JP7408778B2 - 培養装置及び培養方法 - Google Patents

培養装置及び培養方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7408778B2
JP7408778B2 JP2022512017A JP2022512017A JP7408778B2 JP 7408778 B2 JP7408778 B2 JP 7408778B2 JP 2022512017 A JP2022512017 A JP 2022512017A JP 2022512017 A JP2022512017 A JP 2022512017A JP 7408778 B2 JP7408778 B2 JP 7408778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
culture
culture device
guide
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022512017A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021200449A1 (ja
Inventor
稔 後藤
のぞみ 塩原
翔平 木下
瑞穂 土肥
賢司 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2021200449A1 publication Critical patent/JPWO2021200449A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7408778B2 publication Critical patent/JP7408778B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/12Unicellular algae; Culture media therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M21/00Bioreactors or fermenters specially adapted for specific uses
    • C12M21/02Photobioreactors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M27/00Means for mixing, agitating or circulating fluids in the vessel
    • C12M27/18Flow directing inserts
    • C12M27/20Baffles; Ribs; Ribbons; Auger vanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M27/00Means for mixing, agitating or circulating fluids in the vessel
    • C12M27/18Flow directing inserts
    • C12M27/24Draft tube
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M29/00Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
    • C12M29/06Nozzles; Sprayers; Spargers; Diffusers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M29/00Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
    • C12M29/06Nozzles; Sprayers; Spargers; Diffusers
    • C12M29/08Air lift

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、培養液中で微細藻を培養する培養装置及び培養方法に関する。
培養液中の微細藻に光及び二酸化炭素ガスを供給して光合成を行わせることにより微細藻が培養される。微細藻を効率的に培養するためには、培養液中の微細藻の全体に光や二酸化炭素を偏りなく供給して光合成を促すことが重要となる。
そこで、例えば、特開2019-068773号公報に示すように、培養槽内の培養液を循環させながら微細藻を培養する培養装置が知られている。この培養装置は、培養液を貯留する培養槽と、培養槽の長手方向に沿って配置された供給主管と、培養槽内の培養液を供給主管の内部に送って循環させる送水ポンプとを備える。供給主管の壁面には、該供給主管の軸方向に所定の間隔をおいて複数の貫通孔が形成されている。このため、送水ポンプによって供給主管の内部に培養液を送ると貫通孔から流出する培養液によって、培養槽の内部に微細藻を循環させることが可能な培養液の流れが形成される。
しかしながら、上記の培養装置では、培養液を循環させるべく送水ポンプを駆動する必要があるため、微細藻を培養する際のエネルギ消費量が増大する懸念がある。特に、培養した微細藻を利用してバイオ燃料の生産等を行う場合には、生産コストの低減や、カーボンニュートラルの実現等を目指す観点から、導入エネルギを可及的に低減することが求められる。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、エネルギ消費量が増大することを抑制しつつ、簡単な構成で微細藻を良好に培養できる培養装置及び培養方法を提供する。
