JP7404038B2 - 情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法 - Google Patents

情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7404038B2
JP7404038B2 JP2019210684A JP2019210684A JP7404038B2 JP 7404038 B2 JP7404038 B2 JP 7404038B2 JP 2019210684 A JP2019210684 A JP 2019210684A JP 2019210684 A JP2019210684 A JP 2019210684A JP 7404038 B2 JP7404038 B2 JP 7404038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
code
unit
shelf
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019210684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021080087A (ja
Inventor
尚史 柳原
典史 片渕
富茂 田口
圭司 坂本
承国 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Retail AI Inc.
Original Assignee
Retail AI Inc.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Retail AI Inc. filed Critical Retail AI Inc.
Priority to JP2019210684A priority Critical patent/JP7404038B2/ja
Publication of JP2021080087A publication Critical patent/JP2021080087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7404038B2 publication Critical patent/JP7404038B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Display Racks (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法とに関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア(コンビニ)などの売場において、陳列された商品が不足(欠品)していると、商品の販売機会が失われ、売場の売上げが減少する。そのため、売場の店員は、定期的に商品を監視して、商品が不足している場合、不足している商品を補充して商品の不足を解消する作業を速やかに行わなければならない。
また、同売場において棚へ商品を陳列する際、棚への商品の割り当て(棚割)は、商品の売上げに寄与する重要な要素である。そのため、売場における棚割の作成や、棚割通りに商品が陳列されているか否かの監視、売上げや季節に応じた棚割の変更などの棚割の管理は、売場においてしばしば実行されている。
このような商品の欠品や商品の棚割などの商品管理において、商品が陳列された棚を撮像した撮像画像を用いて、商品を管理する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された技術は、値札が取り付けられた棚を撮像した撮像画像に基づいて、値札(バーコードを含む)を検出する。次いで、同技術は、検出した値札に基づいて値札の位置を特定して、特定した値札の位置に基づいて商品の陳列範囲を特定する。また、同技術は、検出した値札(バーコード)に基づいて、同値札に対応する商品を特定する。次いで、同技術は、特定した値札の位置と、特定した商品と、に基づいて、棚割情報を生成する。このように、同技術は、撮像画像から値札を検出し、検出した値札に基づいて棚割情報を生成する。そのため、同技術は、撮像画像から簡易に棚割情報を生成できる。
しかしながら、同技術は、撮像画像に全ての商品の値札が含まれていることを前提としている。そのため、撮像画像に一部の商品の値札が撮像されていないとき、あるいは、一部の商品の値札が検出できないとき、同技術は、誤った棚割情報を生成する。すなわち、同技術は、不正確な棚割情報を生成し得る。その結果、同技術を用いた商品管理は、正確性に欠ける場合が有る。
特開2019-094191号公報
本発明は、商品管理の正確性を向上可能な情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法とを提供することを目的とする。
本発明にかかる情報処理システムは、商品に関する商品情報に関連付けられる商品コードを表示する表示札が付され、表示札に対応する商品が陳列される棚、が所定の時間間隔で撮像された撮像画像を記憶する記憶部と、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる商品コードを検出するコード検出部と、コード検出部に検出されていない未検出商品コードの有無を判定するコード判定部と、コード判定部の判定結果に基づいて、未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作を制御する再動作制御部と、を有してなる、ことを特徴とする。
本発明によれば、商品管理の正確性を向上させることができる。
本発明にかかる情報処理システムの実施の形態を示すシステム構成図である。 図1の情報処理システムが設置される売場の構成例を示す模式図である。 図1の情報処理システムが備える表示札が取り付けられた棚を正面から見た模式図である。 図3の表示札の表示例を示す模式図である。 図1の情報処理システムが備える撮像装置の機能ブロック図である。 図1の情報処理システムが備えるサーバの機能ブロック図である。 図5の撮像装置が備える記憶部に記憶される情報の例を示す模式図である。 図5の撮像装置が備える記憶部に記憶される情報の別の例を示す模式図である。 図5の撮像装置が備える記憶部に記憶される情報のさらに別の例を示す模式図である。 図5の撮像装置が備える記憶部に記憶される情報のさらに別の例を示す模式図である。 図5の撮像装置が備える記憶部に記憶される情報のさらに別の例を示す模式図である。 図5の撮像装置が備える記憶部に記憶される情報のさらに別の例を示す模式図である。 図1の情報処理システムが実行する情報処理方法のフローチャートである。 図13の情報処理方法に含まれる棚割生成処理のフローチャートである。 図3に示される棚を撮像した撮像画像の一部を拡大した拡大模式図である。 図13の情報処理方法に含まれる第1再検出処理のフローチャートである。 図13の情報処理方法に含まれる棚割比較処理のフローチャートである。 図13の情報処理方法に含まれる欠品検出処理のフローチャートである。 図18の欠品検出処理による欠品の有無の検出後の例を示す模式図である。 (a)(b)図1の情報処理装置が備える表示制御部による表示部の切り替えの前後の状態を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる情報処理システム(以下「本システム」という。)と情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法との実施の形態について説明する。
●情報処理システム●
本システムは、商品が陳列された棚が撮像された撮像画像に含まれる表示札や商品コードに基づいて、棚割情報の生成や商品の欠品の検知などの商品管理を実行する。本システムは、表示札や商品コードを検出できないとき、未検出の表示札(以下「未検出表示札」という。)や未検出の商品コード(以下「未検出商品コード」という。)を検出するための再検出動作(後述する第1再検出処理、第2再検出処理)を実行する。表示札と商品コードとについては、後述する。
「商品」は、閉空間内に陳列され、客に購入される物品である。商品は、閉空間内に設置される棚に、商品の種類ごとに整列された(または、重ねられた)状態で陳列される。
「閉空間」は、任意の範囲で区画される三次元的な空間であり、本システムが商品の管理を実行可能な空間である。閉空間は、物理的に区画される空間と、物理的に区画されない空間と、を含む。すなわち、例えば、閉空間は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの売場の内部空間、多数の売場が連なるショッピングモールや空港の免税店の各売場の内部空間、売場の屋外売場などの屋外の空間、を含む。
「棚」は、商品が陳列される陳列スペースを有し、売場に設置される物体である。棚には、後述する表示札が付され、表示札に対応する商品が陳列される。棚は、水平の棚板の上に商品を陳列する陳列棚や、天板の上に商品を陳列する陳列台、天板の上で作業をする作業棚(作業台)、段ボールなどの容器で構成される簡易棚、多段型や平型の冷蔵・冷凍ショーケース、などを含む。棚は、土台や支柱、天板、背板などから構成される外枠と、外枠に囲まれた領域に配置される棚板と、を備える。
「棚割情報」は、棚ごとに定められる棚割りを示す情報である。棚割情報の詳細は、後述する。
「棚割り」は、棚に対する商品の種類、位置、数、の割り当てを示す。
「欠品」は、所定の状態に陳列された商品の一部または全部が不足している状態を示す。すなわち、例えば、欠品は、棚に陳列された商品が客により1つ持ち運ばれて(購入されて)、その商品が1つ不足している状態と、棚に陳列された商品が客により全て持ち運ばれて、その商品が1つも無い状態と、を含む。
●情報処理システムの構成
図1は、本システムの実施の形態を示すシステム構成図である。
図2は、売場の構成例を示す模式図である。
図2は、売場D内に、6つの棚S(1-6)と、各棚S(1-6)それぞれに対応する6つの撮像装置10(1-6)と、が配置されていることを示す。以下の説明において、各棚S(1-6)は、特に区別する必要が無いときは、棚Sと総称される。同様に、撮像装置10(1-6)は、撮像装置10と総称される。
なお、売場における棚の数は、「6」に限定されない。
本システム1は、撮像装置10と、サーバ20と、複数の表示札30(1-n:nは複数)と、を有してなる。以下の説明において、各表示札30(1-n)は、特に区別する必要が無いときは、表示札30と総称される。
撮像装置10とサーバ20と表示札30それぞれは、有線通信方式または無線通信方式を利用するネットワークN(通信回線)を介して、接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、Wi-Fi(登録商標)などの通信網である。
撮像装置10は、売場D内において、棚Sと、棚Sに付された(配置された)表示札30と、棚Sに陳列された商品と、を撮像して、撮像画像を生成する。すなわち、撮像画像には、表示札30が付され、表示札30に対応する商品が陳列される棚Sが撮像される。撮像装置10は、本発明にかかる情報処理装置として機能する。撮像装置10は、例えば、売場D内の棚Sの静止画を所定の時間間隔で撮像するカメラ機能と、後述する情報処理を実行する回路と、を備えるカメラ装置である。撮像装置10は、売場D内の棚Sと、棚Sに陳列された商品と、棚Sに取り付けられた表示札30と、の撮像が可能なように、売場Dの天井面や壁面に配置される。本実施の形態において、本システム1は、少なくとも1つ(本実施の形態では6つ)の撮像装置10(1-6)を備える。撮像装置10の具体的な構成は、後述する。
「所定の時間間隔」は、撮像装置10が定期的に被写体(棚S)を撮像する時間間隔であり、例えば、1/15秒(15fps)である。
なお、本発明における撮像装置は、後述する撮像部(図6参照)を含むカメラ機能を備える情報処理装置(コンピュータ)でもよい。すわなち、例えば、撮像装置は、カメラ機能を備えるスマートホン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートパソコン、通信機能を備えるデジタルカメラでもよい。
また、本発明における撮像装置の数は、棚と、棚に陳列された商品と、棚に取り付けられた表示札と、を撮像可能な数であればよく、「6」に限定されない。
さらに、本発明における撮像装置は、動画を撮像してもよく、動画と静止画とを撮像してもよい。
さらにまた、本発明における撮像装置の配置は、売場の天井面や壁面に限定されない。すなわち、例えば、撮像装置は、通路を挟んで対向して配置される棚に配置されてもよい。
サーバ20は、撮像装置10からの情報に基づいて、欠品した商品の特定や、棚割情報の生成などの情報処理を実行する。サーバ20は、例えば、パーソナルコンピュータである。サーバ20は、例えば、売場Dと同じ建屋の事務所Ofに配置される。サーバ20の具体的な構成は、後述する。
