JP7411369B2 - コミュニケーションシステム、応対端末装置およびそのプログラム - Google Patents
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Description
(構成例)
(1)システム
図1は、この発明の一実施形態に係るコミュニケーションシステムの概略構成図である。
このシステムは、応対端末RTMと、オペレータ端末OTMと、Web Real-Time Communication(RTC)サーバSV1と、応対分析用サーバSV2とを備え、これらの端末RTM,OTMおよびサーバSV1,SV2はネットワークNWを介してデータ通信が可能になっている。
(2-1)応対端末RTM
応対端末RTMは、例えばサービスカウンタやオフィス等の受付カウンタに設置されるもので、パーソナルコンピュータに、タッチパネル型の入力部と、透明な有機発光素子(Organic Light-Emitting Diode:OLED)や等身大サイズの透明スクリーン等を使用した表示部を接続したものとなっている。
応対端末RTMは、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)等のハードウェアプロセッサを有する制御部11を備える。そして、この制御部11に対しバス19を介して記憶部12、通信インタフェース(通信I/F)13および入出力インタフェース(入出力I/F)14を接続したものとなっている。
オペレータ端末OTMは、サーバ装置SVは、例えばコールセンタに設置され、IPベースでテレビジョン音声通話を行う機能を備えている。
オペレータ端末OTMは、CPU等のハードウェアプロセッサを有する制御部21を備える。そして、この制御部21に対しバス30を介して記憶部22、通信インタフェース(通信I/F)23、入出力インタフェース(入出力I/F)24およびセンサインタフェース(センサI/F)27を接続したものとなっている。
次に、以上のように構成されたシステムの動作例を説明する。
図6は応対端末RTMの動作手順と処理内容の一例を示すフローチャート、図7はオペレータ端末OTMの動作手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
(1-1)問合せ情報の取得
ユーザが応対端末RTMの前で立ち止まると、応対端末RTMは上記ユーザの接近を例えばカメラの撮像画像または近接センサにより検出し、先ずチャットボットモードの待受画面を表示部16に表示させる。図8は、チャットボットモードの待受画面の一例を示すもので、画面にはアバターAB、問合せメニューMU、問合せ開始ボタン151およびオペレータ呼出しボタン152が表示される。なお、上記チャットボットモードの待受画面は、常時表示されるようにしてもよいし、ユーザの要求操作に応じて表示されるようにしてもよい。
上記問合せ情報が入力されると、応対端末RTMは、問合せ内容解析部112の制御の下、ステップS12において上記問合せ情報を解析する処理を以下のように行う。すなわち、先ず問合せ情報に含まれるデータ種別が音声であるかテキストであるかを判定する。この判定の結果、データ種別が音声であれば当該音声データをテキストデータに変換する処理を行う。そして、テキストデータに対し辞書記憶部122に記憶された辞書データを用いて、構文・意味解析および固有名詞抽出などの自然言語処理を行い、これにより問い合わせの内容を解析する。
応対端末RTMは、次にチャットボット応対情報生成出力部113の制御の下、先ずステップS13において、例えば機械学習やルールベースを用いた抽出/分類処理を実行することにより、上記解析された問合せ内容に対応する応対パターンを応対パターン記憶部123から選択する。このとき応対パターンには、応答音声データと共に、アバターの表情(瞬きを含む)および仕草(手や腕の動き、顔の向きを含む)を制御するための座標データが含まれている。
(2-1)エスカレーション動作
上記チャットボットモードによる応対では解決されない問合せを行う場合、ユーザはチャットボットモード待受画面に設けられているオペレータ呼出しボタン152を押下する。なお、オペレータの呼出し要求は、音声メッセージの入力によって行われるようにしてもよい。
上記呼出しの報知に対しオペレータが応答操作を行うと、以後応対端末RTMとオペレータ端末OTMは、協働してテレイグジスタンスモードによる応対動作を以下のように実行する。図9はその動作の手順の一例を示す図である。
応対端末RTMは、上記問合せ情報をオペレータ端末OTMへ転送しながら、オペレータ応対情報受信部116の制御の下、ステップS18でオペレータ応対情報の受信を監視している。この状態で、オペレータ応対情報が受信されると、テレイグジスタンス応対情報生成出力部117の制御の下、ステップS19において以下のようにテレイグジスタンス応対情報を生成し出力させる(図9中の(5))。
応対端末RTMは、一人のユーザに対する応対動作が終了し、ステップS21でこの応対動作の終了を検知すると、応対履歴管理部118の制御の下、ステップS22において、上記ユーザとの間で応答期間中に行われた問合せとそれに対する応対の過程で取得または生成された、問合せ情報、チャットボット応対情報およびオペレータ応対情報を、日時情報と関連付けることで応対履歴情報を生成する。そして、生成された応対履歴情報を通信I/F13から応対分析用サーバSV2へ送信し、記憶させる。記憶された応対履歴情報は、例えばシステム管理者が分析して応対パターンの更新を行うために使用される。
以上述べたように一実施形態では、チャットボットモードからテレイグジスタンスモードに切り替えられた状態で、オペレータ端末OTMにおいてオペレータOPの表情およびジェスチャを座標データに変換して、応答音声データと共に応対端末RTMへ送信し、応対端末RTMにおいて、上記オペレータ端末OTMから送られた座標データに基づいてアバターを生成することで、オペレータの表情およびジェスチャがアバターの表情および仕草に反映されたキャラクタ応対情報を生成して表示するようにしている。また、オペレータの音声の発話に同期してアバターの口唇部を動かす、いわゆるリップシンク処理を行うようにしている。
