JP7413827B2 - 配信システム、配信装置、プログラム及び配信方法 - Google Patents

配信システム、配信装置、プログラム及び配信方法 Download PDF

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本発明は配信システム、配信装置、プログラム及び配信方法に関する。
近年、配信システムとして、例えば映像や音声等のコンテンツをストリームデータとして配信する配信サーバ(配信装置とも呼ぶ)と、当該ストリームデータを受信して再生するSTB(Set Top Box(セットトップボックス))等の受信装置とが、ルータやスイッチ等のネットワーク機器(中継装置とも呼ぶ)を介して接続されたものが普及している。
この配信システムでは、例えばユーザの操作に基づき、受信装置から配信装置に対してコンテンツの視聴が要求されると、当該配信装置がユニキャストにより当該受信装置に対してストリームデータを配信する。この場合、コンテンツの視聴を要求する受信装置が増加する度に、ユニキャストにより配信されるストリームデータが増加することになる。
一方、一般にネットワークでは、当該ネットワークを構成する各伝送路の通信容量や各種通信機器の処理能力等に上限があることから、各伝送路を流れるデータの量(以下では伝送負荷と呼ぶ)をできるだけ抑えることが望ましい。そこで、配信システムとして、コンテンツの視聴を要求する受信装置の数に応じて、ストリームデータの配信に使用する伝送方式をユニキャスト又はマルチキャストに切り替えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-131156号公報(図1等)
しかしながら、かかる構成の配信システムでは、例えば受信装置が広く分散され伝送経路が多岐に渡っている場合等に、ユニキャストからマルチキャストに切り替えることにより、却って伝送負荷が増加する場合がある、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ネットワークを介したストリームデータの配信を効率良く行い得る配信システム、配信装置、プログラム及び配信方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の配信システムにおいては、通信装置としてストリームデータを配信する配信装置と、当該ストリームデータを中継する中継装置と、当該ストリームデータを受信する受信装置とを有し、複数の伝送路により複数の通信装置が接続された配信システムであって、配信装置には、ストリームデータをユニキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する伝送路において発生する伝送負荷を算出しユニキャスト負荷とするユニキャスト負荷算出部と、ストリームデータをマルチキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する伝送路において発生する伝送負荷を算出しマルチキャスト負荷とするマルチキャスト負荷算出部と、ユニキャスト負荷及びマルチキャスト負荷を基に、ストリームデータの配信方式をユニキャスト又はマルチキャストの何れかに決定する配信方式決定部とを設け、ユニキャスト負荷算出部は、中継装置を介して受信装置それぞれへ伝送されるストリームデータを伝送路毎に計数した結果を基に、ユニキャスト負荷を算出し、マルチキャスト負荷算出部は、中継装置を介して受信装置へ伝送されるストリームデータを伝送路毎に計数した結果を基に、マルチキャスト負荷を算出するようにした。
また本発明の配信装置においては、複数の伝送路により接続された複数の通信装置の1つであり、複数の伝送路を結んだ経路に沿って伝送されるストリームデータを配信する配信装置であって、ストリームデータをユニキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する伝送路において発生する伝送負荷を算出しユニキャスト負荷とするユニキャスト負荷算出部と、ストリームデータをマルチキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する伝送路において発生する伝送負荷を算出しマルチキャスト負荷とするマルチキャスト負荷算出部と、ユニキャスト負荷及びマルチキャスト負荷を基に、ストリームデータの配信方式をユニキャスト又はマルチキャストの何れかに決定する配信方式決定部とを備え、通信装置には、配信装置と、ストリームデータを中継する中継装置と、当該ストリームデータを受信する受信装置とが含まれ、ユニキャスト負荷算出部は、中継装置を介して受信装置それぞれへ伝送されるストリームデータを伝送路毎に計数した結果を基に、ユニキャスト負荷を算出し、マルチキャスト負荷算出部は、中継装置を介して受信装置へ伝送されるストリームデータを伝送路毎に計数した結果を基に、マルチキャスト負荷を算出するようにした。
さらに本発明のプログラムにおいては、コンピュータを、複数の伝送路により接続された複数の通信装置の1つである配信装置から、複数の伝送路を結んだ経路に沿って伝送されるストリームデータをユニキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する伝送路において発生する伝送負荷を算出しユニキャスト負荷とするユニキャスト負荷算出部、配信装置から、ストリームデータをマルチキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する伝送路において発生する伝送負荷を算出しマルチキャスト負荷とするマルチキャスト負荷算出部、ユニキャスト負荷及びマルチキャスト負荷を基に、ストリームデータの配信方式をユニキャスト又はマルチキャストの何れかに決定する配信方式決定部として機能させ、通信装置には、配信装置と、ストリームデータを中継する中継装置と、当該ストリームデータを受信する受信装置とが含まれ、ユニキャスト負荷算出部は、中継装置を介して受信装置それぞれへ伝送されるストリームデータを伝送路毎に計数した結果を基に、ユニキャスト負荷を算出し、マルチキャスト負荷算出部は、中継装置を介して受信装置へ伝送されるストリームデータを伝送路毎に計数した結果を基に、マルチキャスト負荷を算出するようにした。
さらに本発明の配信方法においては、複数の伝送路により接続された複数の通信装置の1つであり、複数の伝送路を結んだ経路に沿って伝送されるストリームデータを配信する配信装置の配信方法であって、配信装置は、ストリームデータをユニキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する伝送路において発生する伝送負荷を算出しユニキャスト負荷とするユニキャスト負荷算出ステップと、ストリームデータをマルチキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する伝送路において発生する伝送負荷を算出しマルチキャスト負荷とするマルチキャスト負荷算出ステップと、ユニキャスト負荷及びマルチキャスト負荷を基に、ストリームデータの配信方式をユニキャスト又はマルチキャストの何れかに決定する配信方式決定ステップとを有し、通信装置には、配信装置と、ストリームデータを中継する中継装置と、当該ストリームデータを受信する受信装置とが含まれ、ユニキャスト負荷算出ステップは、中継装置を介して受信装置それぞれへ伝送されるストリームデータを伝送路毎に計数した結果を基に、ユニキャスト負荷を算出し、マルチキャスト負荷算出ステップは、中継装置を介して受信装置へ伝送されるストリームデータを伝送路毎に計数した結果を基に、マルチキャスト負荷を算出するようにした。
本発明によれば、ネットワークを介したストリームデータの配信を効率良く行い得る
配信システム、配信装置、プログラム及び配信方法を実現できる。
