本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮してできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択しているが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選択したものもあるが、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
明細書全体において、ある構成が他の構成を「連結」されているという際、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間の他の構成要素を介在して「電気的に連結」されていることも含む。また、ある構成が特定構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨海を基準にする「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替されてもよい。
以下の技術はCDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線接続システムに使用される。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NRはLTE/LTE-Aとは別途に設計されたシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
本明細書で特別な説明がない限り、基地局は、3GPP NRで定義するgNB(next generation node B)を含むことができる。また、特別な説明がない限り、端末は、UE(user equipment)を含むことができる。以下、説明の理解を助けるために、それぞれの内容を個別の実施例にして説明するが、それぞれの実施例は互いに組み合わせて用いられてもよい。本開示において、端末の設定(configure)は、基地局による設定を意味してよい。具体的に、基地局は端末にチャネル又は信号を送信して、端末の動作又は無線通信システムで用いられるパラメータの値を設定することができる。
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(またはラジオフレーム)は、10ms(ΔfmaxNf/100)*Tc)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等な大きさのサブフレーム(subfame、SF)からなる。ここで、Δfmax=480*103Hz、Nf=4096、Tc=1/(Δfref*Nf,ref)、Δfref=15*103Hz、Nf,ref=2048である。一つのフレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によって一つまたは複数のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムで使用し得るサブキャリア間隔は15*2μkHzである。μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0~4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1ms長さのサブフレームは2μ個のスロットからなる。この際、各スロットの長さは2-μmsである。一つのサブフレーム内の2μ個のスロットは、それぞれ0から2μ-1までの番号が与えられる。また、一つの無線フレーム内のスロットは、それぞれ0から10*2μ-1までの番号が与えられる。時間資源は、無線フレーム番号(または無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(またはサブフレームインデックスともいう)、スロット番号(またはスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
図2は、無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、図2は3GPP NRシステムの資源格子(resource grid)構造を示す。
アンテナポート当たり一つの資源格子がある。図2を参照すると、スロットは時間ドメインで複数のOFDMシンボルを含み、周波数ドメインで複数の資源ブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、一つのシンボル区間も意味する。特別な説明がない限り、OFDMシンボルは簡単にシンボルと称される。以下、本明細書において、シンボルはOFDMシンボル、SC-FDMAシンボル、DFTs-OFDMシンボルなどを含む。
図2を参照すると、各スロットから伝送される信号はNsize、μgrid、x*NRBSC個のサブキャリア(subcarrier)とNslotsymb個のOFDMシンボルからなる資源格子で表現される。ここで、下りリンク資源格子であればx=DLであり、上りリンク資源格子であればx=ULである。Nsize、μgrid、xはサブキャリア間隔構成因子μによる資源ブロック(RB)の個数を示し(xはDLまたはUL)、Nslotsymbはスロット内のOFDMシンボルの個数を示す。NRBSCは一つのRBを構成するサブキャリアの個数であって、NRBSC=12である。OFDMシンボルは、多重アクセス方式によってCP-OFDM(cyclic prefix OFDM)シンボル、またはDFT-S-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと称される。
一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(cyclic prefix)の長さに応じて異なり得る。例えば、正規(normal)CPであれば一つのスロットが14個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPであれば一つのスロットが12個のOFDMシンボルを含む。具体的な実施例において、拡張CPは60kHzのサブキャリア間隔でのみ使用される。図2では説明の便宜上、一つのスロットが14OFDMシンボルからなる場合を例示したが、本発明の実施例は他の個数のOFDMシンボルを有するスロットでも同じ方式で適用される。図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、Nsize、μgrid、x*NRBSC個のサブキャリアを含む。サブキャリアの類型は、データを伝送するためのデータサブキャリア、参照信号(reference signal)を伝送するための参照信号サブキャリア、ガードバンド(guard band)に分けられる。キャリア周波数は中心周波数(center frequency、fc)ともいう。
一つのRBは、周波数ドメインでNRBSC個(例えば、12個)の連続するサブキャリアによって定義される。ちなみに、一つのOFDMシンボルと一つのサブキャリアからなる資源を資源要素(resource element、RE)またはトーン(tone)と称する。よって、一つのRBはNslotsymb*NRBSC個の資源要素からなる。資源格子内の各資源要素は、一つのスロット内のインデックス対(k、l)によって固有に定義される。kは周波数ドメインで0からNsize、μgrid、x*NRBSC-1まで与えられるインデックスであり、lは時間ドメインで0からNslotsymb-1まで与えられるインデックスである。
端末が基地局から信号を受信するか基地局信号を伝送するためには、端末の時間/周波数同期を基地局の時間/周波数同期と合わせるべきである。基地局と端末が同期化しなければ、端末がDL信号の復調及びUL信号の伝送を正確な時点に行うのに必要な時間及び周波数パラメータを決定できないためである。
TDD(time division duplex)またはアンペアドスペクトル(unpaired spectrum)で動作する無線フレームの各シンボルは、下りリンクシンボル(DL symbol)、上りリンクシンボル(UL symbol)、またはフレキシブルシンボル(flexible symbol)のうち少なくともいずれか一つからなる。FDD(frequency division duplex)またはペアドスペクトル(paired spectrum)で下りリンクキャリアで動作する無線フレームは、下りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなり、上りリンクキャリアで動作する無線フレームは、上りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなる。下りリンクシンボルでは下りリンク伝送はできるが上りリンク伝送はできず、上りリンクシンボルでは上りリンク伝送はできるが下りリンク伝送はできない。フレキシブルシンボルは、信号に応じて下りリンクで使用されるか上りリンクで使用されるかが決定される。
各シンボルのタイプ(type)に関する情報、つまり、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、及びフレキシブルシンボルのうちいずれか一つを示す情報は、セル特定(cell-specificまたはcommon)RRC信号からなる。また、各シンボルのタイプに関する情報は、追加に特定端末(UE-specificまたはdedicated)RRC信号からなる。基地局は、セル特定RRC信号を使用し、i)セル特定スロット構成の周期、ii)セル特定スロット構成の周期の最初から下りリンクシンボルのみを有するスロットの数、iii)下りリンクシンボルのみを有するスロットの直後のスロットの最初のシンボルから下りリンクシンボルの数、iv)セル特定スロット構成の周期の最後から上りリンクシンボルのみを有するスロットの数、v)上りリンクシンボルのみを有するスロットの直前のスロットの最後のシンボルから上りリンクシンボルの数を知らせる。ここで、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
シンボルタイプに関する情報が端末特定RRC信号からなれば、基地局はフレキシブルシンボルが下りリンクシンボルなのかまたは上りリンクシンボルなのかを、セル特定RRC信号でシグナリングする。この際、端末特定RRC信号は、セル特定RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルを他のシンボルタイプに変更することができない。特定端末RRC信号は、各スロットごとに該当スロットのNslotsymbシンボルのうち下りリンクシンボルの数、該当スロットのNslotsymbシンボルのうち上りリンクシンボルの数をシグナリングする。この際、スロットの下りリンクシンボルはスロットの最初のシンボルからi番目のシンボルまで連続的に構成される。また、スロットの上りリンクシンボルはスロットのj番目のシンボルから最後のシンボルまで連続的に構成される(ここで、i<j)。スロットにおいて、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
上のようなRRC信号で構成されたシンボルのタイプを半静的(semi-static)DL/UL構成と呼ぶことができる。当該RRC信号で構成された半静的DL/UL構成において、フレキシブルシンボルは、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)で送信される動的SFI(slot format information)によって下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、又はフレキシブルシンボルと指示されてよい。このとき、RRC信号で構成された下りリンクシンボル又は上りリンクシンボルは、他のシンボルタイプに変更されない。表1は、基地局が端末に指示できる動的SFIを例示する。
表1で、Dは下りリンクシンボルを、Uは上りリンクシンボルを、Xはフレキシブルシンボルを表す。表1に示すように、1スロット内で最大で2回のDL/ULスイッチング(switching)が許容されてよい。
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
端末の電源がつくか端末が新しくセルに進入すれば、端末は初期セル探索作業を行うS101。詳しくは、端末は初期セル探索で基地局と同期を合わせる。このために、端末は基地局から主同期信号(primary synchronization signal、PSS)及び副同期信号(secondary synchronization signal、SSS)を受信して基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を獲得する。次に、端末は基地局から物理放送チャネルを受信し、セル内の放送情報を獲得する。
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)及び前記PDCCHに乗せられている情報によって物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を受信することで、初期セル探索を介して獲得したシステム情報よりも詳しいシステム情報を獲得するS102。ここで、端末に伝達されたシステム情報は、RRC(Radio Resource Control,RRC)における物理層(physical layer)で端末が正確に動作するためのセル共通システム情報であって、リメイニングシステム情報(Remaining system information)又はシステム情報ブロック(System information blcok,SIB)1と呼ばれる。
端末が基地局に最初に接続したり、或いは信号送信のための無線リソースがない場合(端末がRRC_IDLEモードである場合)、端末は基地局に対してランダムアクセス過程を行うことができる(段階S103~段階S106)。まず、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel,PRACH)でプリアンブルを送信し(S103)、基地局からPDCCH及び対応のPDSCHでプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S104)。端末に有効なランダムアクセス応答メッセージが受信された場合、端末は、基地局からPDCCHで伝達された上りリンクグラントが示す物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel,PUSCH)で、自身の識別子などを含むデータを基地局に送信する(S105)。次に、端末は、衝突解決のために、基地局の指示としてPDCCHの受信を待つ。端末が自身の識別子でPDCCHの受信に成功すると(S106)、ランダムアクセス過程は終了する。端末は、ランダムアクセス過程中にRRC層の物理層において端末が正しく動作するために必要な端末特定システム情報を取得することができる。端末がRRC層で端末特定システム情報を取得すれば、端末はRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に進入する。
RRC層は、端末と無線接続網(Radio Access Network,RAN)間の制御のためのメッセージ生成及び管理に用いられる。さらにいうと、基地局と端末は、RRC層において、セル内全ての端末に必要なセルシステム情報の放送(broadcasting)、ページング(paging)メッセージの伝達管理、移動性管理及びハンドオーバー、端末の測定報告とそれに関する制御、端末能力管理及び保管管理を行うことができる。一般に、RRC層で伝達する信号(以下、RRC信号)の更新(update)は、物理層での送受信周期(すなわち、transmission time interval,TTI)よりも長いので、RRC設定は、長い周期において変化せずに維持され得る。
上述した手順後、端末は一般的な上り/下りリンク信号伝送手順としてPDCCH/PDSCH受信S107、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)を伝送S108する。特に、端末は、PDCCHを介して下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信する。DCIは、端末に対する資源割当情報のような制御情報を含む。また、DCIは使用目的に応じてフォーマットが異なり得る。端末が上りリンクを介して基地局に伝送する上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)は、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(channel quality indicator)、PMI(precoding matrix index)、RI(rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、及びRIは、CSI(channel state information)に含まれる。3GPP NRシステムの場合、端末はPUSCH及び/またはPUCCHを介して上述したHARQ-ACKとCSIなどの制御情報を伝送する。
図4A及び図4Bには、3GPP NRシステムにおける初期セル接続のためのSS(synchronization signal)/PBCH(physical broadcast channel)ブロックを示す。端末は、電源が入るか新しくセルにアクセスしようとする際、セルとの時間及び周波数同期を獲得し、初期セル探索過程を行う。端末は、セル探索過程でセルの物理セル識別子(physical cell identity)NcellIDを検出する。このために、端末は基地局から同期信号、例えば、主同期信号(PSS)及び副同期信号(SSS)を受信して基地局と同期を合わせる。この際、端末はセル識別子(identity、ID)などの情報を獲得する。
図4A及び図4Bを参照して、同期信号(synchronization signal、SS)をより詳しく説明する。同期信号はPSSとSSSに分けられる。PSSは、OFDMシンボル同期、スロット同期のような時間ドメイン同期及び/または周波数ドメイン同期を得るために使用される。SSSは、フレーム同期、セルグループIDを得るために使用される。図4(a)と表1を参照すると、SS/PBCHブロックは周波数軸に連続した20RBs(=240サブキャリア)からなり、時間軸に連続した4OFDMシンボルからなる。この際、SS/PBCHブロックにおいて、PSSは最初のOFDMシンボル、SSSは3番目のOFDMシンボルで56~182番目のサブキャリアを介して伝送される。ここで、SS/PBCHブロックの最も低いサブキャリアインデックスを0から付ける。PSSが伝送される最初のOFDMシンボルにおいて、残りのサブキャリア、つまり、0~55、183~239番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を伝送しない。また、SSSが伝送される3番目のOFDMシンボルにおいて、48~55、183~191番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を伝送しない。基地局は、SS/PBCHブロックにおいて、前記信号を除いた残りのREを介してPBCH
SSは3つのPSSとSSSの組み合わせを介して計1008個の固有の物理階層セル識別子(physical layer cell ID)を、詳しくは、それぞれの物理階層セルIDはたった一つの物理-階層セル-識別子グループの部分になるように、各グループが3つの固有の識別子を含む336個の物理-階層セル-識別子グループにグルーピングされる。よって、物理階層セルID NcellID=3N(1)ID+N(2)IDは、物理-階層セル-識別子グループを示す0から335までの範囲内のインデックスN(1)IDと、前記物理-階層セル-識別子グループ内の物理-階層識別子を示す0から2までのインデックスN(2)IDによって固有に定義される。端末はPSSを検出し、3つの固有の物理-階層識別子のうち一つを識別する。また、端末はSSSを検出し、前記物理-階層識別子に連関する336個の物理階層セルIDのうち一つを識別する。この際、PSSのシーケンスdPSS(n)は、次の通りである。
dPSS(n)=1-2x(m)
m=(n+43N(2)ID) mod 127
0≦n<127
ここで、x(i+7)=(x(i+4)+x(i)) mod 2であり、
[x(6)x(5)x(4)x(3)x(2)x(1)x(0)]=[1110110]と与えられる。
また、SSSのシーケンスdSSS(n)は、次の通りである。
dSSS(n)=[1-2x0((n+m0) mod 127][1-2xi((n+m1) mod 127]
m0=15 floor(N(1)ID/112)+5N(2)ID
m1=N(1)ID mod 112
0≦n<127
ここで、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod 2
x1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod 2であり、
[x0(6)x0(5)x0(4)x0(3)x0(2)x0(1)x0(0)]=[0000001]
[x1(6)x1(5)x1(4)x1(3)x1(2)x1(1)x1(0)]=[0000001]と与えられる。
10ms長さの無線フレームは、5ms長さの2つの半フレームに分けられる。図4(b)を参照して、各半フレーム内でSS/PBCHブロックが伝送されるスロットについて説明する。SS/PBCHブロックが伝送されるスロットは、ケースA、B、C、D、Eのうちいずれか一つである。ケースAにおいて、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2,8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースBにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4,8,16,20}+28*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。ケースCにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2,8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースDにおいて、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4,8,16,20}+28*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8、10、11、12、13、15、16、17、18である。ケースEにおいて、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{8,12,16,20,32,36,40,44}+56*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8である。
図5は、3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。図5(a)を参照すると、基地局は制御情報(例えば、DCI)にRNTI(radio network temporary identifier)でマスク(例えば、XOR演算)されたCRC(cyclic redundancy check)を付加するS202。基地局は、各制御情報の目的/対象に応じて決定されるRNTI値でCRCをスクランブルする。一つ以上の端末が使用する共通RNTIは、SI-RNTI(system information RNTI)、P-RNTI(paging RNTI)、RA-RNTI(random access RNTI)、及びTPC-RNTI(transmit power control RNTI)のうち少なくともいずれか一つを含む。また、端末特定RNTIはC-RNTI(cell temporary RNTI)、CS-RNTI、またはMCS-C-RNTIのうち少なくともいずれか一つを含む 次に、基地局はチャネルエンコーディング(例えば、polar coding)を行ったS204後、PDCCH伝送のために使用された資源(ら)の量に合わせてレート-マッチング(rate-matching)をするS206。次に、基地局はCCE(control channel element)基盤のPDCCH構造に基づいて、DCI(ら)を多重化するS208。また、基地局は、多重化されたDCI(ら)に対してスクランブリング、モジュレーション(例えば、QPSK)、インターリービングなどの追加過程S210を適用した後、伝送しようとする資源にマッピングする。CCEはPDCCHのための基本資源単位であり、一つのCCEは複数(例えば、6つ)のREG(resource element group)からなる。一つのREGは複数(例えば、12個)のREからなる。一つのPDCCHのために使用されたCCEの個数を集成レベル(aggregation level)と定義する。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16の集成レベルを使用する。図5(b)はCCE集成レベルとPDCCHの多重化に関する図であり、一つのPDCCHのために使用されたCCE集成レベルの種類とそれによる制御領域で伝送されるCCE(ら)を示す。
図6は、3GPP NRシステムにおけるPDCCHが伝送されるCORESETを示す図である。
CORESETは、端末のための制御信号であるPDCCHが伝送される時間-周波数資源である。また、後述する探索空間(search space)は一つのCORESETにマッピングされる。よって、端末はPDCCHを受信するために全ての周波数帯域をモニターするのではなく、CORESETと指定された時間-周波数領域をモニターして、CORESETにマッピングされたPDCCHをデコーディングする。基地局は、端末にセル別に一つまたは複数のCORESETを構成する。CORESETは、時間軸に最大3つまでの連続したシンボルからなる。また、CORESETは周波数軸に連続した6つのPRBの単位からなる。図5の実施例において、CORESET#1は連続的なPRBからなり、CORESET#2とCORESET#3は不連続的なPRBからなる。CORESETは、スロット内のいかなるシンボルにも位置し得る。例えば、図5の実施例において、CORESET#1はスロットの最初のシンボルから始まり、CORESET#2はスロットの5番目のシンボルから始まり、CORESET#9はスロットの9番目のシンボルから始まる。
図7は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。
端末にPDCCHを伝送するために、各CORESETには少なくとも一つ以上の探索空間が存在する。本発明の実施例において、探索空間は端末のPDCCHが伝送される全ての時間-周波数資源(以下、PDCCH候補)の集合である。探索空間は、3GPP NRの端末が共通に探索すべき共通探索空間(common search space)と、特定端末が探索すべき端末特定探索空間(terminal-specific or UE-specific search space)を含む。共通探索空間では、同一基地局に属するセルにおける全ての端末が共通に探すように設定されているPDCCHをモニターする。また、端末特定探索空間は、端末に応じて互いに異なる探索空間の位置で、各端末に割り当てられたPDCCHをモニターするように端末別に設定される。端末特定探索空間の場合、PDCCHが割り当てられる制限された制御領域のため、端末間の探索空間が部分的に重なって割り当てられている可能性がある。PDCCHをモニターすることは、探索空間内のPDCCH候補をブラインドデコーディングすることを含む。ブラインドデコーディングに成功した場合をPDCCHが(成功的に)検出/受信されたと表現し、ブラインドデコーディングに失敗した場合をPDCCHが未検出/未受信されたと表現か、成功的に検出/受信されていないと表現する。
説明の便宜上、一つ以上の端末に下りリンク制御情報を伝送するために、一つ以上の端末が既に知っているグループ共通(group common、GC)RNTIでスクランブルされたPDCCHをグループ共通(GC)PDCCH、または共通PDCCHと称する。また、一つの特定端末に上りリンクスケジューリング情報または下りリンクスケジューリング情報を伝送するために、特定端末が既に知っている端末特定RNTIでスクランブルされたPDCCHを端末特定PDCCHと称する。前記共通PDCCHは共通探索空間に含まれ、端末特定PDCCHは共通探索空間または端末特定PDCCHに含まれる。
基地局は、PDCCHを介して伝送チャネルであるPCH(paging channel)及びDL-SCH(downlink-shared channel)の資源割当に関する情報(つまり、DL Grant)、またはUL-SCH の資源割当とHARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報(つまり、UL Grant)を各端末または端末グループに知らせる。基地局は、PCH伝送ブロック、及びDL-SCH伝送ブロックをPDSCHを介して伝送する。基地局は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して伝送する。また、端末は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して受信する。
基地局は、PDSCHのデータがいかなる端末(一つまたは複数の端末)に伝送されるのか、該当端末がいかにPDSCHデータを受信しデコーディングすべきなのかに関する情報をPDCCHに含ませて伝送する。例えば、特定PDCCHを介して伝送されるDCIが「A」というRNTIでCRCマスキングされており、そのDCIが「B」という無線資源(例えば、周波数位置)にPDSCHが割り当てられていることを指示し、「C」という伝送形式情報(例えば、伝送ブロックのサイズ、変調方式、コーディング情報など)を指示すると仮定する。端末は、自らが有するRNTI情報を利用してPDCCHをモニターする。この場合、「A」RNTIを使用してPDCCHをブラインドデコーディングする端末があれば、該当端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
表3は、無線通信システムで使用されるPUCCHの一実施例を示す。
PUCCHは、以下の上りリンク制御情報(UCI)を伝送するのに使用される。
