JP7416341B2 - 振動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動を生じさせる振動装置に関する。
近年、タッチパネル等の入力機器において、利用者が押し込み操作を行った際に振動を伝えることで、利用者に押したことを実感させる触覚提示装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、圧電フィルムを用いて触覚フィードバックを利用者に与える触覚提示装置が提案されている。圧電フィルムは、電圧を加えることにより面方向に伸縮する。圧電フィルムが伸縮すると、圧電フィルムに接続された振動部が面方向に振動する。
国際公開2019/013164号
押し込み操作に対する触覚フィードバックを与えるためには、利用者が押し込み操作を行ったことを検出する構成が必要である。利用者の押し込み操作を検出するには、例えば押圧センサが用いられる。
しかし、電子機器には、押圧センサを配置するスペースが必要になる。また、押圧センサが押し込み操作を検出するための構造と、触覚フィードバックを与えるための構造とを両方とも検討する必要があり、設計が複雑になる。
そこで、本発明の目的は、別途押圧センサを配置する必要なく押し込み操作を検出することができ、押し込み操作に対する触覚フィードバックを与えることができる振動装置を提供することにある。
振動装置は、平板状の振動部と、前記振動部に接続される圧電フィルムと、圧電フィルムに接続される固定部と、振動部と固定部とを連結し、面方向に弾性変形して変位可能な連結部と、を備える。圧電フィルムは、張力をかけた状態で振動部と固定部とを架け渡し、振動部は、利用者が押し込み操作を行なう操作対象物に接続され、圧電フィルムは、操作対象物に対する押し込み操作により伸縮する。振動装置は、押し込み操作により圧電フィルムに発生する電気信号を検出し、圧電フィルムに電気信号を加えて圧電フィルムを面方向に振動させる制御部を備える。
制御部は、押し込み操作を検出し、かつ圧電フィルムを面方向に振動させる。したがって、振動装置は、別途押圧センサを配置する必要なく押し込み操作に対する触覚フィードバックを与えることができる。
振動装置は、別途押圧センサを配置する必要なく押し込み操作を検出することができ、押し込み操作に対する触覚フィードバックを与えることができる。
図1は、振動装置20を備える電子機器1の分解斜視図である。 図2は、図1のA-Aにおける断面図である。 図3は、振動装置20の上面図である。 図4は、振動装置20の斜視図である。 図5は、振動装置20の斜視図である。 図6は、操作対象物4が下方向に押し込まれた場合のA-A断面図である。 図7は、振動装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。 図8は、振動装置20aを備える電子機器1aの分解斜視図である。 図9は、振動装置20bの斜視図である。 図10は、振動装置20bおよび操作対象物4の平面図(一部透過図)である。 図11は、図10に示すB-B線の断面図である。
[振動装置の構造]
以下に、本発明の一実施形態に係る振動装置20の構造について図面を参照しながら説明する。図1は、振動装置20を備える電子機器1の分解斜視図である。図2は、図1のA-Aにおける断面図である。図3は、振動装置20の上面図である。図4及び図5は、振動装置20の斜視図である。
また、本明細書において、方向は以下のように定義される。平板形状を有する固定部22(図3参照)の法線方向を上下方向と定義する。また、振動装置20は、上下方向に見て、長方形状を有している。振動装置20の長辺が延びる方向を左右方向と定義する。振動装置20の短辺が延びる方向を前後方向と定義する。上下方向、左右方向及び前後方向は、互いに直交している。なお、本明細書における方向の定義は、一例である。従って、電子機器1及び振動装置20の実使用時における方向と本明細書における方向とが一致している必要はない。また、図1において上下方向が反転してもよい。同様に、図1において左右方向が反転してもよい。図1において前後方向が反転してもよい。
電子機器1は、例えば、パーソナルコンピュータである。図1では、パーソナルコンピュータのタッチパッド型の入力装置近傍を図示した。電子機器1は、図1及び図2に示すように、電子機器本体2、操作対象物4、電子機器本体6、クッション材8、接着部材10a,10b、スペーサ12a~12d、ねじ14a~14d,16及びセンサ/駆動回路50(図2参照)を備えている。
