JP7412938B2 - 情報分析装置、情報分析方法、情報分析システムおよびプログラム - Google Patents

情報分析装置、情報分析方法、情報分析システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、監視対象のコンピュータに対する操作者の操作の履歴を収集して分析する情報分析装置、情報分析方法、情報分析システムおよびプログラムに関するものである。
近年、ホワイトカラーの業務効率化のための手法としてRPA(Robotics Process Automation)が注目されている。RPAによる業務効率化は、定型業務(ルーチン業務)を自動化することで業務の品質向上、作業時間の短縮、手作業の省力化などを実現する手段として確立されているが、企業や自治体など中・大規模の組織においては、RPAの導入範囲や導入対象領域の選定が難しいという課題があった。
特許文献1には、計算機システムへの操作を監視し、操作された内容から定型処理を抽出して、抽出された操作パターンを活用できるシステムが開示されている。特許文献2には、端末の操作履歴からアプリケーションを操作するための操作入力パターンを分析する装置が開示されている。
特開2002-7020号公報 特開2010-224979号公報
しかしながら、特許文献1は、メーラーを起動・新着メール読込み・ウェブブラウザ起動、などを操作パターンとしているのみで、例えば、件名が同一のメールを複数のアドレスに配信しているなど、より複雑な定型操作を把握することはできない。また、特許文献2は、操作入力パターンを分析しているにすぎず、定型操作を把握することはできない。
そこで、本発明はこのような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。例えば、本発明は、より詳細な定型操作を把握することを提供するものである。
本発明の情報分析装置は、端末装置におけるユーザの操作履歴を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された操作履歴から、出力対象となるルーチン操作が存在するか否かを分析する分析手段と、前記分析手段による分析結果を出力する出力手段とを備え、前記分析手段は、前記操作履歴の各レコードに含まれる複数の項目を組み合わせて前記ルーチン操作を特定する。
本発明によれば、より詳細な定型操作を把握することを提供する。
情報分析システムの一例を示す図である。 情報分析処理の一例を示すフローチャートである。 パターン分析の一例を示すフローチャートである。 パターン分析の一例を示すフローチャートである。 パターン分析の一例を示すフローチャートである。 ログ管理DBの記録内容の一例を示す図である。 連結キー集計の一例を示す図である。 ルーチン操作算出テーブルの一例を示す図である。 ルーチン操作算出テーブルの一例を示す図である。 ルーチン操作算出テーブルの一例を示す図である。 ルーチン操作算出テーブルの一例を示す図である。 ログ管理DBの記録内容の一例を示す図である。 ログ管理DBの記録内容の一例を示す図である。 コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。 分析結果の一例を示す図である。 シナリオ作成を示すフローチャートである。 パターン分析の一例を示すフローチャートである。 ログ管理DBの記録内容の一例を示す図である。 閾値の一例を示す図である。 閾値の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第一の実施形態]
(システム構成)
図1は本発明の情報分析システムの一例を示す図である。情報分析システムは、複数のクライアント端末(情報処理装置)11A、11Bと、ログ管理サーバ12とを備えている。クライアント端末11は、ネットワーク14を介してログ管理サーバ12に接続される。
クライアント端末11A、11Bは、企業内に配置された端末の一例である。ログ管理サーバ12は、企業内に配置されたクライアント端末11にて実行されるアプリケーションプログラムの操作履歴(ログ)を管理する。また、ログ管理サーバ12は、企業内に配置されたクライアント端末11A、11Bにおけるアプリケーションプログラムの操作履歴を分析する情報分析装置の一例である。これらの装置はLAN(Local Area Network)を含むイントラネットやインターネットなどの各種のネットワーク14を介して接続されている。クライアント端末11A、11Bに共通する事項について説明するときは、単にクライアント端末11と記載することにする。
クライアント端末11は、監視部11aを備えている。監視部11aは、クライアント端末11における操作(たとえば、Web利用状況、アプリケーション利用状況、メール利用状況、入力装置に対するユーザの操作工数)を監視し、操作履歴として記録する。
操作履歴は、例えば以下のものが含まれる。
・操作日時
・マシン名
・ユーザ名
・ファイル名
・操作種別(参照、上書き、削除、移動、コピー、名前変更、移動、アクティブウインドウの変更、ダウンロード、アップロードなど)
・ウィンドウタイトル
・プロセス名
