JP7419887B2 - 成形関連データの操作装置、および、成形関連データの表示方法 - Google Patents

成形関連データの操作装置、および、成形関連データの表示方法 Download PDF

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本発明は、例えばダイカスト鋳造装置、射出成形装置などの成形装置における成形条件に関連するデータ類を処理しかつ表示させる操作装置に関する。
従来、ダイカスト鋳造装置、射出成形装置などの成形装置において、得られた成形品の品質を確認することが行われている。一例として、特許文献1は、異常発生の有無、成形条件変更の有無、および品質データトレンドグラフをディスプレイにおいて一目で見ることができるように、共通の時間軸上に、それぞれを独立して過去所定時間分を表示することを提案する。
特開2004-230901号公報
特許文献1によれば、異常発生と成形条件設定変更との相関を見ることが可能となり、さらに、1種類以上のトレンドグラフを同時に表示していることで、成形条件設定変更との相関も見ることができる。
本発明は、異常発生に関するデータをより効果的に利用することができる成形関連データの操作装置を提供することを目的とする。また、本発明は異常発生に関するデータをより効果的に利用することができる成形関連データの処理方法を提供することを目的とする。
本発明の成形関連データの操作装置は、成形装置の成形条件に関わるショットデータと成形装置に異常が発生したことを示す異常データとを記憶する記憶部と、連続する複数のショットデータを含むトレンドグラフと、トレンドグラフの対応する時期に異常が発生したことを示す異常データマークと、を表示する表示部と、を備える。
記憶部は、成形ショットが行われた時期および行われた成形条件に該当する検出値が対応付けて、ショットデータを記憶する。
記憶部は、異常が発生した時期および発生した異常の種別が対応付けて、異常データを記憶する。
本発明の好ましい操作装置の表示部において、異常データマークは、異常が発生した時期と発生した異常の種別とが対応付けられた表示に展開される。
本発明の好ましい操作装置において、記憶部は、時期および種別に加えて異常のレベルが対応付けて、異常データを記憶し、表示部は、対応付けられた表示を異常のレベルを含んで表示する。
本発明の好ましい操作装置において、記憶部は、ショットデータと異常データとを区別して記憶する。
本発明の好ましい操作装置において、記憶部は、成形装置が停止したことを示す停止データを、ショットデータと異常データと区別して記憶する。
なお、本願発明における成形関連データとは、ショットデータ、異常データおよび停止データを包含する意味を有する。
本発明の好ましい操作装置において、表示部は、ショット数を計時的要素とするか、または、時刻を計時的要素として、トレンドグラフを表示する。
本発明の成形関連データの表示方法は、連続する複数のショットデータを含むトレンドグラフと、トレンドグラフの該当時刻に異常データが発生したことを示す異常データマークと、が表示される。
本発明の成形関連データの表示方法において、異常データマークは、異常が発生した時期と発生した異常の種別とが対応付けられた表示に展開される。
本発明の好ましい表示方法において、対応付けられた表示は、異常のレベルを含む。
また、本発明の好ましい表示方法において、トレンドグラフは、ショット数を計時的要素とするか、または、時刻を計時的要素として表示される。
本発明によれば、成形ショットが行われた時期および行われた成形条件に該当する検出値が対応付けてショットデータとして記憶され、かつ、異常が発生した時期および発生した異常の種別が対応付けて異常データとして記憶される。したがって、本発明によれば、成形ショットと時期を関連付けて異常データを表示できるのに加えて、異常が発生した時期および発生した異常の種別をも表示できる。この表示を参照する成形装置の例えばオペレータは、成形ショットと発生した異常の種別との関連性を認識できるので、異常データをより効果的に利用することができる。
本発明の実施形態に係る成形関連データの操作装置を含む成形装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る操作装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る操作装置の記憶部に記憶されるショットデータの一例を示す図である。 本実施形態に係る操作装置の記憶部に記憶される異常データおよび停止データの一例を示す図である。 本実施形態に係る操作装置の表示部に表示される設定画面を示す図である。 本実施形態に係る操作装置の表示部に表示される、トレンドグラフの一例を示す図である。 トレンドデータと異常データの関連を示す図である。 図6のトレンドグラフに関連する異常データが展開して表示される一例を示す図である。 異常データの表示例を示す図である。 異常データの他の表示例を示す図である。 異常データのさらに他の表示例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について、ダイカスト鋳造装置1を例にして説明する。
