JP7417167B2 - 光給電システム - Google Patents

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Description

本発明は、光給電システムに関する。
光通信の方式としてPON(Passive Optical Network)がある。PONを用いた光通信においては、通信会社の局側に設置されるOLT(Optical Line Terminal)と加入者宅側に設置されるONU(Optical Network Unit)とが光ファイバにより接続される。光ファイバの途中には光スプリッタが備えられ、光スプリッタがOLTとONUとが送受信する光信号の分離や合成を行う。
図9は光通信システム100を示す図である。
光通信システム100は、OLT90、ONU91-1…91-(N+1)、等分岐光スプリッタ92-1…92-N、分岐ファイバ93-1…91-N、幹線ファイバ94を備える。
以下では、ONU91-1…91-(N+1)に共通する事項については、「ONU91-1…91-(N+1)」は、符号の一部が省略されて、「ONU91」と表記される。また、「等分岐光スプリッタ92-1~…92-N」及び「分岐ファイバ93-1~…93-N」も、それぞれ同様に、「等分岐光スプリッタ92」及び「分岐ファイバ93」と表記される。OLT90は、通信会社の局側に設置されるOLTである。ONU91は加入者宅側に設置されるONUである。等分岐光スプリッタ92は1つの入力ポートと2つの出力ポートを備え、1つの入力ポートに入力される光信号を分岐し2つの出力ポートから出力する。2つの出力ポートから出力される光信号の強度は等しい。等分岐光スプリッタ92は、幹線ファイバ94上に設けられる。
OLT90とONU91-(N+1)は幹線ファイバ94により接続される。ONU91-1…91-Nはそれぞれ分岐ファイバ93-1…93-Nにより幹線ファイバ94上に設けられた等分岐光スプリッタ92と接続される。等分岐光スプリッタ92はOLT90側から送信される光信号(下り信号)を分岐して、接続される分岐ファイバ93と幹線ファイバ94に分岐した下り信号を出力する。また、等分岐光スプリッタ92が下り信号を分岐した結果生じた2つの下り信号の強度は等しい。そのため、等分岐光スプリッタ92が下り信号を分岐した結果生じた下り信号の強度は、分岐される下り信号の強度の半分である。同様に、等分岐光スプリッタ92はONU91から送信される光信号(上り信号)を分岐して、分岐した上り信号を幹線ファイバ94に出力する。等分岐光スプリッタ92が上り信号を分岐した結果生じた2つの上り信号の強度は等しい。そのため、上り信号の場合と同様に、等分岐光スプリッタ92が上り信号を分岐した結果生じた上り信号の強度は、分岐される上り信号の強度の半分である。
図10は、ONU91-1…91-3が受信する光信号の強度を示した図である。
図10においてPtxはOLTが送信する光信号の強度、PminはONU91が光信号を誤りなく受信するために最低限必要となる最小受信感度、P、P、PはそれぞれONU91-1、ONU91-2、ONU91-3が受信する光信号の強度である。伝送距離はOLT90と幹線ファイバ94の各地点との距離である。
図10に示すグラフは、Ptx=+4dBm、Pmin=-18dBm、幹線ファイバ14の伝送損失α=0.5dBm/km、直近の2つの等分岐光スプリッタ92間の距離D=10km、分岐ファイバ93の距離L=0kmとしたときの伝送距離と光強度の関係を示すグラフである。
OLT90が送信する光信号は幹線ファイバ14により伝送損失を受け、等分岐光スプリッタ92により分岐されるため、OLT90からの伝送距離が長いあるいは光信号が通過する等分岐光スプリッタ92が多いほどONU91が受信する光信号の強度は弱くなる。図11においてはP=-4dBm、P=-12dBm、P=-21dBmであり、P及びPはPminより大きいため、ONU91-1及びONU91-2はOLT90から正しく光信号を受信することができるが、PはPminよりも小さいためONU91-3はOLT90から光信号を正しく受信することができない。
より遠くまで光信号を伝送する手法として、分岐比が対称でない不等分岐光スプリッタを使用することが提案されている(例えば非特許文献1)。図11は不等分岐光スプリッタ95を使用する光通信システム100を示す図である。図11に示す光通信システム100は、図9に示す光通信システム100における等分岐光スプリッタ92を不等分岐光スプリッタ95に置き換えた構成である。不等分岐光スプリッタ95は1つの入力ポートと2つの出力ポートを備え、1つの入力ポートに入力される光信号を分岐し2つの出力ポートから出力する。不等分岐光スプリッタ95は等分岐光スプリッタ92と異なり、2つの出力ポートから出力される光信号の強度は必ずしも等しくない。