・マウス・キーボード操作状況
・メールの件名、メール送受信アドレス、添付ファイル名
・URL(Uniform Resource Locator)
クライアント端末11は、操作履歴をログ管理サーバ12へ送信する。この操作履歴をログ管理サーバ12へ送信するタイミングは、所定時間単位(例えば、4時間毎:ログ管理サーバ12側で設定)で行う。それ以外にも、例えば所定量以上のログデータが蓄積された場合、クライアント11が再起動された場合、ログ管理サーバ12からの要求を受けた場合等、様々な条件を設定可能である。
ログ管理サーバ12は、ログ管理DB(データベース)12a、ルーチン操作算出テーブル12b、ルーチン操作判定部12c、ルーチン操作結果DB(データベース)12d、ルーチン操作除外テーブル12eを備える情報処理装置(コンピュータ)である。
ログ管理サーバ12は、クライアント端末11からネットワーク14を介して受信した操作履歴に基づいて、ルーチン業務を分析して出力する。ログ管理サーバ12のネットワークインターフェースは、クライアント端末(端末装置)における操作履歴を入力する入力手段の一例である。
クライアント端末11からログ管理サーバ12への操作履歴の受け渡しは、ネットワーク14であってもよいし、外部記憶媒体(FD、MO、USBメモリ、CD-R、DVD-RAM等)であってもよい。ログ管理サーバ12は、このような外部記憶媒体のドライブ装置を備え、クライアント端末における操作履歴を入力する入力手段として機能する。
ログ管理サーバ12は、ネットワーク14を介して接続される各クライアント端末11から操作履歴を受信して、それをログ管理DB12aに登録する。ログ管理DB12aには、アクセス日時にしたがって、各レコードが時系列に沿って記録されている。
ルーチン操作判定部12cは、ルーチン操作算出テーブル12b(図8A、図8B、図8C、図8D)を参照して、ルーチン操作(定型操作)の判定を行い、ルーチン操作判定結果DB12dに記憶する。なお、ルーチン操作算出テーブル12bは、情報資産へのアクセスを行った際のルーチン操作の評価を管理するものである。この評価は、その企業、組織、個人等に応じて決定されるものである。そのため、業種や職種によって、同一操作を行った場合においても、ルーチン操作の評価は必ずしも一致するものではなく、異なる評価になる場合もある。
また、ルーチン操作算出テーブル12bは、更に詳細な分析を行うために、操作時間帯やウィンドウタイトルの出現回数が多い場合の調整用としての重み係数等を更に対応付けて管理してもよい。
また、ルーチン操作除外テーブル12eは、ルーチン操作判定部12cの判定結果の調整用として管理するテーブルである。例えば、ウィンドウタイトルに「セルの書式設定」と記録されているレコード(例えば、図9の91)は、ルーチン操作には不要なレコードなので、ルーチン操作から除外するキーワードとして、「セルの書式設定」をルーチン操作除外テーブル12eに登録する。
また、単位時間あたりのレコード数が所定数以上であれば、ユーザ操作ではなく機械化されている操作の可能性が高いので、その所定数以上を示す判断基準を、ルーチン操作除外テーブル12eに登録してもよい。また、単位時間あたりのレコード数内に、マウス・キーボード操作の操作履歴のないレコードは、ユーザ操作ではなく機械化されている操作の可能性が高いので、その所定数以上を示す判断基準を、ルーチン操作除外テーブル12eに登録してもよい。
なお、ログ管理サーバ12は、クライアント端末11が設置されている企業内に配置されていてもよいし、他の企業内に配置されていてもよい。同様に、ログ管理サーバ12も、クライアント端末11が設置されている企業内に配置されていてもよいし、他の企業内に配置されていてもよい。また、ログ管理サーバ12のログ管理DB12aは、ログ管理サーバ12とは異なるサーバ上で管理されてもよい。
(ハードウェア構成)
図11は、クライアント端末11、ログ管理サーバ12に適用可能なコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。CPU111は、ROM112やRAM113に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行う。本コンピュータをクライアント端末11に適用した場合、CPU111は、クライアント端末11が行うものとして後述する各処理を実行する。また、本コンピュータをログ管理サーバ12に適用した場合には、CPU111は、ログ管理サーバ12が行うものとして後述する各処理を実行する。
ROM112には、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどが格納されている。RAM113は、HDD(ハードディスクドライブ)114からロードされたコンピュータプログラムやデータ、インターフェース117を介して外部から受信したデータなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更に、RAM113は、CPU111が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ち、RAM113は、各種のエリアを適宜提供することができる。
