JP7403900B1 - ウェアラブル刺激制御装置及びそのための刺激制御ヘッド - Google Patents

ウェアラブル刺激制御装置及びそのための刺激制御ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが移動しても、人の感覚に対して所定の刺激をタイムラグなしに与えることができる刺激制御装置を提供する。【解決手段】刺激制御装置50は、第1表面及び第2表面を持つ中空の筐体であって、第1表面に形成された複数の開口を持つ筐体62、64と、筐体62、64の内部に空気を送り込む空気送出口を持つメインブロアと、複数の開口に対してそれぞれ設けられ、互いに独立に制御可能なシャッタとを含む。【選択図】図1

Description

この発明はユーザに対する新たな刺激を与える装置に関し、特に、場面に応じて多様な香りなどの刺激をユーザに与える多機能の刺激制御装置に関する。
香りは人の感覚の中において最も基本的なものである。人は、生活の様々な場面において香りを経験し、香りに対応した様々な反応を示す。
一方、最近はバーチャルリアリティ(Virtual Reality:VR)という言葉がよく使用される。これは、例えば映像再生装置及び音声再生装置を内蔵したゴーグルと呼ばれる装置を頭部に装着し、映像と音声とにより形成される仮想的世界を経験させるものである。こうした仮想的世界においても香りを使用することが考えられる。
しかしそのためには、状況に応じた香りを自在に発生し、また自在に消去する技術が必要である。そうした技術が後掲の特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示の装置によれば、複数種類の香りを望み通りのタイミングにおいて発生し、また消去することが可能である。特許文献1には、さらに、ユーザが香り発生に伴う音を気にすることがないように、環境音の大きさに応じて香り発生の強度を変化させることが開示されている。
特許第7027585号公報
特許文献1に開示の装置によれば、例えば映画を自宅のテレビジョンにより楽しんでいるときに、その場面に応じた香りを発生させることができる。また映画の再生に伴う音の大きさにあわせて香り発生に伴う音を調整するため、香り発生に伴う音を気にすることなく映画を楽しむことができるという効果がある。
しかし、特許文献1に開示された技術は、VRに適用するためには未だ改良の余地があると思われる。それは、特許文献1に開示された装置は、主として机上又はテーブル上などにおいて用いられるという事実である。VRにおいては、ユーザが仮想環境の内部に置かれ、その仮想環境の内部を動き回ることが想定される。特許文献1に開示されたように固定された位置に置く装置の場合には、場面にあわせて香りを出すようにしても実際に移動することがあるユーザが十分に香りを感じることは難しく、仮に感じることができたとしてもタイムラグが生じる。したがって、特許文献1に開示の装置は、仮想環境においては十分に効果を発揮できない可能性がある。また、仮想環境において香りを利用するだけにとどまらず、仮想環境のように人が移動する環境において、人の感覚に対して今まで実現されていなかった刺激をタイムラグなしに実現できるとより好ましい。
それゆえに、この発明の目的は、ユーザが移動しても、人の触覚又は嗅覚に対する刺激をタイムラグなしに与えることができるウェアラブル刺激制御装置、及びそのための刺激制御ヘッドを提供することである。
この発明の第1の局面に係る刺激制御装置は、第1表面及び第2表面を持つ中空の筐体であって、第1表面に形成された複数の開口を持つ筐体と、筐体の内部に空気を送り込む空気送出口を持つメインブロアと、複数の開口に対してそれぞれ設けられ、互いに独立に制御可能なシャッタとを含む。
好ましくは、筐体の第1表面には、複数の開口にそれぞれ隣接して複数のカートリッジ挿入口が形成され、さらに、筐体の内部であって、複数のカートリッジ挿入口に挿入された香りカートリッジの底部に当接するようにそれぞれ設けられた空気噴出口を持つ複数のサブブロアを含み、メインブロアは、複数のサブブロアのいずれよりも高い送風能力を持つ。
より好ましくは、刺激制御装置はさらに、複数のカートリッジ挿入口のいずれかに挿入される香りカートリッジを含む。
さらに好ましくは、筐体は、長手方向と短手方向とを持ち、複数のカートリッジ挿入口と複数の開口とは、長手方向に沿って配列されている。
より好ましくは、複数のカートリッジ挿入口と、複数の開口とは、互い違いに長手方向に沿って配列されている。
さらに好ましくは、複数のカートリッジ挿入口の内壁のうち、長手方向に伸びる内壁は、いずれも第1の表面に対して互いに同じ第1所定角度だけ傾くように形成されている。
好ましくは、複数のカートリッジ挿入口の内壁のうち、長手方向と交わる方向に伸びる内壁は、いずれも第1の表面に対して互いに同じ第2所定角度だけ傾くように形成されている。
好ましくは、刺激制御装置は、複数のカートリッジ挿入口の内部にそれぞれ設けられた、複数のRFID(Radio Frequency Identification)アンテナをさらに含んでもよく、また香りカートリッジには、RFIDアンテナに対向する位置に設けられたRFIDタグが設けられてもよい。
より好ましくは、刺激制御装置は、メインブロアの空気送出口と複数の開口の各々とを結ぶパイプをさらに含む。
より好ましくは、パイプの複数の開口に隣接する部分の各々は、その外周が、複数のカートリッジの内壁と平行になるように形成されている。
さらに好ましくは、パイプは、メインブロアの空気送出口に接続された吸入口を持つパイプ本体と、パイプ本体から分岐し、複数の開口にそれぞれ接続される複数の分岐部とを持つ。
好ましくは、複数のシャッタは、複数の分岐部にそれぞれ形成されている。
さらに好ましくは、複数のカートリッジ挿入口及び複数の開口は、いずれも、筐体の、長手方向の中心線よりも同じ一方側に形成されている。
この発明の第2の局面に係るウェアラブル刺激制御装置は、上記したいずれかの、互いに面対称に形成された第1刺激制御装置及び第2刺激制御装置と、第1刺激制御装置及び第2刺激制御装置の長手方向が互いに平行になるように、かつ互いが面対称の位置に配置されるように、第1刺激制御装置及び第2刺激制御装置の各々の長手方向端部に接続されたネック部とを含む。
