JP7429911B1 - サーバシステム、支援方法及びプログラム - Google Patents

サーバシステム、支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アタッチメントの形成を支援する。【解決手段】支援システム1は、育児に関する情報を情報端末100に表示させる。支援システム1は、タイプ質問部14と、タイプ診断部15と、アドバイス部16と、を備える。タイプ質問部14は、ユーザ及びユーザが育てる子供の少なくとも一方の育児に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を、情報端末100に表示させる。タイプ診断部15は、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、タイプを診断する。アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。上記アドアイスは、ユーザと子供との間のアタッチメントの形成に関するアドバイスである。【選択図】図1

Description

本開示は、一般にサーバシステム、支援方法及びプログラムに関し、より詳細には、育児に関するサーバシステム、支援方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、学習支援システムが開示されている。この学習支援システムは、子供がクライアント端末から入力した回答をもとに、サーバ装置において子供の思考の傾向、親子関係、知能発達バランスを分析、判定することにより、効果的な学習方法、親の接し方、力を入れて伸ばすべき知能分野を示し、学習を支援する。
特開2005-321647号公報
ところで、近年では、例えば母親等の養育者(ユーザ)と子供との間のアタッチメントの形成が育児において重要であると考えられている。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、ユーザと子供との間のアタッチメントの形成を支援することができるサーバシステム、支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るサーバシステムは、育児に関する情報を情報端末に出力する。前記サーバシステムは、タイプ質問部と、タイプ診断部と、アドバイス部と、を備える。前記タイプ質問部は、ユーザ及び前記ユーザが育てる子供の少なくとも一方の性格、気性、気質、又は考え方に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を、前記情報端末に出力する。前記タイプ診断部は、前記タイプ質問に対する回答入力に基づいてあらかじめ定められた複数の前記タイプのそれぞれに点数付けを行い、点数に基づいて前記タイプを診断する。前記アドバイス部は、前記タイプ診断部によって診断された前記タイプに基づいて、前記タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを前記情報端末に出力する。前記アドイスは、前記ユーザと前記子供との間のアタッチメントの形成に関するアドバイスである。
本開示の一態様に係る支援方法は、1以上のプロセッサによって実行される。前記支援方法は、育児に関する情報を情報端末に表示させる。前記支援方法は、タイプ質問表示ステップと、アドバイス表示ステップと、を有する。前記タイプ質問表示ステップでは、ユーザ及び前記ユーザが育てる子供の少なくとも一方の性格、気性、気質、又は考え方に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を前記情報端末に表示させる。前記アドバイス表示ステップでは、前記タイプ質問に対する回答入力に基づいてあらかじめ定められた複数の前記タイプのそれぞれに点数付けを行い、点数に基づいて診断した前記タイプに基づいて、前記タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを前記情報端末に表示させる。前記アドバイスは、前記ユーザと前記子供との間のアタッチメントの形成に関するアドバイスである。
本開示の一態様に係るプログラムは、前記支援方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
本開示の上記態様に係るサーバシステム、支援方法及びプログラムによれば、アタッチメントの形成を支援することができる。
図1は、実施形態1に係る支援システムの構成を示す概略図である。 図2は、同上の支援システムの動作を示すフローチャートである。 図3は、同上の支援システムの別の動作を示すフローチャートである。 図4は、実施形態2に係る支援システムの構成を示す概略図である。 図5は、同上の支援システムの動作を示すフローチャートである。 図6は、同上の支援システムの別の動作を示すフローチャートである。
以下、本開示に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、共通する要素についての重複する説明は省略する場合がある。以下の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、実施形態(変形例を含む)は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
(実施形態1)
(1)概要
まず、実施形態1に係る支援システム1の概要について、図1を参照して説明する。
支援システム1は、育児を行うユーザが用いる情報端末100に、育児に関する情報を表示させるシステムである。
支援システム1のユーザは、ある子供の養育者である。養育者は、母親、父親、祖父、祖母、兄姉、ベビーシッター等の使用人、及び保育士等を含む。なお、母親、父親、祖父、祖母、及び兄姉等は、子供と血縁関係にある場合に限定されない。本開示では、ユーザが子供の母親であり、子供の育児に関する複数の者のうちの主たる養育者である場合を想定する。
図1に示すように、実施形態1の支援システム1は、タイプ質問部14と、タイプ診断部15と、アドバイス部16と、を備える。
タイプ質問部14は、ユーザ及びユーザが育てる子供の少なくとも一方の育児に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を、ユーザの情報端末100に表示させる。
本開示でいう「育児に関するタイプ」は、人毎の性格、気性、気質、又は考え方等を分類したものである。
タイプ診断部15は、タイプ質問に対するユーザの回答入力に基づいて、タイプを診断する。
アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。アドバイスは、ユーザと子供との間のアタッチメントの形成に関するアドバイスである。
本開示でいう「アタッチメント」は、子供と養育者との間の情緒的なつながりのことである。
近年では、ライフスタイルの変化により共働きの世帯が増え、親子が一緒に過ごす時間が短くなっている。また、核家族の割合の増加により祖父母からの育児支援を受けることが難しくなっている。また、近所付き合いの希薄化により、近所に住んでいる育児経験者の協力を求めることが難しくなっている。これらのような近年の状況では、養育者と子供とのアタッチメント形成が難しくなっている。
実施形態1の支援システム1によれば、ユーザ及び子供の少なくとも一方のタイプに応じてアタッチメント形成に関するアドバイスを提示することで、アタッチメント形成の支援を行うことができる。ユーザにとっては、アタッチメント形成に関するアドバイスを受けることで、アタッチメントを形成しやすくなる。ここで、アタッチメントは、子供の非認知能力の向上の基盤となると考えられている。つまり、実施形態1の支援システム1によれば、子供の非認知能力の向上の支援を行うことができる。
(2)詳細
以下、実施形態1に係る支援システム1の詳細な構成について、図1を参照して説明する。
(2.1)全体構成
支援システム1は、ユーザの育児を支援する会社等によって運用される。図1に示すように、支援システム1は、支援装置10と、情報端末100と、を備える。なお、支援システム1が情報端末100を備えることは必須ではない。
(2.2)情報端末の構成
情報端末100は、ユーザが用いる端末である。情報端末100は、ユーザの所有物であってもよいし、ユーザの育児を支援する会社等からユーザに提供される物であってもよい。情報端末100は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、又はタブレット端末等である。実施形態1では、情報端末100がスマートフォンである場合を例示する。なお、情報端末100は、育児対象となる子供が用いる端末であってもよい。
情報端末100は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。情報端末100では、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、情報端末100の各部の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
図1に示すように、情報端末100は、通信部101と、記憶部102と、表示部103と、操作部104と、制御部105と、を備える。
通信部101は、支援装置10の通信部11と通信可能に構成された通信インタフェースを含む。なお、本開示でいう「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、情報を授受できることを意味する。実施形態1の通信部101は、例えばインターネットであるネットワークNT1を介して、支援装置10の通信部11と通信を行う。
