JP7428448B1 - 卓球用ラバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スポンジ状シートと、前記スポンジ状シートに積層して貼着されており、ラバーシート本体の前記スポンジ状シートとの貼着面に複数の突起が形成されているラバーシートとを備え、前記ラバーシートの、前記スポンジ状シートとの積層方向における厚さが1.6 mm以下であり、前記突起の前記貼着面に占める面積率の値をar、前記突起の高さの値をhとする場合にar/hが52以上である、卓球用ラバー。
【選択図】 なし
Description
そのため、これらの性能向上を図ることを目的として構成部材やその表面形状などが異なる複数種類のラバーが提案されており、その1つとして所謂裏ソフトラバーが知られている。
そのため、材料となるポリマーの性質を調整することによりスピード性能についても改善を図った卓球用ラバーが提案されている。例えば、反発性能に優れている薬品を配合したり、ラバーシートに粘着物質を混ぜることによりスピン性能を向上させた卓球ラバーが従来提案されている。
また、ラバーシートの突起形状を変更したりすることによりスピード性能を向上させた卓球ラバーも従来提案されている。
本発明者は、鋭意研究の結果、ラバーシートの厚みと、突起の貼着面に占める面積率を突起の高さで除した値とを所定の範囲とすることで、スピード性能やスピン性能を高めることができることを見出し、本発明を完成させた。
[1]
スポンジ状シートと、
前記スポンジ状シートに積層して貼着されており、ラバーシート本体の前記スポンジ状シートとの貼着面に複数の突起が形成されているラバーシートとを備え、
前記ラバーシートの、前記スポンジ状シートとの積層方向における厚さが1.6mm以下であり、
前記突起の前記貼着面に占める面積率(%)の値をar、前記突起の高さ(mm)の値をhとする場合にar/hが52以上である、卓球用ラバー。
[2]
ar/hが55以上である、[1]に記載の卓球用ラバー。
[3]
ar/hが60以上である、[1]に記載の卓球用ラバー。
[4]
前記突起の高さが0.7mm以下である、[1]から[3]のいずれか一つに記載の卓球用ラバー。
[5]
前記ラバーシートの、前記スポンジ状シートとの積層方向における厚さが1.5mm 以下である、[1]から[4]のいずれか一つに記載の卓球用ラバー。
[6]
前記ラバーシートの、前記スポンジ状シートとの積層方向における厚さが1.4mm 以下である、[5]に記載の卓球用ラバー。
[7]
[1]から[6]のいずれか一つに記載の卓球用ラバーがラケット本体に貼着されている卓球ラケット。
図1は、本実施形態に係る卓球ラケット100の斜視図である。図1に示すように、卓球ラケット100は、ブレード10(卓球ラケット本体)に卓球用ラバー20が貼着されて構成されている。
ブレード10は木製であり、当該ブレードの使用時における握持部分にはグリップ14が接着剤で固定されている。なお、本実施形態におけるブレードの形状は、両面打球用のシェークハンドタイプを示すものであるが、これに限定されるものではなく、ペンホルダータイプとしてもよい。
突起26は、スポンジ状シート22との貼着面に対しての正面視(以下、単に正面視ともいう)において略円状の頂部261を視認できる、略円柱状の形状を有する。当該突起の頂部261はスポンジ状シート22と対向して接しており、当該突起の頂部261においてラバーシート24がスポンジ状シート22と接合されている。すなわち、頂部261が、突起26のスポンジ状シート22との接触面となる。ITTF Technical Leafletにおいては「粒は、互いに60度の角度で交わる3本の直線に沿って、均等に分布していなければならない」と規定されている。本実施形態の卓球用ラバーにおいても、突起26は、貼着面において、上記規定と同様の配置で均等に分布しているようにすることができる。
本明細書においては、ラバーシート24の突起26を除いた領域をラバーシート本体23と称す。
卓球用ラバー20は、スポンジ状シート22側の面33においてラケット本体10と貼り合わされる。また、ラバーシート24側の面35がボールの打球面として使用される。
なお、突起26の全体形状は、上述の略円柱状のほか、略円錐台状、略円錐台の頂部に略円柱を組み合わせ一体化した形状、略円柱の頂部に略円錐台を組み合わせ一体化した形状などの他の形状であってもよく、特に限定されない。また、突起の頂部についても円状のほか三角形や四角形などの多角形状としてもよく、特に限定されない。
なお、ラバーシート24の密度は、例えば、メトラー・トレド社製「Excellence XS分析天びん」を用いて重量を測定し、得られた重量を体積で除することにより算出できる。
