JP7411474B2 - 検出装置、指紋検出装置及び静脈検出装置 - Google Patents

検出装置、指紋検出装置及び静脈検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、検出装置、指紋検出装置及び静脈検出装置に関する。
指紋パターンや血管パターンを検出可能な光センサが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009-32005号公報
複数の光センサを走査して、順次センサからの出力信号を読み出す検出方式では、走査の順番や、光センサのリセットのタイミングのばらつきによって、検出される出力信号のばらつきが発生する可能性がある。
本発明は、検出精度を向上させることが可能な検出装置、指紋検出装置及び静脈検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の検出装置は、マトリクス状に配列された複数の光センサと、複数の前記光センサに応じて設けられた複数のスイッチング素子、複数のゲート線及び複数の信号線と、複数の前記信号線を介して複数の前記光センサからの信号が供給される検出回路と、複数の前記信号線と前記検出回路との接続状態を切り換える信号線選択回路と、を有し、行ごとに前記ゲート線に駆動信号が供給され、所定の行に属する複数の前記スイッチング素子が接続状態となり、前記所定の行の読み出し期間に、前記信号線選択回路は、複数の前記信号線を列ごとに所定の順番で前記検出回路に接続し、前記所定の行の前記読み出し期間の完了後、かつ、前記所定の行の、次の行の前記読み出し期間の開始前に、前記所定の行に属する複数の前記光センサ及び複数の前記信号線にリセット電位が供給される。
本発明の一態様の指紋検出装置は、上記の検出装置と、少なくとも1つ以上の光源と、を有する。
本発明の一態様の静脈検出装置は、上記の検出装置と、少なくとも1つ以上の光源と、を有する。
図1は、第1実施形態に係る検出装置を示す平面図である。 図2は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、検出装置を示す回路図である。 図4は、複数の部分検出領域を示す回路図である。 図5Aは、センサ部の概略断面構成を示す断面図である。 図5Bは、第1変形例に係る検出装置のセンサ部の概略断面構成を示す断面図である。 図6は、比較例の検出装置の動作例を表すタイミング波形図である。 図7は、図6におけるリセット期間の動作例を表すタイミング波形図である。 図8は、図6における読み出し期間の動作例を表すタイミング波形図である。 図9は、図6における読み出し期間に含まれる1つのゲート線の駆動期間の動作例を表すタイミング波形図である。 図10は、比較例の検出装置のセンサ部の駆動と、光源の点灯動作との関係を説明するための説明図である。 図11は、第1実施形態に係る検出装置の動作例を説明するための説明図である。 図12は、第1実施形態に係る検出装置の動作例を表すタイミング波形図である。 図13は、比較例の検出装置の検出結果を模式的に示す画像である。 図14は、実施例の検出装置の検出結果を模式的に示す画像である。 図15は、第2変形例の検出装置のセンサ部の駆動と、光源の点灯動作との関係を説明するための説明図である。 図16は、第2変形例の検出装置と、光源との関係を模式的に示す説明図である。 図17は、第2実施形態に係る検出装置の動作例を示すフローチャートである。 図18は、1フレームの検出ごとの信号線の接続の順番を示す表である。 図19は、第3実施形態に係る検出装置の動作例を表すタイミング波形図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る検出装置を示す平面図である。図1に示すように、検出装置1は、センサ基材21と、センサ部10と、ゲート線駆動回路15と、信号線選択回路16と、検出回路48と、制御回路122と、電源回路123と、第1光源基材51と、第2光源基材52と、第1光源61と、第2光源62と、を有する。第1光源基材51には、複数の第1光源61が設けられる。第2光源基材52には複数の第2光源62が設けられる。
センサ基材21には、フレキシブルプリント基板71を介して制御基板121が電気的に接続される。フレキシブルプリント基板71には、検出回路48が設けられている。制御基板121には、制御回路122及び電源回路123が設けられている。制御回路122は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)である。制御回路122は、センサ部10、ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16に制御信号を供給して、センサ部10の検出動作を制御する。また、制御回路122は、第1光源61及び第2光源62に制御信号を供給して、第1光源61及び第2光源62の点灯又は非点灯を制御する。電源回路123は、センサ電源信号VDDSNS(図4参照)等の電圧信号をセンサ部10、ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16に供給する。また、電源回路123は、電源電圧を第1光源61及び第2光源62に供給する。
センサ基材21は、検出領域AAと、周辺領域GAとを有する。検出領域AAは、センサ部10が有する複数の光センサPD(図4参照)が設けられた領域である。周辺領域GAは、検出領域AAの外周と、センサ基材21の端部との間の領域であり、光センサPDが設けられない領域である。
ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16は、周辺領域GAに設けられる。具体的には、ゲート線駆動回路15は、周辺領域GAのうち第2方向Dyに沿って延在する領域に設けられる。信号線選択回路16は、周辺領域GAのうち第1方向Dxに沿って延在する領域に設けられ、センサ部10と検出回路48との間に設けられる。
なお、第1方向Dxは、センサ基材21と平行な面内の一方向である。第2方向Dyは、センサ基材21と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。また、第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向であり、センサ基材21の法線方向である。
複数の第1光源61は、第1光源基材51に設けられ、第2方向Dyに沿って配列される。複数の第2光源62は、第2光源基材52に設けられ、第2方向Dyに沿って配列される。第1光源基材51及び第2光源基材52は、それぞれ、制御基板121に設けられた端子部124、125を介して、制御回路122及び電源回路123と電気的に接続される。
複数の第1光源61及び複数の第2光源62は、例えば、無機LED(Light Emitting Diode)や、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)等が用いられる。複数の第1光源61及び複数の第2光源62は、それぞれ異なる波長の第1光及び第2光を出射する。
第1光源61から出射された第1光は、主に指Fg等の被検出体の表面で反射されセンサ部10に入射する。これにより、センサ部10は、指Fg等の表面の凹凸の形状を検出することで指紋を検出することができる。第2光源62から出射された第2光は、主に指Fg等の内部で反射し又は指Fg等を透過してセンサ部10に入射する。これにより、センサ部10は、指Fg等の内部の生体に関する情報を検出できる。生体に関する情報とは、例えば、指Fgや掌の脈波、脈拍、血管像等である。すなわち、検出装置1は、指紋を検出する指紋検出装置や、静脈などの血管パターンを検出する静脈検出装置として構成されてもよい。
第1光は、500nm以上600nm以下、例えば550nm程度の波長を有し、第2光は、780nm以上950nm以下、例えば850nm程度の波長を有していてもよい。この場合、第1光は、青色又は緑色の可視光であり、第2光は、赤外光である。センサ部10は、第1光源61から出射された第1光に基づいて、指紋を検出することができる。第2光源62から出射された第2光は、指Fg等の被検出体の内部で反射し又は指Fg等を透過・吸収されてセンサ部10に入射する。これにより、センサ部10は、指Fg等の内部の生体に関する情報として脈波や血管像(血管パターン)を検出できる。
