JP7420259B2 - 基地局、基地局システム、及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信技術に関する。
無線LAN(Local Area Network)端末は、アクセスポイント(AP)である基地局を介してネットワークに接続する。複数の基地局が互いに近くに設置される場合には、互いに異なる周波数チャネルを使用することで基地局の棲み分けが可能である。しかしながら、周波数帯域は有限であるため、隣接する基地局が互いに同じ周波数チャネルを使用する場合がある。
同じ周波数チャネルを使用する基地局及び端末は、信号を送信する前にCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)によりキャリアセンスを行うことで、干渉を回避する。キャリアセンスは送信側で行われる。送信側の2つの無線局(例えば基地局)がチャネルが空き状態であることを検出して信号を送信した場合であっても、受信側の無線局(例えば端末)において干渉が生じる可能性がある。
IEEE Std 802.11-2016,"21.3.11 SU-MIMO and DL-MU-MIMO Beamforming", 7 December 2016.
サービスエリアが重複するように複数の基地局が設置される場合、複数の基地局が信号を同時に送信すると、重複エリアに位置する端末において干渉が生じ、端末が目的の信号を正しく受信できないことがある。
本発明の一態様に係る基地局は、第1の基地局と複数の第2の基地局とを含む基地局システムにおける前記第1の基地局として動作するものであって、前記複数の第2の基地局に共通するアクセスパラメータを使用して、前記複数の第2の基地局のそれぞれについてチャネルが空き状態であるかビジー状態であるかを判定するキャリアセンス制御部と、前記チャネルが前記空き状態であると判定された2つ以上の第2の基地局を協調使用したマルチユーザMIMOにより、第1の無線端末へ送信すべき第1の信号及び第2の無線端末へ送信すべき第2の信号を送信する処理部と、を備える。
本発明の一態様によれば、受信側の無線端末において生じる干渉を低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムを示す図である。 図2は、図1に示したマスタ基地局のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、図1に示したスレーブ基地局のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、図1に示した無線端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図5は、図1に示した基地局システムと無線端末との通信の際のMAC層の処理を示す図である。 図6は、図1に示したマスタ基地局の機能構成例を示すブロック図である。 図7は、図6に示した端末管理部が保持する通信状態情報の一例を示す図である。 図8は、図1に示したスレーブ基地局の機能構成例を示すブロック図である。 図9は、図1に示したマスタ基地局が送信に使用するスレーブ基地局を決定する処理を示すフローチャートである。 図10は、図1に示したマスタ基地局がキャリアセンス結果に基づいて送信を行う処理の一例を説明する図である。 図11は、図1に示したマスタ基地局が信号を送信する処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システム10を概略的に示している。図1に示すように、無線通信システム10は、基地局システム12及び無線端末14を備える。3つの無線端末14-1、14-2、14-3が図1に示されているが、無線端末14の数は動的に変化する。
無線端末14は無線通信機能を有する端末装置である。無線端末14は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどの携帯無線端末であってもよい。無線端末14は、デスクトップパソコンなどの固定された無線端末であってもよい。以降では、無線端末を単に端末と称する。
基地局システム12は、端末14に対する1つのアクセスポイント(AP)として動作する。基地局システム12は、インターネットなどのネットワーク16に接続され、端末14は、基地局システム12を介してネットワーク16にアクセスする。例えば、端末14は、基地局システム12を介してネットワーク16上のサーバ(図示せず)とデータ交換する。
基地局システム12は、マスタ基地局121及び複数のスレーブ基地局122を備える。スレーブ基地局122は異なる地理的位置に配置される。スレーブ基地局122は個々のサービスエリア123を形成する。サービスエリア123は、スレーブ基地局122により送信された無線信号が届く範囲に相当する。あるサービスエリア123は他のサービスエリア123と部分的に重なっていてよく、本実施形態ではこれらが重なっている場合について説明する。マスタ基地局121は、同軸ケーブルや光ファイバなどのケーブルにより、スレーブ基地局122に接続されてよい。マスタ基地局121とスレーブ基地局122との間の接続方式として、例えば、RoF(Radio on Fiber)を使用することができる。
図1の例では、3つのスレーブ基地局122-1、122-2、122-3が設けられている。代替として、2つ又は4つ以上のスレーブ基地局122が設けられていてもよい。スレーブ基地局122-1、122-2、122-3のサービスエリア123-1、123-2、123-3は互いに部分的に重なっている。図1に示すスナップショットでは、端末14-1はサービスエリア123-1、123-2の重複エリアに位置し、端末14-2はサービスエリア123-1、123-2、123-3の重複エリアに位置し、端末14-3はサービスエリア123-2、123-3の重複エリアに位置している。
マスタ基地局121は上位APとして機能し、スレーブ基地局122は下位APとして機能する。例えば、マスタ基地局121は、LLC(Logical Link Control)層の処理及びMAC(Medium Access Control)層の第1部分の処理を行う。MAC層の第1部分の処理は、MACフレームの生成、MACフレームからのデータ抽出、端末帰属の管理、並びに、パラメータ(例えばアクセスパラメータ)の設定、メンテナンス、及び通知を含む。スレーブ基地局122は、MAC層の第2部分の処理及びPHY(Physical)層の処理を行う。スレーブ基地局122は、端末14に無線信号を送信したり、端末14から無線信号を受信したりする。
スレーブ基地局122は、端末14との通信の際に、マスタ基地局121の無線モジュールに割り当てられたMACアドレスを自身のMACアドレスとして使用する。言い換えると、スレーブ基地局122のそれぞれから送信される無線信号は、APのMACアドレスを格納するフィールドに同じMACアドレスを含む。これは、マスタ基地局121においてMACフレームを生成することにより達成することができる。
スレーブ基地局122は同じ周波数チャネルを使用する。周波数チャネル、変調方式、及び符号化方式は、マスタ基地局121により指定される。スレーブ基地局122は同じ情報(例えば同じBSSID(Basic Service Set identifier))を含むビーコンを送信する。端末14は、ビーコンを受信することによりAPの存在を検出する。端末14は、ビーコンに含まれる情報(例えばチャネル識別情報及びアクセスパラメータ)に従ってチャネルにアクセスし、基地局システム12との間で認証及びアソシエーションを行う。それにより、端末14と基地局システム12との間の無線リンクが確立する。無線リンクの確立は、いずれのスレーブ基地局122を介して実行されてもよい。この後に、端末14は基地局システム12とデータ交換する。