配信システムの全体構成を示す略線図である。 配信サーバの回路構成を示す略線図である。 ルータの回路構成を示す略線図である。 STB装置の回路構成を示す略線図である。 第1の実施の形態によるストリームデータ配信処理手順を示すフローチャートである。 接続情報通知処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態において1台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。 第1の実施の形態において2台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。 第1の実施の形態において3台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。 第1の実施の形態において2台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。 第2の実施の形態によるストリームデータ配信処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態においてユニキャストによる配信中に3台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。 第2の実施の形態においてユニキャストによる配信中に4台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。 第2の実施の形態においてマルチキャストによる配信中に3台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。 第2の実施の形態においてマルチキャストによる配信中に2台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。 第2の実施の形態においてマルチキャストによる配信中に1台のSTB装置にストリームデータを配信する場合の伝送負荷を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。本実施の形態は、配信システム、配信装置、プログラム及び配信方法に関するものであり、例えば、複数の通信装置がネットワークを介して接続された配信システムにおいてストリームデータを配信する場合に適用して好適なものである。
ここで、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、本実施の形態では、本発明と直接的に関連しない構成や周知な構成について、説明が省略される場合がある。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号付し又は符号を併記し、それらの重複する説明について省略される。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.配信システムの構成]
図1に示すように、第1の実施の形態による配信システム1は、複数の通信装置が複数の伝送路Pにより相互に接続されたネットワークを形成している。具体的に配信システム1は、通信装置として、1台の配信サーバ2、6台のルータ3(3A、3B、…、3F)、2台のスイッチ4(4A及び4B)、並びに7台のSTB装置5を有している。また伝送路Pは、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3u/ab/an/ae等の規格に準拠した有線LAN(Local Area Network)のケーブルにより構成されている。
この配信システム1では、STB装置5からの要求に応じて、配信サーバ2からコンテンツのストリームデータを配信し、これを各ルータ3や各スイッチ4により適宜転送してSTB装置5に受信させるようになっている。
配信装置としての配信サーバ2は、図2にブロック図を示すように、制御部11、記憶部12及び通信部13がバス10を介して相互に接続された構成となっている。制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を有している。制御部11は、RAMをワークエリアとして使用しながら、ROMや記憶部12等から読み出したプログラムをCPUによって実行することにより、様々な処理を行うことができる。
また制御部11は、例えば記憶部12からストリームデータ配信プログラム(詳しくは後述する)を読み出して実行することにより、その内部に視聴要求処理部21、接続情報取得部22、ユニキャスト負荷算出部23、マルチキャスト負荷算出部24及び配信方式決定部25といった複数の機能ブロックを形成する。なお、各機能ブロックの処理内容については後述する。
記憶部12は、例えばSSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、各種プログラムや設定情報等の他、映像や音声を含むコンテンツデータを記憶している。また記憶部12には、コンテンツの視聴を要求してきたSTB装置5(以下これを視聴要求装置とも呼ぶ)に関する情報を記憶する視聴要求装置情報記憶部27と、ルータ3Aから通知される接続情報(詳しくは後述する)を記憶する接続情報記憶部28とが設けられている。
通信部13は、例えばIEEE802.3(IEEE802.3u/ab/an/ae)等の規格に準拠した有線LANのインタフェースである。この通信部13は、所定のプロトコルに従い、伝送路Pを介してルータ3A(図1)との間で種々の情報を送受信する。
中継装置としてのルータ3は、図3にブロック図を示すように、制御部31、記憶部32及び通信部33がバス30を介して相互に接続された構成となっている。制御部31は、配信サーバ2の制御部11と同様、図示しないCPU、ROM及びRAM等を有しており、RAMをワークエリアとして使用しながら、ROMや記憶部32等から読み出したプログラムをCPUによって実行することにより、様々な処理を行うことができる。
記憶部32は、例えばSSD等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、各種プログラムや設定情報等を記憶している。また記憶部32には、伝送路Pを介した他の機器との接続状態に関する情報を記憶する接続情報記憶部47が設けられている。
通信部33は、配信サーバ2の通信部13(図2)と同様、例えばIEEE802.3(IEEE802.3u/ab/an/ae)等の規格に準拠した有線LANのインタフェースである。この通信部33は、複数の伝送路Pと接続されており、各伝送路Pにより接続された他のルータ3やスイッチ4、或いは配信サーバ2等の通信機器との間で、種々の情報を送受信する。
また制御部31は、例えば記憶部32から所定のプログラムを読み出して実行することにより、その内部に接続状態管理部41、通知処理部42、ユニキャスト中継処理部43及びマルチキャスト中継処理部44といった複数の機能ブロックを形成する。
このうち接続状態管理部41は、伝送路Pにより直接接続されている他の通信機器、及びスイッチ4を介して接続されている他の通信機器との接続状態を検知し、当該接続状態を表す接続情報を生成して、記憶部32の接続情報記憶部47に記憶させる。例えばルータ3B(図1)の接続状態管理部41は、伝送路Pにより直接接続されているルータ3Aとの接続状態、並びにスイッチ4Aを介して接続されているルータ3E及び3Fとの接続状態をそれぞれ検知し、これらのネットワークアドレス等を含む接続情報を生成して接続情報記憶部47に記憶させる。因みに接続状態管理部41は、所定の時間間隔毎に接続状態を検知しており、接続情報を逐次更新している。
通知処理部42は、STB装置5から配信サーバ2へ向けて送信されたコンテンツの視聴要求等の通知を、何れかの伝送路Pから受信すると、この通知を、当該配信サーバ2へ向かう伝送路Pに対して送出することにより中継(転送)する。また通知処理部42は、配信サーバ2からの要求に応じて、接続情報を該配信サーバ2や他のルータ3等へ通知する(詳しくは後述する)。
ユニキャスト中継処理部43は、配信サーバ2からユニキャストによりSTB装置5へ宛てて配信されたストリームデータを、通信部33に接続された何れかの伝送路Pから受信すると、このストリームデータを、該STB装置5へ向かう伝送路Pに対して送出することにより中継する。
