JP7418180B2 - トレーサビリティシステム、トレーサビリティ方法およびトレーサビリティプログラム - Google Patents

トレーサビリティシステム、トレーサビリティ方法およびトレーサビリティプログラム Download PDF

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Description

本発明は、トレーサビリティシステム、トレーサビリティ方法およびトレーサビリティプログラムに関する。
近年、物品に取り付けられた2次元コードなどにより示される識別情報により、その物品の流れを把握できるようにするトレーサビリティシステムが注目されている。具体的に、食材に対して、その食材を識別する識別情報を有する2次元コードを付与し、例えば、農家による食材の出荷情報と、食品メーカによる食材商品の登録情報と、物流倉庫における食材商品の入出庫情報と、給食サービス業者の店舗における食材商品の入荷情報と、識別情報とを関連付けて、食材の流通を管理するトレーサビリティシステムが提案されている。
また、例えば、作業の流れをルール化し、そのルールに基いて、コンピュータネットワーク上で作業処理や作業支援を行うワークフローシステムも様々な分野で利用されるようになってきている。このようなワークフローシステムとして、例えば、グラフィカルに作業と条件の結び付けを行う手法が提案されている。
すなわち、従来、トレーサビリティシステム或いはワークフローシステムとして、様々な案がなされている。
特開2005-196507号公報 特開2009-020821号公報
従来のトレーサビリティシステムにおいて、例えば、トレーサビリティの観測点とするロケーションや追跡対象である物品の状態を示すステータス情報、並びに、それらの結び付け作業などを、専門知識を持たないユーザが行うのは困難であった。
また、従来のワークフローシステムにおいて、グラフィカルに作業と条件の結び付けを行う場合でも、例えば、物品のトレーサビリティとの紐づけや運用方法が変更された場合のワークフローの再定義などを行うのは難しかった。
本発明は、上述した課題に鑑み、作業フローを容易に作成すると共に、運用後においても作業フローの変更を容易に行うことができるトレーサビリティシステム、トレーサビリティ方法およびトレーサビリティプログラムの提供を目的とする。
本発明に係る第1実施形態によれば、物品の識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記識別情報に関連付けられているステータス情報が保存されたステータスデータベースと、前記識別情報を読み取る観測点における前記物品の状態を示すステータス情報に基いて、前記物品の作業フローを作成する作業フロー作成手段と、前記物品の状態を示すステータス情報に関連付けられている作業および前記作業フローを保存するフローデータベースと、所定のステータスと所定の作業の間にある観測点において、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に関連付けられている第1ステータス情報と、前記フローデータベースに保存された前記作業フローにおいて、前記作業に関連付けられている第2ステータス情報を照合して判定する判定手段と、前記判定手段により、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新するステータス更新手段と、を有するトレーサビリティシステムが提供される。
本発明に係る第2実施形態によれば、
所定のステータスと所定の作業の間にある観測点において、物品の識別情報を読み取ることと、読み取った前記識別情報に関連付けられている第1ステータス情報をステータスデータベースから取得することと、予めフローデータベースに保存された前記第1ステータス情報に関連付けられている作業および作業フローから、前記作業に関連付けられている第2ステータス情報を取得することと、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報を照合して判定することと、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新することと、前記フローデータベースに保存された前記物品の作業フローに基いて、前記物品のトレーサビリティを行うことと、を含むトレーサビリティ方法が提供される。
本発明に係る第3実施形態によれば、コンピュータに、所定のステータスと所定の作業の間にある観測点において、物品の識別情報を読み取ることと、読み取った前記識別情報に関連付けられている第1ステータス情報をステータスデータベースから取得することと、予めフローデータベースに保存された前記第1ステータス情報に関連付けられている作業および作業フローから、前記作業に関連付けられている第2ステータス情報を取得することと、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報を照合して判定することと、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新することと、前記フローデータベースに保存された前記物品の作業フローに基いて、前記物品のトレーサビリティを行うことと、を実行させるトレーサビリティプログラムが提供される。