基地局システム12は、複数のスレーブ基地局122を協調使用したマルチユーザMIMO(Multiple Input Multiple Output)(MU-MIMO)送信を行うことにより、複数の端末14宛ての複数のデータを同時に送信することができる。例えば、マスタ基地局121がネットワーク16から端末14-1宛ての第1のデータ及び端末14-2宛ての第2のデータを受信したとする。この場合、マスタ基地局121は、第1及び第2のデータを端末14-1、14-2にそれぞれ送信するために、スレーブ基地局122-1、122-2を協調的に使用してMU-MIMO送信を行う。これと対照に、協調MU-MIMO送信を行わず、スレーブ基地局122-1が第1のデータを含む無線信号を送信し、それと同時にスレーブ基地局122-2が第2のデータを含む無線信号を送信する場合、サービスエリア123-1、123-2の重複エリアでは相互干渉が生じ、端末14-1及び/又は14-2は信号を正常に受信できないことがある。複数のスレーブ基地局122を用いた協調MU-MIMO送信は、そのような相互干渉を低減することができる。
図2は、マスタ基地局121のハードウェア構成例を概略的に示している。図2に示すように、マスタ基地局121は、コントローラ21、データメモリ22、WAN(Wide Area Network)モジュール23、ルーティングモジュール24、無線モジュール25、及び有線モジュール26を備える。
コントローラ21は、データ処理を行うとともに、他のハードウェア構成要素を制御する。コントローラ21は、プロセッサ211、RAM(Random Access Memory)212、及びプログラムメモリ213を備える。
プロセッサ211は、CPU(Central Processing Unit)などの汎用プロセッサであってよいが、これに限定されない。ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの専用プロセッサが使用されてもよい。なお、コントローラ21は2つ以上のプロセッサを備えてもよい。
RAM212はワーキングメモリとしてプロセッサ211により使用される。RAM212はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリを含む。プログラムメモリ213は、ファームウェアなど、プロセッサ211により実行されるプログラムを記憶する。プログラムメモリ213として、例えば、ROM(Read-Only Memory)が使用される。
コントローラ21はプログラムに従って動作する。例えば、プロセッサ211は、プログラムメモリ213に記憶されたプログラムをRAM212に展開し、プログラムを解釈及び実行することにより、データ処理及び制御を行う。
データメモリ22はデータを記憶する。データメモリ22は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含む。データメモリ22の一部領域がプログラムメモリ213として使用されてもよい。
WANモジュール23は、マスタ基地局121がネットワーク16を介して図示しないサーバと通信するためのインタフェースを含むモジュールである。WANモジュール23は、例えば、光回線を介してネットワーク16に接続するように構成されている。
ルーティングモジュール24は、WANモジュール23に接続され、WANモジュール23からのIPパケットの宛先情報に従ってルーティングをするように構成されている。なお、マスタ基地局121は、ルーティングモジュール24を備えていなくてもよい。マスタ基地局121は、無線通信又は有線通信によってマスタ基地局121の外部に設けられたルータにアクセスし、ルータを経由してネットワーク16に接続するように構成されていてもよい。
無線モジュール25は、端末14との無線通信に関する処理を行うように構成される。無線モジュール25は、Wi-Fiなどの無線LAN規格に準拠し得る。無線モジュール25は、プロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。無線モジュール25は例えばチップセットとして提供されてよい。無線モジュール25は、認証とアソシエーションとを含む、端末14との無線リンクを確立するための処理を行う。また、無線モジュール25は、コントローラ21からデータを受け取り、受け取ったデータに基づいてMACフレームを生成し、生成したMACフレームをスレーブ基地局122のいずれかに送信する。MACフレームはAPのMACアドレス及び誤り検出符号(FCS:Frame Check Sequence)を含む。APのMACアドレスはMACフレームのヘッダに格納される。APのMACアドレスは無線モジュール25に割り当てられたMACアドレスであり得る。また、無線モジュール25は、端末14からスレーブ基地局122のいずれかを介して送信されてきたMACフレームからデータを抽出し、抽出したデータをコントローラ21に送出する。
有線モジュール26は、スレーブ基地局122との有線通信のための処理を行うように構成される。例えば、有線モジュール26は、スレーブ基地局122のそれぞれとケーブルを介して接続される。接続方式としては、同軸ケーブル又はRoF(Radio on Fiber)などを使用することができる。接続方式としてRoFを使用する場合、有線モジュール26は、電気信号を光信号に変換する電気光(E/O)変換器、及び光信号を電気信号に変換する光電気(O/E)変換器を備える。有線モジュール26が送信した信号がスレーブ基地局122のうちの目的のスレーブ基地局で受信され、スレーブ基地局122が送信した信号が有線モジュール26で受信されるように構成されていれば、有線モジュール26は、任意の有線通信方式を採用してよい。
図3は、スレーブ基地局122のハードウェア構成例を概略的に示している。図3に示すスレーブ基地局122は、図1に示したスレーブ基地局122の各々に相当する。図3に示すように、スレーブ基地局122は、コントローラ31、データメモリ32、無線モジュール33、及び有線モジュール34を備える。
コントローラ31は、データ処理を行うとともに、他のハードウェア構成要素を制御する。コントローラ31は、プロセッサ311、RAM312、及びプログラムメモリ313を備える。
プロセッサ311は、CPUなどの汎用プロセッサであってもよく、ASICやFPGAなどの専用プロセッサであってもよい。なお、コントローラ31は2つ以上のプロセッサを備えてもよい。
RAM312はワーキングメモリとしてプロセッサ311により使用される。RAM312はSDRAMなどの揮発性メモリを含む。プログラムメモリ313は、ファームウェアなどのプログラムを記憶する。プログラムメモリ313として、例えば、ROMが使用される。コントローラ31はプログラムに従って動作する。例えば、プロセッサ311は、プログラムメモリ313に記憶されたプログラムをRAM312に展開し、プログラムを解釈及び実行することにより、データ処理及び制御を行う。