又は、第1光は、600nm以上700nm以下、例えば660nm程度の波長を有し、第2光は、780nm以上900nm以下、例えば850nm程度の波長を有していてもよい。この場合、第1光源61から出射された第1光及び第2光源62から出射された第2光に基づいて、センサ部10は、生体に関する情報として、脈波、脈拍や血管像に加えて、血中酸素飽和度を検出することができる。このように、検出装置1は、第1光源61及び複数の第2光源62を有しているので、第1光に基づいた検出と、第2光に基づいた検出とを行うことで、種々の生体に関する情報を検出することができる。
なお、図1に示す第1光源61及び第2光源62の配置は、あくまで一例であり適宜変更することができる。検出装置1は、光源として複数種類の光源(第1光源61と第2光源62)が設けられている。ただし、これに限定されず、光源は1種類であってもよい。例えば、第1光源基材51及び第2光源基材52のそれぞれに、複数の第1光源61及び複数の第2光源62が配置されていてもよい。また、第1光源61及び第2光源62が設けられる光源基材は1つ又は3つ以上であってもよい。あるいは、光源は、少なくとも1つ以上配置されていればよい。
図2は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、検出装置1は、さらに検出制御部11と検出部40と、有する。検出制御部11の機能の一部又は全部は、制御回路122に含まれる。また、検出部40のうち、検出回路48以外の機能の一部又は全部は、制御回路122に含まれる。
センサ部10は、複数の光センサPDを有する。センサ部10が有する光センサPDはフォトダイオードであり、照射される光に応じた電気信号を、検出信号Vdetとして信号線選択回路16に出力する。また、センサ部10は、ゲート線駆動回路15から供給されるゲート駆動信号Vgclにしたがって検出を行う。
検出制御部11は、ゲート線駆動回路15、信号線選択回路16及び検出部40にそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御部11は、スタート信号STV、クロック信号CK、リセット信号RST1等の各種制御信号をゲート線駆動回路15に供給する。また、検出制御部11は、選択信号ASW等の各種制御信号を信号線選択回路16に供給する。また、検出制御部11は、各種制御信号を第1光源61及び第2光源62に供給して、それぞれの点灯及び非点灯を制御する。
ゲート線駆動回路15は、各種制御信号に基づいて複数のゲート線GCL(図3参照)を駆動する回路である。ゲート線駆動回路15は、複数のゲート線GCLを順次又は同時に選択し、選択されたゲート線GCLにゲート駆動信号Vgclを供給する。これにより、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCLに接続された複数の光センサPDを選択する。
信号線選択回路16は、複数の信号線SGL(図3参照)を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。信号線選択回路16は、例えばマルチプレクサである。信号線選択回路16は、検出制御部11から供給される選択信号ASWに基づいて、選択された信号線SGLと検出回路48とを接続する。これにより、信号線選択回路16は、光センサPDの検出信号Vdetを検出部40に出力する。
検出部40は、検出回路48と、信号処理部44と、座標抽出部45と、記憶部46と、検出タイミング制御部47と、画像処理部49と、出力処理部50とを備える。検出タイミング制御部47は、検出制御部11から供給される制御信号に基づいて、検出回路48と、信号処理部44と、座標抽出部45と、画像処理部49と、が同期して動作するように制御する。
検出回路48は、例えばアナログフロントエンド回路(AFE:Analog Front End)である。検出回路48は、少なくとも検出信号増幅部42及びA/D変換部43の機能を有する信号処理回路である。検出信号増幅部42は、検出信号Vdetを増幅する。A/D変換部43は、検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号処理部44は、検出回路48の出力信号に基づいて、センサ部10に入力された所定の物理量を検出する論理回路である。信号処理部44は、指Fgが検出面に接触又は近接した場合に、検出回路48からの信号に基づいて指Fgや掌の表面の凹凸を検出できる。また、信号処理部44は、検出回路48からの信号に基づいて生体に関する情報を検出できる。生体に関する情報は、例えば、指Fgや掌の血管像、脈波、脈拍、血中酸素濃度等である。
また、信号処理部44は、複数の光センサPDにより同時に検出された検出信号Vdet(生体に関する情報)を取得し、これらを平均化する処理を実行してもよい。この場合、検出部40は、ノイズや、指Fg等の被検出体とセンサ部10との相対的な位置ずれに起因する測定誤差を抑制して、安定した検出が可能となる。
記憶部46は、信号処理部44で演算された信号を一時的に保存する。記憶部46は、例えばRAM(Random Access Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
座標抽出部45は、信号処理部44において指の接触又は近接が検出されたときに、指等の表面の凹凸の検出座標を求める論理回路である。また、座標抽出部45は、指Fgや掌の血管の検出座標を求める論理回路である。画像処理部49は、センサ部10の各光センサPDから出力される検出信号Vdetを組み合わせて、指Fg等の表面の凹凸の形状を示す二次元情報及び指Fgや掌の血管の形状を示す二次元情報を生成する。なお、座標抽出部45は、検出座標を算出せずにセンサ出力Voとして検出信号Vdetを出力してもよい。また、座標抽出部45及び画像処理部49は、検出部40に含まれていない場合であってもよい。
出力処理部50は、複数の光センサPDからの出力に基づいた処理を行う処理部として機能する。具体的には、実施形態の出力処理部50は、少なくとも、信号処理部44を経て取得された検出信号Vdetに基づいて、少なくとも脈波データを含むセンサ出力Voを出力する。実施形態では、後述する各光センサPDの検出信号Vdetの出力の変化(振幅)を示すデータを信号処理部44が出力し、どの出力がセンサ出力Voに採用されるかを出力処理部50が決定するが、この両方を信号処理部44又は出力処理部50が行うようにしてもよい。なお、出力処理部50は、座標抽出部45が求めた検出座標、画像処理部49が生成した二次元情報等をセンサ出力Voに含めるようにしてもよい。また、出力処理部50の機能は、他の構成(例えば、画像処理部49等)に統合されてもよい。
次に、検出装置1の回路構成例について説明する。図3は、検出装置を示す回路図である。図3に示すように、センサ部10は、マトリクス状に配列された複数の部分検出領域PAAを有する。複数の部分検出領域PAAには、それぞれ光センサPDが設けられている。
ゲート線GCLは、第1方向Dxに延在し、第1方向Dxに配列された複数の部分検出領域PAAと接続される。また、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)は、第2方向Dyに配列され、それぞれゲート線駆動回路15に接続される。なお、以下の説明において、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)を区別して説明する必要がない場合には、単にゲート線GCLと表す。また、図3では説明を分かりやすくするために、8本のゲート線GCLを示しているが、あくまで一例であり、ゲート線GCLは、M本(Mは8以上、例えばM=256)配列されていてもよい。
信号線SGLは、第2方向Dyに延在し、第2方向Dyに配列された複数の部分検出領域PAAの光センサPDに接続される。また、複数の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(12)は、第1方向Dxに配列されて、それぞれ信号線選択回路16及びリセット回路17に接続される。なお、以下の説明において、複数の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(12)を区別して説明する必要がない場合には、単に信号線SGLと表す。
また、説明を分かりやすくするために、12本の信号線SGLを示しているが、あくまで一例であり、信号線SGLは、N本(Nは12以上、例えばN=252)配列されていてもよい。また、図3では、信号線選択回路16とリセット回路17との間にセンサ部10が設けられている。これに限定されず、信号線選択回路16とリセット回路17とは、信号線SGLの同じ方向の端部にそれぞれ接続されていてもよい。また、1つのセンサの実質的な面積は例えば実質50×50umとされ、検出領域AAの解像度は例えば実質508ppiとされ、検出領域AAに配置されるセンサ数は例えば252セル×256セルとされ、検出領域AAの面積は例えば12.6×12.8mmとされる。