好ましくは、ウェアラブル刺激制御装置は、外部から受けた制御信号又はプログラムに従って、第1刺激制御装置及び第2刺激制御装置の各々の、複数のサブブロア及びメインブロアを互いに独立に制御する制御部をさらに含む。
より好ましくは、制御部は、ネック部に設けられる。
この発明の第3の局面に係るウェアラブル刺激制御装置は、上記したいずれかの、互いに面対称に形成された第1刺激制御装置及び第2刺激制御装置を含む、ショルダー型のウェアラブル刺激制御装置である。
ウェアラブル刺激制御装置はさらに、第1刺激制御装置が取り付けられた第1端部と、第2刺激制御装置が取り付けられた第2端部とを持ち、ユーザの頸部にユーザの背後からかけることにより、第1刺激制御装置及び第2刺激制御装置がユーザの胸に位置するように形成されたネック部をさらに含んでもよい。
この発明の上記及び他の目的、特徴、局面及び利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
図1は、この発明の1実施形態に係る刺激制御装置である香り制御装置の斜視図である。 図2は、図1に示す香り制御装置において使用される香りカートリッジの前方斜め上方向からの拡大斜視図である。 図3は、図2に示す香りカートリッジの後方斜め下方向からの拡大斜視図である。 図4は、図1に示した香り制御装置において香りカートリッジを装填した状態を示す斜視図である。 図5は、図1に示した香り制御装置を頸部に装着した状態を示す図である。 図6は、図1に示した香り制御装置の正面図である。 図7は、図1に示した香り制御装置の背面図である。 図8は、図1に示した香り制御装置の右側面図である。 図9は、図1に示した香り制御装置の左側面図である。 図10は、図1に示した香り制御装置の平面図である。 図11は、図1に示した香り制御装置の底面図である。 図12は、図1に示した香り制御装置の香り制御ヘッドの分解斜視図である。 図13は、図1に示した香り制御装置のカートリッジ挿入口付近の拡大図である。 図14は、図1に示した香り制御装置のネック部の内部を示す図である。 図15は、図14において制御基板を除いた状態を示す図である。 図16は、図12に示したパイプの正面図である。 図17は、図12に示したパイプの背面図である。 図18は、図12に示したパイプの右側面図である。 図19は、図12に示したパイプの左側面図である。 図20は、図12に示したパイプの平面図である。 図21は、図12に示したパイプの底面図である。 図22は、図21に示すパイプの20-20方向の矢視断面図である。 図23は、図17に示すパイプの21-21方向の矢視断面図である。 図24は、図14に示した制御基板の構成を示すブロック図である。 図25は、図14に示した制御基板実行するヘッド駆動プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図26は、触感刺激を用いて人間に特定の感触を生じさせるプログラムの1例の制御構造を示す図である。 図27は、この発明の第2実施形態に係る刺激制御装置である香り制御装置の斜視図である。 図28は、図27に示す香り制御装置の分解斜視図である。 図29は、図27に示す香り制御装置において使用される香りカートリッジの後方斜め上方向からの拡大斜視図である。 図30は、図27に示す香り制御装置の制御基板の概略ブロック図である。
以下の説明及び図面においては、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1実施形態>
1.構成
図1から図11を参照して、この発明の1実施形態は、ユーザが移動する環境においても、ユーザの感覚に対する香りと触覚の感覚に対する刺激を生じさせることができるウェアラブルな香り制御装置50に関する。香り制御装置50は、香りカートリッジが挿入可能な複数のカートリッジ挿入口70、72及び74を持つ、中空の筐体を持つ香り制御ヘッド64と、香り制御ヘッド64と面対称な形状を持ち、香り制御ヘッド64と面対称となる位置に配置された、カートリッジ挿入口76、78及び80を持つ香り制御ヘッド62と、これら2つの香り制御ヘッド62及び64を両端に保持するネック部60とを含む。
ネック部60は、合成樹脂からなり、浅いU字型の形状を持つネックバンド90と、ネックバンド90の一端と香り制御ヘッド62との間と、ネックバンド90の他端と香り制御ヘッド64との間とにそれぞれ設けられ、全体としては棒状であり、曲げられるとその形を保持するような変形が可能となるように形成されたアジャストアーム92及び94とを含む。ネックバンド90並びにアジャストアーム92及び94は、ネック部60のネックバンド90をユーザの頸部に後方からかけることにより、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64がユーザの胸の部分に、カートリッジ挿入口70などが上を向いて安定するような形状及び寸法に形成されている。
特に図1及び図6を参照して、ネック部60は、ほぼU字型の正面形状を持つ。図8に示す香り制御装置50の右側面を参照して、ネック部60は中央付近、具体的にはネックバンド90とアジャストアーム92との接続部分に近いアジャストアーム92の部分において右側に曲がっており、アジャストアーム92の下端には香り制御ヘッド62が固定されている。図9を参照して、ネック部60の左側面は右側面と対称形である。具体的には、ネック部60の左側面は中央付近、具体的にはネックバンド90とアジャストアーム94との接続部分に近いアジャストアーム94の部分において左側に曲がっており、アジャストアーム94の下端には香り制御ヘッド64が固定されている。
香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64はいずれも長手方向96と短手方向98とを持つ。例えば、香り制御ヘッド62においては、長手方向96の一方端部がテーパしており、図6及び図7に示すように、その先端がネック部60の正面から見て右側のアジャストアーム92の下端に固定されている。図6及び図7を参照して、香り制御ヘッド64は正面から見て香り制御装置50の上下方向(長手方向96)の中心線に関して香り制御ヘッド62と面対称な位置に配置され、アジャストアーム94の下端に固定されている。
