本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
(実施形態1)
図1を参照して、サイネージシステム50について説明する。図1は、サイネージシステム50の構成を示す図である。サイネージシステム50は、例えば、比較的大きなショッピングモール、交通機関、または、小規模な店舗に導入される。サイネージシステム50は、「表示制御システム」の一例である。
図1に示すように、サイネージシステム50は、表示データ作成装置1と、サーバ2と、セットトップボックス3と、表示装置4とを備える。なお、図1では、表示データ作成装置1として、ラップトップ型の情報処理装置を示しているが、表示データ作成装置1の形態については特に限定されない。サーバ2は、例えばサイネージサーバである。サーバ2は、ウェブサーバとして機能する。また、セットトップボックス3は、表示制御装置の一例である。
表示データ作成装置1と、サーバ2と、セットトップボックス3とは、ネットワークNeを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークNeは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、または、WAN(Wide Area Network)である。ネットワークNeには、各種通信機器が接続されている。各種通信機器は、例えば、ルーター、ブリッジ、アクセスポイント、ハブ、及び、リピーターである。セットトップボックス3には、表示装置4が接続されている。セットトップボックス3と表示装置4とは、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルで接続されている。
サイネージシステム50において、表示データ作成装置1は、画像と移動するテロップとを表示装置4に表示するための表示データDaを生成する。表示データDaは、例えば、サイネージデータである。サーバ2は、表示データ作成装置1が生成した表示データDaを取得して、セットトップボックス3に送信する。すなわち、サーバ2は、表示データDaをセットトップボックス3にデータ配信する。セットトップボックス3は、サーバ2から表示データDaを受信し、受信した表示データDaを表示装置4で表示可能な形式に変換して、形式を変換した表示データDaを表示装置4に送信する。そして、表示装置4は、セットトップボックス3から受信した表示データDaを表示する。表示装置4は、例えば、駅のコンコース、バス停、公共施設の内壁、または、道路に面した建物の外壁等の、様々な場所に設置される。サイネージシステム50において、表示装置4は単数であってもよいし、複数であってもよい。また、サイネージシステム50において、セットトップボックス3は単数であってもよいし、複数であってもよい。例えば、サイネージシステム50が複数の表示装置4を備える場合、複数の表示装置4に対して1つのセットトップボックス3が接続されていてもよいし、複数の表示装置4に対してそれぞれ異なるセットトップボックス3が接続されていてもよい。
次に、図2を参照して、表示データ作成装置1について説明する。図2は、表示データ作成装置1を示す図である。図2に示すように、表示データ作成装置1は、制御部10と、表示部11と、入力部12と、通信部13と、記憶部14とを備える。
記憶部14は、記憶装置を含み、ソフトウェアのようなコンピュータプログラム及び種々のデータを記憶する。具体的には、記憶部14は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリ)と、ソリッドステートドライブ、及び/または、ハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。記憶部14は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。記憶部14は、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ読取可能記憶媒体)の一例である。
表示部11は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)である。表示部11は、種々の画像を表示する。
入力部12は、例えば、表示データ作成装置1が備える操作キー、又は表示部11に設けられたタッチパネルを含む。なお、表示データ作成装置1は、タッチパネルを備えていなくてもよい。操作キーには、マウス、及び/または、キーボードのような入力デバイスも含まれる。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを含む。制御部10のプロセッサは、記憶部14の記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、表示部11、入力部12、通信部13及び記憶部14を制御する。なお、プロセッサは、「コンピュータ」の一例に相当する。制御部10のプロセッサは、記憶部14の記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、取得部101、実行部102、及び、生成部103として機能する。つまり、制御部10は、取得部101、実行部102、及び、生成部103を含む。
なお、記憶部14及び制御部10は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)のような集積回路で構成されてもよい。
記憶部14は、種々のデータとして、例えば、画像データGD、テロップデータTD、レイアウトデータLD、及びプレイリストPLを記憶する。
画像データGDは、表示装置4に表示される画像Gaに対応する。つまり、画像データGDは、画像Gaを表す。画像データGDに対応する画像Gaは、動画であってもよいし静止画であってもよい。記憶部14は、例えば、ネットワーク、又はUSB(Universal Serial Bus)メモリのような外部記憶装置を介して取得された画像データGDを記憶する。画像データGDは、再生条件J1を含む。再生条件J1は、画像データGDに対応する画像Gaを表示装置4に表示するための条件である。再生条件J1は、例えば、画像データGDに対応する画像Gaを表示装置4に表示させる表示時期を示す情報を含む。画像データGDの詳細については後述する。
テロップデータTDは、表示装置4に表示されるテロップTeに対応する。つまり、テロップデータTDは、テロップTeを表す。記憶部14は、例えば、操作者が入力部12を介して作成したテロップデータTDを記憶する。テロップデータTDは、文字列情報J2、フォント情報J3、背景情報J4、移動方向情報J5、移動速度情報J6、及び再生条件J7を含む。テロップデータTDの詳細については後述する。
レイアウトデータLDは、画像データGDに対応する画像Ga、及びテロップデータTDに対応するテロップTeの各々が表示装置4に表示されるときの配置を示す。記憶部14は、例えば、操作者が入力部12を介して設定したレイアウトデータLDを記憶する。レイアウトデータLDは、位置情報J8及びサイズ情報J9を含む。位置情報J8は、表示装置4が表示データDaを表示するときの、画像Gaの表示位置及びテロップTeの表示位置を示す。サイズ情報J9は、表示装置4が表示データDaを表示するときの、画像Gaの表示サイズ及びテロップTeの表示サイズを示す。
プレイリストPLは、表示装置4が表示データDaを表示するときに、画像Ga及びテロップTeを表示する順序を示す。記憶部14は、例えば、操作者が入力部12を介して設定したプレイリストPLを記憶する。
取得部101は、表示データ作成装置1が表示データDaを生成する指示を受け付けることに応じて、画像データGDとテロップデータTDとを取得する。
実行部102は、取得部101が取得した画像データGD及びテロップデータTDに基づいて、テロップTeの移動速度vを基準値に近似させるための処理(以下、本明細書において「近似処理」と記載する場合がある。)をテロップデータTDに対して実行する。テロップTeの移動速度vは、表示装置4がテロップTeを表示するときのテロップTeが移動する速度を示す。また、基準値は、操作者が任意に設定する。なお、近似処理の詳細については後述する。
そして、生成部103は、画像データGDと、近似処理が実行された後のテロップデータTDとに基づいて、表示データDaを生成する。従って、テロップTeの移動速度vが速すぎたり遅すぎたりすることを抑制できる。その結果、表示データDaの視聴者にとって読みやすいテロップTeを表示装置4に表示できる。
