JP7417857B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシに関する。
高速で振動するブラシを歯に当てることにより歯磨きを行うための電動歯ブラシが知られている(例えば、特許文献1参照)。この電動歯ブラシは、ハンドル部と、ハンドル部から延びるブラシヘッド部と、ハンドル部に対してブラシヘッド部を回転させるアクチュエータと、ハンドル部の姿勢を検出する加速度センサと、検出したハンドル部の姿勢に基づいてアクチュエータを制御する制御部とを備える。
この電動歯ブラシでは、ブラシがハンドル部の姿勢に応じた最適な角度で歯に当たるように、ブラシヘッド部がハンドル部に対して自動的に回転する。
特開2009-285416号公報
しかしながら、上述した従来の電動歯ブラシでは、ユーザは様々な姿勢で歯磨きを行う可能性があるため、加速度センサによるハンドル部の姿勢の検出には誤検出が生じやすい。このようなハンドル部の姿勢の誤検出が生じた場合には、ブラシが最適な角度で歯に当たらなくなるおそれがあり、歯磨きの刷掃効果が低下するという課題が生じる。
本発明は、歯磨きの刷掃効果を高めることができる電動歯ブラシを提供する。
本発明における電動歯ブラシは、ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシであって、前記ユーザにより把持されるハンドル部と、前記ハンドル部に対して回転可能に連結され、前記ハンドル部から所定の軸線に沿って延びるブラシヘッド部と、前記ブラシヘッド部に植設されたブラシと、前記ハンドル部に配置され、前記ブラシを刷掃動作させる第1の駆動部と、前記ハンドル部に配置され、前記ハンドル部に対して前記ブラシヘッド部を前記所定の軸線周りに回転させる第2の駆動部と、前記ユーザの動作を検出する動作検出部と、前記動作検出部が前記ユーザの動作を検出したことをトリガとして、前記第2の駆動部を制御する制御部と、を備える。
本発明における電動歯ブラシによれば、歯磨きの刷掃効果を高めることができる。
実施の形態1に係る電動歯ブラシを示す図である。 図1のII-II線による、実施の形態1に係る電動歯ブラシの要部断面図である。 実施の形態1に係る電動歯ブラシの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る電動歯ブラシの動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電動歯ブラシによる歯磨きの対象である歯列を示す図である。 下顎の歯を磨く場合における、実施の形態1に係る電動歯ブラシの動作を説明するための図である。 下顎の歯を磨く場合における、実施の形態1に係る電動歯ブラシの動作を説明するための図である。 上顎の歯を磨く場合における、実施の形態1に係る電動歯ブラシの動作を説明するための図である。 上顎の歯を磨く場合における、実施の形態1に係る電動歯ブラシの動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る電動歯ブラシの機能構成を示すブロック図である。 ユーザが電動歯ブラシを把持した手の手関節を掌屈させた状態を示す図である。 ユーザが電動歯ブラシを把持した手の手関節を背屈させた状態を示す図である。 実施の形態2に係る電動歯ブラシの動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3に係る電動歯ブラシの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る歯磨きパターン情報の一例を示す図である。 実施の形態3に係る電動歯ブラシの動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態4に係る電動歯ブラシの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る電動歯ブラシの動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態4に係るナビ画面の一例を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[1-1.電動歯ブラシの構造]
まず、図1及び図2を参照しながら、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の構造について説明する。図1は、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2を示す図である。図2は、図1のII-II線による、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の要部断面図である。なお、図1及び図2において、ブラシ8の植設方向をX軸方向、ブラシ8の横幅方向をY軸方向、電動歯ブラシ2の軸方向をZ軸方向とする。
図1及び図2に示すように、電動歯ブラシ2は、ハンドル部4と、ブラシヘッド部6と、ブラシ8と、第1の駆動部10と、第2の駆動部12と、姿勢検出部14と、制御部16と、電池部18とを備えている。
図1及び図2に示すように、ハンドル部4は、略有底円筒形状に形成されており、所定の軸線20に沿って長尺状に形成されている。なお、所定の軸線20は、Z軸に平行な直線である。ハンドル部4の外側面には、電動歯ブラシ2の電源をオン・オフするためのスイッチ22が配置されている。ユーザは、歯を磨く際には、ハンドル部4を手で把持する。
図1に示すように、ブラシヘッド部6は、ネック部24と、植毛台26とを有している。ネック部24は、ハンドル部4の長手方向(Z軸方向)における一端部から、所定の軸線20に沿って長尺状に延びている。ネック部24の基端部は、ハンドル部4に対して変位可能なように、ハンドル部4の長手方向における一端部に連結されている。図1に示すように、植毛台26は、ネック部24の先端部に配置されており、ブラシ8を植設するためのブラシ面28を有している。
