JP7438232B2 - 端末 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信を実行する端末、特に、遷移コマンドを待たずにセル遷移を実行する端末に関する。
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、Long Term Evolution(LTE)を仕様化し、LTEのさらなる高速化を目的としてLTE-Advanced(以下、LTE-Advancedを含めてLTEという)を仕様化している。また、3GPPでは、さらに、5G又はNew Radio(NR)などと呼ばれるLTEの後継システムの仕様が検討されている。
従来のハンドオーバ(HO)手順では、ネットワークが、端末から送信された測定報告などの品質情報に基づいて、ターゲット無線基地局(ターゲットセルとも呼ばれる)を決定し、ハンドオーバの準備後に、ハンドオーバコマンド(遷移コマンド)が端末に送信される。
端末は、ハンドオーバコマンドを受信すると、ハンドオーバタイマを起動し、ハンドオーバタイマが満了するまでにHO手順を完了する。
しかしながら、端末が、ネットワーク側でのハンドオーバの準備中に、適切なハンドオーバのポイントを通過してしまうと、ソース無線基地局(ソースセルとも呼ばれる)からハンドオーバコマンドを受信しないまま、ターゲット無線基地局に遷移してしまうため、無線リンクの瞬断が発生し得る問題がある。
そこで、このような問題を解決するため、Conditional HO(条件付きセル遷移)と呼ばれる手順が検討されている(非特許文献1)。Conditional HOでは、ネットワークが、端末に対して、Conditional HO先の候補セルと、当該候補セルへの遷移条件とを含む候補セルの設定情報を通知する。
候補セルへの遷移条件が満たされると、端末は、ソース無線基地局からのハンドオーバコマンドを待たずに、当該候補セルへの遷移条件を設定したターゲット無線基地局に遷移する。これにより、無線リンクの瞬断を回避し得る。
"New WID: NR mobility enhancements", RP-190489, 3GPP TSG RAN Meeting #83, 3GPP, 2019年3月
しかしながら、Conditional HOでは、端末はハンドオーバコマンドを受信しないため、ハンドオーバタイマが起動されない。
従来のHO手順では、無線リンク障害などの発生により、HO手順が完了せずにハンドオーバタイマが満了する場合、端末は、ターゲット無線基地局への遷移を中断するが、Conditional HO手順では、ハンドオーバタイマが起動されないため、端末とターゲット無線基地局との間において無線リンク障害などが発生した場合でも、端末は、ターゲット無線基地局への遷移を実行し続ける可能性がある。この場合、端末のセル遷移が遅延する可能性があるため、好ましくない。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、遷移先セルの設定情報に基づいて、遷移コマンドを受信せずに、当該遷移先セルへの遷移を実行する場合でも、セル遷移の遅延を回避し得る端末を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る端末(端末200)は、前記端末が在圏する遷移元セル(例えば、gNB100A)において、条件付きセル遷移による前記遷移元セルからの遷移先セル(例えば、gNB100B)の設定情報を受信する受信部(受信部220)と、前記遷移先セルの設定情報に基づいて、遷移コマンドを受信せずに、前記遷移先セルへの遷移を実行する制御部(制御部250)と、を備え、前記受信部が前記遷移先セルの設定情報を受信する場合、前記制御部は、タイマ(例えば、CHOタイマ240)を起動して、前記タイマが満了するまで、前記条件付きセル遷移を行うことができる。
本発明によれば、端末が、遷移先セルの設定情報に基づいて、遷移コマンドを受信せずに、当該遷移先セルへの遷移を実行する場合でも、セル遷移の遅延を回避し得る。
図1は、無線通信システム10の全体概略構成図である。 図2は、端末200の機能ブロック構成図である。 図3は、Conditional HO手順のシーケンスを示す図である。 図4は、Conditional HO手順におけるRRC Reconfigurationの構成を説明する図である。 図5は、Conditional HO手順における、端末200の動作フローを示す図である。 図6は、無線通信システム10aの全体概略構成図である。 図7は、Conditional SCG Change手順のシーケンスを示す図である。 図8は、Conditional SCG Change手順における、端末200の動作フローを示す図である。 図9は、端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一又は類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、Next Generation-Radio Access Network(NG-RAN、不図示)及び端末200を含む。なお、端末は、User Equipment(UE)とも呼称される。
NG-RANは、無線基地局100A, 100B, 100C(以下、gNB100A, 100B, 100C)を含む。なお、gNB及びUEの数を含む無線通信システム10の具体的な構成は、図1に示した例に限定されない。
NG-RANは、実際には複数のNG-RAN Node、具体的には、gNB(またはng-eNB)を含み、NRに従ったコアネットワーク(5GC、不図示)と接続される。なお、NG-RAN及び5GCは、単にネットワークと表現されてもよい。
