JP7426657B2 - 生体情報表示装置、生体情報表示方法及び表示プログラム - Google Patents

生体情報表示装置、生体情報表示方法及び表示プログラム Download PDF

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本発明は、生体情報表示装置、生体情報表示方法及び表示プログラムに関する。
生体から発生する磁気を複数の磁気センサで検出する生体磁気計測システムにおいて、磁場の大きさが等しい場所を結んだ等磁場線図を、任意の計測時間を指定して表示装置に動的に表示する手法が提案されている(特許文献1)。
生体磁気計測システムは、高い感度と高い空間分解能で生体磁気を計測可能なため、互いに近接する複数の計測部位でそれぞれ発生する相対的に大きい磁気と相対的に小さい磁気とを同時に計測可能である。しかしながら、複数の計測部位で発生した磁気又は磁気から算出される電流等の生体信号を表示画面に表示する場合、相対的に小さい生体信号は、相対的に大きい生体信号に埋もれてしまい、視認性が低下するという問題があった。
開示の技術は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、相対的に小さい生体信号の計測結果を表示する場合の視認性を向上することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一形態の生体情報表示装置は、生体信号を計測した結果を表示する生体情報表示装置であって、特定の一定時間における生体信号の計測結果に対し、計測領域を複数に区画した区画毎に、該一定時間における計測結果での最大値をそれぞれ算出し、各区画の計測値が、当該区画の最大値に対して予め規定された割合以上と判定された場合に、該当区画の表示の際に、その判定結果を反映させた表示を可能とすることを特徴とする。
相対的に小さい生体信号の計測結果を表示する場合の視認性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報計測装置の一例を示すブロック図である。 図1の表示装置に表示されるUI画面の一例を示す説明図である。 図1のデータ処理装置の動作の一例を示すフロー図である。 図3のステップS50の一例を示すフロー図である。 図1の表示装置に表示される画像の変化の一例を示す説明図である。 他の生体情報計測装置の表示装置に表示される画像の変化の一例(比較例)を示す説明図である。 図1の表示装置に表示される別の計測部位での画像の変化の一例を示す説明図である。 他の生体情報計測装置の表示装置に表示される別の計測部位での画像の変化の一例(比較例)を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報計測装置の表示装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報計測装置の表示装置に表示される表示画面の別の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報計測装置の表示装置に表示される表示画面のさらなる別の例を示す説明図である。 図1のデータ処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図1の表示装置に表示されるUI画面の別の例を示す説明図である。
以下、図面を参照して実施の形態の説明を行う。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報計測装置の一例を示すブロック図である。例えば、図1に示す生体情報計測装置100は、SQUID(Superconducting QUantum Interference Device;超伝導量子干渉素子)部10、信号取得部20、データ処理装置30、入力装置80及び表示装置90を有する。データ処理装置30は、PC(Personal Computer)やサーバ等のコンピュータであり、生体情報表示装置として機能する。
信号取得部20は、FLL(Flux Locked Loop)回路21、アナログ信号処理部22、AD(Analog-to-Digital)変換部23及びFPGA(Field-Programmable Gate Array)24を有する。例えば、SQUID部10及び信号取得部20は、磁気を遮蔽するシールドルーム内に設置され、データ処理装置30、入力装置80及び表示装置90は、シールドルーム外に設置される。
データ処理装置30は、入力制御部40、表示制御部50、動作制御部60及び記憶部70を有する。動作制御部60は、計測制御部61、電流再構成部62、電流波形生成部63及び強調表示判定部64を有する。例えば、入力制御部40、表示制御部50及び動作制御部60の機能は、データ処理装置30に搭載されるCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが実行する表示プログラムがハードウェアと協働して生体情報表示方法を実施することで実現される。
生体情報計測装置100は、脳磁計(MEG:Magnetoencephalograph)、心磁計(MCG:Magnetocardiograph)又は脊磁計(MSG:Magnetospinograph)などとして使用される。なお、生体情報計測装置100は、脊髄以外の神経磁場又は筋肉磁場(骨格筋、心筋、平滑筋などで発生する磁場)の計測に適用されてもよい。
SQUID部10は、計測制御部61からの指示に基づいて被検体が発生する磁場を計測し、計測した磁場を電圧信号として出力する。SQUID部10は、例えば、ベッドに横たわる被検体の磁場の計測部位に対向して設置される複数のSQUIDセンサを有する。FLL回路21は、複数のSQUIDセンサにより計測された非線形の磁場-電圧特性をそれぞれ線形化することで、ダイナミックレンジを向上させる。
例えば、各SQUIDセンサは、X軸、Y軸、Z軸を有する3軸のセンサであり、磁場信号を3次元のベクトル量として計測可能である。なお、各SQUIDセンサは、磁場信号を2次元のベクトル量として計測可能なX軸、Y軸を有する2軸センサでもよく、Z軸のみを有する1軸センサでもよい。Z軸のみの1軸SQUIDセンサを使用する場合、計測された生体磁場信号から、X軸の成分とY軸の成分(すなわち、2次元のベクトル量)とが算出される。3軸SQUIDセンサの場合、1軸SQUIDセンサ及び2軸SQUIDセンサに比べて方向分解能が高いため、任意のX-Y方向成分の計測精度を向上することができ、より詳細な評価が可能である。