本発明の一態様は、培養液中で微細藻を培養する培養装置であって、前記培養液及び前記微細藻を収容し且つガスが供給される収容部と、前記収容部の内壁面同士を接合して形成されて、前記ガスの供給方向に延在する接合部と、前記収容部の内部に設けられ、前記接合部を挟んで隣接するとともに、前記接合部の延在方向にそれぞれ沿うガイド部及び循環部と、前記ガイド部に向かって前記ガスを供給可能とするガス供給口と、を有する本体部を備え、前記ガイド部には、前記本体部を設置箇所に設置した際の下側から上側に向かってガスが供給され、前記ガイド部及び前記循環部は、前記ガスの供給方向の上流側に設けられたガイド部入口と、前記ガスの供給方向の下流側に設けられたガイド部出口とのそれぞれを介して互いに連通し、前記ガイド部に前記ガスが流通すると、前記循環部内の前記培養液が前記ガイド部入口から前記ガイド部内に流入し且つ前記ガイド部内の前記培養液が前記ガイド部出口から前記循環部内に流出する培養液流が生じる。
本発明の別の一態様は、上記の培養装置を用いて前記微細藻を培養する培養方法であって、貯留水が貯留された貯水部に、前記収容部に前記培養液を収容する前の前記本体部を配置する設置工程と、前記貯水部に前記本体部を設置した状態で、前記収容部に前記培養液を収容する収容工程と、を有する。
この培養装置では、微細藻の培養に必要な二酸化炭素等のガスをガス供給口から供給してガイド部に流通させることで、収容部内に培養液流を生じさせることができる。この培養液流により微細藻を循環させることができるため、収容部内の微細藻の全体にガス及び光を効果的に供給して光合成を促すことができる。
しかも、この培養装置では、本体部の内壁面同士を接合して接合部を形成することにより、ガイド部や循環部等の培養液流を生じさせるための構成を簡単に設けることができる。また、この培養装置では、例えば、送水ポンプ等の培養液流を生じさせるための特別な構成を設けて駆動する必要もない。
以上から、本発明によれば、エネルギ消費量が増大することを抑制しつつ、簡単な構成で微細藻を良好に培養することが可能である。
本発明の実施形態に係る培養装置の本体部の概略断面図である。 図1のII-II線矢視断面図である。 本発明の実施形態に係る培養装置の貯水槽の概略斜視図である。 図4A及び図4Bは、図1及び図3の培養装置を用いた本発明の実施形態に係る培養方法の設置工程を説明する説明図である。 図5A及び図5Bは、図4A及び図4Bの培養方法の収容工程を説明する説明図である。 変形例に係る本体部の概略断面図である。 図6のVII-VII線矢視断面図である。 別の変形例に係る本体部の概略断面図である。 図8のIX-IX線矢視断面図である。
本発明に係る培養装置及び培養方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図において、同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素に対しては同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
図1~図3に示す本実施形態に係る培養装置10は、微細藻(不図示)が光合成を行いながら増殖するように、水を含む培養液中の微細藻に対して、光と、二酸化炭素ガス又は二酸化炭素含有ガス等のガスを供給して培養する。培養装置10により培養可能な微細藻は特に限定されるものではないが、例えば、培養した微細藻を用いてエタノール等のバイオ燃料を製造する場合には、緑藻綱(例えば、クラミドモナス、クロレラ)、プラシノ藻綱、クリプト藻綱、藍藻綱(例えば、スピルリナ)に分類される微細藻類が好ましい。培養液は水の他に、微細藻の培養に必要な栄養分等を含んでいてもよい。ガスは、工場等から排出される二酸化炭素ガスを含むことが好ましい。
培養装置10は、微細藻の成長に必要な波長(例えば、400~700nm)の光を照射可能な環境として、例えば、太陽光を照射可能な屋外に設置される。なお、培養装置10は、太陽光又は人工光を照射可能な室内等に設置されてもよい。また、培養装置10は、図1及び図2に示す本体部12と、図3に示す貯水槽14とを備える。本体部12は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等のような可撓性及び透光性を有する材料から形成されている。なお、透光性とは、微細藻の成長に必要な波長の光を透過可能であることをいう。本実施形態では、本体部12は、上記の材料からなる2枚のシートを重ね合わせて中空状(袋状)に形成されることとするが、特にこれに限定されるものではない。
図1及び図2の実施形態では、本体部12は、収容部16と、接合部18と、ガイド部20と、循環部22と、対向部24と、ガス供給口26と、培養液供給口28と、ガス排出口30と、回収口32とのそれぞれを1個ずつ有している。
収容部16は、中空状の本体部12の内部に設けられ、培養液及び微細藻が内容物Mとして収容される。また、収容部16には、不図示のガス供給機構に接続されたガス供給口26を介してガスが供給される。本実施形態では、収容部16は、本体部12の内壁面同士を、該本体部12の外周縁部に沿って、溶着等により接合することで形成された閉鎖部34により囲まれている。つまり、培養装置10は、密閉された収容部16の内部に収容された培養液中で微細藻を培養する、いわゆる閉鎖系であることとする。
また、後述するように図5A、図5Bの貯水槽14の貯水部36(設置箇所)に対して本体部12を設置した際に、収容部16の内部には、上下方向の下側(矢印X1側)から上側(矢印X2側)に向かってガスが供給されることとする。本体部12及び収容部16のそれぞれは、正面視において、ガスの供給方向(上下方向)を長辺とし、水平方向を短辺とする長方形状となっている。
