JP7404586B1 - ガスバーナ及びこれを備えたボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】バーナ本体が風箱を貫通する貫通孔におけるシール性を維持するとともに熱伸び差による変形を許容することができるガスバーナを提供する。【解決手段】ガスバーナ1は、風箱3と、ボイラの火炉7にガス燃料を供給するバーナ本体5と、を備え、バーナ本体5は、火炉7に向かう第1水平軸線L1の方向に延在するとともに風箱3に固定された先端部10と、風箱3の後壁部3aに設けた貫通孔22を貫通する基端部12と、を備え後壁部3aは、第1水平軸線L1の方向に位置するとともに取り外し可能な取外し壁部3a1と、取外し壁部3a1に対して第1水平軸線L1から離間した位置に設けられるとともに貫通孔22が形成された固定壁部3a2と、を備え、貫通孔22には、貫通孔22を気密にシールするとともに後壁部3aに対する基端部12の相対移動を許容する弾性変形部30が設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、ガスバーナ及びこれを備えたボイラに関するものである。
ボイラにガス燃料を供給して火炎を形成するガスバーナが知られている(特許文献1)。特許文献1では、複数のバーナノズルが収容された風箱とバーナパネルとを接続するフランジ部に対して、熱伸び差によって生じるガス漏れの低減に関する発明が開示されている。
特開平10-110829号公報
特許文献1に示されているように、ガスバーナではガスの漏洩を防ぐために風箱の漏洩対策が必要となる。特許文献1では火炉壁(バーナパネル)と風箱との間の漏洩対策が検討されているが、バーナ本体が、風箱から炉外に貫通する貫通孔におけるシール性についても検討する必要がある。また、上記貫通孔におけるバーナ本体と風箱との熱伸び差による変形についても考慮する必要がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、バーナ本体が風箱を貫通する貫通孔におけるシール性を維持するとともに熱伸び差による変形を許容することができるガスバーナ及びこれを備えたボイラを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るガスバーナは、燃焼用空気が供給される風箱と、前記風箱の内部に設けられてボイラの火炉にガス燃料を供給するバーナ本体と、を備え、前記バーナ本体は、前記火炉に向かう軸線の方向に延在するとともに前記風箱に対して固定された先端部と、該先端部に接続されるとともに基端側に延在して前記風箱の後壁部に設けた貫通孔を貫通する基端部と、を備え前記後壁部は、前記軸線の方向に位置するとともに取り外し可能な第1壁部と、該第1壁部に対して前記軸線から離間した位置に設けられるとともに前記貫通孔が形成された第2壁部と、を備え、前記貫通孔には、該貫通孔を気密にシールするとともに前記後壁部に対する前記基端部の相対移動を許容する弾性変形部が設けられている。
本開示の一態様に係るボイラは、ボイラ本体と、前記ボイラ本体に対して設けられた上記のガスバーナと、を備えている。
バーナ本体が風箱を貫通する貫通孔におけるシール性を維持するとともに熱伸び差による変形を許容することができる。
本開示の一実施形態に係るガスバーナを水平面で切断して示した断面図である。 図1のガスバーナを鉛直面で切断して示した断面図である。 図1の弾性変形部の周囲を拡大して示した断面図である。 図3のガスバーナから調整用ボルトを取り外した状態を示した断面図である。 ガスバーナの据付時を説明した概略構成断面図である。 ガスバーナのエクスパンション部の伸縮状態を示した概略構成断面図である。
以下に、本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、ボイラに設けられるガスバーナ1が示されている。図1は、ガスバーナ1を水平面で切断して平面視した断面を示している。
