JP7409889B2 - フィルタおよびこれを用いたマスク - Google Patents

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Description

この発明は、空気等の気体に含まれる異物を除去するフィルタおよびこのフィルタを用いて構成されるマスクに関するものである。
マスクは、空気を通して埃等の異物を除去するフィルタが、ガーゼで構成されたものや不織布で構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-117025号公報
近年、花粉症対策やインフルエンザ等の感染症の予防のため、更に微小な粒子まで適切に除去できるフィルタが求められている。
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、微小な異物を効率よく除去できるフィルタおよびこのフィルタを用いたマスクを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明のフィルタは、
表側から裏側に向けて通過する気体に含まれる異物を除去するフィルタであって、
連続気泡構造または半連続気泡構造のポリオレフィン系軟質発泡体で構成されて、表裏方向への通気性を有する発泡体シートを備え、
前記発泡体シートは、平均気泡径が5μm~250μmの範囲にあると共に、前記表裏方向の一方から他方へ向かうにつれて気泡径が大きくなっていることを要旨とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明のマスクは、
本発明に係るフィルタを、前記発泡体シートを装着者側となる裏側に配置して用いていることを要旨とする。
本発明に係るフィルタによれば、微小な異物を効率よく除去できる。
本発明に係るマスクによれば、前述した効果を有する本発明に係るフィルタを用いているので、花粉症対策やインフルエンザ等の感染症の予防などに適している。
本発明の好適な実施例に係るマスクを表側から示す概略斜視図である。 実施例のマスクを示す側面図である。 実施例のマスク本体を裏側から示す概略斜視図である。 実施例のフィルタを示す断面図である。 (a)は実施例の発泡体シートとなる軟質発泡体の断面を示す模式図であり、(b)は軟質発泡体からスキン層を除去した断面を示す模式図であり、(c)は実施例の発泡体シートの断面を示す模式図である。 実施例の発泡体シートを観察した電子顕微鏡写真である。 VOC試験の結果を示すグラフ図である。 触感試験の結果を示すグラフ図であって、(a)は発泡体シートAの結果であり、(b)は発泡体シートBの結果であり、(c)は比較例1の結果である。 別例1に係るマスクを表側から示す概略斜視図である。 別例1のマスク本体を裏側から示す概略斜視図であり、(a)はマスク本体の展開状態を示し、(b)はマスク本体における展開状態と折り畳み状態との途中を示す。 別例1のマスクを示す側面図であり、(a)は庇部を折り返す前の状態を示し、(b)は庇部を折り返した状態を示す。 別例2のマスク本体を裏側から示す概略斜視図である。
次に、本発明に係るフィルタおよびこれを用いたマスクにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
(マスクの構造)
図1に示すように、実施例に係るマスク10は、1枚または2枚(実施例)以上のフィルタ12を組み合わせてから構成されるマスク本体14と、マスク本体14の縁に設けられた一対の耳掛け部16,16とを備えている。マスク10は、両耳掛け部16,16のそれぞれを耳に引っ掛けて装着することで、フィルタ12により立体的な形状で形成されるマスク本体14によって装着者の口および鼻を覆うように構成されている。そして、マスク10は、マスク本体14(フィルタ12)を、外方に臨む表側から装着者に臨む裏側に向けて通過する空気等の気体から、埃や花粉やウイルスなどの異物を除去する。このように、マスク10は、フィルタ12の表裏方向に空気を通す構成であり、この表裏方向がシート状であるフィルタ12の厚み方向である。
(フィルタの構造)
フィルタ12は、曲げ変形可能な柔軟性を有するシート状物である。図1および図4に示すように、フィルタ12は、発泡体シート18と、この発泡体シート18と表裏方向に重ねて設けられた不織布20とを備え、発泡体シート18および不織布20の積層方向に空気が通るようになっている。より具体的には、フィルタ12は、表裏方向において裏側が発泡体シート18で構成されており、装着者に臨む裏面が発泡体シート18で形成される。フィルタ12は、表裏方向において表側が不織布20で構成されており、外方へ臨む表面が不織布20で形成される。なお、実施例のフィルタ12は、発泡体シート18と不織布20との積層構造であるが、1枚の発泡体シート18だけで構成しても、または発泡体シート18を複数枚重ねて構成してもよい。
(発泡体シートの気泡構造)