-SR(Scheduling Request):上りリンクUL-SCH資源を要請するのに使用される情報である。
-HARQ-ACK:(DL SPS releaseを指示する)PDCCHに対する応答及び/またはPDSCH上の上りリンク伝送ブロック(transport block、TB)に対する応答である。HARQ-ACKは、PDCCHまたはPDSCHを介して伝送された情報の受信可否を示す。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。一般に、ACKはビット値1で表され、NACKはビット値0で表される。
-CSI:下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。基地局が伝送するCSI-RS(Reference Signal)に基づいて端末が生成する。MIMO(multiple input multiple output)-関連フィードバック情報は、RI及びPMIを含む。CSIは、CSIが示す情報に応じてCSIパート1とCSIパート2に分けられる。
3GPP NRシステムでは、多様なサービスシナリオと多様なチャネル環境、及びフレーム構造を支援するために、5つのPUCCHフォーマットが使用される。
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達するフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つのRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルで伝送されれば、2つのシンボルに同じシーケンスが互いに異なるRBで伝送される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲイン(diversity gain)を得る。より詳しくは、端末はMbitビットUCI(Mbit=1or2)に応じてサイクリックシフト(cyclic shift)の値mcsを決定し、長さ12のベースシーケンス(base sequence)を決められた値mcsでサイクリックシフトしたシーケンスを、1つのOFDMシンボル及び1つのPRBの12個のREsにマッピングして伝送する。端末が使用可能なサイクリックシフトの個数が12個で、Mbit=1であれば、1bit UCI0と1は、サイクリックシフト値の差が6である2つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。また、Mbit=2であれば、2bit UCI00、01、11、10は、サイクリックシフト値の差が3である4つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して伝送する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化される互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット2は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つまたは複数個のRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルで伝送されれば、2つのOFDMシンボルを介して同じシーケンスが互いに異なるRBで伝送される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲインを得る。より詳しくは、MbitビットUCI(Mbit>2)はビット-レベルスクランブリングされ、QPSKモジュレーションされて1つまたは2つのOFDMシンボル(ら)のRB(ら)にマッピングされる。ここで、RBの数は1~16のうち一つである。
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。詳しくは、端末は、MbitビットUCI(Mbit>2)をπ/2-BPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSKでモジュレーションし、複素数シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとMsymb=Mbitであり、QPSKを使用するとMsymb=Mbit/2である。端末は、PUCCHフォーマット3にブロック-単位スプレディングを適用しない。但し、端末は、PUCCHフォーマット4が2つまたは4つの多重化容量(multiplexing capacity)を有するように、長さ-12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(つまり、12subcarriers)にブロック-単位スプレディングを適用してもよい。端末は、スプレディングされた信号を伝送プリコーディング(transmit precoding)(またはDFT-precoding)し、各REにマッピングして、スプレディングされた信号を伝送する。
この際、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が占めるRBの数は、端末が伝送するUCIの長さと最大コードレート(code rate)に応じて決定される。端末がPUCCHフォーマット2を使用すれば、端末はPUCCHを介してHARQ-ACK情報及びCSI情報を共に伝送する。もし、端末が伝送し得るRBの数がPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得る最大RBの数よりも大きければ、端末はUCI情報の優先順位に応じて一部のUCI情報は伝送せず、残りのUCI情報のみ伝送する。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4がスロット内で周波数ホッピング(frequency hopping)を指示するように、RRC信号を介して構成される。周波数ホッピングが構成される際、周波数ホッピングするRBのインデックスはRRC信号からなる。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が時間軸でN個のOFDMシンボルにわたって伝送されれば、最初のホップ(hop)はfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有し、2番目のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有する。
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットに繰り返し伝送さ得るように構成される。この際、PUCCHが繰り返し伝送されるスロットの個数KはRRC信号によって構成される。繰り返し伝送されるPUCCHは、各スロット内で同じ位置のOFDMシンボルから始まり、同じ長さを有するべきである。端末がPUCCHを伝送すべきスロットのOFDMシンボルのうちいずれか一つのOFDMシンボルでもRRC信号によってDLシンボルと指示されれば、端末はPUCCHを該当スロットから伝送せず、次のスロットに延期して伝送する。
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末はキャリア(またはセル)の帯域幅よりも小さいか同じ帯域幅を利用して送受信を行う。そのために、端末はキャリア帯域幅のうち一部の連続的な帯域幅からなるBWP(bandwidth part)を構成される。TDDに応じて動作するかまたはアンペアドスペクトルで動作する端末は、一つのキャリア(またはセル)に最大4つのDL/UL BWPペア(pairs)を構成される。また、端末は一つのDL/UL BWPペアを活性化する。FDDに応じて動作するかまたはペアドスペクトルで動作する端末は、下りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのDL BWPを構成され、上りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのUL BWPを構成される。端末は、各キャリア(またはセル)ごとに一つのDL BWPとUL BWPを活性化する。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数資源から受信するか送信しなくてもよい。活性化されたBWPをアクティブBWPと称する。
基地局は、端末が構成されたBWPのうち活性化されたBWPをDCIと称する。DCIで指示したBWPは活性化され、他の構成されたBWP(ら)は非活性化される。TDDで動作するキャリア(またはセル)において、基地局は端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPI(bandwidth part indicator)を含ませる。 端末は、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIを受信し、BPIに基づいて活性化されるDL/UL BWPペアを識別する。FDDで動作する下りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを知らせるBPIを含ませる。FDDで動作する上りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPIを含ませる。
図8は、キャリア集成を説明する概念図である。
キャリア集成とは、無線通信システムがより広い周波数帯域を使用するために、端末が上りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)及び/または下りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)からなる周波数ブロック、または(論理的意味の)セルを複数個使用して一つの大きい論理周波数帯域で使用する方法を意味する。以下では説明の便宜上、コンポーネントキャリアという用語に統一する。
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例示として、全体システム帯域は最大16個のコンポーネントキャリアを含み、それぞれのコンポーネントキャリアは最大400MHzの帯域幅を有する。コンポーネントキャリアは、一つ以上の物理的に連続するサブキャリアを含む。図8ではそれぞれのコンポーネントキャリアがいずれも同じ帯域幅を有するように示したが、これは例示に過ぎず、それぞれのコンポーネントキャリアは互いに異なる帯域幅を有してもよい。また、それぞれのコンポーネントキャリアは周波数軸で互いに隣接しているように示したが、前記図面は論理的な概念で示したものであって、それぞれのコンポーネントキャリアは物理的に互いに隣接してもよく、離れていてもよい。
それぞれのコンポーネントキャリアにおいて、互いに異なる中心周波数が使用される。また、物理的に隣接したコンポーネントキャリアにおいて、共通した一つの中心周波数が使用される。図8の実施例において、全てのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していると仮定すれば、全てのコンポーネントキャリアで中心周波数Aが使用される。また、それぞれのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していないと仮定すれば、コンポーネントキャリアそれぞれにおいて中心周波数A、中心周波数Bが使用される。
キャリア集成で全体のシステム帯域が拡張されれば、各端末との通信に使用される周波数帯域はコンポーネントキャリア単位に定義される。端末Aは全体のシステム帯域である100MHzを使用し、5つのコンポーネントキャリアをいずれも使用して通信を行う。端末B1~B5は20MHzの帯域幅のみを使用し、一つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。端末C1及びC2は40MHzの帯域幅のみを使用し、それぞれ2つのコンポーネントキャリアを利用して通信を行う。2つのコンポーネントキャリアは、論理/物理的に隣接するか隣接しない。図8の実施例では、端末C1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、端末C2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
図9は、端末キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。特に、図9(a)は単一キャリアのサブフレーム構造を示し、図9(b)は多重キャリアのサブフレーム構造を示す。
図9(a)を参照すると、一般的な無線通信システムはFDDモードの場合一つのDL帯域とそれに対応する一つのUL帯域を介してデータ伝送または受信を行う。他の具体的な実施例において、無線通信システムはTDDモードの場合、無線フレームを時間ドメインで上りリンク時間ユニットと下りリンク時間ユニットに区分し、上り/下りリンク時間ユニットを介してデータ伝送または受信を行う。図9(b)を参照すると、UL及びDLにそれぞれ3つの20MHzコンポーネントキャリア(component carrier、CC)が集まって、60MHzの帯域幅が支援される。それぞれのCCは、周波数ドメインで互いに隣接するか非-隣接する。図9(b)は、便宜上UL CCの帯域幅とDL CCの帯域幅がいずれも同じで対称な場合を示したが、各CCの帯域幅は独立的に決められてもよい。また、UL CCの個数とDL CCの個数が異なる非対称のキャリア集成も可能である。RRCを介して特定端末に割当/構成されたDL/UL CCを特定端末のサービング(serving)DL/UL CCと称する。
基地局は、端末のサービングCCのうち一部または全部と活性化(activate)するか一部のCCを非活性化(deactivate)して、端末と通信を行う。基地局は、活性化/非活性化されるCCを変更してもよく、活性化/非活性化されるCCの個数を変更してもよい。基地局が端末に利用可能なCCをセル特定または端末特定に割り当てると、端末に対するCC割当が全面的に再構成されるか端末がハンドオーバー(handover)しない限り、一旦割り当てられたCCのうち少なくとも一つは非活性化されなくてもよい。端末に非活性化されない一つのCを主CC(primary CC、PCC)またはPCell(primary cell)と称し、基地局が自由に活性化/非活性化されるCCを副CC(secondary CC、SCC)またはSCell(secondary cell)と称する。
一方、3GPP NRは無線資源を管理するためにセル(cell)の概念を使用する。セルは、下りリンク資源と上りリンク資源の組み合わせ、つまり、DL CCとUL CCの組み合わせと定義される。セルは、DL資源単独、またはDL資源とUL資源の組み合わせからなる。キャリア集成が支援されれば、DL資源(または、DL CC)のキャリア周波数とUL資源(または、UL CC)のキャリア周波数との間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示される。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を意味する。PCCに対応するセルをPCellと称し、SCCに対応するセルをSCellと称する。下りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、上りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはUL PCCである。類似して、下りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、上りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはUL SCCである。端末性能(capacity)に応じて、サービングセル(ら)は一つのPCellと0以上のSCellからなる。RRC_CONNECTED状態にあるがキャリア集成が設定されていないか、キャリア集成を支援しないUEの場合、PCellのみからなるサービングセルがたった一つ存在する。
上述したように、キャリア集成で使用されるセルという用語は、一つの基地局または一つのアンテナグループによって通信サービスが提供される一定の地理的領域を称するセルという用語とは区分される。但し、一定の地理的領域を称するセルとキャリア集成のセルを区分するために、本発明ではキャリア集成のセルをCCと称し、地理的領域のセルをセルと称する。
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されれば、第1CCを介して伝送される制御チャネルはキャリア指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を利用して、第1CCまたは第2CCを介して伝送されるデータチャネルをスケジューリングする。CIFはDCI内に含まれる。言い換えると、スケジューリングセル(scheduling cell)が設定され、スケジューリングセルのPDCCH領域から伝送されるDLグラント/ULグラントは、被スケジューリングセル(scheduled cell)のPDSCH/PUSCHをスケジューリングする。つまり、複数のコンポーネントキャリアに対する検索領域がスケジューリングセルのPDCCH領域が存在する。PCellは基本的にスケジューリングセルであり、特定SCellが上位階層によってスケジューリングセルと指定される。
図10の実施例では、3つのDL CCが併合されていると仮定する。ここで、DLコンポーネントキャリア#0はDL PCC(または、PCell)と仮定し、DLコンポーネントキャリア#1及びDLコンポーネントキャリア#2はDL SCC(または、SCell)と仮定する。また、DL PCCがPDCCHモニタリングCCと設定されていると仮定する。端末特定(または端末-グループ特定、またはセル特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成しなければCIFがディスエーブル(disable)となり、それぞれのDL CCはNR PDCCH規則に従ってCIFなしに自らのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを伝送する(ノン-クロス-キャリアスケジューリング、セルフ-キャリアスケジューリング)。それに対し、端末特定(または端末-グループ特定、またはセル特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成すればCIFがイネーブル(ensable)となり、特定のCC(例えば、DL PCC)はCIFを利用してDL CC AのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみならず、他のCCのPDSCHをスケジューリングするPDCCHも伝送する(クロス-キャリアスケジューリング)。それに対し、他のDL CCではPDCCHが伝送されない。よって、端末は端末にクロスキャリアスケジューリングが構成されているのか否かに応じて、CIFを含まないPDCCHをモニターしてセルフキャリアスケジューリングされたPDSCHを受信するか、CIFを含むPDCCHをモニターしてクロスキャリアスケジューリングされたPDSCHを受信する。
一方、図9及び図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を例示しているが、これと同じまたは類似した構成が3GPP NRシステムにも適用可能である。但し、3GPP NRシステムにおいて、図9及び図10のサブフレームはスロットに切り替えられる。
図11は、本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。本発明の一実施例において、端末は携帯性と移動性が保障される多様な種類の無線通信装置、またはコンピューティング装置で具現される。端末はUE、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと称される。また、本発明の実施例において、基地局はサービス地域に当たるセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号の送り出し、チャネルの指定、チャネルの監視、自己診断、中継などの機能を行う。基地局は、gNB(next Generation NodeB)またはAP(Access Point)などと称される。
図示したように、本発明の一実施例による端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザインタフェース部140、及びディスプレイユニット150を含む。
まず、プロセッサ110は多様な命令またはプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ110は端末100の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ110は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ110はスロット構成情報を受信し、それに基づいてスロットの構成を判断して、判断したスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
次に、通信モジュール120は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インタフェースカード121、122、及び非免許帯域通信インタフェースカード123のような複数のネットワークインタフェースカード(network interface card、NIC)を内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール120は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインタフェースカードは図面とは異なって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
セルラー通信インタフェースカード121は、移動通信網を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インタフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インタフェースカード121の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
セルラー通信インタフェースカード122は、移動通信網を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インタフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インタフェースカード122の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
非免許帯域通信インタフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インタフェースカード123は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHzまたは52.6GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インタフェースカード123の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
次に、メモリ130は、端末100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線通信を行うのに必要な所定のプログラムが含まれる。
次に、ユーザインタフェース140は、端末100に備えられた多様な形態の入/出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいて端末100を制御する。また、ユーザインタフェース140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に多様なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレイオブジェクトを出力する。
また、本発明の実施例による基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220、及びメモリ230を含む。
まず、プロセッサ210は多様な命令またはプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ210は基地局200の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ210は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ210はスロット構成情報をシグナリングし、シグナリングしたスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
次に、通信モジュール220は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール220は、セルラー通信インタフェースカード221、222、及び非免許帯域通信インタフェースカード223のような複数のネットワークインタフェースカードを内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール220は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインタフェースカードは図面とはことなって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
セルラー通信インタフェースカード221は、移動通信網を利用して上述した端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インタフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インタフェースカード221の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
セルラー通信インタフェースカード222は、移動通信網を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インタフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インタフェースカード222の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
非免許帯域通信インタフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インタフェースカード223は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHzまたは52.6GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インタフェースカード223の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
図11に示した端末100及び基地局200は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部150及びディスプレイユニット150などは端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザインタフェース140及びディスプレイユニット150などは、必要によって基地局200に追加に備えられてもよい。
一方、HARQ-ACKを伝達する構成と関連して、端末は、受信したPDSCHのHARQ-ACKビットを、上りリンク制御チャネル(例えば、PUCCH)又は上りリンクデータチャネル(例えば、PUSCH)で送信できる。例えば、基地局は端末にPDSCHをスケジュールするための下りリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)に1TB(Transport block)又は2TBをスケジュールすることができる。1TBのみをスケジュールすると、端末は、当該TBの1ビットHARQ-ACKビットをフィードバックしなければならない。2TBをスケジュールすると、端末は、2TBのそれぞれの2ビットHARQ-ACKビットをフィードバックしなければならない。基地局と端末間に誤解がないように、2ビットHARQ-ACKビットと2TB間には、定められた順序があってよい。参考として、MIMO(Multiple-input multiple-output)送信ランク又はレイヤ(layer)が少ない時は1TBを送信し、MIMO送信ランク又はレイヤが高い時は2TBを送信する。
本発明の一実施例で説明しているコンポーネントキャリアは、セルという用語と同じ意味で使われてよい。本発明の一実施例において、説明の便宜のために、キャリア併合を中心に説明したが、キャリア併合を用いるTDD方式を用いるシステムでは、コンポーネントキャリアがHARQ-ACK多重化(multiplexing)されるサブフレーム(又は、スロット)の全てのコンポーネントキャリアに該当すると考えられてよい。
端末が複数個のキャリアを併合して送信するキャリア併合を用いるとき、各コンポーネントキャリアは互いに異なる送信方式で構成されてよい。すなわち、コンポーネントキャリア#0は1TB送信と構成されてよく、コンポーネントキャリア#1は2TB送信と構成されてよい。端末にSelf-carrierスケジューリング或いはcross-carrierスケジューリングのいずれかが構成された場合に、端末に設定された方式によって、端末は、PDCCHをモニターすべきコンポーネントキャリアを対象にして当該コンポーネントキャリアをモニターしてPDCCHを復号し、各コンポーネントキャリアでPDSCHを介して送信されたTBに対するHARQ-ACKを集めてPUCCH(又は、PUSCH)で送信しなければならない。しかし、端末は、基地局が構成したコンポーネントキャリアの一部のコンポーネントキャリアにスケジュールされたPDCCH復号に失敗することがあり(これをDTX(discontinuous transmission)が発生したとする。)、当該コンポーネントキャリアのHARQ-ACK除いて復号に成功した残りコンポーネントキャリアのHARQ-ACKのみを集めてPUCCH(又は、PUSCH)で送信することがある。この場合、基地局と端末間のHARQ-ACKフィードバック解釈に誤解が発生し得る。