ガスバーナ1は、燃焼用空気が導かれる風箱3と、内部をガス燃料が流通するバーナ本体5とを備えている。同図において、ガスバーナ1の左側がボイラの火炉7となる。火炉7側がガスバーナ1の先端側となり、その反対側(同図において右側)がガスバーナ1の基端側となる。
風箱3は、ボイラの壁部に取り付けられ、バーナ本体5を内部に収容する。風箱3の内部には、ボイラの火炉内に供給される燃焼用空気が供給される。燃焼用空気は、ボイラで生成された燃焼ガスと熱交換することによって昇温されており、約300℃程度の温度とされている。
バーナ本体5は、先端側に位置する先端部10と先端部に接続されて基端側(図において右側)に延在する基端部12とを備えている。
先端部10には、ノズル14が設けられている。ノズル14は、回動軸線L0回りに回動する。具体的には、図2に示すように、ノズル14は、回動軸線L0を中心(支点)として矢印A1で示すように上下方向に回動する。なお、図2は、ガスバーナ1を鉛直面で切断して示した断面図である。図1に示すように、ノズル14は、リンクを備えた回動機構16によって駆動される。
先端部10は、ノズル14の基端側に設けられた偏平部18を備えている。偏平部18は、図1に示すように、基端側から先端側に向けて幅広となり、かつ図2に示すように高さ方向の寸法(厚さ)が基端側から先端側に向けて漸次減少する形状となっている。偏平部18の先端側には噴出部20が接続されており、噴出部20から偏平部18から導かれたガス燃料が火炉7へ向けて噴射される。
図1に示すように、偏平部18の左右両側は、風箱3に対して、固定片18aを介して固定されている。これにより、バーナ本体5の先端部10が風箱3に対して固定される。
図1に示すように、先端部10は、第1水平軸線(軸線)L1方向に延在している。したがって、バーナ本体5の基端部12の先端側12aは、偏平部18の基端側に固定されており、第1水平軸線L1方向に延在している。一方で、基端部12の基端側12bは、第1水平軸線L1に対して離間した第2水平軸線L2方向に延在している。基端部12の基端側12bは、風箱3の後壁部3aに形成された貫通孔22に挿通されている。
基端部12は、例えば円形横断面を有する管状体とされており、水平面内において所定の曲率で略90°曲げられた第1曲げ部12cと第2曲げ部12dとを有している。第1曲げ部12cと第2曲げ部12dとによって、基端部12がクランク形状に形成されている。曲げ部12c,12dの曲率は、ガスバーナ1の熱延びを考慮して変形時に応力集中が発生せず、かつ所定値以下の曲げ応力となるように決定されている。
貫通孔22は、風箱3の後壁部3aを構成する固定壁部(第2壁部)3a2に形成されている。固定壁部3a2は、風箱3から取り外されることがなく溶接等によって隣接する壁部に対して固定されている。固定壁部3a2の隣には取外し壁部3a1(第1壁部)が設けられている。
取外し壁部3a1は、風箱3の後壁部3aを構成するとともに、バーナ本体5の先端部10の基端側(後方側)で、第1水平軸線L1の延長線上に位置している。取外し壁部3a1は、外周縁に取り付けられる固定ボルトナット24によって風箱3に対して固定され、かつ固定ボルトナット24を外すことで風箱3から取り外すことができるようになっている。取外し壁部3a1を取り外すことによって、作業者は第1水平軸線L1方向にバーナ本体5の先端部10等の風箱3内に収容された部位を視認し、かつ作業できるようになる。
風箱3の後壁部3aすなわち取外し壁部3a1及び固定壁部3a2の内側(風箱3の内部側)には、断熱材26が設けられている。
貫通孔22には、風箱3の内側と外側を気密にシールするとともに、バーナ本体5の基端部12と風箱3の固定壁部3a2との相対移動を許容する弾性変形部30が設けられている。
図3に拡大して示すように、弾性変形部30は、風箱3の固定壁部3a2の内壁3bに固定された風箱側固定部32と、バーナ本体5の基端部12の基端側12bに固定された基端部側固定部34と、これら固定部32,34の間に延在するエクスパンション部36とを備えている。
風箱側固定部32は、内壁3bに溶接等によって固定されるフランジ部32aとフランジ部32aに対して基端側(図3において右側)に延在するように固定された円筒部32bとを備えている。