HDD114には、OS(オペレーティングシステム)や、本コンピュータを適用した装置が行う各種の処理をCPU111に実行させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。本コンピュータをクライアント端末11に適用した場合、係るコンピュータプログラムには、クライアント端末11が行うものとして後述する各処理をCPU111に実行させるためのコンピュータプログラムが含まれている。
また、本コンピュータをログ管理サーバ12に適用した場合、係るコンピュータプログラムには、ログ管理サーバ12が行うものとして後述する各処理をCPU111に実行させるためのコンピュータプログラムが含まれている。HDD114に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU111による制御に従って適宜RAM113にロードされ、CPU111による処理対象となる。また、ログ管理DB12a、ルーチン操作結果DB12dについてもこのHDD114内に設けられている。
入力装置115は、キーボードやマウスなどにより構成されており、本コンピュータの操作者は、この入力装置115を操作することで、各種の指示をCPU111に対して入力することができる。表示装置116は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU111による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。
インターフェース117は、様々なインターフェースで構成されている。例えば、本コンピュータをクライアント端末11に適用した場合、インターフェース117は、本コンピュータをネットワークに接続する為のネットワークインターフェースを含む。
また、本コンピュータをログ管理サーバ12に適用した場合、インターフェース117は、本コンピュータをネットワーク118に接続する為のネットワークインターフェースにより構成されている。118は上述の各部を繋ぐバスである。
本実施形態では説明を簡単にするために、クライアント端末11、ログ管理サーバ12の何れも図11に示した構成を有するコンピュータであるものとして説明するが、コンピュータの構成については係る構成に限定するものではない。また、クライアント端末11、ログ管理サーバ12とで異なる構成を有するコンピュータを適用しても良い。
(情報分析処理)
ログ管理サーバ12で実行される情報分析処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理が実行される前に、ログ管理サーバ12は、クライアント端末11から操作履歴を受信し、それをログ管理DB12aに登録する。
図2は、情報分析処理の一例を示すフローチャートである。ステップS201にて、ログ管理サーバ12のCPU111は、ログ管理DB12aから、対象となるクライアント端末11の操作履歴(操作ログ)を読み出す。
ステップS202にて、CPU111は、ステップS201にて読み出された操作履歴から、予め管理者によって設定されたレコード数(例えば、100レコード)の抽出を行う。なお、CPU111は、ルーチン操作除外テーブル12eを参照して、ルーチン操作除外テーブル12eに登録されている対象のレコードを除外して、予め管理者によって設定されたレコード数を抽出してもよい。または、予め管理者によって設定されたレコード数を抽出後に、ルーチン操作除外テーブル12eに登録されている対象のレコードを除外してもよい。
ステップS203にて、CPU11は、パターン分析を行う。詳しくは後述するが、定型操作は、繰り返し操作(例えば、複数のプロセスを繰り返して操作している)、長時間操作(例えば、特定のプロセスのみを長時間操作している)、個別配信操作(例えば、件名が同一のメールを複数アドレスに対して配信している)、受け渡し操作(例えば、特定のデータの受け渡しを行っている)など複数のパターンがある。従って、パターン分析は複数のパターンに対して行う。
ステップS204にて、ステップS203のパターン分析の結果、対象ルーチン操作が存在するか否かを判定する。対象ルーチン操作が存在すると判定された場合(ステップS204のYES)、ステップS205にて、ルーチン操作結果DB12dに判定結果を書き込む。図12は、分析結果の一例を示す図である。図12では、生産管理ソフトと表計算ソフトを繰り返し操作しており、生産管理ソフトにて出力されたデータをコピーし、コピーしたデータを表計算ソフトにペーストして入力していることがわかる。また、CPU111は、ルーチン操作の検出のみならず、ルーチン操作に費やした時間を算出して可視化することも可能である。図12に示すように、繰り返し操作やルーチン操作に費やした時間を参照することによって、ユーザはRPA化の導入対象領域を検討することができる。
ステップS206にて、すべての操作履歴のパターン分析が完了したか否かを判定する。完了していない場合(ステップS206でNO)、ステップS202に戻り処理を繰り返す。また、対象ルーチン操作が存在しないと判定された場合(ステップS204のNO)でも、すべての操作履歴のパターン分析が完了したと判断されると処理を終了する。
