JP7415613B2 - 建造物 - Google Patents

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Description

本発明は、建造物に関する。
建造物の内部を外部の冷気または熱気から遮断するため、建造物の外壁部分に断熱パネルを設けることが広く行われている。
特許文献1には、このような断熱パネルとして、枠体と、枠体の開口部に設けられた第1の断熱部と、第1の断熱部に接するように第1の断熱部の外側に設けられた軟質の断熱材からなる第2の断熱部と、を有する断熱パネルが開示されている。特許文献1に記載の建造物では、隣り合う柱の間に第2の断熱部が位置するように断熱パネルが設けられている。
特開2014-173256号公報
この建造物において、柱を補強するブレース材、横架材等の補強材が柱の間に架け渡すように設けられている場合、柱の間のスペースにおける補強材の周りに第2の断熱部を詰め込むことが考えられる。このとき、第2の断熱部が補強材から受ける反力は、第1の断熱部を枠体から押し出す方向に作用し、第1の断熱部に接するように枠体に対して内装パネルが設けられている場合には、内装パネルに凹凸が生じるおそれがある。
このような第2の断熱部による第1の断熱部の枠体からの押し出しおよびそれに伴う内装パネルの凹凸を抑制する方法として、第2の断熱部の密度を小さくしたり、厚さを薄くしたりすることにより、第2の断熱部が補強材から受ける反力を小さくし、第1の断熱部を枠体から押し出す方向に作用する力を小さくする方法が考えられる。しかし、これらの方法では、断熱パネルによる建造物の断熱性を低下させることとなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、建造物の断熱性の低下を抑制しつつ、内装パネルにおける凹凸の発生を抑制することができる建造物を提供することにある。
本発明者らは、種々検討した結果、上記目的は、以下の発明により達成されることを見出した。
本発明の一局面に係る建造物は、複数の柱と、前記柱を補強するため隣り合う前記柱に架け渡すように設けられた補強材と、を有する躯体と、前記柱の内側に設けられているとともに、開口を有する枠体と、前記枠体の前記開口内に充填された第1の断熱部と、前記第1の断熱部よりも高い柔軟性を有するとともに隣り合う前記柱の間において前記補強材の周囲に設けられた第2の断熱部と、前記第2の断熱部よりも硬質の第3の断熱部であって、前記第1の断熱部から外側に延びるとともに前記枠体よりも外側の位置で前記第2の断熱部に接続された第3の断熱部と、を有し、前記枠体は内側から外側に向かう方向に見て前記柱と重なる部分を有しており、前記第3の断熱部は、前記第1の断熱部よりも厚く、かつ内側から外側へ向かう方向において前記柱と前記枠体との間の領域にのみ配置されている。
上記の建造物は、第1の断熱部および第2の断熱部に加えて、これらの断熱部の間に設けられた第3の断熱部を有する。第3の断熱部は、第2の断熱部よりも硬質であり、第3の断熱部を設けることによって、第2の断熱部の内側に第1の断熱部のみが設けられている場合と比較して、第2の断熱部の内側に存在する断熱部(第1の断熱部および第3の断熱部)を厚くすることができる。これにより、第1の断熱部の内側面には補強材の形状の影響が現れにくくなる。そのため、上記の建造物では、建造物の断熱性の低下を抑制しつつ、第1の断熱部に接するように枠体に対して設けられた内装パネルにおける凹凸の発生を抑制することができる。
上記の建造物において、前記第3の断熱部は、内側から外側に向かう方向に見て前記枠体の一部に重なる部分を有していてもよい。
この態様では、第2の断熱部の補強材から受ける反力の一部は、第3の断熱部を介して当該枠体に負担される。また、第1の断熱部と第3の断熱部とを合わせたものの曲げ剛性は、第1の断熱部単独の場合に比べて高くなる。これらのことから、補強材から受ける反力が第2の断熱部に発生しても、第1の断熱部および第3の断熱部の変形が抑制される。これにより、第1の断熱部の枠体からの押し出しが抑制され、内装パネルにおける凹凸の発生をより抑制することができる。
上記の建造物において、前記枠体は、前記開口を取り囲む外枠と、前記開口を2つの領域に区画するように前記外枠の2つの部分に跨がって設けられた1本の中桟をさらに有し、前記第1の断熱部は、前記開口の2つの領域にそれぞれ充填された断熱片を有し、前記第3の断熱部は、内側から外側に向かう方向に見て前記開口の各領域および前記中桟に重なる部分を有していてもよい。
この態様では、第2の断熱部が補強材から受ける反力の一部は、第3の断熱部を介して中桟に負担される。そのため、第2の断熱部が補強材から反力を受けても、第3の断熱部はより変形しにくくなる。これにより、第1の断熱部の枠体からの押し出しが抑制される。
上記の建造物は、前記躯体および前記第2の断熱部の外側に設けられた外壁パネルをさらに備え、前記外壁パネルと前記第2の断熱部との間に通気用の空間が設けられていてもよい。
この態様では、外壁パネルと第2の断熱部との間で滞留した湿気による建造物を構成する各部材の腐朽、腐食等による劣化を抑制することができるため、建造物の耐久性を向上させることができる。また、第1の断熱部、第2の断熱部および第3の断熱材は、湿度による劣化によって断熱性が低下するおそれがあるが、通気用の空間を設けることによって、これらの各断熱部の断熱性の低下を抑制することができ、建造物の断熱性を長期間にわたって維持することができる。
上記の建造物において、前記枠体の内側の面に、前記開口を覆うように防湿シートが設けられていてもよい。
この態様では、枠体の内側の面、すなわち枠体の第2の断熱部および第3の断熱部と反対の面に防湿シートが設けられている。夏季のように建造物の外部の温度および湿度が建造物の室内の温度および湿度よりも高い場合には、防湿シートにより、建造物の外部から湿度の高い空気が室内側へ流入するのが抑制されるため、防湿シートの内側の構成(内装パネル)での湿度の上昇が抑制されており、室内の温度の影響で防湿シートの内側の構成が冷却されてもその構成における結露の発生が抑制される。一方、冬季のように建造物の室内の温度および湿度が建造物の外部の温度および湿度よりも高い場合には、防湿シートにより、建造物の室内から第1~第3の断熱部への湿度の高い空気の流入が抑制される。そのため、冬季において、外部の温度の影響によって第1~第3の断熱部が冷却されても、防湿シートによってこれらの断熱部での湿度の上昇が抑制されており、これらの断熱部における結露の発生が抑制される。
上記の建造物では、第2の断熱部が補強材から受ける反力による第1の断熱部の枠体からの押し出しが抑制されているため、安定して防湿シートが枠体に設けられた状態を維持することができ、安定して防湿シートの内側の構成および第1~第3の断熱部における結露の発生が抑制される。
