JP7423190B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、室外機ユニットおよびそれを備えた空気調和装置に関するものである。
室内の冷暖房を行う空気調和装置の冷媒として、R410A冷媒が広く用いられているが、地球温暖化係数(GWP:Global-Warming Potential)が高いことが問題視されている。そこで、近年では、地球温暖化係数がR410A冷媒(GWP=2090)よりも低いR32冷媒(GWP=675)等の使用が開始されている。R32冷媒は、地球温暖化係数がR410A冷媒よりも低い点で有利であるが、この冷媒のガスは可燃性(微燃性)を有しており、取扱いに十分な注意が必要である。
特開2016-217582号公報
可燃性を有する冷媒(以下、可燃性冷媒という。)については、室内で漏洩した場合の安全性が求められており、例えば、国際電気標準会議の国際規格(IEC60335-2-40)等によれば、冷媒回路に封入される冷媒量が多くなるほど室内機が設置される空間の最小床面積を大きくするように規定している。特に、1台の室外機ユニットに複数台の室内機ユニットを並列に接続して運転するマルチ形空気調和機では、冷媒回路に封入される冷媒量が多くなるため、室内機ユニットを設置可能な空間が制限されてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の室内機ユニットに接続される室外機ユニットおよびそれを備えた空気調和装置において、地球温暖化係数の低い可燃性冷媒を用いて環境への負荷を軽減しつつ、室内機ユニットを設置可能な空間の制限を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和装置は以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係る空気調和装置は、室外機ユニットと、第1室内機ユニットと、第2室内機ユニットと、を備える空気調和装置であって、前記室外機ユニットは、筐体と、前記筐体に収容されるとともに外気を送風するファンと、前記筐体に収容されるとともに前記ファンにより送風される外気と第1可燃性冷媒との熱交換を行う第1熱交換器と、前記筐体に収容されるとともに前記ファンにより送風される外気と第2可燃性冷媒との熱交換を行う第2熱交換器と、第1室内機ユニットに接続されるとともに前記第1室内機ユニットと前記第1熱交換器との間で前記第1可燃性冷媒を循環させるための第1冷媒回路と、第2室内機ユニットに接続されるとともに前記第2室内機ユニットと前記第2熱交換器との間で前記第2可燃性冷媒を循環させるための第2冷媒回路と、を備え、前記第1室内機ユニットと前記第2室内機ユニットがそれぞれ異なる空間に設置される。
本発明の一態様に係る空気調和装置によれば、第1室内機ユニットと第1熱交換器との間で第1可燃性冷媒を循環させるための第1冷媒回路と、第2室内機ユニットと第2熱交換器との間で第2可燃性冷媒を循環させるための第2冷媒回路とを備え、いずれの冷媒回路でも地球温暖化係数の低い可燃性冷媒が用いられるため、環境への負荷を軽減することができる。
また、室外機ユニットは、第1室内機ユニットおよび第2室内機ユニットの双方に接続される単一の冷媒回路を備えるのではなく、双方をそれぞれ接続する独立した2つの冷媒回路を備える。そのため、2つの室内機ユニットを単一の冷媒回路に接続する場合に比べ、各冷媒回路に封入される可燃性冷媒の量を少なくし、室内機ユニットを設置可能な空間の制限を抑制することができる。
本発明の一態様に係る空気調和装置において、前記第1熱交換器は、前記ファンによる外気の送風方向と直交する第1平面に沿って配置される第1熱交換部を有し、前記第2熱交換器は、前記送風方向に直交するとともに前記第1平面よりも前記送風方向の下流側の第2平面に沿って配置される第2熱交換部を有する構成でもよい。
第1熱交換器の第1熱交換部と第2熱交換器の第2熱交換部とが、それぞれ外気の送風方向の異なる位置に配置されるため、各熱交換部を外気が通過する開口面積を大きく確保し、熱交換効率を向上させることができる。
上記構成の空気調和装置において、前記第1冷媒回路に接続される前記第1室内機ユニットは、前記第2冷媒回路に接続される前記第2室内機ユニットよりも熱交換能力が高くてもよい。
第1熱交換器と第2熱交換器の双方を暖房サイクルまたは冷房サイクルのいずれかに切り換えた場合、送風方向の上流側に配置される第1熱交換部で熱交換した後の外気が第2熱交換部へ流入するため、第1熱交換部に比べて第2熱交換部の熱交換量が低下する。そこで、第1冷媒回路に接続される第1室内機ユニットの熱交換能力を第2冷媒回路に接続される第2室内機ユニットの熱交換能力よりも高くすることで、第1熱交換部と第2熱交換部の熱交換量の差による各室内機ユニットの性能低下を抑制することができる。
本発明の一態様に係る空気調和装置において、前記第1熱交換器は、前記ファンによる外気の送風方向に直交する第1平面に沿って配置される第1の上流側熱交換部と、前記送風方向に直交するとともに前記第1平面よりも前記送風方向の下流側の第2平面に沿って配置される第1の下流側熱交換部と、を有し、前記第2熱交換器は、前記第1の下流側熱交換部よりも前記送風方向の上流側に前記第1平面に沿って配置される第2の上流側熱交換部と、前記第1の上流側熱交換部よりも前記送風方向の下流側に前記第2平面に沿って配置される第2の下流側熱交換部と、を有する構成としてもよい。
