本発明の第1の目的は、ユーザが特定の状況において少なくとも1つの照明デバイスを制御することを容易にするために使用されることができる、システムを提供することである。
本発明の第2の目的は、ユーザが特定の状況において少なくとも1つの照明デバイスを制御することを容易にするために使用されることができる、方法を提供することである。
本発明の第1の態様において、少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための第1の入力タイプの入力モダリティ(input modality)の適合性(suitability)を決定するためのシステムは、少なくとも1つのレシーバと、少なくとも1つの出力インターフェースと、前記少なくとも1つのレシーバを介して、前記少なくとも1つの照明デバイスを制御するための前記ユーザコマンドを示す信号を受信し、前記ユーザコマンドは、ユーザが前記第1の入力タイプの前記入力モダリティを使用することによって提供される、前記ユーザコマンドに関する前記使用された入力モダリティに対する適合性レーティング(suitability rating)を決定する、前記ユーザコマンドに関する1つ以上のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定する、前記適合性レーティングと前記1つ以上のさらなる適合性レーティングとを比較する、及び、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記ユーザコマンドに関して推奨される第2の入力タイプの入力モダリティを指定する情報を出力し、前記第2の入力タイプの前記推奨される入力モダリティは、前記1つ以上のさらなる入力モダリティから選択され、前記推奨される入力モダリティの前記さらなる適合性レーティングは、前記適合性レーティングよりも高い、ように構成される少なくとも1つのプロセッサとを含む。
ユーザコマンドに関する第1の入力タイプの使用された入力モダリティ及びさらなる入力モダリティに対する適合性レーティングを比較することにより、ユーザの特定の状況により適した(前記第1の入力タイプとは異なる)第2の入力タイプの入力モダリティ又は第2の入力タイプの入力モダリティのセットが選択/推奨されてもよい。前記使用された入力モダリティ及び前記1つ以上のさらなる入力モダリティは、例えば、ボイス入力、ライトスイッチ(light switch)入力、及びセンサ入力のうちの1つ以上を含んでもよい。入力モダリティは、特定のタイプの入力である。異なるライト制御デバイスは、例えば、異なるタイプの入力モダリティであると考えられてもよい。例えば、異なるタイプのライトスイッチ上の異なるタイプのボタンは、異なるタイプの入力モダリティであると考えられてもよい。例えば、異なるタイプのセンサからの異なるタイプのセンサ入力は、異なるタイプの入力モダリティであると考えられてもよい。
さらなる入力モダリティは、ユーザが既に利用可能な入力モダリティ、例えば、照明システムに既に存在するデバイスのみを含んでもよく、又はユーザによって潜在的に使用され得るすべての入力モダリティ、例えば、照明システムによってサポートされるデバイスを含んでもよい。適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングは、例えば、(ローカル)メモリに対してそれらを取得することによって決定されてもよい。代替的に、前記適合性レーティング及び前記1つ以上のさらなる適合性レーティングは、例えば、さらなるシステムから取得されてもよい。任意選択的に、出力される情報は、さらなる(複数の)入力モダリティを推奨する主な理由を含む。
前記少なくとも1つのプロセッサは、入力モダリティが照明システムに既に存在するかどうかに基づいて、入力モダリティに対する適合性レーティングを決定するように構成されてもよい。例えば、照明システムに既に存在するデバイスは、わずかに増加された適合性を有してもよく、ゆえに、ユーザが現在使用している入力モダリティよりも良くフィットする2つの入力モダリティがあり、そのうちの一方が存在し、他方が存在しない場合、システムは、既に存在する入力モダリティを推奨してもよい。別の(以前に受けた)ユーザコマンドに関する既に存在する入力モダリティの適合性レーティングは、既に存在するデバイスをリパーパスする(repurpose)ことを推奨するか、同じ種類の別のデバイスを購入することを推奨するかを決定する際に考慮されてもよい。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザコマンドが提供される空間のサイズに基づいて、前記適合性レーティング及び前記1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定するように構成されてもよい。例えば、ボイスアシスタントの利益/適合性は、典型的には、より大きな空間においてより高い。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記空間の機能に基づいて、前記適合性レーティング及び前記1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定するように構成されてもよい。空間の機能は、例えば、空間がどのように使用されるかを表してもよい。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記入力モダリティを使用して前記ユーザコマンドを提供することに関連するユーザインタラクション(user interaction)の複雑さに基づいて、前記適合性レーティング及び前記1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定するように構成されてもよい。ユーザインタラクションの複雑さは、照明デバイス及び(複数の)照明制御デバイスのロケーションに依存してもよい。携帯電話を見つけ出しロックを解除することは、ある程度の労力を要するため、ユーザインタラクションの複雑さを増大させる可能性がある。3つの光シーン(light scene)を選択することは、Hueアプリを使用するよりもHueタップスイッチの方が複雑ではないため、ユーザが頻繁に3つの光シーンを選択する場合、Hueタップスイッチの使用が推奨されてもよい。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザコマンドで指定される特定のアクションに依存して、前記ユーザコマンドに関する前記第1の入力タイプの前記使用された入力モダリティに対する前記適合性レーティングを決定するように構成されてもよい。前記特定のアクションは、例えば、任意の光シーンを選択すること、特定の光シーンを選択すること、すべての照明デバイスをオフすること、又はすべての照明デバイスをオンすることを含んでもよい。例えば、ユーザに提示される情報は、「シーンを直接選択するには、タップスイッチを使用することをお勧めします」("To directly select a scene, I recommend using a tap switch")」又は「シーンを選択するだけなら、ディマースイッチよりもタップスイッチの方が良い選択かもしれません」("To just select a scene, the tap switch may be a better choice than a dimmer switch")を示してもよい。