これを解決するために、3GPP NR(New Radio)では、半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブック(type-1 HARQ-ACK codebook)と動的(dynamic)HARQ-ACKコードブック(type-2HARQ-ACK codebook)を支援する。
図12は、本発明の一実施例に係る半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックを生成する手順を示す図である。
前述したように、半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックとは、端末と基地局があらかじめ、HARQ-ACKコードブックの長さ、及び各ビットがどのPDSCHに対するACK/NACK情報であるかを約束するものであり、別個のシグナリング(signaling)を要求しない。ここで、半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックに含まれるPDSCH候補の集合を、DLアソシエーションセット(association set)(又は、PDSCH候補集合)と呼ぶ。本発明の一実施例は、半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックにおいてDLアソシエーションセット(又は、PDSCH候補集合)を決定する方法に関する。
本発明の一実施例として、端末がDLアソシエーションセット(又は、PDSCH候補集合)を決定する時に用いる情報は次の通りである。第一に、前記情報は、端末に指示可能な全てのK1値を含む。ここで、K1値は、PDSCHが送信される(又は、スケジュールされた)最後のスロットとPUCCHが送信されるスロットとの差を表す。フォールバック(Fallback)DCI(又は、DCI format 1_0)は、K1値として{1,2,3,4,5,6,7,8}のうち一つの値を有してよく、ノンフォールバック(Non-fallback)DCI(又は、DCI format 1_1又はDCI format 1_2)は、RRC信号によってK1値として最大で8個が構成されてよい。第二に、前記情報は、端末に指示可能な全てのK0値とスロット内でPDSCH開始シンボル及び長さの組合せを含む。ここで、PDSCH開始シンボル及び長さはジョイントエンコーディング(joint encoding)されてSLIV(Start and Length indicator value)と指示される。ここで、K0値は、PDCCHが送信されるスロットとそのPDCCHがスケジュールしたPDSCHが送信されるスロットとの差を表す。第三に、前記情報は、半静的DL/UL構成(configuration)情報を含む。半静的DL/UL構成は、セル特定(cell-specific)RRC信号又は端末特定(UE-specific)RRC信号で構成したスロットの構成情報であり、各シンボルがDLシンボルか、ULシンボルか、フレキシブル(Flexible)シンボルかを知らせることができる。第四に、前記情報は、CORESET及び探索空間(search space)構成情報を含む。CORESET及び探索空間(search space)構成情報は、どのスロットのどの位置でPDCCHが送信されてよいかを知らせる。第五に、前記情報は、PDSCH反復(repetition)情報を含む。PDSCH反復(repetition)情報は、RRC信号によって1、2、4、8の値のうち一つの値と構成されてよく、構成された値によって、スロットに同一PDSCHを反復して送信する。このとき、各スロットでPDSCHの開始シンボル及び長さは同一である。参考として、PDSCH反復(repetition)情報が1よりも大きければ、スロット結合(slot aggregation)して受信すると表現できる。
図12を参照すると、本発明の一実施例として、端末は、スロット結合して受信するように構成されたとき、DLアソシエーションセット(又は、PDSCH候補集合)を決定する段階が次のように構成されてよい。ここで、PUCCHはスロットnに位置すると仮定して説明する。また、PDSCH反復(repetition)値はNrepである。
まず、第1段階で、端末は、1つのK1値(K1,kと表現)に対して、1つのK0及びSLIV値(K0,l,SLIVl)に対して次を確認することができる。仮に、スロットn-K1,kとスロットn-K1,k-1、…スロットn-K1,k-(Nrep-1)のうち少なくとも1つのスロットでSLIVlで指示したシンボルの位置にULシンボルがなく、また、n-K1,k-(Nrep-1)-K0スロットにPDCCHモニタリングのためのCORESET及び探索空間が存在すると、当該(K1,k,K0,l,SLIVl)と割り当てられたPDSCHが送信できると仮定し、DLアソシエーションセット(又は、PDSCH候補集合)に含んでよい。その他の場合は、(K1,k,K0,l,SLIVl)と割り当てられたPDSCHが送信されることが不可であると仮定し、端末は、これをDLアソシエーションセット(又は、PDSCH候補集合)に含むことができない。例えば、全てのスロットでPDSCHシンボルが割り当てられたシンボルに少なくとも1つのULシンボルが重なる場合に、PDSCHが送信されることが不可である。
第2段階として、前記1段階でDLアソシエーションセット(又は、PDSCH候補集合)に含まれ得る組合せにおいて、端末は、複数個のK1値(K1,kと表現)に対して、複数個のK0及びSLIV値(K0,l,SLIVl)と関連して次を確認することができる。
このとき、表現の便宜のために、前記1段階でDLアソシエーションセット(又は、PDSCH候補集合)に含まれ得る組合せのインデックスをn=1,2,…とつける。
仮に、前記1段階でDLアソシエーションセット(又は、PDSCH候補集合)に含まれ得る組合せnに対して、他の組合せm=n+1,…のPDSCH割り当て(allocation)が、少なくとも1つのスロットで少なくとも1つのシンボルが組合せnのPDSCH割り当てと重なると、その組合せmは組合せnと1つにまとめ、組合せmは除外する。前記方式は、n=1,2,…に対して順次に行うことができる。
動的HARQ-ACKコードブック(type-2 HARQ-ACK codebook)は、DAI(downlink assignment index)によってDTXをディテクティング(detection)する方式である。各PDSCHをスケジュールするPDCCHには、counter-DAIとtotal-DAIが含まれている。Counter-DAIは、コンポーネントキャリア#0から現在コンポーネントキャリアまでスケジュールされたPDSCHの数を表す。Total-DAIは、全てのコンポーネントキャリアにスケジュールされたPDSCHの数を表す。端末は、PDCCHの復号に成功することにより、PDCCHがスケジュールしたPDSCHが何番目に送信されたPDSCHであるかが分かり、当該順序でHARQ-ACKを送信することができる。
図15を参照して、8個のコンポーネントキャリアまで併合して使用できる端末に、基地局からコンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、#7でPDSCHが送信されるとき、コンポーネントキャリア#0の(counter-DAI,total-DAI)値は(0,5)で、コンポーネントキャリア#1の(counter-DAI,total-DAI)値は(1,5)で、コンポーネントキャリア#3の(counter-DAI,total-DAI)値は(2,5)で、コンポーネントキャリア#4の(counter-DAI,total-DAI)値は(3,5)で、コンポーネントキャリア#5の(counter-DAI,total-DAI)値は(4,5)で、コンポーネントキャリア#1の(counter-DAI,total-DAI)値は(5,5)である。端末がコンポーネントキャリア#3に該当するPDCCHの復号に失敗する場合に、コンポーネントキャリア#4に該当するPDCCHのcounter-DAI値によって1つのPDSCH受信に失敗したことが分かる。端末がコンポーネントキャリア#7に該当するPDCCHの復号に失敗する場合に、コンポーネントキャリア#5に該当するPDCCHのcounter-DAI値とtotal-DAI値から、1つのPDSCHがコンポーネントキャリア#5以後にスケジュールされたが受信に成功しなかったことが分かる。
本発明で解決しようとする問題は、1つのスロットに2つ以上のHARQ-ACK情報を含むPUCCHを送信するための方法を提供することである。このような動作が必要な理由は、URLLCサービスのように低い遅延時間及び高い信頼度を要求するサービスを支援するためにできるだけ早くHARQ-ACKを送信することにより、基地局から早い再送信を受けるためである。3GPP NR Rel-15では、1つのスロットでは常に最大で1つのHARQ-ACK情報を含むPUCCHのみが送信可能であった。したがって、端末は、互いに異なるPDSCHのHARQ-ACK応答を互いに異なるスロットで送信するか、1つのPUCCHにマルチプレクス(multiplexing)して送信する方式を用いなければならない。先に言及したように、遅延時間を減らすために他のスロットでHARQ-ACKを送ることは不適であり、また、同一のPUCCHにマルチプレクスして送信する場合に、PUCCHのカバレッジ(coverage)、すなわち、信頼度に問題が発生する虞がある。したがって、3GPP NR Rel-16では、1スロットに複数のHARQ-ACK情報を含むPUCCHを送信するための方案が議論中である。本発明にはその方法を開示する。
1.PDSCHグループインジケーター
端末は、PDSCHをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)で前記PDSCHのグループインジケーター(又は、group ID)に関する情報が指示されるか、DCIで送信される他のフィールドの値又はRRCで構成された値から類推することができる。具体的な指示及び類推方法は後述する。前記指示子を、便宜上、PDSCHグループインジケーター(group indicator)と呼ぶ。端末は、同一のPDSCHグループインジケーターで指示されたPDSCHのHARQ-ACKはマルチプレクス(multiplexing)してHARQ-ACKコードブロックを生成した後、常に同一のPUCCHで送信できる。すなわち、互いに異なるPDSCHグループインジケーターを用いると、1スロットに互いに異なるPUCCHを送信できる。
図13は、本発明の一実施例に係るPDSCHグループインジケーター(group indicator)によってPUCCHを送信する方法を示す図である。
図13を参照すると、PDSCHグループインジケーターは、2つの値0又は1を有することがあり、この場合、1スロットに最大で2個の互いに異なるPUCCHを送信できる。図13の実施例において、PDSCHグループインジケーター値が0である2つのPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHは、PDSCHグループインジケーター値が0である2つのPDSCHののうち、後でスケジュールされるPDCCH(又は、DCI)で指示されるPRI(PUCCH resource indicator)によって決定されてよい。また、図13の実施例において、PDSCHグループインジケーター値が1である2つのPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHは、PDSCHグループインジケーター値が1である2つのPDSCHのうち、後でスケジュールされるPDCCH(又は、DCI)で指示されるPRI(PUCCH resource indicator)によって決定されてよい。仮に、2つのPRI値が指示するPUCCHリソースが互いに重ならないと、端末は1つのスロットで2つのPUCCHを送信できる。
仮に、1スロットでX個のPUCCHを送信するためには、PUCCHグループインジケーターは、0,1,…X-1の値のうち1つの値を指示しなければならない。したがって、B=ceil(log2(X))ビットが必要となる。このBビットは、PDCCH(又は、DCI)で明確に指示されてもよく、他のものから従属して判断されてもよい。暗示的に判断する方式は、後述するHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を暗示的に判断する方式と類似に判断できる。
前記PDSCHグループインジケーターを用いて1スロットで複数個のPUCCHを送信するように構成されると、端末は、各PUCCHが含むべきHARQ-ACKビット、すなわち、HARQ-ACKコードブックを決定しなければならない。特に、端末が半静的HARQ-ACKコードブック(3GPP TS 38.213によれば、type-1 HARQ-ACKコードブック)を使用するように構成されていると、端末は、当該PDSCHグループインジケーターに該当するPUCCHで送信する半静的HARQ-ACKコードブックを生成しなければならない。仮に、各PDSCHグループインジケーターに該当する半静的HARQ-ACKコードブックが別の定義無しで独立して生成されると、各PUCCHは同一サイズの半静的HARQ-ACKコードブックを同一スロットで送信するため、上りリンクPUCCHのカバレッジが制限される問題が発生する。したがって、本発明では、1スロットで互いに異なるPDSCHグループインジケーターに該当するPUCCHで送信する半静的HARQ-ACKコードブックのサイズを減らす方法について次のように提示する。
- 第一の方法として、端末は、スロットを二等分し、前半で送信される可能性があるPDSCH候補を、PDSCH_group_indicator 0に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含め、後半で送信される可能性があるPDSCH候補はPDSCH_group_indicator 1に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含めてよい。言い換えると、PDSCH候補が占める時間領域情報を用いて、そのPDSCHがどのPDSCH_group_indicatorに該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれるかが判断できる。
- 第二の方法として、端末は、PDCCH(又は、DCI)で指示するK1値によって、PDSCHのHARQ-ACKがどのPDSCH_group_indicatorに該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれるかが判断できる。例えば、8個のK1値のうち小さい4個のK1値と指示されたPDSCHのHARQ-ACKは、PDSCH_group_indicator 0に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれてよく、残り大きい4個のK1値と指示されたPDSCHのHARQ-ACKは、PDSCH_group_indicator 0に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれてよい。
- 第三の方法として、端末は、PDCCH(又は、DCI)で指示するPDSCHの長さ(占めるシンボル)値によって、PDSCHのHARQ-ACKがどのPDSCH_group_indicatorに該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれるかが判断できる。例えば、PDSCHの長さが2又は4であれば、そのPDSCHのHARQ-ACKは、PDSCH_group_indicator 0に該当する半静的HARQ-ACKコードブロックに含め、7以上のPDSCHのHARQ-ACKは、PDSCH_group_indicator 0に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含めることができる。
- 第四の方法として、端末は、PDCCH(又は、DCI)で指示するPDSCHマッピングタイプ(mapping type)によって、PDSCHのHARQ-ACKがどのPDSCH_group_indicatorに該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれるかが判断できる。例えば、PDSCH mapping type Aを指示すれば、そのPDSCHのHARQ-ACKは、PDSCH_group_indicator 0に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含め、PDSCH mapping type Bを指示すれば、PDSCHのHARQ-ACKはPDSCH_group_indicator 1に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含めることができる。
- 第五の方法として、端末は、PDCCH(又は、DCI)で指示するタイムドメインリソース割り当てフィールド(time domain resource allocation field)のインデックスによって、PDSCHのHARQ-ACKがどのPDSCH_group_indicatorに該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれるかが判断できる。例えば、前記インデックスが0~7(ビットが0000~0111)と指示されたPDSCHのHARQ-ACKは、PDSCH_group_indicator 0に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれてよく、残りのインデックス8~15(ビットが1000~1111)と指示されたPDSCHのHARQ-ACKは、PDSCH_group_indicator 1に該当する半静的HARQ-ACKコードブックに含まれてよい。
- さらに他の方法として、基地局は端末に、特定PDSCH_group_indicatorの半静的HARQ-ACKコードブロックを構成する時に、1スロット当たりに必要なHARQ-ACK(又は、PDSCH)の数を構成することができる。例えば、1スロット当たりに2個のHARQ-Ackビットを構成すれば、端末は、特定PDSCH_group_indicatorの半静的HARQ-ACKコードブックを生成する時に、1スロット当たりに最大で2ビットが含まれる半静的HARQ-ACKコードブックを生成することができる。言い換えると、端末は、1スロットで特定PDSCH_group_indicatorで指示されたPDSCHを最大で2個(PDSCH当たり1ビットのとき)まで受信することを期待する。1スロット当たりに必要なHARQ-ACK(又は、PDSCH)の数は、互いに異なるPDSCH_group_indicatorに該当する半静的HARQ-ACKコードブックでは別の値と構成されてよい。
- さらに他の方法として、端末は、特定PDSCH_group_indicatorのHARQ-ACKコードブックは、半静的HARQ-ACKコードブック方式で構成し、他の特定PDSCH_group_indicatorのHARQ-ACKコードブックは、動的(dynamic)HARQ-ACKコードブック方式で構成してよい。
- さらに他の方法として、端末は、特定PDSCHグループインジケーター値を有するPDSCHを1つのみ受信すれば(すなわち、マルチプレクスする他のPDSCHのHARQ-ACKがなければ)、端末は、その受信した1つのPDSCHに対するHARQ-ACKのみをPUCCHで送信することができる。
- さらに他の方法として、端末は、基地局からPRI(PUCCH resource indicator)が構成されるとき、各PRI値に該当するPDSCHグループインジケーターが構成されてよい。例えば、PDSCHグループインジケーターが4個(0,1,2,3)のとき、端末が基地局から16個のPUCCH構成及びPRI値(ここで、0,1,・・,15)が構成されると、基地局は、各PUCCH構成及びPRI値が構成されるとき、PDSCHグループインジケーター値として0又は1又は2又は3値が構成されてよい。すなわち、PRI値0、1、2、3にPDSCHグループインジケーター値0が構成され、PRI値4、5、6、7にPDSCHグループインジケーター値1が構成され、PRI値8、9、10、11にPDSCHグループインジケーター値2が構成され、PRI値12、13、14、16にPDSCHグループインジケーター値3が構成されてよい。端末は、PDSCHをスケジュールするDCIのPRI値から、PDSCHグループインジケーター値が分かる。上記の実施例において、DCIのPRI値が10であれば、端末はPDSCHグループインジケーター値として2が分かる。
本発明で扱おうとする他の課題は、互いに異なるPDSCHグループインジケーターと指示されたPUCCHリソースが重なる状況でPUCCHを送信する方式に関するものである。
図14は、本発明の一実施例に係るPDSCHグループインジケーターによってPUCCHを送信する時に衝突(collision)が発生する状況を示す図である。
図14を参照すると、一つの端末のPDSCHグループインジケーター0に該当するPUCCHリソースと、PDSCHグループインジケーター1に該当するPUCCHリソースとが重なると、端末は両PUCCHを同時に送信することができない。この時、端末が取り得る動作は、両PUCCHのうち一方のPUCCHをドロップ(drop)し、他方のPUCCHを送信するか、両PUCCHのHARQ-ACKコードブックを1つのPUCCHで送信する方法があり得る。本発明では当該動作を具体的に提示する。
2つのPUCCHのうち一方のPUCCHをドロップし、残り他方のPUCCHを送信する動作においてどのPUCCHを送信するかに対する判断は、次の通りである。
- 第1実施例として、端末は、最後に受信したPDCCH(又は、DCI)で指示するPDSCH_group_indicatorに該当するPUCCHは送信し、そうでないPDSCH_group_indicatorに該当するPUCCHは送信しないでドロップする。
- 第2実施例として、重なる2つのPUCCHのうち、コードレート(code rate)の値がより低い(より信頼できる)PUCCHは送信し、そうでないPUCCHは送信しないでドロップする。
- 第3実施例として、重なる2つのPUCCHのうち、前方のリソースのPUCCHは送信し、後方のリソースのPUCCHは送信しないでドロップする。前方と後方のリソースの判断は、リソースの最後のシンボルを基準にして行うことができ、最後のシンボルが同一である場合は、開始シンボルが前にあるリソースを前方のリソースと見なすことができる。
- 第4実施例として、重なる2つのPUCCHのうち、より長いシンボルを占めるPUCCHは送信し、より小さいシンボルを占めるPUCCHは送信しないでドロップしてよい。
- さらに他の実施例として、重なる2つのPUCCHのPRI(PUCCH resource indicator)の値が小さいPUCCHは送信し、PRI値が大きいPUCCHはドロップしてよい。
2つのPUCCHのHARQ-ACKコードブックを1つのPUCCHで送信する動作において、HARQ-ACKコードブックは次のように作ることができる。
- 第1実施例として、端末は、PDSCH_group_indicator値の順序によってHARQ-ACKコードブックを連続的に連結して1つの大きいコードブックを作り、そのコードブックを1つのPUCCHリソースで送信できる。
- 第2実施例として、端末は、重なるPUCCHが含むPDSCH候補(candidates)に対するコードブックを新しく作り(すなわち、全てのPDSCH候補に対する半静的HARQ-ACKコードブックを生成)、そのHARQ-ACKコードブックを1つのPUCCHリソースで送信できる。又は、端末は、PDSCH_group_indicator値の順序によってHARQ-ACKコードブックを連続的に連結して1つの大きいコードブックを作る時に、前方のコードブックで含まれたHARQ-ACKビットは、後方のHARQ-ACKコードブックでは除外されてよい。第2実施例の長所は、第1実施例において重なる2つのPUCCHともに1つのPDSCH候補に対するHARQ-ACKビットが存在するとき、それを重複して送らないということである。
PDSCHグループインジケーターは1ビットでPDSCHをスケジュールするDCIに含まれてよく、PDSCHが以前に送信したPDSCHグループではなく他のPDSCHグループに含まれると、前記1ビットをトグル(toggle)することができる。端末は、PDSCHグループインジケーターの値がトグルされると、新しいPDSCHグループに含まれると判断できる。すなわち、このPDSCHは、以前PDSCHグループのHARQ-ACKとマルチプレクスされず、新しいPDSCHグループのHARQ-ACKとマルチプレクスされてよい。端末は、PDSCHグループインジケーターの値がトグルされないと、以前PDSCHグループに含まれると判断できる。すなわち、このPDSCHは以前PDSCHグループのHARQ-ACKとマルチプレクスされてよい。
2.Finer K1 granularity
PDSCHをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)では、前記PDSCHのHARQ-ACKをどのスロットで送信するかを指示するために、K1値(PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミングインジケーター(feedback timing indicator))を指示できる。K1値は、スケジュールされたPDSCHが終わるスロットと、HARQ-ACKが送信されるPUCCHが送信されるスロットとの間のスロット数である。前記K1値の単位がスロットであるので、1スロット内に2つ以上のPUCCHを送信できない。1スロットに1つ以上のHARQ-ACKを含むPUCCHを送信するために、DCIで指示するK1値の単位(unit又はgranularity)をスロットよりも小さい単位に決めることができる。
図15は、本発明の一実施例に係るK1の単位をハーフスロット(half slot)としたとき、PUCCHを送信する方法を示す図である。
図15を参照して、K1の単位は、スロットの半分(half slot)に定められてよい。すなわち、K1値は、スケジュールされたPDSCHが終わるスロットの半分とHARQ-ACKが送信されるPUCCHが送信されるスロットの半分との間のスロットの半分の数である。
前記K1のグラニュラリティ(granularity)がサブスロット(sub-slot)(又は、set of symbols)と与えられたとき、K1値は、PDSCHの最後のシンボルが含まれたサブスロットとPUCCHの最初のシンボルが含まれたサブスロットとの間のサブスロットの数を表す。すなわち、K1値が0であれば、PDSCHの最後のシンボルが含まれたサブスロットとPUCCHの最初のシンボルが含まれたサブスロットとが同じサブスロットであることを表す。さらに他の実施例として、K1のグラニュラリティがサブスロット(又は、set of symbols)と与えられたとき、K1値は、PDSCHの最後のシンボルが含まれたスロットの最後のサブスロットと、PUCCHの最初のシンボルが含まれたサブスロットとの間のサブスロットの数を表す。すなわち、K1値が0であれば、PDSCHの最後のシンボルが含まれたスロットの最後のサブスロットとPUCCHの最初のシンボルが含まれたサブスロットとが同じサブスロットであることを表す。さらに他の実施例として、K1のグラニュラリティがサブスロット(又は、set of symbols)と与えられたとき、K1値は、PDSCHの最後のシンボルからTproc,1時間以後のサブスロットのうち、最先頭のサブスロットとPUCCHの最初のシンボルが含まれたサブスロットとの間のサブスロットの数を表す。ここで、Tproc,1は、PDSCHを受信して有効なHARQ-ACKを送信するためにかかる最小時間を表す。この値はTS 38.214に示されている。
本発明で扱おうとするさらに他の課題は、1スロットにおいて互いにハーフスロット(half slot)(又は、K1単位)で指示されたPUCCHリソース(resource)が重なる状況でPUCCHを送信する方式に関するものである。
図16は、本発明の一実施例に係るK1の単位をハーフスロット(half slot)としたとき、PUCCHを送信する際に衝突が発生する状況を示す図である。
図16を参照すると、一つの端末の前のハーフスロットで始まるPUCCHリソースと後のハーフスロットで始まるPUCCHリソースとが重なる場合に、端末は、2つのPUCCHを同時に送信することができない。この時、端末が取り得る動作は、2つのPUCCHのうち一方のPUCCHをドロップ(drop)し、他方のPUCCHを送信するか、2つのPUCCHのHARQ-ACKコードブックを1つのPUCCHで送信する方法がある。本発明の一実施例では、当該動作を具体的に提示する。
2つのPUCCHのうち一方のPUCCHをドロップし、残り他方のPUCCHを送信する動作においてどのPUCCHを送信するかに対する判断は、次の通りである。
- 第1実施例として、端末は、最後に受信したPDCCH(又は、DCI)で指示するPUCCHは送信し、そうでないPUCCHは送信しないでドロップする。
- 第2実施例として、重なる2つのPUCCHのうち、コードレート(code rate)の値がより低い(より信頼できる)PUCCHは送信し、そうでないPUCCHは送信しないでドロップする。
- 第3実施例として、重なる2つのPUCCHのうち、前方のリソースのPUCCHは送信し、後方のリソースのPUCCHは送信しないでドロップする。前方及び後方のリソースに対する判断は、リソースの最後のシンボルを基準にして行うことができ、最後のシンボルが同一である場合は、開始シンボルが前にあるリソースを前方のリソースと見なすことができる。
- 第4実施例として、重なる2つのPUCCHのうち、より長いシンボルを占めるPUCCHは送信し、より小さいシンボルを占めるPUCCHは送信しないでドロップしてよい。
- さらに他の実施例として、重なる2つのPUCCHのPRI(PUCCH resource indicator)の値が小さいPUCCHは送信し、PRI値が大きいPUCCHはドロップしてよい。
2つのPUCCHのHARQ-ACKコードブックを1つのPUCCHで送信する動作において、HARQ-ACKコードブロックは次のように作ることができる。
- 第1実施例として、端末は、HARQ-ACKコードブックを時間順序で(すなわち、前のハーフスロットと送信が指示されたHARQ-ACKコードブックが、後のハーフスロットと送信が指示されたHARQ-ACKコードブックよりも前に位置)連続的に連結して1つの大きいコードブックを作り、そのコードブックを1つのPUCCHリソースで送信することができる。
