JP7423046B2 - コンプレッサ - Google Patents

コンプレッサ Download PDF

Info

Publication number
JP7423046B2
JP7423046B2 JP2019231749A JP2019231749A JP7423046B2 JP 7423046 B2 JP7423046 B2 JP 7423046B2 JP 2019231749 A JP2019231749 A JP 2019231749A JP 2019231749 A JP2019231749 A JP 2019231749A JP 7423046 B2 JP7423046 B2 JP 7423046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
envelope
compressor
voltage
supply voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019231749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021100212A (ja
Inventor
彰寛 三尾
雅利 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Korg Inc
Original Assignee
Korg Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Korg Inc filed Critical Korg Inc
Priority to JP2019231749A priority Critical patent/JP7423046B2/ja
Publication of JP2021100212A publication Critical patent/JP2021100212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7423046B2 publication Critical patent/JP7423046B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、真空管を用いたコンプレッサに関する。
真空管を用い楽音に歪みを与える技術として特許文献1に記載された技術などが知られている。特許文献1では、真空管の前段に配置された歪み量を制御するための第1の電子ボリュームと、真空管の後段に配置された出力される楽音のレベルを制御する第2の電子ボリュームを用いている。また、アンプ用の真空管として、特許文献2、非特許文献1などに示された技術が存在する。
特開2005-321566号公報 特開2016-134299号公報
KORG、"Nutube",[令和1年12月9日検索]、インターネット<https://korgnutube.com/jp/>.
しかしながら、従来技術は楽音のレベルを変えないで歪みを変化させるときに、第1の電子ボリュームと第2の電子ボリュームの両方を制御する必要があるという課題がある。
本発明は、圧縮の程度の調整を真空管に対する1つの制御で行うことを目的とする。
本発明のコンプレッサは、真空管増幅部とコントロール電圧生成部とを備える。真空管増幅部は、熱電子を放出するフィラメントと、増幅対象の信号を入力するグリッドと、アノードを有する真空管を備えている。コントロール電圧生成部は、入力信号のエンベロープの電位が高くなると、アノードに抵抗を介して印加する供給電圧を一定もしくは低く設定する。
本発明のコンプレッサによれば、真空管固有の特性を持ったコンプレッサにおいて、圧縮の程度の調整をアノードへの供給電圧の制御だけで行えるので、真空管に対する1つの制御で行うことができる。
実施例1のコンプレッサの機能構成例を示す図。 実施例1の真空管増幅部の構成例を示す図。 供給電圧とゲインの関係を示す図。 電圧制御部133の構成例を示す図。 実施例2のコンプレッサの機能構成例を示す図。 実施例2の真空管増幅部の構成例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
図1に実施例1のコンプレッサの機能構成例を示す。また、図2に実施例1の真空管増幅部の構成例を示す。コンプレッサ100は、少なくとも真空管増幅部120とコントロール電圧生成部130とを備える。電源部140、バッファ110,150はコンプレッサ100の内部に配置してもよいし、外部に配置してもよい。電源部140は、例えば30V,15Vなどの直流電源とすればよい。コンプレッサ100の圧縮の程度を幅広く設定できるようにするためには、電源部140の電圧は高いほうがよい。バッファ110は、入力インピーダンスを大きくする必要がある場合に備えればよい。バッファ150は、出力能力を向上させたい場合に備えればよい。
真空管増幅部120は、真空管121を備えている。真空管121は、熱電子を放出するフィラメント122と、増幅対象の信号sを入力するグリッド123と、アノード124を有する。フィラメント122は、ポート120とポート120の間に配置され、ポート120には電圧Vが印可され、ポート120は接地される。フィラメント122は例えば650度程度まで加熱され、熱電子を放出する。グリッド123は、増幅対象の信号sが入力されるポート120inに接続される。抵抗125は、ポート120とアノード124の間に配置されている。よって、アノード124には、抵抗125を介してコントロール電圧生成部130から供給電圧CVが印可される。また、アノード124は、信号を出力するポート120OUTに接続される。真空管121には特許文献2、非特許文献1に示された真空管を用いればよい。非特許文献1に示された真空管の場合、供給電圧CVを変えると真空管増幅部120のゲインを変更できる。例えば、供給電圧とゲインの関係を図3に示す。
コントロール電圧生成部130は、入力信号(増幅対象の信号s)のエンベロープの電位が高くなると、アノード124にあらかじめ定めた抵抗を介して印加する供給電圧を一定もしくは低く設定する。エンベロープの電位がEのときの供給電圧をV、エンベロープの電位がEのときの供給電圧をVとする。「入力信号のエンベロープの電位が高くなると、供給電圧を一定もしくは低く設定する」とは、E<Eの関係がある場合に、V≧Vが成り立つことを意味している。例えば、EとEが低いときはV=Vとし、Eがあらかじめ定めた電位よりも高いときにV>Vが成り立つようにすればよい。真空管121の供給電圧とゲインの関係は図3の関係なので、エンベロープの電位が高いときに供給電圧を低くすれば、信号を圧縮できる。