本実施形態に係るトレーサビリティシステム、トレーサビリティ方法およびトレーサビリティプログラムによれば、作業フローを容易に作成すると共に、運用後においても作業フローの変更を容易に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係るトレーサビリティシステムの一実施例の全体構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示すトレーサビリティシステムにおけるフローDBの一例を説明するための図である。 図3は、図1に示すトレーサビリティシステムにおけるステータスDBの一例を説明するための図である。 図4は、図1に示すトレーサビリティシステムにおけるフロー定義手段の一例を説明するための図である。 図5は、図4に示すフロー定義手段における処理の例を説明するための図である。 図6は、フロー定義手段とフローDBの対応(フロー)の例を説明するための図である。 図7は、フロー定義手段とフローDBの対応(表示位置)の例を説明するための図である。 図8は、フロー定義手段における処理の一例を説明するためのシーケンス図である。 図9は、図1に示すトレーサビリティシステムにおけるステータス更新手段の処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図10は、図9に示すステータス更新手段のフローチャートにおける作業選択処理の一例を説明するための図である。 図11は、図9に示すステータス更新手段のフローチャートにおけるコード情報取得処理の一例を説明するための図である。 図12は、図9に示すステータス更新手段のフローチャートにおけるコード認識処理の一例を説明するための図である。 図13は、図9に示すステータス更新手段のフローチャートにおけるステータス更新処理の一例を説明するための図である。 図14は、フローが分岐する場合の一例におけるフロー定義手段とフローDBの対応を説明するための図である。 図15は、フローが結合する場合の一例におけるフロー定義手段とフローDBの対応を説明するための図である。 図16は、ステータス更新手段における処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
以下、本発明に係るトレーサビリティシステム、トレーサビリティ方法およびトレーサビリティプログラムの実施例を、添付図面を参照して詳述する。図1は、本発明に係るトレーサビリティシステムの一実施例の全体構成を示すブロック図である。図1において、参照符号1はトレーサビリティサーバー、2は管理端末、3は作業端末、そして、4は2次元コードを示す。
図1に示されるように、本実施例のトレーサビリティシステムは、トレーサビリティサーバー1、管理端末2および作業端末3を備える。トレーサビリティサーバー1は、フローデータベース(フローDB)11およびステータスデータベース(ステータスDB)12を含み、また、管理端末2は、フロー定義手段(作業フロー作成手段)21およびコード発行手段(識別情報発行手段)22を含む。さらに、作業端末3は、コード読み取り手段(識別情報取得手段)31およびステータス更新手段(判定手段)32を含む。すなわち、ステータス更新手段32は、例えば、後に詳述する判定手段の機能も有しているものとする。
ここで、トレーサビリティサーバー1は、例えば、インターネットを経由したネットワーク上のサーバー(例えば、Cloud FireStore,MongoDB(登録商標)およびMySQL(登録商標)などのサーバー)、或いは、専用のコンピュータによるデータベースサーバーといった様々な形態のサーバーを適用することができる。すなわち、トレーサビリティサーバー1は、例えば、第三者が提供しているネットワークサーバー上に設けてもよいが、利用者(ユーザ)にトレーサビリティシステムの利用権を与える提供者(ベンダ)側に設けることもできる。
フローDB(フロー保存部)11は、例えば、利用者ごとに定義(作成)されたトレーサビリティのフロー(作業フロー)を保存するデータベースである。このフローDB11に保存されるトレーサビリティのフローは、例えば、フロー定義手段21によって更新されるが、運用時期による更新タイミングは問わない。すなわち、トレーサビリティのフローは、運用が開始され、ステータスDB12にデータが追加(保存)された後でも、更新することができるようになっている。なお、フローDB11には、後に詳述するように、利用者ごとに扱いたい情報を任意に設定可能な「可変項目」が含まれる。ステータスDB(ステータス保存部)12は、トレーサビリティ観測の単位となるコードごとの現在のステータスおよびトレーサビリティの履歴を管理するデータベースである。
管理端末2は、トレーサビリティシステムの利用者が、トレーサビリティフローの定義(作業フローの作成)を行う端末であり、例えば、作業を快適に行うことができるディスプレイおよびポインティングデバイスを備えたパーソナルコンピュータ(PC)などを適用することができる。フロー定義手段(作業フロー作成手段)21は、利用者の運用ルールに基いたトレーサビリティのフローをGUI(Graphical User Interface)上で定義する(GUIを介して入力した情報に基いて作成する)もので、例えば、ネットワークに接続可能なGUIを備えたパーソナルコンピュータで利用できるウェブブラウザを適用することができる。
なお、フローの定義は、ウェブブラウザ上での操作に限定されるものではなく、例えば、専用のアプリケーションソフトウェア(プログラム)を実行したパーソナルコンピュータのディスプレイ上の操作などにより行うこともできるのはいうまでもない。また、フロー定義手段21(管理端末2)は、トレーサビリティシステムを利用者に提供するベンダ側に設けてもよいが、例えば、利用者に対して操作方法を指導することで、利用者側に設けて利用者自身が操作するようにしてもよい。
コード発行手段22は、例えば、CSV(Character-Separated Values)やJSON(Java(登録商標)Script Object Notation)などの情報通信用のフォーマットで2次元コードとして画像化したい情報を指定し、2次元コードの画像情報を生成する。具体的に、コード発行手段22は、例えば、複数のコードを一括で読み取り可能なフルスキャンコード(登録商標),QRコード(登録商標),データマトリックス(登録商標),または,色によりセルを区別するといった様々な2次元コードをステッカーに印刷して物品に貼り付け、或いは、物品に直接印刷するためのプリンタなどを含んでもよい。なお、コード発行手段22は、上述した識別情報を有する2次元コードを発行するものに限定されず、例えば、識別情報を有する1次元コード(バーコード)の発行、もしくは、RFID(Radio Frequency IDentification)用の識別情報に対応する電子情報の発行を行うものであってもよい。すなわち、本明細書における2次元コードとしては、物品の識別情報を含むものであれば、様々な形態を有するものであってもよい。