上記の建造物は、前記第3の断熱部を前記枠体に固定するための第1の固定部材を有し、前記第1の固定部材は、軸線方向に延び、前記第3の断熱部を貫通することにより前記第3の断熱部から前記第1の固定部材が抜けるのを抑制した状態で、前記枠体にねじ込まれる第1の延伸部と、前記第1の延伸部から前記軸線方向と直交する方向に張り出し、前記第1の延伸部が前記第3の断熱部を貫通した状態で、前記枠体との間で前記第3の断熱部を挟む第1の頭部と、を有し、前記第1の延伸部は、前記軸線方向に延びる第1の本体部と、前記第1の本体部の周面に設けられ、前記軸線方向と直交する方向に突出して前記第3の断熱部を抜け止めするための第1の突起部と、前記第1の本体部から前記第1の頭部と反対側に延びるとともに前記枠体にねじ込むためのおねじと、を有し、前記第1の突起部は、前記枠体に対向する第1の面と、前記第1の頭部に対向する第2の面と、前記第1の面の頂部と前記第2の面の頂部とを接続する第1の接続部と、を有し、前記第1の面の前記軸線方向に対して前記第1の頭部側に開く角度は、45°よりも小さく、前記第2の面の前記軸線方向に対して前記枠体側に開く角度は、45°よりも大きく、前記軸線方向と直交する方向から見て、前記第1の接続部は、前記第1の面を延長した線よりも内側に位置し、かつ前記第1の面の頂部を通り前記軸線と平行な線の上または外側に位置し、前記おねじの最大外径は、前記第1の突起部の最大外径よりも小さくてもよい。
この態様では、第1の固定部材を第3の断熱部に押し込み、さらに第1の固定部材の先端のおねじを枠体にねじ込むことにより、第3の断熱部を枠体に固定することができる。また、おねじによって第3の断熱部に設けられた穴の内周面を、第1の突起部で均し、第1の固定部材から第3の断熱部が抜けにくい状態とし、枠体と第3の断熱部とを安定して固定することができる。
具体的には、第1の固定部材では、おねじの最大外径は、第1の突起部の最大外径よりも小さく、おねじによって第3の断熱部に設けられた穴の内周面に第1の突起部が接触しながら押し込まれる。ここで、第1の突起部の第1の面の軸線方向に対して第1の頭部側に開く角度が45°よりも小さく、一般的なねじのねじ山の当該第1の面に相当する面の傾き(約60°以上)に比べて小さい。そのため、第1の固定部材を第3の断熱部に押し込んだ際に、第1の面から第3の断熱部に加わる力のうち、押し込み方向と直交する方向の分力は、一般的なねじよりも小さくなる。これにより、第1の固定部材を押し込む過程で第1の面が、おねじによって第3の断熱部に設けられた穴を押し広げる際に、急激に押し広げるのを抑制することができる。
さらに、第1の面の頂部と第2の面の頂部とを接続する第1の接続部は、第1の面を延長した線よりも内側に位置し、かつ第1の面の頂部を通り軸線と平行な線の上または外側に位置する。そのため、第1の固定部材を第3の断熱部に押し込んだ際に第1の接続部から第3の断熱部に加わる力のうち、押し込み方向と直交する方向の分力は、第1の面よりも小さくなる。また、第1の固定部材を押し込む過程で接続部は、第1の面よりも緩やかに第3の断熱部を押し広げることができる。
以上のことから、第1の固定部材を第3の断熱部に押し込んだ場合、第1の突起部は、おねじによって第3の断熱部に設けられた穴の内周面を、第1の面および第1の接続部によって緩やかに押し広げることとなる。そのため、第1の固定部材によれば、第3の断熱部に押し込んだ際に、おねじによって第3の断熱部に設けられた穴の内周面を第1の突起部によって均すことができる。
また、第1の面および第1の接続部によって押し広げられ、均された第3の断熱部は、第1の接続部が通過すると形状が復元して第1の突起部と密着し、第1の突起部と第3の断熱部との間に大きな摩擦力が発生する。ここで、第1の突起部の第2の面の軸線方向に対して枠体側に開く角度が45°よりも大きいため、第1の固定部材を第3の断熱部から引き抜こうとする際に第2の面から第3の断熱部に加わる力のうち、第2の面と直交する方向の分力は、当該角度が45°以下である場合よりも大きくなり、第1の固定部材に加わる摩擦力も大きくなる。そのため、引き抜こうとしても大きな摩擦力が発生し、第1の固定部材が第3の断熱部から抜けにくくなる。
このように第1の固定部材によれば、第3の断熱部の破損を抑制しつつ第3の断熱部に押し込むことができ、第1の突起部が第3の断熱部からの抜け止めとして作用し、おねじが枠体に固定されるため、第3の断熱部を枠体に安定して固定することができる。これにより、建造物の断熱性を長期間にわたって維持することができる。
本発明の一局面に係る建造物は、複数の柱と、前記柱を補強するため隣り合う前記柱に架け渡すように設けられた補強材と、を有する躯体と、前記柱の内側に設けられているとともに、開口を有する枠体と、前記枠体の前記開口内に充填された第1の断熱部と、前記第1の断熱部よりも高い柔軟性を有するとともに隣り合う前記柱の間において前記補強材の周囲に設けられた第2の断熱部と、前記第2の断熱部よりも硬質の第3の断熱部であって、前記第1の断熱部から外側に延びるとともに前記枠体よりも外側の位置で前記第2の断熱部に接続された第3の断熱部と、前記第2の断熱部を前記第3の断熱部に固定するための第2の固定部材と、を有し、前記第2の固定部材は、軸線方向に延び、前記第2の断熱部を貫通することにより前記第2の断熱部から前記第2の固定部材が抜けるのを抑制した状態で、前記第3の断熱部に差し込まれる第2の延伸部と、前記第2の延伸部から前記軸線方向と直交する方向に張り出し、前記第2の延伸部が前記第2の断熱部を貫通した状態で、前記第3の断熱部との間で前記第2の断熱部を挟む第2の頭部と、を有する第1の部材と、前記第2の頭部と前記第2の断熱部との間に設けられる部分と、前記第2の頭部よりも前記軸線方向と直交する方向に張り出す部分と、を有するとともに、前記第2の頭部よりも高い弾性を有する第2の部材と、を有しており、前記第2の延伸部は、前記軸線方向に延びる第2の本体部と、前記第2の本体部の周面に設けられ、前記軸線方向と直交する方向に突出して前記第2の断熱部を抜け止めするための第2の突起部と、を有し、前記第2の突起部は、前記第3の断熱部に対向する第3の面と、前記第2の頭部に対向する第4の面と、前記第3の面の頂部と前記第4の面の頂部とを接続する第2の接続部と、を有し、前記第3の面の前記軸線方向に対して前記第2の頭部側に開く角度は、45°よりも小さく、前記第4の面の前記軸線方向に対して前記第3の断熱部側に開く角度は、45°よりも大きく、前記軸線方向と直交する方向から見て、前記第2の接続部は、前記第3の面を延長した線よりも内側に位置し、かつ前記第3の面の頂部を通り前記軸線と平行な線の上または外側に位置する
この態様では、第2の固定部材の第1の部材を第2の断熱部を貫通して第3の断熱部に押し込むことにより、第2の断熱部を第3の断熱部に固定することができる。