ここで、画像データGD、テロップデータTD、レイアウトデータLD、及びプレイリストPLは、表示データDaを構成する。すなわち、表示データDaは、画像データGD、テロップデータTD、レイアウトデータLD、及びプレイリストPLを含む。
通信部13は、例えば、ネットワークNeを介してサーバ2と無線通信する。通信部13は、無線LANモジュール(通信機器)である。なお、通信部13は、サーバ2及びセットトップボックス3の各々と有線接続され、有線通信を行ってもよい。また、通信部13は、Bluetooth(登録商標)で、サーバ2又はセットトップボックス3と無線通信してもよい。通信部13は、例えば、生成部103が生成した表示データDaをサーバ2に送信する。すなわち、通信部13は、例えば、画像データGD、テロップデータTD、レイアウトデータLD、及びプレイリストPLをサーバ2に送信する。
次に、図3を参照して、サーバ2について説明する。図3は、サーバ2を示す図である。図3に示すように、サーバ2は、制御部20と、通信部21と、記憶部22とを備える。
通信部21のハードウェア構成は、表示データ作成装置1の通信部13のハードウェア構成と同様である。通信部21は、例えば、ネットワークNeを介して、表示データ作成装置1又はセットトップボックス3と無線通信する。通信部21は、例えば、表示データ作成装置1から表示データDaを受信する。すなわち、通信部21は、例えば、画像データGD、テロップデータTD、レイアウトデータLD、及びプレイリストPLを受信する。
記憶部22のハードウェア構成は、表示データ作成装置1の記憶部14のハードウェア構成と同様である。記憶部22は、例えば、コンピュータプログラム及び種々のデータを記憶する。記憶部22は、例えば、通信部21が受信した表示データDaの形式を変えて記憶する。すなわち、記憶部22は、通信部21が受信した画像データGD、テロップデータTD、レイアウトデータLD、及びプレイリストPLの各々のデータ形式を変えたり、必要な情報を付加したりして、画像データGD2、テロップデータTD2、レイアウトデータLD2、及びプレイリストPL2を記憶する。従って、画像データGD2、テロップデータTD2、レイアウトデータLD2、及びプレイリストPL2は、それぞれ、画像データGD、テロップデータTD、レイアウトデータLD、及びプレイリストPLと実質的に同一である。なお、記憶部22は、画像データGD、テロップデータTD、レイアウトデータLD、及びプレイリストPLのデータ形式を変えたり、必要な情報を付加したりすることなく記憶してもよい。
制御部20は、CPUのようなプロセッサを含む。制御部20のプロセッサは、記憶部22の記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、通信部21及び記憶部22を制御する。
また、制御部20のプロセッサは、記憶部22に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、生成部201として機能する。つまり、制御部20は、生成部201を含む。生成部201は、スケジュールSCを生成する。
スケジュールSCは、表示データ作成装置1から受信した表示データDaを表示装置4に表示させる予定を示す。例えば、操作者がサーバ2の入力部を介して設定した情報に基づいて、生成部201は、スケジュールSCを生成して、記憶部22に記憶させる。ここで、スケジュールSCは、表示データDaを構成する。すなわち、表示データDaは、スケジュールSCをさらに含む。
通信部21は、例えば、記憶部22が記憶する表示データDaをセットトップボックス3に送信する。すなわち、通信部21は、例えば、画像データGD2、テロップデータTD2、レイアウトデータLD2、プレイリストPL2、及びスケジュールSCをセットトップボックス3に送信する。
次に、図4を参照して、セットトップボックス3及び表示装置4について説明する。図4は、セットトップボックス3及び表示装置4を示す図である。図4に示すように、セットトップボックス3は、制御部30と、通信部31と、記憶部32とを備える。
通信部31のハードウェア構成は、表示データ作成装置1の通信部13のハードウェア構成と同様である。通信部31は、例えば、ネットワークNeを介して、サーバ2と無線通信する。通信部31は、例えば、サーバ2の通信部21が送信した表示データDaを受信する。すなわち、通信部31は、例えば、サーバ2の通信部21が送信した画像データGD2、テロップデータTD2、レイアウトデータLD2、プレイリストPL2、及びスケジュールSCを受信する。
記憶部32のハードウェア構成は、表示データ作成装置1の記憶部14のハードウェア構成と同様である。記憶部32は、例えば、コンピュータプログラム及び種々のデータを記憶する。記憶部32は、例えば、通信部31が受信した表示データDaの形式を変えて記憶する。すなわち、記憶部32は、通信部31が受信した画像データGD2、テロップデータTD2、レイアウトデータLD2、プレイリストPL2、及びスケジュールSCの形式を変えたり、必要な情報を付加したりして、画像データGD3、テロップデータTD3、レイアウトデータLD3、プレイリストPL3、及びスケジュールSC3を記憶する。従って、画像データGD3、テロップデータTD3、レイアウトデータLD3、プレイリストPL3、及びスケジュールSC3は、それぞれ、画像データGD2、テロップデータTD2、レイアウトデータLD2、プレイリストPL2、及びスケジュールSCと実質的に同一である。なお、記憶部32は、画像データGD2、テロップデータTD2、レイアウトデータLD2、プレイリストPL2、及びスケジュールSCのデータ形式を変えたり、必要な情報を付加したりすることなく記憶してもよい。
制御部30は、CPUのようなプロセッサを含む。制御部30のプロセッサは、記憶部32の記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、通信部31及び記憶部32を制御する。
また、制御部30のプロセッサは、記憶部22に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、変換部301として機能する。つまり、制御部30は、変換部301を含む。変換部301は、画像データGD3及びテロップデータTD3を表示装置4で表示可能な形式に変換する。
通信部31は、スケジュールSC3に従って、記憶部32が記憶する表示データDaを表示装置4に送信する。すなわち、通信部31は、スケジュールSC3に従って、変換部301に形式を変換された画像データGD3、変換部301に形式を変換されたテロップデータTD3、レイアウトデータLD3、及びプレイリストPL3を表示装置4に送信する。
表示装置4は、制御部40と、表示部41と、通信部42と、記憶部43とを備える。
通信部42のハードウェア構成は、表示データ作成装置1の通信部13のハードウェア構成と同様である。通信部42は、セットトップボックス3の通信部31が送信した表示データDaを受信する。すなわち、通信部42は、セットトップボックス3の通信部31が送信した画像データGD3、テロップデータTD3、レイアウトデータLD3、及びプレイリストPL3を受信する。
記憶部43のハードウェア構成は、表示データ作成装置1の記憶部14のハードウェア構成と同様である。記憶部43は、例えば、コンピュータプログラム及び種々のデータを記憶する。記憶部43は、例えば、通信部42が受信した画像データGD3、テロップデータTD3、レイアウトデータLD3、及びプレイリストPL3の形式を変えたり、必要な情報を付加したりして、画像データGD4、テロップデータTD4、レイアウトデータLD4、及びプレイリストPL4を記憶する。従って、画像データGD4、テロップデータTD4、レイアウトデータLD4、及びプレイリストPL4は、それぞれ、画像データGD3、テロップデータTD3、レイアウトデータLD3、及びプレイリストPL3と実質的に同一である。なお、記憶部43は、画像データGD3、テロップデータTD3、レイアウトデータLD3、及びプレイリストPL3のデータ形式を変えたり、必要な情報を付加したりすることなく記憶してもよい。
制御部40は、CPUのようなプロセッサを含む。制御部40のプロセッサは、記憶部32の記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、表示部41、通信部42及び記憶部43を制御する。
表示部41は、セットトップボックス3から受信した表示データDaを表示する。