- 第2実施例として、端末は、重なるPUCCHが含むPDSCH候補(candidates)に対するコードブックを新しく作り(すなわち、全てのPDSCH候補に対する半静的HARQ-ACKコードブックを生成)、そのHARQ-ACKコードブックを1つのPUCCHリソースで送信することができる。又は、端末は、HARQ-ACKコードブックを時間順序で連続的に連結して1つの大きいコードブックを作るとき、前方のコードブックで含まれたHARQ-ACKビットは、後方のHARQ-ACKコードブックでは除外されてよい。第2実施例の長所は、第1実施例において重なる2つのPUCCHともに1つのPDSCH候補に対するHARQ-ACKビットが存在するとき、それを重複して送らないということがある。
3.HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーター(multiplexing indicator)
本発明の一実施例として、端末は、PDSCHをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)で、前記PDSCHのHARQ-ACKを他のHARQ-ACKとマルチプレクスすべきかに関する情報が指示されてよい。前記指示子を、便宜上、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーター(multiplexing indicator)と呼ぶ。HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターは、1ビットと定められてよい。1ビットの場合、0は、前記PDSCHのHARQ-ACKを他のPDSCHのHARQ-ACKとマルチプレクスして送信しないことを指示し、1は、前記PDSCHのHARQ-ACKを他のPDSCHのHARQ-ACKとマルチプレクスして送信することを指示できる。ここで、他のPDSCHのHARQ-ACKとマルチプレクスして送信しないということは、前記PDSCHのHARQ-ACKが含まれて送信されるPUCCHには他のPDSCHのHARQ-ACK情報はないことをいう。したがって、前記PUCCHには1ビット(又は、PDSCHに2送信ブロック(transport block))が送信されるように構成されると、2ビットHARQ-ACKが含まれ、そのHARQ-ACKはビットサイズ(bit size)に合うようにPUCCH format 0又はPUCCH format 1のうち一つのPUCCH formatで送信されてよい。他のPDSCHのHARQ-ACKとマルチプレクスして送信するということは、前記PDSCHのHARQ-ACKが含まれて送信されるPUCCHには、他のPDSCHのHARQ-ACK情報が含まれることをいう。他のPDSCHのHARQ-ACKとマルチプレクシングして送信する時は、動的(dynamic)HARQ-ACKコードブック又は半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブック方式を用いてHARQ-ACKコードブックを生成し、前記HARQ-ACKコードブックをPUCCHで送信する。
図17は、本発明の一実施例に係るHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターによってPUCCHを送信する方法を示す図である。
図17を参照すると、端末は、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が1である2つのPDSCHのHARQ-ACK情報を1つのPUCCHで送信する。そして、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0である2つのPDSCHのHARQ-ACKは、それぞれのPUCCHリソースで送信する。ここで、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0であるPDSCHのPUCCHリソースは、前記PDSCHをスケジュールするPRI値で指示される。ここで、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0(他のPDSCHのHARQ-ACKとマルチプレクシング不可能)である互いに異なるPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHが同じシンボルで重なると、同時送信が不可能である。この場合、2つのPUCCHのHARQ-ACK情報は1つのPUCCHにマルチプレクスされて送信されてよい。さらに他の方法として、後でスケジュールされたPDSCH(すなわち、PDSCHをスケジュールするPDCCHが遅く開始されたか、遅く終わる場合)のHARQ-ACKを優先視して前記PDSCHのPUCCHを送信し、重なる他のPUCCHは送信しなくてよい。さらに他の方法として、端末は、前記2つのPUCCHが1つのシンボルで重なることを期待しなくてよい。
本発明のさらに他の実施例として、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値として0(他のPDSCHのHARQ-ACKとマルチプレクシング不可能)を指示した場合であっても、部分的にHARQ-ACKマルチプレクシングを可能にしてよい。一例として、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値として0が指示された2つのPDSCHが同一PUCCHリソースで送信されるように指示されると(又は、同一PRI(PUCCH resource indicator)値を有すると又は少なくとも1つのシンボルで重なると)、前記2つのPDSCHのHARQ-ACKはマルチプレクスされて送信されてよい。この時、早くスケジュールされたPDSCHのHARQ-ACKビットの次に、遅くスケジュールされたPDSCHのHARQ-ACKビットが位置する。
図18は、本発明の一実施例に係るHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターによってPUCCHを送信するとき、PRIを用いたHARQ-ACKマルチプレクシング方法を示す図である。
図18の(a)を参照すると、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0と指示されたPDSCHのPRI値がiと互いに同一であれば、端末は、PRI=iに該当するPUCCHリソースで2つのPDSCHのHARQ-ACKを送信できる。
図18の(b)を参照すると、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0と指示されたPDSCHのPRI値が互いに異なると、端末は、各PRI値に該当するPUCCHリソースで各HARQ-ACK情報を送信できる。
HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が1であるPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHリソースと、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0であるPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHリソースとが重なることがある。このような場合のPUCCH送信方法として、本発明の一実施例によれば、端末は常に、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0であるPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHを優先視して送信し、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が1であるPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHをドロップしてよい。さらに他の実施例として、仮にHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が1であるPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHの最後のシンボルが、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0であるPDSCHのHARQ-ACKを送信するPUCCHの最後のシンボルよりも早いか同時に終わると、端末は、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が0であるPDSCHのHARQ-ACKビットを、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が1であるPDSCHのHARQ-ACKに続いて、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値が1であるPDSCHのPUCCHリソースで送信することができる。
便宜上、前記HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを1ビットと表現したが、このインジケーターは次のように暗示して指示されてよい。
- 第一の方法として、RNTIによってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを判定できる。例えば、PDSCHをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)がC-RNTIでスクランブルされていると、そのPDSCHのHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターは1の値(すなわち、他のPDSCHのHARQ-ACK情報とマルチプレクシング可能)を有すると判定でき、PDSCHをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)がC-RNTIでない特定RNTI(例えば、URLLCサービスのためのRNTI)でスクランブルされていると、そのPDSCHのHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターは0の値(他のPDSCHのHARQ-ACKとマルチプレクシング不可能)を有すると判定できる。
- 第二の方法として、PDCCH(又は、DCI)に含まれるK1値によってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを判定することができる。ここで、K1値は、スケジュールされたPDSCHとそのPDSCHのHARQ-ACK間の時間間隔を指示する。したがって、URLLCサービスに対するPDSCHは一般に、早くHARQ-ACKを指示する必要がある。したがって、K1値が特定K1値よりも小さい場合に、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを0と判定できる。ここで、特定K1値はスロット単位(例えば、1スロット又は2スロット)で決定されてもよく、絶対時間単位(例えば、0.5ms又は0.25ms)で決定されてよい。又は、K1値のうち特定値を定め、その値が指示されると、常に、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーター値が0と判定できる。すなわち、端末にその値が指示される場合に、端末は、コードブックを生成せず、1つのPDSCHに対するHARQ-ACKのみを送信できる。
- 第三の方法として、MCS(Modulation and coding scheme)値によってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを判定することができる。ここで、MCS値は、スケジュールされたPDSCHのコードレート(code rate)を指示する。URLLCサービスに対するPDSCHは一般に、信頼性がある(reliable)必要がある。したがって、コードレート値が特定値よりも低い場合に、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを0と判定できる。さらに他の例として、PDCCH(又は、DCI)が使用するMCSテーブルによってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを判定することができる。特定PDCCH(又は、DCI)がより高い信頼度を提供(より低いコードレート)するMCSテーブルを用いる場合に、前記PDCCH(又は、DCI)のHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値は0と判定できる。
- 第四の方法として、DCIで送信されるその他のフィールドの特定値の組合せにより、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターが1であると判定できる。
- 第五の方法として、PDCCH(又は、DCI)が検出された探索空間(又は、CORESET)によってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを判定することができる。例えば、基地局は端末にURLLC送信のための探索空間(又は、CORESET)を別途に指示できる。端末は、前記探索空間(又は、CORESET)でPDCCH(又は、DCI)を受信すると、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を0と判定できる。その他の探索空間(又は、CORESETでPDCCH(又は、DCI)を受信すると、端末は、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を1と判定できる。さらに他の方法として、端末は基地局から別個の明示的な指示無しで探索空間(又は、CORESET)を区分することができる。例えば、探索空間(又は、CORESET)のモニタリング周期が特定周期よりも短いと、前記探索空間(又は、CORESET)をURLLC送信のための探索空間(又は、CORESET)と判定できる。一実施例として、特定周期は1スロットであってよい。
- 第六の方法として、端末は、受信したPDCCHのCCE(control channel element)集成レベル(aggregation level)によってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を判定することができる。例えば、CCE集成レベルが特定値を超えると、端末は、前記PDCCHのHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターを0と判定できる。ここで、特定CCE集成レベル値は、8又は16と定められてよい。
- 第七の方法として、DCI format(又は、DCIの長さ)によってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を判定することができる。例えば、端末にコンパクト(compact)DCIが構成されていると、端末は、コンパクトDCIでスケジュールされたPDSCHのHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を0と判定できる。ここで、コンパクトDCIは、URLLC PDSCHをスケジュールするためのDCI formatであり、フォールバック(fall back)DCI(DCI format 0_0/1_0)のペイロードサイズ(payload size)よりも小さいペイロードサイズを有することが特徴である。
- 第八の方法として、PRI(PUCCH resource indicator)値によってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を判定することができる。ここで、PUCCH(又は、DCI)で送信されるPRIは、基地局が端末に構成したPUCCHリソースのうちどのPUCCHリソースを用いるかを指示する。端末にPRI値のうち特定値が指示されると、端末は、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を0と判定できる。これは、構成された全てのPUCCHリソースがURLLC HARQ-ACKを送信するのに適合していないためである。例えば、PUCCHリソースのうち2ビットを超えるPUCCHリソースは、前記URLLC HARQ-ACKを送信するのに適合しないため、端末は、当該PUCCHリソースを指示するPRIは、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を1と判定できる。
- 第九の方法として、HARQプロセスナンバー(process number)によってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を判定することができる。例えば、端末にHARQプロセスナンバーのうち特定値が指示されると、端末は、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を1と判定し、1つのPDSCHに対するHARQ-ACKのみを送信できる。
- 第十の方法として、PDSCHグループインジケーター値によってHARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を判定することができる。前述したように、PDSCHグループインジケーターは、同一のPUCCHリソースでHARQ-ACKを送信するために導入されたものである。端末がPDSCHグループインジケーターのうち特定値を受信すると、端末は、HARQ-ACKマルチプレクシングインジケーターの値を1と判定し、1つのPDSCHに対するHARQ-ACKのみを送信できる。
本発明のさらに他の実施例は、端末がK1値を解釈する方法に関する。
前述したように、K1値は、スケジュールされたPDSCHが終わるスロットとHARQ-ACKが送信されるPUCCHが送信されるスロットとの間のスロットの数(ここで、スロットは、スロットよりも小さい特定単位に置換可能)である。しかし、実際に端末は、PDSCHを受信、デコーディング、HARQ-ACKを送信するPUCCHを生成することにプロセシングタイム(processing time)が発生し得る。このため、特定K1値、例えば0は、指示され得ない値である。本発明で解決しようとする課題は、前記指示され得ない値を除いてK1値を定義するものである。
-本発明の第1実施例として、端末は、PDSCHの最後のシンボルからPDSCHプロセシングタイム(processing time)Tproc,1(TS 38.214に定義されている値)の間に完全に含まれるスロットは、K1値を定める時に除外してよい。すなわち、前記スロットを有効でないスロット(invalid slots)と呼ぶとき、K1値は、スケジュールされたPDSCHが終わるスロットとHARQ-ACKが送信されるPUCCHが送信されるスロットとの間のスロットうち、有効でないスロットを除外したスロット数と定義できる。
- 本発明の第2実施例として、端末は、上位層から構成された半静的(semi-static)DLシンボルには当該PUCCHを送信できない。したがって、端末は、半静的(semi-static)DLシンボルのみで構成されたスロットは、K1値を定める時に除外してよい。又は、端末は、半静的(semi-static)DLシンボルによって全てのPUCCH送信が不可能なスロットは、K1値を定める時に除外してよい。又は、端末は、PRIで指示したPUCCHリソースと半静的(semi-static)DLシンボルが重なって前記PUCCHを送信できないスロットを有効でないスロット(invalid slots)と呼ぶとき、K1値は、スケジュールされたPDSCHが終わるスロットとHARQ-ACKが送信されるPUCCHが送信されるスロットとの間のスロットうち、有効でないスロット(invalid slots)を除外したスロット数と定義できる。
URLLCをスケジュールするPDCCH(又は、DCI)においてDCIオーバーヘッド(overhead)(DCIのペイロードサイズ(payload size))を減らすために、K1又はPRIフィールド(field)を構成しなくてよい。本発明の一実施例は、K1又はPRIフィールドが構成されていないとき、PUCCHリソースを決定する方法に関して説明する。
- 本発明の第1実施例として、K1フィールド(field)(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator field)が構成されていないとき、PUCCHリソースが含まれるスロットは、PDSCHの最後のシンボルからPDSCHプロセシングタイムTproc,1(TS 38.214に定義されている値)の間に完全に含まれるスロットを除き、その次の(PRIで指示した)PUCCH送信が可能なスロットであってよい。
- 本発明の第2実施例として、K1フィールド(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator field)が構成されていないとき、PUCCHリソースが含まれるスロットは、PRIで指示したシンボルと半静的(semi-static)DLシンボルとが重ならないスロットであってよい。
- 本発明の第3実施例として、PRIフィールドが構成されていないとき、PUCCHリソースは、K1が指示するスロットで構成されたPUCCHリソースのうち、最も早く終わるPUCCHリソースであってよい。
- 本発明の第4実施例として、PRIフィールドが構成されていないとき、PUCCHリソースは、K1が指示するスロットでPDSCHプロセシングタイムTproc,1(TS 38.214に定義されている値)を満たさないPUCCHを除外したPUCCHリソースのうち、最も早く終わるPUCCHリソースであってよい。ここで、半静的(semi-static)DLシンボルと重なるPUCCHリソースは除外されてよい。
図19は、本発明の一実施例に係るK1とPRIフィールドがないとき、PUCCHを送信する方法を示す図である。
図19を参照すると、端末は、PDCCH(又は、DCI)においてK1とPRIフィールドの両方も構成されていない場合に、次の方法によってPUCCHリソースを決定する。図19の実施例では、総4個のPUCCHリソースが構成されている。このうち、PUCCHリソース#1は、プロセシングタイム条件を満たさないので除外されてよい。その他、PUCCHリソース#2、#3、#4のうち、最も早く終わるPUCCHリソースは#3であるので、端末は#3をPDSCHのHARQ-ACKのPUCCHリソースと判定できる。
本発明で解決しようとするさらに他の課題は、動的(dynamic)HARQ-ACKコードブック(TS 38.213におけるtype-2 HARQ-ACKコードブック)の設計方法に関する。基地局は、端末のPDCCHの受信成功確率を高めるために、DCIフィールドのうち一部フィールドを省略するように構成できる。ここで、「省略するように」との意味は、0ビットと構成することを含む。例えば、基地局は端末にDCIフィールドのうちcounter-DAIフィールドを省略するように構成できる。前述したように、動的HARQ-ACKコードブックでcounter-DAIフィールドは、HARQ-ACKコードブック内でHARQ-ACKビットの位置を決定する他、HARQ-ACKコードブックのサイズを決定することにも用いられてよい。端末は、複数のPDSCHのHARQ-ACKビットをHARQ-ACKコードブックで送信するために、前記counter-DAIフィールドの値の昇順で整列しなければならない。しかし、counter-DAIフィールドが省略されるので、HARQ-ACKコードブック内でHARQ-ACKビットの順序を決める方法が必要である。
本発明の第1実施例として、端末は、PDSCHをスケジュールするPDCCHが受信された時間情報によって、HARQ-ACKコードブック内で前記PDSCHのHARQ-ACKビットの順序を決めることができる。より具体的には、第1PDSCHをスケジュールするPDCCHが含まれたCORESET又は探索空間の開始シンボルが、第2PDSCHをスケジュールするPDCCHが含まれたCORESET又は探索空間の開始シンボルよりも早いと、HARQ-ACKコードブックにおいて第1PDSCHのHARQ-ACKビットを、第2PDSCHのHARQ-ACKビットよりも前の位置に配置する。仮にCORESET又は探索空間の開始シンボルが同一である場合に、CORESET又は探索空間の最後のシンボルが早いPDCCHがスケジュールするPDSCHのHARQ-ACKビットよりも前の位置に配置する。
本発明の第2実施例として、端末は、PDSCHの時間情報によって、HARQ-ACKコードブック内で前記PDSCHのHARQ-ACKビットの順序を決めることができる。より具体的には、第1PDSCHの開始シンボルが第2PDSCHの開始シンボルよりも早いと、HARQ-ACKコードブックにおて第1PDSCHのHARQ-ACKビットを、第2PDSCHのHARQ-ACKビットよりも前の位置に配置する。ここで、開始シンボルに関する情報は、PDSCHをスケジュールするPDCCHのTDRA(time domain resource assignment)フィールドから分かる。仮にPDSCHの開始シンボルが同一である場合に、PDSCHの最後のシンボルが早いPDSCHのHARQ-ACKビットを前の位置に配置する。仮に開始シンボル及び最後のシンボルが同一であれば、HARQ-ACKコードブック内でHARQ-ACKビットの順序は他の実施例を用いて判断できる。
本発明の第3実施例として、端末は、PDSCHをスケジュールするPDCCHのHARQ process ID(又は、HARQ process number)の値によって、HARQ-ACKコードブックでHARQ-ACKビットの順序を決定できる。より具体的には、第1PDSCHをスケジュールするPDCCHにおいて第1PDSCHのHARQ process IDをAとし、第2PDSCHをスケジュールするPDCCHにおいて第2PDSCHのHARQ process IDをBとするとき、HARQ-ACKコードブックにおいて、AとB値のうち、小さい値を有するPDSCHのHARQ-ACKビットが、大きい値を有するPDSCHのHARQ-ACKビットよりも前の位置に配置されてよい。すなわち、HARQ process IDの昇順でHARQ-ACKビットの位置を判断できる。ここで、端末は、1つのHARQ-ACKコードブックで送信されるHARQ-ACKのHARQ process IDは互いに異なる値であると仮定する。すなわち、1つのHARQ-ACKコードブックに、同じHARQ process IDを有するPDSCHのHARQ-ACKビットを生成することを期待しない。
本発明の第4実施例として、端末は、PDSCHをスケジュールするPDCCHを受信したセル情報を用いて、HARQ-ACKコードブック内で前記PDSCHのHARQ-ACKビットの順序を決めることができる。ここで、セル情報は、セルのインデックス(index)(又は、ID)であってよい。端末は、複数のセルでPDCCHをモニターするように構成されてよい。この場合、端末は、互いに異なるセルで互いに異なるPDCCHを受信することができる。このとき、端末は、HARQ-ACKコードブックにおいて、互いに異なるセルで受信したPDSCHのHARQ-ACKビットの順序を、PDSCHをスケジュールするPDCCHを受信したセルのインデックスの昇順で配置できる。
本発明の第5実施例として、端末は、PDSCHをスケジュールするPDCCHを受信したCORESET(又は、探索空間)の情報を用いて、HARQ-ACKコードブック内で前記PDSCHのHARQ-ACKビットの順序を決めることができる。ここで、CORESET(又は、探索空間)の情報は、CORESET(又は、探索空間)のインデックス(又は、ID)であってよい。端末は、複数のCORESET(又は、探索空間)でPDCCHをモニターするように構成されてよい。この場合、端末は、互いに異なるCORESET(又は、探索空間)で互いに異なるPDCCHを受信することができる。このとき、端末は、HARQ-ACKコードブックにおいて、互いに異なるCORESET(又は、探索空間)で受信したPDSCHのHARQ-ACKビットの順序を、PDSCHをスケジュールするPDCCHを受信したCORESET(又は、探索空間)のインデックスの昇順で配置できる。
本発明の第6実施例として、端末は、PDSCHをスケジュールするPDCCHを受信した周波数領域情報を用いて、HARQ-ACKコードブック内で前記PDSCHのHARQ-ACKビットの順序を決めることができる。ここで、周波数領域の情報は、PDCCHが割り当てられたPRBのうち最も低い(lowest)PRBインデックスであってよい。ここで、インデックスは、common PRB indexを意味し、このインデックスは、Point Aから周波数領域でどれくらい離れているかを示す。Point Aは、端末のイニシャルアクセス(initial access)過程でレファレンス周波数(reference frequency)を意味する。TS 38.211によれば、Point Aは次の通りである。
- offsetToPointA for a PCell downlink where offsetToPointA represents the frequency offset between point A and the lowest subcarrier of the lowest resource block, which has the subcarrier spacing provided by the higher-layer parameter subCarrierSpacingCommon and overlaps with the SS/PBCH block used by the UE for initial cell selection, expressed in units of resource blocks assuming 15 kHz subcarrier spacing for FR1 and 60 kHz subcarrier spacing for FR2;
- absoluteFrequencyPointA for all other cases where absoluteFrequencyPointA represents the frequency-location of point A expressed as in ARFCN.