図4に示すように、香り制御ヘッド64の3つのカートリッジ挿入口には、香りカートリッジ100、102及び104が挿入される。香り制御ヘッド62の3つのカートリッジ挿入口には、香りカートリッジ106、108及び110が挿入される。
図5に示すように、香り制御装置50のユーザは、香り制御装置50のネック部60のネックバンド90をユーザの首筋にかけ、アジャストアーム92及び94が肩の上に乗るように、香り制御装置50を装着する。この結果、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64がユーザの顔の斜め下の位置となる。すなわち、香り制御装置50は、ショルダー型のウェアラブルな香り制御装置である。カートリッジ挿入口70から80は、いずれも、香りカートリッジをこれらに装着したときに、各香りカートリッジの香りの噴出口が顔面の中央付近、すなわち鼻の方向を向くように形成されている。アジャストアーム92及び94により、ネックバンド90をユーザの首にかけたときに、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64に装着された香りカートリッジの先端がそのユーザの鼻を向くように香り制御装置50の姿勢を調整できる。
図2に、この香り制御装置50において使用される香りカートリッジ100の上方向からの拡大斜視図を示し、図3に香りカートリッジ100の下方向からの拡大斜視図を示す。図2及び図3を参照して、香りカートリッジ100は、内部に芳香剤ペレットを格納可能な空間を持つペレット収納部130と、ペレット収納部130の内部の空間を閉じるためのカバー132とを含む。ペレット収納部130及びカバー132が香りカートリッジ100の筐体を形成する。この筐体は、全体としては扁平な直方体であり、香りを含む空気の噴出口140を持つ上面134(図2)と、ペレット収納部130の内部の空間に空気を供給するための給気口142を持つ底面138(図3)と、ペレット収納部130の外側面からなる前面136(図2)と、カバー132の外側面からなる裏面146(図3)とを持つ。給気口142を介して空気を香りカートリッジ100の内部に吹き込むことにより、カートリッジ100の内部に封入された芳香剤ペレットからの香りを含んだ空気が噴出口140から吹き出される。
図2及び図3を参照して、香りの噴出口140は香りカートリッジ100の長手方向144の一方端部である上面134の中央に形成されている。香りカートリッジ100の長手方向の他方端部である底面138の中央には、給気口142が形成されている。この給気口142に、後述するマイクロブロアにより空気を送り込むことにより、香りの噴出口140から香りを含んだ空気が吹き出される。ただしマイクロブロアは交番電圧に応答して振動する振動膜により空気を送り出すものであり、空気の流れを作るときのパワーは限定されている。したがって、マイクロブロアにより香りの噴出口140から吹き出される空気が到達する範囲はそれほど広範囲ではない。ただし図5に示すように香りカートリッジ100の香り噴出口がユーザの鼻を向くように香りカートリッジ挿入口の内周壁を形成しておくことにより、ユーザの鼻付近にまで香りを届かせることができる。なお、ユーザの鼻付近に香りが届く際、香りを搬送する空気の流れがユーザの頬にあたり、ユーザが空気の流れを感じるという効果もある。空気の流れを感じる効果は、香りを噴出させないときにも得られる。
図12に、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64のうち、例えば香り制御ヘッド64の分解斜視図を示す。香り制御ヘッド62の構造は、香り制御ヘッド64と面対称である。図12を参照して、香り制御ヘッド64は、底板200と、底板200の上部から底板200に固定されるカバー202と、香り制御ヘッド64の、香り制御ヘッド62と反対側の側面をカバーするようにカバー202に固定される側面カバー204と、ネック部60側の端部において底板200及びカバー202の間に装着され、外部から香り制御ヘッド64への給電及び制御信号のための配線を通すための接続部206とを含む。底板200、カバー202及び側面カバー204により形成される中空の筐体の内部には、後述するような様々な部品が設けられる空間が形成される。
カバー202には、カートリッジ挿入口70、72及び74が、香り制御ヘッド64のネック部60側から順番に長手方向の直線上に互いに等間隔となるように形成されている。これらカートリッジ挿入口70、72及び74は、香りカートリッジが挿入される方向から見たときに、ほぼ香りカートリッジの外周より少し大きく、丸みを帯びた4隅を持つ長方形となるように形成されている。より具体的には、カートリッジ挿入口70、72及び74の各々の内周を形成する4面のうち、香り制御ヘッド64の長手方向と平行な2面は、カバー202の上面におけるその位置が、裏面における位置よりも少し側面カバー204から遠い位置となるように形成されている。他の2面、すなわち香り制御ヘッド64の長手方向と交わる方向の2面は、カバー202の上面における位置が、裏面における位置よりも少しネック部60に近くなるように形成されている。このようにカートリッジ挿入口70、72及び74を形成することにより、香りカートリッジをカートリッジ挿入口70、72及び74に挿入したときに、香りカートリッジの香りの噴出口をユーザの鼻の方向に向かせることができる。
なお、カートリッジ挿入口70、72及び74の内周の4面がカバー202の上面となす角度は、ネック部60のアーム部分の長さ、香り制御ヘッド64の長手方向の長さ、香り制御ヘッド64の短手方向の幅、及び香り制御装置50を装着するユーザの鼻の想定位置とにより異なり、一様に決めることはできず、設計により定まる事項である。