図1に示すように、ブラシ8は、複数の毛束を有しており、ブラシヘッド部6の植毛台26のブラシ面28に植設されている。複数の毛束の各々は、複数本のフィラメントが束ねられることにより形成されている。ブラシ8の植設方向は、ブラシ面28の法線方向であり、且つ、所定の軸線20に対して略垂直な方向(X軸方向)である。
図2に示すように、第1の駆動部10は、ブラシ8を刷掃動作させるためのモータであり、ハンドル部4の内部に配置されている。なお、刷掃動作とは、歯に付着した食物残渣又は歯垢等を除去するために、歯に当てたブラシ8を高速で往復直線運動させる動作である。第1の駆動部10は、ハンドル部4の内部に配置されたホルダ30に保持されている。第1の駆動部10の出力軸32は、ハンドル部4の長手方向における一端部を貫通して、ブラシヘッド部6のネック部24の基端部に固定されている。第1の駆動部10が駆動することにより、第1の駆動部10の出力(回転)がブラシヘッド部6に伝達され、ブラシ8がハンドル部4に対して高速で往復直線運動する。
図2に示すように、第2の駆動部12は、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6を所定の軸線20周りに回転(いわゆる、ロール回転)させるためのモータであり、ハンドル部4の内部に配置されている。第2の駆動部12は、ブラケット34を介してハンドル部4の内部に固定されている。第2の駆動部12の出力軸36は、ホルダ30に固定されている。第2の駆動部12が駆動することにより、第2の駆動部12の出力(回転)がホルダ30及び第1の駆動部10を介してブラシヘッド部6に伝達され、図1の矢印で示すように、ブラシヘッド部6がハンドル部4に対して所定の軸線20周りに回転する。これにより、ハンドル部4に対するブラシ8の向きを変更することができる。ここで、「ブラシ8の向き」とは、ブラシ面28の法線方向、すなわち、ブラシ8の植設方向を意味し、「ブラシ8の向きを変更する」とは、ブラシ8の向きの所定の軸線20周りの回転角を変更することを意味する。
図2に示すように、姿勢検出部14は、ハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢(すなわち、地球に対する姿勢)を検出するためのセンサであり、ハンドル部4の内部に配置されている。姿勢検出部14は、例えば加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサの少なくとも一つで構成される。なお、姿勢検出部14が加速度センサである場合には、例えば互いに直交する3方向(X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向)の各加速度を独立して検出する3軸加速度センサを用いることができる。
図2に示すように、制御部16は、第1の駆動部10及び第2の駆動部12の各々を制御するためのものであり、ハンドル部4の内部に配置されている。
図2に示すように、電池部18は、第1の駆動部10、第2の駆動部12、姿勢検出部14及び制御部16の各々に所定の電力を供給するためのものであり、ハンドル部4の内部に配置されている。電池部18は、例えば繰り返し充電可能な二次電池である。
[1-2.電動歯ブラシの機能構成]
次に、図3を参照しながら、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の機能構成について説明する。図3は、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、電動歯ブラシ2は、機能構成として、姿勢検出部14と、動作検出部38と、制御部16と、第1の駆動部10と、第2の駆動部12とを備えている。なお、第1の駆動部10及び第2の駆動部12については既述したので、ここでの説明は省略する。
姿勢検出部14は、上述したようにハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢を検出し、検出した姿勢を示す情報を動作検出部38に出力する。
動作検出部38は、姿勢検出部14により検出されたハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢に基づいて、予め定められた手順で電動歯ブラシ2を動かすユーザの動作を検出する。より具体的には、動作検出部38は、電動歯ブラシ2を静止させた後に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させるユーザの動作を検出する。なお、「電動歯ブラシ2を静止させる」とは、電動歯ブラシ2全体を静止させることだけでなく、電動歯ブラシ2の所定の軸線20周りの回転を静止させることをも含む概念である。
制御部16は、電動歯ブラシ2の電源がオンされた際に、ブラシ8を刷掃動作させるように、第1の駆動部10を制御する。また、制御部16は、電動歯ブラシ2の電源がオフされた際に、ブラシ8の刷掃動作を停止させるように、第1の駆動部10を制御する。
また、制御部16は、動作検出部38がユーザの動作を検出したことをトリガとして、歯の歯軸に対するブラシ8の角度であるブラシ角度が予め定められた角度(例えば、45°又は90°等)となるように、第2の駆動部12を制御する。ここで、「歯軸」とは、歯の頭部(噛み合わせ部分)と歯の根元とを結ぶ仮想的な直線を意味する。
[1-3.電動歯ブラシの動作]