アナログ信号処理部22は、FLL回路21から出力される線形化されたアナログ信号である磁場信号(電圧信号)を増幅し、増幅した電圧信号のフィルタ処理等を実施する。AD変換部23は、フィルタ処理された磁場信号(電圧信号)をデジタル値に変換して磁場データを生成する。FPGA24は、AD変換部23によりデジタル化された磁場データのさらなるフィルタ処理や間引き処理等を実施してデータ処理装置30に転送する。なお、FPGA24が実施する処理の少なくとも一部は、データ処理装置30により実施されてもよい。デジタル化された磁場データは、被検体(生体)から得た生体信号の一例である。
なお、生体情報計測装置100は、SQUID部10の代わりに、他の磁気センサを有してもよい。また、生体情報計測装置100は、SQUID部10及び信号取得部20の代わりに、被検体の評価対象部位の電位を計測する電位計測部を有してもよい。例えば、電位計測部は、評価対象部位に取り付けられた複数の電極を介して電位を連続して計測する。計測された電位信号の時間変化を、データ処理装置30により信号処理することで、例えば、電流信号を2次元のベクトル量として算出可能である。
データ処理装置30において、入力制御部40は、マウスやキーボード等の入力装置80を介してデータ処理装置30の操作者から入力される各種情報の入力処理を実施する。以下では、データ処理装置30の操作者を、単に操作者とも称する。表示制御部50は、液晶ディルプレイ等の表示装置90にX線画像やMR画像等と、画像に重畳させる電流波形等を表示する制御を実施する。また、表示制御部50は、画像を表示する画像表示ウィンドウとともに、計測された磁場のデータから電流データを再構成する場合の各種条件の入力と表示とを行うUI(User Interface)画面を表示する制御を実施する。なお、入力装置80及び表示装置90は、データ処理装置30に含まれてもよい。また、プリンタ等の出力装置が、データ処理装置30に接続されてもよい。
動作制御部60において、計測制御部61は、SQUID部10及び信号取得部20の動作を制御する。例えば、生体情報計測装置100が心磁計として機能する場合、計測制御部61は、入力制御部40を介して入力装置80から入力される計測開始指示に応じて、SQUID部10及び信号取得部20に磁場の計測を実施させる。
生体情報計測装置100が脳磁計、脊磁計または筋磁計として機能する場合、計測制御部61は、被検体に電気刺激等を印加する刺激装置からの同期信号に応じて、SQUID部10及び信号取得部20に磁場の計測を実施させる。また、計測制御部61は、SQUID部10により計測された磁場に基づいて信号取得部20が生成した生体磁場データを受信して記憶部70に記憶させる制御を実施する。刺激装置が被検体に印加する刺激は、電気に限定されず、磁気、音、光でもよく、振動等の物理的な刺激でもよい。
電流再構成部62は、記憶部70に記憶された生体磁場データから電流成分(向き、強度等)を再構成し、再構成した電流成分を記憶部70に記憶させる。例えば、生体磁場データから再構成される電流成分は、3次元のベクトルデータである。例えば、SQUIDセンサが数cm間隔で配置されるのに対して、電流の算出点であるボクセルは数mm間隔(例えば、等間隔)で配置される。なお、電流の算出点であるボクセルは物理的に存在しないため、ボクセルの配置は、磁場データから電流を再構成するプログラムやプログラムで使用するデータ上での仮想的なものである。ここで、電流再構成部62は、入力制御部40を介して入力装置80から入力される電流の算出方向が示す方向の電流成分を再構成する。電流の算出方向は、図2で説明する。ボクセルを等間隔で配置することで、ボクセルが等間隔でない場合に比べて、磁場データから電流を簡易な計算により算出することができる。
電流再構成部62による電流成分の再構成は、線形補間の手法を使用して実施されてもよく、発明者により検討されたUGRENS(Unit Gain REcursive Null Steering)フィルタを用いる手法を使用して実施されてもよい。UGRENSフィルタを用いる手法は、線形補間法に比べて、短時間で精度よく算出することができる。なお、磁場から電流を再構成する方法は、空間フィルタ法に限定されない。
電流波形生成部63は、電流再構成部62により算出され、記憶部70に記憶された電流成分に基づいて、ボクセル毎に時間の経過に伴って変化する電流データを電流波形(計測結果)として取得する。電流波形生成部63は、取得した電流波形を、表示制御部50を介して表示装置90に表示させ、取得した電流波形に基づいて、電流値が最大になる時間である潜時を算出する。
強調表示判定部64は、入力制御部40を介して入力装置80から入力される閾値VT(図2で説明する)に基づいて、ボクセル毎、かつ、計測時間毎に、電流波形を強調表示させるか否かを判定する。強調表示判定部64は、判定結果に基づいて電流波形を強調表示させる場合、表示制御部50を介して表示装置90に電流波形の強調表示を実施させる。なお、強調表示は、電流波形自体の表示色を変えることで行ってもよく、電流波形に加えて図形(強調マーク)を表示することで行ってもよく、図形のみを表示することで行ってもよい。強調表示については、図2で説明する。
記憶部70は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により実現され、生体磁場データ71、形態画像データ72及び各種の設定値73を記憶する領域を有する。生体磁場データ71は、SQUID部10で計測されて信号取得部20で処理された磁場データを含む。形態画像データ72は、図示しないX線撮影装置で撮影されたX線画像データ又は磁気共鳴断層撮影装置で撮影されたMR(Magnetic Resonance)画像データ等を含む。
形態画像データ72は、ボクセル毎に生成された電流波形データ及び強調マークデータ等を含んでもよい。なお、電流波形データ及び強調マークデータは、形態画像上に重畳して表示する重畳データとして記憶部70の別の領域に記憶されてもよい。以下では、X線画像データから生成される被検体のX線形態画像をX線画像と称し、MR画像データから生成される被検体の断面形態画像をMR画像と称する。
設定値73は、表示装置90に表示するUI画面に表示する各種情報を記憶するために使用される。設定値73の例は、図2で説明する。なお、信号取得部20に設けられるフィルタ(ハイパスフィルタ、ロウパスフィルタ)のパラメータ等が、設定値73として記憶部70に記憶されてもよい。
図2は、図1の表示装置90に表示されるUI画面の一例を示す説明図である。図2では、心筋の活動によって発生する磁場の計測により得られた磁場データから電流を再構成し、再構成した電流の波形と強調マークとをボクセル毎に形態画像に重畳して表示する例を示す。
以下では、UI画面に表示される画像表示ウィンドウWINにおいて、ボクセルに対応する位置をボクセル点と称する。図2に示すUI画面は、動作制御部60からの指示に基づいて動作する表示制御部50が表示装置90を制御することにより、表示装置90の画面に表示される。図2に示す例では、画像表示ウィンドウWINには、心磁計により磁界が計測された心臓の形態画像(MR画像)が表示される。