端末は複数のPDCCHをモニターするように構成されてよい。この場合、端末は、互いに異なる周波数領域で互いに異なるPDCCHを受信することができる。このとき、端末は、HARQ-ACKコードブックにおいて、互いに異なる周波数領域で受信したPDSCHのHARQ-ACKビットの順序を、PDSCHをスケジュールするPDCCHの最も低いPRBインデックス(lowest PRB index)の昇順で配置できる。この方式は、第5実施例において1つのCORESET(又は、探索空間)で複数個のPDCCHを受信した場合に、HARQ-ACKコードブックにおいてHARQ-ACKビットの順序を決定することができる。
上記の第1~6実施例を互いに組み合わせ、HARQ-ACKコードブックにおいてHARQ-ACKビットの順序を決定することができる。本発明の好ましい組合せとして、第1実施例と第3実施例が組み合わせられてよい。この組合せにより、HARQ-ACKコードブックにおいてHARQ-ACKビットの順序は、まず、PDCCHの時間領域情報によって決定され、時間領域情報によって順序を決めることができないとき、第3実施例でHARQ process IDによって順序が決定されてよい。本発明の好ましい組合せとして、第1実施例、第4実施例、第5実施例、第6実施例が組み合わせられてよい。この組合せにより、HARQ-ACKコードブックにおいてHARQ-ACKビットの順序は、まず、PDCCHの時間領域情報によって決定され、時間領域情報によって順序を決定できないとき、セルの情報によって順序が決定され、セルの情報によって順序を決定できないとき、CORESET(又は、探索空間)の情報によって順序が決定され、CORESET(又は、探索空間)の情報によって順序を決定できないとき、PDCCHの周波数領域割り当て情報によって順序が決定されてよい。
本発明で解決しようとするさらに他の課題は、1つのHARQ-ACKコードブックのHARQ-ACKに対応するPDCCHが、counter-DAIフィールドがあるDCIとcounter-DAIフィールドがないDCIのように、2種類を含む場合である。この場合、HARQ-ACKコードブック内で端末は、counter-DAIフィールドがあるDCIとスケジュールされたPDSCHのHARQ-ACKとcounter-DAIフィールドがないDCIとスケジュールされたPDSCHのHARQ-ACKの位置を判定しなければならない。
本発明の一実施例として、上のような状況で、端末は、counter-DAIフィールドがあるDCIがスケジュールしたPDSCHのHARQ-ACKのみを集めて第1サブ(sub)HARQ-ACKコードブックを生成する。このとき、第1サブHARQ-ACKコードブック内でHARQ-ACKの位置は、counter-DAIフィールドの値を用いて判定する(すなわち、counter-DAIの昇順で位置が決定される。)。そして、端末は、counter-DAIフィールドがないDCIがスケジュールしたPDSCHのHARQ-ACKのみを集めて第2サブHARQ-ACKコードブックを生成する。このとき、第2サブHARQ-ACKコードブック内でHARQ-ACKの位置は、上記の実施例1~6及びその組合せによって決定されてよい。端末は、第1サブHARQ-ACKコードブックと第2サブHARQ-ACKコードブックを連続的に結合(すなわち、第1サブHARQ-ACKコードブックの最後のビットの次に、第2サブHARQ-ACKコードブックの最初のビットがくるように)してHARQ-ACKコードブックを生成できる。この方式は、端末が互いに異なる方式で2つのサブHARQ-ACKコードブックを作らなければならず、端末複雑度が増加し得る。
本発明のさらに他の一実施例として、上のような状況で、端末は、counter-DAIフィールドがあるDCIであっても、counter-DAIフィールドを無視できる。すなわち、全てのDCIをcounter-DAIフィールドがないDCIと見なし、上記の実施例1~6及びその組合せでHARQ-ACKコードブック内でHARQ-ACKビットの位置を決定することができる。
本発明で解決しようとするさらに他の課題は、DCIのペイロードサイズ(payload size)を減らす方法である。DCIオーバーヘッド(overhead)を減らすためにK1又はPRIフィールドを含まない前述と類似に、他のDCIフィールドを含まないか、或いは、DCIフィールドが指示できるオプションのうち一部のみ含んでよい。ここで、DCIフィールドが指示できるオプションのうち一部(例えば、N個のオプション)のみ含むと、そのDCIフィールドのビットサイズ(bit size)は、ceil(log2(N))となる。しかし、Nが2の累乗で示されないと、当該DCIフィールドの2^X-N個のコードポイント(code points)は使用不可である。ここで、Xは、2^XがNよりも大きい又は等しい条件を満たす整数のうち、最も小さい値である。したがって、これをより効率的に用いるために、互いに異なるDCIフィールドをジョイントエンコーディング(joint encoding)する必要がある。
本発明の一実施例として、j番目のDCIフィールドがY(j)個のオプション(0番目のオプション、1番目のオプション、…番目のオプション)を含むと仮定しよう。端末は基地局からDCIを受信すれば、j番目のDCIフィールドのうち何番目のオプションであるかは、次の式から求めることができる。ここで、何番目の順序を付ける時に0番目から付ける。(すなわち、最も早いのが0番目)
Field(j)=floor(X/Z(j)) mod Y(j)
ここで、
であり、j>1に対して
、j=1に対してZ(1)=1である。また、DCI_lengthはDCIの長さであり、受信したDCIを、bkは2進法で表したものである。すなわち、前記式から、j番目のDCIでField(j)に該当するオプション(Field(j)番目のオプション)を選択することができる。
例えば、次の表は、DCIに3個のフィールドがあり、各フィールドが3個のオプションを含む場合に関する。仮に、各DCIフィールド別にビットを求めると、総2ビットずつ3個のフィールドであり、よって6ビットが必要である。しかし、提案した方式を用いれば、5ビットで十分である。次の表4で、11011~11111は予備(reserved)されてよい。
例えば、端末にDCIで01100が指示されると、Field(1)=0、Field(2)=1、Field(3)=1を得ることができる。すなわち、1番目のDCIフィールドはField(1)=0番目のオプション、2番目のDCIフィールドはField(2)=1番目のオプション、3番目のDCIフィールドはField(3)=1番目のオプションが指示されることが分かる。
本発明で扱おうとするさらに他の課題は、スロットをサブスロットに分ける方法に関するものである。例えば、14シンボルで構成されたスロットを2個のサブスロットに分けるとき、各サブスロットは7個の連続したシンボルで構成されてよい。1番目のサブスロットは、スロットの先頭の7個のシンボルで構成されてよく、2番目のサブスロットは、スロットの末尾の7個のシンボルで構成されてよい。本発明のさらに他の例として、14シンボルで構成されたスロットを2個のサブスロットに分けるとき、1番目のサブスロットは、スロットの奇数番目のシンボルで構成されてよく、2番目のサブスロットは、スロットの偶数番目のシンボルで構成されてよい。一般化して、K個のシンボルで構成されたスロットをN個のサブスロットに分ける第1方法として(K mod N)個のサブスロットは、floor(K/N)+1個の連続したシンボルで構成され、N-(K mod N)個のサブスロットは、floor(K/N)個の連続したシンボルで構成されてよい。N個のサブスロットのうち1個のシンボルがより多い(K mod N)個のサブスロットが、スロットの前半に位置し、残り1個のシンボルがより少ないN-(K mod N)個のサブスロットがスロットの後半に位置してよい。N個のサブスロットのうち、1個のシンボルがより少ないN-(K mod N)個のサブスロットがスロットの前半に位置し、残り1個のシンボルがより多い(K mod N)個のサブスロットがスロットの後半に位置してよい。N個のサブスロットのうち、1個のシンボルがより多い(K mod N)個のサブスロットと1個のシンボルがより少ないN-(K mod N)個のサブスロットが交互に位置し得る。一般化して、K個のシンボルで構成されたスロットをN個のサブスロットに分ける第2方法として、n番目のサブスロットは、floor(K/N)*i+n番目の(i=0,1,..)シンボルで構成されてよい。
さらに他の方法として、端末は、構成されたPDSCHのタイムドメインリソースアサインメント(time domain resource assignment)の情報によってサブスロットを分けることができる。例えば、PDSCHのタイムドメインリソースアサインメントの情報においてPDSCHの最後のシンボルの位置の順序によってサブスロットを分けることができる。順序上最先頭のA個のPDSCHの最後のシンボルの最後のシンボルまでを1番目のサブスロットに分けることができる。続いて、残りは、前述の方式を用いて分けることができる。
さらに他の方法によれば、端末は、構成されたPUCCHが占めるシンボルの情報を用いてサブスロットを分けることができる。例えば、PUCCHが占めるシンボルの情報においてPUCCHの最後のシンボルの位置の順序によってサブスロットを分けることができる。順序上最先頭のA個のPUCCHの最後のシンボルの最後のシンボルまでを1番目のサブスロットに分けることができる。続いて、残りは、前述の方式を使用して分けることができる。
本発明で解決しようとするさらに他の課題は、K1グラニュラリティがサブスロットと構成されたとき、半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックを生成する方法に関するものである。より具体的には、解決しようとする課題は、次の通りである。
図20は、スロットにPDSCH候補が設定された様子を示す図である。
図20を参照すると、1スロットに3個のPDSCH候補が存在すると仮定する。1番目のサブスロットではPDSCH候補#1が含まれている(ここで、含まれるか否かは、PDSCH候補の最後のシンボルが含まれているかによって決定される。)。2番目のサブスロットではPDSCH候補#2とPDSCH候補#3が含まれている。そして、PDSCH候補#1とPDSCH候補#2は、同一のシンボルで重なっており、PDSCH候補#3は他のPDSCH候補と重なっていない。同一のシンボルで1つのPDSCHのみを受信できる場合に、一端末が当該スロットで同時に受信できるPDSCH候補は、最大で2個である。例えば、受信可能な場合は、{PDSCH候補#1}、{PDSCH候補#2}、{PDSCH候補#3}、{PDSCH候補#1,PDSCH候補#3}、{PDSCH候補#2,PDSCH候補#3}である。これに基づき、端末が当該スロットのPDSCH候補のために半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックに含めるべきHARQ-ACKビットの数は2である(ここで、1 PDSCH候補が1ビットのHARQ-ACKを送信すると仮定する。)。K1のグラニュラリティがハーフ-スロットと与えられたとき、各ハーフ-スロット別に半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックを生成することについて述べる。1番目のハーフ-スロットで受信可能なPDSCH組合せは{PDSCH候補#1}であるので、最大で1個である。したがって、このハーフ-スロットのために1ビットHARQ-ACKを半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックに含めなければならない。2番目のハーフ-スロットで受信可能なPDSCH組合せは{PDSCH候補#2}、{PDSCH候補#3}、{PDSCH候補#2,PDSCH候補#3}であるので、最大で2個である。したがって、このハーフ-スロットのために2ビットHARQ-ACKを半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックに含めなければならない。したがって、1スロットのために総3ビットのHARQ-ACKを半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックに含む。前述において1スロットで最大送信可能なPDSCHの数は2であり、2ビットのHARQ-ACKを半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックに含めるのと比較して、余分の1ビットオーバーヘッドが発生することが分かる。本発明では、このようなオーバーヘッドを減らすための方法を提示する。
本発明の一実施例として、K1グラニュラリティがサブスロットである場合に、端末は、1スロットに含まれる全てのサブスロットをまとめ、そのサブスロットに含まれたPDSCH候補を用いて半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックを生成する。これは、サブスロットnで送信される半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックが次のように生成されてよい。
図21は、本発明の一実施例によって重複するPDSCH候補を除外する過程を示す図である。
図21を参照すると、1)指示され得るK1値の集合をK1_setとする。K1_setから最大のK1値を取り出す。これをK1_maxとする。n-K1_maxに該当するサブスロットが含まれたスロットのインデックスをXとする。1スロットにN_subslot個のサブスロットが構成されており、Xは、X=floor((n-K1_max)/N_subslot)である。K1_setから、スロットXに含まれたサブスロットを指示するK1値を取り出す。すなわち、K1集合の元素をK1_valueとすれば、X=floor((n-K1_value)/N_subslot)を満たす全てのK1_valueを取り出す。前記過程で取り出したK1値(K1_maxを含む。)の集合を、K1_max_setとする。前記取り出したK1値は、K1_setから除外される。
2)スロットで受信され得るPDSCH候補の集合をRとする。集合Rに含まれたPDSCH候補のDLスロットと重なるサブスロットのうち最後のサブスロットが、K1_max_setに含まれるサブスロットに含まれると、そのPDSCH候補は集合Rにそのまま置き、そうでなければ、集合Rから除外する。また、集合Rに含まれたPDSCH候補のシンボルが半静的(semi-static)UL/DL設定(configuration)において上りリンクと構成されたシンボルと重なると、前記PDSCH候補は集合Rから除外する。
3)端末は、Rに含まれたPDSCH候補に対して、次のAとBステップを行う。
A.最後のシンボルが最も早いPDSCH候補に新しい1ビットを割り当てる。そして、集合Rに、前記PDSCH候補と1シンボルでも重なるPDSCH候補があると、そのPDSCH候補に、最後のシンボルが最も早いPDSCH候補と同じビット位置(bit position)を割り当てる。前記PDSCH候補(最後のシンボルが最も早いPDSCH候補を含む。)は、集合Rから除外する。
B.集合Rが空集合になるまで、前記3-Aステップを反復する。
4)K1_setが空集合になるまで、前記1)、2)、3)の過程を反復する。
本発明のさらに他の課題は、サブスロットが設定されているとき、type-1 HARQ-ACKコードブックの具体的設計方法を提供することである。
本発明の一実施例によれば、端末は、サブスロットグラニュラリティとして設定されたK1値(以下、K1,k)を、スロットレベルのK1値(以下K1,k,slot)に変換する過程を含む。より具体的には、スロットレベルのK1値は、次のように決定されてよい。
ここで、nUは、PUCCHが送信されるサブスロットのインデックスであり、Nは、スロット内のサブスロットの数である。例示的には、1スロットに14個のシンボルが構成されるとき、Nは2~7の値のうち1つの値であり、1スロットに12個のシンボルが構成されるとき、Nは2~7の値のうち1つの値である。ここで、
は、xよりも小さい又は等しい数のうち最大の整数を表す。
図22は、本発明の一実施例によってtype-1 HARQ-ACKを生成する過程を示す図である。
図22を参照すると、端末の下りリンクセルの副搬送波間隔は30kHzであり、上りリンクセルの副搬送波間隔は15kHzである。上りリンクセルのスロットは、連続する2シンボルずつまとめて7個のサブスロットに分ける。すなわち、N=7である。端末は上りリンクセルのサブスロット12(nU=12)でPUCCHを送信するために、前記PUCCHに含まれるtype-1 HARQ-ACKコードブックを生成しなければならない。サブスロットグラニュラリティとして設定されたK1値は、K1={8,7,4,3}である。
図22を参照すると、本発明の一実施例によって、サブスロットグラニュラリティとして設定されたK1値は、スロットグラニュラリティのK1値K1,k,slotに変換されてよい。これは、次のように変換される。
端末は、このように求めたK1,k,slot値を用いて、各スロットでのPDSCH候補を判定することができる。より具体的には、type-1 HARQ-ACKコードブックを生成するための疑似コード(pseudo-code)は、K1,kの降順で実行されると、各K1,k値によってK1,k,slotが求められてよい。前記求められたK1,k,slot値に基づいてtype-1 HARQ-ACKコードブックは生成されてよい。
端末は、上記の選択したK1,k値によって、PDSCH候補がtype-1 HARQ-ACKコードブックに含まれるべきかの有効性(validity)をチェックできる。仮に有効であれば、前記PDSCH候補をtype-1 HARQ-ACKコードブックに含め、そうでなければ、前記PDSCH候補をtype-1 HARQ-ACKコードブックから除外してよい。この過程は、PDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)が特定サブスロットに含まれているかを基準にして判定できる。仮にPDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)が特定サブスロットに含まれると判定されると、前記PDSCH候補は有効であると判定する。そうでなければ、前記PDSCH候補は有効でないと判定する。ここで、特定サブスロットは、サブスロットnU-K1,kである。
図23は、本発明の一実施例によってtype-1 HARQ-ACKを生成する過程を示す図である。
図23を参照すると、K1、0=8を選択した場合に、端末は、DLスロット1のPDSCH候補がサブスロットnU-K1,0=サブスロット4に有効か否かを判定しなければならない。図23の実施例において、端末に2個のPDSCH候補が設定されていると仮定しよう。第1PDSCH候補は、図23に「A」、第2PDSCH候補は、図23に「B」と表示されている。端末は、各PDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,0=サブスロット4に含まれているか否か判定できる。仮に含まれると判定されると、前記PDSCH候補は有効であると判定する。そうでなければ、前記PDSCH候補は有効でないと判定する。第1PDSCH候補(A)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,0=サブスロット4に含まれず、サブスロット5に含まれている。したがって、前記第1PDSCH候補(A)は有効でないと判定できる。第2PDSCH候補(B)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,0=サブスロット4に含まれている。したがって、前記第2PDSCH候補(B)は有効であると判定できる。
図23を参照すると、K1,1=7を選択した場合に、端末は、DLスロット1のPDSCH候補がサブスロットnU-K1,1=サブスロット5に有効か否かを判定しなければならない。端末は、各PDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,1=サブスロット5に含まれているかを判定できる。仮に含まれると判定されると、前記PDSCH候補は有効であると判定する。そうでなければ、前記PDSCH候補は、有効でないと判定する。第1PDSCH候補(A)の最後のシンボル(終わる時点)が、サブスロットnU-K1,1=サブスロット5に含まれている。したがって、前記第1PDSCH候補(A)は有効であると判定できる。第2PDSCH候補(B)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,1=サブスロット5に含まれず、サブスロット4に含まれている。したがって、前記第2PDSCH候補(B)は有効でないと判定できる。
図23を参照すると、K1,2=4を選択した場合に、端末は、DLスロット2のPDSCH候補がサブスロットnU-K1,2=サブスロット8に有効であるか否か判定しなければならない。端末は、各PDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,2=サブスロット8に含まれているかを判定できる。仮に含まれると判定されると、前記PDSCH候補は有効であると判定する。そうでなければ、前記PDSCH候補は有効でないと判定する。第1PDSCH候補(A)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,2=サブスロット8に含まれている。したがって、前記第1PDSCH候補(A)は有効であると判定できる。第2PDSCH候補(B)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,2=サブスロット8に含まれている。したがって、前記第2PDSCH候補(B)は有効であると判定できる。
図23を参照すると、K1,3=3を選択した場合に、端末は、DLスロット2のPDSCH候補がサブスロットnU-K1,3=サブスロット9に有効であるか否か判定しなければならない。端末は、各PDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,3=サブスロット9に含まれているか判定できる。仮に含まれると判定されると、前記PDSCH候補は有効であると判定する。そうでなければ、前記PDSCH候補は有効でないと判定する。第1PDSCH候補(A)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,3=サブスロット9に含まれず、サブスロット8に含まれている。したがって、前記第1PDSCH候補(A)は有効でないと判定できる。第2PDSCH候補(B)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,3=サブスロット9に含まれず、サブスロット8に含まれている。したがって、前記第2PDSCH候補(B)は有効でないと判定できる。
より具体的には、次を満足すれば有効である。
<有効条件>
if subslotLengthForPUCCH-r16 is provided and sub-slot nU-K1,K is the last UL sub-slot overlapping with the DL slot of the PDSCH time resource derived by row r in slot
ここで、nU,slotは、サブスロットnUに対応するスロットのインデックスであり、
と求められてよい。
次を満足すれば有効でない。
<有効でない条件>
if subslotLengthForPUCCH-r16 is provided and sub-slot nU-K1,K is not the last UL sub-slot overlapping with the DL slot of the PDSCH time resource derived by row r in slot
このような修正により、既存Rel-15/16のtype-1 HARQ-ACK生成のための疑似コード(pseudo-code)を最小限に修正してサブスロット設定に適用することができる。より具体的な第1 疑似コードは、次の通りである。参考として、ここで、全ての変数は、3GPPの標準文書であるTS 38.213を参考できる。
<第1疑似コード>
前記疑似コードは、1つのK1,k値によって次のような段階として要約されてよい。
第1段階として、端末は、前記1つのサブスロットグラニュラリティとして表現されたK1,k値を、スロット-グラニュラリティとして表現されるK1,k,slotに変換する。該段階は、上記の疑似コードにおいて
と与えられている。
第2段階として、端末は、SLIVテーブルに属した各PDSCH候補の最後のシンボルを基準にして有効性を確認することができる。このとき、前記PDSCH候補の最後のシンボルが対応するサブスロットnU-K1,kに含まれると有効であると判定できる。有効でないと判定されると、前記PDSCH候補は、type-1 HARQ-ACKコードブック生成過程から除外する。該段階は、上記の疑似コードにおいて次のように与えられている。
if subslotLengthForPUCCH-r16 is provided and sub-slot nU-K1,K is not the last UL sub-slot overlapping with the DL slot of the PDSCH time resource derived by row r in slot
R=R\r;
上記の2段階によって有効なPDSCH候補は集合Rに含まれてよい。その後、集合Rの有効なPDSCH候補を用いてtype-1 HARQ-ACKコードブックを生成することができる。
このような方式でtype-1 HARQ-ACKコードブックを生成する場合に、次のような問題が発生し得る。
端末は様々なキャパビリティ(capability)を有し得る。端末が特定キャパビリティを有する場合に、端末は、それを基地局に知らせることができる。これを、キャパビリティレポート(capability report)という。基地局は、前記端末から得たキャパビリティレポートによって、端末に用いる送信及び受信方法を決定することができる。
