JP7424672B1 - 放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法 - Google Patents

放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7424672B1
JP7424672B1 JP2022134776A JP2022134776A JP7424672B1 JP 7424672 B1 JP7424672 B1 JP 7424672B1 JP 2022134776 A JP2022134776 A JP 2022134776A JP 2022134776 A JP2022134776 A JP 2022134776A JP 7424672 B1 JP7424672 B1 JP 7424672B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiating element
central axis
radio wave
cavity
curved portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022134776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2024031301A (ja
Inventor
勝男 宮本
晶夫 倉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Platforms Ltd
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Platforms Ltd, NEC Corp filed Critical NEC Platforms Ltd
Priority to JP2022134776A priority Critical patent/JP7424672B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7424672B1 publication Critical patent/JP7424672B1/ja
Publication of JP2024031301A publication Critical patent/JP2024031301A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】広帯域で単一指向性が得られ、高い利得と良好な整合性を得られる放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法を提供する。【解決手段】放射素子用キャビティであって、給電されることで電波を放射すると共に平面状に形成された放射素子に対して、電波放射方向と反対側から隙間を空けて配置されると共に導体から成る電波反射面を有し、上記電波反射面は、上記電波放射方向に沿った中心軸の全体を含む断面にて、上記放射素子に向かうに連れて上記中心軸から離間する曲部分を有し、上記曲部分は、上記断面にて、上記中心軸と直交する方向に上記中心軸から離間するに連れて上記中心軸に対する傾斜角度が増加する。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 1.発行日 :令和4年03月01日 刊行物 :2022年電子情報通信学会総合大会予稿集 2.開催日 :令和4年03月15日 展示会名、開催場所 :2022年電子情報通信学会総合大会 オンライン開催 2022年3月15日(火)~18日(金)
本発明は、放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法に関するものである。
外形が平板状の薄型で、広い周波数帯域で使用可能なアンテナとして、スパイラルアンテナやシニュアスアンテナがある。これらの広帯域アンテナを、通信や電波監視等の目的で用いる場合には、単一指向性であることが求められる。例えば、特許文献1は、スパイラス素子の下側に、導体で形成されたキャビティを備える構成を開示する。特許文献1に開示されたキャビティは、キャビティ底面が放射素子の下方で、使用波長の約1/4波長の距離となるように配置される。そうすることで、キャビティ底面で反射された電波が、スパイラル素子から上方に放射される電波と同位相同方向に放射され、単一指向性を有するアンテナとなる。
特開昭63-208309号公報
しかしながら、使用帯域が広く、例えば、最低使用周波数の2倍の周波数を用いる場合には、波長の長さが最低使用周波数の1/2となる。この結果、スパイラル素子とキャビティ底面の距離は1/2波長となる。この場合、キャビティ底面で反射された電波は、スパイラル素子から上方に放射される電波と逆位相となる。このため、上方に放射される電波の指向性は、大きなヌルを持つ。この対策として、キャビティ内部に電波吸収体を配置する方法も提案されているが、アンテナとして大きな利得が得られなくなる。また、キャビティをすり鉢状に形成することで、広帯域での単一指向性を実現する提案もされているが、特定の周波数では大きな利得が得られておらず、入力インピーダンス特性に影響を与える可能性もある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、広帯域で単一指向性が得られ、高い利得と良好な整合性を得られる放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
本発明の第1の態様は、放射素子用キャビティであって、給電されることで電波を放射すると共に平面状に形成された放射素子に対して、電波放射方向と反対側から隙間を空けて配置されると共に導体から成る電波反射面を有し、上記電波反射面は、上記電波放射方向に沿った中心軸の全体を含む断面にて、上記放射素子に向かうに連れて上記中心軸から離間する曲部分を有し、上記曲部分は、上記断面にて、上記中心軸と直交する方向にて、上記中心軸から離間するに連れて上記中心軸に対する傾斜角度が増加する、という構成を採用する。