UI画面は、形態画像等を表示可能な画像表示ウィンドウWIN、領域入力欄Ymax,Ymin,Xmax,Xmin、波形表示時間入力欄tWAVE、ピーク検出時間入力欄tPEAK及び閾値入力欄VTを有する。また、UI画面は、間隔入力欄PITCH及び電流算出方向入力欄DIRを有する。以下では、各入力欄Ymax,Ymin,Xmax,Xmin,tWAVE,tPEAK,VT,PITCH,DIRを使用して設定された設定値73を、入力欄の名称を使用して説明する。
また、UI画面は、画像表示ウィンドウWINの上側に表示する評価時間を変更するスライドバーSLIDE及びスライドバーSLIDEの操作により表示可能な画像を動画データとして出力する動画出力ボタンEXPMを有する。評価時間は、形態画像とともに画像表示ウィンドウWINに表示される電流成分の算出に使用した磁場信号の計測時間を、基準時間との差として表したものである。例えば、心筋の活動によって発生する磁場を計測する場合、基準時間(0ms)は、心臓の鼓動の発生タイミングであり、評価時間は、鼓動の発生よりどのくらい前であるかを表す。この場合、評価時間は負の値となる。
入力された領域Ymax,Ymin,Xmax,Xminは、画像表示ウィンドウWINに表示される画像のうち、電流波形を算出する領域を矩形で設定するために使用される。領域Ymax,Ymin,Xmax,Xminで設定される矩形領域は、電流波形を算出する領域の一例である。図2に示す例では、入力された領域Ymax,Ymin,Xmax,Xminは、それぞれ"Y1","-Y2","X1","-X2"である。画像表示ウィンドウWINに表示される電流波形は、心筋の活動により流れる電流に伴って発生する磁場信号から電流値を再構成して得られる筋肉由来の生体信号波形である。
波形表示時間入力欄tWAVEは、電流波形を表示する時間範囲を設定するために使用される。図2に示す例では、電流波形を表示する時間範囲が"-200ms"から"-50ms"までに設定される。設定される時間範囲は、心臓の鼓動のタイミング(基準時間)を0msとしたときに、鼓動より前の時間範囲であるため、負の値となる。
ピーク検出時間入力欄tPEAKは、潜時(この例では、ピーク電流が現れる時間)の検出に使用する時間範囲を設定するために使用され、波形表示時間tWAVEの範囲に含まれる。図2に示す例では、ピーク検出時間tPEAKが"-135ms"から"-120ms"までに設定される。ピーク検出時間tPEAKは、特定の一定時間の一例である。ピーク検出時間tPEAKを設定することで、ピーク検出時間tPEAKの範囲外のノイズ波形等により誤った潜時が検出されることを防止することができる。
閾値入力欄VTは、各ボクセル点で強調表示をするか否かを判定するための閾値VTを設定するために使用される。例えば、閾値VTは、計測結果である電流の最大値(ピーク値)を100%として、何%以上の電流値を強調表示するかを示す割合である。図2に示す例では、評価時間での電流値がピーク電流値の99%以上の場合、強調表示すると判定される。
この実施形態では、ボクセル点毎の潜時での電流値を基準として強調表示するか否かの電流値を設定できるため、電流量が相対的に小さい計測箇所においても、医師等の評価者は、UI画面に表示される画像から潜時を容易に判断することができる。また、閾値VTを設定することで、強調表示は、潜時を挟んだ所定の時間行われるため、強調表示を潜時の瞬間のみ行う場合に比べて、医師等の評価者による潜時の視認性を向上することができる。なお、図2では、閾値VTは、全てのボクセルに共通に設定されるが、ボクセル毎に設定可能にしてもよい。
さらに、ボクセル毎の電流波形や強調表示の図形を、計測対象部位の形態画像に重畳して表示するため、UI画面を見て被検体の機能を評価する医師等の評価者は、評価対象部位を流れる電流と、形態画像の部位との位置関係を容易に認識することができる。これに対して、閾値VTを電流値とした場合、他のボクセル点より電流量が小さいボクセル点は、強調表示されないため、医師等の評価者が、潜時を視覚的に判断することが難しくなる。
間隔入力欄PITCHは、電流を再構成するボクセルの間隔を設定するために使用される。図2に示す例では、間隔PITCHは、"10mm"に設定される。そして、領域Ymax,Ymin,Xmax,Xminで設定される範囲内に、間隔PITCH毎に複数の区画が各ボクセルに対応して設定される。
電流算出方向入力欄DIRは、電流(計測値)を算出する方向である注目成分方向を角度で設定する。例えば、電流算出方向DIRは、UI画面の右方向が"0度"、下方向が"90度"、左方向が"180度"、上方向が"270度"である。図2に示す例では、電流算出方向DIRは、"0度(X方向)"に設定されている。
評価対象部位(筋線維又は神経の走行方向)に合わせて、電流算出方向DIRを設定し、電流波形を算出することにより、臨床的に有用な筋肉由来又は神経由来の電流波形を得ることができる。例えば、心臓の筋肉は一方向ではなく、様々な方向を向いているため、電流算出方向DIRを任意に設定できることが好ましい。
図2では、電流算出方向DIRは、全てのボクセルに共通に設定されるが、ボクセル毎、又は所定数のボクセルを含むボクセルグループ毎に設定可能としてもよい。この場合、筋肉が様々な方向を向いている場合にも、筋肉の方向毎に電流算出方向DIRを設定することができ、臨床的に有用な電流波形を得ることができる。これに対して、カテーテルを使用した、いわゆるカテーテルマッピングで計測される電位は、スカラー量であるため、電流成分を任意方向に分解することはできない。
なお、動作制御部60は、入力制御部40を介して操作者から受け付けるマウス等の入力装置80の操作に基づいて、電流算出方向DIR(すなわち、注目する成分方向)を設定してもよい。例えば、電流算出方向DIRの入力モードを用意し、操作者がマウスを使用して、画像表示ウィンドウWIN上に直線を引いた場合、動作制御部60は、始点から終点に引かれた直線の方向(角度)を電流算出方向DIRに設定してもよい。
この実施形態では、電流算出方向DIRを、X方向(図の横方向)とY方向(図の縦方向)とによる平面の任意の方向(0度以上で360度未満)に設定可能である。さらに、電流算出方向DIRは、Z方向を組み合わせて、全周方向に設定可能にされてもよい。また、電流算出方向DIRは、ボクセル毎又は所定数のボクセルグループ毎に設定可能にしてもよい。
動作制御部60は、入力された設定値Ymax,Ymin,Xmax,Xmin,tWAVE,tPEAK,VT,PITCH,DIRを、表示制御部50を制御してUI画面に表示させるとともに、設定値73として記憶部70に記憶させる。なお、記憶部70には、設定値Ymax,Ymin,Xmax,Xmin,tWAVE,tPEAK,VT,PITCH,DIRのデフォルト値が予め記憶されていてもよい。電流再構成部62、電流波形生成部63及び強調表示判定部64は、設定値Ymax,Ymin,Xmax,Xmin,tWAVE,tPEAK,VT,PITCH,DIRのうち入力されていない設定値73について、デフォルト値を使用して処理を実施する。