具体的には、第2の固定部材の第1の部材の第2の突起部は、第1の固定部材の第1の突起部と同じ構成であるため、第1の部材を押し込む過程で第3の面が第2の断熱部および第3の断熱部を急激に押し広げるのを抑制することができ、第2の接続部は第3の面よりも緩やかに第2の断熱部および第3の断熱部を押し広げることができる。そのため、第1の部材を第2の断熱部および第3の断熱部に押し込んだ場合、第2の突起部は、第3の面および第2の接続部によって第2の断熱部および第3の断熱部を緩やかに押し広げるように穿孔することとなる。
これにより、第2の固定部材によれば、第1の部材を第2の断熱部および第3の断熱部に押し込んだ際に、これらの断熱部を削る等、これらの断熱部の破損を抑制することができるとともに、これらの断熱部への第1の部材の押し込みを容易とすることができる。
また、第3の面および第2の接続部によって押し広げられた第2の断熱部および第3の断熱部は、第2の接続部が通過すると形状が復元して第2の突起部と密着し、第2の突起部とこれらの断熱部との間に大きな摩擦力が発生し、第1の部材がこれらの断熱部から抜けるのが抑制される。
このように第2の固定部材によれば、第2の断熱部および第3の断熱部に第1の部材を押し込む際のこれらの断熱部の破損を抑制するとともに、第2の突起部がこれらの断熱部からの抜け止めとして作用するため、第2の断熱部を第3の断熱部に安定して固定することができる。
さらに、第2の部材と第3の断熱部との間で、第1の部材の第2の頭部よりも広い面積で第2の断熱部を押さえることができ、第1の部材から第2の断熱部に加わる応力を低減することができる。また、第2の部材が設けられていない場合、第2の頭部の押圧面と押圧面から外れた部分の境界で第2の断熱部に加わる応力が大きく変化する。しかし、第2の部材を設けた場合、第2の部材の押圧面よりも張り出す部分の弾性変形によって、当該押圧面の境界の近傍において第2の断熱部に加わる応力をなだらかに変化させることができる。これにより、第2の断熱部を第3の断熱部に固定する場合や、第1の部材によって第3の断熱部と第2の断熱部が固定された状態において第2の断熱部を第3の断熱部から引き離す力が加わった場合に、第1の部材の第2の頭部によって第2の断熱部に損傷が発生する可能性を低減でき、より安定して第2の断熱部を第3の断熱部に固定することができる。これにより、建造物の断熱性を長期間にわたって維持することができる。
本発明によれば、建造物の断熱性の低下を抑制しつつ、内装パネルにおける凹凸の発生を抑制することができる建造物を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建造物の1階とその周辺部分の縦断面図である。 図2は、図1のII-II線に相当する部分での断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る断熱パネルの分解斜視図である。 図4(a)は、第1の固定部材の正面図であり、図4(b)は、第2の固定部材の正面図である。 図5は、第1の固定部材で第3の断熱部を枠体に固定した状態、および第2の固定部材で第2の断熱部を第3の断熱部に固定した状態を示す部分断面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る固定部材の突起部の部分断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建造物について図面に基づいて説明する。
(建造物の構成)
図1は、本実施形態に係る建造物の1階とその周辺部分の縦断面図、図2は、図1のII-II線に相当する部分での断面図である。図3は、本実施形態に係る断熱パネルの分解斜視図である。
本実施形態に係る建造物1は、床構成部20と、床構成部20の上部に設けられた躯体50と、躯体50の外側に水平方向に並んで設けられた複数の外壁パネル31と、躯体50の内側に設けられた内装パネル32と、外壁パネル31と内装パネル32との間に水平方向に並んで設けられた複数の断熱パネル10と、床構成部20の上方に設けられた天井部40と、を有している。
床構成部20は、図1に示すように、基礎21と、基礎21の内側において水平方向に延びる土間22と、土間22上に設けられた束23と、束23の上部に設けられた大引き24と、大引き24の上部に設けられた床下地材25と、床下地材25の上部に設けられた床仕上げ材26と、を有している。
躯体50は、図2に示すように、リップ溝形鋼からなる複数の柱51と、柱51を補強するため隣り合う柱51に架け渡すように設けられたブレース材52(補強材)と、を有する。図1に示すように、躯体50は、さらに柱51の上方に設けられたH型鋼からなる梁53を有する。
外壁パネル31は、固定部材31aによって柱51に固定されている。
断熱パネル10は、図2および図3に示すように、開口11bを有する枠体11と、開口11bに充填された第1の断熱部12と、第1の断熱部12よりも高い柔軟性を有するとともに隣り合う柱51の間においてブレース材52の周囲に設けられた第2の断熱部13と、第1の断熱部12から外側に延びるとともに枠体11よりも外側の位置で第2の断熱部13に接続された第3の断熱部14と、を有する。さらに、断熱パネル10は、枠体11の内側の面、すなわち枠体11の第2の断熱部13および第3の断熱部14と反対側の面に、開口11bを覆うように設けられた防湿シート17と、第3の断熱部14を枠体11に固定する第1の固定部材60と、第2の断熱部13を第3の断熱部14に固定する第2の固定部材70と、を有している。
枠体11は、開口11bを取り囲む外枠11aと、開口11bを5つの領域に区画するように外枠11aの2つの部分に跨がって設けられた4本の中桟11cと、を有している。外枠11aは、図3に示すように、上下方向に延びる2本の縦桟11a1と、2本の縦桟11a1の上端同士を接続する上桟11a2と、2本の縦桟11a1の下端同士を接続する下桟11a3と、を有する。4本の中桟11cは、それぞれ2本の縦桟11a1を上桟11a2と下桟11a3との間で接続する。縦桟11a1、上桟11a2、下桟11a3および中桟11cは同じ厚さであり、縦桟11a1、上桟11a2、下桟11a3および中桟11cの防湿シート17側の面は、同一平面上に位置する。
第1の断熱部12および第3の断熱部14は、押出発泡ポリスチレン等の断熱材である。第1の断熱部12および第3の断熱部14は、第2の断熱部13よりも硬質である。第1の断熱部12は、5つの断熱片12aを有し、断熱片12aは、それぞれ開口11bの各領域に充填されている。第3の断熱部14は、図1および図3に示すように、建造物1の内側から外側に向かう方向に見て、上桟11a2、下桟11a3および中桟11cと重なる部分を有する。第3の断熱部14は、これらの重なる部分において第1の固定部材60によって上桟11a2、下桟11a3および中桟11cに固定されている。第1の断熱部12および第3の断熱部14は、第2の断熱部13よりも高い断熱性を有する。