記憶部102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の半導体メモリである。なお、記憶部102は、半導体メモリに限らず、ハードディスクドライブ等であってもよい。
表示部103は各種の情報を表示する。操作部104は、ユーザによる操作入力を受け付ける。実施形態1では、表示部103及び操作部104は、タッチパネルディスプレイで構成される。つまり、操作部104は、表示部103に表示されている画面に対するユーザの操作入力を受け付ける。
制御部105は、情報端末100の動作を制御する。つまり、制御部105は、通信部101、記憶部102、表示部103、及び操作部104の動作を制御する。
(2.3)支援装置の構成
支援装置10は、情報端末100に、育児に関する情報を表示させる装置である。支援装置10は、例えば、ユーザの育児を支援する会社に設置される。
支援装置10は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。支援装置10では、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、支援装置10の各部の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
図1に示すように、実施形態1の支援装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。
通信部11は、情報端末100の通信部101と通信可能に構成された通信インタフェースを含む。実施形態1の通信部11は、例えばインターネットであるネットワークNT1を介して、情報端末100の通信部101と通信を行う。
記憶部12は、ROM、RAM、又はEEPROM等の半導体メモリである。なお、記憶部102は、半導体メモリに限らず、ハードディスクドライブ等であってもよい。
制御部13は、支援装置10の動作を制御する。つまり、制御部13は、通信部11及び記憶部12の動作を制御する。実施形態1の制御部13は、タイプ質問部14と、タイプ診断部15と、アドバイス部16と、状況質問部17と、状況評価部18と、ユーザ評価入力部19と、統計部20と、を有する。
タイプ診断部15は、タイプ質問部14が情報端末100に表示させるタイプ質問に対する回答入力に基づいて、ユーザ及び子供の少なくとも一方の育児に関するタイプを診断する。実施形態1のタイプ診断部15は、ユーザのタイプの診断に用いられるタイプ質問としての第1タイプ質問と、子供のタイプの診断に用いられるタイプ質問としての第2タイプ質問と、に対する回答入力に基づいて、ユーザのタイプと子供のタイプとを診断する。
タイプ診断部15は、タイプの診断結果を、ユーザ又は子供の識別情報と対応付けて記憶部12に記憶させる。また、実施形態1のタイプ診断部15は、ユーザ及び子供の少なくとも一方のタイプを診断した診断結果が前回の診断結果と異なっている場合、最新の診断結果に応じてタイプを更新する。
ユーザ又は子供のタイプは、変わることがある。特に、子供は成長の過程でタイプが変わる可能性が高い。実施形態1の支援システム1によれば、ユーザ又は子供のタイプが変わった場合であっても、最新の診断結果に応じてタイプを更新することで、より適切なアドバイスを提示することができる。
実施形態1のタイプ診断部15は、ユーザのタイプ診断では、アタッチメントタイプ、コミュニケーションタイプ、及びライフスタイルタイプの3つの異なる種類のタイプに関して、タイプ診断を行う。
ユーザ(養育者)のアタッチメントタイプは、アタッチメント形成という視点で見た場合の、ユーザ毎の特性を複数のタイプに分類したものである。実施形態1では、ユーザのアタッチメントタイプは5つのタイプに分類されている。つまり、実施形態1のタイプ診断部15は、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、ユーザのアタッチメントタイプが5つのタイプのうちのいずれであるかを判断する。
より具体的には、実施形態1のタイプ診断部15は、アタッチメントタイプの診断に用いられる質問に対する回答入力に基づいて、ユーザのアタッチメントタイプが5つのタイプのいずれであるかを判断する。後述するように、実施形態1のアタッチメントタイプの診断に用いられる質問は、複数の質問を含んでいる。タイプ診断部15は、複数の質問の各々に対する回答入力に基づいて、所定の規則に従って5つのタイプの各々に点数付けをする。そして、タイプ診断部15は、点数の合計が最も大きくなったタイプが、ユーザのアタッチメントタイプであると診断する。
実施形態1のユーザのアタッチメントタイプは、「安定タイプ」、「自信家タイプ」、「人懐っこいタイプ」、「引っ込み思案タイプ」、及び「警戒タイプ」の5つのタイプに分類されている。なお、ユーザのアタッチメントタイプがこれらの5つのタイプに分類されていることは必須ではない。
安定タイプのユーザは、おおむね情緒が安定しており感情の波が小さい。安定タイプのユーザは、子供とスムーズに良い関係を築きやすい。
自信家タイプのユーザは、自分に自信があり、自信に見合った高い能力を備える。自信家タイプのユーザは、子供に対して、自身が望む状況や結果を押し付けてしまうことがある。
人懐っこいタイプのユーザは、人懐っこく、他人の懐に入るのが上手である。人懐っこいタイプのユーザは、子供に十分な安心を与えることができるが、育児に自信がもてない傾向がある。
引っ込み思案タイプのユーザは、平和主義で慎重である。引っ込み思案タイプのユーザは、子供に十分な安心感を与えることができるが、その反面、子供に遠慮しすぎてしまうことがある。
警戒タイプのユーザは、人の助けを借りる必要はないという自信があり、他人に助けを求めるのが苦手である。警戒タイプのユーザは、子供と良好な関係を作れるが、専門家や先生からのアドバイスを聞き流して利用しない傾向がある。
ユーザ(養育者)のコミュニケーションタイプは、ユーザが他人とのコミュニケーションを行うときの、コミュニケーションの取り方を分類したものである。実施形態1では、ユーザのコミュニケーションタイプは4つのタイプに分類されている。つまり、実施形態1のタイプ診断部15は、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、ユーザのコミュニケーションタイプが4つのタイプのうちのいずれであるかを判断する。
より具体的には、実施形態1のタイプ診断部15は、コミュニケーションタイプの診断に用いられる質問に対する回答入力に基づいて、ユーザのコミュニケーションタイプが4つのタイプのいずれであるかを判断する。後述するように、実施形態1のコミュニケーションタイプの診断に用いられる質問は、1問であり、4つの選択肢のうちから1つの選択肢をユーザに選択させる質問である。タイプ診断部15は、ユーザが選択した選択肢に対応するタイプが、ユーザのコミュニケーションタイプであると診断する。
実施形態1のユーザのコミュニケーションタイプは、「なだめるタイプ」、「回避するタイプ」、「とがめるタイプ」、及び「説教するタイプ」の4つのタイプに分類されている。なお、ユーザのコミュニケーションタイプがこれらの4つのタイプに分類されていることは必須ではない。
なだめるタイプのユーザは、他人とのコミュニケーションにおいて、「丸くおさめる」という基本スタンスをもっている。なだめるタイプのユーザは、育児において他人と意見が違った場合、子供のことをかばったり守ったりする態度を重視する。
回避するタイプのユーザは、他人とのコミュニケーションにおいて、「何もしない」、「何も言わない」という基本スタンスをもっている。回避するタイプのユーザは、育児においても、自分が決断することを避けて他人任せにしてしまったり、子供に対しても見て見ぬふりをしてしまったりすることがある。
とがめるタイプのユーザは、他人とのコミュニケーションにおいて、「相手をやりこめる」という基本スタンスをもっている。とがめるタイプのユーザは、育児において他人と意見が違った場合、正義又は倫理観等を持ち出して自分の主張を通そうとする。
説教するタイプのユーザは、他人とのコミュニケーションにおいて、理論武装して講義を展開する。説教するタイプのユーザは、育児において他人と意見が違った場合、外部の圧力や発言力、又は権威を持ち出して自分が正しいことを証明して、相手を説得しようとする。
ユーザ(養育者)のライフスタイルタイプは、ユーザ毎の人生に対する考え方を分類したものである。実施形態1では、ユーザのライフスタイルタイプは4つのタイプに分類されている。つまり、実施形態1のタイプ診断部15は、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、ユーザのライフスタイルタイプが4つのタイプのうちのいずれであるかを判断する。
より具体的には、実施形態1のタイプ診断部15は、ライフスタイルタイプの診断に用いられる質問に対する回答入力に基づいて、ユーザのライフスタイルタイプが4つのタイプのいずれであるかを判断する。後述するように、実施形態1のライフスタイルタイプの診断に用いられる質問は、1問であり、4つの選択肢に対してユーザに順位付けをさせる質問である。タイプ診断部15は、ユーザが1位に選んだ選択肢に対応するタイプが、ユーザのライフスタイルタイプであると診断する。
実施形態1のユーザのライフスタイルタイプは、「優越でありたいタイプ」、「コントロールしたいタイプ」、「喜ばせたいタイプ」、及び「安楽でいたいタイプ」の4つのタイプに分類されている。なお、ユーザのコミュニケーションタイプがこれらの4つのタイプに分類されていることは必須ではない。