作業端末3は、トレーサビリティシステムを利用する利用者側に設けられ、2次元コードを用いて食料品などの物品情報のトレースを行う端末であり、例えば、カメラ付きのスマートフォンやタブレット端末(タブレット型コンピュータ)を適用することができる。なお、作業端末3として、例えば、専用の端末装置、或いは、専用のアプリケーションソフトウェアを実行可能な汎用端末装置を適用することも可能である。コード読み取り手段31は、例えば、作業端末3のカメラ機能を使用して2次元コードを読み取り、その読み取った情報をステータス更新手段32に渡す。
ステータス更新手段32は、コード読み取り手段31により読み取ったコード、フローDB11で定義されたルール、および、ステータスDB12に保存された現在のステータス(ステータス情報)を突き合わせ、ステータスが更新可能かどうかを判定し、更新可能であればステータスDB12を更新する。すなわち、ステータス更新手段(判定手段)32は、例えば、所定の観測点において、コード読み取り手段31により読み取ったコードに含まれる識別情報に関連付けられているステータス情報(第1ステータス情報)と、フローDB11に保存されたフロー(作業フロー)におけるステータス情報(第2ステータス情報)を照合して判定する。さらに、ステータス更新手段32は、第1ステータス情報および第2ステータス情報が一致したと判定したら、ステータスDB12に保存された、その識別情報に関連付けられているステータス情報を更新する。
本実施例のトレーサビリティシステムによれば、ステータスDB(ステータス保存部)12には、ステータスDB12に必要となる最小構成(「必須項目」)がそのまま保存されるため、フロー(トレーサビリティフロー,作業フロー)の運用開始後も柔軟にフローの変更を行うことができる。すなわち、本実施例のトレーサビリティシステムによれば、GUIを介して入力した情報に基いて作業フローを容易に作成すると共に、運用後においても作業フローの変更を容易に行うことができる。
ここで、トレーサビリティシステムの運用後に作業フローを変更した場合でも、「必須項目」はそのままステータスDB12に保存されるため、例えば、利用者(ユーザ,クライアント)は、利用者側のプログラム(作業端末3のプログラム)を変更することなく使用することができる。なお、ステータスDB12には、以下に詳述するように、それぞれのコードに対する「必須項目」のほか「可変項目」が設定できるようになっている。また、本実施例のトレーサビリティシステムによれば、フローの定義をグラフィカルに(GUIを介して入力した情報に基いて)行うことができるため、例えば、定義されたフロー図を用いて現在のコードの状態を可視化することが可能である。
図2は、図1に示すトレーサビリティシステムにおけるフローDB(フローデータベース)の一例を説明するための図である。図2に示されるように、フローDB(データ構造)11は、作業データ11A,ステータスマスタ11Bおよび編集内容データ11Cを有する。
作業データ11Aは、作業端末3で行う作業の単位、並びに、その作業内容を示し、作業ID,作業名,編集ID,作業直前ステータス,および,座標(x, y)を含む。作業IDは、作業ごとに一意に設定される識別子を示し、作業名は、GUI上で描画される表示用の識別名を示す。編集IDは、編集内容データ11Cと紐づけるための識別子を示し、例えば、作業によって得られる結果が複数に分岐する場合は、複数の編集IDを指定することが可能となる。作業直前ステータスは、ステータスマスタ11BのステータスIDと紐づけられ、観測対象の物品に対してその作業が実施可能かどうかを判定するために使用される。
なお、物品のステータス(ステータス情報)が、ここで指定されたステータスと一致する場合、作業の実施が可能であると判定する。また、複数の作業直前ステータスが指定されている場合には、いずれかに一致するステータスを持つ作業が実施可能となる。ここで、作業直前ステータスの項目に何も設定されていない場合には、システム上で定義された全ての物品(コード)に対して作業の実施が可能となる。また、座標(x, y)は、GUI上で作業を描画する際に、その中心点となる座標を示す。
ステータスマスタ11Bは、観測対象となる物品のステータスを定義する部分であり、ステータスID,ステータス名,および,座標(x, y)を含む。ステータスIDは、ステータスごとに一意に設定される識別子を示し、ステータス名は、GUI上で描画される表示用の識別名を示し、座標(x, y)は、GUI上でステータスを描画する際に、その中心点となる座標を示す。
編集内容データ11Cは、作業によって更新される内容を設定する部分であり、編集ID,更新後ステータスID,および,可変項目を含む。編集IDは、編集内容ごとに一意に設定される識別子を示し、更新後ステータスIDは、ステータスマスタ11BのステータスIDと紐づけられ、作業後にステータスDB12に反映される物品のステータスを示す。可変項目は、作業時にステータスと一緒に更新する項目を定義したもので、全ての編集内容が同じ項目を持つ必要はなく、各編集内容データによって個別に定義することが可能である。具体的に、図2の編集内容データ11Cにおいて、可変項目は、品名,価格,数量,単位,販売店,備考…を含んでいるが、これらの項目は、必要に応じて変更することができる。
図3は、図1に示すトレーサビリティシステムにおけるステータスDB(ステータスデータベース)の一例を説明するための図である。図3に示されるように、ステータスDB(データ構造)12は、ステータスデータ12Aおよび作業ログデータ12Bを有する。
ステータスデータ12Aは、観測対象となる物品における現在のステータス(ステータス情報)を保存する部分であり、コード,ステータス,更新日時,更新者,および,可変項目を含む。コードは、観測対象ごとに一意となる物品のIDを示し、コード発行手段22によって画像化されるデータもこのコードIDとなる。ステータスは、ステータスマスタ11BのステータスIDと紐づけられ、物品の現在ステータスを示す。更新日時は、物品に対して最後に作業が行われた日時を示し、更新者は、物品に対して最後に作業を行った利用者の識別子を示す。可変項目は、物品の情報を示すデータを示し、編集内容データ11Cで設定された内容が反映される。