本実施形態に係るダイカスト鋳造装置1は、成形条件に関するショットデータが、成形ショットが行われた時期および行われた成形条件に該当する検出値が対応付けて記憶され、かつ、異常データが、異常が発生した時期および発生した異常の種別が対応付けて記憶される。したがって、本実施形態のダイカスト鋳造装置1によれば、成形ショットと時期を関連付けて異常データを表示できるのに加えて、異常が発生した時期および発生した異常の種別をも表示できる。この表示を参照するダイカスト鋳造装置1の例えばオペレータは、成形ショットと発生した異常の種別との関連性を認識できるので、異常データをより効果的に利用することができる。
[全体構成]
ダイカスト鋳造装置1は、図1に示すように、鋳造機能10と、鋳造機能10の成形動作を制御する制御機能20と、少なくとも鋳造機能10のショットデータおよび異常データを処理および表示する操作機能30と、を備える。操作機能30が本発明における成形データの操作装置に対応する。
[鋳造機能10]
鋳造機能10は、鋳造を担う成形要素11として、固定金型、可動金型、固定金型および可動金型のそれぞれを支持するプラテン、固定金型および可動金型の型締装置、固定金型と可動金型の間のキャビティに溶湯を供給する射出シリンダなどを備えている。ただし、これらの図示は省略されている。また、鋳造機能10は、成形要素11に対する付帯設備13,15,17、例えば成形された鋳造品の取り出し装置、型開き時に金型の離型剤を塗布するスプレー装置などを備える。
鋳造機能10は、複数の成形条件のそれぞれに対応するセンサ類を備えている。センサ類としては、図5に示されるモニタ設定項目画面に示される設定項目、例えば射出速度、ビスケット厚などを検出するものが掲げられる。具体的には、射出シリンダのストロークセンサ、射出シリンダのヘッド圧力、ロッド圧力を計測する圧力ピックアップ等が掲げられる。各センサにおける検出値は、制御機能20に取得される。
なお、ダイカスト鋳造装置1における1ショットが行われるサイクルは、以下の工程を含む。はじめに、ダイカスト鋳造装置により可動型が動き、固定型に組み合わされて締め付けられる。次に、溶融金属(溶湯)が可動型と固定型の間に形成されるキャビティに圧入される。溶湯の凝固が完了すると可動型が固定型から離れるように動いて型開きされた後に、鋳造品が取り出される。その後、金型に離型剤が塗布された後に次の1サイクルに入る。
本実施形態はダイカスト鋳造装置1を例示しているが、他の成形手法、例えば、射出成形、押出成形などにも本発明は適用され得る。
[制御機能20]
制御機能20は、予め設定される種々の成形条件に従って、鋳造機能10における動力源、例えば射出シリンダの動作を制御する。制御機能20は、鋳造機能10に設けられる各種センサで得られる検出値を取得するとともに、取得した検出値と成形条件のしきい値とを比較することにより、成形条件に合致するように鋳造機能10における複数の動力源の動作を制御する。
制御機能20は、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよびディスプレイなどを備えるコンピュータ装置により構成される。これは、操作機能30についても当てはまる。
また、制御機能20は、鋳造機能10に異常が生じると、異常のレベルに応じた処理を行う。異常のレベルは、例えば後述するように、3段階に区分される。そして、レベルに応じて、鋳造機能10の動作を即時停止するなどの処理が行われる。
異常が生じたか否かは、各種センサで得られる検出値と予め定められるしきい値を比較することにより判断される。制御機能20は、検出された射出速度Vdと速度しきい値Vtと比較し、例えば射出速度Vdが速度しきい値Vtを超えると、射出速度に異常が生じたと判断する。例えば、異常のレベルが3段階に区分される場合には、しきい値を3段階に設定し、この3段階のしきい値と検出値を比較すればよい。
制御機能20において判断された異常およびそのレベルは、制御機能20から操作機能30に通知される。
異常の程度について、例えば、以下に示す第1レベル、第2レベルおよび第3レベルの3つのレベルに区分することができる。
第1レベル:鋳造機能10の動作を即時に停止させる。
第2レベル:当該鋳造サイクルを終えた後に、鋳造機能10の動作を停止させる。
第3レベル:異常が生じたことを通報する。通報は、例えば音声情報、文字・図形情報で行うことができる。
また、制御機能20は、鋳造機能10の保守のために、予め定められた間隔で定期的に鋳造機能10の運転を停止させることができる。予め定められた間隔は、例えばショット数で定義されるほか、鋳造機能10が連続して運転される時間間隔で定義される。
さらに、制御機能20は、ダイカスト鋳造装置1を操作するオペレータからの操作により、鋳造機能10の運転を強制的に停止させることができる。これは、制御機能20による異常発生の判断がない場合であっても、オペレータの判断でダイカスト鋳造装置1を停止させる必要があり得るためである。