なお、本発明におけるサーバは、クラウドサーバ、NAS(Network Attached Storage)など、ネットワークNを介して情報を記憶可能な機器でもよい。
図3は、表示札30が取り付けられた棚Sを正面から見た模式図である。
同図は、棚Sに11種の商品が陳列されており、各商品に対応する11個の表示札30(1-11)が取り付けられていることを示す。同図は、表示札30が対応する商品の陳列範囲の右下(正面視において左下)に配置されていることを示す。同図は、棚Sが、直立する2つの支柱Sa,Sbと、支柱Sa,Sb間に架け渡される3つの棚板Sc,Sd,Seと1つの天板Sfと、を備えることを示す。
図4は、表示札30の表示例を示す模式図である。
同図は、表示札30に後述する客用商品情報(「商品名」「金額」)321と2つの商品コード311,312とが表示されていることを示す。同図は、正面視において、右寄りの領域に商品コード311,312が表示され、残りの領域に客用商品情報321が表示されていることを示す。また、同図は、商品コード311,312としてハミング(Hamming)符号が図案化された二次元コードが表示されていることを示す。
表示札30は、商品コード311,312と、商品に関する情報(以下「商品情報」という。)のうち、客が必要とする情報(以下「客用商品情報」という。)321と、を表示する。表示札30は、例えば、電子ペーパーや液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの情報表示媒体で構成される電子値札(電子棚札)である。表示札30は、対応する商品の陳列範囲ごとに、棚Sの前面(例えば、棚板の前面、同前面に取り付けられるプライスレール、吊下げられた商品の上方、など値札が一般的に取り付けられる場所を含む)に配置される。表示札30の表示は、例えば、サーバ20(後述する表示制御部235)により一括で管理される。
「商品コード」は、商品を識別するために、商品ごとに定められる一次元状または二次元状の識別子である。商品コードは、例えば、バーコードなどの一次元コードや、QRコード(登録商標)などの二次元コード、を含む。本実施の形態において、商品コードは、2つの商品コード311,312で構成される。
「商品情報」は、例えば、商品の名称(商品名)、金額、製造メーカ名、大きさ(容量)、重量、製造年月日、消費期限、などの商品ごとに定められる情報であり、JAN(Japanese Article Number)コードなどの商品識別コードを含む。「客用商品情報321」は、例えば、商品名、金額、製造メーカ、大きさ(容量)などである。
「陳列範囲」は、棚Sにおいて、同一種の商品の群が陳列される範囲(領域)である。一般的に、棚板上の商品は、商品の前面(フェイス面、パッケージ面)を棚Sの前方に向けた状態で、棚板の手前から奥に陳列(配列)される。また、台上の商品は、商品の前面や蓋面を台の上方に向け、1段または数段積層された状態で陳列される。そのため、陳列範囲は、通常、直方体状の空間として取り扱われる。すなわち、正面視(上方視)において、陳列範囲は、矩形で表される範囲(領域)である。
なお、商品コードは、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、商品コードは、リード・ソロモン(Reed-Solomon)符号が図案化された二次元コードや、二次元パリティ(Parity)が図案化された二次元コード、QRコード(登録商標)でもよい。
また、2つの商品コードは同種の二次元コードで構成されてもよく、あるいは、異なる種類の二次元コードや、一次元コードと二次元コードとで構成されてもよい。
さらに、表示札は、1つの商品コードのみを表示してもよい。
●撮像装置の構成
図5は、撮像装置10の機能ブロック図である。
撮像装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、撮像部14と、を備える。
通信部11は、ネットワークNを介して、サーバ20と通信する。通信部11は、例えば、通信モジュールや通信回路などの通信インターフェイスである。
記憶部12は、撮像部14が撮像した撮像画像や、撮像装置10が後述する情報処理を実行するために必要な情報を記憶する。記憶部12は、例えば、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの記録装置や、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、などにより構成される。
制御部13は、プログラムに従って後述する情報処理を実行すると共に、撮像装置10全体の動作を制御する。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサ、または、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路と、半導体メモリと、により構成される。制御部13は、棚枠検出部130と、札検出部131と、札判定部132と、棚格子線生成部133と、商品範囲特定部134と、コード検出部135と、コード判定部136と、範囲判定部137と、補正部138と、欠品検出部139と、再動作制御部140と、して機能する。
棚枠検出部130は、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる棚枠(棚枠の画像)を検出する。棚枠検出部130の具体的な動作は、後述する。
「棚枠」は、棚Sを構成する枠体であり、外枠と、棚板と、を含む。
札検出部131は、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる表示札30(表示札30の画像)を検出する。札検出部131の具体的な動作は、後述する。
札判定部132は、札検出部131の検出結果に基づいて、札検出部131に検出されていない未検出の表示札30(以下「未検出表示札」という。)の有無を判定する。札判定部132の具体的な動作は、後述する。
棚格子線生成部133は、棚枠検出部130により検出された棚枠と、札検出部131により検出された表示札30と、の少なくとも一方に基づいて、棚格子線を生成する。棚格子線生成部133の具体的な動作は、後述する。
「棚格子線」は、棚Sにおける商品の陳列可能な領域を区画する線であり、撮像画像に重畳的に付され得る仮想的な線である。棚格子線は、撮像画像に含まれる棚枠に重畳する位置に付される。
商品範囲特定部134は、札検出部131に検出された表示札30と、棚格子線生成部133に生成された棚格子線と、に基づいて、撮像画像に含まれる商品の陳列範囲を特定する。商品範囲特定部134の具体的な動作は、後述する。
コード検出部135は、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる商品コードを検出する。コード検出部135の具体的な動作は、後述する。
コード判定部136は、コード検出部135の検出結果に基づいて、コード検出部135に検出されていない未検出の商品コード311,312(以下「未検出商品コード」という。)の有無を判定する。
範囲判定部137は、商品範囲特定部134により特定された商品の陳列範囲内に、同陳列範囲に対応する商品が収まっているか否かを判定する。範囲判定部137の具体的な動作は、後述する。
補正部138は、範囲判定部137の判定結果に基づいて、商品範囲特定部134により特定された商品の陳列範囲を補正する。
欠品検出部139は、商品範囲特定部134により特定された商品の陳列範囲ごとに商品の欠品の有無を検出する。欠品検出部139の具体的な動作は、後述する。
再動作制御部140は、札判定部132の判定結果に基づいて、未検出表示札を検出するための札再検出動作を制御すると共に、コード判定部136の判定結果に基づいて、未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作を制御する。再動作制御部140の具体的な動作と、札再検出動作と、コード再検出動作と、については、後述する。
撮像部14は、売場D内において、棚Sと、棚Sに陳列された商品と、棚Sに取り付けられた表示札30と、を撮像して、棚Sと商品と表示札30とが撮像された撮像画像を生成する。撮像部14は、例えば、レンズ群、シャッター、撮像素子、A/D変換器などにより構成される。撮像部14により生成された撮像画像は、記憶部12に記憶される。
●サーバの構成
図6は、サーバ20の機能ブロック図である。
サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、表示部24と、を備える。
通信部21は、ネットワークNを介して、撮像装置10と、表示札30と、通信する。通信部21は、例えば、通信モジュールや通信回路などの通信インターフェイスである。
記憶部22は、サーバ20が後述する情報処理を実行するために必要な情報を記憶する。記憶部22は、例えば、HDD、SSDなどの記録装置や、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、などにより構成される。記憶部22は、例えば、商品マスタデータベースMDB1、表示札マスタデータベースMDB2、表示態様マスタデータベースMDB3、棚マスタデータベースMDB4、棚割マスタデータベースMDB5、商品コードマスタデータベースMDB6を記憶する。記憶部22は、本発明における棚割情報記憶部の例である。
図7は、商品マスタデータベースMDB1に記憶される情報の例を示す模式図である。
「商品マスタデータベースMDB1」は、例えば、商品IDと、商品情報と、が関連付けられて記憶部22に記憶されるデータベースである。
「商品ID」は、本システム1が商品それぞれを識別するために用いる情報であって、商品それぞれに対応する個別の識別情報である。商品IDは、例えば、商品ごとに、予め本システム1の管理者などにより発行されている。
同図は、例えば、商品ID「001」の商品に対して、JANコード「1234567890000」と、商品名「〇〇チップス」と、金額「198」と、が関連付けられて商品マスタデータベースMDB1に記憶されていることを示す。本システム1は、例えば、商品IDを用いて商品マスタデータベースMDB1を参照することで、商品IDに対応する商品の商品情報を読み出すことができる。
図8は、表示札マスタデータベースMDB2に記憶される情報の例を示す模式図である。
「表示札マスタデータベースMDB2」は、例えば、表示札IDと、棚情報と、商品IDと、表示態様IDと、が関連付けられて記憶部22に記憶されるデータベースである。
「表示札ID」は、本システム1が表示札30それぞれを識別するために用いる情報であって、表示札30それぞれに対応する個別の識別情報である。表示札IDは、例えば、表示札30ごとに、予め管理者などにより発行されている。
「棚情報」は、表示札IDに対応する表示札30が取り付けられている棚Sに関する情報である。棚情報は、棚IDと、棚行と、棚列と、を含む。「棚ID」は、本システム1が棚Sそれぞれを識別するために用いる情報であって、棚Sそれぞれに対応する個別の識別情報である。棚IDは、例えば、棚Sごとに、予め管理者などにより発行されている。「棚行」と「棚列」とは、表示札30が取り付けられている位置を示す情報である。
「表示態様ID」は、本システム1が表示札30における商品コード311,312の表示態様それぞれを識別するために用いる情報であって、表示態様それぞれに対応する個別の識別情報である。表示態様は、例えば、表示札30に表示される商品コード311,312の種別、位置、大きさ、範囲、輝度、組合せ、を含む。表示態様IDは、商品コード311,312ごとに記憶される。
同図は、例えば、表示札ID「001」の表示札30に対して、棚情報(棚ID「001」棚行「01」棚列「01」)と、商品ID「001」と、表示態様ID「01」「01」と、が関連付けられて、表示札マスタデータベースMDB2に記憶されていることを示す。本システム1は、例えば、表示札IDを用いて表示札マスタデータベースMDB2を参照することで、表示札IDに対応する棚情報や商品情報を読み出すことができる。ここで、表示札マスタデータベースDBは、商品コード311,312ごとに表示態様IDを記憶しているため、本システム1は、表示札マスタデータベースMDB2から表示態様の組合せも読み出すことができる。
図9は、表示態様マスタデータベースMDB3に記憶される情報の例を示す模式図である。
「表示態様マスタデータベースMDB3」は、例えば、表示態様IDと、表示態様と、が関連付けられて記憶部22に記憶されるデータベースである。