コントロール電圧生成部130は、エンベロープ生成部131、コンプレッション設定部132、電圧制御部133を有する。エンベロープ生成部131は、入力信号のエンベロープを生成し、電圧制御部133に出力する。エンベロープ生成部131は、例えば整流回路と平滑回路(ローパスフィルタ)で構成してもよいし、他の構成でも構わない。コンプレッション設定部132は、ユーザの操作に応じて圧縮の程度を設定する。コンプレッション設定部132には、例えば可変抵抗などを用い、ユーザが可変抵抗のつまみを操作することで圧縮の程度を調整できるようにすればよい。
電圧制御部133は、エンベロープと設定された圧縮の程度に基づいて供給電圧を設定する。図4に電圧制御部133の構成例を示す。電圧制御部133は、例えばコンデンサ134、抵抗135、制御回路136で構成される。抵抗135は、電源電圧VCCが印可されるポート133VCCと真空管増幅部120に印可する供給電源CVを出力するポート133CVの間に配置される。コンデンサ134は、接地とポート133CVの間に配置される。エンベロープ生成部131の出力は、ポート133から制御回路136に入力される。コンプレッション設定部132の設定は、ポート133を介して制御回路136での処理に影響を与えるようにすればよい。ポート133は複数あってもよい。制御回路136は、エンベロープ生成部131の出力とコンプレッション設定部132の設定に基づいて、コンデンサ134の電荷を制御することで、供給電圧CVを制御する。例えば、制御回路136は、入力信号(増幅対象の信号s)のエンベロープの電位が、コンプレッション設定部132が定めた電位を超えると、電位が高いほど供給電圧を下げればよい。あるいは、制御回路136は、入力信号(増幅対象の信号s)のエンベロープの電位があらかじめ定めた電位を超えると、コンプレッション設定部132の設定に従った割合で、電位が高いほど供給電圧を下げればよい。また、コンプレッション設定部132で、圧縮の対象となるエンベロープの電位と圧縮の割合の両方を設定できるようにしてもよい。つまり、「圧縮の程度を設定する」とは、圧縮する電圧の範囲と圧縮の割合の一方を設定する場合もあるし、両方を設定する場合もある。
コンプレッサ100によれば、真空管固有の特性を持ったコンプレッサにおいて、真空管への供給電圧を制御するだけで圧縮の程度を制御できる。つまり、圧縮の程度の調整を真空管に対する1つの制御で行うことができる。
図5に実施例2のコンプレッサの機能構成例を示す。また、図6に実施例2の真空管増幅部の構成例を示す。コンプレッサ101は、真空管増幅部120-1,120-2とコントロール電圧生成部130と差動増幅部170を備える。電源部140、バッファ110-1はコンプレッサ101の内部に配置してもよいし、外部に配置してもよい。コントロール電圧生成部130と電源部140は、実施例1と同じである。バッファ110-1は、実施例1のバッファ110と同じである。コンプレッサ101は、互いに逆位相の第1入力信号sと第2入力信号sを入力としてもよい。この場合は、バッファ110-2も備えればよい。あるいは、コンプレッサ101は位相反転部160も備え、第1入力信号sのみを入力とし、位相反転部160が第2入力信号sを生成してもよい。
真空管増幅部120-1,120-2は、2組のグリッドとアノードを有する真空管121を用いればよい。具体的には、特許文献2、非特許文献1に示された真空管を用いればよい。この真空管は、1つの真空管の中に2組のフィラメント122-1,122-2と、2組のグリッド123-1,123-2と、2組のアノード124-1,124-2を有する。フィラメント122-1はポート120-1とポート120の間、フィラメント122-2はポート120-2とポート120の間に配置され、ポート120-1とポート120-2には電圧Vが印可され、ポート120は接地される。フィラメント122は例えば650度程度まで加熱され、熱電子を放出する。なお、1つのフィラメントを2組のグリッドとアノードで共用する構造でもよい。
グリッド123-1は、増幅対象の信号sが入力されるポート120in-1に接続される。グリッド123-2は、増幅対象の信号sが入力されるポート120in-2に接続される。抵抗125-1はポート120-1とアノード124-1の間、抵抗125-2はポート120-2とアノード124-2の間に配置されている。よって、アノード124-1,124-2には、抵抗125-1または125-2を介してコントロール電圧生成部130から供給電圧CVが印可される。つまり、2組のアノード124-1,124-2には、抵抗を介して同じ供給電圧が印可される。また、アノード124-1は信号を出力するポート120OUT-1に、アノード124-2は信号を出力するポート120OUT-2に接続される。実施例1の場合と同様に、非特許文献1に示された真空管の場合、供給電圧CVを変えると真空管増幅部120のゲインを変更できる。供給電圧とゲインの関係は図3と同じである。
差動増幅部170は、アノード124-1からの出力Sとアノード124-2からの出力Sとの差に応じた信号Sを出力する。コンプレッサ101は、同じ筐体内に配置された真空管を用い、アノードからの出力の差に応じた信号を出力にするので、同相の雑音(2つの真空管に同じように加わる雑音)を除去できるなどの長所がある。また、コンプレッサ101によれば、実施例1と同様に、真空管固有の特性を持ったコンプレッサにおいて、真空管への供給電圧を制御するだけで圧縮の程度を制御できる。つまり、圧縮の程度の調整を真空管に対する1つの制御で行うことができる。
100,101 コンプレッサ 110,150 バッファ
120 真空管増幅部 121 真空管
122 フィラメント 123 グリッド
124 アノード 125 抵抗
130 コントロール電圧生成部 131 エンベロープ生成部
132 コンプレッション設定部 133 電圧制御部
134 コンデンサ 135 抵抗
136 制御回路 140 電源部
160 位相反転部 170 差動増幅部