カバー202の上面にはさらに、開口220、222及び224が形成されている。この実施形態においては、これら開口220、222及び224は、それぞれカートリッジ挿入口70、72及び74に、ネック部60側から隣接する位置に形成されている。開口220はカートリッジ挿入口70とネック部60との間に、開口222はカートリッジ挿入口72とカートリッジ挿入口70との間に、開口224はカートリッジ挿入口74とカートリッジ挿入口76との間に、それぞれ形成されている。すなわち、カートリッジ挿入口70、72及び74と開口220、222及び224とは、互い違いとなるように配置されている。この実施形態において、開口220、222及び224は、カートリッジ挿入口70、72及び74と同様、例えばカートリッジ挿入口70にカートリッジが挿入される方向から見たときにほぼ長方形となるように形成されている。したがって、開口220、222及び224の内周を形成する4面の形状はカートリッジ挿入口70などの内周を形成する4面と同様である。
図12をさらに参照して、香り制御ヘッド64の内部の、カートリッジ挿入口70、72及び74にそれぞれ香りカートリッジが挿入されたときに、各香りカートリッジの給気口が形成された端部と当接する位置には、外部からの駆動信号に応答して、それぞれこれら香りカートリッジの給気口142に空気を吹き込むためのマイクロブロア260、262及び264が設けられる。
香り制御ヘッド64の内部にはさらに、マイクロブロア260などよりも大きなパワーにより空気の流れを作り出すためのシロッコファンからなるブースタブロア210と、ブースタブロア210を制御するためのブロア基板212と、ブースタブロア210の空気送出口に一端が接続され、ブースタブロア210が吹き出す空気を開口220、222及び224に分配するための、分岐部232、234及び236を持つパイプ214とを含む。ブースタブロア210はメインブロアに相当し、マイクロブロア260などはサブブロアに相当する。上記したように、マイクロブロア260などの送風能力は、いずれもブースタブロア210の送風能力よりも低い。分岐部232、234及び236には、外部から独立に開閉制御可能なシャッタ240、242及び244がそれぞれ設けられている。これらシャッタを駆動することにより、ブースタブロア210が吹き出す空気をカバー202の開口220、222及び224のうちの任意の開口からユーザの鼻付近に向けて吹き出したり、止めたりできる。なお、ここで用いられるシャッタ240、242及び244としては、常時は閉じていて通電時のみ開く常閉シャッタが望ましい。
側面カバー204には、ブースタブロア210、並びにマイクロブロア260、262及び264が使用する空気を外部から取入れるための空気取入れスリット258が形成されている。側面カバー204の先端の外側(カートリッジ挿入口70などと反対側)の面には、電源ボタン252と、電源ボタン252の動作に応じて前後に移動するスイッチバー250が設けられている。香り制御ヘッド64の内部には、スイッチバー250の動きに応じて電源のオン及びオフを示す信号を生成し、図12には図示しない制御回路に送信するためのスイッチ基板256が設けられる。スイッチ基板256と側面カバー204との間には、香り制御ヘッド64の稼働状態を複数の表示色を切り替えて表示するためのLED(Light-Emitting Diode)254が設けられている。
図13は、図1において矢印Aの方向からカートリッジ挿入口74の内部を見たときの拡大図である。図13を参照して、カートリッジ挿入口74の内部の、カートリッジ挿入口74に挿入された香りカートリッジの給気口側の端部に当接する位置にはマイクロブロア264が設けられる。マイクロブロア264は、その空気吹き出し口が香りカートリッジの給気口と接する位置に設けられる。他のマイクロブロア262、260も同様にカートリッジ挿入口72、70の内部に設けられる。なお、図13において、カートリッジ挿入口74に隣接するカバー202の表面に3つの凸部からなるマーク270が形成されている。マーク270は、カートリッジ挿入口74が香り制御ヘッド64のネック部60側から数えて何番目の香りカートリッジの挿入口かを指の触覚により知るためのものである。VRを経験する際には、ゴーグルを着用することが一般的である。ゴーグル着用時には首元に近いところの胸部に位置するカートリッジ挿入口を見ることは難しい。そのため、指定された香りカートリッジを香り制御ヘッド64の所定のカートリッジ挿入口に装着することが難しい。図13に示すようにマーク270のようなマークをカートリッジ挿入口の各々の近傍に設けておくことにより、香り制御装置50のユーザはカートリッジ挿入口の位置を把握できる。
図14は、ネック部60の裏面のカバーを取り去った状態の香り制御装置50の背面図である。図14に示すように、ネック部60の中央部分には、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64の内部の部品を制御するための制御基板300が設けられる。制御基板300は図示しないマイクロコンピュータを搭載している。制御基板300にはUSB(Universal Serial Bus)コネクタ302が設けられている。マイクロコンピュータはUSBコネクタ302を介して外部と通信可能である。また制御基板300には各種無線規格に従って外部と無線通信可能な無線通信装置も搭載されている。この結果、このマイクロコンピュータは例えば外部から無線通信により与えられる信号に応答して香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64の各部を制御して、指定された香りを指定されたタイミングにおいて発生したり停止したり、ブースタブロア210のみを起動して各香りカートリッジを動作させないことにより、既に発生した香りを消散させたり、又は風によりユーザの頬に対して所定の触感に似た感覚を生じさせたりできる。
図15は、図14において制御基板300を取り除いた状態を示す香り制御装置50の背面図である。図15に示すように、制御基板300の下部には充電池350が設けられる。充電池350は、図14に示すUSBコネクタ302を介して外部からの電力供給を受けて充電される。充電池350は、制御基板300、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64の各部品にパワーを供給する。このUSBコネクタ302を介しての外部からの直接的な電力供給に代えて電磁誘導によるワイヤレス方式による充電も可能である。