操作対象物4は、電子機器1の操作のためにユーザの身体の一部が接触する部材である。ユーザの身体の一部は、例えば、指である。操作対象物4は、タッチパッド型の入力装置である。操作対象物4は、平板形状を有している。操作対象物4は、上下方向に見て、左右方向に延びる長辺を有する長方形状を有している。ただし、操作対象物4の形状は、長方形状に限らない。ユーザは、操作対象物4を触ったり、操作対象物4を下方向に押し込みしたりすることにより、電子機器1の操作を行うことができる。
電子機器本体2は、電子機器1のパームレストである。パームレストとは、ユーザがキーボードやタッチパッド型の入力装置を操作する際に、ユーザの掌が接触する部分である。電子機器本体2は、操作対象物4の上に配置されている。電子機器本体2は、平板形状を有している。電子機器本体2には、上下方向に見て、左右方向に延びる長方形状の開口Op1が設けられている。開口Op1は、上下方向に見て、操作対象物4と重なっている。開口Op1の長辺の長さは、操作対象物4の長辺の長さより僅かに短い。開口Op1の短辺の長さは、操作対象物4の短辺の長さより僅かに短い。そのため、操作対象物4の一部が、開口Op1を介して、電子機器本体2から露出している。電子機器本体2は、例えば、SUS(Steel Use Stainless)により作製される。ただし、電子機器本体2は、例えば、樹脂により作製されていてもよい。
電子機器本体6は、後述する振動装置20のホルダーである。従って、電子機器本体6は、振動装置20を支持している。電子機器本体6は、操作対象物4の下に配置されている。電子機器本体6は、平板形状を有している。電子機器本体6は、上下方向に見て、左右方向に延びる長辺を有する長方形状を有している。電子機器本体6には、上下方向に見て、左右方向に延びる長方形状の開口Op2が設けられている。開口Op2は、上下方向に見て、操作対象物4と重なっている。開口Op2の長辺の長さは、操作対象物4の長辺の長さより僅かに短い。開口Op2の短辺の長さは、操作対象物4の短辺の長さより僅かに短い。そのため、操作対象物4は、上下方向に見て、開口Op2から上下方向及び左右方向にはみ出している。これにより、電子機器本体6は、上下方向(固定部22の法線方向)に見て、操作対象物4の少なくとも一部を囲んでいる。電子機器本体6は、例えば、SUS(Steel Use Stainless)により作製される。
クッション材8は、電子機器本体6の上主面に設けられている。従って、クッション材8は、操作対象物4の下に配置されている。クッション材8は、上下方向に見て、開口Op2の外縁に沿う形状を有している。従って、クッション材8は、上下方向に見て、長方形状の枠形状を有している。ただし、クッション材8の右辺の中央付近が切り欠かれている。また、クッション材8は、上下方向に見て、操作対象物4の外縁部と重なっている。操作対象物4は、クッション材8を介して、電子機器本体6上に載置されている。クッション材8は、例えば、粘着剤である。クッション材8は、クッション材8が外力を受けた時に変形しやすい材料により作成されている。これにより、操作対象物4は、電子機器本体6に対して強く拘束されず、振動し易い状態で電子機器本体6に固定されている。
スペーサ12a~12dは、電子機器本体2と電子機器本体6との上下方向の距離を一定に保つための部材である。スペーサ12a~12dは、上下方向に延びる中心軸を有する円柱形状を有している。スペーサ12aは、上下方向に見て、電子機器本体2,6の左前の角部に配置されている。スペーサ12bは、上下方向に見て、電子機器本体2,6の左後の角部に配置されている。スペーサ12cは、上下方向に見て、電子機器本体2,6の右前の角部に配置されている。スペーサ12dは、上下方向に見て、電子機器本体2,6の右後の角部に配置されている。
ねじ14aは、電子機器本体2、電子機器本体6及びスペーサ12aを固定している。ねじ14bは、電子機器本体2、電子機器本体6及びスペーサ12bを固定している。ねじ14cは、電子機器本体2、電子機器本体6及びスペーサ12cを固定している。ねじ14dは、電子機器本体2、電子機器本体6及びスペーサ12dを固定している。