Claims (3)

  1. 熱電子を放出するフィラメントと、増幅対象の信号を入力するグリッドと、アノードを有する真空管と、
    入力信号のエンベロープの電位が高くなると、前記アノードに抵抗を介して印加する供給電圧を一定に、もしくは、低く設定するコントロール電圧生成部と、
    直流電源である電源部と、
    を備え、
    前記コントロール電圧生成部は、
    入力信号のエンベロープを生成するエンベロープ生成部と、
    ユーザが圧縮の程度を設定するためのコンプレッション設定部と、
    前記供給電圧を設定する電圧制御部と
    を有し、
    前記電圧制御部は、
    前記電源部と前記供給電圧を供給するポートとの間に配置される抵抗と、
    接地と前記供給電圧を供給するポートの間に配置されるコンデンサと、
    前記コンデンサの電荷を、前記エンベロープと設定された圧縮の程度に基づいて制御する制御回路
    を有する
    ことを特徴とするコンプレッサ。
  2. 請求項1記載のコンプレッサであって、
    前記制御回路は、前記エンベロープの電位が、前記コンプレッション設定部が定めた電位を超えると、電位が高いほど前記供給電圧を下げる
    ことを特徴とするコンプレッサ。
  3. 請求項1または2記載のコンプレッサであって、
    差動増幅部も備え、
    前記真空管は、2組のグリッドとアノードを有し、それぞれのグリッドには互いに逆相の増幅対象の信号が入力され、それぞれのアノードに抵抗を介して印可する供給電圧は互いに同じであり、
    前記差動増幅部は、前記2組のグリッドとアノードそれぞれのアノードからの出力の差に応じた信号を出力する
    ことを特徴とするコンプレッサ。
JP2019231749A 2019-12-23 2019-12-23 コンプレッサ Active JP7423046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019231749A JP7423046B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 コンプレッサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019231749A JP7423046B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 コンプレッサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021100212A JP2021100212A (ja) 2021-07-01
JP7423046B2 true JP7423046B2 (ja) 2024-01-29

Family

ID=76541471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019231749A Active JP7423046B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 コンプレッサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7423046B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007178675A (ja) 2005-12-27 2007-07-12 Yamaha Corp オーディオ再生の効果付加方法およびその装置
JP2018113594A (ja) 2017-01-12 2018-07-19 株式会社コルグ 真空管アンプ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007178675A (ja) 2005-12-27 2007-07-12 Yamaha Corp オーディオ再生の効果付加方法およびその装置
JP2018113594A (ja) 2017-01-12 2018-07-19 株式会社コルグ 真空管アンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021100212A (ja) 2021-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2268872A (en) Variable frequency oscillation generator
JPH11317996A (ja) インピーダンス変換器
JPS6387813A (ja) 入力オ−ディオ周波数信号から直流制御信号を取出す方法及びその装置
JP2004538702A (ja) 集積rcフィルタ
JPH04316205A (ja) 高周波電力増幅装置
US6816003B2 (en) Circuits with dynamic biasing
US2322884A (en) Amplifying system
US2761019A (en) Direct coupled power amplifiers
US2289301A (en) Phase inversion circuit
JP7423046B2 (ja) コンプレッサ
US3449518A (en) Sound reproduction compensation system
WO2006089127A1 (en) Dynamic depressed collector (ddc)
US2294782A (en) Thermionic valve apparatus
CN108206680A (zh) 可变增益放大器
JP6886172B2 (ja) 真空管アンプ
JP2013017107A (ja) パワーアンプ付き真空管増幅器
WO2011087957A1 (en) Methods and apparatus for variable solid state-to-tube rectification in an amplifier
US5727069A (en) Solid state musical instrument amplifier with vacuum tube signal magnitude limiting
US4636740A (en) Control circuit for varying power output of push-pull tube amplifiers
US2154200A (en) Voltage regulator device
US1943986A (en) Resistance coupled amplifier
US2466904A (en) Stabilized oscillator
US2213871A (en) Thermionic amplifier
US2215439A (en) Amplifier
JP3850799B2 (ja) 可調増幅器に対して指数的な先行歪みを与えるための回路構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7423046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150