マルチキャスト中継処理部44は、配信サーバ2からマルチキャストにより配信されたストリームデータを、通信部33に接続された何れかの伝送路Pから受信すると、他の何れかの伝送路Pが、その視聴を希望するSTB装置5へ向かう伝送経路上に位置していれば、このストリームデータを、他の各伝送路Pに対してこのストリームデータを送出することにより中継する。ただしマルチキャスト中継処理部44は、他の全ての伝送路Pが、その視聴を希望するSTB装置5へ向かう伝送経路上に位置していなかった場合、当該ストリームデータを送出しない。
中継装置としてのスイッチ4(図1)は、スイッチングハブとも呼ばれており、ルータ3(図3)と同様に、制御部、記憶部及び通信部(図示せず)等を有している。このスイッチ4は、通信部に複数(例えば8個)の接続端子を有しており、それぞれ伝送路Pを介して他の通信機器(ルータ3やSTB装置5等)とそれぞれ接続されている。
受信装置としてのSTB(Set Top Box)装置5は、図4にブロック図を示すように、制御部51、記憶部52及び通信部53がバス50を介して相互に接続された構成となっている。さらにSTB装置5は、出力部54及び操作部55がバス50を介して接続された構成となっている。制御部51は、配信サーバ2の制御部11と同様、図示しないCPU、ROM及びRAM等を有しており、RAMをワークエリアとして使用しながら、ROMや記憶部52等から読み出したプログラムをCPUによって実行することにより、様々な処理を行うことができる。
記憶部52は、例えばSSD等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、各種プログラムや設定情報等を記憶している。通信部53は、配信サーバ2の通信部13(図2)等と同様、例えばIEEE802.3(IEEE802.3u/ab/an/ae)等の規格に準拠した有線LANのインタフェースである。この通信部53は、伝送路Pを介してスイッチ4等の通信機器との間で種々の情報を送受信する。
出力部54は、例えばHDMI(登録商標)のインタフェースであり、映像及び音声を所定の信号形式で出力する。この出力部54には、接続ケーブルを介してテレビジョン装置やディスプレイ装置等でなる表示装置(何れも図示せず)が接続される。
操作部55は、例えば本体部の前面や所定のリモートコントローラ(図示せず)等に設けられた複数の操作ボタンであり、ユーザの押下操作を受け付けて制御部51に通知する。これに応じて制御部51は、当該操作に応じた処理を行う。
また制御部51は、例えば記憶部52からストリーム受信プログラム(詳しくは後述する)を読み出して実行することにより、その内部に配信要求部61、ユニキャスト受信部62、マルチキャスト受信部63及び再生処理部64といった複数の機能ブロックを形成する。
配信要求部61は、ユーザにより操作部55を介してコンテンツの視聴を開始する操作を受け付けると、通信部53から配信サーバ2に宛ててコンテンツの視聴要求を通知させる。ユニキャスト受信部62は、配信サーバ2からユニキャストにより配信されるストリームデータを受信してコンテンツを復元し、再生処理部64に供給する。マルチキャスト受信部63は、配信サーバ2からマルチキャストにより配信されるストリームデータを受信してコンテンツを復元し、再生処理部64に供給する。再生処理部64は、供給されるコンテンツを基に映像データや音声データを生成し、これらを出力部54へ供給する。
[1-2.ストリームデータ配信処理及び接続情報通知処理]
次に、配信システム1においてコンテンツのストリームデータを配信する際に、配信サーバ2において行われるストリームデータ配信処理手順と、各ルータ3において行われる接続情報通知処理について説明する。ここで、当該説明では、図5及び図6のフローチャートと、図7の伝送負荷を示す略線図とを軸にして説明される。
配信システム1(図1)では、例えばSTB装置5Aにおいて、ユーザにより操作部55(図4)を介してコンテンツの視聴を開始する操作が行われると、当該STB装置5Aから配信サーバ2に宛てて視聴要求が送信される。この視聴要求は、複数の中継装置、すなわち各スイッチ4及び各ルータ3により適宜転送され、最終的にルータ3Aから配信サーバ2へ送信される。
これに応じて配信サーバ2の制御部11(図2)は、記憶部12からストリームデータ配信プログラムを読み出して実行することにより、図5に示すストリームデータ配信処理手順RT1を開始してステップSP1に移る。
ステップSP1(図5)において制御部11(図2)は、視聴要求処理部21により、受信した視聴要求の受付処理を行い、次のステップSP2に移る。具体的に視聴要求処理部21は、例えば視聴要求の送信元であり、コンテンツの配信先となるSTB装置5A(すなわち視聴要求装置)に関する情報として、ネットワークアドレス等の情報を記憶部12の視聴要求装置情報記憶部27に記憶させる。また制御部11は、既に当該コンテンツのストリームデータを配信中であれば、現在の配信方式(ユニキャスト又はマルチキャスト)を記憶する。
説明の都合上、以下では、配信サーバ2から視聴要求装置(例えばSTB装置5A)に至る伝送経路において、当該配信サーバ2を最上位と位置づけ、当該視聴要求装置を最下位と位置づけて、伝送路Pにより相互に接続された各通信機器の相対的な関係を「上位」又は「下位」と表記する。例えば配信システム1(図1)において、ルータ3Bは、ルータ3Aの下位に位置しており、且つルータ3E及び3Fの上位に位置している。
ステップSP2(図5)において制御部11(図2)は、接続情報取得部22により、視聴要求装置(例えばSTB装置5A)までの伝送経路上に配置された各ルータ3に対し、それぞれにおける他の通信装置との接続状態を表す接続情報を通知するよう要求し、次のステップSP3(図5)に移る。
ここで、ルータ3において自己の接続情報等を上位のルータ3等へ通知する接続情報通知処理について説明する。ルータ3の制御部31(図3)は、配信サーバ2から接続情報の通知が要求されると、記憶部32から接続情報通知プログラムを読み出して実行することにより、図6に示す接続情報通知処理手順RT2を開始してステップSP21に移る。
ステップSP21(図6)において制御部31(図3)は、記憶部32の接続情報記憶部28から接続情報を読み出し、次のステップSP22(図6)に移る。ステップSP22において制御部31は、配信サーバ2から通知された視聴要求装置(例えばSTB装置5A)までの伝送経路上に、他のルータ3(すなわち下位のルータ3)が存在するか否かを判定する。具体的に制御部31は、例えばSTB装置5Aのネットワークアドレスが、自己の通信部33に設定されたネットワークアドレスと同一のネットワークに属しているか否かを基に、下位のルータ3の有無を判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことは下位のルータ3から得られる接続情報と自己の接続情報とを統合して上位のルータ3等へ通知する必要があることを表している。このとき制御部31(図3)は、次のステップSP23(図6)に移る。ステップSP23において制御部31は、下位のルータ3から接続情報を取得したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部31はこのステップSP23を繰り返すことにより、下位のルータ3から接続情報を取得するのを待ち受ける。
一方、ステップSP23(図6)において肯定結果が得られると、制御部31(図3)は次のステップSP24に移る。ステップSP24において制御部31は、自己の接続情報と下位のルータ3から取得した接続情報とを統合し、次のステップSP25(図6)に移る。
一方、ステップSP22(図6)において否定結果が得られると、このことは視聴要求装置までの伝送経路上において自己よりも下位に他のルータ3が存在しないため、自己の接続情報をそのまま上位のルータ3へ通知するべきであることを表している。このとき制御部31(図3)は、次のステップSP25(図6)に移る。ステップSP25において制御部31は、通知処理部42(図3)により、統合した接続情報又は自己の接続情報を、上位のルータ3へ通知した後、その次のステップSP26(図6)に移って接続情報通知処理手順RT2を終了する。