優越でありたいタイプのユーザは、他人よりも優れていよう、正しくあろう、他人の役に立とうと考える。優越でありたいタイプのユーザは、無意味なこと又は重要でないことに、時間又は労力をかけることを嫌う。
コントロールしたいタイプのユーザは、自分のことも、相手のことも、及び状況さえもコントロールしようと考える。コントロールしたいタイプのユーザは、リーダシップがあり、生産性が高く、主張がはっきりしていて、規則を守る。
喜ばせたいタイプのユーザは、他人を喜ばせたいと考える。喜ばせたいタイプのユーザは、他人に積極的に同意したり、他人に同意を求めたりする。
安楽でいたいタイプのユーザは、身体的又は感情的なストレスを受けること、他人から気体されること、又は、追い詰められることを避け、安直な道を選ぼうと考える。安楽でいたいタイプのユーザは、共感性が高く、他人を癒す才能がある。一方で、安楽であるタイプのユーザは、自分に甘く、あまり努力をしなかったり向上心が乏しかったりすることがある。
実施形態1のタイプ診断部15は、子供のタイプ診断では、アタッチメントタイプ、及びコミュニケーションタイプ(向性タイプ)、の2つの異なる種類のタイプに関して、タイプ診断を行う。
子供のアタッチメントタイプは、アタッチメント形成という視点で見た場合の、子供毎の特性を複数のタイプに分類したものである。実施形態1では、子供のアタッチメントタイプは3つのタイプに分類されている。つまり、実施形態1のタイプ診断部15は、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、子供のアタッチメントタイプが3つのタイプのうちのいずれであるかを判断する。
より具体的には、実施形態1のタイプ診断部15は、アタッチメントタイプの診断に用いられる質問に対する回答入力に基づいて、子供のアタッチメントタイプが3つのタイプのいずれであるかを判断する。後述するように、実施形態1のアタッチメントタイプの診断に用いられる質問は、複数の質問を含んでいる。タイプ診断部15は、複数の質問の各々に対する回答入力に基づいて、所定の規則に従って3つのタイプの各々に点数付けをする。そして、タイプ診断部15は、点数の合計が最も大きくなったタイプが、子供のアタッチメントタイプであると診断する。
実施形態1の子供のアタッチメントタイプは、「安定タイプ」、「クールタイプ」、及び「気分屋タイプ」の3つのタイプに分類されている。なお、子供のアタッチメントタイプがこれらの3つのタイプに分類されていることは必須ではない。
安定タイプの子供は、十分なアタッチメントのもとに育っている。安定タイプの子供は、不安なとき又は怖いときには、素直に養育者に甘えることができる。
クールタイプの子供は、養育者の行動にあまり反応しなかったり、養育者に懐いているように見えなかったりする。
気分屋タイプの子供は、機嫌の良し悪しにムラがあったり、何を考えているのか分かりにくかったりする。
子供のコミュニケーションタイプ(向性タイプ)は、子供の性格が外向性タイプであるか又は内向性タイプであるかを分類したものである。また、子供のコミュニケーションタイプは、子供の性格が大らかであるか又は敏感であるかを分類したものである。実施形態1では、子供のコミュニケーションタイプは2つのタイプに分類されている。つまり、実施形態1のタイプ診断部15は、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、子供のコミュニケーションタイプが2つのタイプのうちのいずれであるかを判断する。
より具体的には、実施形態1のタイプ診断部15は、コミュニケーションタイプ(向性タイプ)の診断に用いられる質問に対する回答入力に基づいて、子供のコミュニケーションタイプが2つのタイプのいずれであるかを判断する。後述するように、実施形態1のコミュニケーションタイプの診断に用いられる質問は、複数の質問を含んでいる。タイプ診断部15は、複数の質問の各々に対する回答入力に基づいて、所定の規則に従って2つのタイプの各々に点数付けをする。そして、タイプ診断部15は、点数の合計が最も大きくなったタイプが、子供のコミュニケーションタイプであると診断する。
実施形態1の子供のコミュニケーションタイプは、「外向・大らかタイプ」及び「内向・敏感タイプ」の2つのタイプに分類されている。なお、子供のコミュニケーションタイプがこれらの2つのタイプに分類されていることは必須ではない。
外向・大らかタイプの子供は、幅広く様々なことに興味をもつことができる。外向・大らかタイプの子供は、褒められると乗りやすいので褒めがいがあるが、図に乗ってしまうことがある。
内向・敏感タイプの子供は、1つのことに深く取り組み、分からないことをとことん追求する。内向・敏感タイプの子供は、養育者等から叱られたり怒られたりしたことに傷つきやすいが、褒められたり応援されたりするとよりモチベーションを上げて、高い能力を発揮する。
タイプ質問部14は、ユーザ及びユーザが育てる子供の少なくとも一方のタイプの診断に用いられるタイプ質問を情報端末100の表示部103に表示させる。実施形態1のタイプ質問部14は、ユーザのタイプの診断に用いられるタイプ質問としての第1タイプ質問と、子供のタイプの診断に用いられるタイプ質問としての第2タイプ質問と、を情報端末100に表示させる。
タイプ質問部14は、例えばユーザが支援システム1を初めて利用した場合、又は、ユーザが情報端末100の操作部104に対して所定の操作を行った場合等に、タイプ質問を情報端末100に表示させる。
実施形態1では、第1タイプ質問、及び、第2タイプ質問にはユーザが回答する。ただし、子供が情報端末100を操作して第2タイプ質問に回答可能である場合には、子供が第2タイプ質問に回答してもよい。ユーザは、情報端末100の表示部103に対してタップ操作等を行うことで、表示部103に表示されたタイプ質問に回答する。タイプ質問は、複数の選択肢から1つの選択肢を選ぶ形式の質問、質問内容がユーザ又は子供に当てはまっている場合にチェックを入れる形式の質問、及び複数の選択肢を順位付けする質問等を含む。なお、タイプ質問は、他の形式の質問を含んでいてもよい。
タイプ質問部14は、ユーザ(養育者)のアタッチメントタイプを診断するための質問と、ユーザのコミュニケーションタイプを診断するための質問と、ユーザのライフスタイルタイプを診断するための質問と、を情報端末100に表示させる。つまり、第1タイプ質問は、ユーザ(養育者)のアタッチメントタイプを診断するための質問と、ユーザのコミュニケーションタイプを診断するための質問と、ユーザのライフスタイルタイプを診断するための質問と、を含む。
実施形態1では、ユーザのアタッチメントタイプを診断するための質問は、内的作業モデル尺度に関する質問、RQ(Relationship Questionnaire)尺度に関する質問、アタッチメント分類に関する質問、及び、本来観尺度に関する質問を含む。つまり、実施形態1では、ユーザのアタッチメントタイプを診断するための質問は、異なる複数の種類(形式)の質問を含む。ただし、ユーザのアタッチメントタイプを診断するための質問は、1種類の質問であってもよい。実施形態1では、ユーザのアタッチメントタイプを診断するための質問の数は計33問ある。ただし、質問の数が複数であることは必須ではなく、質問の数は1問であってもよい。
実施形態1では、ユーザのコミュニケーションタイプを診断するための質問は、1種類の質問である。また、質問の数は1問である。実施形態1では、ユーザのコミュニケーションタイプを診断するための質問は、4つの選択肢のうちから1つの選択肢をユーザに選択させる質問である。なお4つの選択肢は、4つのコミュニケーションタイプと一対一で対応している。ただし、ユーザのコミュニケーションタイプを診断するための質問は、異なる複数種類の質問を含んでいてもよい。また、質問の数は、複数であってもよい。
実施形態1では、ユーザのライフスタイルタイプを診断するための質問は、1種類の質問である。また、質問の数は1問である。実施形態1では、ユーザのライフスタイルタイプを診断するための質問は、4つの選択肢に対してユーザに順位付けをさせる質問である。4つの選択肢は、4つのライフスタイルタイプと一対一で対応している。ただし、ユーザのライフスタイルタイプを診断するための質問は、異なる複数種類の質問を含んでいてもよい。また、質問の数は、複数であってもよい。
タイプ質問部14は、子供のアタッチメントタイプを診断するための質問と、子供のコミュニケーションタイプ(向性タイプ)を診断するための質問と、を情報端末100に表示させる。つまり、第2タイプ質問は、子供のアタッチメントタイプを診断するための質問と、子供のコミュニケーションタイプ(向性タイプ)を診断するための質問と、を含む。
実施形態1では、子供のアタッチメントタイプを診断するための質問は、SSP(Strange Situation Procedure)に関する質問、及び、アタッチメント分類に関する質問を含む。つまり、実施形態1では、子供のアタッチメントタイプを診断するための質問は、異なる複数の種類(形式)の質問を含む。ただし、子供のアタッチメントタイプを診断するための質問は、1種類の質問であってもよい。実施形態1では、子供のアタッチメントタイプを診断するための質問の数は計9問ある。ただし、質問の数が複数であることは必須ではなく、質問の数は1問であってもよい。
実施形態1では、子供のコミュニケーションタイプ(向性タイプ)を診断するための質問は、1種類の質問である。また、質問の数は6問である。ただし、子供のコミュニケーションタイプを診断するための質問は、異なる複数種類の質問を含んでいてもよい。また、質問の数は、1問であってもよい。
アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。実施形態1のアドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたユーザのタイプと子供のタイプとの組み合わせに基づいて、タイプの組み合わせ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。
アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたユーザ(養育者)のアタッチメントタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。つまり、アドバイス部16は、「安定タイプ」、「自信家タイプ」、「人懐っこいタイプ」、「引っ込み思案タイプ」、及び「警戒タイプ」の5つのタイプのうち、タイプ診断部15によって診断された1つのタイプに対応するアドバイスを情報端末100に表示させる。なお、アドバイス部16は、アタッチメントタイプ毎のアタッチメント形成を支援するためのアドバイスの他に、アタッチメントタイプ毎の性格、育児に関する特徴等を情報端末100に表示させてもよい。
アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたユーザのコミュニケーションタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。つまり、アドバイス部16は、「なだめるタイプ」、「回避するタイプ」、「とがめるタイプ」、及び「説教するタイプ」の4つのタイプのうち、タイプ診断部15によって診断された1つのタイプに対応するアドバイスを情報端末100に表示させる。なお、アドバイス部16は、コミュニケーションタイプ毎のアタッチメント形成を支援するためのアドバイスの他に、コミュニケーションタイプ毎のコミュニケーションの傾向、育児に関する特徴等を情報端末100に表示させてもよい。
アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたユーザのライフスタイルタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。つまり、アドバイス部16は、「優越でありたいタイプ」、「コントロールしたいタイプ」、「喜ばせたいタイプ」、及び「安楽でいたいタイプ」の4つのタイプのうち、タイプ診断部15によって診断された1つのタイプに対応するアドバイスを情報端末100に表示させる。なお、アドバイス部16は、ライフスタイルタイプ毎のアタッチメント形成を支援するためのアドバイスの他に、ライフスタイルタイプ毎の考え方の傾向、育児に関する特徴等を情報端末100に表示させてもよい。
アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断された子供のアタッチメントタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。つまり、アドバイス部16は、「安定タイプ」、「クールタイプ」、及び「気分屋タイプ」の3つのタイプのうち、タイプ診断部15によって診断された1つのタイプに対応するアドバイスを情報端末100に表示させる。なお、アドバイス部16は、アタッチメントタイプ毎のアタッチメント形成を支援するためのアドバイスの他に、アタッチメントタイプ毎の性格、特徴等を情報端末100に表示させてもよい。
アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断された子供のコミュニケーションタイプ(向性タイプ)に基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。つまり、アドバイス部16は、「外向・大らかタイプ」及び「内向・敏感タイプ」の2つのタイプのうち、タイプ診断部15によって診断された1つのタイプに対応するアドバイスを情報端末100に表示させる。なお、アドバイス部16は、コミュニケーションタイプ毎のアタッチメント形成を支援するためのアドバイスの他に、コミュニケーションタイプ毎のコミュニケーションの傾向等を情報端末100に表示させてもよい。
また、アドバイス部16は、ユーザ(養育者)のアタッチメントタイプと子供のアタッチメントタイプとの組み合わせに基づいて、タイプの組み合わせ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。実施形態1では、ユーザのアタッチメントタイプと子供のアタッチメントタイプとの組み合わせは、全部で15パターンである。なお、アドバイス部16は、タイプの組み合わせ毎のアタッチメント形成を支援するためのアドバイスの他に、育児方針全般に関するアドバイスを情報端末100に表示させてもよい。
また、アドバイス部16は、ユーザのコミュニケーションタイプと子供のコミュニケーションタイプ(向性)との組み合わせに基づいて、タイプの組み合わせ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。実施形態1では、ユーザのコミュニケーションタイプと子供のコミュニケーションタイプとの組み合わせは、全部で8パターンである。なお、アドバイス部16は、タイプの組み合わせ毎のアタッチメント形成を支援するためのコミュニケーションに関するアドバイスの他に、タイプの組み合わせ毎の特徴等を情報端末100に表示させてもよい。
また、アドバイス部16は、ユーザのライフスタイルタイプと子供のコミュニケーションタイプ(向性)との組み合わせに基づいて、タイプの組み合わせ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。実施形態1では、ユーザのライフスタイルタイプと子供のコミュニケーションタイプとの組み合わせは、全部で8パターンである。なお、アドバイス部16は、タイプの組み合わせ毎のアタッチメント形成を支援するためのアドバイスの他に、ユーザの行動又は子供への声かけに関するアドバイスを情報端末100に表示させてもよい。
以上のように、実施形態1のアドバイス部16によれば、ユーザのタイプと子供のタイプとの組み合わせ毎にアドバイスを提示することができるため、アタッチメント形成をより支援することができる。
また、アドバイス部16は、状況評価部18が状況の評価結果(状況評価結果)を情報端末100に表示させる毎に、タイプ診断部15によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させてもよい。
状況質問部17は、ユーザの育児に関する状況の確認に用いられる状況質問を、情報端末100の表示部103に表示させる。状況質問は、アドバイス部16がアドバイスを提示した後の、ユーザの育児に関する取り組み、及び、育児に関する環境等を評価するための質問である。
実施形態1では、育児に関する状況の確認に用いられる状況質問にはユーザが回答する。ユーザは、情報端末100の表示部103に対してタップ操作等を行うことで、表示部103に表示された状況質問に回答する。状況質問は、複数の選択肢から1つの選択肢を選ぶ形式の質問、質問内容がユーザ又は子供に当てはまっている場合にチェックを入れる形式の質問、及び複数の選択肢を順位付けする質問等を含む。なお、状況質問は、他の形式の質問を含んでいてもよい。
実施形態1の状況質問部17は、「育児の振り返り」、「親子のモニタリング」、「親子関係の振り返り」、及び「人間関係のユーザによる自己評価」の4つの項目の各々を確認するための質問を、情報端末100に表示させる。
実施形態1では、「育児の振り返り」を確認するための質問は、アドバイス部16が提示したアタッチメント形成を支援するためのアドバイスを、ユーザがどの程度活用できたかを確認するための質問を含む。
実施形態1では、「親子のモニタリング」を確認するための質問は、子供の情緒を確認するための質問と、ユーザ(養育者)の行動・言動を確認するための質問と、非認知能力を育むための取り組みを確認するための質問と、を含む。
実施形態1では、「親子関係の振り返り」を確認するための質問は、ユーザと子供との関係性を確認するための質問と、子供が行うアタッチメント行動への対応を確認するための質問と、を含む。本開示でいう、「アタッチメント行動」とは、子供がユーザを引きつけるための行動、又は、子供がユーザに近付くための行動のことである。子供がユーザを引きつけるための行動は、例えば、泣く、又は微笑む等である。また、子供がユーザに近付くための行動は、しがみつく、抱きつく、又は後追い等である。
実施形態1では、「人間関係のユーザによる自己評価」を確認するための質問は、例えばユーザの夫等のユーザと同居して一緒に育児をする者との関係性を確認するための質問と、祖父母等の育児を助けてくれる者との関係性を確認するための質問と、保育士等の子育て支援を行う者との関係性を確認するための質問と、を含む。
状況評価部18は、状況質問に対する回答入力に基づいて、ユーザの育児に関する状況に対する評価を行い、状況の評価結果を数値化して情報端末100の表示部103に表示させる。
状況評価部18は、状況質問に対する回答入力に基づいて、「育児の振り返り」、「親子のモニタリング」、「親子関係の振り返り」、及び「人間関係のユーザによる自己評価」の4つの項目の各々の評価と、4つの項目の総合評価とを数値化する。言い換えると、状況評価部18は、状況質問に対する回答入力に基づいて、「育児の振り返り」、「親子のモニタリング」、「親子関係の振り返り」、及び「人間関係のユーザによる自己評価」の4つの項目の各々に点数をつける。状況評価部18は、4つの項目の各々の点数と、総合点数と、を情報端末100に表示させる。