本発明の第2の態様は、電波放射方法であって、給電されることで電波を放射すると共に平面状に形成された放射素子に対して、電波放射方向と反対側から隙間を空けて配置されると共に導体から成る電波反射面を用いて上記電波を反射し、上記電波反射面が、上記電波放射方向に沿った中心軸の全体を含む断面にて、上記放射素子に向かうに連れて上記中心軸から離間する曲部分を有し、上記曲部分は、上記断面にて、上記中心軸と直交する方向にて、上記中心軸から離間するに連れて上記中心軸に対する傾斜角度が増加する、という構成を採用する。
本発明によれば、広帯域で単一指向性が得られ、高い利得と良好な整合性を得られる放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態における放射素子ユニットの模式図であり、(a)が斜視図であり、(b)が断面図である。 放射素子基板の模式的な斜視図である。 給電回路基板の模式図であり、(a)が正面図であり、(b)が表面側を手前側に向けた斜視図であり、(c)が裏面側を手前側に向けた斜視図である。 (a)が第1比較形態の放射素子ユニットの動作を説明するための説明図であり、(b)が第2比較形態の放射素子ユニットの動作を説明するための説明図であり、(c)が第1実施形態の放射素子ユニットの動作を説明するための説明図である。 (a)が本発明の実施例で計算を行ったキャビティの形状を座標上に示す断面図であり、(b)が本発明の実施例の曲部分の形状を示すグラフである。 (a)が本発明の実施例のキャビティを放射素子側から見た斜視図であり、(b)が本発明の実施例のキャビティを放射素子と反対側から見た斜視図であり、(c)が底板、周壁部、及び側壁部の寸法を説明するための寸法図である。 本発明の実施例の放射パターンを示す図である。 (a)が本発明の実施例の利得特性を示す図であり、(b)が本発明の実施例の入力インピ-ダンス特性を示す図である。 (a)が第1比較例のキャビティを放射素子側から見た斜視図であり、(b)が第1比較例のキャビティを放射素子と反対側から見た斜視図であり、(c)が第1比較例のキャビティの寸法を説明するための寸法図である。 第1比較例の放射パターンを示す図である。 (a)が第1比較例の利得特性を示す図であり、(b)が第1比較例の入力インピ-ダンス特性を示す図である。 本発明の第2実施形態のキャビティの模式図である。 上記第1実施形態の放射素子ユニットの変形例を示す模式図である。 上記第1実施形態の放射素子ユニットの変形例を示す模式図である。 上記第1実施形態の放射素子ユニットの変形例を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の放射素子ユニット1の模式図であり、(a)が斜視図であり、(b)が断面図である。この図に示すように、放射素子ユニット1は、キャビティ2(放射素子用キャビティ)と、放射素子基板3と、給電回路基板4(給電回路)と、コネクタ5と、接続導体6とを備える。
キャビティ2は、導体から成り、図1に示すように、放射素子ユニット1側が開放された容器形状に形成されている。キャビティ2は、中心軸Lを中心とする略回転体の形状を有している。このキャビティ2は、底壁部2aと、周壁部2bと、側壁部2cとを有する。
底壁部2aは、キャビティ2において最も放射素子基板3から離れた部位である。底壁部2aは、中心軸Lを中心とする円板形状に形成されており、放射素子基板3側の中心軸Lと直交する面がキャビティ2の底面2dを形成する。つまり、キャビティ2は、中心軸Lと直交(交差)する底面2dを有する底壁部2aを有している。この底面2dは、後述する放射素子3aから放射された電波の反射面(電波反射面7)の一部である。
周壁部2bは、底壁部2aの外周縁に接続された筒状の部位である。周壁部2bは、中心軸Lを中心とし、底壁部2aから放射素子基板3に向かうに連れて中心軸Lと直交する径方向に広がる筒形状に形成されている。周壁部2bの内壁面2eは、電波反射面7の一部であり、放射素子3aに向かうに連れて中心軸Lから離間する曲部分である。つまり、本実施形態においては、周壁部2bの内壁面2eの全体が電波反射面7の一部であり、曲部分8である。
図1(b)は、中心軸Lの全体を含む断面にてキャビティ2を切断した断面図である。つまり、本実施形態において電波反射面7は、図1(b)に示す断面にて、放射素子3aに向かうに連れて中心軸Lから離間する曲部分8を有している。この曲部分8は、図1(b)に示す断面にて、中心軸Lと直交する方向に中心軸Lから離間するに連れて中心軸Lに対する傾斜角度が増加する。本実施形態では、図1(b)に示す断面にて、曲部分8は、全体が、屈曲することなく連続的に湾曲された曲線部から成る。
この曲線部は、中心軸Lと直交するX軸と、中心軸Lと重なるY軸とを設定した場合に、下式(1)及び下式(2)で定義される形状を有する。なお、式(1)において、aは比例定数であり、cは定数である。x1は任意の値である。
y=a(x-x1)+c (1)
0<b<1 (2)
この曲線部は、この曲線部を増加する関数で考えたとき、その微分係数が徐々に減じていく断面曲線である。このような曲線部から成る曲部分8は、図1(b)に示す断面にて、中心軸Lと直交する方向に中心軸Lから離間するに連れて中心軸Lに対する傾斜角度が増加する。
周壁部2bの内壁面2eは、上述の曲線部が中心軸Lを中心として回転されて得られる形状に形成されている。したがって、本実施形態においては、上述のように、周壁部2bの内壁面2eの全体が式(1)及び式(2)で定義される曲線部に基づいて形成されている。