基端部側固定部34は、バーナ本体5の基端部12に対して固定されたフランジ部34aとフランジ部34aに対して先端側(図3において左側)に延在するように固定された円筒部34bとを備えている。フランジ部34aは、円環部34cを介して基端部12に対して溶接によって固定されている。円筒部34bの先端側には、半径方向に突出するストッパリング34dが固定されている。
円筒部34bの基端側には、半径方向に突出する調整用円板34eが固定されている。調整用円板34eには、調整用ボルト38が挿通可能となっている。調整用ボルト38の先端は、固定ナット22cに対して螺合する。固定ナット22cは、貫通孔22を規定する貫通孔壁部22aの基端側(図3において右側)から内径方向に突出する調整用円板22bに固定されている。
調整用ボルト38には、一対の調整用ナット40が螺合されている。一対の調整用ナット40で調整用円板34eを挟み込んで固定することによって、調整用ボルト38に対する基端部側固定部34の位置が一時的に固定することができる。後述するが、これによりエクスパンション部36の予圧(プリセット)の調整が行われる。
エクスパンション部36は、蛇腹状とされた円筒形とされており、第2水平軸線L2の伸縮および曲げ方向の変形を許容する。エクスパンション部36の内側にバーナ本体5の基端部12が挿通する。
半径方向に突出するストッパリング34dと内径方向に突出する調整用円板22bとによってラビリンス形状の流路を形成することで、万が一エクスパンション部36等から風箱3内の気体が漏れた場合であっても、ガス流出を抑制することができるようになっている。
なお、調整用ボルト38及び調整用ナット40は、現地で据え付けて、エクスパンション部36の予圧を調整した後は取り外される。図4には、調整用ボルト38及び調整用ナット40が取り外された状態が示されている。したがって、ガスバーナ1の運用中は調整用ボルト38及び調整用ナット40は、図4のように取り外されている。調整用ボルト38は、工場から現地への運搬中にも使用され、運搬中にエクスパンション部36に負荷がかからないように輸送時の固定用ボルトとして用いることもできる。
次に、図5を用いて、エクスパンション部36に予圧を与えてプリセットを実施する工程について説明する。図5(a)に示すように、現地に運搬し、バーナ本体5の基端部12を貫通孔22に対して挿通した状態とする。このとき、基端部12と基端部側固定部34とは固定されていない。
そして、図5(b)に示すように、エクスパンション部36の長さが短くなるように圧縮力を与えて所定の長さとなる位置でプリセットを実施し、基端部12と基端部側固定部34とを溶接することによって固定する。具体的には、図3に示すように、調整用ボルト38に対して調整用ナット40を回転させて相対位置を変化させる。所定の予圧を与えた位置で調整用ナット40によって調整用円板34eを固定する。そして、円環部34cを基端部12の外周に対して隅肉溶接Wを行って固定する。これにより、冷態状態(ボイラが停止され周囲温度程度とされている状態)においてエクスパンション部36の伸縮量が所定値として与えられる。
そして、図5(c)に示すように、基端部12と基端部側固定部34とを固定した後は、調整用ボルト38及び調整用ナット40を取り外し、エクスパンション部36が熱変形に応じて変形できるようにする。
図6には、エクスパンション部36の伸縮状態が示されている。図6(a)はプリセット前の状態時(エクスパンション部36に与圧なし)、図6(b)は冷態時(ブリセット後のボイラ停止中)、図6(c)はボイラ起動時(ボイラ運転中、ガスバーナ非点火時)、図6(d)はガスバーナ1の点火時を示す。同図から分かるように、プリセット前の状態時(図6(a))は基端部側固定部34の円筒部34bの先端部(エクスパンション部36側)が位置(1)にありエクスパンション部36に応力がない状態である。冷態時(図6(b))から、ボイラ起動時(ガスバーナ非点火時:図6(c))には位置(3)となり、ガスバーナ点火時(図6(d))には、ガス燃料がバーナ本体5内を流通するのでボイラ起動時よりもバーナ本体5が冷却されて位置(2)となる。