振動装置20は、電子機器1に用いられる。振動装置20は、操作対象物4を振動させる。そこで、振動装置20は、操作対象物4の下に配置されている。そして、振動装置20は、操作対象物4に固定されている。振動装置20は、図3ないし図5に示すように、固定部22、振動部24、圧電フィルム26及び連結部28a,28bを備えている。
固定部22は、電子機器本体6に固定され、かつ、平板形状を有している。従って、固定部22は、上主面及び下主面を有している。固定部22は、T字形状を有している。具体的には、固定部22は、固定部本体部222及び固定部突出部224を含んでいる。固定部本体部222は、上下方向に見て、前後方向に延びる長辺を有する長方形状を有している。固定部突出部224は、上下方向に見て、左右方向に延びる長辺を有する長方形状を有している。固定部突出部224の左端は、固定部本体部222の前後方向の中央に接続されている。
固定部突出部224は、電子機器本体6に固定されている。具体的には、固定部突出部224は、ねじ16により電子機器本体6に固定される。なお、固定部突出部224の固定には、ねじ16の代わりに両面テープが用いられてもよい。
振動部24は、平板形状を有している。従って、振動部24は、上主面及び下主面を有している。振動部24は、上下方向(固定部22の法線方向)に見て、固定部22の周囲に配置されている。より詳細には、振動部24は、上下方向(固定部22の法線方向)に見て、固定部22の一部を囲んでいる。本明細書において、「振動部24が固定部22の一部を囲んでいる」とは、振動部24が、固定部22の一部の周囲を周回していることである。ただし、振動部24は、枠形状を有していてもよいし、枠形状の一部が切り欠かれた形状を有していてもよい。本実施形態では、振動部24は、長方形状の枠形状の一部が切り欠かれた形状を有している。振動部24の右辺の中央付近が切り欠かれている。以下では、振動部24により囲まれている領域を包囲領域A1と定義する。
固定部本体部222は、上下方向(固定部22の法線方向)に見て、包囲領域A1内に配置されている。固定部本体部222は、包囲領域A1の右端部に配置されている。ただし、固定部本体部222は、振動部24と接触していない。固定部突出部224は、上下方向(固定部22の法線方向)に見て、包囲領域A1から突出している。固定部突出部224は、振動部24の右辺の中央付近に設けられた切り欠きを左右方向に通過している。ただし、固定部突出部224は、振動部24と接触していない。
振動部24は、操作対象物4に固定されている。具体的には、接着部材10a,10bは、振動部24の上主面に設けられている。接着部材10aは、振動部24の前辺に沿って左右方向に延びている。接着部材10bは、振動部24の後辺に沿って左右方向に延びている。接着部材10a,10bは、操作対象物4の下主面に貼り付けられる。これにより、振動部24は、操作対象物4に固定されている。その結果、操作対象物4は、上下方向(固定部22の法線方向)に見て、振動部24の少なくとも一部及び固定部本体部222の少なくとも一部と重なっている。接着部材10a,10bは、例えば、両面テープである。
連結部28a,28bは、振動部24と固定部22とを連結している。連結部28a,28bが弾性変形することにより振動部24が固定部22に対して左右方向(固定部22の法線方向に直交する直交方向)に変位する。より詳細には、連結部28a,28bは、上下方向に見て、包囲領域A1内に配置されている。連結部28aは、前後方向に延びる線形状を有している。連結部28aの前端は、振動部24の前辺の右端部に接続されている。連結部28aの後端は、振動部24の前辺の左端部に接続されている。連結部28bは、前後方向に延びる線形状を有している。連結部28bの後端は、振動部24の後辺の右端部に接続されている。連結部28aの前端は、振動部24の後辺の左端部に接続されている。連結部28a,28bの線幅は細い。従って、連結部28a,28bは、容易に弾性変形できる。これにより、振動部24は、固定部22に対して左右方向に変位できる。
以上のような固定部22、振動部24及び連結部28a,28bは、1枚の金属板により形成されている。また、金属板は、ポリイミド等の樹脂によりコーティングされていてもよい。これにより、金属板に絶縁処理が施される。ただし、固定部22、振動部24及び連結部28a,28bは、単一の部材であれば、金属以外の材料(例えば、アクリル樹脂、PET、ポリカーボネイト、ガラスエポキシ、FRP、金属、又はガラス等)により作製された部材であってもよい。