gNB100A, 100B, 100Cの各々は、NRに従った無線基地局であり、端末200とNRに従った無線通信を実行する。gNB100A, 100B, 100Cの各々及び端末200は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いビームを生成するMassive MIMO、複数のコンポーネントキャリア(CC)を束ねて用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及び複数のNG-RAN Nodeと端末との間において同時に通信を行うデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。なお、CCはキャリアとも呼称される。
gNB100A, 100B, 100Cの各々は、1つ以上のセルを形成する。端末200は、gNB100A, 100B, 100Cが形成するセル(無線基地局と呼んでもよい)間を遷移することができる。なお、「gNB100A, 100B, 100Cが形成するセル間を遷移する」は、「gNB100A, 100B, 100C間を遷移する」又は「無線基地局100A, 100B, 100C間を遷移する」と表現することもできる。
「遷移」とは、典型的には、セル間のハンドオーバ、又はgNB間のハンドオーバを意味するが、セル再選択など、接続先のセル又は接続先のgNBが変更されるような端末200の挙動(behavior)を含み得る。
端末200が遷移する遷移先のセル(無線基地局)は、ターゲットセル又はターゲット無線基地局と呼ばれる。また、遷移元のセル(無線基地局)は、ソースセル又はソース無線基地局と呼ばれる。
無線通信システム10では、端末200は、ハンドオーバコマンド(遷移コマンド)を待たずに、条件付きハンドオーバ(以下、Conditional HO)に従ったハンドオーバ(セル遷移)を実行できる。なお、Conditional HOは、CHOとも略される。
無線通信システム10は、NG-RANの代わりに、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)を含んでもよい。この場合、E-UTRANは、複数のE-UTRAN Node、具体的には、eNB(又はen-gNB)を含み、LTEに従ったコアネットワーク(EPC)と接続される。
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、端末200の機能ブロック構成について説明する。以下、本実施形態における特徴に関連する部分についてのみ説明する。したがって、端末200は、本実施形態における特徴に直接関係しない他の機能ブロックを備えることは勿論である。
図2は、端末200の機能ブロック構成図である。図2に示すように、端末200は、送信部210、受信部220、保持部230、CHOタイマ240及び制御部250を備える。
送信部210は、NRに従った上りリンク信号(UL信号)を送信する。受信部220は、NRに従った下りリンク信号(DL信号)を受信する。具体的には、送信部210及び受信部220は、制御チャネルまたはデータチャネルを介して、gNB100A~100Cの各々と無線通信を実行する。
送信部210は、無線リソース制御(RRC)メッセージを送信する。送信部210は、例えば、RRC再構成完了メッセージ(RRC Reconfiguration Complete)を送信する。
受信部220は、RRCメッセージを受信する。受信部は、例えば、RRC再構成メッセージ(RRC Reconfiguration)を受信する。
受信部220は、端末200が在圏するセル(例えば、gNB100A)において、Conditional HOによる当該セルからの遷移先セル(候補セル、例えば、gNB100B, gNB100C)の設定情報を受信する。なお、端末200が在圏するセルは、遷移元セルとも呼称される。
保持部230は、遷移先セル(候補セル)の設定情報を保持する。
CHOタイマ240は、Conditional HO手順を実行することができる時間を計測する。
制御部250は、端末200を構成する各機能ブロックを制御する。
制御部250は、受信部220がRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfigurationに含まれる遷移先セル(候補セル)の設定情報を復号する。制御部250は、遷移先セル(候補セル)の設定情報の復号に成功すると、当該設定情報を保持部230に保持させる。
制御部250は、保持部230に保持されたConditional HOによる遷移先セル(候補セル)の設定情報に基づいて、遷移コマンドを受信せずに、遷移先セル(候補セル)への遷移を実行する。
具体的には、制御部250は、保持部230に保持された遷移先セル(候補セル)の設定情報に基づいて、遷移先セル(候補セル)に遷移する条件を監視する。なお、「遷移先セルに遷移する条件を監視する」は、「遷移先セルに遷移する条件を評価する」とも表現することもできる。
制御部250は、遷移先セル(候補セル)に遷移する条件が満たされると、端末200と遷移先セル(候補セル)との間において、ランダムアクセス(RA)手順を行って、遷移先セル(候補セル)に遷移する。
制御部250は、受信部220がRRC Reconfigurationを受信する場合、CHOタイマ240を起動する。
具体的には、制御部250は、受信部220がRRC Reconfigurationを受信するタイミングで、CHOタイマ240を起動する。
なお、制御部250は、RRCReconfigurationListに含まれる遷移先セルの設定情報の復号に成功したタイミングで、CHOタイマ240を起動してもよい。
制御部250は、遷移先セル(候補セル)に遷移する条件を監視し始めるタイミングで、CHOタイマ240を起動してもよい。
制御部250は、遷移先セル(候補セル)に遷移する条件が満たされるタイミングで、CHOタイマ240を起動してもよい。