ゲート線駆動回路15は、スタート信号STV、クロック信号CK、リセット信号RST1等の各種制御信号を、制御回路122(図1参照)から受け取る。ゲート線駆動回路15は、各種制御信号に基づいて、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)を時分割的に順次選択する。ゲート線駆動回路15は、選択されたゲート線GCLにゲート駆動信号Vgclを供給する。これにより、ゲート線GCLに接続された複数の第1スイッチング素子Trにゲート駆動信号Vgclが供給され、第1方向Dxに配列された複数の部分検出領域PAAが、検出対象として選択される。
なお、ゲート線駆動回路15は、指紋の検出及び異なる複数の生体に関する情報(脈波、脈拍、血管像、血中酸素濃度等)のそれぞれの検出モードごとに、異なる駆動を実行してもよい。例えば、ゲート線駆動回路15は、複数のゲート線GCLを束ねて駆動してもよい。
信号線選択回路16は、複数の選択信号線Lselと、複数の出力信号線Loutと、第3スイッチング素子TrSと、を有する。複数の第3スイッチング素子TrSは、それぞれ複数の信号線SGLに対応して設けられている。6本の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(6)は、共通の出力信号線Lout1に接続される。6本の信号線SGL(7)、SGL(8)、…、SGL(12)は、共通の出力信号線Lout2に接続される。出力信号線Lout1、Lout2は、それぞれ検出回路48に接続される。
ここで、信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(6)を第1信号線ブロックとし、信号線SGL(7)、SGL(8)、…、SGL(12)を第2信号線ブロックとする。複数の選択信号線Lselは、1つの信号線ブロックに含まれる第3スイッチング素子TrSのゲートにそれぞれ接続される。また、1本の選択信号線Lselは、複数の信号線ブロックの第3スイッチング素子TrSのゲートに接続される。
制御回路122(図1参照)は、選択信号ASWを順次選択信号線Lselに供給する。これにより、信号線選択回路16は、第3スイッチング素子TrSの動作により、1つの信号線ブロックにおいて信号線SGLを時分割的に順次選択する。また、信号線選択回路16は、複数の信号線ブロックでそれぞれ1本ずつ信号線SGLを選択する。このような構成により、検出装置1は、検出回路48を含むIC(Integrated Circuit)の数、又はICの端子数を少なくすることができる。なお、信号線選択回路16は、複数の信号線SGLを束ねて検出回路48に接続してもよい。
図3に示すように、リセット回路17は、基準信号線Lvr、リセット信号線Lrst及び第4スイッチング素子TrRを有する。第4スイッチング素子TrRは、複数の信号線SGLに対応して設けられている。基準信号線Lvrは、複数の第4スイッチング素子TrRのソース又はドレインの一方に接続される。リセット信号線Lrstは、複数の第4スイッチング素子TrRのゲートに接続される。
制御回路122は、リセット信号RST2をリセット信号線Lrstに供給する。これにより、複数の第4スイッチング素子TrRがオンになり、複数の信号線SGLは基準信号線Lvrと電気的に接続される。電源回路123は、基準信号COMを基準信号線Lvrに供給する。これにより、複数の部分検出領域PAAに含まれる容量素子Ca(図4参照)に基準信号COMが供給される。
図4は、複数の部分検出領域を示す回路図である。なお、図4では、検出回路48の回路構成も併せて示している。図4に示すように、部分検出領域PAAは、光センサPDと、容量素子Caと、第1スイッチング素子Trとを含む。容量素子Caは、光センサPDに形成される容量(センサ容量)であり、等価的に光センサPDと並列に接続される。さらに、信号線容量Ccは、信号線SGLに形成される寄生容量であり、等価的に、信号線SGLと、光センサPDのアノード及び容量素子Caの一端側との間に形成される。
図4では、複数のゲート線GCLのうち、第2方向Dyに並ぶ2つのゲート線GCL(m)、GCL(m+1)を示す。また、複数の信号線SGLのうち、第1方向Dxに並ぶ2つの信号線SGL(n)、SGL(n+1)を示す。部分検出領域PAAは、ゲート線GCLと信号線SGLとで囲まれた領域である。
第1スイッチング素子Trは、光センサPDに対応して設けられる。第1スイッチング素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFT(Thin Film Transistor)で構成されている。
第1方向Dxに並ぶ複数の部分検出領域PAAに属する第1スイッチング素子Trのゲートは、ゲート線GCLに接続される。第2方向Dyに並ぶ複数の部分検出領域PAAに属する第1スイッチング素子Trのソースは、信号線SGLに接続される。第1スイッチング素子Trのドレインは、光センサPDのカソード及び容量素子Caに接続される。
光センサPDのアノードには、電源回路123からセンサ電源信号VDDSNSが供給される。また、信号線SGL及び容量素子Caには、電源回路123から、信号線SGL及び容量素子Caの初期電位となる基準信号COMが供給される。
部分検出領域PAAに光が照射されると、光センサPDには光量に応じた電流が流れ、これにより容量素子Caに電荷が蓄積される。第1スイッチング素子Trがオンになると、容量素子Caに蓄積された電荷に応じて、信号線SGLに電流が流れる。信号線SGLは、信号線選択回路16の第3スイッチング素子TrSを介して検出回路48に接続される。これにより、検出装置1は、部分検出領域PAAごとに、又はブロック単位PAGごとに光センサPDに照射される光の光量に応じた信号を検出できる。
検出回路48は、読み出し期間Pdet(図6参照)にスイッチSSWがオンになり、信号線SGLと接続される。検出回路48の検出信号増幅部42は、信号線SGLから供給された電流の変動を電圧の変動に変換して増幅する。検出信号増幅部42の非反転入力部(+)には、固定された電位を有する基準電位(Vref)が入力され、反転入力端子(-)には、信号線SGLが接続される。実施形態では、基準電位(Vref)電圧として基準信号COMと同じ信号が入力される。また、検出信号増幅部42は、容量素子Cb及びリセットスイッチRSWを有する。リセット期間Prst(図6参照)において、リセットスイッチRSWがオンになり、容量素子Cbの電荷がリセットされる。
次に、光センサPDの構成について説明する。図5Aは、センサ部の概略断面構成を示す断面図である。図5Aに示すように、センサ部10は、センサ基材21と、TFT層22と、絶縁層23と、光センサPDと、絶縁層24a、24b、24c、25を備える。センサ基材21は、絶縁性の基材であり、例えば、ガラスや樹脂材料が用いられる。センサ基材21は、平板状に限定されず、曲面を有していてもよい。この場合、センサ基材21は、フィルム状の樹脂であってもよい。センサ基材21は、第1面と、第1面の反対側の第2面とを有する。第1面に、TFT層22、絶縁層23、光センサPD、絶縁層24、25の順に積層される。
TFT層22は、上述したゲート線駆動回路15や信号線選択回路16等の回路が設けられる。また、TFT層22には、第1スイッチング素子Tr等のTFT(Thin Film Transistor)や、ゲート線GCL、信号線SGL等の各種配線が設けられる。センサ基材21及びTFT層22は、所定の検出領域ごとにセンサを駆動する駆動回路基板であり、バックプレーン又はアレイ基板とも呼ばれる。
絶縁層23は、有機絶縁層であり、TFT層22の上に設けられる。絶縁層23は、TFT層22に形成される第1スイッチング素子Trや、各種導電層で形成される凹凸を平坦化する平坦化層である。
光センサPDは、絶縁層23の上に設けられる。光センサPDは、下部電極35、半導体層31及び上部電極34を有し、この順で積層される。
下部電極35は、絶縁層23の上に設けられ、コンタクトホールH1を介してTFT層22の第1スイッチング素子Trと電気的に接続される。下部電極35は、光センサPDのカソードであり、検出信号Vdetを読み出すための電極である。下部電極35は、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)等の金属材料が用いられる。又は、下部電極35は、これらの金属材料が複数積層された積層膜であってもよい。下部電極35は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電材料であってもよい。
