデータセットとして分割する。次に、訓練データセット候補選定部1024は、学習データセットを推薦モデルに学習させ、テストデータセットに対する精度を算出する。そして、訓練データセット候補選定部1024は、精度が閾値以上になった推薦モデル(例えば、最も高くなった推薦モデル)に学習させた訓練データセットを選択する。これにより、訓練データセット候補選定部1024は、推薦フェーズにて高い精度を出す可能性が高い推薦モデルを構築するための訓練データセットを選ぶことができる。
なお、本実施の形態では、訓練データセット候補選定部1024は、8割を学習データセット、2割のテストデータセットとして分割しているが、別の割合で分割してもよいし、交差検証を用いて精度を算出してもよい。また、訓練データセット候補選定部1024は、精度の指標としてOverall Accuracyを使用するが、Average Accuracy、Precision、F-measure等,他の指標を使用してもよい。
付言するならば、複数の訓練データセットが選定された場合は、訓練データセット候補選定部1024が、精度が最も高くなった推薦モデルに学習させた訓練データセットを選定してもよいし、管理者が管理者端末11を介して訓練データセットを選定してもよい。
(第2の選定処理1620)
訓練データセット候補選定部1024は、訓練データセット候補の各々について、各修理クラスに属するデータ件数を算出し(ステップ1621)、各修理クラスに属するデータ件数に基づいて訓練データセットを選定する(ステップ1622)。
より具体的には、訓練データセット候補選定部1024は、まず、各訓練データセット候補に対して、修理クラスごとにデータ件数を算出する。次に、訓練データセット候補選定部1024は、データ件数が均一であることを示す度合いとして、データ件数の分散を算出する。なお、分散に限るものではなく、標準偏差、最小値、最頻値、中央値といった他の統計値であってもよい。そして、訓練データセット候補選定部1024は、算出した分散が閾値より小さい訓練データセットを選択する。これにより、訓練データセット候補選定部1024は、精度の高い推薦モデルを構築するための訓練データセットを選定することができる。
付言するならば、複数の訓練データセットが選定された場合は、訓練データセット候補選定部1024が、データ件数の分散が最も小さくなった訓練データセットを選定してもよいし、管理者が管理者端末11を介して訓練データセットを選定してもよい。
(第3の選定処理)
訓練データセット候補選定部1024は、訓練データセット候補の各々について、各修理クラスに属するデータ件数を算出し(ステップ1631)、訓練データセット候補から、データ件数に基づいて訓練データセットを選定する(ステップ1632)。
より具体的には、訓練データセット候補選定部1024は、まず、各訓練データセット候補に対して、修理クラスごとにデータ件数を算出する。次に、訓練データセット候補選定部1024は、訓練データセット候補から、データ件数が閾値以下である修理クラスが含まれる訓練データセットを取り除く。これにより、データ件数が少なく推薦が難しい部品が上位の部品に統合されるので、修理員15は、当該部品を一括で交換できる。
なお、訓練データセット候補選定部1024は、第1の選定処理1610~第3の選定処理1630のうちの何れかの選定処理を行う場合について説明したが、複数の選定処理を組合わせて訓練データセットを選定してもよい。
また、訓練データセット候補選定部1024は、統合後修理情報1D7の修理名称1D72については、統合元となった複数の修理クラスの修理名称1D22を結合した名称を記載する。より具体的には、訓練データセット候補選定部1024は、統合元となった複数の修理クラスの修理名称1D22を並べて記載し、「を含む部品交換」を追記した文章を記入する。なお、訓練データセット候補選定部1024は、別の文章を追記してもよいし、あらかじめ用意した複数の追記文章から、適切な文章を選択してもよい。
以上のように、リペアリコメンドシステム10の利用価値が損なわれない範囲で修理クラスの数が調整された訓練データセットであって、推薦モデルに学習させることで高い精度を出す可能性が高い訓練データセットを生成することができる。
<4.推薦フェーズの処理フロー>
図17を用いて推薦フェーズの処理フローを説明する。
まず、現象文章受付部1041は、修理員15により修理員端末12を介して入力された、アセット13の現象文章を受け付ける(ステップ1F201)。
次に、推薦結果算出部1042は、受け付けられた現象文章を、推薦モデル管理部1015で管理している推薦モデルに入力して、推薦結果を算出する(ステップ1F202)。推薦モデルの出力は、現象文章に対する修理クラスとその修理クラスの推薦確率との組となる。
そして、推薦結果表示部1043は、推薦結果の修理クラス2D21を、統合後修理情報1D7の修理名称1D72と部品番号1D73とに変換し、推薦確率2D22が高い順に並び替えたものを、修理員15が操作する修理員端末12に表示する(ステップ1F203)。