制御部250は、RA手順に成功すると、CHOタイマ240を停止する。
制御部250は、遷移先セル(候補セル)に遷移する条件が満たされない場合、又はRA手順に失敗した場合、CHOタイマ240が満了したか否かを判定する。CHOタイマ240が満了した場合、制御部250は、遷移先セル(候補セル)への遷移が失敗したことを検出して、例えば、CHOセル以外のセルを再選択する。
このように、受信部220がRRC Reconfigurationを受信する場合、制御部250は、CHOタイマ240を起動して、CHOタイマ240が満了するまで、Conditional HO手順を実行することができる。
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、Conditional HO手順について説明する。
(3.1)Conditional HO手順
図3は、Conditional HO手順のシーケンスを示す図である。図3に示すように、gNB100A(ソースセル)は、端末200から受信した測定報告に基づいて、gNB100B, 100Cを見出すと、gNB100B, 100Cに対して、Conditional HO要求(CHO request)を送信する(S11)。gNB100B, 100Cは、Conditional HOによる遷移先セルの候補となる候補セルである。なお、候補セルの数は、2つに限定されず、1つ、又は3つ以上でもよい。
gNB100B(候補セル)は、gNB100AからCHO requestを受信すると、CHO requestに対する肯定応答であるCHO request応答(CHO request ACK)をgNB100Aに送信する(S13)。CHO request ACKは、候補セルの設定情報を含む。候補セルの設定情報は、候補セルの情報と、候補セルへの遷移条件とを含む。
同様に、gNB100C(候補セル)は、gNB100AからCHO requestを受信すると、CHO requestに対する肯定応答であるCHO request応答(CHO request ACK)をgNB100Aに送信する(S13)。CHO request ACKは、候補セルの設定情報を含む。候補セルの設定情報は、候補セルの情報と、候補セルへの遷移条件とを含む。
このような処理によって、gNB100B, 100Cが、端末200のConditional HO先の候補セルとして設定される。
gNB100Aは、gNB100B, 100CからCHO request ACKを受信すると、候補セルの設定の完了後、RRC Reconfigurationを端末200に送信する(S15)。RRC Reconfigurationは、gNB100B, 100cの各々から送信された候補セルの設定情報を含む。なお、RRC Reconfigurationの受信は、CHOコマンドの受信とも呼称される。
図4は、Conditional HO手順におけるRRC Reconfigurationの構成を説明する図である。
図4に示すように、RRC Reconfiguration内には、情報要素として、RRC再構成リスト(RRCReconfigurationList)が設定されている。RRCReconfigurationList内には、configuration for cell1及びconfiguration for cell2が設定されている。なお、configuration for cellの数は、2つには限定されない。
このような構成において、gNB100Aは、gNB100Bから候補セルの設定情報を受信すると、当該設定情報をRRCReconfigurationList内のconfiguration for cell1に含める。同様に、gNB100Aは、gNB100Cから候補セルの設定情報を受信すると、当該設定情報をRRCReconfigurationList内のconfiguration for cell2に含める。
なお、RRCReconfigurationListは、CHO configurationとも呼称される。
gNB100Aは、RRC Reconfigurationを端末200に送信する場合、少なくとも、候補セルの設定情報を暗号化する。なお、gNB100Aは、RRC Reconfiguration又はRRCReconfigurationList全体を暗号化してもよい。
図3に戻り、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、適切なタイミングでCHOタイマ240を起動する(S17)。
また、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化して、当該設定情報を取得する。
端末200は、候補セルの設定情報を取得すると、当該設定情報に基づいて、候補セルへの遷移条件(CHO条件)を監視し始める。具体的には、端末200は、各候補セルの設定情報に含まれる候補セルへの遷移条件が満たされるか否かを判定し始める。
端末200は、端末200の移動などにより、候補セルへの遷移条件が満たされると判定する(S19)と、gNB100Aからハンドオーバコマンドを受信せずに、当該候補セルへのハンドオーバ(HO)の開始を決定する。遷移条件が満たされる遷移先の候補セルは、CHOセルとも呼称される。本実施形態では、CHOセルはgNB100Bである。
端末200は、候補セルへのHOの開始を決定すると、gNB100Bと端末200との間でランダムアクセス(RA)手順を実行して、gNB100Bと端末200との間で同期を確立する(S21)。これにより、端末200は、gNB100Bに接続する。
端末200は、RA手順に成功すると、CHOタイマ240を停止する(S23)。端末200は、CHOタイマ240を停止すると、例えば、RRC Reconfiguration CompleteをgNB100Bに送信する。