接合部18は、収容部16(本体部12)の内壁面同士を溶着等により接合して形成され、ガスの供給方向(上下方向、矢印X1、X2方向)に延在する。接合部18の延在方向の長さは、収容部16の上下方向の長さより短く設定されている。接合部18の延在方向の一端部18a及び他端部18bは、それぞれ円弧状に形成されている。
ガイド部20及び循環部22は、収容部16の内部において、接合部18を挟んで隣接するとともに、接合部18の延在方向に沿ってそれぞれ配設されている。つまり、ガイド部20及び循環部22は、収容部16の短辺方向(矢印Y1、Y2方向)に接合部18を挟んで隣接している。収容部16に内容物Mが収容された際、ガイド部20及び循環部22のそれぞれは、図2に示すように、上下方向視の形状が略円筒状となる。本実施形態では、上下方向視におけるガイド部20及び循環部22の各々の内径が略同じとなっているが、特にこれに限定されるものではない。
図1に示すように、ガイド部20及び循環部22は、ガスの供給方向の上流側(矢印X1側)に設けられたガイド部入口38と、ガスの供給方向の下流側(矢印X2側)に設けられたガイド部出口40とのそれぞれを介して互いに連通している。なお、以下では、ガスの供給方向の上流側を単に「上流側」ともいい、ガスの供給方向の下流側を単に「下流側」ともいう。本実施形態では、上流側は、上下方向の下側である。また、下流側は、上下方向の上側である。
上記の通り、接合部18の延在方向の長さが収容部16の上下方向の長さよりも短いことで、接合部18の延在方向の一端部18a(矢印X1側端部)と閉鎖部34との間にガイド部入口38が設けられる。また、接合部18の延在方向の他端部18b(矢印X2側端部)と閉鎖部34との間にガイド部出口40が設けられる。
対向部24は、本体部12の内壁面同士を溶着等により接合して形成され、接合部18の他端部18bよりも上方でガイド部20に臨む。対向部24は、ガスの供給方向に交差する方向(本実施形態では、矢印Y1、Y2方向)に沿って延在している。対向部24の延在方向の両端部は円弧状に形成されることが好ましい。
ガス供給口26は、ガイド部20の下方に設けられ、ガス供給機構からのガスをガイド部20に向かって供給可能とする。このように、ガス供給口26を介してガスを供給することで、ガイド部20に対してガスの供給方向(上下方向)にガスを流通させることができる。このようにしてガイド部20にガスが流通すると、循環部22内の培養液(内容物M)がガイド部入口38からガイド部20内に流入し、且つガイド部20内の培養液がガイド部出口40から循環部22内に流出する培養液流F1が生じる。
培養液供給口28は、例えば、本体部12の上端側に設けられている。また、培養液供給口28は、不図示の培養液供給機構に接続され、収容部16の内部に培養液を供給可能とする。なお、収容部16の内部には、培養液供給口28を介して培養液とともに微細藻が供給されてもよい。
ガス排出口30は、本体部12の上端側に設けられ、収容部16の内部のガスを排出可能とする。収容部16の内部のガスとしては、ガス供給口26から供給されたガスのうち、微細藻の光合成で消費されなかった残部のガスや、光合成で発生した酸素ガス等が挙げられる。
回収口32は、例えば、本体部12の下端側に設けられ、収容部16の内容物Mを回収可能とする。培養液供給口28及び回収口32は、開閉可能に設けられ、収容部16に対する培養液の給排時を除いて閉状態とすることができる。
本体部12の収容部16よりも上方には、収容部16の内部と遮断された固定用部42が設けられている。固定用部42には、図5A及び図5Bに示すように、本体部12を貯水槽14の貯水部36に設置する際に、不図示の支持部材等が挿通される貫通孔44が設けられている。
図3に示す貯水槽14は、例えば、本体部12と同様に直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等のような可撓性及び透光性を有する材料から形成される。なお、貯水槽14は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラス等の透光性を有する材料から形成されてもよい。貯水槽14は、貯留水Wを貯留する貯水部36を有する。貯留水Wは、水等の透光性を有する液体である。貯水部36は、本体部12の外形寸法よりも大きく設定され、図5A及び図5Bに示すように、貯水部36の内部に本体部12を設置することが可能となっている。なお、図3~図5Bには、筐体状の貯水槽14を記載するが、貯水槽14は、内部に貯水部36を形成可能な種々の形状を採用することができ、例えば、袋状としてもよい。
培養装置10は基本的には上記のように構成される。この培養装置10を用いた本実施形態に係る培養方法について、図1~図5Bを参照しつつ説明する。この培養方法では、先ず、図3に示すように、貯水槽14の貯水部36に貯留水Wを貯留する。そして、図4A及び図4Bに示すように、収容部16に内容物Mを収容する前の本体部12を貯水部36の内部に設置する設置工程を行う。次に、図5A及び図5Bに示すよう、貯水部36に本体部12を設置した状態で、培養液供給機構から培養液供給口28を介して収容部16に内容物Mを収容する収容工程を行う。
次に、ガス供給機構からガス供給口26を介して収容部16のガイド部20に向かってガスを供給するガス供給工程を行う。これによって、収容部16内に培養液流F1を生じさせることができるため、微細藻を循環させながら、微細藻の全体にガスを供給することができる。また、貯水槽14、貯留水W、本体部12のそれぞれが透光性であるため、様々な方向から収容部16内の微細藻に光を照射することができる。その結果、収容部16内では、微細藻が光合成を行いながら増殖する。
上記のようにして微細藻を培養することにより、収容部16内で十分に微細藻を増殖させた後、回収口32を介して収容部16の内部から内容物Mを回収する回収工程を行う。この内容物Mを微細藻と培養液とに分離することで、微細藻が得られる。