このように各ルータ3は、視聴要求装置までの伝送経路上において自己よりも下位に他のルータ3が存在する場合、当該下位のルータ3から接続情報を取得し、これを自己の接続情報と統合してから上位に通知する。これにより、最も上位に位置するルータ3A(図1)は、視聴要求装置までの伝送経路上に存在する全てのルータ3に関する接続情報を統合して、その上位に位置する配信サーバ2に通知することになる。
再びストリームデータ配信処理手順RT1(図5)に戻ると、ステップSP3において制御部11(図2)は、接続情報取得部22によりルータ3Aから接続情報を取得したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部11はこのステップSP3を繰り返すことにより、該ルータ3Aから接続情報の取得を待ち受ける。
一方、ステップSP3(図5)において肯定結果が得られると、このことはルータ3Aから接続情報を取得できたため、視聴要求装置までの伝送経路上に位置する各中継装置(各ルータ3及び各スイッチ4)に関する各伝送路の接続状態、すなわちネットワークトポロジーを把握できたことを表している。このとき制御部11(図2)は、次のステップSP4(図5)に移る。
ステップSP4(図5)において制御部11(図2)は、ユニキャスト負荷算出部23により、ユニキャスト負荷LUを算出し、次のステップSP5(図5)に移る。このユニキャスト負荷LUとは、配信システム1においてユニキャストを使用してストリームデータを配信する場合に、各伝送路Pに与える負荷の合計である伝送負荷の大きさを表す指標であり、数値により表される。
具体的にユニキャスト負荷算出部23(図2)は、図7(A)に示すように、仮想的に配信システム1を構築した上で、ユニキャストを使用する場合にストリームデータが流れる伝送路Pを特定する。図7(A)では、近傍に太矢印を表した伝送路Pにストリームデータが流れ、他の伝送路Pに該ストリームデータが流れないことを表している。
そのうえでユニキャスト負荷算出部23(図2)は、ストリームデータが流れる伝送路Pの本数、すなわち図7(A)における太矢印の本数を計数する。例えば視聴要求装置がSTB装置5Aのみである場合、ユニキャスト負荷LUの値は、図7(A)における太矢印の本数である「6」となる。
ステップSP5(図5)において制御部11(図2)は、マルチキャスト負荷算出部24(図2)により、マルチキャスト負荷LMを算出し、次のステップSP6(図5)に移る。このマルチキャスト負荷LMとは、上述したユニキャスト負荷LUと対応しており、配信システム1においてマルチキャストを使用してストリームデータを配信する場合に、各伝送路Pに与える負荷の合計(すなわち伝送負荷)の大きさを表す指標であり、数値により表される。
具体的にマルチキャスト負荷算出部24(図2)は、図7(B)に示すように、仮想的に配信システム1を構築した上で、マルチキャストを使用する場合にストリームデータが流れる伝送路Pを特定する。図7(B)では、図7(A)の場合と同様に、近傍に太矢印を表した伝送路Pにストリームデータが流れ、他の伝送路Pに該ストリームデータが流れないことを表している。
そのうえでマルチキャスト負荷算出部24(図2)は、ストリームデータが流れる伝送路Pの本数、すなわち図7(B)における太矢印の本数を計数する。例えば視聴要求装置がSTB装置5Aのみである場合、マルチキャスト負荷LMの値は、図7(B)における太矢印の本数である「15」となる。
ステップSP6(図5)において制御部11(図2)は、配信方式決定部25(図2)により、伝送負荷の値を比較する比較処理を行い、ユニキャスト負荷LUがマルチキャスト負荷LM以下であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、視聴要求装置に対してコンテンツデータをユニキャストにより配信すると、マルチキャストにより配信する場合よりも、配信システム1全体に与える伝送負荷を同等以下に抑え得ることを表している。このとき制御部11は、次のステップSP7に移り、配信方式決定部25により、視聴要求装置に対するコンテンツデータの配信方法をユニキャストに決定し、次のステップSP9(図5)に移る。
一方、ステップSP6(図5)において否定結果が得られると、このことは視聴要求装置に対してコンテンツデータをマルチキャストにより配信すると、ユニキャストにより配信する場合よりも、配信システム1全体に与える伝送負荷を小さく抑え得ることを表している。このとき制御部11(図2)は、次のステップSP8(図5)に移り、配信方式決定部25により、視聴要求装置に対するコンテンツデータの配信方法をマルチキャストに決定し、次のステップSP9(図5)に移る。
このように制御部11(図2)は、ステップSP6~SP8(図5)において、配信方式決定部25(図2)により、伝送負荷の大きさを表すユニキャスト負荷LU及びマルチキャスト負荷LMの大小に応じて、伝送方式をユニキャスト又はマルチキャストに決定する。
ステップSP9(図5)において制御部11(図2)は、決定した配信方法が現在の配信方法から変更することになるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、制御部11は次のステップSP10(図5)に移り、ストリームデータを受信中の各STB装置5に対し、配信方法を変更することを通知して、その次のステップSP11(図5)に移る。これにより各STB装置5は、配信方法の変更に備え、所定の準備処理を行う。
一方、ステップSP9(図5)において否定結果が得られると、このことは決定した配信方法が現在の配信方式から変更されていないため、ストリームデータを受信中の各STB装置5が何ら特別な対処を行う必要が無いことを表している。このとき制御部11(図2)は、次のステップSP11に移る。
ステップSP11(図5)において制御部11(図2)は、決定した配信方式(ユニキャスト又はマルチキャスト)によりコンテンツデータを配信し、次のステップSP12(図5)に移ってストリームデータ配信処理手順RT1を終了する。
因みに制御部11(図2)は、何れかのSTB装置5からコンテンツの視聴要求を受信する度に、また各STB装置5から当該コンテンツの視聴を中止する通知を受信する度に、ストリームデータ配信処理手順RT1(図5)を実行するようになっている。
[1-3.配信方式の決定及び変更]
次に、配信システム1においてコンテンツの視聴を要求するSTB装置5の台数やその変動に伴い、配信サーバ2が配信方法を決定し、或いは変更する様子について、具体的な事例を想定しながら説明する。
まず、配信システム1において、STB装置5Aのみがコンテンツの視聴を要求してきた場合、すなわちコンテンツの視聴を要求するSTB装置5が1台である場合を想定する。この場合、配信サーバ2は、図7(A)及び(B)に示したように、ユニキャスト負荷LUの値を「6」と計数し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と計数する。これにより配信サーバ2は、ユニキャスト負荷LU<マルチキャスト負荷LMとなるため、伝送負荷の値が小さいユニキャストを配信方法として決定し、このユニキャストによりコンテンツデータを配信する。
次に、配信システム1において、STB装置5Bが新たにコンテンツの視聴を要求してきた場合、すなわちコンテンツの視聴を要求するSTB装置5が2台となる場合を想定する。この場合、配信サーバ2は、図8(A)及び(B)に示すように、ユニキャスト負荷LUの値を「12」と計数し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と計数する。これにより配信サーバ2は、引き続きユニキャスト負荷LU<マルチキャスト負荷LMとなるため、伝送負荷の値が小さいユニキャストにより、コンテンツデータを引き続き配信する。