データメモリ32はデータを記憶する。データメモリ32として、例えば、フラッシュメモリが使用される。データメモリ32の一部領域がプログラムメモリ313として使用されもよい。
無線モジュール33は、無線通信に関する処理を行うように構成される。無線モジュール33は、Wi-Fiなどの無線LAN規格に準拠し得る。無線モジュール33は、プロセッサとメモリとを含む処理回路、RF(Radio Frequency)回路、及びアンテナを備える。無線モジュール33はチップセットとして提供されてよい。無線モジュール33は、有線モジュール34を介してマスタ基地局121からMACフレームを受信し、RF回路によりMACフレームを無線信号に変換し、アンテナを介して無線信号を放射する。変換前に、無線モジュール33は、MACフレームに物理ヘッダを付加する。また、無線モジュール33は、アンテナを介して無線信号を受信し、受信した無線信号からMACフレームを抽出し、抽出したMACフレームをマスタ基地局121に送信する。
有線モジュール34は、マスタ基地局121との有線通信のための処理を行うように構成される。例えば、有線モジュール34は、ケーブルを介してマスタ基地局121と接続される。接続方式としては、同軸ケーブル又はRoFなどを使用することができる。接続方式としてRoFを使用する場合、有線モジュール34は、電気光変換器及び光電気変換器を備える。有線モジュール34が送信した信号がマスタ基地局121で受信され、マスタ基地局121が送信した信号が有線モジュール34で受信されるように構成されていれば、有線モジュール34は、任意の有線通信方式を採用してもよい。
図4は、端末14のハードウェア構成例を概略的に示している。図4に示す端末14は、図1に示した端末14の各々に相当する。図4に示す例では、端末14は携帯端末である。端末14は、コントローラ41、データメモリ42、無線モジュール43、ユーザインタフェース44、及びバッテリ45を備える。
コントローラ41は、データ処理を行うとともに、他のハードウェア構成要素を制御する。コントローラ41は、プロセッサ411、RAM412、及びプログラムメモリ413を備える。
プロセッサ411は、CPUなどの汎用プロセッサであってもよく、ASICやFPGAなどの専用プロセッサであってもよい。なお、コントローラ41は複数のプロセッサを備えてもよい。RAM412はワーキングメモリとしてプロセッサ411により使用される。RAM412はSDRAMなどの揮発性メモリを含む。プログラムメモリ413は、OS(Operating System)、ファームウェア、アプリケーションなどのプログラムを記憶する。プログラムメモリ413として、例えば、ROMが使用される。
コントローラ41はプログラムに従って動作する。例えば、プロセッサ411は、プログラムメモリ413に記憶されたプログラムをRAM412に展開し、プログラムを解釈及び実行することにより、データ処理及び制御を行う。
データメモリ42はデータを記憶する。データメモリ42として、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はフラッシュメモリが使用される。データメモリ42の一部領域がプログラムメモリ413として使用されてもよい。
無線モジュール43は、無線通信に関する処理を行うように構成される。無線モジュール43は、Wi-Fiなどの無線LAN規格に準拠し得る。無線モジュール43は、プロセッサとメモリとを含む処理回路、RF回路、及びアンテナを備える。無線モジュール43はチップセットとして提供されてよい。
無線モジュール43は、認証とアソシエーションとを含む、基地局システム12との無線リンクを確立するための処理を行う。また、無線モジュール43は、コントローラ41からデータを受け取り、受け取ったデータに基づいてMACフレームを生成し、RF回路によりMACフレームを無線信号に変換し、アンテナを介して無線信号を放射する。MACフレームは無線モジュール43に割り当てられたMACアドレス及び誤り検出符号(FCS)を含む。MACアドレスはMACフレームのヘッダに格納される。また、無線モジュール43は、アンテナを介して無線信号を受信し、受信した無線信号からデータを抽出し、抽出したデータをコントローラ41に送出する。
ユーザインタフェース44は、ユーザとの間で情報をやり取りするためのインタフェースである。一例として、ユーザインタフェース44は、タッチスクリーン、スピーカ、及びマイクロフォンを含む。タッチスクリーンはディスプレイ及びタッチパネルを含む。
バッテリ45は、リチウムイオン二次電池などの充電式バッテリであり得る。バッテリ45は、他のハードウェア構成要素に電力を供給する。
図5は、基地局システム12と端末14との通信の際のMAC層の処理を示す図である。図5に示すMAC層の処理は、IEEE802.11規格に従っている。図5では、送信側の処理と受信側の処理との両方が示されている。基地局システム12と端末14とのうちの一方の無線モジュールが送信側の処理をするとき、他方の無線モジュールが受信側の処理をする。以下の例では、送信側と受信側の無線モジュールを区別せずに記載する。
まず、送信側の処理について説明する。ステップS10において、無線モジュールは、A-MSDUアグリゲーションを行う。具体的には、無線モジュールは、LLC層から入力される複数のLLCパケットを結合してA-MSDU(Aggregate-MAC service data unit)を生成する。
ステップS11において、無線モジュールは、A-MSDUにシーケンスナンバー(SN)を割り当てる。シーケンスナンバーは、A-MSDUを特定するための一意の番号である。
ステップS12において、無線モジュールは、A-MSDUを複数のMPDU(MAC protocol data unit)にフラグメント(分割)する。
ステップS13において、無線モジュールは、それぞれのMPDUを暗号化し、暗号化MPDUを生成する。
ステップS14において、無線モジュールは、それぞれの暗号化MPDUにMACヘッダと誤り検出符号(FCS)とを付加する。誤り検出符号は、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)符号である。
ステップS15において、無線モジュールは、A-MPDUアグリゲーションを行う。具体的には、無線モジュールは、複数のMPDUを結合し、MACフレームとしてのA-MPDU(Aggregate-MAC protocol data unit)を生成する。
ステップS15の後、無線モジュールは、MACフレームに対して物理層の処理を行う。
以上の送信側の処理において、送信側が基地局システム12であるとき、マスタ基地局121の無線モジュール25がステップS11からステップS15までのMAC層の処理を行い、スレーブ基地局122の無線モジュール33が物理層の処理を行う。また、送信側が端末14であるとき、端末14の無線モジュール43はステップS10からステップS15までのMAC層の処理と物理層の処理とを行う。
次に、受信側の処理について説明する。無線モジュールは、無線信号を受信すると、物理層の処理を行って無線信号からMACフレームを取得する。その後、無線モジュールは、図5に示すMAC層の処理を行う。
ステップS20において、無線モジュールは、A-MPDUデアグリゲーションを行う。具体的には、無線モジュールは、A-MPDUをMPDUの単位に分割する。