以上から、本実施形態に係る培養装置10及び該培養装置10を用いた培養方法では、微細藻の培養に必要なガスをガス供給口26から供給してガイド部20に流通させることで、収容部16内に培養液流F1を生じさせることができる。この培養液流F1により微細藻を循環させることができるため、収容部16内の微細藻の全体にガス及び光を効果的に供給して光合成を促すことができる。
しかも、この培養装置10では、本体部12の内壁面同士を接合して接合部18を形成する簡単な構成によって、ガイド部20や循環部22等を設けて培養液流F1を生じさせることができる。また、この培養装置10では、例えば、送水ポンプ等の培養液流F1を生じさせるための特別な構成を設けて駆動する必要もない。
従って、この培養装置10及び培養方法によれば、エネルギ消費量が増大することを抑制しつつ、簡単な構成で微細藻を良好に培養することが可能である。
上記の実施形態に係る培養装置10では、接合部18の延在方向の一端部18a及び他端部18bが円弧状であることとした。また、対向部24の両端部も円弧状であることとした。これらの場合、応力集中が生じ易い角部が接合部18や対向部24に形成されることを回避できるため、培養液の液圧等による本体部12の破損を抑制して、培養装置10の耐久性を高めることができる。なお、接合部18や対向部24の端部の形状は円弧状に限定されるものではない。
上記の実施形態に係る培養装置10では、本体部12は、貯水槽14の貯水部36(設置箇所)に設置した際の下側から上側に向かってガスが供給されることとした。この場合、培養液中のガスの気泡の浮力によって、ガイド部20の下側から上側に向かってガスを上昇させることができる。このため、ガスの供給圧力を増大させることなく、ガイド部20の内部にガスを良好に流通させて、培養液流F1を良好に生じさせることができる。ひいては、微細藻を培養する際のエネルギ消費量を低減することができる。
なお、ガスの供給方向は、上下方向の下側から上側に限定されるものではなく、例えば、上下方向に対して傾斜していてもよい。また、接合部18の延在方向も、ガスの供給方向に合わせて設定することができる。
上記の実施形態に係る培養装置10は、貯留水Wを貯留する貯水部36を有し、貯水部36に本体部12を設置可能な貯水槽14を備えることとした。この場合、貯留水Wによって、収容部16内の培養液の温度を、微細藻の培養に適した温度に維持することが容易になる。このため、微細藻を一層良好に培養することができる。なお、培養装置10は、貯水槽14を備えていなくてもよい。
上記の実施形態に係る培養方法では、貯留水Wが貯留された貯水部36に、培養液を収容する前の本体部12を設置する設置工程と、貯水部36に本体部12を設置した状態で、収容部16に培養液を収容する収容工程と、を有することとした。この場合、本体部12が貯留水Wの水圧を受けた状態で、収容部16に内容物M(培養液)を収容することができる。このため、収容部16内の内容物Mの液圧によって本体部12が破損することを抑制できる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、培養装置10は、図1及び図2に示す本体部12に代えて、図6及び図7に示す本体部46を備えてもよい。図6及び図7の本体部46は、間隔を置いて対向する一組の接合部18の内側面18c同士の間にガイド部20が設けられ、且つ一組の接合部18の外側面18d側に循環部22がそれぞれ形成されている点で、図1及び図2の本体部12と主に相違する。
図6に示すように、収容部16には、該収容部16の短辺方向(矢印Y1、Y2方向)の略中央に対して、長辺方向(矢印X1、X2方向)に延在するガイド部20が設けられている。これに合わせて、ガス供給口26は、収容部16の下端側における短辺方向の略中央に設けられている。また、対向部24は、接合部18の他端部18b(矢印X2側端部)よりも上方における、収容部16の短辺方向の略中央に設けられている。
収容部16の短辺方向におけるガイド部20の両側に対して、長辺方向に延在する循環部22がそれぞれ設けられている。図7に示すように、本体部46では、上下方向視における循環部22の内径は互いに略同じであり、ガイド部20の内径は循環部22の内径よりも小さくなっている。しかしながら、ガイド部20の内径、各循環部22の内径のそれぞれの大きさの関係は特に限定されるものではない。
循環部22のガイド部入口38側(矢印X1側)には、本体部46の内壁面同士を溶着等により接合して、一組の傾斜部50が形成されている。各傾斜部50は、本体部46を設置箇所に設置した際の下側(矢印X1側)から上側(矢印X2側)に向かうにつれて、ガイド部20から離間する方向に傾斜する。図6の実施形態では、各傾斜部50の下端部は、接合部18の一端部18aよりも下側に配置されている。
本体部46には、収容部16と遮断された密封部52が、本体部46の内壁面同士を溶着等により接合して形成されている。図6の実施形態では、密封部52は、傾斜部50と、該傾斜部50の下端部から収容部16の短辺方向に沿ってガイド部20と離間する側に延在する底辺部54と、長辺方向に沿って延在する閉鎖部34の一部とによって囲まれた三角形状に形成されている。密封部52の三角形状の内側は、収容部16と遮断されることで内容物Mの流入が規制されている。
密封部52には、位置固定用孔56が設けられている。位置固定用孔56は、固定用部42に設けられた貫通孔44と同様に、本体部46を貯水槽14の貯水部36に設置する際に、支持部材等を挿通可能となっている。なお、密封部52は、本体部46の内壁面同士を溶着等により接合することで、収容部16と遮断されるように形成されればよい。つまり、密封部52は、傾斜部50と、底辺部54と、閉鎖部34の一部とによって囲まれた三角形状に限定されるものではない。