例えば、図11に示す例においては、不等分岐光スプリッタ95-1はOLT90から送信される光信号を分岐し、強度比2%の光信号をONU91-1に出力し、残りの強度比98%の光信号を不等分岐光スプリッタ95-2に出力する。不等分岐光スプリッタ95-2はOLT90側から送信される光信号を分岐し、強度比6%の光信号をONU91-2に出力し、残りの強度比94%の光信号を不等分岐光スプリッタ95-3に出力する。不等分岐光スプリッタ95-3はOLT90側から送信される光信号を分岐し、強度比20%の光信号をONU91-3に出力し、残りの強度比80%の光信号を不等分岐光スプリッタ95-4に出力する。
図11に示す光通信システム100において、OLT90に近い不等分岐光スプリッタ95は幹線ファイバ94に出力する光信号の強度が大きくなるように分岐比を調整することで、OLT90が送信する光信号が分岐されることでONU91が受信する光信号の強度が低下するのを抑えている。
図12は、図11に示される光通信システム100における伝送距離と光強度の関係を示すグラフである。図12における光スプリッタの分岐比以外の条件は図10のグラフと同一であり、Ptx=+4dBm、Pmin=-18dBm、幹線ファイバ14の伝送損失α=0.5dBm/km、直近の2つの等分岐光スプリッタ92間の距離D=10km、分岐ファイバ93の距離L=0kmである。図12において、P=-18dBmであり、P及びPもおよそ-18dBmである。そのため、ONU91-3もOLT90から正しく光信号を受信することができる。また、分岐ファイバ94を伝搬する光信号の強度を小さくすることで幹線ファイバ93を伝搬する光の強度を相対的に大きくすることができ、OLT90はより遠くのONU91に光信号を送信することができる。
不等分岐光スプリッタ95の最適の分岐比は、光通信システム100が備えるONU91の数や不等分岐光スプリッタ95の数、分岐ファイバ93の長さや幹線ファイバ94の長さによって変化し、これらが変化したときには不等分岐光スプリッタ95の分岐比を再度設定することが望ましい。しかし、これらが変化するたびに不等分岐光スプリッタ95を異なる分岐比の光スプリッタと交換することは維持費の増大につながる。この問題を解決する手段として、不等分岐光スプリッタ95として分岐比を製造後に変更できる光スプリッタ(例えば非特許文献2)を使用し,その分岐比を外部からの信号で遠隔制御することが考えられる。
非特許文献3には、受信した光を電気に変換することで電気エネルギーを生成することが開示されている。
P. Lafata et al., "Perspective Application of Passive Optical Network with Optimized Bus Topology", Journal of Applied Research and Technology", vol. 10, no.3, pp. 340-345, June 2012. Z. Yun et al., "A 1 × 2 Variable Optical Power Splitter Development", J. Lightw. Technol., vol. 24, no. 3, pp. 1566-1570, Mar. 2006. H. Ramanitra et al., "Optical access network using a self-latching variable splitter remotely powered through an optical fiber link", Optical Engineering, Vol. 46 (4), April 2007.
ただし、光スプリッタを外部からの信号で制御するためには、外部からの信号を受信し分岐比を変更するために電力を必要とする。そのため、各光スプリッタを駆動するための電源を各光スプリッタに確保する必要がある。
本発明の目的は、スプリッタごとに設置される電源を不要とする光給電システムを提供することにある。
本発明の一態様は、光給電部と、前記光給電部から光を入力可能に構成され、入力された光を分岐して出力する複数のドロップ部とを備え、前記光給電部は給電光を出力する給電光生成部と、前記ドロップ部は、前記給電光 を第1分岐光と第2分岐光とに分岐させ、前記第2分岐光を他の前記ドロップ部に出力する光スプリッタと、前記第1分岐光を光電変換する光電変換部と、前記光電変換により生じた電気により駆動し前記第1分岐光と前記第2分岐光の比である分岐比を制御する分岐比制御部とを備える光給電システム。
本発明によれば、スプリッタごとに設置される電源が不要になる。
第1の実施形態に係る光給電システムの構成を示す図である。 OTDRによる幹線ファイバの測定結果の一例である。 第1の実施形態に係るドロップ部の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る光給電部の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る光給電部10の構成を示す図である。 第2の実施形態に係るドロップ部の構成を示す図である。 第2の実施形態に係る第一光スプリッタの第二光合分波器への透過率と充電部の充電率の関係例を示す表である。 第2の実施形態に係る光給電部が充電部の充電率を確認する動作のフローチャートである。 光通信システムを示す図である。 ONUが受信する光信号の強度を示した図である。 不等分岐光スプリッタを使用する光通信システムを示す図である。 図11に示される光通信システムにおける伝送距離と光強度の関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