以上に説明したように、リペアリコメンドシステム10が、修理員端末12を介して集めた修理履歴情報に基づいて送られてきた現象文章に対して、リペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲で統合した修理クラスを精度高く推薦できる。これにより、修理員15は、アセット13の故障を迅速かつ正確に修理することができる。
<5.ユーザインターフェース>
図18を用いて、学習フェーズにおいて、修理員15が修理員端末12を介して管理情報受付部1031に対して修理履歴情報1D1を送信するために使う、管理情報受付部1031の修理履歴情報入力画面1G1を説明する。
修理履歴情報入力画面1G1は、修理日時ボックス1G101と、現象文章ボックス1G102と、修理名称データリスト1G103と、部品番号セレクトボックス1G104と、登録ボタン1G105を備える。
修理日時ボックス1G101には、修理の日時が入力される。現象文章ボックス1G102には、アセット13の現象に関する文章(現象文章)が入力される。修理名称データリスト1G103には、実施された修理の修理名称が入力される。この項目には、修理情報管理部1012で管理している修理情報1D2の修理名称1D22がプルダウン形式で表示されている。修理員15は、プルダウン形式で表示されている修理名称1D22を選択するか、新しい修理名称をテキスト形式で記入する。部品番号セレクトボックス1G104には、実施された修理で使用された部品の部品番号が入力される。この項目には、製造情報管理部1013で管理している製造情報1D3に含まれる上位部品番号1D31と下位部品番号1D32とがプルダウン形式で表示されている。修理員15は、登録ボタン1G105を押すことで、入力したデータを管理情報受付部1031に送信できる。
なお、本実施の形態では、修理履歴情報1D1の項目の情報を入力するために、修理履歴情報入力画面1G1は、修理日時ボックス1G101と、現象文章ボックス1G102と、修理名称データリスト1G103と、部品番号セレクトボックス1G104と、登録ボタン1G105とを備える。ただし、修理履歴情報入力画面1G1は、アセット13に関するその他の項目を入力するフォームを備えてもよいし、上記項目の一部の項目を入力するフォームを備えてもよい。
また、修理履歴情報入力画面1G1は、ボックスとデータリストとセレクトボックスとを入力フォームに用いる。ただし、修理履歴情報入力画面1G1は、何れの入力フォームを用いてもよいし、チェックリスト、ラジオボタン等、他の入力フォームを用いてもよい。
図19を用いて、管理情報受付部1031の製造情報入力画面1G2を説明する。製造情報入力画面1G2は、学習フェーズにおいて、管理者14が管理者端末11を介して管理情報受付部1031に対してアセット13を構成する部品の部品名称および部品構成に関する情報が記載されている製造情報1D3を送信するために使われる。
製造情報入力画面1G2は、製造情報ファイル送信フォーム1G201と、登録ボタン1G202とを備える。製造情報ファイル送信フォーム1G201は、アセット13を構成する部品の部品名称および部品構成に関する情報が記載された製造情報1D3を記載したファイルを入力する。本実施の形態では、製造情報1D3を記載したCSV(Comma Separated Value)形式のファイルが指定される。なお、空の表を表示して入力させる形式等、図7のような部品構造を表現できる形式であればよい。管理者14は、登録ボタン1G202を押すことで、入力したデータを管理情報受付部1031に送信できる。
図20を用いて、統合パターン候補選定部1022の非統合先部品番号入力画面1G3を説明する。非統合先部品番号入力画面1G3は、学習フェーズにおいて、管理者14が管理者端末11を介して統合パターン候補選定部1022に対して、統合先にしない修理クラスの部品番号1D5を送信するために使われる。非統合先部品番号入力画面1G3は、部品構造表示領域1G301と、部品選択ボタン1G302と、部品構造表示領域スクロールバー1G303と、非統合先部品番号入力ボックス1G304と、決定ボタン1G305とを備える。
部品構造表示領域1G301は、製造情報管理部1013で管理されている製造情報1D3の上位部品番号(親部品番号)と下位部品番号(子部品番号)との関係性を木構造で表示する。ここで、ノードとなる部品は、部品選択ボタン1G302として配置され、部品選択ボタン1G302には、対応する部品番号が表示される。管理者14は、部品選択ボタン1G302を押すことで、非統合先部品番号入力ボックス1G304に押した部品選択ボタン1G302の部品番号が入力される。これにより、統合先にしない修理クラスの部品番号(修理クラス)を容易に入力できるようになる。部品構造表示領域スクロールバー1G303は、部品構造表示領域1G301の表示範囲を変更する。非統合先部品番号入力ボックス1G304には、統合先にしない修理クラスの部品番号が1つまたは複数入力される。管理者14は、決定ボタン1G305を押すことで、入力したデータを統合パターン候補選定部1022に送信できる。