保守のための停止および強制的な停止は、停止データとして、操作機能30に送信され記憶部33に記憶される。
[制御機能20から操作機能30へのデータ提供]
また、制御機能20は、鋳造機能10において鋳造の動作に伴って取得された検出値を、操作機能30に送信する。この検出値はショットデータと称される。ショットデータは、鋳造ショットごとに割り当てられる識別記号であるショットNo.(Shot No.)と、当該ショットNo.に係る鋳造ショットが行われた時刻、つまりショット時刻(Shot Time)とを伴う。ショットデータは、ビスケット厚、メタル圧、射出速度、金型温度などの成形条件に該当する各種の検出値を含む。ここで示されるショットデータは、1日を単位として記憶されることを前提としているのでショット時刻(Shot Time)に月日に関する情報を含んでいない。しかし、例えば、ショットデータが1月を単位として記憶される場合には、ショット時刻(Shot Time)は月に関する情報を含み、さらにショットデータが1年を単位として記憶される場合には、ショット時刻(Shot Time)は年および月に関する情報を含む。
ここでは制御機能20が取得したショットデータを操作機能30に送り、操作機能30がショットデータを蓄積する例を説明する。しかし、本発明において、制御機能20がショットデータを蓄積したショットデータファイルを作成し、このファイルを操作機能30に送信することもできる。以下で説明する異常データ、停止データについても同様である。
制御機能20は、異常が発生すると異常に関するデータ(異常データ)を操作機能30に送信する。異常データは、発生する異常ごとに割り当てられる識別記号である異常No.(Error No.)、当該異常No.に係る異常が生じた時刻(Error Time.)、異常の種別に対応して設定される異常コード(Error Code)および異常の種別(Error Category)を含む。
制御機能20は、保守のための定期的な鋳造機能10の停止、保守のためのオペレータからの操作による鋳造機能10の停止に関するデータおよびオペレータによる強制的停止に関するデータを操作機能30に送信することができる。また、制御機能20は、発生した異常に基づいて鋳造機能10が停止したことに関するデータを操作機能30に送信する。
これらの停止に関するデータは停止データと称される。停止データ(Suspension Data)は、停止ごとに割り当てられる識別記号である停止No.(Susp. No.)、当該停止No.に係る停止がなされた時刻(Susp. Time)、停止の種別に対応して設定される停止コード(Susp. Code)および停止の種別(Susp. Category)を含む。
[操作機能30]
次に、操作機能30の構成について、図2を参照して説明する。
操作機能30は、制御機能20から送信されるショットデータ、異常データおよび停止データを受信する受信部31と、受信部31が受信したショットデータ、異常データおよび停止データを含む成形関連データを記憶する記憶部33と、を備える。また、操作機能30は、記憶部33に記憶されている成形条件に関するデータを処理する処理部35と、処理部35で処理されたデータを表示部39に向けて送信する送信部37と、を備える。表示部39は、例えばタッチパネルの機能を有する液晶ディスプレイから構成される。
なお、図2において、受信部31、記憶部33、処理部35および送信部37は、説明の便宜のために区分されるものであり、コンピュータ装置のハード的な構成として区分されることを意図するものではない。
[記憶部33]
記憶部33は、受信部31から取得するショットデータ、異常データおよび停止データと、を区別して記憶する。そのために、記憶部33は、第1領域331と、第2領域332と、第3領域333と、を備える。ショットデータは第1領域331に記憶され、異常データは第2領域332に記憶され、保守データは第3領域333に記憶される。なお、第1領域331、第2領域332および第3領域333は、それぞれが物理的に異なる記憶媒体に存在するのではなく、それぞれのデータが混在することなく記憶されることを意図している。
図3は、第1領域331に記憶されるショットデータの集合であるトレンドデータ(Trend Data)の一例を示している。図3に示されるように、トレンドデータ(Trend Data)は、ショットNo.(Shot No.)、ショット時刻(Shot Time)、射出速度(V1)およびビスケット長(B)が対応付けて記憶されている。トレンドデータは、一例として、Shot No.の昇順に並んで表示されている。なお、図3は、運転条件として射出速度(V1)とビスケット長(B)が代表として示されているが、後述する図5のモニタ設定項目画面で選択される運転条件が表示される。
図3の同一行に示される個々のデータはショットデータを構成するが、複数のショットデータを時系列に並べた集合がトレンドデータを構成する。