基本的には、ボイラ起動回数よりもバーナ点消火回数の方が多いため、位置(2)と位置(3)との間の伸縮を最も多く繰り返す。図6(a)はプリセット前の状態つまりエクスパンション部36に応力がない状態の基端部側固定部34の位置(1)であり、ガスバーナ点火時の基端部側固定部34の位置(2)とボイラ起動時の基端部側固定部34の位置(3)との間になるように調整されている。つまり、ガスバーナ点火時の基端部側固定部34の位置(2)とボイラ起動時の基端部側固定部34の位置(3)との間で繰り返す伸縮によりエクスパンション部36にかかる応力を低減させるようにプリセットを実施している(図5(b)におけるエクスパンション部36が所定の長さとなる位置にセットしている)ため、ガスバーナ点火時の基端部側固定部34の位置(2)とボイラ起動時の基端部側固定部34の位置(3)で繰り返し伸縮する際の平均応力を下げることができ、エクスパンション部36の疲労寿命を向上させることができる。
次に、エクスパンション部36にプリセットを実施しない場合との比較効果を説明する。
プリセットを行わない場合は、冷態時において、エクスパンション部36に予圧による応力が発生していない状態となる。冷態時と比較してボイラ起動およびガスバーナ点火時にはエクスパンション部36が伸びる状態となり応力が生じる。ボイラ起動およびスバーナ点火時との間で繰り返す伸縮は、エクスパンション部36の伸縮が伸び側のみで行われるため、応力が高い状態で伸縮を繰り返すことになる。そのため、プリセットしない場合のボイラ起動およびガスバーナ点火時との間で繰り返す伸縮によるエクスパンション部36の平均応力は、プリセットした場合の平均応力よりも上がることになる。
以上説明した本実施形態の作用効果は以下の通りである。
バーナ本体5の先端部10が延在する第1水平軸線L1方向に位置する取外し壁部3a1を取り外し可能とすることとした。そして、バーナ本体5の基端部12は、第1水平軸線L1から離間した位置に設けられた固定壁部3a2の貫通孔22を貫通するようにした。これにより、メンテナンス等の作業時に取外し壁部3a1を取り外すことによって、バーナ本体5の先端部10へ容易にアクセスすることができる。
貫通孔22と基端部12との間には、これらを気密にシールするとともに相対移動を許容する弾性変形部30を設けることとしたので、風箱3とバーナ本体5との温度差に基づく熱伸び差が生じても、気密にシールした上で弾性変形部30によって風箱3とバーナ本体5との相対移動を許容することができる。これにより、ガスバーナ1の寿命を向上させることができる。
基端部12に所定の曲率で曲げられた曲げ部12c,12dを設けることによって、第1水平軸線L1の方向に位置する先端部10と第1水平軸線L1から離れた第2水平軸線L2上に設けられた貫通孔22との間に延在する基端部12を無理のない形状とすることができる。また、熱伸びによって基端部12が変形する場合であっても曲げ部12c,12dで変形を吸収することで、基端部12に発生する応力集中を可及的に小さくすることができる。
先端部10に回動軸線L0回りに回動するノズル14が設けられているので、ノズル14の回動機構16のメンテナンスが必要となる。このメンテナンスの際に、取り外し可能な取外し壁部3a1を用いることができる。
蛇腹状とされたエクスパンション部36を用いることで、気密にかつ相対変形を許容する弾性変形部30を実現することができる。
ガスバーナ1が点火されると、風箱3とバーナ本体5との間に温度差による熱延び差が生じる。具体的には、予熱された燃焼用空気が供給される風箱3は温度上昇によって熱膨張し、ガスバーナ1は常温とされたガス燃料が供給されるので風箱3ほど熱膨張しない。このため、風箱3の後壁部はガスバーナの基端部12に対して相対移動する。そこで、冷態時に、エクスパンション部36に所定の圧縮力を与えておくことで、ガスバーナ1の点火後に熱伸び差が生じても、エクスパンション部36は伸び側で伸縮を繰り返すようにする。これにより、エクスパンション部36の寿命を向上させることができる。