図16はパイプ214の正面図、図17は背面図、図18は右側面図、図19は左側面図、図20は平面図、図21は底面図である。これらの図により示されるように、パイプ214は、図12に示すブースタブロア210の空気吹き出し口と嵌合する吸入口400を持つ主パイプ230と、主パイプ230から分岐する分岐部232、234及び236とを含む。分岐部232、234及び236は、主パイプ230から分岐して、それぞれ図12に示す開口220、222及び224からブースタブロア210から供給される空気を吹き出すためのものである。
図22は図21の22-22方向の矢視断面図である。図22に示されるように、主パイプ230の内部は吸入口400に開口する空気供給路450となっており、空気供給路450は分岐部232、234及び236の内部と通じている。主パイプ230から分岐部232、234及び236に分岐する部分には、それぞれシャッタ240、242及び244が設けられている。図12に示すブースタブロア210を起動し、これらシャッタ240、242及び244を独立に制御することにより、パイプ214は、その分岐部232、234及び236の任意の組合せから空気を吹き出すことができる。シャッタ240、242及び244はいずれも同種の電磁シャッタであり、例えばソレノイドバルブ、ロータリシャッタ、チェック弁などを利用できる。
図23は図17の23-23方向の矢視断面図である。吸入口400と空気供給路450とは連続しており、空気供給路450は分岐部236などの内部と連続している。
図17から図23、特に図23に示すように、分岐部232、234及び236は主パイプ230に対して直角ではなく所定の角度を持って分岐している。この角度は、図5及び図12に示すように、香りカートリッジが香り制御ヘッド64に装着されるときに香りカートリッジの香りの噴出口140が向く方向とほぼ一致するように選ばれている。図12に示す開口220、222及び224も同様に形成されているため、これら分岐部の内周面は、開口220、222及び224の4つの内周面のうち、対応するものとほぼ平行とされている。こうすることにより、香りカートリッジから香りを持つ空気が吹き出されるときに、ブースタブロア210を動作させ、開口220、222及び224のうちの対応する開口部においてシャッタを開くことにより、その香りカートリッジの近傍の開口部から空気が吹き出される。ブースタブロア210により生成される空気の流れは強く、早い。その結果、香りカートリッジから吹き出される香りを含んだ空気は、この流れにすぐに合流し、流れに乗って比較的遠くに届くことになる。
なお、前述したように、香りカートリッジから香りを含んだ空気を吹き出していないときにシャッタ240、242及び244の任意の組合せを開いてブースタブロア210を動作させることにより、既に吹き出された香りを含んだ空気を直ちに消散させたり、風によってユーザの顔に触覚的な刺激を与えたりできる。
図24は、この実施形態に係る香り制御ヘッド62及び64の制御を行うための制御基板300の構成を示す。図24を参照して、制御基板300は、CPU(Central Processing Unit)510と、CPU510に接続されたRAM(Random Access Memory)512及びROM(Read-Only Memory)514と、CPU510に接続されたタイマ、電源回路などの周辺回路516と、CPU510に接続された入出力I/F(Interface)518とを含む。制御基板300はさらに、入出力I/F518に接続され、入出力I/F518から出力される、香り制御ヘッド62及び64の各マイクロブロアの制御信号に応答して、各マイクロブロアを駆動するPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力するPWM回路520と、入出力I/F518に接続された無線通信機522とを含む。入出力I/F518からは、香り制御ヘッド62及び64のブロア基板212の駆動信号と、各シャッタの駆動信号とが出力される。また入出力I/F518には、USBコネクタ302が接続される。
香り制御ヘッド62及び64を制御するためのプログラムはROM514に格納されており、実行時にはRAM512にロードされる。CPU510はこのプログラムを実行し、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64の各部を駆動するための信号を入出力I/F518に出力する。PWM回路520は、CPU510が出力する香り制御ヘッド62及び64の各部を駆動する信号のうち、各マイクロブロアを制御するための信号に基づいて、各マイクロブロアを駆動するためのPWM信号を生成して各マイクロブロアの駆動部に供給する。
無線通信機522は、例えば香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64を駆動するための所定のプログラムを受信してRAM512に格納したり、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64を駆動させるための命令を受信して直ちにCPU510に与えて命令を実行させたりする。
なお、CPU510は、図12に示すLED254を駆動するための信号も出力するが、図24においては、図面を簡略にするためにそれら信号は図示していない。
図25に、CPU510が、動作開始命令562を受けて実行するカートリッジ駆動プログラム560の制御構造を示す。なお、この実施形態においては、プログラムに応じて定められる香りカートリッジを、カートリッジ挿入口70から80にそれぞれ予め挿入しておく必要がある。どの香りカートリッジをどのカートリッジ挿入口に挿入すべきかについては、例えばカートリッジ駆動プログラム560の使用説明書などに記載しておく。この実施形態においては、カートリッジ駆動プログラム560は、発生すべき香りを香り識別子により特定する。この識別子が、どのカートリッジ挿入口に挿入された香りカートリッジから発生される香りに対応するかという情報が、デコード用テーブル564に予め記憶されている。