次に、図4~図7Bを参照しながら、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の動作について説明する。図4は、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の動作の流れを示すフローチャートである。図5は、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2による歯磨きの対象である歯列を示す図である。図6A及び図6Bは、下顎の歯40を磨く場合における、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の動作を説明するための図である。図7A及び図7Bは、上顎の歯42を磨く場合における、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の動作を説明するための図である。
以下では、ユーザが頭を真っ直ぐにしており、歯の歯軸が鉛直方向に対して略平行であると仮定して説明する。
図4に示すように、まず、ユーザがスイッチ22を操作することにより、電動歯ブラシ2の電源がオンされる(S101)。これにより、制御部16が第1の駆動部10を制御することによって、ブラシ8が刷掃動作する(S102)。
ユーザは、ハンドル部4を手で把持した状態で、ブラシヘッド部6の植毛台26を口腔内に差し込み、ブラシ8の先端部を歯に接触させる。以下、電動歯ブラシ2の動作を、ユーザが下顎の歯40を磨く場合と、上顎の歯42を磨く場合とに分けて説明する。
まず、図5に示すように、ユーザが下顎の歯40の歯列のうち、右舌側部44及び左頬側部46を磨く場合について説明する。図6Aの(a)に示すように、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で下顎の歯40に接触させた状態で、電動歯ブラシ2を一旦静止させる。ここで、鉛直線48は、鉛直方向に延びる直線である。
この時、動作検出部38は、電動歯ブラシ2を静止させるユーザの動作を検出するか否かを判定する(S103)。動作検出部38は、電動歯ブラシ2を静止させるユーザの動作を検出しない場合には(S103でNO)、ステップS103に戻る。
一方、動作検出部38は、姿勢検出部14の3軸加速度センサにより検出される加速度が第1の閾値未満である状態が第1の時間継続した場合に、電動歯ブラシ2を静止させるユーザの動作を検出する(S103でYES)。
その後、図6Aの(b)に示すように、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で下顎の歯40に接触させた状態から、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに図6Aの(b)において時計方向に且つ下方向(第2の方向の一例)に回転させる。
この時、動作検出部38は、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させるユーザの動作を検出するか否かを判定する(S104)。動作検出部38は、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させるユーザの動作を検出しない場合には(S104でNO)、ステップS103に戻る。
一方、動作検出部38は、姿勢検出部14のジャイロセンサにより検出される角速度が第2の閾値以上である状態が第2の時間継続した場合に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させるユーザの動作を検出する(S104でYES)。
その後、制御部16は、動作検出部38の検出結果に基づいて、電動歯ブラシ2の回転方向を判定する(S105)。電動歯ブラシ2の回転方向が下方向である場合には(S105で「下方向」)、制御部16は、ユーザが下顎の歯40を磨くと判定する(S106)。これにより、制御部16は、動作検出部38が上述したユーザの動作(電動歯ブラシ2を静止した後に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに下方向に回転させるユーザの動作)を検出したことをトリガとして、図6Aの(c)に示すように、ブラシ角度θが予め定められた角度(例えば45°)となるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して所定の軸線20周りに回転させる(S107)。この状態で、ブラシ8が高速で往復直線運動することにより、歯磨きが行われる。
また、図5に示すように、ユーザが下顎の歯40の歯列のうち、右頬側部50及び左舌側部52を磨く場合には、上述と同様に、ステップS101~S110が実行される。この場合、ステップS103では、図6Bの(a)に示すように、ユーザは、ブラシ8を鉛直線に対して90°の角度で下顎の歯40に接触させた状態で、電動歯ブラシ2を一旦静止させる。また、ステップS104では、図6Bの(b)に示すように、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で下顎の歯40に接触させた状態から、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに図6Bの(b)において反時計方向に且つ下方向(第2の方向の一例)に回転させる。さらに、ステップS107では、図6Bの(c)に示すように、制御部16は、動作検出部38が上述したユーザの動作(電動歯ブラシ2を静止した後に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに下方向に回転させるユーザの動作)を検出したことをトリガとして、ブラシ角度θが予め定められた角度(例えば45°)となるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して所定の軸線20周りに回転させる。
次に、図5に示すように、ユーザが上顎の歯42の歯列のうち、右頬側部54及び左舌側部56を磨く場合について説明する。図7Aの(a)に示すように、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で上顎の歯42に接触させた状態で、電動歯ブラシ2を一旦静止させる。