追加的に又は代替的に、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザコマンドで指定される特定のアクションとは無関係に、前記ユーザコマンドに関する前記第1の入力タイプの前記使用された入力モダリティに対する前記適合性レーティングを決定するように構成されてもよい。例えば、リビングルーム及び/又は大きな部屋で提供される任意のユーザコマンドに対して、ボイス入力が、ライトスイッチ入力よりも好ましくあり得る。ユーザコマンドのコンテンツ及びコンテキストは、適合性レーティングが、ユーザコマンドで指定される特定のアクションに依存して決定されるべきか、又はユーザコマンドで指定される特定のアクションとは無関係に決定されるべきかを決定するために評価されてもよい。
前記適合性レーティング及び前記1つ以上のさらなる適合性レーティングは、前記ユーザコマンドに関して他のユーザによって使用される入力モダリティに基づいて算出されてもよい。前記他のユーザは、例えば、第1の閾値を超える前記ユーザの照明システムとの類似性を有する照明システムを有してもよく、及び/又は第2の閾値を超える前記ユーザの空間との類似性を有する空間を有してもよい。照明システム間の類似性は、例えば、デバイスのタイプ、デバイスの数、相対的ロケーション、及び/又はデバイス設定に基づいて決定されてもよい(例えば、照明システムは、相対的ロケーションがリビングルームであり、設定がすべてのリビングルームライトを制御するようになっている「タップスイッチ(Tap switch)」タイプのライト制御デバイスを含んでもよい)。空間間の類似性は、例えば、空間の形状(例えば、正方形)、サイズ(例えば、m2)、機能(例えば、ベッドルーム対リビングルーム)、及び/又はコンテンツ(例えば、2つのシングルベッド対1つのシングル対1つのダブル、又は1つの中央ソファ対ソファ及びテーブル)に基づいて決定されてもよい。
第1の例として、同じタイプ及び/又は類似のサイズの空間を有する多くの他のユーザが、ユーザによっても実行されるコマンドに関して異なる入力モダリティを使用する場合、この異なる入力モダリティが、ユーザに推奨されてもよい。第2の例として、同じタイプの照明デバイス及び同じタイプのライト制御デバイスを有する多くの他のユーザが、ユーザによっても実行されるコマンドに関して異なる入力モダリティを使用する場合、この異なる入力モダリティが、ユーザに推奨されてもよい。
閾値は、パーセンテージ、例えば、70%又は80%で表されてもよい。第1及び第2の閾値は、同じであってもよく、又は異なってもよい。一例として、2人のユーザがそれぞれ7つの空間及び8つの空間のうち6つの空間を共通に有する場合、75%(6割る8)及び85%(6割る7)の間の類似性が決定されてもよい。
代替的に、前記適合性レーティング及び前記1つ以上のさらなる適合性レーティングは、前記ユーザコマンドに関して(例えば、ユーザテストに基づいて)照明会社によって推奨される入力モダリティに基づいて算出されてもよい。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザコマンドに基づいて照明制御デバイスの設定を決定し、前記照明制御デバイスは、前記第2の入力タイプの前記推奨される入力モダリティに関連する、及び、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記設定を前記照明制御デバイスに送信するように構成されてもよい。例えば、ユーザが、第1の入力モダリティに対応する第1のライト制御デバイス(例えば、ディマースイッチ)のために/において光シーンを構成しており、第2の入力モダリティが、この光シーンを選択するのにより適している場合、この光シーンは、第2の入力モダリティに対応する第2のライト制御デバイス(例えば、スマートスピーカシステム)のために/において構成されてもよい。
前記情報は、前記ユーザコマンドに関するさらなる推奨される入力モダリティも指定し、前記さらなる推奨される入力モダリティは、前記1つ以上のさらなる入力モダリティから選択され、前記推奨される入力モダリティ及び前記さらなる推奨される入力モダリティの組み合わせの前記さらなる適合性レーティングは、前記適合性レーティングよりも高くてもよい。例えば、寝室では、パートナーを起こさないために、特定の時間にボイス制御を使用しないことが好ましくあり得る。この場合、スマートスピーカシステム及びスマートボタンの組み合わせが推奨されてもよい。その後、ボイス制御が、ライトをオンにするために使用されてもよい。スマートボタンはベッドの脇に取り付けられてもよく、例えば、「読書」光シーンで使用された後、ライトをオフにするために使用されてもよい。
前記少なくとも1つのプロセッサは、当該システムのすべてのユーザに共通であるユーザ非依存適合性レーティング(user-independent suitability rating)を決定する及び前記ユーザ非依存適合性レーティングにユーザ依存重み(user-dependent weight)を適用することによって、前記ユーザコマンドに関する前記第1の入力タイプの前記使用された入力モダリティに対する前記適合性レーティングを決定するように構成されてもよい。前記少なくとも1つのプロセッサは、例えば、ユーザが指定した好み及び/又は前記ユーザによって提供された以前のユーザコマンドに基づいて前記ユーザ依存重みを決定するように構成されてもよい。適合性のある態様は、典型的には、ユーザに依存せず、例えば、空間のサイズ、空間の機能、デバイスのロケーション、及び/又は特定のタイプのコマンドに対するライト制御デバイスの適合性に依存する。適合性のある他の態様は、典型的には、ユーザに依存する。例えば、あるユーザは、例えば、自身のボイスアシスタントが自身のコマンドをほとんど理解しないため、自身のモバイルデバイス及び/又はボイスアシスタントを使用してライトを制御することを好まない可能性がある。
本発明の第2の態様において、少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための第1の入力タイプの入力モダリティの適合性を決定する方法は、前記少なくとも1つの照明デバイスを制御するための前記ユーザコマンドを示す信号を受信することであって、前記ユーザコマンドは、ユーザが前記第1の入力タイプの前記入力モダリティを使用することによって提供される、ことと、前記ユーザコマンドに関する前記使用された入力モダリティに対する適合性レーティングを決定することと、前記ユーザコマンドに関する1つ以上のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定することと、前記適合性レーティングと前記1つ以上のさらなる適合性レーティングとを比較することと、前記ユーザコマンドに関して推奨される第2の入力タイプの入力モダリティを指定する情報を出力することであって、前記第2の入力タイプの前記推奨される入力モダリティは、前記1つ以上のさらなる入力モダリティから選択され、前記推奨される入力モダリティの前記さらなる適合性レーティングは、前記適合性レーティングよりも高い、こととを含む。当該方法は、プログラマブルデバイスで動作するソフトウェアによって実行されてもよい。このソフトウェアは、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。
さらに、本明細書で説明される方法を実践するためのコンピュータプログラム、並びに、そのコンピュータプログラムを記憶している非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータプログラムは、例えば、既存のデバイスによってダウンロードされるか、又は、既存のデバイスにアップロードされてもよく、あるいは、これらのシステムの製造時に記憶されてもよい。