作業ログデータ12Bは、作業を行った履歴を保存する部分であって、ステータスデータの更新ごとに1件ずつ追加され、コード,ステータス,作業ID,編集ID,作業日時,更新者,および,可変項目を含む。コードは、ステータスデータ12Aと同様に、観測対象ごとに一意となる物品のIDを示し、ステータスは、ステータスマスタ11BのステータスIDと紐づけられ、作業の結果反映されたステータスを示す。作業IDは、行われた作業(作業データ)のIDを示し、編集IDは、作業を行った際に参照した編集内容データ11CのIDを示す。作業日時は、作業が行われた日時を示し、更新者は、作業を行った利用者の識別子を示す。可変項目は、物品の情報を示すデータを示し、編集内容データ11Cで設定された内容が反映される。具体的に、図3のステータスデータ12Aおよび作業ログデータ12Bにおいて、可変項目は、品名,価格,数量,単位,販売店,備考…を含んでいるが、これらの項目は、必要に応じて変更することができる。
図4は、図1に示すトレーサビリティシステムにおけるフロー定義手段(作業フロー作成手段)の一例を説明するための図であり、フロー定義手段21によりトレーサビリティフローの定義処理を行うときの管理端末2のディスプレイに表示される画面の一例を示すものである。すなわち、フロー定義手段21は、利用者の運用ルールに基いたトレーサビリティのフローをGUI上で定義するものであるが、図4は、ウェブブラウザのGUI画面上でフローを定義する様子を示すものである。
図4において、丸で描画した「出荷待ち」,「店舗在庫」および「販売済」はステータスを示し、角丸矩形で描画した「出荷」および「販売」は作業(アクション)を示す。なお、ステータスと作業の関連付けは矢印で示し、例えば、トレーサビリティの対象となる物品に設けられた2次元コードは、ステータスと作業の間の観測点で読み取られる。このように、図4は、『出荷待ち』(51)のステータスが『出荷』(52)の作業によって『店舗在庫』(53)となり、さらに、『店舗在庫』(53)のステータスが『販売』(54)の作業によって『販売済』(55)となるフローを構築する場合の例を示している。
図5は、図4に示すフロー定義手段における処理の例を説明するための図である。ここで、図5(a)は、ステータスの追加処理の一例を説明するためのものであり、図5(b)は作業の追加処理の一例を説明するためのものであり、そして、図5(c)はフローの設定処理の一例を説明するためのものである。図5(a)~図5(c)において、参照符号20は、例えば、管理端末2のディスプレイに表示されるフロー定義用画面を示し、20aは選択・移動ボタン、20bはフローボタン、20cはステータスボタン、そして、20dは作業ボタンを示す。なお、図5(a)~図5(c)に示すフロー定義用画面20は、単なる例であり、様々な変更および変形が可能なのはいうまでもない。
まず、ステータスの追加処理は、例えば、図5(a)に示されるように、管理端末2のディスプレイに表示されたフロー定義用画面20におけるステータスボタン20cを、マウスなどのポインティングデバイスでクリックすることにより、ステータス追加モードとして行う。すなわち、ステータス追加モードにおいて、ポインティングデバイスにより任意の位置を指定してクリックすることで、その位置にステータスが追加される。その際、例えば、管理端末2のキーボードによりテキストを入力することで、ステータス名が表示される。ここでは、『出荷待ち』(51)のステータスを定義しているが、この『出荷待ち』(51)のステータスは、例えば、ポインティングデバイスを使用してフロー定義用画面20の適切な位置に移動させて配置することができる。なお、ステータスIDは、トレーサビリティシステムによって一意のIDが自動的に採番されるようになっている。
次に、作業の追加処理は、例えば、図5(b)に示されるように、フロー定義用画面20における作業ボタン20dをポインティングデバイスでクリックすることにより、作業追加モードとして行う。すなわち、作業追加モードにおいて、ポインティングデバイスにより任意の位置を指定してクリックすることで、その位置に作業が追加される。その際、例えば、管理端末2のキーボードによりテキストを入力することで、作業名が表示される。ここでは、『出荷』(52)の作業を定義しているが、この『出荷』(52)の作業は、上述した『出荷待ち』(51)のステータスと同様に、フロー定義用画面20の適切な位置に配置することができる。なお、作業IDもシステムによって一意のIDが自動的に採番される。
そして、フローの設定処理は、例えば、図5(c)に示されるように、フロー定義用画面20におけるフローボタン20bをポインティングデバイスでクリックすることにより、ステータス・作業関連付けモードとして行う。すなわち、ステータス・作業関連付けモードにおいて、任意の作業からステータスまで、もしくは、任意のステータスから作業までを、例えば、ポインティングデバイスを使用してドラッグアンドドロップすることにより、関連付けを行ってフローを定義するようになっている。なお、図5(c)では、『出荷待ち』(51)から『出荷』(52)にドラッグアンドドロップすることで、『出荷』(52)の作業を行うための条件として『出荷待ち』(51)のステータスを関連付けしている。このような処理を、例えば、『店舗在庫』(53)のステータス、『販売』(54)の作業、および、『販売済』(55)のステータスに対して繰り返し行うことにより、図4に示されるようなフローを、管理端末2のフロー定義用画面20において、GUI上で構築する(GUIを介して入力した情報に基いて行う)ことが可能となる。
図6は、フロー定義手段とフローDBの対応(フロー)の例を説明するための図である。上述のようにしてGUI上で定義したフローは、フローDB11に保存される。まず、ステータスから作業へのフローは、作業データにおける「作業直前ステータス」に対して、矢印の始点となるステータスのIDが設定される。具体的に、『出荷待ち』(51)のステータスIDを『status001』とし、『出荷』(52)の作業IDを『work001』とすると、図6の作業データ11Aに示されるように、作業ID『work001』となる作業データの「作業直前ステータス」の項目には、『status001』が設定される。