「種別」は、商品コードの種類(例えば、バーコードやQRコード(登録商標)など)を示す情報である。「位置」は、表示札30における商品コード311,312の位置を示す情報である。「大きさ」は、表示札30における商品コード311,312の大きさを示す情報である。「範囲」は、表示札30における商品コード311,312が占める範囲(領域)を示す情報である。「コードID」は、本システム1が商品コード311,312を識別するために用いる情報であって、商品コード311,312それぞれに対応する識別情報である。
同図は、例えば、表示態様ID「001」に対して、表示態様(種別「QRコード(登録商標)」位置「5,5」大きさ「20」範囲「25×25」)と、コードID「001」と、が関連付けられて表示態様マスタデータベースMDB3に記憶されていることを示す。本システム1は、例えば、表示態様IDを用いて、表示態様マスタデータベースMDB3を参照することで、表示態様IDに対応する表示態様を読み出すことができる。
図10は、棚マスタデータベースMDB4に記憶される情報の例を示す模式図である。
「棚マスタデータベースMDB4」は、例えば、棚IDと、棚位置と、陳列範囲数と、が関連付けられて記憶部22に記憶されるデータベースである。
「棚位置」は、売場Dにおける棚Sの設置位置に関する情報である。「陳列範囲数」は、棚Sそれぞれに割り当てられる商品の陳列範囲の数を示す情報である。
同図は、例えば、棚ID「001」の棚Sに対して、棚位置「1000×1500」と、陳列範囲数「11」と、が関連付けられて棚マスタデータベースMDB4に記憶されていることを示す。本システム1は、例えば、棚IDを用いて棚マスタデータベースMDB4を参照することで、棚IDに対応する棚Sの売場Dにおける位置を読み出すことができる。
図11は、棚割マスタデータベースMDB5に記憶される情報の例を示す模式図である。
「棚割マスタデータベースMDB5」は、棚割IDと、棚IDと、陳列範囲と、商品IDと、が関連付けられて記憶部22に記憶されるデータベースである。
「棚割ID」は、本システム1が特定の陳列範囲に陳列される商品(棚割り)を識別するために用いる情報であって、棚割り(陳列範囲)それぞれに対応する識別情報である。
「陳列範囲」は、前述のとおり、棚Sにおいて、同一種の商品の群が陳列される範囲(領域)である。陳列範囲は、棚行と棚列と範囲情報とを含む。「棚行」と「棚列」とは、陳列範囲の位置を示す情報であって、前述のとおり、表示札30の位置を示す情報でもある。「範囲情報」は、棚Sにおける陳列範囲の範囲(大きさ)に関する情報である。範囲情報は、例えば、正面視における、陳列範囲の面積(水平方向の長さ×鉛直方向の長さ)である。
同図は、例えば、棚割ID「001」の棚割りに対して、棚ID「001」の棚Sと、陳列範囲(棚行「01」棚列「01」範囲情報「30×30」)と、商品ID「001」と、が関連付けられて棚割マスタデータベースMDB5に記憶されていることを示す。本システム1は、例えば、棚割IDを用いて棚割マスタデータベースMDB5を参照することで、各棚割りが設定されている棚Sや陳列範囲、商品情報を読み出すことができる。
図12は、商品コードマスタデータベースMDB6に記憶される情報の例を示す模式図である。
「商品コードマスタデータベースMDB6」は、コードIDと、表示態様IDと、商品IDと、が関連付けられて記憶部22に記憶されるデータベースである。
同図は、例えば、コードID「001」の商品コード311,312に対して、表示態様ID「001」と、商品ID「001」と、が関連付けられて商品コードマスタデータベースMDB6に記憶されていることを示す。本システム1は、例えば、コードIDを用いて商品コードマスタデータベースMDB6を参照することで、商品コード311,312に対応する表示態様と商品情報とを読み出すことができる。
図6に戻る。
制御部23は、プログラムに従って各種の情報処理を実行して、サーバ20全体の動作を制御する。制御部23は、例えば、CPU、MPU、DSPなどのプロセッサ、または、ASIC、FPGAなどの集積回路と、半導体メモリと、により構成される。制御部23は、商品情報取得部231と、棚割情報生成部232と、棚割情報判定部233と、欠品情報生成部234と、表示制御部235と、充足率算出部236と、して機能する。
商品情報取得部231は、コード検出部135により検出された商品コード311,312に基づいて、同商品コード311,312に対応する商品の商品情報を取得する。商品情報取得部231の具体的な動作は、後述する。
棚割情報生成部232は、商品範囲特定部134の特定結果と、商品情報取得部231が取得した商品情報と、を関連付けて棚割情報を生成する。棚割情報生成部232の具体的な動作は、後述する。
棚割情報判定部233は、棚割情報生成部232により生成された棚割情報と、後述する第2棚割情報と、を比較して、差分の有無を判定する。棚割情報判定部233の具体的な動作は、後述する。
「第2棚割情報」は、棚割情報生成部232により生成された棚割情報が正しい棚割りを示しているか否かを棚割情報判定部233が判定する基準となる棚割情報である。第2棚割情報は、例えば、チェーン展開するスーパーマーケットの本部から各売場Dに送信される棚割情報や、棚割情報生成部232が過去に生成した棚割情報、を含む。第2棚割情報は、記憶部22に記憶される。
欠品情報生成部234は、撮像装置10の欠品検出部139により欠品が検出された陳列範囲の欠品情報を生成する。
「欠品情報」は、例えば、欠品が有る商品の種類、売場D(棚S)内における陳列位置、などの欠品に関する情報である。すなわち、欠品情報は、何処の何が欠品しているかを示す情報である。
表示制御部235は、棚Sに取り付けられている表示札30の表示を制御する。表示制御部235の具体的な動作は、後述する。
充足率算出部236は、棚Sに陳列されている商品の陳列範囲ごとの商品の充足率を算出する。充足率算出部236の具体的な動作は、後述する。
表示部24は、例えば、棚割情報や、後述する差分情報、欠品情報、などの商品の管理に関する情報を管理者などに表示する。表示部24は、例えば、モニタやディスプレイである。
●情報処理方法●
次に、本発明にかかる情報処理方法(以下「本方法」という。)について、説明する。以下の説明において、本システム1は、図3に示される棚Sを撮像した撮像画像において、本方法を実行するものとする。
図13は、本システム1が実行する情報処理方法のフローチャートである。
情報処理方法は、棚割生成処理(S100)と第1再検出処理(S200)と棚割比較処理(S300)と欠品検出処理(S400)と第2再検出処理(S500)とを含む。
●棚割生成処理
図14は、棚割生成処理(S100)のフローチャートである。
「棚割生成処理(S100)」は、本システム1が各棚Sの棚割情報を、撮像装置10が撮像した撮像画像に基づいて生成する処理である。棚割生成処理(S100)は、例えば、本システム1を利用する売場Dの営業終了後の時間帯や客の出入が少ない深夜の時間帯に実行される。
先ず、撮像部14は、棚Sの撮像画像を撮像する(S101)。撮像画像は、記憶部12に記憶される。撮像画像は、棚Sの画像と、棚Sに陳列されている商品の画像と、棚Sに取り付けられている表示札30(1-11)の画像と、を含む。以下の説明において、撮像画像に含まれる各画像は、被写体の名称(棚S、商品、表示札30など)で表記する。
次いで、制御部13は、記憶部12から撮像画像を読み出して、前処理を実行する(S102)。「前処理」は、撮像画像における焦点のずれ(いわゆるピンボケ)の有無を検出して、後段の処理に用いられる焦点が適切な撮像画像を選択する(取得する)処理である。
焦点が不適切なとき(S102:N)、所定の時間間隔(例えば、20秒)待機した後(S103)、本処理(S100)は、処理(S101)に戻る。
焦点が適切なとき(S102:Y)、制御部13は、公知の画像認識処理を用いて、撮像画像に基づいて、撮像画像に人が含まれていないか否かを判定する(S104)。「公知の画像認識処理」は、例えば、機械学習ベースのディープラーニング画像認識(例えば、SSD:Single Shot Multibox Detectorモデル)を利用して人物を検出する処理である。
なお、公知の画像認識処理は、SSDに代えてYOLO(You Only Look Once)モデルを利用してもよく、あるいは、ディープラーニング画像認識と公知の骨格化技術とを組み合わせてもよい。また、同画像認識処理は、背景差分を用いてもよい。
撮像画像に人が含まれているとき(S104:N)、本処理(S100)は、処理(S103)に戻る。
撮像画像に人が含まれていないとき(S104:Y)、棚枠検出部130は、例えば、公知の画像認識処理を用いて、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる棚枠(支柱)を検出する(S105)。このとき、例えば、棚枠検出部130は、撮像画像に含まれる標識を検出する。次いで、棚枠検出部130は、検出した標識のうち、上下方向(棚Sにおける上下方向)に並ぶ標識のグループを抽出する。次いで、棚枠検出部130は、抽出したグループごとにグループを構成する標識を結び、例えば、撮像画像の上下端まで延びる直線帯状の領域を支柱(外枠)の領域として検出する。
「標識」は、例えば、支柱の上半部と下半部それぞれに貼り付けられる、支柱の位置を示すシールである。
なお、標識は、シールに限定されない。すなわち、例えば、標識は、支柱に配置されるマグネットや、支柱に塗布される塗料、支柱に形成されている凹凸・孔、でもよい。
次いで、札検出部131は、例えば、公知の画像認識処理を用いて、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる表示札30を検出する(S106)。
次いで、札判定部132は、札検出部131の検出結果に基づいて、未検出表示札の有無を判定する(S107)。このとき、例えば、札判定部132は、札検出部131の過去の検出結果(履歴)や棚Sごとに設定されている表示札30の配列表などを参照して、未検出表示札の有無を判定する。過去の検出結果や配列表は、例えば、予め記憶部12に記憶されている。
なお、札判定部は、ネットワークを介して、サーバの記憶部に記憶されている表示札マスタデータベースを参照して、未検出表示札の有無を判定してもよい。
札判定部132が未検出表示札が無いと判定したとき(S107:Y)、棚枠検出部130は、検出された表示札30のうち、左右方向(棚Sにおける水平方向)に並ぶ表示札30のグループを抽出する。次いで、棚枠検出部130は、抽出したグループごとに、グループを構成する表示札30を結び、支柱(外枠)まで延びる直線帯状の領域を棚板の領域として検出する(S108)。同領域は、表示札30と略同じ幅(上下方向の長さ)と、支柱間と略同じ長さ(左右方向の長さ)を有する。図3に示される例では、棚枠検出部130は、表示札30(1-5)を含む直線帯状の領域と、表示札30(6-8)を含む直線帯状の領域と、表示札30(9-11)を含む直線帯状の領域と、をそれぞれ棚板として検出する(S108)。
次いで、棚格子線生成部133は、棚枠検出部130により検出された棚枠(外枠、棚板)に基づいて、棚格子線を生成する(S109)。すなわち、例えば、棚格子線生成部133は、検出された棚枠の重心を結んだ直線を生成することにより、棚格子線を生成する。棚格子線は、記憶部12に記憶される。
ここで、前述のとおり、棚枠検出部130により検出された棚枠のうち、棚板は、札検出部131の検出結果に基づいて、検出されている。棚格子線生成部133は、同棚板に基づいて、棚格子線を生成する。換言すれば、棚格子線生成部133は、棚枠検出部130の検出結果と、札検出部131の検出結果と、に基づいて、棚格子線を生成する。
次いで、商品範囲特定部134は、札検出部131に検出された表示札30と、棚格子線生成部133に生成された棚格子線と、に基づいて、撮像画像に含まれる商品の陳列範囲を特定する(S110)。本実施の形態において、商品範囲特定部134は、表示札30の左端を基準として、棚格子線で囲まれた領域を、複数の陳列範囲に区画する。具体的には、商品範囲特定部134は、棚格子線で囲まれた領域のうち、表示札30と表示札30と棚格子線との間、または、表示札30と棚格子線との間、を商品の陳列範囲として特定する。すなわち、例えば、商品範囲特定部134は、表示札30の左端と、隣接する表示札30の左端または支柱と、の間を1つの陳列範囲として特定する。
図15は、図3に示される棚Sを撮像した撮像画像の一部を拡大した拡大模式図である。同図は、棚格子線を太い破線で示し、陳列範囲を実線で示す。同図は、表示札30(7)の左端と、表示札30(8)の左端と、上下側の棚格子線と、の間の領域(右下がりの一点鎖線でハッチングされた領域)が1つの陳列範囲A1として特定されていることをしめす。同様に、同図は、表示札30(8)の左端と、上下側の棚格子線と、右側の棚格子線と、の間の領域(右上がりの一点鎖線でハッチングされた領域)が1つの陳列範囲A2として特定されていることを示す。
図14に戻る。