非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのソフトウェアコード部分を記憶し、ソフトウェアコード部分は、コンピュータによって実行又は処理されると、少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための入力モダリティの適合性を決定するための実行可能動作(executable operation)を実行するように構成される。
実行可能動作は、前記少なくとも1つの照明デバイスを制御するための前記ユーザコマンドを示す信号を受信することであって、前記ユーザコマンドは、ユーザが第1の入力タイプの前記入力モダリティを使用することによって提供される、ことと、前記ユーザコマンドに関する前記使用された入力モダリティに対する適合性レーティングを決定することと、前記ユーザコマンドに関する1つ以上のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定することと、前記適合性レーティングと前記1つ以上のさらなる適合性レーティングとを比較することと、前記ユーザコマンドに関して推奨される第2の入力タイプの入力モダリティを指定する情報を出力することであって、前記第2の入力タイプの前記推奨される入力モダリティは、前記1つ以上のさらなる入力モダリティから選択され、前記推奨される入力モダリティの前記さらなる適合性レーティングは、前記適合性レーティングよりも高い、こととを含む。
当業者には理解されるように、本発明の諸態様は、デバイス、方法、又はコンピュータプログラムプロダクトとして具現化されてもよい。したがって、本発明の諸態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、あるいは、ソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形態を取ってもよく、それらは全て、本明細書では「回路」、「モジュール」、又は「システム」と総称されてもよい。本開示で説明される機能は、コンピュータのプロセッサ/マイクロプロセッサによって実行される、アルゴリズムとして実装されてもよい。さらには、本発明の諸態様は、1つ以上のコンピュータ可読媒体として具現化されている、コンピュータプログラムプロダクトの形態を取ってもよく、1つ以上のコンピュータ可読媒体は、その上に具現化されている、例えば記憶されている、コンピュータ可読プログラムコードを有する。
1つ以上のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが、利用されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、限定するものではないが、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体の、システム、装置、若しくはデバイス、あるいは、上述の任意の好適な組み合わせであってもよい。より具体的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、限定するものではないが、1つ以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(random access memory;RAM)、読み出し専用メモリ(read-only memory;ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory;EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(portable compact disc read-only memory;CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上述の任意の好適な組み合わせを挙げることができる。本発明の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを含むか、又は記憶することが可能な、任意の有形媒体であってもよい。
コンピュータ可読信号媒体としては、例えばベースバンド内又は搬送波の一部として、その内部に具現化されているコンピュータ可読プログラムコードを有する、伝搬データ信号を挙げることができる。そのような伝搬信号は、限定するものではないが、電磁気、光学、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含めた、様々な形態のうちのいずれを取ってもよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを、通信、伝搬、又は伝送することが可能な、任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。
コンピュータ可読媒体上に具現化されているプログラムコードは、限定するものではないが、ワイヤレス、有線、光ファイバ、ケーブル、RF等、又は上述の任意の好適な組み合わせを含めた、任意の適切な媒体を使用して送信されてもよい。本発明の諸態様に関する動作を実施するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk(登録商標)、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語、及び、「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語を含めた、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれてもよい。このプログラムコードは、スタンドアロン型ソフトウェアパッケージとして、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ若しくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)若しくはワイドエリアネットワーク(WAN:wide area network)を含めた任意のタイプのネットワークを通じて、ユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は、この接続は、外部コンピュータに対して(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)実施されてもよい。
本発明の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラムプロダクトの、フローチャート図及び/又はブロック図を参照して、本発明の諸態様が以下で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャート図及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装されることができる点が理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを作り出すために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置の、プロセッサ、特にマイクロプロセッサ又は中央処理ユニット(central processing unit;CPU)に提供されてもよく、それにより、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスのプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施するための手段を作り出す。