次に、作業からステータスへのフローは、矢印ごとに、編集内容データ11Cが生成される。ここで、「編集ID」に関しては、システムによって一意のIDが自動的に採番され、また、矢印の始点となる作業データ11Aの「編集ID」には、編集内容データ11Cの「編集ID」が設定される。さらに、矢印の終点となるステータスのIDが編集内容データ11Cの「更新後ステータスID」に設定される。なお、オプション(必須ではない)機能として、例えば、矢印をポインティングデバイスによりダブルクリックすることで、作業時に更新可能な「可変項目」の設定を行うことも可能である。
図7は、フロー定義手段とフローDBの対応(表示位置)の例を説明するための図である。図7に示されるように、作業データ11Aとステータスマスタ11Bのレコードに座標情報を保存することで、フロー定義手段21で作図したフロー(トレーサビリティフロー)を任意のタイミングで再現することが可能となる。すなわち、図7において、『出荷待ち』(51),『店舗在庫』(53)および『販売済』(55)の中心点となる座標(x, y)は、(15, 50),(215, 50)および(415, 50)と設定され、『出荷』(52)および『販売』(54)の座標(x, y)は、(115, 50)および(315, 50)と設定されている。これにより、例えば、ステータスデータ12Aや作業ログデータ12Bとして保存した物品情報が、トレーサビリティフローのどの位置にあるのかを明確化(「見える化」)することが可能となる。
図8は、フロー定義手段における処理の一例を説明するためのシーケンス図であり、管理端末2(フロー定義手段21)を操作する担当者OP1、フロー定義手段21、および、フローDB11(トレーサビリティサーバー1)における各処理を説明するためのものである。
図8に示されるように、担当者OP1がフロー定義手段21にサインインすると、フロー定義手段21は、フローDB11に対して既存フローデータの検索を行い、フローDB11から既存フローデータを取得する。担当者OP1は、フロー定義手段21(管理端末2のディスプレイに表示されるフロー定義用画面:例えば、ウェブブラウザのGUI画面)にフローのGUI表示を行って、フロー操作およびフローの更新処理を行う。このようにして、フローが確定すると、そのフローをフロー定義手段21からフローDB11に送って保存し、フローDB11からフロー定義手段21へ結果を取得(フィードバック)する。フロー定義手段21は、担当者OP1に対して成否を表示し、フロー定義処理が完了する。
図9は、図1に示すトレーサビリティシステムにおけるステータス更新手段の処理の一例を説明するためのフローチャートである。図9に示されるように、ステータス更新手段(判定手段)32の処理は、例えば、ステップST1において、作業を選択(作業選択処理)し、ステップST2に進んで、コード情報を取得(コード情報取得処理)する。さらに、ステップST3に進んで、コードを認識(コード認識処理)し、そして、ステップST4に進んでステータスを更新(ステータス更新処理)する。このように、ステータス更新手段32の処理は、例えば、4つのステップST1~ST4に分かれている。以下、フロー定義手段21で定義された作業のうち、『販売』(54)の作業を行うケースを例にとって説明する。
図10は、図9に示すステータス更新手段のフローチャートにおける作業選択処理の一例を説明するための図である。例えば、カメラ付きのスマートフォンやタブレット端末などの作業端末3により作業選択処理(ST1)を行う場合、作業端末3のディスプレイ30には、例えば、図10の左側に示されるような作業選択用の画像(画面)が表示される。作業選択用画面には、作業データ11Aで定義された作業、すなわち、『出荷』,『販売』,『廃棄』,…といった作業が一覧で表示され、その一覧の項目をタップすることでコード情報取得処理(ST2)に進む。
すなわち、作業端末3の作業選択用画面(30)において、例えば、『販売』(54)の作業を選択することにより、次のコード情報取得処理(ST2:コード情報取得手段,コード読み取り手段31)に進むようになっている。なお、作業選択用画面には、作業データ11Aに登録された作業の全てを一覧表示することを想定しているが、作業端末3を操作する担当者ごとに可能な作業を制限し、或いは、作業直前ステータスと一致するステータスデータが存在するものだけを絞り込んで表示を行うといった条件を付加して表示することも可能である。
図11は、図9に示すステータス更新手段のフローチャートにおけるコード情報取得処理の一例を説明するための図である。コード情報取得処理(ST2)を行う場合、作業端末3のディスプレイ30には、例えば、図11の左側に示されるようなコード情報取得用画面が表示される。コード情報取得処理(ST2)では、次のコード認識処理(ST3)で突合(照合)するためのコード情報(識別情報)を取得する。ここでは、コード情報取得用画面(30)で選択した『販売』(54)の作業データ(11A)に設定された「作業直前ステータス」の『status002』を持つステータスデータを検索し、そのコード『0001』と他の1件(コード『0002』)が取得できたものとする。なお、「作業直前ステータス」が設定されていない場合には、全てのコードが認識対象となるため、例えば、コード情報取得処理(ST2)はスキップされる。
図12は、図9に示すステータス更新手段のフローチャートにおけるコード認識処理の一例を説明するための図である。コード認識処理(ST3:判定手段)を行う場合、例えば、所定の観測点において、スマートフォンやタブレット端末などの作業端末3のカメラ(識別情報取得手段、コード読み取り手段31)で撮影した画像をキャプチャし、コード読み取り手段31にそのキャプチャ画像を渡し、キャプチャ画像の範囲内にある2次元コード(識別情報)をデコードして、ステータス情報を取得する。さらに、キャプチャ画像をデコードして得られたステータス情報(第1ステータス情報)と、コード情報取得処理(ST2)で得られたステータス情報(第2ステータス情報)を照合して判定する。すなわち、判定手段(ステータス更新手段)32は、キャプチャ画像をデコードして得られた第1ステータス情報と、コード情報取得処理(ST2)で得られた第2ステータス情報を照合し、両者が一致する場合は『OK』の旨を通知し、一致しない場合は『NG』の旨を通知する。