(パターン分析1:繰り返し操作)
パターン分析1では、図6に示すように、複数のプロセスを繰り返して操作しているパターンを判定する処理について説明する。例えば、生産管理ソフトにて出力されたデータをユーザが目視で確認して表計算ソフトへ入力する定型業務は、生産管理ソフトと表計算ソフトを繰り返して操作する。従って、パターン分析1では、複数のプロセスを繰り返して操作しているパターンを分析する。
ステップS203のパターン分析にて実行される処理の詳細について、図3、図6、図7、図8Aを用いて説明する。図3は、パターン分析の一例を示すフローチャートである。ステップS301にて、CPU11は、ステップS202にて抽出された操作履歴から、各レコードのウィンドウタイトルとプロセス名とを結合させた連結キーを作成する。例えば、図6の61に示すレコードの場合、「Process1WindowTitle1」となる。
ステップS302にて、CPU11は、ステップS301にて作成された連結キー毎の出現回数の集計を行う。そして、ステップS303にて、CPU11は、図8Aに示す、ルーチン操作算出テーブル12bを参照して、任意の数値である閾値(例えば、30%)を超える連結キーが2つ以上あるか否かを判定する。
図7は、連結キー集計の一例を示す図である。例えば、ステップS202にて抽出されたレコード数を100レコードとして、ステップS303にて使用される閾値を30%とした場合、連結キー「Process2WindowTitle2」と、連結キー「Process3WindowTitle3」は、閾値を超えていると判定する。
連結キーが2つ以上あると判定された場合(ステップS303のYES)、ステップS304に進み、繰り返し操作と判定する。2つ以上ないと判定された場合(ステップS303のNO)、処理を終了する。なお、CPU111は、ルーチン操作除外テーブル12eを参照し登録されている判断基準を満たす場合は、ステップS304にて繰り返し操作と判定された操作を除外することも可能である。例えば、マウス・キーボード操作の操作履歴のないレコードは、ユーザ操作ではなく機械化されている操作の可能性が高いので、所定数以上を示す判断基準(例えば、キーボード打鍵数:10回未満、マウス移動距離:10pixcels未満)を満たした場合は、繰り返し操作と判定しない。
また、ステップS302にて、連結キー毎の出現回数だけではなく、単位レコード数毎の操作時間の集計も行ってもよい。単位レコード数毎の操作時間の集計を行うことで、例えば、閾値を超える連結キーが2つ以上あると判定された場合でも、操作時間の集計が所定時間以内(例えば、1分)であれば、既にRPAが導入されている可能性が高いと判定することができる。また、繰り返し操作であると判定された操作の単位レコード数毎の操作時間の集計結果に基づいて、RPAによる業務効率化の優先度を判定する材料とすることもできる。
(パターン分析2:長時間操作)
パターン分析2では、図9に示すように、特定のプロセスのみを長時間操作しているパターンを判定する処理について説明する。
ステップS203のパターン分析にて実行される別の処理の詳細について、図4、図8B、図9を用いて説明する。図4は、パターン分析の一例を示すフローチャートである。S401にて、ステップS202にて抽出された操作履歴から、プロセスの出現回数と操作時間の集計を行う。例えば、図9に示す操作履歴の場合、Process1の操作時間の集計は、1時間となる。
ステップS402にて、図8Bに示す、ルーチン操作算出テーブル12bを参照して、長時間操作として予め定義された閾値を上回っているか否かを判定する。閾値を上回っている場合(ステップS402のYES)、S403に進み、長時間操作と判定する。閾値を下回っている場合(ステップS402のNO)、処理を終了する。
なお、ステップS401にて、プロセスの出現回数と操作時間の集計だけではなく、特定のウィンドウタイトルの出現回数の集計を行ってもよい。特定のウィンドウタイトルの出現回数を集計することで、より詳細に長時間操作をしている操作を把握することできる。また、マウス・キーボードの操作履歴から、操作されている時間のみを操作時間の集計としてもよい。
(パターン分析3:個別配信)
パターン分析3では、図10に示すように、件名が同一のメールを複数アドレスに対して配信しているパターンを判定する処理について説明する。
ステップS203のパターン分析にて実行される処理について、図5、図8C、図10を用いて説明する。図5は、パターン分析の一例を示すフローチャートである。ステップS501にて、ステップS202にて抽出された操作履歴から、メール件名と添付ファイル名とを結合させた連結キーを作成する。例えば、図10の101に示すレコードの場合、「調査結果に関するご連絡調査結果に関するご連絡.doc」となる。
ステップS502にて、ステップS501にて作成された連結キーから、連結キーの出現回数の集計を行う。ステップS503にて、図8Cに示す、ルーチン操作算出テーブル12bを参照して、S502の集計結果がメール個別配信として予め定義された閾値を上回っているかを判定する。閾値を上回っている場合(ステップS503のYES)、S504に進みメール個別配信操作と判定する。閾値を下回っている場合(ステップS503のYES)、処理を終了する。