図2では、画像表示ウィンドウWINの上側に表示される評価時間"-131.60ms"を基準とする電流波形(電流強度の時間変化)と、強調表示である黒丸とが、形態画像に重畳して画像表示ウィンドウWINに表示されている。換言すれば、画像表示ウィンドウWINには、評価時間での電流値がY軸上に位置する電流波形が表示される。各ボクセル点において、評価時間"-131.60ms"でのY軸上の電流値が、潜時でのピーク電流値の99%以上場合、強調表示として黒丸が表示される。
黒丸は、最大値(ピーク電流値)に対して計測値が、予め規定された所定の割合以上との判定結果を示す図形の一例である。黒丸が表示される区画(ボクセル領域)は、最大値に対して計測値が、予め規定された所定の割合以上と判定され、判定結果が反映される判定区画の一例である。黒丸が表示されない区画は、最大値(ピーク電流値)に対して計測値が、予め規定された所定の割合未満と判定された非判定区画の一例である。ボクセルに対応する区画に表示される図形の形状は、黒丸に限定されず、図形の色は黒に限定されない。また、黒丸の代わりに、電流波形を太くするなどの強調表示を行ってもよい。
図2の上側に例示したボクセル領域の拡大において、各ボクセル点は、時間を表すX軸と電流強度(振幅)を表すY軸との交点に位置する。また、上述したように、電流波形においてY軸と交差する値が、UI画面に表示された評価時間"-131.60ms"での電流値である。画像表示ウィンドウWINに表示される電流波形のスケール(X軸、Y軸の最大値と最小値)は、全てのボクセル点で共通である。
スライドバーSLIDEの操作により、画像表示ウィンドウWINに表示される電流波形等を含む画像が変更される場合、スライドバーSLIDEにより設定された評価時間での電流値がY軸と交差するように、電流波形がX軸方向に移動される。また、ボクセル点毎に、電流波形においてY軸と交差する電流値が、潜時でのピーク電流の閾値VT以上の場合、黒丸が表示され、閾値VT未満の場合、黒丸は表示されない。
なお、画像表示ウィンドウWINに画像等をカラーで表示する場合、黒丸の代わりに、黒丸に対応するボクセルの電流波形を赤色等で色付けして強調表示してもよい。また、潜時でのピーク電流の大きさに応じて大きさを変更した丸印を表示してもよい。具体的には、例えば、全区画でのピーク電流の最大値の大きさがAの場合、A×0.9以上の電流値の区画で大きな丸印、A×0.7以上A×0.9未満の電流値の区画で中くらいの丸印、A×0.7未満の電流値の区画で小さい丸印で表示する例を、図13に示す。もちろん、大きさが変わる割合は任意で変更することができ、段階も3段階に限られず、2段階または4段階以上であってもよい。さらに、潜時でのピーク電流の大きさに応じて色分けした丸印を表示してもよい。色分けする場合は、画像表示ウィンドウWINの脇に、電流の大きさと色との対応を示すカラーバー(図6に示す強弱を示すバーと同様のもの)を表示してもよい。画像表示ウィンドウWINへの表示手法は、電流値が閾値VT以上のボクセルと、電流値が閾値VT未満のボクセルとを容易に識別できる手法であれば、形状や色は限定されない。
図3は、図1のデータ処理装置30の動作の一例を示すフロー図である。まず、ステップS10において、計測制御部61は、SQUID部10及び信号取得部20を制御して被検体の生体磁場を計測する。例えば、計測制御部61は、脳、脊髄等の神経磁場又は筋肉磁場を計測する場合、被検体の末梢神経に電気刺激を与えた状態で、SQUID部10により被検体の生体磁場を計測する。電気刺激は、図1の信号取得部20に接続される刺激装置を使用して被検体に与えられる。
なお、計測制御部61は、生体磁場の計測を、図3に示すフローを実施する前に予め実施されてもよい。この場合、データ処理装置30は、ステップS10を実施せず、記憶部70に記憶されている生体磁場データを使用してステップS20以降の処理を実施する。
ステップS20において、電流再構成部62は、全計測点の磁場データに基づいて、電流成分を再構成する。電流再構成部62は、再構成により得た電流の強度、座標等を示す電流情報を、形態画像データ72として記憶部70に記憶させる。なお、ステップS20以降の処理において、記憶部70に記憶されていないVT,PITCH,DIR等の設定値73がある場合、デフォルト値が使用される。
次に、ステップS30において、ボクセル毎に、指定された電流算出方向DIRの電流波形を生成する。電流波形生成部63は、計測時間の経過に伴って変化する、記憶部70に記憶された電流情報を使用して電流波形を生成する。そして、動作制御部60は、表示制御部50を制御して、スライドバーSLIDEで設定された評価時間に対応する電流波形を、X線画像やMR画像等の形態画像に重畳して画像表示ウィンドウWINに表示させる。なお、重ね合わせる画像は、被検体の評価対象部位が分かる画像であれば、他の画像でもよい。
次に、ステップS40において、強調表示判定部64は、設定された評価時間での電流値に応じてボクセル毎に強調表示が必要な場合、画像表示ウィンドウWINに表示している画像に黒丸等の強調表示を行う。
次に、ステップS50において、入力制御部40は、入力装置80を介して操作者から各種設定値73の入力を受け付け、受け付けた設定値73を記憶部70に記憶させる。各種設定値73の入力を受け付けについては、図4で説明する。例えば、ステップS50は、ステップS40で行った強調表示では電流の変化の様子が分かりにくい場合、操作者の操作に基づいて電流算出方向DIRや閾値VTを変更するために実施される。
次に、ステップS60において、動作制御部60は、変更された設定値73により、電流の再構成が必要な場合、ステップS20に移行し、電流の再構成が必要ない場合、ステップS70に移行する。例えば、領域Ymax,Ymin,Xmax,Xminの変更により、電流の再構成をしていないボクセルが新たに発生した場合、電流の再構成が必要になる。
ステップS70において、動作制御部60は、変更された設定値73により、電流波形の再作成が必要な場合、ステップS30に移行し、電流波形の再生成が必要ない場合、ステップS40に移行する。例えば、間隔PITCH又は電流算出方向DIRの少なくともいずれかが変更された場合、電流の再生成が必要になる。ステップS20からステップS70に示す処理は、生体磁場の再計測、UI画面を非表示する操作、又はデータ処理装置30の電源がオフされるまで繰り返し実施される。なお、スライドバーSLIDEが操作された場合、スライドバーSLIDEで設定された評価時間に対応する電流分布(ボクセルの強調表示)等が、画像表示ウィンドウWINに再表示される。
図4は、図3のステップS50の一例を示すフロー図である。なお、ステップS501,S502のペア、ステップS503,S504のペア等、ステップS501からステップS512までの処理の実施順序は、図4に示す順序に限定されず、各ペアの設定が順次実施されればよい。