図3において、また、ショットNo.(Shot No.)が111で特定されるショットが、12時20分10秒に行われている。このショットは、射出速度V1が0.156(m/sec.)であり、ビスケット長Bが0.0271(m)であることが示されている。また、ショットNo.(Shot No.)が112で特定されるショットが、12時20分20秒に行われている。このショットは、射出速度V1が0.153(m/sec.)であり、ビスケット長Bが0.0301(m)であることが示されている。
図4のTable.1は、第2領域332に記憶される異常データ(Error Data)を示している。Table.1に示されるように、異常データ(Error Data)は、異常No.(Error No.)、異常発生時刻(Error Time)、異常コード(Error Code)および異常種別(Error Category)が対応付けて同一行に記憶されている。
Table.1において、異常No.(Error No.)がE12として特定される異常が、11時00分03秒に発生している。この異常は、異常コード(Error Code)がE100であり、異常種別(Error Category)は射出速度(Injection Velocity)に関するものであって、しきい値より射出速度が速いことが示されている。このTable.1の一行に示される個々のデータ群は異常データであるが、Table.1に示されるそれぞれの異常データの集合は、異常データに関するトレンドデータということができる。
Table.1において、異常コード(Error Code)を参照すれば、異常のレベルを認識することができる。例えば、E100~E199の範囲は前述した第1レベルに対応し、E200~E299の範囲は前述した第2レベルに対応し、E300~E399の範囲は前述した第3レベルに対応する。つまり、Table.1における異常コード(Error Code)は、異常の種別に加えて異常のレベルを含むデータである。
図4のTable.2は、第3領域333に記憶される停止データ(Suspension Data)を示している。この図に示されるように、停止データは、識別記号である停止No.(Susp. No.)、停止時刻(Susp. Time)、停止の種別に対応して設定される停止コード(Susp. Code)および停止種別(Susp. Category)が対応付けて記憶されている。
Table.2において、停止コード(Susp. Code)は、停止の理由を含むデータである。つまり、S01は定期的な保守のための停止、S02はオペレータの操作に基づく保守のための停止、S03はオペレータの操作に基づく強制的な停止およびS04は異常動作に基づく停止を示している。停止種別(Susp. Category)は、定期的な保守のための停止がRegular M、オペレータの操作に基づく保守のための停止がOperator M、オペレータの操作に基づく強制的な停止がForced Sおよび異常動作に基づく停止がError Sと表記される。
[ダイカスト鋳造装置1の運転]
次に、ダイカスト鋳造装置1の運転動作について、図5~図10を参照して説明する。
運転に先立って、オペレータは、図5に一例が示されるモニタ設定項目画面を利用して取得したい運転条件、つまりショットデータを選択して設定する。なお、このモニタ設定項目画面は、制御機能20に設けられる表示手段に表示させてもよいし、操作機能30の表示部39に表示させてもよい。また、選択された運転条件は、制御機能20および操作機能30の一方又は双方に設定される。
制御機能20は、鋳造機能10が運転される最中に、選択されたショットデータに関する検出を継続して行い、検出結果は、受信部31を介して操作機能30の記憶部33に記憶される。
次に、鋳造機能10の運転中または所定の運転を終えた後に、図6に示すように、各種トレンドデータを時系列的に表示したトレンドグラフが表示部39に表示される。図6はその一例として上段には射出速度に関するトレンドグラフの一部と下段にはビスケット長に関するトレンドグラフの一部とが表示される。
図6における2つのトレンドグラフにおいて、横軸はともに計時的要素としてのショット数を、また、縦軸は射出速度とビスケット長を示している。表示部39には、50ショット分のトレンドデータが表示されているが、50ショットより少ない数のショット数または50ショットを超える数のショット数のトレンドグラフも表示できる。なお、トレンドグラフは、後述するように、計時的要素を表す横軸を時刻とすることができる。
図6に示されるトレンドグラフには、異常データが生じたことを示す黒塗りの逆三角形のマークが表示される。この異常データマークは、トレンドグラフの中の35ショット目と36ショット目の間、つまり当該異常が生じた時期に対応して表示される。この表示を視認するオペレータは、一連の運転動作の中で異常が発生したタイミングを認識できるので、異常への対処を検討しやすい。