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスに、特定の方式で機能するように指示することが可能な、コンピュータ可読媒体内に記憶されてもよく、それにより、コンピュータ可読媒体内に記憶されている命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施する命令を含む、プロダクトを作り出す。
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ実施プロセスを作り出すために、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上にロードされて、それらのコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブル装置上で実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施するためのプロセスを提供する。
図におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態によるデバイス、方法、及びコンピュータプログラムプロダクトの可能な実装の、アーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図内の各ブロックは、指定されている論理関数を実施するための1つ以上の実行可能命令を含む、コードのモジュール、セグメント、又は部分を表してもよい。また、一部の代替的実装形態では、ブロック内に記されている機能は、それらの図に記されている順序と異なる順序で行われてもよい点にも留意されたい。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又は、それらのブロックは、関与している機能性に応じて、逆の順序で実行される場合があってもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びに、それらブロック図及び/又はフローチャート図内のブロックの組み合わせは、指定されている機能若しくは行為を実行する専用ハードウェアベースのシステム、又は、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実施されることができる点にも留意されたい。
図1は、少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための入力モダリティの適合性を決定するためのシステムの第1の実施形態を示している。第1の実施形態において、システムは、モバイルデバイス1である。照明システムは、ブリッジ16と、照明デバイス31~34と、ライト制御デバイス36~38とを含む。照明デバイス31~34は、ブリッジ16を介してライト制御デバイス36~38によって制御されることができる。例えば、ライト制御デバイス37は、照明デバイス33を制御するために用いられてもよい。
照明デバイス31~34は、例えば、Philips Hueランプであってもよい。ブリッジ16は、例えば、Philips Hueブリッジであってもよい。図1の例において、ライト制御デバイス36~38は、異なるタイプのライトスイッチである。照明デバイス31~34及びライト制御デバイス36~38は、例えば、Zigbee(登録商標)技術を用いて、ブリッジ16と通信してもよい。ブリッジ16は、例えば、Wi-Fi(登録商標)又はEthernet(登録商標)を介して、ワイヤレスLANアクセスポイント17に接続される。ワイヤレスLANアクセスポイント17は、インターネット11に接続される。
モバイルデバイス1及びインターネットサーバ13は、ワイヤレスLANアクセスポイント17及びブリッジ16を介して照明デバイス31~34を制御することができる。インターネットサーバ13も、インターネット11に接続される。単一のインターネットサーバに代えて、インターネットサーバのクラスタが使用されてもよい。このクラスタは、1つ以上のクラウドの一部であってもよい。
モバイルデバイス1は、トランシーバ3、トランスミッタ4、プロセッサ5、メモリ7、及びタッチスクリーンディスプレイ9を含む。プロセッサ5は、レシーバ3を介して、照明デバイス31及び/又は32を制御するためのユーザコマンドを示す信号を受信するように構成される。図1の実施形態において、この信号は、ブリッジ16から受信される。ユーザコマンドは、ユーザが入力モダリティ、例えば、ライト制御デバイス36~38のうちの1つのボタン又はモバイルデバイス1のタッチスクリーンディスプレイ9を使用することによって提供される。
プロセッサ5はさらに、ユーザコマンドに関する使用された入力モダリティに対する適合性レーティングを決定する、ユーザコマンドに関する1つ以上のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定する、及び、適合性レーティングと1つ以上のさらなる適合性レーティングとを比較するように構成される。
プロセッサ5はまた、タッチスクリーンディスプレイ9を介して、ユーザコマンドに関して推奨される入力モダリティを指定する情報を出力するように構成される。推奨される入力モダリティは、1つ以上のさらなる入力モダリティから選択される。推奨される入力モダリティのさらなる適合性レーティングは、適合性レーティングよりも高い。
第1の実装態様において、モバイルデバイス1(のプロセッサ5)は、適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングを自ら算出する。第2の実装態様において、プロセッサ5は、インターネットサーバ13から適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングを取得することによって、適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定するように構成される。
図2は、ユーザコマンドが提供され得る空間の一例を示している。住宅の1階61は、玄関ホール63、キッチン64及びリビングルーム65から成る。ワイヤレスLANアクセスポイント17、照明デバイス34、及びライト制御デバイス38は、玄関ホール63に設置されている。照明デバイス33及びライト制御デバイス37は、キッチン64に設置されている。ブリッジ16、照明デバイス31、32、及びライト制御デバイス36は、リビングルーム65に設置されている。
ライト制御デバイス36は、複数のボタンを備えるライトスイッチである。各ボタンは、光シーンと関連付けられることができ、各光シーンは、1つ以上の照明デバイスと関連付けられることができる。図2の例では、1つの光シーンが照明デバイス32に関連付けられており、2つの光シーンが照明デバイス31に関連付けられている。これら3つの光シーンの各々は、ライト制御デバイス36の異なるボタンに関連付けられる。
図2の例では、ユーザ69が、図1のモバイルデバイス1を手に持ってリビングルーム65のソファに座っている。ユーザ69はソファに座る前に、ライト制御デバイス36で照明デバイス31をオンしている。ある時点で、ユーザ69はシーンを変えたいと思い、それゆえ、ライト制御デバイス36のところまで歩いて行き、ボタンを押す。