具体的に、図12において、参照符号30aは、コード情報取得処理(ST2)により取得された総件数が2件で、現在の読み取り件数が1件目の場合(「1/2」)を示し、30b~30eは、キャプチャ画像の範囲内にある4つの2次元コードおよび判定結果を示す。すなわち、図12に示すコード認識用画面(30)において、4つの2次元コード30b~30eのうち、コード30bに対しては、コード30bをデコードして得られた第1ステータス情報がコード情報取得処理(ST2)で得られた第2ステータス情報と一致するのでマル印(『OK』)で囲んで表示し、コード30c~30eに対しては、両者が一致しないのでそれぞれバツ印(『NG』)を重畳させて表示している。
なお、コード認識処理(ST3)により認識されるコードは、例えば、複数のコードを一括で読み取り可能なフルスキャンコード(登録商標)を始めとする2次元コードに限定されるものではなく、認識可能であれば、1次元コードやRFIDなどの様々な識別情報を有するものを適用することができる。なお、例えば、RFIDを利用する場合、作業端末3(コード読み取り手段31)は、RFIDリーダを含むことになる。
なお、図12に示すコード認識用画面では、例えば、コード(識別情報)に関連付けられているステータス情報が一致した(コードが認識できた)場合にOKボタン30fのタップが可能となり、次のステータス更新処理(ST4)に進むことができるようになっている。ただし、OKボタン30fのタップの可否に関しては、例えば、コード情報取得処理(ST2)で取得されたコードが全て認識されるまで制限するようにしてもよい。ここでは、上述したように、コード情報取得処理(ST2)で取得された『0001』と一致するコードにマル印を表示し(マル印で囲み)、それ以外のコードにバツ印を表示(バツ印を重畳表示)しているが、様々な変更および変形が可能なのはいうまでもない。
図13は、図9に示すステータス更新手段のフローチャートにおけるステータス更新処理の一例を説明するための図である。ステータス更新処理(ST4)を行う場合、作業端末3のディスプレイには、例えば、図13の左側に示されるようなステータス更新用画面が表示される。すなわち、ステータス更新処理(ST4)では、認識したコードに対して、作業データ(11A)に紐づけられた編集内容(編集内容データ11C)で指定されたステータスにより、ステータスデータ12Aのレコードが更新される。このとき、同時に、作業ログデータ12Bに対しては、レコードの追加が行われる。
すなわち、ステータスの更新時には、編集内容データ11Cで定義された「可変項目」も同時に反映される。この「可変項目」の値は、ステータス更新用画面(コード認識用画面(30))上で編集することができ、その場合、編集内容データ11Cで指定された値がデフォルト値として設定される。ここでは、「可変項目」(「更新項目」で表示)として、『販売店』および『備考』が定義され、それぞれデフォルト値として『△△店』および『店舗販売』が設定されている。
以上において、ステータス更新処理(ステータスの更新)を正常に行うために必要なのは、読み取った「コード」および「ステータス」のみであり、フローDB11の内容を更新しても、ステータスDB12には影響を与えないため、運用開始後においても柔軟にルールの追加・変更を行うことが可能である。
図14は、フローが分岐する場合の一例におけるフロー定義手段とフローDBの対応を説明するための図であり、前に図4を参照して説明したフロー定義手段21による『出荷待ち』(51)から『販売済』(55)に至るフローに対して、『廃棄済』(57)という新たなステータスに対する分岐を加えた場合の例を示すものである。図14に示されるように、同一の「作業直前ステータス」を持つ作業データを複数用意することで、フローの分岐を実現することができる。すなわち、フロー定義手段(作業フロー作成手段)21は、フローDB11に保存された作業フロー(フロー)に対して新たな観測点(例えば、『廃棄』(56)の作業と『廃棄済』(57)のステータスの間の観測点)を追加し、この新たな観測点の追加に伴って追加された新たなステータス情報(『廃棄済』(57)のステータス)に基いて作業フローを更新するようになっている。なお、ステータスと作業の関連付けは矢印で示し、例えば、トレーサビリティの対象となる物品に設けられた2次元コードは、ステータスと作業の間の観測点で読み取られる。
すなわち、『店舗在庫』(53)に紐づけられたステータスID『status002』を「作業直前ステータス」として保持する作業データ(11A)が『販売』(54)の作業と『廃棄』(56)の作業の2つ(複数)存在している。この場合、『販売』(54)の作業を適用したレコードは、『販売済』(55)へとステータスが遷移し、『廃棄』(56)の作業を適用したレコードは、『廃棄済』(57)へとステータスが遷移する。
図15は、フローが結合する場合の一例におけるフロー定義手段とフローDBの対応を説明するための図であり、上述した図14のフロー定義手段21による『出荷待ち』(51)から『販売済』(55)・『店舗在庫』(53)から『廃棄済』(57)に至るフローに対して、『提携会社在庫』(58)という新たなステータスからの結合を加える場合の例を示すものである。図15に示されるように、同一の「変更後ステータス」を持つ作業データを複数用意することで、フローの結合を実現することができる。すなわち、フロー定義手段(作業フロー作成手段)21は、フローDB11に保存された作業フロー(フロー)に対して新たな観測点(例えば、『提携会社在庫』(58)のステータスと『購入』(59)の作業の間の観測点)を追加し、この新たな観測点の追加に伴って追加された新たなステータス情報(『提携会社在庫』(58)のステータス)に基いて作業フローを更新するようになっている。
すなわち、『提携会社在庫』(58)に紐づけられたステータスID『status005』を「作業直前ステータス」として保持する作業データ(11A)は、『購入』(59)の作業を適用した場合、『店舗在庫』(53)へとステータスが遷移する。また、『出荷待ち』(51)に紐づけられたステータスID『status001』を「作業直前ステータス」として保持する作業データは、『出荷』(52)の作業を適用した場合、『店舗在庫』(53)へとステータスが遷移する。