なお、gNB100Aは、S13にて、gNB100B, 100Cから、候補セルの情報のみを受信してもよい。この場合、gNB100Aが、候補セルへの遷移条件を設定する。また、この場合、候補セルの設定情報は、候補セルの情報と、gNB100Aによって設定された候補セルへの遷移条件を含む。
(3.2)端末動作
次に、Conditional HO手順における、端末200の動作を説明する。
(3.2.1)動作例1
図5は、Conditional HO手順における、端末200の動作フローを示す図である。図5に示すように、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信する(S51)。端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、CHOタイマ240を起動する(S53)。
端末200は、CHOタイマ240を起動すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化して、当該設定情報を取得する(S55)。端末200は、候補セルの設定情報を取得すると、当該設定情報に基づいて、候補セルへの遷移条件(CHO条件)を監視し始める(S57)。具体的には、端末200は、各候補セルの設定情報に含まれる候補セルへの遷移条件が満たされるか否かを判定し始める。
端末200は、候補セルへの遷移条件が満たされるか否かを判定する(S59)。端末200は、候補セルへの遷移条件が満たされると判定すると、gNB100Bと端末200との間でRA手順を実行する(S61)。
例えば、端末200は、各候補セルの測定を行い、当該候補セルにおいてEvent A3又はEvent A5が満たされる場合、当該候補セルへの遷移条件が満たされると判定する。
なお、Event A3は、候補セルの無線品質の値が、端末200が在圏するセルの無線品質の値にオフセットを加えた値よりも大きい状態を測定するイベントである。Event A5は、端末200が在圏するセルの無線品質の値が閾値1より悪くなり、候補セルの無線品質の値が閾値2よりもよくなる状態を測定するイベントである。
端末200は、RA手順が成功したか否かを判定する(S63)。端末200は、RA手順が成功したと判定すると、gNB100Bと端末200との間で同期を確立して、CHOタイマ240を停止する(S65)。端末200は、CHOタイマ240を停止すると、例えば、RRC Reconfiguration CompleteをgNB100Bに送信する。
端末200は、S59にて候補セルへの遷移条件が満たされないと判定する、又はS63にてRA手順が成功していないと判定すると、CHOタイマ240が満了したか否かを判定する(S67)。端末200は、CHOタイマ240が満了したと判定すると、候補セルへの遷移が失敗したことを検出して、Conditional HO手順を中断する(S69)。端末200は、Conditional HO手順を中断すると、例えば、候補セル以外のセルを再選択する。
一方、端末200は、CHOタイマ240が満了していないと判定すると、S59に戻り、候補セルへの遷移条件が満たされる否かを判定する。
(3.2.2)動作例2
動作例1では、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、CHOタイマ240を起動したが、本動作例では、端末200は、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報の復号化に成功すると、CHOタイマ240を起動する。
具体的には、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化する。端末200は、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報の復号化に成功すると、CHOタイマ240を起動する。
(3.2.3)動作例3
動作例1では、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、CHOタイマ240を起動したが、本動作例では、端末200は、候補セルの設定情報に基づいて、CHO条件を監視し始めると、CHOタイマ240を起動する。
具体的には、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化する。
端末200は、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報の復号化に成功して、候補セルの設定情報を取得すると、当該設定情報に基づいて、CHO条件を監視し始める。端末200は、CHO条件を監視し始めると、CHOタイマ240を起動する。
(3.2.4)動作例4
動作例1では、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、CHOタイマ240を起動したが、本動作例では、端末200は、端末200は、候補セルへの遷移条件が満たされると判定すると、CHOタイマ240を起動する。
具体的には、端末200は、gNB100AからRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化する。
端末200は、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報の復号化に成功して、候補セルの設定情報を取得すると、当該設定情報に基づいて、CHO条件を監視し始める。端末200は、候補セルへの遷移条件が満たされると判定すると、CHOタイマ240を起動する。
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、端末200は、遷移先セルの設定情報を受信する場合、端末200がCHOタイマ240を起動して、CHOタイマ240が満了するまで、Conditional HO手順を行うことができる。
