JP7422616B2 - 医療器具および内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、医療器具および内視鏡に関する。
従来、被検体内に挿入する挿入部の先端に超音波振動子を有する内視鏡において、超音波振動子の外周を覆うように取り付けられたバルーン内に脱気水等の液体を注入し、消化管等の観察部位にバルーンを密着させて観察する方法が知られている。バルーンは、挿入部に形成されたバルーン係止溝に開口端を係止させることによって、挿入部に取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。挿入部には、液体をバルーン内部に送る送水管路と、バルーン内部の液体を吸引する吸引管路とが形成される。
特開2012-245061号公報
ところで、内視鏡は、洗浄して繰り返し用いることがある。洗浄の際、上述した送水管路および吸引管路も洗浄する必要がある。各管路は、挿入部の先端から基端まで延びる細い管路であり、洗浄に時間を要する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、効率的に洗浄作業を実施することができる医療器具および内視鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る医療器具は、細長形状をなす本体部と、前記本体部に設けられ、形状が変形する変形部と、前記変形部を変形させるための動力を伝達する伝達部と、を備える。
また、本発明に係る医療器具は、上記発明において、前記変形部は、前記本体部の一部に設けられ、前記本体部の外周に対して変位する。
また、本発明に係る医療器具は、上記発明において、前記変形部は、前記本体部の内部へ凹んで変形する。
また、本発明に係る医療器具は、上記発明において、前記変形部は、前記本体部の外周に設けられ、前記本体部の外周に対して拡径する。
また、本発明に係る医療器具は、上記発明において、前記変形部は、前記本体部に取り付けられるバルーンを係止する係止部に設けられる。
また、本発明に係る医療器具は、上記発明において、前記本体部は、前記バルーンへ媒体を供給する供給管路が形成される。
また、本発明に係る医療器具は、上記発明において、前記変形部は、形状回復性を有する。
また、本発明に係る医療器具は、上記発明において、前記伝達部は、導電部材によって形成される。
また、本発明に係る内視鏡は、先端に設けられ、形状が変形する変形部、および、前記変形部を変形させるための動力を伝達する伝達部を有する挿入部、を備え、前記挿入部の先端には、超音波を送受信する超音波振動子が設けられる。
また、本発明に係る内視鏡は、上記発明において、前記挿入部に取り付けられる開口が形成され、伸縮性を有し、前記超音波振動子を覆うバルーン、をさらに備え、前記バルーンの開口が、前記変形部に取り付けられる。
また、本発明に係る医療器具は、上記発明において、前記バルーン内部へ媒体を供給する供給管路が形成される。
本発明によれば、医療器具および内視鏡において、効率的に洗浄作業を実施することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る内視鏡システムを模式的に示す図である。 図2は、図1に示す内視鏡の先端構成について説明する図である。 図3は、図2に示すA-A線断面図である。 図4は、図3のB-B線に対応する係止溝の構成を示す断面図である。 図5は、内視鏡の挿入部における係止溝の動作を説明するための図(その1)である。 図6は、内視鏡の挿入部における係止溝の動作を説明するための図(その2)である。 図7は、変形例1に係る内視鏡の挿入部における変形部の動作を説明するための図(その1)である。 図8は、変形例1に係る内視鏡の挿入部における変形部の動作を説明するための図(その2)である。 図9は、変形例2に係る内視鏡の挿入部における変形部の動作を説明するための図(その1)である。 図10は、変形例2に係る内視鏡の挿入部における変形部の動作を説明するための図(その2)である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係る内視鏡システムを模式的に示す図である。同図に示す内視鏡システム1は、超音波内視鏡を用いて人等の被検体内の超音波診断を行うシステムである。この内視鏡システム1は、図1に示すように、内視鏡2と、超音波観測装置3と、内視鏡観察装置4と、表示装置5と、光源装置6とを備える。