このような周壁部2bは、底壁部2aよりも放射素子3a側に位置する。また、周壁部2bの内壁面2e(すなわち、曲部分8)は、図1(b)に示すように、底面2dに接続されている。つまり、キャビティ2は、底壁部2aの放射素子3a側に位置し、底面2dに接続された曲部分8を有する周壁部2bを備える。
側壁部2cは、周壁部2bの放射素子基板3側の端部に接続された筒状の部位である。本実施形態においては、側壁部2cは、中心軸Lを中止とする円筒形状に形成されている。側壁部2cは、中心軸Lに沿った方向から見て、円板状の放射素子基板3よりも大径の円形状の形状を有し、放射素子基板3を径方向外側から囲うように配置されている。中心軸Lに沿った方向から見て、放射素子基板3と側壁部2cとの間には、隙間が設けられている。
側壁部2cの内周面2fは、電波反射面7の一部である。図1(b)に示すように、側壁部2cの内周面2fは、周壁部2bの内壁面2eの放射素子基板3側の端部と接続されている。この内周面2fは、図1(b)に示す断面にて、内壁面2e(曲部分8)の底面2dと反対側の端部から中心軸Lに沿って直線状に延出する。
このようなキャビティ2は、図1(b)に示すように、放射素子3a(放射素子基板3)に対して、放射素子ユニット1の電波放射方向(本実施形態においては、図1(b)の矢印Aで示す方向)と反対側から隙間を空けて配置される。この結果、キャビティ2の内面(電波反射面7)は、放射素子3aに対して隙間を空けて配置されている。なお、本実施形態では、キャビティ2の全体が導体から成る例について説明したが、キャビティ2の内面(電波反射面7)が導体であれば、キャビティ2他の部位を他の部材で形成することも可能である。
放射素子基板3は、放射素子3aが設けられた板状の基板である。図2は、放射素子基板3の模式的な斜視図である。この図に示すように、放射素子基板3は、板状の絶縁基板3bと、絶縁基板3bに形成された配線層とを備えたプリント基板である。放射素子基板3は、上記配線層の一部として、放射素子3aを有する。放射素子3aは、絶縁基板3bの片側面(素子形成面3b1)に形成されている。放射素子3aは、螺旋状に形成された2つの銅箔パターンから形成されている。2つの銅箔パターンは、互いに点対称に配置されている。このような2つの銅箔パターンは、2線式のスパイラルアンテナとして機能する。つまり、本実施形態において放射素子3aは、2線式のスパイラルアンテナである。
放射素子3aは、平面状の絶縁基板3bの素子形成面3b1に形成されている。このような放射素子3aは、同一平面に沿って設けられ、平面状に形成されている。つまり、放射素子3aが平面状に形成されているとは、放射素子3aが厚みを有していないことを意味するものではなく、単一の平面に沿って広がるように形成されていることを意味する。実際に、放射素子3aは、上述のように銅箔パターンで形成されており、銅箔パターンの分の厚みを有している。
このような放射素子3aは、給電回路基板4を介して給電されることで電波を放射する。上述のように、放射素子ユニット1としての電波の放射方向は、図1(b)に示す矢印Aの方向である。つまり、放射素子ユニット1は、単一指向性を有する。これに対して、放射素子3aは、図1(b)に示す矢印Aの方向に加えて、矢印Aと反対側の方向にも電波を放射する。このように放射素子3aから矢印Aと反対側の方向に放射された電波は、キャビティ2の電波反射面7に反射され、例えば矢印Aの方向に放射される。
給電回路基板4は、放射素子3aに対して給電するための給電回路である。図3は、給電回路基板4の模式図であり、(a)が正面図であり、(b)が表面側を手前側に向けた斜視図であり、(c)が裏面側を手前側に向けた斜視図である。
給電回路基板4は、キャビティ2の内部に配置されており、キャビティ2の底壁部2aと放射素子基板3とを接続する。図3に示すように、給電回路基板4は、板状の絶縁基板4aと、絶縁基板4aに形成された銅箔パターンとを備えたプリント基板である。絶縁基板4aは、底壁部2a側に一端が位置し、放射素子基板3側に他端が位置するように配置されている。
給電回路基板4は、銅箔パターンとして、絶縁基板4aの一方側の面(便宜上、表面と称する)に設けられた表面銅箔パターン4bと、絶縁基板4aの他方側の面(便宜上、裏面と称する)に設けられた裏面銅箔パターン4cとを備える。表面銅箔パターン4bは、絶縁基板4aの底壁部2a側の一端から絶縁基板4aの放射素子基板3の他端まで、線幅が一定である。これに対して、裏面銅箔パターン4cは、絶縁基板4aの底壁部2a側にて表面銅箔パターン4bと同一の線幅に形成され、絶縁基板4aの底壁部2a側の一端から絶縁基板4aの放射素子基板3の他端に向かうに連れて、線幅が小さくなるテーパ線路である。つまり、給電回路基板4は、放射素子3aに向かうに連れて幅寸法が小さくなるテーパ線路を有する。
このような給電回路基板4は、コネクタ5側にて不平衡となるマイクロストリップラインを形成している。また、給電回路基板4は、図1(b)に示すように、底壁部2a側の端部が、コネクタ5に対して、接続導体6を用いて接続されている。また、給電回路基板4は、放射素子基板3側の端部が、放射素子3aに対して、接続導体6を用いて接続されている。
コネクタ5は、本実施形態の放射素子ユニット1を外部機器と接続するための部位である。コネクタ5に電力が給電されることで、放射素子基板3の放射素子3aから電波が放射される。接続導体6は、給電回路基板4に接続された導体である。本実施形態の放射素子ユニット1は、コネクタ5と給電回路基板4とを接続する接続導体6と、放射素子3aと給電回路基板4とを接続する接続導体6とを備えている。