半導体層31は、アモルファスシリコン(a-Si)である。半導体層31は、i型半導体層32a、p型半導体層32b及びn型半導体層32cを含む。i型半導体層32a、p型半導体層32b及びn型半導体層32cは、光電変換素子の一具体例である。図5Aでは、センサ基材21の表面に垂直な方向において、n型半導体層32c、i型半導体層32a及びp型半導体層32bの順に積層されている。ただし、反対の構成、つまり、p型半導体層32b、i型半導体層32a及びn型半導体層32cの順に積層されていてもよい。また半導体層31は、有機半導体からなる光電変換素子であってもよい。
n型半導体層32cは、a-Siに不純物がドープされてn+領域を形成する。p型半導体層32bは、a-Siに不純物がドープされてp+領域を形成する。i型半導体層32aは、例えば、ノンドープの真性半導体であり、p型半導体層32b及びn型半導体層32cよりも低い導電性を有する。
上部電極34は、光センサPDのアノードであり、電源信号VDDSNSを光電変換層に供給するための電極である。上部電極34は、例えばITO等の透光性導電層であり、光センサPDごとに複数設けられる。
絶縁層23の上に絶縁層24a及び絶縁層24bが設けられている。絶縁層24aは、上部電極34の周縁部を覆い、上部電極34と重なる位置に開口が設けられている。接続配線36は、上部電極34のうち、絶縁層24aが設けられていない部分で上部電極34と接続される。絶縁層24bは、上部電極34及び接続配線36を覆って絶縁層24aの上に設けられる。絶縁層24bの上に平坦化層である絶縁層24cが設けられる。絶縁層24cの上に絶縁層25が設けられる。ただし、絶縁層25は、なくてもよい。
図5Bは、第1変形例に係る検出装置のセンサ部の概略断面構成を示す断面図である。図5Bに示すように、第1変形例の検出装置1Aにおいて、光センサPDAは、絶縁層23aの上に設けられる。絶縁層23aは、絶縁層23を覆って設けられた無機絶縁層であり、例えば窒化シリコン(SiN)で形成される。光センサPDAは、光電変換層31Aと、下部電極35(カソード電極)と、上部電極34(アノード電極)と、を有する。センサ基材21の第1面S1に垂直な方向において、下部電極35、光電変換層31A、上部電極34の順に積層される。
光電変換層31Aは、照射される光に応じて特性(例えば、電圧電流特性や抵抗値)が変化する。光電変換層31Aの材料として、有機材料が用いられる。具体的には、光電変換層31Aとして、例えば、低分子有機材料であるC60(フラーレン)、PCBM(フェニルC61酪酸メチルエステル:Phenyl C61-butyric acid methyl ester)、CuPc(銅フタロシアニン:Copper Phthalocyanine)、F16CuPc(フッ素化銅フタロシアニン)、rubrene(ルブレン:5,6,11,12-tetraphenyltetracene)、PDI(Perylene(ペリレン)の誘導体)等を用いることができる。
光電変換層31Aは、これらの低分子有機材料を用いて蒸着型(Dry Process)で形成することができる。この場合、光電変換層31Aは、例えば、CuPcとF16CuPcとの積層膜、又はrubreneとC60との積層膜であってもよい。光電変換層31Aは、塗布型(Wet Process)で形成することもできる。この場合、光電変換層31Aは、上述した低分子有機材料と高分子有機材料とを組み合わせた材料が用いられる。高分子有機材料として、例えばP3HT(poly(3-hexylthiophene))、F8BT(F8-alt-benzothiadiazole)等を用いることができる。光電変換層31Aは、P3HTとPCBMとが混合した状態の膜、又はF8BTとPDIとが混合した状態の膜とすることができる。
下部電極35と、上部電極34とは、光電変換層31Aを挟んで対向する。上部電極34は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電性材料が用いられる。下部電極35は、例えば、銀(Ag)やアルミニウム(Al)等の金属材料が用いられる。又は、下部電極35は、これらの金属材料の少なくとも1以上を含む合金材料であってもよい。
下部電極35の膜厚を制御することで、透光性を有する半透過型電極として下部電極35を形成できる。例えば、下部電極35は、膜厚10nmのAg薄膜で形成することで、60%程度の透光性を有する。この場合、光センサPDAは、センサ基材21の両面側から照射される光、例えば第1面S1側から照射される光L1及び第2面S2側から照射される光の両方を検出できる。
図5Bでは図示を省略するが、上部電極34を覆って保護膜24が設けられてもよい。保護膜は、パッシベーション膜であり、光センサPDAを保護するために設けられている。
図5Bに示すように、TFT層22には、光センサPDAに電気的に接続される第1スイッチング素子Trが設けられる。第1スイッチング素子Trは、半導体層81、ソース電極82、ドレイン電極83及びゲート電極84、85を有する。光センサPDAの下部電極35は、絶縁層23、23aに設けられたコンタクトホールH11を介して、第1スイッチング素子Trのドレイン電極83と電気的に接続される。
第1スイッチング素子Trは、半導体層81の上側及び下側の両方にゲート電極84、85が設けられた、いわゆるデュアルゲート構造である。ただし、これに限定されず、第1スイッチング素子Trはトップゲート構造でもよく、ボトムゲート構造でもよい。
なお、図5Bでは、周辺領域GAに設けられた第2スイッチング素子TrA及び端子部72を、模式的に示している。第2スイッチング素子TrAは、例えば、ゲート線駆動回路15(図1参照)に設けられたスイッチング素子である。第2スイッチング素子TrAは、半導体層86、ソース電極87、ドレイン電極88及びゲート電極89を有する。第2スイッチング素子TrAは、半導体層86の上側にゲート電極89が設けられた、いわゆるトップゲート構造である。半導体層86の下側で、半導体層86とセンサ基材21との間には、遮光層90が設けられる。ただし、これに限定されず、第2スイッチング素子TrAはボトムゲート構造でもよく、デュアルゲート構造でもよい。
第1スイッチング素子Trの半導体層81と、第2スイッチング素子TrAの半導体層86とは、異なる層に設けられる。第1スイッチング素子Trの半導体層81は、例えば酸化物半導体である。第2スイッチング素子TrAの半導体層86は、例えばポリシリコンである。
次に、本実施形態の検出装置1の動作例の理解を容易にするために、比較例の検出装置の動作例について説明する。図6は、比較例の検出装置の動作例を表すタイミング波形図である。図7は、図6におけるリセット期間の動作例を表すタイミング波形図である。図8は、図6における読み出し期間の動作例を表すタイミング波形図である。図9は、図6における行読み出し期間VRに含まれる1つのゲート線の駆動期間の動作例を表すタイミング波形図である。図10は、比較例の検出装置のセンサ部の駆動と、光源の点灯動作との関係を説明するための説明図である。
図6に示すように、比較例の検出装置は、リセット期間Prst、露光期間Pex及び読み出し期間Pdetを有する。電源回路123は、リセット期間Prst、露光期間Pex及び読み出し期間Pdetに亘って、センサ電源信号VDDSNSを光センサPDのアノードに供給する。センサ電源信号VDDSNSは光センサPDのアノード-カソード間に逆バイアスを印加する信号である。例えば、光センサPDのカソードには実質0.75Vの基準信号COMがされているが、アノードに実質-1.25Vのセンサ電源信号VDDSNSを印加することにより、アノード-カソード間は実質2.0Vで逆バイアスされる。制御回路122は、リセット信号RST2を”H”とした後にゲート線駆動回路15にスタート信号STVおよびクロック信号CKを供給し、リセット期間Prstが開始する。リセット期間Prstにおいて、制御回路122は、基準信号COMをリセット回路17に供給し、リセット信号RST2によってリセット電圧を供給するための第4スイッチング素子TrRをオンさせる。これにより各信号線SGLにはリセット電圧として基準信号COMが供給される。基準信号COMは、例えば0.75Vとされる。