次いで、コード検出部135は、公知の画像認識処理を用いて、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる商品コード311,312を検出する(S111)。このとき、コード検出部135は、例えば、棚枠検出部130により検出された棚板の領域に対して、画像認識処理を実行する。すなわち、コード検出部135は、撮像画像に含まれる商品の領域ではなく、棚板(表示札30に基づいて検出された領域)のみから商品コード311,312を検出する。そのため、コード検出部135は、商品の領域において、商品コード311,312を誤検出しない。その結果、コード検出部135による処理の速度と検出の正確性とは、向上する。
なお、コード検出部は、商品コードの検出前に、撮像画像に対してガンマ補正やバイラテラルフィルタなどの公知の前処理を実行してもよい。
次いで、コード判定部136は、コード検出部135の検出結果に基づいて、未検出商品コードの有無を判定する(S112)。このとき、例えば、コード判定部136は、コード検出部135の過去の検出結果(履歴)や棚Sごとに設定されている商品コード311,312の配列表などを参照して、未検出表示札の有無を判定する。すなわち、例えば、コード判定部136は、コード検出部135の検出結果と、過去の検出結果や配列表と、を比較して、未検出商品コードの有無を判定する。過去の検出結果や配列表は、例えば、予め記憶部12に記憶されている。ここで、過去の検出結果や配列表は、商品コード311,312の位置と数に関する情報であり、本発明におけるコード情報の例である。
なお、コード判定部は、ネットワークを介して、サーバの記憶部に記憶されている表示札マスタデータベースや表示態様マスタデータベースを参照して、未検出商品コードの有無を判定してもよい。この場合、表示札マスタデータベースや表示態様マスタデータベースは、本発明におけるコード情報の例である。
また、コード判定部は、陳列範囲に基づいて、未検出商品コードの有無を判定してもよい。すなわち、例えば、コード判定部は、特定された陳列範囲に基づいて表示札の位置を特定し、同表示札の位置に基づいて商品コードの位置を推定し、同推定結果に基づいて未検出商品コードの有無を判定してもよい。
コード判定部136が未検出商品コードが無いと判定したとき(S112:Y)、範囲判定部137は、商品範囲特定部134により特定された商品の陳列範囲内に、同陳列範囲に対応する商品が収まっているか否かを判定する(S113)。
このとき、例えば、範囲判定部137は、撮像画像のうち、棚枠として検出された領域以外の領域(以下「商品領域」という。)に対して、公知の一般物体認識処理を実行して、商品と推定される物体を1つ以上検出する。「一般物体認識処理」は、例えば、テンプレートマッチング、ヒストグラム逆投影、セマンティックセグメンテーションなどのアルゴリズムを用いて撮像画像から物体を認識する処理である。次いで、範囲判定部137は、検出した物体のうち、大きさや形状、色彩が所定の閾値以上一致し、かつ、隣接する物体同士を1つの物体として統合し、商品の領域を仮想的に示す仮想陳列範囲として特定する。仮想陳列範囲は、本発明における商品領域情報の例である。次いで、範囲判定部137は、特定した仮想陳列範囲と、商品範囲特定部134により特定された陳列範囲と、を比較して、仮想陳列範囲が陳列範囲に収まっているか否かを判定する。
仮想陳列範囲が陳列範囲に収まっているとき、範囲判定部137は、陳列範囲内に、同陳列範囲に対応する商品が収まっていると判定する(S113:Y)。一方、仮想陳列範囲が陳列範囲に収まっていないとき、範囲判定部137は、陳列範囲内に、同陳列範囲に対応する商品が収まっていないと判定する(S113:N)。
なお、範囲判定部の処理は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、範囲判定部は、撮像画像に公知の画像認識処理を用いてもよい。また、例えば、範囲判定部は、撮像画像に基づいて、商品間の隙間を検出して、同隙間の位置と陳列範囲とを比較してもよい。さらに、例えば、範囲判定部は、仮想陳列範囲が陳列範囲に収まっていないとき、所定の閾値の範囲内であれば、仮想陳列範囲が陳列範囲に収まっていると判定してもよい。
範囲判定部137が陳列範囲内に同陳列範囲に対応する商品が収まっていると判定したとき(S113:Y)、制御部13は、通信部11を介して、商品範囲特定部134の特定結果(陳列範囲)と、コード検出部135の検出結果と、をサーバ20へ送信する(S114)。
次いで、商品情報取得部231は、コード検出部135により検出された商品コード311,312に基づいて、同商品コード311,312に対応する商品の商品情報を取得する(S115)。このとき、例えば、商品情報取得部231は、商品コード311,312をデコードして商品コード311,312に対応する商品IDを取得し、商品マスタデータベースMDB1を参照して同商品IDに対応する商品情報を取得する。
次いで、棚割情報生成部232は、商品範囲特定部134の特定結果(陳列範囲)と、商品情報取得部231が取得した商品情報と、を関連付けて棚割情報を生成する(S116)。棚割情報は、記憶部22に記憶される。
処理(S107)において、札判定部132が未検出表示札が有ると判定したとき(S107:N)、または、処理(S112)において、コード判定部136が未検出商品コードが有ると判定したとき(S112:N)、再動作制御部140は、第1再検出処理(S200)を実行する。
処理(S113)において、範囲判定部137が陳列範囲内に同陳列範囲に対応する商品が収まっていないと判定したとき(S113:N)、補正部138は、同陳列範囲を補正する(S117)。例えば、補正部138は、仮想陳列範囲のうち、対応する陳列範囲に収まっていない範囲(以下「未収範囲」という。)を、同陳列範囲の一部として特定する。すなわち、補正部138は、陳列範囲に未収範囲を加算した範囲を新たな陳列範囲として特定する。このとき、補正部138は、隣接する他の陳列範囲に対しては、未収範囲を減算した範囲を新たな陳列範囲として特定する。次いで、本処理(S100)は、処理(S114)に戻る。このように、補正部138は、陳列範囲を仮想陳列範囲に合わせるように補正する。その結果、本システム1は、表示札30が実際の商品の陳列範囲に対してずれて配置されていても、実際の商品の陳列範囲に合わせて補正した陳列範囲を特定することができる。したがって、本システム1は、同陳列範囲に基づいて棚割情報や欠品情報を生成することで、正確性の高い棚割情報と欠品情報とを生成できる。
このように、本システム1は、撮像画像における人の有無の判定と、棚枠(外枠、棚板)の検出と、に処理負荷が少ないSSDを利用する。また、本システム1は、各商品を画像認識処理により認識することなく、SSDを利用した画像認識処理の結果に基づいて、陳列範囲を特定する(処理S110)。すなわち、本システム1において、陳列範囲の特定に要する処理の負荷は、少ない。したがって、本システム1は、撮像画像における人の有無の判定と、棚枠の検出と、陳列範囲の特定と、をサーバ20よりも処理能力が低い撮像装置10で実行することができる。
●第1再検出処理
図16は、第1再検出処理(S200)のフローチャートである。
「第1再検出処理(S200)」は、未検出表示札を検出するための札再検出動作、または、未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作、を再動作制御部140が制御する処理である。札再検出動作とコード再検出動作それぞれは、表示札30の商品コード311,312の表示態様の変更と、撮像部14の動作と、を含む。撮像部14と表示札30それぞれの制御の内容は、例えば、制御情報として予め記憶部12に記憶されている。
先ず、再動作制御部140は、例えば、制御部13が有するカウンタを用いて、再検出処理の回数をカウントする(S201)。具体的には、再動作制御部140は、カウンタのカウント数に「1」を加算する。ここで、カウンタは、札再検出動作に対応する第1カウンタと、コード再検出動作に対応する第2カウンタと、を含む。第1カウンタのカウント値は、例えば、処理(S107:Y)においてリセットされ、第2カウンタのカウント値は、例えば、処理(S112:Y)においてリセットされる。
次いで、再動作制御部140は、カウンタのカウント数を確認して、同カウント数と制御情報とに基づいて、撮像部14と表示札30それぞれの制御を決定する(S202)。
カウント数が「1」のとき(S202:1)、再動作制御部140は再検出処理(S200)を終了して、本システム1の情報処理は処理(S100)に戻る。すなわち、本システム1は、単なる再撮像を実行する。
カウント数が「2」のとき(S202:2)、再動作制御部140は、制御情報に基づいて、撮像部14の撮像条件を変更する信号(以下「撮像変更信号」という。)を生成する(S203)。撮像変更信号は、撮像部14に送信される。撮像部14は、撮像変更信号に基づいて、撮像条件を変更する。次いで、再動作制御部140は第1再検出処理(S200)を終了して、本システム1の情報処理は処理(S100)に戻る。その結果、撮像部14は、再動作制御部140により変更された撮像条件で撮像画像を撮像する。その後、撮像部14の撮像条件は、変更前の撮像条件(デフォルト)に戻る。
「撮像条件」は、例えば、撮像部14の撮像倍率、デフォーカス、焦点、解像度と、これらの組み合わせと、を含む。すなわち、撮像部14の動作は、撮像部14の撮像条件のうち、少なくとも1つを変更して撮像する動作を含む。
カウント数が「3」のとき(S202:3)、再動作制御部140は、制御情報に基づいて、表示札30の表示態様を変更する信号(以下「表示変更信号」という。)を生成する(S204)。表示変更信号は、通信部11を介して、サーバ20の表示制御部235へ送信される。表示制御部235は、表示変更信号に基づいて、対応する表示札30の表示態様を変更する。次いで、再動作制御部140は第1再検出処理(S200)を終了して、本システム1の情報処理は処理(S100)に戻る。その結果、撮像部14は、再動作制御部140により変更された表示態様の表示札30を含む撮像画像を撮像する。その後、表示札30の表示態様は、変更前の表示態様(デフォルト)に戻る。
なお、表示態様の変更は、全ての表示札に対して実行されてもよく、あるいは、特定の表示札(未検出表示札、未検出商品コードを表示する表示札)に対してのみ実行されてもよい。
カウント数が「4以上」のとき(S202:4)、再動作制御部140は、制御情報に基づいて、撮像変更信号と表示変更信号とを生成する(S205)。撮像変更信号は撮像部14に送信され、撮像部14は撮像条件を変更する。表示変更信号は表示制御部235へ送信され、表示制御部235は表示札30の表示態様を変更する。次いで、再動作制御部140は再検出処理(S200)を終了して、本システム1の情報処理は処理(S100)に戻る。その結果、撮像部14は、変更された撮像条件で、変更された表示態様の表示札30を含む撮像画像を撮像する。
このように、第1再検出処理(S200)は、撮像条件と表示態様それぞれの変更なし(単なる再撮像)、撮像条件の変更、表示態様の変更、撮像条件と表示態様それぞれの変更、のいずれかを実行して、本システム1の情報処理を処理(S100)に戻す。その結果、札検出部131は表示札30を検出し易くなり、未検出表示札の存在する確率が減少する。その結果、棚枠検出部130による棚板の領域の検出の精度、棚格子線生成部133により生成される棚格子線の精度、商品範囲特定部134により特定される陳列範囲の精度、が向上する。また、コード検出部135は商品コード311,312を検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。その結果、商品情報取得部231の商品情報の取得精度が向上し、棚割情報生成部232により生成される棚割情報の精度が向上する。すなわち、本システム1は、正確性の高い棚割情報を生成することができる。
●棚割比較処理
図17は、棚割比較処理(S300)のフローチャートである。
「棚割比較処理(S300)」は、棚割生成処理(S100)で生成された棚割情報と第2棚割情報とを比較して、棚割情報が正しい棚割りを示しているか否かを判定する処理である。棚割比較処理(S300)は、例えば、棚割生成処理(S100)で棚割情報が生成されるごとに実行される。
先ず、棚割情報判定部233は、記憶部22から棚割情報生成部232により生成された棚割情報と、記憶部22に予め記憶されている第2棚割情報と、を読み出す(S301)。
次いで、棚割情報判定部233は、棚割情報と第2棚割情報とを比較して、両情報の差分の有無を判定する(S302)。例えば、棚割情報判定部233は、両情報が完全に一致している場合、両情報に差分が無いと判定する。
なお、棚割情報判定部は、棚における商品の配列が同じで、陳列範囲の大きさに差異が有る場合も両情報に差分が無いと判定してもよい。