発泡体シート18は、表裏両面に気泡が露出する連続気泡構造または半連続気泡構造のポリオレフィン系軟質発泡体24から構成されており(図6参照)、表裏方向への通気性を有している。また、発泡体シート18は、軟質発泡体24の製造時に軟質発泡体24の表面に形成されるスキン層24a(図5(a)参照)が、スカイビング加工等の処理によって除去されて、表面および裏面の両方にスキン層24aを有していない(図5(b)参照)。そして、発泡体シート18の表面および裏面には、スキン層24aを除去することで露出する気泡が開口している(図5(c)参照)。
連続気泡構造の発泡体は、隣り合う気泡の間のセル壁(膜)に、各セル壁(膜)の60%~90%にわたる程の大きめの穴があいているか、または、セル壁自体が除去されて骨格だけになっている。一方、半連続気泡構造の発泡体は、隣り合う気泡の間のセル壁(膜)の一部に、連続気泡構造の発泡体の穴よりも小さな微細な穴(細孔)があいている。このように、半連続機構構造の発泡体は、その細孔径が連続気泡構造の発泡体のセル壁(膜)の穴のサイズよりも小さい。また、半連続気泡構造は、気泡同士がセル壁で区画されている独立気泡構造と異なり、セル壁の一部に小さな穴(細孔)があいているともいえる。半連続気泡構造であるか否かは、通気性または断面のSEM写真などによって評価することが可能である。この場合、通気性は、JIS L1096A法に準拠して、フラジール型通気性試験機を用いて測定するとよい。本開示では、厚み0.5mmの発泡体シート18における通気性が、2ml/cm・s以上で、80ml/cm・s未満であるとき、半連続気泡構造であるという。また、厚み0.5mmの発泡体シート18における通気性が80ml/cm・s以上であるとき、連続気泡構造であるという。ここで、気泡径は、気泡のサイズを示し、細孔径は、隣り合う気泡の間のセル壁にあいた穴(細孔)のサイズを示す。
発泡体シート18は、連続気泡構造または半連続気泡構造であることで、独立気泡構造と異なり、通気性を確保することができると共に、独立気泡構造よりも良好な柔軟性が得られる。しかも、半連続気泡構造の発泡体シート18は、独立気泡構造に加えて気泡同士を繋ぐ穴が存在し、また、連続気泡構造と比べて気泡同士を繋ぐ穴のサイズ(細孔径)が小さいので、いろいろな大きさの異物を捕捉し易く、微小な異物であっても効率よく除去できる利点がある。
(発泡体シートの気泡径)
発泡体シート18は、平均気泡径が5μm~250μmの範囲であることが好ましい。発泡体シート18は、様々なサイズの気泡を有しているが、前述した平均気泡径の範囲にあると、様々なサイズの異物を捕集でき、異物の好適な捕集効率を示す。また、発泡体シート18における適度な通気性を確保できるので、マスク10とした際の息苦しさを回避できる。このようにフィルタ12に必要とされる異物除去性能や通気性などをバランスよく発現させることができる。なお、平均気泡径は、後述する軟質発泡体24の厚み中央をスライスして形成された中央部における断面をマイクロスコープにより撮影し、得られた画像から気泡の直径を30個測定し、その平均した値(μm)である。
押出成形などの成形方法によりシート状に形成された軟質発泡体24は、図5(a)に示すように、その厚み方向(表裏方向)に切断した断面を観察すると、内側(厚み方向中央側または断面中央)から表面および裏面へ向かうにつれて気泡径が小さくなる傾向がある。換言すると、シート状に成形された軟質発泡体24は、表裏方向中央部に比較的気泡径が大きい気泡が多く分布し、表面側および裏面側に比較的小さい気泡径の気泡が多く分布している。発泡体シート18は、シート状の軟質発泡体24の表面および裏面にできたスキン層24aを、スカイビング加工等によって表裏方向と交差する方向にスライスして、その軟質発泡体24におけるスライス面である表面側または裏面側の一方の面に表側または裏側に分布する比較的小さい気泡径の気泡を露出させている(図5(b)参照)。また、発泡体シート18は、シート状の軟質発泡体24の表裏方向中央を、スカイビング加工等によって表裏方向と交差する方向にスライスして、その表裏方向中央のスライス面である他方の面に表裏方向中央部側に分布する比較的大きい気泡径の気泡を露出させている(図5(c)参照)。なお、軟質発泡体24のスキン層24aを除去した後に厚み方向中央部でスライスして発泡体シート18を得ても、軟質発泡体24の厚み方向中央部でスライスした後にスキン層24aを除去して発泡体シート18を得ても、何れであってもよい。
図5(c)に示すように、発泡体シート18は、表裏方向の一方の面から他方の面へ向かうにつれて気泡径が大きくなるように形成されている。発泡体シート18は、表裏方向の他方側のほうが、一方側よりも気泡径が大きくなるように変化している。従って、発泡体シート18は、表裏方向の一方の面に露出する気泡のサイズよりも、表裏方向の他方の面に露出する気泡のサイズが大きくなっている。発泡体シート18は、表裏方向の一方側における平均気泡径(特に区別する場合は一方側平均気泡径という。)が5μm~190μmの範囲にあり、表裏方向の他方側における平均気泡径(特に区別する場合は他方側平均気泡径という。)が5μm~250μmの範囲にあることが好ましい。このように、発泡体シート18は、表裏方向の他方側のほうが、表裏方向の一方側よりも気泡径が大きい気泡が分布している。なお、一方側平均気泡径は、発泡体シート18における厚み方向一方の面をマイクロスコープにより撮影し、得られた画像から気泡の直径を30個測定し、その平均した値(μm)である。また、他方側平均気泡径は、発泡体シート18における厚み方向他方の面をマイクロスコープにより撮影し、得られた画像から気泡の直径を30個測定し、その平均した値(μm)である。