圧電フィルム26は、振動部24及び固定部22に固定されている。圧電フィルム26は、上主面及び下主面を有している。圧電フィルム26は、上下方向に見て、左右方向に延びる長辺を有する長方形状を有している。圧電フィルム26は、固定部22及び振動部24の下に配置されている。圧電フィルム26は、固定部本体部222に固定されている。具体的には、圧電フィルム26の上主面の右端部は、両面テープ30aにより固定部本体部222の下主面に固定されている。圧電フィルム26の上主面の左端部は、両面テープ30bにより振動部24の左辺の下主面に固定されている。このとき、固定部本体部222が左方向に圧電フィルム26により引っ張られ、かつ、振動部24の左辺が右方向に圧電フィルム26により引っ張られるように、圧電フィルム26が固定部本体部222と振動部24の左辺との間に張り渡される。従って、圧電フィルム26には、圧電フィルム26が左右方向に縮むような張力が発生している。
圧電フィルム26は、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)により作製されたフィルムである。ただし、圧電フィルム26は、例えば、キラル高分子により作製されたフィルムであってもよい。キラル高分子は、ポリ乳酸を含む。ポリ乳酸は、L型ポリ乳酸(PLLA)又はD型ポリ乳酸(PDLA)等を含む。
例えば、PVDFは、面方向の伸縮に応じたd31成分と、厚み方向の伸縮に応じたd33成分とを出力する。圧電フィルム26の上主面及び圧電フィルム26の下主面のそれぞれには、不図示の電極が設けられている。圧電フィルム26の両主面の電極のうちいずれか一方は基準電位(グランド電位)であり、他方は、検出用電極である。
センサ/駆動回路50は、圧電フィルム26の両主面の電極に電気的に接続されている。センサ/駆動回路50は、圧電フィルム26のd31成分を検出する。
図6は、操作対象物4を下方向に押し込まれた場合のA-A断面図である。ユーザが操作対象物4を下方向に押し込む操作を行うと、操作対象物4および該操作対象物4に接続されている振動装置20は、下方向に移動する。振動装置20は、固定部22で電子機器本体6に固定されている。また、振動装置20の振動部24は操作対象物4に接続されている。したがって、ユーザが操作対象物4を下方向に押し込む操作を行うと、振動装置20のうち固定部22は下方向に移動せず、振動部24が下方向に移動する。圧電フィルム26の第1端(上主面の左端部)は固定部22に接続され、第2端は振動部24に接続されている。したがって、ユーザが操作対象物4を下方向に押し込む操作を行うと、圧電フィルム26の第2端側だけが下方向に移動するため、圧電フィルム26は面方向に伸張する。センサ/駆動回路50には、圧電フィルム26の伸張に応じて出力されたd31成分の電圧が検出される。
センサ/駆動回路50は検出された電圧値が所定の閾値を超えた場合に、操作対象物4に対する押し込み操作がなされたと判断し、圧電フィルム26の検出用電極に電圧を印加する。つまり、圧電フィルム26の検出用電極は、電圧印加用の電極にもなる。圧電フィルム26は、当該電気信号に応じて、左右方向に伸縮する。圧電フィルム26は、電気信号が加えられることにより振動部24を固定部22に対して左右方向(直交方向)に振動させる。なお、ポリ乳酸は、電気信号の電圧に応じてずり変形する。従って、圧電フィルム26にポリ乳酸が用いられた場合、圧電フィルム26の延伸方向が左右方向に対して45°±10°程度傾くように、フィルムが裁断される。これにより、圧電フィルム26は、左右方向に伸縮することができる。
図7は、振動装置20の構成を示すブロック図である。センサ/駆動回路50は、MCU(Micro Controller Unit)503、およびドライバIC504を備えている。MCU503およびドライバIC504は、圧電フィルム26の電極に電気的に接続されている。タッチパネル501は、操作対象物4に内蔵されている。タッチパネル501は、例えば静電容量式のタッチセンサである。タッチパネルIC502は、ユーザが操作対象物4に触れた場合にタッチパネル501で発生する静電容量の変化を検出し、操作対象物4に対するタッチ操作およびタッチ位置等を検出する。
