JP7438836B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明はプリンタ、複写機等の画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置においては、ドラム状の感光体や中間転写体などの像担持体と対向配置された転写部材に転写電圧(直流電圧)を印加することにより、像担持体が担持するトナー像を、紙の如き転写材に静電的に転写させる。その後、像担持体と転写部材(以下「転写手段」とも呼ぶ。)とで形成される転写ニップ部においてトナー像が転写された転写材は定着手段に搬送され、定着手段において加熱及び加圧されることにより転写材にトナー像が定着される。定着手段は、ヒータなどの加熱部材と、加熱部材に圧接して定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有しており、加熱部材は交流電源から交流電圧を印加されることによって、トナー像を転写材に定着させることが可能な温度に加熱される。
このような画像形成装置においては、高温高湿環境などで長時間放置されることで吸湿し電気抵抗が低下した紙を用いた場合、以下のような画像不良が発生することがあった。 すなわち、このような転写材が、定着ニップ部において加熱部材と加圧部材とに挟持された場合、加熱部材に印加されている交流電圧が、転写材を介して転写ニップ部で転写電圧(直流電圧)に重畳され、転写ニップ部における転写電圧が変動することがあった。その結果、転写部材から像担持体に向かって流れる電流が変動するため、転写性にムラが生じ、結果として画像の副走査方向に濃淡ムラの画像不良が現れることがあった。以降、このような現象を「ACバンディング」ともいう。
定着手段に交流電圧が印加され、転写手段に直流電圧が印加される画像形成装置における上記の課題に対して、特許文献1~5には各々以下の如き解決手段が開示されている。
特許文献1には、ヒータと、ヒータと摺動するフィルムで構成させる加熱部材においてフィルムに対して抵抗を介して接地させることが開示されている。特許文献1の構成であれば、交流電圧が、転写材を介して転写ニップ部に伝達される前に、抵抗素子を介して除去される。これにより、ACバンディングを軽減でき、画像の副走査方向の濃淡ムラの画像不良を軽減できる。
特許文献2には、定着スリーブと接地の間にダイオードと抵抗1が直列に接続されると共に、これらに対して並列にコンデンサーと抵抗2が直列に接続されている構成が開示されている。特許文献2の構成であれば、ダイオードが定着スリーブに保持される電荷を制御することで、セルフバイアスを保持させつつACバンディングを軽減することができる。
特許文献3には、転写電源から転写ローラの間に電圧検知手段を設け、転写電圧を制御することで、効果的にACバンディングを軽減することができる構成が開示されている。
上記の特許文献1~3の技術ではACバンディングの他に、転写ニップ部に挟持された転写材にトナー像の転写を行うための直流電流が転写材を介して転写部材から抵抗素子に流れ込み、トナー像の転写に必要な直流電流が不足して、画像不良が発生する虞がある。この現象を以下、転写抜けと称する。
特許文献4には、加圧ローラから接地までの間に放電素子であるガスアレスタを配置して、定着手段における急激な電圧の上昇を抑制することで転写抜けと絶縁耐圧破壊を抑制できることが記載されている。
特許文献5には、転写前ガイドと接地までの間にツェナーダイオードとコンデンサーを並列に繋ぐ構成が開示されている。ツェナーダイオードを使用して転写部材における電圧を一定に制御することで、ACバンディングと転写抜けを効果的に抑制できることが記載されている。
特開平6-51659号公報 特開2011-85866号公報 特開2018-97273号公報 特開2014-115444号公報 特開2019-86722号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1~5に示されている解決手段は、画像形成装置の小型化という市場の要求に対して、十分に対応することが困難であること、そして、部品点数の増加を招来することのない新たな解決手段の提供が必要であることを認識した。
本発明の一態様は、定着手段に交流電圧が印加され、転写手段に直流電圧が印加される画像形成装置におけるACバンディングの発生を、部品点数の増加を招来することなく解決し得る画像形成装置の提供に向けたものである。
本発明の一態様によれば、
トナー像を転写材に転写させる転写手段と、
転写材の搬送方向に関して該転写手段よりも下流側に配置され、該トナー像を転写材に定着させる定着手段と、
該定着手段に交流電圧が印加する交流電圧印加装置と