また、ラバーシート24の硬度は、例えば、ラバーシートを高分子計器株式会社製の「マイクロゴム硬度計MD-1 タイプA」で測定することにより、値を得ることができる。この硬度計の荷重方法は片持ばり形板ばねを用いており、0~100ポイントまで示すことができる。ばね荷重は0ポイント時で22mN、100ポイント時で332mNを表し、押針寸法は直径0.16mm、高さ0.5mmの円柱型をしている。本実施形態において例示される硬度20~65との範囲は、例えば、ばね荷重で84.4mN~224.8mNと表すこともできる。
ここで、本実施形態においては、ラバーシート24の、スポンジ状シート22との積層方向における厚さT(以下、単に厚さTまたはTともいう)が1.6mm以下である。また、スピード性能およびスピン性能の改善の観点から、厚さTは1.5mm以下であることが好ましく、より好ましくは1.4mm以下である。なお、厚さTはラバーシート本体23の積層方向の厚さと後述の突起の高さとから算出することもできる。
また、本実施形態においては、突起の貼着面に占める面積率(%)の値をar(以下、単に面積率ar またはarともいう)、突起の高さ(mm)の値をh(以下、単に突起の高さhまたはhともいう)とするときに、ar/hが52以上である。
ar=(A/2)2×π×100/((A+B)2×sin(π/3))
ar:突起26の貼着面に占める面積率(%)
A:突起26が有するスポンジ状シートとの接触部分(頂部261)の直径(mm)
B:隣り合う2つの突起26間の距離(mm)
なお、ar/hの値について、特に限定されないが、130以下が好ましい。
また、厚さTについても特に限定されないが、0.6mm以上が好ましい。
突起の高さhについて、特に限定されないが、スピード性能およびスピン性能をより改善することができるため、0.7mm以下が好ましい。また、突起の高さhに関し、特に限定されないが、0.45mm以上が好ましい。
その結果、本実施形態の卓球用ラバー20を用いて卓球ラケットを構成することで、使用者に応じた個人差はあるが、打球のスピードをより高めることができ、また、よりスピンのかかった打球を打つことができるようになる。
まず、金型を152℃に加熱し、材料を金型内部に仕込み、10MPaに加圧した。その後、471秒圧力をかけ続けた後、ラバーシートを金型から取り出し、ラバーシートを得た。
当該卓球用ラバーを用いてスピード性能、スピン性能に関する評価を行った。
まず、45度の傾斜を有するように傾けた台にラバーを両面テープを用いて貼り付けた。次いで、卓球用マシーンを用いて、ラバーに向かって卓球用ボール(メーカー:バタフライ 品名:スリースターボールR40+)を発射した。このとき、ボールの速度は11.0 m/s、回転数は150 rpsに設定した。そして、ボールがラバーに当たる直前から直後(具体的には、衝突前後10ms)まで、カメラ(メーカー:株式会社ナックイメージテクノロジー 品名:MEMRECAM fx K4)で撮影した。
撮影した映像を解析ソフト(メーカー:株式会社ナックイメージテクノロジー ソフト:LAA計測)を用いて、ラバーに当たる直前直後のボールの速度と回転数を計算した。さらに、得られた直前直後のボールの速度と回転数から、実施例、比較例の卓球用ラバーの打球の「エネルギー効率」を計算した。結果を表3に示す。なお、エネルギー効率を算出するにあたっては2回の撮影結果からそれぞれ「エネルギー効率」を算出し、その平均を示している。
エネルギーロスが小さいとき、打球前のボールのスピードエネルギーや回転エネルギーを効率よく伝えられるので、打球のスピードが速くなる。その結果、例えば、速いドライブやスマッシュを打ちやすくなる。
また、エネルギーロスが小さいとき、打球前のボールのスピードや回転のエネルギーを効率よく伝えられるとなるので、スピン性能も向上する。その結果、例えば、回転のかかったドライブ・カット・サービスが打ちやすくなる。
エネルギー効率は、以下の式に基づき算出される。
26:突起、100:卓球ラケット
Claims (6)
- スポンジ状シートと、
前記スポンジ状シートに積層して貼着されており、ラバーシート本体の前記スポンジ状シートとの貼着面に複数の突起が形成されているラバーシートとを備え、
前記ラバーシートの、前記スポンジ状シートとの積層方向における厚さが1.6mm以下であり、
前記突起の前記貼着面に占める面積率(%)の値をar、前記突起の高さ(mm)の値をhとする場合にar/hが52以上である、卓球用ラバー。 - ar/hが55以上である、請求項1に記載の卓球用ラバー。
- ar/hが60以上である、請求項1に記載の卓球用ラバー。
- 前記突起の高さが0.7mm以下である請求項1に記載の卓球用ラバー。
- 前記ラバーシートの、前記スポンジ状シートとの積層方向における厚さが1.5mm 以下である、請求項1に記載の卓球用ラバー。
- 請求項1から5のいずれか一つに記載の卓球用ラバーがラケット本体に貼着されている卓球ラケット。
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