上記構成の空気調和装置において、第1熱交換器の第1の上流側熱交換部は、それよりも送風方向の下流側に配置される第2熱交換器の第1の下流側熱交換部よりも熱交換量が多い。一方、第1熱交換器の第1の下流側熱交換部は、それよりも送風方向の上流側に配置される第2熱交換器の第2の上流側熱交換部よりも熱交換量が少ない。このように、第1熱交換器の一部が第2熱交換器よりも熱交換量が多く、第1熱交換器の他の一部が第2熱交換器よりも熱交換量が少ないため、第1熱交換器と第2熱交換器を送風方向の異なる位置に配置した場合に比べ、第1熱交換器と第2熱交換器との熱交換量の差を低減することができる。
上記構成の空気調和装置において、室外機ユニットは、前記第1冷媒回路を流通する前記第1可燃性冷媒を圧縮する第1圧縮機と、前記第1圧縮機により圧縮された前記第1可燃性冷媒を前記第1熱交換器へ吐出するとともに前記第1室内機ユニットから供給される前記第1可燃性冷媒を前記第1圧縮機に吸入させる冷房サイクルと、前記第1圧縮機により圧縮された前記第1可燃性冷媒を前記第1室内機ユニットへ吐出するとともに前記第1熱交換器から供給される前記第1可燃性冷媒を前記第1圧縮機に吸入させる暖房サイクルと、を切り換える第1切換弁と、前記第2冷媒回路を流通する前記第2可燃性冷媒を圧縮する第2圧縮機と、前記第2圧縮機により圧縮された前記第2可燃性冷媒を前記第2熱交換器へ吐出するとともに前記第2室内機ユニットから供給される前記第2可燃性冷媒を前記第2圧縮機に吸入させる冷房サイクルと、前記第2圧縮機により圧縮された前記第2可燃性冷媒を前記第2室内機ユニットへ吐出するとともに前記第2熱交換器から供給される前記第2可燃性冷媒を前記第2圧縮機に吸入させる暖房サイクルと、を切り換える第2切換弁と、を備えてもよい。
第1可燃性冷媒が流通する第1冷媒回路を冷房サイクルと暖房サイクルとで切り換える第1切換弁と、第2可燃性冷媒が流通する第2冷媒回路を冷房サイクルと暖房サイクルとで切り換える第2切換弁と、を備えるため、第1室内機ユニットと第2室内機ユニットの双方で暖房運転と冷房運転を切り換えることができる。
上記構成の空気調和装置において、前記第1熱交換器が着霜したことを検知する第1着霜検知部と、前記第2熱交換器が着霜したことを検知する第2着霜検知部と、前記第1切換弁および前記第2切換弁を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1冷媒回路および前記第2冷媒回路の双方が前記暖房サイクルを形成している状態において、前記第1着霜検知部が前記第1熱交換器の着霜を検知した場合と前記第2着霜検知部が前記第2熱交換器の着霜を検知した場合のいずれにおいても、前記第1冷媒回路および前記第2冷媒回路の双方が前記暖房サイクルを前記冷房サイクルに一時的に切り換えて除霜するよう前記第1切換弁および前記第2切換弁を制御してもよい。
ファンによる外気の送風方向に直交する同一平面上に第1冷媒回路に接続される熱交換部と第2冷媒回路に接続される熱交換部を配置した場合、上方に配置される熱交換部が接続される冷媒回路の暖房サイクルを冷房サイクルに一時的に切り換えて除霜すると、水滴が下方へ導かれる。下方に配置される熱交換部が着霜した状態である場合、水滴によって着霜が悪化してしまう。
そこで、制御部は、第1熱交換器の着霜を検知した場合と第2熱交換器の着霜を検知した場合のいずれにおいても、第1冷媒回路および第2冷媒回路の双方で除霜するように第1切換弁および第2切換弁を制御している。これにより、上方に配置される熱交換部から除霜により発生した水滴が下方へ導かれても、下方に配置される熱交換部でも除霜が行われているため、下方の熱交換部の着霜が悪化することが抑制される。
本発明の一態様に係る空気調和装置は、上記のいずれかに記載の室外機ユニットと、前記第1室内機ユニットと、前記第2室内機ユニットと、を備える。
本発明の一態様に係る空気調和装置によれば、室外機ユニットが、第1熱交換器との間で第1可燃性冷媒を循環させるための第1冷媒回路と、第2熱交換器との間で第2可燃性冷媒を循環させるための第2冷媒回路とを備え、いずれの冷媒回路でも地球温暖化係数の低い可燃性冷媒が用いられるため、環境への負荷を軽減することができる。
本発明の一態様に係る空気調和装置は、複数の前記第1室内機ユニットと、複数の前記第2室内機ユニットと、を備えてもよい。
本発明の一態様に係る空気調和装置は、第1冷媒回路に接続される第1室内機ユニットと、第2冷媒回路に接続される第2室内機ユニットがそれぞれ複数台であるため、1台の室外機ユニットにより多数の室内機ユニットを同時に運転することができる。
本発明によれば複数の室内機ユニットに接続される室外機ユニットおよびそれを備えた空気調和装置において、地球温暖化係数の低い可燃性冷媒を用いて環境への負荷を軽減しつつ、室内機ユニットを設置可能な空間の制限を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路を示す概略構成図である。 図1に示す室外機ユニットの正面図である。 図2に示す室外機ユニットのA-A矢視断面図である。 図2に示す室外機ユニットのB-B矢視断面図である。 第2実施形態の室外機ユニットを側方からみた断面図である。 図5に示す室外機ユニットのC-C矢視断面図である。 図5に示す室外機ユニットのD-D矢視断面図である。 第2実施形態の室外機ユニットが実行する処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の室外機ユニットの制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る空気調和装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の空気調和装置の冷媒回路を示す概略構成図である。図1に示すように、本実施形態の空気調和装置は、室外機ユニット100と、第1室内機ユニット200と、第2室内機ユニット300とを備える。本実施形態の空気調和装置は、1台の室外機ユニット100に対してそれぞれ異なる空間(部屋)に設置される第1室内機ユニット200および第2室内機ユニット300が接続されるマルチ形空気調和装置である。