図6に示されるトレンドグラフにおいて、異常データマークを例えば操作機能30に付帯するマウスでクリックして選択したとする。そうすると、操作機能30の処理部35は、第1領域331に記憶されているトレンドデータ(Trend Data)と第2領域332に記憶されている異常データ(Error Data)について、ショット時刻(Shot Time)とエラー時刻(Error Time)とを照合する。処理部35は、図7に示すように、ショット番号(Shot No.)111のショット時刻(Shot Time.122010)とショット番号(Shot No.)112のショット時刻(Shot Time.122020)の間の時間に、エラー番号(Error No.)E14(Error Time.122015)とエラー番号(Error No.)E15(Error Time.122018)が生じていることを特定する。そうすると、処理部35は、トレンドデータと異常データとを対応付けて表示部39に表示させる。その一例が図8に示されているが、トレンドグラフの画面上に、対応するエラー番号(Error No.)E14とE15に関するデータを表形式に展開して表示させる。
[他の表示方法]
異常データマークは、図6のトレンドグラフに表示させる他に、図9(a)に示すように、表形式のトレンドデータを表示部39に表示させることもできる。
図9(b)に、トレンドデータと異常データとを対応付けて表示する他の例が示されている。この表示例は表形式に関するものであり、異常データが生じた時刻に対応するトレンドデータの間に、異常データを割り込ませて表示させる。つまり、異常データは、ショット番号(Shot No.)が111と112の間に生じているので、トレンドデータをショット番号(Shot No.)が111およびそれ以前とショット番号(Shot No.)が112およびそれ以降に分割し、これらの間に異常データを表示させることもできる。
次に、異常データグラフについて、好ましい形態としてと、異常のレベルに対応して表示させることができる。ここでは、前述した第1レベル、第2レベルおよび第3レベルを例にするが、レベルに対応して異なる形状の異常データマークを設定する。図10にその一例が示されているが、第1レベル(Level 1)には星印の異常データマークが割り当てられ、第2レベル(Level 2)にはこれまでの逆三角形の異常データマークが割り当てられ、第3レベル(Level 3)には黒丸の異常データマークが割り当てられる。
レベルに対応する異常データマークは、形状の外に、形状が同じでも異なる色彩を用いることもできる。カラー表示ができる表示部39においては、例えば、第1レベル、第2レベルおよび第3レベルをそれぞれ、赤、黄および青に区別して表示できる。この場合、マークの形状は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、レベルに対応する異常データマークは、形状が同じであるが、第1レベル、第2レベルおよび第3レベルをそれぞれ、大、中および小というように寸法が異なっていてもよい。さらに、表示部39に視覚的に表示させるのに加えて、操作機能30がレベルに対応して異なる音声データを発することもできる。
次に、先に説明したトレンドグラフは、横軸がショット数を示しているが、本実施形態においては、計時的要素としての時間を横軸にすることもできる。その一例を図11に示す。
図11には、複数種類、具体的には4つのトレンドグラフが併記されており、加えて、異常データが生じて運転が停止された時期が逆三角形のマークで示され、かつ、運転が再開された時期が黒丸のマークで示されている。オペレータは、これらの二つのマークを参照することにより、運転が停止されてから運転が再開されるまでに要した時間を容易に認識できる。
[効 果]
ダイカスト鋳造装置1によれば、成形ショットが行われた時期および行われた成形条件に該当する検出値が対応付けてショットデータとして記憶され、かつ、異常が発生した時期および発生した異常の種別が対応付けて異常データとして記憶される。したがって、ダイカスト鋳造装置1によれば、成形ショットと時期を関連付けて異常データを表示できるのに加えて、異常が発生した時期および発生した異常の種別をも表示できる。この表示を参照するダイカスト鋳造装置1の例えばオペレータは、成形ショットと発生した異常の種別との関連性を認識できるので、異常データをより効果的に利用することができる。
また、ダイカスト鋳造装置1によれば、トレンドグラフの対応する時期に異常が発生したことを示す異常データマークが表示される。したがって、オペレータ、その他の者がトレンドグラフ、換言すればショットデータと異常の関連を容易に把握できる。特に、ダイカスト鋳造装置1において、マウスでクリックすると、異常データマークは、異常が発生した時刻および発生した異常の種別の表示に展開されるので、ショットデータと異常の関連をより具体的に認識できる。
例えば、トレンドグラフが金型温度に関するものだとする。トレンドグラフ上で金型温度が低い場合において、オペレータが型締不良を原因とする異常データと判断できれば、そのまま運転を続けることにより、金型温度が上昇して異常運転を脱することが予測できる。
これに対して、異常データマークが示されなければ、金型温度が低くなっている原因を把握できない。そのため、必要ではない金型設定温度を上げる等の処置を施した結果、金型温度が高くなりすぎて成形時間が長くなるなどの問題がある。