次に、図5及び図6を参照して、表示データ作成装置1の記憶部14が記憶する画像フォルダF1と関連付けて、表示データDaを構成する画像データGDについて説明する。図5は、画像フォルダF1を示す図である。画像フォルダF1は、例えば、表示データ作成装置1の表示部11によって表示される。図5に示すように、画像フォルダF1には、表示データ作成装置1の記憶部14が記憶する画像データGDが格納されている。本実施形態において、画像フォルダF1には、4つの画像データGDが格納されている。
画像フォルダF1では、画像データGDのファイル名と共に、画像データGDの表示時間Ptg及び再生条件J1が表示されている。表示時間Ptgは、表示装置4が画像Gaを表示する時間のことである。例えば、「山a.bmp」の画像データGDの表示時間Ptgは1分であり、再生条件J1である「9月末まで」が設定されている。また、例えば、「山b.bmp」の画像データGDの表示時間Ptgは1分であり、再生条件J1が設定されていない。
また、画像フォルダF1では、画像データGDと共に、条件設定ボタンB1、テロップ設定ボタンB2、及び削除ボタンB3が表示されている。条件設定ボタンB1が選択されると、対応する画像データGDの再生条件J1を設定するための設定画面PW1が表示される。テロップ設定ボタンB2が選択されると、対応する画像データGDに、記憶部14に記憶されたテロップデータTDを関連づけるためのテロップフォルダF2が表示される。削除ボタンB3が選択されると、対応する画像データGDが画像フォルダF1から削除される。例えば、「山.bmp」の画像データGDに対応する条件設定ボタンB1が選択されると、「山.bmp」の画像データGDの再生条件J1を設定するための設定画面PW1が表示される。なお、画像データGDには、再生条件J1を設定してもよいし、再生条件J1を設定しなくてもよい。
図6は、再生条件J1を設定するための設定画面PW1を示す。設定画面PW1は、例えば、表示部11によって表示される。図6に示すように、設定画面PW1は、複数の設定領域A1~A6を有する。設定領域A1~A6では、各種項目が設定される。具体的には、設定領域A1では、再生条件J1の条件名が設定される。設定領域A2では、画像データGDに対応する画像Gaを表示装置4に表示させる期間が設定される。設定領域A3では、画像データGDに対応する画像Gaを表示装置4に表示させる時刻が設定される。設定領域A4では、画像データGDに対応する画像Gaを表示装置4に表示させる日付が設定される。設定領域A5では、画像データGDに対応する画像Gaを表示装置4に表示させる曜日が設定される。設定領域A6では、画像データGDに対応する画像Gaを表示装置4に表示させる週が設定される。複数の設定領域A1~A6で設定された情報は、再生条件J1に相当する。なお、再生条件J1において、複数の設定領域A2~A6のうちの少なくとも1つの設定領域で項目が設定されればよい。
また、設定画面PW1は、ボタンB4及びボタンB5を有する。ボタンB4が選択されると、複数の設定領域A1~A6で設定された項目に基づいて、画像データGDの再生条件J1が生成される。ボタンB5が選択されると、画像データGDの再生条件J1を生成することなく、設定画面PW1が閉じられる。
次に、図7及び図8を参照して、表示データ作成装置1の記憶部14が記憶するテロップフォルダF2と関連付けて、テロップデータTDについて説明する。図7は、テロップデータTDを作成するためのテロップ作成画面PW2を示す。テロップ作成画面PW2は、複数の設定領域A7~A18を有する。設定領域A7~A17では、各種項目が設定される。具体的には、設定領域A7では、テロップデータTDの名称が設定される。本実施形態において、テロップデータTDの名称は、「天気予報」である。
設定領域A8では、テロップデータTDを構成する文字列Stが設定される。設定領域A9では、設定領域A8で設定する文字列Stの記述にHTML(HyperText Markup Language)タグを使用するか否か設定される。設定領域A8及び設定領域A9で設定された情報は、文字列情報J2に相当する。本実施形態において、文字列Stは、「本日は晴天なり。明日は曇天なり。明後日は雨天なり。明々後日は荒天なり。」であり、文字列Stの記述にHTMLタグを使用しない。
設定領域A10では、テロップTeを構成する文字列Stの書字方向が設定される。設定領域A11では、文字列Stを構成する各文字のフォントの種類及びフォントの大きさが設定される。設定領域A12では、文字列Stを構成する各文字の色が設定される。設定領域A13では、文字列Stを構成する各文字の装飾方法が設定される。設定領域A10~設定領域A13で設定された情報は、フォント情報J3に相当する。
設定領域A14では、テロップTeの背景色が設定される。設定領域A15では、テロップTeの背景色を透過させるか否かが設定される。設定領域A14及び設定領域A15で設定された情報は、背景情報J4に相当する。
設定領域A16では、テロップTeの移動する方向が設定される。設定領域A16で設定された情報は、移動方向情報J5に相当する。
設定領域A17では、テロップTeの移動速度vが設定される。例えば、操作者が操作子Cuを操作して、テロップTeの移動速度vを設定する。本実施形態において、操作子Cuには、テロップTeの移動速度vの段階が表示されている。設定領域A17で設定された情報は、移動速度情報J6に相当する。
設定領域A18では、テロップTeの移動速度vを自動調整するか否かが設定される。「テロップTeの移動速度vの自動調整」とは、テロップTeの移動速度vを基準値に近似させるための処理のことである。操作者が設定領域A18を選択すると、テロップTeの移動速度vが自動調整される。テロップTeの移動速度vを自動調整する場合、操作者は、設定領域A17でテロップTeの移動速度vを設定できない。
テロップ作成画面PW2は、ボタンB6~ボタンB8を更に有する。ボタンB6が選択されると、テロップTeの文字列Stを構成する各文字のフォントの種類及びフォントのサイズの候補が表示される。操作者は、表示された候補から所望の項目を選択して、文字列Stを構成する各文字のフォントの種類及び/又はフォントの大きさを設定する。ボタンB7が選択されると、複数の設定領域A7~A18で設定された項目に基づいて、制御部10は、テロップデータTDを生成し、生成したテロップデータTDを記憶部14に記憶させる。ボタンB8が選択されると、テロップデータTDが生成されることなく、テロップ作成画面PW2が閉じられる。
図8は、テロップフォルダF2を示す図である。テロップフォルダF2は、例えば、表示データ作成装置1の表示部11によって表示される。図8に示すように、テロップフォルダF2には、テロップ作成画面PW2で生成されたテロップデータTDが格納されている。本実施形態において、テロップフォルダF2には、3つのテロップデータTDが格納されている。
テロップフォルダF2では、テロップデータTDのファイル名と共に、テロップデータTDの表示時間Ptt及び再生条件J7が表示されている。例えば、「天気予想.tlp」のテロップデータTDの表示時間Pttは10秒であり、再生条件J7は設定されていない。
また、テロップフォルダF2では、テロップデータTDと共に、条件設定ボタンB9、編集ボタンB10、削除ボタンB11が表示されている。条件設定ボタンB9が選択されると、対応するテロップデータTDの再生条件J7を設定するための設定画面が表示される。テロップデータTDの再生条件J7を設定するための設定画面は、画像データGDの再生条件J1を設定するための設定画面PW1(図6参照)と類似している。編集ボタンB10が選択されると、対応するテロップデータTDの内容を編集するためのテロップ編集画面PW8(図21を参照して後述する)が表示される。削除ボタンB11が選択されると、対応するテロップデータTDがテロップフォルダF2から削除される。例えば、「天気予想.tlp」のテロップデータTDに対応する編集ボタンB10が選択されると、「天気予想.tlp」のテロップデータTDを編集するためのテロップ編集画面PW8が表示される。なお、テロップデータTDには、再生条件J7を設定してもよいし、再生条件J7を設定しなくてもよい。
次に、図9を参照して、画像データGDに関連付けられたテロップデータTDについて説明する。図9は、画像データGDにテロップデータTDが関連付けられた後の画像フォルダF1を示す図である。図9に示すように、画像フォルダF1において、画像データGDと、画像データGDに関連付けられたテロップデータTDとが1行で表示されている。具体的には、例えば、「山a.bmp」の画像データGDには、「天気予想.tlp」のテロップデータTDが関連付けられている。