ステップS21において、無線モジュールは、誤り検出をする。例えば、無線モジュールは、CRCにより、無線信号の受信が成功したか否かを判定する。無線信号の受信が失敗したときには、無線モジュールは、再送要求をしてよい。このとき、無線モジュールは、MPDUの単位で再送を要求してよい。一方、無線信号の受信が成功したときには、無線モジュールは、次の処理を行う。
ステップS22において、無線モジュールは、アドレス検出を行う。このとき、無線モジュールは、それぞれのMPDUのMACヘッダに記録されているアドレスにより、送られてきたMPDUが自分宛であるか否かを判定する。自分宛でないときには、無線モジュールは、次の処理を行わない。自分宛であるときには、無線モジュールは、次の処理を行う。
ステップS23において、無線モジュールは、暗号化されているMPDUを復号する。
ステップS24において、無線モジュールは、MPDUに対してデフラグメントを行う。つまり、無線モジュールは、複数のMPDUからA-MSDUを復元する。
ステップS25において、無線モジュールは、A-MSDUデアグリゲーションを行う。具体的には、無線モジュールは、A-MSDUをMSDU単位のLLCパケットを復元する。
ステップS25の後、無線モジュールは、LLCパケットをMAC層の上位層に出力する。上位層は、例えばLLC層である。
以上の受信側の処理において、受信側が基地局システム12であるとき、スレーブ基地局122の無線モジュール33が物理層の処理とステップS20からステップS22までのMAC層の処理を行い、マスタ基地局121の無線モジュール25がステップS23からステップS25までのMAC層の処理を行う。また、受信側が端末14であるとき、端末14の無線モジュール43は物理層の処理とステップS20からステップS25までのMAC層の処理とを行う。
図6は、マスタ基地局121の機能構成例を概略的に示している。図6に示すように、マスタ基地局121は、LLC処理部61、LLCインタフェース62、MAC処理部63、ネットワークインタフェース64、端末管理部65、及びキャリアセンス制御部66を備える。これらは、例えば、図2に示したコントローラ21、無線モジュール25、及び有線モジュール26によって実現される。
LLC処理部61は、端末14との無線通信に関するLLC層の処理を行う。ダウンリンク伝送では、マスタ基地局121がネットワーク16上のサーバから端末14宛てのデータを受信すると、LLC処理部61は、マスタ基地局121の上位層からデータを受け取り、データを含むLLCパケットを生成する。LLCパケットの生成は、データにDSAP(Destination Service Access Point)ヘッダ及びSSAP(Source Service Access Point)ヘッダを付加する処理を含む。アップリンク伝送では、LLC処理部61は、LLCパケットからデータを抽出し、抽出したデータを上位層に送出する。上位層は、例えば、アプリケーション層である。
LLCインタフェース62は、LLC処理部61とMAC処理部63との間で信号を中継する。LLCインタフェース62はキューを備えてよい。LLCインタフェース62は、LLC処理部61からLLCパケットを受け取り、LLCパケットをキューに一時的に格納し、LLCパケットをMAC処理部63に送出する。また、LLCインタフェース62は、MAC処理部63からLLCパケットを受け取り、LLCパケットをキューに一時的に格納し、LLCパケットをLLC処理部61に送出する。
MAC処理部63は、端末14との無線通信に関するMAC層の処理を行う。ダウンリンク伝送では、MAC処理部63は、LLCインタフェース62を介してLLC処理部61からLLCパケットを受け取り、LLCパケットを含むMACフレームを生成する。MACフレームの生成は、例えば、図5に示したステップS10からステップS15の処理に従って行われる。MAC処理部63は、後述するキャリアセンス制御部66により通知されるキャリアセンス結果に従って、スレーブ基地局122の中からMACフレームの送信に使用するスレーブ基地局122を選択する。MAC処理部63は、ネットワークインタフェース64を介して選択したスレーブ基地局122にMACフレームを送信する。
複数のスレーブ基地局122を協調したMU-MIMOは、これらのスレーブ基地局122のアンテナでビームフォーミングを行うことを含み、MAC処理部63は、ビームフォーミングのための送信重みを決定する。送信重みは、アンテナにおいて送信する信号に重畳する係数である。送信重みの決定は、例えば、次のように行われる。MAC処理部63は、スレーブ基地局122を介して端末14に、チャネル推定を行うための既知信号(例えばサウンディング信号)を送信する。端末14は、スレーブ基地局122から既知信号を受信し、既知信号に基づいてチャネル推定を行う。なお、複数のスレーブ基地局122が協調MU-MIMOをするための送信重みを決定するためには、各端末14は、既知信号を受信できる各スレーブ基地局122との間でのチャネル推定を行ってマスタ基地局121に通知する必要がある。MAC処理部63は、スレーブ基地局122を介して端末14からチャネル推定結果を受信する。MAC処理部63は、協調MU-MIMO送信に使用する複数のスレーブ基地局122の各々のアンテナと宛先となる複数の端末14の各々のアンテナとの間のチャネル情報から、送信重みを算出する。MAC処理部63は、各端末14において別の端末14宛ての信号がキャンセルされるように、送信重みを算出する。MAC処理部63は、スレーブ基地局122に送信重みを通知する。MAC処理部63は上述した手法とは異なる手法で送信重みを決定してもよい。
MAC処理部63は、スレーブ基地局122へPHY処理に必要な情報を送信する。PHY処理に必要な情報は、MCS(Modulation and Coding Scheme)を示す情報、周波数チャネルを示す情報、及び送信重みを示す情報を含み得る。MCSを示す情報は、使用すべき変調方式及び符号化方式を指定する。
アップリンク伝送では、MAC処理部63は、ネットワークインタフェース64を介してスレーブ基地局122からMACフレームを受信し、MACフレームからLLCパケットを抽出する。LLCパケットの抽出は、図5に示したステップS22からステップS25の処理に従って行われる。MAC処理部63は、LLCインタフェース62を介してLLCパケットをLLC処理部61に送出する。
ネットワークインタフェース64は、スレーブ基地局122と信号をやり取りする。図6に示す例では、ネットワークインタフェース64-1はスレーブ基地局122-1と信号をやり取りし、ネットワークインタフェース64-2はスレーブ基地局122-2と信号をやり取りし、ネットワークインタフェース64-3はスレーブ基地局122-3と信号をやり取りする。ネットワークインタフェース64は、図2に示した有線モジュール26によって実現され、スレーブ基地局122と有線で通信する。接続方式としてRoFを使用する場合、ネットワークインタフェース64は、スレーブ基地局122に送信する信号に対して電気光変換を行う。さらに、ネットワークインタフェース64は、スレーブ基地局122から受信した信号に対して光電気変換を行う。