内視鏡2は、一部を被検体内に挿入可能とし、被検体内の体壁に向けて超音波パルスを送信するとともに被検体にて反射された超音波エコーを受信してエコー信号を出力する機能、および被検体内を撮像して画像信号を出力する機能を有する超音波内視鏡である。
超音波観測装置3は、内視鏡2の動作を制御するとともに、内視鏡2から取得したエコー信号に基づく超音波画像を表示装置5へ出力する。具体的には、超音波観測装置3は、超音波ケーブル31を経由して内視鏡2に電気的に接続し、超音波ケーブル31を経由して内視鏡2にパルス信号を出力するとともに内視鏡2からエコー信号を入力する。そして、超音波観測装置3は、当該エコー信号に所定の処理を施して超音波画像を生成する。
内視鏡観察装置4は、後述するコネクタ部7を経由して内視鏡2に制御信号を出力するとともに、コネクタ部7を経由して内視鏡2からの画像信号を入力する。そして、内視鏡観察装置4は、当該画像信号に所定の処理を施して内視鏡画像を生成する。
表示装置5は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)を用いて構成され、超音波観測装置3にて生成された超音波画像や、内視鏡観察装置4にて生成された内視鏡画像等を表示する。
光源装置6は、内視鏡観察を行うための照明光を発生する光源と、内視鏡2に空気を送るための送気ポンプとを内蔵している。
続いて、内視鏡2の構成について説明する。内視鏡2は、挿入部21と、操作部22と、ユニバーサルコード23とを備える。内視鏡2の内部(挿入部21、操作部22、ユニバーサルコード23の内部)には、光源装置6から供給された照明光を伝送するライトガイド、超音波観測用(パルス信号やエコー信号の伝送用)のUSケーブル、および内視鏡観察用(制御信号や画像信号等の伝送用)の撮像ケーブル等が引き回されている。
挿入部21は、細長形状をなし、被検体内に挿入される部分である。挿入部21は、本体部に相当する。この挿入部21は、当該挿入部21の先端に設けられる先端部211と、先端部211の基端側(操作部22側)に連結される硬性部材212と、硬性部材212の基端側に連結され湾曲可能とする湾曲部213と、湾曲部213の基端側に連結され可撓性を有する可撓管部214とを備える。挿入部21の内部(硬性部材212、湾曲部213、および可撓管部214)には、具体的な図示は省略したが、上述したライトガイドおよびUSケーブルや、被検体内の光学像を導くイメージガイドの他、各種処置具(例えば、穿刺針等)が挿通される処置具チューブ等が引き回されている。
先端部211は、超音波振動子24を有する。内視鏡2は、その周囲臓器(膵臓、胆嚢、胆管、膵管、リンパ節、縦隔内の臓器、血管等)を、超音波を用いて撮像することが可能である。また、内視鏡2は、光学撮像時に被検体へ照射する照明光を導くライトガイドを有する。このライトガイドは、先端が内視鏡2の被検体への挿入部の先端まで達している一方、基端部が照明光を発生する光源装置42に接続されている。
超音波振動子24は、複数の圧電素子、音響レンズ、および整合層を有し、被検体内の体壁よりも内部の超音波断層画像に寄与する超音波エコーを取得する。そして、先端部211は、上述したUSケーブルおよび超音波ケーブル31を経由して超音波観測装置3から入力したパルス信号を、超音波パルスに変換して被検体内に送信する。また、先端部211は、被検体内で反射された超音波エコーを電気的なエコー信号に変換し、変換したエコー信号を、上記USケーブル、および超音波ケーブル31を経由して超音波観測装置3に出力する。