このように、発泡体シート18において表裏方向で気泡径が異なることで、多種類の大きさの異物を捕集でき、異物の捕集効率を確保しつつ、装着者の肌触り感などを変えることができる。例えば、発泡体シート18の表面に露出する気泡のサイズを比較的大きく、裏面側に露出する気泡のサイズを比較的小さくすることで、サイズが大きい花粉粒子等を発泡体シート18における表面側の気泡群で捕集し、サイズがやや小さい黄砂等を発泡体シート18の中央から裏側の気泡群で捕集し、更に細かいサイズの細菌等を裏側の気泡群及び気泡間のセル壁の一部に空いた細孔で捕集することができる。また、発泡体シート18の裏面に露出する気泡径を比較的小さくすることで、肌触り感を向上させることができる。一方、発泡体シート18の裏面に露出する気泡径を比較的大きくすることで、発泡体シート18の表面に露出する気泡よりも大きな異物を捕集すると共に、細かい細菌等を気泡間の壁の一部に空いた細孔で捕集でき、しかも、装着時にずれ難くすることができる。このように、1枚の発泡体シート18の裏表を変えるだけで、フィルタ12のバリエーションを増やすことができる。
(発泡体シートの細孔径)
発泡体シート18は、隣り合う気泡の間のセル壁にあいた穴(細孔)のサイズを示す細孔径が、緻密な軟質発泡体24を用いることが好ましい。具体的には、発泡体シート18は、平均細孔径が20μm以下であることが好ましく、より好ましくは10μm以下にある。発泡体シート18は、前述した平均細孔径の範囲にあると、微小なサイズの異物を捕集でき、異物の好適な捕集効率を示す。また、発泡体シート18における適度な通気性を確保できるので、マスク10とした際の息苦しさを回避できる。このようにフィルタ12に必要とされる異物除去性能や通気性などをバランスよく発現させることができる。前述した平均細孔径の範囲にある発泡体シート18であると、異物の好適な捕集効率を示すので好ましい。なお、平均細孔径は、JIS K3832に準拠して測定した値である。
発泡体シート18は、表裏方向へ透湿性を有しているが透水性を有していないものが好ましく、このような発泡体シート18であると、異物を好適に除去できると共に、マスク10として使用した際に、つばや唾液をマスク外に飛び散らせることなく、呼気を外方へ逃して蒸れ難くすることができる。発泡体シートの透湿性および透水性は、気泡径や細孔径を変化させることで調節可能であり、前述した平均気泡径および/または平均細孔径の範囲であると、表裏方向へ透湿性を有しているが透水性を有していないようにできるので好ましい。
(発泡体シートの厚さ)
発泡体シート18は、その厚さが0.4mm~2.0mmの範囲であるものが好ましく、より好ましくは0.5mm~1.0mmの厚さである。発泡体シート18を前記厚さの範囲とすることで、スカイビング加工等により工業的に加工可能な厚さにすることができ、嵩張らないので好ましい。図5に示すように、発泡体シート18は、その厚み方向に切断した断面において、多数の気泡(気泡群)が厚み方向(表裏方向)に複数段重なり合っている。発泡体シート18を前記厚さの範囲とすることで、発泡体シート18の表面(裏面)と平行した複数段の気泡群を厚み方向に重ね合わせた構成を確保でき、異物の捕集量を確保できるので好ましい。
(発泡体シートの硬さ)
発泡体シート18は、曲げ変形可能な柔軟性および圧縮変形可能な弾力性を有している。具体的には、発泡体シート18は、アスカーC硬度が10以下であり、非常に柔軟性に優れている。なお、発泡体シート18は、アスカーF硬度であると、75以下であることが望ましい。発泡体シート18は、JIS K6767に準拠して測定した10%圧縮応力が、0.08MPa以下であることが好ましく、このような範囲にあると肌触り感がよく、肌への形状追従性がよい。
(発泡体シートのトータルVOC)
発泡体シート18は、VDA-278に準拠して測定される揮発性有機化合物(VOC)の量(トータルVOC量)が、200ppm以下であり、臭気がなく、クリーン性に非常に優れている。
発泡体シート18は、その密度が20kg/m~70kg/mの範囲にあることが好ましく、このような範囲にあることでフィルタ12を軽量にすることができる。なお、密度は、JIS K7112に準拠して測定した値である。