図25を参照して、この実施形態においては、動作開始命令562は、香り識別子と、ブースタブロア210の起動/停止を示すブースタ動作指示と、その香りを発生させる時間である動作時間とを含む。この香りは、香りカートリッジの香りと1対1に対応する訳ではない。例えば複数の香りカートリッジを動作させることにより複数の香りを調合して得られる香りの場合もある。その調合に関する情報もデコード用テーブル564に記憶されている。
カートリッジ駆動プログラム560は動作開始命令562により示される香りを、デコード用テーブル564を参照してデコードし、どの香りカートリッジを動作させるかを決定するステップ570と、動作開始命令562に含まれるブースタ動作指示及び動作時間に従って、香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64内の各マイクロブロア、各シャッタ、及びブースタブロア210を動作させる時間をタイマにセットするステップ572と、タイマをスタートさせるステップ574と、ステップ570により決定された各香りカートリッジを駆動するためのパラメータを出力するステップ576とを含む。カートリッジ駆動プログラム560はさらに、タイマの満了を待機するステップ578と、タイマが満了したことに応答して、パラメータをクリアしてこのプログラムの実行を終了するステップ580とを含む。
ステップ576において出力される、各マイクロブロア260、262、264、各シャッタ240、242、244及びブースタブロア210を制御するためのパラメータは、1ヘッド(例えば香り制御ヘッド64)について7個ある。マイクロブロアが3個、シャッタが3個、ブースタブロア210が1個である。これらは、例えば1であれば各装置が動作し、0であれば動作しないことを示す。これらのうち、シャッタ用のパラメータのいずれか1つが1であればブースタブロア210のためのパラメータは必ず1となる。シャッタ用のパラメータのいずれも0のときにおいても、ブースタブロア210のみを駆動させることがあり、その場合にはブースタブロア210のためのパラメータの値は1である。すなわち、ブースタブロア210のためのパラメータの値は、3つのシャッタのパラメータと、ブースタブロア210のみを駆動するためのパラメータとの論理和をとればよい。これらパラメータを香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64の双方について準備することにより、香り制御装置50を動作させることができる。
なお、ステップ580においてパラメータをクリアすると、いずれのマイクロブロア260、262、264も、ブースタブロア210も動作しない。したがって香り制御ヘッドは停止する。
したがって、図25に示す動作開始命令562を複数個準備し、順番に制御基板300に共有し実行させることにより、所望の香りのシーケンスを香り制御ヘッド62及び香り制御ヘッド64に発生させることができる。
図26に、そのようなプログラムのうち、香りを用いずに、ブースタブロア210が発生する風のみを用いて、ユーザに触感的な感覚を経験させるためのプログラムの制御構造を示す。図26に示すプログラムは、図25に制御構造を示すプログラムを利用して、ユーザにそよ風を感じるような特定の効果を得るためのものである。具体的には、このプログラムは、ブースタブロア210を動作させながら、例えば図22に示すシャッタ240、242及び244を所定の時間ずつ、1時には1つだけ開くように、順番に1つずつ動作させることにより、頬をそよ風がなぜたような感覚をユーザに与える。
図26を参照して、このプログラムは、以下の処理において各シャッタを開く時間の長さを特定する「持続時間」(ミリ秒単位)と、シャッタを開く順番(向き)を示す値とを含むパラメータ600を受けて起動する。この実施形態における「向き」としては、例えば図12を参照して、香り制御ヘッド64の先端にある開口224のシャッタ264を最初に開き、続いて開口222のシャッタ262を開き、最後に開口220のシャッタ260を開く順番を「0」、逆を「1」とする。なお、ある開口のシャッタが開いている間、他のシャッタは閉じるようにする。
このプログラムは、パラメータとして与えられた向きの値が「0」か否かに従って制御の流れを分岐させるステップ610と、ステップ610における判定が肯定のときに、後述する繰り返し処理に使用する繰り返し制御変数の初期値Isを1に、最終値Ieを3に、繰り返し制御変数の増分Jの値を1に、それぞれ設定するステップ612と、ステップ610における判定が否定のときに、繰り返し制御変数の初期値Isを3に、最終値Ieを1に、繰り返し制御変数の増分Jの値を-1に、それぞれ設定するステップ614とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ612の後、及びステップ614の後に、繰り返し制御変数Iの値を初期値Isから最終値Ieまで、増分Jの値だけ増加させながらステップ618を繰り返し実行するステップ616を含む。
ステップ618は、図25に示すプログラムに対する動作開始命令562のパラメータのうち、香り識別子として香りなしを示す値を、ブースタ動作指示として「1」を、動作時間としてTミリ秒を設定するステップ650と、ステップ650において設定したパラメータを指定して図25に示すカートリッジ駆動プログラム560を呼び出してステップ618の実行を終了するステップ652とを含む。
このプログラムを実行することにより、例えば向きとして0を指定すれば、図12に示す開口224、222及び220の順番に風が各開口から吹き出され、香り制御装置50を装着したユーザの頬に当たる。その結果、香り制御ヘッド64のみをこのようにして動作させると、ユーザは右側からのそよ風により顔がなぜられたような感覚を経験できる。向きを1とすれば、逆の向きのそよ風を受けたようにユーザに感じさせることができる。香り制御ヘッド62及び64の双方を同時に同じように動作させれば、あたかも頬を他の人に手でなぜられたような感覚を経験させることができるという効果もある。この機能により、例えばVRにおいてユーザが自動車に乗って走っているような場面においてユーザの顔に正面から風があたるような感覚を経験させることができ、VRの臨場感をより強めることができる。