MCU503は、圧電フィルム26から出力される電圧を検出する。圧電フィルム26とMCU503の間に適宜、増幅回路やインピーダンス変換回路等を入れることもできる。ユーザが操作対象物4を下方向に押し込む操作を行うと、MCU503は、圧電フィルム26の伸張に応じて出力されたd31成分の電圧を検出する。また、ユーザは、操作対象物4を下方向に押し込む際、操作対象物4に対するタッチ操作を行っているため、タッチパネルIC502は、タッチ操作を検出する。MCU503は、タッチパネルIC502でタッチ操作を検出し、かつ圧電フィルム26で検出された電圧値が所定の閾値を超えた場合に、操作対象物4に対する押し込み操作がなされたと判断する。MCU503は、タッチパネルIC502でタッチ操作を検出しても圧電フィルム26で検出された電圧値が所定の閾値未満である場合、操作対象物4に対する押し込み操作がなされていないと判断する。また、MCU503は、圧電フィルム26で検出された電圧値が所定の閾値を超えた場合でもタッチパネルIC502でタッチ操作を検出しない場合、操作対象物4に対する押し込み操作がなされていないと判断する。これにより、MCU503は、例えば操作対象物4に障害物が当たった場合等、押し込み操作以外の操作を誤認識することがない。
MCU503は、押し込み操作がなされたと判断した場合に、ドライバIC504に対して、電気信号を出力する指示を行う。ドライバIC504は、圧電フィルム26の電極に電圧を印加する。
[効果]
振動装置20は、振動をより効率的にユーザに伝達できる。例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を用いた振動子は、上下方向に振動するため、ユーザが指で押す力により振動が阻害される。また、PZTは、強い外力により割れる問題がある。しかし、本実施形態の振動装置20では、ユーザが操作対象物4を押す方向が上下方向であり、振動方向が左右方向であり、異なる方向である。そのため、指で押す力により、振動が阻害されることがない。また、圧電フィルムは、PZTのように外力により割れるおそれもない。
また、固定部22は、電子機器本体6に固定されている。振動部24は、操作対象物4に固定されている。そして、圧電フィルム26は、電気信号が圧電フィルム26に加えられることにより振動部24を固定部22に対して左右方向に振動させる。これにより、振動部24の振動は、ユーザの身体の一部が接触する操作対象物4に直接に伝達される。その結果、振動装置20は、振動をより効率的にユーザに伝達できる。
振動装置20は、振動をより効率的にユーザに伝達できる。より詳細には、振動部24は、上下方向に見て、固定部22の周囲に配置されている。そのため、振動部24の周囲に固定部22が存在しない。その結果、振動部24の外周部の設計が、固定部22による制約を受けにくい。すなわち、振動部24の設計自由度が高くなる。その結果、振動部24が振動しやすい構造に振動部24を設計することが容易になる。よって、振動装置20によれば、振動をより効率的にユーザに伝達できる。
振動装置20では、固定部22、振動部24及び連結部28a,28bは、1枚の金属板により形成されている。これにより、1枚の金属板を打ち抜き加工することにより固定部22、振動部24及び連結部28a,28bを形成できる。その結果、固定部22、振動部24及び連結部28a,28bを容易に形成できる。
振動装置20によれば、電子機器1の小型化を図ることができる。より詳細には、電子機器本体6は、上下方向に見て、操作対象物4の少なくとも一部を囲んでいる。操作対象物4は、上下方向に見て、振動部24の少なくとも一部及び固定部本体部222の少なくとも一部と重なっている。これにより、振動装置20の大部分は、上下方向に見て、操作対象物4と重なる。その結果、電子機器1の小型化が図られる。
本実施形態の振動装置20は、押圧センサを別途設けることなく、押し込み操作を検出して、該押し込み操作に対する触覚フィードバックを与えることができる。本実施形態の振動装置20の圧電フィルム26は、押圧検出用の電極と、電圧印加用の電極を分けていない。そのため、圧電フィルム26は、電極の面積を大きくすることができる。よって、本実施形態の振動装置20は、押し込み操作に対する感度を高くすることと、振幅を大きくすることを両立できる。
なお、振動装置20の構造は、操作対象物4に対する押し込み操作に応じて圧電フィルム26が伸縮する構造であればどの様な構造であってもよい。