図1に示すように、室外機ユニット100は、屋外に設置されており、室外ファン20と、第1室外熱交換器(第1熱交換器)30と、第1着霜検知センサ(第1着霜検知部)31と、第1圧縮機40と、第1四方切換弁(第1切換弁)50と、第1電子膨張弁60と、第1アキュムレータ70と、第1冷媒回路80と、制御装置(制御部)90と、を備える。第1冷媒回路80は、第1室外熱交換器30と、第1圧縮機40と、第1四方切換弁50と、第1電子膨張弁60と、第1室内機ユニット200の第1室内熱交換器210とを、冷媒配管81により接続し、第1可燃性冷媒を流通させる回路である。
また、図1に示すように、室外機ユニット100は、第2室外熱交換器(第2熱交換器)35と、第2着霜検知センサ(第2着霜検知部)36と、第2圧縮機45と、第2四方切換弁(第2切換弁)55と、第2電子膨張弁65と、第2アキュムレータ75と、第2冷媒回路85と、を備える。第2冷媒回路85は、第2室外熱交換器35と、第2圧縮機45と、第2四方切換弁55と、第2電子膨張弁65と、第2室内機ユニット300の第2室内熱交換器310とを、冷媒配管86により接続し、第2可燃性冷媒を流通させる回路である。
このように、本実施形態の室外機ユニット100は、第1室内機ユニット200に接続される第1冷媒回路80と、第2室内機ユニット300に接続される第2冷媒回路85とを備える。第1冷媒回路80と第2冷媒回路85とは、独立した冷媒回路であるため、第1冷媒回路80の第1可燃性冷媒は第2室内機ユニット300へは導かれない。同様に、第2冷媒回路85の第2可燃性冷媒は第1室内機ユニット200へは導かれない。
ここで、第1冷媒回路80を循環する第1可燃性冷媒および第2冷媒回路85を循環する可燃性冷媒は、例えば、R410A冷媒よりも地球温暖化係数が低いR32冷媒である。
次に、制御装置90が第1四方切換弁50を制御することにより、第1室内機ユニット200が接続される第1冷媒回路80を、暖房サイクルと冷房サイクルとで切り換えることについて説明する。制御装置90は、第1冷媒回路80により暖房サイクルを形成する場合、第1四方切換弁50を図1に実線で示す接続状態に切り替える。図1に実線で示す暖房サイクルにおいて、第1室外熱交換器30は蒸発器として機能し、第1室内熱交換器210は凝縮器として機能する。
第1冷媒回路80の暖房サイクルにおいて、第1圧縮機40は、第1可燃性冷媒を圧縮し、冷媒配管81を介して圧縮した第1可燃性冷媒を第1室内機ユニット200の第1室内熱交換器210へ吐出(供給)する。第1室内熱交換器210へ供給された第1可燃性冷媒は、第1室内ファン220により送風される室内空気との熱交換により放熱する。第1室内熱交換器210で凝縮された第1可燃性冷媒は、第1電子膨張弁60により膨張され、第1室外熱交換器30へ供給される。
第1室外熱交換器30は、第1電子膨張弁60から供給された第1可燃性冷媒を内部で蒸発させ、蒸発潜熱を外気から吸熱して外気を冷却する。第1室外熱交換器30で蒸発した第1可燃性冷媒は、第1アキュムレータ70で気液分離されて気相の第1可燃性冷媒が第1圧縮機40に吸入(供給)される。
次に、第1冷媒回路80の冷房サイクルについて説明する。制御装置90は、第1冷媒回路80により冷房サイクルを形成する場合、第1四方切換弁50を図1に破線で示す接続状態に切り替える。図1に破線で示す冷房サイクルにおいて、第1室外熱交換器30は凝縮器として機能し、第1室内熱交換器210は蒸発器として機能する。
第1冷媒回路80の冷房サイクルにおいて、第1圧縮機40は、第1冷媒回路80を流通する第1可燃性冷媒を圧縮し、冷媒配管81を介して圧縮した第1可燃性冷媒を第1室外熱交換器30へ吐出(供給)する。第1室外熱交換器30へ供給された第1可燃性冷媒は、室外ファン20により送風される外気との熱交換により放熱する。第1室外熱交換器30で凝縮された第1可燃性冷媒は、第1電子膨張弁60により膨張され、第1室内機ユニット200の第1室内熱交換器210へ供給される。
第1室内熱交換器210は、第1電子膨張弁60から供給された第1可燃性冷媒を内部で蒸発させ、蒸発潜熱を室内空気から吸熱して室内空気を冷却する。第1室内熱交換器210で蒸発した第1可燃性冷媒は、第1アキュムレータ70で気液分離されて気相の第1可燃性冷媒が第1圧縮機40に吸入(供給)される。
次に、制御装置90が第2四方切換弁55を制御することにより、第2室内機ユニット300が接続される第2冷媒回路85を、暖房サイクルと冷房サイクルとで切り換えることについて説明する。制御装置90は、第2冷媒回路85により暖房サイクルを形成する場合、第2四方切換弁55を図1に実線で示す接続状態に切り替える。図1に実線で示す暖房サイクルにおいて、第2室外熱交換器35は蒸発器として機能し、第2室内熱交換器310は凝縮器として機能する。
第2冷媒回路85の暖房サイクルにおいて、第2圧縮機45は、第2冷媒回路85を流通する第2可燃性冷媒を圧縮し、冷媒配管86を介して圧縮した第2可燃性冷媒を第2室内機ユニット300の第2室内熱交換器310へ吐出(供給)する。第2室内熱交換器310へ供給された第2可燃性冷媒は、第2室内ファン320により送風される室内空気との熱交換により放熱する。第2室内熱交換器310で凝縮された第2可燃性冷媒は、第2電子膨張弁65により膨張され、第2室外熱交換器35へ供給される。
第2室外熱交換器35は、第2電子膨張弁65から供給された第2可燃性冷媒を内部で蒸発させ、蒸発潜熱を外気から吸熱して外気を冷却する。第2室外熱交換器35で蒸発した第2可燃性冷媒は、第1アキュムレータ70で気液分離されて気相の第2可燃性冷媒が第2圧縮機45に吸入(供給)される。