次に、図10を参照して、表示データ作成装置1の記憶部14が記憶するテーブルTbについて説明する。図10は、記憶部14が記憶するテーブルTbを示す。すなわち、記憶部14は、テーブルTbを記憶する。図10に示すように、記憶部14は、テーブルTbにおいて、画像データGDと、再生条件J1と、テロップデータTDと、テロップTeを構成する文字列Stのサイズと、画像Gaの表示時間Ptgとを関連付けて記憶している。すなわち、記憶部14は、画像Gaと、画像Gaを表示装置4に表示させる表示時期とを関連付けて記憶している。
次に、図11を参照して、レイアウトデータLDについて説明する。図11は、レイアウトデータLDを生成するための生成画面ESを示す。図11に示すように、例えば、生成画面ESは、フォルダ表示欄R1、レイアウト欄R2、表示位置設定欄R3、画面サイズ設定欄R4、及び表示項目設定欄R5を有する。
フォルダ表示欄R1には、記憶部14が記憶する画像フォルダF1及び/又はテロップフォルダF2が表示される。本実施形態において、フォルダ表示欄R1には、記憶部14が記憶する画像フォルダF1及びテロップフォルダF2が表示されている。
表示項目設定欄R5では、表示装置4が表示データDaを表示するときに、表示装置4に表示する項目が設定される。本実施形態において、チェックマークが表示された項目が表示装置4に表示される。従って、図11に示す例では、表示装置4が表示データDaを表示するときに、表示装置4は、「画像1」及び「テロップ1」を表示する。
レイアウト欄R2には、表示項目設定欄R5で設定された項目の表示領域が表示される。例えば、本実施形態において、レイアウト欄R2には、画像Gaを表示するための画像表示領域R21と、テロップTeを表示するためのテロップ表示領域R22とが表示されている。すなわち、レイアウト欄R2は、画像表示領域R21と、テロップ表示領域R22とを有する。画像表示領域R21は、表示項目設定欄R5で設定された「画像1」の項目に対応し、表示装置4が表示データDaを表示するときに、画像Gaを表示する画像表示領域K1を示す。テロップ表示領域R22は、表示項目設定欄R5で設定された「テロップ1」の項目に対応し、表示装置4が表示データDaを表示するときに、テロップTeを表示するテロップ表示領域K2を示す。なお、レイアウト欄R2において、画像表示領域R21及び/又はテロップ表示領域R22のそれぞれの枠をドラッグすることによって、枠をドラッグされた画像表示領域R21及び/又はテロップ表示領域R22のサイズが変更される。
表示位置設定欄R3では、表示装置4が表示データDaを表示するときの、表示装置4での表示データDaの表示位置が設定される。例えば、表示位置設定欄R3では、表示装置4での表示データDaの左上の座標が設定される。
画面サイズ設定欄R4では、表示データDaを表示装置4に表示するときの、表示データDaの表示サイズが設定される。
操作者は、例えば、フォルダ表示欄R1に表示されている画像フォルダF1を画像表示領域R21にドラッグアンドドロップして、画像フォルダF1を画像表示領域R21に割り当てる。また、操作者は、例えば、フォルダ表示欄R1に表示されているテロップフォルダF2をテロップ表示領域R22にドラッグアンドドロップして、テロップフォルダF2をテロップ表示領域R22に割り当てる。
レイアウト欄R2、表示位置設定欄R3、画面サイズ設定欄R4、及び表示項目設定欄R5で設定された情報は、レイアウトデータLDに相当する。
また、生成画面ESでは、プレビューボタンB12、プレイリスト表示ボタンB13、及び保存ボタンB14が表示されている。プレビューボタンB12が選択されると、生成部103は、生成画面ESで設定された内容に基づいて、表示データDaを生成する。そして、表示部11は、生成部103に生成された表示データDaが表示装置4に表示される状態をプレビューする。
プレイリスト表示ボタンB13が選択されると、プレイリストPLが表示される。プレイリストPLについては、図22A及び図22Bを参照して後述する。保存ボタンB14が選択されると、生成部103は、生成した表示データDaを記憶部14に記憶させる。なお、操作者は、プレビューボタンB12を選択することなく、保存ボタンB14を選択してもよい。この場合、保存ボタンB14が選択されたときに、生成部103は、表示データDaを生成する。
次に、図12を参照して、テロップTeの移動速度vを自動設定しない場合の表示データDa1について説明する。図12は、表示装置4に表示される表示データDa1を示す。ここで、テロップTeの移動速度vの自動調整をしないと設定されている場合、実行部102がテロップデータTDに対して近似処理を実行することなく、生成部103は、画像データGDとテロップデータTDとに基づいて、表示データDa1を生成する。従って、テロップデータTDに対して近似処理をしない場合、テロップTeの移動速度v(移動速度情報J6)は、テロップ作成画面PW2(図7参照)において操作者が設定した値である。
図12に示すように、表示データDa1は、画像表示領域K1及びテロップ表示領域K2を含む。画像表示領域K1は、図11を参照して説明した生成画面ESの画像表示領域R21に対応する。具体的には、画像表示領域R21で設定した位置及びサイズに対応して、画像表示領域K1が表示される。画像表示領域K1には、画像データGDに対応する画像Gaが表示される。
テロップ表示領域K2は、生成画面ESのテロップ表示領域R22に対応する。具体的には、テロップ表示領域K2の幅W1及び高さH1は、それぞれ、生成画面ESのテロップ表示領域R22に対応して表示される。テロップ表示領域K2には、テロップデータTDに対応するテロップTeが表示される。
テロップ表示領域K2において、テロップTeを構成する文字列Stは、移動方向情報J5及び移動速度情報J6に基づいて、方向D1に沿って移動速度vで移動する。本実施形態において、方向D1は、左方向に向いている。また、文字列Stを構成する各文字は、フォント情報J3に基づいて表示されている。さらに、テロップ表示領域K2において、背景情報J4に基づいて、テロップTeの背景が表示されている。
ここで、テロップデータTDに対して近似処理をしない場合、画像Ga及びテロップTeは、画像Gaに対応する画像データGDの表示時間Ptgと、テロップTeに対応するテロップデータTDの表示時間Pttとのうちの長い方の時間にわたって表示装置4に表示される。ただし、画像Gaが表示時間Ptgにわたって表示装置4に表示され、テロップTeが表示時間Pttにわたって表示装置4に表示されてもよい。また、画像Ga及びテロップTeは、表示時間Ptgと表示時間Pttとのうちの短い方の時間にわたって表示装置4に表示されてもよい。
次に、図10及び図13~図21を参照して、テロップデータTDに対して実行される近似処理について説明する。テロップ作成画面PW2(図7参照)において、テロップTeの移動速度vを自動調整すると設定されている場合、表示データ作成装置1が表示データDaを生成する指示を受け付けたことに応じて、実行部102は、テロップデータTDに対して近似処理を実行する。そして、生成部103は、画像データGDと近似処理が実行された後にテロップデータTDとに基づいて、表示データDaを生成する。
具体的には、実行部102がテロップデータTDに対して近似処理を実行する場合、まず、取得部101は、記憶部14から画像データGD及びテロップデータTDを取得する。具体的には、取得部101は、生成画面ESのレイアウト欄R2に割り当てられた画像フォルダF1を構成する画像データGD、及びテロップフォルダF2を構成するテロップデータTDを取得する。
そして、実行部102は、取得部101が取得した画像データGDに対応する画像Gaの表示時間Ptgに基づいて、テロップデータTDに対して近似処理を実行する。従って、テロップTeの移動速度vが速すぎたり遅すぎたりすることを抑制しつつ、画像Gaの表示時間Ptgに合わせるように、テロップTeの移動速度vを調整できる。その結果、表示データDaの視聴者が感じる違和感を抑制できる。
具体的には、実行部102は、表示装置4が画像Gaを表示する時間と、表示装置4がテロップTeを表示する時間と、を一致させるように、テロップTeの移動速度vを基準値に近似させる。このとき、実行部102は、画像データGDが表示されると共に、テロップTeを構成する文字列Stの先頭を表示させ、画像データGDの表示を終了させると共に、文字列Stの末尾の表示を終了させるように、テロップTeの移動速度vを基準値に近似させる。以下、テロップTeの移動速度vを基準値に近似させるための処理について具体的に説明する。