第2の断熱部13は、ポリエチレン製フィルム等の表皮材によって包まれたグラスウール等の繊維系断熱材であり、第1の断熱部12および第3の断熱部14よりも高い柔軟性を有する。第2の断熱部13は、第2の固定部材70によって第3の断熱部14に固定されている。
防湿シート17は、防湿性を有するフィルムからなり、例えば粘着剤によって枠体11に固定されている。図2に示す、左右に並んで設けられた断熱パネル10のうち左側の断熱パネル10では、第1の断熱部12および防湿シート17の一部が切り欠かれ、配電用の配線部材33aが設けられている。
図1に示すように、断熱パネル10の枠体11は、床下地材25の上部に設けられており、枠体11の上桟11a2は、固定部材10aを介して梁53の下部に固定されている。また、図2に示すように、枠体11の縦桟11a1は、スペーサー3を介してボルト4によって柱51に固定されている。ボルト4の頭および隣接する断熱パネル10の縦桟11a1の隙間を覆うように断熱シート33が設けられている。スペーサー3の周囲における隣接する断熱パネル10の間の隙間には、グラスウール等の補助断熱材34が設けられている。外壁パネル31と断熱パネル10の第2の断熱部13との間には、通気用の空間2が設けられている。
内装パネル32は、石膏ボードからなり、断熱パネル10の防湿シート17を覆うように設けられている。内装パネル32は、配線部材33aを開放する穴が設けられており、当該穴には配線部材33aに接続されたコンセント33bが設けられている。
天井部40は、図1に示すように、天井下地材42と、天井下地材42の下部に設けられた天井仕上げ材41と、天井下地材42の上部に設けられたグラスウール等の軟質断熱材43と、天井下地材42および断熱パネル10の上部から梁53の内側にかけて吹き付けられた発泡ウレタン等の硬質断熱材44と、を有している。天井下地材42は、固定部材42aによって枠体11の上桟11a2に固定されている。
(第1の固定部材および第2の固定部材の構成)
次に、第1の固定部材60および第2の固定部材70の構成について説明する。図4(a)は、第1の固定部材の正面図であり、図4(b)は、第2の固定部材の正面図である。図5は、第1の固定部材で第3の断熱部を枠体に固定した状態、および第2の固定部材で第2の断熱部を第3の断熱部に固定した状態を示す部分断面図である。
本実施形態に係る第1の固定部材60は、図3および図5に示すように、第3の断熱部14を枠体11の上桟11a2、下桟11a3および中桟11cに固定するためのものである。第1の固定部材60は、図4(a)に示すように、軸線方向D1に延びる第1の延伸部61と、第1の延伸部61から軸線方向D1と直交する方向に張り出す第1の頭部66と、を備える。以下の説明では、軸線方向D1において、第1の頭部66から第1の延伸部61の先端部に向かう方向を第1方向D11、第1の延伸部61の先端部から第1の頭部66に向かう方向を第2方向D12という。
第1の延伸部61は、第3の断熱部14を貫通することにより第3の断熱部14から第1の固定部材60が抜けるのを抑制した状態で、先端部が枠体11にねじ込まれる。
第1の頭部66は、第1の延伸部61が第3の断熱部14を貫通した状態で、枠体11との間で第3の断熱部14を挟む。第1の頭部66の第1方向D11側の面は、第3の断熱部14を押さえつける押圧面66aである。押圧面66aは、軸線方向D1と直交する方向(図1の紙面と直交する方向)から見て、外側に凹となり、かつ第1の延伸部61から離れるに従い外側に広がる円弧形状を有する。第1の頭部66は、第2方向D12側の面にプラスドライバーの先端と係合可能な十字穴(不図示)を有する。
本実施形態に係る第1の固定部材60では、第1の延伸部61は、軸線方向D1に延びる第1の本体部62と、第1の本体部62の周面に設けられ、軸線方向D1と直交する方向に突出して第3の断熱部14を抜け止めするための第1の突起部63と、第1の本体部62から第1の頭部66と反対側すなわち第1方向D11側に延びて枠体11にねじこむためのおねじ64と、を有する。
第1の本体部62は、軸線方向D1に延びる円柱形の部材である。
図6は、本実施形態に係る固定部材の突起部の部分断面図である。第1の突起部63は、第1の本体部62の周面における、第1の頭部66側の端部から先端部まで螺旋状に設けられている。第1の突起部63は、枠体11に対向する第1の面63aと、第1の頭部66に対向する第2の面63cと、第1の面63aの頂部と第2の面63cの頂部とを接続する第1の接続部63bと、を有する。第1の突起部63の螺旋は、一条であってもよいし、二条以上であってもよい。
図6を参照して、第1の面63aの軸線方向D1に対して第1の頭部66側に開く角度θは、45°よりも小さく、第2の面63cの軸線方向D1に対して枠体11側に開く角度φは、45°よりも大きい。すなわち、第1の面63aは、第2の面63cに比べて、軸線方向D1に対して寝ている。第2の面63cの開き角度φは、90°よりも大きくてもよい。第2の面63cの開き角度φが90°よりも大きい場合、第1の突起部63は第2の面63cが窪んだ形状となる。
また、第1の固定部材60を軸線方向D1と直交する方向(図6の紙面と直交する方向)から見て、第1の接続部63bは、第1の面63aを延長した線よりも内側に位置し、かつ第1の面63aの頂部を通り軸線と平行な線の上または外側に位置する。すなわち、第1の接続部63bの軸線方向D1に対して第1の頭部66側に開く角度ψは、0°以上であり、第1の面63aの開き角度θよりも小さい。
開き角度θ、φおよびψの組み合わせの一例としては、θを20°、φを10°、ψを0°とすることができる。第1の本体部62の太さおよび軸線方向D1の長さ、第1の突起部63の螺旋のピッチ、第1の突起部63の隙間から露出する第1の本体部62の長さ、第1の接続部63bの軸線方向D1の長さは、使用する断熱材に応じて決定することができる。
おねじ64は、先端が尖った形状であり、第1の本体部62側の端部から先端まで設けられたねじ山64aを有する。おねじ64の最大外径は、第1の突起部63の最大外径よりも小さい。また、おねじ64は、先端部に設けられた切り刃状の溝64b、およびねじ山64aよりも高さが低く、ねじ山と反対向きの螺旋状に設けられた木屑排出機構64cを有する。
次に、第2の固定部材の構成について説明する。本実施形態に係る第2の固定部材70は、図5に示すように、第2の断熱部13を第3の断熱部14に固定するためのものである。
本実施形態に係る第2の固定部材70は、第2の断熱部13および第3の断熱部14に差し込まれる第1の部材70aと、第1の部材70aの第2の頭部76と第2の断熱部13との間に挟まれ、第2の断熱部13を押さえ付ける第2の部材70bと、を有する。
第1の部材70aは、基本的に上述の第1の固定部材60と同様の構成であるが、延伸部がおねじを有していない点で異なっている。