図21を用いて、現象文章受付部1041の現象文章入力画面1G4を説明する。現象文章入力画面1G4は、推薦フェーズにおいて、修理員15が修理員端末12を介して現象文章受付部1041に対して現象文章2D1を送信するために使われる。現象文章入力画面1G4は、現象文章入力ボックス1G401と、送信ボタン1G402とを備える。現象文章入力ボックス1G401には、アセット13の現象に関する文章(現象文章)が入力される。修理員15は、送信ボタン1G402を押すことで、入力したデータを現象文章受付部1041に送信できる。
図22を用いて、推薦結果表示画面1G5を説明する。推薦フェーズにおいて、推薦結果表示部1043は、修理員端末12を介して修理員15に対して推薦結果表示画面1G5を表示する。推薦結果表示画面1G5は、順位表示領域1G501と、修理名称表示領域1G502と、部品番号表示領域1G503と、推薦確率表示領域1G504とを備える。
順位表示領域1G501は、推薦確率が高い順に修理クラスを並び替えたときの順位を表示する。修理名称表示領域1G502は、修理名称1D72を表示する。部品番号表示領域1G503は、部品番号1D73を表示する。推薦確率表示領域1G504は、推薦確率2D22を表示する。なお、本実施の形態では、推薦確率の高い上位3件を推薦結果として表示しているが、全ての修理クラスを表示してもよいし、推薦確率があらかじめ決めた値を超えた修理クラスを表示してもよい。
ここで、機械学習の分野においては、データセットがある場合、データセットにノイズを加えたり、更にデータセットを増やしたりする等、推薦モデルの精度を高める手法について工夫がなされる。しかしながら、推薦モデルが修理を適切に推薦するために、データセットの修理クラスの数を統合するといった観点での工夫は見当たらない。
また、上述した製造情報1D3は、アセット13を構成する各部品についての上位と下位との関係を示すアセット構成情報の一例である。アセット構成情報は、アセット13の設計段階で使用された資料データである。アセット13の設計段階は、アセット13を製造する製造企業の管轄である。他方、製造情報1D3が用いられる推薦モデルの学習は、アセット13の保守段階において行われる。この保守段階は、アセット13を保守する保守企業の管轄である。つまり、設計段階で用いられる技術と、保守段階で用いられる技術との関連性は小さいので、保守段階において、設計段階のアセット構成情報を修理クラスの統合に使用することは、通常は想起し得ない。本実施の形態で示した、設計段階でのアセット構成情報を使用して保守段階において修理クラスを統合するという技術思想は、公開されている文献には、開示も示唆もない。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、リペアリコメンドシステムの利用価値が損なわれない範囲で修理クラスの数が調整された訓練データセットであって、推薦モデルに学習させることで高い精度を出す可能性が高い訓練データセットを生成することができる。
また、上記訓練データセットを使用して学習した推薦モデルを用いたリペアリコメンドシステムは、修理員に対して、精度の高い推薦結果を出すことができる。これにより、修理員は、アセットの故障を迅速かつ正確に修理することができる。
(II)付記
上述の実施の形態には、例えば、以下のような内容が含まれる。
上述の実施の形態においては、本発明をリペアリコメンドシステムに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
上述の実施の形態において、プログラムの一部またはすべては、プログラムソースから、コンピュータにインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、ネットワークで接続されたプログラム配布サーバまたはコンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であってもよい。また、上述の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
また、上述の実施の形態において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部または一部が1つのテーブルであってもよい。
また、上述の実施の形態において、図示および説明した画面は、一例であり、受け付ける情報が同じであるならば、どのようなデザインであってもよい。
また、上述の実施の形態において、図示および説明した画面は、一例であり、提示する情報が同じであるならば、どのようなデザインであってもよい。