続いて、このように構成された本実施形態の放射素子ユニット1の動作(電波放射方法)について、図4を参照して説明する。なお、ここでは、比較のため、第1比較形態と、第2比較形態とについても説明する。第1比較形態は、曲部分8が設けらずに内部が単純な円柱形状のキャビティ2Aを備える放射素子ユニットである。第2比較形態は、曲部分8に換えて、中心軸と直交する方向に中心軸から離間しても中心軸に対する傾斜角度が変化せずに一定の部位を有するキャビティ2Bを備える放射素子ユニットである。なお、図4(a)は、第1比較形態の放射素子ユニットの動作を説明するための説明図である。図4(b)は、第2比較形態の放射素子ユニットの動作を説明するための説明図である。図4(c)は、本実施形態の放射素子ユニット1の動作を説明するための説明図である。
図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示すように、放射素子3aからは電波が放射される。放射素子3aからは、キャビティと反対側に向けて放射される成分(便宜上、上面放射成分H1と称する)と、キャビティ側に向けて放射される成分(便宜上、下面放射成分H2と称する)とが放射される。なお、下面放射成分H2は、キャビティの内面(電波反射面)に反射される。下面放射成分H2であってキャビティの内面(電波反射面)に反射された成分のうち上面放射成分H1と逆位相の成分を反射逆位相成分H3と称する。
図4(a)に示すように、第1比較形態の場合には、上面放射成分H1と、反射逆位相成分H3とが、主ビーム方向(放射素子ユニットの主たる電波の放射方向)に集まる。つまり、第1比較形態の場合は、上面放射成分H1と、この上面放射成分H1と逆位相の反射逆位相成分H3とが合成される。このため、第1比較形態は、主ビーム方向にヌルが発生する。
図4(b)に示すように、第2比較形態の場合には、キャビティ2Bの内面の大部分が、中心軸(図4では不図示)に対して傾斜した直線部から構成されている。このため、反射逆位相成分H3の多くは、上面放射成分H1と平行となる方向に進行しない。このため、主ビーム方向にヌルは形成され難い。一方で、曲部分8が設けられていないことから、キャビティ2Bの内面に反射される電波は、本実施形態の放射素子ユニット1と比較して分散されない。このため、上面放射成分H1と反射逆位相成分H3とのベクトル合成として考えると、主ビーム方向にヌルが形成される可能性がある。また、反射逆位相成分H3が本実施形態の放射素子ユニット1と比較して分散されないため、反射逆位相成分H3が放射素子3aの一部と強く結合し、入力インピーダンス特性を大きく変動させる可能性がある。
図4(c)に示すように、本実施形態の放射素子ユニット1の場合には、キャビティ2の内面(電波反射面7)に曲部分8が設けられているため、反射逆位相成分H3のうち、上面放射成分H1と平行に進行する成分が少なく、図4(b)に示す第2比較形態と同様に、主ビーム方向にヌルは形成され難い。さらに、曲部分8が曲面であるため、反射逆位相成分H3が広い角度範囲に分散される。したがって、上面放射成分H1と反射逆位相成分H3とのベクトル合成として考えると、多彩な方向のベクトルの和となるため、主ビ-ム方向にヌルが形成される可能性はさらに低くなる。また、反射逆位相成分H3が広い角度範囲で分散されるため、反射逆位相成分H3が放射素子3aの一部と強く結合することを抑止し、入力インピーダンス特性を大きく変動させる可能性が小さくなる。したがって、本実施形態の放射素子ユニット1は、広帯域で主ビ-ム方向にヌルのない単一指向性を維持し、かつ、高い利得を維持し、良好な整合特性を有する。
以上のような、本実施形態の放射素子ユニット1のキャビティ2は、電波反射面7を有する。電波反射面7は、放射素子3aに対して、電波放射方向(主ビーム方向)と反対側から隙間を空けて配置されると共に導体から成る。放射素子3aは、給電されることで電波を放射すると共に平面状に形成されている。また、電波反射面7は、電波放射方向に沿った中心軸Lの全体を含む図1(b)に示す断面にて、放射素子3aに向かうに連れて中心軸Lから離間する曲部分8を有する。さらに、曲部分8は、図1(b)に示す断面にて、中心軸Lと直交する方向に中心軸Lから離間するに連れて中心軸Lに対する傾斜角度が増加する。
このような本実施形態のキャビティ2は、電波反射面7が中心軸Lから離間するに連れて中心軸Lに対する傾斜角度が増加するため、使用帯域を変更した場合であっても、反射逆位相成分H3が広い角度範囲に分散される。したがって、本実施形態のキャビティ2を用いることで、広帯域で主ビ-ム方向にヌルのない単一指向性を維持し、かつ、高い利得を維持し、良好な整合特性を有することができる。
また、本実施形態のキャビティ2は、曲部分8が、屈曲することなく連続的に湾曲された曲線部を有する。また、中心軸Lと直交するX軸と、中心軸Lと重なるY軸とを設定した場合に、曲線部は、上述の式(1)及び式(2)で定義される形状である。このような本実施形態のキャビティ2を用いることで、広帯域で主ビ-ム方向にヌルのない単一指向性を維持し、かつ、高い利得を維持し、良好な整合特性を有することができる。
また、本実施形態のキャビティ2においては、曲部分8の全体が曲線部から成る。このため、曲部分8の全体にて、上述の反射逆位相成分H3を広い角度範囲に分散することができる。このため、本実施形態のキャビティ2を用いることで、高い利得を維持し、良好な整合特性を有することができる。
また、本実施形態のキャビティ2は、底壁部2aと、周壁部2bと、側壁部2cとを有する。底壁部2aは、中心軸Lと交差する底面2dを有する。周壁部2bは、底壁部2aの放射素子3a側に位置し、底面2dに接続された曲部分8を有する。側壁部2cは、曲部分8の底面2dと反対側の端部から中心軸Lに沿って直線状に延出する内周面2fを有する。このような本実施形態のキャビティ2は、周壁部2bに曲部分8が形成されており、広い面積の曲部分8を有することができる。
また、本実施形態の放射素子ユニット1は、放射素子3aと、上述のようなキャビティ2を備える。このため、本実施形態の放射素子ユニット1は、広帯域で主ビ-ム方向にヌルのない単一指向性を維持し、かつ、高い利得を維持し、良好な整合特性を有する。