〈第1の実施形態〉
図1は、第1の実施形態に係る光給電システム1の構成を示す図である。
光給電システム1は、OLTとONUとの通信に用いる光通信システムに給電するために用いられる。光通信システムは、OLTをルートノードとし、光信号を分岐させるドロップ部を中間ノードとし、ONUをリーフノードとする木構造ネットワークを構成する。光給電システム1は、ドロップ部12を給電する。
光給電システム1は、光給電部10、ドロップ部12-1…12-N、分岐ファイバ13-1…13-N、幹線ファイバ14を備える。
以下では、ドロップ部12-1~…12-Nに共通する事項については、「ドロップ部12-1~…12-N」は、符号の一部が省略されて、「ドロップ部12」と表記される。また、「分岐ファイバ13-1~…13-N」も同様に、「分岐ファイバ13」と表記される。
幹線ファイバ14上には、ドロップ部12-1…12-Nが設けられる。分岐ファイバ13-1…13-Nはそれぞれ幹線ファイバ14上に設けられたドロップ部12と接続される。ドロップ部12は光給電部10側から送信される光信号を分岐して、接続される分岐ファイバ13と幹線ファイバ14に分岐した光信号を出力する。つまり、光給電システム1は、光給電部10をルートノードとし、ドロップ部12-1…12-(N-1)を中間ノードとし、ドロップ部12-Nをリーフノードとする木構造ネットワークを構成する。光給電システム1はドロップ部12に光を出力し、ドロップ部12が備える電池を充電するシステムである。光給電システム1が備える分岐ファイバ13、幹線ファイバ14は、それぞれ図6に示す光通信システム100が備える分岐ファイバ93、幹線ファイバ94に相当する。また、光給電システム1が備える光給電部10とドロップ部12はそれぞれ光通信システム100におけるOLT90と不等分岐光スプリッタ95を置き換えたものである。
光通信システムの設計者は、光給電システム1を用いて各ドロップ部12に給電し、光給電部10をOLTに置き換え、かつ、分岐ファイバ13のドロップ部12と接続している端点と逆の端点にONUを接続することで、光通信システムを構築することができる。
光給電システム1の使用例としては、光給電部10側にOLTが備えられており、光給電を行う際は光給電部10に幹線ファイバ14を接続し、光通信を行う際はOLTに幹線ファイバ14を接続するといった使用例が挙げられる。
《光給電部の構成》
光給電部10は、給電光生成部101、光ファイバ測定部102、第一光合分波器103、充電率判定部106を備える。
給電光生成部101は、給電光を第一光合分波器103に出力する。光ファイバ測定部102は、測定光を第一光合分波器103に出力し、ドロップ部12の分岐比を測定する。光ファイバ測定部102の例としてはOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が挙げられる。給電光の波長と測定光の波長は異なる。第一光合分波器103は、給電光生成部101及び光ファイバ測定部102から入力される光を合波し、ドロップ部12-1に出力する。また、ドロップ部12-1から入力される光を分波し、給電光生成部101及び光ファイバ測定部102に出力する。充電率判定部106は、光ファイバ測定部102の測定結果に基づいてドロップ部12により備えられる蓄電部126の充電率を判定する。
ドロップ部12は、光スプリッタを備え、入力される光を分岐する。ドロップ部12の詳細な構成は後述する。
ここで、光ファイバ測定部102による測定について説明する。図2は、OTDRによる幹線ファイバ14の測定結果の一例である。図2に示すグラフの横軸はOTDRからの距離、縦軸は測定光の強度を表す。OTDRは、測定光(光パルス信号)を出力し、光ファイバ内で散乱しOTDRに戻る後方散乱光を測定する。OTDRは、後方散乱光の強度から測定光の強度を算出する。また、OTDRは、測定光を出力した時刻と後方散乱光を検出した時刻との差に基づいて、散乱が生じた地点とOTDRとの距離を算出する。
OTDRから出力され幹線ファイバ14を伝搬する光は距離に応じて幹線ファイバ14による損失を受ける。幹線ファイバ14による損失は図2に示すグラフにおいて例えば右肩下がりの部分Aに表れる。また、ドロップ部12において光が分岐され一部の光が分岐ファイバ13に入射される。この分岐する点においてOTDRは損失を観測する。ドロップ部12による損失は図2に示すグラフにおいて、縦軸と平行に強度が下がっている部分Bに表れる。図2に示すグラフにおいて、Bで示される損失の局地的な変化はドロップ部12によるものである。そのため、光ファイバ測定部102は横軸を参照することで幹線ファイバ14の長さやドロップ部12が位置する地点を得ることができる。また、光ファイバ測定部102はBで示される強度の減衰量を測定することでドロップ部12における分岐比を得ることができる。