このような構成により、端末200は、遷移先セルへの遷移が完了せずにCHOタイマ240が満了した場合、Conditional HO手順を中断する。
このため、端末200と遷移先セルとの間において無線リンク障害などが発生した場合、端末200は、遷移先セルへの遷移を実行し続けることを回避することができる。
したがって、端末200が、遷移先セルの設定情報に基づいて、遷移コマンドを受信せずに、当該遷移先セルへの遷移を実行する場合でも、セル遷移の遅延を回避することができる。
上述した実施形態によれば、端末200は、遷移先セルの設定情報の復号に成功したタイミングで、CHOタイマ240を起動する。
このような構成により、遷移先セルの設定情報の復号に成功せずに、遷移先セルへの遷移が実行されない場合でも、CHOタイマ240が起動されることを回避することができる。このため、端末200の負荷を低減することができる。
上述した実施形態によれば、端末200は、遷移先セルに遷移する条件を監視し始めるタイミング、又は遷移先セルに遷移する条件が満たされるタイミングで、CHOタイマ240を起動する。
このような構成により、ネットワークのスループットの低下を回避しつつ、端末200が遷移先セルに遷移する時間を長く設定することができる。このため、端末200と遷移先セルとの間における無線リンクで一時的な障害が生じたとしても、端末200は、遷移先セルに遷移することができる。
(5)変形例
上述した実施形態は、Conditional SCG Change(CSC)にも適用し得る。なお、CSCは、Conditional PSCell change、又はConditional PSCell additionとも呼称される。
図6は、本実施形態に係る無線通信システム10aの全体概略構成図である。図6に示すように、NG-RAN(不図示)は、無線基地局110A, 110B, 110C, 110D(以下、gNB110A, 110B, 110C, 110D)を含む。なお、gNB及び端末の数を含む無線通信システム10aの具体的な構成は、図6に示した例に限定されない。
端末200は、CHOタイマ240の代わりに、Conditional SCG Change手順を実行することができる時間を計測するCSCタイマを含む。
NRにおいて、セルは、次のように分類される。
コアネットワークと接続された制御プレーンを提供するgNB(マスターノード(MN)とも呼ばれる)に関連付けられたセルのグループは、マスターセルグループ(MCG)と呼ばれる。MCGは、プライマリセル(以下、PCell)及び1つ以上のセカンダリセル(以下、SCell)から構成される。PCellは、端末がMNとの初期接続を開始するために使用されるセルである。なお、MCGは、PCellのみで構成されてもよい。
コアネットワークと接続された制御プレーンを提供せず、端末に対して、付加的なリソースを提供するgNB(セカンダリノード(SN)とも呼ばれる)に関連付けられたセルのグループは、セカンダリセルグループ(SCG)と呼ばれる。SCGは、プライマリSCell(以下、PSCell)及び1つ以上のSCellから構成される。PSCellは、端末がSNとの初期接続を開始するために使用されるセルである。なお、SCGは、PSCellのみで構成されてもよい。
なお、PCellは、MCGにおける特別セル(SpCell)とも呼ばれる。また、PSCellは、SCGにおけるSpCellとも呼ばれる。
本実施形態では、gNB110AがMNを構成し、gNB110B, 110C, 110DがSNを構成する。この場合、端末200は、gNB110A(MN)と、gNB110B, 110C, 110D(SN)のうちの1つのgNBとに接続し、DCを実行する。
DCにおいて、端末200は、gNB110A(MN)に接続した状態で、gNB110B, 110C, 110D(SN)が形成するセル間を遷移することができる。なお、「gNB110B, 110C, 110D(SN)が形成するセル間を遷移する」は、「gNB110B, 110C, 110D(SN)が形成するPSCell間を遷移する」、「gNB110B, 110C, 110D(SN)間を遷移する」又は「無線基地局110B, 110C, 110D間を遷移する」と表現することもできる。
「遷移」とは、典型的には、セル間のハンドオーバ、又はgNB間のハンドオーバを意味するが、SN変更など、接続先のセル(PSCell)又は接続先のgNB(SN)が変更されるような端末200の挙動(behavior)を含み得る。
端末200が遷移する遷移先のセル(無線基地局)は、ターゲットセル又はターゲット無線基地局と呼ばれる。また、端末200が遷移する遷移先のSNは、ターゲットSNと呼ばれる。本実施形態では、gNB110C又はgNB110DがターゲットSNである。
一方、遷移元のセル(無線基地局)は、ソースセル又はソース無線基地局と呼ばれる。遷移元のSNは、ソースSNと呼ばれる。本実施形態では、gNB110BがソースSNである。
無線通信システム10aでは、端末200は、DCにおいて、条件付きSCG変更(Conditional SCG change)と呼ばれるSN変更を実行する。なお、Conditional SCG changeは、CSCと略されることがある。
無線通信システム10aは、NG-RANの代わりに、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)を含んでもよい。この場合、E-UTRANは、複数のE-UTRAN Node、具体的には、eNB(又はen-gNB)を含み、LTEに従ったコアネットワーク(EPC)と接続される。
(5.1)Conditional SCG Change手順