以上説明した各実施形態に記載のガスバーナ及びこれを備えたボイラは、例えば以下のように把握される。
本開示の第1態様に係るガスバーナ(1)は、燃焼用空気が供給される風箱(3)と、前記風箱(3)の内部に設けられてボイラの火炉(7)にガス燃料を供給するバーナ本体(5)と、を備え、前記バーナ本体(5)は、前記火炉(7)に向かう軸線(L1)の方向に延在するとともに前記風箱(3)に対して固定された先端部(10)と、該先端部(10)に接続されるとともに基端側に延在して前記風箱(3)の後壁部(3a)に設けた貫通孔(22)を貫通する基端部(12)と、を備え前記後壁部(3a)は、前記軸線(L1)の方向に位置するとともに取り外し可能な第1壁部(3a1)と、該第1壁部(3a1)に対して前記軸線(L1)から離間した位置に設けられるとともに前記貫通孔(22)が形成された第2壁部(3a2)と、を備え、前記貫通孔(22)には、該貫通孔(22)を気密にシールするとともに前記後壁部(3a)に対する前記基端部(12)の相対移動を許容する弾性変形部(30)が設けられている。
バーナ本体の先端部が延在する軸線方向に位置する第1壁部を取り外し可能とすることとした。そして、バーナ本体の基端部は、軸線から離間した位置に設けられた第2壁部の貫通孔を貫通するようにした。これにより、メンテナンス等の作業時に第1壁部を取り外すことによって、バーナ本体の先端部へ容易にアクセスすることができる。
貫通孔と基端部との間には、これらを気密にシールするとともに相対移動を許容する弾性変形部を設けることとしたので、風箱とバーナ本体との温度差に基づく熱伸び差が生じても、気密にシールした上で弾性変形部によって風箱とバーナ本体との相対移動を許容することができる。これにより、ガスバーナの寿命を向上させることができる。
本開示の第2態様に係るガスバーナは、上記第1態様において、前記基端部(12)は、所定の曲率で曲げられた曲げ部(12c,12d)を有している。
基端部に所定の曲率で曲げられた曲げ部を設けることによって、軸線方向に位置する先端部と軸線から離れた位置に設けられた貫通孔との間に延在する基端部を無理のない形状とすることができる。また、熱伸びによって基端部が変形する場合であっても曲げ部で変形を吸収することで、基端部に発生する応力集中を可及的に小さくすることができる。
本開示の第3態様に係るガスバーナは、上記第1態様又は上記第2態様において、前記先端部(10)には、前記火炉(7)に向けて開口するとともに支点回りに回動するノズル(14)が設けられている。
先端部に支点回りに回動するノズルが設けられているので、ノズルの回動機構のメンテナンスが必要となる。このメンテナンスの際に、取り外し可能な第1壁部を用いることができる。
本開示の第4態様に係るガスバーナは、上記第1態様から上記第3態様のいずれかにおいて、前記弾性変形部(30)は、前記風箱(3)に固定された風箱側固定部(32)と、前記基端部(12)に固定された基端部側固定部(34)と、一端が前記風箱側固定部(32)に固定されかつ他端が前記基端部側固定部(34)に固定され内部に前記基端部(12)が挿通するエクスパンション部(36)と、を備えている。
エクスパンション部を用いることで、気密にかつ相対変形を許容する弾性変形部を実現することができる。
本開示の第5態様に係るガスバーナは、上記第4態様において、前記エクスパンション部(36)は、冷態時に、所定の圧縮力を与えられている。
ガスバーナが点火されると、風箱とバーナ本体との間に温度差による熱延び差が生じる。具体的には、予熱された燃焼用空気が供給される風箱は温度上昇によって熱膨張し、ガスバーナは常温とされたガス燃料が供給されるので風箱ほど熱膨張しない。このため、風箱の後壁部はガスバーナの基端部に対して相対移動する。そこで、冷態時に、エクスパンション部に所定の圧縮力を与えておくことで、ガスバーナの点火後に熱伸び差が生じても、エクスパンションは伸び側で伸縮を繰り返すようにする。これにより、エクスパンション部の寿命を向上させることができる。