なお、この実施形態においては、カートリッジ駆動プログラム560は、香りカートリッジによる香りの噴出の制御と、各シャッタの制御と、ブースタブロア210の制御とを組みにして行っている。しかしこの発明はそのような実施形態には限定されない。例えば、香りカートリッジによる香りの噴出の制御と、各シャッタ及びブースタブロア210の制御とを分離してもよい。この場合、香りを出す必要がない場合に、各シャッタとブースタブロア210とのみを制御すればよく、プログラムの構造が簡単になる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態においては、カートリッジ駆動プログラム560により、どの香りカートリッジをどのカートリッジ挿入口に挿入すべきかが指定される。ユーザは、各香りカートリッジを正しいカートリッジ挿入口に挿入しなければならない。したがって、この方法によれば、カートリッジ駆動プログラムが入れ替えられると、各香りカートリッジを新しいプログラムにより指定されたものに変更し、かつ各香りカートリッジを指定された正しいカートリッジ挿入口に挿入する必要がある。そうした方法によれば、プログラムの入れ替えに手間がかかるだけではなく、香りカートリッジを誤ったカートリッジ挿入口に挿入することにより、プログラムの動作時に誤った香りが発生されてしまうという問題がある。第2実施形態は、そうした問題を解決する。
図27及び図28を参照して、第2実施形態に係る香り制御装置670は、図1に示す香り制御装置50とほぼ同じである。ただし香り制御装置670は、香り制御装置50と異なり、図1の香り制御ヘッド62及び64に替えて、香り制御ヘッド680及び香り制御ヘッド682とを含む。
例えば香り制御ヘッド682は、香り制御ヘッド64の構成に加え、カートリッジ挿入口70、72及び74の側壁内に、カートリッジ挿入口70、72及び74に近接して設けられた近接通信のためのRFIDアンテナ690、692及び694を含む。香り制御ヘッド680は、香り制御ヘッド62の構成に加え、カートリッジ挿入口76、78及び80の側壁内に設けられたRFIDアンテナ696、698及び700をさらに含む。RFIDアンテナ690、692、…、700は、カートリッジ挿入口70、…、80のうち、ネックバンド90側の側壁内に埋め込まれている。
図29に、この実施形態において使用される香りカートリッジ720を後方斜め上方向から見た斜視図を示す。香りカートリッジ720は、裏面146内にRFIDタグ730を埋め込んだ点を除き、図2及び図3に示す香りカートリッジ100と同じである。RFIDタグ730は、例えば図27に示すカートリッジ挿入口70に挿入されたときに、RFIDアンテナ690と対向する位置となり、RFIDとの間で相互に通信が可能となる。香りカートリッジ730に埋め込まれたRFIDタグ730には、例えば、該当する香りカートリッジに封入されている香源の種類(ハーブ、百合、コーヒーなど)、その香源の産地、香源ペレットの封入年月日、香り噴射回数、香り噴射回数の累計、香りの最終噴射日時、などを記録する。なお、RFIDタグの位置は、この実施形態におけるものには限定されない。香りカートリッジ挿入口に香りカートリッジが挿入されたときに、通信相手となるRFIDアンテナとの通信が可能となるような位置であればどのような位置であってもよい。
図30、第2実施形態に係る香り制御装置670の制御基板750の概略ブロック図である。制御基板750は、第1実施形態の図24に示す制御基板300に代わるものである。
図30を参照して、制御基板750は、図24に示す制御基板300の構成に加えて、図28に示すRFIDアンテナ690、692、…、700からなるアンテナ群760にそれぞれ接続された入力を持つマルチプレクサ762と、RFIDアンテナ690などが受信したコード情報を、マルチプレクサ762を介して受信し、さらにこれらを順番に選択して入出力I/F518を介してCPU510に送信するためのRFIDリーダライタ764とを含む。
このような構成とすることにより、CPU510は、香り制御装置670の各カートリッジ挿入口70、72、…、80に挿入された香りカートリッジに封入されている香源ペレットからどのような香りが発生されるか、その産地はどこか、香源ペレットが香りカートリッジに封入されたのはいつか、などの情報を知ることができる。その結果、ユーザは、プログラムが必要とする香りカートリッジを香り制御装置670のカートリッジ挿入口70、72、…、80のいずれかに挿入しさえすればよく、指定されたカートリッジ挿入口に挿入しなくても、プログラムが正しい香りを適時に発生させることができる。
なお、図には示していないが、例えば、マルチプレクサ762と並列にRFIDリーダライタ764とアンテナ群760とを結ぶデマルチプレクサを設け、入出力I/F518の制御に従って各RFIDタグの内容を更新することができる。こうすることにより、例えば、各香りカートリッジによる香りの噴出回数及び噴出継続時間などを各RFIDタグに記録し更新できる。その結果、香り制御装置670に装着された香りカートリッジからの噴出回数又は合計の噴出継続時間が上限値に近い場合などに、ユーザに対して警告を発したりできる。
上記の実施形態においては、ブースタブロア260からの空気はパイプ214を経由して開口220、222、224に導かれる。しかしこの発明はそのような実施形態には限定されない。香り制御ヘッド62、64は中空の筐体で構成されている。そのため、ブースタブロア260の空気送出口からの空気を筐体内に充満させておくと同時に、各開口220、222、224のそれぞれにシャッタを設けておき、各シャッタを開閉制御することによって、上記の実施形態と同じように、既に発生した香りを消散させたり、又は風によりユーザの頬に対して所定の触感に似た感覚を生じさせたりできる。なお、そのような実施形態において用いられるシャッタとしては、常閉の電磁シャッタが望ましい。