例えば、まず、実行部102は、表示装置4のうちのテロップTeが表示されるテロップ表示領域K2のサイズと、テロップTeのサイズと、画像Gaが表示装置4に表示される表示時間Ptgと、表示時間Ptgの間にテロップTeが表示装置4に表示される回数とに基づいて、移動速度vを算出する。従って、表示装置4に表示されるテロップTeの移動速度vを精度よく算出できる。その結果、テロップTeの移動速度vを、より精度良く基準値に近似させることができる。具体的には、例えば、実行部102は、式(1)に従って、テロップTeの移動速度vを算出する。
v=(W+S)×n/(T-(n-1)×B)・・・(1)
式(1)において、vは、テロップTeの移動速度vを示す。Wは、生成画面ESで設定したテロップ表示領域R22に対応するテロップ表示領域K2の幅Wを示す。つまり、幅Wは、テロップ表示領域K2のサイズを示す。Sは、テロップTeの幅、すなわち、テロップTeを構成する文字列Stの幅Sを示す。幅Sは、テロップTeのサイズを示す。nは、表示装置4がテロップTeを表示する表示回数nを示す。Tは、画像Gaの表示時間Ptgを示す。Bは、1つの画像データGDに対応する画像Gaを表示した後に、次の画像データGDに対応する画像Gaを表示するまでの時間を示す。なお、画像データGDが他の画像データGDに切り替わるときに、画像Gaに対してトランジションが設定されてもよい。トランジションは、例えばフェードイン、フェードアウト、又はワイプのような特殊効果である。この場合、時間Bは、例えば、画像Gaに対するトランジションが終了してから、他の画像データGDが表示されるまでの時間に対応する。
実行部102は、算出した移動速度vと、基準値との差分が閾値以下であるか否かを判定する。移動速度vと基準値との差分が閾値以下である場合、実行部102は、テロップTeの移動速度vが基準値に近似していると判定する。なお、テロップTeの移動速度vと基準値とが一致している場合であっても、実行部102は、テロップTeの移動速度vが基準値に近似していると判定する。つまり、本明細書において、「近似」は、「一致」を含む概念である。
一方、移動速度vと基準値との差分が閾値より大きい場合、実行部102は、テロップTeの移動速度vが基準値に近似していないと判定する。移動速度vが基準値に近似していない場合、実行部102は、移動速度vと基準値との差分を閾値以下にして、移動速度vを基準値に近似させる。従って、移動速度vを基準値により近似させることができる。その結果、表示データDaの視聴者にとって、より読みやすいテロップTeを表示装置4に表示できる。
具体的には、移動速度vが基準値に近似していない場合、実行部102は、表示回数nと、テロップ表示領域K2のサイズ(幅W)と、テロップTeのサイズ(幅S)とのうちの少なくとも1つを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。従って、テロップTeの移動速度vが速すぎたり遅すぎたりすることを抑制できる。その結果、表示データDaの視聴者にとって読みやすいテロップを表示装置4に表示できる。
ここで、テロップTeの表示回数nは、移動するテロップTeを構成する文字列Stの先頭から末尾までの全てを表示装置4が表示する回数に相当する。具体的には、テロップTeの先頭が表示されてからテロップTeの末尾の表示が終了するまでが、テロップTeの1回の表示である。そして、テロップTeが移動してテロップTeの先頭が非表示になり、さらにテロップTeの末尾が非表示になることに応じて、テロップTeの先頭が再び表示される。従って、例えば、テロップTeの表示回数nが1回である場合、移動するテロップTeの末尾が非表示になっても、テロップTeの先頭は再度表示されない。また、例えば、テロップTeの表示回数nが2回以上である場合、移動するテロップTeの末尾が非表示になることに応じて、テロップTeの先頭が再度表示される。
また、実行部102は、再生条件J1(表示時期)に応じて変更された画像Gaの表示時間Ptgに基づいて、近似処理をテロップデータTDに対して実行する。従って、画像Gaの表示時期に応じて、適切な移動速度vで移動するテロップTeを表示装置4に表示させることができる。その結果、表示データDaの視聴者にとってより読みやすいテロップTeを表示装置4に表示できる。以下、具体例を挙げて、近似処理について説明する。なお、テロップ表示領域K2の幅W1が1920pixelであり、時間Bが0秒であり、基準値が240pixel/秒であり、閾値が50pixel/秒であり、図10に示したテーブルTbを記憶部14が記憶している場合を例に挙げて説明する。
まず、図10及び図13を参照して、表示回数nの変更に基づく近似処理について説明する。図13は、ポップアップウィンドウPW3が表示された生成画面ESを示す。テロップTeの移動速度vが基準値に近似していない場合、実行部102は、テロップの表示回数nを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。
具体的には、まず、実行部102は、表示装置4がテロップTeを表示する表示回数nに「1」を代入して、移動速度vを算出する。算出された移動速度vと、基準値との差分が閾値以下である場合、実行部102は、算出された移動速度vが基準値に近似していると判定して、表示回数nを確定する。一方、算出された移動速度vと、基準値との差分が閾値より大きい場合、実行部102は、ポップアップウィンドウを表示するように表示部11を制御する。具体的には、例えば、移動速度vと基準値との差分が閾値より大きく、移動速度vが基準値よりも大きい場合、実行部102は、図13に示すようなポップアップウィンドウPW3を表示するように表示部11を制御する。ポップアップウィンドウPW3は、テロップTeの表示回数nを変更するか否かを操作者に選択させるためのウィンドウである。
ここで、操作者がポップアップウィンドウPW3で「いいえ」を選択する場合、実行部102は、テロップTeの表示回数nを変更することなく、テロップ表示領域K2のサイズと、テロップTeのサイズとのうちの少なくとも1つを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。また、操作者がポップアップウィンドウPW3で「キャンセル」を選択する場合、生成部103は、表示データDaの生成をキャンセルする。
さらに、操作者がポップアップウィンドウPW3で「はい」を選択する場合、実行部102は、表示装置4がテロップTeを表示する表示回数nを変更して、基準値に最も近い移動速度vを算出する。算出された移動速度vと、基準値との差分が閾値以下である場合、実行部102は、算出された移動速度vが基準値に近似していると判定して、表示回数nを確定する。
例えば、図10に示すように、「2019年9月末まで」には、「天気予報.tlp」のテロップデータTDに対して、「山a.bmp」の画像データGD及び「山b.bmp」の画像データGDが対応づけられている。つまり、テロップTeの幅Sは、5000pixelであり、テロップTeの画像Gaの表示時間Ptg(T)は、120秒である。
まず、実行部102は、式(1)に対して、各値(W、S、T、B)と、表示回数nに「1」を代入し、テロップTeの移動速度vを算出する。この場合、テロップTeの移動速度vは、57.67pixel/秒である。算出された移動速度vと基準値との差分は、182.24pixel/秒であり、閾値より大きい。従って、実行部102は、表示回数nの値を変更して、テロップTeの移動速度vを算出する。実行部102が表示回数nの値を変更して移動速度vを算出した結果、表示回数nが「4」であるとき、テロップTeの移動速度vは、230.67pixel/秒である。従って、表示回数nが「4」であるときに、テロップTeの移動速度vと基準値の差分が閾値以下であり、実行部102は、算出された移動速度vが基準値に近似していると判定して、表示回数nが「4」であると確定する。その結果、表示データDaが表示装置4に表示されるときには、「山a.bmp」の画像データGD及び「山b.bmp」の画像データGDが1回表示される間に、「天気予報.tlp」のテロップデータTDは4回表示される。