このように、ステータス更新手段32は、分岐および結合を含め様々なフローにおけるステータスを更新することができ、このステータス更新は、読み取った「コード」および「ステータス」のみを用いて正常に行うことができるため、運用開始後に柔軟にルールの追加・変更を行うことが可能となる。
図16は、ステータス更新手段における処理の一例を説明するためのシーケンス図であり、作業端末3(ステータス更新手段32)を操作する担当者OP2、フロー定義手段21、および、フローDB11(トレーサビリティサーバー1)における各処理を説明するためのものである。
図16に示されるように、担当者OP2がステータス更新手段32にサインインすると、ステータス更新手段32は、フローDB11に対して作業データの検索を行い、フローDB11から作業データを取得する。担当者OP2は、ステータス更新手段32(作業端末3のディスプレイ30に表示される作業選択用画面(作業の一覧表示))から作業を選択し、作業選択処理(ST1)を行う。なお、作業選択処理(ST1)の詳細は、前に図10を参照して説明したとおりである。
次に、ステータス更新手段32は、ステータスDB12にアクセスして、ステータスDB12からコード情報を取得する(コード情報取得処理(ST2)を行う)。なお、コード情報取得処理(ST2)の詳細は、前に図11を参照して説明したとおりである。
さらに、ステータス更新手段32は、例えば、作業端末3のカメラで撮影した画像をキャプチャして表示し、コード読み取り手段31により2次元コードを読み取り、さらに、2次元コードをデコードして得られた第1ステータス情報と、コード情報取得処理(ST2)で得られた第2ステータス情報を照合および判定し、その結果(認識結果)を表示する。例えば、『OK』の場合はマル印で囲み、『NG』の場合はバツ印を重畳表示し、コード認識を完了する(コード認識処理(ST3)を行う)。なお、コード認識処理(ST3)の詳細は、前に図12を参照して説明したとおりである。
そして、ステータス更新手段32は、フローDB11にアクセスして、フローDB11から編集内容データ11Cを取得し、担当者OP2は、更新項目の表示および更新項目の編集を行い、ステータス更新を確定する。また、ステータス更新手段32は、ステータスデータ12Aおよび作業ログデータ12BをステータスDB12に保存し、ステータスDB12からその結果(保存したのと同じもの)を取得し、成否の表示を行う(ステータス更新処理(ST4)を行う)。なお、ステータス更新処理(ST4)の詳細は、前に図13~図15を参照して説明したとおりである。
このように、本発明に係るトレーサビリティシステム、トレーサビリティ方法およびトレーサビリティプログラムの実施例によれば、作業フローを容易に作成すると共に、運用後においても作業フローの変更を容易に行うことができる。さらに、本実施例によれば、作業フローの作成および変更をGUIを用いて容易に行うことが可能となる。また、作業フローの作成および変更は、トレーサビリティシステムの運用中でも行うことができ、また、利用者(クライアント)側のプログラムを変更することなく行うことが可能である。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載した全ての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではない。また、明細書のそのような記載は、発明の利点および欠点を示すものでもない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
1 トレーサビリティサーバー
2 管理端末
3 作業端末
4 2次元コード
11 フローDB(フローデータベース)
12 ステータスDB(ステータスデータベース)
21 フロー定義手段(作業フロー作成手段)
22 コード発行手段
30 作業端末のディスプレイ(ディスプレイの表示画面)
31 コード読み取り手段
32 ステータス更新手段(判定手段)

Claims (25)

  1. 物品の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報に関連付けられているステータス情報が保存されたステータスデータベースと、
    前記識別情報を読み取る観測点における前記物品の状態を示すステータス情報に基いて、前記物品の作業フローを作成する作業フロー作成手段と、
    前記物品の状態を示すステータス情報に関連付けられている作業および前記作業フローを保存するフローデータベースと、
    所定のステータスと所定の作業の間にある観測点において、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報に関連付けられている第1ステータス情報と、前記フローデータベースに保存された前記作業フローにおいて、前記作業に関連付けられている第2ステータス情報を照合して判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新するステータス更新手段と、
    有するトレーサビリティシステム。
  2. 前記作業フロー作成手段は、GUIを介して入力した情報に基いて前記作業フローを作成する請求項1に記載のトレーサビリティシステム。
  3. 前記作業フロー作成手段は、前記フローデータベースに保存された前記作業フローに対して新たな観測点を追加し、前記新たな観測点の追加に伴って追加された新たなステータス情報に基いて前記作業フローを更新する請求項1または請求項2に記載のトレーサビリティシステム。
  4. 前記判定手段および前記ステータス更新手段は、前記識別情報取得手段と共に、作業端末に設けられる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のトレーサビリティシステム。
  5. 前記ステータスデータベースおよび前記フローデータベースは、トレーサビリティサーバーに設けられる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトレーサビリティシステム。
  6. 前記作業フロー作成手段は、管理端末に設けられる請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のトレーサビリティシステム。