ユーザは、数値化された状況の評価結果を確認することで、自分が行った育児についての客観的な評価を把握することができる。
さらに、実施形態1の状況評価部18は、状況評価部18がつけた点数(状況の評価結果)に応じて、アタッチメント形成を支援するためのアドバイス、及び、育児全般に関するアドバイス等を情報端末100に表示させる。
実施形態1の支援システム1によれば、状況評価部18による状況の評価結果に応じたアドバイスを提示することができるため、アタッチメント形成をより支援することができる。
ユーザ評価入力部19は、アドバイス部16によるアドバイスに対するユーザの評価(ユーザ評価)を入力させるユーザ評価入力画面を、情報端末100の表示部103に表示させる。ユーザ評価入力画面は、情報端末100の操作部104に対するユーザの操作に基づいて、アドバイス部16によるアドバイスへの点数付け、アドバイスが役に立ったか否かの評価、及びアドバイスに対する感想又は意見等を入力可能な画面である。
ユーザ評価入力部19は、ユーザが情報端末100の操作部104に対して所定の操作を行った場合、アドバイス部16がアドバイスを提示してから所定時間又は所定期間が経過した場合等に、ユーザ評価入力画面を情報端末100に表示させる。
統計部20は、タイプ診断部15による診断結果と、状況評価部18による状況の評価結果と、を対応付けて記憶部12に記憶させる。
統計部20がタイプ診断部15による診断結果と状況評価部18による状況の評価結果とを対応付けて記憶部12に記憶させることで、支援システム1は、タイプ毎(又はタイプの組み合わせ毎)のアタッチメントの形成のしやすさを把握することができる。
また、実施形態1の統計部20は、タイプ診断部15による診断結果と、状況評価部18による状況の評価結果と、ユーザ評価入力画面にて入力されたユーザの評価と、を対応付けて記憶部12に記憶させる。
支援システム1は、タイプ毎(又はタイプの組み合わせ毎)のアタッチメントの形成のしやすさに加えて、タイプ毎(又はタイプの組み合わせ毎)のアドバイスに対するユーザの評価を把握することができる。
(3)支援システムの動作
次に、図2及び図3を参照して支援システム1の動作について説明する。
図2は、支援システム1(又は支援装置10)の動作を示すフローチャートである。言い換えると、実施形態1の支援方法の処理を示すフローチャートである。図2の処理は、ユーザが支援システム1を初めて利用した場合、又は、ユーザが情報端末100の操作部104に対して所定の操作を行った場合等に行われる。
まず、タイプ質問部14は、ユーザ及び子供の少なくとも一方の育児に関するタイプを診断するためのタイプ質問を、情報端末100の表示部103に表示させる(S1)。ユーザは、操作部104を操作することで、情報端末100の表示部103に表示されるタイプ質問に対する回答を入力する。タイプ質問部14は、ユーザの回答入力を受け付ける。次に、タイプ診断部15は、タイプ質問に対するユーザの回答入力に基づいて、ユーザ及び子供の少なくとも一方のタイプを診断する(S2)。そして、アドバイス部16は、診断したタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを、情報端末100の表示部103に表示させ(S3)、処理を終了する。
図3は、支援システム1(又は支援装置10)の別の動作を示すフローチャートである。言い換えると、実施形態1の支援方法の別の処理を示すフローチャートである。図3の処理は、ユーザが情報端末100の操作部104に対して所定の操作を行った場合等に行われる。
まず、状況質問部17は、ユーザの育児に関する状況を確認するための状況質問を、情報端末100の表示部103に表示させる(S4)。ユーザは、操作部104を操作することで、情報端末100の表示部103に表示される状況質問に対する回答を入力する。状況質問部17は、ユーザの回答入力を受け付ける。次に、状況評価部18は、状況質問に対するユーザの回答入力に基づいて、ユーザの育児に関する状況を評価する(S5)。そして、状況評価部18は、状況の評価結果を数値化して情報端末100の表示部103に表示させる(S6)。
例えば、状況の評価結果を情報端末100に表示させてから所定時間が経過する、又は、ユーザが操作部104に所定の操作を行うと、ユーザ評価入力部19は、ユーザ評価入力画面を情報端末100の表示部103に表示させる(S7)。ユーザは、操作部104を操作することで、情報端末100の表示部103に表示されるユーザ評価入力画面に対する回答を入力する。ユーザ評価入力部19は、ユーザの回答入力を受け付ける。そして、統計部20は、統計処理を行う(S8)。つまり、統計部20は、タイプ診断部15による診断結果と、状況評価部18による状況の評価結果と、ユーザ評価入力画面にて入力されたユーザの評価と、を対応付けて記憶部12に記憶させ(S8)、処理を終了する。
なお、図2及び図3に示すフローチャートは、一例に過ぎず、処理の順番が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は削除されてもよい。
(4)変形例
以下、実施形態1の変形例を列挙する。
(4.1)変形例1
変形例1のタイプ質問部14は、ユーザ又は第三者による情報端末100の操作部104に対する所定の操作に基づいて、タイプ質問を第三者に回答させる画面を情報端末100の表示部103に表示させる。変形例1では、ユーザに向けたタイプ質問と、第三者に向けたタイプ質問とは、同じ質問である。ただし、ユーザに向けたタイプ質問と、第三者に向けたタイプ質問とは、異なる質問であってもよい。第三者は、情報端末100の操作部104を操作することで、タイプ質問に対する回答入力を行い、タイプ質問部14は、第三者の回答入力を受け付ける。
本開示でいう「第三者」は、ユーザ及び子供とは別の者であって、子供の育児を行う者、又は、ユーザによる子供の育児を支援する者である。ユーザが子供の母親である場合には、第三者は例えば子供の父親、祖父母等である。
変形例1のタイプ診断部は、タイプ質問に対する第三者の回答入力に基づいて、ユーザ及び子供の少なくとも一方のタイプを診断し、診断結果を情報端末100の表示部103に表示させる。
変形例1の支援システム1によれば、ユーザとは別の第三者がタイプ質問に答えることで、ユーザのタイプ診断及び子供のタイプ診断の少なくとも一方を、客観的な視点に基づいて行うことができる。
(4.2)変形例2
変形例2の状況質問部17は、ユーザ又は第三者による情報端末100の操作部104に対する所定の操作に基づいて、ユーザの育児に関する状況の確認に用いられる状況質問を、第三者に回答させる画面を、情報端末100の表示部103に表示させる。変形例2では、ユーザに向けた状況質問と、第三者に向けた状況質問とは、同じ質問である。ただし、ユーザに向けた状況質問と、第三者に向けた状況質問とは、異なる質問であってもよい。第三者は、情報端末100の操作部104を操作することで、状況質問に対する回答入力を行い、状況質問部17は、第三者の回答入力を受け付ける。
変形例2の状況評価部18は、状況質問に対する第三者の回答入力に基づいて、ユーザの育児に関する状況に対する評価を行い、状況の評価結果を数値化して情報端末100の表示部103に表示させる。
変形例2の支援システム1によれば、ユーザとは別の第三者が状況質問に答えることで、ユーザの育児に関する状況を、客観的な視点に基づいて行うことができる。
(4.3)変形例3
変形例3のアドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定された複数のアドバイスのうちから、情報端末100の表示部103に表示させる1以上の前記アドバイスを選定する。
さらに、変形例3のアドバイス部16は、統計部20によって記憶部12に記憶された、タイプ診断部15による診断結果、及び、ユーザ評価入力部19が受け付けたユーザの評価に基づいて、タイプ診断部15によって診断されたタイプ(又はタイプの各組み合わせ)における最もユーザ評価の高いアドバイスを選定する。そして、アドバイス部16は、タイプ診断部15によってユーザ及び子供のタイプの少なくとも一方が診断された場合に、タイプ診断部15が診断したタイプにおける最もユーザ評価の高いアドバイスを、情報端末100の表示部103に表示させる。
変形例3の支援システム1によれば、各タイプにおける最もユーザ評価の高いアドバイスを提示することで、アタッチメント形成の支援をより適切に行うことができる。
(4.4)変形例4
アドバイス部16がタイプ毎に提示するアドバイスは、例えば支援システム1の日々の更新によって追加されてもよい。また、アドバイス部16がタイプ毎に提示するアドバイスは、ユーザが料金又はポイント等を支払うことで、追加されてもよい。つまり、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスは複数であってもよい。タイプ毎のアドバイスが追加されることで、アドバイス部16は、時代や状況の変化に応じたアドバイスを提示することができる。
変形例4のアドバイス部16は、アドバイスを情報端末100に表示させるのが2回目以降である場合、タイプ診断部15によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定された複数の前記アドバイスのうちから、1以上のアドバイスを選定する。そして、アドバイス部16は、選定した1以上のアドバイスを、情報端末100の表示部103に表示させる。