また、図10に示すように、2019年10月以降には、「山a.bmp」の画像データGDは表示されない。すなわち、2019年10月以降には、「天気予報.tlp」のテロップデータTDに対して、「山b.bmp」の画像データGDが対応づけられている。つまり、表示時間Ptg(T)は、60秒である。実行部102は、画像Gaの表示時期に応じて変更された表示時間Ptgに基づいて、近似処理をテロップデータTDに対して実行する。従って、実行部102は、表示時期の異なる表示データDaに対して、再度近似処理を実行する。実行部102が表示装置4に表示される表示回数nの値を変更して移動速度vを算出した結果、表示回数nが「2」であるときに移動速度vと基準値との差分が閾値以下である。従って、2019年10月以降には、「山b.bmp」の画像データGDが1回表示される間に、「天気予報.tlp」のテロップデータTDは2回表示される。
さらに、図10に示すように、「ボート.png」の画像データGDにおいて、文字列Stの幅Sは、8000pixelである。この場合、実行部102が表示回数nを変更しても、移動速度vと基準値との差分は閾値以下にはならない。そこで、表示回数nを変更しても移動速度vと基準値との差分が閾値以下にはならない場合、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズと、テロップのサイズとのうちの少なくとも1つを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。
次に、図10及び図14~図17を参照して、テロップ表示領域K2のサイズの変更に基づく近似処理について説明する。図14は、ポップアップウィンドウPW4が表示された生成画面ESを示す。テロップTeの移動速度vが基準値に近似していない場合であって、移動速度vが基準値よりも大きい場合に、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを小さく変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。
具体的には、まず、実行部102は、式(1)に対して、各値(W、S、T、B)と、表示回数nに所定値を代入して、移動速度vを算出する。算出された移動速度vと、基準値との差分が閾値より大きく、移動速度vが基準値よりも大きい場合、実行部102は、例えば、図14に示すようなポップアップウィンドウPW4を表示するように表示部11を制御する。ポップアップウィンドウPW4は、テロップ表示領域K2のサイズを変更するか否かを操作者に選択させるためのウィンドウである。なお、表示回数nに代入する所定値は、テロップ作成画面PW2で設定されていてもよいし、デフォルトで設定されていてもよい。本実施形態において、所定値が「1」である場合を例に挙げて説明する。
操作者がポップアップウィンドウPW4で「いいえ」を選択する場合、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを変更することなく、テロップTeの表示回数nと、テロップTeのサイズとのうちの少なくとも1つを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。また、操作者がポップアップウィンドウPW4で「キャンセル」を選択する場合、生成部103は、表示データDaの生成をキャンセルする。さらに、操作者がポップアップウィンドウPW4で「はい」を選択する場合、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを変更して、移動速度vと基準値との差分を閾値以下にする。
例えば、図10に示すように、「運勢.tlp」のテロップデータTDに対して、「晩秋.bmp」の画像データGDが対応づけられている。つまり、テロップTeの幅Sは、4000pixelであり、テロップTeの画像Gaの表示時間Ptg(T)は、20秒である。
実行部102は、式(1)に対して、各値(W、S、T、B)と、表示回数nに「1」を代入して、テロップの移動速度vを算出する。この場合、テロップTeの移動速度vは、296pixel/秒である。算出された移動速度vと基準値との差分が、56pixel/秒であり、閾値より大きい。また、算出された移動速度vは基準値よりも大きい。従って、実行部102は、テロップ表示領域K2の幅W1を小さくすることによって、移動速度vを基準値に近似させる処理をテロップデータTDに対して実行する。
図15は、テロップ表示領域K2を小さくした場合の表示データDa2を示す。例えば、実行部102は、テロップ表示領域K2の幅W1(1920pixel)を幅W2(1500pixel)のように小さくすることによって、移動速度vを275pixel/秒まで遅くする。その結果、移動速度vと基準値との差分が35pixel/秒であるため、算出された移動速度vと基準値との差分が閾値以下となる。なお、このときテロップ表示領域K2の高さH1は変更しない。
図16は、ポップアップウィンドウPW5が表示された生成画面ESを示す。移動速度vが基準値に近似していない場合であって、移動速度vが基準値よりも小さい場合に、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを大きく変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。
具体的には、まず、実行部102は、式(1)に対して、各値(W、S、T、B)と、表示回数nに所定値を代入して、移動速度vを算出する。算出された移動速度vと、基準値との差分が閾値より大きく、移動速度vが基準値よりも小さい場合、実行部102は、例えば、図16に示すようなポップアップウィンドウPW5を表示するように表示部11を制御する。ポップアップウィンドウPW5は、ポップアップウィンドウPW4と同様である。
ここで、操作者がポップアップウィンドウPW5で「いいえ」を選択する場合、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを変更することなく、テロップの表示回数nと、テロップのサイズとのうちの少なくとも1つを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。また、操作者がポップアップウィンドウPW5で「キャンセル」を選択する場合、生成部103は、表示データDaの生成をキャンセルする。さらに、操作者がポップアップウィンドウPW5で「はい」を選択する場合、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを大きくするように変更して、移動速度vと基準値との差分を閾値以下にする。
例えば、図10に示すように、「宣伝.tlp」のテロップデータTDに対して、「ボート.png」の画像データGDが対応づけられている。つまり、テロップTeの幅Sは、8000pixelであり、テロップTeの画像Gaの表示時間Ptg(T)は、60秒である。
実行部102は、式(1)に対して、各値(W、S、T、B)と、表示回数nに「1」を代入して、テロップTeの移動速度vを算出する。この場合、テロップTeの移動速度vは、165.33pixel/秒である。算出された移動速度vと基準値との差分は、74.67pixel/秒であり、閾値より大きい。また、算出された移動速度vは基準値よりも小さい。従って、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを大きくすることによって、移動速度vを基準値に近似させるための処理をテロップデータTDに対して実行する。
図17は、テロップ表示領域K2を大きくした場合の表示データDa3を示す。例えば、実行部102は、テロップ表示領域K2の幅W1(1920pixel)を変更せず、高さH1(190pixel)を、高さH1の2倍の高さH2(380pixel)のように大きくする。その結果、テロップTeの移動距離が2倍になり、移動速度vが197.33pixel/秒まで遅くなる。その結果、移動速度vと基準値との差分が42.67pixel/秒であるため、算出された移動速度vと基準値との差分が閾値以下となる。なお、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを変更するとき、テロップ表示領域K2の高さH1を変更すると共に、テロップ表示領域K2の幅W1を変更することによってテロップ表示領域K2のサイズを変更してもよい。その結果、テロップTeの移動距離を微調整できる。