また、本実施形態の放射素子ユニット1は、放射素子3aに給電する給電回路基板4を備える。また、給電回路基板4は、放射素子3aに向かうに連れて幅寸法が小さくなるテーパ線路を有する。このような本実施形態の放射素子ユニット1は、給電回路基板4を不平衡なマイクロストリップラインにできる。
また、本実施形態の電波放射方法は、給電されることで電波を放射すると共に平面状に形成された放射素子3aに対して、電波放射方向と反対側から隙間を空けて配置されると共に導体から成る電波反射面7を用いて電波を反射する。さらに、上述のように、電波反射面7が、電波放射方向に沿った中心軸Lの全体を含む図1(b)に示す断面にて、放射素子3aに向かうに連れて中心軸Lから離間する曲部分8を有する。また、曲部分8は、図1(b)に示す断面にて、中心軸Lと直交する方向に中心軸Lから離間するに連れて中心軸Lに対する傾斜角度が増加する。したがって、本実施形態の電波放射方法は、広帯域で主ビ-ム方向にヌルのない単一指向性を維持し、かつ、高い利得を維持し、良好な整合特性を発揮できる。
ここで、本実施形態のキャビティ2に基づいて計算を行った実施例について、説明する。図5(a)は、本実施例で計算を行ったキャビティ2の形状を座標上に示す断面図である。図5(b)は、本実施例の曲部分8の形状を示すグラフである。図6(a)は、本実施例のキャビティ2を放射素子3a側から見た斜視図である。また、図6(b)は、本実施例のキャビティ2を放射素子3aと反対側から見た斜視図である。図6(c)は、底壁部2a、周壁部2b、及び側壁部2cの寸法を説明するための寸法図である。
例えば、図6(c)に示すように、キャビティ2の底壁部2aは、半径10mmの円形平板とした。曲部分8(周壁部2b)は、xのべき乗で定義される関数曲線(図5(b)に示すグラフ)を回転対称にしたもので、上述の式(1)及び式(2)に基づく形状に形成されている。この曲部分8は、上方に行くほど開口が広がる筒形状である。側壁部2cは、図5(a)のy方向にほぼ平行に伸びている。この側壁部2cは、半径100mmの円筒形状とした。また、図5(a)及び図5(b)に示すように、上述の式(1)におけるaを90mm、bを0.1、cを-173mmとして計算を行った。
また、本実施例では、図6(a)に示すように、放射素子3aとして、2つの螺旋状のパターンから成る2線式スパイラルアンテナを配置した。各々のパターンの形状は、下式(3)で定義される。なお、式(3)において、Rはパターンの中心線の半径を意味し、Roはパターンの初期半径を意味し、Nはパターンの巻き数を意味し、dはスパイラル定数を意味する。
R=Ro+2πdN (3)
本実施例では、パターンの初期半径:Ro=1mm、巻き数:N=8、スパイラル定数:d=1.78とした。なお、パターンの中心線の半径Rの単位はmmである。また、各々のパターンは、直径1mmの導体とした。
図7は、本実施例の放射パターンを示す図である。図7(a)は周波数が1GHzの放射パターンを示し、図7(b)は周波数が2GHzの放射パターンを示し、図7(c)は周波数が3GHzの放射パターンを示し、図7(d)は周波数が4GHzの放射パターンを示し、図7(e)は周波数が5GHzの放射パターンを示し、図7(f)は周波数が6GHzの放射パターンを示す。また、これらの放射パターンは、右旋円偏波(RHCP:Right Hand Circular Polarization)の指向性利得で示されている。
図7に示す結果から、放射素子3aの下側にキャビティ2を配置することで、放射は上側のみとなることがわかる。また、それぞれの周波数で、主ビームにヌルが発生することなく、1から6GHzの広い帯域で、ブロ-ドな単一指向性が維持されていることがわかる。
図8(a)に本実施例の利得特性、図8(b)に本実施例の入力インピ-ダンス特性を示す。利得特性は、主ビ-ム方向のRHCPの指向性利得で示している。図8に示すように、広い帯域で、2.5dBc以上の値が得られていることがわかる。キャビティ2内に、電波吸収体を用いていないが、全体的に大きな利得が得られていることが分かる。入力インピ-ダンス特性では、1.7GHz以上でほぼ定インピ-ダンス特性を示しており、大きな振動は少ないことがわかる。
比較として、上記第1比較形態のキャビティ2Aについて同様の計算を行った(第1比較例と称する)。図9(a)は、本第1比較例のキャビティ2Aを放射素子3a側から見た斜視図である。また、図9(b)は、第1比較例のキャビティ2Aを放射素子3aと反対側から見た斜視図である。図9(c)は、第1比較例のキャビティ2Aの寸法を説明するための寸法図である。
図9(c)に示すように、本第1比較例では、キャビティ2Aの直径を200mmとした。また、キャビティ2Aの深さは、最低使用周波数1GHzの1/4波長の75mmとしている。使用する放射素子3aは、上記実施例と同じである。
図10は、本第1比較例の放射パターンを示す図である。図10(a)は周波数が1GHzの放射パターンを示し、図10(b)は周波数が2GHzの放射パターンを示し、図10(c)は周波数が3GHzの放射パターンを示し、図10(d)は周波数が4GHzの放射パターンを示し、図10(e)は周波数が5GHzの放射パターンを示し、図10(f)は周波数が6GHzの放射パターンを示す。
図10に示す結果から、本第1比較例では、(d)の4GHz及び(f)の6GHzでの放射パタ-ンで、主ビーム方向に大きなヌルが発生していることがわかる。このように、上記第1比較形態のキャビティ2Aでは、主ビ-ムに大きなヌルが発生し、利得が劣化することが分かる。
図11(a)に本第1比較例の利得特性、図11(b)に本第1比較例の入力インピ-ダンス特性を示す。利得特性は、主ビ-ム方向のRHCPの指向性利得で示している。図11には、図8に示す本実施例の利得特性と入力インピーダンスも合わせて示している。この図からも分かるように、本実施例は、本第1比較例と比較して、広い帯域で、2.5dBc以上の値が得られていることがわかる。また、本実施例は、本第1比較例と比較して、入力インピ-ダンス特性では、1.7GHz以上でほぼ定インピ-ダンス特性を示しており、大きな振動は少ないことがわかる。