本実施の形態において、超音波振動子24は、超音波の照射位置を挿入部21の長手方向(例えば先端部211の中心軸N方向)と平行な軸のまわりに、長手方向と垂直な方向に超音波を照射して走査するラジアル型の超音波振動子である。超音波振動子24は、複数の圧電素子が周方向に沿って配列され、送受信にかかわる圧電素子を電子的に切り替えたり、各圧電素子の送受信に遅延をかけたりすることで、電子的に走査させる。超音波振動子24は、パルス信号の入力によって圧電素子が振動することで観測対象に超音波を照射する。また、観測対象から反射された超音波が圧電素子に伝えられる。伝達された超音波により圧電素子が振動し、圧電素子が該振動を電気的な信号に変換し、エコー信号として、USケーブルや超音波ケーブル31等を経由して超音波観測装置3に出力する。
硬性部材212は、樹脂材料または金属材料から構成された硬質の部材であり、略円柱形状を有する。硬性部材212には、具体的な図示は省略したが、観察窓、照明窓、および処置具通路等が形成されている。これら観察窓、照明窓、および処置具通路は、硬性部材212の基端(操作部22側の端部)から先端に向けて貫通した孔であり、具体的には以下の機能を有する。
観察窓は、被検体内の光学像を取得するための孔である。そして、観察窓内部には、上述したイメージガイドの入射端側が挿通されている。また、上述したイメージガイドの入射端には、対物レンズ(図示略)が結合されている。
照明窓は、被検体内に照明光を照射するための孔である。そして、照明窓内部には、上述したライトガイドの出射端側が挿通されている。
処置具通路は、各種処置具を外部に突出させるための孔である。そして、処置具通路には、上述した処置具チューブが接続される。
操作部22は、挿入部21の基端側に連結され、医師等からの各種操作を受け付ける部分である。この操作部22は、湾曲部213を湾曲操作するための湾曲ノブ221と、各種操作を行うための複数の操作部材222とを備える。
また、操作部22には、上述した処置具チューブに連通し、当該処置具チューブに各種処置具を挿通するための処置具挿入口223が形成されている。
さらに、操作部22内部には、被検体内の光学像に応じた画像信号を出力する撮像素子(図示略)と、上述したイメージガイドにて導かれた光学像を当該撮像素子に結像する光学系(図示略)とが配設されている。当該撮像素子から出力された画像信号は、上述した撮像ケーブルを経由して内視鏡観察装置4に伝送される。内視鏡2は、撮像素子によって、被検体の消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)、または呼吸器(気管、気管支)へ挿入され、消化管や、呼吸器の撮像を行うことが可能である。
ユニバーサルコード23は、一端が操作部22に接続し、上述したライトガイド、USケーブル、および撮像ケーブル等が内設されたケーブルである。
ここで、ユニバーサルコード23の操作部22側と異なる側の端部には、コネクタ部7が設けられている。コネクタ部7には、超音波ケーブル31およびビデオケーブル41が接続されている。内視鏡2と超音波観測装置3とは、超音波ケーブル31によって電気的に接続される。内視鏡2と内視鏡観察装置4とは、ビデオケーブル41によって電気的に接続される。
コネクタ部7には、内視鏡2を光源装置6と接続するための差し込み部71が設けられている。この差し込み部71には、ライトガイド72および送気コネクタ73が設けられている。差し込み部71を光源装置6に設けられた差し込み口(図示せず)に差し込むことによって、内視鏡2と光源装置6とが電気的に接続されるとともに、光源装置6が発生した照明光がライトガイド72を経て内視鏡2に導かれ、光源装置6が内蔵する送気ポンプによって、送気コネクタ73を経て内視鏡2に空気が送られる。
また、コネクタ部7には、送水チューブ(図示せず)を経由して送水タンク100が接続される送水コネクタ74と、送水タンク100内を加圧するための加圧管75とが設けられている。内視鏡2に送水する際には、光源装置6が内蔵する送気ポンプによって送気コネクタ73及び加圧管75を経由して送水タンク100内を加圧する。その加圧によって、送水タンク100内の水が送水コネクタ74を経て内視鏡2に送られる。
さらに、コネクタ部7には、内視鏡2によって体内から液体等を吸引するための吸引器(図示せず)が接続される吸引口金76が設けられている。