次に、図18及び図19を参照して、テロップTeのサイズの変更に基づく近似処理について説明する。図18は、ポップアップウィンドウPW6が表示された生成画面ESを示す。移動速度vが基準値に近似していない場合に、実行部102は、テロップTeのサイズを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。
具体的には、まず、実行部102は、式(1)に対して、各値(W、S、T、B)と、表示装置4がテロップを表示する表示回数nに「1」を代入して、移動速度vを算出する。例えば、算出された移動速度vと、基準値との差分が閾値より大きく、移動速度vが基準値よりも小さい場合、実行部102は、図18に示すようなポップアップウィンドウPW6を表示するように表示部11を制御する。ポップアップウィンドウPW6は、テロップTeのサイズを変更するか否かを操作者に選択させるためのウィンドウである。
ここで、操作者がポップアップウィンドウPW6で「いいえ」を選択する場合、実行部102は、テロップのサイズを変更することなく、テロップの表示回数nと、テロップ表示領域K2のサイズとのうちの少なくとも1つを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。また、操作者がポップアップウィンドウPW6で「キャンセル」を選択する場合、生成部103は、表示データDaの生成をキャンセルする。さらに、操作者がポップアップウィンドウPW6で「はい」を選択する場合、実行部102は、テロップのサイズを変更して、移動速度vと基準値との差分を閾値以下にする。
例えば、図10に示すように、「運勢.tlp」のテロップデータTDに対して、「晩秋.bmp」の画像データGDが対応づけられている。つまり、テロップTeの幅Sは、4000pixelであり、テロップTeの画像Gaの表示時間Ptg(T)は、20秒である。
実行部102は、式(1)に対して、各値(W、S、T、B)と、表示回数nに「1」を代入して、テロップTeの移動速度vを算出する。この場合、テロップTeの移動速度vは、296pixel/秒である。算出された移動速度vと基準値との差分は、56pixel/秒であり、閾値より大きい。また、算出された移動速度vは基準値よりも小さい。従って、実行部102は、テロップTeのサイズを小さくすることによって、移動速度vを基準値に近似させるための処理をテロップデータTDに対して実行する。ここで、テロップTeのサイズの変更は、例えば、テロップTeの文字列Stを構成する各文字の大きさを変更すること、文字列Stを構成する各文字同士の間隔を変更すること、及び/又は文字列Stを構成する各文字のフォントを変更することである。本実施形態において、テロップTeの文字列Stを構成する各文字の大きさを小さくすることによって、テロップTeのサイズを小さくする。
図19は、テロップTeのサイズを小さくした場合の表示データDa4を示す。例えば、実行部102は、テロップTeの文字列Stを構成する各文字の大きさを72ptから50ptのように小さくする。その結果、テロップTeのサイズが4000pixelから2760pixelまで小さくなり、移動速度vが234pixel/秒まで遅くなる。その結果、移動速度vと基準値との差分が6pixel/秒であるため、算出された移動速度vと基準値との差分が閾値以下となる。
次に、図20及び図21を参照して、テロップTeを構成する文字列Stの変更に基づく近似処理について説明する。図20は、ポップアップウィンドウPW7が表示された生成画面ESを示す。図21は、テロップ編集画面PW8を示す図である。算出された移動速度vが基準値に近似していない場合に、実行部102は、テロップTeを構成する文字列Stの変更を受け付けるテロップ編集画面PW8を表示部11に表示させる。従って、テロップTeを構成する文字列Stをテロップの移動速度vに応じて変更できる。その結果、表示データDaの視聴者にとって読みやすいテロップTeを表示装置4に表示できる。テロップ編集画面PW8は、「受付画面」の一例に相当する。
具体的には、まず、実行部102は、式(1)に対して、各値(W、S、T、B)と、表示装置4がテロップを表示する表示回数nに「1」を代入して、移動速度vを算出する。例えば、算出された移動速度vと、基準値との差分が閾値より大きい場合、実行部102は、図20に示すようなポップアップウィンドウPW7を表示するように表示部11を制御する。ポップアップウィンドウPW7は、テロップTeを構成する文字列Stを変更するか否かを操作者に選択させるためのウィンドウである。
ここで、操作者がポップアップウィンドウPW7で「いいえ」を選択する場合、実行部102は、テロップのサイズを変更することなく、テロップの表示回数nと、テロップのサイズとのうちの少なくとも1つを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させる。また、操作者がポップアップウィンドウPW7で「キャンセル」を選択する場合、生成部103は、表示データDaの生成をキャンセルする。さらに、操作者がポップアップウィンドウPW7で「はい」を選択する場合、実行部102は、テロップ編集画面PW8を表示部11に表示させる。
図21に示すように、テロップ編集画面PW8は、設定領域A19及びボタンB15を有する。設定領域A19は、図7で示したテロップ作成画面PW2の設定領域A8に対応する。具体的には、テロップ編集画面PW8が表示されると、設定領域A19には、設定領域A8で設定された文字列Stが表示されている。操作者は、例えば、設定領域A19に表示された文字列Stを変更する。本実施形態において、テロップデータTDを構成する文字列Stは、「本日は晴天。明日は曇天。明後日は雨天。明々後日は荒天。」に変更されている。そして、ボタンB15が選択されると、設定領域A19に入力された文字列Stに基づいて、テロップデータTDが更新される。そして、実行部102は、画像データGDと、更新されたテロップデータTDとに基づいて、テロップTeの移動速度vを算出し、算出した結果に応じて、テロップデータTDに対して近似処理を実行する。
次に、図22A及び図22Bを参照して、プレイリストPLについて説明する。図22Aは、画像データGDを表示装置4に表示する順序を示すプレイリストPLを示す。図22Aに示すように、プレイリストPLにおいて、画像データGDを表示装置4に表示する順序を表示させる場合、操作者は、「画像」と表示されたタブTb1を選択する。その結果、プレイリストPLには、画像データGDを表示装置4に表示する順序が表示される。表示装置4は、プレイリストPLに基づいて、順次、画像データGDを表示する。
図22Bは、テロップデータTDを表示装置4に表示する順序を示すプレイリストPLを示す。図22Bに示すように、プレイリストPLにおいて、テロップデータTDを表示装置4に表示する順序を表示させる場合、操作者は、「テロップ」と表示されたタブTb2を選択する。その結果、プレイリストPLには、テロップデータTDを表示装置4に表示する順序が表示される。表示装置4は、プレイリストPLに基づいて、順次、テロップデータTDを表示する。
次に、図23及び図24を参照して、表示データ作成装置1が実行する表示データ作成方法について説明する。図23及び図24は、表示データ作成装置1が実行する表示データ作成方法を示すフローチャートである。表示データ作成方法は、ステップS10~ステップS70を含む。
図23に示すように、ステップS10において、取得部101は、画像表示領域R21に割り当てられた画像フォルダF1を構成する画像データGDを取得する。次に、ステップS15において、取得部101は、テロップ表示領域R22に割り当てられたテロップフォルダF2を構成するテロップデータTDを取得する。
ステップS20において、ステップS10で取得された画像データGDと、ステップS20で取得されたテロップデータTDとに基づいて、実行部102は、テロップTeの移動速度vを算出する。
ステップS25において、実行部102は、ステップS20で算出した移動速度vと、基準値との差分が閾値以下であるか否かを判定する。ステップS25において、肯定的判定(Yes)がされる場合、処理は、図24のステップS70に進む。一方、ステップS25において、否定的判定(No)がされる場合、処理は、ステップS30に進む。
ステップS30において、実行部102は、表示装置4に表示されるテロップの表示回数nを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させるための処理をテロップデータTDに対して実行する。そして、実行部102は、画像データGDと、処理が実行されたテロップデータTDとに基づいて、移動速度vを算出する。