《ドロップ部の構成》
図3は、第1の実施形態に係るドロップ部12の構成を示す図である。ここではドロップ部12-1は、第一光スプリッタ121-1、第二光合分波器122-1、終端器123-1、第三光合分波器124-1、光電変換部125-1、蓄電部126-1、分岐比制御部127-1を備える。
第一光スプリッタ121-1は、光給電部10から入力される光を分岐し、分岐した光を第二光合分波器122-1及びドロップ部に出力する。第一光スプリッタ121-1のドロップ部12-2への透過率をSと定義し、第一光スプリッタ121-1の第二光合分波器122-1への透過率をTと定義する。透過率Sと透過率Tの和は1であり、S及びTは、いずれも0以上1以下である。第一光スプリッタ121-1の分岐比はS:Tと定義される。
第二光合分波器122-1は第一光スプリッタ121-1から入力される光を波長によって分波し、分波した光を第三光合分波器124-1及び終端器123-1に出力する。第二光合分波器122-1は、測定光を終端器123-1に出力するように設計される。
終端器123-1は、入力される測定光を終端する。
第三光合分波器124-1は第二光合分波器122-1から入力される光を波長によって分波し、分波した光を分岐ファイバ13-1及び蓄電部126-1に出力する。第三光合分波器124-1は、給電光を蓄電部126-1に出力するように設計される。
光電変換部125-1は、入力される光のエネルギーを電気エネルギーに変換する。光電変換部125-1は例えばフォトダイオードである。蓄電部126-1は光電変換部125-1により生成される電気エネルギーを蓄電する。蓄電部126-1は例えば充電池である。
分岐比制御部127-1は、第一光スプリッタ121-1の分岐比を制御する。分岐比制御部127-1は、蓄電部126-1に充電される電気エネルギーにより駆動する。分岐比制御部127-1は、例えば信号発生器である。分岐比制御部127-1は、また、あらかじめ第一光スプリッタ121-1の第二光合分波器122-1への透過率Tには、下限値Lが設定されることで透過率Tが極端に小さくなることを防ぐ。これにより、光電変換部125-1が電気エネルギーを生成できないために給電時間が増大してしまうことを防ぐことができる。
第二光合分波器122-1及び終端器123-1は分岐ファイバ13-1において測定光が散乱し、光ファイバ測定部102が光ファイバの距離や損失を測定できなくなるのを防ぐためにドロップ部12-1に備えられる。そのため、測定光が分岐ファイバ13-1に入射しても光ファイバ測定部102が光ファイバの距離や損失を測定できる場合には、ドロップ部は第二光合分波器122-1及び終端器123-1を備えなくてもよい。
ドロップ部12-1以外のドロップ部12の内部の構成はドロップ部12-1の内部の構成と同じであるが、外部との接続関係が異なる。例えば、ドロップ部12-2が備える第一光スプリッタ121-2はドロップ部12-1から入力される光を分岐し、分岐した光をドロップ部12-3及び第二光合分波器122-2に出力する。以下では便宜上第一光スプリッタ121の分岐比をS:Tとして説明するが、このことはすべてのドロップ部12において分岐比が等しいことを意味しない。ドロップ部12によって第一光スプリッタ121の分岐比はそれぞれ異なる値であってよい。
《第1の実施形態に係る充電方法》
次に給電光生成部101が給電光を出力し、蓄電部126の充電が完了するまでの光給電システム1の動作を説明する。図4は第1の実施形態に係る光給電システム1の動作を示すフローチャートである。給電開始時において、各ドロップ部12の第一光スプリッタ121の第二光合分波器122への透過率Tは下限値Lを下回らない任意の値をとる。初めに、給電光生成部101が給電光を出力する(ステップS101)。給電光は、幹線ファイバ14を介して各ドロップ部12に供給される。ドロップ部12の光電変換部125が給電光のエネルギーを電気エネルギーに変換し(ステップS201)、蓄電部126に電気エネルギーを供給する。これにより蓄電部126に電気が蓄電される(ステップS202)。分岐比制御部127が蓄電部126の充電が完了したかどうかを判定する(ステップS203)。蓄電部126の充電が完了した場合(ステップS203:YES)、分岐比制御部127は第一光スプリッタ121の透過率Tを下限値Lに設定する(ステップS204)。蓄電部126の充電が完了していない場合(ステップS203:NO)、ステップS201に処理を戻し、給電光による充電を継続する。