端末は、特定のキャパビリティがないと、1 DLスロットに1 PDSCHを受信することができる。言い換えると、1 DLスロットに2以上のPDSCHの受信が指示又は設定されていることは期待しない。これにより、端末が生成するtype-1 HARQ-ACKコードブックでは、1 DLスロットに対して、1 DLスロットに受信される1つのPDSCHのHARQ-ACKのみを含む。
端末は、1 DLスロットに2以上のPDSCHを受信できるキャパビリティを有し得る。この場合、端末の生成するtype-1 HARQ-ACKコードブックでは、1 DLスロットに対して、1 DLスロットに受信される1つ以上のPDSCHのHARQ-ACKを含む。
このように前記キャパビリティによって、type-1 HARQ-ACKコードブック生成方法が異なってよい。これは、疑似コードにおいて次のように示されている。
一端末にK1,k値として少なくとも2個以上の値が与えられていると仮定しよう。サブスロットnUでtype-1 HARQ-ACKコードブックを含むPUCCHを送信するとき、type-1 HARQ-ACKコードブックの生成は、次の通りである。1つのK1,k値(ここでは、K1,k1とする。)によって、サブスロットnU-K1,k1を得ることができ、このサブスロットnU-K1,k1に対応するDLスロットを求めることができる。このDLスロットを第1DLスロットとする。他のK1,k値(ここでは、K1,k2とする。)によって、サブスロットK1,k2を得ることができ、このサブスロットnU-K1,k2に対応するDLスロットを求めることができる。このDLスロットを第2DLスロットとする。前記第1DLスロットと第2DLスロットは同一であっても異なってもよい。ここでは、前記第1DLスロットと第2DLスロットが同一である場合を扱う。参考として、ここで、サブスロットnU-K1,k1に対応するDLスロットは、前記サブスロットnU-K1,k1と重なるDLスロットであってよい。ここで、サブスロットnU-K1,k2に対応するDLスロットは、前記サブスロットnU-K1,k2と重なるDLスロットであってよい。
端末が特定キャパビリティを有しないとしよう。第1疑似コードによれば、端末は、この例題において、1つのK1,k値(ここでは、K1,k1とする。)に対応する第1DLスロットに少なくとも1つの有効なPDSCH候補があると、前記第1DLスロットのPDSCH候補のための1つのHARQ-ACKを、type-1 HARQ-ACKコードブックに含める。前述したように、第1DLスロットに複数個の有効なPDSCH候補があっても、端末は最大で1つのPDSCHのみを受信できるので、1つのHARQ-ACKをtype-1 HARQ-ACKコードブックに含める。他のK1,k値(ここでは、K1,k2とする。)に対応する第2DLスロットに少なくとも1つの有効なPDSCH候補があると、前記第2DLスロットのPDSCH候補のための1つのHARQ-ACKをtype-1 HARQ-ACKコードブックに含める。問題は、上記の例題のように第1DLスロットと第2DLスロットが同じDLスロットであり得る。この場合、第1疑似コードによれば、端末は、type-1 HARQ-ACKコードブックに1つのDLスロット(第1DLスロットであると共に第2DLスロットである。)に2つのHARQ-ACKを含むことになる。これは、前述のように、端末が1つのDLスロットに最大で1つのPDSCHのみを受信できるとの仮定によって1つのHARQ-ACKのみを含めばいいが、より多い2つのHARQ-ACKを含むため、type-1 HARQ-ACKコードブックのサイズが大きくなる問題点がある。
図23を参照すると、K1,0に対して対応するDLスロットはDLスロット1である。端末は、前記DLスロット1で第2PDSCH候補(B)は有効なPDSCH候補である。したがって、type-1 HARQ-ACKコードブックは、前記DLスロットのために1つのHARQ-ACKを含む。その次のK1,1に対して対応するDLスロットは、DLスロット1である。端末は、前記DLスロット1で第1PDSCH候補(A)は有効なPDSCH候補である。したがって、type-1 HARQ-ACKコードブックは、前記DLスロットのために1つのHARQ-ACKを含む。このように、type-1 HARQ-ACKコードブックにおいてDLスロット1に2つ以上のHARQ-ACKが含まれる。
本発明では、これを解決するための方法を開示する。
本発明の一実施例によれば、端末は、1つのK1,k値に対応するDLスロットに、少なくとも1つの有効なPDSCH候補があれば、前記DLスロットのPDSCH候補のための1つのHARQ-ACKを、type-1 HARQ-ACKコードブックに含める。このとき、端末は、DLスロットに対するHARQ-ACKがtype-1 HARQ-ACKコードブックに含まれているか否かを確認し、含めるか否かを決定できる。すなわち、端末は、前記DLスロットに対するHARQ-ACKが既にtype-1 HARQ-ACKコードブックに含まれていると、前記DLスロットに対する追加のHARQ-ACKが不要なので、type-1 HARQ-ACKコードブックに含めない。逆に、端末は、前記DLスロットに対するHARQ-ACKがtype-1 HARQ-ACKコードブックに含まれていないと、前記DLスロットに対するHARQ-ACKが必要なので、type-1 HARQ-ACKコードブックに含める。
このようにして、端末は、1つのDLスロットに1つのHARQ-ACKのみをtype-1 HARQ-ACKコードブックに含ませることができる。端末は、DLスロットにPDSCHを受信する場合に、該PDSCHのHARQ-ACKは、type-1 HARQ-ACKコードブックにおいて受信されたDLスロットに対応する位置のビットで送信されてよい。
図23を参照すると、K1,0に対して対応するDLスロットは、DLスロット1である。端末は、前記DLスロット1で第2PDSCH候補(B)は有効なPDSCH候補である。したがって、type-1 HARQ-ACKコードブックは、前記DLスロット1のために1つのHARQ-ACKを含む。その次のK1,1に対して対応するDLスロットは、DLスロット1である。端末は、前記DLスロット1で第1PDSCH候補(A)は有効なPDSCH候補である。ここで、有効なPDSCH候補が存在するが、先に、既に該当DLスロットに対するHARQ-ACKは含まれているのでさらに含めない。仮に端末がDLスロット1で第1PDSCH候補(A)を受信すると、端末は、前記DLスロット1のために含めたHARQ-ACK位置で第1PDSCH候補(A)のHARQ-ACKを送信することができる。また、仮に端末がDLスロット1で第2PDSCH候補(B)を受信すると、端末は、前記DLスロット1のために含めたHARQ-ACK位置で第1PDSCH候補(A)のHARQ-ACKを送信することができる。
上記の第1疑似コードは、1つのK1集合から1つのK1値を取り出し、前記K1値によって有効なPDSCH候補を決定し、有効なPDSCH候補間のHARQ-ACKビット位置(bit position)を決定した。ここで、K1値のグラニュラリティはサブスロットである。すなわち、1つのサブスロット内で有効なPDSCH候補を決定し、有効なPDSCH候補間のHARQ-ACKビット位置(bit position)を決定した。しかし、PDSCHは、サブスロットではなくスロット単位でスケジュールされるので、このようにサブスロットごとにtype-1 HARQ-ACKコードブックを生成することは非効率的である。これを改善するために、スロットごとにtype-1 HARQ-ACKコードブックを生成することが必要である。
例えば、図23を参照すると、端末はK1,0=8に対して、対応するDLスロット1を求め、前記DLスロット1の2つのPDSCH候補(AとB)の有効性を確認する。その次の端末は、K1,1=7に対して、対応するDLスロット1を求め、前記DLスロット1の2つのPDSCH候補(AとB)の有効性を確認する。すなわち、K1,0に対して行った動作をK1,1で重複して行う。
このような重複して行われる動作を排除するために、端末は、K1,kに対応するサブスロットのそれぞれに対してDLスロットを求め、PDSCH候補の有効性を判断するのではなく、K1,kをK1,k,slotに変換し、前記K1,k,slot値によってDLスロットを求め、PDSCH候補の有効性を判断することが好ましい。
本発明の一実施例によれば、端末は、サブスロットグラニュラリティとして設定されたK1値(以下K1,k)をスロットレベルのK1値(以下K1,k,slot)に変換する過程を含む。より具体的には、スロットレベルのK1値は次のように決定されてよい。
前記K1,k,slot値をまとめた集合を、K1,slotとしよう。参考として、2つ以上のK1,kは、同じK1,k,slot値を有し得る。逆に言えば、K1,slot集合の1つのK1,k,slot値に対して複数のK1,k,slot値が対応し得る。
再び図22を参照すると、K1,k,slotは次のように求められてよい。
したがって、K1,slot={1,0}と決定される。
端末は、前記K1,slot集合のK1,k,slotの値の降順でtype-1 HARQ-ACKコードブックを生成できる。すなわち、K1,slot集合から、一番大きいK1,k,slot値を取り出し、前記K1,k,slotに対応するDLスロットの有効なPDSCH候補を判定できる。その後、K1,slot集合から2番目に大きいK1,k,slot値を取り出し、前記K1,k,slotに対応するDLスロットの有効なPDSCH候補を判定できる。このような動作は、K1,slot集合から一番小さいK1,k,slot値を取り出し、前記K1,k,slotに対応するDLスロットの有効なPDSCH候補を判定するまで続けてよい。
端末は、先に選択したK1,k,slot値によって、PDSCH候補がtype-1 HARQ-ACKコードブックに含まれるべきか有効性(validity)をチェックできる。仮に有効であれば、前記PDSCH候補を含み、そうでなければ、前記PDSCH候補を除外してよい。この過程は、PDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)が特定サブスロットに含まれているかを基準にして判定されてよい。ここで、特定スロットは、次の通りである。K1,k,slot値に対応するK1,k値をK1,k1,K1,k2,…とするとき、サブスロットnU-K1,k1,サブスロットnU-K1,k2,...である。
図23を参照すると、K1,0,slot=1を選択した場合に、端末は、DLスロット1のPDSCH候補がサブスロットnU-K1,0=サブスロット4とサブスロットnU-K1,1=サブスロット5に有効であるか否か判定しなければならない。参考として、K1,0,slot=1はK1,0=8とK1,1=7に対応する。図23の実施例において、端末に2個のPDSCH候補が設定されていると仮定しよう。第1PDSCH候補は、図23に「A」、第2PDSCH候補は図23に「B」と表示されている。端末は、各PDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,0=サブスロット4又はサブスロットnU-K1,1=サブスロット5に含まれているか判定できる。仮に含まれると判定されると、前記PDSCH候補は有効であると判定する。そうでなければ、前記PDSCH候補は有効でないと判定する。第1PDSCH候補(A)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,1=サブスロット5に含まれている。したがって、前記第1PDSCH候補(A)は有効であると判定できる。第2PDSCH候補(B)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,0=サブスロット4に含まれている。したがって、前記第2PDSCH候補(B)は有効であると判定できる。
図23を参照すると、K1,1,slot=0を選択した場合に、端末は、DLスロット2のPDSCH候補がサブスロットnU-K1,2=サブスロット8とサブスロットnU-K1,3=サブスロット9に有効であるか否か判定しなければならない。参考として、K1,1,slot=0はK1,2=4とK1,3=3に対応する。端末は、各PDSCH候補の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,2=サブスロット8又はサブスロットnU-K1,3=サブスロット9に含まれているか判定できる。仮に含まれると判定されると、前記PDSCH候補は有効であると判定する。そうでなければ、前記PDSCH候補は有効でないと判定する。第1PDSCH候補(A)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,2=サブスロット8に含まれている。したがって、前記第1PDSCH候補(A)は有効であると判定できる。第2PDSCH候補(B)の最後のシンボル(終わる時点)がサブスロットnU-K1,2=サブスロット8に含まれている。したがって、前記第2PDSCH候補(B)は有効であると判定できる。
より具体的には、次を満足すれば有効である。
<有効条件>
if subslotLengthForPUCCH-r16 is provided and at least one of sub-slot nU-K1,K is the last UL sub-slot overlapping with the DL slot of the PDSCH time resource derived by row r in slot
, where K1,k are associated to K1,K,slot.
ここで、nU,slotは、サブスロットnUに対応するスロットのインデックスであり、
と求められてよい。
次を満足すれば有効でない。
<有効でない条件>
if subslotLengthForPUCCH-r16 is provided and all of sub-slot nU-K1,K is not the last UL sub-slot overlapping with the DL slot of the PDSCH time resource derived by row r in slot
, where K1,k are associated to K1,K,slot.
PDSCH候補の最後のシンボルが全てのサブスロットに含まれないと、これは有効でなくなる。
このような修正により、既存Rel-15/16のtype-1 HARQ-ACK生成のための疑似コードを最小限に修正してサブスロット設定に適用できる。より具体的な疑似コードは次の通りである。参考として、ここで、全ての変数は3GPPの標準文書であるTS 38.213を参考できる。
<第2疑似コード>
NR無線通信システムにおいて、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックを用いてHARQ-ACK情報を送信できる。半静的(semi-static)HARQ-ACKコードブックが用いられる場合に、基地局は、RRC信号を用いてHARQ-ACKコードブックの長さとHARQ-ACKコードブックの各ビットがどのPDSCHのACK/NACKを指示するかを設定できる。したがって、基地局が、HARQ-ACKコードブック送信に必要な情報を、HARQ-ACKコードブック送信が必要な度にシグナルする必要がない。半静的HARQ-ACKコードブックによってACK/NACKが指示されるPDSCHの集合をPDSCH候補(candidate)集合と呼ぶ。以下、端末がPDSCH候補集合を判断する方法について、図24を用いて説明する。
端末は、基地局からシグナルされた情報に基づいてPDSCH候補集合を判断する。このとき、基地局からシグナルされた情報は、K1を含んでよい。K1は、PDSCHが受信又はスケジュールされた最後のスロットからPUCCHが送信されるスロットまでの差を表す。フォールバック(fallback)DCI(DCI format 1_0)は、K1値を1、2、3、4、5、6、7、8のいずれか1つと指示できる。ノンフォールバック(non-fallback)DCI(DCI format 1_1又は1_2)は、RRC信号によって設定された最大で8個の値のいずれか1つをK1値と指示できる。また、基地局からシグナルされた情報は、K0とスロットにおけるPDSCHの開始シンボル及びPDSCHの長さの組合せを含んでよい。このとき、K0は、PDCCHが受信されるスロットと当該PDCCHがスケジュールするPDSCHが受信されるスロットとの間の差を表す。また、スロットにおけるPDSCHの開始シンボル及びPDSCHの長さの組合せは、SLIV(start and length indicator value)の形態でエンコードされてよい。基地局は、最大で16個のK0値とPDSCH開始シンボル及び長さの組合せをシグナルできる。端末は、PDSCHをスケジュールするDCIで16個の組合せのうち1つの組合せを取得することができる。端末は、DCIによって指示されたK0値とスロットにおけるPDSCH開始シンボル及び長さから、PDSCHが受信される時間領域に関する情報を取得することができる。
また、基地局からシグナルされた情報は、半静的DL/UL構成(configuration)を含んでよい。半静的DL/UL構成は、セル特定(cell specific)RRC信号又は端末特定(UE-specific)RRC信号によって設定されたスロットのシンボル構成情報を表す。具体的には、スロットに含まれた各シンボルがDLシンボルか、ULシンボルか、又はフレキシブルシンボルかを示すことができる。端末は、PDSCHが割り当てられるシンボルのいずれか1つでもULシンボルに該当するかに基づいてPDSCH候補集合を判断することができる。ULシンボルに該当するシンボルではPDSCHの受信が不可能なためである。具体的な実施例において、PDSCHが割り当てられるシンボルのいずれか1つでもULシンボルに該当する場合に、端末は、当該PDSCHをPDSCH候補集合に含めなくてよい。PDSCHが割り当てられるシンボルが全てULシンボルに該当しない場合に、端末は、当該PDSCHをPDSCH候補集合に含めることができる。
また、基地局からシグナルされた情報は、CORESET及び探索空間(search space)の設定(configuration)に関する情報を含んでよい。CORESET及び探索空間の設定に関する情報は、どのスロットのどの位置でPDCCHが受信され得るかを示すことができる。
また、基地局からシグナルされた情報は、PDSCH反復(repetition)値を含んでよい。基地局は、スロットごとにPDSCHを受信しながら、PDSCH反復値が示す回数だけ同じPDSCHを受信することができる。この時、端末は、各スロットにおいて同じシンボル位置でPDSCH受信を始めることができる。また、端末は、各スロットにおいて同じ長さを用いてPDSCHを受信することができる。基地局は、RRC信号を用いてPDSCH反復値を1、2、4及び8のうちいずれか1つの値に設定できる。PDSCH反復の値が1よりも大きい場合に、スロット集合(aggregation)を用いることを示すことができる。PDSCHの反復受信が複数のスロットで反復されるように設定される場合に、端末は、PDSCHが受信される全てのスロットでPDSCH受信が可能かに基づいて、当該PDSCHをPDSCH候補集合に含める条件を満たすか判断できる。具体的には、端末がPDSCHが反復して受信されると指示された全てのスロットでPDSCH受信が不可能であると判断した場合に、端末は、当該PDSCHをPDSCH候補集合に含めなくてよい。さらに他の実施例において、PDSCHが受信されると指示されたスロットのうち少なくともいずれか1つでPDSCH受信が可能である場合に、端末は、当該PDSCHをPDSCH候補集合に含めることができる。
端末は、複数のK1値のそれぞれとK0に対してSLIVが指示するPDSCH候補(candidate)が有効かに基づいて、K1値のそれぞれ、K0及びSLIVが指示するPDSCH候補の組合せをPDSCH候補集合に含める。複数のK1値のそれぞれとK0に対してSLIVが指示するPDSCH候補(candidate)が有効か否かを判断できる。当該K1値と、K0及びSLIVが指示するPDSCH候補の組合せが有効である場合に、端末は、当該K1値と、K0及びSLIVが指示するPDSCH候補の組合せを、PDSCH候補集合に含めることができる。説明の便宜のために、PUCCHが送信されるスロットをn番目のスロットと呼ぶ。n-K1番目のスロット、n-K1-1番目のスロット、…、及びn-K1-(Nrep-1)番目のスロットのいずれも、当該スロットにおいてSLIVがPDSCHが割り当てられると指示するシンボルのいずれか1つでもULシンボルに該当すると、端末は、当該SLIVが指示するPDSCH候補が当該K1値とK0に対して有効でないと判断できる。このとき、Nrepは、PDSCHが反復して受信されるスロットの数を示す。前述したように、Nrepは、RRC信号によって設定されてよい。また、PDSCH反復が用いられない場合に、Nrep=1であってよい。この時、端末は、n-K1番目のスロットにおいてSLIVがPDSCHが割り当てられると指示するシンボルのいずれか1つでもULシンボルに該当すると、端末は、当該SLIVが指示するPDSCH候補が当該K1値とK0に対して有効でないと判断できる。また、n-K1-(Nrep-1)-K0番目のスロットに探索空間が存在しない場合に、端末は、当該SLIVが指示するPDSCH候補が当該K1値とK0に対して有効でないと判断できる。前述したように、PDSCH反復が用いられない場合に、Nrep=1であってよい。具体的には、n-K1番目のスロット、n-K1-1番目のスロット、…、及びn-K1-(Nrep-1)番目のスロットのいずれか1つのスロットにおいてでも、SLIVがPDSCHが割り当てられると指示するシンボルの全てがULシンボルに該当しなく、n-K1-(Nrep-1)-K0番目のスロットに探索空間が存在する場合に、端末は、SLIVが指示するPDSCH候補が当該K1値とK0に対して有効であると判断できる。端末がSLIV値が指示するPDSCH候補が有効でないと判断した場合に、端末は、当該K1値と、K0及びSLIVが指示するPDSCH候補の組合せを、PDSCH候補集合に含めなくてよい。
図24には、本発明の実施例に係る端末にシグナルされたSLIVが指示するPDSCH候補を、K1及びK0によってPDSCH候補集合に含めるか否か判断することを示す。
図24の実施例において、n-K1番目のスロット、n-K1-1番目のスロット、…及びn-K1-(Nrep-1)番目のスロットのいずれも、当該スロットにおいてSLIVがPDSCHが割り当てられると指示するシンボルのいずれか1つでもULシンボルに該当する。したがって、端末は、当該K1値とK0に対してSLIVが指示するPDSCH候補が有効でないと判断する。端末は、当該K1値と、K0及びSLIVが指示するPDSCH候補の組合せを、PDSCH候補集合に含めない。
端末は、PDSCH候補集合に含まれるK1値と、K0及びSLIVの組合せのPDSCH候補がPDSCH候補集合に含まれた他のK1値と、K0及びSLIVの組合せのPDSCH候補と少なくともいずれか1つのスロットで少なくとも1つのシンボルでもオーバーラップするかに基づいて、2つの組合せを1つの組合せに統合する。端末は、PDSCH候補集合に含まれるK1値と、K0及びSLIVの組合せのPDSCH候補がPDSCH候補集合に含まれた他のK1値と、K0及びSLIVの組合せのPDSCH候補と少なくともいずれか1つのスロットで少なくとも1つのシンボルでもオーバーラップするかを判断できる。PDSCH候補集合に含まれるK1値と、K0及びSLIVの組合せのPDSCH候補が異なるK1値と、K0及びSLIVの組合せのPDSCH候補が少なくてもいずれか1つのスロットで少なくとも1つのシンボルでもオーバーラップする場合に、端末は、2つの組合せを1つの組合せに統合し得る。具体的な実施例において、PDSCH候補集合がN個の組合せを含むとき、端末は、n番目の組合せのPDSCH候補がm=n+1,…Nまでの組合せのそれぞれのPDSCH候補とオーバーラップするか判断できる。この時、端末はn=0から順次にn=N-1までオーバーラップ判断に関する動作を行うことができる。
端末は、PDSCH候補集合に含まれるPDSCHの最後のシンボルの位置に基づいて、当該PDSCHのHARQ-ACK情報の半静的HARQ-ACKコードブックでの位置を決定することができる。具体的には、端末は、PDSCH候補集合に含まれるPDSCHの最後のシンボルの位置によって、当該PDSCHのACK/NACKを指示するビットのHARQ-ACKコードブックでの位置を決定することができる。具体的には、最後のシンボルが早いPDSCHのHARQ-ACK情報の位置も早くてよい。例えば、第1PDSCHの最後のシンボルが第2PDSCHの最後のシンボルよりも早い場合に、HARQ-ACKコードブックにおいて第1PDSCHのACK/NACKを指示するビットは第2PDSCHのACK/NACKを指示するビットよりも前に位置してよい。
端末は、互いに異なるUCIタイプ(HARQ-ACK、SR、又はCSI(part 1又はpart 2))をPUCCHにマルチプレクスして送信できる。端末は、前記PUCCHの送信が可能な最大ビットの数を判定できる。これは、基地局で設定されるか、PUCCHに設定された最大コードレートとPUCCHのシンボル数、PRBの数、DM-RSシンボルの数のうち少なくとも1つの情報を用いて判断できる。仮に前記UCIのビット数が、PUCCHが送信できる最大ビットの数よりも大きいと、端末は、全てのUCIを送信することはできず、一部のUCIタイプを送信しなくてよい。
例えば、CSI part 2を除外してよい。仮にCSI part 2を除外してもUCIのビット数が依然として最大ビットの数よりも大きいと、CSI part 1を除外できる。仮にCSI part 1を除外してもUCIのビット数が依然として最大ビットの数よりも大きいと、SRを除外できる。仮にSRを除外してもUCIのビット数が依然として最大ビットの数よりも大きいと、HARQ-ACKの一部又は全体をドロップ(drop)したり或いは一部又は全体をまとめる過程(バンドリング(bundling))を行うことができる。以下、本発明は、前記HARQ-ACKのビット数を減らす方法に関する。
前述したように、半静的HARQ-ACKコードブックのサイズ(すなわち、ビットサイズ)は、基地局からのシグナリングによって決定される。このサイズは、実際に端末が受信したPDSCHの数によって変わらないので、端末がいずれかのPDSCHの受信に失敗しても、端末の送信する半静的HARQ-ACKコードブックのサイズは同一である。