前述したような柔軟性とクリーン性とを併有する発泡体シート18としては、発泡剤として不活性ガスを用いた超臨界発泡法によるポリオレフィン系軟質発泡体24からなるものを用いればよい。超臨界発泡法は、ポリオレフィン系樹脂を含むポリマー組成物を用いて、常温で気体である二酸化炭素や窒素等の不活性ガスを、高温・高圧下における超臨界状態でポリマー組成物に含浸させた後に減圧して発泡させることで、微細な連続気泡構造を有する軟質発泡体24を製造し得るものである。ここで、ポリマー組成物としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂とエチレン-プロピレンゴムとを含むもの(例えば(株)イノアックコーポレーション製、製品名:FOLEC-OPN)や、結晶性ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーと非結晶性オレフィン系熱可塑性エラストマーとを含むもの(例えば(株)イノアックコーポレーション製、製品名:FOLEC-EF050あるいはFOLEC-EF040)などを採用可能である。なお、発泡剤として不活性ガスを用いた超臨界発泡法によるポリオレフィン系軟質発泡体24としては、(株)イノアックコーポレーション製の製品名FOLEC-GS050や、(株)イノアックコーポレーション製の製品名FOLEC-LZ2000なども採用可能である。このように、発泡剤として不活性ガスを用いているので、従来の化学発泡剤に由来するVOCの発生を防止することができ、無臭で環境負荷が低いクリーン性に優れた発泡体シート18を得ることができる。そして、超臨界発泡法によれば、緻密な気泡を形成することができ、柔軟性と異物の好適な捕集効率とを併有させることができる。
(不織布)
不織布20は、ポリエチレンやポリプロピレン等の化学繊維で構成されたものや、ウール等の天然繊維で構成されたものを用いることができる。不織布20は、ウエブを、乾式法、スパンボンド法、メルトブローン法、エアレイド法などの何れで形成したものであってもよい。また、不織布20は、ウエブの繊維結合方法が、ケミカルボンド法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法、水流交絡法(スパンレース)などの何れであってもよいが、マスク10の用途としてはVOCが少ない水流交絡法やニードルパンチ法が好ましい。
(不織布の繊維径)
不織布20は、目付量にもよるが、繊維径が小さくなるほど、異物の捕集効率が向上するが、自身を通過する空気の圧力損失が大きくなる。不織布20は、繊維径が大きくなるほど、異物の捕集効率が低下するが、自身を通過する空気の圧力損失が小さくなる。不織布20は、繊維径が1μm~20μmの範囲にある繊維で構成することが好ましく、より好適には、1μm~10μmである。不織布20は、繊維の繊維径が前述の範囲にあると、好適な異物の捕集効率と、圧力損失の低減とを両立できる。
(不織布の目付量)
不織布20は、目付量が大きくなるほど、異物の捕集効率が向上するが、自身を通過する空気の圧力損失が大きくなる。不織布20は、目付量が小さくなるほど、異物の捕集効率が低下するが、自身を通過する空気の圧力損失が小さくなる。不織布20は、目付量が5g/m~40g/mの範囲にある繊維で構成することが好ましい。不織布20は、目付量が前述の範囲にあると、好適な異物の捕集効率と、圧力損失の低減とを両立できる。
(不織布の厚さ)
不織布20は、厚さが大きくなるほど、異物の捕集効率が向上するが、自身を通過する空気の圧力損失が大きくなる。不織布20は、厚さが小さくなるほど、異物の捕集効率が低下するが、自身を通過する空気の圧力損失が小さくなる。不織布20は、厚さが0.1mm~0.4mmの範囲にある繊維で構成することが好ましい。不織布20は、厚さが前述の範囲にあると、好適な異物の捕集効率と、圧力損失の低減とを両立できる。
図1~図3に示すように、フィルタ12は、表裏方向に積層した発泡体シート18および不織布20を接合して帯状に形成された縁シール部26を、外縁部に備えている。フィルタ12は、フィルタ12を構成する層18,20が、縁シール部26で互いに固定されているが、外縁部の内側が重なっているだけで互いに固定されていない。なお、縁シール部26は、発泡体シート18および不織布20を接着剤で接着したり、または熱により溶着したりするなどによって形成されている。このように、フィルタ12は、外縁部に発泡体シート18および不織布20を互いに接合する縁シール部26を設けてあるので、縁シール部26によって空気の流通を妨げることを回避できる。
図1および図3に示すように、マスク本体14は、2枚のフィルタ12,12を組み合わせて構成されている。マスク本体14は、一対のフィルタ12,12における合掌状に重ね合わせた縁部を接合して形成された接続部28を有し、接続部28を頂部にしてフィルタ12の表側が凸になると共に該フィルタ12の裏側が凹になる山形に開いた立体的な形状になっている。ここで、マスク本体14は、装着者の鼻筋から口を介して顎にいたる顔中央部と、左右の両頬とを覆い得るサイズにするとよい。なお、接続部28は、重ね合わせたフィルタ12,12の縁部を、熱により溶着する等により形成される。