図7は、Conditional SCG Change手順のシーケンスを示す図である。図7に示すように、gNB110Aは、gNB110B(ソースセル)以外のgNB110C, 110D(候補セル)に対して、SN Addition Requestを送信する(S111)。
gNB110C(候補セル)は、gNB110AからSN Addition Requestを受信すると、SN Addition Requestに対する肯定応答であるSN Addition Request応答(SN Addition Request ACK)をgNB110Aに送信する(S113)。SN Addition Request ACKは、候補セルの設定情報を含む。候補セルの設定情報は、候補セルの情報と、候補セルへの遷移条件とを含む。
同様に、gNB110D(候補セル)は、gNB110AからSN Addition Requestを受信すると、SN Addition Requestに対する肯定応答であるSN Addition Request応答(SN Addition Request ACK)をgNB110Aに送信する(S113)。SN Addition Request ACKは、候補セルの設定情報を含む。候補セルの設定情報は、候補セルの情報と、候補セルへの遷移条件とを含む。
このような処理によって、gNB110C, 110Dが、端末200のConditional SCG Change先の候補セルとして設定される。
gNB110Aは、gNB110C, 110DからSN Addition Request ACKを受信すると、候補セルの設定の完了後、gNB110B(ソースセル)に対して、SN Release Requestを送信する(S115)。gNB110B(ソースセル)は、SN Release Requestを受信すると、SN Release Request AckをgNB110A(MN)に送信し、端末200へのデータ送信を停止して、SNリソースを解放する(S117)。
gNB110Aは、gNB110B(ソースセル)からSN Release Request Ackを受信すると、RRC Reconfigurationを、端末200に送信する(S119)。RRC Reconfigurationは、gNB110C, 110Dの各々から送信された候補セルの設定情報を含む。なお、RRC Reconfigurationの受信は、CSCコマンドの受信とも呼称される。
gNB110Aは、RRC Reconfigurationを端末200に送信する場合、少なくとも、候補セルの設定情報を暗号化する。
端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、適切なタイミングでCSCタイマを起動する(S121)。
また、端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化して、当該設定情報を取得する。端末200は、候補セルの設定情報を取得すると、当該設定情報に基づいて、候補セルへの遷移条件(CSC条件)を監視し始める。具体的には、端末200は、各候補セルの設定情報に含まれる候補セルへの遷移条件が満たされるか否かを判定し始める。
端末200は、端末200の移動などにより、候補セルへの遷移条件が満たされると判定する(S123)と、gNB110Aから指令を受信せずに、当該候補セルへのSN変更の開始を決定する。遷移条件が満たされる遷移先の候補セルは、CSCセルとも呼称される。本実施形態では、CSCセルはgNB110Cである。
端末200は、候補セルへのSN変更の開始を決定すると、gNB110Cと端末200との間でランダムアクセス(RA)手順を実行して、gNB110Cと端末200との間で同期を確立する(S125)。これにより、端末200は、gNB110Cに接続する。
端末200は、RA手順に成功すると、CSCタイマを停止する(S127)。端末200は、CSCタイマを停止すると、例えば、RRC Reconfiguration CompleteをgNB110Cに送信する。
なお、gNB110Aは、S113にて、gNB110C, 110Dから、候補セルの情報のみを受信してもよい。この場合、gNB110Aが、候補セルへの遷移条件を設定する。また、この場合、候補セルの設定情報は、候補セルの情報と、gNB110Aによって設定された候補セルへの遷移条件を含む。
(5.2)端末動作
次に、Conditional SCG Change手順における、端末200の動作を説明する。
(5.2.1)動作例1
図8は、Conditional SCG Change手順における、端末200の動作フローを示す図である。図8に示すように、端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信する(S151)。端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、CSCタイマを起動する(S153)。
端末200は、CSCタイマを起動すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化して、当該設定情報を取得する(S155)。端末200は、候補セルの設定情報を取得すると、当該設定情報に基づいて、候補セルへの遷移条件(CSC条件)を監視し始める(S157)。具体的には、端末200は、各候補セルの設定情報に含まれる候補セルへの遷移条件が満たされるか否かを判定し始める。
端末200は、候補セルへの遷移条件が満たされるか否かを判定する(S159)。端末200は、候補セルへの遷移条件が満たされると判定すると、gNB110Cと端末200との間でRA手順を実行する(S161)。
例えば、端末200は、各候補セルの測定を行い、当該候補セルにおいてEvent A3又はEvent A5が満たされる場合、当該候補セルへの遷移条件が満たされると判定する。