(パターン分析4:受け渡し操作)
パターン分析4では、図15に示すように、特定のデータ(例えば、プロセス、ファイル)の受け渡しを行っているパターンを判定する処理について説明する。例えば、会計ソフトからダウンロードされたデータを、ユーザが目視で確認し、データを加工後に会計ソフトにアップロードする定型業務は、会計ソフトからのダウンロードとアップロードを繰り返して操作する。従って、パターン分析4では、特定のデータの受け渡しを行っているパターンを分析する。
図14は、パターン分析の一例を示すフローチャートである。ステップS1401にて、CPU11は、ステップS202にて抽出された操作履歴から、各レコードの操作名とファイル名とを結合させた連結キーを作成する。例えば、図15の151に示すレコードの場合、「ダウンロード経費支払いチェック用.xls」となる。なお、連結キーは、各レコードの操作名とウィンドウタイトル、各レコードの操作名とURL、各レコードの操作名とプロセス名を結合させた連結キーでもよい。
ステップS1402にて、CPU11は、ステップS1401にて作成された連結キーが、受け渡し操作の対象であるか否かの判定を行う。例えば、連結キーに、予め定義された操作名(例えば、ダウンロード、アップロード、読み込み、書き込み、メール送信など)、予め定義されたファイル名、予め定義されたウィンドウタイトル、予め定義されたURL、予め定義されたプロセス名等などを含む場合は、受け渡し操作の対象であると判定する。
ステップS1403にて、CPU11は、ステップS1402にて受け渡し操作であると判定された連結キー毎の出現回数の集計を行う。ステップS1404にて、図8Dに示す、ルーチン操作算出テーブル12bを参照して、対になる連結キーの出現回数が、任意の数値である閾値を上回っているか否かを判定する。対になるとは、例えば、ファイルのダウンロードとアップロード、ファイルのダウンロードとメールの送信、デバイスからのファイルの読み込みとデバイスへの書き込み、などデータの受け渡しにて操作されるファイル操作を示す。従って、例えば、図15の151に示すレコードの連結キー「ダウンロード経費支払いチェック用.xls」の場合、対になる連結キーは、図15の152に示すレコード「アップロード経費支払いチェック用.xls」となる。
閾値を上回っている場合(ステップS1404のYES)、S1405に進み、受け渡し操作と判定する。閾値を下回っている場合(ステップS1404のNO)、処理を終了する。
なお、上述した説明では、ルーチン操作算出テーブル12b(図8A、図8B、図8C、図8D)にて用いる閾値は、予め定義された任意の数値を用いて、定型操作パターンを分析していたが、これに限定されない。例えば、クライアント端末11毎に任意の数値でもよい。
また、図16に示すように、クライアント端末11が設置されている企業内の部門の平均値でもよいし、図17に示すように、統計的な外れ値を除外した平均値であるような、統計的に有意な値でもよい。同様に、クライアント端末11が設置されている企業内の部門別の平均値でもよいし、他の企業内に配置されているクライアント端末が設置されている企業内の部門の平均値でもよいし、統計的に有意な値でもよい。なお、統計的に有意な値は、クライアント端末11が設置されている企業内の部門内における棄却検定を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ログ管理サーバ12にて各クライアント端末11にて記録された操作履歴を収集し、その収集した操作履歴に対して、ルーチン操作判定部12cが、定型操作パターン(ルーチン操作パターン)の種類を検出/分析することができる。検出/分析することで、定型操作パターンを検出することができ、RPAの導入範囲や導入対象領域の選定を容易に行うことができる。
[第二の実施形態]
本実施形態では、定型操作パターンが検出された操作に対し、RPAツールに対応する変換を行うことでRPAツールのシナリオ作成を行う処理ついて説明する。
図13は、シナリオ作成を示すフローチャートである。ステップS1301にて、CPU111は、HDD114に保存されているRPAツールの実行を行う。なお、RPAツールは一般的な技術であるため、説明は省略する。
ステップS1302にて、CPU111は、ステップS1301で実行されたRPAツールにより操作履歴(操作ログ)のパターン分析を行う。パターン分析は、図2のフローチャートで示す情報分析処理を一例とする。
ステップS1303にて、CPU111は、ステップS1302にて得られた定型操作パターンに一致したシナリオを作成する。なお、シナリオは実行されたRPAツールによって生成されるので、RPAのシナリオ作成を容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、分析された定型操作パターン(ルーチン操作パターン)を用いて、RPAツールのシナリオを作成することができ、定型操作を自動化することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (11)