図1および図2に示すように、耳掛け部16は、一対のフィルタ12,12を合掌状に重ね合わせた接続部28と反対側の縁部に接合して設けられている。耳掛け部16は、シート状の本体に耳を通す開口部が環状に形成されており、例えば、重ね合わせたフィルタ12の縁部と耳掛け部16の縁部を超音波溶着によって点状に複数箇所接合することで取り付けられている。耳掛け部16は、スラブウレタン等のポリウレタン系軟質発泡体から構成することが好ましく、汎用的なポリウレタン系軟質発泡体とすることで、軽量で安価にすることができる。なお、ポリウレタン系樹脂軟質発泡体は、連続気泡構造または半連続気泡構造であるほうが好ましい。
マスク10は、例えば以下のように製造することができる。発泡体シート18および不織布20を重ね合わせて、打ち抜き等により所定形状に形成し、外縁部に縁シール部26を設けて、発泡体シート18および不織布20を接合した積層シートを作成する。積層シートを裁断してフィルタ12を形成し、2枚のフィルタ12,12における裁断した縁部同士を合掌状に重ね合わせて、熱溶着により接合して接続部28を形成することで、マスク本体14が得られる。別途、シート状のポリウレタン系軟質発泡体から打ち抜き加工等により耳掛け部16を形成し、耳掛け部16をフィルタ12の縁部に超音波溶着等により接合することで、マスク10を得ることができる。ここで、マスク10は、フィルタ12を、発泡体シート18を装着者側となる裏側に向けて配置して用いている。
(発泡体シートの通気性)
様々な発泡体シートを用意し、通気性を測定した。発泡体シートは、何れも、発泡剤として不活性ガスを用いた超臨界発泡法によるポリオレフィン系軟質発泡体であり、表裏の両面に気泡による開口が露出している。
・発泡体シートA:オレフィン系軟質発泡体((株)イノアックコーポレーション製 製品名:FOLEC-EF050)
・発泡体シートB:オレフィン系軟質発泡体((株)イノアックコーポレーション製 製品名:FOLEC-OPN)
・発泡体シートC:オレフィン系軟質発泡体((株)イノアックコーポレーション製 製品名:FOLEC-GS050)
・発泡体シートD:オレフィン系軟質発泡体((株)イノアックコーポレーション製 製品名:FOLEC-LZ2000)
通気性は、JIS L1096A法に準拠して、フラジール形試験機(TEXTEST社製FX3300)を用いて測定した。なお、通気面積38cm、差圧125Paの条件で、各発泡体シートにおける任意の5点を測定し、その平均値を通気性の値とした。その結果を表1に示す。
Figure 0007409889000001
表1に示すように、発泡体シートAおよび発泡体シートBは、他の発泡体シートと比べて通気性が高いことが判る。
(硬さおよびトータルVOCについて)
次に、発泡体シートAおよび発泡体シートBについて、硬さおよびトータルVOCを測定した。その結果を表2に示す。
表2に示す密度は、JIS K7112に準拠して測定した値である。表2に示す平均細孔径は、JIS K3832に準拠して測定した値である。平均気泡径は、発泡体シート18になる軟質発泡体24の厚み中央をスライスして形成された中央部における断面をマイクロスコープにより撮影し、得られた画像から気泡の直径を30個測定し、その平均した値(μm)である。また、表2に示す10%圧縮応力は、JIS K6767に準拠して測定した値である。アスカーC硬度は、高分子計器株式会社製のアスカーゴム硬度計C型により、試料を複数点測定し、その測定値から算出した平均値である。アスカーF硬度は、高分子計器株式会社製のアスカーゴム硬度計F型により、試料を複数点測定し、その測定値から算出した平均値である。なお、硬度は、何れの試料も0.9mm~1.0mmの試料を重ね合わせて約6mmの厚さにして測定している。
トータルVOCは、VDA-278(2011版)に準拠して測定した。具体的には、各試料から切り出した試験片約7mgをガラスチューブ内に入れ、熱脱着装置(Markes製 品番:TD-100)を使用し、各試験片を温度90℃、時間30分の条件下で加熱し、該加熱時に発生したガスをガスクロマトグラフ質量分析計(Agilent製 品番:GCMS-5977)により分析、トータルVOC値を算出した。
Figure 0007409889000002
比較例1、2および4について、実施例と同様に硬度を測定すると共に、比較例1~4について、実施例と同様にトータルVOCを測定した。表裏の素材とこれらにサンドイッチされた中層フィルタ素材との3層でマスク本体が構成された市販マスク(ピップ株式会社製 プリーツガードPLUS)を分解し、マスク本体における表裏の層を形成するポリプロピレン不織布素材を比較例1とし、マスク本体における中間層を形成するポリプロピレン圧縮繊維素材を比較例2とした。比較例1は、アスカーC硬度計によるアスカーC硬度が33であり、アスカーF硬度計によるアスカーF硬度が80であり、トータルVOCが459ppmであった。比較例2は、アスカーC硬度計によるアスカーC硬度が33であり、アスカーF硬度計によるアスカーF硬度が80であり、トータルVOCが286ppmであった。比較例3は、高機能薄物ポリウレタンシート(日本発条株式会社製、ニッパレイ、品番:UT4N16、独立気泡構造)からなるシートであり、トータルVOCが1103ppmである。比較例4は、ポリエチレン発泡シート(積水化学株式会社製、ボラーラ、品番:XLIM02ES)からなるシートである。比較例4は、その密度が100kg/mであり、平均気泡径が270μmであり、アスカーC硬度が56であり、トータルVOCが867ppmである。