次に、第2冷媒回路85の冷房サイクルについて説明する。制御装置90は、第2冷媒回路85により冷房サイクルを形成する場合、第2四方切換弁55を図1に破線で示す接続状態に切り替える。図1に破線で示す冷房サイクルにおいて、第2室外熱交換器35は凝縮器として機能し、第2室内熱交換器310は蒸発器として機能する。
第2冷媒回路85の冷房サイクルにおいて、第2圧縮機45は、第2可燃性冷媒を圧縮し、冷媒配管86を介して圧縮した第1可燃性冷媒を第2室外熱交換器35へ吐出(供給)する。第2室外熱交換器35へ供給された第2可燃性冷媒は、室外ファン20により送風される外気との熱交換により放熱する。第2室外熱交換器35で凝縮された第2可燃性冷媒は、第2電子膨張弁65により膨張され、第2室内機ユニット300の第2室内熱交換器310へ供給される。
第2室内熱交換器310は、第2電子膨張弁65から供給された第2可燃性冷媒を内部で蒸発させ、蒸発潜熱を室内空気から吸熱して室内空気を冷却する。第2室内熱交換器310で蒸発した第2可燃性冷媒は、第2アキュムレータ75で気液分離されて気相の第2可燃性冷媒が第2圧縮機45に吸入(供給)される。
次に、第1冷媒回路80および第2冷媒回路85の除霜運転(デフロスト運転)について説明する。第1着霜検知センサ(第1着霜検知部)31は第1室外熱交換器30の表面温度を検出するセンサであり、第2着霜検知センサ(第2着霜検知部)36は第2室外熱交換器35の表面温度を検出するセンサである。
制御装置90は、第1冷媒回路80が暖房サイクルを形成している際に、第1着霜検知センサ31が検知する温度が所定の第1着霜温度を下回った場合に、第1室外熱交換器30の着霜を除去するために暖房サイクルを一時的に冷房サイクルに切り換えるよう第1四方切換弁50を制御する。制御装置90は、第1着霜検知センサ31が検知する温度が所定の第1着霜温度あるいはそれに閾値を加算した温度を上回った場合に、冷房サイクルを暖房サイクルに戻すよう第1四方切換弁50を制御する。
また、制御装置90は、第1冷媒回路80が暖房サイクルを形成している際に、第2着霜検知センサ36が検知する温度が所定の第2着霜温度を下回った場合に、第2室外熱交換器35の着霜を除去するために暖房サイクルを一時的に冷房サイクルに切り換えるよう第2四方切換弁55を制御する。制御装置90は、第2着霜検知センサ36が検知する温度が所定の第2着霜温度あるいはそれに閾値を加算した温度を上回った場合に、冷房サイクルを暖房サイクルに戻すよう第2四方切換弁55を制御する。
次に、図2から図4を参照して、室外機ユニット100について説明する。図2は、図1に示す室外機ユニット100の正面図である。図3は、図2に示す室外機ユニット100のA-A矢視断面図である。図4は、図2に示す室外機ユニット100のB-B矢視断面図である。図3および図4においては、室外機ユニット100が備える構成のうち、筐体10,室外ファン20,第1室外熱交換器30,第2室外熱交換器35,制御装置90を除く他の構成の図示を省略している。
図2から図4に示すように、筐体10は、室外ファン20,第1室外熱交換器30,第2室外熱交換器35,制御装置90を含む室外機ユニット100の構成を内部に収容する箱型の構造物である。図2に示すように、筐体10は設置面Sに設置されており、室外ファン20により送風される外気を吐出するための吐出開口10aが正面に形成されている。
図2および図3に示すように、室外ファン20は、軸線X回りに回転することにより、筐体10の背面側に設けられた吸入開口10bから外気を吸入し、吐出開口10aから軸線Xの方向と一致した送風方向BDに沿って外気を吐出させる。
図3に示すように、第1室外熱交換器30は、平面視で略L字状に形成されており、背面側熱交換部(第1熱交換部)30aと、側面側熱交換部30bと、角側熱交換部30cと、を備える。背面側熱交換部30aは、例えば、送風方向BDと一致するように間隔を空けて配置される複数のフィン(図示略)を有し、フィンに形成された挿入穴に冷媒配管81が蛇行するように挿入されたフィンチューブ式の熱交換器である。また、側面側熱交換部30bおよび角側熱交換部30cも、例えば、背面側熱交換部30aと同様のフィンチューブ式の熱交換器である。
背面側熱交換部30aは、室外ファン20による外気の送風方向BDと直交する第1平面PL1に沿って鉛直方向に延びるように配置される。側面側熱交換部30bは、送風方向BDと平行な第3平面PL3に沿って鉛直方向に延びるように配置される。角側熱交換部30cは、背面側熱交換部30aと側面側熱交換部30bを接続するように円弧形状に沿って折れ曲がり、かつ鉛直方向に延びるように配置される。
図3に示すように、第2室外熱交換器35は、平面視で略L字状に形成されており、背面側熱交換部(第2熱交換部)35aと、側面側熱交換部35bと、角側熱交換部35cと、を備える。背面側熱交換部35aは、例えば、送風方向BDと一致するように間隔を空けて配置される複数のフィン(図示略)を有し、フィンに形成された挿入穴に冷媒配管86が蛇行するように挿入されたフィンチューブ式の熱交換器である。また、側面側熱交換部35bおよび角側熱交換部35cも、例えば、背面側熱交換部35aと同様のフィンチューブ式の熱交換器である。
背面側熱交換部35aは、室外ファン20による外気の送風方向BDと直交する第2平面PL2に沿って鉛直方向に延びるように配置される。側面側熱交換部35bは、送風方向BDと平行な第4平面PL4に沿って鉛直方向に延びるように配置される。角側熱交換部35cは、背面側熱交換部35aと側面側熱交換部35bを接続するように円弧形状に沿って折れ曲がり、かつ鉛直方向に延びるように配置される。