また、上述の実施の形態において、情報の出力は、ディスプレイへの表示に限るものではない。情報の出力は、スピーカによる音声出力であってもよいし、ファイルへの出力であってもよいし、印刷装置による紙媒体等への印刷であってもよいし、プロジェクタによるスクリーン等への投影であってもよいし、その他の態様であってもよい。
上述した実施の形態は、例えば、以下の特徴的な構成を有する。
(1)
訓練データセット生成システム(例えば、訓練データセット生成装置102)は、情報を記憶する1以上の記憶装置(例えば、ROM1H102、RAM1H103、外部記憶装置1H104)と、上記記憶装置に接続されている1以上のプロセッサ(例えば、CPU1H101)と、を備える。上記記憶装置は、アセット(例えば、アセット13)の修理の内容を識別可能な情報である修理クラスごとに上記修理に用いる部品を示す情報(例えば、部品番号1D23)を含む修理情報(例えば、修理情報1D2)を記憶する。上記記憶装置は、上記修理クラスと上記アセットの現象を示す現象情報(例えば、現象文章1D13)とを含む修理履歴情報(例えば、修理履歴情報1D1)を記憶する。上記記憶装置は、上記アセットを構成する各部品についての上位と下位との関係(例えば、階層構造)を示すアセット構成情報(例えば、製造情報1D3)とを記憶する。上記プロセッサ(例えば、統合パターン候補生成部1021、回路)は、上記アセット構成情報を用いて、上記修理情報の部品の修理クラスを上位の部品の修理クラスに統合することを示す統合パターン(例えば、統合パターン1D4)の候補を1以上生成する。上記プロセッサ(例えば、統合パターン候補選定部1022、回路)は、生成した統合パターンの候補から、所定の条件に合う統合パターンを取り除いて統合パターンを選定する。所定の条件に合う統合パターンとは、統合先にしない修理クラスが統合先になる統合パターン、異なる修理名称の同じ部品が1つの修理クラスに統合される統合パターン等である。上記プロセッサ(例えば、訓練データセット候補生成部1023、訓練データセット候補選定部1024、回路)は、選定した統合パターンを用いて上記修理履歴情報の修理クラスを統合することで、上記アセットの修理を推薦する推薦モデルを学習するための訓練データセット(例えば、訓練データセット1D6)を生成する。
上記構成では、アセット構成情報を用いて修理情報の部品の修理クラスが上位の部品の修理クラスに統合されるので、部品を特定できる範囲で統合された修理クラスに対応した訓練データセットを生成することができる。
(2)
上記記憶装置は、統合先にしない修理クラスの部品を示す情報(例えば、非統合先部品番号1D5)を記憶する。上記プロセッサにより生成される統合パターンの候補には、統合元の修理クラスの部品を示す情報(例えば、統合元修理クラス1D41および統合元部品番号1D42)と、統合先の修理クラスの部品を示す情報(例えば、統合先修理クラス1D43および統合先部品番号1D44)とが含まれる。上記プロセッサは、生成した統合パターンの候補に含まれる統合先の修理クラスの部品を示す情報に、統合先にしない修理クラスの部品を示す情報が含まれる統合パターンを取り除く(例えば、ステップ1F1053参照)。
上記構成では、統合先にしない修理クラスの部品を示す情報に従って、統合先にしない修理クラスが統合される統合パターンが取り除かれるので、例えば、統合元の修理クラスの部品代と比べて統合先の修理クラスの部品代が高価である等、ユーザが統合したくない修理クラスが統合される事態を回避できる。
(3)
上記修理情報には、上記アセットの修理の名称を示す情報(例えば、修理名称1D22)が含まれる。上記プロセッサは、上記修理情報に含まれる2つ以上の修理クラスにおいて、異なる修理の名称であり、かつ、同じ部品である組がある場合、上記組を1つの統合先の修理クラスに統合している統合パターンを取り除く(例えば、ステップ1F1053、図15参照)。
上記構成では、異なる修理名称で同じ部品が1つの修理クラスに統合される統合パターンが取り除かれるので、例えば、汎用品が特定できなくなる事態を回避できる。
(4)
上記プロセッサは、統合パターンを複数選定した場合、以下の処理を行う(例えば、ステップ1F1055、第1の選定処理1610参照)。
・上記プロセッサは、上記複数の統合パターンの各々について訓練データセットを生成する(ステップ1601)。
・上記プロセッサは、生成した訓練データセットの各々について、上記訓練データセットを学習データセットとテストデータセットとに分け、上記学習データセットを用いて上記推薦モデルを学習する(ステップ1611)。
・上記プロセッサは、学習した推薦モデルの精度を、上記テストデータセットを用いて算出し、生成した訓練データセットのうち、学習した推薦モデルの精度が閾値以上になった訓練データセットを選定する(ステップ1612)。
上記構成では、精度の高い推薦モデルを構築するための訓練データセットを選定することができる。
(5)