内視鏡2の先端部211には、観察部位に密着させて、超音波の送受信を効率化させるバルーン25が取り付けられる。図2は、図1に示す内視鏡の先端構成について説明する図である。図3は、図2に示すA-A線断面図である。図3では、説明のため、超音波振動子24等、バルーン25の制御に関わる構成以外の構成の配設箇所にはハッチングを付している。
バルーン25は、伸縮自在な材料を用いて形成され、二つの開口が形成される。
先端部211には、バルーン25の開口にそれぞれ係止する第1バルーン係止溝251および第2バルーン係止溝252が形成される。
第1バルーン係止溝251は、先端部211において、超音波振動子24よりも基端側に形成され、周方向に沿って延びる環状の溝である。第1バルーン係止溝251には、バルーン25の一方の開口が取り付けられる。
第2バルーン係止溝252は、先端部211において、超音波振動子24よりも先端側に形成され、周方向に沿って延びる環状の溝である。第2バルーン係止溝252には、バルーン25の他方の開口が取り付けられる。
また、先端部211には、バルーン25の内部へ液体を送り込むための開口部253が形成される。開口部253は、挿入部21の長手方向において、第1バルーン係止溝251および第2バルーン係止溝252の間に設けられる。開口部253は、挿入部21の内部に形成される送水管路254の先端部211側の開口をなす。送水管路254の他方の開口は、例えば操作部22に形成され、送水タンク100に続く管路に接続する。
図4は、図3のB-B線に対応する係止溝の構成を示す断面図である。第1バルーン係止溝251は、当該第1バルーン係止溝の底部の一部をなし、変形自在な変形部255を有する。変形部255は、周方向において配設範囲を示す配設角θが、例えば30°程度に設定される。なお、このθは一例であり、後述する変形部255の機能が発揮されればこの限りではない。また、図2~4では、開口部253と変形部255とが、挿入部21の長手方向と平行な直線上に並んで配置される例について説明するが、挿入部21の周方向にずれて配置された構成としてもよい。
変形部255は、形状記憶材料を用いて形成される。形状記憶材料としては、所定の温度以上に温めると形状の変形が可能であり、かつ、所定の温度よりも低温になると予め記憶されている形状に戻ろうとする形状回復性を有する材料である。この形状記憶材料としては、生体適合性を有する合金や樹脂(例えばポリウレタン系樹脂)等が挙げられる。なお、変形部255は、形状回復性を有する材料を、生体適合性を有する材料で被覆したものであってもよい。また、変形部255は、その他、絶縁性、断熱性、耐薬性を有することが好ましい。
変形部255は、体温よりも高く設定された設定温度に温められると変形可能となり、その設定温度以下に冷えると形状が戻る。変形部255には、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する部品、例えば抵抗が設けられる。この部品には、電線256が接続される。電線256は、超音波観測装置3から、挿入部21、操作部22およびユニバーサルコード23を経由して電気エネルギーが供給される。この部品は、電線256によって供給される電気エネルギーを熱エネルギーに変換して、変換した熱エネルギーによって変形部255を変形させる。電線256は、伝達部に相当する。なお、部品を設けずに、形状記憶材料が有する抵抗によって電気エネルギーを熱エネルギーに変換する構成としてもよい。
ここで、内視鏡2の使用時は、バルーン25を収縮させた状態で被検体内に挿入し、例えば、操作部22に設けられる、バルーン25の膨張操作を実行させるスイッチの押下をトリガとして、被検体内意の観察位置においてバルーン25を膨張させる。観察終了後、例えば、操作部22に設けられる、バルーン25の収縮操作を実行させるスイッチの押下をトリガとして、バルーン25を再び収縮させて、挿入部21を被検体から抜く。