(変形例1)
以下に、変形例1に係る振動装置20aについて図面を参照しながら説明する。図8は、振動装置20aを備える電子機器1aの分解斜視図である。
電子機器1aは、操作対象物4の構造、及び、振動装置20aが電子機器本体2に固定されている点において電子機器1と相違する。以下に、これらの相違点を中心に電子機器1aについて説明する。
操作対象物4は、ガラス板、タッチパッド型の入力装置及び液晶パネルが上から下へとこの順に重ねられた構造を有する。操作対象物4は、表示機能を有するタッチパッド型の入力装置である。
振動装置20aは、電子機器本体2に固定されている。より詳細には、固定部突出部224は、電子機器本体2に固定されている。固定部突出部224は、ねじ16により電子機器本体2に固定される。なお、固定部突出部224の固定には、ねじ16の代わりに両面テープが用いられてもよい。電子機器1aのその他の構造は、電子機器1と同じであるので説明を省略する。
固定部突出部224は、上下方向に見て、包囲領域A1から突出している。これにより、固定部突出部224の一部の上又は下には、操作対象物4及び振動部24が存在しなくなる。その結果、固定部突出部224は、電子機器1のように電子機器本体6に固定されることもでき、電子機器1aのように電子機器本体2に固定されることもできる。
この様な構造であっても、操作対象物4を押し込んだ場合に、振動装置20aが下方向に移動し、圧電フィルム26が伸張する。そのため、振動装置20aも、押圧センサを別途設けることなく、押し込み操作を検出して、該押し込み操作に対する触覚フィードバックを与えることができる。
なお、振動装置20,20aにおいて、固定部22、振動部24及び連結部28a,28bは、一つの部材により形成されていなくてもよい。すなわち、固定部22と振動部24とは、ばねやゴム等のような弾性体である連結部28a,28bにより連結されていてもよい。
なお、振動装置20,20aにおいて、固定部22は、固定部突出部224を含んでいなくてもよい。この場合、固定部本体部222が電子機器本体2又は電子機器本体6に固定される。
なお、振動装置20,20aにおいて、開口Op2は必須の構成要件ではない。例えば、クッション材8の厚さが振動装置20の厚さよりも大きければよい。これにより、ユーザが押圧した際に、振動装置20が電子機器本体6に接触して振動が阻害されない。また、開口Op2が存在しない場合、電子機器1,1aの厚みは大きくなるものの、電子機器1,1aの外部からの熱やノイズ等による圧電フィルム26への影響は軽減される。
なお、振動装置20,20aにおいて、開口Op2の代わりに窪みが設けられていてもよい。窪みが設けられた振動装置20,20aも、開口Op2が設けられた振動装置20,20aと同じ作用効果を奏することができる。また、窪みが設けられた振動装置20,20aにおいても、振動装置20,20aの厚みが小さくなる。
振動装置20の内の固定部22を除く部分(長方形の部分)の全体は、上下方向に見て、開口Op2と重なることが好ましい。ユーザが押圧した際に、振動装置20が電子機器本体6に接触して、振動部24の振動が阻害されることが抑制される。
なお、振動装置20,20aにおいて、振動部24は、長方形状の枠形状の一部が切り欠かれた形状でなくてもよい。振動部24は、上下方向に見て、固定部22の周囲に配置されていればよい。振動部24は、例えば、前辺及び後辺を有し、左辺及び右辺を有さない構造であってもよい。すなわち、振動部24は、左右方向に延びる2本の長方形状の部材であってもよい。
本実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、振動装置の構造は、以下の様な変形例2に係る構造であってもよい。
(変形例2)
以下に、変形例2に係る振動装置20bについて図面を参照しながら説明する。図9は、振動装置20bの斜視図である。図10は、振動装置20bおよび操作対象物4の平面図(一部透過図)である。図11は、図10に示すB-B線の断面図である。
振動装置20bは、平面視して固定部22が振動部24の一部を囲んでいる点で振動装置20,振動装置20aと異なる。固定部22は、電子機器本体に固定される。
振動部24は、平面視して固定部22により囲まれている包囲領域内に配置されている振動本体部24Aと、平面視して固定部22に囲まれている包囲領域から突出している振動突出部24Bを備える。