両情報に差分が無い場合(S302:Y)、棚割情報判定部233は、両情報に差分が無いことを示す情報(以下「差分無情報」という。)を生成する(S303)。差分無情報は、例えば、棚割比較処理(S300)のログ情報として、記憶部22に記憶される。
一方、両情報に差分が有る場合(S302:N)、棚割情報判定部233は、棚割情報
において第2棚割情報と異なる部分の情報を抽出する(S304)。次いで、棚割情報判定部233は、抽出された情報に基づいて、両情報の差分に関する情報(以下「差分情報」という。)を生成する(S305)。差分情報には、例えば、棚IDと陳列範囲と商品情報(商品名)とが関連付けられる。差分情報は、記憶部22に記憶される。
なお、棚割情報生成部は、差分情報を生成後に、管理者などに対して差分が有ることを報知してもよい。すなわち、例えば、棚割情報生成部は、差分情報を表示部に表示してもよく、あるいは、管理者が所有する端末に通信部を介して差分情報を送信してもよい。
このように、本システム1は、棚割りが適切か否か(例えば、棚割りが本部の指示通りか否か)を適宜判定する。そのため、例えば、管理者は、棚割り変更の指示通りに、実際の棚割りが変更されているか否かを容易に確認することができる。その結果、管理者は、売場Dにおいて指示なく棚割りが変更されていないか、棚割り変更の指示からどの程度の時間で棚割りが変更されたか、など棚割りの維持・変更に関する情報を取得することができる。また、例えば、商品メーカの担当者は、差分情報などを参照できれば、自社商品の棚Sへの陳列状況を容易に把握することができる。
●欠品検出処理
図18は、欠品検出処理(S400)のフローチャートである。
「欠品検出処理(S400)」は、本システム1が棚Sにおける商品の欠品を自動的に検出する処理である。欠品検出処理(S400)は、例えば、所定の時間間隔(例えば、1時間ごと)で実行される。
なお、欠品検出処理は、客の多い時間帯と、客の少ない時間帯と、で時間間隔を変えて実行されてもよい。
本処理(S400)のうち、処理(S401-S410)は、棚割生成処理(S100)の処理(S101-S110)と共通する。また、処理(S416,S417)は処理(S111,S112)と共通し、処理(S419)は処理(S115)と共通する。したがって、本処理(S400)のうち、棚割生成処理(S100)と共通する処理の説明の一部は、説明の便宜上、省略する。
先ず、撮像部14は、棚Sの撮像画像を撮像する(S401)。撮像画像は、記憶部12に記憶される。
次いで、制御部13は、記憶部12から撮像画像を読み出して、前処理を実行する(S402)。
焦点が不適切なとき(S402:N)、所定の時間間隔(例えば、20秒)待機した後(S403)、本処理(S400)は、処理(S401)に戻る。
焦点が適切なとき(S402:Y)、制御部13は、公知の画像認識処理を用いて、撮像画像に基づいて、撮像画像に人が含まれていないか否かを判定する(S404)。
撮像画像に人が含まれているとき(S404:N)、本処理(S400)は、処理(S401)に戻る。
撮像画像に人が含まれていないとき(S404:Y)、棚枠検出部130は、例えば、公知の画像認識処理を用いて、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる棚枠(支柱)を検出する(S405)。
次いで、札検出部131は、例えば、公知の画像認識処理を用いて、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる表示札30を検出する(S406)。
次いで、札判定部132は、札検出部131の検出結果に基づいて、未検出表示札の有無を判定する(S407)。
札判定部132が未検出表示札が無いと判定したとき(S407:Y)、棚枠検出部130は、検出された表示札30のうち、横方向(棚Sにおける水平方向)に並ぶ表示札30を通る直線状の領域を棚板として検出する(S408)。
次いで、棚格子線生成部133は、棚枠検出部130により検出された棚枠(外枠、棚板)に基づいて、棚格子線を生成する(S409)。棚格子線は、記憶部12に記憶される。
次いで、商品範囲特定部134は、札検出部131に検出された表示札30と、棚格子線生成部133に生成された棚格子線と、に基づいて、撮像画像に含まれる商品の陳列範囲を特定する(S410)。本実施の形態において、商品範囲特定部134は、処理(S110)と同様に、表示札30の左端を基準として、棚格子線で囲まれた領域を、複数の陳列範囲に区画する。
次いで、欠品検出部139は、公知の画像認識処理を用いて、特定された商品の陳列範囲ごとに商品の欠品の有無を検出する(S411)。具体的には、欠品検出部139は、棚格子線の範囲内において、SSDを利用して商品枠(各商品を囲むように設定される矩形の枠)を特定し、商品枠ごとに欠品の有無を判定する。その結果、欠品検出部139は、棚格子線の範囲内において、欠品の有る商品枠(以下「欠品枠」という。)を特定する。欠品枠は、記憶部12に記憶される。
図19は、欠品検出部139による欠品の有無の検出後の例を示す模式図である。
同図は、陳列範囲を破線で示し、欠品枠を太い実線の枠で示す。同図は、表示札30(7)に対応する商品と、表示札30(11)に対応する商品と、が欠品枠として特定されていることを示す。
図18に戻る。
次いで、制御部13は、通信部11を介して、サーバ20の記憶部22に棚割情報が記憶されているか否かを判定する(S412)。
棚割情報が記憶されているとき(S412:Y)、制御部13は、通信部11を介して、商品範囲特定部134の特定結果(陳列範囲)と、欠品検出部139の検出結果と、をサーバ20へ送信する(S413)。棚格子線と欠品検出部139の検出結果とは、記憶部22に記憶される。
次いで、欠品情報生成部234は、商品範囲特定部134の特定結果(陳列範囲)と、欠品検出部139の検出結果と、棚割情報と、に基づいて、欠品枠に対応する商品の商品情報を取得する(S414)。
次いで、欠品情報生成部234は、棚割情報と、欠品枠と、欠品枠に対応する商品の商品情報と、に基づいて、欠品情報を生成する(S415)。欠品情報は、記憶部22に記憶される。
次いで、充足率算出部236は、欠品枠と陳列範囲とに基づいて、各陳列範囲の充足率を算出する(S416)。すなわち、例えば、充足率算出部236は、陳列範囲ごとに、欠品枠の面積を被除数、陳列範囲の面積を除数として、次式(1)を用いて、充足率を算出する。
充足率=1-(欠品枠の面積/陳列範囲の面積) (1)
算出された充足率は、陳列範囲に関連付けられて、記憶部22に記憶される。
一方、棚割情報が記憶されていないとき(棚割情報が存在しないとき)(S412:N)、コード検出部135は、公知の画像認識処理を用いて、撮像画像に基づいて、撮像画像に含まれる商品コード311,312を検出する(S417)。このとき、コード検出部135は、処理(S111)と同様に、棚枠検出部130により検出された棚板の領域に対して、画像認識処理を実行する。
次いで、コード判定部136は、コード検出部135の検出結果に基づいて、未検出商品コードの有無を判定する(S418)。
コード判定部136が未検出商品コードが無いと判定したとき(S418:Y)、制御部13は、通信部11を介して、商品範囲特定部134の特定結果(陳列範囲)と、コード検出部135の検出結果と、をサーバ20へ送信する(S419)。陳列範囲と、コード検出部135の検出結果とは、記憶部22に記憶される。
次いで、商品情報取得部231は、コード検出部135により検出された商品コード311,312に基づいて、同商品コード311,312に対応する商品の商品情報を取得する(S420)。
次いで、欠品情報生成部234は、欠品検出部139の検出結果と、商品情報取得部231により取得された商品情報と、に基づいて、欠品枠に対応する商品の商品情報を取得する(S421)。
次いで、欠品情報生成部234は、陳列範囲と、欠品枠と、欠品枠に対応する商品の商品情報と、に基づいて、欠品情報を生成する(S422)。欠品情報は、記憶部22に記憶される。次いで、充足率算出部236は、欠品枠と陳列範囲とに基づいて、各陳列範囲の充足率を算出する(S416)。
処理(S407)において、札判定部132が未検出表示札が有ると判定したとき(S407:N)、または、処理(S418)において、コード判定部136が未検出商品コードが有ると判定したとき(S418:N)、再動作制御部140は、第2再検出処理(S500)を実行する。
このように、本システム1は、各商品を画像認識処理により認識することなく、SSDを利用した画像認識処理の結果に基づいて、欠品枠を検出する。すなわち、本システム1において、欠品枠の検出に要する処理の負荷は、少ない。したがって、本システム1は、撮像画像における人の有無の判定と、棚枠の検出と、陳列範囲の特定と、欠品枠の検出と、をサーバ20よりも処理能力が低い撮像装置10で実行することができる。
なお、本システムは、欠品検出処理において、棚割生成処理と同様に陳列範囲を補正する処理を実行してもよい。この構成によれば、本システム1は、表示札30が実際の商品の陳列範囲に対してずれて配置されていても、実際の商品の陳列範囲に合わせて補正した陳列範囲を特定することができる。したがって、本システム1は、同陳列範囲に基づいて欠品情報を生成することで、正確性の高い欠品情報を生成できる。
●第2再検出処理
第2再検出処理(S500)は、同処理(S500)の終了後に実行される処理が処理(S401)である点と、第1カウンタと第2カウンタそれぞれのカウント値のリセットが欠品検出処理(S400)内で実行される(例えば、第1カウンタのカウント値のリセットは処理(S407:Y)で実行され、第2カウンタのカウント値のリセットは処理(S416:Y)で実行される)点と、を除き、第1再検出処理(S200)と共通する。そのため、第2再検出処理(S500)の詳細な説明は、省略する。
第2再検出処理(S500)が実行されることで、札検出部131は表示札30を検出し易くなり、未検出表示札の存在する確率が減少する。その結果、棚枠検出部130による棚板の領域の検出の精度、棚格子線生成部133により生成される棚格子線の精度、商品範囲特定部134により特定される陳列範囲の精度、が向上する。また、コード検出部135は商品コード311,312を検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。その結果、商品情報取得部231の商品情報の取得精度が向上し、欠品情報生成部234により生成される欠品情報の精度が向上する。すなわち、本システム1は、正確性の高い欠品情報を生成することができる。
●まとめ
以上説明した実施の形態によれば、本システム1は、未検出商品コードが有るとき、未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作(第1再検出処理(S200)、第2再検出処理(S500))を制御する再動作制御部140を備える。そのため、コード検出部135は商品コード311,312を検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。その結果、商品情報取得部231の商品情報の取得精度、欠品情報生成部234により生成される欠品情報の精度、棚割情報生成部232により生成される棚割情報の精度、が向上する。すなわち、本システム1は、正確性の高い棚割情報を生成すると共に、正確性の高い欠品情報を生成することができる。