この時、動作検出部38は、電動歯ブラシ2を静止させるユーザの動作を検出するか否かを判定する(S103)。動作検出部38は、電動歯ブラシ2を静止させるユーザの動作を検出しない場合には(S103でNO)、ステップS103に戻る。
一方、動作検出部38は、姿勢検出部14の3軸加速度センサにより検出される加速度が第1の閾値未満である状態が第1の時間継続した場合に、電動歯ブラシ2を静止させるユーザの動作を検出する(S103でYES)。
その後、図7Aの(b)に示すように、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で上顎の歯42に接触させた状態から、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに図7Aの(b)において反時計方向に且つ上方向(第1の方向の一例)に回転させる。
この時、動作検出部38は、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させるユーザの動作を検出するか否かを判定する(S104)。動作検出部38は、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させるユーザの動作を検出しない場合には(S104でNO)、ステップS103に戻る。
一方、動作検出部38は、姿勢検出部14のジャイロセンサにより検出される角速度が第3の閾値以上である状態が第2の時間継続した場合に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させるユーザの動作を検出する(S104でYES)。
その後、制御部16は、動作検出部38の検出結果に基づいて、電動歯ブラシ2の回転方向を判定する(S105)。電動歯ブラシ2の回転方向が上方向である場合には(S105で「上方向」)、制御部16は、ユーザが上顎の歯42を磨くと判定する(S108)。これにより、制御部16は、動作検出部38が上述したユーザの動作(電動歯ブラシ2を静止した後に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに上方向に回転させるユーザの動作)を検出したことをトリガとして、図7Aの(c)に示すように、ブラシ角度θが予め定められた角度(例えば45°)となるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して所定の軸線20周りに回転させる(S107)。この状態で、ブラシ8が高速で往復直線運動することにより、歯磨きが行われる。
また、図5に示すように、ユーザが上顎の歯42の歯列のうち、右舌側部58及び左頬側部60を磨く場合には、上述と同様に、ステップS101~S110が実行される。この場合、ステップS103では、図7Bの(a)に示すように、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で上顎の歯42に接触させた状態で、電動歯ブラシ2を一旦静止させる。また、ステップS104では、図7Bの(b)に示すように、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で上顎の歯42に接触させた状態から、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに図7Bの(b)において時計方向に且つ上方向(第1の方向の一例)に回転させる。さらに、ステップS107では、図7Bの(c)に示すように、制御部16は、動作検出部38が上述したユーザの動作(電動歯ブラシ2を静止した後に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに上方向に回転させるユーザの動作)を検出したことをトリガとして、ブラシ角度θが予め定められた角度(例えば45°)となるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して所定の軸線20周りに回転させる。
[1-4.効果]
上述したように、本実施の形態において、電動歯ブラシ2は、ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシである。電動歯ブラシ2は、ユーザにより把持されるハンドル部4と、ハンドル部4に対して回転可能に連結され、ハンドル部4から所定の軸線20に沿って延びるブラシヘッド部6と、ブラシヘッド部6に植設されたブラシ8と、ハンドル部4に配置され、ブラシ8を刷掃動作させる第1の駆動部10と、ハンドル部4に配置され、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6を所定の軸線20周りに回転させる第2の駆動部12と、ユーザの動作を検出する動作検出部38と、動作検出部38がユーザの動作を検出したことをトリガとして、第2の駆動部12を制御する制御部16とを備える。
これによれば、制御部16は、動作検出部38がユーザの動作を検出したことをトリガとして、第2の駆動部12を制御する。これにより、例えば、ユーザが磨きたい歯にブラシ8を接触させた状態で所定の動作を行うことにより、ブラシ8が最適な角度で歯に当たるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して回転させることができる。そのため、ユーザは、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して回転させるためのトリガを、自身の動作で与えることができるので、仮にユーザが様々な姿勢で歯磨きを行った場合であっても、誤検出の発生を抑制しながら、ブラシ8が最適な角度で歯に当てることができる。その結果、歯磨きの刷掃効果を高めることができる。
また、本実施の形態において、動作検出部38は、予め定められた手順で電動歯ブラシ2を動かすユーザの動作を検出する。制御部16は、動作検出部38がユーザの動作を検出したことをトリガとして、歯の歯軸に対するブラシ8の角度であるブラシ角度が予め定められた角度となるように、第2の駆動部12を制御する。