第1の部材70aは、図4(b)に示すように、軸線方向D1に延びる第2の延伸部71と、第2の延伸部71から軸線方向D1と直交する方向に張り出す第2の頭部76と、を備える。以下の説明では、軸線方向D1において、第2の頭部76から第2の延伸部71の先端部に向かう方向を第1方向D11、第2の延伸部71の先端部から第2の頭部76に向かう方向を第2方向D12という。
第2の延伸部71は、第2の断熱部13を貫通した状態で、先端部が第3の断熱部14に差し込まれる。
第2の頭部76は、第2の延伸部71が第2の断熱部13を貫通した状態で、第3の断熱部14との間で第2の断熱部13を挟む。第2の頭部76の第1方向D11側の面は、第2の断熱部13を押さえつける押圧面76aである。第2の頭部76の形状は、押圧面76aを含め、第1の固定部材60の第1の頭部66と同様である。
第2の延伸部71は、軸線方向D1に延びる第2の本体部72と、第2の本体部72の周面に設けられ、軸線方向D1と直交する方向に突出して第2の断熱部13および第3の断熱部14を抜け止めするための第2の突起部73と、を有する。第2の突起部73は、第3の断熱部に対向する第3の面73aと、第2の頭部76に対向する第4の面73cと、第3の面73aの頂部と第4の面73cの頂部とを接続する第2の接続部73bと、を有する。第2の突起部73の形状は、第1の固定部材60の第1の突起部63と同様であり、第3の面73a、第2の接続部73bおよび第4の面73cの開き角度等は、それぞれ第1の突起部63の第1の面63a、第1の接続部63bおよび第2の面63cの開き角度等と同様である。第2の本体部72は、軸線方向D1に延びる円柱形の部材である点で第1の固定部材60の第1の本体部62と同様であるが、先端部が先細り形状である点で第1の本体部62と異なる。
第2の部材70bは、円環状であり、第1の部材70aの押圧面76aと第2の断熱部13との間に設けられる部分70b1と、押圧面76aよりも軸線方向D1と直交する方向に張り出す部分70b2と、を有する。また、第2の部材70bは、第2の頭部76よりも高い弾性を有する。
第1の固定部材60を用いて第3の断熱部14を枠体11に固定する方法について、図5を参照して説明する。
まず、第3の断熱部14を、木製の枠体11の上桟11a2、下桟11a3および中桟11cに重なるとともに、縦桟11a1を開放するように配置し、第3の断熱部14の上桟11a2、下桟11a3および中桟11cに重なる部分におねじ64側から第1の固定部材60を押し込む。おねじ64の先端が枠体11に当たったら、第1の固定部材60をプラスドライバーによって押し込みながら軸線まわりに回転させて、枠体11におねじ64をねじこむ。このとき、おねじ64の溝64bによって枠体11が削られ、枠体11から発生した木屑は木屑排出機構64cによって外部に排出される。
第1の固定部材60の第1の頭部66の押圧面66aが第3の断熱部14を押圧するまでおねじ64をねじこむと、固定作業が完了する。これにより、枠体11と、第1の頭部66によって第3の断熱部14を挟み込み、第3の断熱部14を枠体11に固定することができる。
枠体11にねじこまれた第1の固定部材60を取り外す際には、プラスドライバーを用いて第1の固定部材60を軸線まわりに回転させればよい。
次に、第2の固定部材70を用いて第2の断熱部13を第3の断熱部14に固定する方法について、図5を参照して説明する。
まず、第1の部材70aの第2の延伸部71を第2の部材70bに挿入する。次に、第2の断熱部13を第3の断熱部14の所定の場所に重ね、第2の断熱部13に第1の部材70aを先端側から第1方向D11に押し込む。このとき、第1の部材70aを、第2の延伸部71が第2の断熱部13を貫通し、先端部が第3の断熱部14内に位置するまで押し込み、第2の頭部76の押圧面76aによって第2の断熱部13を押圧する。これにより、第3の断熱部14と第2の頭部76とによって第2の断熱部13を挟み込み、第2の断熱部13を第3の断熱部14に固定することができる。なお、第1の部材70aを押し込む際には、第1の部材70aを軸線まわりに回転させる必要はない。
第2の断熱部13および第3の断熱部14に押し込まれた第1の部材70aを取り外す際には、プラスドライバーを用いて第1の部材70aを軸線まわりに回転させることにより、第2の断熱部13および第3の断熱部14の損傷を抑制しつつ取り外すことができる。また、プライヤー等を用いて、第1の部材70aを回転させずに引き抜いてもよい。
(作用、効果)
本実施形態に係る建造物1は、第1の断熱部12および第2の断熱部13に加えて、これらの断熱部の間に設けられた第3の断熱部14を有する。第3の断熱部14は、第2の断熱部13よりも硬質であり、第3の断熱部14を設けることによって、第2の断熱部13の内側に第1の断熱部12のみが設けられている場合と比較して、第2の断熱部13の内側に存在する断熱部(第1の断熱部12および第3の断熱部14)を厚くすることができる。これにより、第1の断熱部12の内側面にはブレース材52の形状の影響が現れにくくなる。そのため、建造物1において、建造物1の断熱性の低下を抑制しつつ、内装パネル32における凹凸の発生を抑制することができる。
本実施形態に係る建造物1では、第3の断熱部14は、内側から外側に向かう方向に見て、枠体11の上桟11a2、下桟11a3および中桟11cに重なる部分を有している。そのため、第2の断熱部13がブレース材52から受ける反力の一部は、第3の断熱部14を介して上桟11a2、下桟11a3および中桟11cに負担される。また、第1の断熱部12と第3の断熱部14とを合わせたものの曲げ剛性は、第1の断熱部12単独の場合に比べて高くなる。これらのことから、ブレース材52から受ける反力が第2の断熱部13に発生しても、第1の断熱部12および第3の断熱部14の変形が抑制される。これにより、第1の断熱部12の枠体11からの押し出しが抑制され、内装パネル32における凹凸の発生をより抑制することができる。
建造物1では、外壁パネル31と第2の断熱部13との間に通気用の空間2が設けられている。そのため、外壁パネル31と第2の断熱部13との間で滞留した湿気による建造物1を構成する各部材の腐朽、腐食等による劣化を抑制することができるため、建造物1の耐久性を向上させることができる。また、第1の断熱部12、第2の断熱部13および第3の断熱部14は、湿度による劣化によって断熱性が低下するおそれがあるが、通気用の空間2を設けることによって、これらの各断熱部の断熱性の低下を抑制することができ、建造物1の断熱性を長期間にわたって維持することができる。
建造物1では、枠体11の内側の面、すなわち枠体11の第2の断熱部13および第3の断熱部14と反対の面に、開口11bを覆うように防湿シート17が設けられている。防湿シート17は、第1の断熱部12、第2の断熱部13および第3の断熱部14によって外部から断熱されている。そのため、建造物1の外部の温度が建造物1の室内の温度よりも低い場合には、外部の温度の影響による防湿シート17の冷却が抑制され、防湿シート17の表面における結露の発生が抑制される。