図3および図4に示すように、第2室外熱交換器35の背面側熱交換部35aが配置される第2平面PL2は、第1室外熱交換器30の背面側熱交換部30aが配置される第1平面PL1よりも、送風方向BDの下流側に配置されている。そのため、室外ファン20により送風される外気は、吸入開口10bから吸入された後、第1室外熱交換器30の背面側熱交換部30aを通過し、その後に、第2室外熱交換器35の背面側熱交換部35aを通過する。
このように、第1室外熱交換器30と第2室外熱交換器35は、共通の室外ファン20により送風される外気が流通するようになっている。また、外気の送風方向BDにおいて、第1室外熱交換器30が第2室外熱交換器35よりも上流側に配置され、第2室外熱交換器35が第1室外熱交換器30よりも下流側に配置されている。
第1室外熱交換器30が第2室外熱交換器35よりも上流側に配置されるため、冷房サイクルにおいては、第1室外熱交換器30により加熱された外気が第2室外熱交換器35へ流入する。また、暖房サイクルにおいては、第1室外熱交換器30により冷却された外気が第2室外熱交換器35へ流入する。そのため、第1冷媒回路80と第2冷媒回路85の双方で可燃性冷媒を循環させる運転状態とした場合、冷房サイクルと暖房サイクルのいずれであっても、第1室外熱交換器30よりも第2室外熱交換器35の熱交換量が低下する。
本実施形態では、例えば、第1冷媒回路80に接続される第1室内機ユニット200の熱交換能力を、第2冷媒回路85に接続される第2室内機ユニット300の熱交換能力よりも高くするのが望ましい。言い換えれば、室外機ユニット100に接続する2つの室内機ユニットのうち、いずれか一方の熱交換能力の高い方を第1冷媒回路80に接続し、いずれか他方の熱交換能力の低い方を第2冷媒回路85に接続するのが望ましい。このようにすることで、第2室外熱交換器35よりも熱交換量の多い第1室外熱交換器30を、熱交換能力の高い室内機ユニットに対して利用することができる。
以上説明した本実施形態が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の空気調和装置によれば、第1室内機ユニット200と第1室外熱交換器30との間で第1可燃性冷媒を循環させるための第1冷媒回路80と、第2室内機ユニット300と第2室外熱交換器35との間で第2可燃性冷媒を循環させるための第2冷媒回路85とを備え、いずれの冷媒回路でも地球温暖化係数の低い可燃性冷媒が用いられるため、環境への負荷を軽減することができる。
また、本実施形態の室外機ユニット100は、第1室内機ユニット200および第2室内機ユニット300の双方に接続される単一の冷媒回路を備えるのではなく、双方をそれぞれ接続する独立した2つの冷媒回路を備える。そのため、2つの室内機ユニットを単一の冷媒回路に接続する場合に比べ、各冷媒回路に封入される可燃性冷媒の量を少なくし、室内機ユニットを設置可能な空間の制限を抑制することができる。
また、本実施形態の室外機ユニット100は、第1室外熱交換器30の背面側熱交換部30aと第2室外熱交換器35の背面側熱交換部35aとが、それぞれ外気の送風方向BDの異なる位置に配置されるため、各熱交換部を外気が通過する開口面積を大きく確保し、熱交換効率を向上させることができる。
また、本実施形態の室外機ユニット100は、第1室外熱交換器30と第2室外熱交換器35の双方を暖房サイクルまたは冷房サイクルのいずれかに切り換えた場合、送風方向BDの上流側に配置される背面側熱交換部30aで熱交換した後の外気が背面側熱交換部35aへ流入するため、背面側熱交換部30aに比べて背面側熱交換部35aの熱交換量が低下する。そこで、第1冷媒回路80に接続される第1室内機ユニット200の熱交換能力を第2冷媒回路85に接続される第2室内機ユニット300の熱交換能力よりも高くすることで、背面側熱交換部30aと背面側熱交換部35aの熱交換量の差による各室内機ユニットの性能低下を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る空気調和装置について説明する。本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、以下での説明を省略する。
第1実施形態の空気調和装置の室外機ユニット100は、第1室外熱交換器30の背面側熱交換部30aを送風方向BDの上流側に配置し、第2室外熱交換器35の背面側熱交換部35aを送風方向BDの下流側に配置するものであった。それに対して、本実施形態の室外機ユニット100Aは、第1室外熱交換器30Aの一部を第2室外熱交換器35Aよりも送風方向BDの上流側に配置し、第1室外熱交換器30Aの他の部分を第2室外熱交換器35Aよりも送風方向BDの下流側に配置するものである。
以下、図面を参照して、本実施形態の室外機ユニット100Aについて説明する。図5は、本実施形態の室外機ユニット100Aを側方からみた断面図である。図6は、図5に示す室外機ユニット100AのC-C矢視断面図である。図7は、図5に示す室外機ユニット100AのD-D矢視断面図である。
図5から図7に示すように、第1室外熱交換器30Aは、平面視で略L字状に形成されており、背面側熱交換部(第1の上流側熱交換部)30Aa1と、背面側熱交換部(第1の下流側熱交換部)30Aa2と、側面側熱交換部30Ab1と、側面側熱交換部30Ab2と、角側熱交換部30Ac1と、角側熱交換部30Ac2と、を備える。
背面側熱交換部30Aa1および背面側熱交換部30Aa2は、例えば、送風方向BDと一致するように間隔を空けて配置される複数のフィン(図示略)を有し、フィンに形成された挿入穴に冷媒配管81が蛇行するように挿入されたフィンチューブ式の熱交換器である。また、側面側熱交換部30Ab1,側面側熱交換部30Ab2,角側熱交換部30Ac1および角側熱交換部30Ac2も、例えば、背面側熱交換部30Aa1および背面側熱交換部30Aa2と同様のフィンチューブ式の熱交換器である。