ネットワークインタフェース64は、MAC処理部63からMACフレームを受け取り、MACフレームをスレーブ基地局122に送信する。また、ネットワークインタフェース64は、スレーブ基地局122からMACフレームを受信し、MACフレームをMAC処理部63に送出する。さらに、ネットワークインタフェース64は、スレーブ基地局122からキャリアセンス情報を受信し、キャリアセンス情報をキャリアセンス制御部66に送出する。ネットワークインタフェース64は、スレーブ基地局122から端末14に関する受信電力(例えば受信信号強度(RSSI;Received Signal Strength Indicator)を示す情報を受信し、情報を端末管理部65に送出する。ネットワークインタフェース64はキューを有し、キューは、スレーブ基地局122へ送信する信号(例えばMACフレーム)を一時的に格納し、スレーブ基地局122から受信した信号(例えばMACフレーム)を一時的に格納する。
端末管理部65は、APに帰属している端末14とスレーブ基地局122との間の通信状態を管理する。本実施形態では、通信状態をプライマリ、セカンダリ、及び通信不可能という3つの状態に分類する。プライマリ及びセカンダリは、スレーブ基地局122が端末14と通信可能である状態に対応する。
端末管理部65は、各スレーブ基地局122から通知される各端末14に関する受信電力に基づいて対応関係を管理する。例えば、スレーブ基地局122が端末14から受信した信号のRSSIを測定し、端末管理部65は、スレーブ基地局122から端末14に関するRSSIを示す情報を受け取り、RSSIと閾値との比較に基づいて端末14との通信が可能か不可能かを判断する。端末管理部65は、通信可能なスレーブ基地局122のうちRSSIが最も高いスレーブ基地局122をプライマリに決定し、通信可能なスレーブ基地局122の残りをセカンダリに決定する。端末管理部65は、対処すべき端末14を示す情報を、その端末14に対するプライマリに決定されたスレーブ基地局122に送信する。
各端末14は、主として、それに対するプライマリに決定されたスレーブ基地局122を介してマスタ基地局121と信号をやり取りする。例えば、スレーブ基地局122は、端末14から無線信号を受信すると、自身が端末14に対するプライマリであるか否かを判断する。スレーブ基地局122は、自身が端末14に対するプライマリである場合、受信した無線信号から抽出したMACフレームをマスタ基地局121に送信する。このとき、スレーブ基地局122は、無線信号の受信に応答してAckを端末14に送信する。一方、スレーブ基地局122が端末14に対するプライマリでない場合、スレーブ基地局122は受信した無線信号を破棄してよい。
図7は、端末管理部65が保持する通信状態情報を概略的に示している。図7に示す通信状態情報は、端末14-1、14-2、及び14-3がAPに帰属している図1に示した状況に相当する。図7に示す例では、端末14-1(端末#1)に関して、スレーブ基地局122-1(AP#1)がプライマリであり、スレーブ基地局122-2(AP#2)がセカンダリであり、スレーブ基地局122-3(AP#3)が通信不可能である。端末14-2(端末#2)に関して、スレーブ基地局122-2がプライマリであり、スレーブ基地局122-1及びスレーブ基地局122-3がセカンダリである。端末14-3(端末#3)に関して、スレーブ基地局122-3がプライマリであり、スレーブ基地局122-2がセカンダリであり、スレーブ基地局122-1が通信不可能である。
端末管理部65は、任意のタイミングで通信状態情報を更新してよい。端末管理部65は、通信状態情報を更新すると、更新後の通信状態情報をMAC処理部63に送出する。例えば端末14-1がスレーブ基地局122-2に近づくと、スレーブ基地局122-2における端末14-1のRSSIがスレーブ基地局122-1における端末14-1のRSSIよりも高くなる。この場合、端末管理部65は、端末14-1に対するプライマリをスレーブ基地局122-1からスレーブ基地局122-2に変更し、スレーブ基地局122-2が端末14-1に対するプライマリであることをスレーブ基地局122-2に通知する。
図6を再び参照すると、キャリアセンス制御部66は、ネットワークインタフェース64を介してスレーブ基地局122からキャリアセンス情報を受信し、キャリアセンス情報に基づいてスレーブ基地局122それぞれについてキャリアセンスを行う。キャリアセンスは、チャネルの使用状態を検出する処理であり、チャネルが空き状態(アイドル状態)であるかビジー状態であるかを判定する。キャリアセンスは、例えば、CCA(Clear Channel Assessment)を用いて行われてよい。CCAは、RSSIに基づいてチャネルの使用状態を判定する手法である。この場合、各スレーブ基地局122がチャネルのRSSIを測定し、キャリアセンス情報はRSSIの測定値を含む。
キャリアセンス制御部66は、スレーブ基地局122に共通するアクセスパラメータを使用して、スレーブ基地局122のそれぞれについてキャリアセンスを行う。アクセス制御方式としては、例えば、CSMA/CA又はEDCA(Enhanced Distribution Channel Access)を使用することができる。EDCAでは4つのアクセスカテゴリ(AC)に異なるアクセスパラメータセットが設定され、アクセスカテゴリごとに独立にEDCAが実行される。4つのアクセスカテゴリは、AC_VO(Voice)、AC_VI(Video)、AC_BE(Best effort)、AC_BK(Background)である。パラメータセットは、CWmax、CWmin、AIFS、TXOPLimitを含む。CWmax及びCWminは衝突回避のための送信待ちの時間であるコンテンションウインドウCW(Contention Window)の最大値及び最小値である。AIFS(Arbitration Inter Frame Space)は優先制御機能を備える衝突回避制御のためにアクセスカテゴリごとに設定された固定の送信待ちの時間である。TXOPLimitはチャネルの占有時間であるTXOP(Transmission Opportunity)の上限値である。
キャリアセンス制御部66は、RSSIがキャリアセンス期間に渡って閾値を下回っている場合に、チャネルが空き状態であると判定し、そうでなければチャネルがビジー状態であると判定する。キャリアセンス期間は、AIFSにランダムバックオフ期間を加算することにより得られる。ランダムバックオフ期間は、単位スロット時間に乱数を乗算することにより得られる。キャリアセンス制御部66は、チャネルが空き状態であるスレーブ基地局122を特定する情報(例えば識別子)をキャリアセンス結果としてMAC処理部63に送出する。
図8は、スレーブ基地局122の機能構成例を概略的に示している。図8に示すスレーブ基地局122は、図1に示したスレーブ基地局122の各々に相当する。図8に示すように、スレーブ基地局122は、ネットワークインタフェース81、PHY処理部82、誤り検出部83、判定部84、及びACK生成部85を備える。これらは、例えば、図3に示した無線モジュール33及び有線モジュール34により実現される。
ネットワークインタフェース81は、マスタ基地局121と信号をやり取りする。ネットワークインタフェース81は、図3に示した有線モジュール34によって実現され、マスタ基地局121と有線で通信する。接続方式としてRoFを使用する場合、ネットワークインタフェース81は、マスタ基地局121から受信した信号に対して光電気変換を行う。また、ネットワークインタフェース81は、マスタ基地局121に送信する信号に対して電気光変換を行う。