夏季のように建造物1の外部の温度および湿度が建造物1の室内の温度および湿度よりも高い場合には、防湿シート17により、建造物1の外部から湿度の高い空気が室内側へ流入するのが抑制されるため、内装パネル32での湿度の上昇が抑制されており、室内の温度の影響で内装パネル32が冷却されても内装パネル32における結露の発生が抑制される。一方、冬季のように建造物1の室内の温度および湿度が建造物の外部の温度および湿度よりも高い場合には、防湿シート17により、建造物1の室内から第1の断熱部12、第2の断熱部13および第3の断熱部14への湿度の高い空気の流入が抑制される。そのため、冬季において、外部の温度の影響によって第1の断熱部12、第2の断熱部13および第3の断熱部14が冷却されても、防湿シートによってこれらの断熱部での湿度の上昇が抑制されており、これらの断熱部における結露の発生が抑制される。
また、建造物1では、第2の断熱部13のブレース材52から受ける反力による第1の断熱部12の枠体11からの押し出しが抑制されているため、安定して防湿シート17が枠体11に設けられた状態を維持することができる。これにより、安定して内装パネル32ならびに第1の断熱部12、第2の断熱部13および第3の断熱部14における結露の発生が抑制される。
本実施形態に係る第1の固定部材60によれば、おねじ64によって第3の断熱部14に設けられた穴の内周面を、第1の突起部63で均し、第1の固定部材から第3の断熱部が抜けにくい状態とし、枠体11と第3の断熱部14とを安定して固定することができる。
具体的には、本実施形態に係る第1の固定部材60を、第3の断熱部14に押し込む際に、第3の断熱部14は、おねじ64によって削り取られて、第3の断熱部14に穴が形成される。
ここで、第1の固定部材60は、おねじ64の最大外径が第1の突起部63の最大外径よりも小さいため、おねじ64によって第3の断熱部14に形成された穴の内周面に第1の突起部63が接触しながら押し込まれる。
第1の面63aの軸線方向D1に対して第1の頭部66側に開く角度θは、45°よりも小さく、一般的なねじのねじ山の当該第1の面に相当する面の傾き(約60°以上)に比べて小さい。そのため、第1の固定部材60を第3の断熱部14に押し込んだ際に第1の面63aから第3の断熱部14に加わる力のうち、押し込み方向と直交する方向の分力は、一般的なねじよりも小さくなる。
以上のことから、第1の固定部材60を押し込む過程で第1の面63aが、おねじ64によって第3の断熱部14に形成された穴を押し広げる際に、急激に押し広げるのを抑制することができる。
さらに、第1の接続部63bは、第1の面63aを延長した線よりも内側に位置し、かつ第1の面63aの頂部を通り軸線と平行な線の上または外側に位置する。そのため、第1の固定部材60を第3の断熱部14に押し込んだ際に第1の接続部63bから第3の断熱部14に加わる力のうち、押し込み方向と直交する方向の分力は、第1の面63aよりも小さくなる。また、第1の固定部材60を押し込む過程で第1の接続部63bは、第1の面63aよりも緩やかに第3の断熱部14を押し広げることができる。
以上のことから、第1の固定部材60を第3の断熱部14を押し込んだ場合、第1の突起部63は、第1の面63aおよび第1の接続部63bによって、おねじ64によって形成された第3の断熱部14の穴の内周面を、緩やかに押し広げることとなる。そのため、第1の固定部材60によれば、第3の断熱部14に押し込んだ際に、おねじ64によって第3の断熱部14に設けられた穴の内周面を第1の突起部63によって均すことができる。
そのため、第1の固定部材60によれば、第3の断熱部14に押し込んだ際に、第3の断熱部14を削る等、第3の断熱部14の破損を抑制することができるとともに、第3の断熱部14への押し込みを容易とすることができる。
また、第1の面63aおよび第1の接続部63bによって押し広げられ、均された第3の断熱部14は、第1の接続部63bが通過すると形状が復元して第1の突起部63と密着し、第1の突起部63と第3の断熱部14との間に大きな摩擦力が発生する。
ここで、第1の突起部63の第2の面63cの軸線方向D1に対して枠体11側に開く角度φが45°よりも大きいため、第1の固定部材60を第3の断熱部14から引き抜こうとする際に第2の面63cから第3の断熱部14に加わる力のうち、第2の面63cと直交する方向の分力は、第2の面63cの開き角度φが45°以下である場合よりも大きくなり、第1の固定部材60に加わる摩擦力も大きくなる。
そのため、第1の固定部材60を引き抜こうとしても大きな摩擦力が発生し、第1の固定部材60が第3の断熱部14から抜けにくくなる。このように、第1の突起部63は第3の断熱部14からの第1の固定部材60の抜け止めとして作用する。
このように、本実施形態に係る第1の固定部材60は、第3の断熱部14の破損を抑制しつつ第3の断熱部14に押し込むことができ、また、第1の突起部63が第3の断熱部14からの抜け止めとして作用し、おねじ64が枠体11に固定されるため、第3の断熱部14を安定して枠体11に固定することができる。これにより、建造物1の断熱性を長期間にわたって維持することができる。
さらに、おねじ64を枠体11にねじこむ際に、木屑が枠体11の外部に導出されない場合、ねじ込まれたおねじ64と木屑によって枠体11が圧迫され、枠体11が割れることがある。しかし、第1の固定部材60のおねじ64には木屑排出機構64cが設けられており、木屑を枠体11の外部に導出することができる。そのため、このような割れを抑制することができる。
また、本実施形態に係る第1の固定部材60は、第1の頭部66の押圧面66aが外側に凹となり、かつ第1の延伸部61から離れるに従い外側に広がる円弧形状を有している。
例えば第1の頭部66の押圧面66aが平面である場合には、押圧面66aから第3の断熱部14に加わる応力は一定である。そのため、押圧面66aで押圧される部分と押圧面66aから外れた部分との境界(第1の頭部66の縁)において、第3の断熱部14に加わる応力が急激に変化し、第1の頭部66の縁によって第3の断熱部14を損傷させるおそれがある。
しかし、本実施形態に係る第1の固定部材60では、押圧面66aが外側に凹となる円弧形状であり、第3の断熱部14は、押圧面66aに沿って変形し、第1の延伸部61から離れるほど第3の断熱部14の変形量が小さいため、押圧面66aから第3の断熱部14に加わる応力は、第1の延伸部61近傍で最も大きく、第1の延伸部61から離れるに従ってなだらかに減少する。そのため、第1の頭部66の縁における断熱材に加わる応力の変化が比較的小さく、第1の頭部66による第3の断熱部14の損傷を低減することができる。
