JP7418626B1 - アワビを利用した真珠の生産方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の養殖アワビを利用した真珠の製造方法は、核全体を覆う真珠袋を形成させることができない、という欠点があった。【解決手段】本発明のアワビを利用した真珠の生産方法は、アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間内に、真珠核、又は、ピースを挿入することを特徴とする。また、本発明のアワビを利用した真珠の生産方法は、アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間を形成する袋状の外套膜部分を開口する工程と、上記開口から、上記隙間内に、真珠核、又は、ピースを挿入する工程とよりなることを特徴とする。【選択図】図10

Description

本発明は、特に、養殖アワビにアワビ真珠を形成(生産)させるための方法に関するものである。
養殖アワビは成長が遅く大量死リスクもあり早い段階で出荷されている。また、飼育面積や餌の費用対効果を考えると7cm(50g)~12cm(220g)あたりで販売されているが、高価格で取引される乾鮑に使えるほどの大型のものは生産されていない。
1kgを超えるような大型天然アワビは資源が枯渇してしまったので、高級乾鮑に使える大型養殖アワビ生産が望まれているが、上記のように、リスクや飼育面積や餌の費用対効果から、生産している業者はいない。
そこで12cm(220g)ほどに成長した養殖アワビに真珠核(例えば、貝の小片)を挿入し3年間ほどアワビ真珠母貝として養殖期間を延長すれば19cm(1kg)ほどの大型養殖アワビが期待できる。
例えば、アワビを用いて真珠を生産する方法としては、特許文献1がある。
特開平8-19349号公開公報
しかしながら、アワビ真珠は宝飾品として価値が高くアワビ真珠を形成させる方法が種々提案され実施されているが、アワビの体内に、核と真珠形成用のピースを挿入して真珠層や、核全体を覆う真珠袋を形成させる方法は、アワビは筋肉運動が激しいため、アワビの内臓や筋肉を傷付けやすく感染症に羅患しやすく養殖アワビの斃死率が高くなり、また、真珠核が排出されてしまい、実施している業者がないという問題があった。
また、アワビの貝殻内側に半球の核を接着剤や糸やビスで固定し半球のアワビ真珠を生産することは可能で生産している業者はあるが、真珠袋を形成しないため核の表面全体が真珠層構造で覆われるものは生産できない状況にある。
そこで半球真珠より価値が高い核の表面全体が真珠層構造で覆われている真円真珠を養殖アワビの斃死率が高くならない方法で開発されることが望まれていた。
前記の目的を達成すべく、本発明の真珠の生産方法は、アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間内に、真珠核を挿入することを特徴とする。
また、本発明の真珠の生産方法は、アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間内に、ピースを挿入することを特徴とする。
また、アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間を形成する袋状の外套膜部分を開口する工程と、上記開口から、上記隙間内に、真珠核を挿入する工程とよりなることを特徴とする。
また、アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間を形成する袋状の外套膜部分を開口する工程と、上記開口から、上記隙間内に、ピースを挿入する工程とよりなることを特徴とする。
また、上記真珠核、又は、ピースは、上記袋状の外套膜部分の底部に挿入されることを特徴とする。
また、上記ピースは、上記アワビ、又は、他のアワビ、又は、他の巻貝の外套膜の一部を切り取った該外套膜片であることを特徴とする。
また、上記隙間内への真珠核の挿入は、水温が20度以下、又は、18度以下となる時であることを特徴とする。
また、上記真珠核の挿入は、産卵、放精直後2週間後で、かつ、海水温が20度以下まで下がった時であることを特徴とする。
本発明によれば、これまでの真珠生産方法による半球真珠より価値が高い核の表面全体が真珠層構造で覆われている真円真珠を養殖アワビの斃死率が高くならない方法で作ることができるようになる。