また、以上説明した実施の形態によれば、コード再検出動作は、表示札30の商品コード311,312の表示態様を変更させる動作を含む。すなわち、本システム1は、コード判定部136が未検出商品コードが有ると判定したとき、コード検出部135が商品コード311,312を検出し易くなるように、表示札30の商品コード311,312の表示態様を変更する。その結果、コード検出部135は商品コード311,312を検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。すなわち、本システム1は、正確性の高い棚割情報を生成すると共に、正確性の高い欠品情報を生成することができる。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、コード再検出動作は、撮像部14の動作を含む。撮像部14の動作は、撮像部14の撮像条件を変更する動作を含む。すなわち、本システム1は、コード判定部136が未検出商品コードが有ると判定したとき、コード検出部135が商品コード311,312を検出し易くなるように、撮像部14の撮像条件を変更する。その結果、コード検出部135は商品コード311,312を検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。すなわち、本システム1は、正確性の高い棚割情報を生成すると共に、正確性の高い欠品情報を生成することができる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、コード判定部136は、コード検出部135の検出結果と、コード情報(例えば、コード検出部135の過去の検出結果や商品コード311,312の配列表)と、を比較して、未検出商品コードの有無を判定する。すなわち、コード判定部136は、商品コード311,312の位置または数に関して正しい情報であるコード情報を参照することで、容易に未検出商品コードの有無を判定できる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、コード検出部135は、棚板の領域(札検出部131により検出された表示札30を含む略直線帯状の領域)において、商品コード311,312を検出する。すなわち、コード検出部135は、札検出部131により検出された表示札30に基づいて、商品コード311,312を検出する。つまり、コード検出部135は、撮像画像に含まれる商品の領域ではなく、棚板(表示札30に基づいて検出された領域)のみから商品コード311,312を検出する。そのため、コード検出部135は、商品の領域において、商品コード311,312を誤検出しない。その結果、コード検出部135による処理の速度と検出の正確性とは、向上する。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、本システム1は、未検出表示札の有無を判定する札判定部132を備える。再動作制御部140は、未検出表示札が有るとき、未検出表紙札を検出するための札再検出動作(第1再検出処理(S200)、第2再検出処理(S500))を制御する。そのため、札検出部131は表示札30を検出し易くなり、未検出表示札の存在する確率が減少する。その結果、棚枠検出部130による棚板の領域の検出の精度、棚格子線生成部133により生成される棚格子線の精度、商品範囲特定部134により特定される陳列範囲の精度、が向上する。また、コード検出部135は商品コード311,312を検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。すなわち、本システム1は、正確性の高い棚割情報を生成することができると共に、高精度で欠品を検出することができる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、本システム1は、検出された棚枠(外枠)と検出された表示札30とに基づいて、棚格子線を生成する棚格子線生成部133と、検出された表示札30と生成された棚格子線とに基づいて、商品の陳列範囲を特定する商品範囲特定部134と、を備える。すなわち、本システム1は、表示札30を検出することで、個々の商品を認識・検出することなく、陳列範囲を特定可能である。つまり、本システム1は、陳列範囲を特定するために必要とする処理の負荷を軽減することができる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、本システム1は、検出された商品コードに基づいて、商品コードに対応する商品情報を取得する商品情報取得部と、商品範囲特定部の特定結果と、商品情報取得部が取得した商品情報と、を関連付けて棚割情報を生成する棚割情報生成部と、棚割情報を記憶する棚割情報記憶部と、を備える。前述のとおり、本システム1では、コード検出部135は商品コード311,312を検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。そのため、本システム1は、正確性の高い棚割情報を生成することができる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、本システム1は、棚割情報と第2棚割情報とを比較して、差分の有無を判定する棚割情報判定部233を備える。すなわち、本システム1は、棚割りが適切か否か(例えば、棚割りが本部の指示通りか否か)を適宜判定する。そのため、例えば、管理者は、棚割り変更の指示通りに、実際の棚割りが変更されているか否かを容易に確認することができる。その結果、管理者は、売場Dにおいて指示なく棚割りが変更されていないか、棚割り変更の指示からどの程度の時間で棚割りが変更されたか、など棚割りの維持・変更に関する情報を取得することができる。また、例えば、商品メーカの担当者は、差分情報などを参照できれば、自社商品の棚Sへの陳列状況を容易に把握することができる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、本システム1は、商品範囲特定部134により特定された商品の陳列範囲ごとに商品の欠品の有無を検出する欠品検出部139を備える。前述のとおり、本システム1では、コード検出部135は商品コード311,312を検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。そのため、本システム1は、正確性の高い欠品情報を生成することができる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、商品範囲特定部134により特定された陳列範囲内に、陳列範囲に対応する商品が収まっているか否かを判定する範囲判定部137と、陳列範囲に対応する商品が収まっていないとき、陳列範囲を補正する補正部138と、を備える。範囲判定部137は、撮像画像に基づいて、商品の領域を示す商品領域情報(仮想商品領域)を特定し、特定した商品領域情報に基づいて、陳列範囲に対応する商品が収まっているか否かを判定する。補正部138は、陳列範囲を仮想陳列範囲に合わせるように補正する。その結果、本システム1は、表示札30が実際の商品の陳列範囲に対してずれて配置されていても、実際の商品の陳列範囲に合わせて補正した陳列範囲を特定することができる。したがって、本システム1は、同陳列範囲に基づいて棚割情報や欠品情報を生成することで、正確性の高い棚割情報と欠品情報とを生成できる。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、棚枠検出部130は、撮像画像に含まれる棚Sの外枠と棚板とを検出する。棚格子線生成部133は、検出された外枠と棚板とに基づいて、棚格子線を生成する。すなわち、本システム1は、簡易な画像認識処理を用いて、棚Sにおける商品の陳列可能な領域を区画する線である棚格子線を生成する。その結果、本システム1は、表示札30の左端を基準として、棚格子線で囲まれた領域を、複数の陳列範囲に区画可能である。
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、棚Sの棚枠には、外枠の位置を示す複数の標識が付される。棚枠検出部130は、撮像画像に含まれる複数の標識に基づいて、外枠を検出する。そのため、棚枠検出部130は、処理負荷の少ないSSDを利用して、容易に外枠を検出可能である。
なお、以上説明した実施の形態では、サーバ20が、商品情報取得部231と、棚割情報生成部232と、棚割情報判定部233と、欠品情報生成部234と、表示制御部235と、充足率算出部236と、を備えていた。これに代えて、本発明における撮像装置が、これらの一部または全部を備えてもよい。すなわち、例えば、撮像装置は、ネットワークを介してサーバから商品情報を取得してもよく、棚割情報や欠品情報を生成してもよい。また、例えば、撮像装置は、対応する棚に取り付けられている表示札に対して表示変更信号を送信してもよい。
また、以上説明した実施の形態では、撮像装置10が、棚枠検出部130と、札検出部131と、札判定部132と、棚格子線生成部133と、商品範囲特定部134と、コード検出部135と、コード判定部136と、範囲判定部137と、補正部138と、欠品検出部139と、再動作制御部140と、を備えていた。これに代えて、サーバ20が、これらの一部または全部を備えてもよい。すなわち、例えば、撮像装置は撮像画像の撮像、記憶、送信のみを実行し、サーバが前述した情報処理方法を実行してもよい。この場合、サーバは、本発明にかかる情報処理装置として機能する。
さらに、以上説明した実施の形態では、サーバ20が、表示制御部235を備えていた。これに代えて、あるいは、これと共に、本システムは、表示札の制御用の装置を個別に備えてもよい。
さらにまた、本発明における撮像装置の記憶部は、各マスタデータベースを記憶してもよく、あるいは、撮像装置に対応する棚に関する個別の棚割情報や商品情報を記憶してもよい。
さらにまた、以上説明した実施の形態では、表示札30は、電子値札であった。これに代えて、表示札は、商品情報と商品コードとを印刷した紙製の値札でもよい。この場合、本システムは、第1再検出処理と第2再検出処理それぞれにおいて、撮像変更信号を生成するが、表示変更信号を生成しない。この構成によれば、本システムは、紙製の値札であっても、撮像条件を変更して未検出表示札や未検出商品コードの再検出を可能とする。
さらにまた、本システムは、札判定部を備えなくてもよい。すなわち、例えば、本システムは、未検出商品コードの再検出においてのみ、再検出動作(第1再検出処理、第2再検出処理)を実行してもよい。この構成においても、コード検出部は商品コードを検出し易くなり、未検出商品コードの存在する確率が減少する。その結果、商品情報取得部の商品情報の取得精度、欠品情報生成部により生成される欠品情報の精度、棚割情報生成部により生成される棚割情報の精度、が向上する。すなわち、本システムは、正確性の高い棚割情報を生成すると共に、正確性の高い欠品情報を生成することができる。
さらにまた、本システムは、棚割生成処理を実行しなくてもよい。すなわち、例えば、本システムは、棚割情報を生成せず、欠品情報のみを生成してもよい。つまり、本システムは、欠品検出に特化してもよい。この場合、本システムは、第2棚割情報に基づいて、欠品情報を生成してもよく、あるいは、前述の棚割情報が存在しないときの欠品検出処理を実行してもよい。
さらにまた、本システムは、欠品検出処理を実行しなくてもよい。すなわち、例えば、本システムは、欠品情報を生成せず、棚割情報のみを生成してもよい。つまり、本システムは、棚割生成とその管理とに特化してもよい。
さらにまた、本システムは、棚割比較処理を実行しなくてもよい。
さらにまた、第1再検出処理と第2再検出処理それぞれにおいて、カウント数が「2」以上のとき、例えば、本システムは、管理者に対して、表示札や商品コードの未検出が是正されない旨のアラートを報知してもよい。
さらにまた、第1再検出処理と第2再検出処理それぞれにおいて、カウンタのカウント数に対する再動作制御部の制御は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、再動作制御部は、カウント数が「2」のときに表示変更信号を生成し、カウント数が「3」のとき撮像変更信号を生成してもよい。また、例えば、再動作制御部は、カウント数が「2」以上のとき、撮像変更信号と表示変更信号とを生成してもよい。
さらにまた、第1再検出処理と第2再検出処理それぞれにおいて、再動作制御部の制御を決定するカウンタのカウント数は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、再動作制御部は、カウント数が「2-4」のとき、撮像変更信号を生成し、カウント数が「5-7」のとき表示変更信号を生成し、カウント数が「8-10」のとき撮像変更信号と表示変更信号とを生成してもよい。
さらにまた、本発明における棚枠検出部は、標識や表示札を抽出することなく、撮像画像に含まれる棚枠そのものを検出してもよい。すなわち、例えば、処理(S105)において、棚枠検出部は、標識ではなく、棚の外枠そのものを検出してもよい。また、例えば、処理(S108)において、棚枠検出部は、表示札のグループではなく、棚板そのものを検出してもよい。この構成によれば、本発明における棚格子線生成部は、検出された棚枠のみに基づいて、棚格子線を生成する。
さらにまた、本発明における札判定部は、範囲判定部と同様に、仮想陳列範囲を特定して、仮想陳列範囲と検出された表示札とに基づいて、未検出表示札の有無を判定してもよい。すなわち、例えば、札判定部は、検出された表示札の位置と数とが、仮想陳列範囲それぞれの範囲と1:1で対応するか否かを判定することで、未検出表示札の有無を判定してもよい。
さらにまた、本発明における商品範囲特定部は、陳列範囲の特定において、表示札の左端を基準としなくてもよい。すなわち、例えば、表示札が対応する商品(陳列範囲)に対して正面視で右下に配置されるとき、商品範囲特定部は、表示札の右端を基準としてもよい。つまり、商品範囲特定部が基準とする表示札の部位は、商品に対する表示札の位置により定まる。
さらにまた、本システム(本発明におけるサーバの制御部)は、商品コードをデコードしたとき、棚割情報(直近に生成された棚割情報や、第2棚割情報)に基づいて、陳列範囲ごとに対応する商品の変更の有無を判定してもよい。この構成によれば、本システムは、売場の管理者や店員により棚割りの一部が変更されていても、棚割生成処理や欠品検出処理において、同変更を検出可能である。そのため、例えば、本システムは、管理者に対して棚割りが変更されている旨のアラートを報知可能である。