上記プロセッサは、統合パターンを複数選定した場合、以下の処理を行う(例えば、ステップ1F1055、第2の選定処理1620参照)。
・上記プロセッサは、上記複数の統合パターンの各々について訓練データセットを生成する(ステップ1601)。
・上記プロセッサは、生成した訓練データセットの各々について、各修理クラスに属するデータ件数を算出する(ステップ1621)。
・上記プロセッサは、各修理クラスに属するデータ件数が均一であることを示す度合いが閾値以上である訓練データセットを選定する(ステップ1622)。
上記構成では、精度の高い推薦モデルを構築するための訓練データセットを選定することができる。
(6)
上記プロセッサは、統合パターンを複数選定した場合、以下の処理を行う(例えば、ステップ1F1055、第3の選定処理1630参照)。
・上記プロセッサは、上記複数の統合パターンの各々について訓練データセットを生成する(ステップ1601)。
・上記プロセッサは、生成した訓練データセットの各々について、各修理クラスに属するデータ件数を算出する(ステップ1631)。
・上記プロセッサは、生成した訓練データセットから、データ件数が閾値以下である修理クラスが含まれる訓練データセットを取り除く(ステップ1632)。
上記構成では、各修理クラスに属するデータ件数が閾値以下である訓練データセットが取り除かれるので、データ件数が少なく推薦が難しい部品が上位の部品に統合されるので、当該部品を一括で交換できる。
(7)
情報を表示する表示装置(例えば、管理者端末11)と、情報を入力する入力装置(例えば、管理者端末11)とが上記プロセッサに通信可能に接続される。上記プロセッサは、上記アセット構成情報に基づいて上記アセットを構成する部品を選択可能に上記表示装置に表示し、上記表示装置において表示された部品の中から上記入力装置により選択された部品を示す情報を、統合先にしない修理クラスの部品を示す情報として上記記憶装置に記憶する(ステップ1F1052)。
上記構成では、アセットを構成する部品が選択可能に表示されるので、例えば、管理者は、統合先にしない修理クラスの部品を容易に指定することができる。
「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」という形式におけるリストに含まれる項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、B、およびC)を意味することができると理解されたい。同様に、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の形式においてリストされた項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、B、およびC)を意味することができる。
10……リペアリコメンドシステム、102……訓練データセット生成装置。

Claims (9)

  1. 情報を記憶する1以上の記憶装置と、
    前記記憶装置に接続されている1以上のプロセッサと、を備え、
    前記記憶装置が、アセットの修理の内容を識別可能な情報である修理クラスごとに前記修理に用いる部品を示す情報を含む修理情報と、前記修理クラスと前記アセットの現象を示す現象情報とを含む修理履歴情報と、前記アセットを構成する各部品についての上位と下位との関係を示すアセット構成情報とを記憶し、
    前記プロセッサが、
    前記アセット構成情報を用いて、前記修理情報の部品の修理クラスを上位の部品の修理クラスに統合することを示す統合パターンの候補を1以上生成し、
    生成した統合パターンの候補から、所定の条件に合う統合パターンを取り除いて統合パターンを選定し、
    選定した統合パターンを用いて前記修理履歴情報の修理クラスを統合することで、前記アセットの修理を推薦する推薦モデルを学習するための訓練データセットを生成する、
    訓練データセット生成システム。
  2. 前記記憶装置は、統合先にしない修理クラスの部品を示す情報を記憶し、
    前記プロセッサにより生成される統合パターンの候補には、統合元の修理クラスの部品を示す情報と、統合先の修理クラスの部品を示す情報とが含まれ、
    前記プロセッサは、生成した統合パターンの候補に含まれる統合先の修理クラスの部品を示す情報に、統合先にしない修理クラスの部品を示す情報が含まれる統合パターンを取り除く、
    請求項1に記載の訓練データセット生成システム。
  3. 前記修理情報には、前記アセットの修理の名称を示す情報が含まれ、
    前記プロセッサは、前記修理情報に含まれる2つ以上の修理クラスにおいて、異なる修理の名称であり、かつ、同じ部品である組がある場合、前記組を1つの統合先の修理クラスに統合している統合パターンを取り除く、
    請求項1に記載の訓練データセット生成システム。
  4. 前記プロセッサは、統合パターンを複数選定した場合、