上記のように構成される本体部46においても、ガス供給口26を介してガスを供給することで、ガイド部20に対してガスの供給方向(上下方向)にガスを流通させることができる。ガイド部20にガスが流通すると、収容部16の短辺方向両側の循環部22からガイド部入口38を介してガイド部20内に培養液(内容物M)がそれぞれ流入し、且つガイド部20からガイド部出口40を介して短辺方向両側の循環部22内に培養液がそれぞれ流出する培養液流F2が生じる。
図6及び図7の本体部46を備える培養装置10を用いた培養方法も、図1及び図2の本体部12を備える培養装置10を用いた培養方法と同様にして行うことができる。従って、図6及び図7の本体部46を備える培養装置10及び該培養装置10を用いた培養方法によっても、エネルギ消費量が増大することを抑制しつつ、簡単な構成で微細藻を良好に培養することが可能である。
しかも、この本体部46を備える培養装置10では、ガイド部20にガスを流通させることで、該ガイド部20と、その両側の循環部22との間にそれぞれ培養液流F2を生じさせることが可能である。このため、収容部16内に効率的に培養液流F2を生じさせて微細藻を良好に循環させること、ひいては、微細藻を良好に培養することが可能となる。
上記の実施形態に係る培養装置10では、循環部22のガイド部入口38側には、本体部46を設置箇所に設置した際の下側から上側に向かうにつれて、ガイド部20から離間する方向に傾斜する傾斜部50が、本体部46の内壁面同士を接合して形成されていることとした。この場合、収容部16内において微細藻が重力の作用下に沈降しても、該微細藻を、傾斜部50を介してガイド部入口38に向かって誘導することができる。これによって、収容部16内の微細藻を一層良好に循環させることが可能になる。なお、本体部46には、傾斜部50が設けられていなくてもよい。
上記の実施形態に係る培養装置10では、本体部46には、収容部16と遮断された密封部52が、本体部46の内壁面同士を接合して形成され、密封部52には、本体部46を設置する際の位置固定用孔56が設けられていることとした。この場合、本体部46の内壁面同士を接合して密封部52を形成する簡単な構成によって、本体部46に位置固定用孔56を設けることができる。このようにして位置固定用孔56を設けることで、設置箇所に対して本体部46を容易に設置することが可能になる。なお、本体部46には、密封部52及び位置固定用孔56が設けられていなくてもよい。
培養装置10は、図6及び図7に示す本体部46に代えて、図8及び図9に示す本体部58を備えてもよい。図8及び図9の本体部58は、ガスの供給方向に延在する仕切部60を有する点で、図6及び図7の本体部46と主に相違する。
図8に示すように、仕切部60は、本体部58の内壁面同士を溶着等により接合して形成されている。仕切部60の延在方向の長さは、収容部16の上下方向の長さより短く、且つ接合部18の延在方向の長さよりも長く設定されている。各仕切部60の延在方向の矢印X2側の端部60aは円弧状に形成されている。この仕切部60の端部60aは、接合部18の他端部18bよりも下流側(上側、矢印X2側)に配置されている。各仕切部60の延在方向の矢印X1端側には、傾斜部50が一体に設けられている。
本体部58の仕切部60の両側には、該仕切部60の延在方向(矢印X1、X2方向)に沿って収容部16がそれぞれ設けられている。図8の実施形態では、本体部58には、矢印Y1、Y2方向に間隔を置いて2本の仕切部60が設けられている。このため、本体部58は、仕切部60を介して隣接する3個の収容部16を有する。各収容部16は、1個のガイド部20と、該ガイド部20の両側に設けられる2個の循環部22とを有する。
つまり、本体部58は、合計3個のガイド部20と、6個の循環部22とを有する。図9に示すように、本体部58では、上下方向視におけるガイド部20の内径同士は略同じであり、循環部22の内径同士は略同じであり、ガイド部20の内径は循環部22の内径よりも小さくなっている。しかしながら、各ガイド部20の内径、各循環部22の内径のそれぞれの大きさの関係は特に限定されるものではない。
また、本体部58に設けられる仕切部60の本数は2本に限定されるものではない。例えば、本体部58は、仕切部60が1本のみ設けられることで2個の収容部16を有してもよいし、仕切部60が3本以上設けられることで4個以上の収容部16を有してもよい。また、本体部58が複数の収容部16を有する場合、ガスの供給方向(上下方向)に代えて、該ガスの供給方向に直交する方向(水平方向)を本体部58の長辺方向としてもよい。
収容部16同士は、該収容部16の上流側(矢印X1側)に設けられた上流側連通口61a及び下流側(矢印X2側)に設けられた下流側連通口61bを介して連通している。本実施形態では、上記の通り、各仕切部60の矢印X1端側に設けられた傾斜部50と、閉鎖部34との間に上流側連通口61aが設けられている。また、各仕切部60の矢印X2側の端部60aと、閉鎖部34との間に下流側連通口61bが設けられている。
上記の通り、仕切部60の延在方向の長さが、接合部18の延在方向の長さよりも長いことで、接合部18の他端部18bは、仕切部60の矢印X2側の端部60aよりも上流側(矢印X1側)に配置されている。換言すると、接合部18の他端部18bは、下流側連通口61bよりも上流側に配置されている。
各収容部16の短辺方向の略中央には、長辺方向(矢印X1、X2方向)に延在するガイド部20が設けられている。ガス供給口26は、各収容部16のガイド部20の下方にそれぞれ設けられている。各収容部16において、対向部24は、接合部18の他端部18bよりも下流側且つ下流側連通口61bよりも上流側でガイド部20に臨むように設けられている。