本発明の真珠の生産方法の殻を外した状態のアワビの説明図である。 図1のA-A線断面図である。 図1のA-A線を含む断面で切断した、殻が付いたアワビの説明用断面図である。 本発明の真珠の生産方法の殻を外した状態のアワビの説明図である。 図4のA-A線断面図である。 図4のA-A線を含む断面で切断した、殻が付いたアワビの説明用断面図である。 本発明の真珠の生産方法の殻を外した状態のアワビの説明図である。 図7のA-A線断面図である。 図7のA-A線を含む断面で切断した、殻が付いたアワビの説明用断面図である。 本発明の真珠の生産方法の殻を外した状態のアワビの説明図である。 図10のA-A線断面図である。 図10のA-A線を含む断面で切断した、殻が付いたアワビの説明用断面図である。 本発明の真珠の生産方法の説明用写真である。 本発明の真珠の生産方法の説明用写真である。 本発明の真珠の生産方法の説明用写真である。 本発明の真珠の生産方法の説明用写真である。
本発明を実施するための形態の実施例を以下に示す。
本発明の実施例1を図1~図16によって説明する。
なお、図1、図4、図7、図10、図13、図14は、殻を取り、内臓側が見える(腹足が背面側に位置する)図を示す。
また、図3、図6、図9、図12は、それぞれ図1、図4、図7、図10のA-A線を含む断面で切断した、殻が付いたアワビの図を示す。
(1.本発明の概要)
本発明のアワビを利用した真珠の生産方法は、アワビの放卵(産卵)(卵抜き手段も含む。以下同じ。)後、又は、放精(精子抜き手段を含む。以下同じ)後に、膨らんでいた生殖線(生殖嚢)が萎んで、該生殖線を包んでいた、外套膜に形成された袋状の隙間に、真珠核と外套膜を切り出して作った外套膜片(ピース)とを挿入するようにする。
なお、無核真珠を作るため、核を省略して、ピースのみを挿入するようにしてもよい。また、上記ピースとしては、挿入するアワビ自身の外套膜以外に、他のアワビやコンク貝等の他の巻貝の外套膜から切り出したものであってもよい。また、国内産、外国産であってもよい。また、ピースには、外套膜片以外のものを用いてもよい。
そして、該外套膜の隙間を形成する袋状の外套膜部分内に挿入された真珠核は、その表面全体で真珠層(真珠袋)が形成され、真円真珠を生産することができるようになる。
(2.本発明の詳細な説明)
即ち、春や夏は、海水中で養殖されているアワビは、わかめなどを食べて肝臓や身に栄養を蓄え、肝臓の周りに生殖腺が見え始め、図1~図3に示すように、該アワビ1内は、貝の中心部に位置する貝殻筋2の周りに位置する肝臓3と、該肝臓3の一方側を覆うと共に、上記貝殻筋2の周囲の一方側に沿って延びる生殖腺4(図1において網目部分。実際は、一方側の網目部分は、外套膜5で覆われているため見えない。)とが詰まっている。
なお、図において、3aは、上記肝臓3の一方側縁(実際は、生殖腺4,外套膜5で覆われているため見えない線)、3bは、上記肝臓3の他方側縁を示す。
また、図において、4bは、上記生殖腺4の一方側縁(実際は、外套膜5に覆われているため見えない線)、4cは、上記生殖腺4の他方側縁を示す。
また、該生殖腺4の一方側4aを、他方側5aにおいて覆うと共に、肝臓3や生殖腺4を覆わない一方側5bが、上記貝殻筋2の周囲の一方側に沿って更に延びる外套膜5を有する。
なお、5eは、上記外套膜5の他方側縁を示す。
また、図3において、11は、殻、12は、腹足を示す。
なお、地域により海水温は異なるが、だいたい夏は28度前後まで上がるが、25度に上がると生殖線の成熟スイッチが入り、秋にむけて水温は下がりはじめ24度になると生殖線の成熟が本格的に開始され23度になると急激に成熟が進むようになる。
そして、秋になり水温が22度以下に下がってきて、産卵期になると、図4~図6に示すように、上記アワビ1の生殖腺4は、上記肝臓3の周囲において急激に発達し、上記肝臓3全体を覆うと共に、上記貝殻筋2の周りの一方側に向かって、上記生殖腺4が膨らみ、そして、該生殖線4の一方側4aを包んで袋状に形成された外套膜5も、上記生殖線4が膨らむことにより、上記貝殻筋2の周りの一方側に向かって、貝殻内でパンパンに膨らむようになる。
そして、放卵(産卵)後、又は、放精後には、図7~図9に示すように、一方側に向かって膨らんでいた生殖線4が他方側に向かって萎み(後退し)、殆ど見えなくなり、また、肝臓3も栄養を取られてやせ細り、上記膨らんでいた生殖腺4の一方側4aを覆っていた袋状の外套膜部分5cには、上記生殖腺4の一方側4aが無くなって出来た隙間6が形成されるようになる。