第2の固定部材70の第1の部材70aは、第1の固定部材60の第1の突起部63と同様の構成の第2の突起部73を有し、第2の突起部73の第3の面73aおよび第2の接続部73bの開き角度は、第1の固定部材60の第1の突起部63の第1の面63aの開き角度φおよび第1の接続部63bの開き角度ψと同様の角度であるため、第1の部材70aを第2の断熱部13および第3の断熱部14に押し込む過程で、第3の面73aが第2の断熱部13および第3の断熱部14を急激に押し広げるのを抑制することができる。また、第2の接続部73bは、第3の面73aよりも緩やかに第2の断熱部13および第3の断熱部14を押し広げることができる。これにより、第1の部材70aを第2の断熱部13および第3の断熱部14に押し込んだ場合、第2の突起部73は、第3の面73aおよび第2の接続部73bによって、第2の断熱部13および第3の断熱部14を緩やかに押し広げるように穿孔することとなる。そのため、第2の固定部材70によれば、第1の部材70aを第2の断熱部13および第3の断熱部14に押し込んだ際に、これらの断熱部を削る等、これらの断熱部の破損を抑制することができるとともに、これらの断熱部への第1の部材70aの押し込みを容易とすることができる。
また、第3の面73aおよび第2の接続部73bによって押し広げられた第2の断熱部および第3の断熱部は、第2の接続部73bが通過すると形状が復元して第2の突起部73と密着し、第2の突起部73とこれらの断熱部との間に大きな摩擦力が発生し、第1の部材70aがこれらの断熱部から抜けるのが抑制される。
ここで、第2の突起部73の第4の面73cの開き角度は、第1の固定部材60の第1の突起部63の第2の面63cの開き角度φと同様の角度であるため、第1の部材70aを第3の断熱部14から引き抜こうとする際に第1の部材70aに加わる摩擦力が大きくなる。
このように、第2の突起部73は第2の断熱部13および第3の断熱部14からの第1の部材70aの抜け止めとして作用する。そのため、第2の固定部材70を引き抜こうとしても大きな摩擦力が発生し、第2の断熱部13および第3の断熱部14から第1の部材70aが抜けるのが抑制される。これにより、第2の断熱部13を第3の断熱部14に安定して固定することができる。
以上のように、本実施形態に係る第2の固定部材70の第1の部材70aは、第2の断熱部13および第3の断熱部14に押し込む際のこれらの断熱部の破損を抑制するとともに、第2の突起部73が第2の断熱部13および第3の断熱部14からの抜け止めとして作用するため、第2の断熱部13を第3の断熱部14に安定して固定することができる。
また、上述のように、第2の固定部材70を軸線まわりに回転させて第3の断熱部14から取り外した場合には、第2の断熱部13および第3の断熱部14の破損を抑制することができる。そのため、すでに第3の断熱部14に設けられた孔に再度第2の固定部材70を押し込んで、第3の断熱部14を第2の断熱部13に固定することができる。このとき、第2の固定部材70を押し込む代わりに、第2の固定部材70を取り外す際の逆方向に回転させることにより、第2の固定部材70を押し込んだ場合に比べて第3の断熱部14の破損を抑制することができ、より安定して第2の断熱部13を第3の断熱部14に固定することができる。
図5に示すように、第2の固定部材70を用いて第3の断熱部14に第2の断熱部13を固定する場合、第1の部材70aは、押圧面76aが外側に凹となる円弧形状であるため、第2の部材70bの押圧面76aと第2の断熱部13との間に設けられる部分70b1を介して押圧面76aから第2の断熱部13に加わる応力の、第2の延伸部71から離れる方向における変化を小さくすることができる。
さらに、第2の部材70bを設けることにより、押圧面76aよりも軸線方向D1と直交する方向に張り出す部分70b2によって、第2の頭部76よりも広い面積で第2の断熱部13を押さえることができ、第1の部材70aから第2の断熱部13に加わる応力を低減することができる。
また、押圧面76aよりも軸線方向D1と直交する方向に張り出す部分70b2は、第2の頭部76によって押さえつけられないため、第2の断熱部13の反力を受けて、第2方向D12側に弾性変形する。これにより、第2の延伸部71から離れる方向において、第2の頭部76の縁を境界とした第2の断熱部13に加わる応力(第2の断熱部13の変形量)をなだらかに変化させることができる。
これにより、第2の断熱部13を第3の断熱部14に固定する場合や、第2の固定部材70によって第2の断熱部13が第3の断熱部14に固定された状態において第2の断熱部13を第3の断熱部14から引き離す力が加わった場合に、第1の部材70aの第2の頭部76によって第2の断熱部13が破れる等、損傷が発生する可能性を低減できる。これにより、建造物1の断熱性を長期間にわたって維持することができる。
(変形例)
本実施形態では、第3の断熱部14が第1の断熱部12の外側の面の全体から延びている場合について説明したが、第3の断熱部が延びる範囲は第1の断熱部12の外側の面の一部からでもよい。つまり、第3の断熱部14が第1の断熱部12の外側の面全体に重なっていることに限定されず、第1の断熱部12の一部のみに重なっていてもよい。
また、本実施形態では、第1の断熱部12と第3の断熱部14とは別の部材である場合について説明したが、第1の断熱部12と第3の断熱部14とは一体に形成されていてもよい。
本実施形態では、第3の断熱部14が、内側から外側に向かう方向に見て枠体11の一部に重なる部分を有している場合について説明したが、第3の断熱部14は、必ずしも枠体11に重なる部分を有している必要はなく、また、枠体11の全体に重なっていてもよい。
また、本実施形態では、第3の断熱部14が、枠体11の上桟11a2、下桟11a3および中桟11cに重なる部分を有している場合について説明したが、第3の断熱部14が重なる部分は、これらに限定されない。第3の断熱部14は、例えば、2本の縦桟11a1の両方もしくはいずれか一方のみ、上桟11a2のみ、下桟11a3のみ、または中桟11cのみに重なる部分を有していてもよい。また、これらの部分の複数に重なる部分を有していてもよく、これらの全てに重なる部分を有していてもよい。
本実施形態では、枠体11に中桟11cが設けられている場合について説明したが、枠体11に中桟11cが設けられていなくてもよい。
本実施形態に係る建造物1において補強材は、ブレース材52に代えて柱51に水平に架け渡された横架材を用いてもよく、ブレース材52と横架材とを併用してもよい。
また、本実施形態に係る建造物1において、第1の固定部材60の第1の突起部63は、螺旋状ではなく、第1の本体部62の周面を囲む環状の突起が軸線方向D1に並んで複数設けられたものとしてもよい。
1 建造物
2 空間
11 枠体
11a 外枠
11b 開口
11c 中桟
12 第1の断熱部
13 第2の断熱部
14 第3の断熱部
17 防湿シート
31 外壁パネル
42a 固定部材
50 躯体
51 柱
52 ブレース材(補強材)
60 第1の固定部材
61 第1の延伸部
62 第1の本体部