これによれば、ユーザが磨きたい歯にブラシ8を接触させた状態で、予め定められた手順で電動歯ブラシ2を動かすことにより、ブラシ8が最適な角度で歯に当たるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して回転させることができる。
また、本実施の形態において、動作検出部38は、電動歯ブラシ2を静止させた後に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させるユーザの動作を検出する。
これによれば、ユーザが磨きたい歯にブラシ8を接触させた状態で、電動歯ブラシ2を一旦静止させた後に、電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに回転させることにより、ブラシ8が最適な角度で歯に当たるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して回転させることができる。
また、本実施の形態において、制御部16は、動作検出部38が電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに第1の方向に回転させるユーザの動作を検出した際には、ユーザが上顎の歯42を磨くと判定する。また、制御部16は、動作検出部38が電動歯ブラシ2を所定の軸線20周りに第1の方向と反対方向である第2の方向に回転させるユーザの動作を検出した際には、ユーザが下顎の歯40を磨くと判定する。
これによれば、制御部16は、動作検出部38により検出された回転方向に基づいて、ユーザが下顎の歯40及び上顎の歯42のいずれを磨くのかを容易に判定することができる。その結果、ブラシ8が最適な角度で下顎の歯40又は上顎の歯42に当たるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して回転させることができる。
(実施の形態2)
[2-1.電動歯ブラシの機能構成]
図8~図9Bを参照しながら、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの機能構成について説明する。図8は、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの機能構成を示すブロック図である。図9Aは、ユーザが電動歯ブラシ2Aを把持した手の手関節を掌屈させた状態を示す図である。図9Bは、ユーザが電動歯ブラシ2Aを把持した手の手関節を背屈させた状態を示す図である。なお、以下に示す各実施の形態では、上記実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8に示すように、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aでは、動作検出部38Aは、筋電センサ62により検出された、ユーザが電動歯ブラシ2Aを動かした際のユーザの筋電位(EMG:Electromyography)に基づいて、ユーザの動作を検出する。
筋電センサ62は、図9Aに示すように、ユーザが電動歯ブラシ2Aを把持した手の手関節を掌屈させるための筋群上の皮膚に取り付けられる。また、筋電センサ62は、図9Bに示すように、ユーザが電動歯ブラシ2Aを把持した手の手関節を背屈させるための筋群上の皮膚に取り付けられる。
筋電センサ62は、ユーザが電動歯ブラシ2Aを把持した手の手関節を掌屈させた際には、掌屈の筋収縮レベルを示す筋電位信号を出力する。また、筋電センサ62は、ユーザが電動歯ブラシ2Aを把持した手の手関節を背屈させた際には、背屈の筋収縮レベルを示す筋電位信号を出力する。筋電センサ62は、これらの筋電位信号を動作検出部38Aに無線で送信する。
動作検出部38Aは、筋電センサ62から送信された筋電位信号に基づいて、ユーザの動作を検出する。なお、筋電位信号としては、予め動作周波数帯を算出しておき、電源ノイズ等の周波数帯を除去するフィルタ処理後のサンプリング値を用いることが好ましい。また、筋電位信号としては、フィルタ処理後のサンプリング値から算出される二乗平均平方根を加算した値を用いることが好ましい。
[2-2.電動歯ブラシの動作]
次に、図10を参照しながら、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの動作について説明する。図10は、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの動作の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、ユーザがスイッチ22(図1参照)を操作することにより、電動歯ブラシ2Aの電源がオンされる(S201)。これにより、制御部16Aが第1の駆動部10を制御することによって、ブラシ8(図1参照)が刷掃動作する(S202)。
ユーザは、ハンドル部4(図1参照)を手で把持した状態で、ブラシヘッド部6(図1参照)の植毛台26を口腔内に差し込み、ブラシ8の先端部を歯に接触させる。以下、電動歯ブラシ2Aの動作を、ユーザが下顎の歯40(図6A及び図6B参照)を磨く場合と、上顎の歯42(図7A及び図7B参照)を磨く場合とに分けて説明する。
まず、ユーザが下顎の歯40を磨く場合について説明する。ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で下顎の歯40に接触させた状態で、電動歯ブラシ2Aを一旦静止させる。
この時、動作検出部38Aは、電動歯ブラシ2Aを静止させるユーザの動作を検出するか否かを判定する(S203)。動作検出部38Aは、電動歯ブラシ2Aを静止させるユーザの動作を検出しない場合には(S203でNO)、ステップS203に戻る。