また、本実施例では、bを0.1として計算を行ったが、bを0.5としても同様に効果が得られた、したがって、bは、下式(4)の範囲が、より望ましい。
0<b≦0.5 (4)
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図12を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図12は、本実施形態のキャビティ10の模式図である。この図に示すように、本実施形態の放射素子ユニット1のキャビティ10は、電波反射面11を有する。電波反射面11は、放射素子12に対して、電波放射方向(主ビーム方向)と反対側から隙間を空けて配置されると共に導体から成る。放射素子12は、給電されることで電波を放射すると共に平面状に形成されている。また、電波反射面11は、電波放射方向に沿った中心軸Lの全体を含む図12に示す断面にて、放射素子12に向かうに連れて中心軸Lから離間する曲部分13を有する。さらに、曲部分13は、図12に示す断面にて、中心軸Lと直交する方向に中心軸Lから離間するに連れて中心軸Lに対する傾斜角度が増加する。
このような本実施形態のキャビティ10は、電波反射面7が中心軸Lから離間するに連れて中心軸Lに対する傾斜角度が増加するため、使用周波数を変化させた場合であっても、反射した逆位相成分(放射素子12からキャビティ10と反対方向に射出される電波成分の逆位相の成分)が広い角度範囲に分散される。したがって、本実施形態のキャビティ10を用いることで、広帯域で主ビ-ム方向にヌルのない単一指向性を維持し、かつ、高い利得を維持し、良好な整合特性を有することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、図13(a)に示すように、正方形の放射素子基板3を備えてもよい。また、このような正方形の放射素子基板3に合わせて、図13(b)に示すように、正方形状のキャビティ2としてもよい。また、図13(c)に示すように、正六角形の放射素子基板3を備えてもよい。また、このような正六角形の放射素子基板3に合わせて、図13(d)に示すように、正六角形のキャビティ2としてもよい。つまり、キャビティ2は、中心軸Lに沿った方向から見た外形が、円形、楕円形、正方形、長方形あるいは多角形でよい。このように様々な外径のキャビティ2とすることで、設置場所に合わせた最適な形状のキャビティとすることができる。
また、14(a)に示すように、曲部分8の一部が上述の曲線部から成り、残部が直線状の直線部81から成る、キャビティ2の形状としてもよい。このような形状とすることで、曲部分8の全体を湾曲させる必要がないため、キャビティ2の作製が容易になる。また、図14(b)に示すように、側壁部2cの内周面2fを放射素子3aに向かうに連れて中心軸から外側に向かうに湾曲させるようにしてもよい。また、図14(c)に示すように、底面2dを湾曲させるようにしてもよい。
また、図14(d)に示すように、曲部分8を、複数の中心軸Lに対して傾斜角度が異なる複数の直線部が接続されて成るようにしてもよい。つまり、短い複数の直線部82を接続することで、上述の曲線部を疑似的に形成することもできる。このような場合には、湾曲面を形成することなくキャビティ2を製作できるため、キャビティ2の作製が容易になる。
また、図14(e)に示すように、底壁部2aが、底面2dから放射素子3aに向けて隆起した隆起部2gを備えてもよい。このような隆起部2gが設けられることで、放射素子に応じて、キャビティ2における電波の反射状態を変更することが可能となる。
また、上記実施形態においては、螺旋状の放射素子3aを用いた構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図15(a)に示すように、放射素子としてシニュアスアンテナ3cを、設けてもよい。また、図15(b)に示すように、放射素子としてダイポールアンテナ3dを設けてもよい。ダイポールアンテナ3dは、広帯域アンテナではないものの、1/2波長の整数倍で使用できることが知られている。このため、ダイポールアンテナ3dを備えて、マルチバンドの単一指向性アンテナとして用いる場合に、本発明のキャビティの形状が有効である。
また、図15(c)に示すように、放射素子として、クロスダイポ-ルアンテナ3eを用いてもよい。また、図15(d)に示すように、放射素子として、ループアンテナ3fを用いてもよい。いずれも平面状で、マルチバンドでの使用が可能な放射素子である。上記以外に、使用可能な放射素子としては、ボウタイアンテナ、スロットアンテナ、クロススロットアンテナ、スロットループアンテナ、スパイラルスロットアンテナがある。また、詳細に記すと、スパイラルアンテナは、アルキメデススパイラルアンテナや等角スパイラルアンテナがある。
上記の放射素子は、ほぼ平面状であるが、若干の厚みをもった形状の放射素子でも、本発明の構造は適用可能である。例えば、スパイラルアンテナでは、円錐状に素子を配置したコニカルスパイラルアンテナがあるが、円錐の高さが半径方向の長さより低ければ、本発明のキャビティの形状の効果が期待できる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
給電されることで電波を放射すると共に平面状に形成された放射素子に対して、電波放射方向と反対側から隙間を空けて配置されると共に導体から成る電波反射面を有し、
上記電波反射面は、上記電波放射方向に沿った中心軸の全体を含む断面にて、上記放射素子に向かうに連れて上記中心軸から離間する曲部分を有し、
上記曲部分は、上記断面にて、上記中心軸と直交する方向に上記中心軸から離間するに連れて上記中心軸に対する傾斜角度が増加する、