Figure 0007409889000003
表2および表3に示すように、実施例に係る発泡体シートAおよび発泡体シートBは、不織布よりなる比較例1や圧縮繊維からなる比較例2よりも、アスカーC硬度およびアスカーF硬度が低く、柔らかいことが判る。また、表2、表3および図7に示すように、実施例に係る発泡体シートAおよび発泡体シートBは、トータルVOCが200ppmよりも低く、比較例よりもトータルVOCが非常に低いことが判る。このように、実施例に係る発泡体シートAおよび発泡体シートBは、クリーン性に非常に優れている。
(肌触り感について)
次に、実施例の発泡体シートについて、肌触り感を確認した。肌触り感は、触感計(新東化学(株)製 品番:TYPE33)によって、各試料を指でなぞったときの摩擦抵抗を測定した。なお、摩擦抵抗は、何れの試料も0.5mmの厚さで測定している。その結果を図8に示す。図8において(a)は発泡体シートAの結果であり、(b)は発泡体シートBの結果であり、(c)は比較例1の結果である。図8に示すように、発泡体シートAおよび発泡体シートBは、摩擦抵抗を示す縦軸の数値の振り幅が大きく、不織布からなる比較例1よりも摩擦抵抗が高いことが判る。このように、発泡体シートAおよび発泡体シートBは、比較例1よりも柔らかく、摩擦抵抗が高いことから、不織布よりも滑らかで好適な触感が得られ、肌触りがよいことが確認できる。しかも、装着者側となる裏側に用いられる発泡体シートAは、表側の発泡体シートBよりも摩擦抵抗が高いことから、マスク装着時の保持性に優れており、例えば、マスクを付けて話をしてもズレ難い好適な密着性を示して、異物の捕集効率を向上できる。
(圧力損失およびBFE)
試験例1~12のフィルタを作成し、各試験例について圧力損失およびバクテリア飛沫捕集(ろ過)効率(BFE)を測定した。各試験例の構成は、表4に示す通りである。
・不織布ア:クラレクラフレックス(株)製、製品名PS0020T-40EL、ポリプロピレン繊維、メルトブローン
・不織布イ:クラレクラフレックス(株)製、製品名PS0020T-70EL、ポリプロピレン繊維、メルトブローン
・不織布ウ:三井化学(株)製、製品名シンテックスMPEA04、ポリプロピレン繊維、メルトブローン
・不織布エ:東レ(株)製、製品名トレミクロンET02060、ポリプロピレン繊維
・不織布オ:前田工繊(株)製、製品名スプリトップSP-1015E、ポリプロピレン繊維、スパンボンド
・不織布カ:前田工繊(株)製、製品名スプリトップSP-1020E、ポリプロピレン繊維、スパンボンド
・不織布キ:クラレクラフレックス(株)製、製品名PC0010GEL、ポリプロピレン繊維、メルトブローン
試験例1~7は、発泡体シートと不織布とを積層したフィルタであり、試験例8~12は、発泡体シートのみからなるフィルタである。なお、試験例10は、発泡体シートAを2枚積層したフィルタであり、試験例11は、発泡体シートAを3枚積層したフィルタである。また、試験例14は、不織布のみからなるフィルタである。
圧力損失の測定は、MIL-M-36954Cに準じて実施し、試料ホルダーの通気面積がφ25mm(4.9cm)で流量が8L/minとなるときの圧力損失値を、測定装置(東洋精機製、製品名:フラジールパーミアメーター 通気面5cm)で測定した。なお、流速が27.2cm/sになるときの差圧(Pa)を読み取っている。圧力損失測定の結果を表4に示す。圧力損失が、3mmHO/cm未満であれば、マスク用フィルタ素材として息苦しくないと判断でき、優れている(〇)と評価でき、さらに2mmHO/cm未満であれば非常に優れている(◎)と評価できる。一方、圧力損失が3mmHO/cm以上であると、性能が劣る(×)と評価でき、バクテリア飛沫捕集(ろ過)効率(BFE)の評価を行わなかった。
バクテリア飛沫捕集(ろ過)効率(BFE)は、米国材料試験協会ASTM F2101に規定されている試験装置を用いて、黄色ぶどう球菌に感染・増殖するバクテリアファージと呼ばれるウイルスの一種が含まれるウイルス懸濁液により実施する。表4に示す層構成のフィルタをそれぞれ試験装置にセットし、送液ポンプによりネブライザーに導入されたウイルス懸濁液を、圧縮空気によりエアロゾル化(平均粒子径3.0μm)し、定流量吸引ポンプにより流量28.3L/分に調整されたガラス製チャンバー内を移動させ、フィルタに通過させてエアロゾルを捕集させる。捕集されなかった残りのエアロゾルを、6段構成のアンダーセンサンプラー中にセットされた寒天培地入りのシャーレに捕集させる。このシャーレを培養した際に現れるコロニー数と、フィルタをセットせずに試験した場合(コントロール試験のコロニー数)とを数え、以下の式(1)によりBFE(%)を算出した。この結果を表4に示す。BFE(%)が、60%以上~80%未満であれば捕集効率として許容範囲内であり(△)、80%以上~90%未満であれば優れており(〇)、90%以上であれば捕集効率として非常に優れている(◎)と判断できる。一方、BFE(%)が60%未満では捕集効率として劣る(×)と評価できる。