入力制御部40は、ステップS501で領域Ymax,Ymin,Xmax,Xminの入力を受け付けた場合、受け付けた領域Ymax,Ymin,Xmax,XminをステップS502で記憶部70に記憶させることで設定値73として設定する。
入力制御部40は、ステップS503で間隔PITCHを受け付けた場合、受け付けた間隔PITCHをステップS504で記憶部70に記憶させることで設定値73として設定する。入力制御部40は、ステップS505で波形表示時間tWAVEを受け付けた場合、受け付けた波形表示時間tWAVEをステップS506で記憶部70に記憶させることで設定値73として設定する。
入力制御部40は、ステップS507でピーク検出時間tPEAKを受け付けた場合、受け付けたピーク検出時間tPEAKをステップS508で記憶部70に記憶させることで設定値73として設定する。入力制御部40は、ステップS509で閾値VTを受け付けた場合、受け付けた閾値VTをステップS510で記憶部70に記憶させることで設定値73として設定する。
入力制御部40は、ステップS511で電流算出方向DIRを受け付けた場合、受け付けた電流算出方向DIRをステップS512で記憶部70に記憶させることで設定値73として設定する。入力制御部40は、全ての設定値73の入力の受付の終了を判定した場合、ステップS50の処理を終了する。受付の終了は、入力装置80を介して操作者が入力する受け付けの終了指示に基づいて判定されてもよい。
なお、図4に示すステップS50の処理により記憶部70に記憶された設定値73は、他の磁場データから電流を再構成して、電流波形等を画像表示ウィンドウWINに表示する場合等に使用されてもよい。この場合、ステップS50の処理では、ステップS501,S503,S505,S507,S509,S511で"NO"判定された後、ステップS513で"NO"判定される。このため、ステップS50の処理を実質的に省略することができ、設定値73の設定時間を短縮することができる。また、同じ設定値73を使用することで、互いに異なる磁場データから再構成された電流データの比較を容易にすることができる。なお、ステップS50で設定された一連の設定値73を、グループ名を付けて記憶部70に記憶し、グループ名を使用して所定の設定値73を呼び出して使用してもよい。
図5は、図1の表示装置90に表示される画像の変化の一例を示す説明図である。図5示す画像は、図2と同様に、心磁計により磁界が計測される心臓の形態画像(MR画像)を含む。電流波形の表示と強調表示の黒丸の表示の手法は、図3に示したフローと同じである。図5では、図2の画像表示ウィンドウWINに表示される画像のみを示すが、画像を表示するUI画面の構成は、図2と同じである。
操作者がスライドバーSLIDEを操作することで、画像表示ウィンドウWINに表示される画像は、図5に矢印で示す順に変更される。図5に示す白い実線枠は、左心房後壁の位置を示し、左心房由来の比較的大きい磁界信号が計測される領域である。図5に示す白い破線枠は、肺静脈と心臓との接続部分の位置を示し、肺静脈を取り巻く心筋由来の比較的小さい磁界信号が計測される領域である。白い実線枠及び白い破線枠は、説明のために付加したものであり、実際の画像には表示されない。
従来の手法により、磁場データから再構成される電流等の電流情報を形態画像に重畳して表示する場合、電流情報は、電流強度の大きい信号にスケールを合わせて表示される。この場合、肺静脈につながっている心筋の電流情報は、左心房由来の大きい電流情報に埋もれてしまうため、認識が困難であり、肺静脈につながっている心筋の評価が困難であった。
例えば、心臓では肺静脈につながっている心筋の信号が心房細動の原因であるという報告がある。この実施形態では、黒丸は、電流の大きさを基準として表示されるのではなく、ボクセル毎の電流のピーク値を基準として表示される。このため、電流の振幅が小さい場合にも、ピーク電流の発生前後で黒丸を表示することができ、心筋等での小さい電流の伝導を視覚的に認識することが可能になる。
ボクセル点毎に閾値VTを設定するため、左心房由来の大きい磁場信号と肺静脈の心筋由来の小さい磁場信号とが同時に存在する場合にも、肺静脈の心筋の電流情報を、左心房由来の大きい電流情報と別の基準で強調して表示することができる。
これにより、白い破線枠で示すように、"-132.4ms"で右肺静脈に電流が流れる様子や、"-120.4ms"での左肺静脈に電流が流れる様子を、左心房由来の大きい電流により隠れることなく表示することができる。換言すれば、従来方法と比較して、肺静脈へ伝わる信号が視覚的に分かりやすくすることができる。
例えば、電流のピーク値が"10"の第1ボクセルと、電流のピーク値が"100"の第2ボクセルがあり、閾値VTが90%に設定されたとする。この場合、黒丸は、第1ボクセルでは電流値が"9"以上で表示され、第2ボクセルでは電流値が"90"以上で表示される。このように、電流のピーク値が10分の1程度の小さい電流でも、大きい電流と同様に、ピーク電流付近での評価時間の画像中に黒丸等で強調表示をすることができる。
なお、操作者がマウス等の入力装置80を使用してスライドバーSLIDEを操作した場合、動作制御部60は、入力制御部40を介して受ける操作内容に基づいて、記憶部70から形態画像等を読み出し、表示制御部50に表示させる。
(比較例)
図6は、他の生体情報計測装置の表示装置に表示される画像の変化の一例(比較例)を示す説明図である。図6に示す画像は、心磁計により磁界が計測される心臓の形態画像(MR画像)に、計測された磁場からボクセル毎に再構成された電流成分(向きと強度)を重畳表示したものである。形態画像は、図5に示した形態画像と同様である。図6に示す例では、全てのボクセル点での電流値が、同じスケールで電流強度に応じた長さの矢印として表示される。等高線状の曲線は、同じ電流強度の位置を示す電流強度分布線であり、識別しにくいが、色が白いほど電流が強く、色が黒いほど電流が弱い。なお、画像表示ウィンドウWINに画像等をカラーで表示する場合、電流強度分布線は、電流強度に応じて色分けされてもよい。
図5と同様に、白い実線枠は、左心房後壁の位置を示し、白い破線枠は、肺静脈と心臓との接続部分の位置を示す。白い実線枠及び白い破線枠は、説明のために付加したものである。肺静脈を取り巻く心筋由来の電流を評価するためには、肺静脈と心臓との接続部分で流れる電流を認識しやすいことが重要である。しかし、図6に示すように、電流強度そのものの情報を表示した場合、左心房由来の電流が相対的に大きく目立ってしまい、肺静脈を取り巻く心筋由来の電流は認識しづらく、評価することは難しい。