該転写手段に直流電流を印加する直流電圧印加装置と、を具備し、
該定着手段と該転写手段とで転写材を挟持している状態で、転写材搬送方向先端から該定着手段を通り該転写手段までに至る導通経路を有する画像形成装置であって、
該転写手段を除く該導通経路が、
非導電性の樹脂を含むマトリックスと、イオン解離が可能な導電性の樹脂及びイオン解離が可能な塩を含むドメインと、から構成されるマトリックスドメイン構造を有する樹脂部材を介在させてフレームグラウンドに接続されている画像形成装置が提供される。
本発明の一態様によれば、定着手段に交流電圧が印加され、転写手段に直流電圧が印加される画像形成装置におけるACバンディングの発生を、部品点数の増加を招来することなく解決し得る画像形成装置を得ることができる。
実施例1の画像定着装置の全体構成図 実施例1の画像形成装置の全体構成図 実施例1の画像定着装置の転写材搬送方向の断面図 実施例1のACバンディング発生の模式図 実施例1の転写抜け発生の模式図 実施例1の画像定着装置の転写材搬送方向の断面図 実施例1の樹脂部材のマトリックスドメイン構造を示す図 実施例1のマトリックスドメイン構造のイオンの導電メカニズムを示す図 実施例2のマトリックスドメイン構造の樹脂部材の適用例を示す図
本発明の一態様に係る画像形成装置は、トナー像を転写材に転写させる転写手段と、
転写材の搬送方向に関して該転写手段よりも下流側に配置され、該トナー像を転写材に定着させる定着手段と、
該定着手段に交流電圧を印加する交流電圧印加装置と、
該転写手段に直流電圧を印加する直流電圧印加装置と、を具備し、かつ、
そして、該定着手段と該転写手段とで転写材を挟持している状態で転写材の搬送方向先端から該定着手段を通り該転写手段までに至る導通経路を有する。
そして、該転写手段を除く該導通経路は、非導電性の樹脂を含むマトリックスと、イオン解離が可能な導電性の樹脂及びイオン解離が可能な塩を含むドメインと、から構成されるマトリックスドメイン構造を有する樹脂部材を介在させてフレームグラウンドに接続されている。
このような構成を採用することにより、上記課題が解決できる理由は以下のように考えられる。
すなわち、直流電圧と交流電圧では、樹脂部材の内部において陽イオンと陰イオンの電圧印加時の動きが、それぞれ異なる。具体的には直流電圧では、陽イオンと陰イオンはドメイン中を一方向に移動し続ける。これに対して交流電圧では、陽イオンと陰イオンはドメイン中のその場で往復振動をする。ドメインは高粘度のために陽イオンと陰イオンが一方向に移動するよりその場で往復振動する方が容易であり、交流電圧は、直流電圧より、電圧印加時の導通形成において、粘度の影響を受けにくいと考えられる。これにより抵抗値は、直流電圧が印加された場合よりも交流電圧が印加された場合の方が導通し易くなるため低くなる。
[実施例1]
以下に図を用いて、本発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材料、形状それらの相対的な位置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲を以下の形態に限定する趣旨のものではない。
(1)画像形成装置の全体構成
まず、本実施形の形態に係る画像形成装置の全体構成について図2を用いて説明する。本実施例で用いる画像形成装置1はレーザビームプリンタである。
画像形成装置1は、転写材給送部と画像形成部を備えている。転写材給送部において、カセット2内に積載された転写材Pは、給紙ローラ3により最上位の転写材Pから一枚ずつピックアップされ、レジスト部へと送られる。転写材Pはレジストローラ4とレジストコロ5からなるレジスト部で搬送方向を揃えられた後、画像形成部へと給送される。
画像形成部は、像担持体としての感光体ドラム6と、感光体ドラム6を帯電させる帯電器7と、感光体ドラム6上の潜像をトナーで現像する現像器8、感光体ドラム6上の残留トナーを除去するクリーナ9で構成されている。感光体ドラム6は矢印方向に回転駆動される。帯電器7は感光体ドラム6の周面を一様に帯電する。画像形成部の上側には、帯電処理された感光体ドラム6に画像情報に基づいてレーザービームを照射して、感光体ドラム6上に静電潜像を形成するように、露光手段としてのレーザースキャナ10が配置されている。静電潜像は現像器8によってトナー像として形成される。そして、感光体ドラム6に形成されたトナー像は、直流電源である転写電源25(図4参照)から転写部材である転写ローラ11(以下、単に「転写ローラ11」ともいう。)にトナーの帯電極性と逆極性の直流電圧が印加されることにより、転写ニップ部12において転写材Pに転写される。ここで、直流電圧印加装置とは、転写ローラーに、直流電圧を印加するための電子回路等の制御装置をいう(不図示)。