なお、この隙間6は、真珠核の大きさよりも大きければ好ましい。
そして、図10~図12に示すように、例えば、上記外套膜部分5cの他方側縁5eの生殖腺4が無くなった部分5fから、矢印B方向に向かって、真珠核8と外套膜5を切り出して作成した外套膜片(ピース)9とを押し込んで開口して上記外套膜間の隙間内6に挿入し、或いは、特殊器具などの切開具を用いて切開して、上記隙間6を開口し、該開口から、上記隙間6内に、真珠核8とピース9とを挿入するようにする。
なお、実験において、上記外套膜の他端縁5eをめくって、外套膜と殻の内側との接着をはがして、核を挿入する場合には、7mmぐらいの核を挿入できたが、切開の場合は、切開口から破れるため2mm程度であった。
なお、図13は、上記外套膜5の他端側内に、上記萎んだ生殖腺4の一方側先端部分が入った状態を示す写真であり、図14は、例えば、殻の内側と、隙間ができた上記外套膜部分5cの他方側の内側部分とが接着された部分を、例えば、ピンセットやヘラ等で開口し、上記生殖腺4の一方側先端部分を出して、上記隙間6を形成する、袋状の外套膜部分5cの他方側縁5eを、ピンセット7で広げた状態を示す写真である。なお、上記外套膜部分5cの他方側は、殻の内側に接着されているが、該接着力は弱いので、ヘラ等で少し押すとすぐ殻から剥がれ、隙間6を開口できるようになる。
なお、上記ピース9は、外套膜のどの部分を切って使用しても良いが、図10に示すように、例えば、綺麗な真珠層をつくる部分のみが必要で、ピースを移植した時に馴染みやすくするため、上記貝殻筋2の周囲の一方側に延びた外套膜5の先端部分(左外套前葉)5dを切り出して、作成するようにする。なお、右側外套前葉を用いても良い。
なお、真珠核及びピースは、上記隙間6のどの部分に挿入してもよいが、例えば、図10に示すように、上記外套膜の袋状の外套膜部分5cの一方側の奥の底部10に、真珠核を挿入するのが好ましい。
即ち、底部10以外の場所は、生殖線が発達し始めると核が邪魔になり生殖線が圧迫され変形し内臓に負担がかかる恐れがあるため、上記底部10に挿入するのが好ましい。
そして、実験の結果、隙間6は暫くの間、卵や精子が詰まっていたためか、少々異物が入ってもアワビは、核を排出することは無かった。
また、ピース入れを失敗して真珠層がまかず異物のままでも、成熟がすすむほど袋状の外套膜部分5cの隙間6は小さくなり出口がないので排出できないと推測される。
なお、例えば、12月13日に核入れした後、次の年の4月30日において、確認したところ、図11に示すように、真珠核に真珠層ができているのが確認できた。なお、この時は、まだ、生殖腺4は、まだ、袋状の外套膜部分4cの底部10にまでは、到達していない。
そして、その後、11月9日に確認したところ、図16に示すように、生殖線が成熟(成長)し、真珠核の部分まで到達しているが、真珠核に接触しているのは、上記生殖腺4の先端部のみであり傷つけるおそれが少なく、また、既に、真珠核の全周には、真珠層が出来ているため、生殖腺4に影響はないと考えられる。
また、核のまま異物状態でも鋭利な形で内臓を傷つける心配がないから問題はなかった。
(3.本発明の効果の説明)
従来は、生殖線や肝臓のほうへ核を挿入しようとして内臓(生殖腺や肝臓)を傷付け感染症に羅患して斃死していたが、本発明においては、傷付けても問題が無い外套膜の袋状の隙間へ核入れ、また、内臓から離れたところに核入れすることによって、内臓を傷つけることなく核と外套膜ピースを容易に挿入するようにし、これにより、養殖アワビの斃死率が高くならないようになった。
また、内臓や筋肉の傷は感染症に羅患しやすく危険であるが、通常自然界でアワビは台風などで岩に挟まれたり外敵に襲われて殻と一緒に外套膜も損傷するが素早く再生する力を持っているので外套膜を切り開いてピースを作ったり核を挿入することは斃死に繋がらずなんら問題はない。
なお、試作したところ、2021年5月に2mmのガラス玉を核入れしたところ、12月には、4mmのバロック真珠が生成できた。
また、2022年4月30日に2mmのガラス玉を2個核入れしたところ、7月18日には、両核を巻込んで真珠層が生成されていた。
また、試作品作りで20個体ほど2ミリほどの核を入れたが1個も排出されなかった。
(4.核挿入時期の説明)
なお、産卵、放精直後は、アワビの体力が落ち、産卵、放精直後2週間後ぐらいまで、産卵、放精のダメージで弱って死ぬ個体があるので、なるだけストレスがかからないよう触らないようにする必要がある。