端末200は、RA手順が成功したか否かを判定する(S163)。端末200は、RA手順が成功したと判定すると、gNB110Cと端末200との間で同期を確立して、CSCタイマを停止する(S165)。端末200は、CSCタイマを停止すると、例えば、RRC Reconfiguration CompleteをgNB110Cに送信する。
端末200は、S159にて候補セルへの遷移条件が満たされないと判定する、又はS163にてRA手順が成功していないと判定すると、CSCタイマが満了したか否かを判定する(S167)。端末200は、CSCタイマが満了したと判定すると、候補セルへの遷移が失敗したことを検出して、Conditional SCG Change手順を中断する(S169)。端末200は、Conditional SCG Change手順を中断すると、例えば、候補セル以外のセルを再選択する。
一方、端末200は、CSCタイマが満了していないと判定すると、S159に戻り、候補セルへの遷移条件が満たされる否かを判定する。
(5.2.2)動作例2
動作例1では、端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、CSCタイマを起動したが、本動作例では、端末200は、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報の復号化に成功すると、CSCタイマを起動する。
具体的には、端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化する。端末200は、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報の復号化に成功すると、CSCタイマを起動する。
(5.2.3)動作例3
動作例1では、端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、CSCタイマを起動したが、本動作例では、端末200は、候補セルの設定情報に基づいて、CSC条件を監視し始めると、CSCタイマを起動する。
具体的には、端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化する。
端末200は、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報の復号化に成功して、候補セルの設定情報を取得すると、当該設定情報に基づいて、CSC条件を監視し始める。端末200は、CSC条件を監視し始めると、CSCタイマを起動する。
(5.2.4)動作例4
動作例1では、端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、CSCタイマを起動したが、本動作例では、端末200は、候補セルへの遷移条件が満たされると判定すると、CSCタイマを起動する。
具体的には、端末200は、gNB110AからRRC Reconfigurationを受信すると、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報を復号化する。
端末200は、RRC Reconfiguration内の候補セルの設定情報の復号化に成功して、候補セルの設定情報を取得すると、当該設定情報に基づいて、CSC条件を監視し始める。端末200は、候補セルへの遷移条件が満たされると判定すると、CSCタイマを起動する。
(6)その他の実施形態
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述した実施形態では、NRを例として説明したが、Conditional HO及びConditional SCG Change は、LTEにも適用可能であり、LTEにおいても同様の動作が実行されてもよい。
上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(図2)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、みなし、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
さらに、上述した端末200は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図9は、当該装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図9に示すように、当該装置は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
当該装置の各機能ブロックは、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、または当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
また、当該装置における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間毎に異なるバスを用いて構成されてもよい。
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部または全体を指す。
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型または無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。