ネットワークインタフェース81は、マスタ基地局121から信号を受信し、この信号をPHY処理部82に送出する。信号は、例えば、MACフレーム又はPHY処理に必要な情報であり得る。PHY処理に必要な情報は、MCSを示す情報、周波数チャネルを示す情報、及び送信重みを示す情報を含み得る。また、ネットワークインタフェース81は、PHY処理部82又は判定部84から信号を受け取り、この信号をマスタ基地局121に送信する。信号は、例えば、MACフレーム、キャリアセンス情報などであり得る。ネットワークインタフェース81はキューを有し、このキューは、マスタ基地局121から受信した信号を一時的に格納し、マスタ基地局121へ送信する信号を一時的に格納する。
PHY処理部82は、端末14との無線通信に関する物理層の処理を行う。ダウンリンク伝送では、PHY処理部82は、ネットワークインタフェース81を介してマスタ基地局121からMACフレームを受信し、MACフレームを無線信号に変換し、無線信号を端末14に送信する。基地局システム12が協調MU-MIMO送信を行う場合、PHY処理部82は、マスタ基地局121により通知された送信重みに基づいてビームフォーミングを行う。ビームフォーミング処理には、例えば、zero-forcing法、MLD(Maximum Likelihood Detection)法、MMSE(Minimum Mean Square Error)法などを適用することができる。アップリンク伝送では、PHY処理部82は、端末14から無線信号を受信し、無線信号からMACフレームを抽出し、MACフレームを誤り検出部83に送出する。
さらに、PHY処理部82は、キャリアセンスを実施するために必要な情報を測定してキャリアセンス情報を生成する。例えば、PHY処理部82はRSSIを測定し、キャリアセンス情報はRSSIの測定値を含む。PHY処理部82は、ネットワークインタフェース81を介してマスタ基地局121にキャリアセンス情報を送信する。また、PHY処理部82はビーコンをブロードキャストする。
誤り検出部83は、端末14により送信された信号が正常に受信されたか否かを判定するために、MACフレームに対して誤り検出を行う。誤り検出はMACフレームに含まれるFCSを用いて行われる。誤り検出はMPDU単位で行われてよい。誤り検出部83は、MACフレームに誤りがないときには、そのMACフレームを判定部84に送出するとともに、受信の成功を示すアクノリッジ(ACK)を生成することをACK生成部85にリクエストする。一方、誤り検出部83は、MACフレームに誤りがあるときには、そのMACフレームを破棄する。
判定部84は、誤り検出部83からMACフレームを受け取り、MACフレームのヘッダをデコードして宛先のアドレス及び送信元のアドレスを取得する。判定部84は、ネットワークインタフェース81を介してマスタ基地局121から、自身がプライマリとして対応付けられた端末14を示す情報を受信する。判定部84は、送信元のアドレス及びマスタ基地局121から受信した情報に基づいて、自身(スレーブ基地局122)がMACフレームの送信元である端末14に対するプライマリである否かを判定する。さらに、判定部84は、宛先のアドレスに基づいて、MACフレームの宛先が自局(基地局システム12)である否かを判定する。自身が送信元の端末14に対するプライマリである且つ宛先が自局である場合には、判定部84は、MACフレームをネットワークインタフェース81に送出し、ACK生成部85に通知を送出する。自身が送信元の端末14に対するプライマリでない又は宛先が自局でない場合には、判定部84は、MACフレームを破棄してよく、ACK生成部85に通知を送出しない。
ACK生成部85は、誤り検出部83からのリクエスト及び判定部84からの通知に応答してACKを生成し、ACKをPHY処理部82に送出する。PHY処理部82は、誤り検出部83からACKを受け取ると、ACKを端末14に送信する。
ACKはブロックACKであってもよい。この場合には、誤り検出部83は、MACフレームに含まれるMPDU単位のそれぞれのデータに対して誤り検出を行い、ACK生成部85は、誤り検出の結果を示すビットマップを生成し、ブロックACKとしてPHY処理部82に送出する。
図9は、マスタ基地局121が信号送信に使用するスレーブ基地局122を決定する処理を概略的に示している。
図9のステップS91において、キャリアセンス制御部66は、キャリアセンスリクエストを受け取る。例えば、MAC処理部63は、送信すべきデータ(LLCパケット)をLLC処理部61から受け取ると、データからMACフレームを生成し、キャリアセンスの実行をキャリアセンス制御部66に要求する。
ステップS92において、キャリアセンス制御部66は、キャリアセンスリクエストに応答して、スレーブ基地局122のそれぞれについてキャリアセンスを実行する。例えば、キャリアセンス制御部66は、まず、キャリアセンス期間を決定する。キャリアセンス制御部66は、AIFSにランダムバックオフ期間を加算することにより、キャリアセンス期間を求める。キャリアセンス制御部66は、スレーブ基地局122から受信したキャリアセンス情報により示されるRSSIがキャリアセンス期間に渡って閾値を下回っている場合に、チャネルが空き状態であると判定し、そうでなければチャネルがビジー状態であると判定する。キャリアセンス制御部66は、チャネルが空き状態であると判定した1又は複数のスレーブ基地局122の識別子をMAC処理部63に送出する。
チャネルが空き状態であると判定されたスレーブ基地局122が複数ある場合(ステップS93;Yes)、処理はステップS94に進む。ステップS94において、MAC処理部63は、チャネルが空き状態であると判定された複数のスレーブ基地局122をすべて、送信に使用するスレーブ基地局122として選択する。図10に示す例では、キャリアセンスが完了したときに、スレーブ基地局122-1、122-2では、チャネルが空き状態であり、スレーブ基地局122-3では、チャネルがビジー状態である。この場合、スレーブ基地局122-1、122-2が選択される。
図9に戻ると、チャネルが空き状態であると判定されたスレーブ基地局122が1つである場合(ステップS93;No)、処理はステップS95に進む。ステップS95において、MAC処理部63は、チャネルが空き状態であると判定された1つのスレーブ基地局122を、送信に使用するスレーブ基地局122として選択する。
図11は、マスタ基地局121がデータを送信する処理を概略的に示している。図11のステップS111において、MAC処理部63は、端末14へ送信すべきデータ(LLCパケット)をLLC処理部61から受け取る。例えば、MAC処理部63は、端末14-1宛てのデータである第1のデータを受け取り、第1のデータを含む第1のMACフレームを生成する。
ステップS112において、MAC処理部63は、キャリアセンス制御部66に各スレーブ基地局122におけるチャネルの使用状態を問い合わせる。これを受けて、キャリアセンス制御部66は、図9のステップS92に関して説明したように、キャリアセンスを実行する。
MAC処理部63は、キャリアセンス制御部66からキャリアセンス結果を受け取る前に、LLC処理部61から端末14-2宛てのデータである第2のデータをさらに受け取ることがある。MAC処理部63は、第2のデータを含む第2のMACフレームを生成する。