本開示の第6態様に係るガスバーナは、上記第5態様において、前記所定の圧縮力は、エクスパンション部(36)に応力がない状態の前記基端部側固定部(34)の位置(1)が、ガスバーナ点火時の前記基端部側固定部(34)の位置(2)とガスバーナ非点火時の前記基端部側固定部(34)の位置(3)との間になるように調整されている。
エクスパンション部に応力がない状態の位置が、ガスバーナ点火時の位置とボイラ起動時の位置との間になるように、冷態時にエクスパンション部に所定の圧縮力を付与して調整することとした。これにより、エクスパンション部に加わる平均応力を下げることができ、エクスパンション部の疲労寿命を向上させることができる。
本開示の第1態様に係るボイラは、ボイラ本体と、前記ボイラ本体に対して設けられた上記第1態様から上記第6態様のいずれかのガスバーナ(1)と、を備えている。
1 ガスバーナ
3 風箱
3a 後壁部
3a1 取外し壁部(第1壁部)
3a2 固定壁部(第2壁部)
3b 内壁
5 バーナ本体
7 火炉
10 先端部
12 基端部
12a 先端側
12b 基端側
12c 第1曲げ部
12d 第2曲げ部
14 ノズル
16 回動機構
18 偏平部
18a 固定片
20 噴出部
22 貫通孔
22a 貫通孔壁部
22b 調整用円板
22c 固定ナット
24 固定ボルトナット
26 断熱材
30 弾性変形部
32 風箱側固定部
32a フランジ部
32b 円筒部
34 基端部側固定部
34a フランジ部
34b 円筒部
34c 円環部
34d ストッパリング
34e 調整用円板
36 エクスパンション部
38 調整用ボルト
40 調整用ナット
L0 回動軸線
L1 第1水平軸線(軸線)
L2 第2水平軸線

Claims (7)

  1. 燃焼用空気が供給される風箱と、
    前記風箱の内部に設けられてボイラの火炉にガス燃料を供給するバーナ本体と、
    を備え、
    前記バーナ本体は、前記火炉に向かう軸線の方向に延在するとともに前記風箱に対して固定された先端部と、該先端部に接続されるとともに基端側に延在して前記風箱の後壁部に設けた貫通孔を貫通する基端部と、を備え
    前記後壁部は、前記軸線の方向に位置するとともに取り外し可能な第1壁部と、該第1壁部に対して前記軸線から離間した位置に設けられるとともに前記貫通孔が形成された第2壁部と、を備え、
    前記貫通孔には、該貫通孔を気密にシールするとともに前記後壁部に対する前記基端部の相対移動を許容する弾性変形部が設けられているガスバーナ。
  2. 前記基端部は、所定の曲率で曲げられた曲げ部を有している請求項1に記載のガスバーナ。
  3. 前記先端部には、前記火炉に向けて開口するとともに支点回りに回動するノズルが設けられている請求項1に記載のガスバーナ。
  4. 前記弾性変形部は、前記風箱に固定された風箱側固定部と、前記基端部に固定された基端部側固定部と、一端が前記風箱側固定部に固定されかつ他端が前記基端部側固定部に固定され内部に前記基端部が挿通するエクスパンション部と、を備えている請求項1に記載のガスバーナ。
  5. 前記エクスパンション部は、冷態時に、所定の圧縮力を与えられている請求項4に記載のガスバーナ。
  6. 前記所定の圧縮力は、エクスパンション部に応力がない状態の前記基端部側固定部の位置が、ガスバーナ点火時の前記基端部側固定部の位置とガスバーナ非点火時の前記基端部側固定部の位置との間になるように調整されている請求項5に記載のガスバーナ。
  7. ボイラ本体と、
    前記ボイラ本体に対して設けられた請求項1に記載のガスバーナと、
    を備えているボイラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000213733A (ja) 1999-01-21 2000-08-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃焼装置
JP2018169061A (ja) 2017-03-29 2018-11-01 三菱日立パワーシステムズ株式会社 バーナ、反応炉、発電プラント
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