トナー像が転写された転写材Pは、転写手段よりも下流側に配置されている画像定着装置13に搬送され、画像定着装置13により、定着ニップ部23で転写材P上のトナー像が加熱定着される。
画像定着装置13を通過した転写材Pは、排紙ローラ対14によって画像形成装置1の上部の転写材積載部15に排紙される。
(2)画像定着装置
以下に本実施例の画像定着装置13の説明をする。また以下の説明において、画像定着装置13及び画像定着装置13を構成する部材に関して、長手方向とは転写材搬送方向と直交する方向である。
図3は画像定着装置13の転写材搬送方向の断面図であり、図3を用いて画像定着装置13について説明する。
この画像定着装置13は、加圧部材である加圧ローラ16(以下、単に「加圧ローラ16」ともいう。)と、加熱部材である加熱フィルム17(以下、単に「加熱フィルム17」ともいう。)を有する。画像定着装置13は、加圧ローラ16を回転駆動し、加熱フィルム17を加圧ローラ16の搬送力により回転させる加圧ローラ駆動方式・フィルム加熱方式の装置である。
本実施例に示す画像定着装置13は、加熱体としてのヒータ18が支持部材としてのヒータホルダ19によって支持されている。ヒータ18は、アルミナ等のセラミックの基板上に不図示の発熱抵抗体をスクリーン印刷で形成している。また、ヒータ18は交流電源である商用電源24(図4参照)から不図示の発熱抵抗体に交流電圧が印加されることで発熱する仕組みである。ここで、交流電圧印加装置とは、発熱抵抗体に、交流電圧を印加するための電子回路等の制御装置をいう(不図示)。さらにヒータホルダ19を挟んでヒータ18の反対側に加圧ステー20が配置されている。加圧ステー20はヒータホルダ19と当接し、芯軸部21と耐熱弾性層22で構成される加圧ローラ16に対して加圧力を伝達している。筒状の可撓性部材としての加熱フィルム17はヒータホルダ19、ヒータ18、加圧ステー20の外側を外嵌している。また、ヒータホルダ19は加圧ステー20を介して加圧ローラ16の軸線に向けて付勢されているため、加熱フィルム17と加圧ローラ16との間に所定幅の定着ニップ部23が形成される。なお、加熱フィルム17は基層(不図示)と、基層の外周面側に形成された弾性層(不図示)と、弾性層の外周面側に形成された離型層(不図示)から構成される。加熱フィルム17の基層は、ヒータ18の熱を受けるための耐熱性と、ヒータ18と摺擦するための耐久性が必要であり、ステンレス鋼やニッケルなどの金属やポリイミドなどの耐熱性樹脂を用いるのが好ましい。また、加熱フィルム17の離型層は、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)等のフッ素樹脂を用いるのが好ましい。
(3)ACバンディングの発生メカニズム
ACバンディングの発生メカニズムについて特許文献1の構成を基に図4を用いて説明する。加熱フィルム17は抵抗素子26を介して接地されている。なお、画像定着装置13において転写材Pにトナー像を定着するのと同時に、転写ニップ部12において感光体ドラム6から転写材Pにトナー像が転写される条件の転写材Pを用いている。
吸湿した転写材P等の抵抗値の低い転写材Pに画像形成を行う際に、転写材Pを介して商用電源24の交流電圧が転写ニップ部12における転写電圧に重畳することで発生する画像不良について、図4を用いて説明する。図4は、商用電源24の交流電圧が転写ニップ部12における転写電圧に重畳して画像不良が発生するメカニズムを説明する模式図である。なお、以下の説明における転写材Pは、高温高湿環境において長時間放置され吸湿した転写材Pであって、転写材Pの搬送方向に関する長さが、転写ニップ部12から定着ニップ部23までの距離よりも長い例えばA4サイズ紙である。
高温高湿環境などで放置されることによって吸湿した転写材Pが転写ニップ部12にて感光体ドラム6からトナー像を転写されている状態で転写材Pが定着ニップ部23に挟持された時、商用電源24からヒータ18には交流電圧が印加されている。定着ニップ部23に挟持された転写材Pは、加熱フィルム17と接触しており、定着ニップ部23において加熱フィルム17はヒータ18と接触している。
図4に示すように、転写材Pの抵抗値が低い場合、ヒータ18に印加された交流電圧は、加熱フィルム17と転写材Pを介して転写ニップ部12における転写電圧を変動させる。これにより、転写ローラ11から感光体ドラム6に向かって流れる電流が振れてしまうACバンディングが発生する。この時、転写ローラ11から感光体ドラム6に流れる電流が商用電源24の電源周波数周期で振れることにより、交流波形の谷部が、吸湿紙にトナー像を転写する際の転写電源25からの電流の適正範囲を下回ってしまう。その結果、商用電源24の電源周波数周期で電流が不足し、転写材Pが定着ニップ部23に突入した以降に感光体ドラム6から転写材Pに転写された画像には、商用電源24の電源周波数周期で濃淡ムラが発生する。