チャネルが空き状態であると判定されたスレーブ基地局122が1つである場合(ステップS113;No)、処理はステップS117に進む。ステップS117において、MAC処理部63は、チャネルが空き状態であると判定されたスレーブ基地局122を介して端末14にデータを送信する。例えば、MAC処理部63は、アクセスポイントに帰属している複数の端末の中から、チャネルが空き状態であると判定されたスレーブ基地局122がプライマリに設定されている端末を特定し、特定した端末へ送信すべき信号を送信することを決定する。図7に示す例では、スレーブ基地局122-1がプライマリに設定されている端末は端末14-1である。スレーブ基地局122-1がチャネルが空き状態であると判定された場合、MAC処理部63は、スレーブ基地局122-1を使用して端末14-1宛てのデータを送信することを決定する。
チャネルが空き状態であるとスレーブ基地局122-1が判定された場合、MAC処理部63は、端末管理部65により通知された通信状態情報に基づいて、スレーブ基地局122-1が端末14-1に対するプライマリであることを特定し、第1のデータを送信することを決定する。MAC処理部63は、スレーブ基地局122-1に第1のMACフレームを送信し、スレーブ基地局122-1は、MAC処理部63から受信した第1のMACフレームを無線信号に変換し、アンテナを介して無線信号を放射する。
MAC処理部63が第1のデータ及び第2のデータを受け取っており、且つ、チャネルが空き状態であるとスレーブ基地局122-2が判定された場合、MAC処理部63は、スレーブ基地局122-2が端末14-2に対するプライマリであることを特定し、第2のデータを送信することを決定する。MAC処理部63が第2のデータを受け取っていない(第1のデータのみを受け取っている)、且つ、チャネルが空き状態であるとスレーブ基地局122-2が判定された場合において、スレーブ基地局122-2は端末14-1に対するセカンダリであるが、MAC処理部63は第1のデータを送信することを決定してよい。
チャネルが空き状態あると判定されたスレーブ基地局122が複数ある場合(ステップS113;Yes)、処理はステップS114に進む。MAC処理部63が端末14-1宛ての第1のデータ及び端末14-1宛ての第2のデータを受け取る場合のように、宛先の端末14が複数ある場合(ステップS114;Yes)、処理はステップS115に進む。
ステップS115において、MAC処理部63は、チャネルが空き状態であると判定された複数のスレーブ基地局122を協調使用したマルチユーザMIMO(MU-MIMO)によりデータを送信する。例えば、チャネルが空き状態であるとスレーブ基地局122-1、122-2が判定された場合、MAC処理部63は、図6に関して説明したようにして送信重みを決定し、第1のMACフレーム、第2のMACフレーム、及び送信重みを示す情報をスレーブ基地局122-1、122-2の各々に送信する。スレーブ基地局122-1、122-2の各々は、送信重みに従って第1のMACフレーム及び第2のMACフレームを処理して無線信号を生成し、アンテナを介して無線信号を放射する。
MAC処理部63が端末14-1宛ての第1のデータを受け取るが端末14-2宛ての第2のデータを受け取らない場合のように、宛先の端末14が1つである場合(ステップS114;No)、処理はステップS116に進む。ステップS116において、MAC処理部63は、チャネルが空き状態であると判定された複数のスレーブ基地局122のいずれかを介してデータを送信する。例えば、チャネルが空き状態であるとスレーブ基地局122-1、122-2が判定された場合、MAC処理部63は、端末14-1に対するプライマリであるスレーブ基地局122-1を信号送信に使用してよい。この場合、MAC処理部63はスレーブ基地局122-1に第1のMACフレームを送信し、スレーブ基地局122-1はMAC処理部63から受信した第1のMACフレームを無線信号に変換してアンテナを介して無線信号を放射する。代替として、MAC処理部63は、スレーブ基地局122-1、122-2を協調使用して信号送信を行ってもよい。
以上のように、本実施形態では、マスタ基地局121は、MACフレームの生成や端末帰属の管理などを含むMAC層の処理の主要部分を行う。例えば、マスタ基地局121がスレーブ基地局122のキャリアセンスを代表的に行う。具体的には、マスタ基地局121は、スレーブ基地局122に共通するアクセスパラメータを使用して、スレーブ基地局122のそれぞれについてチャネルが空き状態であるかビジー状態であるかを判定する。これにより、スレーブ基地局122間で送信タイミングの同期が可能となり、スレーブ基地局122を協調使用したマルチユーザMIMOを行うことが可能となる。スレーブ基地局122を協調使用したマルチユーザMIMOを行うことにより、受信側の各端末における干渉を低減することができる。
例えば、マスタ基地局121は同じMACアドレスを含むMACフレームを生成する。これにより、基地局システム12が端末14に対する1つのアクセスポイントとして動作する。例えば、端末14がスレーブ基地局122-1のサービスエリア123-1からスレーブ基地局122-2のサービスエリア123-2に移動したとしても、端末14と基地局システム12との間の無線リンクは維持される。基地局システム12は、広いサービスエリアを提供することができる。
マスタ基地局121は、複数のスレーブ基地局122を協調使用したマルチユーザMIMO送信を行う際にビームフォーミングのための送信重みを決定する。これにより、送信重みを効率的に決定することができる。
マスタ基地局121は、端末14ごとに、端末14と通信が可能であるスレーブ基地局122のうちの1つをプライマリに、残りをセカンダリに設定し、端末14に対するプライマリに設定されたスレーブ基地局122に、端末14に対するプライマリに設定されたことを通知する。これにより、2以上のスレーブ基地局122からマスタ基地局121へ同じ信号が送信されることが回避される。例えば、スレーブ基地局122-1、122-2が端末14-1から無線信号を受信した場合、スレーブ基地局122-1が無線信号から抽出したMACフレームをマスタ基地局121に送信するが、スレーブ基地局122-2は無線信号から抽出したMACフレームを破棄する。マスタ基地局121とスレーブ基地局122との間の通信量を削減することができる。
マスタ基地局121は、端末14に信号を送信するために、端末14に対するプライマリに設定されたスレーブ基地局122を使用する。言い換えると、最も通信状態が良いスレーブ基地局122が信号送信に使用される。これにより、基地局システム12と端末14との間で通信を安定して行うことができる。
[変形例]
上述した実施形態では、マスタ基地局121はスレーブ基地局122のいずれとも分離している。他の実施形態では、マスタ基地局121はスレーブ基地局122のうちの1つを備えてよい。
上述した実施形態では、マスタ基地局121がMAC層の一部の処理を行い、各スレーブ基地局122がMAC層の残り部分の処理及び物理層の処理を行う。スレーブ基地局122が行うものとして説明した処理の一部をマスタ基地局121が行うようにしてもよい。一例では、マスタ基地局121がMAC層の全部の処理を行い、各スレーブ基地局122が物理層の処理を行うようにしてもよい。具体的には、図8に示した誤り検出部83、判定部84、及びACK生成部85はマスタ基地局121に設けられていてもよい。
上述した実施形態では、各スレーブ基地局122が1つのPHY処理部を備える。他の実施形態では、各スレーブ基地局122は複数のPHY処理部を備えてよい。例えば、各スレーブ基地局122は、2.4GHz帯のPHY処理部及び5GHz帯のPHY処理部を備えてよい。この場合、キャリアセンスはPHY処理部ごとに行われる。