さらに、配信システム1において、STB装置5Cが新たにコンテンツの視聴を要求してきた場合、すなわちコンテンツの視聴を要求するSTB装置5が3台となる場合を想定する。この場合、配信サーバ2は、図9(A)及び(B)に示すように、ユニキャスト負荷LUの値を「18」と計数し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と計数する。これにより配信サーバ2は、ユニキャスト負荷LU>マルチキャスト負荷LMとなるため、伝送負荷の値が小さいマルチキャストを新たな伝送方法として決定し、ユニキャストからマルチキャストに切り替えて、コンテンツデータを配信する。
このとき配信サーバ2は、ストリームデータ配信処理手順RT1のステップSP10及びSP11(図5)に従い、ユニキャストによるストリームデータを受信中の各STB装置5に対し、配信方法をマルチキャストに切り替える旨を通知し、所定時間が経過した後、マルチキャストによる配信を開始すると共にユニキャストによる配信を停止する。
今度は、配信システム1において、STB装置5Bがコンテンツの視聴中止を要求してきた場合、すなわちコンテンツの視聴を要求するSTB装置5が再び2台となる場合を想定する。この場合、配信サーバ2は、図10(A)及び(B)に示すように、ユニキャスト負荷LUの値を「12」と計数し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と計数する。これにより配信サーバ2は、再びユニキャスト負荷LU<マルチキャスト負荷LMとなるため、伝送負荷の値が小さいユニキャストを新たな伝送方法として決定し、マルチキャストからユニキャストに切り替えて、コンテンツデータを配信する。
このとき配信サーバ2は、ストリームデータ配信処理手順RT1のステップSP10及びSP11(図5)に従い、マルチキャストによるストリームデータを受信中の各STB装置5に対し、配信方法をユニキャストに切り替える旨を通知し、所定時間が経過した後、ユニキャストによる配信を開始すると共にマルチキャストによる配信を停止する。
[1-4.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による配信システム1の配信サーバ2は、コンテンツの視聴を要求する全てのSTB装置5に対してストリームデータを配信する場合の伝送負荷を、ネットワークトポロジーに基づいた詳細な値として配信方式ごとに算出し、当該伝送負荷が小さい配信方式を採用する。
具体的に配信サーバ2は、各ルータ3から得られた接続情報を基に、各伝送路Pを流れるストリームデータによる全ての負荷の合計を、ユニキャスト負荷LU及びマルチキャスト負荷LMとしてそれぞれ算出(計数)し、その値が小さい方と対応する配信方法により、当該ストリームデータを配信する。すなわち配信サーバ2は、ユニキャスト負荷LUの方が小さい値であれば、配信方式としてユニキャストを採用し、マルチキャスト負荷LMの方が小さい値であれば、配信方式としてマルチキャストを採用する。
これにより配信システム1では、配信サーバ2から当該ストリームデータを配信することに伴って配信システム1の各伝送路Pに与える負荷の合計(すなわち伝送負荷)を、最も小さく抑え得るような配信方式を選択した上で、各STB装置5に対して当該ストリームデータを配信することができる。
ところで、一般にルータは、マルチキャストによるストリームデータの配信経路上に位置している場合、当該ストリームデータを、接続されている全ての伝送路Pに供給する、という処理を行う。
このため、仮に2台のSTB装置がコンテンツの視聴を要求し、マルチキャストによりコンテンツデータを配信する、という条件下であっても、2台のSTB装置が同一のルータに接続されている場合と、互いに異なるルータにそれぞれ接続されている場合とでは、コンテンツデータが流れる伝送路の数が互いに相違することになる。
このため、特許文献1のように、コンテンツの視聴を要求するSTB装置の台数を基に配信方式を決定した場合、ストリームデータを流すことにより各伝送路に与える負荷の合計、すなわち伝送負荷については、必ずしも小さくならない恐れがあった。
この点において、本実施の形態による配信システム1では、配信サーバ2が各ルータ3から得られる接続情報を基に、ストリームデータが流れる伝送路Pの総数を1本ずつ計数することにより、配信方式ごとの伝送負荷であるユニキャスト負荷LU及びマルチキャスト負荷LMをそれぞれ算出(計数)する。このため配信システム1では、各STB装置5に至る各伝送路Pの具体的な接続形態、すなわちネットワークトポロジーを考慮した、精度の高い伝送負荷を基に、最適な配信方式を的確に選択することができる。
また配信サーバ2は、伝送負荷を算出する際、各ルータ3から通知される接続情報を基に、各配信方式においてストリームデータが流れる伝送路Pの数を計数するようにした(図7等)。このため配信システム1では、配信サーバ2に対し、接続情報を基に伝送路Pの数を計数するといった比較的簡素な計数処理を行わせるだけで、伝送方式の決定に必要な伝送負荷の値を容易に得ることができる。
さらに配信サーバ2は、各ルータ3から接続情報を通知させ、これを基にネットワークトポロジーを認識して、配信方式ごとの伝送負荷を算出するようにした。このため配信システム1では、配信サーバ2に対し、ネットワークトポロジーを調査するための煩雑な処理を行わせること無く、高い精度で伝送負荷を算出することができる。
特に各ルータ3は、接続情報を上位の通信装置に通知するようにし、下位のルータ3から接続情報を受け取ったルータ3は、受け取った当該接続情報と自己の接続情報とを統合して、上位に通知するようにした(図6)。このため配信システム1では、各ルータ3におけるそれぞれの処理負荷を必要最小限に抑えることができる。
また各ルータ3は、配信サーバ2から要求があった場合にのみ、接続情報を通知するようにした。このため配信システム1では、配信サーバ2において伝送負荷を算出する必要がある場合にのみ、最新の接続情報を各ルータ3からそれぞれの上位装置へ通知すれば良く、無駄なトラフィックを発生させることが無い。
以上の構成によれば、配信システム1の配信サーバ2は、コンテンツの視聴を要求する全てのSTB装置5に対してストリームデータを配信する場合の伝送負荷を、ネットワークトポロジーに基づいた伝送路Pの本数により、ユニキャスト負荷LU及びマルチキャスト負荷LMとしてそれぞれ算出し、その値が小さい配信方式を採用する。これにより配信システム1では、配信サーバ2から当該ストリームデータを配信することに伴って各伝送路Pに与える負荷の合計を、最も小さく抑え得るような配信方式を選択した上で、各STB装置5に対して当該ストリームデータを配信することができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による配信システム201(図1)は、第1の実施の形態による配信システム1と比較して、配信サーバ2に代わる配信サーバ202を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。配信サーバ202(図2)は、第1の実施の形態による配信サーバ2と比較して、制御部11及び記憶部12に代わる制御部211及び記憶部212を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
制御部211(図2)は、第1の実施の形態による制御部11と比較して、配信方式決定部25に代わる配信方式決定部225を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。配信方式決定部225は、第1の実施の形態とは一部異なる手法により、コンテンツデータの配信方法(すなわちユニキャスト又はマルチキャスト)を決定するようになっている(詳しくは後述する)。また記憶部212は、第1の実施の形態と一部異なるストリームデータ配信プログラムを記憶している。