背面側熱交換部30Aa1は、室外ファン20による外気の送風方向BDと直交する第1平面PL1に沿って鉛直方向に延びるように配置される。一方、背面側熱交換部30Aa1と同じ冷媒配管81が挿入される背面側熱交換部30Aa2は、室外ファン20による外気の送風方向BDと直交する第2平面PL2に沿って鉛直方向に延びるように配置される。第2平面PL2は、第1平面PL1よりも送風方向BDの下流側となっている。
図5に示すように、背面側熱交換部30Aa1の鉛直方向の高さと、背面側熱交換部30Aa2の鉛直方向の高さは等しい。また、背面側熱交換部30Aa1と背面側熱交換部30Aa2との接続部分は、室外ファン20の軸線Xが配置される高さと一致している。そのため、室外ファン20により送風される外気の単位時間当たりの通風量は、背面側熱交換部30Aa1と背面側熱交換部30Aa2とで略等しくなる。
側面側熱交換部30Ab1は送風方向BDと平行な第3平面PL3に沿って鉛直方向に延びるように配置され、側面側熱交換部30Ab2は送風方向BDと平行な第4平面PL4に沿って鉛直方向に延びるように配置される。角側熱交換部30Ac1は、背面側熱交換部30Aa1と側面側熱交換部30Ab1を接続するように円弧形状に沿って折れ曲がり、かつ鉛直方向に延びるように配置される。角側熱交換部30Ac2は、背面側熱交換部30Aa2と側面側熱交換部30Ab2を接続するように円弧形状に沿って折れ曲がり、かつ鉛直方向に延びるように配置される。
図5から図7に示すように、第2室外熱交換器35Aは、平面視で略L字状に形成されており、背面側熱交換部(第2の下流側熱交換部)35Aa1と、背面側熱交換部(第2の上流側熱交換部)35Aa2と、側面側熱交換部35Ab1と、側面側熱交換部35Ab2と、角側熱交換部35Ac1と、角側熱交換部35Ac2と、を備える。
背面側熱交換部35Aa1および背面側熱交換部35Aa2は、例えば、送風方向BDと一致するように間隔を空けて配置される複数のフィン(図示略)を有し、フィンに形成された挿入穴に冷媒配管81が蛇行するように挿入されたフィンチューブ式の熱交換器である。また、側面側熱交換部35Ab1,側面側熱交換部35Ab2,角側熱交換部35Ac1および角側熱交換部35Ac2も、例えば、背面側熱交換部35Aa1および背面側熱交換部35Aa2と同様のフィンチューブ式の熱交換器である。
背面側熱交換部35Aa1は、室外ファン20による外気の送風方向BDと直交する第2平面PL2に沿って鉛直方向に延びるように配置される。一方、背面側熱交換部35Aa1と同じ冷媒配管86が挿入される背面側熱交換部35Aa2は、室外ファン20による外気の送風方向BDと直交する第1平面PL1に沿って鉛直方向に延びるように配置される。
図5に示すように、背面側熱交換部35Aa1の鉛直方向の高さと、背面側熱交換部35Aa2の鉛直方向の高さは等しい。また、背面側熱交換部35Aa1と背面側熱交換部35Aa2との接続部分は、室外ファン20の軸線Xが配置される高さと一致している。そのため、室外ファン20により送風される外気の単位時間当たりの通風量は、背面側熱交換部35Aa1と背面側熱交換部35Aa2とで略等しくなる。
側面側熱交換部35Ab1は送風方向BDと平行な第4平面PL4に沿って鉛直方向に延びるように配置され、側面側熱交換部35Ab2は送風方向BDと平行な第3平面PL3に沿って鉛直方向に延びるように配置される。角側熱交換部35Ac1は、背面側熱交換部35Aa1と側面側熱交換部35Ab1を接続するように円弧形状に沿って折れ曲がり、かつ鉛直方向に延びるように配置される。角側熱交換部35Ac2は、背面側熱交換部35Aa2と側面側熱交換部35Ab2を接続するように円弧形状に沿って折れ曲がり、かつ鉛直方向に延びるように配置される。
図5から図7に示すように、背面側熱交換部35Aa2は背面側熱交換部30Aa2よりも送風方向BDの上流側に配置されている。また、背面側熱交換部35Aa1は背面側熱交換部30Aa1よりも送風方向BDの下流側に配置されている。
そのため、第1室外熱交換器30Aの背面側熱交換部30Aa1は、それよりも送風方向BDの下流側に配置される第2室外熱交換器35の背面側熱交換部35Aa1よりも熱交換量が多い。一方、第1室外熱交換器30Aの背面側熱交換部30Aa2は、それよりも送風方向BDの上流側に配置される第2室外熱交換器35の背面側熱交換部35Aa2よりも熱交換量が少ない。
このように、第1室外熱交換器30Aの一部が第2室外熱交換器35Aよりも熱交換量が多く、第1室外熱交換器30の他の一部が第2室外熱交換器35Aよりも熱交換量が少ない。そのため、第1室外熱交換器30Aと第2室外熱交換器35Aを送風方向BDの異なる位置に配置した場合に比べ、第1室外熱交換器30Aと第2室外熱交換器35Aとの熱交換量の差を低減することができる。
特に、本実施形態のように、背面側熱交換部30Aa1の鉛直方向の高さと背面側熱交換部30Aa2の鉛直方向の高さを等しくし、かつ背面側熱交換部35Aa1の鉛直方向の高さと背面側熱交換部35Aa2の鉛直方向の高さを等しくすることで、第1室外熱交換器30Aと第2室外熱交換器35Aの熱交換量を等しくすることができる。
以上のように、本実施形態の室外機ユニット100Aは、第1室外熱交換器30Aと第2室外熱交換器35Aの熱交換量を等しくすることができる点で有利である。しかしながら、第1冷媒回路80と第2冷媒回路85の異なる冷媒回路に属する熱交換部が同一平面状に配置されるため、除霜運転を行う際に不具合が生じる。