  7. 前記管理端末は、さらに、識別情報発行手段を有し、
    前記識別情報発行手段は、前記物品の識別情報を有する2次元コードを発行する請求項6に記載のトレーサビリティシステム。
  8. 前記ステータスデータベースは、前記識別情報および前記ステータス情報に加え、前記物品に対して最後に作業が行われた日時を示す更新日時、および、前記物品に対して最後に作業を行った利用者の識別子を示す更新者の情報を必須項目として含む請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のトレーサビリティシステム。
  9. 前記ステータスデータベースは、前記必須項目と共に、前記識別情報に関連付けられている可変項目を保存する請求項8に記載のトレーサビリティシステム。
  10. 前記可変項目は、前記物品の品名,前記物品の価格,前記物品の数量および単位,並びに,前記物品の販売店の中の少なくとも1つを含む請求項9に記載のトレーサビリティシステム。
  11. 前記判定手段は、GUIを介して判定した結果を通知する請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のトレーサビリティシステム。
  12. 前記判定手段は、前記判定した結果を前記識別情報に重畳表示する請求項11に記載のトレーサビリティシステム。
  13. 前記判定手段は、前記識別情報取得手段により取得された複数の前記識別情報のそれぞれに対して判定を行い、
    前記複数の前記識別情報の判定のうち、少なくとも1つ、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新する請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のトレーサビリティシステム。
  14. 所定のステータスと所定の作業の間にある観測点において、物品の識別情報を読み取ることと
    読み取った前記識別情報に関連付けられている第1ステータス情報をステータスデータベースから取得することと
    予めフローデータベースに保存された前記第1ステータス情報に関連付けられている作業および作業フローから、前記作業に関連付けられている第2ステータス情報を取得することと
    前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報を照合して判定することと
    前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新することと
    前記フローデータベースに保存された前記物品の作業フローに基いて、前記物品のトレーサビリティを行うことと、
    をコンピュータが実行するトレーサビリティ方法。
  15. 前記作業フローの作成は、GUIを介して入力した情報に基いて行うことを含む請求項14に記載のトレーサビリティ方法。
  16. 前記作業フローの更新は、前記フローデータベースに保存された前記作業フローに対して新たな観測点を追加し、前記新たな観測点の追加に伴って追加された新たなステータス情報に基いて行うことを含む請求項14または請求項15に記載のトレーサビリティ方法。
  17. 前記判定は、GUIを介して判定した結果を通知することを含む請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載のトレーサビリティ方法。
  18. 前記判定は、前記判定した結果を前記識別情報に重畳表示することを含む請求項17に記載のトレーサビリティ方法。
  19. 前記判定は、複数の前記識別情報のそれぞれに対して判定を行い、
    前記複数の前記識別情報の判定のうち、少なくとも1つ、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新する請求項14乃至請求項18のいずれか1項に記載のトレーサビリティ方法。
  20. コンピュータに、
    所定のステータスと所定の作業の間にある観測点において、物品の識別情報を読み取ることと
    読み取った前記識別情報に関連付けられている第1ステータス情報をステータスデータベースから取得することと
    予めフローデータベースに保存された前記第1ステータス情報に関連付けられている作業および作業フローから、前記作業に関連付けられている第2ステータス情報を取得することと
    前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報を照合して判定することと
    前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新することと
    前記フローデータベースに保存された前記物品の作業フローに基いて、前記物品のトレーサビリティを行うことと、を実行させるトレーサビリティプログラム。
  21. 前記作業フローの作成は、GUIを介して入力した情報に基いて行うことを含む請求項20に記載のトレーサビリティプログラム。
  22. 前記作業フローの更新は、前記フローデータベースに保存された前記作業フローに対して新たな観測点を追加し、前記新たな観測点の追加に伴って追加された新たなステータス情報に基いて行うことを含む請求項20または請求項21に記載のトレーサビリティプログラム。
  23. 前記判定は、GUIを介して判定した結果を通知する請求項20乃至請求項22のいずれか1項に記載のトレーサビリティプログラム。
  24. 前記判定は、前記判定した結果を前記識別情報に重畳表示する請求項23に記載のトレーサビリティプログラム。
  25. 前記判定は、複数の前記識別情報のそれぞれに対して判定を行い、
    前記複数の前記識別情報の判定のうち、少なくとも1つ、前記第1ステータス情報と前記第2ステータス情報が一致したと判定されたとき、前記ステータスデータベースに保存された、前記識別情報に関連付けられている前記第1ステータス情報を更新する請求項20乃至請求項24のいずれか1項に記載のトレーサビリティプログラム。
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