63 第1の突起部
63a 第1の面
63b 第1の接続部
63c 第2の面
64 おねじ
66 第1の頭部
70 第2の固定部材
70a 第1の部材
70b 第2の部材
70b1 第2の頭部と第2の断熱部との間に設けられる部分
70b2 第2の頭部よりも軸線方向と直交する方向に張り出す部分
71 第2の延伸部
72 第2の本体部
73 第2の突起部
73a 第3の面
73b 第2の接続部
73c 第4の面
76 第2の頭部
D1 軸線方向
θ 第1の面の軸線方向に対して第1の頭部側に開く角度
φ 第2の面の軸線方向に対して枠体側に開く角度

Claims (7)

  1. 建造物であって、
    複数の柱と、前記柱を補強するため隣り合う前記柱に架け渡すように設けられた補強材と、を有する躯体と、
    前記柱の内側に設けられているとともに、開口を有する枠体と、
    前記枠体の前記開口内に充填された第1の断熱部と、
    前記第1の断熱部よりも高い柔軟性を有するとともに隣り合う前記柱の間において前記補強材の周囲に設けられた第2の断熱部と、
    前記第2の断熱部よりも硬質の第3の断熱部であって、前記第1の断熱部から外側に延びるとともに前記枠体よりも外側の位置で前記第2の断熱部に接続された第3の断熱部と、を有し、
    前記枠体は内側から外側に向かう方向に見て前記柱と重なる部分を有しており、
    前記第3の断熱部は、前記第1の断熱部よりも厚く、かつ内側から外側へ向かう方向において前記柱と前記枠体との間の領域にのみ配置されている、建造物。
  2. 建造物であって、
    複数の柱と、前記柱を補強するため隣り合う前記柱に架け渡すように設けられた補強材と、を有する躯体と、
    前記柱の内側に設けられているとともに、開口を有する枠体と、
    前記枠体の前記開口内に充填された第1の断熱部と、
    前記第1の断熱部よりも高い柔軟性を有するとともに隣り合う前記柱の間において前記補強材の周囲に設けられた第2の断熱部と、
    前記第2の断熱部よりも硬質の第3の断熱部であって、前記第1の断熱部から外側に延びるとともに前記枠体よりも外側の位置で前記第2の断熱部に接続された第3の断熱部と、
    前記第2の断熱部を前記第3の断熱部に固定するための第2の固定部材と、を有し、
    前記第2の固定部材は、
    軸線方向に延び、前記第2の断熱部を貫通することにより前記第2の断熱部から前記第2の固定部材が抜けるのを抑制した状態で、前記第3の断熱部に差し込まれる第2の延伸部と、
    前記第2の延伸部から前記軸線方向と直交する方向に張り出し、前記第2の延伸部が前記第2の断熱部を貫通した状態で、前記第3の断熱部との間で前記第2の断熱部を挟む第2の頭部と、を有する第1の部材と、
    前記第2の頭部と前記第2の断熱部との間に設けられる部分と、前記第2の頭部よりも前記軸線方向と直交する方向に張り出す部分と、を有するとともに、前記第2の頭部よりも高い弾性を有する第2の部材と、を有しており、
    前記第2の延伸部は、前記軸線方向に延びる第2の本体部と、前記第2の本体部の周面に設けられ、前記軸線方向と直交する方向に突出して前記第2の断熱部を抜け止めするための第2の突起部と、を有し、
    前記第2の突起部は、前記第3の断熱部に対向する第3の面と、前記第2の頭部に対向する第4の面と、前記第3の面の頂部と前記第4の面の頂部とを接続する第2の接続部と、を有し、
    前記第3の面の前記軸線方向に対して前記第2の頭部側に開く角度は、45°よりも小さく、
    前記第4の面の前記軸線方向に対して前記第3の断熱部側に開く角度は、45°よりも大きく、
    前記軸線方向と直交する方向から見て、前記第2の接続部は、前記第3の面を延長した線よりも内側に位置し、かつ前記第3の面の頂部を通り前記軸線と平行な線の上または外側に位置する、建造物。
  3. 前記第3の断熱部は、内側から外側に向かう方向に見て前記枠体の一部に重なる部分を有している、請求項1または請求項2に記載の建造物。
  4. 前記枠体は、前記開口を取り囲む外枠と、前記開口を2つの領域に区画するように前記外枠の2つの部分に跨がって設けられた1本の中桟と、をさらに有し、
    前記第1の断熱部は、前記開口の2つの領域にそれぞれ充填された断熱片を有し、
    前記第3の断熱部は、内側から外側に向かう方向に見て前記開口の各領域および前記中桟に重なる部分を有している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の建造物。
  5. 前記建造物は、前記躯体および前記第2の断熱部の外側に設けられた外壁パネルをさらに備え、
    前記外壁パネルと前記第2の断熱部との間に通気用の空間が設けられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の建造物。
  6. 前記枠体の内側の面に、前記開口を覆うように防湿シートが設けられている。請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の建造物。
  7. 建造物は、前記第3の断熱部を前記枠体に固定するための第1の固定部材を有し、
    前記第1の固定部材は、
    軸線方向に延び、前記第3の断熱部を貫通することにより前記第3の断熱部から前記第1の固定部材が抜けるのを抑制した状態で、前記枠体にねじ込まれる第1の延伸部と、
    前記第1の延伸部から前記軸線方向と直交する方向に張り出し、前記第1の延伸部が前記第3の断熱部を貫通した状態で、前記枠体との間で前記第3の断熱部を挟む第1の頭部と、を有し、
    前記第1の延伸部は、前記軸線方向に延びる第1の本体部と、前記第1の本体部の周面に設けられ、前記軸線方向と直交する方向に突出して前記第3の断熱部を抜け止めするための第1の突起部と、前記第1の本体部から前記第1の頭部と反対側に延びるとともに前記枠体にねじ込むためのおねじと、を有し、
    前記第1の突起部は、前記枠体に対向する第1の面と、前記第1の頭部に対向する第2の面と、前記第1の面の頂部と前記第2の面の頂部とを接続する第1の接続部と、を有し、
    前記第1の面の前記軸線方向に対して前記第1の頭部側に開く角度は、45°よりも小さく、
    前記第2の面の前記軸線方向に対して前記枠体側に開く角度は、45°よりも大きく、
    前記軸線方向と直交する方向から見て、前記第1の接続部は、前記第1の面を延長した線よりも内側に位置し、かつ前記第1の面の頂部を通り前記軸線と平行な線の上または外側に位置し、
    前記おねじの最大外径は、前記第1の突起部の最大外径よりも小さい、請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の建造物。
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