図8の循環部22のうち、回収口32に最も近接する矢印Y1側端部の循環部22(循環部22a)には、図6の循環部22と同様にして、傾斜部50と、底辺部54と、閉鎖部34の一部とによって三角形状の密封部52aが形成されている。
図8の循環部22のうち、回収口32と最も離間する矢印Y2側端部の循環部22(循環部22b)には、四角形状の密封部52bが設けられている。この密封部52bは、傾斜部50と、傾斜部50の下端部から下方に延在する延在部62と、閉鎖部34の角部とによって形成されている。延在部62は、本体部58の内壁面同士を溶着等により接合して形成される。
図8の循環部22のうち、仕切部60を介して隣接する循環部22(循環部22c)には、仕切部60から分岐して、各収容部16のガイド部入口38側に向かって延在する傾斜部50が設けられている。これらの傾斜部50の下端同士の間に、短辺方向に沿って延在する底辺部64が一体に設けられることで、三角形状の密封部52cが形成されている。底辺部64は、本体部58の内壁面同士を溶着等により接合して形成される。
上記のように構成される本体部58においても、ガス供給口26のそれぞれを介してガスを供給することで、各ガイド部20に対してガスの供給方向(上下方向)にガスを流通させることができる。各ガイド部20にガスが流通すると、各収容部16の内部において培養液流F2が生じる。
図8及び図9の本体部58を備える培養装置10を用いた培養方法も、図1及び図2の本体部12を備える培養装置10を用いた培養方法と同様にして行うことができる。従って、図8及び図9の本体部58を備える培養装置10及び該培養装置10を用いた培養方法によっても、エネルギ消費量が増大することを抑制しつつ、簡単な構成で微細藻を良好に培養することが可能である。
しかも、この本体部58を備える培養装置10では、本体部58に対し、仕切部60を設ける簡単な構成により複数の収容部16を設けることができ、これらの収容部16のそれぞれの内部で微細藻を良好に循環させることができる。このため、培養装置10で良好に培養可能な微細藻の全体量を増やすことができる。
上記の実施形態に係る培養装置10では、仕切部60の両側の収容部16は、ガスの供給方向の上流側に設けられた上流側連通口61a及び下流側に設けられた下流側連通口61bを介して互いに連通していることとした。この場合であっても、例えば、上流側連通口61a及び下流側連通口61bの大きさや配置を設定することにより、複数の収容部16間における微細藻の移動が抑制されていることが好ましい。これによって、略独立した状態の各収容部16内のそれぞれで微細藻を良好に培養することが可能になる。
上記の実施形態に係る培養装置10では、接合部18の延在方向の下流側の端部である他端部18b(下流側端部)は、下流側連通口61bよりも上流側に配置され、本体部58には、接合部18の他端部18bよりも下流側且つ下流側連通口61bよりも上流側で、ガイド部20に臨む対向部24が本体部58の内壁面同士を接合して形成されていることとした。
この場合、ガイド部入口38側からガイド部出口40側に向かってガイド部20内を流れる培養液(内容物M)が対向部24にぶつかることで循環部22に向かい易くなり、培養液流F2を一層良好に生じさせることが可能になる。図1の対向部24も同様に、ガイド部20内を流れる培養液が対向部24にぶつかることで循環部22に向かい易くなり、培養液流F1を一層良好に生じさせることが可能になる。また、ガイド部20内を流れる培養液(内容物M)が対向部24にぶつかることで、培養液が隣接する収容部16に流れ込むことを防ぎ、複数の収容部16間の微細藻の移動が抑制される。
上記の実施形態に係る培養装置10では、本体部58には、収容部16に培養液を供給可能な1個の培養液供給口28が設けられていることとした。上記のように本体部58に複数の収容部16を設けても、これらの収容部16を上流側連通口61a及び下流側連通口61bを介して互いに連通させることができる。このため、1個の培養液供給口28から複数の収容部16に培養液及び微細藻を供給することが可能になる。これによって、収容部16への培養液及び微細藻の供給が容易になるとともに、培養装置10の構成を簡素化することが可能になる。
上記の実施形態に係る培養装置10では、収容部16は、本体部58の内壁面同士を接合して形成される閉鎖部34により囲まれ、本体部58は、透光性を有する材料からなり、本体部58には、収容部16のそれぞれの内部のガスを排出可能とする1個のガス排出口30と、収容部16のそれぞれの内部の培養液及び微細藻を回収可能とする1個の回収口32と、が設けられていることとした。
この場合、本体部58の内壁面同士を接合して閉鎖部34を形成する簡単な構成によって、いわゆる閉鎖系の培養装置10とすることができる。このように培養装置10を閉鎖系としても、上流側連通口61a及び下流側連通口61bを介して複数の収容部16が互いに連通するため、各収容部16内のガスを1個のガス排出口30から排出することができる。同様に、各収容部16内の培養液及び微細藻を1個の回収口32から回収することができる。従って、収容部16からのガスの排出や、培養液及び微細藻の回収が容易になるとともに、培養装置10の構成を簡素化することが可能になる。
なお、上記の実施形態では、本体部12、46、58に閉鎖部34で囲まれた収容部16を形成することにより閉鎖系の培養装置10としたが、例えば、収容部16の上部に閉鎖部34を形成せずに開口部を設けることで、開放系の培養装置10とすることも可能である。この場合、収容部16の開口部(不図示)から、ガスを排出することや、培養液及び微細藻を回収することを可能としてもよい。すなわち、本体部12、46、58にガス排出口30及び回収口32を設けないこととしてもよい。また、例えば、収容部16の開口部を介して十分な光を微細藻に照射することが可能である場合、透光性を有さない材料から本体部12、46、58を形成してもよい。