リセット期間Prstにおいて、ゲート線駆動回路15は、スタート信号STV、クロック信号CK及びリセット信号RST1に基づいて、順次ゲート線GCLを選択する。ゲート線駆動回路15は、ゲート駆動信号Vgcl{Vgcl(1)~Vgcl(M)}をゲート線GCLに順次供給する。ゲート駆動信号Vgclは、高レベル電圧である電源電圧VDDと低レベル電圧である電源電圧VSSとを有するパルス状の波形を有する。図6では、M本(例えばM=256)のゲート線GCLが設けられており、各ゲート線GCLに、ゲート駆動信号Vgcl(1)、…、Vgcl(M)が順次供給され、複数の第1スイッチング素子Trは各行毎に順次導通され、リセット電圧が供給される。リセット電圧として例えば、基準信号COMの電圧0.75Vが供給される。
具体的には、図7に示すように、ゲート線駆動回路15は、期間V(1)において、ゲート線GCL(1)に、高レベル電圧(電源電圧VDD)のゲート駆動信号Vgcl(1)を供給する。制御回路122は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧(電源電圧VDD)の期間に、選択信号ASW1、…、ASW6のいずれか1つ(図7では選択信号ASW1)を、信号線選択回路16に供給する。これにより、ゲート駆動信号Vgcl(1)により選択された部分検出領域PAAの信号線SGLが検出回路48に接続される。この結果、第3スイッチング素子TrSと検出回路48との間の接続配線にもリセット電圧(基準信号COM)が供給される。
同様に、ゲート線駆動回路15は、期間V(2)、…、V(M-1)、V(M)において、ゲート線GCL(2)、…、GCL(M-1)、GCL(M)に、それぞれ高レベル電圧のゲート駆動信号Vgcl(2)、…、Vgcl(M-1)、Vgcl(M)を供給する。
これにより、リセット期間Prstでは、全ての部分検出領域PAAの容量素子Caは、順次信号線SGLと電気的に接続されて、基準信号COMが供給される。この結果、容量素子Caの容量がリセットされる。尚、部分的にゲート線、および信号線SGLを選択することにより部分検出領域PAAのうち一部の容量素子Caの容量をリセットすることも可能である。
露光するタイミングの例として、ゲート線非選択時露光制御方法と常時露光制御方法がある。ゲート線非選択時露光制御方法においては、検出対象の光センサPDに接続された全てのゲート線GCLにゲート駆動信号{Vgcl(1)~(M)}が順次供給され、検出対象の全ての光センサPDにリセット電圧が供給される。その後、検出対象の光センサPDに接続された全てのゲート線GCLが低電圧(第1スイッチング素子Trがオフ)になると露光が開始され、露光期間Pexの間に露光が行われる。露光が終了すると前述のように検出対象の光センサPDに接続されたゲート線GCLにゲート駆動信号{Vgcl(1)~(M)}が順次供給され、読み出し期間Pdetに読み出しが行われる。常時露光制御方法においては、リセット期間Prst、読み出し期間Pdetにおいても露光を行う制御(常時露光制御)をすることも可能である。この場合は、リセット期間Prstにゲート駆動信号Vgcl(1)がゲート線GCLに供給された後に、露光期間Pex(1)が開始する。ここで、露光期間Pex{(1)・・・(M)}とは光センサPDから容量素子Caへ充電される期間とされる。リセット期間Prstに容量素子Caにチャージされた電荷が光照射によって光センサPDに逆方向電流(カソードからアノードへ)が流れ、容量素子Caの電位差は減少する。なお、各ゲート線GCLに対応する部分検出領域PAAでの、実際の露光期間Pex(1)、…、Pex(M)は、開始のタイミング及び終了のタイミングが異なっている。露光期間Pex(1)、…、Pex(M)は、それぞれ、リセット期間Prstでゲート駆動信号Vgclが高レベル電圧の電源電圧VDDから低レベル電圧の電源電圧VSSに変化したタイミングで開始される。また、露光期間Pex(1)、…、Pex(M)は、それぞれ、読み出し期間Pdetでゲート駆動信号Vgclが電源電圧VSSから電源電圧VDDに変化したタイミングで終了する。各露光期間Pex(1)、…、Pex(M)の露光時間の長さは等しい。
ゲート線非選択時露光制御方法において、露光期間Pex{(1)・・・(M)}及では、各部分検出領域PAAで、光センサPDに照射された光に応じて電流が流れる。この結果、各容量素子Caに電荷が蓄積される。
読み出し期間Pdetが開始する前のタイミングで、制御回路122は、リセット信号RST2を低レベル電圧にする。これにより、リセット回路17の動作が停止する。尚、リセット信号はリセット期間Prstのみ高レベル電圧としてもよい。読み出し期間Pdetでは、リセット期間Prstと同様に、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCLにゲート駆動信号Vgcl(1)、…、Vgcl(M)を順次供給する。
具体的には、図8に示すように、ゲート線駆動回路15は、行読み出し期間VR(1)において、ゲート線GCL(1)に、高レベル電圧(電源電圧VDD)のゲート駆動信号Vgcl(1)を供給する。制御回路122は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧(電源電圧VDD)の期間に、選択信号ASW1、…、ASW6を、信号線選択回路16に順次供給する。これにより、ゲート駆動信号Vgcl(1)により選択された部分検出領域PAAの信号線SGLが順次、又は同時に検出回路48に接続される。この結果、検出信号Vdetが部分検出領域PAAごとに検出回路48に供給される。
同様に、ゲート線駆動回路15は、行読み出し期間VR(2)、…、VR(M-1)、VR(M)において、ゲート線GCL(2)、…、GCL(M-1)、GCL(M)に、それぞれ高レベル電圧のゲート駆動信号Vgcl(2)、…、Vgcl(M-1)、Vgcl(M)を供給する。すなわち、ゲート線駆動回路15は、行読み出し期間VR(1)、VR(2)、…、VR(M-1)、VR(M)ごとに、ゲート線GCLにゲート駆動信号Vgclを供給する。各ゲート駆動信号Vgclが高レベル電圧となる期間ごとに、信号線選択回路16は選択信号ASWに基づいて、順次信号線SGLを選択する。信号線選択回路16は、信号線SGLごとに順次、1つの検出回路48に接続する。これにより、読み出し期間Pdetで、検出装置1は、全ての部分検出領域PAAの検出信号Vdetを検出回路48に出力することができる。
以下、図9を参照して、図6における1つのゲート駆動信号Vgcl(j)の供給期間である行読み出し期間VR中の動作例について説明する。図6では、最初のゲート駆動信号Vgcl(1)に行読み出し期間VRの符号を付しているが、他のゲート駆動信号Vgcl(2)、…、Vgcl(M)についても同様である。jは、1からMのいずれかの自然数である。
図9および図4に示すように、第3スイッチング素子TrSの出力(Vout)は予め基準電位(Vref)電圧にリセットされている。基準電位(Vref)電圧はリセット電圧とされ、例えば0.75Vとされる。次にゲート駆動信号Vgcl(j)がハイレベルとなり当該行の第1スイッチング素子Trがオンし、各行の信号線SGLは当該部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷に応じた電圧になる。ゲート駆動信号Vgcl(j)の立ち上がりから期間t1の経過後、選択信号ASW(k)がハイになる期間t2が生じる。選択信号ASW(k)がハイになって第3スイッチング素子TrSがオンすると、当該第3スイッチング素子TrSを介して検出回路48と接続されている部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に充電された電荷により、第3スイッチング素子TrSの出力(Vout)(図4参照)が当該部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷に応じた電圧に変化する(期間t3)。図9の例では期間t3のようにこの電圧はリセット電圧から下がっている。その後、スイッチSSWがオン(SSW信号のハイレベルの期間t4)すると当該部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷が検出回路48の検出信号増幅部42の容量(容量素子Cb)へ電荷が移動し、検出信号増幅部42の出力電圧は容量素子Cbに蓄積された電荷に応じた電圧となる。このとき検出信号増幅部42の反転入力部はオペアンプのイマジナリショート電位となるため、基準電位(Vref)に戻っている。検出信号増幅部42の出力電圧はA/D変換部43で読み出す。図9の例では、各列の信号線SGLに対応する選択信号ASW(k)、ASW(k+1)、…の波形がハイになって第3スイッチング素子TrSを順次オンさせ、同様の動作を順次行うことで当該ゲート線GCLに接続された部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷を順次読み出している。なお図9におけるASW(k)、ASW(k+1)…は、例えば、図9におけるASW1からASW6のいずれかである。