具体的には、背面側熱交換部30Aa1の下方に背面側熱交換部35Aa2が配置されるため、第1冷媒回路80にて除霜運転を行っている際には、除霜運転により生成された水滴が背面側熱交換部35Aa2に導かれる。この場合、第2冷媒回路85にて暖房サイクルを形成していると、背面側熱交換部35Aa2において着霜が促進されてしまう。
同様に、背面側熱交換部35Aa1の下方に背面側熱交換部30Aa2が配置されるため、第2冷媒回路85にて除霜運転を行っている際には、除霜運転により生成された水滴が背面側熱交換部30Aa2に導かれる。この場合、第1冷媒回路80にて暖房サイクルを形成していると、背面側熱交換部30Aa2において着霜が促進されてしまう。
そこで、除霜運転を行う際に着霜が促進されることを抑制するように適切な除霜運転を行う処理について、図8および図9を参照して説明する。図8および図9は、本実施形態の室外機ユニット100Aの制御装置90が実行する処理を示すフローチャートである。図8および図9に示す各処理は、制御装置90のCPU等の演算処理部(図示略)が記憶部(図示略)からプログラムを読み出して実行することにより行われる。
ステップS801で、制御装置90は、第1室外熱交換器30Aが着霜したかどうかを判断し、YESであればステップS803へ処理を進め、NOであればステップS802へ処理を進める。制御装置90は、第1着霜検知センサ31が検知する温度が所定の第1着霜温度を下回った場合に、第1室外熱交換器30Aが着霜したと判断する。
ステップS802で、制御装置90は、第2室外熱交換器35Aが着霜したかどうかを判断し、YESであればステップS803へ処理を進め、NOであればステップS801へ処理を進める。制御装置90は、第2着霜検知センサ36が検知する温度が所定の第2着霜温度を下回った場合に、第2室外熱交換器35Aが着霜したと判断する。ステップS802で、制御装置90は、第1室外熱交換器30Aまたは第2室外熱交換器35Aのいずれか一方が着霜したと検知された場合に、ステップS803以降の処理が実行される。
ステップS803で、制御装置90は、第1冷媒回路80が暖房サイクルを形成しているかどうかを判断し、YESであればステップS804へ処理を進め、NOであればステップS801へ処理を進める。
ステップS804で、制御装置90は、第2冷媒回路85が暖房サイクルを形成しているかどうかを判断し、YESであればステップS805へ処理を進め、NOであればステップS801へ処理を進める。制御装置90は、第1冷媒回路80と第2冷媒回路85の双方が暖房サイクルを形成していると判断した場合に、ステップS805以降の処理を実行する。
制御装置90は、ステップS805で第1冷媒回路80を暖房サイクルから冷房サイクルに切り換えるよう第1四方切換弁50を制御し、ステップS806で第2冷媒回路85を暖房サイクルから冷房サイクルに切り換えるよう第2四方切換弁55を制御する。これにより、第1冷媒回路80と第2冷媒回路85の双方が同時に除霜運転を行う状態となる。そのため、第1冷媒回路80と第2冷媒回路85の一方が除霜運転(冷房サイクル)を行い、第1冷媒回路80と第2冷媒回路85の一方が暖房運転(暖房サイクル)を行うことによる着霜の促進を抑制することができる。
ステップS807で、制御装置90は、第1室外熱交換器30Aが着霜しているかどうかを判断し、YESであればステップS807を繰り返し、NOであればステップS808へ処理を進める。制御装置90は、第1着霜検知センサ31が検知する温度が所定の第1着霜温度を下回る場合に、第1室外熱交換器30Aが着霜していると判断する。
ステップS808で、制御装置90は、第2室外熱交換器35Aが着霜しているかどうかを判断し、YESであればステップS807へ処理を進め、NOであればステップS809へ処理を進める。制御装置90は、第2着霜検知センサ36が検知する温度が所定の第2着霜温度を下回る場合に、第2室外熱交換器35Aが着霜していると判断する。
制御装置90は、ステップS807またはステップS808でYESと判断する際は、第1室外熱交換器30Aと第2室外熱交換器35Aの少なくともいずれかが着霜しているため、除霜運転を継続的に実行する。制御装置90は、ステップS807およびステップS808でNOと判断した場合、第1室外熱交換器30Aと第2室外熱交換器35Aのいずれにも着霜がないため、ステップS809へ処理を進める。
制御装置90は、ステップS809で第1冷媒回路80を冷房サイクルから暖房サイクルに切り換え、ステップS810で第2冷媒回路85を冷房サイクルから暖房サイクルに切り換える。制御装置90は、ステップS810を実行したことに応じて、本フローチャートの処理を終了させる。
以上説明した本実施形態において、制御装置90は、第1冷媒回路80および第2冷媒回路85の双方が暖房サイクルを形成している状態において、第1着霜検知センサ31が第1室外熱交換器30Aの着霜を検知した場合と第2着霜検知センサ36が第2室外熱交換器35Aの着霜を検知した場合のいずれにおいても、第1冷媒回路80および第2冷媒回路85の双方が暖房サイクルを冷房サイクルに一時的に切り換えて除霜するよう第1四方切換弁50および第2四方切換弁55を制御する。
室外ファン20による外気の送風方向BDに直交する同一平面上に第1冷媒回路80に接続される熱交換部と第2冷媒回路85に接続される熱交換部を配置した場合、上方に配置される熱交換部が接続される冷媒回路の暖房サイクルを冷房サイクルに一時的に切り換えて除霜すると、水滴が下方へ導かれる。下方に配置される熱交換部が着霜した状態である場合、水滴によって着霜が悪化してしまう。