図5および図6は、内視鏡の挿入部における変形部の動作を説明するための図である。図5は電線256が通電してない状態を示す。図6は電線256が通電している状態を示す。なお、図中の黒丸(●)は、バルーン25の開口端を示す。図5、6は、バルーン25に液体が供給されて膨張している状態を示している。
電線256が通電していない状態では、変形部255は変形せずに、バルーン25と密着する。この状態において、送水管路254に液体Qが送り込まれると、バルーン25内に液体Qが充填され、バルーン25が膨らむ(図5参照)。液体Qは、脱気水である。具体的には、液体Qは、脱気処理した水または生理食塩水である。
バルーン25が液体Qによって膨張した状態において、操作部22に設けられたスイッチの押下によって、電線256に電気エネルギーが供給される。電線256を経て電気エネルギーを変形部255に供給すると、電気エネルギーを変換した熱エネルギーによって変形部255が変形する。本実施の形態では、変形部255が、先端部211の内部側に向かって凹む(図6参照)。変形部255が凹むと、第1バルーン係止溝251の変形部255の配設部分において、部分的に隙間が生じる。具体的には、変形部255の変形によって変形部255とバルーン25との密着が解除され、バルーン25と第1バルーン係止溝251との間に隙間が生じる。隙間が生じると、バルーン25内の内圧が変化し、バルーン25内の液体Qが、この隙間を経て外部へ放出される。液体Qが外部へ放出されると、バルーン25は収縮する。
以上説明した実施の形態では、変形部255の変形を制御することによって、バルーン25内部の液体Qを吸引する吸引管路を設けずに、バルーン25を収縮させることができる。本実施の形態によれば、バルーン25を用いる構成としても、吸引管路を設ける必要がないため、内視鏡を洗浄する際の吸引管路の洗浄を省略することができ、その結果、内視鏡2の洗浄作業を効率的に実施することができる。
以上説明した実施の形態によれば、バルーン25内の液体を吸引する吸引管路を有しないため、内視鏡2を小型化することができる。さらに、本実施の形態によれば、吸引管路を有しないため、内視鏡システムにおいて、バルーン25内の液体を吸引するための装置(ポンプ等)を設ける必要がなく、システムの構成を削減することができる。
なお、本実施の形態では、変形部255を、先端部211の内部側に凹ませる例について説明したが、外部に向かって突出させて、バルーン25と第1バルーン係止溝251との間に隙間を生じさせて液体Qを放出する構成としてもよい。
(変形例1)
次に、変形例1について説明する。図7および図8は、変形例1に係る内視鏡の挿入部における変形部の動作を説明するための図である。変形例1は、上述した実施の形態の内視鏡において、第1バルーン係止溝251を第1バルーン係止溝251Aに代えた以外は、実施の形態と同じ構成である。上述した実施の形態と同じ構成には、同じ符号を付す。
第1バルーン係止溝251Aは、当該第1バルーン係止溝の底部251aに取り付けられる、変形自在な変形部257を有する。
変形部257は、帯状の部材を第1バルーン係止溝251の底部251aに周回させてなる。この帯状の部材は、上述した形状記憶材料を用いて形成される。変形部257は、体温よりも高い設定温度に温められると変形可能となり、その設定温度以下に冷えると形状が戻る。変形部257は、電線256が接続され、電線256によって供給される電気エネルギーを熱エネルギーに変換して、変換した熱エネルギーによって変形する。なお、部品を設けずに、形状記憶材料が有する抵抗によって電気エネルギーを熱エネルギーに変換する構成としてもよい。
変形部257は、低温時は端部同士が接触した環状をなし、高温時は端部同士が互いに離れる方向に変形する。
電線256が通電していない状態(図7参照)では、変形部257は変形せずに、バルーン25と密着するとともに、端部同士の接触によってバルーン25の密閉状態を維持する。この状態において、送水管路254に液体Qが送り込まれると、バルーン25内に液体Qが充填され、バルーン25が膨らむ。