10…培養装置 12、46、58…本体部
14…貯水槽 16…収容部
18…接合部 18c…内側面
18d…外側面 20…ガイド部
22…循環部 24…対向部
26…ガス供給口 28…培養液供給口
30…ガス排出口 32…回収口
34…閉鎖部 36…貯水部
38…ガイド部入口 40…ガイド部出口
50…傾斜部
52、52a、52b、52c…密封部
56…位置固定用孔 60…仕切部
61a…上流側連通口 61b…下流側連通口
F1、F2…培養液流 M…内容物
W…貯留水

Claims (12)

  1. 培養液中で微細藻を培養する培養装置(10)であって、
    前記培養液及び前記微細藻を収容し且つガスが供給される収容部(16)と、
    前記収容部の内壁面同士を接合して形成されて、前記ガスの供給方向である第1の方向に延在する接合部(18)と、
    前記収容部の内部に設けられ、水平方向の一方向であって前記第1の方向に直交する第2の方向において前記接合部を挟んで隣接するとともに、前記接合部の延在方向にそれぞれ沿うガイド部(20)及び循環部(22)と、
    前記ガイド部に向かって前記ガスを供給可能とするガス供給口(26)と、
    を有し、且つ可撓性を有する本体部(12、46、58)を備え、
    前記収容部に前記培養液及び前記微細藻を収容した状態で前記収容部を前記第1の方向から見たとき、前記ガイド部及び前記循環部は筒形状であり、且つ、前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向において、前記本体部は、前記接合部の部分で括れており
    前記ガイド部には、前記本体部を設置箇所に設置した際の下側から上側に向かって前記ガスが供給され、
    前記ガイド部及び前記循環部は、前記ガスの供給方向の上流側に設けられたガイド部入口(38)と、前記ガスの供給方向の下流側に設けられたガイド部出口(40)とのそれぞれを介して互いに連通し、
    前記ガイド部に前記ガスが流通すると、前記循環部内の前記培養液が前記ガイド部入口から前記ガイド部内に流入し且つ前記ガイド部内の前記培養液が前記ガイド部出口から前記循環部内に流出する培養液流(F1、F2)が生じる、培養装置。
  2. 請求項1記載の培養装置において、
    前記ガイド部は、間隔を置いて対向する一組の前記接合部の内側面(18c)同士の間に設けられ、
    前記循環部は、前記一組の接合部の外側面(18d)側にそれぞれ形成される、培養装置。
  3. 請求項1又は2記載の培養装置において、前記接合部の延在方向の端部(18a、18b)は、円弧状である、培養装置。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の培養装置において、
    前記循環部の前記ガイド部入口側には、前記本体部を前記設置箇所に設置した際の下側から上側に向かうにつれて、前記ガイド部から離間する方向に傾斜する傾斜部(50)が、前記本体部の内壁面同士を接合して形成されている、培養装置。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載の培養装置において、
    前記本体部には、前記収容部と遮断された密封部(52)が、前記本体部の内壁面同士を接合して形成され、
    前記密封部には、前記本体部を設置する際の位置固定用孔(56)が設けられている、培養装置。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載の培養装置において、
    前記本体部には、前記ガスの供給方向に延在する仕切部(60)が、前記本体部の内壁面同士を接合して形成され、
    前記仕切部の両側に、該仕切部の延在方向に沿って前記収容部がそれぞれ設けられている、培養装置。
  7. 請求項6記載の培養装置において、
    前記仕切部の両側の前記収容部は、前記上流側に設けられた上流側連通口(61a)及び前記下流側に設けられた下流側連通口(61b)を介して互いに連通している、培養装置。
  8. 請求項7記載の培養装置において、
    前記接合部の延在方向の前記下流側の端部である下流側端部(18)は、前記下流側連通口よりも前記上流側に配置され、
    前記本体部には、前記下流側端部よりも前記下流側且つ前記下流側連通口よりも前記上流側で、前記ガイド部に臨む対向部(24)が前記本体部の内壁面同士を接合して形成されている、培養装置。
  9. 請求項7又は8記載の培養装置において、
    前記本体部には、前記収容部に前記培養液を供給可能な1個の培養液供給口(28)が設けられている、培養装置。
  10. 請求項7~9の何れか1項に記載の培養装置において、
    前記収容部は、前記本体部の内壁面同士を接合して形成される閉鎖部(34)により囲まれ、
    前記本体部は、透光性を有する材料からなり、
    前記本体部には、前記収容部のそれぞれの内部の前記ガスを排出可能とする1個のガス排出口(30)と、前記収容部のそれぞれの内部の前記培養液及び前記微細藻を回収可能とする1個の回収口(32)と、が設けられている、培養装置。
  11. 請求項1~10の何れか1項に記載の培養装置において、
    貯留水(W)を貯留する貯水部(36)を有し、該貯水部に前記本体部を設置可能な貯水槽(14)を備える、培養装置。
  12. 請求項11記載の培養装置を用いて前記微細藻を培養する培養方法であって、
    前記貯留水が貯留された前記貯水部に、前記収容部に前記培養液を収容する前の前記本体部を設置する設置工程と、
    前記貯水部に前記本体部を設置した状態で、前記収容部に前記培養液を収容する収容工程と、
    を有する、培養方法。