その後すぐ、又は別の適切な時に、モバイルデバイス1は、照明デバイス31を制御するためにスマートスピーカシステムを使用するようにユーザ69に推奨を提供する。モバイルデバイスは、例えば、リビングルーム及び/又は大きな部屋でシーンを変更するボタンが押されたため、このさらなる入力モダリティを推奨してもよい。
ユーザ69が新しいスマートスピーカシステム19を設置し、スマートスピーカシステム19とワイヤレスLANアクセスポイント17との間のワイヤレス接続がセットアップされた後(図1参照)、モバイルデバイス1又はブリッジ16は、新しいスマートスピーカシステム19を検出し、スマートスピーカシステム19を、照明デバイス31に関連付けられる少なくとも2つの光シーンで構成する。この構成は、例えば、スマートスピーカシステム19自体に、又はスマートスピーカシステム19によって使用されるクラウドサーバに記憶されてもよい。
スマートスピーカシステムの代わりに、モバイルデバイス1は、ライト制御デバイス36よりも照明デバイス31の近くに置かれてもよい、リビングルームにおける追加のライトスイッチ、例えば、タップスイッチ又はスマートボタンの使用を推奨してもよい。例えば、ユーザが照明デバイス34をスケジュールに基づいて自動的にオン及びオフにするようにプログラムしており、スマートボタンである、ライト制御デバイス38を実際には使用しない場合、ユーザは、ライト制御デバイス38をリビングルーム65の後方へ移動させてもよい。ボイス制御の利点は、より大きな空間において有益であることである。しかしながら、光シーンを選択することは、ボイス制御を使用するよりも、タップスイッチ又はスマートボタンを使用する方が簡単である。
モバイルデバイス1は、照明システムとのユーザインタラクションの値を最大化するであろう最適な入力モダリティ又は入力モダリティのセットを定義するベースラインスコアリング方法(baseline scoring method)を使用してもよい。このような方法は、各(合理的な)デバイス又はデバイスの組み合わせが所与のインタラクションに対して生成するであろう値を決定してもよい。さらに、ユーザの好み、経時的な使用状況、時刻、又はこれらの組み合わせに基づく及び依存するユーザ定義の重みが、ベースライン値に対して使用されてもよい。この場合、インタラクションデバイスの最適なセットの推奨は、ベースラインスコア及びユーザ定義の重みに基づいて生成されてもよい。また、入力モダリティが照明システムに既に存在するかどうかを表す重みが適用されてもよい。
モバイルデバイス1が既存のデバイスをリパーパスすることを推奨する場合、モバイルデバイス1は、リパーパスされる入力モダリティに代わる別の入力モダリティも推奨してもよい。例えば、モバイルデバイス1は、ディマースイッチを提案すると同時に、ディマースイッチによって現在制御されている照明システムの部分に対するより良い解決策を提案し、ユーザが、自身が有するディマースイッチを再構成し、ディマースイッチによって以前制御されていた空間に対して異なる入力モダリティを使用できるようにしてもよい。
図1に示されるモバイルデバイス1の実施形態では、モバイルデバイス1は、1つのプロセッサ5を含む。代替的な実施形態では、モバイルデバイス1は、複数のプロセッサを含む。モバイルデバイス1のプロセッサ5は、例えばARM若しくはQualcommからの汎用プロセッサ、又は特定用途向けプロセッサであってもよい。モバイルデバイス1のプロセッサ5は、例えば、Android又はiOSオペレーティングシステムを実行してもよい。ディスプレイ9は、例えば、LCD又はOLEDディスプレイパネルを備えてもよい。プロセッサ5は、例えば、ユーザインターフェースを提供するためにタッチスクリーンディスプレイ9を使用してもよい。メモリ7は、1つ以上のメモリユニットを含んでもよい。メモリ7は、例えば、ソリッドステートメモリを含んでもよい。
レシーバ3及びトランスミッタ4は、例えば、ワイヤレスLANアクセスポイント17と通信するためにWi-Fi(登録商標)(IEEE 802.11)等の1つ以上のワイヤレス通信技術を使用してもよい。代替的な実施形態では、単一のレシーバ及び単一のトランスミッタの代わりに、複数のレシーバ及び/又は複数のトランスミッタが使用される。図1に示される実施形態では、別個のレシーバ及び別個のトランスミッタが使用されている。代替的な実施形態では、レシーバ3及びトランスミッタ4は、トランシーバにまとめられる。モバイルデバイス1は、バッテリ及び電源コネクタ等のモバイルデバイスに典型的な他の構成要素を含んでもよい。本発明は、1つ以上のプロセッサで動作するコンピュータプログラムを使用して実装されてもよい。
図1の実施形態では、照明デバイス31~34は、ブリッジ16を介してモバイルデバイス1によって制御される。代替的な実施形態では、照明デバイス31~34のうちの1つ以上は、ブリッジを使用せずに、例えば、Bluetooth(登録商標)を介して直接、又はインターネットサーバ13及びワイヤレスLANアクセスポイント17を介して、モバイルデバイス1によって制御される。照明デバイス31~34は、例えば、Wi-Fi(登録商標)信号を受信及び送信することが可能であってもよい。
図3は、少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための入力モダリティの適合性を決定するためのシステムの第2の実施形態を示している。この第2の実施形態において、システムは、コンピュータ21である。コンピュータ21は、インターネット11に接続され、サーバとして機能する。コンピュータ21は、例えば、照明会社によって運営されてもよい。図3の実施形態において、コンピュータ21は、ワイヤレスLANアクセスポイント17及びブリッジ16を介して照明デバイス31~34を制御することができる。
コンピュータ21は、レシーバ23、トランスミッタ24、プロセッサ25、及び記憶手段27を含む。プロセッサ25は、レシーバ23を介して、照明デバイス31及び/又は32を制御するためのユーザコマンドを示す信号を受信するように構成される。図3の実施形態において、この信号は、ブリッジ16から受信される。ユーザコマンドは、ユーザが入力モダリティ、例えば、ライト制御デバイス36~38のうちの1つのボタン又はモバイルデバイス41のタッチスクリーンディスプレイを使用することによって提供される。
プロセッサ25はさらに、ユーザコマンドに関する使用された入力モダリティに対する適合性レーティングを決定する、ユーザコマンドに関する1つ以上のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定する、及び、適合性レーティングと1つ以上のさらなる適合性レーティングとを比較するように構成される。
プロセッサ25はまた、トランスミッタ24を介して、ユーザコマンドに関して推奨される入力モダリティを指定する情報を出力するように構成される。推奨される入力モダリティは、1つ以上のさらなる入力モダリティから選択される。推奨される入力モダリティのさらなる適合性レーティングは、適合性レーティングよりも高い。情報は、モバイルデバイス41に送信されてもよく、モバイルデバイス41は、これを自身のディスプレイに表示してもよい。代替的に、情報は、別のやり方、例えば、電子メールによって送信され、モバイルデバイス以外のデバイスで出力されてもよい。この場合、モバイルデバイスは関与しないであろう。