振動突出部24Bは、操作対象物4に接続される。圧電フィルム26は、振動本体部24Aの下方向の主面と、固定部22の下方向の主面に接続されている。
この様な構造では、操作対象物4を押し込むと、振動突出部24Bが下方向に移動し、振動本体部24Aも下方向に移動する。振動本体部24Aが下方向に移動すると、圧電フィルム26の張力が緩み、圧電フィルム26は面方向に収縮する。したがって、この様な構造であっても、操作対象物4を押し込んだ場合に、センサ/駆動回路50には、圧電フィルム26の収縮に応じて出力されたd31成分の電圧が検出される。そのため、振動装置20bも、押圧センサを別途設けることなく、押し込み操作を検出して、該押し込み操作に対する触覚フィードバックを与えることができる。
振動装置20bも、平板状の振動部24と、前記振動部24に接続される圧電フィルム26と、前記圧電フィルム26に接続される固定部22と、前記振動部24と前記固定部22とを連結し、面方向に弾性変形して変位可能な連結部28a,28bと、を備える。圧電フィルム26は、張力をかけた状態で前記振動部24と前記固定部22とを架け渡し、前記振動部24は、利用者が押し込み操作を行なう操作対象物4に接続され、前記圧電フィルム26は、前記操作対象物4に対する押し込み操作により伸縮する。振動装置20bは、前記押し込み操作により前記圧電フィルム26に発生する電気信号を検出し、前記圧電フィルム26に電気信号を加えて前記圧電フィルム26を前記面方向に振動させる制御部(センサ/駆動回路50)を備える。
変形例2において、固定部22は、枠状部材を示したが、枠状である必要はない。固定部22は、圧電フィルムと振動部に接続され、圧電フィルムと振動部を固定できるものであればどの様な形状であってもよい。また、振動部の形状も変形例2に示した形状に限らない。振動部は、圧電フィルムに接続され、圧電フィルムの振動に応じて振動するものであればどの様な形状であってもよい。
1,1a…電子機器
2,6…電子機器本体
4…操作対象物
8…クッション材
10a,10b…接着部材
12a,12b,12c,12d…スペーサ
20,20a,20b…振動装置
22…固定部
24…振動部
24A…振動本体部
24B…振動突出部
26…圧電フィルム
28a,28b…連結部
30a,30b…両面テープ
50…駆動回路
222…固定部本体部
224…固定部突出部
501…タッチパネル
502…タッチパネルIC
503…MCU
504…ドライバIC

Claims (4)

  1. 平板状の振動部と、
    前記振動部に接続される圧電フィルムと、
    前記圧電フィルムに接続される固定部と、
    前記振動部と前記固定部とを連結し、面方向に弾性変形して変位可能な連結部と、
    を備えた振動装置であって、
    前記圧電フィルムは、張力をかけた状態で前記振動部と前記固定部とを架け渡し、
    前記振動部は、利用者が押し込み操作を行なう操作対象物に接続され、
    前記圧電フィルムは、前記操作対象物に対する押し込み操作により伸縮し、
    該振動装置は、前記押し込み操作により前記圧電フィルムに発生する電気信号を検出し、前記圧電フィルムに電気信号を加えて前記圧電フィルムを前記面方向に振動させる制御部を備え
    前記固定部は、電子機器本体に固定され、
    前記振動部は、平面視して前記固定部の周囲に配置される、
    振動装置。
  2. 前記振動部は、平面視して前記固定部の一部を囲んでおり、
    前記固定部は、平面視して前記振動部により囲まれている包囲領域内に配置されている固定部本体部と、前記固定部の法線方向に見て、前記包囲領域から突出している固定部突出部と、を含んでおり、
    前記圧電フィルムは、前記固定部本体部に固定されており、
    前記固定部突出部は、前記電子機器本体に固定される、
    請求項に記載の振動装置。
  3. 前記固定部、前記振動部および前記連結部は、1枚の金属板により形成されている、
    請求項1または請求項2に記載の振動装置。
  4. 前記制御部は、前記面方向に対して垂直な方向の前記押し込み操作により前記振動部を振動させる、請求項1または請求項2に記載の振動装置。
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