次に、第2の実施の形態において配信サーバ202(図2)において行われるストリームデータ配信処理について説明する。配信サーバ202の制御部211は、例えば第1の実施の形態と同様にSTB装置5A(図1)からルータ3等を介して視聴要求を取得すると、記憶部212からストリームデータ配信プログラムを読み出して実行する。これにより制御部211は、図5と対応する図11に示すストリームデータ配信処理手順RT3を開始してステップSP31に移る。
制御部211(図2)は、ステップSP31~SP35(図11)において、第1の実施の形態におけるステップSP1~SP5(図5)とそれぞれ同様の処理を行うことにより、ユニキャスト負荷LU及びマルチキャスト負荷LMをそれぞれ算出し、次のステップSP36に移る。
ステップSP36(図11)において制御部211(図2)は、配信方式決定部225により、現在の配信方式に応じて伝送負荷の値を補正した補正伝送負荷を算出し、次のステップSP37に移る。具体的に配信方式決定部225は、現在選択されている配信方式と対応する伝送負荷(すなわちユニキャスト負荷LU又はマルチキャスト負荷LM)の値から、予め設定された補正値R、例えば値「4」を減算することにより、補正伝送負荷(以下これを補正ユニキャスト負荷LUR又は補正マルチキャスト負荷LMRと呼ぶ)を算出する。
その後、制御部211(図2)は、ステップSP37~ステップSP43(図11)において、第1の実施の形態におけるステップSP6~SP12(図5)と同様の処理を行うことにより、ストリームデータの配信方式を決定してストリームデータ配信処理手順RT3を終了する。
ただし制御部211(図2)は、ステップSP37(図11)において、配信方式決定部225により、補正後の伝送負荷を用いた比較処理を行う。すなわち配信方式決定部225は、ユニキャストでストリームデータを配信中であれば補正ユニキャスト負荷LURとマルチキャスト負荷LMとを比較し、マルチキャストでストリームデータを配信中であればユニキャスト負荷LUと補正マルチキャスト負荷LMRとを比較する。
次に、第1の実施の形態と同様に、配信システム201(図1)においてコンテンツの視聴を要求するSTB装置5の台数やその変動に伴い、配信サーバ202が配信方法を決定し、或いは変更する様子について、具体的な事例を想定しながら説明する。
まず、例えば配信サーバ202が2台のSTB装置5A及び5Bから視聴要求を受け付け、図8(A)に示した場合と同様にユニキャストによりストリームデータを配信している状態であったとする。ここで、3台目となるSTB装置5Cからも視聴要求を受け付けた場合、制御部211は、図12に示すように、ステップSP35(図11)までの処理により、ユニキャスト負荷LUの値を「18」と算出し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と算出する。
続いて配信方式決定部225(図2)は、ステップSP36(図11)の処理により、現在選択されている配信方法であるユニキャストと対応するユニキャスト負荷LUの値「18」から補正値Rの値「4」を減算することにより、補正ユニキャスト負荷LURの値「14」を算出する。さらに配信方式決定部225(図2)は、ステップSP37(図11)の処理により、補正ユニキャスト負荷LURの値「14」とマルチキャスト負荷LMの値「15」とを比較し、その値がより小さい補正ユニキャスト負荷LURと対応する配信方式、すなわちユニキャスト(図12(A))を引き続き採用する。
さらに、図12(A)に示した場合において、4台目となるSTB装置5Dからも視聴要求を受け付けた場合、制御部211は、図13に示すように、ステップSP35(図11)までの処理により、ユニキャスト負荷LUの値を「24」と算出し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と算出する。
続いて配信方式決定部225(図2)は、ステップSP36(図11)の処理により、現在選択されている配信方法であるユニキャストと対応するユニキャスト負荷LUの値「24」から補正値Rの値「4」を減算することにより、補正ユニキャスト負荷LURの値「20」を算出する。さらに配信方式決定部225(図2)は、ステップSP37(図11)の処理により、補正ユニキャスト負荷LURの値「20」とマルチキャスト負荷LMの値「15」とを比較し、その値がより小さいマルチキャスト負荷LMと対応する配信方式、すなわちマルチキャスト(図13(B))を新たな配信方式に決定する。
すなわち配信サーバ202は、コンテンツの視聴を希望するSTB装置5の数が増加してきた場合、当該STB装置5の数が3台未満であればユニキャストを維持し、4台以上となった段階でようやくマルチキャストに切り替える。
今度は、図13(B)に示した状態において、1台のSTB装置5Dが視聴の中止を要求してきた場合、すなわち視聴を要求するSTB装置5の台数が4台から3台に減少する場合を想定する。このとき制御部211(図2)は、図14に示すように、ステップSP35(図11)までの処理により、ユニキャスト負荷LUの値を「18」と算出し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と算出する。
続いて配信方式決定部225(図2)は、ステップSP36(図11)の処理により、現在選択されている配信方法であるマルチキャストと対応するマルチキャスト負荷LMの値「15」から補正値Rの値「4」を減算することにより、補正マルチキャスト負荷LMRの値「11」を算出する。さらに配信方式決定部225(図2)は、ステップSP37(図11)の処理により、ユニキャスト負荷LUの値「18」と補正マルチキャスト負荷LMRの値「11」とを比較し、その値がより小さい補正マルチキャスト負荷LMRと対応する配信方式、すなわちマルチキャスト(図14(B))を引き続き採用する。
次に、図14(B)に示した状態において、1台のSTB装置5Cが視聴の中止を要求してきた場合、すなわち視聴を要求するSTB装置5の台数が3台から2台に減少する場合を想定する。制御部211(図2)は、図15に示すように、ステップSP35(図11)までの処理により、ユニキャスト負荷LUの値を「12」と算出し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と算出する。
続いて配信方式決定部225(図2)は、ステップSP36(図11)の処理により、現在選択されている配信方法であるマルチキャストと対応するマルチキャスト負荷LMの値「15」から補正値Rの値「4」を減算することにより、補正マルチキャスト負荷LMRの値「11」を算出する。さらに配信方式決定部225(図2)は、ステップSP37(図11)の処理により、ユニキャスト負荷LUの値「12」と補正マルチキャスト負荷LMRの値「11」とを比較し、その値がより小さい補正マルチキャスト負荷LMRと対応する配信方式、すなわちマルチキャスト(図15(B))を引き続き採用する。
さらに、図15(B)に示した状態において、1台のSTB装置5Bが視聴の中止を要求してきた場合、すなわち視聴を要求するSTB装置5の台数が2台から1台に減少する場合を想定する。制御部211(図2)は、図16に示すように、ステップSP35(図11)までの処理により、ユニキャスト負荷LUの値を「6」と算出し、またマルチキャスト負荷LMの値を「15」と算出する。
続いて配信方式決定部225(図2)は、ステップSP36(図11)の処理により、現在選択されている配信方法であるマルチキャストと対応するマルチキャスト負荷LMの値「15」から補正値Rの値「4」を減算することにより、補正マルチキャスト負荷LMRの値「11」を算出する。さらに配信方式決定部225(図2)は、ステップSP37(図11)の処理により、ユニキャスト負荷LUの値「6」と補正マルチキャスト負荷LMRの値「11」とを比較し、その値がより小さいユニキャスト負荷LUと対応する配信方式、すなわちユニキャスト(図16(B))を新たな配信方式として採用する。