図3に示されるコンピュータ21の実施形態では、コンピュータ21は1つのプロセッサ25を含む。代替的な実施形態では、コンピュータ21は複数のプロセッサを含む。コンピュータ21のプロセッサ25は、例えばIntel若しくはAMDからの汎用プロセッサ、又は特定用途向けプロセッサであってもよい。コンピュータ21のプロセッサ25は、例えば、Windows又はUnixベースのオペレーティングシステムを実行してもよい。記憶手段27は、1つ以上のメモリユニットを含んでもよい。記憶手段27は、例えば、1つ以上のハードディスク及び/又はソリッドステートメモリを含んでもよい。記憶手段27は、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション及びアプリケーションデータを記憶するために使用されてもよい。
レシーバ23及びトランスミッタ24は、例えば、ワイヤレスLANアクセスポイント17と通信するためにEthernet(登録商標)及び/又はWi-Fi(登録商標)(IEEE 802.11)等の1つ以上の有線及び/又はワイヤレス通信技術を使用してもよい。代替的な実施形態では、単一のレシーバ及び単一のトランスミッタの代わりに、複数のレシーバ及び/又は複数のトランスミッタが使用される。図3に示される実施形態では、別個のレシーバ及び別個のトランスミッタが使用されている。代替的な実施形態では、レシーバ23及びトランスミッタ24は、トランシーバにまとめられる。コンピュータ21は、電源コネクタ等のコンピュータに典型的な他の構成要素を含んでもよい。本発明は、1つ以上のプロセッサで動作するコンピュータプログラムを使用して実装されてもよい。
図3の実施形態では、コンピュータ21は、ブリッジ16を介して照明デバイス31~34にデータを送信する。代替的な実施形態では、コンピュータ21は、ブリッジを使用せずに照明制御デバイス36~38からデータを受ける及び照明デバイス31~34にデータを送る。
少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための入力モダリティの適合性を決定する方法の第1の実施形態が図4に示されている。方法は、例えば、図1のモバイルデバイス1又は図3のクラウドコンピュータ21によって実行されてもよい。ステップ101は、少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを示す信号を受信することを含む。ユーザコマンドは、ユーザが入力モダリティを使用することによって提供される。
ステップ103は、ユーザコマンドに関する使用された入力モダリティに対する適合性レーティングを決定することを含む。ステップ105は、ユーザコマンドに関する1つ以上のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定することを含む。使用された入力モダリティ及び1つ以上のさらなる入力モダリティは、例えば、ボイス入力、ライトスイッチ入力、及びセンサ入力のうちの1つ以上を含んでもよい。
図4の実施形態では、ステップ103は、ステップ121によって実施され、ステップ105は、ステップ123によって実施される。ステップ121及び123において、適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングは、ユーザコマンドが提供される空間のサイズ、空間の機能、及び/又は入力モダリティを使用してユーザコマンドを提供することに関連するユーザインタラクションの複雑さに基づいて決定される。
さらに、図4の実施形態では、ステップ121及び123において、適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングは、ユーザコマンドで指定される特定のアクションとは無関係に決定される。特定のアクションの例としては、任意の光シーンを選択すること、特定の光シーンを選択すること、すべての照明デバイスをオフすること、及びすべての照明デバイスをオンすることが挙げられる。
入力モダリティの適合性は、例えば、使いやすさ(特定の機能にアクセスするのがどれだけ簡単か)、異なるシステム機能へのアクセシビリティ(どのような機能が制御され得るか)、並びにコンテキストへの関連性及び妥当性(relevance and appropriateness)(特定のインタラクションの意味が、インタラクションが発生するコンテキストに合っているか)の組み合わせとして定義されてもよい。
スコアリングシステムが、適合性レーティングを決定するために使用されてもよい。このスコアリングシステムは、例えば、デバイス又はデバイスの組み合わせが所与のコマンドに対して使用された場合に生成する値を決定してもよい。デバイスは、例えば、Hueアプリを実行するモバイルデバイス又はタップスイッチであってもよい。コマンドの例としては、部屋の中で予め定義されたシーンをスクロールすることが挙げられる。
ステップ107は、ステップ103で決定される適合性レーティングと、ステップ123で決定される1つ以上のさらなる適合性レーティングとを比較することを含む。ステップ108は、1つ以上のさらなる入力モダリティから単一の推奨される入力モダリティを選択することを含む。推奨される入力モダリティのさらなる適合性レーティングは、適合性レーティングよりも高い。ステップ109は、ステップ108で選択された推奨される入力モダリティを指定する情報を出力することを含む。ステップ103で決定される適合性レーティングが、ステップ105で決定されるすべてのさらなる適合性レーティングよりも高い場合、ステップ108及び109は実行されない。
少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための入力モダリティの適合性を決定する方法の第2の実施形態が図5に示されている。図4の実施形態と比較して、ステップ103は、ステップ121の代わりにステップ141によって実施され、ステップ105は、ステップ123の代わりにステップ143によって実施される。
図4のステップ121及び123と同様に、ステップ141及び143において、適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングは、ユーザコマンドが提供される空間のサイズ、空間の機能、及び/又は入力モダリティを使用してユーザコマンドを提供することに関連するユーザインタラクションの複雑さに基づいて決定される。
図4のステップ121及び123とは異なり、図5のステップ141及び143において、適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングは、ユーザコマンドで指定される特定のアクションに依存して決定される。特定のアクションの例としては、任意の光シーンを選択すること、特定の光シーンを選択すること、すべての照明デバイスをオフすること、及びすべての照明デバイスをオンすることが挙げられる。
少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための入力モダリティの適合性を決定する方法の第3の実施形態が図6に示されている。図4の実施形態と比較して、ステップ103は、ステップ121の代わりにステップ161によって実施され、ステップ105は、ステップ123の代わりにステップ163によって実施される。
ステップ161及び163は、さらなるシステムから適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングを取得することを含む。さらなるシステムは、ユーザコマンドに関して他のユーザによって使用される入力モダリティに基づいて、適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングを算出してもよい。他のユーザは、例えば、第1の閾値を超えるユーザの照明システムとの類似性を有する照明システムを有してもよく、及び/又は第2の閾値を超えるユーザの空間との類似性を有する空間を有してもよい。代替的に、適合性レーティングは、さらなるシステムの管理者によって入力モダリティ及びユーザコマンド関連パラメータ値(例えば、「光シーンを選択」("select light scene")又は「リビングルーム」("living room"))と関連付けられてもよい。