ここで抵抗素子26の抵抗値を商用電源24の交流電流が転写電圧を変動させない程度に低く設定することで、ACバンディングを防止することができる。
(4)転写抜けの発生メカニズム
転写抜けの発生メカニズムについて説明する。(3)ACバンディングの発生メカニズムと同様に特許文献1の構成を基に説明する。吸湿した転写材P等の抵抗値の低い転写材Pに画像形成を行う際に、転写材Pを介して転写電源25の電流が抵抗素子26へ流れ込むことで発生する画像不良について、図5を用いて説明する。図5は、転写電源25の電流が転写材Pを介してリークすることで画像不良が発生するメカニズムを説明する模式図である。
高温高湿環境などで放置されることによって吸湿した転写材Pが転写ニップ部12にて感光体ドラム6からトナー像を転写されている状態で転写材Pが定着ニップ部23に挟持されている。すなわち、この場合、画像形成装置は、転写材Pの搬送方向先端から、定着ニップ部23を通り転写ニップ部12までに至る導通経路を有する。図5に示すように、転写材Pの抵抗値が低い場合、転写材Pにトナー像の転写を行うための電流が転写材Pを介して抵抗素子26に流れ込み、トナー像の転写に必要な電流が不足することで転写抜けが発生する。その結果、転写材Pにトナー像が感光体ドラム6から転写され難くなるため、転写材Pには淡い画像が発生する。
ここで抵抗素子26の抵抗値を転写電源25の電流が転写材Pを介して流れ込まない程度に高く設定することで、転写抜けを防止することができる。
(5)画像形成装置の小型化とACバンディングと転写抜けによる画像不良発生の関係
画像形成装置が小型化されることで、転写ニップ部12から定着ニップ部23までの間隔は短くなる。この間隔が短くなることで、転写ニップ部12から定着ニップ部23までの挟持された転写材Pの抵抗値は低くなる。これにより、ACバンディングと転写抜けによる画像不良の発生の虞が高くなる。具体的には転写ニップ部12から定着ニップ部23までの挟持された転写材Pの抵抗値が低くなることでACバンディングの観点では抵抗素子26はより抵抗値を低くする必要がある。これに対して転写抜けの観点では抵抗素子26はより抵抗値を高くする必要がある。すなわち、この2つの現象による画像不良を防ぐための抵抗値の設定はトレードオフの関係にあり、画像形成装置が小型化されるほど両立が困難になる。加えて、加熱フィルム17から抵抗素子26を介して接地するまでの部品類も省スペース化が求められる。又、抵抗素子の設置場所は、転写手段(転写ローラ11、転写ニップ部12等)からの電流の流れを極力防止し、転写材Pにトナー像を転写させる観点から、抵抗素子26は、転写手段を除く導通経路に設置する必要がある。
(6)マトリックスドメイン構造の加圧ブロック
そこで、本実施例では抵抗素子26を使うことなく画像形成装置が小型化されてもACバンディングと転写抜けによる画像不良を防止できる構成を説明する。図1に本実施例の構成を示す。画像定着装置13には加圧ブロック27、28が加圧ステー20と当接し、加圧ブロック27、28は加圧板29、30を介して圧縮ばね構造の加圧ばね31から一定の加圧力で押圧されている。これによって定着ニップ部23を形成している。また、加圧ローラ16、加圧ブロック27、28、加圧板29、30の支点部32、33及び加圧ばね31の端部34は不図示のフレームによって位置決めされている。具体的には加圧ブロック27、28は加圧ばね31の押圧力によって定着ニップ部23を形成できるように加圧方向に移動可能に位置決めされている。また加圧板29、30の支点部32、33を中心に押圧方向に回転自由に位置決めされ、加圧ばね31の端部34は加圧方向の反力を不図示のフレームで受けるように構成されている。
次に本実施例での画像定着装置内の導通経路について説明する。図6に画像定着装置13の転写材搬送方向の断面図を示す。図6は図3に対して長手方向に異なる位置の断面図である。加熱フィルム17の内部に接触するように導電性のシート状の導通シート35が配置されている。導通シート35は導通シート35の不図示の穴がヒータホルダ19の突起36に入って、加熱フィルム17の回転で導通シート35が外れないようになっている。また、導通シート35は加圧ステー20にも接触し、加熱フィルム17と加圧ステー20の導通を確保している。次に図1のように加圧ステー20と加圧ブロック27、28は当接し、さらに加圧ブロック27、28は加圧板29、30の支点部から接地(グラウンド)された不図示のフレームへと導通している(以下、この接地を「フレームグラウンド」とも呼ぶ)。ここで、加圧ブロック27、28の少なくとも一方が、非導電性の樹脂を含むマトリックスと、イオン解離が可能な導電性の樹脂及び陽イオンと陰イオンとに解離が可能な塩を含むドメインとから構成されるマトリックスドメイン構造を有する樹脂部材である。本実施例の特徴的な構成は、この樹脂部材である加圧ブロック部分である。