BFE(%)=(A-B)/A×100 …式(1)
A:フィルタなしのコロニー数
B:フィルタありのコロニー数
総合評価は、圧力損失が〇又は◎(3mmHO/cm未満)であり、BFE(%)が◎の場合に「◎」、圧力損失が〇又は◎であり、BFE(%)が〇の場合に「〇」、圧力損失が〇又は◎であり、BFE(%)が△の場合に「△」と判断した。一方、圧力損失が×、又はBFE(%)が×の場合は、総合評価を「×」と判断した。
Figure 0007409889000004
表4に示すように、表裏方向の一方から他方へ向かうにつれて気泡径が大きくなる気泡径の異方性を有する発泡体シート(発泡体シートAおよびB)を用いることで、適度な圧力損失の範囲で高いバクテリア飛沫捕集効率を示すことが判る。なお、試験例14が示すように、不織布単体であると、バクテリア飛沫捕集効率が非常に低い。また、発泡体シートと不織布とを積層したフィルタの方が、発泡体シート単体または発泡体シートを複数積層したフィルタよりも、高いバクテリア飛沫捕集効率を示すことが判る。このように、発泡体シートと不織布とを積層したフィルタによれば、圧力損失およびBFEの値をバランスよく両立させることができる。
(マスクの別例1)
図9および図11に示すように、別例1に係るマスク30は、本開示のフィルタ12から構成されて、着用者の口を少なくとも被覆可能に形成されたマスク本体32と、マスク本体32の左右の端部のそれぞれに設けられた耳掛け部34とを備えている。また、マスク30は、マスク本体32の上縁に連ねて設けられ、該上縁から着用者側に張り出す庇部36を備えている。なお、マスク30は、前述したように2枚(複数)のフィルタ12,12を組み合わせてマスク本体32を構成しても、単独(1枚)のフィルタ12でマスク本体32を構成しても、何れであってもよい。マスク30は、マスク本体32においてフィルタ12を、発泡体シート18を装着者側となる裏側に向けて配置して用いている。
マスク本体32は、該マスク本体32の中央部の縦ラインに沿って2つに折り畳んだ折り畳み状態(図11参照)と、該折り畳み状態から広げた着用時の展開状態(図9および図10(a)参照)とに開閉可能に構成されている。マスク本体32は、折り畳み状態において、2つ折りのコンパクトな形状になっている。マスク本体32は、展開状態において、左右方向中央部を頂部としてフィルタ12の表側が凸になると共に該フィルタ12の裏側が凹になる山形に開いた立体的な形状になっている。ここで、マスク本体32は、装着者の鼻筋から口を介して顎にいたる顔中央部と、左右の両頬とを覆い得るサイズにするとよい。
図9および図11に示すように、耳掛け部34は、シート状の本体に耳を通す開口部が環状に形成されており、例えば、重ね合わせたフィルタ12の縁部と耳掛け部34の縁部を超音波溶着によって点状に複数箇所接合することで取り付けられている。耳掛け部34は、スラブウレタン等のポリウレタン系軟質発泡体から構成することが好ましく、汎用的なポリウレタン系軟質発泡体とすることで、軽量で安価にすることができる。なお、ポリウレタン系軟質発泡体は、連続気泡構造または半連続気泡構造である方が好ましい。なお、耳掛け部34は、マスク本体32と同じフィルタ12から該マスク本体32と一体的に形成してもよい。
別例1の庇部36は、マスク本体32と同じフィルタ12から該マスク本体32と一体的に形成されている。図9および図10に示すように、庇部36は、マスク本体32の上縁から張り出して、マスク本体32の上縁と着用者の顔面との間を塞ぐようになっている。庇部36は、展開状態において中央部が凸になるマスク本体32の形状に対応して、縁部から中央部に向かうにつれてマスク本体32の上縁からの張り出し寸法が大きくなるように形成されている。庇部36は、マスク本体32の折り畳み状態において、マスク本体32の内側に沿うように折り畳み可能であると共に、マスク本体32の展開状態において、マスク本体32の上縁から着用者側へ張り出すように姿勢変化可能に構成されている。別例1のマスク30は、マスク本体32の左右方向中央部、マスク本体32の上縁と庇部36との間、庇部36の左右方向中央部に、当該部位を圧縮するなどによって、折り癖が形成されている。なお、庇部36は、マスク本体32の下縁にも設けてもよい。