具体的には、スイッチSSWがオンになる期間t4が生じると、部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)から検出回路48の検出信号増幅部42の容量(容量素子Cb)へ電荷が移動する。このとき検出信号増幅部42の非反転入力(+)は、基準電位(Vref)電圧(例えば、0.75[V])にバイアスされている。このため、検出信号増幅部42の入力間のイマジナリショートにより第3スイッチング素子TrSの出力(Vout)も基準電位(Vref)電圧になる。また、容量素子Cbの電圧は、選択信号ASW(k)に応じて第3スイッチング素子TrSがオンした箇所の部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷に応じた電圧となる。検出信号増幅部42の出力は、イマジナリショートによって第3スイッチング素子TrSの出力(Vout)が基準電位(Vref)電圧になった後に、容量素子Cbの容量に応じた電圧になり、この出力電圧をA/D変換部43で読み取る。なお、容量素子Cbの電圧とは、例えば、容量素子Cbを構成するコンデンサに設けられる2つの電極間の電圧である。
なお、期間t1は、例えば20[μs]である。期間t2は、例えば60[μs]である。期間t3は、例えば44.7[μs]である。期間t4は、例えば0.98[μs]である。
図10に示すように、期間t(1)、期間t(2)のそれぞれにおいて、検出装置1は、上述したリセット期間Prst、露光期間Pex{(1)・・・(M)}及び読み出し期間Pdetを実行する。リセット期間Prst及び読み出し期間Pdetにおいて、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCL(1)からゲート線GCL(M)まで順次走査する。以下の説明において、各期間tでの検出、すなわち、リセット期間Prst及び読み出し期間Pdetでゲート線GCL(1)からゲート線GCL(M)まで走査され、各列の信号線SGLから検出信号Vdetを取得する検出を、1フレームの検出と表す。
期間t(1)及び期間t(2)に連続して、光源(第1光源61又は第2光源62)が点灯される。制御回路122は、検出対象に応じて光源の点灯、非点灯を制御することができる。たとえば、制御回路122は、期間ごとに第1光源61及び第2光源62の点灯、非点灯を切り換えてもよいし、いずれか一方を連続して点灯してもよい。
なお、図6から図10では、ゲート線駆動回路15がゲート線GCLを個別に選択する例を示したが、これに限定されない。ゲート線駆動回路15は、2以上の所定数のゲート線GCLを同時に選択し、所定数のゲート線GCLごとに順次ゲート駆動信号Vgclを供給してもよい。また、信号線選択回路16も、2以上の所定数の信号線SGLを同時に1つの検出回路48に接続してもよい。また更には、ゲート線駆動回路15は、複数のゲート線GCLを間引いて走査してもよい。
図8に示すように、比較例では、行読み出し期間VR(1)において、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧(電源電圧VDD)の期間に、選択信号ASW1、…、ASW6が、信号線選択回路16に順次供給される。すなわち、時刻t11で選択信号ASW1が低レベル電圧になった後も、時刻t13でゲート駆動信号Vgcl(1)が低レベル電圧になるまでの露光期間Pex-1に、継続して露光される。露光期間Pex-1に応じた電荷が、光センサPDから、選択信号ASW1に対応する信号線SGL(1)にチャージされる。
同様に、各選択信号ASW1、…、ASW6に応じた露光期間Pex-1、…、Pex-6のそれぞれで、各信号線SGLに電荷がチャージされる。例えば、露光期間Pex-6は時刻t12で選択信号ASW6が低レベル電圧になった後、時刻t13でゲート駆動信号Vgcl(1)が低レベル電圧になるまでの期間であり、列ごとに露光期間Pexが異なる。
そして、次の行読み出し期間VR(2)では、2行目の検出信号Vdetに、前の行読み出し期間VR(1)の露光期間Pex-1(SGL(1))・・・・Pex-6(SGL(6))の期間でチャージされた電荷分が合計された信号が、検出回路48に供給される。このように、各行読み出し期間VRの検出信号Vdetが、前の行読み出し期間VRの検出結果に応じて変化し、検出精度が低下する可能性がある。
図11は、第1実施形態に係る検出装置の動作例を説明するための説明図である。図12は、第1実施形態に係る検出装置の動作例を表すタイミング波形図である。比較例では、1フレームの検出において、1フレームのリセット期間Prstの後に1フレームの読み出し期間Pdetが実行される。これに対し、第1実施形態に係る検出装置1では、図11に示すように、1フレーム(1F)の読み出し期間Pdetと、1フレーム(1F)のリセット期間Prstとが並行して実行される。
本実施形態では、行ごとにゲート線GCLに駆動信号Vgclが供給され、所定の行に属する複数の第1スイッチング素子Trが接続状態となる。具体的には、図12に示すように、時刻t21に、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCL(1)に、高レベル電圧(電源電圧VDD)のゲート駆動信号Vgcl(1)を供給する。行読み出し期間VR(1)は、時刻t21において、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧になるタイミングで開始される。
具体的には、制御回路122は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧(電源電圧VDD)の期間に、選択信号ASW1、…、ASW6を、信号線選択回路16に順次供給する。選択信号ASW1、…、ASW6に応じて、第3スイッチング素子TrSが順次接続状態となる。すなわち、行ごとの読み出し期間(行読み出し期間VR(1))に、所定の行の複数の第1スイッチング素子Trが接続状態で、信号線選択回路16は、複数の信号線SGLを列ごとに所定の順番で検出回路48に接続する。この結果、検出信号Vdetが部分検出領域PAAごとに検出回路48に供給される。
図12では、期間T11、・・・、T16の順に時分割で選択信号ASW1、…、ASW6が供給される。時刻t22に、制御回路122は、選択信号ASW6を低レベル電圧とし、最後の列の読み出しが終了する。つまり、本実施形態では、行読み出し期間VR(1)は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧であって、選択信号ASW6が低レベル電圧に変位したタイミングで終了する。
所定の行の読み出し期間(行読み出し期間VR(1))の完了後、かつ、所定の行の、次の行の読み出し期間(行読み出し期間VR(2))の開始前に、所定の行に属する複数の光センサPD及び複数の信号線SGLにリセット電位(基準信号COM)が供給される。具体的には、制御回路122は、時刻t22でリセット信号RST2をリセット信号線Lrstに供給する。これにより、複数の第4スイッチング素子TrRがオンになり、ゲート線GCL(1)に対応する光センサPD及び複数の信号線SGLに基準信号COMが供給される。
なお、図12では、リセット信号RST2が高レベル電圧になるタイミングと、選択信号ASW6を低レベル電圧になるタイミングとが時刻t22で一致している。ただしこれに限定されず、選択信号ASW6が低レベル電圧になったあと、所定の期間経過後に、リセット信号RST2を高レベル電圧としてもよい。
その後、時刻t23で、ゲート線駆動回路15は、ゲート駆動信号Vgcl(1)を低レベル電圧とする。これにより、所定の行の複数の第1スイッチング素子Trが非接続状態となる。時刻t24で、制御回路122は、リセット信号RST2を低レベル電圧とする。これにより、1行目の読み出し期間Pdet及びリセット期間Prstが終了する。
その後、時刻t25に、ゲート線駆動回路15は、2行目のゲート線GCL(2)に、高レベル電圧(電源電圧VDD)のゲート駆動信号Vgcl(2)を供給する。以下、1行目と同様に、時刻t26から時刻t28で2行目の読み出し期間Pdet及びリセット期間Prstが実行される。この動作を、最終行(ゲート線GCL(256))まで繰り返し走査することで、1フレームの検出を行うことができる。