このような構成であれば、加圧ブロックが、従来の不図示のフレームに位置決めされ加圧力を受ける役割に加えて、直流よりも交流の方が抵抗値を低く維持できる抵抗としての役割を兼ねることが可能となる。
このため、画像形成装置が小型化されても抵抗素子26及び接地までの部品を削減しつつ、ACバンディングと転写抜けによる画像不良を防止することができる。
(7)マトリックスドメイン構造
非導電性の樹脂を含むマトリックスと、イオン解離が可能な導電性の樹脂及び陽イオンと陰イオンとに解離が可能な塩を含むドメインから構成されるマトリックスドメイン構造を有する樹脂部材について具体的に説明する。
本発明のマトリックスドメイン構造とは図7のように海島構造を有する樹脂部材の構造である。100はマトリックスで、101はドメインを表すものである。
本発明に用いられるマトリックス100とは樹脂部材に含まれる主な樹脂のことであり、導電性には寄与しない非導電性の樹脂であり、主に機械物性を決定づける樹脂のことを言う。
例えば耐熱性の優れたポリフェニレンサルファイド(PPS)と導電性を有する樹脂との組み合わせにおいては、耐熱性及び強度を支配する樹脂がPPSとなり、これをマトリックスと言う。マトリックスは2種以上でも良く、導電性に寄与せず樹脂物性を決定することができればマトリックスと言ってよい。例えばPETとPBTをブレンドしたものであってもPETとPBTは導電性ではないので混合物であってもマトリックスと呼ぶ。
マトリックスは、導電性に寄与しない樹脂成分として樹脂成分の全質量に対して、50質量%以上を有するものである。樹脂部材の組成としてガラスファイバーや鉱物フィラーなどが含まれている場合は樹脂でない成分を除いた樹脂成分の全質量の配合比率で判断する。
たとえば、ガラスファイバー30質量%、PPS40質量%、導電性樹脂28質量%、塩2質量%、の配合であれば、樹脂成分の全質量は、PPSと導電性樹脂であるから68質量%である。
このうちのPPSは、樹脂成分の全質量を100質量%とすると、40質量%(PPSの配合量)/68質量%(樹脂成分の全質量)×100質量%、より58.8質量%となり、樹脂成分の全質量に対して、50質量%以上有するものである。従って、この場合、PPSは、主な樹脂と言うことができ本発明におけるマトリックス100に相当する。
マトリックス100に用いられる樹脂としては熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。本発明に使用される熱可塑性樹脂としては特に制限はないが、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンやポリプロピレン及びポリブタジエン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂及びエチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂、エチレン-エチルアクリレート共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂及び変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
一方、ドメイン101とは本発明における導電性に寄与する樹脂のことであり、マトリックスとは相溶しないもので、樹脂中ではマトリックス100が海、ドメイン101が島という、海島構造をとることを特徴とする。
また、本発明のドメイン101はイオン解離可能な導電性の樹脂及び陽イオンと陰イオンとにイオン解離可能な塩の混合物である。
ここで、イオン解離可能な導電性樹脂とは、塩が、その樹脂中においてイオン解離できる導電性樹脂をいい、陽イオンと陰イオンとにイオン解離可能な塩とは、導電性樹脂中において陽イオンと陰イオンとに解離可能な塩をいう。
導電性に寄与するドメイン101に用いる樹脂のガラス転移温度は、本発明の画像形成装置が使用される温度(たとえば23℃程度)以下であることが必要である。画像形成装置が使用される温度が、ドメイン101のガラス転移温度以下である場合はドメイン101に用いる樹脂の分子運動が止まり、ドメイン101に含まれるイオン解離している塩のイオンの動きが止まるため導電性を発現することができない。