    前記複数の統合パターンの各々について訓練データセットを生成し、
    生成した訓練データセットの各々について、前記訓練データセットを学習データセットとテストデータセットとに分け、前記学習データセットを用いて前記推薦モデルを学習し、学習した推薦モデルの精度を、前記テストデータセットを用いて算出し、
    生成した訓練データセットのうち、学習した推薦モデルの精度が閾値以上になった訓練データセットを選定する、
    請求項1に記載の訓練データセット生成システム。
  5. 前記プロセッサは、統合パターンを複数選定した場合、
    前記複数の統合パターンの各々について訓練データセットを生成し、
    生成した訓練データセットの各々について、各修理クラスに属するデータ件数を算出し、
    各修理クラスに属するデータ件数が均一であることを示す度合いが閾値以上である訓練データセットを選定する、
    請求項1に記載の訓練データセット生成システム。
  6. 前記プロセッサは、統合パターンを複数選定した場合、
    前記複数の統合パターンの各々について訓練データセットを生成し、
    生成した訓練データセットの各々について、各修理クラスに属するデータ件数を算出し、
    生成した訓練データセットから、データ件数が閾値以下である修理クラスが含まれる訓練データセットを取り除く、
    請求項1に記載の訓練データセット生成システム。
  7. 情報を表示する表示装置と、情報を入力する入力装置とが前記プロセッサに通信可能に接続され、
    前記プロセッサは、前記アセット構成情報に基づいて前記アセットを構成する部品を選択可能に前記表示装置に表示し、前記表示装置において表示された部品の中から前記入力装置により選択された部品を示す情報を、統合先にしない修理クラスの部品を示す情報として前記記憶装置に記憶する、
    請求項2に記載の訓練データセット生成システム。
  8. 記憶装置には、アセットの修理の内容を識別可能な情報である修理クラスごとに前記修理に用いる部品を示す情報を含む修理情報と、前記修理クラスと前記アセットの現象を示す現象情報とを含む修理履歴情報と、前記アセットを構成する各部品についての上位と下位との関係を示すアセット構成情報とが記憶され、
    コンピュータが、前記アセット構成情報を用いて、前記修理情報の部品の修理クラスを上位の部品の修理クラスに統合することを示す統合パターンの候補を1以上生成することと、
    コンピュータが、生成された統合パターンの候補から、所定の条件に合う統合パターンを取り除いて統合パターンを選定することと、
    コンピュータが、前記アセットの修理を推薦する推薦モデルを学習するための訓練データセットとして、選定した統合パターンを用いて前記修理履歴情報の修理クラスを統合することと、
    を含む訓練データセット生成方法。
  9. 情報を記憶する1以上の記憶装置と、前記記憶装置に接続されている1以上のプロセッサと含むコンピュータを複数備え、
    前記複数のコンピュータの何れかのコンピュータの記憶装置が、アセットの修理の内容を識別可能な情報である修理クラスごとに前記修理に用いる部品を示す情報を含む修理情報と、前記修理クラスと前記アセットの現象を示す現象情報とを含む修理履歴情報と、前記アセットを構成する各部品についての上位と下位との関係を示すアセット構成情報とを記憶し、
    前記複数のコンピュータの何れかのコンピュータのプロセッサが、下記(X1)乃至(X6)の処理を行う、
    (X1)前記アセット構成情報を用いて、前記修理情報の部品の修理クラスを上位の部品の修理クラスに統合することを示す統合パターンの候補を1以上生成する第1の処理、
    (X2)前記第1の処理で生成された統合パターンの候補から、所定の条件に合う統合パターンを取り除いて統合パターンを選定する第2の処理、
    (X3)前記第2の処理で選定された統合パターンを用いて前記修理履歴情報の修理クラスを統合することで、前記アセットの修理を推薦する推薦モデルを学習するための訓練データセットを生成する第3の処理、
    (X4)前記第3の処理で生成された訓練データセットを用いて前記推薦モデルを学習する第4の処理、
    (X5)前記アセットの現象を示す現象情報を入力する第5の処理、
    (X6)前記第4の処理で学習された推薦モデルを用いて、前記第5の処理で入力された前記アセットの現象を示す現象情報に対する修理クラスの推薦確率を出力する第6の処理、
    リペアリコメンドシステム。
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教師データ作成からメンテナンスまでチャットボットを育てる仕組み,CALL CENTER JAPAN,株式会社リックテレコム,2020年05月20日,第23巻 第6号,p.74-77

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