上述した処理の少なくとも一部は、プロセッサがプログラム(コンピュータ実行可能命令)を実行することにより実現されてもよい。プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態でマスタ基地局121に提供されてよい。この場合、例えば、マスタ基地局121は、記憶媒体からデータを読み出すドライブ(図示せず)をさらに備え、記憶媒体からプログラムを取得する。記憶媒体の例は、磁気ディスク、光ディスク(CD-ROM、CD-R、DVD-ROM、DVD-Rなど)、光磁気ディスク(MOなど)、半導体メモリを含む。また、プログラムをネットワーク16上のサーバに格納し、マスタ基地局121がサーバからプログラムをダウンロードするようにしてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…無線通信システム
12…基地局システム
121…マスタ基地局
122…スレーブ基地局
123…サービスエリア
14…無線端末
16…ネットワーク
21…コントローラ
211…プロセッサ
212…RAM
213…プログラムメモリ
22…データメモリ
23…WANモジュール
24…ルーティングモジュール
25…無線モジュール
26…有線モジュール
31…コントローラ
311…プロセッサ
312…RAM
313…プログラムメモリ
32…データメモリ
33…無線モジュール
34…有線モジュール
41…コントローラ
411…プロセッサ
412…RAM
413…プログラムメモリ
42…データメモリ
43…無線モジュール
44…ユーザインタフェース
45…バッテリ
61…LLC処理部
62…LLCインタフェース
63…MAC処理部
64…ネットワークインタフェース
65…端末管理部
66…キャリアセンス制御部
81…ネットワークインタフェース
82…PHY処理部
83…誤り検出部
84…判定部
85…ACK生成部

Claims (7)

  1. 第1の基地局と複数の第2の基地局とを含み、前記第1の基地局が前記複数の第2の基地局を介して無線通信を行う基地局システムにおける前記第1の基地局として動作する基地局であって、
    前記複数の第2の基地局に共通するアクセスパラメータを使用して、前記複数の第2の基地局のそれぞれについてチャネルが空き状態であるかビジー状態であるかを判定するキャリアセンス制御部と、
    前記チャネルが前記空き状態であると判定された2つ以上の第2の基地局を協調使用したマルチユーザMIMOにより、第1の無線端末へ送信すべき第1の信号及び第2の無線端末へ送信すべき第2の信号を送信する処理部と、
    を備え
    前記マルチユーザMIMOにより前記第1の信号及び前記第2の信号を送信することは、前記2つ以上の第2の基地局について前記チャネルが前記空き状態であると判定されたことに応答して、前記2つ以上の第2の基地局が前記第1の信号及び前記第2の信号を同期して送信するように、前記第1の信号及び前記第2の信号を前記2つ以上の第2の基地局の各々に送信することを備える、基地局。
  2. 前記処理部は、前記第1の無線端末宛ての第1のデータ及び前記第2の無線端末宛ての第2のデータを取得し、前記第1のデータとアクセスポイントのMACアドレスとを含むMACフレームを前記第1の信号として生成し、前記第2のデータと前記アクセスポイントの前記MACアドレスとを含むMACフレームを前記第2の信号として生成する、
    請求項1に記載の基地局。
  3. 前記2つ以上の第2の基地局を協調使用したマルチユーザMIMOは、前記2つ以上の第2の基地局に含まれるアンテナでビームフォーミングを行うことを含み、
    前記処理部は、前記ビームフォーミングのための送信重みを示す情報及びMCS(Modulation and Coding Scheme)を示す情報を前記2つ以上の第2の基地局に送信する、
    請求項1又は2に記載の基地局。
  4. 前記複数の第2の基地局と前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末を含む複数の無線端末との間の通信状態を管理する管理部をさらに備え、
    前記管理部は、前記複数の無線端末ごとに、前記無線端末と通信が可能である第2の基地局のうちの1つをプライマリに、残りをセカンダリに設定し、
    前記処理部は、前記無線端末に対するプライマリに設定された第2の基地局に、前記無線端末に対するプライマリに設定されたことを通知する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基地局。
  5. 前記処理部は、前記複数の無線端末の中から、前記チャネルが空き状態であると判定された第2の基地局がプライマリに設定されている無線端末を特定し、前記特定した無線端末へ送信すべき信号を送信することを決定する、
    請求項4に記載の基地局。
  6. 第1の基地局と、
    前記第1の基地局と接続される複数の第2の基地局と、
    を備え、前記第1の基地局が前記複数の第2の基地局を介して無線通信を行う基地局システムであって、
    前記複数の第2の基地局の各々はアンテナを備え、
    前記第1の基地局は、
    前記複数の第2の基地局に共通するアクセスパラメータを使用して、前記複数の第2の基地局のそれぞれについてチャネルが空き状態であるかビジー状態であるかを判定するキャリアセンス制御部と、
    前記チャネルが前記空き状態であると判定された2つ以上の第2の基地局を協調使用したマルチユーザMIMOにより、第1の無線端末へ送信すべき第1の信号及び第2の無線端末へ送信すべき第2の信号を送信する処理部と、
    を備え、
    前記マルチユーザMIMOにより前記第1の信号及び前記第2の信号を送信することは、前記2つ以上の第2の基地局について前記チャネルが前記空き状態であると判定されたことに応答して、前記2つ以上の第2の基地局が前記第1の信号及び前記第2の信号を同期して送信するように、前記第1の信号及び前記第2の信号を前記2つ以上の第2の基地局の各々に送信することを備え、
    前記2つ以上の第2の基地局の各々は、前記第1の基地局から前記第1の信号及び前記第2の信号を受信し、前記アンテナを介して前記第1の信号及び前記第2の信号を送信する、基地局システム。
  7. 第1の基地局と複数の第2の基地局とを含み、前記第1の基地局が前記複数の第2の基地局を介して無線通信を行う基地局システムにおける前記第1の基地局により実行される通信方法であって、
    前記複数の第2の基地局に共通するアクセスパラメータを使用して、前記複数の第2の基地局のそれぞれについてチャネルが空き状態であるかビジー状態であるかを判定することと、
    前記チャネルが前記空き状態であると判定された2つ以上の第2の基地局を協調使用したマルチユーザMIMOにより、第1の無線端末へ送信すべき第1の信号及び第2の無線端末へ送信すべき第2の信号を送信することと、
    を備え
    前記マルチユーザMIMOにより前記第1の信号及び前記第2の信号を送信することは、前記2つ以上の第2の基地局について前記チャネルが前記空き状態であると判定されたことに応答して、前記2つ以上の第2の基地局が前記第1の信号及び前記第2の信号を同期して送信するように、前記第1の信号及び前記第2の信号を前記2つ以上の第2の基地局の各々に送信することを備える、通信方法。
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