  1. 端末装置におけるユーザの操作履歴を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された操作履歴から、出力対象となるルーチン操作が存在するか否かを分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果を出力する出力手段と
    を備え
    前記分析手段は、前記操作履歴の各レコードに含まれる複数の項目を組み合わせて前記ルーチン操作を特定することを特徴とする情報分析装置。
  2. 前記ルーチン操作は、繰り返し操作、長時間操作、メールの個別配信操作、受け渡し操作のいずれか、または組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の情報分析装置。
  3. 前記操作履歴には、プロセス名およびウィンドウタイトルが記録されており、
    前記分析手段は、
    前記複数の項目としてプロセス名とウィンドウタイトルとを組み合わせて前記ルーチン操作の一つである繰り返し操作特定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報分析装置。
  4. 前記操作履歴には、プロセス名と操作日時が記録されており、
    前記分析手段は、
    前記複数の項目としてプロセス名と操作日時とを組み合わせて前記ルーチン操作の一つである長時間操作特定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報分析装置。
  5. 前記操作履歴には、メールの件名および添付ファイル名が記録されており、
    前記分析手段は、
    前記複数の項目としてメールの件名と添付ファイル名とを組み合わせて前記ルーチン操作の一つであるメールの個別配信を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報分析装置。
  6. 前記操作履歴には、操作名およびファイル名、ウィンドウタイトル、URL、またはプロセス名が記録されており、
    前記分析手段は、
    前記複数の項目として操作名とファイル名、操作名とウィンドウタイトル、操作名とURL、または操作名とプロセス名のいずれかの組み合わせを用いて前記ルーチン操作の一つである受け渡し操作特定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報分析装置。
  7. 前記分析手段は、前記操作履歴の各レコードに含まれる複数の項目を組み合わせた連結キーを用いて前記ルーチン操作を分析することを特徴とする請求項1に記載の情報分析装置。
  8. 前記情報分析装置はRPAによる自動化が可能なルーチン操作を選定するものであって、
    前記出力手段によって出力された分析結果として前記ルーチン操作が存在する場合に、前記ルーチン操作に基づいて、前記RPAのシナリオを作成する作成手段
    を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の情報分析装置。
  9. 取得手段が、端末装置におけるユーザの操作履歴を取得する取得工程と、
    分析手段が、前記取得工程によって取得された操作履歴から、出力対象となるルーチン操作が存在するか否かを分析する分析工程と、
    出力手段が、前記分析工程による分析結果を出力する出力工程と
    を有し、
    前記分析工程では、前記操作履歴の各レコードに含まれる複数の項目を組み合わせて前記ルーチン操作を特定することを特徴とする情報分析方法。
  10. 端末装置と、情報分析装置とを備えた情報分析システムであって、
    前記端末装置は、
    ユーザの操作を監視して操作履歴として記録する記録手段
    を備え、
    前記情報分析装置は、
    前記操作履歴を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された操作履歴から、出力対象となるルーチン操作が存在するか否かを分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果を出力する出力手段と
    を備え
    前記分析手段は、前記操作履歴の各レコードに含まれる複数の項目を組み合わせて前記ルーチン操作を特定することを特徴とする情報分析システム。
  11. コンピュータに、
    端末装置におけるユーザの操作履歴を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された操作履歴から、出力対象となるルーチン操作が存在するか否かを分析する分析手段と、
    前記分析手段による分析結果を出力する出力手段
    として機能させ
    前記分析手段は、前記操作履歴の各レコードに含まれる複数の項目を組み合わせて前記ルーチン操作を特定させることを特徴とするプログラム。
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