ステップS35において、実行部102は、ステップS30で算出した移動速度vと基準値との差分が閾値以下であるか否かを判定する。ステップS35において、肯定的判定(Yes)がされる場合、処理は、図24のステップS70に進む。一方、ステップS35において、否定的判定(No)がされる場合、処理は、ステップS40に進む。
ステップS40において、実行部102は、テロップ表示領域K2のサイズを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させるための処理をテロップデータTDに対して実行する。そして、実行部102は、画像データGDと、処理が実行されたテロップデータTDとに基づいて、移動速度vを算出する。
ステップS45において、実行部102は、ステップS40で算出した移動速度vと基準値との差分が閾値以下であるか否かを判定する。ステップS45において、肯定的判定(Yes)がされる場合、処理は、図24のステップS70に進む。一方、ステップS35において、否定的判定(No)がされる場合、処理は、図24のステップS50に進む。
図24に示すように、ステップS50において、実行部102は、テロップのサイズを変更することによって、移動速度vを基準値に近似させるための処理をテロップデータTDに対して実行する。そして、実行部102は、画像データGDと、処理が実行されたテロップデータTDとに基づいて、移動速度vを算出する。
ステップS55において、実行部102は、ステップS50で算出した移動速度vと基準値との差分が閾値以下であるか否かを判定する。ステップS55において、肯定的判定(Yes)がされる場合、処理は、ステップS70に進む。一方、ステップS55において、否定的判定(No)がされる場合、処理は、ステップS60に進む。
ステップS60において、実行部102は、テロップを構成する文字列Stの変更を受け付けるテロップ編集画面PW8(受付画面)を表示部11に表示させる。
ステップS65において、実行部102は、テロップを構成する文字列Stの変更を受け付け、テロップデータTDを更新する。そして、処理は、図23のステップS20に進み、実行部102は、ステップS10で取得された画像データGDと、ステップS65で更新されたテロップデータTDとに基づいて、実行部102は、テロップの移動速度vを算出する。
ステップS70において、生成部103は、ステップS15で取得されたテロップデータTD、ステップS30で処理を実行されたテロップデータTD、ステップS40で処理を実行されたテロップデータTD、又はステップS50で処理を実行されたテロップデータTDと、画像データGDと、に基づいて、表示データDaを生成する。なお、図2の記憶部14の記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムは、ステップS10~ステップS70の処理を表示データ作成装置1の制御部10のプロセッサに実行させる。
以上、図1~図24を参照して説明したように、本実施形態によれば、画像データGDと、近似処理が実行された後のテロップデータTDとに基づいて、表示データDaが生成される。従って、テロップTeの移動速度vが速すぎたり遅すぎたりすることを抑制できる。その結果、表示データDaの視聴者にとって読みやすいテロップTeを表示装置4に表示できる。
また、本実施形態によれば、テロップ表示領域K2のサイズと、テロップTeのサイズとのうちの少なくとも1つを変更する前に、テロップTeの表示回数nが変更される。従って、テロップTeの表示回数nよりも、操作者が生成したレイアウトデータLDを優先的に維持させる。その結果、表示データDaのレイアウトが変更されることに起因した操作者の違和感を軽減できる。
(実施形態2)
次に、図2及び図25を参照して、実施形態2に係るサイネージシステム50Aについて説明する。図25は、実施形態2に係るサイネージシステム50Aの構成を示す図である。サーバ1Aが実施形態1に係る表示データ作成装置1として機能する点で、実施形態2は実施形態1と異なる。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
本実施形態において、サイネージシステム50Aは、サーバ1Aと、セットトップボックス3と、表示装置4と、端末装置5とを備える。端末装置5は、例えば、ユーザーが操作するパーソナルコンピュータである。サーバ1Aと、セットトップボックス3と、表示装置4と、端末装置5とは、ネットワークNeを介して互いに通信可能に接続されている。ここで、サーバ1Aは、「表示データ作成装置」の一例に相当する。
具体的には、実施形態2に係るサーバ1Aは、実施形態1に係る表示データ作成装置1として機能する。すなわち、図2に示すように、図25のサーバ1Aは、制御部10を備える。つまり、図25のサーバ1Aの制御部10は、取得部101、実行部102、及び生成部103を含む。取得部101、実行部102、及び生成部103の動作は、図2を参照して説明した取得部101、実行部102、及び生成部103と同様に動作する。従って、実施形態2において、図2の表示データDaは、実施形態1と同様に生成される。
具体的には、本実施形態において、ユーザーは、端末装置5を操作して、ウェブブラウザを介して、サーバ1Aにアクセスするためのウェブページを開く。そして、ユーザーは、端末装置5を操作して、サーバ1Aにアクセスするためのウェブページを介して、表示データDaを生成するための指示を行う。その結果、サーバ1Aは、端末装置5から受信した指示に基づいて、表示データDaを生成する。すなわち、サーバ1Aは、ユーザーの操作に基づく端末装置5からの指示に基づいて、表示データDaを生成する。なお、実施形態2において、端末装置5は、図5~図22Bを参照して説明したGUI(Graphical User Interface)を表示している。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図11を参照して説明したように、本実施形態において、表示データDaを生成するときに、テロップTeの移動速度vと基準値との差分が閾値以下かであるか否かを判定した。ただし、画像フォルダF1及びテロップフォルダF2をレイアウト欄R2にドラッグアンドドロップしたときにテロップTeの移動速度vと基準値との差分が閾値以下かであるか否かを判定してもよい。
(2)図1を参照して説明したように、本実施形態において、表示データ作成装置1は、画像Gaと移動するテロップTeとを表示装置4に表示するための表示データDaを生成した。ただし、テロップTeを構成する文字列Stの幅Sが、テロップ表示領域K2の幅W1よりも小さい場合、テロップTeを移動させなくてもよい。
(3)図10及び図13を参照して説明したように、実行部102は、取得部101が取得した画像データGDに対応する画像Gaの表示時間Ptgに基づいて、テロップデータTDに対して近似処理を実行した。ただし、テロップTeの移動速度vが基準値に近似する限り、実行部102は、取得部101が取得したテロップデータTDに対応するテロップTeの表示時間Pttに基づいて、テロップデータTDに対して近似処理を実行してもよい。
(4)図23のステップS10~図24のステップS70の順番は、適宜変更し得る。
(5)図1を参照して説明した実施形態1及び図25を参照して説明した実施形態2において、セットトップボックス3が、「表示データ作成装置」として機能してもよい。
(6)図1を参照して説明したように、サイネージシステム50は、表示データ作成装置1と、サーバ2と、セットトップボックス3と、表示装置4とを備えた。ただし、表示データ作成装置1とサーバ2とは、1つの装置であってもよいし、異なる装置であってもよい。また、表示データ作成装置1と、サーバ2と、セットトップボックス3とは、1つの装置であってもよいし、異なる装置であってもよい。さらに、セットトップボックス3と表示装置4とは、1つの装置であってもよいし、異なる装置であってもよい。
(6)図25を参照して説明したように、サイネージシステム50Aは、サーバ1Aと、セットトップボックス3と、表示装置4と、端末装置5とを備えた。ただし、サイネージシステム50Aにおいて、サーバ1Aと端末装置5とは、1つの装置であってもよいし、異なる装置であってもよい。また、サイネージシステム50Aにおいて、表示データ作成装置1と、サーバ2と、セットトップボックス3とは、1つの装置であってもよいし、異なる装置であってもよい。