バルーン25が液体Qによって膨張した状態において、電線256を経て電気エネルギーを変形部257に供給すると、電気エネルギーを変換した熱エネルギーによって変形部257が変形する。変形部257は、端部が互いに離れる方向に変形して広がる(図8参照)。変形部257が広がって端部間に隙間が生じると、バルーン25の密閉状態が解除される。バルーン25内の液体Qは、変形部257の端部間の隙間を経て外部へ放出される。液体Qが外部へ放出されると、バルーン25は収縮する。
以上説明した変形例1では、変形部257の変形を制御することによって、バルーン25内部の液体Qを吸引する吸引管路を設けずに、バルーン25を収縮させることができる。本変形例1によれば、バルーン25を用いる構成としても、吸引管路を設ける必要がないため、内視鏡を洗浄する際の吸引管路の洗浄を省略することができ、その結果、内視鏡2の洗浄作業を効率的に実施することができる。
なお、上述した実施の形態および変形例1では、通電によってバルーン25の密閉状態を解除するために変形部を変形させる例について説明したが、変形部の制御を逆にしてもよい。例えば、通電した状態によって、変形部の形状を、バルーン25の密閉状態を維持するため形状に維持し、通電を解除することによって、変形部の形状を、バルーン25の密閉状態を解除するための形状に変形させる構成としてもよい。
(変形例2)
次に、変形例2について説明する。図9および図10は、変形例2に係る内視鏡の挿入部における変形部の動作を説明するための図である。変形例2は、上述した実施の形態の内視鏡において、変形部255を変形部258に代え、電線256を送気吸引管路259に代えた以外は、実施の形態と同じ構成である。上述した実施の形態と同じ構成には、同じ符号を付す。
変形部258は、伸縮自在な膜258aを有する。膜258aは、生体適合性を有する材料によって形成される。
また、変形部258には、膜258aのバルーン25接続側と反対側に空間258bが形成される。
空間258bは、送気吸引管路259の一端に連結する。送気吸引管路259は、少なくとも挿入部21および操作部22に延び、他端が送気吸引装置(図示略)に接続される。送気吸引管路259は、伝達部に相当する。
変形部258は、送気吸引管路259を経て空間258bに空気が供給されている状態では、膨張した状態が維持される。一方、変形部258は、送気吸引管路259によって空間258bの空気が吸引されると、空間258b内の減圧によって凹む。
空間258bに空気が供給されている状態(図9参照)では、変形部258膨張した状態が維持され、バルーン25と密着する状態を維持する。この状態において、送水管路254に液体Qが送り込まれると、バルーン25内に液体Qが充填され、バルーン25が膨らむ。
バルーン25が液体Qによって膨張した状態において、空間258bの空気が吸引されると、変形部258が凹む(図10参照)。変形部258が凹み、変形部258とバルーン25との間に隙間が生じると、バルーン25の密閉状態が解除される。バルーン25内の液体Qは、この端部間の隙間を経て外部へ放出される。液体Qが外部へ放出されると、バルーン25は収縮する。
以上説明した変形例2では、変形部258の変形を制御することによって、バルーン25内部の液体Qを吸引する吸引管路を設けずに、バルーン25を収縮させることができる。本変形例2によれば、バルーン25を用いる構成としても、吸引管路を設ける必要がないため、内視鏡を洗浄する際の吸引管路の洗浄を省略することができ、その結果、内視鏡2の洗浄作業を効率的に実施することができる。
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、本実施の形態では、超音波振動子としてラジアル型を例にして説明したが、超音波振動子は、リニア型の振動子でもコンベックス型の振動子でも構わない。また、上述した実施の形態では、バルーン係止溝が挿入部21の長手方向に沿って二つ設けられる例について説明したが、超音波振動子を覆うことができれば一つ設けられる構成であってもよい。
また、超音波振動子は、圧電素子が二次元的に配置されるものであってもよい。また、超音波内視鏡は、超音波振動子をメカ的に走査させるものであってもよいし、超音波振動子として複数の素子をアレイ状に設け、送受信にかかわる素子を電子的に切り替えたり、各素子の送受信に遅延をかけたりすることで、電子的に走査させるものであってもよい。