図7は、図1の表示装置90に表示される別の計測部位での画像の変化の一例を示す説明図である。図7に示す例では、生体情報計測装置100を脊磁計として機能させ、刺激装置による電気刺激に応答する被検体の頚髄(神経)での生体磁場を計測し、磁場データから再構成された電流の変化をボクセル毎に、被検体のX線画像に重畳して表示している。画像表示ウィンドウWINに表示される電流波形は、神経の活動により流れる電流に伴って発生する磁場信号から電流値を再構成して得られる神経由来の生体信号波形である。画像表示ウィンドウWINの上側に表示される評価時間(例えば、7.0ms)は、電流成分の算出に使用した磁場信号の計測時間であって、電気刺激の印加タイミング(基準時間=0ms)からの経過時間を示す。
電流波形の表示と強調表示の黒丸の表示の手法は、図3に示したフローと同じである。図7では、図2の画像表示ウィンドウWINに表示される画像のみを示すが、画像を表示するUI画面の構成は、図2と同じである。図7に示す白い破線枠は、評価対象部位である頚髄の神経走行方向の脇の位置を示し、頚髄の神経走行方向に垂直な電流成分(脱分極部の内向き電流)を評価したい位置を示している。神経においては、脱分極部の内向き電流の評価が重要であるとされている。白い破線枠は、説明のために付加したものであり、実際の画像には表示されない。
図7では、評価対象部位である頚髄の神経走行方向に垂直な電流成分(脱分極部の内向き電流)を評価するため、電流算出方向DIRは"0"度(図5の横方向であるX方向)に設定される。これにより、脱分極部の内向きの電流成分だけを黒丸として表示することができ、医師等の評価者は、脱分極部の内向きの電流の伝導を視覚的に容易に認識することができる。
(比較例)
図8は、他の生体情報計測装置の表示装置に表示される別の計測部位での画像の変化の一例(比較例)を示す説明図である。図8に示す画像は、脊磁計により磁界が計測される頚髄(神経)の形態画像(X線画像)に、計測された磁場からボクセル毎に再構成された電流成分(向きと強度)を重畳表示したものである。形態画像は、図7に示した形態画像と同様である。図8においても、図6と同様に、全てのボクセル点での電流値が、同じスケールで電流強度に応じた長さの矢印として表示される。等高線状の曲線は、図6と同様に、同じ電流強度の位置を示す電流強度分布線である。
電流を電流強度に応じた長さの矢印で示す場合、評価対象部位である白い破線枠の電流の他に、枠の外を流れている頚髄の神経走行方向に平行に流れる電流成分(軸索内電流)や、軸索の周りを流れる電流成分(体積電流)が顕著に表示されてしまう。このため、矢印の向きと大きさだけで、頚髄の神経走行方向に垂直な電流成分(脱分極部の内向き電流)を評価することは難しい。
以上、第1の実施形態では、ボクセル毎に、電流波形のピーク値に対して閾値VT以上の電流値か否かを判定し、閾値以上のボクセルに対応する区画に、電流値がピーク値に近いことを示す黒丸等の強調表示をする。この際、閾値VTにしたがって、ピーク電流前後であると判定された判定区画に、判定区画であることを示す黒丸等で強調表示し、それ以外の非判定区画には黒丸を表示しない。これにより、相対的に小さい生体信号の計測結果を、相対的に大きい生体信号の計測結果に埋もれさせることなく、画像表示ウィンドウWINに表示することができる。この結果、相対的に小さい生体信号の計測結果の画像表示ウィンドウWIN上での視認性を向上することができ、評価対象の生体信号が相対的に小さい場合にも、医師等の評価者は、UI画面を見ながら生体信号の伝導に関する評価を容易に行うことができる。
ボクセル毎の電流波形や強調表示の図形を、計測対象部位の形態画像に重畳して表示するため、医師等の評価者は、評価対象部位を流れる電流と、形態画像の部位との位置関係を容易に認識することができる。
ベクトル量である磁場信号又はベクトル量である電流信号を使用するため、評価対象部位(筋線維又は神経の走行方向)に合わせて、電流波形を算出する電流算出方向DIRを設定することができる。筋線維又は神経の走行方向に合わせて、電流算出方向DIRを設定することで、臨床的に有用な筋肉由来又は神経由来の電流波形を得ることができる。例えば、方向分解能が高い3軸のSQUIDセンサを使用することで、任意のX-Y方向成分の電流成分を高い精度で得ることができるが、1軸(Z軸)のSQUIDセンサで計測した磁場データからX軸の成分とY軸の成分とを得ることも可能である。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報計測装置の表示装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。図2と同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9に示すUI画面は、図1に示した生体情報計測装置100の表示装置90に表示される。UI画面の画像表示ウィンドウWINに表示する形態画像や電流波形等は、図1に示したデータ処理装置30により生成される。このために、図1に示した生体情報計測装置100は、入力制御部40の機能と動作制御部60の機能の一部が、図1と相違する。図9の画像表示ウィンドウWINには、図2と同様に、心磁計により磁界が計測された心臓の形態画像(MR画像)が表示される。
この実施形態では、画像表示ウィンドウWINに複数の領域AREAを設定可能であり、複数の領域AREA毎に、ボクセルの間隔PITCHと電流算出方向DIRとを設定可能である。ボクセルは、設定された間隔PITCHにしたがって、領域AREA毎に等間隔に配置される。
また、ボクセル毎の電流波形の表示をONするかOFFするかを切り替える波形表示ボタンDISPが追加されている。図9では、"波形表示ON"が選択されているため、画像表示ウィンドウWINに黒丸とともに電流波形が表示される。波形表示時間tWAVE、ピーク検出時間tPEAK及び閾値VTは、全ての領域AREAに共通に設定される。なお、閾値VTを、複数の領域AREA毎に設定可能にしてもよく、ボクセル毎に設定可能にしてもよい。
例えば、領域AREAの設定は、領域入力欄AREAに領域名(図9では"A2")を入力した後、画像表示ウィンドウWIN上に領域AREA(A2)を示す領域を設定することで行われる。領域AREAの設定は、マウス等の入力装置80により、矩形枠を入力することで行われてもよく、任意の形状の閉曲線(多角形でもよい)を入力することで行われてもよい。あるいは、領域AREAを示す領域の設定は、図2に示した領域入力欄Ymax,Ymin,Xmax,Xminを使用して行われてもよい。なお、磁場の計測データから電流値を再構成可能な範囲であれば、領域AREAの設定範囲は、画像表示ウィンドウWINに表示される画像の領域から外れてもよい。
例えば、一度設定された領域AREAは、領域入力欄AREAをクリックすることで表示されるプルダウンメニューから選択可能であり、選択中の領域AREAは、画像表示ウィンドウWINに白枠FLM(A2)で強調表示される。間隔入力欄PITCH及び電流算出方向入力欄DIRは、選択中の領域AREA(=A2)に対する電流算出方向DIR(成分方向)の入力に使用される。