さらにまた、本発明における商品情報取得部は、商品コードのデコードに失敗したとき、デコードに失敗した旨の情報を管理者に通知してもよい。この場合、本発明における再動作制御部は、第1再検出処理や第2再検出処理を実行してもよい。
さらにまた、本発明における表示制御部は、所定のタイミングで表示札の表示を商品情報と商品コードのいずれかに切り替えるように表示部を制御してもよい。すなわち、例えば、表示制御部は、撮像部が撮像するタイミングに合わせて、商品コードを表示部に表示させてもよい。また、例えば、表示制御部は、棚割生成処理や欠品検出処理が実行されるタイミングに合わせて、商品コードを表示部に表示させてもよい。この場合、表示制御部は、本発明における表示切替部として機能する。この構成によれば、表示部は、商品情報と商品コードとを表示する場合と比較して、商品コードを大きく表示可能である。さらに、例えば、表示制御部は、15フレームに数回の間隔で表示部に商品コードを表示させることで、客に対して商品情報を表示させつつ、棚割生成処理や欠品検出処理が実行されるタイミングでは撮像部に対して商品コードのみを表示させることができる。
図20は、表示制御部による表示部の表示の切り替えの前後の状態を示す模式図であり、(a)は表示部が商品情報のみを表示している状態を示し、(b)は表示部が商品コードのみを表示している状態を示す。
さらにまた、本発明における撮像装置は、前述のとおり、プロセッサ(集積回路)、半導体メモリ、記録装置などにより構成される。そのため、本発明における撮像装置では、情報処理プログラムが撮像装置のハードウェア資源と協働して、前述した本方法を実現してもよい。すなわち、同プログラムは、本発明における撮像装置(またはサーバ)を、本発明にかかる情報処理装置として機能させてもよい。
さらにまた、以上説明した実施の形態は、特許請求の範囲に記載される発明の内容を不当に限定するものではない。また、以上説明した実施の形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。
1 情報処理システム
10 撮像装置
12 記憶部
13 制御部
14 撮像部
130 棚枠検出部
131 札検出部
132 札判定部
133 棚格子線生成部
134 商品範囲特定部
135 コード検出部
136 コード判定部
137 範囲測定部
138 補正部
139 欠品検出部
140 再動作制御部
14 撮像部
20 サーバ
22 記憶部(棚割情報記憶部)
23 制御部
231 商品情報取得部
232 棚割情報生成部
233 棚割情報判定部
234 欠品情報生成部
235 表示制御部(表示切替部)
30 表示札

Claims (23)

  1. 商品に関する商品情報に関連付けられる商品コードを表示する表示札が付され、前記表示札に対応する前記商品が陳列される棚、が所定の時間間隔で撮像された撮像画像を記憶する記憶部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品コードを検出するコード検出部と、
    前記コード検出部の検出結果に基づいて、前記コード検出部に検出されていない未検出商品コードの有無を判定するコード判定部と、
    前記コード判定部の判定結果に基づいて、前記未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作を制御する再動作制御部と、
    を有してな
    前記コード再検出動作は、
    前記表示札の前記商品コードの表示態様を変更させる動作、
    を含む、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記表示態様は、
    前記表示札に表示される前記商品コードの位置、大きさ、範囲、または、これらの組合せのうち、少なくとも1つ、
    を含む、
    請求項記載の情報処理システム。
  3. 前記撮像画像を撮像する撮像部、
    を有してなり、
    前記コード再検出動作は、
    前記撮像部の動作、
    を含む、
    請求項1記載の情報処理システム。
  4. 前記撮像部の前記動作は、
    前記撮像部の撮像倍率、デフォーカス、焦点、解像度、のうち、少なくとも1つを変更して撮像する動作、
    を含む、
    請求項記載の情報処理システム。
  5. 前記記憶部は、前記棚ごとの前記商品コードの位置または数に関するコード情報を記憶し、
    前記コード判定部は、前記コード検出部の前記検出結果と、前記コード情報と、を比較して、前記未検出商品コードの有無を判定する、
    請求項1記載の情報処理システム。
  6. 前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記表示札を検出する札検出部、
    を有してなり、
    前記コード検出部は、検出された前記表示札に基づいて、前記商品コードを検出する、
    請求項1乃至のいずれかに記載の情報処理システム。
  7. 前記札検出部に検出されていない未検出表示札の有無を判定する札判定部、
    を有してなり、
    前記再動作制御部は、前記札判定部の判定結果に基づいて、前記未検出表示札を検出するための札再検出動作を制御する、
    請求項記載の情報処理システム。
  8. 商品に関する商品情報に関連付けられる商品コードを表示する表示札が付され、前記表示札に対応する前記商品が陳列される棚、が所定の時間間隔で撮像された撮像画像を記憶する記憶部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品コードを検出するコード検出部と、
    前記コード検出部の検出結果に基づいて、前記コード検出部に検出されていない未検出商品コードの有無を判定するコード判定部と、
    前記コード判定部の判定結果に基づいて、前記未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作を制御する再動作制御部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記表示札を検出する札検出部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記棚の棚枠を検出する棚枠検出部と、
    検出された前記表示札と検出された前記棚枠との少なくとも一方に基づいて、前記棚における前記商品の陳列可能な領域を区画する棚格子線を生成する棚格子線生成部と、
    検出された前記表示札と生成された前記棚格子線とに基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品の陳列範囲を特定する商品範囲特定部と、
    を有してなる、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  9. 前記コード判定部は、前記陳列範囲に基づいて、前記未検出商品コードの有無を判定する、
    請求項記載の情報処理システム。
  10. 検出された前記商品コードに基づいて、前記商品コードに対応する前記商品情報を取得する商品情報取得部と、
    前記商品範囲特定部の特定結果と、前記商品情報取得部が取得した前記商品情報と、を関連付けて棚割情報を生成する棚割情報生成部と、
    前記棚割情報を記憶する棚割情報記憶部と、
    を有してなる、
    請求項記載の情報処理システム。
  11. 前記棚割情報記憶部は、第2棚割情報を記憶し、
    前記棚割情報と、前記第2棚割情報と、を比較して、前記棚割情報と前記第2棚割情報との差分の有無を判定する棚割情報判定部、
    を有してなる、
    請求項10記載の情報処理システム。
  12. 前記商品範囲特定部により特定された前記商品の前記陳列範囲ごとに前記商品の欠品の有無を検出する欠品検出部、
    を有してなる、
    請求項記載の情報処理システム。
  13. 前記商品範囲特定部により特定された前記商品の前記陳列範囲内に、前記陳列範囲に対応する前記商品が収まっているか否かを判定する範囲判定部と、
    前記範囲判定部の判定結果に基づいて、前記陳列範囲を補正する補正部と、
    を有してなる、
    請求項記載の情報処理システム。
  14. 前記補正部は、前記陳列範囲に対応する前記商品が収まっていないとき、前記陳列範囲を補正する、
    請求項13記載の情報処理システム。
  15. 前記範囲判定部は、前記撮像画像に基づいて、前記商品の領域を示す商品領域情報を特定し、特定した前記商品領域情報に基づいて、前記陳列範囲に対応する前記商品が収まっているか否かを判定し、
    前記補正部は、前記商品領域情報に基づいて、前記陳列範囲を補正する、
    請求項13または14記載の情報処理システム。
  16. 前記棚枠検出部は、前記撮像画像に含まれる前記棚の外枠と、前記撮像画像に含まれる前記棚の棚板と、を検出し、
    前記棚格子線生成部は、検出された前記外枠と前記棚板とに基づいて、前記棚格子線を生成する、
    請求項記載の情報処理システム。
  17. 前記棚の前記棚枠には、前記外枠の位置を示す複数の標識が付され、
    前記棚枠検出部は、前記撮像画像に含まれる複数の前記標識に基づいて、前記外枠を検出する、
    請求項16記載の情報処理システム。
  18. 商品に関する商品情報に関連付けられる商品コードを表示する表示札が付され、前記表示札に対応する前記商品が陳列される棚、が所定の時間間隔で撮像された撮像画像を記憶する記憶部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品コードを検出するコード検出部と、
    前記コード検出部の検出結果に基づいて、前記コード検出部に検出されていない未検出商品コードの有無を判定するコード判定部と、
    前記コード判定部の判定結果に基づいて、前記未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作を制御する再動作制御部と、
    を有してな
    前記コード再検出動作は、
    前記表示札の前記商品コードの表示態様を変更させる動作、
    を含む、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  19. プロセッサと、情報を記憶する記憶装置と、を有する装置を、請求項18記載の情報処理装置として機能させる、
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
  20. 商品に関する商品情報に関連付けられる商品コードを表示する表示札が付され、前記表示札に対応する前記商品が陳列される棚、が所定の時間間隔で撮像された撮像画像を記憶する記憶部と、
    前記撮像画像に基づいて、情報処理を実行する制御部と、
    を有してなる情報処理システムに実行される情報処理方法であって、
    前記情報処理方法は
    前記制御部が、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品コードを検出するコード検出ステップと、
    前記制御部が、前記コード検出ステップの検出結果に基づいて、前記コード検出ステップで検出されていない未検出商品コードの有無を判定する判定ステップと、
    前記制御部が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作を制御する再検出ステップと、
    を有してな
    前記コード再検出動作は、
    前記表示札の前記商品コードの表示態様を変更させる動作、
    を含む、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  21. 商品に関する商品情報に関連付けられる商品コードを表示する表示札が付され、前記表示札に対応する前記商品が陳列される棚、が所定の時間間隔で撮像された撮像画像を記憶する記憶部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品コードを検出するコード検出部と、
    前記コード検出部の検出結果に基づいて、前記コード検出部に検出されていない未検出商品コードの有無を判定するコード判定部と、
    前記コード判定部の判定結果に基づいて、前記未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作を制御する再動作制御部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記表示札を検出する札検出部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記棚の棚枠を検出する棚枠検出部と、