変形例4の支援システム1によれば、アドバイス部16が提示するタイプ毎のアドバイスが複数種類あることで、例えばアドバイス部16が一定のアドバイスを提示する場合と比べて、より適切なアドバイスをユーザに提示しやすい。
(4.5)他の変形例
上記実施形態に係る支援システム1(又は支援装置10)と同等の機能は、支援方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る支援方法は、1以上のプロセッサによって実行される。支援方法は、育児に関する情報を情報端末100に表示させる。支援方法は、タイプ質問ステップと、タイプ診断ステップと、アドバイスステップと、を有する。タイプ質問ステップでは、ユーザ及びユーザが育てる子供の少なくとも一方の育児に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を情報端末100に表示させる。タイプ診断ステップでは、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、タイプを診断する。アドバイスステップでは、タイプ診断ステップにて診断したタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させる。上記アドバイスは、ユーザと子供との間のアタッチメントの形成に関するアドバイスである。一態様に係るプログラムは、上記の支援方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
支援方法は、情報端末100にインストールされるアプリケーションによって実行されてもよい。アプリケーションは、ユーザと子供との間のアタッチメント形成の支援を行うためのアプリケーションである。例えば、情報端末100がアプリケーションを実行することで、情報端末100の制御部105は、タイプ質問部14、タイプ診断部15、アドバイス部16、状況質問部17、状況評価部18、ユーザ評価入力部19、及び統計部20として機能する。また、アタッチメント形成の支援を行うアプリケーションは、Webアプリケーションであってもよい。例えば、情報端末100は、ブラウザ機能によって所定のURLにアクセスすることで、例えば支援装置10又はサーバ等がアプリケーションを実行することで生成する画面を、表示部103に表示させてもよい。支援装置10又はサーバ等がアプリケーションを実行することで生成する画面は、アタッチメント形成の支援に用いられる画面である。
本開示における支援システム1(又は支援装置10)又は支援方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における支援システム1又は支援方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1又は複数の電子回路で構成される。
また、支援装置10における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは支援装置10に必須の構成ではなく、支援装置10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、支援装置10の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、実施形態1において、複数の装置に分散されている支援システム1の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、支援システム1と情報端末100とに分散されている支援システム1の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
実施形態1において、支援装置10の記憶部12に記憶される各情報は、サーバ等の別の記憶装置に記憶されてもよいし、情報端末100の記憶部102に記憶されてもよいし、支援システム1に含まれない記憶部に記憶されてもよい。
アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたタイプと、状況評価部18による状況の評価結果と、に基づいて、数値化された状況の評価結果毎(点数毎)かつタイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末100に表示させてもよい。数値化された状況の評価結果毎(点数毎)かつタイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスは、状況の評価結果と共に表示されてもよいし、状況の評価結果とは別に表示されてもよい。
(実施形態2)
(1)支援システムの構成
図4に示すように、実施形態2に係る支援システム1の支援装置10は、スケジュール管理部21と、通知部22と、レポート出力部23と、を更に備える。
スケジュール管理部21は、育児に関するイベントのスケジュールを入力させるスケジュール管理画面を、情報端末100の表示部103に表示させる。ユーザは、情報端末100の操作部104に対して操作を行うことで、イベントのスケジュールを入力する。スケジュール管理部21は、ユーザの操作入力を受け付ける。
本開示でいう「育児に関するイベント」は、誕生日、出産、入園式、卒園式、入学式、養育者の誕生日、運動会、発表会、祭り、七五三、及び習い事等を含む。
通知部22は、所定のタイミングで、状況質問への回答を促す通知を情報端末100に行わせる。通知は、情報端末100の表示部103に表示される通知画面、又は、情報端末100のスピーカが発する音声によって行われてもよい。実施形態2では、通知はプッシュ通知である。
通知部22は、スケジュール管理画面にて入力されたスケジュールに基づくタイミングで、タイプ質問及び状況質問少なくとも一方への回答を促す通知を情報端末100に行わせる。例えば通知部22は、イベントがある日、又は、イベントがある日の翌日等のタイミングで、タイプ質問及び状況質問の少なくとも一方への回答を促す通知を情報端末100に行わせる。
実施形態2の支援システム2によれば、例えばイベントの直後等、ユーザが育児の振り返りを行いやすいタイミングでタイプ質問及び状況質問の少なくとも一方への回答を促すことで、より頻繁にユーザの育児に関する状況を評価することでより適切なアドバイスを提示することができる。
また、通知部22は、スケジュール管理画面にて入力されたスケジュールに基づくタイミングとは別の定期的なタイミングで、タイプ質問及び状況質問の少なくとも一方への回答を促す通知を情報端末100に行わせる。例えば通知部22は、状況評価部18がユーザの状況を評価した最後の日から、1週間毎又は1か月毎等の定期的なタイミングで、タイプ質問及び状況質問の少なくとも一方への回答を促す通知を情報端末100に行わせる。
実施形態2の支援システム2によれば、定期的に状況質問への回答を促すことで、より頻繁にユーザの育児に関する状況を評価することでより適切なアドバイスを提示することができる。
レポート出力部23は、タイプ診断部15によるタイプの診断結果、及び、状況評価部18による状況の評価結果を集計し、集計したタイプの診断結果及び状況の評価結果を示すレポートを、情報端末100に表示させる。実施形態2のレポート出力部23は、状況評価部18がユーザの状況を評価するのが2回目以降である場合に、状況評価部18が集計したタイプの診断結果及び状況の評価結果を示すレポートを、情報端末100の表示部103に表示させる。また、実施形態2のレポート出力部23は、タイプ診断部15がユーザのタイプを診断するのが2回目以降である場合に、集計したタイプの診断結果及び状況の評価結果を示すレポートを、情報端末100の表示部103に表示させる。例えば、レポートは、タイプ診断部15が行った診断の全てのタイプの診断結果と、状況評価部18が行った全ての状況の評価結果と、を含む。
実施形態2の支援システム2によれば、タイプ診断部15によるタイプの診断結果、及び、状況評価部18による状況の評価結果が集計されたレポートが情報端末100に表示されるため、ユーザの育児に関する状況の変化をユーザが把握しやすい。
実施形態2のアドバイス部16は、アドバイスを情報端末100に表示させるのが2回目以降である場合、タイプ診断部15によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定された複数の前記アドバイスのうちから、1以上のアドバイスを選定する。そして、アドバイス部16は、選定した1以上のアドバイスを、情報端末100の表示部103に表示させる。
(2)支援システムの動作
次に、図5及び図6を参照して実施形態2の支援システム1の動作について説明する。
図5は、支援システム1(又は支援装置10)の動作を示すフローチャートである。言い換えると、実施形態2の支援方法の処理を示すフローチャートである。図5の処理は、例えば所定の間隔で定期的に行われる。
通知部22は、スケジュール管理画面にて入力されたスケジュールに基づいて、判断日(通知部22がステップS11の処理を行う日)がイベントの日であるか否かを判断する(S11)。通知部22は、判断日がイベントの日であると判断すると(S11:Yes)、状況質問への回答を促す通知を情報端末100に行わせ(S13)、処理を終了する。一方で、通知部22は、判断日がイベントの日でないと判断すると(S11:No)、
判断日が定期通知の日であるか否かを判断する(S12)。通知部22は、判断日が定期通知の日であると判断すると(S12:Yes)、状況質問への回答を促す通知を情報端末100に行わせ(S13)、処理を終了する。一方で、通知部22は、判断日が定期通知の日でないと判断すると(S12:No)、処理を終了する。