給電光生成部101がステップS101で給電光の出力を開始すると、光ファイバ測定部102は、測定光を出力する(ステップS102)。給電光と測定光の波長は異なるため、給電光生成部101による給電と光ファイバ測定部102による測定は同時に行うことができる。測定光は、第1光合分波器103により給電光と合波され、幹線ファイバ12へ供給される。幹線ファイバ12による後方散乱光は、第一光合分波器103において給電光の後方散乱光と測定光の後方散乱光とに分離される。光ファイバ測定部102は、測定光の後方散乱光に基づいて、各ドロップ部12の第一光スプリッタ121の透過率Tを算出する(ステップS102)。充電率判定部106が透過率Tが下限値Lであるか否かを判定する(ステップS103)。例えば充電率判定部106は透過率Tと下限値Lとの差が所定値未満であるか否かを判定する。算出された透過率Tが下限値Lであった場合(ステップS103:YES)、給電光生成部101は一定時間後に、蓄電部126の充電が完了したとみなし給電光の出力を終了する(ステップS104)。算出された透過率Tが下限値Lでなかった場合(ステップS103:NO)、処理をステップS102に戻す。
ステップS104において給電光生成部101が一定時間待機する理由は、充電が完了していないにもかかわらず透過率Tが下限に設定されている第一光スプリッタ121がある可能性があるためである。また、一定時間とは蓄電部126の充電が完了していない場合に、蓄電部126の充電が完了するまでに要する時間であり、給電光の強度から判断される時間である。透過率Tが下限値Lである場合にも給電光生成部101は一定時間給電光の出力を続けることで、蓄電部126の充電を確実に完了することができる。ただし、ここでいう「一定時間」は各ドロップ部12により異なる。例えば、光給電部10からドロップ部12の間に光が受ける損失が大きい場合、当該ドロップ部12に入射する給電光の強度は小さくなり、蓄電部126の充電が完了するまでに要する「一定時間」は長くなる。つまり、光給電部10は、各ドロップ部12の第一光スプリッタ121の分岐比、幹線ファイバ14における損失及び給電光の出力強度などから蓄電部126の充電が完了するまでに要する「一定時間」を計算し、その時間分だけ待機したのち、充電完了を判断する。
なお、光給電システム1がドロップ部12を複数個備えている場合は、全てのドロップ部12の透過率Tを測定し、ドロップ部12の透過率Tが全て下限になるまで給電光の出力を続ける。
すべての蓄電部126の充電が完了した後、光給電部10がOLTに置き換えられ、かつ、分岐ファイバ13のドロップ部12と接続している端点と逆の端点にONUを接続されることで、OLTとONUとの間で通信を行うことができる。
《作用・効果》
このように、第1の実施形態によれば、給電光生成部101が給電光を出力し、ドロップ部12の蓄電部126を充電する。蓄電部126の充電が完了すると分岐比制御部127は第一光スプリッタ121の第二光合分波器122への透過率Tを下限に設定する。光ファイバ測定部102により第一光スプリッタ121の透過率Tが下限に設定されていることを測定することにより、蓄電部126の充電が完了しているかどうかを判定する。これにより、ドロップ部12に電源を設置することなく、分岐比の設定をすることができる。
〈第2の実施形態〉
第1の実施形態においては、蓄電部126の充電が完了したときに分岐比制御部127が第一光スプリッタ121の透過率Tを下限値Lに設定する。その後、光給電部10が透過率Tが下限値Lであるか否かを判定し、蓄電部126の充電が完了したことを確認していた。第2の実施形態においては、分岐比制御部127が第一光スプリッタ121の透過率Tをより柔軟に蓄電部126の充電率に応じて設定する。
図5は、第2の実施形態に係る光給電部10の構成を示す図である。第2の実施形態に係る光給電部10は、第1の実施形態に係る光給電部10の構成に加え、制御信号生成部104及び第四光合分波器105を備える。
制御信号生成部104は、ドロップ部12を制御する制御信号を第四光合分波器105に出力する。
第四光合分波器105は、第一光合分波器103及び制御信号生成部104から入力される光を合波し、ドロップ部12-1に出力する。また、第四光合分波器105は、ドロップ部12-1から入力される光を分波し、第一光合分波器103及び制御信号生成部104に出力する。制御信号の波長と給電光の波長は異なる。
第2の実施形態に係る第一光合分波器103は、給電光生成部101及び光ファイバ測定部102から入力される光を合波し、第四光合分波器105に出力する。また、第一光合分波器103は、第四光合分波器105から入力される光を分波し、給電光生成部101及び光ファイバ測定部102に出力する。
図6は、第2の実施形態に係るドロップ部12の構成を示す図である。
第2の実施形態に係るドロップ部12は、第1の実施形態に係るドロップ部12の構成に加え、第五光合分波器128を備える。
第五光合分波器128は、第一光スプリッタ121、第二光合分波器122及び分岐比制御部127と接続される。第五光合分波器128は、第一光スプリッタ121から入力される光を波長によって分波し、分波した光を第二光合分波器122及び分岐比制御部127に出力する。第五光合分波器128は、光給電部10の制御信号生成部104が出力する制御信号を分岐比制御部127に出力する。第2の実施形態に係る分岐比制御部127には、第五光合分波器128より制御信号が入力される。