画像表示ウィンドウWIN上に設定された複数の領域AREAが互いに重複する場合、重複部分については、後から設定された領域AREAが有効になる。図9に示す例では、図2と同様の領域AREA(=A1;Ymax=Y1,Ymin=-Y2,Xmax=X1,Xmin=-X2)が設定された後、領域AREA(A1)に重複して、白枠FLM(A2)で示す領域AREA(=A2)が設定される。白枠FLM(A2)で示す領域AREAの間隔PITCHは、"5mm"に設定され、電流算出方向DIRは、"0度"に設定される。なお、図2で説明したように、電流算出方向DIRは、Z方向を組み合わせて設定可能にしてもよく、ボクセル毎又は所定数のボクセルグループ毎に設定可能にしてもよい。
この実施形態では、所定数の領域AREAを任意の大きさと位置にそれぞれ設定可能であり、領域AREA毎にボクセルの間隔PITCHと電流算出方向DIRとを設定可能である。これにより、被検体の評価対象部位毎に、それぞれの間隔PITCHと電流算出方向DIRとに応じた強調表示(黒丸等)を行うことができる。したがって、評価対象部位を流れる電流の値が小さい場合にも、医師等の評価者は、UI画面を見ながら信号の伝導に関する評価を容易に行うことができる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報計測装置の表示装置に表示される表示画面の別の例を示す説明図である。図9と同じ要素には、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図10に示す例は、領域AREA(=A1)を選択中のUI画面を示す。例えば、白枠FLM(A1)で示す領域AREAの間隔PITCHは、10mmに設定され、電流算出方向DIRは、0度に設定される。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る生体情報表示装置を含む生体情報計測装置の表示装置に表示される表示画面のさらなる別の例を示す説明図である。図9と同じ要素には、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図11に示す例は、領域AREA(=A3)を選択中のUI画面を示す。例えば、白枠FLM(A3)で示す領域AREAの間隔PITCHは、5mmに設定され、電流算出方向DIRは、0度に設定される。また、図11では、波形表示ボタンDISPが、"波形表示OFF"に選択されているため、白枠FLM(A3)内におけるボクセルに対応する電流波形の表示が停止される。例えば、電流波形の表示を停止することで、形態画像の細部を見やすくすることができ、医師等の評価者は、評価対象部位を流れる電流と、形態画像の部位との位置関係を容易に認識することができる。
以上、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、相対的に小さい生体信号の計測結果を、相対的に大きい生体信号の計測結果に埋もれさせることなく、画像表示ウィンドウWINに表示することができる。この結果、相対的に小さい生体信号の計測結果の画像表示ウィンドウWIN上での視認性を向上することができ、評価対象の生体信号が相対的に小さい場合にも、医師等の評価者は、UI画面を見ながら生体信号の伝導に関する評価を容易に行うことができる。
さらに、第2の実施形態では、ボクセルの間隔PITCHと電流算出方向DIRとを独立に設定可能な複数の領域AREAを設定することができる。これにより、被検体の評価対象部位毎に設定された間隔PITCHに応じた強調表示(黒丸等)を行うことができる。この際、ベクトル量である磁場信号又は電流信号を使用するため、評価対象部位(筋線維又は神経の走行方向)に合わせて、電流算出方向DIRを設定し、電流波形を算出することができる。この結果、評価対象部位を流れる電流の値が小さい場合にも、医師等の評価者は、臨床的に有用な筋肉由来又は神経由来の電流波形を得ることができ、UI画面を見ながら信号の伝導に関する評価を容易に行うことができる。
図12は、図1のデータ処理装置30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。データ処理装置30は、CPU301とROM(Read Only Memory)302とRAM(Random Access Memory)303と外部記憶装置304とを有する。また、データ処理装置30は、入力インタフェース部305と出力インタフェース部306と入出力インタフェース部307と通信インタフェース部308とを有する。例えば、CPU301とROM302とRAM303と外部記憶装置304と入力インタフェース部305と出力インタフェース部306と入出力インタフェース部307と通信インタフェース部308とは、バスBUSを介して相互に接続される。
CPU301は、OS及びアプリケーション等の各種プログラムを実行し、データ処理装置30の全体の動作を制御する。ROM302は、各種プログラムをCPU301により実行可能にするための基本プログラムや各種パラメータ等を保持する。RAM303は、CPU301により実行される各種プログラムや、プログラムで使用するデータを記憶する。外部記憶装置304は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等であり、RAM303に展開する各種プログラムを記憶する。各種プログラムには、磁場データから再構成された電流波形を表示装置90に表示する表示プログラムが含まれてもよい。
入力インタフェース部305には、データ処理装置30を操作する操作者等からの入力を受け付けるキーボード、マウスやタブレット等の入力装置80が接続される。出力インタフェース部306には、CPU301が実行する各種プログラムにより生成される表示画面等を表示する表示装置やプリンタ等の出力装置92(例えば、図1の表示装置90)が接続される。
入出力インタフェース部307には、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体400が接続される。例えば、記録媒体400には、電流波形を表示装置90に表示する上述した表示プログラム等の各種プログラムが格納されてもよい。この場合、プログラムは、入出力インタフェース部307を介して記録媒体400からRAM303に転送される。なお、記録媒体400は、CD-ROMやDVD(Digital Versatile Disc:登録商標)等でもよく、この場合、入出力インタフェース部307は、接続する記録媒体400に対応するインタフェースを有する。通信インタフェース部308は、データ処理装置30をネットワーク等に接続する。