次にドメイン101中のイオンについて説明する。本発明のドメイン101に用いられる材料は、導電性を有する樹脂でありポリエーテルエステルアミド又はポリエーテルアミドなどの樹脂成分にフッ素系の塩などを溶解させたものである。フッ素系の塩として、例えばフッ素系界面活性剤が挙げられる。本発明のドメイン101は、イオン解離できる樹脂及びイオン解離する塩を含む混合物でありドメイン101中では塩が陽イオンと陰イオンとにイオン解離することでイオンの動きによって電気を流すことができる。
本発明に用いられる塩としては、ノナフルオロブタンスルホン酸カリウム、カリウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、カリウム N,N-ビス(ノナフルオロブタンスルホニル)イミド、カリウム N,N-ヘキサフルオロプロパン-1,3-ジスルホニルイミドなどが挙げられるがこれに限らない。
本発明の塩は常温でイオン解離しているイオン液体も含まれる。イオン液体は常温でイオン解離しているため、ドメイン101そのものにもなりうるが、イオン液体は単に樹脂に配合しただけでは電気抵抗が高い状態である。
通常、本発明の画像形成装置が使用される温度は、本発明に用いられるマトリックス100に用いられる樹脂のガラス転移温度以下であり、この温度ではマトリックス100の樹脂が分子運動していない状態である。従って、ドメイン101が、イオン液体であってもイオンが動きにくい状態であれば電気は流れにくいのである。
このように樹脂にイオン液体だけを混合しても導電性は不十分であるためイオン液体も本発明ではポリエーテルエステルアミドやポリエーテルアミドなどの導電性の樹脂中に溶解させることが必要である。
これらのドメインはマトリックス中においては島状態で存在しているが、導電性を発現するには島どうしの接触が必要であり、島どうしを接触させるためドメインの樹脂は、樹脂成分の全質量に対して、5質量%以上有することが必要である。ドメイン樹脂が5質量%未満である場合は、島どうしの接触が少なく導電性が十分発現できないため好ましくない。
またドメイン樹脂が、樹脂成分の全質量に対して50質量%を超える場合はマトリックス樹脂の強度などの特性が大きく低下するため好ましくない。
また、本実施例で使用する加圧ブロック27、28の製造は、導電性樹脂配合物とPPSを射出成形時に混合するマスターバッチ方式を用いた。
これは、導電性樹脂配合物に用いられる導電性樹脂の耐熱性が低いため、PPSと導電性樹脂を同時に混合押出しすると、混合押出し時と射出成形時の2回、PPSの溶融温度になるため、導電性樹脂の劣化が懸念されるからである。
以下マスターバッチと射出成形時の配合内容を示す。
<マスターバッチ>
導電性樹脂 TPAE-H151(T&K TOKA製) 64.0質量%
フッ素系界面活性剤(塩) エフトップEF-N112(三菱マテリアル電子化成 製) 12.0質量%
難燃剤1 SAYTEX HP-7010G(アルベマール 製) 9.5質量%
難燃剤2 ヒロマスター C-380(鈴裕化学 製) 1.5質量%
潤滑剤 鱗片状黒鉛 Z-25(伊藤黒鉛工業 製) 13.0質量%
上記の配合で2軸押し出し機により樹脂温度250℃で混練しペレット化して、マスターバッチ(A)を得た。樹脂温度250℃で混練したので導電性樹脂の分解はみられなかった。
<マスターバッチ(A)とPPS(B)との混合>
マスターバッチ(A) 15.65質量%
PPS(B) トレリナA310MX04(東レ 製) 84.35質量%
このマスターバッチ(A)とPPS(B)をタンブラーで混合し樹脂混合物(A)を得た。
<加圧ブロックの成形>
上記樹脂混合物(A)を射出成形機(住友重機製 SE180EV-A)で樹脂温度290℃で成形した。このとき成形機のホッパー内に窒素ガスを流入しながら成形を行うことで導電性樹脂の分解を防止することができ、定着の加圧に耐える樹脂製の加圧ブロックを成形することができた。
このことにより加圧ブロック27、28を得た。
このうちのドメインとなる導電性樹脂は、樹脂成分を100質量%とすると、10.2質量%(導電性樹脂の配合量)/94.35質量%(樹脂成分の全質量)×100質量%、より、樹脂成分の全質量に対して10.6質量%有するものである。
樹脂部材のマトリックスドメイン構造の判断は、以下の方法で行うことができる。
樹脂部材の一部を薄片化する。薄片化する手段としては、例えば、鋭利なカミソリや、ミクロトーム、FIBなどがあげられる。得られた切片を、マトリックスドメイン構造の観察を好適に実施するため、染色処理等の前処理を施してもよい。破断面の形成、前処理を行った切片を、走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型顕微鏡(TEM)で観察して判断する。
(8)陽イオンと陰イオンの導電メカニズム