庇部36は、フィルタ12をマスク本体32の上縁から上方へ延出するような形状(図11(a)参照)にした後、マスク本体32の上縁で折り返してマスク本体32の内側に沿って配置することで折り畳み状態とされる(図11(b)参照)。マスク30は、庇部36を折り返してマスク本体32を2つ折りにした折り畳み状態で流通させることで、コンパクトにすることができるので好ましい。マスク30は、着用時にマスク本体32を左右に展開することに伴って、マスク本体32に引っ張られて庇部36が着用者側へ張り出すように自然に立ち上がる。なお、図9~図11において、庇部36の中央部に凹状に形成された符号36aは、鼻を納めることができる逃げ部である。
別例1のマスク30は、前述したフィルタ12特有の効果に加えて、庇部36によってマスク本体32の上縁と顔面との間を塞いで、顔面との密着性を向上させることができる。別例1のマスク30によれば、口を動かしても顔面との間に隙間ができ難く、隙間から異物が侵入することを防止できると共に、呼気によってメガネが曇ることを防止することができる。
(マスクの別例2)
図12に示すように、別例2に係るマスク本体42は、本開示のフィルタ12で基本的に構成されており、該マスク本体42の外縁部にフィルタ12よりも柔軟な軟質発泡体からなるシート44が配置されている。シート44は、例えば、ポリウレタン系軟質発泡体やポリオレフィン系軟質発泡体を用いることができる。また、シート44は、その厚さが例えば3mm~5mmの範囲にあるとよい。マスク本体42は、フィルタ12における着用者側の面にシート44を積層している。マスク本体42は、着用時に口や鼻孔などを覆う中央部が、フィルタ12のみで構成されて、着用時に顎や頬などに当たる外縁部が、フィルタ12とシート44との複層構造になっている。なお、別例2では、マスク本体42の外縁部全周に亘ってシート44を配置したが、マスク本体42の外縁部の少なくとも一辺にシート44を配置してもよい。
別例2のマスク本体42は、前述したフィルタ12特有の効果に加えて、シート44によってマスク本体42の外縁と顔面との間を塞いで、顔面との密着性を向上させることができる。また、マスク本体42は、フィルタ12よりも柔軟なシート44が着用者の肌に当たるので、負担感を減らすことができる。別例2のマスク本体42によれば、口を動かしても顔面との間に隙間ができ難く、隙間から異物が侵入することを防止できると共に、呼気によってメガネが曇ることを防止することができる。なお、実施例および別例1、実施例および別例2、別例1および別例2を組み合わせた構成であってもよい。
10 マスク,12 フィルタ,18 発泡体シート,20 不織布,24 軟質発泡体,
30 マスク,32 マスク本体,36 庇部,42 マスク本体,44 シート

Claims (8)

  1. 表側から裏側に向けて通過する気体に含まれる異物を除去するフィルタであって、
    連続気泡構造または半連続気泡構造のポリオレフィン系軟質発泡体で構成されて、表裏方向への通気性を有する発泡体シートを備え、
    前記発泡体シートは、平均気泡径が5μm~250μmの範囲にあると共に、前記表裏方向の一方から他方へ向かうにつれて気泡径が大きくなっており、
    MIL-M-36954Cに準じて測定される圧力損失が、3mmH O/cm 未満である
    ことを特徴とするフィルタ。
  2. 前記発泡体シートと表裏方向に重ねて設けられ、繊維径が1μm~20μmの範囲にある繊維で構成された表裏方向への通気性を有する不織布を備えている請求項1記載のフィルタ。
  3. 前記不織布は、目付量が5g/m ~40g/m の範囲であり、
    前記不織布における表裏方向の厚みが、0.1mm~0.4mmの範囲である請求項2記載のフィルタ。
  4. 前記発泡体シートは、アスカーC硬度が10以下である請求項1~3の何れか一項に記載のフィルタ。
  5. 前記軟質発泡体は、発泡剤として不活性ガスを用いた超臨界発泡法によるものであり、
    VDA-278に準拠して測定される揮発性有機化合物(VOC)の量が200ppm以下である請求項1~4の何れか一項に記載のフィルタ。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載のフィルタを、前記発泡体シートを装着者側となる裏側に配置して用いている
    ことを特徴とするマスク
  7. 前記フィルタから構成され、着用者の口を少なくとも被覆可能に形成されたマスク本体と、
    前記マスク本体の上縁に連ねて設けられ、該上縁から着用者側に張り出す庇部と、を備え、
    前記マスク本体は、該マスク本体の中央部の縦ラインに沿って2つに折り畳んだ折り畳み状態と、該折り畳み状態から広げた着用時の展開状態とに開閉可能であり、
    前記庇部は、前記折り畳み状態において前記マスク本体の内側に沿うように折り畳み可能であると共に、前記展開状態において該マスク本体の上縁から着用者側へ張り出すように姿勢変化可能に構成されている請求項6記載のマスク。
  8. 前記フィルタから構成されて着用者の口を少なくとも被覆可能に形成されたマスク本体には、その外縁部に該フィルタよりも柔軟な軟質発泡体からなるシートが配置されている請求項6または7記載のマスク。
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