一方、動作検出部38Aは、筋電センサ62により検出される筋電位(又は処理データの微分値)が第4の閾値未満である状態が第1の時間継続した場合に、電動歯ブラシ2Aを静止させるユーザの動作を検出する(S203でYES)。
その後、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で下顎の歯40に接触させた状態から、電動歯ブラシ2Aを所定の軸線20周りに下方向に回転させる。この時、ユーザは、例えば電動歯ブラシ2Aを把持した手の手関節を掌屈させる。これにより、筋電センサ62は、掌屈の筋収縮レベルを示す筋電位信号を、動作検出部38Aに無線で送信する。
動作検出部38Aは、筋電センサ62により筋電位が検出されたか否かを判定する(S204)。動作検出部38Aは、筋電センサ62により筋電位が検出されていない場合には(S204でNO)、ステップS203に戻る。
一方、動作検出部38Aは、筋電センサ62により筋電位が検出された場合には(S204でYES)、筋電センサ62からの筋電位信号に基づいて、電動歯ブラシ2Aを所定の軸線20周りに下方向に回転させるユーザの動作を検出する。
その後、制御部16Aは、動作検出部38Aの検出結果に基づいて、ユーザの手の手関節の屈曲方向を判定する(S205)。手関節の屈曲方向が掌屈である場合には(S205で「掌屈」)、制御部16Aは、ユーザが下顎の歯40を磨くと判定する(S206)。これにより、制御部16Aは、動作検出部38Aが上述したユーザの動作(電動歯ブラシ2Aを静止した後に、電動歯ブラシ2Aを所定の軸線20周りに下方向に回転させるユーザの動作)を検出したことをトリガとして、ブラシ角度が予め定められた角度(例えば45°)となるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して所定の軸線20周りに回転させる(S207)。この状態で、ブラシ8が高速で往復直線運動することにより、歯磨きが行われる。
次に、ユーザが上顎の歯42を磨く場合について説明する。ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で上顎の歯42に接触させた状態で、電動歯ブラシ2Aを一旦静止させる。
この時、動作検出部38Aは、電動歯ブラシ2Aを静止させるユーザの動作を検出するか否かを判定する(S203)。動作検出部38Aは、電動歯ブラシ2Aを静止させるユーザの動作を検出しない場合には(S203でNO)、ステップS203に戻る。
一方、動作検出部38Aは、筋電センサ62により検出される筋電位が第4の閾値未満である状態が第1の時間継続した場合に、電動歯ブラシ2Aを静止させるユーザの動作を検出する(S203でYES)。
その後、ユーザは、ブラシ8を鉛直線48に対して90°の角度で上顎の歯42に接触させた状態から、電動歯ブラシ2Aを所定の軸線20周りに上方向に回転させる。この時、ユーザは、例えば電動歯ブラシ2Aを把持した手の手関節を背屈させる。これにより、筋電センサ62は、背屈の筋収縮レベルを示す筋電位信号を、動作検出部38Aに無線で送信する。
動作検出部38Aは、筋電センサ62により筋電位が検出されたか否かを判定する(S204)。動作検出部38Aは、筋電センサ62により筋電位が検出されていない場合には(S204でNO)、ステップS203に戻る。
一方、動作検出部38Aは、筋電センサ62により筋電位が検出された場合には(S204でYES)、筋電センサ62からの筋電位信号に基づいて、電動歯ブラシ2Aを所定の軸線20周りに上方向に回転させるユーザの動作を検出する。
その後、制御部16Aは、動作検出部38Aの検出結果に基づいて、ユーザの手の手関節の屈曲方向を判定する(S205)。手関節の屈曲方向が背屈である場合には(S205で「背屈」)、制御部16Aは、ユーザが上顎の歯42を磨くと判定する(S208)。これにより、制御部16Aは、動作検出部38Aが上述したユーザの動作(電動歯ブラシ2Aを静止した後に、電動歯ブラシ2Aを所定の軸線20周りに上方向に回転させるユーザの動作)を検出したことをトリガとして、ブラシ角度が予め定められた角度(例えば45°)となるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して所定の軸線20周りに回転させる(S207)。この状態で、ブラシ8が高速で往復直線運動することにより、歯磨きが行われる。
その後、上記実施の形態1で説明した図4のフローチャートのステップS109及びS110と同様に、ステップS209及びS210が実行される。
[2-3.効果]
上述したように、本実施の形態において、動作検出部38Aは、ユーザが電動歯ブラシ2Aを動かした際の筋電位に基づいて、ユーザの動作を検出する。
これによれば、生体信号である筋電位信号を利用して、ユーザの動作を容易に検出することができる。
(実施の形態3)
[3-1.電動歯ブラシの機能構成]
図11及び図12を参照しながら、実施の形態3に係る電動歯ブラシ2Bの機能構成について説明する。図11は、実施の形態3に係る電動歯ブラシ2Bの機能構成を示すブロック図である。図12は、実施の形態3に係る歯磨きパターン情報の一例を示す図である。
図11に示すように、実施の形態3に係る電動歯ブラシ2Bは、上記実施の形態1で説明した構成要素に加えて、記憶部64を備えている。記憶部64は、動作検出部38の検出結果に基づいて、歯の部位毎における、電動歯ブラシ2Bの所定の軸線20(図1参照)周りの回転方向(制御部16Bによる第2の駆動部12の制御のトリガとなる、動作検出部38により検出されたユーザの動作である電動歯ブラシ2Bの回転の方向)及び磨き時間(動作検出部38があるユーザの動作を検出してから次のユーザの動作を検出するまでの時間)を示す歯磨きパターン情報を複数記憶する。