本実施形態では、行読み出し期間VRごとにリセット期間Prstが設けられているので、所定の列(例えばSGL(1))の読み出し後、信号線SGLに電荷がチャージされた場合であっても、次の行での行読み出し期間VRの前にリセットされる。したがって、検出装置1は、前の行での検出結果による検出信号Vdetの変動を抑制することができ、検出精度を高めることができる。
なお、本実施形態では、各行で行読み出し期間VRの後、リセット電位が供給される。このため、図11に示すように、検出装置1の立ち上げ時に、立ち上げシーケンスとしてリセット期間Prstを設けることが好ましい。立ち上げシーケンスでは、読み出しを行わず、1フレーム(1F)の光センサPD及び信号線SGLにリセット電位を供給することでリセットを行う。これにより、立ち上げ後、最初の読み出し期間Pdetでの検出ばらつきを抑制することができる。立ち上げシーケンスは、検出装置1の電源がオンになった起動時や、所定期間、検出装置1の検出が行われないスリープモードから復帰した場合等に行われる。
図13は、比較例の検出装置の検出結果を模式的に示す画像である。図14は、実施例の検出装置の検出結果を模式的に示す画像である。図13及び図14では、同じテストパターンTPを検出した画像データであり、いずれも、四角形状の黒色パターンが千鳥状に配置されたテストパターンTPである。
図13に示す比較例の検出パターンDPでは、隣接する行間で、黒色パターンと白色パターンの境界(コントラスト)がぼやけているのに対し、図14に示す実施例の検出パターンDPでは、隣接する行間で、黒色パターンと白色パターンの境界(コントラスト)が明確である。これにより、上述したように行読み出し期間VRごとに、光センサPD及び信号線SGLにリセット電位を供給することで、検出精度を向上できることが示された。
(第2変形例)
上述した第1実施形態では、行間の検出信号の干渉は抑制できるものの、図12に示すように、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧になるタイミング(例えば時刻t21)から、各列の読み出しのタイミングに時間差が生じる。信号線SGL(1)に接続された光センサPDの露光期間Pex-1に比べて、信号線SGL(6)に接続された光センサPDの露光期間Pex-6は長くなる。この結果、列方向での検出ばらつきが周期的に生じる可能性がある。
図15は、第2変形例の検出装置のセンサ部の駆動と、光源の点灯動作との関係を説明するための説明図である。図16は、第2変形例の検出装置と、光源との関係を模式的に示す説明図である。
図15に示すように、制御回路122は、1フレーム(1F)のリセット期間Prst及び読み出し期間Pdetで、光源(第1光源61又は第2光源62)を非点灯にし、フレーム間の期間T2に光源を点灯させる。期間T2は、いずれのゲート線GCLも非選択の状態(ゲート駆動信号Vgclが低レベル電圧)である。つまり、所定の行の第1スイッチング素子Trが接続状態である行読み出し期間VRで光源が非点灯となり、全ての第1スイッチング素子Trが非接続状態である期間T2で光源が点灯される。
これにより、ゲート駆動信号Vgclが高レベル電圧となる行読み出し期間VRに、光源からの光L1(図16参照)が照射されないので、露光期間Pex-1、・・・、Pex-6のばらつきに起因する、列ごとの検出ばらつきを抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では更に検出精度を向上させるための駆動を行う。例えば、検出装置1の使用状況によっては、図16に示すように、光源からの光L1以外に外来光L2が照射される場合がある。この場合、光源が非点灯時においてもセンサには光が照射されていることになり、各々の列毎の読み出し時間の差により、外来光L2の照射による影響も各々の列毎に異なる。このため、外来光L2が行読み出し期間VRに照射されると、列ごとの検出ばらつきが生じる可能性がある。
図17は、第2実施形態に係る検出装置の動作例を示すフローチャートである。図18は、1フレームの検出ごとの信号線の接続の順番を示す表である。
図17に示すように、制御回路122は、検出装置1の立ち上げシーケンス(図11参照)を実行する(ステップST1)。制御回路122は、検出装置1の駆動パラメータを設定する(ステップST2)。駆動パラメータは、例えば、センサ解像度や、信号線SGLの選択数、光源の輝度等である。
制御回路122は、検出を開始する(ステップST3)。制御回路122は、上述した第1実施形態と同様に、行読み出し期間VRごとにリセット電位を光センサPD及び信号線SGLに供給する。
制御回路122は、ゲート線GCLの走査及び信号線SGLの走査を行い、ブロック単位PAG(図3参照)ごとにセンサデータ(検出信号Vdet)を取得する(ステップST4)。
1フレーム(1F)分のデータが取得されていない場合(ステップST5、No)、制御回路122は、ゲート線GCLの走査及び信号線SGLの走査を継続する。1フレーム(1F)分のデータが取得された場合(ステップST5、Yes)、制御回路122は、次のフレームの検出を実行する。
図18では、1フレームから6フレームまでの検出について、フレームごとに、期間T11から期間T16での選択信号ASWの順番を示している。図18に示すように、制御回路122は、フレームごとに、選択信号ASWの順番を異ならせている。つまり、信号線選択回路16は、制御回路122からの選択信号ASWに基づいて、1フレームの検出ごとに、読み出し期間Pdetでの複数の信号線SGLと検出回路48との接続の順番を異ならせる。
言い換えると、フレームごとに、各列の露光期間Pexの長さが異なる。例えば、選択信号ASW1に着目すると、1フレームから6フレームまでの間で、選択信号ASW1が供給される期間(期間T11から期間T16)が異なる。つまり、図18に示す例では、選択信号ASW1に応じた露光期間Pex-1(図12参照))は、1フレームで最も短く、2フレームで最も長い。そして、3フレームから6フレームまで露光期間Pex-1(選択信号ASW1)は、順次短くなる。
なお、図18では、1フレームから6フレームまで、選択信号ASWの順番(期間T11から期間T16)を1つずつシフトさせている。ただしこれに限定されず、各フレームで選択信号ASWの順番をランダムに変更してもよい。
次に、制御回路122は、Nフレーム分(例えばN=6)のデータが取得されていない場合(ステップST6、No)、ステップST4及びステップST5を繰り返し実行する。制御回路122は、Nフレーム分のデータが取得された場合(ステップST6、Yes)、フレーム平均処理を行う(ステップST7)。
フレーム平均処理は、例えば、図18に示す1フレームから6フレームまで、各フレームで列ごとに取得されたデータ(検出信号Vdet)を平均化する信号処理である。例えば、1フレームから6フレームまで、選択信号ASW1に基づいて、信号線SGL(1)から検出された6つの信号の平均化処理を行う。同様に、列ごと(信号線SGLごと)に検出された信号の平均化処理を行う。これにより、列ごとの露光期間Pexのばらつきを抑制できる。
制御回路122は、平均化したデータを列(信号線SGL)の順番に並び替える(ステップST8)。制御回路122は、複数フレームで平均化された情報に基づいて、二次元情報としてのイメージ(画像)を表示する(ステップST9)。
制御回路122は、検出を継続する場合(ステップST10、No)、ステップ4からステップ9を繰り返し実行する。制御回路122は、検出を終了する場合(ステップST10、Yes)、立ち下げシーケンスを実行し(ステップST11)、終了する。
本実施形態では、1フレームの検出ごとに複数の信号線SGLと検出回路48との接続の順番が異なり、各列で、複数フレームの検出信号Vdetが平均化される。これにより、本実施形態では、各列の露光時間のばらつきが平均化されるので、列ごとの検出ばらつきを抑制できる。また、本実施形態では、図15に示したような第1実施形態の第1変形例における駆動以外にも図11および図12に示した第1実施形態における駆動に適用しても列ごとのばらつきを抑制できる。
(第3実施形態)
図19は、第3実施形態に係る検出装置の動作例を表すタイミング波形図である。第3実施形態では、上述した第1実施形態及び第2実施形態に比べて、行読み出し期間VRで、ゲート駆動信号Vgclが低レベル電圧の期間に、制御回路122は、選択信号ASW1、…、ASW6を、信号線選択回路16に順次供給する点が異なる。