図6は、実施形態2の支援システム1(又は支援装置10)の別の動作を示すフローチャートである。言い換えると、実施形態2の支援方法の別の処理を示すフローチャートである。図6の処理は、ユーザが情報端末100の操作部104に対して所定の操作を行った場合等に行われる。また、図6の処理は、既に状況評価部18によって1回以上、ユーザの状況が評価された後に行われる処理である。
まず、状況質問部17は、ユーザの育児に関する状況を確認するための状況質問を、情報端末100の表示部103に表示させる(S21)。ユーザは、操作部104を操作することで、情報端末100の表示部103に表示される状況質問に対する回答を入力する。状況質問部17は、ユーザの回答入力を受け付ける。次に、状況評価部18は、状況質問に対するユーザの回答入力に基づいて、ユーザの育児に関する状況を評価する(S22)。
次に、アドバイス部16は、タイプ診断部15によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定された複数の前記アドバイスのうちから、1以上のアドバイスを選定する(S23)。そして、状況評価部18は、状況の評価結果を数値化して情報端末100の表示部103に表示させ、アドバイス部16は、選定した1以上のアドバイスを情報端末100の表示部103に表示させる(S24)。図6の例では、状況評価部18による状況の評価結果と、アドバイス部16によるアドバイスとが、共に表示部103に表示される。
次に、例えば、状況の評価結果及びアドバイスが情報端末100に表示されてから所定時間が経過する、又は、ユーザが操作部104に所定の操作を行うと、レポート出力部23は、集計した状況の評価結果を示すレポートを、情報端末100の表示部103に表示させる(S25)。
次に、例えば、レポートを情報端末100に表示させてから所定時間が経過する、又は、ユーザが操作部104に所定の操作を行うと、ユーザ評価入力部19は、ユーザ評価入力画面を情報端末100の表示部103に表示させる(S26)。ユーザは、操作部104を操作することで、情報端末100の表示部103に表示されるユーザ評価入力画面に対する回答を入力する。ユーザ評価入力部19は、ユーザの回答入力を受け付ける。そして、統計部20は、統計処理を行う(S27)。つまり、統計部20は、タイプ診断部15による診断結果と、状況評価部18による状況の評価結果と、ユーザ評価入力画面にて入力されたユーザの評価と、を対応付けて記憶部12に記憶させ(S27)、処理を終了する。
なお、図5及び図6に示すフローチャートは、一例に過ぎず、処理の順番が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は削除されてもよい。
(まとめ)
以上述べた実施形態から明らかなように、第1の態様に係る支援システム(1)は、育児に関する情報を情報端末(100)に表示させる。支援システム(1)は、タイプ質問部(14)と、タイプ診断部(15)と、アドバイス部(16)と、を備える。タイプ質問部(14)は、ユーザ及びユーザが育てる子供の少なくとも一方の育児に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を、情報端末(100)に表示させる。タイプ診断部(15)は、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、タイプを診断する。アドバイス部(16)は、タイプ診断部(15)によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末(100)に表示させる。上記アドアイスは、ユーザと子供との間のアタッチメントの形成に関するアドバイスである。
この態様によれば、ユーザ及び子供の少なくとも一方のタイプに応じてアタッチメント形成に関するアドバイスを提示することで、アタッチメント形成の支援を行うことができる。
第2の態様に係る支援システム(1)では、第1の態様において、タイプ診断部(15)は、ユーザ及び子供の少なくとも一方のタイプを診断した診断結果が前回の診断結果と異なっている場合、最新の診断結果に応じてタイプを更新する。
この態様によれば、ユーザ又は子供のタイプが変わった場合であっても、最新の診断結果に応じてタイプを更新することで、より適切なアドバイスを提示することができる。
第3の態様に係る支援システム(1)では、第1又は第2の態様において、タイプ質問部(14)は、ユーザのタイプの診断に用いられるタイプ質問としての第1タイプ質問と、子供のタイプの診断に用いられるタイプ質問としての第2タイプ質問と、を情報端末(100)に表示させる。タイプ診断部(15)は、第1タイプ質問と、第2タイプ質問と、に対する回答入力に基づいて、ユーザのタイプと子供のタイプとを診断する。アドバイス部(16)は、タイプ診断部(15)によって診断されたユーザのタイプと子供のタイプとの組み合わせに基づいて、アドバイスを情報端末(100)に表示させる。
この態様によれば、ユーザのタイプと子供のタイプとの組み合わせ毎にアドバイスを提示することができるため、アタッチメント形成をより支援することができる。
第4の態様に係る支援システム(1)は、第1から第3のいずれか1つの態様において、状況質問部(17)と、状況評価部(18)と、を更に備える。状況質問部(17)は、ユーザの育児に関する状況の確認に用いられる状況質問を、情報端末(100)に表示させる。状況評価部(18)は、状況質問に対する回答入力に基づいて、ユーザの育児に関する状況に対する評価を行い、状況の評価結果を数値化して情報端末(100)に表示させる。
この態様によれば、ユーザは、数値化された状況の評価結果を確認することで、自分が行った育児についての客観的な評価を把握することができる。
第5の態様に係る支援システム(1)は、第4の態様において、レポート出力部(23)を更に備える。レポート出力部(23)は、タイプ診断部(15)によるタイプの診断結果、及び、状況評価部(18)による状況の評価結果を集計し、集計した診断結果及び状況の評価結果を示すレポートを、情報端末(100)に表示させる。
この態様によれば、タイプ診断部(15)によるタイプの診断結果、及び、状況評価部(18)による状況の評価結果が集計されたレポートが情報端末(100)に表示されるため、ユーザの育児に関する状況の変化をユーザが把握しやすい。
第6の態様に係る支援システム(1)では、第1から第5のいずれか1つの態様において、タイプ質問部(14)は、タイプ質問を、子供の育児を行う者であってユーザとは別の第三者に回答させる画面を情報端末(100)に表示させる。タイプ診断部(15)は、タイプ質問に対する第三者の回答入力に基づいて、ユーザ及び子供の少なくとも一方のタイプを診断し、診断結果を情報端末(100)に表示させる。
この態様によれば、ユーザのタイプ診断及び子供のタイプ診断の少なくとも一方を、客観的な視点に基づいて行うことができる。
第7の態様に係る支援システム(1)では、第1から第6のいずれか1つの態様において、状況質問部(17)は、状況質問を、子供の育児を行う者であってユーザとは別の第三者に回答させる画面を情報端末(100)に表示させる。状況評価部(18)は、状況質問に対する第三者の回答入力に基づいて、ユーザの育児に関する状況に対する評価を行い、状況の評価結果を数値化して情報端末(100)に表示させる。
この態様によれば、ユーザとは別の第三者が状況質問に答えることで、ユーザの育児に関する状況を、客観的な視点に基づいて行うことができる。
第8の態様に係る支援システム(1)は、第4又は第5の態様において、スケジュール管理部(21)と、通知部(22)と、を更に備える。スケジュール管理部(21)は、育児に関するイベントのスケジュールを入力させるスケジュール管理画面を、情報端末(100)に表示させる。通知部(22)は、スケジュール管理画面にて入力されたスケジュールに基づくタイミングで、タイプ質問及び状況質問の少なくとも一方への回答を促す通知を情報端末(100)に行わせる。
この態様によれば、例えばイベントの直後等、ユーザが育児の振り返りを行いやすいタイミングでタイプ質問及び状況質問の少なくとも一方への回答を促すことで、より頻繁にユーザの育児に関する状況を評価することでより適切なアドバイスを提示することができる。
第9の態様に係る支援システム(1)では、第8の態様において、通知部(22)は、スケジュール管理画面にて入力されたスケジュールに基づくタイミングとは別の定期的なタイミングで、タイプ質問及び状況質問の少なくとも一方への回答を促す通知を情報端末(100)に行わせる。
この態様によれば、定期的にタイプ質問及び状況質問の少なくとも一方への回答を促すことで、より頻繁にユーザの育児に関する状況を評価することでより適切なアドバイスを提示することができる。
第10の態様に係る支援システム(1)は、第4又は第5の態様において、統計部(20)を更に備える。統計部(20)は、タイプ診断部(15)による診断結果と、状況評価部(18)による状況の評価結果とを対応付けて記憶部(12)に記憶させる。
この態様によれば、例えばタイプ毎のアタッチメントの形成のしやすさを把握することができる。
第11の態様に係る支援システム(1)は、第10の態様において、ユーザ評価入力部(19)を更に備える。ユーザ評価入力部(19)は、アドバイス部(16)によるアドバイスに対するユーザの評価を入力させるユーザ評価入力画面を、情報端末(100)に表示させる。統計部(20)は、タイプ診断部(15)による診断結果と、状況評価部(18)による状況の評価結果と、ユーザ評価入力画面にて入力されたユーザの評価と、を対応付けて記憶部(12)に記憶させる。