ステップ161は、使用された入力モダリティを記述する情報と、ユーザコマンド及び/又はユーザコマンドに関連するコンテキストを記述する情報とを、さらなるシステムに送信することを含んでもよい。ステップ161及び163は、適合性レーティング及び1つ以上のさらなる適合性レーティングが同時に受信される単一のステップに組み合わされてもよい。
少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための入力モダリティの適合性を決定する方法の第4の実施形態が図7に示されている。ステップ101は、少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを示す信号を受信することを含む。ユーザコマンドは、ユーザが入力モダリティを使用することによって提供される。
ステップ103は、ユーザコマンドに関する使用された入力モダリティに対する適合性レーティングを決定することを含む。ステップ105は、ユーザコマンドに関する1つ以上のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定することを含む。
図7の実施形態において、ステップ105は、ステップ181によって実施される。ステップ181は、複数のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定することを含む。1つ以上のさらなる適合性レーティングは、複数のさらなる入力モダリティのうちの2つの組み合わせに対する少なくとも1つのさらなる適合性レーティングを含む。
ステップ107は、ステップ103で決定される適合性レーティングと、ステップ181で決定される1つ以上のさらなる適合性レーティングとを比較することを含む。ステップ183は、1つ以上のさらなる入力モダリティから推奨される入力モダリティ又は2つの推奨される入力モダリティを選択することを含む。推奨される入力モダリティ又は2つの推奨される入力モダリティのさらなる適合性レーティングは、適合性レーティングよりも高い。
次に、ステップ185は、ユーザコマンドに基づいて1つ以上の照明制御デバイスの設定を決定することを含む。1つ以上の照明制御デバイスは、ステップ183で選択された推奨される入力モダリティ又は2つの推奨される入力モダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられる。
図7の実施形態において、ステップ109は、ステップ187によって実施される。ステップ187は、ステップ183で選択された推奨される(複数の)入力モダリティを指定する情報を出力することを含む。ステップ189が、ステップ187の後に実行される。追加的に、ステップ101がステップ187の後に繰り返され、その後、方法は図7に示されるように進行してもよい。
ステップ189は、ステップ185で設定が決定された1つ以上の照明制御デバイスが設置されたかどうかを検出することを含む。そうでない場合、ステップ189が後で繰り返される。ステップ191は、1つ以上の照明制御デバイスが検出される場合に実行される。ステップ191は、ステップ185で決定される設定を、設定が決定された1つ以上の照明制御デバイスに送信することを含む。
少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを提供するための入力モダリティの適合性を決定する方法の第5の実施形態が図8に示されている。この方法は、システムによって実行される。ステップ101は、少なくとも1つの照明デバイスを制御するためのユーザコマンドを示す信号を受信することを含む。ユーザコマンドは、ユーザが入力モダリティを使用することによって提供される。ステップ201が、ステップ101の後に実行される。ステップ201は、ユーザが指定した好み及び/又はユーザによって提供された以前のユーザコマンドに基づいてユーザ依存重みを決定することを含む。
次に、ステップ103は、ユーザコマンドに関する使用された入力モダリティに対する適合性レーティングを決定することを含み、ステップ105は、ユーザコマンドに関する1つ以上のさらなる入力モダリティに対する1つ以上のさらなる適合性レーティングを決定することを含む。図8の実施形態では、ステップ103は、ステップ203によって実施され、ステップ105は、ステップ205によって実施される。
ステップ203は、システムのすべてのユーザに共通であるユーザ非依存適合性レーティングを決定すること及びこのユーザ非依存適合性レーティングにステップ201で決定されるユーザ依存重みを適用することを含む。ステップ205は、システムのすべてのユーザに共通である1つ以上のさらなるユーザ非依存適合性レーティングを決定すること及びこれらの1つ以上のさらなるユーザ非依存適合性レーティングにステップ201で決定されるユーザ依存重みを適用することを含む。
重みは、すべてのユーザに共通するデフォルトの定義から出発して、各ユーザに対して異なるように経時的に進化する関数W(ユーザ、時間)として定義されてもよい。カスタマイズの例としては、所与のユーザにとって、ボイス制御は、それがあるインタラクション/コマンドのためにどれほど素晴らしいものであり得るかとは無関係に、許容されないことが挙げられ得る。異なる例では、システムは、あるユーザが、時刻に基づいてそのディマースイッチにおけるシーンの異なる順序を有することから利益を得得ることを学習することができる。
経時的な値の進化は、各ユーザに特化した継続的な最適化を可能にする。これは、システムをどのように構成すべきかについての、及び、新しい入力モダリティを提案し、それらがどのように興味深いインタラクションを可能にするかについての誂えられた提案を提供するために使用されることができる。
ステップ107は、ステップ203で決定される適合性レーティングと、ステップ205で決定される1つ以上のさらなる適合性レーティングとを比較することを含む。ステップ108は、推奨される入力モダリティのさらなる適合性レーティングが適合性レーティングよりも高い場合、1つ以上のさらなる入力モダリティから推奨される入力モダリティを選択することを含む。ステップ109は、ステップ108で選択された推奨される入力モダリティを指定する情報を出力することを含む。
図4~8の実施形態は、複数の態様において互いに異っている、すなわち、複数のステップが追加又は置換されている。これらの実施形態に対する変形例では、これらのステップのサブセットのみが追加又は置換される、及び/又は、1つ以上のステップが省略される。第1の例として、図4~8の実施形態のうちの複数、例えば、図4及び5が組み合わされてもよい。第2の例として、ステップ185、189及び191は、図7の実施形態から省略されてもよく、並びに/又は、図4、5、6及び8の実施形態のうちの1つ以上に追加されてもよい。
図9は、図4~8を参照して述べられたような方法を実行し得る、例示的なデータ処理システムを示すブロック図を示している。