《分岐比の制御方法》
ここで分岐比制御部127の第一光スプリッタ121の分岐比の制御方法について説明する。
分岐比制御部127は、蓄電部126から電力の供給を受けて駆動する。蓄電部126の充電率が所定値(例えば、30%)未満である場合には、分岐比制御部127は蓄電部126からの電力の供給を受けず、スリープ状態となる。他方、蓄電部126の充電率が所定値以上である場合には、分岐比制御部127は、蓄電部126からの電力の供給を受け、蓄電部126の充電率により第一光スプリッタ121の分岐比S:Tを決定し制御する。また、分岐比制御部127が電力の供給を受けている場合に、分岐比を設定する制御信号を受信すると、充電率に関わらず、分岐比を制御信号が示す値に設定する。
すなわち、分岐比制御部127は蓄電部126の充電率がある決められた値以下であるとき第一光スプリッタ121の分岐比を制御しない。分岐比制御部127は蓄電部126の充電率がある決められた値以上であるとき第一光スプリッタ121の分岐比を制御する。
分岐比制御部127は、充電率に基づいて第一光スプリッタ121の分岐比を制御する場合、蓄電部126の充電率が大きいほど第一光スプリッタ121から第二光合分波器122への透過率Tを小さくする。分岐比制御部127は蓄電部126の充電が完了し充電率が100%であるとき、第二光合分波器122への透過率Tを予め設定された最小値に制御する。
図7は第2の実施形態に係る第一光スプリッタ121の第二光合分波器122への透過率と蓄電部126の充電率の関係例を示す表である。
蓄電部126の充電率が0%以上30%未満のとき、分岐比制御部127は第一光スプリッタ121の分岐比を制御しない。蓄電部126の充電率が30%以上100%以下のとき、分岐比制御部127は蓄電部126の充電率により第一光スプリッタ121の分岐比を制御する。蓄電部126の充電率が30%以上40%未満のとき、Tは0.4に制御され、充電率が40%以上60%未満のとき、Tは0.3に制御される。このようにして分岐比制御部127は蓄電部126の充電率が大きくなるにつれてTをより小さい値に制御する。蓄電部126の充電率が100%であるとき、Tを予め設定した下限値L(図7においては0.05)に制御する。
分岐比制御部127は、制御信号に基づいて第一光スプリッタ121の分岐比を制御する場合、制御信号が示す分岐比の値に従って、第一光スプリッタ121の分岐比を一定時間制御する。制御信号の受信から一定時間が経過すると、分岐比制御部127は、充電率に基づく分岐比の制御に処理を戻す。
ただし、蓄電部126の充電率が低く、分岐比制御部127が電力の供給を受けていない場合には、分岐比制御部127に制御信号が入力されたとしても第一光スプリッタ121の分岐比を制御しない。
図7の例において、蓄電部126の充電率が0%以上30%未満のとき、分岐比制御部127は第一光スプリッタ121の分岐比に対して制御信号に基づく制御を行わないが、充電率が30%以上100%以下のとき、分岐比制御部127は制御信号の情報に基づいて第一光スプリッタ121の分岐比を制御する。
分岐比制御部127は制御信号を受信し第一光スプリッタ121の分岐比を一定時間制御信号に基づいて制御した後、再び蓄電部126の充電率に基づいて第一光スプリッタ121の分岐比を制御する。
つまり、制御信号生成部104が異なる分岐比の情報を含む2つの制御信号を送信したときに、第一光スプリッタ121の分岐比が変化しなければ、分岐比制御部127が第一光スプリッタ121の分岐比を制御していないことが分かる。すなわち、分岐比制御部127がスリープ状態であることが分かる。他方、制御信号生成部104が異なる分岐比の情報を含む制御信号を送信したときに、第一光スプリッタ121の分岐比が変化すれば、分岐比制御部127が第一光スプリッタ121の分岐比を制御していることが分かる。なお、1つの制御信号による分岐比の変化の観察では、予め設定されていた分岐比がたまたま制御信号に係る分岐比と一致している場合に、充電率の判断を誤る可能性がある。
《第2の実施形態に係る充電方法》
図8は第2の実施形態に係る光給電部10が蓄電部126の充電率を確認する動作のフローチャートである。なお、ここでは単純化のためドロップ部12が1つである場合の光給電部10及びドロップ部12の動作について説明する。
給電開始時において、各ドロップ部12の第一光スプリッタ121の第二光合分波器122への透過率Tは下限値Lを下回らない任意の値をとる。初めに、給電光生成部101が給電光を出力する(ステップS300)。給電光は、幹線ファイバ14を介して各ドロップ部12に供給される。ドロップ部12の光電変換部125が給電光のエネルギーを電気エネルギーに変換し(ステップS401)、蓄電部126に電気エネルギーを供給する。これにより蓄電部126に電気が蓄電される(ステップS402)。