端末は、特定状況で与えられた半静的HARQ-ACKコードブックを送信できないことがある。この場合、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのうち、一部のPDSCHのHARQ-ACKビットのみを送信するか、半静的HARQ-ACKコードブックの一部又は全体のPDSCHのHARQ-ACKビットの情報を結合して送信できる。ここで、一部のPDSCHのHARQ-ACKビットのみを送信することはドロッピング(dropping)と呼び、一部又は全体のビットの情報を結合して送信することをバンドリング(bundling)と呼ぶ。
ドロッピング(dropping)は、半静的HARQ-ACKコードブックにおいて一部のPDSCHのHARQ-ACKビットのみ送信し、残りのPDSCHのHARQ-ACKビットは送信しないことである。この過程により、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのサイズ(すなわち、ビットサイズ)を減らすことができる。例えば、半静的HARQ-ACKコードブックのサイズをAビットとしよう。端末が送信可能なビットサイズをBビット(B<A)とすれば、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックにおいてBビットのみを選択して送信しなければならない。参考として、端末は、Bよりも小さいビットを選択することができる。また、ここで、ビットと説明したが、これは、PDSCHの数に替えて解釈してもよい。
本発明で解決しようとする課題は、ドロッピング時にどのPDSCHのHARQ-ACKビットを送信するかを決定する方法に関するものである。
バンドリング(bundling)は、半静的HARQ-ACKコードブックにおいて一部又は全体のPDSCHのHARQ-ACKビットの情報を結合して送信する方式であり、結合方式は次の通りでよい。結合しようとするHARQ-ACKビットがいずれもACKであれば、結合されたHARQ-ACKビットはACKである。そうでなければ、結合されたHARQ-ACKビットはNACKである。他の表現として、ACKを二進数1(又は、「true」)とし、NACKを二進数0(又は、「false」)としよう。結合されたHARQ-ACKビットは、結合しようとするHARQ-ACKビットのバイナリプロダクト(binary product)と決定されてよい。
本発明で解決しようとする課題は、バンドリング時にどのPDSCHのHARQ-ACK情報を結合するべきかを決定する方法に関するものである。
第1実施例~第4実施例は、端末が1つのセルでPDSCHを受信する場合に適用できる実施例である。第1実施例では、複数のセルでPDSCHを受信する場合(すなわち、CA(carrier aggregation)の場合)に適用できる。
第1実施例として、半静的HARQ-ACKコードブックに含まれたHARQ-ACKビット数(ここで、Aビット)が、端末が送信できるビットの数(ここで、Bビット)よりも多い場合に、端末は、全体半静的HARQ-ACKコードブックを送信しなくてよい。すなわち、送信可能なビット数よりも1ビットでも不足すれば、端末は、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信しなくてよい。
第2実施例として、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックの一部ビットを送信し、残りのビットを送信しなくてよい。このとき、前記送信する一部のビットを選択することは、半静的HARQ-ACKコードブック内でビットの位置(position)に基づいて決定されてよい。好ましくは、前記送信する一部のビットは、半静的HARQ-ACKコードブック内で前の位置に配置されるビットであってよい。
例えば、半静的HARQ-ACKコードブックのサイズをAビットとしよう。端末が送信可能なビットサイズをBビット(B<A)とすれば、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックにおいて最先頭のB個のビットのみを選択して送信できる。
図25は、本発明の一実施例に係るHARQ-ACKサイズを減らす方法を示す図である。
図25を参照すると、K1は、2つの値(K1(1)とK1(2))を有し、1つのセルである。半静的HARQ-ACKコードブック生成方式によって、各K1値によって4個のPDSCHのHARQ-ACKビットが生成される。すなわち、K1(1)値によって、4個のPDSCHのHARQ-ACKビットである[b0 b1 b2 b3]が生成され、K1(2)値によって、4個のPDSCHのHARQ-ACKビットである[b4 b5 b6 b7]が生成される。そして、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックで[b0 b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7]を送信する。
図25の実施例において、端末がB=5個のビットのみを選択して送信しなければならないと、端末は、前記A=8個のビットのうち5個のビットを選択しなければならない。第2実施例によって、端末はA=8個のビットのうち、前の5個のビットを選択できる。これは、[b0 b1 b2 b3 b4]であってよい。
第2実施例において、一部ねビットを選択する方法と表現したが、これは、一部のPDSCHに替えて適用してもよい。より具体的には、半静的HARQ-ACKコードブックがA個のPDSCHのHARQ-ACKビットを含むとしよう。各PDSCHに対応するHARQ-ACKビットの数は同一であっても異なってもよい。また、各PDSCHに対応するHARQ-ACKビットの数は1ビットであってもよく、複数のビットであってもよい。端末は、半静的HARQ-ACKコードブックにおいて前の位置に配置されるPDSCHのHARQ-ACKビットを送信するビットを選択できる。この時、半静的HARQ-ACKコードブックにいずれか1つのPDSCHのHARQ-ACKビットが一部含まれるが、全部は含まれない場合に、前記PDSCHのHARQ-ACKビットの全部は除外する。
例えば、半静的HARQ-ACKコードブックのサイズをAビットとしよう。端末が送信可能なビットサイズをBビット(B<A)とすれば、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックにおいて最先頭のB個のビットを選択するが、B個のHARQ-ACKに対応するPDSCHのうち最後のPDSCHのHARQ-ACKビットが前記Bビットに含まれているか確認する。仮に含まれていると、前記Bビットで構成された半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。仮に含まれていないと、前記Bビットで構成された半静的HARQ-ACKコードブックにおいて前記最後のPDSCHのHARQ-ACKビットを除外できる。
第3実施例として、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックにおいてスロットのインデックスに基づいて送信するビットを決定できる。ここで、スロットのインデックスは、K1値によって決定されてよい。端末は、スロットのうち、インデックスの低い(時間上早い)スロットに対応するHARQ-ACKビットを送信し、スロットのうち、インデックスの高い(時間上遅い)スロットに対応するHARQ-ACKビットを送信しなくてよい。参考として、K1値が大きいと、時間上早いスロットである。
例えば、半静的HARQ-ACKコードブックのサイズをAビットとしよう。端末が送信可能なビットサイズをBビット(B<A)とすれば、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックにおいて早いスロットから順次にHARQ-ACKビットの長さを算定し、算定されたHARQ-ACKビットの長さがBよりも小さいと、次のスロットを含めてHARQ-ACKビットの長さを算定する。仮に、次のスロットを含むHARQ-ACKビットの長さがBよりも大きいと、そのスロットのHARQ-ACKビットを除外した早いスロットのHARQ-ACKビットのみを含めて送信するHARQ-ACKビットを決定することができる。
図26は、本発明の一実施例に係るHARQ-ACKサイズを減らす方法を示す図である。
図26を参照すると、端末がB=5個のビットのみを選択して送信しなければならないと、端末は、一番早いスロット(ここで、スロットn-K1(1))のHARQ-ACKビットを算定する。ここで、算定されたHARQ-ACKビットは、[b0 b1 b2 b3]であり、4ビットである。これは、B=5ビットよりも少ないので、次のスロットのHARQ-ACKビットを算定できる。次のスロット(ここで、スロットn-K1(2))を含めて算定したHARQ-ACKビットは、[b0 b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7]であり、8ビットである。したがって、端末は、前のスロット(ここでは、スロットn-K1(1))で算定されたHARQ-ACKビットが[b0 b1 b2 b3]を送信すべきHARQ-ACKビットと決定できる。
第2実施例及び第3実施例において、端末は、特定スロット(ここでは、スロットn-K1(1))のPDSCHのHARQ-ACKのみを送信し、他のスロット(ここでは、スロットn-K1(2))のPDSCHのHARQ-ACKは送信できない。したがって、基地局が互いに異なるスロットにPDSCHをスケジュールしても、一部スロットのHARQ-ACKが送信されない問題が発生し得る。これを解決するための実施例を開示する。
第4実施例として、端末は、送信可能なビットを各スロットに分散して送信するビットを選択することができる。より具体的には、送信可能なビットを、半静的HARQ-ACKコードブックにおいてK1値によるスロットに分散して送信するビットを決定する。
例えば、端末が送信可能なビットがAビットであり、K1値がK個であれば、AとK1値に基づいて、各スロットで送信するビットの数が決定されてよい。例えば、A/Kに基づいて決定することができる。A/Kが整数でない場合に、ceil(A/K)、round(A/K)、又はfloor(A/K)値のうち少なくとも1つの値を、各スロットで送信するビットの数と決定できる。端末は、各スロットで送信可能なビットの数が決定されると、各スロットで送信してはならないビットと送信すべきビットを決定できる。好ましくは、スロット内で、前のビットを送信すべきビットと判定し、後のビットを送信しなくてはならないビットと判定できる。
図27は、本発明の一実施例に係るHARQ-ACKサイズを減らす方法を示す図である。
図27を参照すると、端末がB=4個のビットのみを選択して送信しなければならないと、端末は、各スロット(スロットn-K1(1)とスロットn-K1(2))で2個のビットずつのみを送信できる。したがって、各スロットで前の2ビットずつのみを選択して[b0 b1 b4 b5]を送信できる。
上記の実施例では1つのセルについて説明した。ただし、上記の実施例においてスロットをセルに替え、互いに異なるセルのHARQ-ACKビットのうち一部を選択して送信する方法で解釈してもよい。
端末が2個以上のセルでPDSCH受信が設定されている場合(すなわち、キャリア集成(CA(carrier aggregation))の場合)に、次を考慮できる。
まず、端末は、CAの場合に、セルごとに異なる受信方法が設定されてよい。ここで、受信方法は、TBヘースのPDSCH受信とCBGヘースのPDSCH受信方法、又はPDSCH当たり1TBを含む受信とPDSCH当たり2TBを含む受信方法を含んでよい。仮に、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数が、端末が送信可能なビットの数よりも大きい場合に、互いに異なるセルが互いに異なる受信方法を有しているので、それを考慮して次の方法が必要である。
第1方法として、端末は、セルにCBGヘースのPDSCH受信が設定されていると、セルでCBGヘースのPDSCH受信をTBヘースのPDSCH受信と仮定して半静的HARQ-ACKコードブックを生成する。ここで、TBヘースのPDSCH受信は、TB-CRCの成否によってACK/NACKが決定される。すなわち、TB当たり1ビットのHARQ-ACKが生成される。又は、TBヘースのPDSCH受信で生成されるTB当たり1ビットは、CBGヘースのPDSCH受信で生成されたN_CBG-bit ACK/NACKをバンドリングして得ることができる。端末は、前記TBヘースのPDSCH受信と仮定して生成した半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、送信可能なビットの数(ここで、Bビット)よりも少ない又は等しい場合に、端末は、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。端末は、前記TBヘースのPDSCH受信と仮定して生成した半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、送信可能なビットの数(ここで、Bビット)よりも多い場合に、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できない。この場合、追加のHARQ-ACKビットのドロッピング又はバンドリングが必要である。これは後述する。
図28は、本発明の一実施例に係るキャリア集成(Carrier aggregation)状況でHARQ-ACKサイズを減らす方法を示す図である。
図28の(a)及び(b)を参照すると、端末は、3つのセル(CC#0、CC#1、CC#2)でPDSCHを受信するように設定され、4個のK1値(K1(1)、K1(2)、K1(3)、K1(4))が設定されている。1つのセル(CC#0)は、TBヘースのPDSCH受信とPDSCH当たり1TBを受信するように設定されており、他の1つのセル(CC#1)は、TBヘースのPDSCH受信とPDSCH当たり2TBを受信するように設定されており、他の1つのセル(CC#2)は、CBGヘースのPDSCH受信とPDSCH当たり1TBを受信するように設定されている。第1方法によって、端末は、CC#2のCBGヘースのPDSCH受信によって生成されるHARQ-ACKビットの数(M21、M22、M23、又はM34)を減らすために、TBヘースのHARQ-ACKと仮定して半静的HARQ-ACKコードブックを生成する。その結果として生成されるHARQ-ACKビットの数(N21、N22、N23、又はN24)は、PDSCH当たり1ビットである。
第2方法として、端末は、CBGヘースのPDSCH受信が設定されたセルのううち1つずつ順次にTBヘースのPDSCH受信を仮定して半静的HARQ-ACKコードブックを生成し、送信の可否を判定できる。端末は、CBGヘースのPDSCH受信が設定されたセルのうち1つのセルをTBヘースのPDSCH受信を仮定して半静的HARQ-ACKコードブックを生成し、前記半静的HARQ-ACKコードブックが、端末が送信可能なビットの数よりも少ない又は等しい場合に、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信する。前記半静的HARQ-ACKコードブックが、端末が送信可能なビットの数よりも多い場合に、端末は、CBGヘースのPDSCH受信が設定されたセルのうち他の1つのセルをTBヘースのPDSCH受信を仮定して半静的HARQ-ACKコードブックを生成し、前記半静的HARQ-ACKコードブックが、端末が送信可能なビットの数よりも少ない又は等しい場合に、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信する。この過程を、CBGヘースのPDSCH受信が設定された全てのセルに対して行った後、依然として半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、端末が送信可能なビットの数よりも多いと、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できない。この場合、追加のHARQ-ACKビットのドロッピング又はバンドリングが必要である。これは後述する。
第3方法として、端末は、セルにPDSCH当たり2TBの受信が設定されていると、セルで2TBのHARQ-ACKビットをバンドリングして1ビットを生成(このバンドリングを空間バンドリング(spatial bundling)と呼ぶ。)し、前記ビットに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを生成する。仮に、端末は、前記空間バンドリング(spatial bundling)されたビットに基づいて生成した半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、送信可能なビットの数(ここで、Bビット)よりも少ない又は等しい場合に、端末は、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。端末は、前記空間バンドリング(spatial bundling)されたビットに基づいて生成した半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、送信可能なビットの数(ここで、Bビット)よりも多い場合に、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できない。この場合、追加のHARQ-ACKビットのドロッピング(dropping)又はバンドリング(bundling)が必要である。これは後述する。
図28の(a)及び(c)を参照すると、第3方法によって、端末は、CC#1のPDSCH当たり2TB受信設定によって生成されるHARQ-ACKビットの数(L21、L22、L23、又はL34)を減らすために、1PDSCHの2TBのACK/NACKを空間バンドリング(spatial bundling)することができる。その結果として生成されるHARQ-ACKビットの数(N21、N22、N23、又はN24)は、PDSCH当たり1ビットである。
第4方法として、第2方法と類似に、端末は、PDSCH当たり2TB受信が設定されたセルのうち1つずつ順次に空間バンドリング(spatial bundling)して半静的HARQ-ACKコードブックを生成し、送信の可否を判定できる。
第1方法及び第3方法を組み合わせて次のような好ましい実施例を構成できる。この好ましい実施例において、端末は、CBGヘースのPDSCH受信が設定されたセルでTBヘースのPDSCH受信と仮定して半静的HARQ-ACKコードブックを生成し、前記半静的HARQ-ACKコードブックの送信の可否をチェックする。送信が不可であれば、さらに空間バンドリング(spatial bundling)を行って生成した半静的HARQ-ACKコードブックの送信の可否をチェックする。
具体的な動作は次の通りである。端末は、セルにCBGヘースのPDSCH受信とPDSCH当たり2TB受信が設定されていると、セルでCBGヘースのPDSCH受信をTBヘースのPDSCH受信と仮定して半静的HARQ-ACKコードブックを生成する。端末は、前記TBヘースのPDSCH受信と仮定して生成した半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、送信可能なビットの数(ここで、Bビット)よりも少ない又は等しい場合に、端末は、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。そうでなければ、端末はさらに空間バンドリングを行い、セルで2TBのHARQ-ACKビットをバンドリングして1ビットを生成し、当該ビットに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを生成する。仮に、端末は、前記空間バンドリングされたビットに基づいて生成した半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、送信可能なビットの数(ここで、Bビット)よりも少ない又は等しい場合に、端末は、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。端末は、前記空間バンドリングされたビットに基づいて生成した半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、送信可能なビットの数(ここで、Bビット)よりも多い場合に、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できない。この場合、追加のHARQ-ACKビットのドロッピング又はバンドリングが必要である。これは後述する。
図28の(a)、(b)、(d)を参照すると、まず、第1方法によって、端末は、CC#2のCBGヘースのPDSCH受信によって生成されるHARQ-ACKビットの数(M21、M22、M23、又はM34)を減らすために、TBヘースのHARQ-ACKと仮定して半静的HARQ-ACKコードブックを生成する。その結果として生成されるHARQ-ACKビットの数(N21、N22、N23、又はN24)は、PDSCH当たり1ビットである。仮に前記半静的HARQ-ACKコードブックのビット数が、端末が送信可能なビットの数よりも多いと、第3方法をさらに実施する。第3方法によって、端末は、CC#1のPDSCH当たり2TB受信設定によって生成されるHARQ-ACKビットの数(L21、L22、L23、又はL34)を減らすために、あるPDSCHの2TBのACK/NACKを空間バンドリングできる。その結果として生成されるHARQ-ACKビットの数(N21、N22、N23、又はN24)は、PDSCH当たり1ビットである。第1方法及び第3方法によって生成される半静的HARQ-ACKコードブックではPDSCH当たり1ビットのHARQ-ACKを含む。
第1方法~第4方法により、端末は各セルに同一にPDSCH当たり1ビットのHARQ-ACKビットを有し得る。端末は、上記の第1方法~第4方法の後に、半静的HARQ-ACKコードブックのサイズが、端末が送信可能なビットの数よりも多い場合に、追加的なHARQ-ACKビットのドロッピング又はバンドリングが必要である。参考として、後述するHARQ-ACKビットのドロッピング又はバンドリングは、第1方法~第4方法にさらに適用されてよい。特に言及しない限り、後述するHARQ-ACKビットのドロッピング又はバンドリングは、第1方法~第4方法を用いない場合(すなわち、半静的HARQ-ACKコードブックで1PDSCH当たり複数のHARH-ACKビットを含む場合)にも適用可能である。
第5実施例として、端末は、一部セルのHARQ-ACKビットを含む半静的HARQ-ACKコードブックを生成し、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信することができる。ここで、一部セルは、セルインデックスを基準にして選択することができる。
図29は、本発明の一実施例に係るキャリア集成状況でHARQ-ACKサイズを減らす方法を示す図である。
図29の(a)を参照すると、端末は、 3つのセル(CC#0、CC#1、CC#2)でPDSCHを受信するように設定されていれば、CC#0のHARQ-ACKビットを含む半静的HARQ-ACKコードブックを生成することができる。しかし、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数(N01+N02+N03+N04)が、端末が送信可能なビット数よりも多いと、端末は、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できない。この場合、1つのセル内でドロッピング又はバンドリングを行う必要がある。これは、上記の実施例1~4の方法を適用できる。そして、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数(N01+N02+N03+N04)が、端末が送信可能なビット数よりも少ない又は等しいと、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。さらに、端末は、その次のインデックスを有するセル(CC#1)のHARQ-ACKビットを含む半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。仮に、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数(N01+N02+N03+N04+N11+N12+N13+N14)が、端末が送信可能なビット数よりも少ない又は等しいと、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。仮に、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数(N01+N02+N03+N04+N11+N12+N13+N14)が、端末が送信可能なビット数よりも多いと、前記セル(CC#1)を除く以前インデックスまでのセルで生成された半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。
第6実施例として、端末は、一部スロットに該当するHARQ-ACKビットを含む半静的HARQ-ACKコードブックを生成し、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信することができる。ここで、一部スロットはK1値を基準にして選択できる。