なお、上述した実施形態では、被検体の生体磁場データから再構成した電流の波形を画面に表示する例を述べた。しかしながら、例えば、被検体の生体磁場データを使用してボクセル毎に推定した磁場信号を画面に表示してもよい。換言すれば、画面に表示する信号は、ベクトル量として表せる信号であれば、電流以外でもよい。例えば、ボクセル毎に、磁場信号の最大値に対して予め規定された閾値以上と判定された磁場信号が強調表示される。磁場信号を表示する場合、計測した磁場信号をそのまま利用することができるため、電流信号を再構成するための複雑な信号処理を不要にすることができる。また、電流信号と同様に、ベクトル量として表せる磁場信号を使用することで、設定した方向の磁場信号の成分のみを形態画像と重ね合わせて表示することができる。さらに、磁場信号の波形等の表示を時系列に沿って切り替えることができる。したがって、評価者は、磁場信号の変化の様子から、どこに信号源(電流源)がありどの方向に流れているかという検証を行うことができる。
あるいは、被検体の評価対象部位の電位を複数箇所で計測し、計測した電位の差から電流信号を算出し、算出した電流信号を画面に表示してもよい。この場合にも、ボクセル毎に、電流信号の最大値に対して予め規定された閾値以上と判定された電流信号が強調表示される。電流は、生体内の活動に伴って発生するため、電流信号を形態画像に重畳して表示することで、評価者は、どの部位でどの程度の信号が発生しているかという評価を視覚的に容易に把握することができる。このように、磁場や電流は、成分を任意の方向に分解することができるため、生理学的評価において有用である。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10 SQUID部
20 信号取得部
21 FLL回路
22 アナログ信号処理部
23 AD変換部
24 FPGA
30 データ処理装置
40 入力制御部
50 表示制御部
60 動作制御部
61 計測制御部
62 電流再構成部
63 電流波形生成部
64 強調表示判定部
70 記憶部
71 生体磁場データ
72 形態画像データ
73 設定値
80 入力装置
90 表示装置
100 生体情報計測装置
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 外部記憶装置
305 入力インタフェース部
306 出力インタフェース部
307 入出力インタフェース部
308 通信インタフェース部
400 記録媒体
AREA 領域
DIR 電流算出方向
DISP 波形表示ボタン
EXPM 動画出力ボタン
FLM 白枠
PITCH 間隔
SLIDE スライドバー
tPEAK ピーク検出時間
tWAVE 波形表示時間
VT 閾値
WXmax,Xmin,Ymax,Ymin 領域
特開平11-104093号公報

Claims (13)

  1. 生体信号を計測した結果を表示する生体情報表示装置であって、
    特定の一定時間における生体信号の計測結果に対し、計測領域を複数に区画した区画毎に、該一定時間における計測結果での最大値をそれぞれ算出し、
    各区画の計測値が、当該区画の最大値に対して予め規定された割合以上と判定された場合に、該当区画の表示の際に、その判定結果を反映させた表示を可能とすることを特徴とする生体情報表示装置。
  2. 前記計測値が最大値に対して前記割合以上と判定された判定区画の表示を、前記計測値が最大値に対して前記割合未満と判定された非判定区画の表示と相違させることを特徴とする請求項1に記載の生体情報表示装置。
  3. 前記計測値が最大値に対して前記割合以上と判定されたことを示す図形を、前記判定区画に表示することを特徴とする請求項2に記載の生体情報表示装置。
  4. 前記各区画に、該各区画での前記生体信号の波形を表示し、
    前記判定区画の波形の表示を前記非判定区画の波形の表示と相違させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の生体情報表示装置。
  5. 前記計測領域を含む生体の形態画像を表示可能であり、
    表示された形態画像上に複数の前記区画を設定し、
    表示された前記形態画像に重畳して、前記区画毎に前記判定結果を反映させた表示を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の生体情報表示装置。
  6. 表示された前記形態画像上の複数の領域毎に、複数の前記区画を設定可能であり、
    前記区画の大きさを前記複数の領域毎に設定可能であることを特徴とする請求項5に記載の生体情報表示装置。
  7. 前記生体信号は、ベクトル量である磁場信号、計測された磁場から算出されたベクトル量である電流信号、又は、計測された電位から算出されたベクトル量である電流信号であり、
    表示された前記形態画像上の複数の領域毎に、複数の前記区画を設定可能であり、
    ベクトル量である前記計測値の成分方向を複数の領域毎に設定可能であることを特徴とする請求項5に記載の生体情報表示装置。
  8. 前記生体信号は、ベクトル量である磁場信号、計測された磁場から算出されたベクトル量である電流信号、又は、計測された電位から算出されたベクトル量である電流信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の生体情報表示装置。
  9. ベクトル量である前記計測値の成分方向を設定可能であり、前記最大値は、設定された成分方向の前記計測値の最大値であることを特徴とする請求項8に記載の生体情報表示装置。
  10. 1軸以上を有するセンサで計測された前記生体信号から、前記設定された成分方向の前記計測値を得ることを特徴とする請求項9に記載の生体情報表示装置。
  11. 前記生体信号は、生体の骨格筋由来、心筋由来、平滑筋由来又は神経由来の信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の生体情報表示装置。
  12. 生体信号を計測した結果を表示する生体情報表示装置の生体情報表示方法であって、
    特定の一定時間における生体信号の計測結果に対し、計測領域を複数に区画した区画毎に、該一定時間における計測結果での最大値をそれぞれ算出し、
    各区画の計測値が、当該区画の最大値に対して予め規定された割合以上と判定された場合に、該当区画の表示の際に、その判定結果を反映させた表示を可能とすることを特徴とする生体情報表示方法。
  13. 生体信号を計測した結果を表示する生体情報表示装置が実行する表示プログラムであって、
    特定の一定時間における生体信号の計測結果に対し、計測領域を複数に区画した区画毎に、該一定時間における計測結果での最大値をそれぞれ算出し、
    各区画の計測値が、当該区画の最大値に対して予め規定された割合以上と判定された場合に、該当区画の表示の際に、その判定結果を反映させた表示を可能とすることを特徴とする表示プログラム。
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