以上説明したマトリックスドメイン構造を有する樹脂部材のイオンの導電メカニズムについて説明する。なお、イオンは陽イオンと陰イオンが存在している。図8はマトリックスドメイン構造の樹脂の陽イオンと陰イオンの動きを模式図として示している。図8に示すようにマトリックス100の中にドメイン101が点在し、且つドメイン同士が繋がっている。またドメイン101の中には陽イオン102と陰イオン103が安定して分散している状態である。図8(A)のように直流電圧が印加された時では、陽イオンと陰イオンはドメイン中を一方向に移動し続ける。これに対して図8(B)のように交流電圧印加された時では、陽イオンと陰イオンはドメイン中をその場で往復振動する。従って、ドメインは高粘度のために、陽イオンと陰イオンを一方向に移動させるよりその場で往復振動させる方が容易であり、交流電圧は、直流電圧より電圧印加時の導通形成において粘度の影響を受けにくいと考えられる。これにより抵抗値は、直流電圧が印加された場合よりも交流電圧が印加された場合の方が、導電し易くなるため低くなる。
以上説明したように本実施例の構成であれば従来の加圧ブロック27、28の不図示のフレームに位置決めされ加圧力を受ける役割に加えて、直流よりも交流の方が抵抗値を低く維持できる抵抗としての役割を兼ねることが可能となる。このため、画像形成装置が小型化されても抵抗素子26及び接地までの部品を削減しつつ、ACバンディングと転写抜けによる画像不良を防止することができる。また、加圧ブロック27、28が加熱フィルム17の内周を接触し規制するフランジ形状を有することで、加熱フィルム17と加圧ブロック27、28の導通が確保されるため、導通シート35が不要となり、さらなる部品削減が可能となる。
[実施例2]
第2の実施例について説明する。なお、第1の実施例と同一部品、ならびに同一機能を有する部品については同じ符号で示し、説明を省略する。実施例2における画像定着装置の加熱側の部材、加圧ローラ16の定着ニップ部23を形成している構成は実施例1と同様であり図3に示す通りとなる。
(1)加圧ブロック以外の部材をマトリックスドメイン構造の樹脂部材とした構成
図9に実施例2の転写手段から定着手段までの模式図を示す。実施例1で示したマトリックスドメイン構造の加圧ブロック以外でも同様の効果が得られる構成となっている。
転写手段側から配置される部材について説明する。なお、下記に説明する部材はすべてフレームグラウンドに接続されている。
転写手段から定着手段の転写材搬送路における転写材の有無を所定の位置で検知する転写材検知部材37が配置されている。転写材検知部材37は転写材Pに接触する接触部38と不図示のセンサに対して転写材の有無を切り替える検知部39を有する。また、転写材検知部材37の転写材の有無検知によって、転写手段から定着手段までの転写材Pの撓みを一定にするために定着手段の搬送速度を加減速制御している。これにより、転写ニップ部12への定着手段の転写材の搬送力の影響を一定に保ち、転写材Pに転写されるトナー像の画像不良を防止することができる。
非印字面側の定着手段の加圧ローラ16に近接するように転写材Pを定着ニップ部23への搬送をガイドするガイド部材40が配置されている。ガイド部材40は定着ニップ部23への転写材Pの突入を安定させ、転写材Pを介して突入時の衝撃を転写ニップ部12へ伝達されることを防止できる。
加圧ローラ16の芯軸部21と不図示のフレームとの間に加熱部材からの反力を受ける軸受部材41が配置されている。軸受部材41は芯軸部21の回転を円滑にするため用いられる。また、芯軸部21に金属製のボールベアリングを挿入し、ボールベアリングを軸受部材41によって位置決めする構成でも良い。ボールベアリングを用いることで芯軸部21の回転をより円滑にすることが可能となる。
定着手段の転写材搬送方向下流に固定部材43に固定された転写材に接触する可撓性かつ導電性の弾性部材42が配置されている。例えば弾性部材42は導電性テープに金属製のブラシを貼り合わせたものである。弾性部材42が転写材Pに接触することで、転写材Pの電荷をフレームグラウンド側へ放電する。これにより転写材積載部15に排出された時のチャージアップによる転写材Pの積載性不良を防止することができる。なお、図9では非印字面側に弾性部材42及び固定部材43を配置しているのは定着後からトナー像が固まる前の段階のためであり、トナー像が十分に固まっていれば印字面側に配置しても画像を傷付けることは無い。
以上に説明した転写材検知部材37、ガイド部材40、軸受部材41、固定部材43のように他の目的で配置されている少なくとも1つの部材に実施例1で示したマトリックスドメイン構造の樹脂部材を用いることで、実施例1と同様の効果が得られる。また、それぞれの配置位置によって求められる直流と交流の抵抗値が変化するため、ドメインの処方を変更することで調整が可能となる。