(1)一実施形態では、オペレータの送話音声データはそのまま応対端末RTMのスピーカ18から出力するようにした。しかし、それに限定されるものではなく、オペレータの送話音声データを、チャットボットモードにおいてアバターの送話音声として使用されている音質(周波数特性)に変換して出力するようにしてもよい。このようにすると、オペレータの音声はアバターの音声として出力されることになるため、テレイグジスタンスモードに切り替わったときにユーザが受ける違和感をさらに軽減することが可能となる。
その他、応対端末およびオペレータ端末の構成や動作手順と処理内容、問合せ情報および応対情報の構成、アバター等のキャラクタの種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
OTM…オペレータ端末
SV1…WebRTCサーバ
SV2…応対分析用サーバ
NW…ネットワーク
11,21…制御部
12,22…記憶部
13,23…通信I/F
14,24…入出力I/F
15,25…入力部
16,26…表示部
17,31…マイクロフォン
18,32…スピーカ
19,30…バス
27…センサI/F
28…カメラ
29…三次元モーションセンサデバイス
111…問合せ情報受付部
112…問合せ内容解析部
113…チャットボット応対情報生成出力部
114,211…エスカレーション制御部
115…問合せ情報転送部
116…オペレータ応対情報受信部
117…テレイグジスタンス応対情報生成出力部
118…応対履歴管理部
121…問合せ情報記憶部
122…辞書記憶部
123…応対パターン記憶部
124…キャラクタデータ記憶部
212…問合せ情報受信出力部
213…応対情報生成送信部
221…資料記憶部
Claims (5)
- ユーザの発話音声またはテキストデータを含む問合せ情報を受け取る応対端末と、前記応対端末との間で通信が可能なオペレータ端末とを具備するコミュニケーションシステムであって、
前記オペレータ端末は、
前記応対端末から送られる前記問合せ情報を受信する問合せ情報受信部と、
受信された前記問合せ情報に含まれる前記発話音声またはテキストデータの出力に対するオペレータの応答音声およびジェスチャを検出する検出部と、
検出された前記応答音声および前記ジェスチャを表す情報を含むオペレータ応対情報を生成し、生成された前記オペレータ応対情報を前記応対端末へ送信するオペレータ応対情報生成部と
を備え、
前記応対端末は、
前記オペレータ端末から送信された前記オペレータ応対情報を受信するオペレータ応対情報受信部と、
受信された前記オペレータ応対情報に含まれる前記応答音声および前記ジェスチャをキャラクタの動きに反映させた第1のキャラクタ応対情報を生成し、生成された前記第1のキャラクタ応対情報を前記ユーザに向け出力する第1のキャラクタ応対情報生成部と、
応対モードとして、前記応対端末が自律的に応対動作を行う自律応対モードと、前記応対端末が前記オペレータ端末と協働して応対動作を行うオペレータ応対モードとを選択的に設定する設定部と、
前記自律応対モードが設定された状態では、前記問合せ情報に含まれる発話音声またはテキストデータをもとに問合せ内容を認識し、認識された問合せ内容に対応する応対情報を前記キャラクタの動きに反映させた第2のキャラクタ応対情報を生成し、生成された前記第2のキャラクタ応対情報を前記ユーザに向け出力する第2のキャラクタ応対情報生成部と、
前記オペレータ応対モードが設定された状態では、前記問合せ情報を前記オペレータ端末へ転送する転送部と
を備える、コミュニケーションシステム。 - 前記オペレータ端末のオペレータ応対情報生成部は、検出された前記ジェスチャを二次元空間における座標値の変化として表し、この座標値の変化を表す情報を前記応答音声と共に前記オペレータ応対情報に含めて送信し、
前記応対端末の第1のキャラクタ応対情報生成部は、受信された前記オペレータ応対情報に含まれる前記座標値の変化を表す情報に基づいて前記キャラクタの動きを変化させる、請求項1に記載のコミュニケーションシステム。 - 前記応対端末の第1のキャラクタ応対情報生成部は、受信された前記オペレータ応対情報に含まれる送話音声の発話タイミングに同期しその発話期間に前記キャラクタの口唇部を動作させる、請求項1又は2に記載のコミュニケーションシステム。
- オペレータ端末との間で通信が可能であり、ユーザの問合せに対し応対動作を行う応対端末装置であって、
前記オペレータ端末から送信される、オペレータの応答音声およびジェスチャを表す情報を含むオペレータ応対情報を受信する受信部と、
受信された前記オペレータ応対情報に含まれる前記応答音声および前記ジェスチャを、キャラクタの動きに反映させた第1のキャラクタ応対情報を生成し、生成された前記第1のキャラクタ応対情報を前記ユーザに向け出力する第1のキャラクタ応対情報生成部と、
応対モードとして、前記応対端末が自律的に応対動作を行う自律応対モードと、前記応対端末が前記オペレータ端末と協働して応対動作を行うオペレータ応対モードとを選択的に設定する設定部と、
前記自律応対モードが設定された状態では、前記ユーザの発話音声またはテキストデータを含む問合せ情報をもとに問合せ内容を認識し、認識された問合せ内容に対応する応対情報を前記キャラクタの動きに反映させた第2のキャラクタ応対情報を生成し、生成された前記第2のキャラクタ応対情報を前記ユーザに向け出力する第2のキャラクタ応対情報生成部と、
前記オペレータ応対モードが設定された状態では、前記問合せ情報を前記オペレータ端末へ転送する転送部と
を具備する応対端末装置。 - 請求項4に記載の応対端末が具備する前記各部の処理を、前記応対端末装置が備えるプロセッサに実行させるプログラム。
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河野 泉 ほか,擬人化キャラクタを利用した知的対話システム Intelligent Interaction System Using a Human-like Computer Character Interface,情報処理学会研究報告 Vol.98 No.95 IPSJ SIG Notes,日本,社団法人情報処理学会 Information Processing Society of Japan,1998年10月17日,pp.19-24 |
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