また、本実施形態に係る記憶部33は、ショットデータと異常データとを区別して記憶する。したがって、本実施形態によれば、ショットデータと異常データが混在して記憶されているのに比べて、必要な異常データを容易に抜き出して処理することができる。
また、本実施形態にかかる記憶部33は、ダイカスト鋳造装置1が停止したことを示す停止データをさらに記憶する。したがって、本実施形態によれば、ダイカスト鋳造装置1が停止した時間間隔を容易に認識できる。
また、本実施形態にかかる表示部39に表示される、トレンドグラフは、ショット数を計時的要素とするか、または、時刻を計時的要素とすることができる。ショット数を計時的要素とするとは典型的には図6に示すようにグラフの横軸をショット数とし、時刻を計時的要素とするとは典型的には図11に示すようにグラフの横軸を時刻とする。これにより、オペレータは、異常が生じた時期をショット数として認識できるのに加えて時刻としても認識できるので、異常への対処の検討の一助となる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
上記実施形態は、本発明の適用対象としてダイカスト鋳造装置を例にして説明したが、本発明の適用対象はこれに限らない。他の鋳造装置・方法、例えば低圧鋳造装置・方法が本発明の適用対象になる。また、鋳造装置・方法に限らず、射出成形装置・方法、押出成形装置・方法などの他の成形装置・方法も本発明の適用対象になる。
1 ダイカスト鋳造装置
10 鋳造機能
11 成形要素
13,15,17 付帯設備
20 制御機能
30 操作機能
31 受信部
33 記憶部
35 処理部
37 送信部
39 表示部

Claims (9)

  1. 成形装置の成形条件に関わるショットデータと前記成形装置に異常が発生したことを示す異常データとを記憶する記憶部と、
    連続する複数の前記ショットデータを含むトレンドグラフと、前記トレンドグラフの対応する時期に前記異常が発生したことを示す異常データマークと、を表示する表示部と、を備え、
    前記記憶部は、
    成形ショットが行われた時期および行われた前記成形条件に該当する検出値が対応付けて、前記ショットデータを記憶し、かつ、
    前記異常が発生した時期および発生した前記異常の種別が対応付けて、前記異常データを記憶し、
    前記表示部は、
    ショット数および時刻から選択されるいずれか一方を計時的要素として、前記トレンドグラフを表示する、
    ことを特徴とする成形関連データの操作装置。
  2. 前記表示部において、
    前記異常データマークは、前記異常が発生した時期と発生した前記異常の種別とが対応付けられた表示に展開される、
    請求項1に記載の成形関連データの操作装置。
  3. 前記記憶部は、
    前記時期および前記種別に加えて前記異常のレベルが対応付けて、前記異常データを記憶し、
    前記表示部は、
    前記対応付けられた表示を前記異常のレベルを含んで表示する、
    請求項2に記載の成形関連データの操作装置。
  4. 前記記憶部は、
    前記ショットデータと前記異常データとを区別して記憶する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の成形関連データの操作装置。
  5. 前記記憶部は、
    前記成形装置が停止したことを示す停止データを、前記ショットデータと前記異常データと区別して記憶する、
    請求項4に記載の成形関連データの操作装置。
  6. 前記記憶部は、
    前記成形条件として射出速度およびビスケット長を記憶し、
    前記表示部は、
    対応付けられた前記射出速度および前記ビスケット長を表示する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の成形関連データの操作装置。
  7. 連続する複数のショットデータを含むトレンドグラフと、前記トレンドグラフの対応する時期に異常が発生したことを示す異常データマークと、が表示され、
    前記異常データマークは、前記異常が発生した時期と発生した前記異常の種別とが対応付けられた表示に展開され、
    前記トレンドグラフは、
    ショット数および時刻から選択されるいずれか一方を計時的要素として、表示される、
    ことを特徴とする成形関連データの表示方法。
  8. 前記対応付けられた表示は、前記異常のレベルを含む、
    請求項7に記載の成形関連データの表示方法。
  9. 前記トレンドグラフには、
    成形条件としての射出速度およびビスケット長が対応付けて表示される
    請求項7または請求項8に記載の成形関連データの表示方法。
JP2020039580A 2020-03-09 2020-03-09 成形関連データの操作装置、および、成形関連データの表示方法 Active JP7419887B2 (ja)

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