また、本実施の形態では、医療器具として、撮像光学系を有する内視鏡を例にして説明したが、これらに限らず、光学レンズおよび撮像素子を有しない管腔内超音波プローブや、光学系のない細径の超音波ミニチュアプローブを適用してもよい。超音波ミニチュアプローブは、通常、胆道、胆管、膵管、気管、気管支、尿道、尿管へ挿入され、その周囲臓器(膵臓、肺、前立腺、膀胱、リンパ節等)を観察する際に用いられる。
また、本実施の形態におけるバルーン25内部の液体の放出に係る構成は、ダイレータ等の処置具に適用することができる。
また、超音波観測装置は、据置型に限らず、ポータブル、ウェアラブルの装置としてもよい。
本発明は、特許請求の範囲に記載した技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な実施の形態を含みうるものである。
以上説明した本発明にかかる医療器具および内視鏡は、効率的に洗浄作業を実施するのに有用である。
1 内視鏡システム
2 内視鏡
3 超音波観測装置
4 内視鏡観察装置
5 表示装置
6 光源装置
7 コネクタ部
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24 超音波振動子
25 バルーン
31 超音波ケーブル
41 ビデオケーブル
71 差し込み部
72 ライトガイド
73 送気コネクタ
74 送水コネクタ
75 加圧管
76 吸引口金
100 送水タンク
211 先端部
212 硬性部材
213 湾曲部
251 第1バルーン係止溝
252 第2バルーン係止溝
253 開口部
254 送水管路
255、257、258 変形部
256 電線
258a 膜
259 送気吸引管路

Claims (8)

  1. 細長形状をなす本体部と、
    前記本体部に取り付けられるバルーンが密着し、前記本体部に形成される係止部と、
    前記本体部の内部に形成され、前記バルーン内部に媒体を供給する供給管路と、
    前記バルーンが取り付けられた状態において前記バルーン内部に位置する前記本体部に開口し、前記供給管路の開口をなす開口部と、
    前記係止部に設けられ、変形により前記バルーンと前記係止部との密着を解除する隙間を生じさせる変形部と、
    前記本体部の内部に配設され、前記変形部を変形させるための動力を伝達する伝達部と、
    を備える医療器具。
  2. 前記変形部は、
    前記係止部の一部に設けられ、前記係止部の外周に対して変位する、
    請求項1に記載の医療器具。
  3. 前記変形部は、前記係止部の内部へ凹んで変形する、
    請求項2に記載の医療器具。
  4. 前記変形部は、
    前記係止部の外周に設けられ、端部同士が接触して前記バルーンの密閉状態を維持する環状の状態から、前記係止部の外周に対して拡径し、前記端部同士が互いに離れる方向に広がり、前記隙間が生じる
    請求項1に記載の医療器具。
  5. 前記変形部は、形状回復性を有する、
    請求項1に記載の医療器具。
  6. 前記伝達部は、導電部材によって形成される、
    請求項1に記載の医療器具。
  7. バルーンを係止する係止部、前記係止部に設けられ、変形により前記バルーンと前記係止部との密着を解除する隙間を生じさせる変形部、および、前記変形部を変形させるための動力を伝達する伝達部を有する挿入部、
    を備え、
    前記挿入部の先端には、超音波を送受信する超音波振動子が設けられ
    前記挿入部の内部には、前記バルーン内部に媒体を供給する供給管路が形成され、
    前記超音波振動子は前記バルーンに覆われる、
    内視鏡。
  8. 前記バルーンは、前記挿入部に取り付けられる開口が形成され、伸縮性を有し
    前記バルーンの開口が、前記変形部に取り付けられる、
    請求項に記載の内視鏡。
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