サブフレームはさらに時間領域において1つまたは複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジーは、ある信号またはチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing:SCS)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、何れも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロットまたは1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partialまたはfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つまたは複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つまたは複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB:PRB)、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group:SCG)、リソースエレメントグループ(Resource Element Group:REG)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つまたは複数のリソースエレメント(Resource Element:RE)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つまたは複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームまたは無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロットまたはミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)長などの構成は、様々に変更することができる。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10, 10a 無線通信システム
100A, 100B, 100C, 110A, 110B, 110C, 110D gNB
200 端末
210 送信部
220 受信部
230 保持部
240 CHOタイマ
250 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
1007 バス

Claims (3)

  1. 遷移元セルから、複数の候補セルの情報及び遷移条件を受信する受信部と、
    前記複数の候補セルのうちの1つの候補セルの遷移条件が満たされると、遷移コマンドを受信せずに、前記1つの候補セルと同期を行って、遷移先セルとして前記1つの候補セルへの遷移を実行する制御部と、を備え、
    前記1つの候補セルの遷移条件は、第1条件又は第2条件を含み、
    前記制御部は、前記1つの候補セルの無線品質が、前記遷移元セルの無線品質にオフセットを加えた値よりも大きくなると、前記第1条件が満たされると判定し、
    前記制御部は、前記遷移元セルの無線品質が第1閾値より悪くなり、かつ、前記1つの候補セルの無線品質が第2閾値よりも良くなると、前記第2条件が満たされると判定し、
    前記制御部は、前記第1条件又は前記第2条件が満たされるタイミングで、タイマを起動して、前記タイマが満了するまで、前記遷移を行うことができ
    前記制御部は、前記タイマが満了すると、前記複数の候補セル以外のセルを再選択する端末。
  2. 端末を備える無線通信システムであって、
    前記端末は、
    遷移元セルから、複数の候補セルの情報及び遷移条件を受信する受信部と、
    前記複数の候補セルのうちの1つの候補セルの遷移条件が満たされると、遷移コマンドを受信せずに、前記1つの候補セルと同期を行って、遷移先セルとして前記1つの候補セルへの遷移を実行する制御部と、
    を備え、
    前記1つの候補セルの遷移条件は、第1条件又は第2条件を含み、
    前記制御部は、前記1つの候補セルの無線品質が、前記遷移元セルの無線品質にオフセットを加えた値よりも大きくなると、前記第1条件が満たされると判定し、
    前記制御部は、前記遷移元セルの無線品質が第1閾値より悪くなり、かつ、前記1つの候補セルの無線品質が第2閾値よりも良くなると、前記第2条件が満たされると判定し、
    前記制御部は、前記第1条件又は前記第2条件が満たされるタイミングで、タイマを起動して、前記タイマが満了するまで、前記遷移を行うことができ
    前記制御部は、前記タイマが満了すると、前記複数の候補セル以外のセルを再選択する無線通信システム。
  3. 端末に適用される無線通信方法であって、
    前記端末が、遷移元セルから、複数の候補セルの情報及び遷移条件を受信するステップと、
    前記複数の候補セルのうちの1つの候補セルの遷移条件は、第1条件又は第2条件を含み、
    前記遷移条件が前記第1条件を含む場合、前記1つの候補セルの無線品質が、前記遷移元セルの無線品質にオフセットを加えた値よりも大きくなると、前記端末が、前記第1条件が満たされると判定するステップと、
    前記遷移条件が前記第2条件を含む場合、前記遷移元セルの無線品質が第1閾値より悪くなり、かつ、前記1つの候補セルの無線品質が第2閾値よりも良くなると、前記端末が、前記第2条件が満たされると判定するステップと、
    前記端末が、前記第1条件又は前記第2条件が満たされるタイミングで、タイマを起動するステップと、
    前記端末が、前記タイマが満了するまで、遷移コマンドを受信せずに、前記1つの候補セルと同期を行って、遷移先セルとして前記1つの候補セルへの遷移を実行することができるステップと、
    前記端末が、前記タイマが満了すると、前記複数の候補セル以外のセルを再選択するステップと
    を備える無線通信方法。
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