上記実施形態においては、一方の香り制御ヘッドには3個のカートリッジ挿入口を設けている。しかしこの発明はそのような実施形態には限定されない。カートリッジ挿入口の数を2個、又は4個以上としてもよい。カートリッジ挿入口の数を1個としてもよいが、発生できる香りの種類は限定されるし、上記した「そよ風」のような効果を生じさせることはできないため、好ましくは、カートリッジ挿入口は2個以上設けることが望ましい。また上記実施形態において、1つの香り制御ヘッド64に複数個のカートリッジ挿入口を設ける場合、それらを一直線上に配置している。しかしこの発明はそのような実施形態には限定されない。一直線上でなくランダムな位置に設けてもよいし、複数行及び複数列の行列状にそれらカートリッジ挿入口を設けてもよい。
上記各実施形態においては、カートリッジ挿入口に対して1対1の関係となるように空気を噴出するための開口を形成している。しかしこの発明はそのような実施形態に限定されるわけではない。カートリッジ挿入口を、隣り合う2つずつの組に分けて各組の中央に開口を設け、別々の組に属する隣接するカートリッジ挿入口の間には開口を設けないようにしてもよい。この場合には、各開口のシャッタを開くか否かは、その開口に隣接する2つのカートリッジ挿入口に対応するシャッタを開くか否かを示す信号の論理和をとればよい。
図26に示したのは、この実施形態に係る香り制御ヘッドを駆動するためのプログラムの1つの例にすぎない。これ以外にも図25に示すプログラムを組合せることにより、香り制御ヘッドを用いて多様な機能を実現できる。
以上のようにこの発明によれば、ユーザは香り制御装置を着用して様々な香りとそれに伴う刺激を経験できる。ユーザが動いてもユーザの顔に対する香り制御装置の相対位置は変わらず、タイムラグを生じることなく、多様な香りを適切に再現しユーザに提示できるという効果がある。また、香りを発生させることなく空気の流れを香り制御装置から発生させることにより、ユーザの顔の部分に、触感に似た感覚刺激を生じさせることができる。この結果、仮想環境のように人が移動する環境において、人の感覚に対して今まで実現されていなかった、嗅覚又は触覚に関する刺激をタイムラグなしに実現できる。
なお、上記各実施形態においては、香り制御装置50及び670のようにユーザが首に着用する形式を採用している。しかし例えば、上記した香り制御ヘッド62、64、680及び684は香り制御装置50及び670のように首にかけて利用できるだけではない。例えばこれらをユーザが着席する椅子の両側に固定してもよいし、VR空間をユーザが動き回るときに、その動きに追従するように制御されるアームの先に固定して利用したり、又はユーザが着用するヘルメット若しくはゴーグルに取り付けたりすることもできる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
50、670 香り制御装置
60 ネック部
62、64、680、682 香り制御ヘッド
70、72、74、76、78、80 カートリッジ挿入口
90 ネックバンド
92、94 アジャストアーム
96、144 長手方向
98 短手方向
100、102、104、106、108、110、720 香りカートリッジ
130 ペレット収納部
140 噴出口
142 給気口
200 底板
132、202 カバー
204 側面カバー
206 接続部
210 ブースタブロア
212 ブロア基板
214 パイプ
220、222、224 開口
230 主パイプ
232、234、236 分岐部
240、242、244 シャッタ
258 空気取入れスリット
260、262、264 マイクロブロア
270 マーク
300、750 制御基板
400 吸入口
450 空気供給路
520 PWM回路
560 カートリッジ駆動プログラム
690、692、694、696、698、700 RFIDアンテナ
730 RFIDタグ
762 マルチプレクサ
764 RFIDリーダライタ

Claims (6)

  1. 第1表面及び第2表面を持つ中空の筐体であって、前記第1表面に形成された複数の開口を持つ筐体と、
    前記筐体の内部に空気を送り込む空気送出口を持つメインブロアと、
    前記複数の開口に対してそれぞれ設けられ、互いに独立に制御可能な複数のシャッタと
    前記複数のシャッタと前記メインブロアとを連動させて制御するための制御回路とを含む、刺激制御ヘッド
  2. 前記筐体は長手方向と短手方向とを持ち、
    前記複数の開口は前記長手方向に沿って形成され、
    前記制御回路は、前記メインブロアを動作させながら、前記長手方向に従った順番に前記複数のシャッタを開閉することによって、ユーザの顔がそよ風によりなぜられたかのような感覚を前記ユーザに生じさせる制御を行う、請求項1に記載の刺激制御ヘッド。
  3. 前記制御回路は、前記メインブロアを動作させながら、前記複数のシャッタの開口の持続時間を制御するようにプログラム可能であり、それによって任意の触感的な感覚をユーザの顔に生じさせる、請求項1に記載の刺激制御ヘッド。
  4. 前記筐体の前記第1表面には、前記複数の開口にそれぞれ隣接して複数のカートリッジ挿入口が形成され、
    さらに、前記筐体の内部であって、前記複数のカートリッジ挿入口に挿入された香りカートリッジの底部に当接するようにそれぞれ設けられた空気噴出口を持つ複数のサブブロアを含み、
    前記メインブロアは、前記複数のサブブロアのいずれよりも高い送風能力を持つ、請求項1に記載の刺激制御ヘッド
  5. 前記筐体は、長手方向と短手方向とを持ち、前記複数のカートリッジ挿入口と前記複数の開口とは、前記長手方向に沿って配列されている、請求項に記載の刺激制御ヘッド
  6. いずれも請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の、互いに面対称に形成された第1刺激制御ヘッドおよび第2刺激制御ヘッドと、
    前記第1刺激制御ヘッドが取り付けられた第1端部と、前記第2刺激制御ヘッドが取り付けられた第2端部とを持ち、ユーザの頸部に前記ユーザの背後からかけることにより、前記第1刺激制御ヘッド及び前記第2刺激制御ヘッドが前記ユーザの胸に位置するように形成されたネック部とを含む、ショルダー型のウェアラブル刺激制御装置。
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