図29の(b)を参照すると、端末は、4つのK1値(K1(1)、K1(2)、K1(3)、K1(4))によって決定された4スロット(n-K1(1)、n-K1(2)、n-K1(3)、n-K1(4))でPDSCHを受信するように設定されていると、端末は、1番目のスロット(n-K1(1))のHARQ-ACKビットを含む半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。しかし、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数(N01+N11+N21)が、端末が送信可能なビット数よりも多いと、端末は、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できない。そして、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数(N01+N11+N21)が、端末が送信可能なビット数よりも少ない又は等しいと、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信することができる。さらに、端末は、その次のスロット(n-K1(2))のHARQ-ACKビットを含む半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。仮に、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数(N01+N11+N21+N02+N12+N22)が、端末が送信可能なビット数よりも少ない又は等しいと、前記半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。仮に、端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビット数(N01+N11+N21+N02+N12+N22)が、端末が送信可能なビット数よりも多いと、前記スロット(n-K1(2))を除く以前スロットで生成された半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。
第5実施例及び第6実施例において、端末は、特定セルのHARQ-ACKビットを除外したり或いは特定スロットのHARQ-ACKビットを除外した。しかし、端末は、特定セルのHARQ-ACKビットを除外する時に、そのセルの全てのスロットのHARQ-ACKビットを除外しなくてよい。また、特定スロットのHARQ-ACKビットを除外する時に、そのスロットの全てのセルのHARQ-ACKビットを除外しなくてよい。
端末は、第5実施例のように、一部セルのHARQ-ACKビットで構成された半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。このとき、半静的HARQ-ACKコードブックに特定セルのHARQ-ACKビットを追加する際に、端末は、その特定セルの各スロットのHARQ-ACKビットを順に追加することができる。この追加過程は、その特定セルの全てのスロットのHARQ-ACKビットを全て追加したり或いはいずれかのスロットのHARQ-ACKビットを追加すれば端末が送信可能なビットの数を超えるまで追加できる。仮に、いずれかのスロットのHARQ-ACKビットを追加し、端末の送信可能なビットの数を超えると、そのスロット以前スロットまでのHARQ-ACKビットまで追加された半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。この方式を、K1 value first,CC second方式と呼ぶことができる。
図29の(c)を参照して、端末は、CC#0のHARQ-ACKビットで構成された半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。この半静的HARQ-ACKコードブックは、N01+N02+N03+N04ビットを含んでいる。その次のセルであるCC#1のHARQ-ACKビットを、半静的HARQ-ACKコードブックにセルCC#1のスロットの順に追加できる。まず、K1(1)値に該当するスロット(n-K1(1))のHARQ-ACKビット(N11ビット)を半静的HARQ-ACKコードブックに追加するか否かを決定できる。当該HARQ-ACKビットが追加された半静的HARQ-ACKコードブックのビットの数が、端末が送信可能なビットの数よりも少ない又は等しいと、前記HARQ-ACKビットは半静的HARQ-ACKコードブックに追加できる。そして、その次のスロット(n-K1(2))のHARQ-ACKビットを追加するか否かを決定できる。仮に、前記HARQ-ACKビットが追加された半静的HARQ-ACKコードブックのビットの数が、端末が送信可能なビットの数よりも多いと、前記HARQ-ACKビットは半静的HARQ-ACKコードブックに追加しない。このようにして、最後のスロット(n-K1(4))のHARQ-ACKビットを追加するか否かを決定できる。
端末は、第6実施例のように、一部スロットのHARQ-ACKビットで構成された半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。このとき、半静的HARQ-ACKコードブックに特定スロットのHARQ-ACKビットを追加する際に、端末は、その特定スロットの各セルのHARQ-ACKビットを順に追加できる。この追加過程は、その特定スロットの全てのセルのHARQ-ACKビットを全て追加したり或いはいずれかのセルのHARQ-ACKビットを追加すれば端末が送信可能なビットの数を超えるまで追加できる。仮に、いずれかのセルのHARQ-ACKビットを追加して端末が送信可能なビットの数を超えると、そのセルの以前セルまでのHARQ-ACKビットまで追加された半静的HARQ-ACKコードブックを送信できる。この方式を、CC first,K1 value second方式と呼ぶことができる。
図29の(d)を参照すると、端末は、スロットn-K1(2)のHARQ-ACKビットで構成された半静的HARQ-ACKコードブックを生成できる。この半静的HARQ-ACKコードブックは、N01+N11+N21+N02+N12+N22ビットを含んでいる。その次のスロットであるスロットn-K1(3)のHARQ-ACKビットを、半静的HARQ-ACKコードブックにスロットn-K1(3)のセルの順に追加できる。まず、最も低いインデックスを有するセル(CC#0)のHARQ-ACKビット(N03ビット)を、半静的HARQ-ACKコードブックに追加するか否かを決定できる。前記HARQ-ACKビットが追加された半静的HARQ-ACKコードブックのビットの数が、端末が送信可能なビットの数よりも少ない又は等しいと、前記HARQ-ACKビットは、半静的HARQ-ACKコードブックに追加できる。そして、その次のインデックスのセル(CC#1)のHARQ-ACKビットを追加するか否かを決定できる。仮に、前記HARQ-ACKビットが追加された半静的HARQ-ACKコードブックのビットの数が、端末が送信可能なビットの数よりも多いと、前記HARQ-ACKビットは、半静的HARQ-ACKコードブックに追加しない。このようにして最後のインデックスのセルのHARQ-ACKビットを追加するか否かを決定できる。
端末が半静的HARQ-ACKコードブックを生成するとき、1スロットに複数のビットが対応してよい。本発明で提案するさらに他の方法は、1スロットに複数のビットが対応するとき、それらの複数のビットを減らすための方法である。上記の第1~4実施例において、端末は、HARQ-ACKビットのうち一部を送信し、残りを送信しないドロッピング方式を説明した。ここでは、ドロップ方式ではなくバンドリング方式について説明する。
図30は、本発明の一実施例に係る1スロット内でHARQ-ACKサイズを減らす方法を示す図である。特に、図30では、1スロットに3個のPDSCH候補が設定されていることを示している。
- PDSCH候補Aはシンボル0からシンボル13までを占め、
- PDSCH候補Bはシンボル0からシンボル6までを占め、
- PDSCH候補Cはシンボル7からシンボル13までを占める。
端末は、1つのシンボルで1つのPDSCHのみを受信できるが、PDSCH候補AとPDSCH候補Bはシンボル0~シンボル6で重なるため、同時に受信がスケジュールされることが不可能である。また、PDSCH候補AとPDSCH候補Cはシンボル7~シンボル13で重なるため、同時に受信がスケジュールされることが不可能である。したがって、端末にとって受信のスケジューリングが可能な組合せは、PDSCH候補Aのみ、又はPDSCH候補B及びCのいずれか1つ又は2つである。これは簡略に次のように表現できる
- {A}、{B}、{C}
- {B,C}
図30を参照して、Type-1 HARQ-ACKコードブックは、定義によって、スロット当たり最大で2個のPDSCHのHARQ-ACKビットで構成されてよい。説明の便宜のために、PDSCHのHARQ-ACKは1ビットと仮定する。すなわち、Type-1 HARQ-ACKコードブックは、スロット当たり最大で2個のPDSCHのHARQ-ACK情報のための2ビットで構成されている。これを[b0 b1]としよう。ここで、
- b0は、PDSCH候補A又はPDSCH候補BのHARQ-ACK情報が送信されてよい。
- b1は、PDSCH候補CのHARQ-ACK情報が送信されてよい。
仮に、端末がPDSCH候補Aを受信したと仮定しよう。これは、PDSCH候補AをスケジュールするPDCCHを受信したか、或いはPDSCH候補AにSPS PDSCHが設定されている場合を含んでよい。前述したように、PDSCH候補Aがスケジュールされると、他のPDSCH候補はスケジュールされることが不可能である。すなわち、b1に該当するPDSCH候補Cはスケジュールされることが不可能であり、よって、b1は常にNACKを送信しなければならない。言い換えると、PDSCH候補Aがスケジュールされると、type-1 HARQ-ACKコードブックは、[b0 NACK]を含む。ここで、b0は、PDSCH候補Aで受信したPDSCHのHARQ-ACKビットがマップされてよい。
端末は、type-1 HARQ-ACKコードブックの1スロットで受信したPDSCHのHARQ-ACK情報を減らすためにバンドリングを行うことができる。上記の例題において[b0 b1」は1ビットにバンドリングされてよい。ここで、バンドリングは次のように定義されてよい。
- 全てのビット(b0とb1)のHARQ-ACKがいずれもACKであれば、ACK
-そうでなければ(全てのビット(b0とb1)のうち少なくとも1つのHARQ-ACKがNACKであれば)、NACK
上記の例題において、PDSCH候補Aを受信したと仮定すれば、[b0 b1]=[b0 NACK]と与えられるとした。したがって、2ビット(b0とb1)をバンドリングすると、常にNACKと決定される。これは、PDSCH候補Aを成功的に受信したかに関係なく決定される。したがって、前記バンドリング過程の結果として生成されたtype-1 HARQ-ACKコードブックは、PDSCHの成功的な受信に関する情報を伝達することができない。本発明ではこれを解決するための方法を開示する。
本発明の一実施例に係るtype-1 HARQ-ACKコードブックのバンドリング方法は次の通りである。
- For a bit position in type-1 HARQ-ACK code, if a PDSCH is received and all of the corresponding PDSCH candidates associated with the bit position overlaps with the received PDSCH, the bit position is considered as "X (3rd state)" for bundling
o Rule A) 'X' is treated as "ACK" when bundling and the bundling of bits containing "X'" only is NACK.
o Rule B) 'X' is removed first, and the remaining state are bundled. After bundling, if the bit-size is less than the intended size then add NACKs
図30を参照すると、上記の実施例に係るバンドリングは次の通りである。
[b0 b1]において、端末がPDSCH候補Aのスケジューリング情報を受信すれば、端末は、PDSCH候補BとPDSCH候補Cがスケジュールされることが不可能であることが分かる。したがって、b0ビットは、PDSCH候補Aの受信の成否を示すACK/NACKがマップされ、b1ビットは、PDSCH候補Cがスケジュールされることが不可であるので、「X(3rd state)」がマップされてよい。すなわち[b0 b1]=[b0 X]と示すことができる。
Rule Aによって、「X」は、バンドリング時にACKと見なす。したがって、b0とXが1ビットでバンドリングされると、バンドリングされた1ビットはb0である。
Rule Bによって、「X」は除外される。除外されると、[b0]である。したがって、1ビットでバンドリングされると、バンドリングされた1ビットはb0である。
基地局は、バンドリングされた1ビットを受信すると、基地局が既にPDSCH候補Aをスケジュールした情報を用いて、前記バンドリングされた1ビットがPDSCH候補AのHARQ-ACKであることが分かる。
図31は、本発明の一実施例に係る1スロット内でHARQ-ACKサイズを減らす方法を示す図である。特に、図31では、1スロットに7個のPDSCH候補が設定されていることを示している。
- PDSCH候補Aは、シンボル0からシンボル13までを占め、
- PDSCH候補Bは、シンボル0からシンボル6までを占め、
- PDSCH候補Cは、シンボル7からシンボル13までを占める。
- PDSCH候補Dは、シンボル0からシンボル3までを占め、
- PDSCH候補Eは、シンボル4からシンボル7までを占め、
- PDSCH候補Fは、シンボル8からシンボル11までを占め、
- PDSCH候補Gは、シンボル12からシンボル13までを占める。
Type-1 HARQ-ACKコードブック生成方法によって、このスロットのPDSCH候補のために4ビットHARQ-ACKビットが生成されてよい。これを[b0 b1 b2 b3]としよう。ここで、
- b0は、PDSCH候補A、PDSCH候補B又はPDSCH候補DのHARQ-ACK情報が送信されてよい。
- b1は、PDSCH候補C又はPDSCH候補EのHARQ-ACK情報が送信されてよい。
- b2は、PDSCH候補FのHARQ-ACK情報が送信されてよい。
- b3は、PDSCH候補GのHARQ-ACK情報が送信されてよい。
端末にとって1スロットで同時にスケジュールされ得る組合せは、次のように表現できる
o {A}、{B}、{C}、{D}、{E}、{F}、{G}
o {B,C}、{B,F}、{B,G}、{C,D}、{D,E}、{D,F}、{D,G}、{E,F}、{E,G}、{F,G}
o {B,F,G}、{D,E,F}、{D,E,G}、{D,F,G}、{E,F,G}
o {D,E,F,G}
端末は、半静的HARQ-ACKコードブックのビットの数を減らすために、4ビットをバンドリングして2ビット又は1ビットにさせることができる。表7は、2ビットバンドリングと1ビットバンドリングを示している。ここで、バンドリングは、隣接したACK/NACKをbinary AND演算で求めることである(ACK=1、NACK=0)。すなわち、2ビットバンドリングの場合、4ビットのうち、前の2ビットをbinary AND演算して1番のビットを求め、後の2ビットをbinary AND演算して2番目のビットを求める。1ビットバンドリングの場合、4ビットをbinary AND演算して1ビットを求める。
表7で、b01は、b0とb1をbinary AND演算した結果値であり、b23は、b2とb3をbinary AND演算した結果値であり、b0123は、b0、b1、b2、b3をbinary AND演算した結果値である。そして、NはNACKを表す。
表7に見られるように、端末は、1ビットバンドリングの場合、PDSCH候補{D,E,F,G}がスケジュールされる場合を除けば、常にNACKを送信する。したがって、1ビットバンドリングで伝達できる情報は制限的である。端末は、2ビットバンドリングの場合、{B,C}、{C,D}、{D,E}、{F,G}、{B,F,G}、{D,E,F}、{D,E,G}、{D,F,G}、{E,F,G}、{D,E,F,G}がスケジュールされた場合を除けば、常に[NACK NACK]を送信する。
表8及び表9は、本発明の一実施例に係るHARQ-ACKバンドリングを示している。表8はRule Aを用いており、表9はRule Bを用いている。
表8及び表9を参照して、端末は、受信したスケジューリング情報に基づいてバンドリングのための「X(3rd state)」を判定できる。これは、HARQ-ACK including X(3rd state) for bundling列に示した。例えば、端末がPDSCH候補Aに該当するスケジューリング情報を受信すると、b1、b2、b3にHARQ-ACKがマップされたPDSCH候補はスケジュールされることが不可能であり、よって、b1、b2、b3はX(3rd state)と判定できる。
表8を参照して、Rule Aに基づいて、端末は4 bits HARQ-ACK including X(3rd state) for bundlingを2ビット又は1ビットでバンドリングできる。Rule Aによって、X(3rd state)は、他のACK/NACKとバンドリング時にACKと見なす。そして、X(3rd state)間のバンドリング時にNACKと見なす。表8で、b023は、b0、b2、b3をbinary AND演算した結果値である。
表8から確認できるように、端末は、1ビットバンドリングの場合、PDSCH候補{A}、{B,C}、{C,D}、{B,F,G}、{D,E,F,G}がスケジュールされた場合を除けば、NACKを送信する。これは、表7と比較すると、PDSCH候補{A}、{B,C}、{C,D}、{B,F,G}がスケジューされるとき、有意味なACK/NACK情報を送信できる。端末は、2ビットバンドリングの場合、PDSCH候補{A}、{B,C}、{B,F}、{C,D}、{D,E}、{F,G}、{B,F,G}、{D,E,F}、{D,E,G}、{D,F,G}、{E,F,G}、{D,E,F,G}がスケジュールされた場合を除けば、NACKを送信する。これは、表7と比較すると、PDSCH候補{A}、{B,F}、{B,F,G}がスケジューされるとき、有意味なACK/NACK情報を送信できる。
表8を参照して、Rule Bに基づいて、端末は、4ビットHARQ-ACK including X(3rd state) for bundlingにおいて「X(3rd state)」を除外してHARQ-ACK removing X(3rd state) for bundlingを生成できる。そして、HARQ-ACK removing X(3rd state) for bundlingがバンドリング後にビットの数よりも大きいと、一部ビットをbinary AND演算してバンドリングすることができる。HARQ-ACK removing X(3rd state) for bundlingがバンドリング後にビットの数よりも小さいと、NACKを後にパッド(padding)できる。例えば、2ビットバンドリングの場合、HARQ-ACK removing X(3rd state) for bundlingが1ビットであれば、その1ビットの後にNACKをパッドして2ビットに作る。2ビットバンドリングの場合、HARQ-ACK removing X(3rd state) for bundlingが2ビットであれば、その2ビットがバンドリング結果である。2ビットバンドリングの場合、HARQ-ACK removing X(3rd state) for bundlingが3ビットであれば、先頭2ビットをBinary AND演算して1ビットを求め、HARQ-ACK removing X(3rd state) for bundlingの末尾の1ビットと合わせた2ビットがバンドリングの結果である。表9で、b023は、b0、b2、b3をbinary AND演算した結果値であり、b02は、b0、b2をbinary AND演算した結果値である。
表9から確認できるように、端末は、1ビットバンドリングの場合、PDSCH候補{A}、{B,C}、{C,D}、{B,F,G}、{D,E,F,G}がスケジュールされた場合を除けば、NACKを送信する。これは、表7と比較すると、PDSCH候補{A}、{B,C}、{C,D}、{B,F,G}がスケジューされるとき、有意味なACK/NACK情報を送信できる。端末は、2ビットバンドリングの場合、PDSCH候補{A}、{C}、{B,C}、{B,F}、{C,D}、{D,E}、{F,G}、{B,F,G}、{D,E,F}、{D,E,G}、{D,F,G}、{E,F,G}、{D,E,F,G}がスケジュールされた場合を除けば、NACKを送信する。これは、表7と比較すると、PDSCH候補{A}、{B,F}、{B,F,G}がスケジューされるとき、有意味なACK/NACK情報を送信できる。表8と比較すると、PDSCH候補{C}がスケジューされるとき、有意味なACK/NACK情報を送信できる。
1ビットバンドリングの場合、次のような動作を考慮できる。端末は、1ビットバンドリングの場合、スロットに1つのPDSCHのスケジューリング情報を受信すれば、そのPDSCHの受信の成否を1ビットバンドリングの結果値として用いることができる。
表10を参照して、端末は、PDSCH候補{A}、{B}、{C}、{D}、{E}、{F}、{G}がスケジュールされると、スロットに1個のPDSCHがスケジュールされたので、そのPDSCHのHARQ-ACKを1ビットバンドリングの結果値として用いることができる。2個以上のPDSCH候補がスケジュールされると、NACKを1ビットバンドリングの結果値として用いることができる。さらに他の例として、2個以上のPDSCH候補がスケジュールされると、表8又は表9の方式を用いて1ビットバンドリングを求めることができる。
端末のHARQ-ACKコードブックのビットの数がAビットと与えられていると仮定しよう。そして、端末が送信可能なビットの数がBビットと与えられていると仮定しよう。端末は、AビットをバンドリングしてBビット又はBビット以下にさせることができる。ここで、具体的なバンドリング方式について述べる。
第1方法として、端末は、HARQ-ACKコードブックの最初のビットからXビットずつ束ねる。ここで、Xは、好ましくは、ceil(A/B)である。束の数は、ceil(A/ceil(A/B))個である。参考として、Aがceil(A/B)の倍数であれば、全ての束は、ceil(A/B)ビットであるが、Aがceil(A/B)の倍数でなければ、最後の束は、A mod ceil(A/B)ビットである。各束に含まれたビットはbinary AND演算し、束当たり1ビットが生成される。
例えば、HARQ-ACKコードブックがA=10ビット(以下、[b0 b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7 b8 b9])であり、端末が送信可能なビットの数がB=3ビットと与えられていると仮定しよう。第1方法によって、端末は、HARQ-ACKコードブックの最初のビットからceil(10/3)=4ビットずつ束ねる。1番目の束は[b0 b1 b2 b3]であり、2番目の束は[b4 b5 b6 b7]であり、3番目の束は[b8 b9]である。したがって、バンドリング以後の1番目のビットは、[b0 b1 b2 b3]をbinary AND演算した値であり、2番目のビットは、[b4 b5 b6 b7]をbinary AND演算した値であり、3番目のビットは、[b8 b9]をbinary AND演算した値である。
第1方法のさらに他の例題として、端末は、HARQ-ACKコードブックの最初のビットからXビットずつ束ねる。ここで、Xは、2の累乗のうち1つの値であり、ceil(A/B)よりは大きい又は等しい値である。
第2方法として、端末は、HARQ-ACKコードブックのceil(A/B)ビットの束とfloor(A/B)ビットの束として束ねる。Ceil(A/B)ビットの束の数は、A mod Bであり、floor(A/B)ビットの束の数は、B-(A mod B)である。各束に含まれたビットはbinary AND演算し、束当たり1ビットが生成される。
例えば、HARQ-ACKコードブックがA=10ビット(以下、[b0 b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7 b8 b9])であり、端末が送信可能なビットの数がB=3ビットと与えられていると仮定しよう。第2方法によって、端末は、HARQ-ACKコードブックのceil(10/3)=4ビットずつ束ねた1個の束と、floor(10/3)=3ビットずつ束ねた2個の束で構成できる。1番目の束は[b0 b1 b2 b3]であり、2番目の束は[b4 b5 b6]であり、3番目の束は[b7 b8 b9]である。したがって、バンドリング以後の1番目のビットは、[b0 b1 b2 b3]をbinary AND演算した値であり、2番目のビットは、[b4 b5 b6]をbinary AND演算した値であり、3番目のビットは、[b7 b8 b9]をbinary AND演算した値である。
第3方法として、端末は、HARQ-ACKコードブックをB-1ビットとA-(B-1)ビット分ける。そして、A-(B-1)ビットをbinary AND演算して1ビットを生成する。端末は、HARQ-ACKコードブックを、B-1ビットと先に生成した1ビットを結合してBビットを生成する。
例えば、HARQ-ACKコードブックがA=10ビット(以下、[b0 b1 b2 b3 b4 b5 b6 b7 b8 b9])であり、端末が送信可能なビットの数がB=3ビットと与えられていると仮定しよう。第3方法によって、端末は、HARQ-ACKコードブックを2ビットと8ビットに分けることができる。2ビットは、[b0 b1]であり、8ビットは、[b2 b3 b4 b5 b6 b7 b8 b9]である。端末は、前記8ビットをBinary AND演算して1ビットを生成でき、前記1ビットを[b0 b1]と結合してB=3ビットを生成できる。
参考として、Aがceil(A/B)の倍数であれば、全ての束はceil(A/B)ビットであるが、Aがceil(A/B)の倍数でなければ、最後の束はA mod ceil(A/B)ビットである。各束に含まれたビットは、binary AND演算して束当たり1ビットが生成される。
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に述べた実施例はいかなる面においても例示的なもので、限定的でないものと理解すべきである。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散して実施されてよく、同様に、分散していると説明されている構成要素も、結合した形態で実施されてよい。
本発明の範囲は、上記の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。