給電光生成部101がステップS300で給電光の出力を開始すると、光給電部10の制御信号生成部104が制御信号(第一制御信号)を送信する(ステップS301)。制御信号は、第四光合分波器105により給電光と合波され、幹線ファイバ12へ供給される。ドロップ部12の分岐比制御部127に制御信号が入力される(ステップS403)。ドロップ部12がスリープ状態でなければ、分岐比制御部127は、第一光スプリッタ121の分岐比を制御信号に基づいて制御する(ステップS404)。
光ファイバ測定部102は、測定光を出力する。測定光は、第1光合分波器103により給電光と合波され、幹線ファイバ12へ供給される。幹線ファイバ12による後方散乱光は、第一光合分波器103において給電光の後方散乱光と測定光の後方散乱光とに分離される。光ファイバ測定部102が測定光の後方散乱光に基づいて、ドロップ部12における透過率T(第一透過率)を測定する(ステップS302)。
次に制御信号生成部104が制御信号(第二制御信号)を送信する(ステップS303)。その後、制御信号生成部104が第一制御信号を送信した後と同様に、分岐比制御部127に制御信号が入力される(ステップS405)。ドロップ部12がスリープ状態でなければ、分岐比制御部127は、第一光スプリッタ121の分岐比を制御信号に基づいて制御する(ステップS406)。分岐比制御部127は、光ファイバ測定部102がドロップ部12における透過率T(第二透過率)を測定する(ステップS304)。なお、第二制御信号が示す分岐比は第一制御信号が示す分岐比と異なる。
充電率判定部106が第一透過率と第二透過率とが等しいか否かを判定する(ステップS305)。
第一透過率と第二透過率が等しい場合(ステップS305:YES)、充電率判定部106が分岐比制御部127がスリープ状態であると判定し、蓄電部126の充電率が一定値以下であると判定する(ステップS306)。第一透過率と第二透過率が異なる場合(ステップS305:NO)、充電率判定部106が分岐比制御部127が第一光スプリッタ121を制御しており、充電率が一定値以上であると判定する(ステップS307)。光ファイバ測定部102は、一定時間待機する(ステップS308)。
分岐比制御部127はステップS406の動作を行ってから一定時間後に蓄電部126の充電率に基づいて第一光スプリッタ121の分岐比を制御する(ステップS407)。光ファイバ測定部102は、一定時間待機後にドロップ部12における透過率T(第三透過率)を測定する(ステップS309)。第三透過率は第一光スプリッタ121の分岐比により決まるが、分岐比は蓄電部126の充電率により決定される値である。そのため、充電率判定部106は測定した第三透過率に基づいて蓄電部126の充電率を算出する(ステップS310)。充電率判定部106が算出される充電率から蓄電部126の充電が完了したか否かを判定する(ステップS311)。充電が完了している場合(ステップS311:YES)、給電光生成部101は給電光の出力を終了する(ステップS312)。充電が完了していない場合(ステップS311:NO)、処理をステップS301に戻す 。
以上の説明はドロップ部12が1つの場合であるが、複数のドロップ部12の蓄電部126の充電率を一度に判定することも可能である。この場合、光給電部10は透過率Tの測定結果によってドロップ部12ごとに充電率が一定値以下であるか以上であるか場合分けを行う。また、第2の実施形態では、制御信号と給電光の波長を異ならせることで、光給電部10が給電中に分岐比を制御するが、他の実施形態においては、光給電部10が給電光を変調することで、給電光を制御信号として機能させてもよい。この場合、給電光の波長と制御信号の波長は一致する。
《作用・効果》
このように第2の実施形態によれば、制御信号生成部104が異なる2種類の制御信号を出力し、光ファイバ測定部102がそれぞれの制御信号に対応するドロップ部12における損失を測定する。測定した2つの損失に基づいて、分岐比制御部127が第一光スプリッタ121の分岐比を制御しているか否かを判定する。分岐比制御部127が制御をしている場合、一定時間後に再度ドロップ部12における損失を測定することで蓄電部126の充電率を判定する。これにより、ドロップ部12の蓄電部126の充電率を光給電部10においてより細かく確認することができる。
〈第3の実施形態〉
第3の実施形態に係る光給電部10は、ドロップ部12における接続損失を測定する。
接続損失とは光ファイバの接続部分においてずれが生じたり間隙が生じたりすることに起因する光信号の損失である。接続損失が大きい場合、光ファイバ測定部102が測定する分岐比が実際の第一光スプリッタ121の分岐比と大きく異なることがあり、正確に充電完了の判定するうえで妨げとなる。そのため、第3の実施形態においては光給電部10がドロップ部12における分岐比を測定する前にドロップ部12における接続損失を測定し、その後接続損失を用いて測定する分岐比を補正することでより正確な値を算出する。