すなわち配信サーバ202は、コンテンツの視聴を希望するSTB装置5の数が減少してきた場合、当該STB装置5の数が2台以上であればマルチキャストを維持し、1台以下となった段階でようやくユニキャストに切り替える。
このように、第2の実施の形態による配信システム201の配信サーバ202は、伝送負荷の値を補正するため、コンテンツの視聴を希望するSTB装置5の台数が増減した場合に、配信方式を切り替える頻度を低減させることができる。これにより配信システム201では、配信方式の切替に伴ってSTB装置5においてコンテンツの再生中断や映像及び音声の途切れ等が発生する頻度を格段に低減でき、当該コンテンツの円滑な再生をできるだけ維持し、ユーザの満足度を高めることができる。
その他の点においても、第2の実施の形態による配信システム201は、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、配信システム201の配信サーバ202は、コンテンツの視聴を要求する全てのSTB装置5に対してストリームデータを配信する場合の伝送負荷を、ネットワークトポロジーに基づいた伝送路Pの本数により算出し、さらに現在の配信方式に応じて補正した上で、その値が小さい配信方式を採用する。これにより配信システム201では、配信サーバ202から当該ストリームデータを配信することに伴って各伝送路Pに与える負荷の合計を小さく抑え得ると共に、配信方式の頻繁な切替を抑制しながら、適切な配信方式を選択した上で、各STB装置5に対して当該ストリームデータを配信することができる。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、ストリームデータが流れる伝送路Pの本数を計数することにより、伝送負荷であるユニキャスト負荷LU及びマルチキャスト負荷LMをそれぞれ算出する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば伝送路Pの長さや最大通信速度等に基づいて係数を設定し、この係数を乗じた値を積算することにより伝送負荷を算出しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、各ルータ3が配信サーバ2からの要求に応じて、接続情報通知処理手順RT2(図6)を開始して接続情報を上位へ通知する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば各ルータ3が下位の通信装置であるSTB装置5から配信サーバ2へ宛てたコンテンツの視聴要求を転送する際に、接続情報を上位へ通知する等、様々なタイミングで接続情報を上位へ通知しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、ストリームデータ配信処理手順RT3(図11)のステップSP36において、現在の配信方式と対応する伝送負荷から補正値Rを減算する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば現在の配信方式と対応しない伝送負荷に所定の補正値を加算しても良く、或いは現在の配信方式と対応する伝送負荷に所定の係数を乗算しても良い。また、各伝送負荷をそれぞれ補正しても良い。要は、現在の配信方式と対応する伝送負荷の値を他の伝送負荷の値よりも相対的に小さくすることにより、現在の配信方式が選択される(すなわち維持される)可能性を高めて、当該配信方式が切り替わる頻度を低減できれば良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、現在の配信方式と対応する伝送負荷(ユニキャスト負荷LU又はマルチキャスト負荷LM)から補正値Rを減算することにより、現在の配信方式をできるだけ維持し、当該配信方式が切り替わる頻度を低減させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば配信方式を切り替える際に計時を開始し、所定の時間(例えば5分間等)が経過するまでは、伝送負荷の大小に関わらず現在の配信方式を維持するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、配信サーバ2及びSTB装置5の間に形成される伝送経路上に、中継装置としてルータ3及びスイッチ4を設置する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばゲートウェイやハブ等、データの中継や転送を行い得る種々の通信装置を中継装置として伝送経路上に設置しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、各通信装置同士の間を接続する伝送路Pを、IEEE802.3(IEEE802.3u/ab/an/ae)等の規格に準拠した有線LANのケーブルにより構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、伝送路Pの少なくとも一部を例えばIEEE802.11(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)等の規格に準拠した無線LAN、或いはBluetooth(登録商標)等のような他の種々の通信方式としても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、配信サーバ2から配信されるコンテンツをSTB装置5が受信し、映像や音声を再生してテレビジョン装置やディスプレイ装置等へ出力する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばノート型のコンピュータ装置やスマートフォン、あるいはタブレット装置等のように、通信機能に加えて画像を表示する機能や音声を出力する機能等を有する種々の電子機器によりコンテンツを受信し再生しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、配信サーバ2の制御部11(図2)においてストリームデータ配信プログラムを実行することにより、ユニキャスト負荷算出部23、マルチキャスト負荷算出部24及び配信方式決定部25を、ソフトウェアによる機能ブロックとして構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、ユニキャスト負荷算出部23等をハードウェアにより構成しても良く、或いはハードウェア及びソフトウェアの協働により実現しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、配信サーバ2(図2)が記憶部12に予め記憶されているストリームデータ配信プログラムを読み出して実行する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばネットワークに接続された所定のサーバ装置(図示せず)から取得し、或いはUSB(Universal Serial Bus)メモリのような着脱可能な記憶媒体から読み出すことにより、配信サーバ2がストリームデータ配信プログラムを取得して実行しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ユニキャスト負荷算出部としてのユニキャスト負荷算出部23と、マルチキャスト負荷算出部としてのマルチキャスト負荷算出部24と、配信方式決定部としての配信方式決定部25とによって配信装置としての配信サーバ2を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなるユニキャスト負荷算出部と、マルチキャスト負荷算出部と、配信方式決定部とによって配信装置を構成しても良い。
本発明は、例えばSTB装置等からの要求に応じて配信サーバからコンテンツを配信する配信システムで利用できる。
1、201……配信システム、2、202……配信サーバ、3……ルータ、5……STB装置、11、211……制御部、12、212……記憶部、13……通信部、21……視聴要求処理部、22……接続情報取得部、23……ユニキャスト負荷算出部、24……マルチキャスト負荷算出部、25……配信方式決定部、225……配信方式決定部、LM……マルチキャスト負荷、LMR……補正マルチキャスト負荷、LU……ユニキャスト負荷、LUR……補正ユニキャスト負荷、P……伝送路、R……補正値。