    検出された前記表示札と検出された前記棚枠との少なくとも一方に基づいて、前記棚における前記商品の陳列可能な領域を区画する棚格子線を生成する棚格子線生成部と、
    検出された前記表示札と生成された前記棚格子線とに基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品の陳列範囲を特定する商品範囲特定部と、
    を有してなる、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  22. プロセッサと、情報を記憶する記憶装置と、を有する装置を、請求項18記載の情報処理装置として機能させる、
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
  23. 商品に関する商品情報に関連付けられる商品コードを表示する表示札が付され、前記表示札に対応する前記商品が陳列される棚、が所定の時間間隔で撮像された撮像画像を記憶する記憶部と、
    前記撮像画像に基づいて、情報処理を実行する制御部と、
    を有してなる情報処理システムに実行される情報処理方法であって、
    前記情報処理方法は、
    前記制御部が、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記棚の棚枠を検出する棚枠検出ステップと、
    前記制御部が、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記表示札を検出する札検出ステップと、
    前記制御部が、検出された前記表示札と検出された前記棚枠との少なくとも一方に基づいて、前記棚における前記商品の陳列可能な領域を区画する棚格子線を生成する棚格子線生成ステップと、
    前記制御部が、検出された前記表示札と生成された前記棚格子線とに基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品の陳列範囲を特定する商品範囲特定ステップと、
    前記制御部が、前記撮像画像に基づいて、前記撮像画像に含まれる前記商品コードを検出するコード検出ステップと、
    前記制御部が、前記コード検出ステップの検出結果に基づいて、前記コード検出ステップで検出されていない未検出商品コードの有無を判定する判定ステップと、
    前記制御部が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記未検出商品コードを検出するためのコード再検出動作を制御する再検出ステップと、
    を有してなる、
    ことを特徴とする情報処理方法。
JP2019210684A 2019-11-21 2019-11-21 情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法 Active JP7404038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019210684A JP7404038B2 (ja) 2019-11-21 2019-11-21 情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019210684A JP7404038B2 (ja) 2019-11-21 2019-11-21 情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021080087A JP2021080087A (ja) 2021-05-27
JP7404038B2 true JP7404038B2 (ja) 2023-12-25

Family

ID=75964096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019210684A Active JP7404038B2 (ja) 2019-11-21 2019-11-21 情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7404038B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024154321A1 (ja) * 2023-01-20 2024-07-25 日本電気株式会社 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、および記録媒体
WO2024201715A1 (ja) * 2023-03-28 2024-10-03 日本電気株式会社 棚割りデータ更新装置、棚割りデータ更新方法、及びコンピュータ可読媒体

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008203944A (ja) 2007-02-16 2008-09-04 Sii Data Service Kk 電子棚札システム
JP2009182280A (ja) 2008-01-31 2009-08-13 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 電子部品装着装置におけるマーク認識方法
JP2014048752A (ja) 2012-08-29 2014-03-17 Teraoka Seiko Co Ltd 表示札処理システム
WO2016052382A1 (ja) 2014-09-30 2016-04-07 日本電気株式会社 情報処理装置、棚札管理システム、制御方法、及びプログラム
JP2016194833A (ja) 2015-03-31 2016-11-17 富士通株式会社 商品陳列位置の判定処理方法、商品陳列位置の判定処理プログラム、及び商品陳列位置の判定処理装置
WO2019064925A1 (ja) 2017-09-29 2019-04-04 日本電気株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
WO2019087519A1 (ja) 2017-10-30 2019-05-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 棚監視装置、棚監視方法、及び、棚監視プログラム
WO2019087792A1 (ja) 2017-10-30 2019-05-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 棚札検出装置、棚札検出方法、及び、棚札検出プログラム
JP2019174959A (ja) 2018-03-27 2019-10-10 Awl株式会社 商品棚位置登録プログラム、及び情報処理装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008203944A (ja) 2007-02-16 2008-09-04 Sii Data Service Kk 電子棚札システム
JP2009182280A (ja) 2008-01-31 2009-08-13 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 電子部品装着装置におけるマーク認識方法
JP2014048752A (ja) 2012-08-29 2014-03-17 Teraoka Seiko Co Ltd 表示札処理システム
WO2016052382A1 (ja) 2014-09-30 2016-04-07 日本電気株式会社 情報処理装置、棚札管理システム、制御方法、及びプログラム
JP2016194833A (ja) 2015-03-31 2016-11-17 富士通株式会社 商品陳列位置の判定処理方法、商品陳列位置の判定処理プログラム、及び商品陳列位置の判定処理装置
WO2019064925A1 (ja) 2017-09-29 2019-04-04 日本電気株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
WO2019087519A1 (ja) 2017-10-30 2019-05-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 棚監視装置、棚監視方法、及び、棚監視プログラム
WO2019087792A1 (ja) 2017-10-30 2019-05-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 棚札検出装置、棚札検出方法、及び、棚札検出プログラム
JP2019174959A (ja) 2018-03-27 2019-10-10 Awl株式会社 商品棚位置登録プログラム、及び情報処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021080087A (ja) 2021-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7019357B2 (ja) 棚情報推定装置及び情報処理プログラム
US11640576B2 (en) Shelf monitoring device, shelf monitoring method, and shelf monitoring program
WO2020048492A1 (zh) 商品状态识别
CN111315670B (zh) 货架标签检测装置、货架标签检测方法、以及记录介质
US10600024B2 (en) Automated smart peg system monitoring items
WO2019075911A1 (zh) 商品分拣系统以及分拣方法
JP2018531463A (ja) 小売店における生鮮品の廃棄を減らすためのシステム及び方法
JP7404038B2 (ja) 情報処理システムと情報処理装置と情報処理プログラムと情報処理方法
JP2018531463A6 (ja) 小売店における生鮮品の廃棄を減らすためのシステム及び方法
US11961303B1 (en) Agent re-verification and resolution using imaging
JP2018131331A (ja) 物品管理装置及び物品管理方法
TWI631515B (zh) 辨識商品以顯示商品資訊之系統及其方法
JP2019094191A (ja) 棚割生成プログラム、棚割生成方法及び棚割生成装置
WO2020179480A1 (ja) 物品推定装置、物品推定方法、及びプログラム
US20200320552A1 (en) Sales analysis apparatus, sales management system, sales analysis method, and program recording medium
US20190080192A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
JP7130945B2 (ja) 在庫検出プログラム、在庫検出方法及び在庫検出装置
US20220383248A1 (en) Method for scene segmentation
KR101861304B1 (ko) Rfid 방식의 휴대용 sku 번호 검출기 및 그 검출방법
US20230274226A1 (en) Retail shelf image processing and inventory tracking system
JP2023074321A (ja) 商品位置把握システム
CN113627415A (zh) 确定目标对象摆放信息的方法及装置
JP7543035B2 (ja) 情報処理装置と情報処理システムと情報処理プログラムと情報処理方法
JP7551397B2 (ja) 画像処理装置
US10943465B1 (en) Device notification and aggregation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221118

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20221118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20221118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20231025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7404038

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150