したがって、本実施例で説明した樹脂部材に限定されるわけではない。転写材が定着手段と転写手段に挟持された状態で転写ニップ部12を除いた転写材の搬送方向先端から定着手段を通り転写手段までの導通経路において、マトリックスドメイン構造を有する樹脂部材を介在させてフレームグラウンドに接続されていれば良い。
P‥‥転写材
1‥‥画像形成装置
2‥‥カセット
3‥‥給紙ローラ
4‥‥レジストローラ
5‥‥レジストコロ
6‥‥感光体ドラム
7‥‥帯電器
8‥‥現像器
9‥‥クリーナ
10‥‥レーザースキャナ
11‥‥転写ローラ
12‥‥転写ニップ部
13‥‥画像定着装置
14‥‥排紙ローラ対
15‥‥転写材積載部
16‥‥加圧ローラ
17‥‥加熱フィルム
18‥‥ヒータ
19‥‥ヒータホルダ
20‥‥加圧ステー
21‥‥芯軸部
22‥‥耐熱弾性層
23‥‥定着ニップ部
24‥‥商用電源(交流電源)
25‥‥転写電源(直流電源)
26‥‥抵抗素子
27、28‥‥加圧ブロック
29、30‥‥加圧板
31‥‥加圧ばね
32、33‥‥支点部
34‥‥端部
35‥‥導通シート
36‥‥突起
37‥‥転写材検知部材
38‥‥接触部
39‥‥検知部
40‥‥ガイド部材
41‥‥軸受部材
42‥‥弾性部材
43‥‥固定部材
100‥‥マトリックス
101‥‥ドメイン
102‥‥陽イオン
103‥‥陰イオン

Claims (9)

  1. トナー像を転写材に転写させる転写手段と、
    転写材の搬送方向に関して該転写手段よりも下流側に配置され、該トナー像を転写材に定着させる定着手段と、
    該定着手段に交流電圧を印加する交流電圧印加装置と、
    該転写手段に直流電圧を印加する直流電圧印加装置と、を具備し、
    該定着手段と該転写手段とで転写材を挟持している状態で転写材の搬送方向先端から該定着手段を通り該転写手段までに至る導通経路を有する画像形成装置であって、
    該転写手段を除く該導通経路が、
    非導電性の樹脂を含むマトリックスと、イオン解離が可能な導電性の樹脂及びイオン解離が可能な塩を含むドメインと、から構成されるマトリックスドメイン構造を有する樹脂部材を介在させてフレームグラウンドに接続されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写手段は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体と接触して転写ニップ部を形成し、
    前記転写ニップ部にて前記像担持体から転写材にトナー像を転写する転写部材と、
    前記転写部材に前記直流電圧を印加する転写電源を有する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着手段は、
    加熱部材と、前記加熱部材に当接して定着ニップ部を形成する加圧部材を有し、
    前記加熱部材は、前記定着ニップ部に挟持される転写材に対向して配置される加熱部を有し、
    前記加熱部は交流電源から前記交流電圧を印加されることによって前記定着ニップ部に挟持される転写材を加熱する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記樹脂部材は、前記定着ニップ部を形成する前記加熱部材からの反力を受ける部材である請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記樹脂部材は、前記定着ニップ部を形成する前記加圧部材からの反力を受ける部材である請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記樹脂部材は、転写材の搬送をガイドするガイド部材である請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記樹脂部材は、転写材搬送路における転写材の有無を所定の位置で検知する転写材検知部材である請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記樹脂部材は、転写材に接触する可撓性かつ導電性の部材を固定する部材である請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記非導電性の樹脂がポリフェニレンサルファイドであり、前記導電性の樹脂がポリエーテルエステルアミドであり、イオン解離可能な塩がフッ素系界面活性剤である請求項1~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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