放射素子用キャビティ。
(付記2)
上記曲部分が、屈曲することなく連続的に湾曲された曲線部を有し、
上記中心軸と直交するX軸と、上記中心軸と重なるY軸とを設定した場合に、上記曲線部は、上述の式(1)及び上述の式(2)で定義される形状である、
付記1に記載の放射素子用キャビティ。
(付記3)
上記曲部分の全体が上記曲線部から成る、
付記2に記載の放射素子用キャビティ。
(付記4)
上記曲部分は、一部が上記曲線部から成り、残部が直線状の直線部から成る、
付記2に記載の放射素子用キャビティ。
(付記5)
上記曲部分は、上記中心軸に対して傾斜角度が異なる複数の直線部が接続されて成る、
付記1に記載の放射素子用キャビティ。
(付記6)
上記中心軸に沿った方向から見た外形が、円形、楕円形、正方形、長方形あるいは多角形である、
付記1~5のいずれか一つに記載の放射素子用キャビティ。
(付記7)
上記断面にて、
上記中心軸と交差する底面を有する底壁部と、
上記底壁部の上記放射素子側に位置し、上記底面に接続された上記曲部分を有する周壁部と、
上記曲部分の上記底面と反対側の端部から上記中心軸に沿って直線状に延出する内周面を有する側壁部と
を有する、
付記1~6のいずれか一つに記載の放射素子用キャビティ。
(付記8)
上記底壁部は、上記底面から上記放射素子に向けて隆起した隆起部を有する、
付記7に記載の放射素子用キャビティ。
(付記9)
上記放射素子と、付記1~8のいずれか一つに記載の放射素子用キャビティと、を備える、放射素子ユニット。
(付記10)
上記放射素子は、ダイポ-ルアンテナ、クロスダイポ-ルアンテナ、ループアンテナ、スロットアンテナ、クロススロットアンテナ、スパイラルアンテナ、スパイラルスロットアンテナまたはシニュアスアンテナである
付記9に記載の放射素子ユニット。
(付記11)
上記放射素子に給電する給電回路を備え、
上記給電回路は、上記放射素子に向かうに連れて幅寸法が小さくなるテーパ線路を有する、
付記9または10に記載の放射素子ユニット。
(付記12)
給電されることで電波を放射すると共に平面状に形成された放射素子に対して、電波放射方向と反対側から隙間を空けて配置されると共に導体から成る電波反射面を用いて上記電波を反射し、
上記電波反射面が、上記電波放射方向に沿った中心軸の全体を含む断面にて、上記放射素子に向かうに連れて上記中心軸から離間する曲部分を有し、
上記曲部分は、上記断面にて、上記中心軸と直交する方向に上記中心軸から離間するに連れて上記中心軸に対する傾斜角度が増加する、
電波放射方法。
1 放射素子ユニット
2 キャビティ
2a 底壁部
2b 周壁部
2c 側壁部
2d 底面
2e 内壁面
2f 内周面
2g 隆起部
3 放射素子基板
3a 放射素子
3b 絶縁基板
3b1 素子形成面
3c シニュアスアンテナ
3d ダイポールアンテナ
3e クロスダイポ-ルアンテナ
3f ループアンテナ
4 給電回路基板
4a 絶縁基板
4b 表面銅箔パターン
4c 裏面銅箔パターン
5 コネクタ
6 接続導体
7 電波反射面
8 曲部分
11 電波反射面
12 放射素子
13 曲部分
81 直線部
82 直線部
H1 上面放射成分
H2 下面放射成分
H3 反射逆位相成分
L 中心軸

Claims (10)

  1. 給電されることで電波を放射する放射素子が平面状に形成されており、
    前記放射素子に対して電波放射方向と反対側に配置されると共に導体から成る電波反射面を有し、
    前記電波反射面が前記放射素子との間に隙間を空けて配置され、
    前記電波反射面は、前記電波放射方向に沿った中心軸の全体を含む断面にて、前記放射素子に向かうに連れて前記中心軸から離間する曲部分を有し、
    前記曲部分は、前記断面にて、前記中心軸と直交する方向に前記中心軸から離間するに連れて前記中心軸に対する傾斜角度が増加する、
    放射素子用キャビティ。
  2. 前記曲部分が、屈曲することなく連続的に湾曲された曲線部を有し、
    前記中心軸と直交するX軸と、前記中心軸と重なるY軸とを設定した場合に、前記曲線部は、下式(1)及び下式(2)で定義される形状である、
    請求項1に記載の放射素子用キャビティ。
    y=a(x-x1)b+c (1)
    0<b<1 (2)
  3. 前記曲部分の全体が前記曲線部から成る、
    請求項2に記載の放射素子用キャビティ。
  4. 前記曲部分は、一部が前記曲線部から成り、残部が直線状の直線部から成る、
    請求項2に記載の放射素子用キャビティ。
  5. 前記曲部分は、前記中心軸に対して傾斜角度が異なる複数の直線部が接続されて成る、 請求項1に記載の放射素子用キャビティ。
  6. 前記断面にて、
    前記中心軸と交差する底面を有する底壁部と、
    前記底壁部の前記放射素子側に位置し、前記底面に接続された前記曲部分を有する周壁部と、
    前記曲部分の前記底面と反対側の端部から前記中心軸に沿って直線状に延出する内周面を有する側壁部と
    を有する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の放射素子用キャビティ。
  7. 前記底壁部は、前記底面から前記放射素子に向けて隆起した隆起部を有する、
    請求項6に記載の放射素子用キャビティ。
  8. 前記放射素子と、請求項1~5のいずれか一項に記載の放射素子用キャビティと、を備える、放射素子ユニット。
  9. 前記放射素子に給電する給電回路を備え、
    前記給電回路は、前記放射素子に向かうに連れて幅寸法が小さくなるテーパ線路を有する、
    請求項8に記載の放射素子ユニット。
  10. 給電されることで電波を放射する放射素子が平面状に形成されており、
    前記放射素子に対して電波放射方向と反対側に導体から成る電波反射面を配置し、