図9に示されるように、データ処理システム300は、システムバス306を介してメモリ要素304に結合される、少なくとも1つのプロセッサ302を含んでもよい。それゆえ、データ処理システムは、メモリ要素304内にプログラムコードを記憶してもよい。さらに、プロセッサ302は、システムバス306を介してメモリ要素304からアクセスされるプログラムコードを実行してもよい。一態様では、データ処理システムは、プログラムコードを記憶及び/又は実行するために好適なコンピュータとして実装されてもよい。しかしながら、データ処理システム300は、本明細書内で述べられる機能を実行することが可能な、プロセッサ及びメモリを含む任意のシステムの形態で実装されてもよい点を理解されたい。データ処理システムは、例えば、インターネット/クラウドサーバであってもよい。
メモリ要素304は、例えば、ローカルメモリ308及び1つ以上の大容量記憶デバイス310等の、1つ以上の物理メモリデバイスを含んでもよい。ローカルメモリとは、プログラムコードの実際の実行中に一般に使用される、ランダムアクセスメモリ又は他の非永続的メモリデバイスを指してもよい。大容量記憶デバイスは、ハードドライブ又は他の永続的データ記憶デバイスとして実装されてもよい。処理システム300はまた、実行中に大容量記憶デバイス310からプログラムコードが取得されなければならない回数を低減するために、少なくとも一部のプログラムコードの一時記憶を提供する、1つ以上のキャッシュメモリ(図示せず)を含んでもよい。また、処理システム300は、例えば、処理システム300がクラウドコンピューティングプラットフォームの一部である場合、別の処理システムのメモリ要素を使用することができてもよい。
入力デバイス312及び出力デバイス314として示される、入出力(I/O:input/output)デバイスが、オプションとして、データ処理システムに結合されることができる。入力デバイスの例としては、限定するものではないが、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、(例えば、ボイス及び/又はスピーチ認識のための)マイク等を挙げることができる。出力デバイスの例としては、限定するものではないが、モニタ又はディスプレイ、スピーカ等を挙げることができる。入力デバイス及び/又は出力デバイスは、直接、又は介在I/Oコントローラを介して、データ処理システムに結合されてもよい。
一実施形態では、入力デバイス及び出力デバイスは、複合型入力/出力デバイス(入力デバイス312及び出力デバイス314を取り囲む破線で図9に示されるもの)として実装されてもよい。そのような複合型デバイスの一例は、「タッチスクリーンディスプレイ」又は単に「タッチスクリーン」と称される場合もある、タッチセンシティブディスプレイである。そのような実施形態では、デバイスへの入力は、タッチスクリーンディスプレイ上、又はタッチスクリーンディスプレイの近くでの、例えばスタイラス又はユーザの指等の、物理的実体の移動によって提供されてもよい。
ネットワークアダプタ316もまた、データ処理システムに結合されて、介在する私設ネットワーク又は公衆ネットワークを介して、そのデータ処理システムが、他のシステム、コンピュータシステム、リモートネットワークデバイス、及び/又はリモート記憶デバイスに結合されることを可能にしてもよい。ネットワークアダプタは、上述のシステム、デバイス、及び/又はネットワークによってデータ処理システム300に送信されるデータを受信するための、データレシーバと、データ処理システム300から上述のシステム、デバイス、及び/又はネットワークにデータを送信するための、データトランスミッタとを含んでもよい。モデム、ケーブルモデム、及びEthernet(登録商標)カードは、データ処理システム300と共に使用されてもよい、種々のタイプのネットワークアダプタの例である。
図9に示されるように、メモリ要素304は、アプリケーション318を記憶してもよい。様々な実施形態では、アプリケーション318は、ローカルメモリ308、1つ以上の大容量記憶デバイス310内に記憶されてもよく、あるいは、それらローカルメモリ及び大容量記憶デバイスとは別個であってもよい。データ処理システム300はさらに、アプリケーション318の実行を容易にすることが可能なオペレーティングシステム(図9には示さず)を実行してもよい点を理解されたい。アプリケーション318は、実行可能プログラムコードの形態で実装されており、データ処理システム300によって、例えばプロセッサ302によって、実行されることができる。アプリケーションの実行に応答して、データ処理システム300は、本明細書で述べられる1つ以上の動作又は方法ステップを実行するように構成されてもよい。
本発明の様々な実施形態は、コンピュータシステムと共に使用するためのプログラムプロダクトとして実装されてもよく、このプログラムプロダクトのプログラムは、(本明細書で説明される方法を含めた)実施形態の機能を定義する。一実施形態では、このプログラムは、様々な非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に含まれることができ、本明細書で使用されるとき、「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」という表現は、全てのコンピュータ可読媒体を含むが、唯一の例外は一時的な伝搬信号である。別の実施形態では、このプログラムは、様々な一時的コンピュータ可読記憶媒体上に含まれることができる。例示的なコンピュータ可読記憶媒体としては、限定するものではないが、(i)情報が永続的に記憶される、書き込み不可記憶媒体(例えば、CD-ROMドライブによって読み取り可能なCD-ROMディスク、ROMチップ、又は任意のタイプの不揮発性固体半導体メモリ等の、コンピュータ内部の読み出し専用メモリデバイス)、及び(ii)変更可能な情報が記憶される、書き込み可能記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ、ディスケットドライブ若しくはハードディスクドライブ内部のフロッピーディスク、又は任意のタイプのランダムアクセス固体半導体メモリ)が挙げられる。コンピュータプログラムは、本明細書で述べられるプロセッサ302上で実行されてもよい。
本明細書で使用される用語法は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用されるとき、用語「含む」及び/又は「含んでいる」は、記述された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するものであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在若しくは追加を排除するものではない点が、さらに理解されるであろう。
以下の請求項における全てのミーンズプラスファンクション又はステッププラスファンクションの要素の、対応する構造、材料、行為、及び均等物は、具体的に特許請求される他の特許請求要素と組み合わせて機能を実行するための、任意の構造、材料、又は行為を含むことが意図される。本発明の実施形態の説明は、例示を目的として提示されてきたが、網羅的であるか、又は開示された形態の実装形態に限定されることを意図するものではない。本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、多くの修正形態及び変形形態が当業者には明らかとなるであろう。実施形態は、本発明の原理及び一部の実際的応用を最良に説明し、想到される特定の用途に適するような様々な修正を有する様々な実施形態に関して、他の当業者が本発明を理解することを可能にするために、選択及び説明されるものとした。