この態様によれば、タイプ毎のアタッチメントの形成のしやすさに加えて、タイプ毎のアドバイスに対するユーザの評価を把握することができる。
第12の態様に係る支援システム(1)では、第11の態様において、アドバイス部(16)は、統計部(20)によって記憶部(12)に記憶された診断結果と、ユーザ評価入力画面にて入力されたユーザの評価とに基づいて、タイプ診断部(15)によって診断されたタイプにおける最もユーザ評価の高いアドバイスを選定して情報端末(100)に表示させる。
この態様によれば、各タイプにおける最もユーザ評価の高いアドバイスを提示することで、アタッチメント形成の支援をより適切に行うことができる。
第13の態様に係る支援システム(1)では、第1から第12のいずれか1つの態様において、アドバイス部(16)は、アドバイスを情報端末(100)に表示させるのが2回目以降である場合、タイプ診断部(15)によって診断されたタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定された複数のアドバイスのうちから、情報端末(100)に表示させる1以上のアドバイスを選定する。
この態様によれば、アドバイス部(16)が提示するタイプ毎のアドバイスが複数種類あることで、例えばアドバイス部(16)が一定のアドバイスを提示する場合と比べて、より適切なアドバイスをユーザに提示しやすい。
第1の態様以外の構成については、支援システム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第14の態様に係る支援方法は、1以上のプロセッサによって実行される。支援方法は、育児に関する情報を情報端末(100)に表示させる。支援方法は、タイプ質問ステップと、タイプ診断ステップと、アドバイスステップと、を有する。タイプ質問ステップでは、ユーザ及びユーザが育てる子供の少なくとも一方の育児に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を情報端末(100)に表示させる。タイプ診断ステップでは、タイプ質問に対する回答入力に基づいて、タイプを診断する。アドバイスステップでは、タイプ診断ステップにて診断したタイプに基づいて、タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを情報端末(100)に表示させる。上記アドバイスは、ユーザと子供との間のアタッチメントの形成に関するアドバイスである。
第15の態様に係るプログラムは、第14の態様に係る支援方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
1 支援システム
100 情報端末
12 記憶部
14 タイプ質問部
15 タイプ診断部
16 アドバイス部
17 状況質問部
18 状況評価部
19 ユーザ評価入力部
20 統計部
21 スケジュール管理部
22 通知部
23 レポート出力部

Claims (15)

  1. 育児に関する情報を情報端末に出力すサーバシステムであって、
    ユーザ及び前記ユーザが育てる子供の少なくとも一方の性格、気性、気質、又は考え方に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を、前記情報端末に出力するタイプ質問部と、
    前記タイプ質問に対する回答入力に基づいてあらかじめ定められた複数の前記タイプのそれぞれに点数付けを行い、点数に基づいて前記タイプを診断するタイプ診断部と、
    前記タイプ診断部によって診断された前記タイプに基づいて、前記タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを前記情報端末に出力するアドバイス部と、
    を備え、
    前記アドバイスは、前記ユーザと前記子供との間のアタッチメントの形成に関するアドバイスである、
    サーバシステム。
  2. 前記タイプ診断部は、前記ユーザ及び前記子供の少なくとも一方の前記タイプを診断した診断結果が前回の診断結果と異なっている場合、最新の診断結果に応じて前記タイプを更新する、
    請求項1に記載のサーバシステム。
  3. 前記タイプ質問部は、前記ユーザの前記タイプの診断に用いられる前記タイプ質問としての第1タイプ質問と、前記子供の前記タイプの診断に用いられる前記タイプ質問としての第2タイプ質問と、を前記情報端末に出力し
    前記タイプ診断部は、前記第1タイプ質問と、前記第2タイプ質問と、に対する回答入力に基づいて、前記ユーザの前記タイプと前記子供の前記タイプとを診断し、
    前記アドバイス部は、前記タイプ診断部によって診断された前記ユーザの前記タイプと前記子供の前記タイプとの組み合わせに基づいて、前記アドバイスを前記情報端末に出力する、
    請求項1に記載のサーバシステム。
  4. 前記ユーザの育児に関する状況の確認に用いられ複数の項目を含む状況質問を、前記情報端末に出力する状況質問部と、
    前記状況質問に対する回答入力に基づいて、前記複数の項目のそれぞれに点数付けを行うことで前記ユーザの育児に関する前記状況に対する評価を行い、状況評価結果を数値化して前記情報端末に出力する状況評価部と、
    を更に備える、
    請求項1に記載のサーバシステム。
  5. 前記タイプ診断部による前記タイプの診断結果、及び、前記状況評価部による前記状況評価結果を示すレポートを作成するレポート作成部と
    前記情報端末に前記レポートを出力するレポート出力部を更に備える、
    請求項4に記載のサーバシステム。
  6. 前記タイプ質問部は、前記ユーザが回答する前記タイプ質問と異なる内容の前記タイプ質問を、前記子供の育児を行う者であって前記ユーザとは別の第三者に回答させる画面を前記情報端末に出力し
    前記タイプ診断部は、前記タイプ質問に対する前記第三者の回答入力に基づいて、前記ユーザ及び前記子供の少なくとも一方の前記タイプを診断し、診断結果を前記情報端末に出力する
    請求項1に記載のサーバシステム。
  7. 前記状況質問部は、前記ユーザが回答する前記状況質問と異なる内容の前記状況質問を、前記子供の育児を行う者であって前記ユーザとは別の第三者に回答させる画面を前記情報端末に出力し
    前記状況評価部は、前記状況質問に対する前記第三者の回答入力に基づいて、前記ユー
    ザの育児に関する前記状況に対する評価を行い、状況評価結果を数値化して前記情報端末に出力する、
    請求項4に記載のサーバシステム。
  8. 前記子供が参加するイベントのスケジュールを入力させるスケジュール管理画面を、前記情報端末に表示させるスケジュール管理部と、
    前記スケジュール管理画面にて入力されたスケジュールに基づくタイミングで、前記タイプ質問及び前記状況質問の少なくとも一方への回答を促す通知を前記情報端末に出力する通知部と、
    を更に備える、
    請求項4に記載のサーバシステム。
  9. 期的なタイミングで、前記タイプ質問及び前記状況質問の少なくとも一方への回答を促す通知を前記情報端末に出力す通知部を更に備える
    請求項に記載のサーバシステム。
  10. 前記タイプ診断部による診断結果と、前記状況評価部による前記状況評価結果とを対応付けて記憶部に記憶させる統計部を更に備える、
    請求項4に記載のサーバシステム。
  11. 前記アドバイス部による前記アドバイスに対する前記ユーザのユーザ評価を入力させるユーザ評価入力画面を、前記情報端末に表示させるユーザ評価入力部を更に備え、
    前記統計部は、前記タイプ診断部による診断結果と、前記状況評価部による前記状況評価結果と、前記ユーザ評価入力画面にて入力された前記ユーザ評価と、を対応付けて記憶部に記憶させる、
    請求項10に記載のサーバシステム。
  12. 前記アドバイス部は、前記統計部によって前記記憶部に記憶された前記診断結果と、前記ユーザ評価入力画面にて入力された前記ユーザ評価、とに基づいて、前記タイプ診断部によって診断された前記タイプにおける最も評価の高いアドバイスを選定して前記情報端末に出力する、
    請求項11に記載のサーバシステム。
  13. 前記アドバイス部は、前記アドバイスを前記ユーザの前記情報端末に出力するのが2回目以降である場合、前記タイプ診断部によって診断された前記タイプに基づいて、前記タイプ毎にあらかじめ設定された複数の前記アドバイスのうちから、前記情報端末に表示させる1以上の前記アドバイスを選定する、
    請求項1に記載のサーバシステム。
  14. 1以上のプロセッサによって実行され、育児に関する情報を情報端末に表示させる支援方法であって、
    ユーザ及び前記ユーザが育てる子供の少なくとも一方の性格、気性、気質、又は考え方に関するタイプの診断に用いられるタイプ質問を前記情報端末に表示させるタイプ質問表示ステップと、
    前記タイプ質問に対する回答入力に基づいてあらかじめ定められた複数の前記タイプのそれぞれに点数付けを行い、点数に基づいて診断したタイプに基づいて、前記タイプ毎にあらかじめ設定されたアドバイスを前記情報端末に表示させるアドバイス表示ステップと、
    を有し、
    前記アドバイスは、前記ユーザと前記子供との間のアタッチメントの形成に関するアド
    バイスである、
    支援方法。
  15. 請求項14に記載の支援方法を、1以上のプロセッサに実行させるための、
    プログラム。
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