本実施形態では、第1室外熱交換器30Aの着霜を検知した場合と第2室外熱交換器35Aの着霜を検知した場合のいずれにおいても、第1冷媒回路80および第2冷媒回路85の双方で除霜するように第1四方切換弁50および第2四方切換弁55を制御している。これにより、上方に配置される熱交換部から除霜により発生した水滴が下方へ導かれても、下方に配置される熱交換部でも除霜が行われているため、下方の熱交換部の着霜が悪化することが抑制される。
〔他の実施形態〕
以上の説明において、室外機ユニット100の第1冷媒回路80には第1室内機ユニット200が1台のみ接続されるものとしたが他の態様であってもよい。例えば、室外機ユニット100の第1冷媒回路80に2以上の複数台の第1室内機ユニット200を接続してもよい。この場合、複数台の第1室内機ユニット200のそれぞれに電子膨張弁を設け、複数台の第1室内機ユニット200それぞれの適正な運転点や冷媒分配量を制御してもよい。
また、以上の説明において、室外機ユニット100の第2冷媒回路85には第2室内機ユニット300が1台のみ接続されるものとしたが他の態様であってもよい。例えば、室外機ユニット100の第2冷媒回路85に2以上の複数台の第2室内機ユニット300を接続してもよい。この場合、複数台の第2室内機ユニット300のそれぞれに電子膨張弁を設け、複数台の第2室内機ユニット300それぞれの適正な運転点や冷媒分配量を制御してもよい。
10 筐体
20 室外ファン
30,30A 第1室外熱交換器
30Aa1 背面側熱交換部(第1の上流側熱交換部)
30Aa2 背面側熱交換部(第1の下流側熱交換部)
30a 背面側熱交換部(第1熱交換部)
31 第1着霜検知センサ(第1着霜検知部)
35,35A 第2室外熱交換器
35Aa1 背面側熱交換部(第2の下流側熱交換部)
35Aa2 背面側熱交換部(第2の上流側熱交換部)
35a 背面側熱交換部(第2熱交換部)
36 第2着霜検知センサ(第2着霜検知部)
40 第1圧縮機
45 第2圧縮機
50 第1四方切換弁
55 第2四方切換弁
80 第1冷媒回路
85 第2冷媒回路
90 制御装置(制御部)
100,100A 室外機ユニット
200 第1室内機ユニット
300 第2室内機ユニット
BD 送風方向
PL1 第1平面
PL2 第2平面
S 設置面
X 軸線

Claims (3)

  1. 室外機ユニットと、第1室内機ユニットと、第2室内機ユニットと、を備える空気調和装置であって、
    前記室外機ユニットは、
    筐体と、
    前記筐体に収容されるとともに外気を送風するファンと、
    前記筐体に収容されるとともに前記ファンにより送風される外気と第1可燃性冷媒との熱交換を行う第1熱交換器と、
    前記筐体に収容されるとともに前記ファンにより送風される外気と第2可燃性冷媒との熱交換を行う第2熱交換器と、
    前記第1室内機ユニットに接続されるとともに前記第1室内機ユニットと前記第1熱交換器との間で前記第1可燃性冷媒を循環させるための第1冷媒回路と、
    前記第2室内機ユニットに接続されるとともに前記第2室内機ユニットと前記第2熱交換器との間で前記第2可燃性冷媒を循環させるための第2冷媒回路と、を備え、
    前記第1室内機ユニットと前記第2室内機ユニットがそれぞれ異なる空間に設置され、
    前記第1熱交換器は、前記ファンによる外気の送風方向と直交する第1平面に沿って配置される第1熱交換部を有し、
    前記第2熱交換器は、前記送風方向に直交するとともに前記第1平面よりも前記送風方向の下流側の第2平面に沿って配置される第2熱交換部を有し、
    前記第1冷媒回路に接続される前記第1室内機ユニットは、前記第2冷媒回路に接続される前記第2室内機ユニットよりも熱交換能力が高い空気調和装置。
  2. 前記室外機ユニットは、
    前記第1冷媒回路を流通する前記第1可燃性冷媒を圧縮する第1圧縮機と、
    前記第1圧縮機により圧縮された前記第1可燃性冷媒を前記第1熱交換器へ吐出するとともに前記第1室内機ユニットから供給される前記第1可燃性冷媒を前記第1圧縮機に吸入させる冷房サイクルと、前記第1圧縮機により圧縮された前記第1可燃性冷媒を前記第1室内機ユニットへ吐出するとともに前記第1熱交換器から供給される前記第1可燃性冷媒を前記第1圧縮機に吸入させる暖房サイクルと、を切り換える第1切換弁と、
    前記第2冷媒回路を流通する前記第2可燃性冷媒を圧縮する第2圧縮機と、
    前記第2圧縮機により圧縮された前記第2可燃性冷媒を前記第2熱交換器へ吐出するとともに前記第2室内機ユニットから供給される前記第2可燃性冷媒を前記第2圧縮機に吸入させる冷房サイクルと、前記第2圧縮機により圧縮された前記第2可燃性冷媒を前記第2室内機ユニットへ吐出するとともに前記第2熱交換器から供給される前記第2可燃性冷媒を前記第2圧縮機に吸入させる暖房サイクルと、を切り換える第2切換弁と、を備える請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記室外機ユニットは、
    前記第1熱交換器が着霜したことを検知する第1着霜検知部と、
    前記第2熱交換器が着霜したことを検知する第2着霜検知部と、
    前記第1切換弁および前記第2切換弁を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1冷媒回路および前記第2冷媒回路の双方が前記暖房サイクルを形成している状態において、前記第1着霜検知部が前記第1熱交換器の着霜を検知した場合と前記第2着霜検知部が前記第2熱交換器の着霜を検知した場合のいずれにおいても、前記第1冷媒回路および前記第2冷媒回路の双方が前記暖房サイクルを前記冷房サイクルに一時的に切り換えて除霜するよう前記第1切換弁および前記第2切換弁を制御する請求項に記載の空気調和装置。
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