具体的には、図19に示すように、時刻t31に、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCL(1)に、高レベル電圧(電源電圧VDD)のゲート駆動信号Vgcl(1)を供給する。行読み出し期間VR(1)は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧になるタイミングで開始される。
所定期間経過後、選択信号ASWが供給される前の時刻t32で、ゲート線駆動回路15は、ゲート駆動信号Vgcl(1)を低レベル電圧にする。すなわち、所定の行の読み出し期間(行読み出し期間VR(1))で、所定の行の複数の第1スイッチング素子Trは、時刻t31で接続状態となり、所定期間経過後、時刻t32で非接続状態となる。
第1スイッチング素子Trが接続状態となる期間(時刻t31から時刻t32)では、選択信号ASWが供給されず、第3スイッチング素子TrSは非接続状態である。このため、光センサPDに照射された光に応じて容量素子Caに蓄積された電荷の一部は、容量素子Caと信号線容量Ccとの比率に応じて、信号線容量Ccにもチャージされる。
次に、制御回路122は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が低レベル電圧の期間に、選択信号ASW1、…、ASW6を、信号線選択回路16に順次供給する。選択信号ASW1、…、ASW6に応じて、第3スイッチング素子TrSが順次接続状態となる。すなわち、行ごとの読み出し期間(行読み出し期間VR(1))に、所定の行の複数の第1スイッチング素子Trが非接続状態で、信号線選択回路16は、複数の信号線SGLを所定の順番で検出回路48に接続する。この結果、検出信号Vdetが部分検出領域PAAごとに検出回路48に供給される。
本実施形態では、期間T11、・・・、T16で、第1スイッチング素子Trが非接続状態であるため、検出回路48と容量素子Caとは非接続である。このため、期間T11、・・・、T16では、第1スイッチング素子Trが接続状態となる期間に信号線容量Ccにチャージされた電荷に応じた信号が検出信号Vdetとして出力される。
容量素子Caの容量値を容量C1とし、信号線容量Ccの容量値を容量C2としたときに、制御回路122は、下記の式(1)に示す容量C1と容量C2との比率に基づいてセンサ出力を補正する。これにより、第1実施形態に示した第1スイッチング素子Trが接続状態で読み出した検出信号Vdetと同等の信号に補正することができる。補正の一例として、図4のA/D変換部43で読み取った検出値に下記の式(1)の値を乗算する。
(C1+C2)/C2 ・・・ (1)
図19では、期間T11、・・・、T16の順に時分割で選択信号ASW1、…、ASW6が供給される。時刻t33に、制御回路122は、選択信号ASW6を低レベル電圧とし、最後の列の読み出しが終了する。つまり、本実施形態では、行読み出し期間VR(1)は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧となった時刻t31で開始し、ゲート駆動信号Vgcl(1)が低レベル電圧となった後、選択信号ASW1、・・・、ASW6が供給される。そして、行読み出し期間VR(1)は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が低レベル電圧であって、最後の列の選択信号ASW6が低レベル電圧に変位したタイミングで終了する。
時刻t34に、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCL(1)に、高レベル電圧(電源電圧VDD)のゲート駆動信号Vgcl(1)を供給する。すなわち、読み出し期間VR(1)の完了後、かつ、所定の行(1行目)の、次の行(2行目)の読み出し期間VR(2)の開始前に、所定の行(1行目)の複数の第1スイッチング素子Trは、接続状態となる。
時刻t35に、制御回路122は、リセット信号RST2をリセット信号線Lrstに供給する。これにより、複数の第4スイッチング素子TrRがオンになり、ゲート線GCL(1)に対応する光センサPD及び複数の信号線SGLに基準信号COMが供給される。
その後、時刻t36で、ゲート線駆動回路15は、ゲート駆動信号Vgcl(1)を低レベル電圧とする。時刻t37で、制御回路122は、リセット信号RST2を低レベル電圧とする。これにより、1行目の読み出し期間Pdet及びリセット期間Prstが終了する。
その後、時刻t38に、ゲート線駆動回路15は、2行目のゲート線GCL(2)に、高レベル電圧(電源電圧VDD)のゲート駆動信号Vgcl(2)を供給する。以下、1行目と同様に、時刻t39から時刻t43で2行目の読み出し期間Pdet及びリセット期間Prstが実行される。この動作を、最終行(ゲート線GCL(256))まで繰り返し走査することで、1フレームの検出を行うことができる。
以上のように、第3実施形態では、所定の行の第1スイッチング素子Trが非接続状態の期間(時刻t32から時刻t34までの期間)に、選択信号ASW1、…、ASW6が順次供給されて、各列の読み出しが実行される。これにより、各列の露光期間のばらつきによる検出信号Vdetの変動を抑制することができる。つまり、第3実施形態では、図13及び図14に示すような、行方向での周期的なコントラストの差を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1 検出装置
10 センサ部
11 検出制御部
15 ゲート線駆動回路
16 信号線選択回路
21 センサ基材
40 検出部
48 検出回路
61 第1光源
62 第2光源
122 制御回路
123 電源回路
AA 検出領域
GA 周辺領域
GCL ゲート線
PD 光センサ
SGL 信号線
Tr 第1スイッチング素子
Vgcl ゲート駆動信号

Claims (7)

  1. マトリクス状に配列された複数の光センサと、
    複数の前記光センサに応じて設けられた複数のスイッチング素子、複数のゲート線及び複数の信号線と、
    複数の前記信号線を介して複数の前記光センサからの信号が供給される検出回路と、
    複数の前記信号線と前記検出回路との接続状態を切り換える信号線選択回路と、を有し、
    行ごとに前記ゲート線に駆動信号が供給され、所定の行に属する複数の前記スイッチング素子が接続状態となり、
    前記所定の行の読み出し期間に、前記信号線選択回路は、複数の前記信号線を列ごとに所定の順番で前記検出回路に接続し、
    前記所定の行の前記読み出し期間の完了後、かつ、前記所定の行の、次の行の前記読み出し期間の開始前に、前記所定の行に属する複数の前記光センサ及び複数の前記信号線にリセット電位が供給される
    検出装置。
  2. 前記所定の行の前記読み出し期間で、前記所定の行の複数の前記スイッチング素子が前記接続状態で、前記信号線選択回路は、複数の前記信号線を列ごとに所定の順番で前記検出回路に接続し、
    前記所定の行の読み出し期間の完了後、前記所定の行の複数の前記スイッチング素子は、非接続状態となる
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記所定の行の前記読み出し期間で、前記所定の行の複数の前記スイッチング素子は、前記接続状態となり、所定期間経過後、非接続状態となり、
    前記所定の行の複数の前記スイッチング素子が非接続状態で、前記信号線選択回路は、複数の前記信号線を列ごとに所定の順番で前記検出回路に接続し、
    前記読み出し期間の完了後、かつ、前記所定の行の、次の行の前記読み出し期間の開始前に、前記所定の行の複数の前記スイッチング素子は前記接続状態となり、前記所定の行に属する複数の前記光センサ及び複数の前記信号線にリセット電位が供給される
    請求項1に記載の検出装置。
  4. 複数の前記光センサからの信号は、前記光センサに形成されるセンサ容量と、前記信号線に形成される信号線容量との比率に基づいて補正される
    請求項3に記載の検出装置。
  5. 前記信号線選択回路は、1フレームの検出ごとに、前記読み出し期間での複数の前記信号線と前記検出回路との接続の順番を異ならせる
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置と、
    少なくとも1つ以上の光源と、を有する
    指紋検出装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置と、
    少なくとも1つ以上の光源と、を有する
    静脈検出装置。
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