    前記放射素子との間に隙間を空けて前記電波反射面を配置して、前記電波反射面を用いて前記電波を反射し、
    前記電波反射面が、前記電波放射方向に沿った中心軸の全体を含む断面にて、前記放射素子に向かうに連れて前記中心軸から離間する曲部分を有し、
    前記曲部分は、前記断面にて、前記中心軸と直交する方向に前記中心軸から離間するに連れて前記中心軸に対する傾斜角度が増加する、
    電波放射方法。
JP2022134776A 2022-08-26 2022-08-26 放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法 Active JP7424672B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022134776A JP7424672B1 (ja) 2022-08-26 2022-08-26 放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022134776A JP7424672B1 (ja) 2022-08-26 2022-08-26 放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7424672B1 true JP7424672B1 (ja) 2024-01-30
JP2024031301A JP2024031301A (ja) 2024-03-07

Family

ID=89704302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022134776A Active JP7424672B1 (ja) 2022-08-26 2022-08-26 放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7424672B1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006014007A (ja) 2004-06-28 2006-01-12 Denki Kogyo Co Ltd 多面合成アンテナ用アンテナユニット

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006014007A (ja) 2004-06-28 2006-01-12 Denki Kogyo Co Ltd 多面合成アンテナ用アンテナユニット

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
倉本 晶夫,「すり鉢状のキャビティを有する2線式スパイラルアンテナ」,電子情報通信学会2018年総合大会講演論文集 通信1,2018年,p.75,B-1-75

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024031301A (ja) 2024-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3690375B2 (ja) 板状多重アンテナおよびそれを備えた電気機器
KR100299886B1 (ko) 나선형안테나
JP6135872B2 (ja) アンテナ装置
US6919854B2 (en) Variable inclination continuous transverse stub array
US9413073B2 (en) Augmented E-plane taper techniques in variable inclination continuous transverse (VICTS) antennas
JP2002359515A (ja) M型アンテナ装置
JP2009065321A (ja) パッチアンテナ
JP2002043838A (ja) アンテナ装置
JP6202281B2 (ja) アンテナ装置
JPWO2015133114A1 (ja) アンテナ装置、無線通信装置、及び電子機器
JP2010200202A (ja) アンテナ
JP6145785B1 (ja) アンテナ装置
JP7424672B1 (ja) 放射素子用キャビティ、放射素子ユニット及び電波放射方法
US9337533B2 (en) Ground plane meandering in Z direction for spiral antenna
JP2005117493A (ja) 周波数共用無指向性アンテナおよびアレイアンテナ
US8665173B2 (en) Continuous current rod antenna
JP3364829B2 (ja) アンテナ装置
JP5565319B2 (ja) セクタアンテナ
JPH02224506A (ja) 複合アンテナ
JP4511382B2 (ja) 円偏波ループアンテナ
AU2020200766A1 (en) Spiral antenna system
JP3304019B2 (ja) アレーアンテナ、それを備えた受信装置およびアレーアンテナにおける指向特性決定方法
JP2020156089A (ja) アンテナ装置
JP2017143474A (ja) アンテナ素子、アレーアンテナ及び平面アンテナ
JP2005057723A (ja) アンテナモジュールおよびアンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220826

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20220826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7424672

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150