JP2022512017A 2020-03-30 2021-03-24 培養装置及び培養方法 Active JP7408778B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020059323 2020-03-30
JP2020059323 2020-03-30
PCT/JP2021/012189 WO2021200449A1 (ja) 2020-03-30 2021-03-24 培養装置及び培養方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021200449A1 JPWO2021200449A1 (ja) 2021-10-07
JP7408778B2 true JP7408778B2 (ja) 2024-01-05

Family

ID=77928750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022512017A Active JP7408778B2 (ja) 2020-03-30 2021-03-24 培養装置及び培養方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230159884A1 (ja)
JP (1) JP7408778B2 (ja)
CN (1) CN115335500A (ja)
WO (1) WO2021200449A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023176323A1 (ja) * 2022-03-14 2023-09-21 本田技研工業株式会社 培養装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003088355A (ja) 2001-09-13 2003-03-25 Sumitomo Chem Co Ltd 好気性微生物の培養装置およびこれを使用した培養方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6171891A (ja) * 1984-09-13 1986-04-12 Shimizu Constr Co Ltd 流動床型バイオリアクタ
JPH0779654A (ja) * 1993-09-17 1995-03-28 Hokuriku Electric Power Co Inc:The 微細藻類培養装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003088355A (ja) 2001-09-13 2003-03-25 Sumitomo Chem Co Ltd 好気性微生物の培養装置およびこれを使用した培養方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021200449A1 (ja) 2021-10-07
US20230159884A1 (en) 2023-05-25
JPWO2021200449A1 (ja) 2021-10-07
CN115335500A (zh) 2022-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5648046B2 (ja) 微生物を培養するための光合成リアクター及び微生物の培養方法
JP5204315B2 (ja) 半透膜を利用した海洋微細藻類の大量培養のための光バイオリアクター
US8841122B2 (en) Systems and methods for expanding high density non-adherent cells
JP7408778B2 (ja) 培養装置及び培養方法
CN104640970B (zh) 一种基于强化光照方向混合的新型内部构件及光生物反应器
ES2326296A1 (es) Fotobiorreactor vertical sumergible para la obtencion de biocombustibles.
CN114585725A (zh) 细胞培养装置
CN102776117A (zh) 使用中空纤维膜的用于培养微藻类的光生物反应器
KR20200056332A (ko) 세포 대량배양 시스템
KR20130123043A (ko) 밀폐형 미세조류 광생물 반응 장치
US20120164712A1 (en) Production of algae
CN105733924A (zh) 薄层卧式光生物反应器及光生物培养系统
JP7422217B2 (ja) 培養装置及び培養方法
CN104988059A (zh) 一种用于藻类养殖的光生物反应器
US8039252B2 (en) Multi-chamber cell culture assembly
ES2739457T3 (es) Biorreactor
CN102911856A (zh) 一种适于微藻高效培养的相切套管内置曝气光生物反应器
CN102373150A (zh) 光生物反应器和光生物培养系统
JP2022132852A (ja) 培養装置
WO2022186001A1 (ja) 培養装置及び培養方法
KR20150128551A (ko) 광합성 자기영양 생물을 위한 광생물 반응기
WO2022209467A1 (ja) 培養装置
WO2022209468A1 (ja) 培養装置
JP2022154450A (ja) 培養装置及び培養方法
CN103184139B (zh) 光反应装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7408778

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150