図12に示す例では、歯磨きパターン情報は、a)第1の歯に対して電動歯ブラシ2Bを上方向に回転させるユーザの動作をトリガとして第2の駆動部12が制御された際に、ユーザが当該第1の歯に対して5秒間歯磨きを行い、その後、b)第2の歯に対して電動歯ブラシ2Bを下方向に回転させるユーザの動作をトリガとして第2の駆動部12が制御された際に、ユーザが当該第2の歯に対して4秒間歯磨きを行い、さらにその後、c)第3の歯に対して電動歯ブラシ2Bを上方向に回転させるユーザの動作をトリガとして第2の駆動部12が制御された際に、ユーザが当該第3の歯に対して7秒間歯磨きを行うことを示す情報である。
制御部16Bは、記憶部64に記憶された複数の歯磨きパターン情報に基づいて、ユーザの歯磨きパターンを推定し、当該推定結果に基づいて、第2の駆動部12を制御する。
[3-2.電動歯ブラシの動作]
次に、図13を参照しながら、実施の形態3に係る電動歯ブラシ2Bの動作について説明する。図13は、実施の形態3に係る電動歯ブラシ2Bの動作の流れを示すフローチャートである。なお、図13のフローチャートでは、上記実施の形態1で説明した図4のフローチャートの処理と同一の処理には同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図13に示すように、上記実施の形態1と同様にステップS101~S107が実行された後に、記憶部64は、動作検出部38の検出結果に基づいて、歯の部位毎における、電動歯ブラシ2Bの所定の軸線20周りの回転方向及び磨き時間を示す歯磨きパターン情報を記憶する(S301)。
ユーザによる電動歯ブラシ2Bを用いた歯磨きの回数が所定の回数(例えば20回)に到達していない場合には(S302でNO)、十分な数の歯磨きパターン情報のサンプルが得られていないため、後述するステップS303を経ることなく、ステップS109及びS110が実行される。なお、「歯磨きの回数」は、電動歯ブラシ2Bの電源をオンしてからオフするまでを1回としてカウントされる。
一方、ユーザによる電動歯ブラシ2Bを用いた歯磨きの回数が所定の回数に到達した場合には(S302でYES)、十分な数の歯磨きパターン情報のサンプルが得られたため、制御部16Bは、記憶部64に記憶された複数の歯磨きパターン情報に基づいて、ユーザの歯磨きパターンを推定する(S303)。
この時、制御部16Bは、複数の歯磨きパターン情報のうち、最も多かった回転方向の遷移パターンを、歯磨きパターンにおける回転方向の遷移パターン(例えば、上方向の回転→下方向の回転→上方向の回転→下方向の回転→・・・)として推定する。また、制御部16Bは、最も多かった回転方向のパターンにおける各磨き時間の平均値を、歯磨きパターンにおける磨き時間の遷移パターン(例えば、5秒→4秒→7秒→・・・)として推定する。なお、歯磨きパターンが推定されたタイミングで、電動歯ブラシ2Bに配置された、例えば光、音又は振動等を用いた通知手段により、その旨をユーザに通知してもよい。
その後、上記実施の形態1と同様に、ステップS109及びS110が実行される。以後、ユーザが電動歯ブラシ2Bを用いて歯磨きを行う際には、制御部16Bは、推定した歯磨きパターンに基づいて、第2の駆動部12を制御する。
[3-3.効果]
上述したように、本実施の形態において、電動歯ブラシ2Bは、さらに、動作検出部38の検出結果に基づいて、歯の部位毎における、電動歯ブラシ2Bの所定の軸線20周りの回転方向及び磨き時間を示す歯磨きパターン情報を記憶する記憶部64を備える。制御部16Bは、記憶部64に記憶された歯磨きパターン情報に基づいて、ユーザの歯磨きパターンを推定し、当該推定結果に基づいて、第2の駆動部12を制御する。
これによれば、ユーザの歯の磨き癖に基づいて、ユーザの歯磨きパターンを推定する。これにより、ユーザが、制御部16Bによる第2の駆動部12の制御のトリガとなる動作を行わなくても、制御部16Bは、歯磨きパターンに基づいて、ブラシ8が最適な角度で歯に当たるように、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して回転させることができる。
(実施の形態4)
[4-1.電動歯ブラシの機能構成]
図14を参照しながら、実施の形態4に係る電動歯ブラシ2Cの機能構成について説明する。図14は、実施の形態4に係る電動歯ブラシ2Cの機能構成を示すブロック図である。
図14に示すように、実施の形態4に係る電動歯ブラシ2Cは、上記実施の形態3で説明した構成要素に加えて、通信部66を備えている。通信部66は、例えばBluetooth(登録商標)等により、端末装置68との間で各種情報を無線で送受信する。具体的には、通信部66は、制御部16Bにより推定された歯磨きパターンを示す情報を端末装置68に送信する。
端末装置68は、例えばユーザにより操作されるスマートフォン又はタブレット端末等であり、液晶タッチパネル等の表示部70を有している。端末装置68には、ユーザに歯磨きをナビゲートするためのナビ画面を表示部70に表示するためのアプリケーションがインストールされている。
電動歯ブラシ2Cの他の構成要素は、上記実施の形態3と同様であるため、その説明を省略する。
[4-2.電動歯ブラシの動作]
次に、図15及び図16を参照しながら、実施の形態4に係る電動歯ブラシ2Cの動作について説明する。図15は、実施の形態4に係る電動歯ブラシ2Cの動作の流れを示すフローチャートである。図16は、実施の形態4に係るナビ画面72の一例を示す図である。
以下の説明では、通信部66が、制御部16Bにより推定された歯磨きパターンを示す情報を端末装置68に送信し、端末装置68が当該歯磨きパターンを示す情報を記憶していることを前提とする。
図15に示すように、ユーザは、端末装置68を起動し(S401)、端末装置68にインストールされたアプリケーションにおいて各種設定を行う(S402)。この時、ユーザは、歯を磨く場所及び順番をアプリケーション上で設定する。なお、ユーザは、アプリケーション上で、端末装置68に記憶されている歯磨きパターンにおける回転方向及び磨き時間を個別に設定変更してもよい。