また、18℃以上だと核挿入時にアワビに傷がつくと、アワビが出血死する可能性が増し、また、20℃以上だと傷口にバクテリア感染症の危険も増すので、水温が20度まで下がった時に、真珠核を挿入するのが好ましく、更には、水温が18度まで下がった時に、真珠核を挿入するのが更に好ましい。
従って、産卵、放精直後2週間後で、かつ、海水温が20度以下(又は、18度以下)まで下がる温度まで、核入れを待つのが好ましく、例えば、産卵、放精から1か月ほど養生してから核入れするのが好ましい。
また、産卵、放精後、春を過ぎると、アワビの筋肉や肝臓が栄養を取り戻し大きくなり、また、伸びていた外套膜は、産卵、又は、放精後は縮んでいくので、外套膜部分により形成された袋状の隙間のスペースが狭くなるので、春ぐらいまでが、真珠核の挿入に好ましい。
なお、西日本だと6月になると20度前後に海水温も上がってくるので遅くても5月中には核入れは終わらせるのが好ましい。
(5.真珠の取り出し(収穫)の説明)
そして、所定の期間経過後に、上記アワビ1から、真珠を取り出す(収穫)するようにする。
例えば、養殖アワビに、5月に核挿入し、次の年の1月には2ミリほど真珠層を巻いていたので半年でも収穫可能となる。
また、2年3年と真珠を大きくしてから収穫が可能である。なお、収穫時は、アワビ本体も売り物になるので真珠取り出し後も死ににくい20℃以下が好ましい。
本発明の真珠の生産方法によれば、外套膜の隙間に真珠核を挿入し、また、外套膜を切って挿入するだけなのでアワビの斃死率を高めなくて済み、真円真珠を生産することができるようになる。
また、斃死させずにアワビ真珠を養殖でき、費用効果が高まるので、例えば、3年間ほどアワビ真珠母貝として養殖期間を延長すれば19cm(1kg)ほどの大型養殖アワビが期待できる。
また、半球真珠のように殻の内側へ接着剤やビスで固定する手間がないので作業性も良い。
本発明は、アワビ真珠の養殖に利用することができる
1 アワビ
2 貝殻筋
3 肝臓
3a 一方側縁
3b 他方側縁
4 生殖腺
4a 一方側
4b 一方側縁
4c 他方側縁
5 外套膜
5a 他方側
5b 一方側
5c 外套膜部分
5d 先端部分
5e 他方側縁
5f 部分
6 隙間
7 ピンセット
8 真珠核
9 ピース
10 底部
11 殻
12 腹足

Claims (10)

  1. アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間内に、真珠核を挿入することを特徴とする真珠の生産方法。
  2. アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間内に、ピースを挿入することを特徴とする真珠の生産方法。
  3. アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間を形成する袋状の外套膜部分を開口する工程と、
    上記開口から、上記隙間内に、真珠核を挿入する工程とよりなることを特徴とする真珠の生産方法。
  4. アワビの放卵、又は、放精により、膨らんでいた生殖腺が萎むことにより形成された、該膨らんでいた生殖腺を包んでいた外套膜に生じた隙間を形成する袋状の外套膜部分を開口する工程と、
    上記開口から、上記隙間内に、ピースを挿入する工程とよりなることを特徴とする真珠の生産方法。
  5. 上記真珠核は、上記袋状の外套膜部分の底部に挿入されることを特徴とする請求項3に記載の真珠の生産方法。
  6. 上記ピースは、上記袋状の外套膜部分の底部に挿入されることを特徴とする請求項4に記載の真珠の生産方法。
  7. 上記ピースは、上記アワビ、又は、他のアワビ、又は、他の巻貝の外套膜の一部を切り取った外套膜片であることを特徴とする請求項2又は4に記載の真珠の生産方法。
  8. 上記隙間内への真珠核の挿入は、水温が20度以下となる時であることを特徴とする請求項1又は3に記載のアワビを利用した真珠の生産方法。
  9. 上記隙間内への真珠核の挿入は、水温が18度以下となる時であることを特徴とする請求項1又は3に記載のアワビを利用した真珠の生産方法。
  10. 上記真珠核の挿入は、産卵、放精直後2週間後で、かつ、海水温が20度以下まで下がった時であることを特徴とする請求項1又は3に記載のアワビを利用した真珠の生産方法。
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