分岐比制御部127が第一光スプリッタ121の分岐比を制御可能であるとき、制御信号生成部104は制御信号を送信し、第一光スプリッタ121の分岐比をある値(透過率T=αとなる分岐比)にする。その後、光ファイバ測定部102はドロップ部12における損失を測定する。ここで測定される損失をβとする。βは第一光スプリッタ121の分岐による損失とドロップ部12における接続損失を合わせた損失である。光給電部10は、α及びβから接続損失を算出する。光給電部10は接続損失を測定した後、光ファイバ測定部102が測定する損失を接続損失により補正することで、第一光スプリッタ121の分岐比を算出する。
《作用・効果》
このように第3の実施形態によれば、光給電部10は接続損失を算出し、測定する損失を補正する。これにより、光給電部10はドロップ部12の第一光スプリッタ121の分岐比をより正確に得ることができる。
〈第4の実施形態〉
第4の実施形態に係る分岐比制御部127は、蓄電部126の充電率が100%になったときに第一光スプリッタ121の透過率Tが0となることと0より大きくなることを周期的に繰り返すように制御する。
光給電部10は、光ファイバ測定部102により分岐比が周期的に繰り返されることを検出することにより蓄電部126の充電が完了したことを判断する。各分岐比制御部127は蓄電部126が受信する給電光の強度の変化を検出することで、第一光スプリッタ121の分岐比の変化の周期を同期する。
光給電部10はすべての蓄電部126の充電率が100%になったと判断したとき、制御信号生成部104は第一光スプリッタ121の透過率Tが0より大きくなるタイミングで制御信号を送信する。分岐比制御部127は制御信号を受信すると第一光スプリッタの透過率Tを下限値Lに設定する。
《作用・効果》
このように第4の実施形態によれば、分岐比制御部127は、蓄電部126の充電率が100%になったときに第一光スプリッタ121の透過率Tが0となることと0より大きくなることを周期的に繰り返すように制御する。また、分岐比制御部127はT>0となるタイミングで制御信号を受信する。これにより、光給電システム1の充電効率を向上させ、かつ、ドロップ部12を制御することができる。
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1…光給電システム、10…光給電部、12…ドロップ部、13、93…分岐ファイバ、14、94…幹線ファイバ、101…給電光生成部、102…光ファイバ測定部、103…第一光合分波器、104…制御信号生成部、105…第四光合分波器、106…充電率判定部、121…第一光スプリッタ、122…第二光合分波器、123…終端器、124…第三光合分波器、125…光電変換部、126…蓄電部、127…分岐比制御部、128…第五光合分波器、90…OLT、91…ONU、92…等分岐光スプリッタ、95…不等分岐光スプリッタ

Claims (6)

  1. 光給電部と、
    前記光給電部から光を入力可能に構成され、入力された光を分岐して出力する複数のドロップ部とを備え、
    前記光給電部は給電光を出力する給電光生成部を備え、
    前記ドロップ部は、
    前記給電光を第1分岐光と第2分岐光とに分岐させ、前記第2分岐光を他の前記ドロップ部に出力する光スプリッタと、
    前記第1分岐光を光電変換する光電変換部と、
    前記光電変換により生じた電気により駆動し前記第1分岐光と前記第2分岐光の比である分岐比を制御する分岐比制御部とを備える
    光給電システム。
  2. 前記分岐比制御部は、前記給電光の強度に対する前記第1分岐光の強度の割合である透過率が一定値以上になるように、前記光スプリッタを制御する
    請求項1に記載の光給電システム。
  3. 前記ドロップ部は、前記給電光を光電変換することで生じた前記電気を蓄電する蓄電部を備え、
    前記ドロップ部の分岐比制御部は、前記蓄電部の充電率により、前記分岐比を設定し、
    前記光給電部は、
    前記分岐比を測定する光ファイバ測定部と、
    前記分岐比から前記蓄電部の充電率を判定する充電率判定部と
    を備える
    請求項1又は請求項2に記載の光給電システム。
  4. 前記光給電部は、前記ドロップ部に対して前記分岐比を制御するための制御信号として光信号を送信する制御信号生成部をさらに備え、
    前記充電率判定部は、前記分岐比から、前記分岐比制御部が前記分岐比を制御しているか否かを判定する
    請求項3に記載の光給電システム。
  5. 前記光給電部は前記ドロップ部における光信号の損失を算出し、前記損失に基づいて測定する分岐比を補正する
    請求項3又は請求項4に記載の光給電システム。
  6. 前記分岐比制御部は、前記蓄電部の充電が完了しているとき、前記給電光の強度に対する前記第1分岐光の強度の割合である透過率が異なる値を一定時間ごとに繰り返すように前記光スプリッタを制御する
    請求項3に記載の光給電システム。
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