その後、ユーザが電動歯ブラシ2Cの電源をオンすることにより(S403)、ブラシ8(図1参照)が刷掃動作する(S404)。この時、電動歯ブラシ2Cの電源がオンされるのに連動して、端末装置68の表示部70には、例えば図16に示すようなナビ画面72が表示される(S405)。なお、ユーザが電動歯ブラシ2Cの電源をオンしたと同時に、ブラシ8を最初に磨く歯に当てておくのが好ましい。
ナビ画面72には、歯磨きパターンを示す情報と、ユーザにより設定された歯を磨く場所及び順番とに基づいて、ユーザに歯磨きをナビゲートするための画像(歯及び歯ブラシの画像)が表示される。例えば、図16の(a)に示すように、歯ブラシで上顎の歯を磨く画像が5秒間ナビ画面72に表示された後に、図16の(b)に示すように、歯ブラシで下顎の歯を磨く画像が4秒間ナビ画面72に表示される。
ユーザは、このナビ画面72を見ながら、ナビ画面72に表示された歯を磨く場所及び磨き時間に合わせて、電動歯ブラシ2Cのブラシ8を各歯に当てて歯磨きを行う。この時、制御部16Bは、歯磨きパターンに基づいて、ナビ画面72に合わせてブラシ8が最適な角度で歯に当たるように、ブラシヘッド部6(図1参照)をハンドル部4(図1参照)に対して適宜回転させる(S406)。
歯磨きが終了した際には、端末装置68におけるナビ画面72の表示が終了する(S407)。その後、ユーザが電動歯ブラシ2Cの電源をオフすることにより(S408)、ブラシ8の刷掃動作が停止する(S409)。
[4-3.効果]
上述したように、本実施の形態において、電動歯ブラシ2Cは、さらに、表示部70を有する端末装置68と通信する通信部66であって、ユーザに歯磨きをナビゲートするためのナビ画面72を端末装置68の表示部70に表示させるために、制御部16Bの推定結果を端末装置68に送信する通信部66を備える。
これによれば、ユーザは、ナビ画面72を見ながら効率良く歯磨きを行うことができる。
(他の変形例)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本発明における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
本発明は、例えば高速で振動するブラシを歯に当てることにより歯磨きを行うための電動歯ブラシに適用可能である。
2,2A,2B,2C 電動歯ブラシ
4 ハンドル部
6 ブラシヘッド部
8 ブラシ
10 第1の駆動部
12 第2の駆動部
14 姿勢検出部
16,16A,16B 制御部
18 電池部
20 所定の軸線
22 スイッチ
24 ネック部
26 植毛台
28 ブラシ面
30 ホルダ
32,36 出力軸
34 ブラケット
38,38A 動作検出部
40 下顎の歯
42 上顎の歯
44,58 右舌側部
46,60 左頬側部
48 鉛直線
50,54 右頬側部
52,56 左舌側部
62 筋電センサ
64 記憶部
66 通信部
68 端末装置
70 表示部
72 ナビ画面

Claims (5)

  1. ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシであって、
    前記ユーザにより把持されるハンドル部と、
    前記ハンドル部に対して回転可能に連結され、前記ハンドル部から所定の軸線に沿って延びるブラシヘッド部と、
    前記ブラシヘッド部に植設されたブラシと、
    前記ハンドル部に配置され、前記ブラシを刷掃動作させる第1の駆動部と、
    前記ハンドル部に配置され、前記ハンドル部に対して前記ブラシヘッド部を前記所定の軸線周りに回転させる第2の駆動部と、
    前記ハンドル部の前記歯の歯軸に対する姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記姿勢検出部により検出された前記ハンドル部の前記歯の前記歯軸に対する姿勢に基づいて、予め定められた手順として、前記ブラシを前記歯の前記歯軸に対して所定の角度で前記歯に接触させた状態で前記電動歯ブラシを静止させた後に、前記電動歯ブラシを前記所定の軸線周りに回転させる前記ユーザの動作を検出する動作検出部と、
    前記動作検出部が前記ユーザの動作を検出したことをトリガとして、前記歯の前記歯軸に対する前記ブラシの角度であるブラシ角度が前記所定の角度から予め定められた角度となるように、前記第2の駆動部を制御する制御部と、を備える
    電動歯ブラシ。
  2. 前記制御部は、
    前記動作検出部が前記電動歯ブラシを前記所定の軸線周りに第1の方向に回転させる前記ユーザの動作を検出した際には、前記ユーザが上顎の歯を磨くと判定し、
    前記動作検出部が前記電動歯ブラシを前記所定の軸線周りに前記第1の方向と反対方向である第2の方向に回転させる前記ユーザの動作を検出した際には、前記ユーザが下顎の歯を磨くと判定する
    請求項1に記載の電動歯ブラシ。
  3. 前記電動歯ブラシは、さらに、前記動作検出部の検出結果に基づいて、前記歯の部位毎における、前記電動歯ブラシの前記所定の軸線周りの回転方向及び磨き時間を示す情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて、前記ユーザの歯磨きパターンを推定し、当該推定結果に基づいて、前記第2の駆動部を制御する
    請求項2に記載の電動歯ブラシ。
  4. 前記電動歯ブラシは、さらに、表示部を有する端末装置と通信する通信部であって、前記ユーザに歯磨きをナビゲートするためのナビ画面を前記端末装置の前記表示部に表示させるために、前記制御部の推定結果を前記端末装置に送信する通信部を備える
    請求項3に記載の電動歯ブラシ。
  5. 前記動作検出部は、前記ユーザが前記電動歯ブラシを動かした際の筋電位に基づいて、前記ユーザの動作を検出する
    請求項1~4のいずれか1項に記載の電動歯ブラシ。
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