Claims (8)

  1. 通信装置としてストリームデータを配信する配信装置と、当該ストリームデータを中継する中継装置と、当該ストリームデータを受信する受信装置とを有し、複数の伝送路により複数の前記通信装置が接続された配信システムであって、
    前記配信装置は、
    前記ストリームデータをユニキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する前記伝送路において発生する伝送負荷を算出しユニキャスト負荷とするユニキャスト負荷算出部と、
    前記ストリームデータをマルチキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する前記伝送路において発生する伝送負荷を算出しマルチキャスト負荷とするマルチキャスト負荷算出部と、
    前記ユニキャスト負荷及び前記マルチキャスト負荷を基に、前記ストリームデータの配信方式を前記ユニキャスト又は前記マルチキャストの何れかに決定する配信方式決定部と
    を備え
    前記ユニキャスト負荷算出部は、前記中継装置を介して前記受信装置それぞれへ伝送される前記ストリームデータを前記伝送路毎に計数した結果を基に、前記ユニキャスト負荷を算出し、
    前記マルチキャスト負荷算出部は、前記中継装置を介して前記受信装置へ伝送される前記ストリームデータを前記伝送路毎に計数した結果を基に、前記マルチキャスト負荷を算出する
    ことを特徴とする配信システム。
  2. 複数の伝送路により接続された複数の通信装置の1つであり、複数の前記伝送路を結んだ経路に沿って伝送されるストリームデータを配信する配信装置であって、
    前記ストリームデータをユニキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する前記伝送路において発生する伝送負荷を算出しユニキャスト負荷とするユニキャスト負荷算出部と、
    前記ストリームデータをマルチキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する前記伝送路において発生する伝送負荷を算出しマルチキャスト負荷とするマルチキャスト負荷算出部と、
    前記ユニキャスト負荷及び前記マルチキャスト負荷を基に、前記ストリームデータの配信方式を前記ユニキャスト又は前記マルチキャストの何れかに決定する配信方式決定部と
    を備え
    前記通信装置には、前記配信装置と、前記ストリームデータを中継する中継装置と、当該ストリームデータを受信する受信装置とが含まれ、
    前記ユニキャスト負荷算出部は、前記中継装置を介して前記受信装置それぞれへ伝送される前記ストリームデータを前記伝送路毎に計数した結果を基に、前記ユニキャスト負荷を算出し、
    前記マルチキャスト負荷算出部は、前記中継装置を介して前記受信装置へ伝送される前記ストリームデータを前記伝送路毎に計数した結果を基に、前記マルチキャスト負荷を算出する
    ことを特徴とする配信装置。
  3. 前記ユニキャスト負荷算出部は、1台の前記受信装置に宛てて1つの前記伝送路が伝送する1つの前記ストリームデータを1本として計数した値を前記ユニキャスト負荷として算出し、
    前記マルチキャスト負荷算出部は、1つの前記伝送路が伝送する1つの前記ストリームデータを1本として計数した値を前記マルチキャスト負荷として算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の配信装置。
  4. 前記中継装置に接続された他の前記通信装置に関する情報を表す接続情報を当該中継装置から取得する接続情報取得部
    をさらに備え、
    前記ユニキャスト負荷算出部及び前記マルチキャスト負荷算出部は、前記接続情報を基に前記ユニキャスト負荷及び前記マルチキャスト負荷をそれぞれ算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の配信装置。
  5. 前記配信方式決定部は、現在の配信方式に応じて前記ユニキャスト負荷及び前記マルチキャスト負荷の少なくとも一方を補正した上で、前記ストリームデータの配信方式を前記ユニキャスト又は前記マルチキャストの何れかに決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の配信装置。
  6. 前記配信方式決定部は、現在の配信方式が選択される可能性を高めるように、前記ユニキャスト負荷及び前記マルチキャスト負荷の少なくとも一方を補正する
    ことを特徴とする請求項に記載の配信装置。
  7. コンピュータを、
    複数の伝送路により接続された複数の通信装置の1つである配信装置から、複数の前記伝送路を結んだ経路に沿って伝送されるストリームデータをユニキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する前記伝送路において発生する伝送負荷を算出しユニキャスト負荷とするユニキャスト負荷算出部、
    前記配信装置から、前記ストリームデータをマルチキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する前記伝送路において発生する伝送負荷を算出しマルチキャスト負荷とするマルチキャスト負荷算出部、
    前記ユニキャスト負荷及び前記マルチキャスト負荷を基に、前記ストリームデータの配信方式を前記ユニキャスト又は前記マルチキャストの何れかに決定する配信方式決定部
    として機能させ
    前記通信装置には、前記配信装置と、前記ストリームデータを中継する中継装置と、当該ストリームデータを受信する受信装置とが含まれ、
    前記ユニキャスト負荷算出部は、前記中継装置を介して前記受信装置それぞれへ伝送される前記ストリームデータを前記伝送路毎に計数した結果を基に、前記ユニキャスト負荷を算出し、
    前記マルチキャスト負荷算出部は、前記中継装置を介して前記受信装置へ伝送される前記ストリームデータを前記伝送路毎に計数した結果を基に、前記マルチキャスト負荷を算出する
    ためのプログラム。
  8. 複数の伝送路により接続された複数の通信装置の1つであり、複数の前記伝送路を結んだ経路に沿って伝送されるストリームデータを配信する配信装置の配信方法であって、
    前記配信装置は、
    前記ストリームデータをユニキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する前記伝送路において発生する伝送負荷を算出しユニキャスト負荷とするユニキャスト負荷算出ステップと、
    前記ストリームデータをマルチキャストにより配信する場合に、当該ストリームデータを伝送する前記伝送路において発生する伝送負荷を算出しマルチキャスト負荷とするマルチキャスト負荷算出ステップと、
    前記ユニキャスト負荷及び前記マルチキャスト負荷を基に、前記ストリームデータの配信方式を前記ユニキャスト又は前記マルチキャストの何れかに決定する配信方式決定ステップと
    を有し、
    前記通信装置には、前記配信装置と、前記ストリームデータを中継する中継装置と、当該ストリームデータを受信する受信装置とが含まれ、
    前記ユニキャスト負荷算出ステップは、前記中継装置を介して前記受信装置それぞれへ伝送される前記ストリームデータを前記伝送路毎に計数した結果を基に、前記ユニキャスト負荷を算出し、
    前記マルチキャスト負荷算出ステップは、前記中継装置を介して前記受信装置へ伝送される前記ストリームデータを前記伝送路毎に計数した結果を基に、前記マルチキャスト負荷を算出する
    ことを特徴とする配信方法。
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